JPH0512017B2 - - Google Patents

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JPH0512017B2
JPH0512017B2 JP1096900A JP9690089A JPH0512017B2 JP H0512017 B2 JPH0512017 B2 JP H0512017B2 JP 1096900 A JP1096900 A JP 1096900A JP 9690089 A JP9690089 A JP 9690089A JP H0512017 B2 JPH0512017 B2 JP H0512017B2
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Keiichi Murakami
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FUIRUTOREESHON KK
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体の混合装置に関し、特に溶融ポ
リマーのように高粘度流体の混合に好適な混合装
置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、流体の混合装置は、攪拌翼、リボン、
スクリユー等の回転体で流体を攪拌する形式のも
のが多いが、このような回転体を全く使用しない
形式の混合装置も知られており、その1例がスタ
テイツクミキサーである。このスタテイツクミキ
サーは、矩形状板材を約180度ひねつた形状のエ
レメントを複数個、円筒状の管内に直列に且つ互
いに90度ずつ位相を変えて配列したものであり、
管内を流れる流体が各エレメントを通過するごと
に2分割され、且つひねられることにより、混合
されるものである。従つて、n個のエレメントを
使用すると、最終的な流体の分割数(混合率)S
は、S=2nとなり、エレメント数nを増加させる
ことにより、混合が飛躍的に向上する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来のスタテイツクミキサーでは、
矩形板材を180度ひねつた形状のエレメントを使
用して流体をひねるものであるため、エレメント
の長さをあまり小さくできず、従つてエレメント
数を多くすると、全長が極めて長くなるという問
題があつた。例えば、スタテイツクミキサーでは
通常、エレメントの長さLと管内径Dとの比、
L/Dは1.5程度に選定されるので、管内径Dを
30mmとすると、エレメント数n=20では全長90cm
となり、また、エレメント数n=30では全長が
135cmにもなつてしまう。
本発明はかかる問題点を解決せんとするもの
で、全長をあまり大きくすることなく、流体の分
割数Sを飛躍的に大きくして良好な混合を行うこ
との可能なスタテイツクミキサー形式の混合装置
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成すべくなされた本願第一の発明
は、混合すべき流体の通過方向に積層した複数の
平板状混合エレメントを有し、各混合エレメント
が、波状に弯曲させた線材又は板材を、その弯曲
方向に平行な平面内で平板状に巻いて構成されて
いることを特徴とする混合装置を要旨とする。
また、本願第二の発明は、混合すべき流体を半
径方向に通過させるように配置された平板状混合
エレメントを有し、該混合エレメントが、波状に
弯曲させた線材又は板材を、その弯曲方向とは直
角な平面内で平板状に巻いて構成されていること
を特徴とする混合装置を要旨とする。
以下、本発明を図面に示す実施例を参照して更
に詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図は本願第一の発明の実施例になる混合装
置を示す概略断面図である。全体を参照符号1で
示す混合装置は、ケーシング2内に、混合すべき
流体の通過方向に複数の平板状混合エレメント3
を積層して構成されている。この混合エレメント
3は、第4図に示すような波状に弯曲させた線材
又は板材(以下単に線材という)4を、その弯曲
方向に平行な平面内で平板状に巻いて、第2図に
示すように円板状に構成したものであり、それを
上面から見ると第3図に示すように、隣接した波
状の線材4の間に混合エレメント3の厚み方向に
貫通する無数の通路5が形成されている。従つ
て、混合エレメント3はその全面にわたつて、多
数の小さい通路が形成されており、全体としての
開口率は大きくなつている。ここで使用する線材
4としては、断面円形のものであつてもよいが、
図示実施例のように偏平なものを使用すると、混
合エレメント3の開口率を大きくすることができ
好ましい。線材4を構成する材質は、特に限定さ
れるものでなく、金属、プラスチツク等任意であ
るが、特に強度を要求される場合には、ばね鋼等
を使用することが好ましい。
混合エレメント3は上記したように線材4を巻
いて構成しているが、単に線材4を巻いただけで
は、強度が不足し、ハンドリングに不便であると
か、流体圧に耐えられない場合がある。その場合
には、隣接する線材4の接触部を適当な方法で、
例えば接着剤、溶接、ろう付け、焼結等で接合
し、強度を増すことが好ましい。この場合、混合
エレメント3内の全部の接触部を接合する必要は
ないが、極力多くの接触部を接合することが好ま
しい。また、接合の方法としては、焼結が好まし
い。線材4を巻いて板状とした後、焼結を施すと
極めて多くの接触部を接合することができ、得ら
れた混合エレメント3の強度を非常に高めること
ができる。更に、焼結後、第5図に拡大して示す
ように、線材4,4の接触部にはハツチングで示
す位置に金属6が析出し、線材4,4の接触部に
存在していた微小な隙間を充填する。このため、
この混合エレメント3に流体を通過させた際に、
流体(特に高粘度の流体)が滞留しがちな微小な
隙間がなくなり、流体の局部的な滞留が防止され
る。この事は、混合エレメント3を滞留が特に問
題となる溶融ポリマーに対して使用する時に大き
い利点となる。
第2図に示す形状の混合エレメント3は、多数
枚が第1図に示すようにケーシング2内に積み重
ねられて収容される。この際、混合エレメント3
をランダムに積み重ねることにより、第6図、第
7図に示すように、各混合エレメント3の線材4
は、その上下の混合エレメント3の線材4に対し
てほとんどがずれた位置となつている。
次に上記構成の混合装置1による混合動作を説
明する。第1図において、混合されるべき流体が
流入口2Aより矢印で示すようにケーシング2内
に流入し、積層した多数の混合エレメント3を通
過した後、下方の流出口2Bから流出する。この
流体が積層した多数の混合エレメント3を通過す
る際、混合が行われる。すなわち、第7図に示す
ように、まず最上段の混合エレメント3の一つの
通路5を通過した流体は、その下の混合エレメン
ト3の線材4によつて2分割され、次に、2番目
の混合エレメント3では最上段の混合エレメント
3の二つの通路5からの流体が一つの通路5に流
れ込んで混合され、次にその通路5を通過した流
体は、その下の混合エレメント3の線材によつて
更に2分割される。以下、同様にして流体の混
合、分割が繰り返され、結局、従来のスタテイツ
クミキサーと同様な作用による混合が行われる。
従つて、流体がn段の混合エレメント3を通過し
た後の分割数(混合率)Sは、 S=2nとなる。
ここで、通路5の大きさは、次のように定めら
れる。すなわち、通路5があまり小さいと、その
通路5がその上下に位置する混合エレメント3の
線材によつて潰される恐れがあり好ましくない。
また、逆に通路5が大き過ぎると、混合エレメン
トの一つの通路5内において、その上の混合エレ
メントの二つの通路5から流入した流体の混合が
あまり起こらず、このため、混合効率が悪くな
る。これらの点を考慮して、通路5の大きさが選
定される。
混合エレメント3の線材4は流体を分割する作
用は果たすが、従来のスタテイツクミキサーのエ
レメントのように流体をひねる必要はないので、
その幅(混合エレメント3の厚さ)を大きくする
必要はなく、必要な強度を持つ限り極めて小さく
てよい。このため、線材4で形成される混合エレ
メント3の厚みは極めて薄いものでよく、従つ
て、混合エレメント3を積層した混合装置の高さ
を極めて低くすることが可能である。例えば、幅
2mm、厚み0.5mmの偏平な線材4を使用した混合
エレメント3は、厚みが2mmとなるので、混合エ
レメント3の数nを30としても、混合エレメント
3の積層体の高さは、わずか6cmであり、従来の
スタテイツクミキサーよりもはるかに短くなる。
また、流体の通過長さが短くなる結果、流体抵抗
が小さくなり、混合エレメント3により圧力損失
を減少させることができる。更に、従来のスタテ
イツクミキサーよりもはるかに多くの混合エレメ
ント3を積層することが可能となり、良好な混合
を行うことができる。
なお、上記の混合エレメント3は流体を多数の
線材4によつて分割するが、流体中に凝固物、凝
集物等があつた場合には、これらの凝固物、凝集
物等を線材4で切断し、細分化することができる
場合もある。この場合には、凝個物、凝集物等の
切断のため、薄い偏平な線材4を用いることが好
ましい。また、線材4で切断された凝固物、凝集
物等が線材4通過後に出会つて再結合する恐れの
ある場合には、線材4の巾(混合エレメントの厚
さ)を或る程度大きくした方が効果的である。
本発明において、流体を混合エレメント3に均
等に流すため、混合エレメント3に形成する通路
5は極力均一であることが好ましい。ところで、
波状の線材4を単に巻いた場合、巻き方によつて
は第8A図に示すように、線材4,4の頂点と頂
点とが接触して大きい通路5が形成される部分
と、第8B図に示すように、線材4,4が重なつ
てしまい、線材間に小さい通路5しか形成されな
い部分が生じることがある。第8B図に示す構造
の部分は極力避けることが望ましく、従つて線材
を巻く際に、線材4,4が重なる恐れのある部分
では、線材をあまり強く巻かないとか、線材4と
線材4の間に適当なスペーサを挿入する等の注意
が必要である。
また、第8B図に示す構造の発生を防止するの
は、線材4に形成する波形を不均一なピツチ或い
は高さとすることも有効である。不均一な波形の
線材を巻いた場合には、隣接する線材の波形が同
一でないので、第8B図に示すように重なること
がなくなる。更に、混合エレメント3は、波状の
線材4のみから作る場合に限らず、第9図に示す
ように、波状の線材4と真直ぐな線材7とを同時
に巻いて構成してもよい。このように、波状の線
材4と真直ぐな線材7とを使用すると、混合エレ
メントの全体に比較的均一な通路5を形成するこ
とができる利点がある。
第1図の実施例では、同じ混合エレメント3を
多数積層しているが、積層する混合エレメント3
は必ずしも同一のものに限らず、例えば混合エレ
メントを構成する線材の波状の大きさ(ピツチ、
振幅等)を変えた2種類の混合エレメントを交互
に積層する構成としてもよい。異なる種類の混合
エレメントを積層すると、上下の混合エレメント
の線材が重なることがほとんどなく、従つて一つ
の混合エレメントの通路を通つた流体は、その下
の混合エレメントの線材で確実に分割され、良好
な混合が行われる。なお、この場合には、圧損の
上昇を防ぐため、小さい波状を形成する線材の厚
みを薄くすることが好ましい。
本発明の混合装置は任意の流体に対して使用可
能であるが、特に、溶融ポリマー等の高粘度流体
の混合に好ましい。また、本発明の混合装置のサ
イズ(即ち混合エレメント3の外径、ケーシング
2の内径)は、特に限定されず、使用する流体の
種類、流量等に応じて適宜設計すればよく、例え
ば10mm程度の小径のものから、数mの大径のもの
まで可能である。また、混合エレメント3に使用
する線材の厚み、幅、波形の高さ、ピツチ等も使
用する流体の種類、混合エレメントの外径等に応
じて適宜定めればよい。例えば、合成繊維製造工
程において、溶融ポリマーの混合に使用する場合
には、混合エレメント3の外径としては、20〜50
mm程度が好ましい。また、混合エレメント外径50
mm程度に対しては、使用する線材4の大きさは、
図示したように偏平なものを使用する場合には、
厚みが0.2〜1.0mm、幅が0.4〜3.0mm程度が、断面
円形のものを使用する場合には、径が0.2〜1.0mm
程度が好ましい。また、その線材4に形成する波
形は、波の高さ(谷から山までの高さ)が0.4〜
2.0mm、ピツチが0.5〜2.0程度が好ましい。混合エ
レメント外径300mm程度に対しては、線材4の厚
みが0.2〜5.0mm、幅が0.4〜20.0mm、波の高さ0.4〜
10mm、ピツチ0.5〜20.0mm程度が好ましい。もち
ろん、この範囲以外のものを使用してもよいこと
はいうまでもない。
第1図の実施例では、上下に小径の開口2A,
2Bを備えたケーシング2内に、波状の線材で構
成した混合エレメント3を積層して混合装置1を
構成しているが、ケーシング2の形状はこれに限
らず、種々変更可能であり、通常の管をケーシン
グとして使用してもよい。すなわち、管内に多数
の混合エレメント3を積層することにより、混合
装置を構成することができる。更に、本発明の混
合装置は、波状の線材で構成した混合エレメント
3のみによつて構成される必要はなく、他の要素
と組み合わせることも可能である。更に、他の装
置(例えばろ過装置、口金パツク等)に組み込む
ことも可能である。
以下、これらの実施例を説明する。
第10図は本発明を従来のスタテイツクミキサ
ーに組み合わせた実施例を示すものである。この
実施例の混合装置11はケーシング12内に、複
数の混合エレメント13とひねつた羽根状のエレ
メント14とを混合すべき流体の通過方向に積層
したものである。ここで使用する混合エレメント
13も、第1図の実施例に使用した混合エレメン
ト3と同様の構造のものであり、これを積層する
ことにより、通過する流体を混合エレメント13
を構成する線材で分割することにより、流体の混
合を行うことができる。また、羽根状のエレメン
ト14は、従来のスタテイツクミキサーに使用さ
れているエレメントと同様なものであり、通過す
る流体を大きく(実施例では180度)ひねること
ができるものである。このエレメント14を介在
させることにより、ケーシング12内を流れる流
体を大きくひねつて、横方向の混合を図ることが
できる。かくして、混合エレメント13とエレメ
ント14とを混合させることにより、極めて良好
な混合を図ることができる。
第11図は本発明の混合装置を溶融紡糸装置に
おける口金パツクに組み込んだ実施例を示すもの
である。全体を参照符号21で示す口金パツク
は、パツクケース22と、口金プレート23と、
圧力支持体24と、この圧力支持体24上に積層
された複数の混合エレメント25と、混合エレメ
ント25上に設けられたろ材26と、アダプタ2
7等を備えている。混合エレメント25は、第1
図の実施例で使用した混合エレメント3と同様な
ものが使用される。なお、ろ材26としては、特
に限定されるものではないが、通常、金網26
a、サンド26b、焼結金属繊維フイルタ26c
等の積層体が使用されている。この口金パツク2
1では、溶融ポリマーがアダプタ27から入り、
ろ材26で異物が除去された後、積層した混合エ
レメント25を通過する間に混合され、圧力支持
体24を径て口金プレート23から紡出される。
従つて、口金パツク21内でろ過のみならず混合
が行われるので、極めて高品質の糸を製造するこ
とができる。更に、この実施例では、混合エレメ
ント25が焼結金属繊維フイルタ26cを支持す
る構成となつている。一般に焼結金属繊維フイル
タ26cは強度が低いため、大きい開口を有する
支持板で支持した場合には、その開口の部分でフ
イルタが変形し、目が開いて好ましくないが、本
実施例では、小さい通路を無数に有する混合エレ
メント25で焼結金属繊維フイルタ26cを支持
しているため、焼結金属繊維フイルタ全面が比較
的均等に支持され、その変形が防止され、ろ過不
良を防止できる利点も得られる。
第12図は、第11図の実施例を変形した口金
パツク21′を示している。この口金パツク2
1′は、圧力支持体を省略し、ろ材26を多数の
混合エレメント25のみで支持する構成としたも
のである。この場合、混合エレメント25にろ材
26を支持する強度を持たせていることは言うま
でもない。
第13図は、中央を流れる流体の速度を押える
ための機能を備えた実施例を示すものである。こ
の混合装置31は、ケーシング32内に、中央に
大きい開口を形成した混合エレメント33を多数
積層し、更にその中央にコーン部材34を配置し
たものである。この混合エレメント33も、中央
に開口を有している以外は、第1図の実施例で説
明した混合エレメント33と同様な構造のもので
ある。コーン部材34は上端が閉じ、下端が開い
た中央構造であり、外周に小さい貫通穴35を有
している。この構成の混合装置31において、上
方から流れてきた流体の内、外周部のものは、混
合エレメント33を通過して混合される。一方、
中央部のものは、混合エレメント33の中央の開
口とコーン部材34の外面との間の通路36を流
れ、一部は矢印aで示すように、混合エレメント
33の内部に(外周方向に)に徐々に流れ、一部
はコーン部材34の内部に入り、下方に流れる。
これによつて、中央部の流体の一部が外周部の流
体と混合され、また、中央部の流速が抑えられ
る。一般に、管内或いはケーシング内を流れる流
体の流速は、中央部が早くなつているが、このコ
ーン部材34を設けることによつて、中央部の流
速を抑え、全体を比較的均一な流速とし、ピスト
ンフローを実現することができる。このようなピ
ストンフローは、熱履歴が品質に重要な影響を与
える溶融ポリマーに対して極めて好ましいもので
ある。
なお、この実施例は、中央部の流体を、徐々に
外周方向に流すことを可能とするものであるが、
この外周方向への流れを確実にするには、上下に
隣接する混合エレメント33の線材の重なりを極
力防止することが必要である。そのためには、隣
接する混合エレメント33を構成する線材の波形
の高さを異ならせることが好ましい。特に、第9
図に示すように波状の線材4と真直ぐな線材7と
で混合エレメント33を構成した場合には、線材
7が上下に重なつてしまうと流体の半径方向への
流れが阻止されてしまうので、隣接する場合エレ
メント33を構成する線材の波形の高さを異なら
せ、真直ぐな線材7の位置をずらすことが好まし
い。また、混合エレメント33を構成する線材
を、下側が半径方向の外側になるように傾斜させ
ることも効果的である。その角度としては、10〜
30度が好ましい。
第13図に示した混合エレメント33とコーン
部材34との組み合わせは、第10図に示す混合
装置11に組み込んだり、或いは第11図、第1
2図に示す口金パツク21,21′に組み込むこ
とが可能である。特に、口金パツクに組み込む
と、口金パツク内でのピストンフロー性を高める
ことができ、口金プレート23から紡出されるポ
リマーの熱履歴を均一にでき、好ましい。
なお、以上に説明した混合エレメント3,1
3,25,33等は外周の温度を中心部まで均一
に伝える効果を有している。特に焼結したような
場合は伝熱効果が上る。従つて、この混合エレメ
ントを、熱伝導部材として使用することも可能で
ある。
第14図は本願第二の発明の実施例を示すもの
である。全体を参照符号41で示す混合装置は、
ケーシング42と、そのケーシング42内に設け
られ、外周面に多数の貫通穴43aを備えた導管
43と、その導管43の外周に積層された平板状
混合エレメント44と、各混合エレメント44間
に配置された仕切り板45と、最上部の混合エレ
メント44上に配置された端板46と、混合エレ
メント44、仕切り板45、端板46等を締付け
て固定するためのナツト47等を備えている。こ
こで、混合エレメント44はその外径がケーシン
グ42の内径よりもかなり小さく選定されてお
り、これにより、ケーシング42内の流体が混合
エレメント44の外周から混合エレメント44内
に流入し、その混合エレメント44を半径方向内
方に通過し、導管43内に流入することができ
る。この混合エレメント44は、第16図に示す
ように、波状に弯曲させた線材又は板材(以下単
に線材という)49を、その弯曲方向とは直角な
平面内で平板状に巻いて円板状に構成したもので
ある。従つて、この混合エレメント44の上下に
仕切り板45を配置した状態を外側から半径方向
に見ると、第15図に示すように、一つの円周上
に巻かれた波状の線材49によつて半径方向に通
じる多数の通路50が形成されており、しかも、
その通路50の位置はその内側に巻かれた線材4
9による通路とはずれている。換言すれば、混合
エレメント44は波状の線材を何重にも巻いて構
成されるが、半径方向に隣接する線材49,49
の山や谷の位置は互いにずれており、従つて、第
17図に示すように、一つの円周上に位置する線
材49によつて形成される通路50を、その内外
に位置する線材49が横切るようになつている。
上記構成の混合装置41によれば、混合される
べき流体がケーシング42の開口42Aから矢印
で示すように、ケーシング42内に流入し、各混
合エレメント44の外周から混合エレメント44
内を半径方向内方に流れ、中央の導管43から流
出する。流体がこの混合エレメント44を流れる
際、流体は各線材49の間の第17図に矢印で示
すように流れ、何重にも巻かれた線材49によつ
て分割、合流を繰り返し、均一な混合が行われ
る。
本実施例において用いる線材49にも、断面円
形の針金を使用してよいが、図示実施例のように
偏平なものを使用すると、混合エレメントの開口
率を大きくすることができ好ましい。線材49を
構成する材質は、特に限定されるものでなく、金
属、プラスチツク等任意であるが、特に強度を要
求される場合には、ばね鋼等を使用することが好
ましい。また、線材49を単に巻いただけでは、
強度が不足し、ハンドリングに不便である場合に
は、隣接する線材49の接触部を適当な方法で、
例えば接着剤、溶接、ろう付け、焼結等で接合
し、強度を増すことが好ましい。また、上記実施
例では、混合エレメント44の上下に仕切り板4
5をはさんで、混合エレメント44を積層した
が、混合エレメント44の上下又は一方に、仕切
り板45をあらかじめ適当な方法で、例えば溶
接、ろう付け等で固着しておいてもよい。
以上に説明した実施例は、いずれも円板状の混
合エレメントを用いたが、本発明に使用する混合
エレメントは必ずしも円形に限らず、線材を円形
以外の形状、例えば矩形状に巻いたものであつて
もよい。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本願第一の発明は、波
状の線材又は板材を平板状に巻いて構成した混合
エレメントを複数個、流体の流れ方向に積層した
ものであるので、流体が各混合エレメントを通過
する際に、分割、合流が行われ、従来のスタテイ
ツクミキサーに比べてはるかに小型であるにもか
かわらず、多数回の分割、合流を行うことがで
き、混合効率が極めて良いという効果を有してい
る。しかも、流体の通過長さを短くできる結果、
流体通過による圧力損失が小さく、溶融ポリマー
等の高粘度流体の混合に極めて好適である。
また、本願第二の発明は、波状の線材又は板材
を平板状に巻いて構成した混合エレメントに対し
て、流体を半径方向に通過させるように構成して
いるので、流体がその混合エレメントの半径方向
に隣接した線材又は板材を通過する際に、分割、
合流が行われ、しかも小径の混合エレメントであ
つても線材又は板材の巻き数は多いので、多数回
の分割、合流を行うことができ、小型でありなが
ら、混合効率が極めて良いという効果を有してい
る。しかも、流体の通過長さを短くできるので、
流体通過による圧力損失が小さく、溶融ポリマー
等の高粘度流体の混合に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願第一の発明の実施例による混合装
置を示す概略断面図、第2図はその混合装置に使
用する混合エレメントの概略斜視図、第3図はそ
の一部を拡大して示す平面図、第4図はその混合
エレメントに使用する線材を示す概略斜視図、第
5図は混合エレメントを焼結した後その一部を拡
大して示す概略平面図、第6図は多数段に重ねた
混合エレメントの一部を拡大して示す平面図、第
7図は多数段の混合エレメントを流体が通過する
状態を示す概略断面図、第8A図、第8B図はそ
れぞれ混合エレメント内の線材の配列の例を示す
概略平面図、第9図は上記実施例とは異なる混合
エレメントを作る状態を説明する概略平面図、第
10図は本願第一の発明の他の実施例を示す概略
断面図、第11図、第12図はそれぞれ本願第一
の発明を口金パツクに適用した実施例を示す概略
断面図、第13図は本願第一の発明の更に他の実
施例の概略断面図、第14図は本願第二の発明の
実施例による混合装置を示す概略断面図、第15
図は第14図の実施例の混合エレメント及び仕切
り板を外周側から見た側面図、第16図は第14
図の実施例に使用する混合エレメントを概略的に
示す斜視図、第17図は第14図のA−A矢視断
面図である。 1……混合装置、2……ケーシング、3……混
合エレメント、4……線材、5……通路、11…
…混合装置、12……ケーシング、13……混合
エレメント、14……羽根状のエレメント、21
……口金パツク、22……口金ケース、23……
口金プレート、24……圧力支持体、25……混
合エレメント、26……ろ材、27……アダプ
タ、41……混合装置、42……ケーシング、4
3……導管、44……混合エレメント、45……
仕切り板、49……線材、50……通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 混合すべき流体の通過方向に積層した複数の
    平板状混合エレメントを有し、各混合エレメント
    が、波状に弯曲させた線材又は板材を、その弯曲
    方向に平行な平面内で平板状に巻いて構成されて
    いることを特徴とする混合装置。 2 混合すべき流体を半径方向に通過させるよう
    に配置された平板状混合エレメントを有し、該混
    合エレメントが、波状に弯曲させた線材又は板材
    を、その弯曲方向とは直角な平面内で平板状に巻
    いて構成されていることを特徴とする混合装置。
JP1096900A 1989-04-17 1989-04-17 混合装置 Granted JPH02277533A (ja)

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