JPH05123138A - クロレラエキスの改質方法 - Google Patents
クロレラエキスの改質方法Info
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- JPH05123138A JPH05123138A JP3291324A JP29132491A JPH05123138A JP H05123138 A JPH05123138 A JP H05123138A JP 3291324 A JP3291324 A JP 3291324A JP 29132491 A JP29132491 A JP 29132491A JP H05123138 A JPH05123138 A JP H05123138A
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- chlorella extract
- chlorella
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Abstract
(57)【要約】
【構成】クロレラエキス液を凍結し、これを解凍した
後、脂質および浮遊固形分を含む不溶性固形分を分離除
去して改質されたクロレラエキス液を得る。また、固形
分を除去した後の溶液を凍結乾燥または噴霧乾燥により
乾燥させることにより溶解性が改善されたクロレラエキ
ス粉末を得る。 【効果】クロレラエキス液から有効成分を損なうことな
く不溶性固形分を除去することができる。また、エキス
粉末の溶解性を高め、その適用範囲を広げることができ
る。
後、脂質および浮遊固形分を含む不溶性固形分を分離除
去して改質されたクロレラエキス液を得る。また、固形
分を除去した後の溶液を凍結乾燥または噴霧乾燥により
乾燥させることにより溶解性が改善されたクロレラエキ
ス粉末を得る。 【効果】クロレラエキス液から有効成分を損なうことな
く不溶性固形分を除去することができる。また、エキス
粉末の溶解性を高め、その適用範囲を広げることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クロレラエキスの改
質方法に関する。
質方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クロレラ属の単細胞緑藻(以下、クロレ
ラと記述する)はタンパク質含量が高くかつ有用なアミ
ノ酸を多く含有することから、いわゆる健康食品の原料
あるいは飼料として利用されている。具体的には、クロ
レラから抽出したクロレラエキス液、またはこのエキス
液を乾燥させたエキス粉末が素材として提供され、錠
剤、飲料等の形態で健康食品が製造されている。
ラと記述する)はタンパク質含量が高くかつ有用なアミ
ノ酸を多く含有することから、いわゆる健康食品の原料
あるいは飼料として利用されている。具体的には、クロ
レラから抽出したクロレラエキス液、またはこのエキス
液を乾燥させたエキス粉末が素材として提供され、錠
剤、飲料等の形態で健康食品が製造されている。
【0003】ところで、飲料素材として用いる液体には
沈殿する固形分が存在しないことが必須条件であるとさ
れているが、クロレラから抽出されたエキス液には、液
中に分散する脂質およびその他の浮遊固形分が存在し、
そのままでは飲料素材として好ましいものではない。ま
た、このエキス液を乾燥して得られるエキス粉末も、こ
れらの固形分を含有するため溶解性が非常に悪く、飲料
素材としては不適当である。クロレラエキスが、その有
効性を認められながら一般に普及しないのは、このエキ
ス粉末の溶解性の悪さに起因するところが大きい。
沈殿する固形分が存在しないことが必須条件であるとさ
れているが、クロレラから抽出されたエキス液には、液
中に分散する脂質およびその他の浮遊固形分が存在し、
そのままでは飲料素材として好ましいものではない。ま
た、このエキス液を乾燥して得られるエキス粉末も、こ
れらの固形分を含有するため溶解性が非常に悪く、飲料
素材としては不適当である。クロレラエキスが、その有
効性を認められながら一般に普及しないのは、このエキ
ス粉末の溶解性の悪さに起因するところが大きい。
【0004】さらに、クロレラエキス液には、分散する
脂質の1種としてフェオホルバイドが僅かに含まれる
が、この物質はクロロフィルの分解生成物の1種であ
り、光過敏症の原因物質であることで知られる有害物質
である。したがって、このような不溶性の固形分が液中
に存在することは安全性の点からも望ましいものではな
い。そこで、従来、遠心分離法または膜分離法による脂
質およびその他の浮遊固形分の除去が試みられている。
脂質の1種としてフェオホルバイドが僅かに含まれる
が、この物質はクロロフィルの分解生成物の1種であ
り、光過敏症の原因物質であることで知られる有害物質
である。したがって、このような不溶性の固形分が液中
に存在することは安全性の点からも望ましいものではな
い。そこで、従来、遠心分離法または膜分離法による脂
質およびその他の浮遊固形分の除去が試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遠心分
離法では 10,000 Gで 1時間バッチ処理を行なっても浮
遊固形分を十分分離することができない。したがって、
遠心分離法により得られる上澄液には固形分が相当量存
在することとなり、飲料素材として満足できるものでは
ない。加えて、液中に不溶性の固形分が含まれることか
ら、この上澄液から調製されるエキス粉末も依然として
溶解性が悪い。
離法では 10,000 Gで 1時間バッチ処理を行なっても浮
遊固形分を十分分離することができない。したがって、
遠心分離法により得られる上澄液には固形分が相当量存
在することとなり、飲料素材として満足できるものでは
ない。加えて、液中に不溶性の固形分が含まれることか
ら、この上澄液から調製されるエキス粉末も依然として
溶解性が悪い。
【0006】また、膜分離法では、浮遊固形分の分離は
十分行なわれるものの、有効成分である高分子成分が固
形分と同時に分離されてしまい、上澄液の成分組成が大
きく変化してしまう。
十分行なわれるものの、有効成分である高分子成分が固
形分と同時に分離されてしまい、上澄液の成分組成が大
きく変化してしまう。
【0007】したがって、この発明は、クロレラエキス
液から有効成分を損なうことなく脂質およびその他の浮
遊固形分のみを効率的に除去し、それによりクロレラエ
キス液から調製されるエキス粉末の溶解性を高めること
が可能な、クロレラエキスの改質方法を提供することを
目的とする。
液から有効成分を損なうことなく脂質およびその他の浮
遊固形分のみを効率的に除去し、それによりクロレラエ
キス液から調製されるエキス粉末の溶解性を高めること
が可能な、クロレラエキスの改質方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のクロレラエキ
スの改質方法は、クロレラエキス液を凍結し、次いで解
凍した後、不溶性固形分を分離除去することを特徴とす
る。なお、ここでいう「不溶性固形分」とは、上記脂質
およびその他の浮遊性固形分を包含する。
スの改質方法は、クロレラエキス液を凍結し、次いで解
凍した後、不溶性固形分を分離除去することを特徴とす
る。なお、ここでいう「不溶性固形分」とは、上記脂質
およびその他の浮遊性固形分を包含する。
【0009】この発明による改質方法を施すクロレラエ
キス液の由来はどのようなものでもよく、クロレラから
直接抽出したエキス液であっても、このエキス液を乾燥
した後再度溶解したものであってもよい。クロレラエキ
ス液は、通常、クロレラ粉末から熱水抽出により得るこ
とができる。
キス液の由来はどのようなものでもよく、クロレラから
直接抽出したエキス液であっても、このエキス液を乾燥
した後再度溶解したものであってもよい。クロレラエキ
ス液は、通常、クロレラ粉末から熱水抽出により得るこ
とができる。
【0010】クロレラエキス液の凍結法は特に限定され
るものではなく、常法により行なうことができる。例え
ば、通常の冷凍設備において−20℃程度の温度で静置す
ることにより凍結させればよい。
るものではなく、常法により行なうことができる。例え
ば、通常の冷凍設備において−20℃程度の温度で静置す
ることにより凍結させればよい。
【0011】凍結したクロレラエキス液の解凍法も特に
限定されるものではない。凍結エキス液を常温で静置す
ることにより解凍してもよく、解凍を促進するために加
熱してもよい。ただし、加熱する際に解凍したエキス液
を沸騰させてしまうと、エキス液が凍結前の状態に戻っ
てしまい好ましくない。
限定されるものではない。凍結エキス液を常温で静置す
ることにより解凍してもよく、解凍を促進するために加
熱してもよい。ただし、加熱する際に解凍したエキス液
を沸騰させてしまうと、エキス液が凍結前の状態に戻っ
てしまい好ましくない。
【0012】解凍の後得られたエキス液から、遠心分離
等の通常の方法により不溶性の固形分を分離する。遠心
分離では、 2,000G程度でエキス液中の不溶性固形分を
十分に分離することができ、遠沈後上清を回収すること
により不溶性固形分を含有しないクロレラエキス液を得
ることができる。
等の通常の方法により不溶性の固形分を分離する。遠心
分離では、 2,000G程度でエキス液中の不溶性固形分を
十分に分離することができ、遠沈後上清を回収すること
により不溶性固形分を含有しないクロレラエキス液を得
ることができる。
【0013】得られたクロレラエキス液は、さらに、噴
霧乾燥、凍結乾燥等の通常の乾燥法で乾燥することによ
り、高い溶解性を有するクロレラエキス粉末とすること
ができる。
霧乾燥、凍結乾燥等の通常の乾燥法で乾燥することによ
り、高い溶解性を有するクロレラエキス粉末とすること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例によりこの発明をより詳細に説
明する。 実施例 1 まず、クロレラ粉末から熱水抽出によりクロレラエキス
を抽出し、さらに加熱濃縮して原液を調製した(液濃度
99.4 g/L)。 a)不溶性固形分含量の測定
明する。 実施例 1 まず、クロレラ粉末から熱水抽出によりクロレラエキス
を抽出し、さらに加熱濃縮して原液を調製した(液濃度
99.4 g/L)。 a)不溶性固形分含量の測定
【0015】上記原液をそのまま噴霧乾燥することによ
り得られた粉末を原粉末とし、原液を -20℃で凍結した
後室温に放置して解凍し、 2,000Gで遠心分離して得ら
れた上澄液および下層部液を噴霧乾燥することにより得
られた粉末をそれぞれ上澄粉末および下層部粉末とし
た。
り得られた粉末を原粉末とし、原液を -20℃で凍結した
後室温に放置して解凍し、 2,000Gで遠心分離して得ら
れた上澄液および下層部液を噴霧乾燥することにより得
られた粉末をそれぞれ上澄粉末および下層部粉末とし
た。
【0016】この原粉末、上澄粉末および下層部粉末に
ついて、粗脂肪含量およびフェオホルバイド含量を測定
した。また、原粉末および上澄粉末については、それぞ
れ水に 1重量%添加して懸濁させ、 2,000Gで20分間遠
心した後、それぞれの沈殿部に水を加えて水洗した後の
沈殿物重量(重量%)を測定することにより浮遊固形分
を秤量した。結果を下記表1に示す。 表 1 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原粉末 :上澄粉末:下層部粉末: -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- :粗脂肪含量(%) : 5.38:1.56:14.47: :フェオホルバイド(mg%): 6.2 :0 :21.1 : :浮遊固形分(%) :14.08:0.13: − : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
ついて、粗脂肪含量およびフェオホルバイド含量を測定
した。また、原粉末および上澄粉末については、それぞ
れ水に 1重量%添加して懸濁させ、 2,000Gで20分間遠
心した後、それぞれの沈殿部に水を加えて水洗した後の
沈殿物重量(重量%)を測定することにより浮遊固形分
を秤量した。結果を下記表1に示す。 表 1 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原粉末 :上澄粉末:下層部粉末: -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- :粗脂肪含量(%) : 5.38:1.56:14.47: :フェオホルバイド(mg%): 6.2 :0 :21.1 : :浮遊固形分(%) :14.08:0.13: − : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
【0017】表1から明らかなように、この発明の方法
によると、エキス液中の粗脂肪の約80%が下層部粉末と
して分離され、上澄粉末に残る粗脂肪含量は原粉末の約
20%である。また、フェオホルバイドについては、上澄
粉末ではほとんど検出することができず、ほぼ全量が下
層部粉末として分離される。さらに、上澄粉末に含まれ
る浮遊固形分含量は原粉末の約 1%であり、したがっ
て、ほとんど浮遊固形物が含まれておらず再溶解した際
に沈殿物を生じていないことがわかる。 b)クロマトグラムによる成分分析
によると、エキス液中の粗脂肪の約80%が下層部粉末と
して分離され、上澄粉末に残る粗脂肪含量は原粉末の約
20%である。また、フェオホルバイドについては、上澄
粉末ではほとんど検出することができず、ほぼ全量が下
層部粉末として分離される。さらに、上澄粉末に含まれ
る浮遊固形分含量は原粉末の約 1%であり、したがっ
て、ほとんど浮遊固形物が含まれておらず再溶解した際
に沈殿物を生じていないことがわかる。 b)クロマトグラムによる成分分析
【0018】上記原液と、この原液を -20℃で凍結した
後室温に放置して解凍し、 2,000Gで遠心分離して得ら
れた上澄液とに対して、それぞれ下記の条件でクロマト
グラフィ−を行ない、得られた各分画における核酸およ
び糖の濃度を測定した。原液のクロマトグラムを図1
に、この発明の方法により改質されたクロレラエキス液
のクロマトグラムを図2にそれぞれ示す。 i)クロレラエキスのクロマトグラム作成条件 カラム : セファデックスG−50カラム カラムサイズ : 26mmφ× 200mm 溶 出 液 : 水 分 取 量 : 各 4ml サンプル量 : 100μl クロレラエキス濃度: 80〜 120g/l ii)各成分の測定方法 核酸 : OD260mm 吸光値によるRNA換算 糖 : フェノ−ル硫酸法によるグルコ−ス換算
後室温に放置して解凍し、 2,000Gで遠心分離して得ら
れた上澄液とに対して、それぞれ下記の条件でクロマト
グラフィ−を行ない、得られた各分画における核酸およ
び糖の濃度を測定した。原液のクロマトグラムを図1
に、この発明の方法により改質されたクロレラエキス液
のクロマトグラムを図2にそれぞれ示す。 i)クロレラエキスのクロマトグラム作成条件 カラム : セファデックスG−50カラム カラムサイズ : 26mmφ× 200mm 溶 出 液 : 水 分 取 量 : 各 4ml サンプル量 : 100μl クロレラエキス濃度: 80〜 120g/l ii)各成分の測定方法 核酸 : OD260mm 吸光値によるRNA換算 糖 : フェノ−ル硫酸法によるグルコ−ス換算
【0019】各クロマトグラムにおいて、分画の積算量
が84mlになるまでを高分子部、それ以降を低分子部と
して、核酸および糖の高分子部/低分子部の存在比をそ
れぞれ算出した。その結果を表2に示す。 表 2 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原液 : 上澄液 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : 核酸 : 0.22 : 0.10 : : 糖 : 2.69 : 2.42 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
が84mlになるまでを高分子部、それ以降を低分子部と
して、核酸および糖の高分子部/低分子部の存在比をそ
れぞれ算出した。その結果を表2に示す。 表 2 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原液 : 上澄液 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : 核酸 : 0.22 : 0.10 : : 糖 : 2.69 : 2.42 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
【0020】比較例として、上記原液と、この原液から
中空糸膜により固形分を分離除去した膜透過液とに対し
て、それぞれ上記の条件でクロマトグラフィ−を行な
い、各分画における核酸および糖の濃度を測定した。原
液のクロマトグラムを図3に、膜透過液のクロマトグラ
ムを図4にそれぞれ示す。また、各クロマトグラムにお
ける核酸および糖の高分子部/低分子部の存在比は下記
表3に示す通りであった。 表 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原液 : 透過液 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : 核酸 : 0.21 : 0.22 : : 糖 : 2.14 : 1.21 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
中空糸膜により固形分を分離除去した膜透過液とに対し
て、それぞれ上記の条件でクロマトグラフィ−を行な
い、各分画における核酸および糖の濃度を測定した。原
液のクロマトグラムを図3に、膜透過液のクロマトグラ
ムを図4にそれぞれ示す。また、各クロマトグラムにお
ける核酸および糖の高分子部/低分子部の存在比は下記
表3に示す通りであった。 表 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 原液 : 透過液 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : 核酸 : 0.21 : 0.22 : : 糖 : 2.14 : 1.21 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
【0021】図1ないし図4において、−○−および−
□−はそれぞれ核酸および糖のクロマトグラムを示す。
また、縦軸はμg/lを単位とする各成分の濃度を、横
軸はmlを単位とする溶出液量をそれぞれ表わす。
□−はそれぞれ核酸および糖のクロマトグラムを示す。
また、縦軸はμg/lを単位とする各成分の濃度を、横
軸はmlを単位とする溶出液量をそれぞれ表わす。
【0022】図3および図4並びに表3より明らかなよ
うに、中空糸膜を透過させた透過液では高分子部におい
て糖の濃度が極端に低下しており、エキス液の成分組成
が大きく変化してしまっている。一般に、クロレラエキ
スはその高分子部に有効成分を多く含むといわれてお
り、膜分離法ではその有効成分の多くが失われているこ
とがわかる。
うに、中空糸膜を透過させた透過液では高分子部におい
て糖の濃度が極端に低下しており、エキス液の成分組成
が大きく変化してしまっている。一般に、クロレラエキ
スはその高分子部に有効成分を多く含むといわれてお
り、膜分離法ではその有効成分の多くが失われているこ
とがわかる。
【0023】これに対して、この発明の方法により得ら
れた上澄液は、図1および図2並びに表2より明らかな
ように、高分子部および低分子部のいずれにおいても核
酸および糖の濃度変化が少なく、有効成分を損なうこと
なく不溶性固形分のみが分離除去されていることがわか
る。 実施例 2 クロレラ粉末から熱水抽出によりクロレラエキスを抽出
し、さらに加熱濃縮して原液を調製した(液濃度80〜90
g/L)。
れた上澄液は、図1および図2並びに表2より明らかな
ように、高分子部および低分子部のいずれにおいても核
酸および糖の濃度変化が少なく、有効成分を損なうこと
なく不溶性固形分のみが分離除去されていることがわか
る。 実施例 2 クロレラ粉末から熱水抽出によりクロレラエキスを抽出
し、さらに加熱濃縮して原液を調製した(液濃度80〜90
g/L)。
【0024】この原液から、i) 2,000Gで30分間遠心
した後回収した遠沈上清と、ii)−20℃で凍結した後自
然解凍し、さらに 2,000Gで30分間遠心した後に回収し
た凍結処理上清とを調製し、それぞれについて下記方法
により透視度および濁度を測定した。また、それぞれの
上澄液を乾燥して粉末を調製し、その溶解性を測定し
た。 a)透視度
した後回収した遠沈上清と、ii)−20℃で凍結した後自
然解凍し、さらに 2,000Gで30分間遠心した後に回収し
た凍結処理上清とを調製し、それぞれについて下記方法
により透視度および濁度を測定した。また、それぞれの
上澄液を乾燥して粉末を調製し、その溶解性を測定し
た。 a)透視度
【0025】100mlのシリンダ−(直径 2.8cm、高
さ23cm)に、上記i)遠沈上清およびii)凍結処理上
清各々の10倍希釈液を入れ、直径 2.4cmの円形濾紙を
沈めて濾紙を確認することができる最大の液深を測定し
た。その結果を表4に示す。 表 4 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 液深(cm) : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 1.5 : : ii)凍結処理上清 : 12.3 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- b)濁度
さ23cm)に、上記i)遠沈上清およびii)凍結処理上
清各々の10倍希釈液を入れ、直径 2.4cmの円形濾紙を
沈めて濾紙を確認することができる最大の液深を測定し
た。その結果を表4に示す。 表 4 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : 液深(cm) : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 1.5 : : ii)凍結処理上清 : 12.3 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- b)濁度
【0026】濁度の判定は、散乱による吸光度の上昇を
指標とし、上記i)遠沈上清およびii)凍結処理上清各
々の50倍希釈液について行なった。吸光度の測定は、分
光光度計を用い、波長 800ないし 400nmの範囲におい
て特異的な吸収がないことを確認した上で色素系の吸収
が少ない波長 500nm(OD500 )で行なった。その結
果を表5に示す。 表 5 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : OD500 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 0.502 : : ii)凍結処理上清 : 0.055 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- c)粉末の溶解性
指標とし、上記i)遠沈上清およびii)凍結処理上清各
々の50倍希釈液について行なった。吸光度の測定は、分
光光度計を用い、波長 800ないし 400nmの範囲におい
て特異的な吸収がないことを確認した上で色素系の吸収
が少ない波長 500nm(OD500 )で行なった。その結
果を表5に示す。 表 5 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : OD500 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 0.502 : : ii)凍結処理上清 : 0.055 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−- c)粉末の溶解性
【0027】まず、上記i)遠沈上清とii)凍結処理上
清とから、凍結乾燥および噴霧乾燥によりそれぞれ凍結
乾燥粉末(FDP)および噴霧乾燥粉末(SDP)を調
製した。
清とから、凍結乾燥および噴霧乾燥によりそれぞれ凍結
乾燥粉末(FDP)および噴霧乾燥粉末(SDP)を調
製した。
【0028】次に、FDPおよびSDPの量が各々10重
量%となるように水を加え、 2,000Gで20分間遠心し
た。その後、得られた沈殿部を3回水洗し、 100℃で24
時間乾燥させて溶解した粉末に対する沈殿物の重量の比
を測定した。その結果を表6に重量%を単位として示
す。 表 6 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : FDP(%) : SDP(%) : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 14.08 : 3.36 : : ii)凍結処理上清 : 0.13 : 0.24 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
量%となるように水を加え、 2,000Gで20分間遠心し
た。その後、得られた沈殿部を3回水洗し、 100℃で24
時間乾燥させて溶解した粉末に対する沈殿物の重量の比
を測定した。その結果を表6に重量%を単位として示
す。 表 6 -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : : FDP(%) : SDP(%) : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- : i)遠沈上清 : 14.08 : 3.36 : : ii)凍結処理上清 : 0.13 : 0.24 : -−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
【0029】表4および表5より明らかなように、この
発明の方法により得られるクロレラエキス液は透視度が
高く、濁度が小さい。すなわち、この発明の方法によ
り、不溶性固形分が十分に除去されていることがわか
る。
発明の方法により得られるクロレラエキス液は透視度が
高く、濁度が小さい。すなわち、この発明の方法によ
り、不溶性固形分が十分に除去されていることがわか
る。
【0030】また、表6より明らかなように、この発明
の方法により得られるエキス粉末は、凍結乾燥であって
も噴霧乾燥であっても再溶解の際に生じる沈殿の量がご
く僅かであり、溶解性が非常に高いことがわかる。
の方法により得られるエキス粉末は、凍結乾燥であって
も噴霧乾燥であっても再溶解の際に生じる沈殿の量がご
く僅かであり、溶解性が非常に高いことがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明のクロレラエキ
スの改質方法によると、クロレラエキス液から有効成分
を損なうことなく不溶性固形分のみを効率的に除去する
ことが可能となり、かつ非常に溶解性の高いエキス粉末
を得ることができる。これにより、物性および安全性の
点から不適であるとされた分野にも適用可能となり、ク
ロレラエキスの用途を広げることができる。
スの改質方法によると、クロレラエキス液から有効成分
を損なうことなく不溶性固形分のみを効率的に除去する
ことが可能となり、かつ非常に溶解性の高いエキス粉末
を得ることができる。これにより、物性および安全性の
点から不適であるとされた分野にも適用可能となり、ク
ロレラエキスの用途を広げることができる。
【図1】クロレラ粉末から熱水抽出した後加熱濃縮する
ことにより得られた原液の核酸および糖についてのクロ
マトグラムを示す図。
ことにより得られた原液の核酸および糖についてのクロ
マトグラムを示す図。
【図2】図1に示すクロマトグラムを有する原液をこの
発明の方法に従って改質することにより得られたクロレ
ラエキス液の核酸および糖についてのクロマトグラムを
示す図。
発明の方法に従って改質することにより得られたクロレ
ラエキス液の核酸および糖についてのクロマトグラムを
示す図。
【図3】クロレラ粉末から熱水抽出した後加熱濃縮する
ことにより得られた原液の核酸および糖についてのクロ
マトグラムを示す図。
ことにより得られた原液の核酸および糖についてのクロ
マトグラムを示す図。
【図4】図3に示すクロマトグラムを有する原液から中
空糸膜を用いて固形分を分離除去することにより得られ
た膜透過液の核酸および糖についてのクロマトグラムを
示す図。
空糸膜を用いて固形分を分離除去することにより得られ
た膜透過液の核酸および糖についてのクロマトグラムを
示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 クロレラエキス液から脂質および浮遊固
形分を含む不溶性固形分を除去してクロレラエキス液を
改質する方法であって、クロレラエキス液を凍結し、こ
れを解凍した後、不溶性固形分を分離除去することを特
徴とする改質方法。 - 【請求項2】 不溶性固形分を分離除去した後、得られ
た溶液を乾燥させることを特徴とする請求項1記載の改
質方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3291324A JPH05123138A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | クロレラエキスの改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3291324A JPH05123138A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | クロレラエキスの改質方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05123138A true JPH05123138A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17767438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3291324A Pending JPH05123138A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | クロレラエキスの改質方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05123138A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009045064A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Green Ears Bountiful Internatl Co Ltd | 藻類核酸液濃縮調製方法 |
| JP2016065037A (ja) * | 2014-09-17 | 2016-04-28 | 株式会社日健総本社 | 抗ウイルス剤の製法及び該製法によって得られた抗ウイルス剤 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP3291324A patent/JPH05123138A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009045064A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Green Ears Bountiful Internatl Co Ltd | 藻類核酸液濃縮調製方法 |
| JP2016065037A (ja) * | 2014-09-17 | 2016-04-28 | 株式会社日健総本社 | 抗ウイルス剤の製法及び該製法によって得られた抗ウイルス剤 |
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