JPH05123671A - 水清浄化処理剤 - Google Patents

水清浄化処理剤

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JPH05123671A
JPH05123671A JP31412691A JP31412691A JPH05123671A JP H05123671 A JPH05123671 A JP H05123671A JP 31412691 A JP31412691 A JP 31412691A JP 31412691 A JP31412691 A JP 31412691A JP H05123671 A JPH05123671 A JP H05123671A
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JP
Japan
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water
inorganic
porous
matrix
treatment agent
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JP31412691A
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English (en)
Inventor
Teruo Hiramatsu
輝夫 平松
Masao Yoshioka
正夫 吉岡
Katsuyoshi Kojima
勝良 小島
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Yamato Giken KK
Original Assignee
Yamato Giken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水の清浄化処理剤に関し、魚槽、浴槽、貯水
槽などの用水を処理すると、特に老廃物や腐敗物に起因
する蛋白質系などの巨大分子状物質などを排除して水質
を清浄化するとともに、水質環境を安定に保全する。 【構成】 多孔性無機鉱物の母体にイオン性官能基を結
合させた多孔性のイオン交換体を粒状に形成して多数混
合し、母体間に誘電率の差異を設ける。これにより、処
理用水をこの混合物に通して粒状物同士を摩擦衝突させ
ると、イオン交換能と流動電解能が発揮されて、用水は
相乗的に清浄化される。用水中の老廃物などは主に粒状
物の多孔性母体とイオン性官能基で吸着、分解除去さ
れ、流動電解能は高く保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水清浄化処理剤に関し、
鑑賞魚用水槽や池、浴槽、貯水槽などの用水を処理する
と、特に老廃物や腐敗物に起因する蛋白質系などの巨大
分子状物質を始め、水垢やスケールなどを分解除去して
水質を清浄化するとともに、水質環境を安定に保全し
て、管理手間を軽減できるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】一般に、浴槽、プール、屋上給水槽や鑑
賞魚飼育水槽などでは、長期使用により水質が悪化し、
内壁に水垢、湯垢などが付着するうえ、不快臭が生じ
る。また、ビル、工場、その他の建物などの送水用配管
では赤錆などのスケールが固着して赤水が発生する。
【0003】一方、特開平1―189388号公報によ
れば、異種の誘電率を有するセラミックスの集合体を流
動摩擦衝突させて機械エネルギーを与えると、わずかな
発熱、赤外線放射、水流による冷却などで摩擦電気、圧
電気、焦電気が発生し、セラミックス表面の帯電現象で
水を電気分解することが開示されている。そこで、この
開示技術を上記の水処理に適用すると、次のことが期待
できる。 (1)セラミックスの流動電解作用により、錆びやバクテ
リアで凝固しているポンプやパイプのスケールを解膠、
分散させる。水質を中性化して生物に好適な環境をつく
り、錆びの発生を抑制する。 (2)流動電解部で生じた酸素ガス及び水素ガスは気泡ゾ
ルとなって、その酸化、還元力により有機物、アンモニ
アや亜硝酸などを分解し、強い殺菌作用を呈する。酸素
ガスの一部は水中に溶解して溶存酸素の欠乏を補充す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記開示技術には、電
気分解時の金属の吸着(電着)や有機物(老廃物や垢な
ど)の吸着により、セラミックス粒状物などが失活した
り、劣化するという問題があり、上記公報でもその点に
言及している。即ち、流動電解部では粒状物相互の摩擦
などでセラミックスの表面は新たな状態に保持されよう
とするが、実際的には、陰極相当部の表面を中心に金属
析出や有機物の吸着等が起こる虞れが大きい。一方、浴
場やプールなどでは水質汚染源は主に人体からの老廃物
であり、魚飼育槽や池などでは魚類の排泄物や水草の老
廃物、或は給餌などである。これらの老廃物、排泄物、
残餌などは蛋白質やポリペプチドなどに起因する腐敗物
を発生させるが、腐敗物の多くは有機系の巨大分子であ
るので、魚槽や浴槽などでは、流動電解で腐敗物が分解
する速度よりセラミックス表面にこれが吸着して機能を
低下させる速度の方がはるかに大きいと推定できる。し
かも、海水魚ではこのような水質悪化に特に敏感であ
り、流動電解セラミックスの失活は海水魚の生存を大き
く左右すると考えられる。
【0005】他方、過誤や看過により、例えば、飼育魚
への給餌や薬液の量、或はプールなどへの薬剤の量が多
過ぎたり、濃度が高過ぎた場合、特に薬液では拡散が速
いので、急激な水質変化を招いて、当該流動電解処理で
は対処しきれない虞れが大きい。本発明は、蛋白系の腐
敗物をも円滑に除去して水質を清浄化し、外部要因に対
して水質を安定保全する水処理剤を開発すること技術的
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者の一部は、以前
に、塩基置換能力を有する無機鉱物にイオン交換基導入
成分並びに肥料成分を含浸したのち、加熱乾燥により製
造した植物栽培能力に優れたイオン交換体の開発に携わ
ったが(特願昭63―1601号参照)、このイオン交換体を基
礎にして本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明1は、多孔性の無機鉱物の母
体にイオン性官能基を結合させて多孔性のイオン交換体
を構成し、当該多孔性イオン交換体の粒状物を多数混合
するとともに、イオン交換体の母体となる無機鉱物間に
誘電率の差異を設けたことを特徴とする水清浄化処理剤
である。本発明2は、上記本発明1において、多孔性イ
オン交換体の粒状混合物が、誘電率の異なる複数種の粒
状物から構成されたことを特徴とするものである。本発
明3は、上記本発明1において、多孔性イオン交換体の
混合物を構成する各粒状物が、誘電率の異なる複数種の
無機鉱物の混成焼結物を母体として構成されることを特
徴とするものである。本発明4は、多孔性の無機鉱物の
母体にイオン性官能基を結合させた多孔性イオン交換体
と、無機物の母体にイオン性官能基を結合させたイオン
交換体とを粒状に形成して互いに多数混合し、イオン交
換体の母体間に誘電率の差異を設けることを特徴とする
水清浄化処理剤である。本発明5は、誘電率の異なる複
数種の多孔性無機鉱物と無機物との混成焼結物を母体と
し、この母体にイオン性官能基を結合して多孔性イオン
交換体を構成し、当該イオン交換体の粒状物を多数混合
することを特徴とする水清浄化処理剤である。本発明6
は、多孔性の無機鉱物の母体にイオン性官能基を結合さ
せた粒状の多孔性イオン交換体と、これより誘電率の高
い粒状の無機物と無機鉱物との少なくともいずれかとを
互いに多数混合し、粒状物間で誘電率に差異を設けるこ
とを特徴とする水清浄化処理剤である。本発明7は、上
記本発明1〜3のいずれかにおいて、無機鉱物間で誘電
率に差異を設ける場合において、誘電率の高い無機鉱物
が電気石であり、誘電率の低い無機鉱物がバーミキュラ
イト、ケイソウ土、パーライト、ゼオライト、麦飯石な
どであることを特徴とするものである。本発明8は、上
記本発明4〜6のいずれかにおいて、無機鉱物と無機物
間で誘電率に差異を設ける場合、誘電率の高い無機物が
チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸
マグネシウム、チタン酸カルシウム、ジルコン酸バリウ
ム、ニオブ酸カリウム、スズ酸バリウム、ジルコン酸
鉛、又はチタン酸鉛などであり、誘電率の低い無機鉱物
がバーミキュライト、ケイソウ土、パーライト、ゼオラ
イト、麦飯石などであることを特徴とするものである。
【0008】上記水清浄化処理剤はイオン交換能と流動
電解能を併せ持つように調製した粒状物の混合体を基本
とするので、混合体を形成する粒状物間で誘電率に差異
が生じることが必須であり、これに適するような条件で
粒状物の母体を無機鉱物と無機物から選定する。この場
合、上記無機鉱物とは多孔性であって、ケイソウ土、ベ
ントナイト、ゼオライトなどのような天然の鉱物や、バ
ーミキュライト、パーライトなどのように天然鉱物に発
泡多孔化処理などを施したもの、或は、スラッグなどの
ように鉱石精錬などの副生物などをいう。上記無機物と
は、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、シリ
カ、アルミナ、合成ゼオライトなどのように、主に化学
的に合成或は精製された無機材料をいう。
【0009】上記粒状混合物の態様は、基本的に次のよ
うに区分けされる。 (1)すべての粒状物にイオン交換能と流動電解能を兼備
させるように構成したもの。以下はその具体例である。 ケイソウ土、バーミキュライト、電気石などのような
多孔性の無機鉱物を母体として、これらにイオン性官能
基を結合させて、その粒状物を互いに混合したもの(本
発明1及び2参照)。 ケイソウ土又はバーミキュライトと、電気石とを混成
焼結したものを母体として、これにイオン性官能基を結
合させた粒状物を互いに混合したもの(本発明1及び3
参照)。 ケイソウ土やバーミキュライトのような多孔性の無機
鉱物を母体にしたイオン交換体に、チタン酸バリウムの
ような無機物を母体にしたイオン交換体を多数個混合し
たもの、或は、電気石のような多孔性の無機鉱物を母体
にしたイオン交換体に、シリカ、アルミナのような無機
物を母体にしたイオン交換体を多数個混合したもの(本
発明4参照)。 ケイソウ土やバーミキュライトのような多孔性の無機
鉱物とチタン酸バリウムのような無機物とを混成焼結し
たものを母体として、或は、電気石のような多孔性の無
機鉱物とシリカ、アルミナのような無機物を混成焼結し
たものを母体として、これにイオン性官能基を結合させ
た粒状物を多数個混合したもの(本発明5参照)。 (2)粒状物の混合系において、イオン交換能を備えた粒
状物を系の一部に限定し、系の全体で流動電解能を発揮
させるように構成したもの。例えば、ケイソウ土、バー
ミキュライトのような多孔性の無機鉱物を母体にしたイ
オン交換体に、 チタン酸バリウムのような無機物、或は電気石のよ
うな無機鉱物をイオン性官能基導入処理をしないで混合
したもの(本発明6参照)。
【0010】上記イオン交換体の官能基はアニオン系、
カチオン系を問わないが、中性塩分解反応や複分解反応
などを強く行う強酸系や強塩基系の交換体よりも、自然
環境の温和な中和作用に近い弱酸系や弱塩基系が好まし
い。従って、カチオン官能基としてはカルボキシル基や
リン酸基を選択し、アニオン官能基としては第一又は第
二アミンなどを選択するのが好ましい。清浄化の対象と
なる水は、淡水と海水の両方を含む。
【0011】
【発明の作用及び効果】
(1)本発明の水清浄化処理剤は粒状物間に誘電率の差異
を設けるので、例えば通水室に緩やかな密度で収容し
て、浴槽、魚槽又は屋上給水槽などの用水を流通させる
と、その水流エネルギーで粒状物同士が飛び撥ねて摩擦
衝突を繰り返し、わずかな発熱、赤外線放射などで摩擦
電気、圧電気、焦電気が発生する。従って、イオン性官
能基を結合する水処理剤の混合系の全体にイオン交換作
用と流動電解作用が相乗的に働く。但し、流動電解誘発
手段としては、処理剤収容室の微振動機構などであって
も良い。
【0012】そこで、本水処理剤を例えば鑑賞魚飼育用
水槽に適用した場合の機能を系統的に概説する。 飼育水は腐敗物の酸化や微生物の硝化作用で酸性に傾
こうとするが、粒状物表面のイオン官能基によるペーハ
ー中性化作用で、水質は中性付近に安定化される。腐敗
物などに起因するアンモニアや亜硝酸イオンなどは、粒
状物のイオン交換或は吸着作用で低減される。また、水
槽に水道水を補給した場合、魚類に有害な塩素イオンを
吸着或は分解除去できる。 粒状物同士の摩擦衝突で生じる局部的な流動電解部で
は、電解による中性化作用や水質の酸性化を防止すると
ともに、酸素と水素ガスの活性な気泡ゾルにより有害な
有機物や無機物を酸化、還元分解し、さらに塩素イオン
などを有機物と化合させて不溶化分離する。また、この
酸化、還元力で水中の微生物やカビなどを死滅させ、水
槽の配管やウォータポンプ内のスケールなどを解膠、分
散除去する。酸素ガスの一部は水中に溶解して溶存酸素
濃度を向上する。
【0013】(2)本処理剤を構成するイオン交換体は、
イオン交換能や吸脱着性能を本来的に有する無機鉱物の
母体にイオン性官能基を固着することで、これらの性能
を強化増大したものである。即ち、多孔性イオン交換体
として一般的な、MR型(マクロポーラス型)の孔隙サイ
ズは2〜3nmであり、生物の老廃物や餌料などに起因す
る蛋白質や有機色素などの巨大分子成分を吸着し難い
が、本水処理剤に含まれる多孔性イオン交換体は無機鉱
物を母体とするので、0.1nm〜1000μmに亘る広範囲
の孔隙サイズを有し、イオン化傾向の大きい有機系の巨
大分子成分を容易に吸着できる。従って、処理用水中の
老廃物は、多孔性イオン交換体の孔隙内に吸着排除され
るので、水処理剤の流動電解作用の低下や失活を防止で
きる。また、用水中の金属イオンも予めイオン交換基で
イオン交換を受けて排除されるので、水処理剤の電着現
象を抑制できる。即ち、本水処理剤はその多孔質母体と
イオン性官能基によって用水の清浄化機能と、流動電解
作用を高く担保するための保全機能を併せ持つのであ
る。この場合、例えば、イオン交換基を既有するか導入
容易な低重合ポリマー或はモノマーの水溶液、又は水溶
状分散液を無機鉱物の母体に含浸させ、これを乾燥させ
てイオン交換基を導入すると、母体の表層が多孔性を保
ったまま、水や溶質に対する透過性を持たせることが容
易になり、上記蛋白質などの吸着能力を高く保持でき
る。
【0014】(3)無機鉱物又は無機物の母体にイオン性
官能基を導入すると、当該官能基を有する高分子物質が
母体の表層に三次元網状構造をつくって界面接合すると
ともに、無機鉱物のアルミニウムやカルシウムなどの成
分が当該高分子膜中の官能基と化学結合して、母体の脆
弱さを補強する。従って、本水処理剤は容易に崩れるこ
とはなく、摩擦衝突に適した硬度に高められて、流動電
解用に最適な粒状物を形成できる。
【0015】(4)用水にイオン交換処理と流動電解処理
を施す場合、従来ではイオン交換体と流動電解体を別々
の通水室に収容する必要があったが、本水処理剤は流動
電解能とイオン交換能を兼備し、一つの通水室に収容す
れば足りるので、水処理装置をコンパクトにまとめら
れ、省スペースで設置できる。
【0016】(5)本水処理剤は流動電解能とイオン交換
能を兼備し、流動電解作用にイオン交換特有の緩衝作用
を補填できる。従って、例えば、魚飼育用水槽などに適
用すると、食餌や、成長促進用或は病気予防用のミネラ
ル液、健康保険剤などを水槽に補給する場合、過誤或は
看過によりその量や濃度が過剰であっても、水処理剤が
有するイオン交換基の緩衝作用でこれらの成分を吸着或
はイオン交換し、効能成分をイオン交換体の母体に予め
保蓄してから徐々に飼育水中に放出させるので、魚類へ
の悪影響を排除して水質を安定化できる。このため、流
動電解処理装置の能力を超えた対処が可能であり、例え
ば、水質に敏感な海水魚でも安心して飼育できる。
【0017】(6)例えば、本水処理剤を魚飼育用水槽な
どに適用すると、イオン交換体の母体が無機鉱物である
ので、カルシウムやマグネシウムイオンなどのミネラル
分を飼育水中に自動的に補給するうえ、自然土壌に近い
バランスで溶出するので、魚類の成長促進を良好に助長
できる。特に、バーミキュライトや麦飯石を母体に選定
すると、この効果を増進する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の粒状混合物の態様別に実施例
を述べる。 《実施例1》イオン交換能を備えた粒状物を混合系の一
部に限定した例を述べる。本水清浄化処理剤はバーミキ
ュライトを母体にした多孔性イオン交換体に、イオン性
官能基導入処理をしないチタン酸バリウムを混合して構
成される。上記バーミキュライトなどの無機鉱物はカチ
オン交換能を本来的に有するがアニオン交換能に乏しい
ので、当該母体に主にアニオン交換基を固定する。即
ち、ペンタエチレンヘキサミンの水溶液にエピクロルヒ
ドリンを50℃以下で注加反応させてやや粘稠の中間重
合物を得る。これを水で希釈してエチレンジアミンと少
量の界面活性剤を加えてよく撹拌しながら、塩素化ポリ
エチレンを溶かしたエピクロルヒドリン溶液を注加して
乳化懸濁液とする。この高分子の水性状分散液2.5l
を上記バーミキュライト10lに均質に含浸させ、常温
〜80℃で充分に乾燥して、これをそのまま、或は水洗
脱水すると、バーミキュライトの表層に三次元網状構造
の不溶性高分子物質が生成し、アニオン性官能基が固定
される。但し、バーミキュライトを母体とするイオン交
換体は20%食塩水に30分浸漬するなどして再生処理
する。
【0019】また、次のようにして上記アニオン交換体
を製造することもできる。即ち、塩素化ポリオレフィ
ン、塩素化ゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの低重合
度のポリマー(オリゴマーを含む)のうち、塩素成分含有
率の高いものをエピクロルヒドリンに溶かした後、少量
の乳化懸濁剤並びにアミンなどの反応性物質を溶かした
水相中に撹拌注加しながら乳化分散させて均質な分散液
を得る。この液を水で適宜希釈してから上記バーミキュ
ライト粒子に含浸させ、加熱により水分を乾燥させる
と、二次反応が進んで弾性強度に優れたアニオン交換体
となる。上記多孔性イオン交換体はアニオン交換基を有
するものであり、当該ポリマーは水で容易に希釈できる
水溶液、或は水溶状の分散液を用いて無機鉱物表面に固
着される。基本的には、上述のような脂肪族ポリアミン
を始め、ポリイミン、アンモニアなどのアニオン交換基
導入モノマー或は中間重合物に、エピクロルヒドリン、
エチレンオキサイドなどのクロルメチル基やオキシド基
などを有する化合物を重合物質として添加して合成され
る。尚、アクリル酸、メタクリル酸、MA、MMAなど
のカルボン酸の水溶液に過酸化ベンゾイル等の重合開始
触媒を作用させて、イオン交換体にカチオン交換基を導
入しても良い。
【0020】他方、上記バーミキュライトに対してチタ
ン酸バリウムを混合することで、粒状物間に誘電率の差
異が生じるが、当該チタン酸バリウムの球形粒状物は外
部高電圧処理により誘電率を増加される。また、必要に
応じてシリカ、アルミナ、ジルコニアなどと混合焼結し
て硬度を高めても良い。さらに、チタン酸バリウムに替
えてこの成分を含む無機鉱物である電気石を選定するこ
ともできる。本水処理剤を誘電率の観点から説明する
と、誘電率の異なる無機材料同士の混成粒状物を混合す
るか、誘電率の異なる無機材料を別々に焼結粒状物にし
てから混合するかのいずれかである。従って、上記実施
例の外に、例えば、下記のとの無機材料を数ミリ径
の球形粒状物に別々に粉砕、造粒、焼結したものを適宜混
合するとともに、との少なくともいずれかにイオン
性官能基の導入処理を施せば良い。 チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、ジルコン酸バリ
ウム、ニオブ酸カリウム、スズ酸バリウム、ジルコン酸
鉛、又はチタン酸鉛などの誘電率の大きな無機物や、こ
れらを主成分とする電気石などの無機鉱物 シリカ、アルミナ、合成ゼオライト、ソーダガラス、
酸化チタンなどの無機物やバーミキュライト、ケイソウ
土、パーライト、ゼオライト、麦飯石などの無機鉱物 上記のセラミックスのうち、チタン酸バリウム、チタ
ン酸鉛、チタン酸ストロンチウム、ニオブ酸カリウムな
どは強誘電性を有し、これらの単成分或は複合固溶体
は、の無機物との間に大きな誘電率の落差を生み、強
い流動電解能力を期待できる。但し、チタン酸鉛などの
鉛成分含有物は浴槽や魚槽の用水に適用するには問題が
残る。因みに、略60lの水を循環させた魚飼育用水槽
に対して本実施例1の水処理剤200cc(水処理剤に
おけるイオン交換体とチタン酸バリウムの容積比は略1
0対1が好適)を水流エネルギーで摩擦衝突作用させな
がら通水した結果、当該水処理剤の交換を要さずに少な
くとも1年余の期間、濁り、着色、臭いなどは認められ
ず、藻類の発生もなく、水槽内の水質を良好に保全でき
た。
【0021】《実施例2》すべての粒状物にイオン交換
能と流動電解能を兼備させた例を述べる。即ち、ケイソ
ウ土を母体とする多孔性イオン交換体と、電気石を母体
とする多孔性イオン交換体を球形粒状物に形成して、互
いに混合することにより、電気石とケイソウ土の間で誘
電率に差異を設けるように構成したもので、製造方法は
次の通りである。ペンタエチレンヘキサミンの水溶液に
エピクロルヒドリンを少しづつ混合撹拌し、その後、
加温条件や、水及びエピクロルヒドリンの追加量の調
整により、溶液粘度を制御しながら中間重合物を得た。
母体となる多孔性無機鉱物にケイソウ土と電気石の各粉
砕物を選定し、これらの各無機鉱物に上記中間重合物を
含浸させたのち、80℃以下で脱水乾燥すると二次反応
が進行してイオン性官能基が固定される。但し、既述し
たように、ケイソウ土と電気石を混合焼結したものを母
体として、各母体にイオン性官能基を結合させた粒状物
を互いに混合させて水処理剤を構成しても良い。
【0022】また、チタン酸バリウムのような強誘電性
を示す結晶は焦電性と圧電性を示す(例えば、強誘電性結
晶粒子の焼結物をポーリング処理すると圧電体になる)
ので、異種誘電率の無機材料を組み合わせなくても(即
ち、強誘電体単独でも)、流水中で流動摩擦・衝突を受け
ると、歪みや温度変化で分極をして流動電解現象を引き
起こすことが考えられる。従って、例えば、圧電体とし
て一般的な、強誘電性結晶のチタン酸鉛と反強誘電性結
晶のジルコン酸鉛の固溶体であるPZTを始め、代表的
な強誘電体であるチタン酸バリウムなどに夫々イオン性
官能基の導入処理をしても、流動電解能とイオン交換能
を兼備する可能性はあるので、これらの粒状物によって
水処理剤を構成することを排除するものではない。
【0023】尚、本発明の水清浄化処理剤は、上述のよ
うに、浴槽、プール、鑑賞魚飼育用水槽、養魚場、庭園
池などの用水のように生物起源の老廃物や排泄物を多く
含むもの、或は、製紙、化学、窯業、飲食業、理容業な
どの廃水のように、有機系の巨大分子物質を多く含むも
のなどの処理に特に好ましいが、ビルやマンションの給
水設備など、通常の水処理にも広く適用できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性の無機鉱物の母体にイオン性官能
    基を結合させて多孔性のイオン交換体を構成し、当該多
    孔性イオン交換体の粒状物を多数混合するとともに、イ
    オン交換体の母体となる無機鉱物間に誘電率の差異を設
    けたことを特徴とする水清浄化処理剤。
  2. 【請求項2】 多孔性イオン交換体の粒状混合物が、誘
    電率の異なる複数種の粒状物から構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の水清浄化処理剤。
  3. 【請求項3】 多孔性イオン交換体の混合物を構成する
    各粒状物が、誘電率の異なる複数種の無機鉱物の混成焼
    結物を母体として構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の水清浄化処理剤。
  4. 【請求項4】 多孔性の無機鉱物の母体にイオン性官能
    基を結合させた多孔性イオン交換体と、無機物の母体に
    イオン性官能基を結合させたイオン交換体とを粒状に形
    成して互いに多数混合し、イオン交換体の母体間に誘電
    率の差異を設けることを特徴とする水清浄化処理剤。
  5. 【請求項5】 誘電率の異なる複数種の多孔性無機鉱物
    と無機物との混成焼結物を母体とし、この母体にイオン
    性官能基を結合して多孔性イオン交換体を構成し、当該
    イオン交換体の粒状物を多数混合することを特徴とする
    水清浄化処理剤。
  6. 【請求項6】 多孔性の無機鉱物の母体にイオン性官能
    基を結合させた粒状の多孔性イオン交換体と、これより
    誘電率の高い粒状の無機物と無機鉱物との少なくともい
    ずれかとを互いに多数混合し、粒状物間で誘電率に差異
    を設けることを特徴とする水清浄化処理剤。
  7. 【請求項7】 無機鉱物間で誘電率に差異を設ける場合
    において、誘電率の高い無機鉱物が電気石であり、誘電
    率の低い無機鉱物がバーミキュライト、ケイソウ土、パ
    ーライト、ゼオライト、麦飯石などであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の水清浄化処理
    剤。
  8. 【請求項8】 無機鉱物と無機物間で誘電率に差異を設
    ける場合、誘電率の高い無機物がチタン酸バリウム、チ
    タン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウム、チタン
    酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、ニオブ酸カリウ
    ム、スズ酸バリウム、ジルコン酸鉛、又はチタン酸鉛な
    どであり、誘電率の低い無機鉱物がバーミキュライト、
    ケイソウ土、パーライト、ゼオライト、麦飯石などであ
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載
    の水清浄化処理剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995013245A1 (en) 1993-11-09 1995-05-18 Hukai, Toshiko Process for producing water having clarifying activity and apparatus therefor
JPH07195070A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Kenji Shishido 汚染色素物質除去用イオン交換濾過装置
CN112930322A (zh) * 2018-11-06 2021-06-08 有限会社索尔地 烧结造粒黏土及其制造方法

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