JPH05123912A - 内張りされた管路の分岐部の穿孔方法及び穿孔器具 - Google Patents

内張りされた管路の分岐部の穿孔方法及び穿孔器具

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JPH05123912A
JPH05123912A JP3320053A JP32005391A JPH05123912A JP H05123912 A JPH05123912 A JP H05123912A JP 3320053 A JP3320053 A JP 3320053A JP 32005391 A JP32005391 A JP 32005391A JP H05123912 A JPH05123912 A JP H05123912A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 主層4と布帛5とを重ね合わせた内張り材2
で内張りした管路1の分岐部を穿孔して管路1と分岐管
3とを連通させる場合に、第一の方法としては布帛5が
露出した面から穿孔具6,8で穿孔する。また第二の方
法としては、布帛5が露出した面と反対側の面から穿孔
具6,8で穿孔した後、研削具10,11を透孔7に通
し、布帛5が露出した面側から研削具10,11で透孔
7の周縁を研削する。 【効果】 布帛5が主層4から剥がれて穿孔具6,8で
穿孔されないために透孔7の周縁に布帛5の切れ端や繊
維屑9などとして残ることがなく、透孔7の周縁が整え
られて管路1と分岐管3との連通が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水道管などの主として
地中に埋設された管路において、当該管路に内張り材を
張付けて内張りを施した後、当該内張り材が閉塞した管
路の分岐部に穿孔し、管路と分岐管とを通ぜしめるため
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記下水道管などに内張りを施す方法と
して、不飽和ポリエステル樹脂などの硬化性樹脂液にガ
ラス繊維を分散し、硬化性樹脂液を増粘させてなるシー
トモールディングコンパウンド(SMC)のシートを、
筒状に丸めて内張り材とし、これを管路内に引込み、こ
れを拡開させて管路内面に沿わせると共に、加熱して前
記硬化性樹脂液を硬化させ、管路内面に剛直なFRP管
による内張りを形成する方法が知られている。
【0003】さらにこの方法において、内張り材を拡開
する際の内張り材の局部的な歪を防止するために、SM
Cの片面に薄い織布などの布帛を重ねて配置し、当該布
帛が外側となるようにSMCと布帛とを一体として丸め
て内張り材とすることも行われている。
【0004】一方、管路が分岐部を有している場合、そ
の管路に内張りを施すと、図1に示すように、管路1の
内面に形成された内張り材2が分岐部を閉塞し、管路1
と分岐管3との連通が失われ、管路の用をなさなくな
る。
【0005】それ故分岐部を閉塞した内張り材2に管路
1の内側から穿孔し、管路1と分岐管3とを連通せしめ
ることが行われている。内張り材2に穿孔するためには
ホールソーなどを使用することができるが、実開昭63
−161607号公報に示される特殊器具を使用するこ
ともできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のよ
うにSMC4と布帛5とを重ね合わせた内張り材2で内
張りした管路において、上述のように管路1の内側から
穿孔すると、内張り材2の外面を形成する布帛5がSM
C4から剥がれ、適切に穿孔することができないことが
ある。
【0007】特にSMC4はガラス繊維を分散した硬化
性樹脂液が増粘されているので、流動性に乏しく、硬化
性樹脂液が布帛5に含浸することがないので、布帛5は
SMC4の表面に付着しただけであって一体化されてい
ない。従って穿孔時に布帛5が容易に分離して剥がれる
のである。
【0008】すなわち図2に示すようにホールソー6で
穿孔すると、硬化したSMC4は円形に切取られて透孔
7が形成されるが、SMC4の外面を包む布帛5がSM
C4の表面から剥がれ、布帛5はSMC4と一体の剛直
な内張り材2の一部としてホールソー6で穿孔されるこ
とがない。
【0009】その結果ホールソー6を上動させることに
より布帛5は部分的に切断されるものの、全周に亙って
内張り材2から切除されることができず、最終的には図
2に示されるように部分的にSMC4の切除部分4′に
繋がったままで残り、完全に切除することができない。
【0010】また前記実開昭63−161607号公報
に示されるような穿孔ビット8で穿孔した場合には、分
岐部における剛直なSMC4は穿孔ビット8により切削
されて透孔7を形成することができるが、この場合にも
布帛5は柔軟であるためにSMC4と共に切削されるこ
とができない。
【0011】穿孔ビット8を高速回転しながら上動させ
ることにより布帛5を破ることはできるが、剛直な素材
を研削するのと異り柔軟な布帛5を引千切ることになる
ので、布帛5は引破られて一部が透孔7の内周に残り、
さらに布帛5中の繊維がほぐれて繊維屑9となって透孔
7を覆う。
【0012】従って切除部分4′や繊維屑9が透孔7に
残り、分岐管3と管路1との連通を阻害する。特に下水
道管においては固形物を含む汚水が通るので、固形物が
切除部分4′や繊維屑9に引掛かり、分岐部において管
路が詰る。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、SMC4と布帛5とを重ね合わせた内張り材2
で内張りした管路の分岐部を、切除部分4′や繊維屑9
が生じることなく穿孔し、分岐管3と管路1とをスムー
ズに連通せしめることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決する手段】而して第一の発明は穿孔方法に
関するものであって、繊維に硬化性樹脂液を含浸してな
る主層と薄い布帛とを重ね合わせてなる内張り材を管路
内に配置し、前記硬化性樹脂液を硬化させて管路内面に
剛直なFRP管よりなる内張りを形成してなる管路にお
いて、当該管路の分岐部における管路の内側又は分岐管
のうちの前記布帛が露出した面から、当該分岐部を閉塞
した内張りに穿孔することを特徴とするものである。
【0015】また第二の発明も穿孔方法であって、繊維
に硬化性樹脂液を含浸してなる主層と薄い布帛とを重ね
合わせてなる内張り材を管路内に配置し、前記硬化性樹
脂液を硬化させて管路内面に剛直なFRP管よりなる内
張りを形成してなる管路において、当該管路の分岐部に
おける管路の内側又は分岐管のうちの前記布帛が露出し
た面の反対側から、当該分岐部を閉塞した内張りに穿孔
し、次いで穿孔された透孔に研削具を通して前記布帛が
露出した面から透孔の周縁を研削することを特徴とする
ものである。
【0016】さらに第三の発明は穿孔器具に関するもの
であって、穿孔具の後部に研削具を一体に取付けたこと
を特徴とするものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0018】図4は第一の発明の一実施例であって、
(a)に示すように管路1の内面に内張り材2が張付け
られて内張りされており、その内張り材2によって分岐
部が閉塞されている。
【0019】そして内張り材2はSMC4よりなる主層
の外面に布帛5が配置されており、分岐部において布帛
5は分岐管3内に露出している。
【0020】而して分岐管3を通して穿孔ビット8を挿
入し、当該穿孔ビット8により内張り材2に布帛5が露
出した面の側から穿孔する。これにより図4(b)に示
すように、乱れのない透孔7が穿孔される。
【0021】また内張り作業における都合上SMC4の
内面に布帛5が配置されている場合においては、図5に
示すように布帛5が露出した本管1内の側から、穿孔ビ
ット8で穿孔する。
【0022】図4及び図5においては、穿孔ビット8に
より穿孔する場合について述べたが、ホールソー6を使
用して穿孔する場合においても、布帛5が露出した側か
ら穿孔することにより、乱れのない透孔7を形成でき
る。
【0023】次に図6は第二の発明の一実施例である。
この実施例においては管路1の内面に内張り材2が張付
けられて内張りされており、その内張り材2によって分
岐部が閉塞されている。そして内張り材2はSMC4の
外面に布帛5が配置されており、分岐部において布帛5
は分岐管3内に露出している。
【0024】而して図6(a)において、穿孔ビット8
は布帛5が露出した面の反対側すなわち本管1内の側か
ら分岐部の内張り材2を穿孔する。ここにおいて前記従
来例で述べたように、布帛5は引千切られて繊維屑9が
生じる。
【0025】次に図6(b)に示すように、本管1内側
から透孔7の径よりやゝ大きいワイヤーブラシ10を透
孔7に挿入し、当該ワイヤーブラシ10により透孔7の
周縁部を、布帛5が露出した側すなわち分岐管3内側か
ら研削し、透孔7の周縁に残った布帛5の切れ端や繊維
屑9を除去する。
【0026】ワイヤーブラシ10は個々のワイヤーが柔
軟で撓み得るので、当該ワイヤーブラシ10の径よりも
小径の透孔7を容易に通ることができ、透孔7の周縁を
研削して乱れのない透孔7を形成できる。
【0027】図7は第二の発明の他の実施例であって、
内張り材2の分岐部をホールソー6で穿孔する場合につ
いての例である。
【0028】図7(a)は、管路1の分岐部を閉塞した
内張り材2をホールソー6で布帛5が露出した面の反対
側すなわち、本管1内側から穿孔した状態を示してお
り、切除部分4′は布帛5で部分的に繋っている。
【0029】次に図7(b)に示すように、本管1内側
からワイヤーブラシ10を透孔7に挿入し、当該ワイヤ
ーブラシ10により透孔7の周縁部を布帛5が露出した
側すなわち分岐管3内側から研削し、透孔7の周縁と切
除部分4′とを繋いだ布帛5を切断する。然る後ワイヤ
ーブラシ10を本管1内に戻し、切除部分4′を透孔7
を通して本管1から除去する。
【0030】図8は第三の発明の穿孔器具のいくつかの
例を示すものであって、第二の発明の方法における内張
り材2の穿孔とそれに続く透孔7の周縁の研削とを、一
工程で行うことのできる穿孔器具である。
【0031】図8(a)は穿孔ビット8の頭部の後部に
ワイヤーブラシ10を一体に取付けたものであって、穿
孔ビット8で分岐部の内張り材2に穿孔した後、そのま
ま穿孔ビット8を透孔7を通して上動させ、それを本管
1内に引戻しながらワイヤーブラシ10で透孔7の周縁
を研削して、布帛5の切れ端や繊維屑9を除去すること
ができる。
【0032】また図8(b)はホールソー6の後部にワ
イヤーブラシ10を一体に取付けたものであって、ホー
ルソー6で分岐部の内張り材2に穿孔した後、そのまま
ホールソー6を透孔7を通して上動させ、それを本管1
内に引戻しながらワイヤーブラシ10で透孔7の周縁を
研削し、切除部分4′を繋いだ布帛5を切断することが
できる。
【0033】図8(c)は穿孔ビット8の頭部の後部周
縁に研削刃11を一体に形成したものであって、穿孔ビ
ット8で分岐部の内張り材2に穿孔した後、そのまま穿
孔ビット8を透孔7を通して上動させ、それを本管1内
に引戻しながら揺動させ、研削刃11で透孔7の周縁を
研削して、布帛5の切れ端や繊維屑9を除去することが
できる。
【0034】また図8(d)はホールソー6の後部周縁
に研削刃11を一体に形成したものであって、ホールソ
ー6で分岐部の内張り材2に穿孔した後、そのままホー
ルソー6を透孔7を通して上動させ、それを本管1内に
引戻しながら揺動させ、研削刃11で透孔7の周縁を研
削し、切除部分4′を繋いだ布帛5を切断することがで
きる。
【0035】図9は内張り材2がその内面に布帛5を有
する場合において本発明を適用して穿孔する情況を示す
ものであって、内張り材2における布帛5の反対側すな
わち分岐管3内側から穿孔ビット8で穿孔し、次いでワ
イヤーブラシ10で透孔7の周縁を研削する。
【0036】この場合においても、穿孔具としてホール
ソー6を使用することもでき、また研削具として研削刃
11を使用することもできる。
【0037】以上の説明では、透孔7の周縁を研削する
ための研削具の例として、ワイヤーブラシ10及び研削
刃11を挙げたが、その他バフやディスクグラインダー
などを使用することもできる。
【0038】しかしながら本発明においては、研削具に
よって布帛5を硬化したSMC4に押付けて研削するた
め、研削具は研削された繊維や樹脂によって目詰りを起
し易い。従って研削具としては、比較的目詰りを起しに
くいワイヤーブラシを使用するのが、最も好ましい。
【0039】
【作用】本願第一の発明においては、内張り材2におけ
る布帛5が露出した側から穿孔するので、穿孔ビット8
やホールソー6などの穿孔具は、布帛5を剛直なSMC
4に押付けながら穿孔することになり、布帛5がSMC
4から剥がれることがなく、またSMC4に先立って布
帛5に穿孔することになる。
【0040】従って穿孔ビット8により穿孔した場合に
は、布帛5はSMC4と一体として穿孔され、透孔7の
周縁に布帛5の切れ端が残ったり、繊維屑9が生じたり
することがない。
【0041】またホールソー6で穿孔する場合において
も、布帛5はSMC4に押付けられながらSMC4より
先に布帛5が切断されるため、SMC4から切除部分
4′が切取られたときには既に布帛5はその全周に亙っ
て切断されており、部分的に繋ったまま残るようなこと
がない。
【0042】また第二の発明においては、内張り材2の
分岐部を布帛5が露出した側と反対側から穿孔するの
で、この段階においては従来例と同様に、穿孔ビット8
を使用する場合においては透孔7の周縁に布帛5の切れ
端が残ったり、繊維屑9が生じたりし、またホールソー
6で穿孔する場合においては、布帛5が部分的に切断さ
れず、切除部分4′が繋ったまま残る。
【0043】そして次工程において、研削具10,11
を透孔7に通し、透孔7の周縁を布帛5が露出した面の
側から研削することにより、透孔7の周縁に残った切れ
端や繊維屑9、切除部分4′を繋いだ布帛5部分を研削
して除去し、透孔7の周縁を整える。
【0044】また第三の発明の器具においては、その先
端部の穿孔具6,8により内張り材2に穿孔し、透孔7
を形成した後、そのまま穿孔器具を透孔7に通し、それ
を後退させながら穿孔具6,8の後部に一体に取付けら
れた研削具10,11により透孔7の周縁を研削するこ
とができ、穿孔及びそれに続く透孔7の周縁の研削を一
工程で行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、繊維に硬化性樹脂液を
含浸してなる主層4と薄い布帛5とを重ね合わせてなる
内張り材2で管路1に内張りした場合において、その管
路1の分岐部を穿孔したときに布帛5が透孔7の周縁に
切れ端や繊維屑9として残ったり、部分的に切除部分
4′を繋いだままで残ったりすることがなく、透孔7の
周縁を整えて分岐管3と管路1とをスムーズに連通させ
ることができ、固形物などが引掛かって詰るようなこと
がない。
【0046】また請求項3の穿孔器具によれば、内張り
材2の穿孔とそれに続く透孔7の周縁の研削とを一工程
で行うことができるので、作業が簡単であり短時間で行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内張りされた管路の分岐部の状態を示す中央
縦断面図
【図2】 管路の分岐部の内張り材を従来の方法により
ホールソーで穿孔した状態を示す中央縦断面図
【図3】 管路の分岐部の内張り材を従来の方法により
穿孔ビットで穿孔した状態を示す中央縦断面図
【図4】 布帛が主層の外面にある内張り材の分岐部を
請求項1の方法により穿孔する状態を示すもので、
(a)は穿孔前、(b)は穿孔後を示す。
【図5】 布帛が主層の内面にある内張り材の分岐部を
請求項1の方法により穿孔する状態を示すもので、
(a)は穿孔前、(b)は穿孔後を示す。
【図6】 請求項2の方法により穿孔ビットで内張り材
の分岐部を穿孔する状態を示すもので、(a)は穿孔ビ
ットで穿孔した直後の状態を、(b)は研削具で透孔の
周縁を研削した状態を示す。
【図7】 請求項2の方法によりホールソーで内張り材
の分岐部を穿孔する状態を示すもので、(a)はホール
ソーで穿孔した直後の状態を、(b)は研削具で透孔の
周縁を研削した状態を示す。
【図8】 請求項3の穿孔器具の各種の例を示す正面図
【図9】 布帛が主層の内面にある内張り材の分岐部
を、請求項2の方法により穿孔した状態を示す中央縦断
面図
【符号の説明】
1 管路 2 内張り材 3 分岐管 4 SMC(主層) 5 布帛 6 ホールソー(穿孔具) 7 透孔 8 穿孔ビット(穿孔具) 10 ワイヤーブラシ(研削具) 11 研削刃(研削具)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維に硬化性樹脂液を含浸してなる主層
    と薄い布帛とを重ね合わせてなる内張り材を管路内に配
    置し、前記硬化性樹脂液を硬化させて管路内面に剛直な
    FRP管よりなる内張りを形成してなる管路において、
    当該管路の分岐部における管路の内側又は分岐管のうち
    の前記布帛が露出した面から、当該分岐部を閉塞した内
    張りに穿孔することを特徴とする、内張りされた管路の
    分岐部の穿孔方法
  2. 【請求項2】 繊維に硬化性樹脂液を含浸してなる主層
    と薄い布帛とを重ね合わせてなる内張り材を管路内に配
    置し、前記硬化性樹脂液を硬化させて管路内面に剛直な
    FRP管よりなる内張りを形成してなる管路において、
    当該管路の分岐部における管路の内側又は分岐管のうち
    の前記布帛が露出した面の反対側から、当該分岐部を閉
    塞した内張りに穿孔し、次いで穿孔された透孔に研削具
    を通して前記布帛が露出した面から透孔の周縁を研削す
    ることを特徴とする、内張りされた管路の分岐部の穿孔
    方法
  3. 【請求項3】 穿孔具の後部に研削具を一体に取付けた
    ことを特徴とする、内張りされた管路の分岐部の穿孔器
    具
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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