JPH05124643A - 汚れ防止処理容器及びその製造方法 - Google Patents

汚れ防止処理容器及びその製造方法

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JPH05124643A
JPH05124643A JP3210116A JP21011691A JPH05124643A JP H05124643 A JPH05124643 A JP H05124643A JP 3210116 A JP3210116 A JP 3210116A JP 21011691 A JP21011691 A JP 21011691A JP H05124643 A JPH05124643 A JP H05124643A
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adhesive
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cover
prevention treatment
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豊吉 丹下
Nobuhito Itou
暢人 伊藤
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TEIKOKU INK SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内容物の充填作上及び取り出しに際しての煩
雑性を伴うことなく、容器の回収や再生を容易かつ円滑
に行うことを可能にする。 【構成】 容器1は円筒形であって底壁2と周壁3及び
開口部4を有し、通常その強度や取扱い易さ等の点から
金属又はプラスチック容器が用いられるが、用途によっ
てガラスや陶磁器,木材,板紙等が用いられる。この容
器1の内面5には、被覆体6が密着配置されており、該
被覆体6は前記内面5対して密着力を有し、剥離が容易
なシート状であって、容器1内に収容される内容物によ
り浸食されず、且つ、内容物を掻き取る際に破れない強
度を有するもので、場合によっては透気性のないものや
剥離時に加えられる力で破れない強度を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内面への内容物の
付着残留を回避して、容器の再生及び回収を容易にした
汚れ防止処理容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用インキ,塗料,接着剤,研磨剤等
の工学材料や食用油、缶詰等の容器はその内面に内容物
が不可避的に付着残留し、この付着残留した内容物の除
去が困難であることに起因してそのままの状態で廃棄さ
れることが一般的である。このため、付着残留物が漏出
しあるいは悪臭が発生して、廃棄物置場を汚くすると共
にその処理作業が嫌われたり困難となるばかりでなく、
容器回収や再生の妨げとなって廃棄物増大の一因となっ
ている。
【0003】そこで、容器内面の汚れを防止するため、
従来からこれに内袋を入れてその中に内容物を充填した
り、内壁に沿ってプラスチックシート成型物をはめ込む
等の措置が講じられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、容器に
内袋を用いる方法は、充填時に容器内に袋入れする必要
があるばかりでなく、内容物を充填した後口封しなけれ
ばならなず作業が煩雑となる不利が生ずる。しかも、袋
の強度には限界があることから破損による内容物の漏洩
が発生し易く、また、使用時に袋内部に付着した内容物
の回収が容易でなく、内容物取出し時に手が汚れる等の
問題があって一部の用途以外には採用されていない。一
方、内壁に沿ってプラスチックシート成型物をはめ込む
構造は充填時のはめ込みや口封方法の等充填作業時に問
題がある以外は上記欠点が解消することが可能である
が、成型物強度がある程度大きいことが必要なためコス
ト高になると共にシート成型物自身が嵩ばるために廃棄
物削減に寄与し得るものではなかった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、内容物の充填作上及び取り出しに
際しての煩雑性を伴うことなく、容器の回収や再生を容
易かつ円滑に行うことを可能にした汚れ防止処理容器及
びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる汚れ防止処理容器にあっては、付着残
留性を有する内容物を収容する容器において、該容器の
内面に該内面を被覆し剥離可能な被覆体を密着配置して
あり、また、付着残留性を有する所定の内容物を収容す
る容器において、容器の内面に、該内面を被覆し前記内
容物と混合しない溶剤により溶解する被覆体を密着配置
してある。
【0007】ここで、前記被覆体は、剥離可能な粘着剤
又は接着剤により貼着され、また、プラスチックス又は
金属あるいはこれらの複合体からなり、前記容器の内面
形状に沿う袋状に形成されている。さらに、前記被覆体
は、前記容器の内面に熱溶解性プラスチックスを付着さ
せて形成され、前記容器と被覆体との間に存在する空気
を吸引排気して、被覆体を容器の内面に密着させてあ
り、あるいは、前記容器の内面に剥離可能な被膜を形成
するコーティング液を塗工して形成され、また、好まし
くは前記被覆体の上端部に、前記容器の外部にに延出す
る余剰部が形成されている。
【0008】また、本発明にかかる製造方法にあって
は、上部開口状の容器の内面に、該内面を被覆し剥離可
能な被覆体を密着配置した汚れ防止処理容器の製造方法
において、前記容器に内部底面上に、熱溶解性を有する
剥離可能な粘着剤又は接着剤を前記容器の内面と被覆体
間に行き渡る量をもって投入し、該粘着剤又は接着剤が
載置された前記容器を加熱し、該加熱した容器内に前記
内面に沿った袋状の被覆体を密着させて装填し、冷却す
るように構成されており、ここで、前記粘着剤はワック
スであることが好ましい。
【0009】
【作用】前記構成において、容器内に収容された内容物
を使用し終わった場合には、被覆体を容器の内面から剥
離させる。これにより、容器内において被覆体に付着残
留していた内容物の一部は該被覆体とともに除去され、
容器の内面に内容物が残存することはない。そして、容
器から剥離した内容物が付着している被覆体は、小さく
丸めたり、付着している内容物を掬い取ることにより小
容積とすることができ、あるいは焼却処理し易くなるこ
とから、廃棄処理を容易に行い得る。一方、被覆体を剥
離された容器にあっては、内容物の付着がないことか
ら、その再生及び回収が容易となって、廃棄物削減や省
資源に有利に作用する。
【0010】また、可溶性を備えた被覆体を密着配置し
た構成にあっては、内容物の使用完了後、その一部が付
着残留している容器内に前記溶剤を充填する。すると、
被覆体が溶解して容器の内面から剥離し、その結果被覆
体を介して容器の内面に付着していた内容物も内面から
剥離する。したがって、この構成においては、剥離する
作業は不要であって、単に溶剤の充填のみを行えばよい
こととなる。
【0011】なお、被覆体は輸送中に受ける振動や内容
物掻き取りに対して剥離しない程度の密着力を有し、し
かも脱着時には処理物にある程度の剥離力や熱(加熱や
エネルギー線の照射又は冷却)処理、隙間への空気や溶
剤等の注入或いは内容物と混合しない溶剤による溶解等
によって処理部分が容易に脱着し、これに伴って内部付
着物が後処理し易い形状で剥離できるよう処理加工され
る。
【0012】また、前記本発明にかかる製造方法にあっ
ては、先ず前記容器に内部に、熱溶解性を有する剥離可
能な粘着剤又は接着剤を投入し、しかる後に該粘着剤又
は接着剤が載置された前記容器を加熱する。これによ
り、前記粘着剤又は接着剤は溶融状態となり、この状態
で容器の内面に沿った袋状の被覆体を容器内に挿填して
密着させる。すると、粘着剤及び接着剤が容器の内面と
被覆体の外面との間隙の全面に行き渡り、よって、前記
粘着剤や接着剤を容器の内面に塗布する作業は不要とな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。図1は、本発明にかかる汚れ防止処理容器
の最も基本的な実施例を示すものであり、容器1は円筒
形であって底壁2と周壁3及び開口部4を有し、通常そ
の強度や取扱い易さ等の点から金属又はプラスチック容
器が用いられるが、用途によってガラスや陶磁器,木
材,板紙等が用いられる。
【0014】この容器1の内面5には、被覆体6が密着
配置されており、該被覆体6は前記内面5対して密着力
を有し、剥離が容易なシート状であって、容器1内に収
容される内容物により浸食されず、且つ、内容物を掻き
取る際に破れない強度を有するもので、場合によっては
透気性のないものや剥離時に加えられる力で破れない強
度を必要とする。また、この被覆体6は、前記内面5の
形状に合致する袋状に成形されており、この袋状に成形
された被覆体6を容器1に装填する際に屈曲性があり、
熱延伸できるような性質が望ましい場合が多く、これら
の性質を満足させるためプラスチック又は金属箔或いは
これらのラミネート物やこれらで補強処理された紙,布
等の複合物が用いられる。
【0015】プラスチックとしては、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP),ポリ塩化ビニル(PV
C),ポリ塩化ビニリデン,ポリモノ・ジ・トリ・テト
ラフルオロエチレン,ポリエチレン・プロピレン・ブチ
レンテレフタレート等のポリエステル(PET),ポリ
ビニルアセタール(POM),ポリイソプレン・イソブ
チレン・ブタジエン等のゴム類,シリコーン樹脂,アク
リル樹脂,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポ
リアミド樹脂,ポリウレタン,エポキシ樹脂,セルロー
ス誘導体,ゼラチン,アルブミン,カゼイン等のプロテ
ィン類,澱粉及び加工澱粉類,寒天,アルギン酸ソー
ダ,アラビアゴム等の多糖類,フェノール樹脂,尿素樹
脂メラミン樹脂,アルキッド樹脂等及びこれらの共重合
物があり、夫々単独か又は組み合わせて使われる。
【0016】被覆体2を予め袋状に成形して装填する場
合は好ましくはPE,PP,PET,POM,セルロー
ス誘導体が用いられ、熱溶融コーティングや熱延伸によ
り内面を処理する場合は好ましくはPE,PP又はその
共重合物が用いられ、必要に応じて流動性向上のための
ワックス類が加えられることもある。
【0017】また、被覆体6を内面5にコーティングに
よって成形する場合UV・EB硬化型樹脂液をコーティ
ングしたり、溶剤蒸発型樹脂液をコーティングして内面
処理する場合は、好ましくはアクリル樹脂、ウレタン系
樹脂エポキシ樹脂又はその共重合樹脂が用いられ、これ
等はコーティング後エネルギー線照射や熱処理によって
内容物が浸食されたり掻き取り時に破れないような強度
のある膜を形成することができる。
【0018】また内容物が油性物質で水に混合しない場
合において、被覆体1をコーティングにより成形すると
きには、コーティング液としてカルボキシソチルセルロ
ース,メチルセルロースやヒドロキシエチルセルロース
HEC等の水溶性セルロース誘導体、水溶性アクリル共
重合樹脂,ポリビニルアルコール,ゼラチン,アルブミ
ンカゼイン,澱粉又は加工澱粉,寒天,アルギン酸ソー
ダー,アラビアゴム等の水溶性樹脂をコーティングし
て、これを廃棄する際に剥離して処理する以外に水を注
入して内部付着物を内面から脱着させ、これを掬い取っ
て処理することもできる。この場合注水する水は温水
(熱水)であったり、弱アルカリ性であることが有効な
場合がある。
【0019】金属箔としてはアルミニウム又はスチール
が用いられるがこれらは特に内容物に対する耐浸食性や
不透気性を高めるために好適であり更にこれと前記プラ
スチックフィルムと複合したものは強度的にも優れた性
能を発揮させることが可能で、好ましくはこれら金属箔
とPE,PP,PVC,セルロース誘導体又はこれらの
共重合との複合体が用いられる。
【0020】容器1の内面5と被覆体6の密着性を付与
する方法として、 (1)外面に再剥離性を有する粘着剤・接着剤等を有す
る袋状の被覆体6を用いるか、容器1内面5にこのよう
な粘着剤・接着剤を塗布してから袋状の被覆体6を容器
1内にを挿入する。 (2)コーティングにより被覆体6を形成する。 (3)被覆体6を減圧密着させる。
【0021】(1)の場合、例えば外面に再剥離性粘着
剤又は接着剤を有する袋状の被覆体6を予め作製してこ
れを容器1内に入れて広がらせて密着させるが、この際
に大きさが内面5と同一になるものを作っておいてもよ
いし、これより小さい形状の被覆体6を装着時に熱延伸
したり、大きい形状のものを熱収縮したりして内面5全
体に密着するようにすることができ、場合によっては厚
膜の被覆体6を形成するシート及び粘着剤・接着剤複合
物を押出し成形させながら内面に密着させる手段や容器
1の材料板と被覆体6のラミネート物を共に押出し成型
する方法などがある。
【0022】この場合に使用される粘着剤又は接着剤に
ついては、当初より再剥離性を有するものである程度の
大きさの密着性があってもよいが、装着時は流動性が大
きかったり付着力がなく密着力が小さいか又はないよう
なもので装着後密着力が生じるようなもの例えば嫌気性
硬化型や加熱・冷却又はエネルギー線照射による硬化作
用で密着力が発生するようなものであってもよい。また
剥離時に粘着剤又は接着剤を溶解する溶剤を加えたり上
記のような硬化作用で密着力が低下して剥離性が生じる
ようなものであってもよい。
【0023】(2)の場合、コーティング時に生じる密
着力を利用する方法で、コーティング手段として容器内
面と略々同じサイズに成型される熱可塑性プラスチック
からなる袋状の被覆体6を挿入後熱圧着させる方法や、
熱溶融した被覆体6を内面5に沿った型枠との間に注入
して冷却固化させたり熱溶融又は無溶剤液状物、溶剤溶
解液状物を塗工又はスプレー吹き付けした後、冷却・乾
燥・硬化処理等によって再剥離性膜を形成させてもよ
い。
【0024】(3)の場合、上部開口部が延伸性を有す
る透気性の低い被覆体6を容器1の上部に密着させ、容
器1又は被覆体6設けられた排気又は吸気口より容器1
内面5と被覆体6との間に存在する空気を排出させて密
着させると共に、剥離時には同じ口から吸気させて剥離
する。この(3)の場合について、より詳細に説明する
ならば、図2、3に示したように、容器1の周壁3に予
め貫通孔7を設け、該貫通孔7にゴム栓8を嵌着し、該
ゴム栓8に突き刺した注射針を介して、被覆体6と容器
1間の空気を排出して被覆体6を内面5に密着させる。
また、被覆体6を剥離させる場合には、ゴム栓8を抜き
取って容器1の内面5と被覆体6との間に空気を供給す
ることにより、被覆体6の内面5に対する密着性は解除
される。
【0025】他方、被覆体6を内面5に粘着あるいは接
着させる構造とする場合、粘着剤,接着剤として再剥離
性を有するものが用いられるが、接着性や再剥離性は被
覆体6を容器1の内面5内に貼付ける際に有していても
よいが、貼付後や剥離時に発生するものであってもよ
い。貼付け時に再剥離性を有する粘着剤・接着剤として
はアクリル樹脂,天然ゴム,PE,PP,PB,PI
P,PIB及びこれらの共重合物が用いられ好ましくは
架橋型アクリル樹脂,天然ゴム、エチレン・酢酸ビニル
共重合樹脂が用いられ、必要に応じてロジン又はその変
性物セラック、コーパル,ダンマルや石油樹脂など粘着
付与剤やワックス類を配合して用いる場合がある。
【0026】貼付け時には粘着性又は接着性がなかたっ
たり、剥離性がなく、貼付け後粘着性又は接着性で生じ
るか又は剥離時に剥離性が生じるような再剥離性の粘着
剤又は接着剤としてアクリル樹脂,天然ゴム,PE,P
P,PB,PIP,PVエポキシ樹脂及びこれの共重合
物を形成するモノマー又はプレポリマー及びロジン又は
その変性物,セラック,コーパル,ダンマルや石油樹脂
及びワックス類としては、みつろう、鯨ろう、ラノリン
等の動物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナウ
バワックス、木ろう、ライスワックス、サトウキビろう
等の植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライ
ト、リグナイトワックス等の鉱物系ワックス、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系
ワックス、モンタンワックス誘導体、パラフィンワック
ス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変
性ワックス、カスターワックス、オパールワックス等の
水素化ワックス、低分子量ポリエチレン又はPP及びそ
の誘導体、アクラワックス、ジステアリルケトン等の合
成ワックス、カプロン酸アマイド、カプリン酸アマイ
ド、ペラルゴン酸アマイド、カプリン酸アマイド、ラウ
リン酸アマイド、トリデシル酸アマイド、ミリスチン酸
アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、
エチレンピスステアリン酸アマイド、カプロレイン酸ア
マイド、オレイン酸アマイド、リノール酸アマイド、リ
シノール酸アマイド、リノレン酸アマイド等の脂肪酸ア
マイド系ワックス、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸
ワックス、ステアリルアルコール等のアルコール系ワッ
クス、ジステアリルリン酸エステル等のリン酸エステル
系ワックスなどのワックス類が単独又は組合わせて用い
られ、好ましくは不飽和基,イソシアネート基,エポキ
シ基を有するモノマー又はプレポリマーとアクリル樹
脂,ポリウレタン,エポキシ樹脂との混合物が用いられ
たり植物系ワックス,鉱物系ワックス,石油系ワック
ス,低分子量PE又はPP,脂肪酸ワックス等のワック
ス類が単独又はこれと相溶するPE,PP,PB,EV
A等の樹脂と混合して用いられる粘着性や接着性・剥離
性を発現させる手段としては密閉状態(嫌気効果)、加
熱・冷却,UV線・高周波・電磁波・電子線等のエネル
ギー線照射が行われる。
【0027】これらの粘着剤又は接着剤は容器1の内面
5に塗工してもよく、挿入する被覆体6外面に塗工して
もよい。そして被覆体6を剥離した状態において粘着性
や接着性がない場合は容器1の内面5に粘着剤又は接着
剤が残存してもよいがそうでない場合は剥離時に同時に
除去されることが望ましい。容器1の汚染については、
使用中の外面の汚れが問題となる場合もあるが、これに
ついては収縮フィルムによる外面包装や剥離ラベルに貼
付再剥離形成膜樹脂液の塗装や容器1又は被覆体6形状
等の従来法により防止が可能である。
【0028】次に、本発明者が試みた実施例について説
明する。 実施例1(図1参照) 直系110mmのスチール容器1(内容積1リットル)
の内面5に再剥離型アクリル樹脂粘着剤(2液硬化型粘
着剤ニッセツKP1254日本カーバイト工学(株)
製)を塗工した25μのPPフィルム袋状成型物からな
る被覆体6を皺の生じないよう内面5の全面貼付けし、
開口部4からはみ出した余剰部10は折り曲げて外面1
1に貼付けた。これに粘度1000ポイズの藍色のUV
硬化型オフセットインキを入れたものを40℃1カ月保
存した。このインキを取り出し、容器11の周壁3底部
2に被覆体6を介して付着したインキをプラスチックヘ
ラで掻き取ったが、その際被覆体6が破れたり移動する
ことがなかった。内容物を取り出した余剰部10を起立
させ、周壁3の一方向より円周方向に沿って剥離させ、
最後に底面2を引き剥がして被覆体6内部付着インキと
共に除去した。容器1の内面5は全く汚れていない容器
面が得られた。
【0029】実施例2(図1参照) 実施例1のスチール容器にエチレン酢酸ビニル共重合物
と石油樹脂の混合物からなる粘着剤を塗布した50μの
PEフィルムからなる直径100mmの袋状被覆体6を
入れ一部を付着させた。未付着部は熱ロールで延伸させ
て全面に皺の生じないように貼付けた。余剰部10につ
いても熱ロールを用いて延伸させながら折り曲げて容器
1外面11に密着させた。
【0030】この容器1に紅色のケトン系溶剤を主体と
する200ポイズのシルクスクリーンインキを入れ、室
温で1週間保存した。内容物は何等支承なく取り出すこ
とができ、また被覆体1の剥離に際しても実施例1と同
様の方法で容易に剥離され容器1の内面5は全く汚れて
いなかった。
【0031】実施例3(図1参照) 圧し蓋によって内部が密閉ができる構造の内径82mm
内容積分0.5リットルのスチール容器1にウレタンア
クリル系紫外線硬化型コーティング液を約20μ均一に
塗布し、紫外線を全面に照射して柔軟性のある硬化膜か
らなる被覆体6を形成させた。この容器1にミネラルタ
ーペンを溶剤とする50ポイズの黒色のアルキッド塗料
を入れ室温で1カ月放置した。内容物を全量取り出した
後、被覆体6の一部をドライバーの先で強く引掻いてめ
くり上がらせ、これを実施例1と同様の方法で剥離させ
て付着内容物と共に取り出した。その後の容器1は蓋の
当る部分に若干の汚れが見られたがそれ以外の場所は全
く汚れが見られなかった。
【0032】実施例4(図1参照) 開口部4がネジ蓋となっている上部内径115mm底部
内径110mmのバケツ状PP容器1の内面にカルホキ
シメチルセルロースの水溶液を吹き付けによって塗布
し、約15μの膜厚となる様にして被覆体6を形成させ
た。この容器1にUV硬化型粘着剤を入れて40℃1カ
月保存した後内容物を取り出し、周壁3及び底壁2をプ
ラスチック製ヘラで掻き出したが、その際被覆体6が破
れたり移動することはなかった。これを実施例1と同様
の方法で剥離させたが所々被覆体6が剥離し難い部分が
あったのでそのような所には少量噴霧器で水を加えて湿
らせると容易に剥離した。剥離後の内面は内容物により
全く汚染されていなかった。
【0033】実施例5 450CC入りマヨネーズ瓶内面全面にヒドロキシセル
ロース水溶液をその乾燥膜厚が約10μとなる様に塗布
して乾燥させ、これにより可溶性を有する被覆体を瓶内
面全面に形成した。この中に実施例2のインキを入れて
室温で一週間放置後内容物を取り出し、2%Na2CO3
溶液を入れて24時間放置した。付着内容物の大半は剥
離して表面に浮上していた。これを掬い取り残存する付
着物は金属へらで軽くこするだけで容易に剥離して表面
上に浮上したのでこれを掬い取り、内部水溶液を排出し
て水洗後乾燥させた。内面は内容物に全く汚染されてい
ない容器が回収された。
【0034】実施例6(図2参照) 図2に示すように周壁5に貫通孔7設けられたれた内容
積1リットルの容器1に、これの内面2に密着する大き
さで、容器上部よりはみ出した得る余剰部10が容器外
径よりやや小さいような形状に成型された厚さ38μの
PE袋からなる被覆体6を挿入し、余剰部10を折り曲
げ延伸させて容器1の外面11に密着させた。次に貫通
孔7に嵌着されたのゴム栓8に排気ポンプに接続した注
射針を突込み、と被覆体6と容器1間の空気を排出して
被覆体6を内面5に密着させた後注射針を抜き取り、素
早くゴム栓上にシールを貼付けた。
【0035】この中に実施例1のインキを充填して40
°C1ケ月放置後内容部を取り出し、付着残留物をプラ
スチックのヘラで掻き出した被覆体6の余剰部10の1
ケ所にカッターで切れ目を入れ、余剰部10を起立させ
て被覆体6を引張り上げた。付着物は被覆体6と共に取
り出され、容器1の内面2は全く汚染されていなかっ
た。
【0036】実施例7(図1参照) 実施例4と同じ形状のスチール製容器1に、4エチレン
グリコールジアクリレート(4EGDA)、ウレタンジ
アクリレート熱可塑性ウレタン樹脂の混合物からなる低
凝集力の嫌気性硬化型粘着剤を外面に塗布した内面と同
じ形状の総厚みが35μのアルミニュウム箔とPPのラ
ミネートした袋状の被覆体6を挿入し、皺にならない様
に容器1の内面5に密着させ、上部にはみ出た余剰部1
0を折り曲げて容器1の外面11に密着させた。挿入後
24時間経過したものは粘着性が消失し表面をこすって
も動かない程度に固着していた。これに実施例2のイン
キを入れて室温で1ケ月経過後内容物を取り出し、余剰
部10をヘラでめくって実施例1と同じ要領で被覆体6
を剥離して付着残留物と共に除去した。剥離後は内容物
に汚染されていない容器内面が得られた。
【0037】実施例8(図4,5参照) 図4に示したように、予め容器1の内面5に沿った袋状
であって、厚さ15μのアルミ箔からなる被覆体6を用
意しておく。一方、容器1の内部であって底面2上には
先ずワックス9(東洋ペトライト(株)製CF−42
5)を投入する。このとき、ワックスの量は被覆体6を
容器1の内面5に全面的に密着させた際、両者の隙間の
全面に行き渡る量である約1.5gとする。次に、容器
1を90°Cに加熱してワックス9を溶解させ、容器1
の内面5に被覆体6を嵌め込む。すると、溶解した状態
にあるワックス9は前記内面5と被覆体6の外面と間隙
を流動して、両者の全面に行き渡る。しかる後に、常温
にて冷却を行うとワックス9は固化し、図5に示したよ
うに、袋状のアルミ箔からなる被覆体6は固化したワッ
クス9は介して容器1の内面5に接着した状態となり、
この状態で被覆体6をこすっても動かない接着性が得ら
れた。
【0038】これに実施例2のインキを入れて常温で一
ケ月放置した後内容物をプラスチック製ヘラで掻き取り
実施例1の方法でを剥離除去した。剥離後の内面5はワ
ックスが全面にコーティングされた状態となっているが
内容物には全く汚染されておらず、コーティング面が常
温では全く粘着性接着性がなく取り扱いには問題がなか
った。これを脱着させるには加熱すればよいし、当該容
器1を再使用する場合はそのまま加熱して再度アルミ箔
製の袋状被覆体6を密着できて好都合であった。なお、
この実施例8においては、ワックスを用いるようにした
が他の粘着剤や接着剤を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる汚れ
防止処理容器によれば、内容物を充填したり取り出した
りするに際して、従来の一般的な容器と全く変わらない
方法で作業が行えると共に、使用後は被覆体を容易に除
去でき、除去物は小容積にすることができるとともに容
器の内面は全く汚れていないので、その処理や回収作業
が円滑に行うことが可能となる。また、被覆体の上端部
に容器の外部に延出する余剰部が形成されることによ
り、該余剰部を持って被覆体の剥離を行うことができ、
これにより全く手を汚すことなく、被覆体の剥離が可能
となる。
【0040】さらに、本発明は、容器の内面を内容物と
混合しない溶剤により溶解する被覆体により被覆するよ
うにしたことから、被覆体を剥離する作業を要すること
なく、単に溶剤の充填のみを行う容易な作業により、付
着残留した内容物を除去すること可能となる。
【0041】また、本発明の製造方法によれば、容器の
内面に接着剤や粘着剤を塗布する作業を要することなく
容易に被覆体の装着を行うことが可能となり、またワッ
クスを用いることにより、容器を再利用する場合に新た
にワックスを投入する必要はなく加熱するのみにより被
覆体の装着が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる汚れ防止処理容器の一実施例を
示す垂直断面図である。
【図2】本発明にかかる汚れ防止処理容器の他の実施例
を示す垂直断面図である。
【図3】図3のA部拡大図である。
【図4】本発明にかかる汚れ防止処理容器の製造方法の
一実施例を示す工程図である。
【図5】図4のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 容器 2 底壁 3 周壁 5 内面 6 被覆体 8 ゴム栓 10 余剰部 11 ワックス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着残留性を有する内容物を収容する容
    器において、該容器の内面に該内面を被覆し剥離可能な
    被覆体を密着配置したことを特徴とする汚れ防止処理容
    器。
  2. 【請求項2】 付着残留性を有する所定の内容物を収容
    する容器において、容器の内面に、該内面を被覆し前記
    内容物と混合しない溶剤により溶解する被覆体を密着配
    置したことを特徴とする汚れ防止処理容器。
  3. 【請求項3】 前記被覆体は、剥離可能な粘着剤又は接
    着剤により貼着されたことを特徴とする請求項1記載の
    汚れ防止処理容器。
  4. 【請求項4】 前記被覆体は、プラスチックス又は金属
    あるいはこれらの複合体からなり、前記容器の内面形状
    に沿う袋状に形成されたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の汚れ防止処理容器。
  5. 【請求項5】 前記被覆体は、前記容器の内面に熱溶解
    性プラスチックスを付着させて形成されたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の汚れ防止処理容器。
  6. 【請求項6】 前記容器と被覆体との間に存在する空気
    を吸引排気して、被覆体を容器の内面に密着させたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の汚れ防止処理容器。
  7. 【請求項7】 前記被覆体は、前記容器の内面に剥離可
    能な被膜を形成するコーティング液を塗工して形成され
    たことを特徴とする請求項1記載の汚れ防止処理容器。
  8. 【請求項8】 前記被覆体の上端部には、前記容器の外
    部にに延出する余剰部が形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の汚れ防止処理容器。
  9. 【請求項9】 上部開口状の容器の内面に、該内面を被
    覆し剥離可能な被覆体を密着配置した汚れ防止処理容器
    の製造方法において、前記容器の内部に、熱溶解性を有
    し剥離可能な粘着剤又は接着剤を前記容器の内面と被覆
    体間に行き渡る量をもって投入し、しかる後に前記容器
    を加熱し、該加熱した容器内に前記内面に沿った袋状の
    被覆体を装填し、該被覆体を前記粘着剤又は接着剤を介
    して前記内面に密着させた後、冷却することを特徴とす
    る汚れ防止処理容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記粘着剤はワックスであることを特
    徴とする請求項9記載の汚れ防止処理容器の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5704474B1 (ja) * 2014-03-20 2015-04-22 雄貴 松田 食品用容器の製造方法
JP2022111610A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 凸版印刷株式会社 チューブ容器
JP2023519427A (ja) * 2020-04-01 2023-05-10 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 嫌気硬化性組成物
US12351379B2 (en) 2020-03-10 2025-07-08 Toppan Inc. Tube container

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