JPH05126431A - 吸着式冷却装置 - Google Patents

吸着式冷却装置

Info

Publication number
JPH05126431A
JPH05126431A JP6903191A JP6903191A JPH05126431A JP H05126431 A JPH05126431 A JP H05126431A JP 6903191 A JP6903191 A JP 6903191A JP 6903191 A JP6903191 A JP 6903191A JP H05126431 A JPH05126431 A JP H05126431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
cooling
heat
adsorption
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6903191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2744712B2 (ja
Inventor
Yoshio Miyairi
嘉夫 宮入
Masaki Bessho
正樹 別所
Toshihiko Yamanaka
敏彦 山中
Minoru Hanai
実 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6903191A priority Critical patent/JP2744712B2/ja
Publication of JPH05126431A publication Critical patent/JPH05126431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2744712B2 publication Critical patent/JP2744712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着剤槽を小型化して装置の配置の自由度を
大きくし冷房能力の増加を図ると共に、固体吸着剤の性
能低下を防止する省エネルギかつ無公害の吸着式冷却装
置を提供する。 【構成】 固体吸着剤及び伝熱管を内蔵してなる吸着剤
充填槽100A,100Bを2槽設け、上記各充填槽を
冷媒が一方向蒸気流を生成して循環するように凝縮器4
00及び蒸発器600を接続すると共に、一方の充填槽
が吸着工程を行うときは他方の充填槽が脱着工程を行う
ように交互に工程を切換える吸着式冷却装置において、
圧縮空気の管路に挿入された液ガス熱交換器2aにより
吸着式冷却装置の脱着熱供給媒体(215)を加熱する
と共に、同圧縮空気の断熱膨張後の低温空気で吸着熱除
去媒体300を冷却することを特徴とする吸着式冷却装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸着式冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車,建設機械,マリンボー
ト等内燃機関を動力源とする乗り物の室内及び又は冷蔵
庫冷却用として、図9に示すように、フロンガスを冷媒
とし前記機関を動力源とする蒸気圧縮式冷却装置が従来
より知られている。この種の蒸気圧縮式冷却装置は、走
行乃至作業を目的とする機関の出力の一部を冷却のため
に使用するのであるから、機関の負担が増加するのみな
らず、燃料消費率を低下させる不具合があり、また最近
は専らフレオンを冷媒として使用するのでオゾン層破壊
の問題から総量規制、生産削減等の法規制が取られるに
至っている。
【0003】そこで、これに対処する目的で、エンジン
の排熱を加熱部の熱源とする吸着式冷凍機を用い、フロ
ンガスを用いない自動車クーラーが、実開平01−12
6811号により提案されている。この提案は、図10
に示すように、蒸発部2と、蒸発部2から発生する冷媒
蒸気を吸着する吸着部3と、吸着した冷媒蒸気を加熱に
より蒸発(脱着の意味と解される)させる加熱部4と、
加熱部からの蒸気を凝縮させる凝縮部5とを有する吸着
式冷凍機1を設けるとともに、蒸発部2の熱交換器6を
自動車室内冷房用の冷房回路7に接続し、吸着部3及び
凝縮部5の熱交換器8及び9を密閉型空冷回路10に接
続し、加熱部4の熱交換器11をエンジン熱供給回路1
2に接続し、熱源として自動車エンジンの冷却排熱の一
部を利用するのである。
【0004】この構造を詳説すると、図11に示すよう
に、吸着式冷凍機1はそれぞれ蒸気流路13により接続
された吸着剤槽14と蒸気槽15とを真空状態のもとに
密閉したまま両槽14,15に熱交換器を各別に設けて
なる2個の吸脱ユニットA,Bを設け、吸着剤槽14に
は冷媒例えば水を一定量吸着させたシリカ系の固体吸着
剤Sを充填する。そして吸脱ユニットAの吸着剤槽14
の熱交換器を加熱部4の熱交換器11としてエンジン熱
供給回路12に接続し、吸脱ユニットAの蒸気槽15と
吸脱ユニットBの吸着剤槽14とにおける熱交換器をそ
れぞれ熱交換器9,8として空冷回路10に接続して冷
却水を供給する。更に吸脱ユニットBの蒸気槽15の熱
交換器を蒸発部2の熱交換器6として冷房回路7に接続
する。
【0005】このようにして、まず吸脱ユニットAの吸
着剤槽14内の固体吸着剤Sをエンジン熱の供給により
加熱し、吸着していた冷媒水分を蒸発させつつ蒸気流路
13を経て熱交換器9で凝縮させ(これを当出願人は脱
着という)、かつ吸脱ユニットBにおいては、吸脱ユニ
ットAの脱着完了の下に、吸着剤槽14の熱交換器8に
30℃程度の冷水を供給し、蒸気槽15の熱交換器6に
は冷房回路7の冷水を通じることにより、冷媒蒸気の吸
着作用を発揮させて、蒸気槽15の熱交換器6に凝縮し
ていた冷媒水を蒸発させ、そのときの潜熱で冷房回路7
の冷水を8℃程度まで冷却する。ここで、熱交換器11
と8,9と6は対交換して運転され、蒸気流路13によ
り接続された吸着剤槽14と蒸気槽15とを真空状態の
もとに密閉したまま両槽14,15に熱交換器を各別に
設け、吸着剤槽14には冷媒例えば水を一定量吸着させ
たシリカ系の固体吸着剤Sを充填し、吸脱ユニットA,
Bの吸着剤槽14は交互に加熱と冷却を受け、対応する
蒸気槽15はそれぞれ凝縮部5(凝縮器)及び蒸発部2
(蒸発器)として交互に作用し、冷房回路は常に蒸発部
に切り替え接続することで、蒸発部の冷媒の蒸発に伴う
潜熱により効果的な冷房作用を行うのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな吸着式冷凍機1はそれぞれ吸着剤槽14と蒸気槽1
5を蒸気通路13で一体に連結してなる吸脱ユニット
A,Bを2基必要とするので、現在入手し得る固体吸着
剤Sの吸着量特性では、吸着剤槽14はかなり大きな容
積を必要とし、蒸発の潜熱を取り出すための熱交換器の
所要面積もかなり大きくなる。自動車用のように、小
型,軽量,低燃費(高性能),無公害を商品価値の判断
尺度に持ち、各種機器の装着密度の極めて高い用途に対
しては、低燃費及びフロンガスに対する無公害の点でこ
の提案は優れているが、空気圧縮機と空気冷却器を使用
して冷却された高圧空気を断熱膨張したときの空気の温
度降下を利用して吸着熱除去回路の冷却媒体を冷却する
のみではその圧力エンタルビ線図は図12に示すように
なり、得られる温度誤差は比較的小さい。吸着剤槽14
と蒸気槽15を一体的に構成することは、装着の自由度
を制約する。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、吸着剤槽を小型化して装置の配置の自由度を
大きくし冷房温度の低下及び冷房能力の増加を図る省エ
ネルギかつ無公害の吸着式冷却装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、固
体吸着剤及び伝熱管を内蔵してなる吸着剤充填槽を少な
くも2槽設け、上記各充填槽を冷媒が一方向蒸気流を生
成して循環するように凝縮器及び蒸発器を接続すると共
に、上記充填槽のうち少なくとも1つが他の充填槽と異
なる工程となるよう加熱用媒体と冷却用媒体とを選択的
に切換えて吸着工程,脱着工程を交互に行う切換手段を
備えた吸着式冷却装置において、上記加熱用媒体供給回
路中に空気圧縮機からの圧縮空気と熱交換する熱交換器
を設けると共に、上記冷却用媒体を冷却する空冷冷却器
への供給空気中に上記熱交換器,空気冷却器及び絞りを
経て断熱膨張した低温空気を分配する分配器を具えたこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成によれば、吸着剤充填槽100
A,100Bの熱媒体供給口131A、131Bの入
口,出口をそれぞれ加熱用熱媒体回路200,冷却水循
環回路300に各1対の方向切替弁900,1000に
より並列接続的に切替えることで、吸着剤槽を小型化し
て配置及び装着の自由度を大きくするとともに冷房能力
を増加して省エネルギかつ無公害の吸着式冷凍装置が得
られる。また、圧縮機からの高温高圧の吐出空気はまず
液ガス熱交換器を介して加熱用媒体を加熱したのち、空
気冷却器及び絞りを経て断熱膨張ののち、低温空気とな
って分配器を介して冷却用媒体を冷却するので、熱エネ
ルギを効率的に利用して吸着式冷却装置の能力を一段と
増加する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の原理図、図2は図1の詳細
図、図3は図2の変形例、図4は図2の空気圧縮機の吐
出空気の循環的状態変化を示す圧力・エンタルビ線図、
図5,図6,図7はそれぞれの代表的な吸着剤の吸着等
温線図、図8は吸着質の呼吸量の比較例を示す線図であ
る。まず図1において、本発明の原理を説明すると、本
発明では、鎖線枠で示す吸着式冷凍装置に、空気圧縮機
1a,液ガス熱交換器2a,空気冷却器3a,絞り4
a,空気分配器5aを配設し、空気圧縮機1aの吐出空
気の熱をまず液ガス熱交換器2aを介して吸着式冷凍装
置の加熱用媒体の補助的加熱に利用したのち、空気冷却
器3aで冷却してから、絞り4a及び分配器5aにて吸
着式冷凍装置の冷却用媒体を空冷するのである。次に、
図1の具体例を図2について説明すると、100A,1
00Bはそれぞれ吸着剤充填槽、101は吸着剤充填槽
内の空所、110は熱交換部材、120は固体吸着剤、
130は筒状容器、131A,131Bは熱媒体供給
口、200は加熱用熱媒体回路、210は機関の冷却水
循環回路、211は機関、212はラジエーター、21
3は分流弁、214はポンプ、215はパイピング、2
20は排気熱交換器、300は冷却水循環回路、310
は空気冷却器、320はポンプ、400は凝縮器、50
0は凝縮液体貯溜容器、600は蒸発器、601はドレ
ン、611はダクト、612は送風機、700は4方切
替弁、800は密閉循環系形成手段、810は蒸気通
路、811は絞り弁、900は加熱用熱媒体回路200
の方向切弁、1000は冷却水循環回路300の方向切
替弁、1100は水冷媒(吸着質)である。
【0011】この吸着式冷却装置は2基の吸着剤充填槽
100A,100Bのそれぞれ内部と固体吸着剤120
のなす空所101は、4方切替弁900を介して単一の
蒸気通路810で連結され、各吸着剤充填槽100A,
100Bの熱交換部材110は入口及び出口側で夫々加
熱用熱媒体回路200と冷却水循環回路300に、方向
切替弁900及び1000を介して並列接続され、方向
切替弁の選択的切替えにより、一方の吸着剤充填槽を加
熱し他方を冷却することができる。凝縮器400、凝縮
液体貯溜容器500、蒸発器600は一方の吸着剤充填
槽の空所から他方の吸着剤充填槽の空所へ、密閉循環系
形成手段800と4方切替弁700を介して密閉的に連
結され、4方切替弁700の切替え操作により、脱着工
程にある吸着剤充填槽から脱着(又は放出)される吸着
質蒸気を、吸着工程にある吸着剤充填槽に向け一方向的
に蒸気通路810へ蒸気を供給する。蒸気通路810へ
供給された蒸気は凝縮器400で凝縮され、一旦凝縮液
体貯溜容器500に溜められた後、蒸発器600で冷却
負荷610から蒸発熱を奪って蒸発し、吸着工程にある
吸着剤充填槽内の吸着剤に吸着される。加熱用熱媒体回
路200は例えば乗り物の動力源となる内燃機関211
を冷却するための、ラジエーター212,ポンプ21
4,パイピング215よりなり、冷却水循環回路210
に排気熱交換器220を直列又は並列に接続して、分流
弁213を介して、ラジエーター212と吸着剤充填槽
を並列接続する。このようにして、機関211のシリン
ダー部を冷却して得られるより高温の熱源が得られる。
蒸発器600からの蒸気通路810の上流又は下流側に
は、負荷に適合した蒸気供給を行うため適宜絞り811
を設ける。蒸発器600の負荷は、例えばダクト611
を介し送風機612により送られる車室内の空気であ
り、冷却に伴って当然ドレンが発生するので、これを空
気冷却器310及び又は凝縮器400すなわち冷却水循
環回路300の冷却に用いて性能向上を図る。なお、4
方切替弁700、方向切替弁900、1000は2方向
弁を用いて図3変形図に示すようにしても良い。このよ
うな装置によれば、空気圧縮機1aの吐出空気の圧力・
エンタルビ線図は図4に示すようになり、同図におい
て、図12に対応する点に同一符号を付すると、 → 空気圧縮機による圧縮時の熱Q23 → 空気冷却器による冷却 Q23=Q23’+Q3'3 ここでQ23’=液ガス熱交換器による脱着熱補給 → 絞り膨張 → 冷却媒体冷却 Q41=吸着熱除去媒体冷却 T1 =25+273=298°K P1 =1.0kg/cm2 abs P2 =3.0kg/cm2 abs k=1.4とすると T2 =[(P2 /P1 )の(k/k−1)乗]×T1
408°K=1 35℃となり、本発明装置では十分な温度差が得られる
ことが判る。
【0012】ここで、冷媒として作用させる水を吸着質
とし、吸着剤を (a)JIS A型シリカゲル (b)モレキュラシブ13X (c)モレキュラシブ 4X としたときの吸着等温線を示すと、それぞれ図5、図
6、図7に示す通りである。例えばJIS A型シリカ
ゲルと水の場合は図5に示すように、 水蒸気分圧42.2mmHg(相当飽和温度35℃) 吸着剤温度85℃の時吸着量qt=85=5% 水蒸気分圧6.5mmHg(相当飽和温度5℃) 吸着剤温度35℃の時吸着量qt=35=9% とそれぞれ異なった吸着量を示す。そしてこの変化は可
逆変化であるから、吸着剤の温度とそれに対応する吸着
質の圧力を適宜選択すれば、所定量の吸着質の出し入れ
が可能となり、上記の例では吸着量の変化量(呼吸量と
も表現できる)Δqは4%、すなわち吸着剤1kg当たり
40gの水分量移動となる。各吸着剤の水分の平衡呼吸
量Δqを図8に示す。この装置では吸着剤と吸着質を充
填した容器の2基を設け、それぞれ容器内の吸着剤と吸
着質の界面の上記2水準の圧力と温度を、一方が高い水
準で脱着工程にあるとき他方が低い水準の吸着工程にな
るように選択的に切り替えることで、脱着工程にある一
方の容器内(又は容器内の吸着剤)から放出される蒸気
は吸着工程にある他方の容器内(又は容器内の吸着剤)
に吸引され、他方の容器(又は容器内の吸着剤)は一種
の吸引ポンプ的作用をする。容器へ又は容器からの吸着
質の移動は気相で進行するから、これが円滑に進むよう
に、つまり吸着質の吸着剤への接触と吸着剤からの分離
の均一化のために、容器内には吸着質蒸気の通路となる
空所を設けここに連結する流路を介して蒸気移動がなさ
れる。
【0013】吸着剤界面への熱量の供給と除去:吸着剤
の温度を上げ下げするためには、加熱のための熱源と冷
却のための冷却源を要し、そのために筒状容器130の
内部に、吸着剤が熱交換部材110の表面を覆うように
熱交換部材110を設け、その内部に熱媒体通路を内蔵
し熱媒体供給口131A,131Bを介して外部と連通
する。この外部をそれぞれ吸着剤充填槽100A,10
0Bの熱媒体供給口131A,131Bの入口と出口を
加熱用熱媒体回路200と冷却水循環回路300に並列
的に選択接続する1対の方向切り替弁900,1000
に接続することで、加熱源である高温液状の加熱用熱媒
体回路200と冷却源である空気冷却器310を有する
冷却水循環回路300に選択的に接続し加熱と冷却を行
う。その結果、一方の吸着剤の界面では脱着、他方の吸
着剤の界面では吸着が進行する。
【0014】吸着質蒸気の凝縮と蒸発:脱着と吸着に伴
う吸着質蒸気の単なる移動では熱力学的冷却作用は起こ
らないので、吸着質の潜熱を取り出すには脱着により得
られる吸着質蒸気を冷却して一旦凝縮させた後、これを
蒸発させる工程が不可欠である。この脱着蒸気の凝縮
を、空気冷却器310を有する冷却水循環回路300で
冷却される凝縮器400を介して行い、凝縮器400で
凝縮した液化吸着質を蒸発器600で蒸発させ、所望の
媒体から熱を奪う、すなわち冷却作用を取り出す。その
際、凝縮器400と蒸発器600の圧力は動作変数とし
て気液平衡の関係から、例えば凝縮温度35℃なら4
2.2mmHg,蒸発温度 5℃なら 6.5mmHg,と
なり、熱の授受を伴うこの条件を満たすように、凝縮器
400と蒸発器600を設計する。
【0015】蒸気流路の切り替え:2基の吸着剤充填槽
の内部は4方切替弁700の2つの流路を介して連通
し、4方切替弁700の流路のうち他の2つの流路は、
一方から他方に向かって、凝縮器400、液体貯溜用容
器500、蒸発器600の順に連結する密閉循環系形成
手段800により密閉的に連結されて単一の蒸気流路を
形成する。そしてこれらは単一の蒸気流路を形成し、2
基の吸着剤充填槽がそれぞれ脱着と吸着を交互に繰り返
すのに対し、常に脱着側の吸着剤充填槽の空所は凝縮器
400の入口側に、吸着側の吸着剤充填槽の空所は蒸発
器600の出口側に連結され、一方向蒸気流を生成す
る。
【0016】脱着と吸着作用切替えに伴う蒸気流量変動
の抑制:液体貯溜用容器500は2基の吸着剤充填槽の
脱着と吸着に交互に切替えしたとき、蒸気流路内の蒸気
量変動を抑制するバッファーの作用を行う。
【0017】冷却作用:凝縮器400で液化された吸着
質は蒸発器600の入口部でその圧力飽和温度まで自己
冷却し、その後、冷却負荷である媒体から熱を奪って蒸
発する。例えば蒸発圧力飽和温度が5℃のとき、水の蒸
発潜熱は1968年日本機械学会蒸気表により594.
6Kcal /kgであるから、単位重量(1kg)の吸着剤当
たり23.8Kcal の冷却効果を得る。
【0018】内燃機関の排熱回収:自動車、建設機械、
マリンボート等内燃機関を動力源とする乗り物の、又は
ディーゼル発電機等を装備する設備等に用いられる内燃
機関の冷却は冷却水循環回路210により、機関のシリ
ンダー周りに冷却水を循環的に流してなされる。この冷
却水循環回路210に排気熱交換機220を直列又は並
列接続して、機関の排熱を回収し従来の冷却水循環回路
210で回収されるより高温かつ所定量の熱回収を行
い、吸着剤の脱着温度を高め、吸着質の呼吸量を増加
し、以て吸着剤単位重量当たりの蒸気発生量を増加さ
せ、冷却効果を高める。なお、加熱媒体として分流弁2
13で分流された冷却水の一部は液ガス熱交換器2aに
て空気圧縮機1aの高温吐出空気により更に加熱されて
固体吸着剤の脱着を効果的に行う。更に付言すれば、同
じ冷却効果を得るのに対し少ない吸着剤量で吸着剤充填
槽の小型化、軽量化をもたらす。また、車両の冷房負荷
は、車種、運転条件、気象条件により異なるが、一例を
挙げると次の如くなる。すなわち、排気量2000ccク
ラスの乗用車の場合、 外気温度35℃ 車室内温度25℃とすると、 車速40Km/h 走行時約3500Kcal /h アイドリング運転時約2500Kcal /hとなる。 一方、特にアイドリング運転時に着目すると、既設の冷
却水系におけるラジエーターの放熱量は約2600Kca
l /hと見積もられる。加熱に用いられる熱量に対し冷
却に寄与する熱量は、この種の冷却装置の成績係数が
0.5〜0.7であることを考慮すれば、不足すること
が解る。ここで、排気の保有する熱量を、200℃程度
まで回収すれば、内燃機関から全体として回収される熱
量は約4500Kcal /hと見積られ、冷房負荷を十分
賄い得る熱量である。走行条件に付いても同様に熱勘定
でき、排気熱回収が必要である。
【0019】空気冷却器及び又は凝縮能力増加蒸発器6
00には冷却負荷として水蒸気を含んだ空気が作用する
ので、蒸発器で冷却された空気中の水蒸気の飽和分圧は
下がり、余分の水蒸気はドレン601として分離され
る。この冷えたドレン601を冷却水循環回路300の
空気冷却器310及び又は冷却水循環回路300で冷却
される凝縮器400の冷却に使えば、冷熱の損失防止と
空気冷却器及び又は凝縮の能力増加に役立つ。なお、空
気冷却器310は液ガス熱交換器2a,空気冷却器3a
にて冷却された空気圧縮機の吐出空気が空気分配器5a
から断熱膨張する低温空気により効果的に冷却される。
【0020】吸着剤の選定:吸着質が決まり、吸着温
度、脱着温度、蒸気圧力、凝縮圧力が決まると、吸着剤
の選定いかんは吸着式冷却器の単位重量当たりの冷却能
力を支配する要因となる。吸着質を水とし、吸着温度/
脱着温度=35/85℃、蒸発温度飽和圧力/凝縮温度
飽和圧力=6.5/42.2mmHgに対する吸着剤の呼
吸量は下記の通りであり、 (1) 4.0% (2) 3.2% (3) 2.5% (4) 1.
5% ただし、 (1) JIS A型シリカゲル (2) 活性アルミナ (3) ゼオライト4A (4) ゼオライト13X であり、オングストロームオーダーの粒状多孔のJIS
A型シリカゲル〜活性アルミナが吸着剤として好適であ
る。
【0021】このように、吸着式冷却装置によれば、下
記の効果が奏せられる。 (1) 吸着剤槽14(図11)と蒸気槽15(図11)は
互いに分離構成されているので、その設置はかなり自由
になる。 (2) 冷却回路の熱交換器22(図11)と吸着式冷凍機
1の蒸発部2(蒸発器)(図11)を兼用することによ
り構造が簡単になる。 (3) 脱着のための熱源としては、固有吸着剤の呼吸量を
多くして蒸発に寄与する冷媒量を多くし、冷媒能力を大
きくするには、脱着温度は高いのが好ましく機関の冷却
水に基づく機関排熱だけでは不十分の場合には機関の排
気が保有する熱も利用して吸着質の呼吸量増加に寄与
し、冷却装置の単位重量当の冷却能力は向上する。 (4) 蒸気流路は唯一であり、この種の冷却装置としては
極めて簡素な構成であり小型化及び軽量化に寄与すると
ころ大であると共に、極めて簡素な構成による信頼性増
加も期待できる。 (5) 軽量化とエンジン動力を要しないことに伴い乗り物
の運搬動力は低減され燃費向上になる。 (6) フロン系冷媒を使わずに冷却能力を取り出すことが
できるので、オゾン層破壊の防止に寄与するところ大で
ある。
【0022】
【発明の効果】要するに本発明によれば、固体吸着剤及
び伝熱管を内蔵してなる吸着剤充填槽を少なくも2槽設
け、上記各充填槽を冷媒が一方向蒸気流を生成して循環
するように凝縮器及び蒸発器を接続すると共に、上記充
填槽のうち少なくとも1つが他の充填槽と異なる工程と
なるよう加熱用媒体と冷却用媒体とを選択的に切換えて
吸着工程,脱着工程を交互に行う切換手段を備えた吸着
式冷却装置において、上記加熱用媒体供給回路中に空気
圧縮機からの圧縮空気と熱交換する熱交換器を設けると
共に、上記冷却用媒体を冷却する空冷冷却器への供給空
気中に上記熱交換器,空気冷却器及び絞りを経て断熱膨
張した低温空気を分配する分配器を具えたことにより、
吸着剤槽を小型化して装置の配置の自由度を大きくし冷
房温度の低下及び冷房能力の増加を図る省エネルギかつ
無公害の吸着式冷却装置を得るから、本発明は産業上極
めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】図1の詳細図である。
【図3】図1の変形例である。
【図4】図2の空気圧縮器の吐出空気の循環的状態変化
を示す圧力・エンタルビ線図である。
【図5】,
【図6】,
【図7】それぞれ代表的な吸着剤の吸着等温線を示す線
図である。
【図8】吸着質の呼吸量の比較例を示す線図である。
【図9】公知のカークーラーを示す系統図である。
【図10】図9において吸着式冷凍装置を使用したもの
を示す詳細図である。
【図11】図10の変形例を示す全体系統図である。
【図12】図10の空気圧縮機の吐出空気の循環的状態
変化を示す圧力・エンタルビ線図である。
【0023】
【符号の説明】
1a 圧縮機 2a 液ガス熱交換機 3a 空気冷却器 4a 絞り 5a 空気分配器 100A,100B 吸着剤充填槽 101 吸着剤充填槽内の空所 110 熱交換部材 120 固体吸着剤 130 筒状容器 131A,131B 熱媒体供給口 200 加熱用熱媒体回路 210 機関の冷却水循環回路 211 機関 212 ラジエーター 213 分流弁 214 ポンプ 215 パイピング 220 排気熱交換器 300 冷却水循環回路 310 空気冷却器 320 ポンプ 400 凝縮器 500 凝縮液体貯溜容器 600 蒸発器 601 ドレン 610 冷却負荷 611 ダクト 612 送風機 700 4方切換弁 800 密閉循環系形成手段 810 蒸気通路 811 絞り弁 900 方向切替弁 1000 方向切替弁 1100 水冷媒(吸着質) 2000 熱補給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 実 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業 株式会社名古屋研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体吸着剤及び伝熱管を内蔵してなる吸
    着剤充填槽を少なくも2槽設け、上記各充填槽を冷媒が
    一方向蒸気流を生成して循環するように凝縮器及び蒸発
    器を接続すると共に、上記充填槽のうち少なくとも1つ
    が他の充填槽と異なる工程となるよう加熱用媒体と冷却
    用媒体とを選択的に切換えて吸着工程,脱着工程を交互
    に行う切換手段を備えた吸着式冷却装置において、上記
    加熱用媒体供給回路中に空気圧縮機からの圧縮空気と熱
    交換する熱交換器を設けると共に、上記冷却用媒体を冷
    却する空冷冷却器への供給空気中に上記熱交換器,空気
    冷却器及び絞りを経て断熱膨張した低温空気を分配する
    分配器を具えたことを特徴とする吸着式冷却装置。
JP6903191A 1991-03-08 1991-03-08 吸着式冷却装置 Expired - Lifetime JP2744712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6903191A JP2744712B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 吸着式冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6903191A JP2744712B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 吸着式冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05126431A true JPH05126431A (ja) 1993-05-21
JP2744712B2 JP2744712B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=13390809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6903191A Expired - Lifetime JP2744712B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 吸着式冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2744712B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6490875B2 (en) * 1998-12-10 2002-12-10 The National University Of Singapore Regenerative adsorption process and multi-reactor regenerative adsorption chiller
JP2012127526A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 吸着式冷凍システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6490875B2 (en) * 1998-12-10 2002-12-10 The National University Of Singapore Regenerative adsorption process and multi-reactor regenerative adsorption chiller
JP2012127526A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 吸着式冷凍システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2744712B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2021203862B2 (en) Split type sorption air conditioning unit
EP1535002B1 (en) Sorption module
US5359864A (en) Cooling apparatus
WO1995014898A1 (en) Adsorption type cooling apparatus, method of controlling cold output of same, and fin type adsorbent heat exchanger for use in same
WO2009145278A1 (ja) ハイブリッド式冷凍システム
JP2808488B2 (ja) 吸着式冷却装置
WO2012085605A1 (en) Adsorption thermal compressor technology and apparatuses
Kareem et al. Intermittent and continuous adsorption refrigeration systems techniques: A review
JP2011191032A (ja) 圧縮冷凍サイクル
CN104896787A (zh) 一种利用发动机尾气驱动的吸附制冷装置
JPH0961001A (ja) 吸着式冷却装置
JP2744712B2 (ja) 吸着式冷却装置
JP2744714B2 (ja) 吸着式冷却装置
CN112629068A (zh) 一种用于冷藏运输的压缩协助再生的吸附制冷系统
Lim et al. Experimental study of an automobile exhaust heat-driven adsorption air-conditioning laboratory prototype by using palm activated carbon-methanol
JP2796446B2 (ja) 吸着式冷却装置
JP2744713B2 (ja) 吸着式冷却装置
JP2846134B2 (ja) 吸着式冷却装置
CN2186704Y (zh) 船用柴油机排气余热吸附式制冷机
JPH05113271A (ja) 吸着式冷却装置
JPH05126430A (ja) 吸着式冷却装置
JPH05113270A (ja) 吸着式冷却装置
JPH05113268A (ja) 吸着式冷却装置
JP4069691B2 (ja) 車両用空調装置
JPH04292753A (ja) 吸着式冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980106