JPH0512830U - 動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

動力伝達装置の潤滑構造

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JPH0512830U
JPH0512830U JP6078891U JP6078891U JPH0512830U JP H0512830 U JPH0512830 U JP H0512830U JP 6078891 U JP6078891 U JP 6078891U JP 6078891 U JP6078891 U JP 6078891U JP H0512830 U JPH0512830 U JP H0512830U
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planetary gear
planetary
gear mechanism
bearing
hollow
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JP6078891U
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Inventor
光夫 深津
篤志 尾太
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な給油構造の付加設備を要せず、遊星歯
車機構への給油に役立たない油流を抑えることにより、
遊星歯車機構の給油量を増加して潤滑を確保する。 【構成】 遊星歯車機構を内装しているデフケースがベ
アリングによって装置ケースに軸支され、遊星歯車機構
の太陽歯車はベアリングのインナレース近くに位置する
中空の遊星出力軸に設けてあり、遊星出力軸の中空部に
はこの遊星歯車機構によって駆動される駆動軸が貫挿さ
れている変速装置において、前記装置ケースに対する前
記ベアリングの軸線方向位置調整に用いる中空円板形の
位置決め体を、前記遊星出力軸の軸端部付近にその中空
穴がある油流変更部材として形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両などの走行駆動系に遊星歯車機構を使用している動力伝達装 置の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊星歯車機構を使用した動力伝達装置の一例を、図9に縦断平面図で示した。
【0003】 エンジンの駆動力は、図示外のトランスミッションから入力軸101と中空部 材103を介してセンタデフ(遊星歯車機構)107に入力され、遊星歯車機構 107の遊星キャリヤ109とこれに連結される左側の出力軸111へ一方の動 力が分割して伝えられ、遊星歯車機構107の太陽歯車113に分割された他方 の動力は、太陽歯車113の遊星出力軸115に結合されたデフケース117を 介してこれに結合した左側の歯車119に出力され、この歯車119に噛み合っ ている歯車121と回転軸123、傘歯車125,127を介してドライブピニ オン軸129に前記他方の動力は出力される。
【0004】 左側の出力軸111へ分割された一方の動力は、図示外のフロントデフによっ て図示しない左側の前車軸と遊星出力軸115の中空部に貫挿されている右側の 前車軸131とに差動分割されている。
【0005】 デフケース117は、その左側を歯車119を介してベアリング133により 、右側をベアリング135により、トランスファケース105に軸支されている 。
【0006】 遊星歯車機構107はトランスファケース105内の上位に配置されていて、 この遊星歯車機構107への給油、特に内歯歯車139と外側の遊星歯車141 との噛み合い部や遊星ピン143と外側の遊星歯車141及び内側の遊星歯車1 45との軸支部への給油は難しいものである。
【0007】 そこでデフケース117の上方から前車軸131のベアリング147の上方に 及ぶ送油樋149をトランスファケース105内に配置し、歯車119によって 掻き上げられた潤滑油を送油樋149の取り込み口151から矢印a方向に送り 、この送油樋149の吐き出し口153から矢印bのようにベアリング147を 潤滑して前車軸131の周囲をデフケース117に向かって矢印c方向に送油し ている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この矢印cの流れはベアリング135の付近から矢印d、矢印e、矢印fの3 方に分流する。
【0009】 即ち矢印dは、ベアリング135のインナレース155とアウタレース157 との間を流れて通り抜け、デフケース117の端板部161の外を通り、矢印e は、端板部161のボス部と遊星出力軸115とを結合しているスプライン16 3の噛み合い隙間を通過し、矢印fは、前車軸131と遊星出力軸115との間 を通って矢印g、矢印hのように内歯歯車139と外側の遊星歯車141との噛 み合い部や遊星ピン143と外側の遊星歯車141及び内側の遊星歯車145と の軸支部を潤滑することになる。
【0010】 ところが矢印dと矢印eの位置は矢印fの位置に比べて回転半径で外周側にあ るため、矢印dと矢印eの位置における遠心作用は一層大きく、しかも矢印dと 矢印eの位置は矢印fの位置に対して下方にあるため、矢印dと矢印eの流量が 多くなって矢印fの流量は不足がちとなり、遊星歯車機構107への給油、特に 内歯歯車139と遊星歯車141のと噛み合い部や遊星ピン142と遊星歯車1 41,145との軸支部への給油は不十分である。
【0011】 この考案は従来の給油構造におけるかかる問題に鑑みて提案されたもので、特 別な給油構造の付加設備を要せず、遊星歯車機構への給油に役立たない油流を抑 えることにより、遊星歯車機構の給油量を増加してその潤滑を確保しようとする 。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの考案は、 遊星歯車機構を内装しているデフケースがベアリングによって装置ケースに軸 支され、遊星歯車機構の太陽歯車はベアリングのインナレース近くに位置する中 空の遊星出力軸に設けてあり、遊星出力軸の中空部にはこの遊星歯車機構によっ て駆動される駆動軸が貫挿されている動力伝達装置において、 前記装置ケースに対する前記ベアリングの軸線方向位置調整に用いる中空円板 形の位置決め体を、前記遊星出力軸の軸端部付近にその中空穴がある油流変更部 材として形成している。
【0013】
【作用】
装置ケースに対するベアリングの軸線方向位置調整に用いる中空円板形の位置 決め体を、遊星出力軸の軸端部付近にその中空穴がある油流変更部材として形成 したので、ベアリングの外側端部や遊星出力軸の軸端部への油流は油流変更部材 によって塞がれ、これら外側端部や遊星出力軸の軸端部を通り抜けようとする油 流は減少し、遊星出力軸の中空部と駆動軸との間を通る油流は増加することにな った。
【0014】 遊星出力軸の中空部と駆動軸との間を通る油流は遊星歯車機構への給油に役立 つものであり、油流変更部材を兼ねる適正な位置決め体を使用することのみによ って油流変更のための別個の部材などは不用となり、簡易な潤滑構成によって遊 星歯車機構の潤滑性は向上された。
【0015】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図に基づき説明する。
【0016】 図1は、遊星歯車機構を使用した動力伝達装置の一例を示す断面展開図(図2 のA−B−C−D線の断面展開図)であり、図2は図1のE−E線断面図である 。
【0017】 エンジンの駆動力は、図示外のトランスミッションから入力軸1と中空部材3 を介してトランスファケース5(装置ケース)に入力され、遊星歯車機構7の遊 星キャリヤ9とこれに連結される左側の出力軸11へ一方の動力が分割して伝え られ、遊星歯車機構7の太陽歯車13に分割された他方の動力は、太陽歯車13 の遊星出力軸15に結合されたデフケース17を介してこれに結合した左側の歯 車19に出力され、この歯車19に噛み合っている歯車21と回転軸23、傘歯 車25,27を介してドライブピニオン軸29に前記他方の動力は出力される。
【0018】 左側の出力軸11へ分割された一方の動力は、図示外のフロントデフによって 図示しない左側の前車軸と遊星出力軸15の中空部に貫挿されている右側の前車 軸31(駆動軸)とに差動分割されている。
【0019】 デフケース17は、その左側を歯車19を介してベアリング33により、右側 をベアリング35により、トランスファケース5に軸支されている。
【0020】 図示例の遊星歯車機構7は、その遊星キャリヤ9と端板部37とをブリッジ部 38によって結合し、中空部材3に形成した内歯歯車41を遊星ピン39に軸支 した外側の遊星歯車43に、太陽歯車13を図示省略の遊星ピンに軸支した内側 の遊星歯車に、夫々噛み合わせている。
【0021】 デフケース17の上方から前車軸31のベアリング45の上方に及ぶ送油樋4 7をトランスファケース5内に配置し、歯車19及びデフケース17によって掻 き上げられた潤滑油を送油樋47の取り込み口49から矢印a方向に送り、送油 樋47の吐き出し口51から矢印bのようにベアリング45を潤滑して前車軸3 1の周囲をデフケース17に向かって矢印c方向に送油するように構成している 。
【0022】 遊星歯車機構7のトランスファケース5内での軸線方向位置は、ベアリング3 5のアウタレース53とトランスファケース5のベアリング嵌着穴側壁部55と の間に介在させた位置決め体Mである中空円板形のシム57によって位置決めさ れている。
【0023】 図1の要部を拡大して示している図3の実施例では、シム57(図6にその縦 断側面を示した)は、遊星出力軸15の軸端部付近にシム57の中空穴59があ る油流変更部材に形成すると共に、アウタレース53とベアリング嵌着穴側壁部 55とに当接する外周部分61に対して内周部分63を軸線方向で凹状に形成し て、内周部分63はベアリング35のインナレース65に接触しないようにして いる。
【0024】 次にこの実施例の作用を説明する。
【0025】 遊星歯車機構7のデフケース17及び歯車19によって掻き上げられた潤滑油 は、送油樋47の取り込み口49から矢印a方向に送られ、送油樋47の吐き出 し口51から矢印bのようにベアリング45を潤滑して前車軸13の周囲をデフ ケース17に向かって矢印c方向に送油される。
【0026】 この矢印cの流れはシム57によって遮られるため、ベアリング35のインナ レース65とアウタレース53との間及び、デフケース17の端板部73のボス 部と遊星出力軸15とを結合しているスプライン69の噛み合い隙間を少量通過 し、矢印cの流れの多くは油流変更部材の機能を備えているシム57によって中 空穴59及び前車軸31と遊星出力軸15との間を通る矢印Fで示す油流に変更 される。
【0027】 この矢印Fで示す大量の油流は、矢印G、矢印hのように内歯歯車41と外側 の遊星歯車43、太陽歯車13と図示しない内側の遊星歯車との噛み合い部や遊 星ピン39と外側の遊星歯車43及び内側の遊星歯車との軸支部を潤滑すること になって噛み合い部や軸支部などの潤滑性は向上される。
【0028】 そしてかかる油流変更部材として遊星歯車機構7のトランスファケース5内で の軸線方向位置決めに必要なシム57を利用しているため、別個の部材などは不 用で極めて簡易で安価に実施化できる特徴を有している。
【0029】 図4に使用状態を要部拡大断面図で、図7に使用前を縦断側面図で示した第2 実施例のシム77は、アウタレース53とベアリング嵌着穴側壁部55とに当接 する外周部分71に対して内周部分73を薄肉に形成することにより、内周部分 73はベアリング35のインナレース65には接触しないようにしたものである 。
【0030】 この第2実施例も、送油樋47の吐き出し口51から吐き出される矢印cの流 れの多くは油流変更部材の機能を備えているシム77によって中空穴59及び前 車軸31と遊星出力軸15との間を通る矢印Fで示す油流に変更されて大量の油 流となり、この油流により内歯歯車41と外側の遊星歯車43、太陽歯車13と 図示しない内側の遊星歯車との噛み合い部や遊星ピン39と外側の遊星歯車43 及び内側の遊星歯車との軸支部などの潤滑性は向上すると共に、油流変更のため の別個の部材などは不用で極めて簡易で安価に実施化できるという前記第1実施 例と同等の特徴を有している。
【0031】 図5に使用状態を要部拡大断面図で、図8に使用前を縦断側面図で示した第3 実施例のシム87は、アウタレース53に当接する役割の中空円板形の内側シム 81と、ベアリング嵌着穴側壁部55に当接すると共に、前記油流変更の機能を 備えている中空穴59のある外側シム83との2つによって構成したものであり 、前記図7の第2実施例のシム77を2つに分割形成したものに相当している。
【0032】 この第3実施例も、送油樋47の吐き出し口51から吐き出される矢印cの流 れの多くは油流変更部材の機能を備えている外側シム83によって中空穴59及 び前車軸31と遊星出力軸15との間を通る矢印Fで示す油流に変更されて大量 の油流となり、この油流により内歯歯車41と外側の遊星歯車43、太陽歯車1 3と図示しない内側の遊星歯車との噛み合い部や遊星ピン39と外側の遊星歯車 43及び内側の遊星歯車との軸支部などの潤滑性は向上すると共に、油流変更の ための別個の部材などは不用で極めて簡易で安価に実施化できるという前記第1 実施例と同等の特徴を有している。
【0033】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、装置ケースに対するベアリングの軸線方向位 置調整に用いる中空円板形の位置決め体を、遊星出力軸の軸端部付近にその中空 穴がある油流変更部材として形成したので、ベアリングの外側端部や遊星出力軸 の軸端部への油流は油流変更部材によって塞がれ、これら外側端部や遊星出力軸 の軸端部を通り抜けようとする油流は減少し、遊星出力軸の中空部と駆動軸との 間を通り油流は増加することになった。
【0034】 遊星出力軸の中空部と駆動軸との間を通る油流は遊星歯車機構への給油に役立 つものであり、油流変更部材を兼ねる適正な位置決め体を使用することのみによ って油流変更のための別個の部材などは不用で遊星歯車機構の潤滑性向上を、極 めて簡易で安価に実施化できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を適用した動力伝達装置
の一例を示す断面展開図である。
【図2】図1のE−E線断面図である。
【図3】図1の第1実施例の要部を示す縦断側面図であ
る。
【図4】この考案の第2実施例における要部を示す縦断
側面図である。
【図5】この考案の第3実施例における要部を示す縦断
側面図である。
【図6】図3の第1実施例に使用している位置決め体を
示す縦断側面図である。
【図7】図4の第2実施例に使用している位置決め体を
示す縦断側面図である。
【図8】図5の第3実施例に使用している位置決め体を
示す縦断側面図である。
【図9】従来の潤滑装置を用いている動力伝達装置の一
例を示す断面展開図である。
【符号の説明】
5 トランスファケース(装置ケース) 7 遊星歯車機構 13 太陽歯車 15 遊星出力軸 17 デフケース 31 前車軸(駆動軸) 35 ベアリング 57,77,87 シム(位置決め体M) 59 中空穴 65 インナレース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車機構を内装しているデフケース
    がベアリングによって装置ケースに軸支され、遊星歯車
    機構の太陽歯車はベアリングのインナレース近くに位置
    する中空の遊星出力軸に設けてあり、遊星出力軸の中空
    部にはこの遊星歯車機構によって駆動される駆動軸が貫
    挿されている動力伝達装置において、 前記装置ケースに対する前記ベアリングの軸線方向位置
    調整に用いる中空円板形の位置決め体を、前記遊星出力
    軸の軸端部付近にその中空穴がある油流変更部材として
    形成したことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
JP6078891U 1991-08-01 1991-08-01 動力伝達装置の潤滑構造 Pending JPH0512830U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019698A1 (ja) * 2003-08-25 2005-03-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 回転軸部材支持装置

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