JPH0512934A - 化合物超電導線およびその製造方法 - Google Patents

化合物超電導線およびその製造方法

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JPH0512934A
JPH0512934A JP3279993A JP27999391A JPH0512934A JP H0512934 A JPH0512934 A JP H0512934A JP 3279993 A JP3279993 A JP 3279993A JP 27999391 A JP27999391 A JP 27999391A JP H0512934 A JPH0512934 A JP H0512934A
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copper
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JP3279993A
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Yasuzo Tanaka
靖三 田中
Kiyoshi Yamada
清 山田
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、曲げ等により歪みが付加された場合
においても優れた超電導特性を発揮できる化合物超電導
線およびその製造方法を提供する。 【構成】A3 B化合物超電導体34からなる長尺体と、
長尺体の長手方向に沿って連続して接触するように配置
されたA3 B化合物超電導体34を構成する金属A32
と銅との合金からなる合金体とを具備する。また、A3
B化合物超電導体34を構成する金属Bまたは金属Bを
主成分とする合金からなる長尺体に、長尺体の長手方向
に沿って連続して接触するようにA3 B化合物超電導体
34を構成する金属Aと銅との合金からなる合金体30
を配置して複合長尺体を作製する工程と、複合長尺体に
減面加工を施して線状体を得る工程と、線状体に拡散の
ための熱処理を施し、A3 B化合物超電導体34を構成
する金属Bを金属A32に拡散させる工程とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物超電導線および
その製造方法に関し、特に曲げ等により歪みが付加され
た場合においても優れた超電導特性を発揮できる化合物
超電導線およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般式A3 Bを有する、いわゆる
A−15型の化合物超電導線に関しては、各種の製造方
法と構造が開発されている。以下、Nb3 Snを例にと
って代表的な化合物超電導線の製造方法とその構造を説
明する。
【0003】1)ブロンズ法 この方法は、図4に示すように、Cu−Sn合金マトリ
ックス40に多数の孔を形成し、それぞれの孔にNb棒
状体41を挿入して複合体42を形成し、この複合体に
線引き加工を施して線状体43とし、これに焼きなまし
処理を施し、次いで、この線状体43に拡散のための熱
処理を施すことによりNb3 Sn超電導体44を製造す
るものである。
【0004】2)外部拡散法 この方法は、図5に示すように、Cuマトリックス45
に多数の孔を形成し、それぞれの孔にNb棒状体41を
挿入して複合体46を形成し、この複合体に線引き加工
を施して線状体47とし、この線状体47にSnを被覆
してSn層48を形成した後、これに拡散のための熱処
理を施すことによりNb3 Sn超電導体49を製造する
ものである。
【0005】3)内部拡散法 この方法は、図6に示すように、Cuマトリックス45
に、中心にSn用孔と、その周囲に多数のNb用孔を形
成し、Sn用孔にSn棒状体50、Nb用孔にNb棒状
体51を挿入して複合体54を形成し、この複合体に線
引き加工を施して線状体55とし、次いで、この線状体
55に拡散のための熱処理を施すことによりNb3 Sn
超電導体56を製造するものである。
【0006】4)チューブ法 この方法は、図7に示すように、Cuマトリックス45
に多数の孔を形成し、それぞれの孔に複合棒57を挿入
して複合体58を形成し、この複合体に線引き加工を施
して線状体とし、この線状体に拡散のための熱処理を施
すことによりNb3 Sn超電導体60を製造するもので
ある。なお、複合棒57は、Sn棒状体50の外側にC
u管状体61、Nb管状体62、およびCu管状体61
を順次被せてなるものである。
【0007】5)インサイチュ法 この方法は、図8に示すように、Cu棒状体63の外側
にバリア層64を介して、Cu−Nb合金棒状体65を
多数埋め込んだCu管状体66を被せて複合体67を形
成し、この複合体67に線引き加工を施して線状体68
とし、この線状体にSnをメッキしてSn層48を形成
した後、これに拡散のための熱処理を施すことによりN
3 Sn超電導体69をCu−Sn合金マトリックス4
0と共に製造するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
化合物超電導線には次のような問題がある。すなわち、
第1に、Cu−SnまたはSnとNbを反応させること
によりNb3 Sn超電導体を生成させる場合、化合物超
電導線は、高温で焼鈍されたCu合金、純金属(Nb)
および脆いNb3 Snから構成されることになるので、
その強度が低下するばかりでなく、曲げ等の歪みにより
超電導特性が低下する。この問題を解決するために、化
合物超電導線をハステロイやSUS鋼等と複合すると、
その強度は高くなるが、ハステロイやSUS鋼は化合物
超電導体と熱膨張係数が大きく異なるため、歪みに対す
る敏感性はあまり改善されない。
【0009】第2に、インサイチュ法を除くその他の方
法、すなわちブロンズ法、外部拡散法、内部拡散法、お
よびチューブ法では、化合物超電導体を構成する高融点
金属(Nb)への低融点金属(Sn)の拡散が起こり、
さらに、その拡散が生成したNb3 Sn層を通して進行
する。その拡散の速度は遅いので、拡散のための熱処理
による化合物超電導体の生成に時間がかかる。
【0010】第3に、ブロンズ法、外部拡散法および内
部拡散法では高融点金属、すなわち金属Aが、またチュ
ーブ法では低融点金属、すなわち金属Bが拡散のための
熱処理後に未反応で残存する。さらに、インサイチュ法
では金属BとCuとの合金が拡散のための熱処理後に残
存する。このように残存した金属もしくは合金は化合物
超電導線に対して補強効果はほとんど発揮されない。こ
のため、従来のいずれの方法も曲げ等の歪みにより超電
導特性が低下する。
【0011】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、曲げ等により歪みが付加された場合においても優
れた超電導特性を発揮できる化合物超電導線およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、A3 B化合物
超電導体からなる長尺体と、前記長尺体の長手方向に沿
って連続して接触するように配置されたA3 B化合物超
電導体を構成する金属Aと銅との合金からなる合金体と
を具備する化合物超電導線を提供する。
【0013】また、本発明は、A3 B化合物超電導体を
構成する金属Bまたは金属Bを主成分とする合金からな
る長尺体に、前記長尺体の長手方向に沿って連続して接
触するようにA3 B化合物超電導体を構成する金属Aと
銅との合金からなる合金体を配置して複合長尺体を作製
する工程と、前記複合長尺体に減面加工を施して線状体
を得る工程と、前記線状体に拡散のための熱処理を施
し、前記A3 B化合物超電導体を構成する金属Bを金属
Aに拡散させる工程と、を具備する化合物超電導線の製
造方法を提供する。
【0014】ここで、A3 B化合物超電導体としては、
例えば、Nb3 Sn、V3 Ga等が挙げられる。
【0015】この合金体を構成する合金における金属A
の含有量は25重量%〜95重量%であることが好まし
い。これは、合金における金属Aの含有量が25重量%
未満であると得られる化合物超電導体量が充分でなく、
合金における金属Aの含有量が95重量%を超えると得
られる合金体の機械的強度が低下し、化合物超電導体を
補強する効果を発揮しなくなるからである。例えば、化
合物超電導体の金属AがNbの場合、その含有量は25
〜95重量%であることが好ましく、化合物超電導体の
金属AがVの場合、その含有量は30〜95重量%であ
ることが好ましい。
【0016】また、合金体を構成する合金にTi、Z
r、およびHfからなる群より選ばれた少なくとも1種
を銅への固溶限界の範囲内で添加することが好ましい。
これは、これらの元素の添加により補強効果をさらに高
めるためであり、固溶限界の範囲外であると異相析出に
よる複合体の加工性が悪くなるからである。銅への固溶
限界の範囲は、例えば、添加金属がTiの場合0.5〜
4重量%、添加金属がZrの場合0.05〜0.15重
量%、添加金属がHfの場合0.01〜0.1重量%で
ある。
【0017】金属Aと銅との合金からなる合金体の外側
に拡散バリア層を形成して金属Aの拡散を防止してもよ
い。拡散バリア層に用いられる金属としては、化合物超
電導体がNb3 Snの場合Ta、V3 Gaの場合Nb、
Ta等が挙げられる。
【0018】なお、金属Aと銅との合金からなる合金体
において銅を使用するのは、銅が金属Aへの金属Bの拡
散を促進させ、しかも金属Aと銅との合金からなる合金
体が得られる化合物超電導体の熱膨張係数と近い熱膨張
係数を有し、かつ化合物超電導体を充分に補強すること
ができるからである。また、最外層に配置される銅は、
減面加工等における加工性を向上させるために使用され
る。
【0019】本発明の化合物超電導線は、A3 B化合物
超電導体を構成する金属Aと銅との合金からなる合金体
と、少なくとも化合物超電導体を構成する金属Bまたは
金属Bと銅との合金体とを接触させるように配置し、こ
れに拡散のための熱処理を施し、金属Bを金属Aに拡散
させることにより製造する。この場合、拡散のための熱
処理の後に金属Aと銅との合金からなる合金体を化合物
超電導線中に残存させるために、金属Aと銅との合金か
らなる合金体を金属Bに対して過剰に配置する。すなわ
ち、拡散のための熱処理において金属Aが金属Bに拡散
して消費されても金属Aと銅との合金からなる合金体が
化合物超電導体を充分に補強できる程度に残存するよう
に、金属Aと銅との合金からなる合金体の量を調整す
る。例えば、Cu−60重量%Nb合金からなる合金体
1重量部に対して金属BとしてSn0.2重量部以下で
あれば、Nb3 Sn超電導体形成後もCu−Nb合金体
が残存する。
【0020】拡散のための熱処理の条件は、化合物超電
導体の種類により異なり、例えば化合物超電導体がNb
3 Snの場合500〜700℃で30〜450時間、V
3 Gaの場合450〜680℃で25〜400時間であ
る。
【0021】減面加工としては、通常使用されている伸
線、圧延等の加工が用いられる。
【0022】
【作用】本発明において一般式A3 Bを有するいわゆる
A−15型の化合物超電導体に接触するように配置され
る、化合物超電導体を構成する高融点金属すなわち金属
Aと銅との合金からなる合金体は、高い機械的強度を有
し、かつA3 B化合物超電導体に近い熱膨張係数を有す
る。したがって、この化合物超電導線では、金属Aと銅
との合金からなる合金体が化合物超電導体を機械的に補
強し、これにより化合物超電導線に歪みを付加しても安
定して優れた超電導特性を発揮できる。
【0023】また、本発明においては、金属Aと銅との
合金体中に分散している銅により、金属Bの金属A中へ
の拡散が促進され、従来の方法のように金属Bを金属A
に生成したA3 B層を通過して拡散することがなく、短
い熱処理時間で化合物超電導体を効率よく生成すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0025】実施例1 図1は本発明の化合物超電導線の一実施例の横断面図で
ある。図中10はV3 Ga超電導体である。11はV3
Ga超電導体10の内部に存在するGa−2重量%Cu
合金である。また、V3 Ga超電導体10の外側にはC
u−45重量%V合金12が配置されている。さらに、
Cu−45重量%V合金12の外側にはCuからなる安
定化金属13が配置されている。
【0026】この化合物超電導線は以下に示すように製
造した。すなわち、Cu−45重量%V合金をアーク溶
解炉において溶解し、これを冷却銅鋳型中で凝固させて
インゴットを得た。このインゴットに圧延加工および旋
盤加工を施して外径10mmφの棒状体を作製した。次い
で、この棒状体の中央部に長手方向に沿って内径4.1
mmφの孔を形成した。この孔に外径4mmφのGa−2重
量%Cu合金からなる棒状体を挿入して複合棒状体を作
製した。このようにして作製した複合棒状体6本を外径
35mmφ、内径27mmφのCuパイプに挿入し、Cuパ
イプの両端に蓋をつけて封じ切った。このCuパイプに
減面加工を施して外径0.3mmφの線状体を作製した。
この線状体に600℃×92時間の拡散のための熱処理
を施してV3 Ga超電導体を生成させて実施例の化合物
超電導線とした。
【0027】一方、比較超電導線として、Cu−45重
量%V合金に代えて金属Vを用いること以外は上記と同
様にして外径0.3mmφの線状体を作製し、この線状体
に600℃×92時間の拡散のための熱処理を施してV
3 Gaを生成させて比較例の化合物超電導線を作製し
た。
【0028】これらの化合物超電導線について、10T
の磁場中で臨界電流を測定した。その結果を下記表1に
示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、曲げ歪みのない
状態では実施例および比較例の化合物超電導線は、同等
の臨界電流値を有する。しかしながら、曲げ歪みを与え
た場合、実施例の化合物超電導線では1.5%程度の曲
げでも臨界電流値はほとんど変化しないが、比較例の化
合物超電導線では0.6%程度の歪みで臨界電流値が歪
みのない状態の60%程度に低下する。したがって、C
u−45重量%V合金体が化合物超電導体を補強する効
果を発揮したことがわかる。
【0031】実施例2 図2は本発明の化合物超電導線の他の実施例の横断面図
である。図中20はNb3 Sn超電導体である。21は
Nb3 Sn超電導体20の内部に存在する3つのSn−
4重量%Cu合金である。また、Nb3 Sn超電導体2
0の外側にはCu−Nb合金22が配置されている。C
u−Nb合金22の外側にはTaからなる拡散バリア層
23が配置されている。さらに、拡散バリア層23の外
側にはCuからなる安定化金属24が配置されている。
【0032】この化合物超電導線は以下のように製造し
た。すなわち、Cu−Nb(25〜90重量%)合金を
アーク溶解炉において溶解し、これを冷却銅鋳型中で凝
固させてインゴットを得た。このインゴットに焼鈍処理
および旋盤加工を施して外径27mmφの棒状体を作製し
た。次いで、この棒状体に内径6.1mmφの孔を3個形
成した。この孔に外径6mmφのSn−4重量%Cu合金
からなる棒状体を挿入して複合棒状体を作製した。この
複合棒状体の外側に外径28.9mmφ、内径27.1mm
φのタンタルパイプおよび外径35mmφ、内径29mmφ
のCuパイプを順次被せ、Cuパイプの両端に蓋をつけ
て封じ切った。このCuパイプに静水圧押出法により減
面加工を施した後、伸線加工を施して0.3mmφの線状
体を作製した。この線状体に570℃×150時間また
は570℃×300時間の拡散のための熱処理を施して
Nb3 Sn超電導体を生成させて実施例の化合物超電導
線をとした。
【0033】Nb3 Sn超電導体が生成する過程は図3
(A)〜(C)に示す通りである。すなわち、Cu−N
b合金30においては、図3(A)に示すように、Cu
31中にNb32がデンドライト状に存在している。S
nがCu−Nb合金30に拡散した場合、SnはNb3
2よりもCu31と反応し易いため、図3(B)に示す
ように、Cu−Nb合金30の外側にデンドライト状に
Nb32が存在しているCu−Sn合金33相が形成す
る。その後、図3(C)に示すように、Cu−Sn合金
33中のSnとNbが反応してCu−Sn合金33相の
外側にCu−Sn合金が残存したNb3 Sn超電導体3
4相が生成する。
【0034】一方、比較超電導線として、Cu−Nb合
金に代えて金属NbおよびCu−Nb(15および97
重量%)合金を用いること以外は上記と同様にして外径
0.3mmφの線状体を作製し、この線状体に570℃×
150時間または570℃×300時間の拡散のための
熱処理を施してNb3 Sn超電導体を生成させて比較例
の化合物超電導線とした。
【0035】これらの化合物超電導線について、10T
の磁場中で臨界電流(単位A)を測定した。その結果を
下記表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2から明らかなように、300時間の熱
処理を施した場合、歪みのない状態では実施例および比
較例の化合物超電導線は、同等の臨界電流値を有する。
しかしながら、熱処理時間を、150時間に短縮した場
合、比較例の臨界電流は半減する。特に、歪みを与えた
場合に極端に低減する。これに対して実施例の化合物超
電導線の臨界電流値は、熱処理時間を短縮してもほとん
ど変わらず、1%程度の歪みを与えてもほとんど影響を
受けない。これは、Cu−Nb合金中のCuの拡散促進
作用により、実施例におけるSnへのNbの拡散反応速
度が比較例におけるSnへのNbの拡散反応速度よりも
早いからである。
【0038】また、Cu−Nb合金におけるNbの含有
量を変えた場合、Nbの含有量が95重量%を超えるあ
るいは25重量%未満では化合物超電導線の臨界電流値
は減少する。特に、Cu−Nb合金におけるNbの含有
量が95%重量を超える場合には、化合物超電導線の超
電導特性が歪みの影響を受け易くなる。このことは、C
u−Nb合金が金属Nbよりも化合物超電導体を補強す
る効果を発揮できることを示す。参考のために、実施例
および比較例の化合物超電導線について室温における破
断強度を測定した。Cu−Nb合金におけるNbの含有
量が95重量%を超えると、破断強度は金属Nbを用い
た比較例の値に近くなる。以上の結果より、実施例の化
合物超電導線は、比較例に比べて短い熱処理時間で作製
することができ、しかも歪みによる超電導特性への影響
を受けにくいものであることがわかる。
【0039】実施例3 Cu−Nb合金の代りにCu−50重量%Nb合金、C
u−50重量%Nb−2重量%Ti合金、Cu−50重
量%Nb−0.1重量%Zr合金を用いること以外は実
施例2と同様にして化合物超電導線とした。
【0040】これらの化合物超電導線について、10T
の磁場中で臨界電流(単位A)を測定した。その結果を
下記表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3から明らかなように、Cu−Nb合金
にTi、Zrを添加することによりさらに耐歪特性が向
上した。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
3 B化合物超電導体と接触するように金属Aと銅との合
金からなる合金体を配置するので、曲げ等の歪みによる
超電導特性への影響が少ない化合物超電導線が得られ
る。
【0044】また、本発明によれば、化合物超電導体を
生成させる拡散反応時間を短縮することができる。
【0045】本発明によれば、拡散反応の程度を制御す
ることにより、図1に示す多芯線構造、図2に示す単芯
線構造を任意に選択して製造することができる。これに
より、多芯線構造でパルス用、交流用に、単芯線構造で
直流用に利用できる。
【0046】さらに、本発明の化合物超電導線によれ
ば、耐歪特性が優れているので、従来よりも高磁界での
使用が可能となり、使用用途が拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物超電導線の一実施例を示す横断
面図。
【図2】本発明の化合物超電導線の他の実施例を示す横
断面図。
【図3】(A)〜(C)は本発明の化合物超電導線にお
ける化合物超電導体の生成過程を説明するための横断面
図。
【図4】従来の化合物超電導線の製造方法を説明するた
めの横断面図。
【図5】従来の化合物超電導線の製造方法を説明するた
めの横断面図。
【図6】従来の化合物超電導線の製造方法を説明するた
めの横断面図。
【図7】従来の化合物超電導線の製造方法を説明するた
めの横断面図。
【図8】従来の化合物超電導線の製造方法を説明するた
めの横断面図。
【符号の説明】
10…V3 Ga超電導体、11…Ga−2重量%Cu合
金、12…Cu−45重量%V合金、13,24…安定
化金属、20,34…Nb3 Sn超電導体、21…Sn
−4重量%Cu合金、22,30…Cu−Nb合金、2
3…拡散バリア層、31…Cu、32…Nb、33…C
u−Sn合金。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A3 B化合物超電導体からなる長尺体
    と、前記長尺体の長手方向に沿って連続して接触するよ
    うに配置されたA3 B化合物超電導体を構成する金属A
    と銅との合金からなる合金体とを具備する化合物超電導
    線。
  2. 【請求項2】 A3 B化合物超電導体を構成する金属B
    または金属Bを主成分とする合金からなる長尺体に、前
    記長尺体の長手方向に沿って連続して接触するようにA
    3 B化合物超電導体を構成する金属Aと銅との合金から
    なる合金体を配置して複合長尺体を作製する工程と、前
    記複合長尺体に減面加工を施して線状体を得る工程と、
    前記線状体に拡散のための熱処理を施し、前記A3 B化
    合物超電導体を構成する金属Bを金属Aに拡散させる工
    程と、を具備する化合物超電導線の製造方法。
JP3279993A 1990-11-07 1991-10-25 化合物超電導線およびその製造方法 Pending JPH0512934A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016207988A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 株式会社日立製作所 MgB2超電導線材

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WO2016207988A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 株式会社日立製作所 MgB2超電導線材

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