JPH05132856A - 強撚伸縮性織物の製造方法 - Google Patents
強撚伸縮性織物の製造方法Info
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- JPH05132856A JPH05132856A JP3326952A JP32695291A JPH05132856A JP H05132856 A JPH05132856 A JP H05132856A JP 3326952 A JP3326952 A JP 3326952A JP 32695291 A JP32695291 A JP 32695291A JP H05132856 A JPH05132856 A JP H05132856A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 伸縮性に優れた織物を製造する方法を提供す
る。 【構成】 沸水30分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲
縮率が50%以上の捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維を準備する。この潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維で糸条を作成し、この糸条に撚係数K
が10000〜25000の範囲で加撚を施した後、熱セットを施
して、強撚糸条を得る。この強撚糸条を、経糸及び/又
は緯糸として織物を製織する。この織物にアルカリ減量
処理を施す。アルカリ減量処理における減量率を5〜40
%とする。この後、織物に染色仕上加工を施す。この染
色仕上加工において、湿熱100℃以上の温度が30分以上
与えられる。この加熱条件によって、織物を構成してい
る潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に、前記したよ
うな捲縮性能を発現させる。
る。 【構成】 沸水30分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲
縮率が50%以上の捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維を準備する。この潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維で糸条を作成し、この糸条に撚係数K
が10000〜25000の範囲で加撚を施した後、熱セットを施
して、強撚糸条を得る。この強撚糸条を、経糸及び/又
は緯糸として織物を製織する。この織物にアルカリ減量
処理を施す。アルカリ減量処理における減量率を5〜40
%とする。この後、織物に染色仕上加工を施す。この染
色仕上加工において、湿熱100℃以上の温度が30分以上
与えられる。この加熱条件によって、織物を構成してい
る潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に、前記したよ
うな捲縮性能を発現させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸長性及び伸長回復
性、即ち伸縮性に優れた織物を製造する方法に関するも
のである。
性、即ち伸縮性に優れた織物を製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、織物に優れた伸縮性を付与す
るためには、種々の方法が採用されている。例えば、織
物を構成する糸条として、伸縮性に優れたポリウレタン
系糸条を用いるという方法がある。しかし、このポリウ
レタン系糸条は、ポリウレタン固有の性質として風合い
が硬く、したがって織物の風合が低下する、あるいは織
物のドレープ性が低下するという欠点があった。この欠
点を回避するために、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とを併用して織物を製織することも行なわれて
いる。しかしながら、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とでは、染色性に差があり、織物を染色する際
に染色加工が複雑になったり、あるいは所望の色彩(多
くの場合濃色)に染色することが困難になるという欠点
があった。
るためには、種々の方法が採用されている。例えば、織
物を構成する糸条として、伸縮性に優れたポリウレタン
系糸条を用いるという方法がある。しかし、このポリウ
レタン系糸条は、ポリウレタン固有の性質として風合い
が硬く、したがって織物の風合が低下する、あるいは織
物のドレープ性が低下するという欠点があった。この欠
点を回避するために、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とを併用して織物を製織することも行なわれて
いる。しかしながら、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とでは、染色性に差があり、織物を染色する際
に染色加工が複雑になったり、あるいは所望の色彩(多
くの場合濃色)に染色することが困難になるという欠点
があった。
【0003】また、織物を構成する糸条として仮撚加工
糸条を用いて、織物に伸縮性を付与することも行なわれ
ている。仮撚加工糸条には、加撚及び解撚によるトルク
が内在しており、このトルクによって糸条に伸縮性が与
えられている。しかし、このトルクは、織物の伸縮性に
寄与するだけでなく、織物表面のシボに転移しやすいと
いう傾向がある。従って、仮撚加工糸条で構成された織
物は、伸縮性が良好な反面、表面にシボが生じやすいと
いう欠点があった。この欠点を回避するために、織物に
熱処理を施し、仮撚加工糸条中のトルクを減少させるこ
とが行なわれているが、この場合には、シボの発生とい
う欠点は少なくなるものの、本来目的とした伸縮性が低
下するという欠点があった。また、仮撚加工糸条中のト
ルクのバランスを取るために、仮撚の方向としてS撚と
Z撚とを与え、各々を併せて糸条を双糸として、織物を
製織することも行なわれている。しかし、各トルクのバ
ランスが取れているため、織物の伸縮性が不足するとい
う欠点があった。即ち、目的とする15%以上の伸長率、
とりわけ20〜30%の伸長率を得ることは困難であった。
また、伸長回復性も不十分であった。
糸条を用いて、織物に伸縮性を付与することも行なわれ
ている。仮撚加工糸条には、加撚及び解撚によるトルク
が内在しており、このトルクによって糸条に伸縮性が与
えられている。しかし、このトルクは、織物の伸縮性に
寄与するだけでなく、織物表面のシボに転移しやすいと
いう傾向がある。従って、仮撚加工糸条で構成された織
物は、伸縮性が良好な反面、表面にシボが生じやすいと
いう欠点があった。この欠点を回避するために、織物に
熱処理を施し、仮撚加工糸条中のトルクを減少させるこ
とが行なわれているが、この場合には、シボの発生とい
う欠点は少なくなるものの、本来目的とした伸縮性が低
下するという欠点があった。また、仮撚加工糸条中のト
ルクのバランスを取るために、仮撚の方向としてS撚と
Z撚とを与え、各々を併せて糸条を双糸として、織物を
製織することも行なわれている。しかし、各トルクのバ
ランスが取れているため、織物の伸縮性が不足するとい
う欠点があった。即ち、目的とする15%以上の伸長率、
とりわけ20〜30%の伸長率を得ることは困難であった。
また、伸長回復性も不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、ポリウレタ
ン系糸条や仮撚加工糸条を使用せずに、捲縮性繊維で構
成された糸条を使用して、伸縮性織物を得る方法が試み
られている。例えば、潜在捲縮性能を持つ複合繊維で構
成された糸条で織物を製織し、この織物に熱処理して複
合繊維に捲縮を発現させるという方法が試みられてい
る。しかし、一般的に用いられている潜在捲縮性複合繊
維を使用しても、十分な伸縮性を持つ織物を得ることは
できなかった。この理由は、潜在捲縮性複合繊維よりな
る糸条を経糸及び/又は緯糸に使用すると、織組織によ
って糸条が拘束され、複合繊維が本来的に有している捲
縮性能を十分に発揮できないこと、及び捲縮発現した複
合繊維が本来的に高い伸縮性を持っていないことにある
と考えられる。
ン系糸条や仮撚加工糸条を使用せずに、捲縮性繊維で構
成された糸条を使用して、伸縮性織物を得る方法が試み
られている。例えば、潜在捲縮性能を持つ複合繊維で構
成された糸条で織物を製織し、この織物に熱処理して複
合繊維に捲縮を発現させるという方法が試みられてい
る。しかし、一般的に用いられている潜在捲縮性複合繊
維を使用しても、十分な伸縮性を持つ織物を得ることは
できなかった。この理由は、潜在捲縮性複合繊維よりな
る糸条を経糸及び/又は緯糸に使用すると、織組織によ
って糸条が拘束され、複合繊維が本来的に有している捲
縮性能を十分に発揮できないこと、及び捲縮発現した複
合繊維が本来的に高い伸縮性を持っていないことにある
と考えられる。
【0005】そこで、本発明者等は、ある特定の捲縮性
能を持つ潜在捲縮性複合繊維を使用し、且つ織物中に存
在する潜在捲縮性複合繊維が十分に捲縮性能を発揮しう
るようにして、伸縮性に優れた織物を得る方法を提案し
た(特開平3-102098号)。即ち、この発明は、沸水30分
処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の捲
縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維で
構成された糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している前記潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維に前記捲縮性能を発現させることを特徴とする
伸縮性織物の製造方法である。
能を持つ潜在捲縮性複合繊維を使用し、且つ織物中に存
在する潜在捲縮性複合繊維が十分に捲縮性能を発揮しう
るようにして、伸縮性に優れた織物を得る方法を提案し
た(特開平3-102098号)。即ち、この発明は、沸水30分
処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の捲
縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維で
構成された糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している前記潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維に前記捲縮性能を発現させることを特徴とする
伸縮性織物の製造方法である。
【0006】本発明者等は、更に良好な伸縮性を有する
織物を製造するべく、この発明の改良を試みた。そし
て、この発明で使用したある特定の捲縮性能を持つ潜在
捲縮性複合繊維よりなる糸条に、ある特定の撚係数で加
撚し、且つ熱セットを施した強撚糸条を使用すれば、前
記の発明に係る方法で得られた織物に比べて、反発力に
優れた良好な伸縮性を付与しうると共に、織物に張りや
腰を付与しうることを見出し、本発明に到達したのであ
る。
織物を製造するべく、この発明の改良を試みた。そし
て、この発明で使用したある特定の捲縮性能を持つ潜在
捲縮性複合繊維よりなる糸条に、ある特定の撚係数で加
撚し、且つ熱セットを施した強撚糸条を使用すれば、前
記の発明に係る方法で得られた織物に比べて、反発力に
優れた良好な伸縮性を付与しうると共に、織物に張りや
腰を付与しうることを見出し、本発明に到達したのであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、沸水30
分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の
捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
で構成され、且つ下記式で示す撚係数Kが10000〜25000
の範囲で加撚した後、熱セットした強撚糸条を、経糸及
び/又は緯糸として織物を製織し、次いで該織物にアル
カリ減量処理を施して、該織物を5〜40%減量し、その
後該織物に湿熱100℃以上の温度が30分以上与えられる
条件で染色仕上加工を施して、この際、該織物を構成し
ている前記潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に前記
捲縮性能を発現させることを特徴とする伸縮性織物の製
造方法に関するものである。 記 T=K(1/D1/2)[但し、Tは糸条の長さ1m当たり
の撚数を表わし、Dは糸条のデニール数を表わす。]
分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の
捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
で構成され、且つ下記式で示す撚係数Kが10000〜25000
の範囲で加撚した後、熱セットした強撚糸条を、経糸及
び/又は緯糸として織物を製織し、次いで該織物にアル
カリ減量処理を施して、該織物を5〜40%減量し、その
後該織物に湿熱100℃以上の温度が30分以上与えられる
条件で染色仕上加工を施して、この際、該織物を構成し
ている前記潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に前記
捲縮性能を発現させることを特徴とする伸縮性織物の製
造方法に関するものである。 記 T=K(1/D1/2)[但し、Tは糸条の長さ1m当たり
の撚数を表わし、Dは糸条のデニール数を表わす。]
【0008】本発明で使用する強撚糸条は、潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維で構成されている。即ち、潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維よりなるモノフィラ
メントが複数集束されてなるマルチフィラメント糸条
や、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維よりなるステ
ープルファイバーが紡績されてなる紡績糸条等の糸条
が、本発明において使用される。また、潜在捲縮性複合
型ポリエステル系繊維は、第一成分と、この第一成分と
は沸水収縮率の異なる第二成分とが、組み合わされてな
るものである。組み合わせ方は、第一成分と第二成分の
沸水収縮率差によって、繊維にスパイラル状等の捲縮が
生じるようにしなければならない。具体的には、サイド
バイサイド型や偏心芯鞘型が採用される。
複合型ポリエステル系繊維で構成されている。即ち、潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維よりなるモノフィラ
メントが複数集束されてなるマルチフィラメント糸条
や、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維よりなるステ
ープルファイバーが紡績されてなる紡績糸条等の糸条
が、本発明において使用される。また、潜在捲縮性複合
型ポリエステル系繊維は、第一成分と、この第一成分と
は沸水収縮率の異なる第二成分とが、組み合わされてな
るものである。組み合わせ方は、第一成分と第二成分の
沸水収縮率差によって、繊維にスパイラル状等の捲縮が
生じるようにしなければならない。具体的には、サイド
バイサイド型や偏心芯鞘型が採用される。
【0009】また、本発明において重要なことは、この
潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維が以下に示すよう
な捲縮性能を持っていなければならないことである。即
ち、沸水30分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が
50%以上でなければならない。ここで、沸水30分処理後
の弾性率とは、次に示す方法で測定されるものである。
即ち、検尺機にて5回かせ取りした潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維を、二重にして1/6000(g/D)の荷重を
かけスタンドに吊り、更に1/10(g/D)の荷重をかけ、長
さ(a)を測定する。続いて、1/6000(g/D)の荷重をか
けたまま30分間放置し、次いでこの状態を維持したまま
沸水中に入れ30分間処理する。その後、30分間風乾し、
1/500(g/D)の荷重をかけ、長さ(b)を測定する。次
に、1/500(g/D)の荷重をはずした後、1/20(g/D)の荷重を
かけて、その長さ(c)を測定する。さらに、1/20(g/
D)の荷重をはずし、再び1/500(g/D)の荷重をかけ、その
長さ(d)を測定する。そして、次の式によって弾性率
を求めるのである。即ち、弾性率(%)=[(c−d)
/(c−b)]×100である。また、沸水30分処理後の
捲縮率は、上記で求めた長さを用いて、次の式によって
求められるものである。即ち、捲縮率(%)=[(c−
b)/c]×100である。本発明において、潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維の沸水30分処理後の弾性率が
70%未満の場合には、捲縮発現後のポリエステル系繊維
の伸長回復性が低く、したがって得られる織物の伸長回
復性も低く、織物に良好な伸縮性を付与しにくくなる。
また、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維の沸水30分
処理後の捲縮率が50%未満の場合には、捲縮発現後のポ
リエステル系繊維の伸長性が乏しく、したがって得られ
る織物の伸長性も乏しく、織物に良好な伸縮性を付与し
にくくなる。
潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維が以下に示すよう
な捲縮性能を持っていなければならないことである。即
ち、沸水30分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が
50%以上でなければならない。ここで、沸水30分処理後
の弾性率とは、次に示す方法で測定されるものである。
即ち、検尺機にて5回かせ取りした潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維を、二重にして1/6000(g/D)の荷重を
かけスタンドに吊り、更に1/10(g/D)の荷重をかけ、長
さ(a)を測定する。続いて、1/6000(g/D)の荷重をか
けたまま30分間放置し、次いでこの状態を維持したまま
沸水中に入れ30分間処理する。その後、30分間風乾し、
1/500(g/D)の荷重をかけ、長さ(b)を測定する。次
に、1/500(g/D)の荷重をはずした後、1/20(g/D)の荷重を
かけて、その長さ(c)を測定する。さらに、1/20(g/
D)の荷重をはずし、再び1/500(g/D)の荷重をかけ、その
長さ(d)を測定する。そして、次の式によって弾性率
を求めるのである。即ち、弾性率(%)=[(c−d)
/(c−b)]×100である。また、沸水30分処理後の
捲縮率は、上記で求めた長さを用いて、次の式によって
求められるものである。即ち、捲縮率(%)=[(c−
b)/c]×100である。本発明において、潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維の沸水30分処理後の弾性率が
70%未満の場合には、捲縮発現後のポリエステル系繊維
の伸長回復性が低く、したがって得られる織物の伸長回
復性も低く、織物に良好な伸縮性を付与しにくくなる。
また、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維の沸水30分
処理後の捲縮率が50%未満の場合には、捲縮発現後のポ
リエステル系繊維の伸長性が乏しく、したがって得られ
る織物の伸長性も乏しく、織物に良好な伸縮性を付与し
にくくなる。
【0010】上記したような捲縮性能を持つ潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維としては、一般的に、極限粘
度[η]の高いポリエステル系第一成分と、極限粘度の
低いポリエステル系第二成分とが、サイドバイサイド型
に接合されたポリエステル系繊維が用いられる。具体的
には、極限粘度[η]が0.75以上のポリエステル系第一
成分と、極限粘度[η]が0.50以下の第二成分とが、サ
イドバイサイド型に接合されたポリエステル系繊維が好
適に使用しうる。極限粘度[η]が0.75以上のポリエス
テル系第一成分は、例えば、構造単位の85モル%以上が
ポリエチレンテレフタレートであり、他の15モル%以下
が他のポリエステルである重合体を使用して得ることが
できる。また、極限粘度[η]が0.50以下の第二成分
は、例えば、構造単位の95モル%がポリエチレンテレフ
タレートである重合体を使用して得ることができる。な
お、ここで言う極限粘度[η]は、20℃のフェノールと
テトラクロロエタンとの等重量混合溶媒中で測定したも
のである。
複合型ポリエステル系繊維としては、一般的に、極限粘
度[η]の高いポリエステル系第一成分と、極限粘度の
低いポリエステル系第二成分とが、サイドバイサイド型
に接合されたポリエステル系繊維が用いられる。具体的
には、極限粘度[η]が0.75以上のポリエステル系第一
成分と、極限粘度[η]が0.50以下の第二成分とが、サ
イドバイサイド型に接合されたポリエステル系繊維が好
適に使用しうる。極限粘度[η]が0.75以上のポリエス
テル系第一成分は、例えば、構造単位の85モル%以上が
ポリエチレンテレフタレートであり、他の15モル%以下
が他のポリエステルである重合体を使用して得ることが
できる。また、極限粘度[η]が0.50以下の第二成分
は、例えば、構造単位の95モル%がポリエチレンテレフ
タレートである重合体を使用して得ることができる。な
お、ここで言う極限粘度[η]は、20℃のフェノールと
テトラクロロエタンとの等重量混合溶媒中で測定したも
のである。
【0011】潜在捲縮性複合型ポリエステル繊維で構成
された強撚糸条は、撚係数Kが10000〜25000の範囲で加
撚されている。ここで、撚係数Kとは、以下の式で表わ
されるものである。即ち、T=K(1/D1/2)[但
し、Tは糸条の長さ1m当たりの撚数を表わし、Dは糸
条のデニール数を表わす。]で表わされるものである。
撚係数Kが10000未満であると、得られる織物に反発力
のある良好な伸縮性能が得られないので、好ましくな
い。また、得られる織物表面に不均一なシボが発現する
と共に、張りや腰が低下し、織物品位が悪くなるので好
ましくない。逆に、撚係数Kが25000を超えると、強撚
糸条の風合が硬化して、スナールの発生により製織性が
著しく低下するので、好ましくない。更に、この強撚糸
条は、加撚された後、熱セットされている。熱セットを
行なわないと、製織工程においてトルクの発現により、
強撚糸条同士が絡み合い、製織性が低下するので好まし
くない。熱セットは、温度80〜85℃で時間30〜45分間の
条件で行なうのが、好ましい。
された強撚糸条は、撚係数Kが10000〜25000の範囲で加
撚されている。ここで、撚係数Kとは、以下の式で表わ
されるものである。即ち、T=K(1/D1/2)[但
し、Tは糸条の長さ1m当たりの撚数を表わし、Dは糸
条のデニール数を表わす。]で表わされるものである。
撚係数Kが10000未満であると、得られる織物に反発力
のある良好な伸縮性能が得られないので、好ましくな
い。また、得られる織物表面に不均一なシボが発現する
と共に、張りや腰が低下し、織物品位が悪くなるので好
ましくない。逆に、撚係数Kが25000を超えると、強撚
糸条の風合が硬化して、スナールの発生により製織性が
著しく低下するので、好ましくない。更に、この強撚糸
条は、加撚された後、熱セットされている。熱セットを
行なわないと、製織工程においてトルクの発現により、
強撚糸条同士が絡み合い、製織性が低下するので好まし
くない。熱セットは、温度80〜85℃で時間30〜45分間の
条件で行なうのが、好ましい。
【0012】以上説明した強撚糸条を、経糸若しくは緯
糸のいずれか一方に使用して、又は経糸及び緯糸の両方
に使用して、織物を製織する。織組織としては、従来公
知の任意の織組織を採用することができる。このように
して得られた織物に、アルカリ減量処理を施す。アルカ
リ減量処理は、従来公知の方法を適宜採用することがで
きる。また、アルカリ減量処理の前に、リラックス精練
や必要に応じプレセットを行なうことが望ましい。強撚
糸条としてマルチフィラメント糸条を使用した織物の場
合には、リラックス処理の際に、ワッシャ等を使用する
のが、一般的である。このアルカリ減量処理において、
織物の減量率を5〜40%とする。減量率が5%未満の場合
には、強撚糸条を構成する潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維間に十分な空隙が形成されず、後における捲縮
発現の際に、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維同士
が相互に拘束され、十分な捲縮性能を発揮できないの
で、好ましくない。また、減量率が40%を超えると、得
られる織物の強度及び張りや腰が低下し、実用的でない
憾みがある。
糸のいずれか一方に使用して、又は経糸及び緯糸の両方
に使用して、織物を製織する。織組織としては、従来公
知の任意の織組織を採用することができる。このように
して得られた織物に、アルカリ減量処理を施す。アルカ
リ減量処理は、従来公知の方法を適宜採用することがで
きる。また、アルカリ減量処理の前に、リラックス精練
や必要に応じプレセットを行なうことが望ましい。強撚
糸条としてマルチフィラメント糸条を使用した織物の場
合には、リラックス処理の際に、ワッシャ等を使用する
のが、一般的である。このアルカリ減量処理において、
織物の減量率を5〜40%とする。減量率が5%未満の場合
には、強撚糸条を構成する潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維間に十分な空隙が形成されず、後における捲縮
発現の際に、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維同士
が相互に拘束され、十分な捲縮性能を発揮できないの
で、好ましくない。また、減量率が40%を超えると、得
られる織物の強度及び張りや腰が低下し、実用的でない
憾みがある。
【0013】アルカリ減量処理を施した後、染色仕上加
工を施す。染色仕上加工は、従来公知の一般的な条件で
行なえばよい。但し、染色仕上加工時において、少なく
とも湿熱100℃以上の温度が30分以上、織物に与えられ
なければならない。即ち、本発明で使用する潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維は、沸水30分処理後において
所定の弾性率及び捲縮率を示すものであるから、織物に
湿熱100℃以上の温度が30分以上与えられなければ、潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維が十分に捲縮発現せ
ず、所定の弾性率及び捲縮率が得られないのである。ま
た、この染色仕上加工は、液流染色機等を使用し、でき
るだけ低張力で行なうことが好ましい。織物に高張力が
付与されると、捲縮発現が阻害されたり、あるいは発現
した捲縮が消失する恐れがあるからである。なお、仕上
加工の際に、織物の物性,風合,堅牢度等に悪影響がで
ない範囲で、織物に弾性剤等を付与して、織物の品位を
向上させることも好ましいことである。
工を施す。染色仕上加工は、従来公知の一般的な条件で
行なえばよい。但し、染色仕上加工時において、少なく
とも湿熱100℃以上の温度が30分以上、織物に与えられ
なければならない。即ち、本発明で使用する潜在捲縮性
複合型ポリエステル系繊維は、沸水30分処理後において
所定の弾性率及び捲縮率を示すものであるから、織物に
湿熱100℃以上の温度が30分以上与えられなければ、潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維が十分に捲縮発現せ
ず、所定の弾性率及び捲縮率が得られないのである。ま
た、この染色仕上加工は、液流染色機等を使用し、でき
るだけ低張力で行なうことが好ましい。織物に高張力が
付与されると、捲縮発現が阻害されたり、あるいは発現
した捲縮が消失する恐れがあるからである。なお、仕上
加工の際に、織物の物性,風合,堅牢度等に悪影響がで
ない範囲で、織物に弾性剤等を付与して、織物の品位を
向上させることも好ましいことである。
【0014】
実施例 極限粘度[η]0.76のポリエステル系第一成分(12モル
%のイソフタル酸成分と88モル%のテレフタル酸成分と
ジエチレングリコール等のジオール成分とよりなるポリ
エステル)と極限粘度[η]0.49のポリエステル系第二
成分とを用いて、溶融複合紡糸法でサイドバイサイド型
の潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維(フィラメン
ト)を得た。この潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
の沸水30分処理後の弾性率は80%であり、沸水30分処理
後の捲縮率は69.5%であった。そして、このフィラメン
トを集束して、50デニール/12フィラメントのマルチフ
ィラメント糸条を得た。このマルチフィラメント糸条
に、撚係数K=約21000、S,Z3000T/Mの加撚を行な
い、その後温度80℃で時間40分間の条件で真空熱セット
を行ない、強撚糸条を得た。
%のイソフタル酸成分と88モル%のテレフタル酸成分と
ジエチレングリコール等のジオール成分とよりなるポリ
エステル)と極限粘度[η]0.49のポリエステル系第二
成分とを用いて、溶融複合紡糸法でサイドバイサイド型
の潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維(フィラメン
ト)を得た。この潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
の沸水30分処理後の弾性率は80%であり、沸水30分処理
後の捲縮率は69.5%であった。そして、このフィラメン
トを集束して、50デニール/12フィラメントのマルチフ
ィラメント糸条を得た。このマルチフィラメント糸条
に、撚係数K=約21000、S,Z3000T/Mの加撚を行な
い、その後温度80℃で時間40分間の条件で真空熱セット
を行ない、強撚糸条を得た。
【0015】この強撚糸条を経糸及び緯糸に使用して、
経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のジョーゼット
を製織した。このジョーゼットをアンドン巻きし、キャ
リア1g/lを併用して、ロータリーワッシャーにて温
度100℃で時間20分間の条件でリラックス処理を行なっ
た。その後、苛性ソーダ1g/l及び界面活性剤1g/l
を併用した溶液を用いて、株式会社日阪製作所製のサー
キュラー液流染色機で、湿熱80℃で時間20分間の条件で
精練を行ない、乾燥した。次いで、市金工業社株式会社
製のテンターにて、経及び緯共に張力をかけずに、乾熱
180℃で時間20秒間の条件でヒートセットを行なった。
次いで、つりねり法によるアルカリ減量処理を施して、
このジョーゼットを23.5%減量した。
経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のジョーゼット
を製織した。このジョーゼットをアンドン巻きし、キャ
リア1g/lを併用して、ロータリーワッシャーにて温
度100℃で時間20分間の条件でリラックス処理を行なっ
た。その後、苛性ソーダ1g/l及び界面活性剤1g/l
を併用した溶液を用いて、株式会社日阪製作所製のサー
キュラー液流染色機で、湿熱80℃で時間20分間の条件で
精練を行ない、乾燥した。次いで、市金工業社株式会社
製のテンターにて、経及び緯共に張力をかけずに、乾熱
180℃で時間20秒間の条件でヒートセットを行なった。
次いで、つりねり法によるアルカリ減量処理を施して、
このジョーゼットを23.5%減量した。
【0016】この後、下記組成の分散染料液を使用し、
株式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機を用い
て、湿熱130℃で時間30分間の条件で染色加工を施し
た。 記 Dianix Navyblue BG-SE(三菱化成株式会社製分散染料) 3.0%o.w.f サンソルトRZ-8(日華化学株式会社製均染剤) 0.5g/l 酢酸(48%) 0.2cc/l その後、ビスノールP-70(一方社油脂工業株式会社製の
一浴還元洗浄剤)5g/lを使用して、湿熱80℃で時間2
0分の条件で還元洗浄を行なった後、乾燥した。次い
で、市金工業社株式会社製のヒートセッターを用いて、
経緯共に張力をかけずに、乾熱170℃で時間20秒間の条
件で仕上セットを行ない、無地染伸縮性織物を得た。こ
の伸縮性織物の伸長率や伸長回復率等は、表1に示すと
おりであり、良好な伸縮性を示した。また、表1に示す
とおり、良好な張りや腰及び弾性反発力を示し、風合も
良好なものであった。
株式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機を用い
て、湿熱130℃で時間30分間の条件で染色加工を施し
た。 記 Dianix Navyblue BG-SE(三菱化成株式会社製分散染料) 3.0%o.w.f サンソルトRZ-8(日華化学株式会社製均染剤) 0.5g/l 酢酸(48%) 0.2cc/l その後、ビスノールP-70(一方社油脂工業株式会社製の
一浴還元洗浄剤)5g/lを使用して、湿熱80℃で時間2
0分の条件で還元洗浄を行なった後、乾燥した。次い
で、市金工業社株式会社製のヒートセッターを用いて、
経緯共に張力をかけずに、乾熱170℃で時間20秒間の条
件で仕上セットを行ない、無地染伸縮性織物を得た。こ
の伸縮性織物の伸長率や伸長回復率等は、表1に示すと
おりであり、良好な伸縮性を示した。また、表1に示す
とおり、良好な張りや腰及び弾性反発力を示し、風合も
良好なものであった。
【0017】
【表1】 なお、表1中に記載した項目の測定方法は、以下のとお
りである。 1)伸長率:JIS L-1018法に基づき、1.5kg荷重をかけて
測定した。 2)伸長回復率:長さl0の試料に、JIS L-1018法に基づ
いて1.5kg荷重をかける。そして、伸長率の80%まで伸
長して試料の長さを測定し、この長さをl1とする。伸
長した状態で、1分間放置した後、除重して3分間放置す
る。そして、試料の長さを測定し、その長さをl2とす
る。以上測定した試料の長さl0,l1,l2を用いて、
次式によって伸長回復率を算出する。伸長回復率=
[(l1−l2)/(l1−l0)]×100 3)弾性反発力:同デニールのスパンデックス糸条を使用
して、同織組織にて製織したスパンデックス織物を基準
にして、官能検査によって次のとおり判定した。◎…ス
パンデックス織物と同等、○…スパンデックス織物に比
べて若干劣る、△…スパンデックス織物に比べてかなり
劣る、×…スパンデックス織物に比べて極めて劣る。 4)張り及び腰:同デニールの異収縮強撚糸条を使用し
て、同織組織にて製織した強撚織物を基準にして、官能
検査によって次のとおり判定した。◎…強撚織物と同
等、○…強撚織物に比べて若干劣る、△…強撚織物に比
べてかなり劣る、×…強撚織物に比べて極めて劣る。
りである。 1)伸長率:JIS L-1018法に基づき、1.5kg荷重をかけて
測定した。 2)伸長回復率:長さl0の試料に、JIS L-1018法に基づ
いて1.5kg荷重をかける。そして、伸長率の80%まで伸
長して試料の長さを測定し、この長さをl1とする。伸
長した状態で、1分間放置した後、除重して3分間放置す
る。そして、試料の長さを測定し、その長さをl2とす
る。以上測定した試料の長さl0,l1,l2を用いて、
次式によって伸長回復率を算出する。伸長回復率=
[(l1−l2)/(l1−l0)]×100 3)弾性反発力:同デニールのスパンデックス糸条を使用
して、同織組織にて製織したスパンデックス織物を基準
にして、官能検査によって次のとおり判定した。◎…ス
パンデックス織物と同等、○…スパンデックス織物に比
べて若干劣る、△…スパンデックス織物に比べてかなり
劣る、×…スパンデックス織物に比べて極めて劣る。 4)張り及び腰:同デニールの異収縮強撚糸条を使用し
て、同織組織にて製織した強撚織物を基準にして、官能
検査によって次のとおり判定した。◎…強撚織物と同
等、○…強撚織物に比べて若干劣る、△…強撚織物に比
べてかなり劣る、×…強撚織物に比べて極めて劣る。
【0018】比較例1 実施例で用いたマルチフィラメント糸条に加撚及び熱セ
ットを施すことなく、無撚のまま製織した以外は、実施
例と同様の方法で無地染織物を得た。この織物の伸長率
等は、表1に示したとおりである。この結果より明らか
なとおり、伸長率や伸長回復率は実施例とほぼ同様の値
を示したが、弾性反発力に欠け、更に張りや腰にも欠け
るものであって、満足のゆく伸縮性能を持つものではな
かった。
ットを施すことなく、無撚のまま製織した以外は、実施
例と同様の方法で無地染織物を得た。この織物の伸長率
等は、表1に示したとおりである。この結果より明らか
なとおり、伸長率や伸長回復率は実施例とほぼ同様の値
を示したが、弾性反発力に欠け、更に張りや腰にも欠け
るものであって、満足のゆく伸縮性能を持つものではな
かった。
【0019】比較例2 アルカリ減量処理を省略した以外は、実施例と同様の方
法で無地染織物を得た。この織物の伸長率等は、表1に
示したとおりである。この結果より明らかなとおり、伸
長回復率及び張りや腰は実施例とほぼ同様であったが、
伸長率に欠け、更に弾性反発力に欠けるものであって、
満足のゆく伸縮性能を持つものではなかった。
法で無地染織物を得た。この織物の伸長率等は、表1に
示したとおりである。この結果より明らかなとおり、伸
長回復率及び張りや腰は実施例とほぼ同様であったが、
伸長率に欠け、更に弾性反発力に欠けるものであって、
満足のゆく伸縮性能を持つものではなかった。
【0020】比較例3 極限粘度[η]0.65のポリエステル系第一成分と極限粘
度[η]0.49のポリエステル系第二成分と用いて、溶融
複合紡糸法でサイドバイサイド型の潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維(フィラメント)を得た。この潜在捲
縮性複合型ポリエステル系繊維の沸水30分処理後の弾性
率は62%であり、沸水30分処理後の捲縮率は42%であっ
た。そして、このフィラメントを集束して、50デニール
/12フィラメントのマルチフィラメント糸条を得た。こ
のマルチフィラメント糸条を用いて、実施例と同様に加
撚及び熱セットを行なって強撚糸条を得、更に実施例と
同様にして無地染織物を得た。この織物は、表1に示す
とおり、伸縮性が十分でなかった。
度[η]0.49のポリエステル系第二成分と用いて、溶融
複合紡糸法でサイドバイサイド型の潜在捲縮性複合型ポ
リエステル系繊維(フィラメント)を得た。この潜在捲
縮性複合型ポリエステル系繊維の沸水30分処理後の弾性
率は62%であり、沸水30分処理後の捲縮率は42%であっ
た。そして、このフィラメントを集束して、50デニール
/12フィラメントのマルチフィラメント糸条を得た。こ
のマルチフィラメント糸条を用いて、実施例と同様に加
撚及び熱セットを行なって強撚糸条を得、更に実施例と
同様にして無地染織物を得た。この織物は、表1に示す
とおり、伸縮性が十分でなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る伸縮
性織物の製造方法は、ある特定の高弾性率及び高捲縮率
を示す捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維で構成され、且つ一定の撚係数となるように加撚
した後、熱セットを施した強撚糸条を用いて、織物を製
織し、その後潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に上
記の捲縮性能を発現させるという方法である。従って、
織物を構成するポリエステル系繊維が高弾性率及び高捲
縮率を示すこと、及び一定の撚係数の加撚によって強撚
糸条の単位長さ当たりの実糸条の長さが十分に大きくさ
れていることの二つの要因による相乗作用で、織物は高
伸長性及び高伸長回復性を示し、伸縮性に優れるという
効果を奏するものである。更に、この織物は一定の撚係
数の強撚糸条で構成されているため、良好な張りや腰を
有すると共に、弾性反発力にも優れているという効果を
奏する。
性織物の製造方法は、ある特定の高弾性率及び高捲縮率
を示す捲縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維で構成され、且つ一定の撚係数となるように加撚
した後、熱セットを施した強撚糸条を用いて、織物を製
織し、その後潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維に上
記の捲縮性能を発現させるという方法である。従って、
織物を構成するポリエステル系繊維が高弾性率及び高捲
縮率を示すこと、及び一定の撚係数の加撚によって強撚
糸条の単位長さ当たりの実糸条の長さが十分に大きくさ
れていることの二つの要因による相乗作用で、織物は高
伸長性及び高伸長回復性を示し、伸縮性に優れるという
効果を奏するものである。更に、この織物は一定の撚係
数の強撚糸条で構成されているため、良好な張りや腰を
有すると共に、弾性反発力にも優れているという効果を
奏する。
【0022】また、本発明において、重要な点は、捲縮
発現前に、織物にアルカリ減量処理を施す点にある。こ
の処理によって、織物が良好な風合になると共に、強撚
糸条の構造により潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
間に更に細かい空隙が形成される。従って、その空隙の
存在によって、捲縮発現時に良好に捲縮が発現すること
になる。即ち、その空隙の存在によって、捲縮発現時に
隣合う潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維同士が相互
に拘束されにくくなるのである。依って、潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維が持つ捲縮性能を阻害すること
なく、十分に発揮することができ、得られた織物に高伸
長性及び高伸長回復性を与えることができるという効果
を奏するものである。
発現前に、織物にアルカリ減量処理を施す点にある。こ
の処理によって、織物が良好な風合になると共に、強撚
糸条の構造により潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
間に更に細かい空隙が形成される。従って、その空隙の
存在によって、捲縮発現時に良好に捲縮が発現すること
になる。即ち、その空隙の存在によって、捲縮発現時に
隣合う潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維同士が相互
に拘束されにくくなるのである。依って、潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維が持つ捲縮性能を阻害すること
なく、十分に発揮することができ、得られた織物に高伸
長性及び高伸長回復性を与えることができるという効果
を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 101:32
Claims (1)
- 【請求項1】 沸水30分処理後の弾性率が70%以上で且
つ捲縮率が50%以上の捲縮性能を有する潜在捲縮性複合
型ポリエステル系繊維で構成され、且つ下記式で示す撚
係数Kが10000〜25000の範囲で加撚した後、熱セットし
た強撚糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製織
し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織物
を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温度
が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、こ
の際、該織物を構成している前記潜在捲縮性複合型ポリ
エステル系繊維に前記捲縮性能を発現させることを特徴
とする伸縮性織物の製造方法。 記 T=K(1/D1/2)[但し、Tは糸条の長さ1m当たり
の撚数を表わし、Dは糸条のデニール数を表わす。]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3326952A JPH05132856A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 強撚伸縮性織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3326952A JPH05132856A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 強撚伸縮性織物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05132856A true JPH05132856A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18193615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3326952A Pending JPH05132856A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 強撚伸縮性織物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05132856A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010028325A (ko) * | 1999-09-20 | 2001-04-06 | 김윤 | 신축성 직물의 제조방법 |
| US6276121B1 (en) | 1997-03-31 | 2001-08-21 | Toray Industries, Inc. | Crimped yarn, textile fabric, and process for preparing the same |
| KR100629813B1 (ko) * | 1999-06-08 | 2006-09-29 | 도레이 가부시끼가이샤 | 소프트 스트레치사 및 제조 방법 |
| CN108660735A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-10-16 | 绍兴盛兴进出口有限公司 | 聚乙烯醇粘亚麻竹节面料的制作工艺 |
| CN108729256A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-11-02 | 绍兴盛兴进出口有限公司 | 一种复合面料的生产工艺 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP3326952A patent/JPH05132856A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6276121B1 (en) | 1997-03-31 | 2001-08-21 | Toray Industries, Inc. | Crimped yarn, textile fabric, and process for preparing the same |
| KR100629813B1 (ko) * | 1999-06-08 | 2006-09-29 | 도레이 가부시끼가이샤 | 소프트 스트레치사 및 제조 방법 |
| KR20010028325A (ko) * | 1999-09-20 | 2001-04-06 | 김윤 | 신축성 직물의 제조방법 |
| CN108660735A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-10-16 | 绍兴盛兴进出口有限公司 | 聚乙烯醇粘亚麻竹节面料的制作工艺 |
| CN108729256A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-11-02 | 绍兴盛兴进出口有限公司 | 一种复合面料的生产工艺 |
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