JPH06108357A - 伸縮性織物の製造方法 - Google Patents
伸縮性織物の製造方法Info
- Publication number
- JPH06108357A JPH06108357A JP4283975A JP28397592A JPH06108357A JP H06108357 A JPH06108357 A JP H06108357A JP 4283975 A JP4283975 A JP 4283975A JP 28397592 A JP28397592 A JP 28397592A JP H06108357 A JPH06108357 A JP H06108357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- woven fabric
- yarn
- fiber
- fabric
- boiling water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた伸縮性,優れたふくらみ感及び張り・
腰感を有する伸縮性織物の製造方法を提供する。 【構成】 潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、
この繊維Aよりも沸水収縮率が5%高い潜在捲縮性複合
型ポリエステル系繊維Bとを混繊した異収縮混繊糸条を
準備する。この異収縮混繊糸条は、沸水30分処理後の弾
性率が70%以上で且つ捲縮率が25%以上のものである。
そして、この異収縮混繊糸条を経糸及び/又は緯糸とし
て織物を製織する。得られた織物に、アルカリ減量処理
を施し、5〜40%減量する。減量後の織物に染色仕上加
工を施す。染色仕上加工の条件は、湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件とする。この染色仕上加工
によって、異収縮混繊糸条中の繊維A及びBを収縮させ
ると共に捲縮発現させる。以上のようにして伸縮性織物
を得る。
腰感を有する伸縮性織物の製造方法を提供する。 【構成】 潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、
この繊維Aよりも沸水収縮率が5%高い潜在捲縮性複合
型ポリエステル系繊維Bとを混繊した異収縮混繊糸条を
準備する。この異収縮混繊糸条は、沸水30分処理後の弾
性率が70%以上で且つ捲縮率が25%以上のものである。
そして、この異収縮混繊糸条を経糸及び/又は緯糸とし
て織物を製織する。得られた織物に、アルカリ減量処理
を施し、5〜40%減量する。減量後の織物に染色仕上加
工を施す。染色仕上加工の条件は、湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件とする。この染色仕上加工
によって、異収縮混繊糸条中の繊維A及びBを収縮させ
ると共に捲縮発現させる。以上のようにして伸縮性織物
を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた伸縮性を有する
と共に、優れたふくらみ感及び張り・腰感を有する織物
を製造する方法に関するものである。
と共に、優れたふくらみ感及び張り・腰感を有する織物
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、織物に優れた伸縮性を付与す
るためには、種々の方法が採用されている。例えば、織
物を構成する糸条として、伸縮性に優れたポリウレタン
系糸条を用いるという方法がある。しかし、このポリウ
レタン系糸条は、ポリウレタン固有の性質として風合い
が硬く、したがって織物の風合が低下する、あるいは織
物のドレープ性が低下するという欠点があった。この欠
点を回避するために、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とを併用して織物を製織することも行なわれて
いる。しかしながら、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とでは、染色性に差があり、織物を染色する際
に染色加工が複雑になったり、あるいは所望の色彩(多
くの場合濃色)に染色することが困難になるという欠点
があった。
るためには、種々の方法が採用されている。例えば、織
物を構成する糸条として、伸縮性に優れたポリウレタン
系糸条を用いるという方法がある。しかし、このポリウ
レタン系糸条は、ポリウレタン固有の性質として風合い
が硬く、したがって織物の風合が低下する、あるいは織
物のドレープ性が低下するという欠点があった。この欠
点を回避するために、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とを併用して織物を製織することも行なわれて
いる。しかしながら、ポリウレタン系糸条とポリエステ
ル系糸条とでは、染色性に差があり、織物を染色する際
に染色加工が複雑になったり、あるいは所望の色彩(多
くの場合濃色)に染色することが困難になるという欠点
があった。
【0003】また、織物を構成する糸条として仮撚加工
糸条を用いて、織物に伸縮性を付与することも行なわれ
ている。仮撚加工糸条には、加撚及び解撚によるトルク
が内在しており、このトルクによって糸条に伸縮性が与
えられている。しかし、このトルクは、織物の伸縮性に
寄与するだけでなく、織物表面のシボに転移しやすいと
いう傾向がある。従って、仮撚加工糸条で構成された織
物は、伸縮性が良好な反面、表面にシボが生じやすいと
いう欠点があった。この欠点を回避するために、織物に
熱処理を施し、仮撚加工糸条中のトルクを減少させるこ
とが行なわれているが、この場合には、シボの発生とい
う欠点は少なくなるものの、本来目的とした伸縮性が低
下するという欠点があった。また、仮撚加工糸条中のト
ルクのバランスを取るために、仮撚の方向としてS撚と
Z撚とを与え、各々を併せて糸条を双糸として、織物を
製織することも行なわれている。しかし、各トルクのバ
ランスが取れているため、織物の伸縮性が不足するとい
う欠点があった。即ち、目的とする15%以上の伸長率、
とりわけ20〜30%の伸長率を得ることは困難であった。
また、伸長回復性も不十分であった。
糸条を用いて、織物に伸縮性を付与することも行なわれ
ている。仮撚加工糸条には、加撚及び解撚によるトルク
が内在しており、このトルクによって糸条に伸縮性が与
えられている。しかし、このトルクは、織物の伸縮性に
寄与するだけでなく、織物表面のシボに転移しやすいと
いう傾向がある。従って、仮撚加工糸条で構成された織
物は、伸縮性が良好な反面、表面にシボが生じやすいと
いう欠点があった。この欠点を回避するために、織物に
熱処理を施し、仮撚加工糸条中のトルクを減少させるこ
とが行なわれているが、この場合には、シボの発生とい
う欠点は少なくなるものの、本来目的とした伸縮性が低
下するという欠点があった。また、仮撚加工糸条中のト
ルクのバランスを取るために、仮撚の方向としてS撚と
Z撚とを与え、各々を併せて糸条を双糸として、織物を
製織することも行なわれている。しかし、各トルクのバ
ランスが取れているため、織物の伸縮性が不足するとい
う欠点があった。即ち、目的とする15%以上の伸長率、
とりわけ20〜30%の伸長率を得ることは困難であった。
また、伸長回復性も不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、ポリウレタ
ン系糸条や仮撚加工糸条を使用せずに、捲縮性繊維で構
成された糸条を使用して、伸縮性織物を得る方法が試み
られている。例えば、潜在捲縮性能を持つ複合繊維で構
成された糸条で織物を製織し、この織物に熱処理して複
合繊維に捲縮を発現させるという方法が試みられてい
る。しかし、一般的に用いられている潜在捲縮性複合繊
維を使用しても、十分な伸縮性を持つ織物を得ることは
できなかった。この理由は、潜在捲縮性複合繊維が糸条
中に密に存在しているため、各複合繊維が互いに干渉し
あって、複合繊維が本来的に有している捲縮性能を十分
に発揮できないこと、及び捲縮発現した複合繊維が本来
的に高い伸縮性を持っていないことにあると考えられ
る。
ン系糸条や仮撚加工糸条を使用せずに、捲縮性繊維で構
成された糸条を使用して、伸縮性織物を得る方法が試み
られている。例えば、潜在捲縮性能を持つ複合繊維で構
成された糸条で織物を製織し、この織物に熱処理して複
合繊維に捲縮を発現させるという方法が試みられてい
る。しかし、一般的に用いられている潜在捲縮性複合繊
維を使用しても、十分な伸縮性を持つ織物を得ることは
できなかった。この理由は、潜在捲縮性複合繊維が糸条
中に密に存在しているため、各複合繊維が互いに干渉し
あって、複合繊維が本来的に有している捲縮性能を十分
に発揮できないこと、及び捲縮発現した複合繊維が本来
的に高い伸縮性を持っていないことにあると考えられ
る。
【0005】そこで、本発明者等は、ある特定の捲縮性
能を持つ潜在捲縮性複合繊維を使用し、且つ織物中に存
在する潜在捲縮性複合繊維が十分に捲縮性能を発揮しう
るようにして、伸縮性に優れた織物を得る方法を提案し
た(特願平3-102098号)。即ち、この発明は、沸水30分
処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の捲
縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維で
構成された糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している前記潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維に前記捲縮性能を発現させることを特徴とする
伸縮性織物の製造方法である。
能を持つ潜在捲縮性複合繊維を使用し、且つ織物中に存
在する潜在捲縮性複合繊維が十分に捲縮性能を発揮しう
るようにして、伸縮性に優れた織物を得る方法を提案し
た(特願平3-102098号)。即ち、この発明は、沸水30分
処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が50%以上の捲
縮性能を有する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維で
構成された糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している前記潜在捲縮性複合型ポリエステ
ル系繊維に前記捲縮性能を発現させることを特徴とする
伸縮性織物の製造方法である。
【0006】本発明者等は、良好な伸縮性を有すると共
に、優れたふくらみ感及び張り・腰感を有する織物を製
造するべく、この発明の改良を試みた。そして、この発
明で使用した糸条として、沸水収縮率の異なる二種の潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維を混繊させた混繊糸
条を使用すれば、前記の発明に係る方法で得られた織物
に比べて、良好な伸縮性を維持したまま、優れたふくら
み感及び張り・腰感を付与しうることを見出し、本発明
に到達したのである。
に、優れたふくらみ感及び張り・腰感を有する織物を製
造するべく、この発明の改良を試みた。そして、この発
明で使用した糸条として、沸水収縮率の異なる二種の潜
在捲縮性複合型ポリエステル系繊維を混繊させた混繊糸
条を使用すれば、前記の発明に係る方法で得られた織物
に比べて、良好な伸縮性を維持したまま、優れたふくら
み感及び張り・腰感を付与しうることを見出し、本発明
に到達したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、潜在捲
縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、該繊維Aよりも沸
水収縮率が5%以上高い潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維Bとが混繊されてなり、沸水30分処理後の弾性率
が70%以上で且つ捲縮率が25%以上の捲縮性能を有する
異収縮混繊糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している該潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維A及びBを収縮させると共に捲縮発現させること
を特徴とする伸縮性織物の製造方法に関するものであ
る。
縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、該繊維Aよりも沸
水収縮率が5%以上高い潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維Bとが混繊されてなり、沸水30分処理後の弾性率
が70%以上で且つ捲縮率が25%以上の捲縮性能を有する
異収縮混繊糸条を、経糸及び/又は緯糸として織物を製
織し、次いで該織物にアルカリ減量処理を施して、該織
物を5〜40%減量し、その後該織物に湿熱100℃以上の温
度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、
該織物を構成している該潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維A及びBを収縮させると共に捲縮発現させること
を特徴とする伸縮性織物の製造方法に関するものであ
る。
【0008】本発明で使用する異収縮混繊糸条は、潜在
捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、この繊維Aより
も沸水収縮率が5%以上高い潜在捲縮性複合型ポリエス
テル系繊維Bとが混繊されてなるものである。例えば、
潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aよりなるマルチ
フィラメント糸と、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊
維Bよりなるマルチフィラメント糸とが混繊集束されて
なるマルチフィラメント糸条が、異収縮混繊糸条として
用いられる。繊維Aと繊維Bの沸水収縮率の差は、5%
以上であることが必要であり、好ましくは10%以上であ
るのが良い。繊維Aと繊維Bの沸水収縮率差が5%未満
であると、収縮させた後において、沸水収縮率の差によ
って生じる繊維Aの‘たるみ’が少なくなり、得られる
織物のふくらみ感が低下するので、好ましくない。ま
た、沸水収縮率の高い繊維Bによる、繊維相互間の緊密
度が低下し、得られる織物の張り・腰感が低下するの
で、好ましくない。繊維A及びBに、沸水収縮率の差を
与える方法としては、未延伸の複合型ポリエステル系繊
維を得た後、延伸する際に、延伸倍率や延伸温度等の延
伸条件を変更する方法が一般的である。なお、繊維A及
びBの沸水収縮率は、以下の方法によって測定されるも
のである。即ち、糸条の一端を固定し、他端に糸条の1/
10(g/d)の初荷重として吊し、正しく500mmの間隔を計っ
て両端に印を付け、初荷重を取り、これを沸騰水中に30
分間浸漬した後、取り出して軽く吸取紙又は布で水を切
り、水平状態で自然乾燥後、再び初荷重を掛けて前記両
端間の長さlmmを計り、次式により沸水収縮率を算出す
る。この式は、沸水収縮率(%)=[(500−l)/50
0]×100である。
捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aと、この繊維Aより
も沸水収縮率が5%以上高い潜在捲縮性複合型ポリエス
テル系繊維Bとが混繊されてなるものである。例えば、
潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Aよりなるマルチ
フィラメント糸と、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊
維Bよりなるマルチフィラメント糸とが混繊集束されて
なるマルチフィラメント糸条が、異収縮混繊糸条として
用いられる。繊維Aと繊維Bの沸水収縮率の差は、5%
以上であることが必要であり、好ましくは10%以上であ
るのが良い。繊維Aと繊維Bの沸水収縮率差が5%未満
であると、収縮させた後において、沸水収縮率の差によ
って生じる繊維Aの‘たるみ’が少なくなり、得られる
織物のふくらみ感が低下するので、好ましくない。ま
た、沸水収縮率の高い繊維Bによる、繊維相互間の緊密
度が低下し、得られる織物の張り・腰感が低下するの
で、好ましくない。繊維A及びBに、沸水収縮率の差を
与える方法としては、未延伸の複合型ポリエステル系繊
維を得た後、延伸する際に、延伸倍率や延伸温度等の延
伸条件を変更する方法が一般的である。なお、繊維A及
びBの沸水収縮率は、以下の方法によって測定されるも
のである。即ち、糸条の一端を固定し、他端に糸条の1/
10(g/d)の初荷重として吊し、正しく500mmの間隔を計っ
て両端に印を付け、初荷重を取り、これを沸騰水中に30
分間浸漬した後、取り出して軽く吸取紙又は布で水を切
り、水平状態で自然乾燥後、再び初荷重を掛けて前記両
端間の長さlmmを計り、次式により沸水収縮率を算出す
る。この式は、沸水収縮率(%)=[(500−l)/50
0]×100である。
【0009】また、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊
維A及びBとが混繊されてなる異収縮混繊糸条は、以下
に示すような捲縮性能を持っている。即ち、沸水30分処
理後の弾性率が70%で且つ捲縮率が25%以上となるよう
な捲縮性能を持っている。ここで、沸水30分処理後の弾
性率とは、次に示す方法で測定されるものである。即
ち、検尺機にて5回かせ取りした異収縮混繊糸条を、1/
6000(g/D)の荷重をかけたまま30分間放置し、次いでこ
の状態を維持したまま沸水中に入れ30分間処理する。そ
の後、30分間風乾し、1/500(g/D)の荷重をかけ、長さ
(b)を測定する。次に、1/500(g/D)の荷重をはずした
後、1/20(g/D)の荷重をかけて、その長さ(c)を測定
する。さらに、1/20(g/D)の荷重をはずし、再び1/500(g
/D)の荷重をかけ、その長さ(d)を測定する。そし
て、次の式によって弾性率を求めるのである。即ち、弾
性率(%)=[(c−d)/(c−b)]×100であ
る。また、沸水30分処理後の捲縮率は、上記で求めた長
さを用いて、次の式によって求められるものである。即
ち、捲縮率(%)=[(c−b)/c]×100である。
本発明において、異収縮混繊糸条の沸水30分処理後の弾
性率が70%未満の場合には、異収縮混繊糸条の伸長回復
性が低く、したがって得られる織物の伸長回復性も低
く、織物に良好な伸縮性を付与しにくくなる。また、異
収縮混繊糸条の沸水30分処理後の捲縮率が25%未満の場
合には、捲縮発現後の糸条の伸長性が乏しく、したがっ
て得られる織物の伸長性も乏しく、織物に良好な伸縮性
を付与しにくくなる。
維A及びBとが混繊されてなる異収縮混繊糸条は、以下
に示すような捲縮性能を持っている。即ち、沸水30分処
理後の弾性率が70%で且つ捲縮率が25%以上となるよう
な捲縮性能を持っている。ここで、沸水30分処理後の弾
性率とは、次に示す方法で測定されるものである。即
ち、検尺機にて5回かせ取りした異収縮混繊糸条を、1/
6000(g/D)の荷重をかけたまま30分間放置し、次いでこ
の状態を維持したまま沸水中に入れ30分間処理する。そ
の後、30分間風乾し、1/500(g/D)の荷重をかけ、長さ
(b)を測定する。次に、1/500(g/D)の荷重をはずした
後、1/20(g/D)の荷重をかけて、その長さ(c)を測定
する。さらに、1/20(g/D)の荷重をはずし、再び1/500(g
/D)の荷重をかけ、その長さ(d)を測定する。そし
て、次の式によって弾性率を求めるのである。即ち、弾
性率(%)=[(c−d)/(c−b)]×100であ
る。また、沸水30分処理後の捲縮率は、上記で求めた長
さを用いて、次の式によって求められるものである。即
ち、捲縮率(%)=[(c−b)/c]×100である。
本発明において、異収縮混繊糸条の沸水30分処理後の弾
性率が70%未満の場合には、異収縮混繊糸条の伸長回復
性が低く、したがって得られる織物の伸長回復性も低
く、織物に良好な伸縮性を付与しにくくなる。また、異
収縮混繊糸条の沸水30分処理後の捲縮率が25%未満の場
合には、捲縮発現後の糸条の伸長性が乏しく、したがっ
て得られる織物の伸長性も乏しく、織物に良好な伸縮性
を付与しにくくなる。
【0010】上記したような捲縮性能を持つ異収縮混繊
糸条を構成する潜在捲縮性複合型繊維A及びBは、第一
成分と、この第一成分とは熱水収縮率の異なる第二成分
とが、組み合わされてなるものである。組み合わせ方
は、第一成分と第二成分の熱水収縮率差によって、繊維
にスパイラル状等の捲縮が生じるようにしなければなら
ない。一般的には、サイドバイサイド型や偏心芯鞘型が
採用される。このような繊維A及びBの具体例を挙げれ
は、以下のとおりである。即ち、極限粘度[η]の高い
ポリエステル系第一成分と、極限粘度[η]の低いポリ
エステル系第二成分とが、サイドバイサイド型に接合さ
れたポリエステル系繊維が用いられる。特に、極限粘度
[η]が0.70以上のポリエステル系第一成分と、極限粘
度[η]が0.55以下の第二成分とが、サイドバイサイド
型に接合されたポリエステル系繊維が好適に使用しう
る。極限粘度[η]が0.70以上のポリエステル系第一成
分は、例えば、構造単位の85モル%以上がポリエチレン
テレフタレートであり、他の15モル%以下が他のポリエ
ステルである重合体を使用して得ることができる。ま
た、極限粘度[η]が0.55以下の第二成分は、例えば、
構造単位の95モル%がポリエチレンテレフタレートであ
る重合体を使用して得ることができる。なお、ここで言
う極限粘度[η]は、20℃のフェノールとテトラクロロ
エタンとの等重量混合溶媒中で測定したものである。
糸条を構成する潜在捲縮性複合型繊維A及びBは、第一
成分と、この第一成分とは熱水収縮率の異なる第二成分
とが、組み合わされてなるものである。組み合わせ方
は、第一成分と第二成分の熱水収縮率差によって、繊維
にスパイラル状等の捲縮が生じるようにしなければなら
ない。一般的には、サイドバイサイド型や偏心芯鞘型が
採用される。このような繊維A及びBの具体例を挙げれ
は、以下のとおりである。即ち、極限粘度[η]の高い
ポリエステル系第一成分と、極限粘度[η]の低いポリ
エステル系第二成分とが、サイドバイサイド型に接合さ
れたポリエステル系繊維が用いられる。特に、極限粘度
[η]が0.70以上のポリエステル系第一成分と、極限粘
度[η]が0.55以下の第二成分とが、サイドバイサイド
型に接合されたポリエステル系繊維が好適に使用しう
る。極限粘度[η]が0.70以上のポリエステル系第一成
分は、例えば、構造単位の85モル%以上がポリエチレン
テレフタレートであり、他の15モル%以下が他のポリエ
ステルである重合体を使用して得ることができる。ま
た、極限粘度[η]が0.55以下の第二成分は、例えば、
構造単位の95モル%がポリエチレンテレフタレートであ
る重合体を使用して得ることができる。なお、ここで言
う極限粘度[η]は、20℃のフェノールとテトラクロロ
エタンとの等重量混合溶媒中で測定したものである。
【0011】潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維A及
びBを混繊させて得られる異収縮混繊糸条を、経糸若し
くは緯糸のいずれか一方に使用して、又は経糸及び緯糸
の両方に使用して、織物を製織する。織組織としては、
従来公知の任意の織組織を採用することができる。異収
縮混繊糸条は、無撚糸条でも有撚糸条であってもよい。
しかし、高い伸長回復性を得ようとする場合には、有撚
糸条を用いるのが好ましく、特に1000T/M以上の撚をか
けるのが好ましい。
びBを混繊させて得られる異収縮混繊糸条を、経糸若し
くは緯糸のいずれか一方に使用して、又は経糸及び緯糸
の両方に使用して、織物を製織する。織組織としては、
従来公知の任意の織組織を採用することができる。異収
縮混繊糸条は、無撚糸条でも有撚糸条であってもよい。
しかし、高い伸長回復性を得ようとする場合には、有撚
糸条を用いるのが好ましく、特に1000T/M以上の撚をか
けるのが好ましい。
【0012】このようにして得られた織物に、アルカリ
減量処理を施す。アルカリ減量処理は、従来公知の方法
を適宜採用することができる。また、アルカリ減量処理
の前に、リラックス精練や必要に応じプレセットを行な
うことが望ましい。有撚マルチフィラメント糸条よりな
る織物の場合には、リラックス処理の際に、ワッシャ等
を使用するのが、一般的である。このアルカリ減量処理
において、織物の減量率を5〜40%とする。減量率が5%
未満の場合には、糸条を構成する潜在捲縮性複合型ポリ
エステル系繊維A,A間、A,B間及びB,B間に十分
な空隙が形成されず、後における捲縮発現の際に、潜在
捲縮性複合型ポリエステル系繊維A,A同士、A,B間
及びB,B同士が干渉して、十分な捲縮性能を発揮でき
ないので、好ましくない。また、減量率が40%を超える
と、得られる織物の強度が低下し、実用的でない憾みが
ある。
減量処理を施す。アルカリ減量処理は、従来公知の方法
を適宜採用することができる。また、アルカリ減量処理
の前に、リラックス精練や必要に応じプレセットを行な
うことが望ましい。有撚マルチフィラメント糸条よりな
る織物の場合には、リラックス処理の際に、ワッシャ等
を使用するのが、一般的である。このアルカリ減量処理
において、織物の減量率を5〜40%とする。減量率が5%
未満の場合には、糸条を構成する潜在捲縮性複合型ポリ
エステル系繊維A,A間、A,B間及びB,B間に十分
な空隙が形成されず、後における捲縮発現の際に、潜在
捲縮性複合型ポリエステル系繊維A,A同士、A,B間
及びB,B同士が干渉して、十分な捲縮性能を発揮でき
ないので、好ましくない。また、減量率が40%を超える
と、得られる織物の強度が低下し、実用的でない憾みが
ある。
【0013】アルカリ減量処理を施した後、染色仕上加
工を施す。染色仕上加工は、従来公知の一般的な条件で
行なえばよい。但し、染色仕上加工時において、少なく
とも湿熱100℃以上の温度が30分以上、織物に与えられ
なければならない。即ち、本発明で使用する、潜在捲縮
性複合型ポリエステル系繊維A及びBで構成される異収
縮混繊糸条は、沸水30分処理後において所定の弾性率及
び捲縮率を示すものであるから、織物に湿熱100℃以上
の温度が30分以上与えられなければ、潜在捲縮性複合型
ポリエステル系繊維A及びBが十分に捲縮発現せず、異
収縮混繊糸条に所定の弾性率及び捲縮率を付与しえない
のである。更に、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
A及びBは、沸水処理によって収縮差を示すものである
から、織物に湿熱100℃以上の温度が付与されなければ
ならないのである。また、この染色仕上加工は、液流染
色機等を使用し、できるだけ低張力で行なうことが好ま
しい。織物に高張力が付与されると、捲縮発現や収縮発
現が阻害されたり、あるいは発現した捲縮が消失する恐
れがあるからである。なお、仕上加工の際に、織物の物
性,風合,堅牢度等に悪影響がでない範囲で、織物に弾
性剤等を付与して、織物の品位を向上させることも好ま
しいことである。
工を施す。染色仕上加工は、従来公知の一般的な条件で
行なえばよい。但し、染色仕上加工時において、少なく
とも湿熱100℃以上の温度が30分以上、織物に与えられ
なければならない。即ち、本発明で使用する、潜在捲縮
性複合型ポリエステル系繊維A及びBで構成される異収
縮混繊糸条は、沸水30分処理後において所定の弾性率及
び捲縮率を示すものであるから、織物に湿熱100℃以上
の温度が30分以上与えられなければ、潜在捲縮性複合型
ポリエステル系繊維A及びBが十分に捲縮発現せず、異
収縮混繊糸条に所定の弾性率及び捲縮率を付与しえない
のである。更に、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維
A及びBは、沸水処理によって収縮差を示すものである
から、織物に湿熱100℃以上の温度が付与されなければ
ならないのである。また、この染色仕上加工は、液流染
色機等を使用し、できるだけ低張力で行なうことが好ま
しい。織物に高張力が付与されると、捲縮発現や収縮発
現が阻害されたり、あるいは発現した捲縮が消失する恐
れがあるからである。なお、仕上加工の際に、織物の物
性,風合,堅牢度等に悪影響がでない範囲で、織物に弾
性剤等を付与して、織物の品位を向上させることも好ま
しいことである。
【0014】
実施例1 イソフタル酸8モル%と2-2-ビス[4-(2-ヒドロキシエト
キシ)フェニル]プロパン5モル%と、合計87モル%のエ
チレングリコール及びテレフタル酸とを共重合させて、
極限粘度[η]0.74の高収縮性ポリエステル成分を得
た。一方、合計95モル%以上のエチレングリコール及び
テレフタル酸を共重合させて、極限粘度[η]0.53の低
収縮性ポリエステル成分を得た。この二成分を使用し
て、従来公知の複合溶融紡糸法で、サイドバイサイド型
のポリエステル系未延伸繊維(未延伸フィラメント)を
得た。この未延伸繊維を使用して、延伸倍率及び延伸温
度を変更し、沸水収縮率8.3%の潜在捲縮性複合型ポリ
エステル系繊維Aと、沸水収縮率23.4%の潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維Bを得た。そして、この繊維A
及びBを混繊して、沸水30分処理後の弾性率が82.6%で
且つ捲縮率が34.6%の捲縮性能を有する異収縮混繊糸条
を作成した。なお、この異収縮混繊糸条は、75デニール
/36フィラメントであった。
キシ)フェニル]プロパン5モル%と、合計87モル%のエ
チレングリコール及びテレフタル酸とを共重合させて、
極限粘度[η]0.74の高収縮性ポリエステル成分を得
た。一方、合計95モル%以上のエチレングリコール及び
テレフタル酸を共重合させて、極限粘度[η]0.53の低
収縮性ポリエステル成分を得た。この二成分を使用し
て、従来公知の複合溶融紡糸法で、サイドバイサイド型
のポリエステル系未延伸繊維(未延伸フィラメント)を
得た。この未延伸繊維を使用して、延伸倍率及び延伸温
度を変更し、沸水収縮率8.3%の潜在捲縮性複合型ポリ
エステル系繊維Aと、沸水収縮率23.4%の潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維Bを得た。そして、この繊維A
及びBを混繊して、沸水30分処理後の弾性率が82.6%で
且つ捲縮率が34.6%の捲縮性能を有する異収縮混繊糸条
を作成した。なお、この異収縮混繊糸条は、75デニール
/36フィラメントであった。
【0015】この異収縮混繊糸条を経糸及び緯糸に使用
して、経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のタフタ
を製織した。このタフタを、苛性ソーダ1g/l及び界面
活性剤1g/lを併用した溶液を用いて、株式会社日阪製
作所製のサーキュラー液流染色機で、湿熱80℃,時間20
分間の条件でリラックス精練を行ない、乾燥した。次い
で、市金工業株式会社製のテンターにて、経及び緯共に
張力をかけずに、乾熱180℃,時間20秒の条件でプレセ
ットを行なった。次いで、つりねり法によるアルカリ減
量処理を施して、このタフタを21%減量した。
して、経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のタフタ
を製織した。このタフタを、苛性ソーダ1g/l及び界面
活性剤1g/lを併用した溶液を用いて、株式会社日阪製
作所製のサーキュラー液流染色機で、湿熱80℃,時間20
分間の条件でリラックス精練を行ない、乾燥した。次い
で、市金工業株式会社製のテンターにて、経及び緯共に
張力をかけずに、乾熱180℃,時間20秒の条件でプレセ
ットを行なった。次いで、つりねり法によるアルカリ減
量処理を施して、このタフタを21%減量した。
【0016】この後、下記組成の分散染料液を使用し、
株式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機を用い
て、湿熱130℃,時間30分間の条件で染色加工を施し
た。 記 Dianix NavyBlue BG-SE(三菱化成株式会社製分散染料) 3.0%o.w.f サンソルトRZ-8(日華化学株式会社製) 0.5g/l 酢酸(48%) 0.2cc/l その後、ビスノールP-70(一方社油脂工業株式会社製の
一浴還元洗浄剤)5g/lを使用して、湿熱80℃,時間20
分の条件で還元洗浄を行なった後、乾燥した。次いで、
市金工業株式会社製のヒートセッターを用いて、経緯共
に張力をかけずに、乾熱170℃,時間20秒の条件で仕上
セットを行ない、無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性
織物の伸長率及び伸長回復率は、表1に示すとおりであ
り、良好な伸縮性を示した。また、ふくらみ感及び張り
・腰感も良好なものであった。
株式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機を用い
て、湿熱130℃,時間30分間の条件で染色加工を施し
た。 記 Dianix NavyBlue BG-SE(三菱化成株式会社製分散染料) 3.0%o.w.f サンソルトRZ-8(日華化学株式会社製) 0.5g/l 酢酸(48%) 0.2cc/l その後、ビスノールP-70(一方社油脂工業株式会社製の
一浴還元洗浄剤)5g/lを使用して、湿熱80℃,時間20
分の条件で還元洗浄を行なった後、乾燥した。次いで、
市金工業株式会社製のヒートセッターを用いて、経緯共
に張力をかけずに、乾熱170℃,時間20秒の条件で仕上
セットを行ない、無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性
織物の伸長率及び伸長回復率は、表1に示すとおりであ
り、良好な伸縮性を示した。また、ふくらみ感及び張り
・腰感も良好なものであった。
【0017】
【表1】 なお、表1中の各項目の測定方法は、以下のとおりであ
る。 [伸長率(%)]:JIS L-1018法に基づき、1.5kg荷重
をかけて測定した。 [伸長回復率(%)]:長さl0の試料に、JIS L-1018
法に基づいて1.5kg荷重をかける。そして、伸長率の80
%まで伸長して試料の長さを測定し、この長さをl1と
する。伸長した状態で、1分間放置した後、除重して3分
間放置する。そして、試料の長さを測定し、その長さを
l2とする。以上測定した試料の長さl0,l1,l2,を
用いて、次式によって伸長回復率を算出する。伸長回復
率=[(l1−l2)/(l1−l0)]×100 [ふくらみ感及び張り・腰感]:非潜在捲縮性で非複合
型の一般に使用されているポリエステル系繊維よりな
る、75デニール/36フィラメントのマルチフィラメント
糸条を用いて製織したタフタ(基準織物)を基準にし
て、官能検査によって次のとおり判定した。◎…基準織
物よりも非常に優れている、○…基準織物よりも優れて
いる、△…基準織物と同じ程度である、×…基準織物に
比べてやや劣る。
る。 [伸長率(%)]:JIS L-1018法に基づき、1.5kg荷重
をかけて測定した。 [伸長回復率(%)]:長さl0の試料に、JIS L-1018
法に基づいて1.5kg荷重をかける。そして、伸長率の80
%まで伸長して試料の長さを測定し、この長さをl1と
する。伸長した状態で、1分間放置した後、除重して3分
間放置する。そして、試料の長さを測定し、その長さを
l2とする。以上測定した試料の長さl0,l1,l2,を
用いて、次式によって伸長回復率を算出する。伸長回復
率=[(l1−l2)/(l1−l0)]×100 [ふくらみ感及び張り・腰感]:非潜在捲縮性で非複合
型の一般に使用されているポリエステル系繊維よりな
る、75デニール/36フィラメントのマルチフィラメント
糸条を用いて製織したタフタ(基準織物)を基準にし
て、官能検査によって次のとおり判定した。◎…基準織
物よりも非常に優れている、○…基準織物よりも優れて
いる、△…基準織物と同じ程度である、×…基準織物に
比べてやや劣る。
【0018】比較例1 高収縮性ポリエステル成分として実施例1で使用したも
のを使用し、低収縮性ポリエステル成分として、極限粘
度[η]0.55のものを使用して、実施例1と同様にして
75デニール/36フィラメントの異収縮混繊糸条を得た。
この異収縮混繊糸条は、沸水30分処理後の弾性率が91%
で且つ捲縮率が17.6%の捲縮性能を有するものであっ
た。また、異収縮混繊糸条を構成している潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維Aの沸水収縮率は14.6%であ
り、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Bの沸水収縮
率は35.2%であった。
のを使用し、低収縮性ポリエステル成分として、極限粘
度[η]0.55のものを使用して、実施例1と同様にして
75デニール/36フィラメントの異収縮混繊糸条を得た。
この異収縮混繊糸条は、沸水30分処理後の弾性率が91%
で且つ捲縮率が17.6%の捲縮性能を有するものであっ
た。また、異収縮混繊糸条を構成している潜在捲縮性複
合型ポリエステル系繊維Aの沸水収縮率は14.6%であ
り、潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維Bの沸水収縮
率は35.2%であった。
【0019】この異収縮混繊糸条を用いて、実施例1と
同様にしてタフタを得、その後実施例1と同様にして伸
縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率及び伸長回復
率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係る方法で
得られた織物と比較して、伸縮性に劣るものであった。
また、ふくらみ感及び張り・腰感も、実施例1に係る方
法で得られた織物と比較して、劣るものであった。
同様にしてタフタを得、その後実施例1と同様にして伸
縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率及び伸長回復
率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係る方法で
得られた織物と比較して、伸縮性に劣るものであった。
また、ふくらみ感及び張り・腰感も、実施例1に係る方
法で得られた織物と比較して、劣るものであった。
【0020】実施例2 実施例1で用いたのと同様の異収縮混繊糸条に、S/Z
2000T/Mの強撚をかけた糸条を経糸及び緯糸に使用し
て、経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のジョーゼ
ットを製織した。このジョーゼットを、キャリア1g/l
を併用して、湿熱97℃,時間20分の条件で、ワッシャー
によりリラックス処理を行なった。続いて、苛性ソーダ
1g/l及び界面活性剤1g/lを併用した溶液を用いて、株
式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機で、湿熱
80℃,時間20分間の条件で精練を行ない、乾燥した。プ
レセット以降は、実施例1と同様の条件で処理を施し
て、無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率
及び伸長回復率は、表1に示すとおりであり、良好な伸
縮性を示した。また、ふくらみ感及び張り・腰感も良好
なものであった。
2000T/Mの強撚をかけた糸条を経糸及び緯糸に使用し
て、経糸密度110本/吋,緯糸密度80本/吋のジョーゼ
ットを製織した。このジョーゼットを、キャリア1g/l
を併用して、湿熱97℃,時間20分の条件で、ワッシャー
によりリラックス処理を行なった。続いて、苛性ソーダ
1g/l及び界面活性剤1g/lを併用した溶液を用いて、株
式会社日阪製作所製のサーキュラー液流染色機で、湿熱
80℃,時間20分間の条件で精練を行ない、乾燥した。プ
レセット以降は、実施例1と同様の条件で処理を施し
て、無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率
及び伸長回復率は、表1に示すとおりであり、良好な伸
縮性を示した。また、ふくらみ感及び張り・腰感も良好
なものであった。
【0021】比較例2 実施例1で得た潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維A
のみを使用して、75デニール/36フィラメントのマルチ
フィラメント糸条を得た。このマルチフィラメント糸条
は、沸水30分処理後の弾性率が86.2%で且つ捲縮率が4
1.4%の捲縮性能を有するものであった。
のみを使用して、75デニール/36フィラメントのマルチ
フィラメント糸条を得た。このマルチフィラメント糸条
は、沸水30分処理後の弾性率が86.2%で且つ捲縮率が4
1.4%の捲縮性能を有するものであった。
【0022】このマルチフィラメント糸条を用いて、実
施例1と同様にしてタフタを得、その後実施例1と同様
にして伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率及び
伸長回復率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係
る方法で得られた織物と比較して、伸縮性に劣るもので
っあた。また、ふくらみ感及び張り・腰感も、実施例1
に係る方法で得られた織物と比較して、劣るものであっ
た。
施例1と同様にしてタフタを得、その後実施例1と同様
にして伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長率及び
伸長回復率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係
る方法で得られた織物と比較して、伸縮性に劣るもので
っあた。また、ふくらみ感及び張り・腰感も、実施例1
に係る方法で得られた織物と比較して、劣るものであっ
た。
【0023】比較例3 アルカリ減量処理を省略した以外は、実施例2と同様の
方法で無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長
回復率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係る方
法で得られた織物と同等であった。しかし、伸長率、ふ
くらみ感及び張り・腰感に関しては、実施例1に係る方
法で得られた織物と比較して、劣るものであった。
方法で無地染伸縮性織物を得た。この伸縮性織物の伸長
回復率は、表1に示すとおりであり、実施例1に係る方
法で得られた織物と同等であった。しかし、伸長率、ふ
くらみ感及び張り・腰感に関しては、実施例1に係る方
法で得られた織物と比較して、劣るものであった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る伸縮
性織物の製造方法は、潜在捲縮性複合型ポリエステル系
繊維で構成された、ある特定の高弾性率及び高捲縮率を
示す捲縮性能を有する異収縮混繊糸条を用いて、織物を
製織し、その後異収縮混繊糸条に上記の捲縮性能を発現
させるという方法である。従って、織物を構成する異収
縮混繊糸条が高弾性率及び高捲縮率を示し、ひいては織
物も高弾性率及び高捲縮率を示す。依って、この織物は
高伸長性及び高伸長回復性を示し、伸縮性に優れるとい
う効果を奏するものである。
性織物の製造方法は、潜在捲縮性複合型ポリエステル系
繊維で構成された、ある特定の高弾性率及び高捲縮率を
示す捲縮性能を有する異収縮混繊糸条を用いて、織物を
製織し、その後異収縮混繊糸条に上記の捲縮性能を発現
させるという方法である。従って、織物を構成する異収
縮混繊糸条が高弾性率及び高捲縮率を示し、ひいては織
物も高弾性率及び高捲縮率を示す。依って、この織物は
高伸長性及び高伸長回復性を示し、伸縮性に優れるとい
う効果を奏するものである。
【0025】また、本発明においては、捲縮発現前に、
織物にアルカリ減量処理を施して、異収縮混繊糸条を構
成する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維A,A間、
A,B間、B,B間に空隙を形成させるものである。従
って、その空隙の存在によって、捲縮発現時に良好に捲
縮が発現することになる。即ち、その空隙の存在によっ
て、捲縮発現時に隣合う潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維同士で干渉しにくくなるのである。依って、潜在
捲縮性複合型ポリエステル系繊維で構成された異収縮混
繊糸条が持つ捲縮性能を阻害することなく、十分に発揮
することができ、得られた織物に高伸長性及び高伸長回
復性を与えることができるという効果を奏するものであ
る。
織物にアルカリ減量処理を施して、異収縮混繊糸条を構
成する潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維A,A間、
A,B間、B,B間に空隙を形成させるものである。従
って、その空隙の存在によって、捲縮発現時に良好に捲
縮が発現することになる。即ち、その空隙の存在によっ
て、捲縮発現時に隣合う潜在捲縮性複合型ポリエステル
系繊維同士で干渉しにくくなるのである。依って、潜在
捲縮性複合型ポリエステル系繊維で構成された異収縮混
繊糸条が持つ捲縮性能を阻害することなく、十分に発揮
することができ、得られた織物に高伸長性及び高伸長回
復性を与えることができるという効果を奏するものであ
る。
【0026】更に、本発明で使用する異収縮混繊糸条
は、沸水収縮率が5%以上ある、低収縮率の潜在捲縮性
複合型ポリエステル繊維Aと高収縮率の潜在捲縮性複合
型ポリ、エステル繊維Bとよりなるものである。従っ
て、異収縮混繊糸条に捲縮と共に収縮を発現させると、
低収縮率である繊維Aの長さが繊維Bよりも長くなり、
繊維にく‘たるみ’が生じる。依って、得られる伸縮性
織物にふくらみ感が付与されるという効果を奏する。一
方、繊維Bは高収縮率なものであるため、収縮発現によ
って、繊維Bが繊維Aに比べて緊密な状態となる。依っ
て、得られる伸縮性織物に張り・腰感が付与されるとい
う効果を奏する。
は、沸水収縮率が5%以上ある、低収縮率の潜在捲縮性
複合型ポリエステル繊維Aと高収縮率の潜在捲縮性複合
型ポリ、エステル繊維Bとよりなるものである。従っ
て、異収縮混繊糸条に捲縮と共に収縮を発現させると、
低収縮率である繊維Aの長さが繊維Bよりも長くなり、
繊維にく‘たるみ’が生じる。依って、得られる伸縮性
織物にふくらみ感が付与されるという効果を奏する。一
方、繊維Bは高収縮率なものであるため、収縮発現によ
って、繊維Bが繊維Aに比べて緊密な状態となる。依っ
て、得られる伸縮性織物に張り・腰感が付与されるとい
う効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/38 // D06M 101:32
Claims (1)
- 【請求項1】 潜在捲縮性複合型ポリエステル系繊維A
と、該繊維Aよりも沸水収縮率が5%以上高い潜在捲縮
性複合型ポリエステル系繊維Bとが混繊されてなり、沸
水30分処理後の弾性率が70%以上で且つ捲縮率が25%以
上の捲縮性能を有する異収縮混繊糸条を、経糸及び/又
は緯糸として織物を製織し、次いで該織物にアルカリ減
量処理を施して、該織物を5〜40%減量し、その後該織
物に湿熱100℃以上の温度が30分以上与えられる条件で
染色仕上加工を施して、該織物を構成している該潜在捲
縮性複合型ポリエステル系繊維A及びBを収縮させると
共に捲縮発現させることを特徴とする伸縮性織物の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4283975A JPH06108357A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 伸縮性織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4283975A JPH06108357A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 伸縮性織物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06108357A true JPH06108357A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17672660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4283975A Pending JPH06108357A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 伸縮性織物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06108357A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6276121B1 (en) | 1997-03-31 | 2001-08-21 | Toray Industries, Inc. | Crimped yarn, textile fabric, and process for preparing the same |
| JP2013216999A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Nippon Ester Co Ltd | 潜在捲縮性を有する原着複合繊維 |
| CN104099686A (zh) * | 2013-04-11 | 2014-10-15 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 吸放湿性聚酯纤维丝卷 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4283975A patent/JPH06108357A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6276121B1 (en) | 1997-03-31 | 2001-08-21 | Toray Industries, Inc. | Crimped yarn, textile fabric, and process for preparing the same |
| JP2013216999A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Nippon Ester Co Ltd | 潜在捲縮性を有する原着複合繊維 |
| CN104099686A (zh) * | 2013-04-11 | 2014-10-15 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 吸放湿性聚酯纤维丝卷 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2953539B2 (ja) | 伸縮性織物の製造方法 | |
| JP3119389B2 (ja) | ポリエステル系織編物の製造方法 | |
| JP3692001B2 (ja) | 伸縮性織物 | |
| JPH06108357A (ja) | 伸縮性織物の製造方法 | |
| JPH05132856A (ja) | 強撚伸縮性織物の製造方法 | |
| JPH05295634A (ja) | ポリエステル系織編物の製造方法 | |
| JPH06108358A (ja) | 伸縮性織物の製造方法 | |
| JPH06322661A (ja) | 伸縮性織物の製造方法 | |
| JP2001303394A (ja) | ポリエステル系ストレッチ織物 | |
| JP2000226753A (ja) | 伸縮性織物の製造方法 | |
| JP2001003239A (ja) | 高伸縮性織物およびその製造方法 | |
| JP4558970B2 (ja) | 伸縮性ポリアミド織物 | |
| JPH04361650A (ja) | 伸縮性ピーチ調編地の製造方法 | |
| JP4278796B2 (ja) | 異収縮混繊糸の撚糸織編物の製造方法 | |
| JP2007308812A (ja) | ストレッチ織物およびその製造方法 | |
| JP3695959B2 (ja) | 高発色性シルキー織物の製造方法 | |
| JP3501012B2 (ja) | 複合糸およびその複合糸からなる織編物 | |
| JP2000248430A (ja) | 潜在捲縮発現性ポリエステル繊維および製造方法 | |
| JPH11181642A (ja) | ポリエステル系マルチフィラメント混繊糸と該混繊糸を使用した織編物 | |
| JP2003278039A (ja) | ポリエステル複合仮撚糸 | |
| JP3276090B2 (ja) | ポリエステル系布帛の製造方法 | |
| JP2002201530A (ja) | ストレッチ性織編物用ポリエステル複合繊維及びその製造方法 | |
| JP3441205B2 (ja) | ストレッチ性混繊糸 | |
| JP3070616B2 (ja) | スエード調布帛の製造方法 | |
| JP2005082908A (ja) | 先染め糸およびその製造方法 |