JPH05135391A - 光学式記録再生装置の精密角度変位機構及びその組立方法 - Google Patents

光学式記録再生装置の精密角度変位機構及びその組立方法

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JPH05135391A
JPH05135391A JP32736191A JP32736191A JPH05135391A JP H05135391 A JPH05135391 A JP H05135391A JP 32736191 A JP32736191 A JP 32736191A JP 32736191 A JP32736191 A JP 32736191A JP H05135391 A JPH05135391 A JP H05135391A
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leaf spring
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displacement mechanism
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JP32736191A
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Tadashi Yamada
正 山田
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学式記録再生装置における精密角度変位機
構において、反射鏡を備えた可動部を支承する部材の温
度変化による弾性率の変動を抑制し、疲労強度を高め、
更に、2次共振や捩じり共振を防止することにある。 【構成】 反射鏡を備えた可動部を金属製板バネにより
支承し、また、可動部の重心位置と、金属製板バネの弾
性変形部の中心を一致させ、更に、可動部の慣性主軸に
対して、可動部を傾動させるアクチュエータ手段の駆動
中心線を略平行とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分離型光学系を有する
光学式記録再生装置において、トラッキングを行う精密
角度変位機構及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式記録再生装置においては、
検索速度の高速化の為に、図22に示すように、光ディ
スク01の半径方向Cに移動する移動光学系02と、光
源を有する固定光学系(図示省略)とを分離するのが一
般的である。ここで、移動光学系02には対物レンズ0
3、ミラー04が搭載される一方、固定光学系は光ディ
スク01に対して相対的に移動しない位置において、光
源及びガルバノミラーと呼ばれる精密角度変位機構等を
配置することにより構成されている。
【0003】このガルバノミラーは、光源から図中A方
向に出射したレーザ光05を図中B方向へ反射させる反
射鏡06を有すると共にこの反射鏡06を図中E方向回
りに精密に変位させて、レーザ光05を図中B方向に対
し微小角度(θ°)傾ける機構を備えている。従って、
光源から図中A方向に出射したレーザ光05は反射鏡0
6で図中B方向へ反射し、更に、移動光学系02のミラ
ー04で図中D方向へ反射し対物レンズ03に導かれる
ことになる。また、反射鏡06を図中E方向回りに精密
に変位させて、レーザ光05を図中B方向に対し微小角
度傾けることにより、光ディスク01上のトラック07
へ光スポット08を常時追従させてトラッキングを行
う。
【0004】従来のガルバノミラーの一例を図23〜図
25に示す。同図に示すように、凹状断面のホルダ09
の両側面には長円形状に巻かれたコイル010a,01
0bが固定されると共にホルダ09のテーパ状の切り欠
き部に三角柱状の反射鏡06が接着剤により固定されて
可動部を構成している。ホルダ09の内側には、ホルダ
09を支承する樹脂または合成ゴムからなるホルダ支持
部材011の先端がインサート成形されている。ホルダ
支持部材011の基端は支持台012に固定され、その
中間部には弾性的に変形可能な薄肉ヒンジ011aを有
している。
【0005】ホルダ09の両側には、前記コイル010
a,010bと接触しないように適度な空隙をもって、
磁石013a,013b及びヨーク014a,014b
からなる磁気回路が配置されている。磁石013a,0
13bは、コイル010a,010bの長手方向に沿っ
ており、その磁化の方向は、5図中に示すように同方向
となっている。従って、磁石013a,013bにより
形成される磁界は、コイル010a,010bと鎖交
し、その方向は図26中右向きである。コイル010
a,010bは逆向きに電流が流れるように結線されて
いるため、これらのコイル010a,010bに通電す
るとフレミングの左手の法則に従い、それぞれのコイル
010a,010bに図26中に示すように逆向きの電
磁力が生じる。
【0006】このため、コイル010a,010bに通
電すると、コイル010a,010bに逆向きに作用す
る電磁力が、反射鏡06、ホルダ09、コイル010
a,010b等よりなる可動部を薄肉ヒンジ011aの
回りに回動させようとするモーメントとして働くことに
なる。このモーメントの方向及び大きさを調整すること
により、反射鏡06の角度を精密に調整し、移動光学系
02に対するレーザ光の出射方向を調整することが可能
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガルバノミラーにおいては、ホルダ支持部材011の
薄肉ヒンジ011aは、樹脂又は合成ゴムからなるた
め、温度変化によって弾性率が大きく変化する問題があ
る。これにより共振周波数の変動が起こり、反射鏡06
の制御特性が劣化し、特に、連続通電により、コイル0
10a,010bが発熱すると、ホルダ支持部材011
に熱伝導して薄肉ヒンジ011aの弾性率が低下し、共
振周波数が変動する。
【0008】また、上述したガルバノミラーは、薄肉ヒ
ンジ011aが弾性変形をすることにより可動部が回動
可能に構成されているので、薄肉ヒンジ011aには繰
り返し応力が作用し、特に低温の場合には疲労破壊をひ
きおこすといった問題があった。更に、樹脂または合成
ゴムからなる薄肉ヒンジ011aは、射出成形により製
造するのが一般的であるので、成形条件のばらつきや経
時的な金型の摩耗による寸法変化により薄肉ヒンジ部の
弾性率が変動するので、厳しい製造管理が必要であっ
た。
【0009】更に、上述したガルバノミラーにおいて
は、コイル010a,010bに通電しない状態におい
ては、反射鏡06を含む可動部は中央位置に本来あるべ
きであるが、実際には何れか一方の方向に傾くといった
オフセットが生じるため、コイル010a,010bと
磁石013a,013bの相対関係がずれている。この
為、コイル010a,010bに通電しても反射鏡06
を所定の角度変位できず、光ディスク01上のトラック
07へ光スポット08が正確に位置しないオフトラック
状態となることがあった。ここで、ガルバノミラー06
がオフセットする原因は、可動部がホルダ支持部材01
1により片持ち状に支持されるため、或いは、薄肉ヒン
ジ011aがクリープするためでもあるが、最も大きな
原因は、温度特性により薄肉ヒンジ011aの弾性率が
大きく変動する為である。
【0010】また、上述したガルバノミラーでは、図2
6に示すように磁石013a,013b及びヨーク01
4a,014bからなる磁気回路により形成される磁界
はコイル010a,010bの二つの有効部の一つに対
してのみ鎖交するだけであり、モーメントの発生効率が
悪く、しかも、そのバランスが悪いという問題があっ
た。即ち、長円形状に巻かれたコイル010a,010
bでは、長手方向に沿う上下二つの直線部分が有効部分
となるが、磁石013a,013bはそれらのうちの何
れか一方に対向する為、それらの磁界は他方の直線部分
には鎖交しなかった。この為、磁石013a,013b
と鎖交するコイル010a,010bの有効部分に発生
する電磁力は、可動部の回動中心となる薄肉ヒンジ01
1aに対して点対称ではない為、薄肉ヒンジ011aを
中心とするモーメントとして働くのみならず、回転運動
以外の並進的な運動を起こすための力として作用するこ
とになる。
【0011】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
もので、ホルダ支承部材を金属製板バネにて形成し、該
金属製板バネの弾性変形を利用して反射鏡を固定したホ
ルダを回動可能に片持ち状に支承することにより、環境
温度によるホルダ支承部材の弾性率の変動を抑制すると
ともに、疲労強度を高めたホルダ支持部材を提供するこ
とを目的とする。同時に金属製板バネに合成樹脂を一体
成形することによりホルダとの接続部材を形成するか、
またはホルダに金属製板バネをインサート成形すること
によりホルダと金属製板バネとの組立方法を提供するこ
とを目的とするものである。更に、本発明の他の目的
は、金属性板バネにより支承された可動部に対して、コ
イルで発生する電磁力の発生効率を上げ、さらに可動部
に働く力のバランスを良くし、可動部の並進運動に寄与
する力を減らし回転運動性能を上げた光学式記録再生装
置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の光学式記録再生装置の精密角度変位機構の構成は
光ディスクの半径方向に移動する移動光学系と、光源を
含む固定光学系とを分離した分離型光学系を有する光学
式記録再生装置において、前記光源から出射したレーザ
光を反射鏡により前記移動光学系へ反射し、且つ、該反
射鏡の角度を精密に変位させることにより前記光ディス
ク上のトラックへ光スポットをトラッキングさせる精密
角度変位機構であって、前記反射鏡は金属製板バネの先
端に支承された可動部に具備されると共に該金属製板バ
ネの基端は固定手段により傾動自在に固定され、更に、
前記可動部を微小に傾動させるアクチュエータ手段とを
備えたことを特徴とする。
【0013】ここで、前記可動部の重心位置は、弾性的
に変形可能な前記金属製板バネの中心位置に略一致する
ことが望ましく、また、前記アクチュエータ手段の駆動
中心線は、前記可動部の慣性主軸と略平行であることが
望ましい。更に、前記金属製板バネの弾性的に変形可能
な部分を略四角形とすると重心位置、駆動中心位置の調
整が簡単となる。
【0014】また、前記可動部は、前記反射鏡を装着す
るホルダを有し、該ホルダに形成された穴に、前記金属
製板バネの先端に一体成形した樹脂製の突起部を挿通
後、溶着又は切断し、更には挿入する際は突起部を引き
上げて組み立てるようにすると良い。また、前記ホルダ
に前記金属製板バネの先端がインサート成形されても良
い。
【0015】更に、前記金属性板バネは、樹脂製の前記
固定手段にインサート成形されても良いし、或いは、金
属製の前記固定手段に溶接により固着されても良い。こ
こで、前記可動部は、前記反射鏡を装着したホルダの両
側面にコイルをそれぞれ具備して構成される一方、前記
アクチュエータ手段は、該コイルに対して空隙を持って
それぞれ配置したヨークに二個の磁石を並列的に固着し
てなる磁気回路により構成され、且つ、前記二個の磁石
は、前記コイルの中心に対して対称に配置され、前記コ
イルに通電した時に各コイルに発生する電磁力により前
記可動部を回動させるモーメントを形成するように前記
二個のコイルを結線することができる。
【0016】その場合、前記ヨークは凹部を有し、前記
磁石は該凹部に固着されても良いし、前記二個の磁石に
代えて、磁気的に逆向きの磁極を合わせ持つ単体の磁石
を前記ヨークに固着しても良い。更に、前記ホルダに反
射鏡を取り付ける一方、該反射鏡に対向する位置に光源
及び反射光量検出器よりなるチルトセンサを設け、前記
ヨークに位置決めダボを取り付けて、該位置決めダボを
利用して前記磁石を前記ヨークに位置決めし、前記ホル
ダにストッパを一体的に形成することも可能である。
【0017】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。 (実施例1)図1、図2(a)(b)及び図3に本発明の実施
例1を示す。図1は、本実施例の精密角変位機構を装備
した光学式記録再生装置の概略図、図2(a) は本実施例
に係るガルバノミラーの側面図、図2(b) は、同図(a)
中のm−m線断面図、図3は金属製板バネの斜視図であ
る。図1に示す光学式記録再生装置においては、光ディ
スク119の半径方向に移動する移動光学系115と、
光源112を含む固定光学系を分離した構造となってい
る。移動光学系115には、対物レンズ118、ミラー
116が搭載される一方、固定光学系は、光ディスク1
19に対して相対的に移動しない位置において、半導体
レーザ等よりなる光源112及び反射鏡108を含むガ
ルバノミラー123を配置することにより構成されてい
る。
【0018】ガルバノミラー123は、光源112から
出射したレーザ光113を移動光学系115へレーザ光
114として反射する反射鏡108を有すると共にこの
反射鏡108を図中e方向回りに精密に変位させて、レ
ーザ光114を微小角度傾ける機構を備えている。即
ち、図2(a)(b)に示すように、凹状の断面形状をなす軽
金属製のホルダ101の一端部に形成されたテーパ状の
切り欠き101aには三角柱状反射鏡108の一辺が接
着により固定されると共にホルダ101の両側面には図
示しない電気的絶縁部材を介してコイル107a,10
7bが取り付けられている。
【0019】ここで、ホルダ101は、金属製板バネ1
02により片持ち状に傾動自在に支承されている。即
ち、金属製板バネ102の先端には、突起103aを有
する合成樹脂製の端子103が一体に形成され、この端
子103を挿通する穴101bがホルダ101に形成さ
れている。従って、金属製板バネ102の端子103を
前記ホルダ101に形成した穴101bに挿通させた
後、前記穴101bより外側に導出した突起103aを
熱溶着することにより溶着部103bを形成し、突起1
03aが穴101bより抜けることを防止してホルダ1
01と金属製板バネ102を結合している。
【0020】ホルダ101と金属製板バネ102との間
は、ガタがでないように端子103に形成された第1の
面103cとホルダ101に形成された第2の面101
cとが密着している。金属製板バネ102の基端部は、
支持台104及び固定板105と共にねじ106によっ
て一体に締め付け固定されており、板バネ102は支持
台104と固定板105の間で挾持されている。更に、
コイル107a,107bの外側には、ヨーク110
a,110bが配設されると共にコイル107a,10
7bと適当な空隙をもって磁石110a,110bがヨ
ーク110a,110bに固定されている。図4は本実
施例の変形例を示す断面図である。本実施例は、金属製
板バネ102を合成樹脂製のホルダ111にインサート
成形したものである。その他の構成は、図2(a)(b)に示
す実施例と同様である。
【0021】以上のように構成されたガルバノミラーに
おいて、ホルダ101に対向して配置されたヨーク11
0a,110b及び磁石110a,110bよりなる磁
気回路は磁界を形成しているので、コイル107a,1
07bに電流を流すと、フレミングの左手の法則によっ
てコイル107a,107bに電磁力が生じる。この電
磁力は、ホルダ101、反射鏡108、コイル107
a,107bよりなる可動部を金属製板バネ102のp
点の回りのモーメントとして働く。該モーメントにより
金属製板バネ102を弾性変形させることにより反射鏡
108を固定したホルダ101は、p点を中心に回動す
る。
【0022】従って、図1において、光源112よりx
方向に発射されたレーザ光113は、反射鏡108に入
射し、角度をかえられてレーザ光114としてy方向へ
反射する。レーザ光114は移動光学系115のミラー
116で角度をかえられてレーザ光117としてz方向
に反射し、移動光学系115の対物レンズ118で集光
され、光ディスク119のトラック領域120上に光記
録再生用スポット121を形成し情報の記録再生をおこ
なう。トラック領域120には、光記録再生用スポット
121を形成するための複数のトラック122が形成さ
れている。情報の記録再生をおこなう際には、反射鏡1
08を図中矢印e方向に微小角度変位させることによ
り、移動光学系115へ向かうレーザ光114の方向を
微小に変位させ、一定のトラック121上へ光スポット
121を常時形成するようにトラッキングを行う。
【0023】また、トラック領域120における目標ト
ラックを検索する場合、移動光学系115をy方向に移
動させることによりシーキングを行うのが一般的であ
る。しかし、トラックの間隔が比較的短い場合において
は、移動光学系115をy方向に移動するよりも、前記
ガルバノミラー123を駆動し反射鏡108を微小角度
変位させたほうが、シーキングに要する時間が短くなる
場合がある。また、移動光学系115は、比較的大きな
質量を有するので、応答できる周波数帯域が狭く、目標
トラックに位置決めを行っている時に高周波数の外乱入
力があった場合に、トラッキングができなくなることが
ある。
【0024】すなわち、比較的トラック間隔が短いトラ
ッキングで、短時間でトラッキングを行いたい場合、あ
るいは高い周波数の外乱の抑圧を行いたい場合などには
上記ガルバノミラー123を利用してシーキングを行う
と便利である。具体的には、反射鏡108を矢印e方向
に任意の角度だけ回動させることによりy方向に出射す
るレーザ光をレーザ光124とすると、レーザ光124
は、移動光学系115のミラー116で角度をかえられ
てレーザ光125としてz方向に反射された後、対物レ
ンズ118で集光され光ディスク119のトラック領域
120上にスポット126を形成するが、このスポット
126は、先に形成したスポット121とは異なるトラ
ックに形成される。
【0025】このようにガルバノミラー123を駆動
し、移動光学系115の反射鏡108に入射するレーザ
光113の反射方向を制御することにより、光ディスク
119のトラック領域120上の目標トラックにレーザ
光を位置決め制御することにより情報の記録再生をおこ
なうことが可能である。
【0026】本実施例において、反射鏡108を固定し
たホルダ101を支承する部材として用いる金属製板バ
ネ102は、従来使用されていた樹脂または合成ゴムに
比較して、温度変動による弾性率の変化が極端に小さ
い。この為、共振周波数の変動がなく、反射鏡06の制
御特性が劣化することがない。特に、連続通電により、
コイル110a,110bが発熱しても、金属製板バネ
102の弾性率が低下しないため、共振周波数が変動す
ることはない。また、金属製板バネ102は、樹脂また
は合成ゴムに比較して、特に低温時の繰り返しの曲げに
強く、長期間初期特性を保持できる利点もある。更に、
金属製板バネ102は、温度変動に伴う弾性率の変化が
小さい為、材質にもよるが、従来の樹脂製のヒンジを使
用する場合に比較して、ガルバノミラー123のオフセ
ット量が数分の一〜数十分の一に減少し、この為、トラ
ッキングの精度が向上する利点がある。
【0027】尚、金属性板バネ102としては、図2
(a)(b)に示すように、先端に一体的に形成した突起部1
01bをホルダ101の穴に挿通して溶着しても良い
し、図4に示すように先端をホルダ101にインサート
成形しても良い。また、上記実施例では、ホルダ10
1、反射鏡108等よりなる可動部を微小角度傾動させ
るアクチュエータ手段としては、ヨーク110a,11
0b及び磁石109a,109bによりなる磁気回路を
使用したが、これに限るものではない。
【0028】(実施例2)次に、本発明の実施例2につ
いて、図5、図6、図7を参照して説明する。図5は本
発明の一実施例におけるガルバノミラーを適用した光記
録再生装置の斜視図、図6は、本実施例のガルバノミラ
ーの平面図、図7は図6のk−k断面図である。図5に
示す光学式記録再生装置においては、光ディスク228
の半径方向に移動する移動光学系224と、光源221
を含む固定光学系を分離した構造となっている。移動光
学系224には、対物レンズ227、ミラー225が搭
載される一方、固定光学系は、光ディスク228に対し
て相対的に移動しない位置において、半導体レーザ等よ
りなる光源221及び反射鏡219を含むガルバノミラ
ー232を配置することにより構成されている。
【0029】ガルバノミラー232は、光源221から
出射したレーザ光222を移動光学系224へレーザ光
223として反射する反射鏡219を有すると共にこの
反射鏡219を図中e方向回りに精密に変位させて、レ
ーザ光219を微小角度傾ける機構を備えている。即
ち、図6、図7に示すように、凹状の断面形状をなす軽
金属製のホルダ211の一端部に形成されたテーパ状の
切り欠き211aには三角柱状反射鏡219の一辺が接
着により固定されると共にホルダ211には、反射鏡2
19の反対側に、重量バランスを取る為のバランサ22
0が固着されている。また、ホルダ211の両側面には
リブ211bが突設され、図示しない電気的絶縁部材を
介してコイル216がリブ211bに位置決めされて接
着されている。コイル216、はフラットワイヤーによ
り形成されている。
【0030】ここで、ホルダ211は、金属製板バネ2
12により片持ち状に傾動自在に支承されている。即
ち、金属製板バネ212の先端、基端には、合成樹脂製
の端子213、支持台214がそれぞれ一体に成形され
ており、端子213と支持台214の間の部分が前記ホ
ルダ211が回動した際に弾性変形可能な弾性変形部2
12aを形成している。端子213には、突起213a
が形成され、この突起213aを勘合する穴211bが
ホルダ211に形成されている。従って、端子213の
突起213aを、ホルダ211の穴211bに嵌合する
ことにより、端子213とホルダ211とが位置決めさ
れている。更に、端子213の側面213bと、ホルダ
211に形成された接着面211cとの間は接着剤によ
り確実に固着されている。ここで、金属製板バネ212
に支承されている回動可能なホルダ211、コイル21
6、反射鏡219、端子213、バランサ220よりな
る可動部は、重心位置が金属製板バネ212の弾性変形
部212aの略中心q点になるように重量配分されてい
る。
【0031】即ち、図8に示すように板バネ212の弾
性変形部212aは略長方形形状をしており、長方形形
状の弾性変形部212aの対角線の交点である中心q付
近に可動部の重心位置がある。このような重心位置合わ
せは、前記バランサ220をカウンタウエイトとしてホ
ルダ211に取り付けても良いし、バランサ220を取
り付けないで、ホルダ211自身の形状を変えて重量バ
ランスを取ることにより行うと良い。更に、前記可動部
の慣性主軸は、弾性変形部212aの中心qを通る中心
線t−tと略一致している。弾性変形部212aの形状
を長方形状とすることにより、重心位置合わせ、慣性主
軸の位置合わせが容易となる。
【0032】更に、コイル216a,216bの外側に
は、ヨーク218a,218bが配設され、コイル21
6aと適当な空隙をもって磁石217a,217cがヨ
ーク218aに固定されると共にコイル216bと適当
な空隙をもって磁石217b,217dがヨーク218
bに固定されている。ここで、コイル216aは磁石2
17a,217cに対して対称に位置しおり、また、コ
イル216bも磁石217b,217dに対して対称に
位置している。従って、フレミングの左手の法則によっ
て、コイル216a,216bに生じる電磁力の位置、
即ち、駆動中心線r−r、s−sは、図8に示すように
各コイル216a,216bの中心位置を通ることにな
る。また、各コイル216a,216bの駆動中心線r
−r、s−sは、弾性変形部212aの中心qを通る中
心線t−tに対して略平行である。
【0033】以上のように構成されたガルバノミラー2
32においては、ヨーク218a,218b及び磁石2
17a,217b,217c,217dよりなる磁気回
路は磁界を形成しているので、コイル216a,216
bに電流を流すと、フレミングの左手の法則によってコ
イル216a,216bに電磁力が生じる。この電磁力
は、可動部を弾性変形部212aの中心q点を通る中心
線t−tの回りに回転させようとするモーメントとして
働くことになる。ここで、回転中心であるq点は、可動
部の重心位置に一致している為、上記モーメントは、可
動部を並進させようとする余分な力としては働かず、弾
性変形部212aの中心q点を通る中心線t−tの回り
のモーメントとしてのみ働くことになる。従って、コイ
ル216a,216bのモーメントにより金属製板バネ
212の弾性変形部212aを弾性変形させることによ
り反射鏡219を固定したホルダ211は、q点を中心
に安定して回動することになる。
【0034】また、図10に本実施例のガルバノミラー
の周波数特性図を、図9に実施例1に係るガルバノミラ
ーについての周波数特性を示すように、本実施例では、
金属製板バネ212の二次共振やねじれ共振等による有
害な共振が防止されていることが判る。即ち、図9にお
いては、100Hz 付近に板バネの1次共振による共振ピー
クがあり、500Hz 付近に板バネの2次共振による共振ピ
ークがあり、1次共振と2次共振との間の位置には、板
バネのねじれ共振による共振ピークがある。一方、図1
0に示すように本実施例では、可動部の回転中心である
q点を可動部の重心位置に一致させたために2次共振が
抑制され、また、コイル216a,216bの駆動中心
線r−r、s−sを可動部の慣性主軸に対して略平行と
したため、ねじれ共振による共振ピークが抑制され、低
周波領域から高周波領域までの広い周波数領域で極めて
良好な周波数特性を有している。尚、図9、図10の周
波数特性は、いずれも前記コイルに入力する電流と、ガ
ルバノミラーの回転角の比を周波数領域においてデシベ
ル表示したものである。
【0035】ガルバノミラーをサーボ制御した際に1次
共振は特に問題とならないが、2次共振はサーボ系が発
振するという問題を生じるため、2次共振が発生する周
波数付近では、ガルバノミラーをサーボ制御することが
不可能であり、この周波数帯域をサーボ制御帯域内に入
れることができなかった。また2次共振のある周波数を
サーボ帯域内に入れる場合には、前記共振をみかけ上無
くすためのノッチフィルタを設けるなどの工夫が必要で
あったが、完全に2次共振をなくすことは困難であっ
た。また、前記ノッチフィルタを設けたとしてもガルバ
ノミラー駆動回路の複雑化を来たしていた。
【0036】本実施例においては、弾性変形部212a
は、金属製板バネ1枚で形成されているが、複数の金属
製板バネを用いるか、または1枚の金属製板バネで前記
弾性変形部を複数形成してもよく、この場合には、前記
可動部の重量を各々の弾性変形部に各々の弾性変形部の
バネ定数とつり合うように分配し、分配された個々の重
量が、前記各々の弾性変形部にかかるようにすればよ
い。
【0037】(実施例3)図11に、本発明の実施例3
を示す。同図に示すように、反射鏡337は凹状断面を
有するホルダ338に接着剤等により固着されている。
ホルダ338は、金属製板バネ340と一体に成形され
ていて、反射鏡337の反対側にはバランサ341,3
44が固着されている。前記ホルダ338の両側面には
凸部338aがそれぞれ突設され、この凸部338aに
コイル339a,339bが位置決めされて固着されて
いる。更に、ホルダ338の両外側には、ヨーク346
a,346bがそれぞれ配設されると共にコイル339
a,339bとの間に適当なエアーギャップを持って磁
石345a,345b,345c,345dがホルダ3
38に固着されている。
【0038】金属製板バネ340は、その一部がL字状
断面を有するベース342にレーザ溶接されていて、レ
ーザ溶接部343を形成している。ベース342に備え
られた穴342aは、ガルバノミラーを(図示しない)
本体ベース等に取り付け固定するためのものである。ま
た、金属製板バネ340は、ホルダ338とベース34
2の間において弾性変形部340aを形成し、その長手
方向は長方形形状をしている。反射鏡337、ホルダ3
38、バランサ341,344、及びコイル339から
なる可動部は、その重心位置が板バネ340の弾性変形
部340aの略中心u点になるように重量バランスがと
られている。また、図11の断面に垂直でu点を通る可
動部の慣性主軸は、図11の断面に垂直でv点,w点を
通るコイル339の駆動中心線に略平行になっている。
【0039】以上のように構成されたガルバノミラーに
おいて、ホルダ338に対向配置されたヨーク346お
よび磁石345よりなる磁気回路は磁界を形成している
ので、コイル339に電流を流すと、フレミングの左手
の法則によってコイル339に電磁力が生じる。該電磁
力は、金属製板バネ340上u点の回りのモーメントと
して働く。該モーメントにより金属製板バネ340の弾
性変形部340aを弾性変形させることにより反射鏡3
37を固定したホルダ338は、u点を中心に回動する
ことが可能となる。このようにガルバノミラーを回動さ
せることにより入射したレーザ光は角度を変えられて反
射する。またこのようなガルバノミラーを周波数領域で
駆動すると、図10に示したような周波数特性になる。
【0040】(実施例4)図12、図13に本発明の実
施例4を示す。図12は、本実施例に係るガルバノミラ
ーの主要構成図、図13は、その磁気回路の概略であ
る。同図に示すように反射鏡401はホルダ402に保
持され、ホルダ402の両側面には、長円形状をなすコ
イル403a,403bが固着されている。レーザ光4
06aは、反射鏡401にて方向を変えられレーザ光4
06bとなる。反射鏡401、ホルダ402、コイル4
03a,403bで構成される可動部の両側には空隙を
おいて、二つの磁気回路が配置され、各磁気回路には磁
気的に磁極の方向の異なる磁石4が二個使われている。
即ち、コイル403aに対向する位置においては、ヨー
ク405aが配置されると共にこのヨーク405aに
は、コイル403aに対し対称に磁石404a、404
bが取付られている。
【0041】ここで、磁石404aの着磁方向408a
と、磁石404bの着磁方向408bは、矢印で示すよ
うに逆方向となっている。磁石404aから発生した磁
束は図13の曲線で示すようにコイル403aを含む空
間を曲線を描きながら逆の磁極をもつ磁石404bに向
かって磁界を形成する。同様に、コイル403bに対向
する位置においては、ヨーク405bが配置されると共
にこのヨーク405bには、コイル403bに対し対称
に磁石404c、404dが取付られている。ここで、
磁石404cの着磁方向408aと、磁石404dの着
磁方向408bは、矢印で示すように逆方向となってい
る。磁石404dから発生した磁束はコイル403bを
含む空間を曲線を描きながら逆の磁極をもつ磁石404
cに向かって磁界を形成している。
【0042】従って、コイル403aに電流を矢印40
7a方向へ通電し、コイル403bに電流を矢印407
b方向に通電すると、コイル403aには矢印409a
方向、コイル403bには矢印409b方向の電磁力が
生じ、可動部の回転中心と平行な軸を中心とするトルク
を発生し、可動部を回転させ、微小のトラッキングを行
う。本実施例の磁気回路は各コイル403a,403b
に対して、磁気的に異なる2個の磁石404a,404
b,404c,404dを配置するので、各コイル40
3a,403bの二個の有効部分に対して同じ強さの電
磁力を発生させることができる。この為、コイルの慣性
モーメントの大きさに対するトルクの割合は従来技術で
述べた磁気回路に対し約2倍の大きさになる。よって、
コイルに無駄が少なくなり、コイルを小さくし可動部の
軽量化を行い、精密角度変位機構の小型化ができる。あ
るいは、コイルに供給する電力を小さくできるため、省
エネルギにも貢献する。
【0043】また、磁石404aに対するコイル403
aの有効部分に発生する電磁力の可動部の回転中心と平
行な軸回りのトルクとなる成分以外の力と、磁石404
dに対するコイル403bの有効部分に発生する電磁力
の可動部の回転中心と平行な軸回りのトルクとなる成分
以外の力は逆向きで力の大きさは同じであるため相殺さ
れる。また、磁石404bに対する磁石404cにも同
様の結果が得られるため、可動部の並進運動に寄与する
力を減らし、概ね可動部に働く力は可動部の回転中心と
平行な軸回りのトルクのみになり、従来技術で述べた磁
気回路に対し、バランスは良くなり、可動部の回転運動
性能は飛躍的に上がる。
【0044】更に、可動部の回転中心とトルクの中心を
一致させると、さらに可動部の回転運動性能は上がるこ
とになる。磁石の位置としては、磁石404aと磁石4
04bとを交換し、磁石404cと磁石404dとを交
換しても同様な効果は得られる。コイル403a,40
3bとしては、ボビンのない空芯コイルを使用すると、
慣性モーメントはさらに小さくなり、また、偏平なマグ
ネットワイヤを巻いたコイルを使用すると、コイルの占
積率が上がるため、同じ大きさのトルクを発生する為に
必要なコイルの体積が減り、同時に慣性モーメントも減
ることになり、精密角度変位機構の小型化と省エネルギ
へとつながる。
【0045】(実施例5)図14に、本発明の実施例5
に係る磁気回路を示す。本実施例は、実施例4の変形例
である。即ち、本実施例では、各ヨーク405a,40
5bに取り付けられる磁石404aと磁石404b、磁
石404cと磁石404dとを隙間なく密着させたもの
である。このようにすると、コイル403a,403b
を通過する磁束が実施例4に比較して増加することにな
り、さらに効率良くトルクを発生できる。
【0046】(実施例6)図15に、本発明の実施例6
に係る磁気回路を示す。本実施例は、実施例5の変形例
である。本実施例においては、凹型をしたヨーク405
a,405bの凹部に、磁石404aと磁石404b、
磁石404cと磁石404dをそれぞれ隙間なく固着し
たものである。このようにすると、磁石404a,40
4b,404c,404dの端面付近とヨーク405
a,405bとで閉じる磁気回路の磁束が前述の実施例
4、5に比較して、よりコイル403a,403bに対
して直角になり、発生する電磁力のトルクとなる成分が
増える。このため、さらに効率良くトルクを発生でき
る。また、磁石404a,404b,404c,404
dとヨーク405a,405bのコイル403a,40
3bに向かう面を一致させるとさらに効率良くトルクを
発生できる。
【0047】(実施例7)図16に、本発明の実施例7
に係る磁気回路を示す。本実施例は、実施例5の変形例
である。即ち、本実施例では、磁気的に逆向きの磁極を
合わせ持つ単体の磁石404e、404fをヨーク40
5a,405bに固着したものである。このようにする
と、実施例5と同様の効果を得られ、さらに、部品点数
を減らし組立の作業性を上げることになる。
【0048】(実施例8)図17、図18、図19に本
発明の実施例8を示す。図17は、本実施例に係るガル
バノミラーの組立斜視図、図18は、本実施例に係るガ
ルバノミラーを正面から見た部分断面図、図19は、図
18中のA−A線断面図である。同図に示すように、ベ
ース801の両側には、ヨーク802,803が立設さ
れると共にベース801の上面には支持台804が設置
されている。支持台804には金属製板バネ805を介
してホルダ806が傾動自在に支承されている。ホルダ
806の一端に形成されたテーパ面には、三角柱状の反
射鏡807が装着されると共にホルダ804の両側面に
は、長円状のコイル808a,808bが装着されてい
る。反射鏡807には、図示しない光源から出射したレ
ーザ光が入射し、図示しない移動光学系へとレーザ光が
出射するように成っている。
【0049】コイル808a,808bには、コイル引
出し線809を介して図示しない電源と接続している。
ヨーク803には、コイル808aに対向する2個の磁
石810a,810bが取り付けられると共にヨーク8
03には、コイル808bに対向する2個の磁石810
c,810dが取り付けられている。磁石810a,8
10bと磁石810c,810dとは、異なる磁極をコ
イル側に向けて、それぞれ隙間なく隣接している。ま
た、磁石810a,810bと磁石810c,810d
とは、コイル808aとコイル808bとに正確に対称
な位置に位置決めできるよう、ヨーク802,803に
突設されたダボ811を利用して位置決めされている。
【0050】このようにダボ811を利用して磁石81
0a,810b,810c,810dを正確に位置決め
することにより、可動部の慣性主軸に対して、コイル8
08a,808bの駆動中心線を正確に調整することが
可能となる。また、ホルダ801には、コイル808
a,808bに過大な電流が通電されたときに、金属製
板バネ805の変形を防止し、コイル808a,808
bと磁石810a,810b,810c,810dとの
衝突を回避するストッパ816を設けると良い。ホルダ
806の下面には、反射板815が取付られると共にこ
の反射板815に対向する位置にチルトセンサ812が
設けられている。このチルトセンサ812は、ベース8
01を上下に貫通する穴に下側から挿入され、センサバ
ネ813によりベース801に押さえつけられている。
【0051】チルトセンサ812の角度調整は、センサ
バネ813とベース801との間隔をセンサ調整ネジ8
14により行うことが出来る。チルトセンサ812は、
光源及び反射光量検出器とからなり、光源から出射した
光が反射板815で反射した光量を反射光量検出器で検
出することによりホルダ806及び反射鏡815の角度
を検出することが可能である。チルトセンサ812に
は、フレキシブルプリント基板816がハンダ付けによ
り接続しており、チルトセンサ812により検出された
反射光量が図示しない制御回路へ入力されて、可動部の
制御に使用されるようになっている。また、このように
チルトセンサ812を設けると、組立時におけるオフセ
ットを防止することが出来る利点がある。
【0052】次に、図20、図21を参照して、ガルバ
ノミラーの可動部の組立方法について説明する。図20
に示すように金属製板バネ904の先端、基端には、合
成樹脂製の端子905,支持台906がそれそれ一体に
成形されている。図21に示すように金属製板バネ90
4における端子905、支持台906の間が弾性変形部
904aとなる。端子905の上面905cには突起部
907が突設されると共にその図中Y方向の両側面には
圧入部905bが形成されている。突起部907は、先
端ほど幅が狭くなってたテーパ状であり、図中X方向に
二つの基準面907aを有している。
【0053】一方、ホルダ901は、端子905の嵌合
する凹部となっており、その一端側に形成されたテーパ
部には三角柱状をなす反射鏡902が固定されると共に
その反対側にはバランサ903が取り付けられている。
ホルダ901の中央には、端子905の突起部907を
挿入するための穴901aが設けられている。従って、
ホルダ901の穴901aに、端子905の突起部90
7を挿通することにより、基準面907aでX方向の位
置決めがなされることになる。また、端子905の圧入
部905bがホルダ901の凹部に圧入することによ
り、Y方向の位置決めがなされる。なお、圧入部905
bを単に当接させ、接着剤を充填するようにしても良
い。更に、端子905の上面905cがホルダ901に
裏側から当接することにより、Z方向の位置決めがなさ
れる。
【0054】ここで、組み立て時においては、金属板バ
ネ904の変形を防ぐために、端子905の突起部90
7を引き上げることにより、端子905をホルダ901
に嵌合させるようにすると良い。組み立て後は、ホルダ
901から飛び出した突起部907は切断する。これ
は、ホルダの剛性が高い場合に、特に有効である。
【0055】
【発明の効果】以上に述べてきたように、反射鏡を具備
したホルダを金属製板バネで支承したことにより、温度
変動による共振周波数の変動を抑制することが可能とな
り、ガルバノミラーをサーボ制御した際の安定性を向上
させることができる。また疲労強度を高めたホルダ支持
部材を提供することによりガルバノミラーの耐久性や信
頼性が向上した。また、金属製板バネをエッチングやプ
レス加工などにより製造することにより安定した形状寸
法が得られるので、製造時の寸法のバラツキによるホル
ダ支承部材の弾性率の変動を防止できる。更に、可動部
の重心位置を、金属製板バネの中心位置に略一致させ、
駆動中心線は、前記可動部の慣性主軸と略平行としたた
め、金属製板バネの2次共振やねじり共振による有害な
共振を完全に抑制できるので、広い周波数領域で安定し
て駆動することができる。このため、本発明の精密角度
調整機構を用いた光記録再生装置のトラッキング制御性
能が著しく向上した。また、金属製板バネに合成樹脂を
一体成形することによりホルダとの接続部材を形成する
か、またはホルダに金属製板バネをインサート成形する
ことによりホルダと金属製板バネとの結合を簡略化した
ため、組立性を向上させ、更に部品点数の削減を図るこ
とが可能となった。更に、本発明ではコイルを有効的に
利用することにより可動部を小さくでき、精密角度変位
機構の小型化に貢献し、省エネルギにもつながる。ま
た、バランスの良い電磁力を発生するため、可動部の回
転運動性能を飛躍的に上げることになる。更に、チルト
センサを設けると、組立時におけるオフセットを防止す
ることができ、また、ホルダにストッパを設けると、コ
イルと磁石との衝突を回避できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるガルバノミラーを適
用した光記録再生装置の斜視図である。
【図2】同図(a)は本発明の実施例1に係るガルバノ
ミラーの平面図、同図(b)は同図(a)のm−m線断
面図である。
【図3】本発明の実施例1における金属製板バネの斜視
図である。
【図4】本発明の実施例1の変形例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例2におけるガルバノミラーを適
用した光記録再生装置の斜視図である。
【図6】本発明の実施例2に係るガルバノミラーの一実
施例による平面図である。
【図7】図6のk−k線断面図である。
【図8】本発明の実施例2におけるガルバノミラーの可
動部重心位置、慣性主軸、コイルの中心位置の関係を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施例1のガルバノミラーの周波数特
性図である。
【図10】本発明の実施例2のガルバノミラーの周波数
特性図である。
【図11】本発明の実施例2の変形例を示す要部断面図
である。
【図12】本発明の実施例4に係るガルバノミラーを示
す主要構成図である。
【図13】図12で示す実施例4の磁気回路をあらわす
詳細図である。
【図14】本発明の実施例5の磁気回路を示す詳細図で
ある。
【図15】本発明の実施例6の磁気回路を示す詳細図で
ある。
【図16】本発明の実施例7の磁気回路を示す詳細図で
ある。
【図17】本発明の実施例8に係るガルバノミラーを示
す組立斜視図である。
【図18】図17に示す実施例8に係るガルバノミラー
を正面から見た部分断面図である。
【図19】図18中のA−A線断面図である
【図20】図17に示すガルバノミラーの可動部の組立
斜視図である。
【図21】図17で使用される金属製板バネの説明図で
ある。
【図22】従来の光記録再生装置の概要を示す斜視図で
ある。
【図23】従来の精密角度変位機構の主な構成を示す斜
視図である。
【図24】従来のガルバノミラーの側面図である。
【図25】図24のn−n断面図である。
【図26】図23で示す従来例の磁気回路示す詳細図で
ある。
【符号の説明】
101,211,338,402,806,901 ホ
ルダ 102,212,340,805,904 金属製板バ
ネ 103,213,905 端子 104,214,906 支持台 107a,107b,216a,216b,216c,
216d,339a,339b,403a,403b,
808a,808b コイル 108,219,337,338,401,807,9
02 反射鏡 109a,109b,217a,217b,217c,
217d,345a,345b,345c,345d,
404a,404b,404c,404d,801a,
810b,810c,810d 磁石 110a,110b,218a,218b,346a,
346b,405a,405b,802,803 ヨー
ク 112,221 光源 113,114,117,124,125,222,2
23,224,226,233,234 レーザ光 115,224 移動光学系 116,225 ミラー 118,227 対物レンズ 119,228 光ディスク 120,229 トラック領域 121,126,235,230 光スポット 122,127,231,236 トラック 123,232 ガルバノミラー 407a,407b 通電方向 408a,408b 着磁方向 409a,409b 電磁力の方向 812 チルトセンサ 815 反射板 816 ストッパ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの半径方向に移動する移動光
    学系と、光源を含む固定光学系とを分離した分離型光学
    系を有する光学式記録再生装置において、前記光源から
    出射したレーザ光を反射鏡により前記移動光学系へ反射
    し、且つ、該反射鏡の角度を精密に変位させることによ
    り前記光ディスク上のトラックへ光スポットをトラッキ
    ングさせる精密角度変位機構であって、前記反射鏡は金
    属製板バネの先端に支承された可動部に具備されると共
    に該金属製板バネの基端は固定手段により傾動自在に固
    定され、更に、前記可動部を微小に傾動させるアクチュ
    エータ手段とを備えたことを特徴とする光学式記録再生
    装置の精密角度変位機構。
  2. 【請求項2】 前記可動部の重心位置は、弾性的に変形
    可能な前記金属製板バネの中心位置に略一致することを
    特徴とする請求項1記載の光学式記録再生装置の精密角
    度変位機構。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータ手段の駆動中心線
    は、前記可動部の慣性主軸と略平行であることを特徴と
    する請求項2記載の光学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記金属製板バネの弾性的に変形可能な
    部分は、略四角形であることを特徴とする請求項2又は
    3記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  5. 【請求項5】 前記可動部は、前記反射鏡を装着するホ
    ルダを有し、該ホルダに前記金属製板バネの先端がイン
    サート成形されたことを特徴とする請求項1記載の光学
    式記録再生装置の精密角度変位機構。
  6. 【請求項6】 前記金属製板バネは、樹脂製の前記固定
    手段にインサート成形されたことを特徴とする請求項1
    記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  7. 【請求項7】 前記金属製板バネは、金属製の前記固定
    手段に溶接により固着されることを特徴とする請求項1
    記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  8. 【請求項8】 前記可動部は、前記反射鏡を装着したホ
    ルダの両側面にコイルをそれぞれ具備して構成される一
    方、前記アクチュエータ手段は、該コイルに対して空隙
    を持ってそれぞれ配置したヨークに二個の磁石を並列的
    に固着してなる磁気回路により構成され、且つ、前記二
    個の磁石は、前記コイルの中心に対して対称に配置さ
    れ、前記コイルに通電した時に各コイルに発生する電磁
    力により前記可動部を回動させるモーメントを形成する
    ように前記二個のコイルを結線したことを特徴とする請
    求項1記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  9. 【請求項9】 前記ヨークは凹部を有し、前記磁石は該
    凹部に固着されることを特徴とする特許請求の範囲請求
    項8記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  10. 【請求項10】 前記二個の磁石に代えて、磁気的に逆
    向きの磁極を合わせ持つ単体の磁石を前記ヨークに固着
    したことを特徴とする請求項8記載の光学式記録再生装
    置の精密角度変位機構。
  11. 【請求項11】 前記ホルダに反射鏡を取り付ける一
    方、該反射鏡に対向する位置に光源及び反射光量検出器
    よりなるチルトセンサを設けたことを特徴とする請求項
    8記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構。
  12. 【請求項12】 前記ヨークに位置決めダボを取り付け
    て、該位置決めダボを利用して前記磁石を前記ヨークに
    位置決めすることを特徴とする請求項8記載の光学式記
    録再生装置の精密角度変位機構。
  13. 【請求項13】 前記ホルダにストッパを一体的に形成
    したことを特徴とする請求項8記載の光学式記録再生装
    置の精密角度変位機構。
  14. 【請求項14】 光ディスクの半径方向に移動する移動
    光学系と、光源を含む固定光学系とを分離した分離型光
    学系を有する光学式記録再生装置において、前記光源か
    ら出射したレーザ光を反射鏡により前記移動光学系へ反
    射し、且つ、該反射鏡の角度を精密に変位させることに
    より前記光ディスク上のトラックへ光スポットをトラッ
    キングさせる精密角度変位機構であって、前記反射鏡を
    装着するホルダに形成された穴に、金属製板バネの先端
    に一体成形した樹脂製の突起部を挿通して組み立てるこ
    とを特徴とする光学式記録再生装置の精密角度変位機構
    の組立方法。
  15. 【請求項15】 前記ホルダに形成された穴に、前記金
    属製板バネの先端に一体成形した樹脂製の突起部を挿通
    後、溶着したことを特徴とする請求項12記載の光学式
    記録再生装置の精密角度変位機構の組立方法。
  16. 【請求項16】 前記ホルダに形成された穴に、前記金
    属製板バネの先端に一体成形した樹脂製の突起部を挿通
    後、切断したことを特徴とする請求項12記載の光学式
    記録再生装置の精密角度変位機構の組立方法。
  17. 【請求項17】 前記ホルダに形成された穴に、前記金
    属製板バネの先端に一体成形した樹脂製の突起部を挿入
    する際、前記突起部を引き上げることを特徴とする請求
    項12記載の光学式記録再生装置の精密角度変位機構の
    組立方法。
JP32736191A 1991-04-22 1991-12-11 光学式記録再生装置の精密角度変位機構及びその組立方法 Pending JPH05135391A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5900682B1 (ja) * 2015-04-17 2016-04-06 ミツミ電機株式会社 1軸回転アクチュエーター

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