JPH05137460A - 移植用樹木の製造方法 - Google Patents

移植用樹木の製造方法

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JPH05137460A
JPH05137460A JP3307641A JP30764191A JPH05137460A JP H05137460 A JPH05137460 A JP H05137460A JP 3307641 A JP3307641 A JP 3307641A JP 30764191 A JP30764191 A JP 30764191A JP H05137460 A JPH05137460 A JP H05137460A
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JP
Japan
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tree
soil
fungus
transplantation
planting soil
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Application number
JP3307641A
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English (en)
Inventor
Yaero Ishida
弥重郎 石田
Yoshitaka Murakami
嘉孝 村上
Shigeo Kubo
繁夫 久保
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】移植用樹木の製造方法において、植え付け土壌
に樹木小体及び共生菌感染原体を配置して栽培すること
を特徴とする移植用樹木の製造方法。 【効果】移植する土壌等の制約、移植後の施肥、農薬の
散布、頻繁な散水などの植物体の管理負担を軽減し、農
薬汚染の回避を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移植用樹木の製造方法
に関する。
【0002】なお、本明細書において、“%”とあるの
は“重量%”を意味し、“部”とあるのは“重量部”を
意味する。
【0003】
【従来の技術およびその課題】都市アメニティの向上、
市民に親しまれる道路、或いはリゾート地の整備等の目
的で、近年特に緑地、庭園、都市公園、高層住宅の外
構、工場の緑地、ゴルフ場等において樹木の移植、植え
付け育成が盛んに行われている。緑地、都市公園、庭園
などの樹木による造成法としては、一般的には成木の移
植による方法と、樹木苗を植え付けて育成する方法とが
ある。
【0004】このうち、樹木苗の植え付けによる方法は
成木の移植より簡単であるため汎用されているが、樹木
苗の育成には下記のような問題点がある。
【0005】(1)樹木苗の活着および活着後の成育と
植え付け土壌との関係は、一般に土壌環境圧と言われて
いるものに代表されるように、土壌の性質、土壌の物理
的環境が植物の成育に深く関わっている。そのため、樹
木苗を移植する場所においては樹木苗の移植、育成に適
した肥沃な土壌を客土することが一般的に行われてい
る。
【0006】しかしながら、客土する土壌は、例えば乾
燥土壌を好む樹種と好まない樹種等、樹木の種類により
コントロールする必要がある。
【0007】(2)特に最近の都市開発等で増加してい
るペデストリアンデッキ等の人工地盤の樹木造成におけ
る土壌については、樹木の育成に適した土壌でかつ十分
な根の育成空間と有効水分を提供するものでなければな
らないなど、盛土の造成コストと人工地盤構造体に与え
る過大な重量が問題になっている。
【0008】(3)樹木苗の移植後の養生期間中には、
移植後活着までの観察、散水、枯死樹木苗の植え代え補
充等、或いは活着後の稀薄肥料の施肥等が必要であるな
ど管理上の負担が過大である。
【0009】(4)樹木の種類により移植期間は異なる
が、例えば低木性の樹木の多くは、望ましい移植期間は
春から晩春にかけてであって、少なくとも秋から冬にか
けては移植は困難であり、また、関東地方以北や高地で
は早春の移植が困難であるなど移植期間に制約がある。
【0010】(5)樹木苗の移植後の養生期間中、樹木
は活着途上であったり、細根の伸長が不十分であるなど
植物体としての営みが不十分である。そのため樹木の枯
死を防止すべく散水を頻繁に行う必要があり根の環境が
過湿潤状態になりやすく、これらが原因となって、樹木
は病気に罹りやすい状態にある。従って、病気の予防お
よび対症療法的な農薬の散布が不可欠であり、近隣水域
等に農薬汚染が生じている。
【0011】(6)散水および施肥の結果、樹木の根の
伸長特に垂直方向への伸長が完全でないため、乾燥特に
夏期の日照り続きに弱い樹木になりがちである。
【0012】本発明は、樹木の植物体としての営みを強
化し、樹木苗の移植後の養生期間を短縮し、農薬の散布
等の回数を減少させ農薬汚染を防止することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、樹木小体に共生菌
を感染させることにより樹木小体の活力を向上させるこ
とができることを見出した。
【0014】即ち、本発明は、移植用樹木の製造方法に
おいて、植え付け土壌に樹木小体及び共生菌感染原体を
配置して栽培することを特徴とする移植用樹木の製造方
法を提供するものである。
【0015】本発明で使用する植え付け土壌としては、
例えば赤玉土、芝の目土、鹿沼土、黒ボク土或いは一般
の土壌などが挙げられる。この植え付け土壌には、細孔
の直径が0.5〜500μm且つ細孔の容積が0.05
〜1.5cc/gの親水処理した炭素材料を植え付け土
壌の乾燥重量に対し最大限30%まで添加し、および/
または難溶性燐酸塩を植え付け土壌の乾燥重量に対し最
大限20%まで添加し且つ乾燥時の見かけ比重が0.0
5〜0.8である植え付け土壌を用いるのが好ましい。
【0016】この条件を満たす炭素材料としては、例え
ば活性炭、モミガラ炭、木炭、コークス、仮焼石炭など
が挙げられる。また、炭素材料を親水処理するとは、炭
素材料を水の中に分散し、その表面および細孔内に水を
なじませる処理をすることを意味する。上記炭素材料の
細孔の直径が0.5〜500μm且つ細孔の容積が0.
05〜1.5cc/gの場合には、共生菌の根への感染
が促進され、そのことにより樹木小体の生長が促進され
るので好ましい。炭素材料の添加量は、植え付け土壌の
乾燥重量に対し最大限30%までであるのが土壌のpH
および水分含量を樹木小体の生長に適当な値に保ち且つ
通気性を良くし、生長を促進するために好ましい。
【0017】植え付け土壌に対する炭素材料の添加量
は、好ましくは1〜20%であるのが良い。
【0018】植え付け土壌に含まれる難溶性燐酸塩とし
ては、たとえば燐酸カルシウム、燐酸鉄、燐酸ナトリウ
ム、リン灰石などが挙げられる。植え付け土壌に対する
難溶性燐酸塩の添加量は、植え付け土壌の乾燥重量に対
し最大限20%であるのが土壌pH等の土壌環境を大き
く変えることなく燐酸を徐々に樹木小体に供給するため
に好ましい。植え付け土壌に対する難溶性燐酸塩の添加
量は、好ましくは1〜10%であるのが良い。
【0019】植え付け土壌の厚みは5〜500mm、好
ましく10〜200mmが良い。
【0020】本発明の植え付け土壌には、吸水性樹脂を
添加するのが好ましい。吸水性樹脂とは自重の10〜1
000倍程度の水を吸収する樹脂であり、保水剤とも言
われる。本邦では、デンプン系、セルロース系、合成ポ
リマー系等各種の樹脂が市販されている(道路と自然,
12,3,36−40(1985))。吸水性樹脂の添
加量は、植え付け土壌の乾燥重量に対し0.03〜2.
5%程度、好ましくは0.1〜0.7%程度である。
【0021】本発明で用いられる共生菌としては、例え
ばのう状体−樹枝状体菌根菌(以下VA菌根菌と略
す)、ラン科菌根菌、ツツジ科菌根菌、外生菌根菌、根
粒菌などが挙げられ、好ましくは、VA菌根菌、ツツジ
科菌根菌および外生菌根菌が良い。具体的には、VA菌
根菌としては、ジャイガスポーラ(Gigaspora )属、ス
クテリスポーラ(Scutellispora )属、グロマス(Glom
us)属、アカウロスポーラ(Acaulospora )属、スクレ
ロシスチス(Sc lerocystis)属またはエントロフォスポ
ーラ(Entropho spora )属に属する菌が例示され、好ま
しくはジャイガスポーラ属、スクテリスポーラ属および
グロマス属が良い。より具体的には、ジャイガスポーラ
・マルガリータ( Giga spora margarita )、ジャイガ
スポーラ・アルビダ( Gigaspora albida)、スクテリ
スポーラ・グレガリア( Scutellispora gregaria)、
グロマス・ファシキュラツム(Glomus fasc iculatu
m)、グロマス・エツニカツム(Glomus etun icutu
m)、グロマス・モッセ(Glomus mosseae )、グロマ
ス・クララム(Glomus clarum)、グロマス・イントラ
ラディクス(Glomus intra radix)等が例示される。ま
た、ラン科菌根菌としてはリゾクトニア(Rhizoctonia
)属、ツツジ科菌根菌としてはペジゼラ(Pezizella
)属、外生菌根菌としてはアマニータ(Amanita
属、トリコローマ(Tricholom a)属、リゾポゴン(Rhiz
opogon)属およびスクレロデルマ(Scleroderma )属、
根粒菌としてはリゾビウム(Rhizobium )属およびブラ
ディリゾビウム(Bradyrhizobium)属などが例示され
る。
【0022】これらの共生菌は、1種または2種以上を
混合して用いることができ、対象となる樹木の種類に応
じて、共生菌の種類を適宜選択して用いることができ
る。
【0023】該植え付け土壌に配置される共生菌感染原
体の接種量は共生させる樹木の種類及び共生菌の種類に
よりかなり変動するが、VA菌根菌胞子の場合は、樹木
小体1本当たり1〜1000個程度、好ましくは25〜
500個程度である。VA菌根菌胞子の配置個数が樹木
小体当たり1個未満になると、樹木小体の根への感染が
不十分になり、VA菌根菌胞子の配置個数が1000個
を超えても樹木小体の根への感染は促進されず不経済で
ある。なお、他の共生菌感染原体の場合には、土壌中に
接種する接種量を種々変化させてスクリーニングするこ
とにより、最適な接種量を選択するのが好ましい。
【0024】本発明の共生菌感染原体としては、共生
菌、共生菌の胞子、菌糸、菌糸チップ、感染組織などが
挙げられる。
【0025】本発明で樹木小体とは、樹木苗または種子
を意味する。樹木の種類としては、例えばサクラ、ユー
カリ、シャクヤク、ボタン、ラン、ツツジ、マツなどが
挙げられる。
【0026】本発明で使用される、植え付け土壌、共生
菌感染原体、樹木小体などは殺菌処理したものを用いる
のが良い。なお、共生菌感染原体或いは樹木小体にはほ
とんど或いは全く影響を与えない殺菌処理方法が採用さ
れる。このような方法として例えば共生菌がVA菌根菌
の場合には、例えばクロラミンT、ストレプトマイシン
等を用いる方法、樹木小体には例えば次亜塩素酸ナトリ
ウム、サラシ粉、ベノミル剤等を用いる方法が例示され
る。このように殺菌処理を行っておくと、共生菌の感染
がさらに円滑に行われることになる。
【0027】本発明の方法において、植え付け後の樹木
小体の栽培期間としては、通常1ヶ月〜3ヶ年程度であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法によれば、以下のような優
れた効果が得られる。
【0029】(1)樹木小体に共生菌を感染させること
により、樹木小体の耐病性、耐乾燥性などを高めること
ができるため、移植用土壌等の制約、移植後の施肥、農
薬の散布、頻繁な散水などの植物体の管理負担を軽減
し、農薬汚染の回避を図ることができる。また、施肥及
び灌水を控える結果、根も地面の垂直方向に伸び、乾燥
に強い移植用樹木となる。さらに、樹木の移植時期も、
春以外に秋にも行うことができる。
【0030】(2)上記の炭素材料を上記の割合で含む
植え付け土壌を用いた場合には、共生菌の根への感染が
促進され、そのことにより樹木の根の生長すなわち移植
用樹木の製造期間が短縮される。
【0031】また、上記の難溶性燐酸塩を上記の割合で
添加した場合には、この難溶性燐酸塩が徐々に溶け出し
て、樹木小体に燐酸を供給するため移植用樹木の製造期
間が短縮される。
【0032】さらに、上記の炭素材料および難溶性燐酸
塩を上記の割合で添加した場合には、両者の相乗効果に
より移植用樹木の製造期間がさらに短縮される。
【0033】(3)植え付け土壌に吸水性樹脂を添加し
た場合には、樹木小体の根の周りに水分が十分に保持さ
れることになり、夏の日照りにより強い移植用樹木とな
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明の特徴を実施例および比較例を
用いてより詳細に説明する。
【0035】なお、以下の実施例および比較例で使用さ
れる植え付け土壌、共生菌胞子、樹木小体などはすべて
殺菌処理したものを用いた。
【0036】
【実施例1】ハウス内の人工栽培床に植え付け土壌とし
て赤玉土を20cmの厚さで配置し、この赤玉土に種子
1個当たり約100個の割合でジャイガスポーラ・マル
ガリータの胞子の水懸濁液を散布した。次いでサクラの
種子を蒔き、その上に黒ボク土を配置して2年間栽培
し、移植用樹木を製造した。その後、得られた100本
のサクラを移植して1ヶ年間栽培を継続し、その栽培期
間中に枯死した樹木本数を数えた。
【0037】
【実施例2〜5】VA菌根菌の胞子数を変え、赤玉土
に、炭素材料および/または難溶性燐酸塩および/また
は吸水性樹脂を以下の表1に示す割合で添加した他は、
実施例1と同様にして移植用樹木を製造し、移植栽培試
験を行った。
【0038】
【実施例6〜10】樹木の種類及び樹木小体の形態、共
生菌の種類とその胞子数を変え、赤玉土に、炭素材料お
よび/または難溶性燐酸塩および/または吸水性樹脂を
以下の表1に示す割合で添加し栽培期間を1年間とした
他は実施例1と同様にして、移植用樹木を製造した。そ
の後、得られた100本のツツジを移植して1ヶ年間栽
培を継続し、その栽培期間中に枯死した樹木本数を数え
た。
【0039】
【比較例1】赤玉土に共生菌の配置を行わない他は実施
例1と同様にして共生菌非感染の移植用樹木を製造し、
その後移植栽培試験を行った。
【0040】
【比較例2】赤玉土に共生菌の配置を行わない他は実施
例6と同様にして共生菌非感染の移植用樹木を製造し、
その後移植栽培試験を行った。
【0041】実施例1〜10、比較例1および2におけ
る各要素の量を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】なお、表1中: *共生菌名のGMは、ジャイガスポーラ・マルガリータ
Gi gaspora margarita )を示し、PZは、ツツジ科
菌根菌のペジゼラ(Pezizella )属のペジゼラ・エリカ
エ( Pezizella ericae)を示す。
【0044】*難溶性リン酸塩のCaはリン酸カルシウ
ムを示し、Naはリン酸ナトリウムを示す。
【0045】*吸水性樹脂の実施例2及び4は、市販の
ポリアクリルアミド系合成ポリマーであるブロードリー
フ社製のブロードリーフP4(登録商標)を用い、実施
例7〜9は、市販のポリビニルアルコール系合成ポリマ
ーである住友化学工業株式会社製のイゲタゲルP(登録
商標)を用いた。
【0046】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移植用樹木の製造方法において、植え付け
    土壌に樹木小体及び共生菌感染原体を配置して栽培する
    ことを特徴とする移植用樹木の製造方法。
  2. 【請求項2】前記共生菌が、のう状体−樹枝状体菌根
    菌、ツツジ科菌根菌または外生菌根菌である請求項1に
    記載の移植用樹木の製造方法。
  3. 【請求項3】植え付け土壌に、細孔の直径が0.5〜5
    00μm且つ細孔の容積が0.05〜1.5cc/gの
    親水処理した炭素材料を植え付け土壌の乾燥重量に対し
    最大限30%まで添加し、および/または難溶性燐酸塩
    を植え付け土壌の乾燥重量に対し最大限20%まで添加
    し且つ乾燥時の見かけ比重が0.05〜0.8である植
    え付け土壌を用いることを特徴とする請求項1または2
    に記載の移植用樹木の製造方法。
  4. 【請求項4】前記植え付け土壌に吸水性樹脂を添加する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の移植用
    樹木の製造方法。
JP3307641A 1991-11-22 1991-11-22 移植用樹木の製造方法 Pending JPH05137460A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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