JPH0513882U - 油圧制御弁 - Google Patents
油圧制御弁Info
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- JPH0513882U JPH0513882U JP8946891U JP8946891U JPH0513882U JP H0513882 U JPH0513882 U JP H0513882U JP 8946891 U JP8946891 U JP 8946891U JP 8946891 U JP8946891 U JP 8946891U JP H0513882 U JPH0513882 U JP H0513882U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 落輪状態からの脱出等に際しステアリングホ
イールに異常な操舵操作力が加えられた場合等におい
て、ステアリング各部の破損を防止すると共に、動力援
助操舵力の急激な低減又は消失によるショックを緩和す
る。 【構成】 複数の作動油入口通路24と複数の作動油供
給通路26a,26bとを具えた弁スリーブ12と、弁
スリーブ12内に挿入され複数の作動油通路を具えた弁
体14とからなるロータリ型油圧制御弁10において、
弁体14の外周面に形成された第1、第2ランド部22
a,22bに、それぞれ軸線方向に延在する凹部40
a,40bを形成し、弁スリーブ12に対する弁体14
の相対回転変位量が予め設定された変位量を超えたとき
作動油供給通路26a,26bを作動油戻り通路36,
38に連通させる。
イールに異常な操舵操作力が加えられた場合等におい
て、ステアリング各部の破損を防止すると共に、動力援
助操舵力の急激な低減又は消失によるショックを緩和す
る。 【構成】 複数の作動油入口通路24と複数の作動油供
給通路26a,26bとを具えた弁スリーブ12と、弁
スリーブ12内に挿入され複数の作動油通路を具えた弁
体14とからなるロータリ型油圧制御弁10において、
弁体14の外周面に形成された第1、第2ランド部22
a,22bに、それぞれ軸線方向に延在する凹部40
a,40bを形成し、弁スリーブ12に対する弁体14
の相対回転変位量が予め設定された変位量を超えたとき
作動油供給通路26a,26bを作動油戻り通路36,
38に連通させる。
Description
【0001】
本考案は、自動車のパワーステアリング装置等に採用されて好適な油圧制御弁 に関するものである。
【0002】
トラック等の大型車両においては、運転者の操舵力を動力援助するために油圧 式のパワーステアリング装置が広く採用されている。この種のパワーステアリン グ装置は、一般に、操舵力を援助する油圧シリンダと、同油圧シリンダのピスト ン両側の作動油室に供給する作動油を操舵方向によって切換える油圧制御弁とか ら構成され、同油圧制御弁には、運転者の操向操作に連動して相対回転変位が生 起されるようにした弁スリーブと同弁スリーブ内に同軸的に挿入された弁体とか らなるロータリ式油圧制御弁が屡々利用されている。 いま、従来のロータリ式油圧制御弁の典型的な構成を、図10ないし図12を 参照して説明する。総括的に符号10で示されている油圧制御弁は、中空円筒状 の弁スリーブ12と、同弁スリーブ12内に、同軸的にかつ軸線の周りに自在に 相対回転し得るように挿入された弁体14とから構成されている。図示は省略さ れているが、上記弁体14は、運転者がステアリングホイールを操向操作するこ とによって弁スリーブ12に対し軸線の周りの相対回転変位が生起されるように ステアリングシャフトに作動的に連結されている。
【0003】 弁スリーブ12の内周円筒面に、夫々軸線方向に延在する複数の第1及び第2 溝部16a及び16b(図示の実施例では各4個)と複数の第1及び第2ランド 部18a及び18b(図示の実施例では各4個)とが、円周方向に交互に形成さ れている。図示のように、上記第1ランド部18aは、円周方向に略等しい間隔 を存して4個配設され、各ランド部18aの円周方向の一側即ち時計方向側に隣 接して第1溝部16aが配置され、また他側即ち反時計方向側に隣接して第2溝 部16bが配置されている。 一方、弁体14の外周面に、夫々軸線方向に延在する複数の第1及び第2溝部 20a及び20b(図示の実施例では各4個)と複数の第1及び第2ランド部2 2a及び22b(図示の実施例では各4個)とが、円周方向に交互に形成されて いる。上記第1溝部20aは、円周方向に略等しい間隔を存し4個配設されて弁 スリーブ12の第1ランド部18aに対応し、また第2溝部20bは、弁スリー ブ12の第2ランド部18bに対応して配設されている。各第1溝部20aの円 周方向の一側即ち時計方向側に隣接して、弁スリーブ12の第1溝部16aに対 応する第1ランド部22aが配設され、また他側即ち反時計方向側に隣接して、 弁スリーブ12の第2溝部16bに対応する第2ランド部22bが配設されてい る。
【0004】 図示されていないが、上記弁スリーブ12を支持するパワーステアリング装置 のハウジング内周面に、弁スリーブの軸線方向に間隔を存して3個の独立した環 状溝が形成されている。弁スリーブ12に、各第1ランド部18aの内周面から スリーブ外周面に貫通した4個の半径方向の作動油入口通路24が穿設され、ま た第1溝部16aの底面からスリーブ外周面に貫通した4個の半径方向の第1作 動油供給通路26aが穿設され、更に第2溝部16bの底面からスリーブ外周面 に貫通した4個の半径方向の第2作動油供給通路26bが穿設されている。これ ら作動油入口通路24と、第1作動油供給通路26aと、第2作動油供給通路2 6bとは、夫々軸線方向に間隔を存して配置される。また、上記4個の作動油入 口通路24は、上記パワーステアリング装置のハウジング内周面に形成された3 個の環状溝のうちの一つ、即ち第1環状溝を介して圧油源即ちパワーステアリン グ用オイルポンプ28の吐出側に連結されている。一方、上記4個の第1作動油 供給通路26aは、上記ハウジング内周面の第2の環状溝を介して操舵力援助用 圧油応動装置30の第1作動油室32aに接続され、また上記4個の第2作動油 供給通路26bは、上記ハウジング内周面の第3の環状溝を介して上記圧油応動 装置30の第2作動油室32bに接続されている。同圧油応動装置30の第1作 動油室32aに作動油が供給されると共に、第2作動油室32bが貯油源即ちオ イルパン34に連通されることによって一方向の操舵力例えば右向きの操舵力が 生起され、また第2作動油室32bに作動油が供給されると共に、第1作動油室 32bがオイルパン34に連通されることによって反対方向例えば左向きの操舵 力が生起されるように設けられている。
【0005】 上記弁体14の中心部分に軸線方向に延在し上記オイルパン34に連通する第 1作動油戻り通路36が設けられ、同第1作動油戻り通路36は半径方向に穿設 された4個の第2作動油戻り通路38を介して前記第2溝部20bの底面に連通 している。なお、技術上良く知られているように、ステアリング装置の入力部材 (同入力部材に上記弁体14が連結される)と出力部材(同出力部材に上記弁ス リーブ12が連結される)とを接続する図示しないトーションバーが上記第1作 動油戻り通路36内に同軸的に遊挿される。
【0006】 上記装置において、ステアリングホイールが操作されていないときは、上記ト ーションバーに捩り力が生起せず、ステアリング装置の入力軸と出力軸との間に 捩り変位が生起されず、油圧制御弁10は中立状態にある。このとき図10に示 されているように、弁スリーブ12の第1ランド部18aと弁体14の第1溝部 20a、弁スリーブ12の第2ランド部18bと弁体14の第2溝部20b、弁 スリーブ12の第1溝部16aと弁体14の第1ランド部22a、及び弁スリー ブ12の第2溝部16bと弁体14の第2ランド部22bが夫々相対向しており 、弁スリーブ12の第1ランド部18aと、その両側の弁体14の第1ランド部 22a及び第2ランド部22bとの間には、十分な隙間が形成されている。 従って、オイルポンプ28から弁スリーブ12の作動油入口通路24に供給さ れた作動油は、図10に矢印で示されているように、弁体14の第1溝部20a に入り、その両側の弁スリーブ12の第1溝部16a及び第2溝部16bに流れ 、更にその両側の弁体14の第2溝部20bを経て第2作動油戻り通路38を通 り、第1作動油戻り通路36からオイルパン34に流入する。圧油応動装置30 の第1及び第2作動油室32a及び32bに夫々連通している第1及び第2作動 油供給通路26a及び26bが、第1及び第2溝部16a及び16bを介して何 れもオイルパン34に連通し大気に開放されているので、圧油応動装置30は作 動しない。
【0007】 次に、運転者がステアリングホイールを中立位置から右に迴動させると、図1 1に示されているように、弁体14の第1作動油戻り通路36内に遊挿されてい る前記トーションバーを介して弁体14が弁スリーブ12に対して時計方向に僅 かに迴動する。このため弁体14の第1ランド部22aが弁スリーブ12の第2 ランド部18bに摺接して同弁スリーブ内の第1作動油供給通路26aと弁体内 の第2作動油戻り通路38との連通が遮断されると共に、第2作動油供給通路2 6bと第2作動油戻り通路38とは依然連通状態に保持される。従って、オイル ポンプ28から作動油入口通路24に供給された作動圧油が、第1溝部20a及 び16aを経て第1作動油供給通路26aを通り圧油応動装置30の第1作動油 室32aに供給されると共に、同圧油応動装置の第2作動油室32b内の作動油 が、第2作動油供給通路26bから第2溝部16b及び20bを通って第2作動 油戻り通路38に流入し、更に第1作動油戻り通路36を経てオイルパン34に 排出される。この結果、圧油応動装置30のピストンが図10において左方に変 位し、ステアリング装置の出力部材が、右向きの操舵力が生起される方向に変位 して動力援助が行なわれる。
【0008】 上記とは逆に、運転者がステアリングホイールを中立位置から左に迴動させる と、図12に示されているように、弁体14の第1作動油戻り通路36内に遊挿 されているトーションバーを介して弁体14が弁スリーブ12に対して反時計方 向に僅かに迴動する。このため弁体12の第2ランド部22bが弁スリーブ12 の第2ランド部18bに摺接して同弁スリーブ内の第2作動油供給通路26bと 弁体内の第2作動油戻り通路38との連通が遮断されると共に、第1作動油供給 通路26aと第2作動油戻り通路38とは依然連通状態に保持される。従って、 オイルポンプ28から作動油入口通路24に供給された作動圧油が、第1溝部2 0a及び第2溝部16bを経て第2作動油供給通路26bを通り圧油応動装置3 0の第2作動油室32bに供給されると共に、同圧油応動装置の第1作動油室3 2a内の作動油が、第1作動油供給通路26aから第1溝部16a及び第2溝部 20bを通って第2作動油戻り通路38に流入し、更に第1作動油戻り通路36 を経てオイルパン34に排出される。この結果、圧油応動装置30のピストンが 図10において右方に変位し、ステアリング装置の出力部材が、左向きの操舵力 が生起される方向に変位して動力援助が行なわれる。
【0009】 上記のような油圧制御弁を具えたパワーステアリング装置においては、ステア リングホイールを右又は左に限界まで迴動操作した場合、上記圧油応動装置30 の第1又は第2作動油室32a又は32bに作動圧油が作用したままの状態とな るので、とくに中大型トラック等動力援助操舵力が大きい車両では、ステアリン グリンケージの破損が懸念される。また、ステアリングホイールを右又は左に限 界まで操作した場合以外でも、車輪が溝に落ちて脱出しようとする場合や著しい 悪路でステアリングホイールに強い迴動操作力を加えた場合等において、ステア リング装置のリンケージに、圧油応動装置30の油圧力に基づく動力援助操舵力 と人為操舵力とを加えた極めて大きい操舵力が作用して、リンケージの破損を招 く危険性がある。
【0010】
本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、運転者がステアリングホイール を左右何れかの方向に限界まで迴動操作したうえ、更に迴動操作力を加えた場合 、落輪時に脱出のためステアリングホイールに強い迴動操作力を加えた場合、或 いは悪路走行時にステアリングホイールに強い迴動操作力を加えた場合等に、ス テアリング装置の上記圧油応動装置により生起される動力援助操舵力を除去して ステアリングリンケージの破損を防止すると共に、上記動力援助操舵力の除去に よって生起されるショックを緩和してステアリングホイールを操作している運転 者に与える不安感及び不快感を効果的に低減することを目的とするものである。
【0011】
上記目的を達成するため、本考案は、内周面に夫々複数個の軸線方向に延在す る溝部とランド部とが円周方向に交互に形成されると共に、一端が圧油源に連通 され他端が上記ランド部又は溝部に開口した複数の作動油入口通路と各作動油入 口通路の円周方向両側に配設され一端が上記溝部に開口し他端が圧油応動装置の 作動油室に連通された複数の作動油供給通路とを具えた弁スリーブ、及び同弁ス リーブ内に上記軸線の周りに回転し得るように挿入され、その外周面に夫々複数 個の軸線方向に延在する溝部とランド部とが円周方向に交互に形成されると共に 、一端が同溝部又はランド部に開口し他端が貯油源に連通した複数の作動油戻り 通路を具えた弁体からなり、中立状態において、上記弁スリーブと弁体の溝部と ランド部とが相対向して上記作動油入口通路から供給された作動油が上記作動油 戻り通路に流れ、中立状態から弁スリーブに対し弁体が相対回転したときに、弁 スリーブと弁体のランド部とが摺接して上記作動油入口通路と作動油戻り通路と の連通が遮断されて、同作動油入口通路から供給された作動油が同入口通路両側 の作動油供給通路の一方から上記圧油応動装置の一方の作動油室に供給されるよ うに構成されたものにおいて、上記弁スリーブ又は弁体のランド部に、中立状態 からの弁スリーブに対する弁体の相対回転変位量が、夫々予め設定された異る変 位置を超えたとき順次に上記作動油入口通路及び圧油応動装置の作動油室に連通 している上記一方の作動油供給通路を上記作動油戻り通路に流通させる凹部が形 成されていることを特徴とする油圧制御弁を提案するものである。
【0012】
以下本考案の実施例を図1ないし図9を参照して説明する。(なお、図10な いし図12を参照して説明した従前の装置と実質的に同一又は対応する部材及び 部分には、同一の符号を付し、重複に渉る説明は省略する。)
【0013】 先づ、図1ないし図5に示した本考案の第1実施例において、弁スリーブ12 の内周円筒面に、円周方向略4等分位置に配設された4個の第1ランド部18a の円周方向両側に配置される弁体14の外周面に形成された第1及び第2ランド 部22a及び22bに、夫々軸線方向に延在する溝状の凹部40a及び40bが 設けられている。そして、図4の拡大断面図に良く示されているように、上記凹 部40a及び40bの円周方向の溝巾Wは、図1ないし図3において符号Iで示 した上方部分の第1ランド部18aの両側に位置する第1及び第2ランド部22 a及び22b、符号IIで示した右側部分の同様の第1及び第2ランド部22a 及び22b、符号IIIで示した下方部分の同様の第1及び第2ランド部22a 及び22b、及び符号IVで示した左側部分の同様の第1及び第2ランド部22 a及び22bにおいて、部位毎に僅かずつ変位して形成されている。または図5 の拡大断面図に示されているように、上記第1及び第2ランド部22a及び22 bに設けられる凹部40a及び40bの円周方向の溝巾w´それ自体は、上記I ないしIV部分においてすべて同一に形成し、頂面の面取りCの大きさを少しず つ変化させることによって凹部40a及び40bの有効巾Wを各部分IないしI Vにおいて僅かずつ変化させてもよい。
【0014】 図1は油圧制御弁10の中立状態を示し、このときの作動油の流れは、図10 に示した従前の油圧制御弁と実質的に同一であり、圧油応動装置30は動力援助 操舵力を生起しない。また図2は、運転者がステアリングホイールを通常の操作 力で右に迴動操作した状態を示し、このときの作動油の流れは、図11に示した 従前の油圧制御弁と実質的に同一であり、圧油応動装置30によって右向き操舵 の動力援助力が生起される。 図3は、例えば車輪が溝に落ちた状態で、脱出のために、通常より大きな操作 力をもってステアリングホイールが右に迴動された場合を示している。落輪状態 から脱出しようとして運転者が大きな操向抵抗に抗しステアリングホイールを通 常の操舵力を超える大きな力で強く迴動させると、トーションバーを介して弁体 14が図2の場合より更に時計方向に大きく迴動される。このため弁体14の第 2ランド部22bに設けられた凹部40bが作動油入口通路24に連通し、同凹 部40bを介して作動油入口通路24と第2溝部16b及び20bとが連通され る。従って作動油入口通路24に供給された作動油が上記第2溝部20bに開口 する第2作動油戻り通路38に流れ、同時に第2作動油供給通路26bを介して 圧油応動装置30の第2作動油室32bが同戻り通路38に連通する。一方、作 動油供給通路26aも第1溝部16a→第1溝部20a→作動油入口通路24→ 凹部40bの径路で上記第2作動油戻り通路38に連通し、更に第1作動油戻り 通路36を経てオイルパン34に連通するので、圧油応動装置30によって生起 されていた動力援助操舵力が低減し、時間の経過と共に消失する。 上記と反対に、ステアリングホイールが左に大きな操舵操作力で迴動されると 、弁体14の第1ランド部22aに設けられた凹部40が上記と同様に作動して 圧油応動装置30によって生起されていた動力援助操舵力が低減し、時間の経過 と共に消失する。従って、ステアリング装置の各部、特にリンケージに過大な力 が作用することがなく、同リンケージ等の破損を効果的に防止することができる 。
【0015】 さて、上記の場合、もし上記IないしIV部分の第1及び第2ランド部22a 及び22bに設けられている凹部40a及び40bの円周方向の巾Wがすべて同 一の場合、縦軸に圧油応動装置30の第1又は第2作動油室32a又は32b内 の作動油圧力Pをとり、横軸に時間Tをとって示した図6の線図において、実線 Aで示されているように、運転者によりステアリングホイールに大きな操作力が 加えられた場合4組の凹所40a又は40bが同時に作動油入口道路24に連通 するので、圧油応動装置30の作動油圧力が急激に低下し、操舵トルクが急変す るため、ステアリングホイールを介して運転者が感知するショックが大きく、不 安感及び不快感が著しいという不具合がある。しかしながら、本考案によれば、 上記IないしIV部分の凹部40a及び40bの円周方向の巾Wが、僅かずつ異 るように形成されているので、大きな操舵操作力がステアリングホイールに加え られて弁スリーブ12に対する弁体の相対回転角度が増大する場合、円周方向の 巾Wが大きい凹部40a及び40bから、順次に作動油入口通路24に連通する ので、図6に点線Bで示されているように、圧油応動装置30の作動油圧力が緩 やかに低下し、操舵トルクの変化に基づくショックが緩和されるので、運転者に 与える不安感,不快感を効果的に取除くことができる。
【0016】 次に、本考案の第2実施例を図7ないし図9について説明する。この油圧制御 弁10では、弁スリーブ12の内周円筒面に、4個の第1溝部42aと4個の第 2溝部42bが円周方向に交互に配置され、これら溝部の間に4個の第1ランド 部44aと4個の第2ランド部44bが円周方向に交互に形成されている。一方 、弁体14の外周面に、弁スリーブ12の第1ランド部44aに対応する4個の 第1溝部46aと、弁スリーブ12の第2ランド部44bに対応する4個の第2 溝部46bとが円周方向に交互に形成され、これら溝部の間に、弁スリーブ12 の第1溝部42aに対応する4個の第1ランド部48aと、弁スリーブ12の第 2溝部42bに対応する4個の第2ランド部48bとが、円周方向に交互に形成 されている。そして、弁スリーブ12の第1溝部42aに、圧油源即ちパワース テアリング用オイルポンプ28に連通する作動油供給通路24が半径方向に穿設 され、またその両側の第1及び第2ランド部44a及び44bに、夫々圧油応動 装置30の第1及び第2作動油室32a及び32bに連通する第1及び第2の作 動油供給通路26a及び26bが半径方向に穿設されると共に、同ランド部44 a及び44bに、第1実施例の凹部40a及び40bと同様の凹部50a及び5 0bが設けられている。一方、弁体14の上記第2ランド部48bに半径方向に 延在する第2作動油戻し通路38が穿設され、また同弁体14の中心部分に、軸 線方向に延在する第1作動油戻し通路36が穿設されている。第1作動油戻し通 路36はオイルパン34に連通され、かつその内部には従前の油圧制御弁と同様 にトーションバーが遊挿される。上記凹部50a及び50bの円周方向の巾Wは 、第1実施例と同様に、部分Iないし部分IVにおいて僅かずつ変化して形成さ れている。
【0017】 図7は、上記油圧制御弁10の中立状態を示している。圧油源から作動油入口 通路24に供給された作動油は、図中に矢印で示されているように、円周方向両 側に分れて弁スリーブ12の第1溝部42a→弁体14の第1及び第2溝部46 a及び46b→弁スリーブ12の第2溝部42b→弁体14の第2作動油戻し通 路38→第1作動油戻し通路36の径路でオイルパン34に流れる。従って、圧 油応動装置30の第1及び第2作動油室32a及び32bが共に大気に連通され 、同圧油応動装置は中立状態に休止している。 図8は、ステアリングホイールに通常の右方向の操作力が加えられた場合を示 す。弁体14の第1ランド部48a及び第2ランド部48bと、弁スリーブ12 の第1ランド部44a及び第2ランド部44bとが夫々摺接して、作動油入口通 路24と第2作動油供給通路26bとが第1溝部42a及び第2溝部46bを介 して連通する。一方、第1作動油供給通路26aが第1溝部46a及び第2溝部 42bを介して弁体14内の第2作動油戻し通路38に連通し、更に第1作動油 戻し通路36を経てオイルパン34に連通する。 この結果、圧油応動装置30の第2作動油室32bに上記第2作動油供給通路 26bから作動圧油が供給されると共に、第1作動油室32a内の作動油が上記 第1作動油供給通路26aを経てオイルパン34内に排出され、圧油応動装置3 0によって右方操舵に対する動力援助が行なわれる。 同様に、ステアリングホイールに通常の左方向の操作力が加えられた場合、作 動油入口通路24と第1作動油供給通路26aとが連通して作動圧油が圧油応動 装置30の第1作動油室32aに供給されると共に、同圧油応動装置30の第2 作動油室32b内の作動油が第2作動油供給通路26bから第2作動油戻り通路 38及び第1作動油戻り通路36を経てオイルパン34内に排出される。この結 果、圧油応動装置30によって左方操舵に対する動力援助が行なわれる。
【0018】 次に、図9は例えば車輪が溝に落ちて脱出のために図8の状態から更にステア リングホイールを右に強い操作力をもって廻動させた状態を示す。このとき図の 左半部に示されているように、弁体14の第2ランド部48bの第2作動油戻し 通路38が、弁スリーブ12の第2ランド44bに設けられた凹部50bに連通 するので、作動油入口通路24及び第2作動油供給通路26bが上記戻し通路3 8に連通すると共に、図の右半部に示されているように、第1作動油供給通路2 6aが第1溝部46a及び第2溝部42bを介して第2作動油戻し通路38に連 通する。従って、圧油応動装置30の第1及び第2作動油室30a及び30bの 作動油圧力が低減し、時間の経過と共に大気圧付近まで下降して圧油応動装置の 動力援助が解消する。この結果、ステアリング装置の各部に過大な力が作用する ことが回避され、リンケージ等の破損が防止される。 この際、4組の凹部50a及び50bの円周方向の巾を組毎に僅かずつ変化さ せておくことによって、第1実施例と全く同様に、圧油応動装置30の動力援助 操舵力が急変することなく緩やかに変化し、ステアリングホイールを通じて運転 者に伝達されるショックが緩和されるので、ショックに基づく不安感,不快感を 効果的に解消し又は少くとも低減することができる。
【0019】 なお、上記実施例では、作動油供給通路24が弁スリーブ12の円周方向4個 所に配設され関連する溝部やランド部が夫々4組配設されているが、上記作動油 供給通路及び関連する溝部やランド部を円周方向の3個所に配置し、更に所望に より5個所以上配置することもできる。
【0020】
叙上のように、本考案に係る油圧制御弁は、内周面に夫々複数個の軸線方向に 延在する溝部とランド部とが円周方向に交互に形成されると共に、一端が圧油源 に連通され他端が上記ランド部又は溝部に開口した複数の作動油入口通路と各作 動油入口通路の円周方向両側に配設され一端が上記溝部に開口し他端が圧油応動 装置の作動油室に連通された複数の作動油供給通路とを具えた弁スリーブ、及び 同弁スリーブ内に上記軸線の周りに回転し得るように挿入され、その外周面に夫 々複数個の軸線方向に延在する溝部とランド部とが円周方向に交互に形成される と共に、一端が同溝部又はランド部に開口し他端が貯油源に連通した複数の作動 油戻り通路を具えた弁体からなり、中立状態において、上記弁スリーブと弁体の 溝部とランド部とが相対向して上記作動油入口通路から供給された作動油が上記 作動油戻り通路に流れ、中立状態から弁スリーブに対し弁体が相対回転したとき に、弁スリーブと弁体のランド部とが摺接して上記作動油入口通路と作動油戻り 通路との連通が遮断されて、同作動油入口通路から供給された作動油が同入口通 路両側の作動油供給通路の一方から上記圧油応動装置の一方の作動油室に供給さ れるように構成されたものにおいて、上記弁スリーブ又は弁体のランド部に、中 立状態からの弁スリーブに対する弁体の相対回転変位量が、夫々予め設定された 異る変位量を超えたとき順次に上記作動油入口通路及び圧油応動装置の作動油室 に連通している上記一方の作動油供給通路を上記作動油戻り通路に流通させる凹 部が形成されていることを特徴とし、落輪や悪路走行時等に、ステアリングホイ ールに極めて大きい廻動操作力が加えられた場合に発生し易いステアリングリン ケージ等の破損を効果的に防止することができると共に、その際の動力援助力の 消失又は低減に基づくショックを緩和し運転者に与える不安感や不快感を解消し 又は低減することができるので、実用上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る油圧制御弁の中立状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図2】図1に示した油圧制御弁の通常の操舵時を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図2より更に大きい操舵操作力が加えられた場
合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
【図4】図1に示した油圧制御弁の要部を抽出して示し
た拡大断面図である。
た拡大断面図である。
【図5】図1に示した油圧制御弁の要部を抽出して示し
た拡大断面図である。
た拡大断面図である。
【図6】図1に示した油圧制御弁によって圧油応動装置
に供給される作動油圧力の変化を示した線図である。
に供給される作動油圧力の変化を示した線図である。
【図7】本考案の第2実施例に係る油圧制御弁の中立状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図8】図7に示した油圧制御弁の通常の操舵時を示す
断面図である。
断面図である。
【図9】図8より更に大きい操舵操作力が加えられた場
合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
【図10】従来の油圧制御弁の中立状態を示した概略構
成図である。
成図である。
【図11】図10に示した油圧制御弁の通常の操舵時を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図12】図11より更に大きい操舵操作力が加えられ
た場合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
た場合の油圧制御弁の態様を示した断面図である。
10…油圧制御弁,12…弁スリーブ,14…弁体,2
4…作動油入口通路,26a及び26b…作動油供給通
路,28…圧油源,30…圧油応動装置,36及び38
…作動油戻り通路,34…貯油源
4…作動油入口通路,26a及び26b…作動油供給通
路,28…圧油源,30…圧油応動装置,36及び38
…作動油戻り通路,34…貯油源
Claims (1)
- 【請求項1】 内周面に夫々複数個の軸線方向に延在す
る溝部とランド部とが円周方向に交互に形成されると共
に、一端が圧油源に連通され他端が上記ランド部又は溝
部に開口した複数の作動油入口通路と各作動油入口通路
の円周方向両側に配設され一端が上記溝部に開口し他端
が圧油応動装置の作動油室に連通された複数の作動油供
給通路とを具えた弁スリーブ、及び同弁スリーブ内に上
記軸線の周りに回転し得るように挿入され、その外周面
に夫々複数個の軸線方向に延在する溝部とランド部とが
円周方向に交互に形成されると共に、一端が同溝部又は
ランド部に開口し他端が貯油源に連通した複数の作動油
戻り通路を具えた弁体からなり、中立状態において、上
記弁スリーブと弁体の溝部とランド部とが相対向して上
記作動油入口通路から供給された作動油が上記作動油戻
り通路に流れ、中立状態から弁スリーブに対し弁体が相
対回転したときに、弁スリーブと弁体のランド部とが摺
接して上記作動油入口通路と作動油戻り通路との連通が
遮断されて、同作動油入口通路から供給された作動油が
同入口通路両側の作動油供給通路の一方から上記圧油応
動装置の一方の作動油室に供給されるように構成された
ものにおいて、上記弁スリーブ又は弁体のランド部に、
中立状態からの弁スリーブに対する弁体の相対回転変位
量が、夫々予め設定された異る変位置を超えたとき順次
に上記作動油入口通路及び圧油応動装置の作動油室に連
通している上記一方の作動油供給通路を上記作動油戻り
通路に流通させる凹部が形成されていることを特徴とす
る油圧制御弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8946891U JP2527693Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 油圧制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8946891U JP2527693Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 油圧制御弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0513882U true JPH0513882U (ja) | 1993-02-23 |
| JP2527693Y2 JP2527693Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=13971547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8946891U Expired - Lifetime JP2527693Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 油圧制御弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527693Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP8946891U patent/JP2527693Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2527693Y2 (ja) | 1997-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961008 |