JPH05140231A - 芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物 - Google Patents
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物Info
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- JPH05140231A JPH05140231A JP30075691A JP30075691A JPH05140231A JP H05140231 A JPH05140231 A JP H05140231A JP 30075691 A JP30075691 A JP 30075691A JP 30075691 A JP30075691 A JP 30075691A JP H05140231 A JPH05140231 A JP H05140231A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明では、下記一般式[I]で表される新
規な芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物およ
びその製造方法が提供される。 【構成】 【化1】 (式中X1 およびX2 のいずれか一方はアクリロイルオ
キシ基またはメタクリロイルオキシ基であり、他方は水
素原子またはアルキル基である。)。
規な芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物およ
びその製造方法が提供される。 【構成】 【化1】 (式中X1 およびX2 のいずれか一方はアクリロイルオ
キシ基またはメタクリロイルオキシ基であり、他方は水
素原子またはアルキル基である。)。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、芳香族基を有する多環式
アクリレート系化合物およびその製造方法に関し、さら
に詳しくは、特に光学繊維、光学メモリディスク、プラ
スチックレンズなどの光学材料として有用な新規なアク
リレート重合体またはメタクリレート重合体(以下、ア
クリレートおよびメタクリレートを略称して(メタ)ア
クリレートということがある)を形成しうる新規な芳香
族基を有する多環式アクリレート系化合物とその製造方
法に関する。
アクリレート系化合物およびその製造方法に関し、さら
に詳しくは、特に光学繊維、光学メモリディスク、プラ
スチックレンズなどの光学材料として有用な新規なアク
リレート重合体またはメタクリレート重合体(以下、ア
クリレートおよびメタクリレートを略称して(メタ)ア
クリレートということがある)を形成しうる新規な芳香
族基を有する多環式アクリレート系化合物とその製造方
法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、PMMA(ポリメチルメタ
クリレート)などの(メタ)アクリレート重合体は、透
明性および耐候性に優れるとともに複屈折が少ないた
め、特に光学繊維、光学メモリディスクなどの光学用材
料として広く利用されている。
クリレート)などの(メタ)アクリレート重合体は、透
明性および耐候性に優れるとともに複屈折が少ないた
め、特に光学繊維、光学メモリディスクなどの光学用材
料として広く利用されている。
【0003】このような従来使用されている(メタ)ア
クリレート重合体には、用途に応じて透明性、耐熱性、
熱安定性、耐薬品性、耐溶剤性などの向上が一層望まれ
ているのが実状である。
クリレート重合体には、用途に応じて透明性、耐熱性、
熱安定性、耐薬品性、耐溶剤性などの向上が一層望まれ
ているのが実状である。
【0004】このような要望に応えるものとして、特開
昭58−221808号公報、特開昭59−13670
4号公報、特開昭59−162503号公報、特開昭5
9−172603号公報、特開昭59−176703号
公報、特開昭59−200202号公報、特開昭59−
214802号公報、特開昭60−124605号公
報、特開昭60−144313号公報には、多環式脂環
族アルキル(メタ)アクリレートを単独重合または共重
合させて得られる(メタ)アクリレート重合体が提案さ
れている。これら公報に開示されている多環式脂環族ア
ルキル(メタ)アクリレート重合体または共重合体で
は、いずれも従来から使用されている(メタ)アクリレ
ート重合体に比較して耐熱性、熱安定性が改善されてい
る。
昭58−221808号公報、特開昭59−13670
4号公報、特開昭59−162503号公報、特開昭5
9−172603号公報、特開昭59−176703号
公報、特開昭59−200202号公報、特開昭59−
214802号公報、特開昭60−124605号公
報、特開昭60−144313号公報には、多環式脂環
族アルキル(メタ)アクリレートを単独重合または共重
合させて得られる(メタ)アクリレート重合体が提案さ
れている。これら公報に開示されている多環式脂環族ア
ルキル(メタ)アクリレート重合体または共重合体で
は、いずれも従来から使用されている(メタ)アクリレ
ート重合体に比較して耐熱性、熱安定性が改善されてい
る。
【0005】しかしながら上述したように(メタ)アク
リレート重合体に対する要求はより一層厳しくなってき
ており、より一層耐熱性、熱安定性が向上されていると
ともに、さらに耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などにも
優れ、特に優れた剛性などの機械的特性を付与された
(メタ)アクリレート重合体の出現が望まれており、こ
のため、このような重合体を提供するための単量体の出
現が望まれている。
リレート重合体に対する要求はより一層厳しくなってき
ており、より一層耐熱性、熱安定性が向上されていると
ともに、さらに耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などにも
優れ、特に優れた剛性などの機械的特性を付与された
(メタ)アクリレート重合体の出現が望まれており、こ
のため、このような重合体を提供するための単量体の出
現が望まれている。
【0006】本発明者らは、上記のような従来技術に鑑
みて研究を行った結果、以下に詳述するラジカル重合可
能な一般式[I]で表わされる芳香族基を有する多環式
(メタ)アクリレート系化合物を見出し、さらにこの芳
香族基を有する多環式(メタ)アクリレート系化合物を
重合させることによって、優れた特性を有する多環式
(メタ)アクリレート系重合体が得られることを見出し
て、発明を完成するに至った。
みて研究を行った結果、以下に詳述するラジカル重合可
能な一般式[I]で表わされる芳香族基を有する多環式
(メタ)アクリレート系化合物を見出し、さらにこの芳
香族基を有する多環式(メタ)アクリレート系化合物を
重合させることによって、優れた特性を有する多環式
(メタ)アクリレート系重合体が得られることを見出し
て、発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、光散乱性が極めて小さく、透
明性に優れるとともに耐熱性、熱安定性、耐薬品性、耐
溶剤性、誘導特性などに優れ、さらに特に剛性などの機
械的特性にも優れて、特に光学用途に有用な新規(メ
タ)アクリレート重合体を製造するために用いられる、
新規な芳香族基を有する多環式(メタ)アクリレートお
よびその製造方法を提供することを目的としている。
明性に優れるとともに耐熱性、熱安定性、耐薬品性、耐
溶剤性、誘導特性などに優れ、さらに特に剛性などの機
械的特性にも優れて、特に光学用途に有用な新規(メ
タ)アクリレート重合体を製造するために用いられる、
新規な芳香族基を有する多環式(メタ)アクリレートお
よびその製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る芳香族基を有する多環式ア
クリレート系化合物は、下記一般式[I]で表される;
クリレート系化合物は、下記一般式[I]で表される;
【0009】
【化9】
【0010】(式[I]において、pおよびqは0また
は1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2で
あり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアル
コキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよく、X1 およびX
2 のいずれか一方は、下記式[X]で表わされるアクリ
ロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基であり、
他方は水素原子またはアルキル基である。);
は1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2で
あり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアル
コキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよく、X1 およびX
2 のいずれか一方は、下記式[X]で表わされるアクリ
ロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基であり、
他方は水素原子またはアルキル基である。);
【0011】
【化10】
【0012】(式中Rは、水素原子またはメチル基であ
る。)。本発明に係る上記芳香族基を有する多環式アク
リレート系化合物[I]は、アクリル酸、メタクリル酸
またはそれらのエステル形成性誘導体と、下記一般式
[II]で表される多環式アルコールまたはそのエステル
形成性誘導体とを、反応させることにより製造すること
ができる。
る。)。本発明に係る上記芳香族基を有する多環式アク
リレート系化合物[I]は、アクリル酸、メタクリル酸
またはそれらのエステル形成性誘導体と、下記一般式
[II]で表される多環式アルコールまたはそのエステル
形成性誘導体とを、反応させることにより製造すること
ができる。
【0013】
【化11】
【0014】(式[II]において、pおよびqは0また
は1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2で
あり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアル
コキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよく、Y1 およびY
2 のいずれか一方はヒドロキシル基であり、他方は水素
原子またはアルキル基である。)。
は1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2で
あり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアル
コキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよく、Y1 およびY
2 のいずれか一方はヒドロキシル基であり、他方は水素
原子またはアルキル基である。)。
【0015】また上記のような芳香族基を有する多環式
アクリレート系化合物[I]は、アクリル酸またはメタ
クリル酸と、下記一般式[III ]で表される多環式オレ
フィンとを反応させることにより製造することができ
る。
アクリレート系化合物[I]は、アクリル酸またはメタ
クリル酸と、下記一般式[III ]で表される多環式オレ
フィンとを反応させることにより製造することができ
る。
【0016】
【化12】
【0017】(式[III ]において、pおよびqは0ま
たは1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2
であり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびア
ルコキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよい。)。
たは1以上の整数であり、mおよびnは0、1または2
であり、R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびア
ルコキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、R13が
結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原
子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を
介して結合していてもよく、また、n=m=0のときR
15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環また
は多環の芳香族環を形成していてもよい。)。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る芳香族基を有
する多環式アクリレート系化合物について具体的に説明
する。
する多環式アクリレート系化合物について具体的に説明
する。
【0019】本発明に係る芳香族基を有する多環式アク
リレート系化合物は、下記一般式[I]で表される。
リレート系化合物は、下記一般式[I]で表される。
【0020】
【化13】
【0021】ただし上記一般式[I]において、pおよ
びqは0または1以上の整数であり、mおよびnは0、
1または2である。またR1 〜R19はそれぞれ独立に水
素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基およびアルコキシ基よりなる群から選ばれる原子
もしくは基を表し、R9 およびR10が結合している炭素
原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合
している炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3の
アルキレン基を介して結合していてもよい。
びqは0または1以上の整数であり、mおよびnは0、
1または2である。またR1 〜R19はそれぞれ独立に水
素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基およびアルコキシ基よりなる群から選ばれる原子
もしくは基を表し、R9 およびR10が結合している炭素
原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合
している炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3の
アルキレン基を介して結合していてもよい。
【0022】また、n=m=0のときR15とR12または
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよい。X1 およびX2 のいずれか一
方は、下記式で表わされるアクリロイルオキシ基または
メタクリロイルオキシ基であり、他方は水素原子または
アルキル基である。
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよい。X1 およびX2 のいずれか一
方は、下記式で表わされるアクリロイルオキシ基または
メタクリロイルオキシ基であり、他方は水素原子または
アルキル基である。
【0023】
【化14】
【0024】本発明では、上記式[I]で表される芳香
族基を有する多環式アクリレート系化合物として、具体
的に以下のような化合物を例示することができる。5(ま
たは6)-フェニル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アク
リレート、
族基を有する多環式アクリレート系化合物として、具体
的に以下のような化合物を例示することができる。5(ま
たは6)-フェニル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アク
リレート、
【0025】
【化15】
【0026】5(または6)-メチル-5(または6)-フェニル-
ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート(下記に
は、5位にフェニル基及びメチル基が結合している構造
を示した)、
ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート(下記に
は、5位にフェニル基及びメチル基が結合している構造
を示した)、
【0027】
【化16】
【0028】5(または6)-ベンジル-ビシクロ[2.2.1]
ヘプチル-2-アクリレート、
ヘプチル-2-アクリレート、
【0029】
【化17】
【0030】5(または6)-(2-フェニルエチル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
【0031】
【化18】
【0032】5(または6)-トリル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘ
プチル-2-アクリレート、
プチル-2-アクリレート、
【0033】
【化19】
【0034】5(または6)-(エチルフェニル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
【0035】
【化20】
【0036】5(または6)-(イソプロピルフェニル)-ビシ
クロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
クロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
【0037】
【化21】
【0038】8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.0.12,5]-デ
シル-3(または4)-アクリレート、
シル-3(または4)-アクリレート、
【0039】
【化22】
【0040】8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.0.12,5]-ウ
ンデシル-3-アクリレート、
ンデシル-3-アクリレート、
【0041】
【化23】
【0042】シクロペンタジエン-アセナフチレン付加
物をアクリレート化した化合物、
物をアクリレート化した化合物、
【0043】
【化24】
【0044】5(または6)-(α-ナフチル)-ビシクロ[2.
2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
【0045】
【化25】
【0046】5(または6)-(アントラセニル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-アクリレート、
【0047】
【化26】
【0048】8(または9)-フェニル-テトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]ドデシル-3-アクリレート、
0.12,5.17,10]ドデシル-3-アクリレート、
【0049】
【化27】
【0050】11(または12)-フェニル-ヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]ヘプタデシル-4-ア
クリレート、
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]ヘプタデシル-4-ア
クリレート、
【0051】
【化28】
【0052】5(または6)-フェニル-ビシクロ[2.2.1]
ヘプチル-2-メタクリレート、
ヘプチル-2-メタクリレート、
【0053】
【化29】
【0054】5(または6)-メチル 5(または6)-フェニル
-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート(下記
には5位にフェニル基及びメチル基が結合している構造
を示した)、
-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート(下記
には5位にフェニル基及びメチル基が結合している構造
を示した)、
【0055】
【化30】
【0056】5(または6)-ベンジル-ビシクロ[2.2.1]
ヘプチル-2-メタクリレート、
ヘプチル-2-メタクリレート、
【0057】
【化31】
【0058】5(または6)-(2-フェニルエチル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
【0059】
【化32】
【0060】5(または6)-トリル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘ
プチル-2-メタクリレート、
プチル-2-メタクリレート、
【0061】
【化33】
【0062】5(または6)-(エチルフェニル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
【0063】
【化34】
【0064】5(または6)-(イソプロピルフェニル)-ビシ
クロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
クロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
【0065】
【化35】
【0066】8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.0.12,5]-デ
シル-3(または4 )-メタクリレート、
シル-3(または4 )-メタクリレート、
【0067】
【化36】
【0068】8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.0.12,5]-ウ
ンデシル-3-メタクリレート、
ンデシル-3-メタクリレート、
【0069】
【化37】
【0070】シクロペンタジエン-アセナフチレン付加
物をメタクリレート化した化合物、
物をメタクリレート化した化合物、
【0071】
【化38】
【0072】5(または6)-(α-ナフチル)-ビシクロ[2.
2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
【0073】
【化39】
【0074】5(または6)-(アントラセニル)-ビシクロ
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタクリレート、
【0075】
【化40】
【0076】8(または9)-フェニル-テトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]ドデシル-3-メタクリレート、
0.12,5.17,10]ドデシル-3-メタクリレート、
【0077】
【化41】
【0078】11(または12)-フェニル-ヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]ヘプタデシル-4-メ
タクリレート、
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]ヘプタデシル-4-メ
タクリレート、
【0079】
【化42】
【0080】上記一般式[I]で表される芳香族基を有
する多環式アクリレート系化合物は、IR(赤外)分光
分析法およびNMR(核磁気共鳴)分析法で同定するこ
とができる。たとえば、式[I]においてp、q、mお
よびnは0であり、R1 〜R 19およびX2 はそれぞれ水
素原子であって、X1 がメタクリロイルオキシ基であ
る、5-フェニル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタク
リレートについていえば、IRスペクトルでは、172
5cm-1および1635cm-1にそれぞれメタクリロイ
ル基のC=O結合、C=C結合に由来するピークが、ま
た700cm-1にフェニル基に由来するピークが認めら
れる。またNMRスペクトルでは、7.1〜7.3ppm
にフェニル基に由来するピークが、4.7〜5.1ppm
にノルボルネン環に由来するピークが、5.5〜6.5
ppm にメタクリル酸エステルに由来するピークが認めら
れる。
する多環式アクリレート系化合物は、IR(赤外)分光
分析法およびNMR(核磁気共鳴)分析法で同定するこ
とができる。たとえば、式[I]においてp、q、mお
よびnは0であり、R1 〜R 19およびX2 はそれぞれ水
素原子であって、X1 がメタクリロイルオキシ基であ
る、5-フェニル-ビシクロ[2.2.1 ]ヘプチル-2-メタク
リレートについていえば、IRスペクトルでは、172
5cm-1および1635cm-1にそれぞれメタクリロイ
ル基のC=O結合、C=C結合に由来するピークが、ま
た700cm-1にフェニル基に由来するピークが認めら
れる。またNMRスペクトルでは、7.1〜7.3ppm
にフェニル基に由来するピークが、4.7〜5.1ppm
にノルボルネン環に由来するピークが、5.5〜6.5
ppm にメタクリル酸エステルに由来するピークが認めら
れる。
【0081】本発明に係る上記一般式[I]で表される
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物は、新規
な化合物である。このような一般式[I]で表される芳
香族基を有する多環式アクリレート系化合物を単独重合
または共重合させると、透明性に優れるとともに耐熱
性、熱安定性、耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などに優
れ、さらに特に剛性などの機械的特性にも優れ、特に光
学用途に有用な新規(メタ)アクリレート重合体が得ら
れる。
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物は、新規
な化合物である。このような一般式[I]で表される芳
香族基を有する多環式アクリレート系化合物を単独重合
または共重合させると、透明性に優れるとともに耐熱
性、熱安定性、耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などに優
れ、さらに特に剛性などの機械的特性にも優れ、特に光
学用途に有用な新規(メタ)アクリレート重合体が得ら
れる。
【0082】次に上記のような一般式[I]で表される
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物の製造方
法について説明する。本発明に係る一般式[I]で表さ
れる多環式アクリレート系化合物の第1の製造方法で
は、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらのエステル
形成性誘導体と、多環式アクリレート系化合物に対応す
る構造を有する下記一般式[II]で表される多環式アル
コールまたはそのエステル形成性誘導体とを反応させ
る。
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物の製造方
法について説明する。本発明に係る一般式[I]で表さ
れる多環式アクリレート系化合物の第1の製造方法で
は、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらのエステル
形成性誘導体と、多環式アクリレート系化合物に対応す
る構造を有する下記一般式[II]で表される多環式アル
コールまたはそのエステル形成性誘導体とを反応させ
る。
【0083】
【化43】
【0084】…[II] 上記式[II]において、pおよびqは0または1以上の
整数であり、mおよびnは0、1または2である。また
R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ
基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9
およびR10が結合している炭素原子と、R13が結合して
いる炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは直
接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結
合していてもよい。また、n=m=0のときR15とR12
またはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の
芳香族環を形成していてもよい。Y1 およびY2 のいず
れか一方はヒドロキシル基であり、他方は水素原子また
はアルキル基である。
整数であり、mおよびnは0、1または2である。また
R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ
基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9
およびR10が結合している炭素原子と、R13が結合して
いる炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは直
接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結
合していてもよい。また、n=m=0のときR15とR12
またはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の
芳香族環を形成していてもよい。Y1 およびY2 のいず
れか一方はヒドロキシル基であり、他方は水素原子また
はアルキル基である。
【0085】このような一般式[II]で表される多環式
アルコールまたはそのエステル形成性誘導体は、上記一
般式[II]で表されるアルコール化合物に対応する構造
を有する下記一般式[III]で表される多環式オレフィ
ンの不飽和結合に、蟻酸を付加反応させて該多環式オレ
フィンの蟻酸エステルを形成させた後、該蟻酸エステル
を加水分解することによって製造することができる。
アルコールまたはそのエステル形成性誘導体は、上記一
般式[II]で表されるアルコール化合物に対応する構造
を有する下記一般式[III]で表される多環式オレフィ
ンの不飽和結合に、蟻酸を付加反応させて該多環式オレ
フィンの蟻酸エステルを形成させた後、該蟻酸エステル
を加水分解することによって製造することができる。
【0086】
【化44】
【0087】上記式[III ]において、pおよびqは0
または1以上の整数であり、mおよびnは0、1または
2である。またR1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、
ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基お
よびアルコキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは
基を表し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、
R13が結合している炭素原子またはR11が結合している
炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよい。また、n=m=0の
ときR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単
環または多環の芳香族環を形成していてもよい。このよ
うな環式オレフィンの調製方法については詳細を後述す
る。
または1以上の整数であり、mおよびnは0、1または
2である。またR1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、
ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基お
よびアルコキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは
基を表し、R9 およびR10が結合している炭素原子と、
R13が結合している炭素原子またはR11が結合している
炭素原子とは直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよい。また、n=m=0の
ときR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単
環または多環の芳香族環を形成していてもよい。このよ
うな環式オレフィンの調製方法については詳細を後述す
る。
【0088】一般式[III]で表される多環式オレフィ
ンと蟻酸との反応は、多環式オレフィンと、該多環式オ
レフィンに対してモル比で通常1〜10倍、好ましくは
2〜6倍量の蟻酸との混合物を、通常50〜200℃、
好ましくは70〜150℃で、特に好ましくは蟻酸が還
流する条件下に行なわれる。この反応では、一般式[II
I]で表される環式オレフィンの二重結合部位に蟻酸が
付加されて、多環式オレフィンの蟻酸エステルが生成す
る。次いで該多環式オレフィンの蟻酸エステルを、水・
エタノール混合溶媒中で苛性ソーダなどの苛性アルカリ
を用いて、常温〜100℃の条件下に加水分解させるこ
とにより、一般式[II]で表される多環式アルコールが
得られる。この際、苛性アルカリは該多環式オレフィン
の蟻酸エステルに対してモル比で、通常0.7〜2、好
ましくは1.0〜1.5の量で用いることが望ましい。
ンと蟻酸との反応は、多環式オレフィンと、該多環式オ
レフィンに対してモル比で通常1〜10倍、好ましくは
2〜6倍量の蟻酸との混合物を、通常50〜200℃、
好ましくは70〜150℃で、特に好ましくは蟻酸が還
流する条件下に行なわれる。この反応では、一般式[II
I]で表される環式オレフィンの二重結合部位に蟻酸が
付加されて、多環式オレフィンの蟻酸エステルが生成す
る。次いで該多環式オレフィンの蟻酸エステルを、水・
エタノール混合溶媒中で苛性ソーダなどの苛性アルカリ
を用いて、常温〜100℃の条件下に加水分解させるこ
とにより、一般式[II]で表される多環式アルコールが
得られる。この際、苛性アルカリは該多環式オレフィン
の蟻酸エステルに対してモル比で、通常0.7〜2、好
ましくは1.0〜1.5の量で用いることが望ましい。
【0089】次いで、上記のような一般式[II]で表さ
れる多環式アルコールと、(i) アクリル酸またはメタク
リル酸、または(ii)アクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル形成性誘導体とを反応させてエステルを形成させ
ると、一般式[I]で表される多環式アクリレート系化
合物が得られる。
れる多環式アルコールと、(i) アクリル酸またはメタク
リル酸、または(ii)アクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル形成性誘導体とを反応させてエステルを形成させ
ると、一般式[I]で表される多環式アクリレート系化
合物が得られる。
【0090】このエステル化反応は、以下のような条件
下に実施される。一般式[II]で表される多環式アルコ
ールと(i) (メタ)アクリル酸とを直接エステル化反応
させる場合には、該アルコールと(メタ)アクリル酸と
を酸性触媒の存在下に、常圧、60℃〜150℃の条件
下、生成する水を除去しながらエステル化反応させるこ
とが好ましい。この酸性触媒としては、具体的に硫酸、
p-トルエンスルホン酸、スルホン酸型イオン交換樹脂、
塩酸などを挙げることができる。
下に実施される。一般式[II]で表される多環式アルコ
ールと(i) (メタ)アクリル酸とを直接エステル化反応
させる場合には、該アルコールと(メタ)アクリル酸と
を酸性触媒の存在下に、常圧、60℃〜150℃の条件
下、生成する水を除去しながらエステル化反応させるこ
とが好ましい。この酸性触媒としては、具体的に硫酸、
p-トルエンスルホン酸、スルホン酸型イオン交換樹脂、
塩酸などを挙げることができる。
【0091】また、多環式アルコール[II]と(ii)(メ
タ)アクリル酸のエステル形成性誘導体とを用いてエス
テル化反応を行う場合には、該アルコールと(メタ)ア
クリル酸のエステル形成性誘導体とを、常圧において、
−10℃から30℃において数時間かけてエステル化反
応させることが好ましい。この際、生成する塩酸の受容
体としてトリエチルアミン、水酸化ナトリウムなどのア
ルカリを加えてもよい。(メタ)アクリル酸のエステル
形成性誘導体としては、具体的に、アクリル酸クロライ
ド、メタクリル酸クロライドなどのアクリル酸ハライ
ド、メタクリル酸ハライドを挙げることができる。
タ)アクリル酸のエステル形成性誘導体とを用いてエス
テル化反応を行う場合には、該アルコールと(メタ)ア
クリル酸のエステル形成性誘導体とを、常圧において、
−10℃から30℃において数時間かけてエステル化反
応させることが好ましい。この際、生成する塩酸の受容
体としてトリエチルアミン、水酸化ナトリウムなどのア
ルカリを加えてもよい。(メタ)アクリル酸のエステル
形成性誘導体としては、具体的に、アクリル酸クロライ
ド、メタクリル酸クロライドなどのアクリル酸ハライ
ド、メタクリル酸ハライドを挙げることができる。
【0092】本発明では、さらに下記のような第2の製
造方法によって上記一般式[I]で表される多環式アク
リレート系化合物を製造することができる。すなわち目
的とする多環式アクリレート系化合物に対応する構造を
有する上記一般式[III]で表される多環式オレフィン
に、アクリル酸またはメタクリル酸を付加反応させるこ
とにより得られる。
造方法によって上記一般式[I]で表される多環式アク
リレート系化合物を製造することができる。すなわち目
的とする多環式アクリレート系化合物に対応する構造を
有する上記一般式[III]で表される多環式オレフィン
に、アクリル酸またはメタクリル酸を付加反応させるこ
とにより得られる。
【0093】ここで上記一般式[III]で表される多環
式オレフィンは、下記のようにシクロペンタジエン化合
物と、反応性の二重結合部位を有する芳香族オレフィン
(またはノルボルネン環炭素原子上に芳香族基を有する
ノルボルネンの誘導体)とをディールスアルダー反応さ
せることによって調製することができる。
式オレフィンは、下記のようにシクロペンタジエン化合
物と、反応性の二重結合部位を有する芳香族オレフィン
(またはノルボルネン環炭素原子上に芳香族基を有する
ノルボルネンの誘導体)とをディールスアルダー反応さ
せることによって調製することができる。
【0094】この反応は、具体的に次の式で表される。
上記一般式[III]で表される多環式オレフィンにおい
て、pが0である場合には、下記式で示される。
上記一般式[III]で表される多環式オレフィンにおい
て、pが0である場合には、下記式で示される。
【0095】
【化45】
【0096】また上記一般式[III]で表される多環式
オレフィンにおいて、pが1以上である場合には、下記
式で示される。
オレフィンにおいて、pが1以上である場合には、下記
式で示される。
【0097】
【化46】
【0098】一般式[III]で表される化合物とアクリ
ル酸またはメタクリル酸との反応は、常圧または加圧
下、酸性触媒を用いて60℃〜150℃において数時間
かけて行なわれる。
ル酸またはメタクリル酸との反応は、常圧または加圧
下、酸性触媒を用いて60℃〜150℃において数時間
かけて行なわれる。
【0099】酸性触媒としては、具体例に、硫酸、三フ
ッ化ホウ素、パーフルオロ酢酸、ポリリン酸、活性白
土、酸性イオン交換樹脂などを挙げることができる。上
記のような第1または第2の製造方法によって、本発明
に係る一般式[I]で表される芳香族基を有する多環式
アクリレートまたはメタクリレートを得ることができ
る。
ッ化ホウ素、パーフルオロ酢酸、ポリリン酸、活性白
土、酸性イオン交換樹脂などを挙げることができる。上
記のような第1または第2の製造方法によって、本発明
に係る一般式[I]で表される芳香族基を有する多環式
アクリレートまたはメタクリレートを得ることができ
る。
【0100】
【発明の効果】本発明に係る一般式[I]で表わされる
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物は、新規
な化合物であって、この多環式アクリレート系化合物を
単独重合あるいは共重合させると、透明性、耐熱性、熱
安定性、耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などの物理的お
よび化学的性質に優れた、さらに特に剛性などの機械的
特性にも優れた(メタ)アクリレート系重合体を形成し
うる。
芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物は、新規
な化合物であって、この多環式アクリレート系化合物を
単独重合あるいは共重合させると、透明性、耐熱性、熱
安定性、耐薬品性、耐溶剤性、誘導特性などの物理的お
よび化学的性質に優れた、さらに特に剛性などの機械的
特性にも優れた(メタ)アクリレート系重合体を形成し
うる。
【0101】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0102】
【実施例1】 (5(または6)-フェニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプチル-2-
アクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器に5-フェ
ニル- ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2- エン(PBH)5
0g、アクリル酸90g、濃硫酸6.1g、ハイドロキ
ノン0.5gを入れ、80℃の温度にて2時間攪拌を続
けた。この時PBHの反応率は86%であった。反応液
をエーテルで希釈し、水および希アルカリ水そして水で
洗浄後、エーテルを留去し、少量のN,N'- ジ- β- ナフ
チル-p-フェニレンジアミンを添加して減圧蒸留した。
得られた生成物は純度99.3%のアクリル酸PBHエ
ステルであった。IRスペクトル、NMRスペクトルお
よびMSスペクトルを表1に示した。図1にNMRチャ
ートを示した。
アクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器に5-フェ
ニル- ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2- エン(PBH)5
0g、アクリル酸90g、濃硫酸6.1g、ハイドロキ
ノン0.5gを入れ、80℃の温度にて2時間攪拌を続
けた。この時PBHの反応率は86%であった。反応液
をエーテルで希釈し、水および希アルカリ水そして水で
洗浄後、エーテルを留去し、少量のN,N'- ジ- β- ナフ
チル-p-フェニレンジアミンを添加して減圧蒸留した。
得られた生成物は純度99.3%のアクリル酸PBHエ
ステルであった。IRスペクトル、NMRスペクトルお
よびMSスペクトルを表1に示した。図1にNMRチャ
ートを示した。
【0103】
【実施例2】 (8,9-ベンゾ- トリシクロ[4.3.01,6.12,5]-デシル-3
(または4)- アクリレートの合成) 実施例1のPBHを8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.01,6.
12,5]-3-デセン(BTCD)に変えて実施例1と同様
にして純度98.9%のアクリル酸MTDエステル混合
物を得た。IRスペクトル、NMRスペクトル、MSス
ペクトルのデータを表1に示した。
(または4)- アクリレートの合成) 実施例1のPBHを8,9-ベンゾ-トリシクロ[4.3.01,6.
12,5]-3-デセン(BTCD)に変えて実施例1と同様
にして純度98.9%のアクリル酸MTDエステル混合
物を得た。IRスペクトル、NMRスペクトル、MSス
ペクトルのデータを表1に示した。
【0104】
【実施例3】 (5(または6)- フェニル- ビシクロ[2.2.1]ヘプチル-
2- メタクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器にPBH
50g、メタクリル酸100g、アンバーリスト15
(オルガノ株式会社製、イオン交換樹脂)1g、ハイド
ロキノン0.5gを入れ、80℃にて5時間反応を続け
た。この時のPBHの転化率は98.6%であった。反
応液を濾過し、固体触媒を除き、実施例1と同様に精製
し、純度99.1%のメタクリル酸PBHエステルを得
た。IRスペクトル、NMRスペクトル、MSスペクト
ルのデータを表1に示した。
2- メタクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器にPBH
50g、メタクリル酸100g、アンバーリスト15
(オルガノ株式会社製、イオン交換樹脂)1g、ハイド
ロキノン0.5gを入れ、80℃にて5時間反応を続け
た。この時のPBHの転化率は98.6%であった。反
応液を濾過し、固体触媒を除き、実施例1と同様に精製
し、純度99.1%のメタクリル酸PBHエステルを得
た。IRスペクトル、NMRスペクトル、MSスペクト
ルのデータを表1に示した。
【0105】
【実施例4】 (8,9-ベンゾ- トリシクロ[4.3.01,6.12,5]-デシル-3
(または4)- メタクリレートの合成) 実施例3のPBHをBTCDにアンバーリスト15を活
性白土に変えて実施例3と同様にして純度98.8%の
メタクリル酸BTCDエステル混合物を得た。IRスペ
クトル、NMRスペクトル、MSスペクトルのデータを
表1に示した。図2にNMRチャートを示した。
(または4)- メタクリレートの合成) 実施例3のPBHをBTCDにアンバーリスト15を活
性白土に変えて実施例3と同様にして純度98.8%の
メタクリル酸BTCDエステル混合物を得た。IRスペ
クトル、NMRスペクトル、MSスペクトルのデータを
表1に示した。図2にNMRチャートを示した。
【0106】
【実施例5】 (5(または6)-フェニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプチル-2-
アクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器に蟻酸5
0mlを装入し、70℃においてPBH 50gを30分
かけて滴下した。その後、蟻酸還流下4時間反応を続け
た。その後常圧下蟻酸を留去後、水酸化カリウム溶液
(KOH/水/エタノール=1/1/3)200mlを加
え、50℃で2時間かけてけん化した。反応液を水洗後
減圧蒸留することによって純度99.1%の2(または3)
- ヒドロキシ-5- フェニル- ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン(PBH−OH)を得た。
アクリレートの合成) 攪拌器を備えた500ml容量のガラス製反応器に蟻酸5
0mlを装入し、70℃においてPBH 50gを30分
かけて滴下した。その後、蟻酸還流下4時間反応を続け
た。その後常圧下蟻酸を留去後、水酸化カリウム溶液
(KOH/水/エタノール=1/1/3)200mlを加
え、50℃で2時間かけてけん化した。反応液を水洗後
減圧蒸留することによって純度99.1%の2(または3)
- ヒドロキシ-5- フェニル- ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン(PBH−OH)を得た。
【0107】上記で得たPBH−OH 10g、トルエ
ン50mlを攪拌器を備えた300mlフラスコに装入し、
0℃にてアクリル酸クロライドの40vol%トルエン溶液
を15ml、30分かけて滴下した。滴下後1時間かけて
アクリル酸クロライドが還流するまで昇温し、5時間反
応を続けた。得られた反応液を水洗後トルエンを留去
し、蒸留精製することによって純度97.4%のアクリ
ル酸PBHエステルを得た(PBH−OHの転化率91
%)。生成物は実施例1と同様にして確認した。 [重合体の製造]
ン50mlを攪拌器を備えた300mlフラスコに装入し、
0℃にてアクリル酸クロライドの40vol%トルエン溶液
を15ml、30分かけて滴下した。滴下後1時間かけて
アクリル酸クロライドが還流するまで昇温し、5時間反
応を続けた。得られた反応液を水洗後トルエンを留去
し、蒸留精製することによって純度97.4%のアクリ
ル酸PBHエステルを得た(PBH−OHの転化率91
%)。生成物は実施例1と同様にして確認した。 [重合体の製造]
【0108】
【参考例1〜4】実施例1〜4で製造した多環式アルキ
ル(メタ)アクリレート99重量部、n-オクチルメルカ
プタン0.05部、2,2'- アゾビスイソブチロニトリル
0.05部からなる単量体混合物を酸素不存在下で混合
し、80℃、24時間で重合した。物性測定するために
220℃、hot press により1mmおよび2mm厚のプレス
成形シートを作成した。この重合体を下記の方法で評価
し、その結果を表2に示した。 (1)極限粘度[η] 30℃のトルエン溶液で測定 (2)ガラス転移点(Tg) TMA(Dupon 社製)で
測定 (3)軟化点 TMA(Dupon 社製)で測定 (4)結晶化度 X線回折法で測定 (5)屈折率(nD ) アツベ屈折計によって測定 (6)透明性 ASTM D 1003-52に準拠して測定 (7)剛性(FM) ASTM D 790に準拠して測定
ル(メタ)アクリレート99重量部、n-オクチルメルカ
プタン0.05部、2,2'- アゾビスイソブチロニトリル
0.05部からなる単量体混合物を酸素不存在下で混合
し、80℃、24時間で重合した。物性測定するために
220℃、hot press により1mmおよび2mm厚のプレス
成形シートを作成した。この重合体を下記の方法で評価
し、その結果を表2に示した。 (1)極限粘度[η] 30℃のトルエン溶液で測定 (2)ガラス転移点(Tg) TMA(Dupon 社製)で
測定 (3)軟化点 TMA(Dupon 社製)で測定 (4)結晶化度 X線回折法で測定 (5)屈折率(nD ) アツベ屈折計によって測定 (6)透明性 ASTM D 1003-52に準拠して測定 (7)剛性(FM) ASTM D 790に準拠して測定
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【化47】
【図1】 実施例1で合成した5(または6)- フェニル-
ビシクロ[2.2.1]ヘプチル-2- アクリレートの1H−N
MRスペクトルである。
ビシクロ[2.2.1]ヘプチル-2- アクリレートの1H−N
MRスペクトルである。
【図2】 実施例4で合成した8,9-ベンゾ- トリシクロ
[4.3.01,6.12,5]-デシル-3(または4)- アクリレート
の1H−NMRスペクトルである。
[4.3.01,6.12,5]-デシル-3(または4)- アクリレート
の1H−NMRスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸 田 義 久 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】一般式[I]で表される芳香族基を有する
多環式アクリレート系化合物; 【化1】 …[I] (式[I]において、pおよびqは0または1以上の整
数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1 〜
R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基より
なる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9 および
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合して
いてもよく、また、n=m=0のときR15とR12または
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよく、X1 およびX2 のいずれか一
方は、下記式[X]で表わされるアクリロイルオキシ基
またはメタクリロイルオキシ基であり、他方は水素原子
またはアルキル基である。); 【化2】 (式中Rは、水素原子またはメチル基である。)。 - 【請求項2】アクリル酸、メタクリル酸またはそれらの
エステル形成性誘導体と、下記一般式[II]で表される
多環式アルコールまたはそのエステル形成性誘導体と
を、反応させ、下記一般式[I]で表される芳香族基を
有する多環式アクリレート系化合物を製造する方法; 【化3】 …[II] (式[II]において、pおよびqは0または1以上の整
数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1 〜
R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基より
なる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9 および
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合して
いてもよく、また、n=m=0のときR15とR12または
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよく、Y1 およびY2 のいずれか一
方はヒドロキシル基であり、他方は水素原子またはアル
キル基である。)、 【化4】 …[I] (式[I]において、pおよびqは0または1以上の整
数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1 〜
R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基より
なる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9 および
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合して
いてもよく、また、n=m=0のときR15とR12または
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよく、X1 およびX2 のいずれか一
方は、下記式[X]で表わされるアクリロイルオキシ基
またはメタクリロイルオキシ基であり、他方は水素原子
またはアルキル基である。); 【化5】 (式中Rは、水素原子またはメチル基である。)。 - 【請求項3】アクリル酸またはメタクリル酸と、下記一
般式[III]で表される多環式オレフィンとを反応さ
せ、下記一般式[I]で表される芳香族基を有する多環
式アクリレート系化合物を製造する方法; 【化6】 (式[III ]において、pおよびqは0または1以上の
整数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1
〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪
族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基よ
りなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9 およ
びR10が結合している炭素原子と、R13が結合している
炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接あ
るいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合し
ていてもよく、また、n=m=0のときR15とR12また
はR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香
族環を形成していてもよい。)、 【化7】 …[I] (式[I]において、pおよびqは0または1以上の整
数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1 〜
R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基より
なる群から選ばれる原子もしくは基を表し、R9 および
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合して
いてもよく、また、n=m=0のときR15とR12または
R15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族
環を形成していてもよく、X1 およびX2 のいずれか一
方は、下記式[X]で表わされるアクリロイルオキシ基
またはメタクリロイルオキシ基であり、他方は水素原子
またはアルキル基である。); 【化8】 (式中Rは、水素原子またはメチル基である。)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30075691A JPH05140231A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30075691A JPH05140231A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05140231A true JPH05140231A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17888722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30075691A Pending JPH05140231A (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 芳香族基を有する多環式アクリレート系化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05140231A (ja) |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP30075691A patent/JPH05140231A/ja active Pending
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