JPH0514199B2 - - Google Patents
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- JPH0514199B2 JPH0514199B2 JP60008090A JP809085A JPH0514199B2 JP H0514199 B2 JPH0514199 B2 JP H0514199B2 JP 60008090 A JP60008090 A JP 60008090A JP 809085 A JP809085 A JP 809085A JP H0514199 B2 JPH0514199 B2 JP H0514199B2
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- corrosion
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F19/00—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
- F28F19/02—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using coatings, e.g. vitreous or enamel coatings
- F28F19/06—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using coatings, e.g. vitreous or enamel coatings of metal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、熱交換器に於ける熱交換管に係り、
特に海水や、海水を含む淡水、例えば河海水等が
冷却水として用いられ、それが管内を流通せしめ
られる熱交換管において、かかる冷却水中の海洋
生物の付着を効果的に防止するようにしたものに
関する。 (背景技術) 従来から、復水器等の多数の熱交換管を装着し
た多管式熱交換器において、冷却水に海水や海水
を含む河川水等を用いる場合、伝熱管としての熱
交換管の内面への海洋生物の付着、或いはそれに
よる閉塞に基因する障害が生じることが認められ
ている。すなわち、伝熱性能の低下、損失水頭の
増大、或いは熱交換管の腐食等がそれであり、そ
してこれらの障害に基づく経済効率の低下やポン
プ動力費の増大は重大な問題となつている。 このため、既設の熱交換器に装着されている熱
交換管の防汚対策としては、スポンジボール洗浄
やナイロンブラツシ洗浄等の機械的方法が、一般
に採用されているのであるが、1〜2万本にも達
する多数本の熱交換管が装着された熱交換器にお
いては、流動条件の不均一性の故に、少数の管で
はあるが、上記の生物障害が生じたり、またプラ
ントの一時的な停止に続く各熱交換管の1本づつ
に対する掃除は、極めて面倒な作業となるのであ
り、加えてそのような掃除に要する費用、更には
プラント停止に伴う損失は、莫大なものとなつて
いるのである。 一方、海水等を冷却水とする熱交換器用の熱交
換管は、一般に、JIS−H3300に規定された銅合
金管であるが、この銅合金材料は、チタン、鉄、
その他の材料に較べて貝類や海草等の生物が付着
しにくく、耐生物汚損性に富むことが認められて
いる。そのような生物付着抑制の効果は、それら
の銅合金管から溶出する微量の銅イオンによるも
のと考えられている。従つて、この銅合金管にあ
つては、適度に材料が腐食することが、生物付着
防止には必要であるものと考えられる。しかし
て、JIS−H3300に規定される諸合金は、腐食防
止の点から開発された材料であつて、銅イオンの
溶出の少ないものとされているところから、その
分生物付着抑制効果が劣り、生物付着による問題
を惹起し易い。 また、本発明者らは、そのような銅合金材料の
具有する生物付着抑制効果を利用して、前述の如
き海水等を冷却水とする熱交換器における防食・
防汚型熱交換管としては、先に、実願昭58−
195009号(実開昭60−105990号公報参照)におい
て、内管としてJIS−H3300に規定された銅合金
管を用い、且つ外管として薄肉のチタン管を用い
てなる二重管構造の管材料が、最適であることを
明らかにした。 (解決課題) しかしながら、かかる本発明者らの提案した銅
合金−チタン二重管から成る構造の熱交換管にあ
つても、未だ解決されるべき問題が内在している
のである。すなわち、内管として用いられる銅合
金管は、上述した理由により、必ずしも充分な耐
生物汚損性を示すわけではなく、例えば管内流速
が0.8m/秒以下では、顕著な生物付着を生じ、
このために管内冷却海水流速が0.5〜1m/秒で
設計されている場合の多い、化学プラントの熱交
換器や、発電プラントの復水器以外の海水利用熱
交換器等では、充分な効果を期待し難く、その実
用の範囲が、その分狭く限定されてくる問題があ
る。 また、かくの如き比較的低流速で運転される熱
交換器では、銅合金管特有の潰食が生じ難く、従
つてその潰食防止に重点をおいたJIS−H3300に
規定された合金、例えばC6870〜6872、C7060、
C7150等を、そのような機器において使用する必
要はなく、これに代わつて、脱Zn腐食に代表さ
れる選択腐食が生じない程度のものであれば、前
記した二重管の内管用として充分に使用可能であ
る。 さらに、銅合金−チタン二重管なる構造の管材
料は、従来の単管より製造コストの面において割
高となつており、このため低地金コストの銅合金
管を使用することができれば、コスト対効果の点
から、そのような材料は広く普及するものである
ことが期待されるのである。尤も、そのような材
料には、当然のことながら、JIS−H3300に規定
された熱交換器用の管として要求される機械的性
質を満足させる必要があるものであることは、言
うまでもないところである。 (解決手段) ここにおいて、本発明は、かかる課題を解決す
るために為されたものであつて、耐生物汚損性、
適当な耐食性(主として全面腐食性)及び低コス
トを満足させる合金系として、Cu−Zn系合金に
着目し、新規なCu−Zn−As合金及びCu−Zn−
Al−As合金を開発し、それら新規な銅合金から
なる管材料を内管として二重管構造の熱交換管と
することにより、本発明を完成させるに至つたの
である。 すなわち、本発明の特徴とするところは、海水
若しくは海水を含む淡水が冷却水として管内に流
通せしめられる熱交換管において、この熱交換管
を、(a)耐食性材料からなる外管と、(b)該外管の内
面に密着せしめられた、65〜90重量%のCuと、
0〜1.8重量%未満のAlと、0.02〜0.06重量%の
Asとを含み、且つ残部がZnと不可避的不純物か
らなる銅合金内管にて構成された二重管構造とし
たことにある。 (構成の具体的な説明) このように、本発明にあつては、熱交換管の二
重管構造を構成する内管材料として、新規なCu
−Zn−As合金またはCu−Zn−Al−As合金を用
いるものであり、それら新規な合金は、既存のア
ルミ黄銅より、Zn量の範囲が広く、またAl量を
低減して銅イオン溶出性(耐生物汚損性)が増大
されたものであり、更にはAsの添加により、脱
亜鉛防止性の改善されたものである。 ところで、このような本発明に用いられる新規
な銅合金中のCu量に関し、それが90%(重量基
準。以下同じ)を超えるようになると、合金自体
の耐食性が不十分となるのであり、そしてCu含
有量の減少につれて、溶出Cuイオンも少なくな
るところから、耐生物汚損性が低下し、一方合金
の耐食性は向上するようになる。しかし、Cu量
が65%よりも更に低くなると、第二相が現われ、
合金の耐食性が劣化するようになる。また、Cu
量の低減はコストダウンをもたらすところから、
極力低Cu合金であることが望ましい。このため
に、合金中のCu量としては、65〜90%が選定さ
れるのである。 また、かかる本発明に用いられる銅合金におい
て、そのAl量の増大は、Cuイオンの溶出量を抑
制する作用があるために、耐生物汚損性を阻害
し、またCu量が65%未満のCu−Zn合金に添加さ
れた場合において、Al量と共に第二相の形成を
招来し、そしてそのAl量が1.8%以上になると、
それらの障害が顕著に生ずることとなる。勿論、
このAl量は、少なければ少ないほど望ましいも
のであつて、その量が0とされても何等差し支え
ないのである。 さらに、Asは、脱亜鉛防止を目的とするもの
であつて、従来合金に含まれる0.02〜0.06%の範
囲において、本発明合金の耐生物汚損性を損ねる
ことなく脱亜鉛防止効果がもたらされる。 そして、このように規定された合金成分:Cu、
Al、As以外の残余の合金成分は、Zn及び不可避
的不純物であるが、そのようなZnの含有量は、
従来のアルミ黄銅よりもZn量の範囲が広くなり、
そのようなCu−Zn系合金にて熱交換器用管とし
て要求される機械的性質が満足させられることと
なる。 なお、合金中に含まれる不可避的不純物、例え
ば合金を溶製するに際して、銅地金に含まれる不
純物、或いはスクラツプから混入する微量元素や
脱酸剤として含まれる元素、例えばFe、Si、Ni、
Mn、Sn、Pb、Ti、P等は、JIS−H3300で規定
している範囲或いはその合計量が0.3%以下とな
るならば、何等差支えない。 また、かくの如き本発明に従う新規な銅合金か
らなる管材料が、二重管構造の熱交換管の内管と
して使用される場合において、その管肉厚は目的
に応じて適宜に選定されることとなるが、銅イオ
ンの溶出によつて、万一肉厚を貫通する腐食孔が
生じても、その外側に外管がバツクアツプしてい
るところから、何等問題を生じることはない。こ
の意味において、かかる外管を構成する材料とし
ては、耐食性材料であることが必要であり、なか
でも復水器に用いられた場合における、アンモニ
ア・アタツクの問題を考えると、かかる外管は、
チタン材料(合金をも含む)からなる管材料であ
ることが望ましいのである。 そして、かかる本発明に従う新規な銅合金から
なる内管と所定の耐食性材料からなる外管とから
構成される二重管構造の熱交換管を製造するに際
しては、公知の抽伸法や水圧拡管法等の手法が適
宜に適用されて、目的とする特性を有する銅合金
内管が所定の外管の内面に密着せしめられること
となるのである。なお、抽伸法を用いた手段で
は、引張残留応力が生じるが、熱交換器の使用環
境下では、それが応力腐食割れ等の障害をもたら
すことはなく、また水圧拡管法では、圧縮応力が
残存するが、これも実用上、何等の支障ももたら
すことはないのである。 なお、かくして得られる本発明に従う熱交換管
を、所定の熱交換器の管板へ取り付けるに際して
は、通常のロール拡管法等の手法を適用すること
が可能である。なお、この熱交換管の取付けに際
して、密着力や水密度を増すために嫌気性接着剤
を用いたり、必要に応じて管板との間のガルバニ
ツク腐食を防止するなどの目的をもつて、陰極防
食機構が適宜に設置されるものであることは、言
うまでもないところである。 (発明の効果) このように、かかる本発明に従う熱交換管にあ
つては、海水或いは海水を含む淡水を冷却水に使
用する熱交換器において、その熱交換管の内面に
特定の銅合金管を内管として配し、管内を流通せ
しめられる冷却水中に生物付着防止効果を有する
銅イオンを有利に溶出するものであるところか
ら、かかる熱交換管内面への海洋生物の付着が効
果的に防止せしめられ得、また仮に内管部分が海
水腐食により消失しても、その外側に耐食性材
料、特にチタン材料からなる外管が存在している
ため、管外に海水漏れが起こることが効果的に阻
止されるのである。しかも、本発明に従う熱交換
管は、先に本発明者らが提案した銅合金−チタン
二重管からなる熱交換管に比して、比較的低流速
で運転される熱交換器においても、優れた耐生物
汚損性を発揮し、またその低コスト化の要求にも
充分に応え得るものである。 (実施例) 次に、本発明の幾つかの実施例を示して、本発
明を更に具体的に明らかにするが、本発明がそれ
らの実施例の記載によつて、何等の制約をも受け
るものでないこと、言うまでないところである。
なお、実施例中の百分率は、重量基準にて表され
たものである。 先ず、下記第1表に示される各種の合金組成よ
りなる銅合金を、高周波電気炉炉を用いて黒鉛ル
ツボ中でそれぞれ大気溶解し、そして得られた溶
湯から、100mm×150mm×50mmの銅合金をそれぞれ
鋳造した。次いで、この得られた銅合金鋳塊造を
面削した後、約800℃にて10mmの厚さまで熱間圧
延し、更に冷間圧延によつて1mmの板厚の板材に
仕上げ、最終的に580℃の温度にて1時間焼鈍す
ることにより、各種の試作合金板を得た。更に、
その後、それら合金板より、生物付着試験用の板
として、200mm幅×300mm長さ×1mm板厚の寸法の
ものをそれぞれ採取した。
特に海水や、海水を含む淡水、例えば河海水等が
冷却水として用いられ、それが管内を流通せしめ
られる熱交換管において、かかる冷却水中の海洋
生物の付着を効果的に防止するようにしたものに
関する。 (背景技術) 従来から、復水器等の多数の熱交換管を装着し
た多管式熱交換器において、冷却水に海水や海水
を含む河川水等を用いる場合、伝熱管としての熱
交換管の内面への海洋生物の付着、或いはそれに
よる閉塞に基因する障害が生じることが認められ
ている。すなわち、伝熱性能の低下、損失水頭の
増大、或いは熱交換管の腐食等がそれであり、そ
してこれらの障害に基づく経済効率の低下やポン
プ動力費の増大は重大な問題となつている。 このため、既設の熱交換器に装着されている熱
交換管の防汚対策としては、スポンジボール洗浄
やナイロンブラツシ洗浄等の機械的方法が、一般
に採用されているのであるが、1〜2万本にも達
する多数本の熱交換管が装着された熱交換器にお
いては、流動条件の不均一性の故に、少数の管で
はあるが、上記の生物障害が生じたり、またプラ
ントの一時的な停止に続く各熱交換管の1本づつ
に対する掃除は、極めて面倒な作業となるのであ
り、加えてそのような掃除に要する費用、更には
プラント停止に伴う損失は、莫大なものとなつて
いるのである。 一方、海水等を冷却水とする熱交換器用の熱交
換管は、一般に、JIS−H3300に規定された銅合
金管であるが、この銅合金材料は、チタン、鉄、
その他の材料に較べて貝類や海草等の生物が付着
しにくく、耐生物汚損性に富むことが認められて
いる。そのような生物付着抑制の効果は、それら
の銅合金管から溶出する微量の銅イオンによるも
のと考えられている。従つて、この銅合金管にあ
つては、適度に材料が腐食することが、生物付着
防止には必要であるものと考えられる。しかし
て、JIS−H3300に規定される諸合金は、腐食防
止の点から開発された材料であつて、銅イオンの
溶出の少ないものとされているところから、その
分生物付着抑制効果が劣り、生物付着による問題
を惹起し易い。 また、本発明者らは、そのような銅合金材料の
具有する生物付着抑制効果を利用して、前述の如
き海水等を冷却水とする熱交換器における防食・
防汚型熱交換管としては、先に、実願昭58−
195009号(実開昭60−105990号公報参照)におい
て、内管としてJIS−H3300に規定された銅合金
管を用い、且つ外管として薄肉のチタン管を用い
てなる二重管構造の管材料が、最適であることを
明らかにした。 (解決課題) しかしながら、かかる本発明者らの提案した銅
合金−チタン二重管から成る構造の熱交換管にあ
つても、未だ解決されるべき問題が内在している
のである。すなわち、内管として用いられる銅合
金管は、上述した理由により、必ずしも充分な耐
生物汚損性を示すわけではなく、例えば管内流速
が0.8m/秒以下では、顕著な生物付着を生じ、
このために管内冷却海水流速が0.5〜1m/秒で
設計されている場合の多い、化学プラントの熱交
換器や、発電プラントの復水器以外の海水利用熱
交換器等では、充分な効果を期待し難く、その実
用の範囲が、その分狭く限定されてくる問題があ
る。 また、かくの如き比較的低流速で運転される熱
交換器では、銅合金管特有の潰食が生じ難く、従
つてその潰食防止に重点をおいたJIS−H3300に
規定された合金、例えばC6870〜6872、C7060、
C7150等を、そのような機器において使用する必
要はなく、これに代わつて、脱Zn腐食に代表さ
れる選択腐食が生じない程度のものであれば、前
記した二重管の内管用として充分に使用可能であ
る。 さらに、銅合金−チタン二重管なる構造の管材
料は、従来の単管より製造コストの面において割
高となつており、このため低地金コストの銅合金
管を使用することができれば、コスト対効果の点
から、そのような材料は広く普及するものである
ことが期待されるのである。尤も、そのような材
料には、当然のことながら、JIS−H3300に規定
された熱交換器用の管として要求される機械的性
質を満足させる必要があるものであることは、言
うまでもないところである。 (解決手段) ここにおいて、本発明は、かかる課題を解決す
るために為されたものであつて、耐生物汚損性、
適当な耐食性(主として全面腐食性)及び低コス
トを満足させる合金系として、Cu−Zn系合金に
着目し、新規なCu−Zn−As合金及びCu−Zn−
Al−As合金を開発し、それら新規な銅合金から
なる管材料を内管として二重管構造の熱交換管と
することにより、本発明を完成させるに至つたの
である。 すなわち、本発明の特徴とするところは、海水
若しくは海水を含む淡水が冷却水として管内に流
通せしめられる熱交換管において、この熱交換管
を、(a)耐食性材料からなる外管と、(b)該外管の内
面に密着せしめられた、65〜90重量%のCuと、
0〜1.8重量%未満のAlと、0.02〜0.06重量%の
Asとを含み、且つ残部がZnと不可避的不純物か
らなる銅合金内管にて構成された二重管構造とし
たことにある。 (構成の具体的な説明) このように、本発明にあつては、熱交換管の二
重管構造を構成する内管材料として、新規なCu
−Zn−As合金またはCu−Zn−Al−As合金を用
いるものであり、それら新規な合金は、既存のア
ルミ黄銅より、Zn量の範囲が広く、またAl量を
低減して銅イオン溶出性(耐生物汚損性)が増大
されたものであり、更にはAsの添加により、脱
亜鉛防止性の改善されたものである。 ところで、このような本発明に用いられる新規
な銅合金中のCu量に関し、それが90%(重量基
準。以下同じ)を超えるようになると、合金自体
の耐食性が不十分となるのであり、そしてCu含
有量の減少につれて、溶出Cuイオンも少なくな
るところから、耐生物汚損性が低下し、一方合金
の耐食性は向上するようになる。しかし、Cu量
が65%よりも更に低くなると、第二相が現われ、
合金の耐食性が劣化するようになる。また、Cu
量の低減はコストダウンをもたらすところから、
極力低Cu合金であることが望ましい。このため
に、合金中のCu量としては、65〜90%が選定さ
れるのである。 また、かかる本発明に用いられる銅合金におい
て、そのAl量の増大は、Cuイオンの溶出量を抑
制する作用があるために、耐生物汚損性を阻害
し、またCu量が65%未満のCu−Zn合金に添加さ
れた場合において、Al量と共に第二相の形成を
招来し、そしてそのAl量が1.8%以上になると、
それらの障害が顕著に生ずることとなる。勿論、
このAl量は、少なければ少ないほど望ましいも
のであつて、その量が0とされても何等差し支え
ないのである。 さらに、Asは、脱亜鉛防止を目的とするもの
であつて、従来合金に含まれる0.02〜0.06%の範
囲において、本発明合金の耐生物汚損性を損ねる
ことなく脱亜鉛防止効果がもたらされる。 そして、このように規定された合金成分:Cu、
Al、As以外の残余の合金成分は、Zn及び不可避
的不純物であるが、そのようなZnの含有量は、
従来のアルミ黄銅よりもZn量の範囲が広くなり、
そのようなCu−Zn系合金にて熱交換器用管とし
て要求される機械的性質が満足させられることと
なる。 なお、合金中に含まれる不可避的不純物、例え
ば合金を溶製するに際して、銅地金に含まれる不
純物、或いはスクラツプから混入する微量元素や
脱酸剤として含まれる元素、例えばFe、Si、Ni、
Mn、Sn、Pb、Ti、P等は、JIS−H3300で規定
している範囲或いはその合計量が0.3%以下とな
るならば、何等差支えない。 また、かくの如き本発明に従う新規な銅合金か
らなる管材料が、二重管構造の熱交換管の内管と
して使用される場合において、その管肉厚は目的
に応じて適宜に選定されることとなるが、銅イオ
ンの溶出によつて、万一肉厚を貫通する腐食孔が
生じても、その外側に外管がバツクアツプしてい
るところから、何等問題を生じることはない。こ
の意味において、かかる外管を構成する材料とし
ては、耐食性材料であることが必要であり、なか
でも復水器に用いられた場合における、アンモニ
ア・アタツクの問題を考えると、かかる外管は、
チタン材料(合金をも含む)からなる管材料であ
ることが望ましいのである。 そして、かかる本発明に従う新規な銅合金から
なる内管と所定の耐食性材料からなる外管とから
構成される二重管構造の熱交換管を製造するに際
しては、公知の抽伸法や水圧拡管法等の手法が適
宜に適用されて、目的とする特性を有する銅合金
内管が所定の外管の内面に密着せしめられること
となるのである。なお、抽伸法を用いた手段で
は、引張残留応力が生じるが、熱交換器の使用環
境下では、それが応力腐食割れ等の障害をもたら
すことはなく、また水圧拡管法では、圧縮応力が
残存するが、これも実用上、何等の支障ももたら
すことはないのである。 なお、かくして得られる本発明に従う熱交換管
を、所定の熱交換器の管板へ取り付けるに際して
は、通常のロール拡管法等の手法を適用すること
が可能である。なお、この熱交換管の取付けに際
して、密着力や水密度を増すために嫌気性接着剤
を用いたり、必要に応じて管板との間のガルバニ
ツク腐食を防止するなどの目的をもつて、陰極防
食機構が適宜に設置されるものであることは、言
うまでもないところである。 (発明の効果) このように、かかる本発明に従う熱交換管にあ
つては、海水或いは海水を含む淡水を冷却水に使
用する熱交換器において、その熱交換管の内面に
特定の銅合金管を内管として配し、管内を流通せ
しめられる冷却水中に生物付着防止効果を有する
銅イオンを有利に溶出するものであるところか
ら、かかる熱交換管内面への海洋生物の付着が効
果的に防止せしめられ得、また仮に内管部分が海
水腐食により消失しても、その外側に耐食性材
料、特にチタン材料からなる外管が存在している
ため、管外に海水漏れが起こることが効果的に阻
止されるのである。しかも、本発明に従う熱交換
管は、先に本発明者らが提案した銅合金−チタン
二重管からなる熱交換管に比して、比較的低流速
で運転される熱交換器においても、優れた耐生物
汚損性を発揮し、またその低コスト化の要求にも
充分に応え得るものである。 (実施例) 次に、本発明の幾つかの実施例を示して、本発
明を更に具体的に明らかにするが、本発明がそれ
らの実施例の記載によつて、何等の制約をも受け
るものでないこと、言うまでないところである。
なお、実施例中の百分率は、重量基準にて表され
たものである。 先ず、下記第1表に示される各種の合金組成よ
りなる銅合金を、高周波電気炉炉を用いて黒鉛ル
ツボ中でそれぞれ大気溶解し、そして得られた溶
湯から、100mm×150mm×50mmの銅合金をそれぞれ
鋳造した。次いで、この得られた銅合金鋳塊造を
面削した後、約800℃にて10mmの厚さまで熱間圧
延し、更に冷間圧延によつて1mmの板厚の板材に
仕上げ、最終的に580℃の温度にて1時間焼鈍す
ることにより、各種の試作合金板を得た。更に、
その後、それら合金板より、生物付着試験用の板
として、200mm幅×300mm長さ×1mm板厚の寸法の
ものをそれぞれ採取した。
【表】
次いで、この合金板より採取された各種の試験
板を用いて生物付着試験を行い、その結果を、下
記第2表に示した。なお、生物付着試験は、比較
的海流の弱い正常な海域の海水中に水深約3mの
位置で垂直に吊り下げ、1ケ年放置して、その生
物付着及び局部腐食の発生状況を観察することに
より、行つた。 下記第2表の結果から明らかなように、本発明
において内管材料として用いられるNo.1〜7の銅
合金板におけるフジツボの付着は、極めて僅かな
ものであり、且つ腐食の発生もNo.1のものを除き
無視し得る程度のものであつた。これに対して、
比較材No.8は、フジツボの付着は認められないも
のの、腐食の発生が顕著であり、またNo.9の比較
材は、腐食の発生は認められないものの、フジツ
ボの付着が極めて多く、更にNo.10の比較材は、両
特性において何れも劣ることが認められた。加え
て、従来の銅合金材料であるNo.11の試験片にあつ
ては、比較材のNo.9のものと類似の傾向を示し、
生物汚損防止特性において、劣つていることが認
められた。 これらの結果から、本発明に従うNo.1〜7の銅
合金材料は、耐生物汚損性に優れていると同時
に、耐食性の点においても、流動条件の強くない
環境下では、優れていることが明らかであり、チ
タン等の耐食性材料からなる管材を外管に用いる
防汚型二重管の内管(海水側)として、有用なも
のであるとみなされた。
板を用いて生物付着試験を行い、その結果を、下
記第2表に示した。なお、生物付着試験は、比較
的海流の弱い正常な海域の海水中に水深約3mの
位置で垂直に吊り下げ、1ケ年放置して、その生
物付着及び局部腐食の発生状況を観察することに
より、行つた。 下記第2表の結果から明らかなように、本発明
において内管材料として用いられるNo.1〜7の銅
合金板におけるフジツボの付着は、極めて僅かな
ものであり、且つ腐食の発生もNo.1のものを除き
無視し得る程度のものであつた。これに対して、
比較材No.8は、フジツボの付着は認められないも
のの、腐食の発生が顕著であり、またNo.9の比較
材は、腐食の発生は認められないものの、フジツ
ボの付着が極めて多く、更にNo.10の比較材は、両
特性において何れも劣ることが認められた。加え
て、従来の銅合金材料であるNo.11の試験片にあつ
ては、比較材のNo.9のものと類似の傾向を示し、
生物汚損防止特性において、劣つていることが認
められた。 これらの結果から、本発明に従うNo.1〜7の銅
合金材料は、耐生物汚損性に優れていると同時
に、耐食性の点においても、流動条件の強くない
環境下では、優れていることが明らかであり、チ
タン等の耐食性材料からなる管材を外管に用いる
防汚型二重管の内管(海水側)として、有用なも
のであるとみなされた。
【表】
事実、上記本発明に従うNo.1〜7の銅合金材料
から得られた銅合金溶接管と溶接チタン管(JIS
−H4631、TTH35)を用いて、それらをそれぞ
れ内管及び外管として、通常の水圧拡管法によつ
て、後者の管内面に前者を密着せしめることによ
つて、目的とする二重管構造の熱交換管を製作
し、そしてそれを、海水を冷却水とする熱交換器
に装着して用いた結果、上記第2表と同様な結果
が得られている。
から得られた銅合金溶接管と溶接チタン管(JIS
−H4631、TTH35)を用いて、それらをそれぞ
れ内管及び外管として、通常の水圧拡管法によつ
て、後者の管内面に前者を密着せしめることによ
つて、目的とする二重管構造の熱交換管を製作
し、そしてそれを、海水を冷却水とする熱交換器
に装着して用いた結果、上記第2表と同様な結果
が得られている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 海水若しくは海水を含む淡水が冷却水として
管内に流通せしめられる熱交換管にして、(a)耐食
性材料からなる外管と、(b)該外管の内面に密着せ
しめられた、65〜90重量%のCuと0〜1.8重量%
未満のAlと0.02〜0.06重量%のAsとを含み、且つ
残部がZnと不可避的不純物からなる銅合金内管
にて構成された二重管構造を有することを特徴と
する熱交換管。 2 前記外管が、チタン材料からなるものである
特許請求の範囲第1項記載の熱交換管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60008090A JPS61168797A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 熱交換管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60008090A JPS61168797A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 熱交換管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61168797A JPS61168797A (ja) | 1986-07-30 |
| JPH0514199B2 true JPH0514199B2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=11683624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60008090A Granted JPS61168797A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 熱交換管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61168797A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7296348B2 (en) | 2001-08-07 | 2007-11-20 | Deutsche Titan Gmbh | Flat product of metal, in particular, in the form of a wall for heat exchangers, as well as a heat exchanger with a double layer wall of copper and titanium |
| EP1562018A1 (de) | 2004-02-03 | 2005-08-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Wärmetauscherrohr, Wärmetauscher und Verwendung |
| JP5953619B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-07-20 | 秀之 春山 | 溶液移送冷却装置 |
| CN105571367B (zh) * | 2016-03-07 | 2018-05-04 | 上海东富龙制药设备制造有限公司 | 一种盘管结构 |
-
1985
- 1985-01-18 JP JP60008090A patent/JPS61168797A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61168797A (ja) | 1986-07-30 |
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