JPH05142706A - 光透過部と遮光部とを形成するハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

光透過部と遮光部とを形成するハロゲン化銀写真感光材料

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JPH05142706A
JPH05142706A JP41632990A JP41632990A JPH05142706A JP H05142706 A JPH05142706 A JP H05142706A JP 41632990 A JP41632990 A JP 41632990A JP 41632990 A JP41632990 A JP 41632990A JP H05142706 A JPH05142706 A JP H05142706A
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JP
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light
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silver halide
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wavelength
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JP41632990A
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English (en)
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Masayuki Sasagawa
昌之 笹川
Yasuo Tosaka
泰雄 登坂
Yoshiyuki Hosoi
美幸 細井
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
Tomoko Sasatake
朋子 笹竹
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 露光し、現像することによって、少なくとも
色素画像を形成して 300〜400nm の波長域の少なくとも
いずれかの波長の光に対する光透過部と遮光部とを形成
し、該光透過部と遮光部は、300〜400nm の波長域のい
ずれかの波長の光についての該遮光部の光透過部に対す
る濃度差ΔDが、2.0 以上である構成とするハロゲン化
銀写真感光材料。 【効果】 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、特定
波長の光の透過を選択的に遮光するマスク材料の形成用
に好適に利用でき、例えば、印刷用フイルム原稿作成の
際に用いるマスクとして好適に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過部と遮光部とを
形成するハロゲン化銀写真感光材料、及びハロゲン化銀
写真感光材料から形成されたマスク材料に関する。本発
明のハロゲン化銀写真感光材料は、特定波長の光の透過
を選択的に遮光するマスク材料の形成用に好適に利用で
きる。本発明のマスク材料は、例えば、印刷用フィルム
原稿作成の際に用いるマスクとして好適に利用できる。
【0002】
【発明の背景】光透過部と遮光部とを有する材料は、例
えば特定の波長の光を選択的に遮光するマスクとして利
用されるが、このようなマスクの一例として、印刷製版
工程に用いるマスクフィルムがある。
【0003】例えば、文字と絵, 平網とから成るカラー
印刷を作成する際の手書きデザイン原稿等の印刷原稿か
ら、印刷版を感光させる最終フィルムであるフィルム原
版を作成するまでの一般的な工程は、一般に第1図に示
すようになっている。即ち、デザイナーがラフスケッチ
等の名で呼ばれるデザイン原図を作成、全体のデザイ
ン、配置と共に各々の文字、線画、平網部分に対して必
要な分色指示を行う。即ちイエロー、マゼンタ、シアン
及びブラック(以下適宜Y,M,C,B/Kなどと表記
することもある)の各色に関して、その色,及びその濃
度の指示を、手作業で支持する。これをもとに、写植を
行い版下作成により原稿1の版下が作成される。この版
下をカメラ撮影したネガフィルムをもとにして、マスク
版作成5,6によりマスク版を作成する。
【0004】このマスクは、必要な4色各色のフィルム
原稿を作成するために、不要な部分を遮ぎるためのもの
である。例えば、「おてんき」という4文字があって、
各文字がY,M,C,B/Kであれば、「お」以外をマ
スクしてY用のフィルム原版を作成し、一方「て」以外
をマスクしてM用のフィルム原版を作成するというよう
に、各色に応じてマスクを使いわけて、4色各色用のフ
ィルム原版を作るのである。このとき、必ずしも使用す
る色はY,M,C,B/Kの原色とは限らないから、こ
れらの中間の色を発色させるためには、貼込みを行わな
ければならない。この際あらかじめ明示された網%指定
に従って平網を該当するマスクに対して位置合わせして
貼り込む。そして最後に文字ネガフィルムに対して平網
文字マスクを、また同様に該ネガフィルムに平網、平網
マスクを、また写真原稿をスキャナー分解した分解ネガ
に絵柄マスクを各々重ねて各色1枚ずつのフィルムに多
重焼きして、イエロー,マゼンタ,シアン及びブラック
の各色1枚ずつの集版ポジフィルムが作成される。
【0005】この集版ポジフィルムとして用いられる印
刷製版用感光材料は、紫外線カットの明室下で取り扱え
るように 300〜500nm の間の波長域に分光感光波長を有
するものが広く用いられている。そして、このような感
光材料を露光するためのプリンターとしては、高圧水銀
灯、MD、AEL等の無電極ランプ、Vバルブ、クオー
ツハロゲンランプ、メタルハライド等の光源を有するも
のが知られている。
【0006】上記の工程において用いるマスクは、原稿
により相当に微細な所まで選択的に透過し、あるいは遮
蔽しなければならないので、解像力が大きいものでなく
てはならない。一方、このようなマスクとしては、従
来、透明なプラスチックフィルム、主にポリエステルフ
ィルムから成る支持体の片面に、剥離可能な活性光線遮
光性のマスキング皮膜を設けたものが用いられていた。
従来は、マスクパターンの作成は、このマスキング皮膜
にナイフ等の鋭利な先端を持つ器具でカッティングライ
ンを入れ、このカッティングラインに囲まれた部分の内
側(または外側)の皮膜を剥離することによりパターン
形成する手段が用いられていた。あるいは、写真法を用
いて、即ち版下原物を白黒写真に焼き、これを用いて露
光によりカッティングラインを形成する手段もあり、こ
れによれば、かなりの細密なパターンでもカッティング
は可能となるが、この場合も剥離という作業自体依然と
して手作業を要していた。
【0007】近年CADシステムを用いた自動カッティ
ングシステムの普及とも相俟って、複雑なパターンであ
ってもカッティング速度は上げられるようになってい
る。ところが剥離は手作業であるため、カッティングラ
インに沿ってナイフ等によりマスキング皮膜の剥離する
部分が持上げ、指を使ってマスキング皮膜を周囲の支持
体から剥離する作業には依然長時間を要していた。剥離
作業に非常に時間がかかるのは、マスキング皮膜の厚さ
が通常約20〜40μm と非常に薄く、ナイフ等が容易に支
持体フィルム面に達するため、作業者がマスキング皮膜
を破らずにかつ支持体に傷をつけないよう注意深く作業
する必要があるためである。また、十分注意しても、場
合によっては残すべきパターンのマスキング皮膜に傷を
入れてしまうことも多い。よってこれらの修正にも時間
がかかっていた。更に、剥離したマスキング皮膜が再接
着したり、指先やマスキング皮膜の表面に付着して、マ
スキング原稿の欠陥になることもあり、これらの除去も
煩雑で時間を要する作業であった。
【0008】上記問題は、特に近年の熟練工不足、作業
員 (人手)不足が深刻化している現状にあって、とりわ
け重要になっている。
【0009】マスク材料を通して印刷製版用感光材料に
プリンターで露光を行う場合、マスク材料の光透過部で
は印刷製版用感光材料は画像形式に充分な露光量が与え
られ、かつ、遮光部ではプリンターの光源の光を遮光
し、感光しないようにすることが必要である。印刷製版
感光材料は一般に階調が硬く、比較的小さな光量比で画
像部、及び非画像部を分離できると考えられ、マスク材
料の光透過部と遮光部の濃度差も比較的小さな濃度差で
充分である。しかしながら、例えば接近した文字と文字
をマスク材料で分離する場合、露光及び現像により色素
画像を形成し、光透過部及び遮光部を形成することによ
り得られたマスク材料は、接近した文字が良好に分離で
きにくいという問題があることがわかった。
【0010】
【発明の目的】本出願の各発明は、上記した問題点、即
ち、マスク材料としては、解像力の高い画像が得られな
ければならないということ、及び、マスクパターンの形
成が、煩雑であったということ、更に近接した文字等を
明瞭に分離しにくいということに鑑みて、これらの問題
点を解決せんとしてなされたものである。
【0011】
【発明の構成】本出願の請求項1の発明は、露光し、現
像することによって、少なくとも色素画像を形成して 3
00〜400nm の波長域の少なくともいずれかの波長の光に
対する光透過部と遮光部とを形成し、該光透過部と遮光
部は、 300〜400nm の波長域のいずれかの波長の光につ
いて該遮光部の光透過部に対する濃度差ΔDが、 2.0以
上であるものであるハロゲン化銀写真感光材料である。
【0012】本出願の請求項2の発明は、露光し、現像
することによって、少なくとも色素画像を形成して、 3
00〜400nm の波長域の少なくともいずれかの波長の光に
対する光透過部と遮光部を形成し、該光透過部はその少
なくとも 300〜400nm の波長域の少なくともいずれかの
波長の光に対する光透過率が少なくとも60%であること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料である。
【0013】本出願の請求項3の発明は、露光し、現像
することによって、少なくとも色素画像を形成し、 300
〜400nm の波長域のいずれかの波長の光に対する光透過
部と遮光部とを形成するハロゲン化銀写真感光材料であ
って、色素画像形成される材料の支持体の 300〜400nm
の波長域のいずれかの波長の光の透過率が少なくとも70
%以上であるハロゲン化銀写真感光材料である。
【0014】本出願の請求項4の発明は、露光し、現像
することによって、少なくとも色素画像を形成し、 300
〜400nm の波長域の少なくともいずれかの波長の光に対
する光透過部と遮光部を形成するハロゲン化銀写真感光
材料であって、銀付量が 1.0g/m2以上であるハロゲン化
銀写真感光材料である。
【0015】本出願の請求項5の発明は、露光が単一光
源により行われる請求項1乃至4のいずれかに記載のハ
ロゲン化銀写真感光材料である。
【0016】以下本発明について更に詳述する。
【0017】本出願の各発明に係るハロゲン化銀写真感
光材料は、露光し、現像することによって、色素画像を
形成して 300〜400nm の波長域の少なくともいずれかの
波長の光に対する光透過部と遮光部とを形成するもので
ある。
【0018】光透過部と遮光部の 300〜400nm の波長域
のいずれかの波長の光に対する濃度の差ΔDが 2.0より
大きくすることが好ましく、請求項1の発明はこのよう
な構成をとる。このことにより近接した文字等を良好に
分離してマスクを行うことができる。より好ましくはΔ
Dが 2.2以上あるものである。
【0019】ΔDを 2.0より大きくするためには、従来
知られている様々な方法を用いることができる。例をあ
げるならば、ハロゲン化銀乳剤及びそれと組み合わせて
用いられる、カプラー等の色素画像形成物質の単位面積
当たりの塗布付量を調節することができる。ハロゲン化
銀の現像性を活性にし画像濃度を増大させることができ
る。より強力な現像液を用いたり、現像時間を延長した
り現像温度を上昇させたりすることができる。カプラー
等の色素画像形成物質の反応性を上げたり、色素の吸光
係数の高い化合物を用いたりすること等の方法を単独
で、あるいは組み合わせて用いることができる。
【0020】光透過部と遮光部の 300〜400nm の波長域
のいずれかの波長の光に対する濃度は、通常用いられて
いる透過型濃度測定装置を用い、 300〜400nm のいずれ
かの濃度の光で測定して値を求めることができる。1例
としては、 370nmにおける光透過部及び遮光部の濃度
は、マクベスTD−904に透過極大波長 370nmのコダ
ックラッテン18Aを組み合わせ、 370nmにおける濃度を
測定することができる。
【0021】請求項2における、光透過部はその少なく
とも 300〜400nm の波長域のいずれかの波長の光に対す
る光透過率が、少なくとも60%であるとは前記光透過部
と遮光部の濃度測定の方法と同様の方法により測定し、
求めることができる。光透過率が60%以上であるもので
ある。光透過部の 300〜400nm の波長域のいずれかの波
長の光に対する光透過率が少なくとも70%であるのが更
に好ましい。
【0022】即ち、集版ポジフィルムを作成する際に光
透過部の光透過性が悪い場合は露光時間を長くする等の
方法で光量を多くして透過光量を増加させることが可能
であるが、この際に、近接した文字等を充分に分離して
マスクすることができず、文字品質の劣化をともなって
しまうことが判明し、その知見に基づいて本発明に至っ
たものである。露光し、現像することによって色素画像
を形成する従来の画像形成方法においてはこの 300〜40
0nm の透過率については全くその重要性が指摘されたこ
とはなく、むしろ、画像保存性を改良したり、不要の紫
外線をカットする目的でUV吸収剤を感光材料中に用い
ることでUV透過率を低下させることが常識であり、ま
たカプラーなどの色素形成物質や、その他の写真用添加
剤についてもその紫外部の吸収が高いものを用いても何
ら支障はなかった。更に感光材料中に添加して、あるい
は、現像処理において白地を改良する目的で蛍光増加剤
を用いることは通常行われているが、蛍光増白剤が紫外
線を吸収し、本発明の目的であるマスク用感光材料には
使用することはできなかった。
【0023】また、マスク材料を介して多重露光する際
には前述のように文字ネガフィルムと平網、マスクを、
また写真原稿分解ネガとマスクを重ねて露光する。この
際に、重ねるフィルム、マスクの枚数によって露光量は
当然補正される必要があるが、どの様なフィルム、マス
クをどのような組み合わせで重ねた場合にも、単に合計
枚数のみで露光量が決定されることが効率上望ましい。
即ち、本発明のマスクフィルムを通して露光するときに
は、文字ネガフィルムや分解ネガを通して露光される時
と同じ露光量で露光されることが望まれる。光透過部の
光透過性が低いと、各種フィルムと同様の露光を与えた
ときに集版ポジ上の網点や線が細くなり、最終的な印刷
物が希望通り仕上らないことになる。一般的には網点面
積比率で±1%以内であれば肉眼では違いが解らないと
いわれている。種々検討し、光透過部の光透過率は、60
%以上が好ましく、より好ましくは70%以上であること
が判った。
【0024】請求項3において、色素画像形成される材
料の支持体の 300〜400nm の波長域のいずれかの波長の
光の透過率が少なくとも70%以上であるとは、画像形成
材料の支持体について前記と同様の方法により、光透過
率を求めることができ、その透過率が70%以上のもので
ある。好ましくは 350〜400nm の全領域において、透過
率が70%以上であることが好ましい。好ましい具体例と
してはポリエチレンテレフタレート、酢酸セルロース、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等のフィルムが好ま
しく使用できる。
【0025】請求項4において、銀付量が 1.0g/m2以上
であるとはハロゲン化銀の付量が、銀換算で 1.0g/m2
上であることである。より好ましくは 1.4g/m2以上であ
り、更に好ましくは、1.7 g/m2以上である。
【0026】請求項5において露光が単一光源により行
われるとは、分光エネルギー分布の異なる2種以上の光
で露光されるのではなく、単一の分光エネルギー分布を
有する光で露光されることを意味する。実質的に同一の
分光エネルギー分布を有する複数の光源で露光される場
合も本発明内に含む。
【0027】本発明に用いることのできる露光光源とし
ては各種の光源を用いることができる。希ガスや金属蒸
気による放電灯(例えば水銀ランプ)、蛍光灯、白熱光
源(例えばハロゲン電球)、LED等を用いることがで
き、また、各種のレーザ光源を使用することができる。
本出願に係るハロゲン化銀写真感光材料を露光する露光
光源がレーザ光源であることは好ましい。
【0028】レーザ光源としては、HeNeレーザ (波
長:633nm、その他 544nm、594nmのもの等もある) 、半
導体レーザ (波長:600 〜1300nm程度) 、Arレーザ
(波長:488nm 、515nm 、その他) 、HeCdレーザ
(波長:422nm 、325nm 、その他)、YAGレーザ(波
長:530nm 、その他) 、ルビーレーザ (波長:694nm)、
Krレーザ(多波長可能)、色素レーザ(広範囲波長可
変)等、任意のものを使用することができる。特に好ま
しいものは、HeNeレーザや、半導体レーザである。
半導体レーザとしては各種のものを使用でき、例えば、
(Al x Ga1-x )0.5In0.5P、In1-x Gax P 、Alx Ga1-x A
s, GaAs1-x P x 、Inx Ga1-x As, InAs1-x P x 、InAs
1-x Sbx 、Pb1-x Cdx S 、PbS1-xSe x、Pb1-x Snx Te、
Pb1-x Snx Se等(xは適宜制御して、所望の発振を得る
ように設定する) を用いることができる。
【0029】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、少
なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有する構成で形成
することができる。
【0030】ハロゲン化銀乳剤層に含有されるハロゲン
化銀粒子のハロゲン組成は従来知られているいずれのも
のも使用できるが、好ましくは塩化銀を20モル%含有す
るハロゲン化銀粒子が好ましい。より好ましくは50モル
%以上、更に好ましくは80モル%以上含有する粒子を含
むものである。
【0031】本発明に使用できるハロゲン化銀粒子とし
て少なくとも臭化銀を含有する相と、該相より臭化銀含
有率の小さな相とを有する、ハロゲン化銀粒子を含有す
ることが好ましい。1例をあげるならば、ホスト粒子と
してのハロゲン化銀粒子の少なくとも一ケ所の粒子頂点
の近傍にホスト粒子より高い臭化銀含有領域を有してい
るものでよい。
【0032】本発明に使用できるハロゲン化銀粒子とし
て、コア/シェル粒子構造をとるハロゲン化銀粒子を有
することも好ましい。1例をあげるならば、臭化銀のコ
アに塩化銀を50モル%含有する沃臭化銀シェルで被覆し
た粒子でもよい。また臭化銀コア表面を化学増感し、更
に臭化銀で表面を被覆したコア/シェル構造をとること
もできる。コア/シェル型ハロゲン化銀粒子の表面を更
に化学増感することもできる。
【0033】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
は、ポジ型乳剤により構成されるのもネガ型乳剤により
構成されるのでもよい。ポジ型乳剤であると、例えばレ
ーザー光により露光して書き込み(描画)する際、白地
を書き込む(描く)ので、露光量の変動等があっても最
高濃度Dmax が安定であり画像部(非描画部) が安定し
た色素画像を得ることができる。ネガ型乳剤であると、
書き込みないし、描画しないヌケ部を安定にすることが
できる。
【0034】ポジ型乳剤としては、予めかぶり核を有す
る直接ポジハロゲン化銀乳剤であってもよいし、予めか
ぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤でもよ
い。
【0035】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
は、光透過部と遮光部を形成する乳剤層側のゼラチンG
elEmとそれと反対の側のゼラチン量GelBCとの
比GelBC/GelEmが 0.3〜1.2 の範囲であるこ
とが好ましい。この構成により雰囲気湿度が変動しても
湾曲が生じにくく、あるいは一定した湾曲を示す。これ
により、印刷製版工程において他の白黒銀画像を有する
感光材料のカール特性と近似させることができるが、こ
のゼラチン量比率は白黒銀画像の表裏のゼラチンバラン
スとは異なることが判明した。
【0036】上記GelBC/GelEmの値は、 0.4
〜1.0 であることが好ましい。更に好ましくは0.45〜0.
9 である。
【0037】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、少
なくとも色素画像を形成して少なくとも 300〜400nm の
波長域のいずれかの波長の光に対する、光透過部と遮光
部とを形成するものであるが、このような画像を形成す
るものとしてはカプラーがある。
【0038】イエロー色素形成カプラーとしては、公知
のアシルアセトアニリド系カプラーを好ましく用いるこ
とができる。
【0039】これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド
系及びピバロイルアセトアニリド系化合物は有利であ
る。用い得る黄色カプラーの具体例は、英国特許第 1,0
77,874号、特公昭45−40757 号、特開昭47−1031号、同
47−26133 号、同48−94432 号、同50−87650 号、同51
−3631号、同52−115219号、同54−99433 号、同54−13
3329号、同56−30127 号、米国特許第 2,875,057号、同
3,253,924 号、同3,265,506 号、同3,408,194 号、同3,
551,155 号、同3,551,156 号、同3,664,841 号、同3,72
5,072 号、同3,730,722 号、同3,891,445号、同3,900,4
83 号、同3,929,484 号、同3,933,500 号、同3,973,968
号、同3,990,896 号、同4,012,259 号、同4,022,620
号、同4,029,508 号、同4,057,432 号、同4,106,942
号、同4,133,958 号、同4,269,936 号、同4,286,053
号、同4,304,845 号、同4,314,023 号、同4,336,327
号、同4,356,258 号、同4,386,155 号、同4,401,752 号
等に記載されたものである。
【0040】マゼンタ色素形成カプラーとしては、公知
の5−ピラゾロン系カプラー、ピラゾロベンツイミダゾ
ール系カプラー、ピラゾロトリアゾール系カプラー、開
鎖アシルアセトニトリル系カプラーを好ましく用いるこ
とができる。有利に用い得るマゼンタカプラーの具体例
は、特願昭58−164882号、同58−167326号、同58−2063
21号、同58−214863号、同58−217339号、同59−24653
号、特公昭40−6031号、同40−6035号、同45−40757
号、同47−27411 号、同49−37854 号、特開昭50−1304
1 号、同51−26541 号、同51−37646 号、同51−105820
号、同52−42121号、同53−123129号、同53−125835
号、同53−129035号、同54−48540 号、同56−29236
号、同56−75648 号、同57−17950 号、同57−35858
号、同57−146251号、同59−99437 号、英国特許第 1,2
52,418号、米国特許第 2,600,788号、同3,005,712 号、
同3,062,653 号、同3,127,269 号、同3,214,437 号、同
3,253,924号、同3,311,476 号、同3,419,391 号、同3,5
19,429 号、同3,558,319 号、同3,582,322 号、同3,61
5,506 号、同3,658,544 号、同3,705,896 号、同3,725,
067号、同3,758,309 号、同3,823,156 号、同3,834,908
号、同3,891,445 号、同3,907,571 号、同3,926,631
号、同3,928,044 号、同3,935,015 号、同3,960,571
号、同4,076,533 号、同4,133,686 号、同4,237,217
号、同4,241,168 号、同4,264,723 号、同4,301,235
号、同4,310,623 号等に記載されたものである。
【0041】シアン色素形成カプラーとしては、公知の
ナフトール系カプラー、フェノール系カプラーを好まし
く用いることができる。有利に用い得るシアンカプラー
の具体例は英国特許第 1,038,331号、同1,543,040 号、
特公昭48−36894 号、特開昭48−59838 号、同50−1371
37号、同51−146828号、同53−105226号、同54−115230
号、同56−29235 号、同56−104333号、同56−126833
号、同57−133650号、同57−155538号、同57−204545
号、同58−118643号、同59−31953 号、同59−31954
号、同59−59656 号、同59−124341号、同59−166956
号、米国特許第 2,369,929号、同2,423,730 号、同2,43
4,272 号、同2,474,293 号、同2,698,794 号、同2,772,
162 号、同2,801,171 号、同2,895,826 号、同3,253,92
4 号、同3,311,476 号、同3,458,315 号、同3,476,563
号、同3,591,383 号、同3,737,316 号、同3,758,308
号、同3,767,411 号、同3,790,384 号、同3,880,661
号、同3,926,634 号、同4,004,929 号、同4,009,035
号、同4,012,258 号、同4,052,212 号、同4,124,396
号、同4,134,766 号、同4,138,258 号、同4,146,396
号、同4,149,886 号、同4,178,183 号、同4,205,990
号、同4,254,212 号、同4,264,722 号、同4,288,532
号、同4,296,199 号、同4,296,200 号、同4,299,914
号、同4,333,999 号、同4,334,011 号、同4,386,155
号、同4,401,752 号、同4,427,767 号等に記載されたも
のである。
【0042】DIRカプラーとしては、例えば英国特許
第 953,454号、米国特許第 3,227,554号、同3,615,506
号、同3,617,291 号、同3,701,783 号、同3,933,500
号、同4,095,984 号、同4,149,886 号、同4,286,054
号、同4,359,521 号、特開昭52−90932 号、同56−1160
29号、同57−151944号等に記載の化合物及び、米国特許
第4,248,962 号、同4,409,323 号、特開昭57−154234
号、同58−162949号、同58−205150号、同59−195643
号、同59−206834号、同59−206836号、同59−210440
号、同60−7429号等に記載のタイミングDIRカプラー
を好ましく用いることができる。
【0043】イエローカプラーとして後掲の一般式Iの
化合物を使用することが好ましい。
【0044】一般式I中、R1 はハロゲン原子またはア
ルコキシ基を表す。R2 は水素原子、ハロゲン原子また
は置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。R3
は置換基を有していてもよいアシルアミノ基、アルコキ
シカルボニル基、アルキルスルファモイル基、アリール
スルファモイル基、アリールスルホンアミド基、アルキ
ルウレイド基、アリールウレイド基、サクシンイミド
基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を表す。Z1
は発色現像主薬の酸化体とカップリングする際脱離しう
る基を表す。本発明に用いることができる一般式Iで表
される2当量イエローカプラーの具体例は、コニカ株式
会社による平成2年11月29日特許願「光透過部と遮光部
とを形成するハロゲン化銀写真感光材料及びハロゲン化
銀写真感光材料から形成されたマスク材料」の45〜66ペ
ージに記載の具体例Y−1〜Y−44として示されてい
る。その中のいくつかの例(Y−9)(Y−35) (Y−
44)を後掲する。
【0045】イエローカプラーとして、ベンゾイルアセ
トアニリド系カプラーを用いることができるが、好まし
いものは後記一般式(YB−1)で表される化合物であ
る。
【0046】一般式(YB−1)中、R1y〜R7y及びW
は水素原子または置換基であり、好ましくはR1y,R2y
及びR3yは同一及び異なったもの双方を含み、それぞれ
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、アル
コキシカルボニル基、スルホンアミド基、またはスルフ
ァモイル基を表す。
【0047】R4y,R5y,R6y及びR7yは同一及び異な
ったもの双方を含み、好ましくはそれぞれ水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルア
ミノ基、またはスルホンアミド基を表す。
【0048】Wは好ましくはハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはジアルキ
ルアミノ基を表す。
【0049】X1 は水素原子または脱離可能な基を表
し、脱離可能な基としては、例えばハロゲン原子、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、飽和または
不飽和の5員または6員の含窒素複素環基などが挙げら
れ、特に好ましい基は、一般式(YB−2)(後記)及
び(YB−3)(下記)で表される。
【0050】一般式(YB−2) 中、Y1 は5〜6員環
を形成するのに必要な非金属原子群を表し、該非金属原
子群は置換基を有するものも含む。
【0051】一般式(YB−3) −O−Ar
【0052】Arはアリール基を表し、該アリール基
は、置換基を有するものも含む。
【0053】ベンゾイルアセトアニリド系イエローカプ
ラーの具体例は、前掲の平成2年11月29日特許願の70〜
81ぺージに記載の具体例YB−1からYB−39に示され
ている。その中のいくつかの例YB−15,YB−21,Y
B−25,YB−32を後掲する。
【0054】これらベンゾイルアセトアニリド系イエロ
ーカプラーは、米国特許第2,875,057 号、同3,725,072
号、同3,891,445 号、特公昭51−10783 号、特開昭48−
73147 号、同50−6341号、同51−102636号、同52−1152
19号、同54−21448 号、同56−95237 号、同59−159163
号、同59−174838号、同59−206835号、特開平1−1875
60号、同1−207748号、同1−207749号、同1−214848
号、同1−227152号、同1−231050号、同1−295256
号、同1−309057号、同1−314240号、同1−316744
号、同1−316745号等に記載のものを含み、かつ記載さ
れた方法により合成される。
【0055】ベンゾイルアセトアニリド系イエローカプ
ラーは、2種以上用いてもよく、またこれら以外の他の
イエローカプラーと併用してもよい。
【0056】イエローカプラーを感光材料中に添加する
には、該イエローカプラーの物性(例えば溶解性)に応
じて、水不溶性高沸点有機溶媒を用いる水中油滴型乳化
分散法、アルカリ性溶液として添加するアルカリ分散
法、ラテックス分散法、微細な固体として直接添加する
固体分散法等、種々の方法を用いることができる。
【0057】イエローカプラーの添加量は総量で通常ハ
ロゲン化銀1モル当たり 1.0×10-3モル〜1.0 モル、好
ましくは 5.0×10-3モル〜 8.0×10-1モルの範囲であ
る。
【0058】好ましく用いることができる。カプラーと
して低分子イエローカプラーがあげられそれは、単位分
子量が 250〜700 の親油性2当量イエローカプラーであ
り、これは好ましくは、後記一般式〔Y〕で表される単
位分子量が 250〜700 の親油性2当量イエローカプラー
である。
【0059】一般式〔Y〕中、R11はアルキル基、アリ
ール基を表し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基またはアルコキシ基を表し、R12は水素原子または
置換基を表し、Zは発色現像主薬の酸化体とのカップリ
ング反応により離脱可能な基を表し、mは0から4の整
数を表す。mが2以上のときは各R12は同じであっても
異なっていてもよい。またR11,R12,XまたはZが2
価〜4価の連結基となって一般式〔Y〕で表されるイエ
ローカプラーの2〜4量体を形成してもよい。
【0060】一般式〔Y〕を更に詳しく説明すると、R
11は好ましくは炭素数1から30の直鎖または分岐のアル
キル基、シクロアルキル基またはフェニル基を表し、こ
れら各基は、置換基を有するものを含み、該置換基とし
ては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシルア
ミノ基、スルホンアミド基、アルキルオキシカルボニル
基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ア
ルキルアミノ基、アリールアミノ基が挙げられる。R11
のうち好ましくは3級アルキル基または4−アルコキシ
フェニル基であり、R11は最も好ましくはt−ブチル基
及び4−メトキシフェニル基である。
【0061】Xは好ましくは水素原子、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)またはアルコキ
シ基を表し、特に好ましくは塩素原子または炭素数1〜
24のアルコキシ基である。
【0062】該アルコキシ基は置換基を有するものを含
み、上述のR11で表されるアルキル基の置換基として挙
げたものが例示できる。
【0063】R12で表される置換基としては、例えば、
ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)、炭素数1〜
20のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバ
モイル基、スルファモイル基、アシルオキシ基、アミノ
基(例えばエチルアミノ、アニリノ)、アルキルチオ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、シアノ基、
アルコキシカルボニル基、アルキルオキシカルボニルア
ミノ基、イミド基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、ヘテロ環基等がある。
【0064】これらの基は更に置換基を有するものを含
み、置換基としてはR11で表されるアルキル基が有する
ことができる置換基と同様のものが挙げられる。
【0065】R12のうち好ましくはアシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、スルファモ
イル基、カルバモイル基である。
【0066】Zで表される発色現像主薬の酸化体とのカ
ップリング反応により離脱可能な基としては、例えば、
アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシ基、
アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリー
ルスルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロ環チオ基または後掲の化学式NQ(QはNと
ともに単環もしくは、縮合環の5〜7員のヘテロ環を形
成し得る非金属原子群を表し、該ヘテロ環としては例え
ば、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4
−トリアゾール、テトラゾール、インダゾール、ベンズ
イミダゾール、ベンゾトリアゾール、コハク酸イミド、
フタル酸イミド、サッカリン、オキサゾリジン−2,4
−ジオン、イミダゾリジン−2,4−ジオン、チアゾリ
ジン−2,4−ジオン、ウラゾール、2−ピリドン、5
−テトラゾロン等が挙げられる。)等が挙げられる。こ
れらの基は更に置換基を有するものを含み、該置換基と
してはR11で表されるアルキル基、アリール基が有する
ことができる置換基と同様のものが挙げられる。
【0067】Zのうち好ましくは、アリールオキシ基、
イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、オキサ
ゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基またはトリアゾ
リジン−3,5−ジオン−4−イル基である。mは、好
ましくは0〜2である。
【0068】一般式〔Y〕で表されるイエローカプラー
は前述の如く2〜4量体となってもよいが、単量体また
は2量体が好ましい。
【0069】ここでいう単位分子量とは、イエローカプ
ラー1分子内のカップリング位の数で1分子の分子量を
割った値を表す。
【0070】低分子量イエローカプラーは単位分子量が
400〜700のものが好ましく、更に好ましくは、R11
アルキル基のときは単位分子量が 500〜650 であり、R
11がアリール基のときは単位分子量が 500〜700 であ
る。
【0071】低分子量2当量イエローカプラーの具体的
な代表例は、前掲の平成2年11月29日特許願の89〜104
ページに記載の具体例Y−1からY−29に示されてい
る。その中からいくつかの例(Y−4)(Y−19) を後
掲する。
【0072】低分子量イエローカプラーは、色素画像を
形成させるため、通常、感光性ハロゲン化銀乳剤層及び
/またはその隣接層に含有させる。
【0073】低分子量イエローカプラーは、2種以上用
いてもよく、またこれら以外の他のイエローカプラーと
併用してもよい。
【0074】イエローカプラーをカラー感光材料中に添
加するには、イエローカプラーの物性(例えば溶解性に
応じて、水不溶性高沸点有機溶媒を用いる水中油滴型乳
化分散法、アルカリ性溶液として添加するアルカリ分散
法、ラテックス分散法、微細な固体として直接添加する
地帯分散法等、種々の方法を用いることができる。
【0075】
【実施例】以下本出願に係る発明の実施例について説明
する。但し、本発明は以下に記載する実施例により限定
されるものではない。
【0076】実施例1 両面に下引きを施したポリエチレンテレフタレート支持
体(厚さ 100μm ) の片側に次の第1層及び第2層まで
を、別の片側に次の第3層及び第4層を塗布してハロゲ
ン化銀感光材料(試料No.11)を作成した。使用した乳剤
EM−1は下記に示す方法に従って調製された内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤である。
【0077】(乳剤EM−1の調製)オセインゼラチン
を含む水溶液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比で KBr:NaCl=95:5)を含む水溶液とを、コ
ントロールダブルジェット法で同時に添加して、平均粒
径0.28μm の立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。その際、
粒子形状として立方体が得られるようにpH及びpAg を制
御した。得られたコア乳剤に更に硝酸銀を含む水溶液
と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム (モル比で KBr:
NaCl=40:60) を含む水溶液とを、コントロールダブル
ジェット法で同時に添加して、平均粒径0.38μm となる
までシェルを形成した。その際、粒子形状として立方体
が得られるようにpH及びpAg を制御した。水洗を行い、
水溶性塩を除去した後ゼラチンを加え、乳剤EM−1を
得た。この乳剤EM−1の粒径の分布の広さは8%であ
った。
【0078】但し、 である。
【0079】(層組成)以下に支持体に設けた写真構成
層(第1層〜第4層)の成分とg/m2で示した各成分の塗
布付量を示す。ハロゲン化銀乳剤については銀換算した
値で示す。なお、塗布助剤としてSA−1及びSA−2
を用い、また硬膜剤としてHA−1,HA−2を用い
た。
【0080】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素(露光に使用するレーザー光に対する感光性を付与する 色素を使用)で分光増感された乳剤EM−1 1.5 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1) 表1記載の量 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 シリカ (平均粒子サイズ) 0.05 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ 3.0μm) 0.02 用いた化合物の構造は、後掲する。
【0081】このようにして得られた試料No.11 に対し
て、イエローカプラー(YC−1)の付量を表1に示す
ように変えた以外は、試料No.11 と同様にして試料No.1
2 〜No.16 を作成した。
【0082】得られた試料No.11 〜No.16 を、He−N
eレーザー光源を用いて、レーザー光を走査させること
により、必要な画像を形成するレーザー露光を行った。
【0083】露光後の試料を、下記処理工程により処理
した。 処理工程(処理温度と処理時間) (1) 浸漬(発色現像) 37℃ 12秒 (2) かぶり露光 − 1ルックスで12秒 (3) 発色現像 37℃ 2分 (4) 漂白定着 35℃ 1分 (5) 安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 (6) 乾燥 75〜80℃ 45秒
【0084】 処理液組成 (発色現像液) ベンジルアルコール 15 ml Ce2(SO4)3 0.015g エチレングリコール 8 ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 2.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 3.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15 ml 水を加えて全量1lとし、pH10.15 に調整する。
【0085】 (漂白定着液) ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90 g ジエチレントリアミン五酢酸 3 g チオ硫酸アンモニウム (70%溶液) 180 ml 亜硫酸アンモニウム (40%溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH 7.1に調整し水を加えて全量を1lとする 。
【0086】 (安定化液) オルトフェニルフェノール 0.3 g 亜硫酸カリウム (50%溶液) 12 ml エチレングリコール 10 g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛・7水塩 0.7g 水酸化アンモニウム (28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K−17) 0.2g 水を加えて全量を1lとし、水酸化アンモニウムまたは硫酸でpH 7.5に調 整する。
【0087】上記処理により、遮光部と光透過部とが形
成されたマスク材料が得られた。
【0088】この得られたマスク材料の遮光部と光透過
部の透過濃度をUVフィルター(コダック(社)製、ラ
ッテンNo. 12A、ピーク透過波長370nm)を通して濃度計
(マクベス(社)製、TD−904)を用いて測定し
た。測定結果より、遮光部と光透過部の濃度差ΔDを求
め、表2に示した。
【0089】次に、この得られたマスク材料と網点面積
率50%の平網原稿とを印刷製版用フィルム(コニカ
(株)製、CRHE)に重ねて、高圧水銀プリンター
(Screen(株)製、P−617)を用いて返し露光を行
い、現像処理を行った。尚、露光は、印刷製版用フィル
ムに形成されたネガ像の網点面積率が55%になるような
条件でそれぞれ行った。
【0090】このようにして得られた印刷製版用フィル
ムのマスク材料で遮光された部分全体と光透過部に隣接
した部分での網点画像の写り込みについて目視評価し
た。
【0091】表2に示した評価結果のとおり、本発明の
遮光部と光透過部との濃度差ΔD2.0 以上のマスク材料
をフィルム原版作成作業に用いることで、遮光された部
分における画像の写り込みがないのはもちろんのこと、
遮光部と光透過部の境界領域においても写り込みのない
良好な品質の製版フィルムが得られることがわかった。
【0092】実施例2 両面に下引きを施したポリエチレンテレフタレート支持
体(厚さ 100μm)の片側に次の第1層及び第2層まで
を、別の片側に第3層及び第4層を塗布して、ハロゲン
化銀写真感光材料(試料No.21)を作成した。使用した乳
剤EM−2は、下記に示す方法に従って調製されたネガ
型ハロゲン化銀乳剤である。
【0093】(乳剤EM−2の調製)オセインゼラチン
を含む水溶液を70℃に制御しながら、硝酸銀の水溶液
と、塩化ナトリウム及び臭化ナトリウムを含む水溶液と
を同時に添加し、平均粒径0.45μm の立方体粒子からな
る乳剤を得た (ハロゲン組成AgCl:AgBr=99.8:0.0
2)。この得られた乳剤に該乳剤の2モル%の銀量に相当
する量の微粒子臭化銀乳剤(平均粒径0.02μm ) を加
え、熟成を行った。電子顕微鏡による観察によって、そ
の粒子の形態変化から、粒子の頂点近傍に新しい高臭化
銀含有率の相が形成されたことがわかった。この乳剤に
銀1モル当たり 3.2mgのチオ硫酸ナトリウムと塩化金酸
(4水塩)を順次加え、75℃で80分間加熱することによ
り化学増感を行い、乳剤EM−2を得た。
【0094】(層組成)以下に支持体に設けた写真構成
層(第1層〜第4層)の成分とg/m2で示した各成分の塗
布付量を示す。ハロゲン化銀乳剤については銀換算した
値で示す。なお、塗布助剤としてSA−1及びSA−2
を用い、また硬膜剤としてHA−1,HA−2を用い
た。
【0095】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素(露光で使用するレーザー光に対する感光性を付与する 色素を使用)で分光された乳剤EM−2 1.7 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1) 2.5 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 シリカ (平均粒子サイズ4μm ) 0.05 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5 ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒子サイズ 3.0μm ) 0.02
【0096】上記YC−1,SO−1,ST−1,ST
−2,SA−1,SA−2,HA−1,HA−2は実施
例1で使用の化合物と同じである。
【0097】このようにして得られた試料No.21 をHe
−Neレーザー光源を用いてレーザー光を走査されるこ
とにより、遮光部と光透過部を形成するためのレーザー
露光を行った。
【0098】露光後の試料を、下記処理工程により処理
した。尚、発色現像時間は、表3に示すように変化させ
て行った。
【0099】
【0100】 処理液組成 (発色現像液) 純 水 800 ml トリエタノールアミン 10 g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5 g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2 g 亜硫酸カリウム 0.3g エチレンジアミンテトラ酢酸 1.0g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム塩 1.0g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3− メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.5g 炭酸カリウム 27 g 水を加えて全量を1lとし、pH10.10 に調整する。
【0101】 (漂白定着液) 漂白定着液1l中、 エチレンジアミンテトラ酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60 g エチレンジアミンテトラ酢酸 3 g チオ硫酸アンモニウム (70%水溶液) 100 ml 亜硫酸アンモニウム (40%水溶液) 27.5ml を含有。炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH 5.7に調整する。
【0102】 (安定化液) 安定化液1l中、 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 1.0 g エチレングリコール 1.0 g エチレンジアミンテトラ酢酸 1.0 g 水酸化アンモニウム (20%水溶液) 3.0 g 亜硫酸アンモニウム 3.0 g 硫酸または水酸化カリウムでpH 7.0に調整する。
【0103】上記処理により遮光部と光透過部とが形成
されたマスク材料が得られた。
【0104】この得られたマスク材料の光遮光部の光透
過率をUVフィルター(コダック(社)製、ラッテンN
o.12 A、ピーク透過波長370nm)を通して濃度計(マク
ベス(社)製、TD−904)を用いて測定した。得ら
れた結果は表3に示す。
【0105】次にこの得られたマスク材料と網点面積率
50%の平網原稿とを印刷製版用フィルム(コニカ(株)
製、CRHE)に重ねて、高圧水銀プリンター(Screen
(社) 製、P−617)を用いて返し露光を行い、現像
処理を行った。尚、露光はマスク材料の代わりに光透過
部を有する分解ネガフィルムを用いた時の印刷製版用フ
ィルム上に形成されたネガ像の網点面積率が55%になる
ような条件で行った。
【0106】このようにして得られた印刷製版用フィル
ムの網点画像の網点面積率を求め、後掲の表3に示し
た。
【0107】表3に示したとおり、本発明の光透過部の
光透過率が60%以上であるマスク材料をフィルム原版作
成作業に用いることにより、網点再現性が±1%以内の
範囲にはいり、肉眼では差が認められないほど良好な網
点品質が得られることがわかった。また、光透過部の光
透過率が60%未満のマスク材料を用いた場合、露光時間
を長くすることによって網点面積率の再現性を向上させ
ることはできるが、作業時間が長くなり、かつ、網点の
キレが悪くなり、良好な網点品質が得られないことを確
認した。
【0108】実施例3 実施例1において、イエローカプラーを後掲のYC−2
(塗布量:3.6 g/m2)に変更し、かつ、乳剤EM−2の
塗布付量を表4に示した値に変更した以外は同様にして
ハロゲン化銀感光材料(試料No.31 〜No.35)を作成し
た。
【0109】次に、実施例2と同様にして、レーザー露
光、処理を行い遮光部と光透過部とが形成されたマスク
材料が得られた。尚、現像時間は 110秒とした。
【0110】このようにして得られたマスク材料と網点
面積率50%の平網原稿とを印刷製版用フィルム(コニカ
(株)製、CRHE)に重ねて、高圧水銀プリンター
(Screen (社) 製、P−617)を用いて返し露光を行
い、現像時間を行った。尚、露光は印刷製版用フィルム
に形成されたネガ像の網点面積率が55%になるような条
件でそれぞれ行った。
【0111】このようにして得られた印刷製版用フィル
ムの網点品質(特に、マスク材料の遮光部に隣接する光
透過部における網点品質)を目視評価した。
【0112】後掲の表4に示した評価結果のとおり、本
発明の銀付量 1.0g/m2以上を有するハロゲン化銀写真感
光材料より形成されたマスク材料をフィルム原版作成作
業に用いることで、特に、遮光部に隣接する光透過部で
の網点品質がキレが良く良好な製版フィルムが得られる
ことがわかった。
【0113】実施例4 実施例1においてイエローカプラーを後掲の表5に示す
もの(後記イエローカプラー〜)に変更した以外は
同様にして、ハロゲン化銀写真感光材料(試料No.41 〜
46) を作成した。
【0114】次に実施例1と同様にして評価を行ったと
ころ、これらのイエローカプラーを用いた場合において
も本発明の効果が認められた。
【0115】実施例5 実施例2の試料No.21 において支持体をポリエチレンテ
レフタレート(厚さ100 μm ) の代わりにポリメチルメ
タアクリレート(厚さ 100μm ) を用いた以外は同様に
して試料No.51 を作成した。支持体のみの光透過率を実
施例2の方法に従って測定したところ、試料No.21 で用
いたポリエチレンテレフタレートは89%であり、試料N
o.51 で用いたポリメチルメタアクリレートは30%であ
った。
【0116】試料No.51 を実施例2と同様に評価したと
ころ、網点品質劣化した製版しから得られず、試料No.5
1 の支持体は不適であることがわかった。
【0117】
【発明の効果】本出願の各発明によれば、従来の問題
点、即ち、マスク材料としては、解像力の高い画像が得
られなければならないということ、及び、マスクパター
ンの形成が、煩雑であったということ、更に近接した文
字等を明瞭に分離しにくいという問題点を解決すること
ができる。 以下余白 第1図は製版用フィルム原版作成のプロセスフローの概
要の一例を示す図である。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】 第1図は製版用フィルム原版作成のプロセスフローの概
要の一例を示す図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和弘 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 笹竹 朋子 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光し、現像することによって、少なく
    とも色素画像を形成して 300〜400nm の波長域の少なく
    ともいずれかの波長の光に対する光透過部と遮光部とを
    形成し、該光透過部と遮光部は、 300〜400nm の波長域
    のいずれかの波長の光についての該遮光部の光透過部に
    対する濃度差ΔDが、2.0 以上であるものであることを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 露光し、現像することによって、少なく
    とも色素画像を形成して、 300〜400nm の波長域の少な
    くともいずれかの波長の光に対する光透過部と遮光部を
    形成し、該光透過部はその少なくとも 300〜400nm の波
    長域の少なくともいずれかの波長の光に対する光透過率
    が少なくとも60%であることを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。
  3. 【請求項3】 露光し、現像することによって、少なく
    とも色素画像を形成し、 300〜400nm の波長域のいずれ
    かの波長の光に対する光透過部と遮光部とを形成するハ
    ロゲン化銀写真感光材料であって、色素画像形成される
    材料の支持体の 300〜400nm の波長域のいずれかの波長
    の光の透過率が少なくとも70%以上であるハロゲン化銀
    写真感光材料。
  4. 【請求項4】 露光し、現像することによって、少なく
    とも色素画像を形成し、 300〜400nm の波長域の少なく
    ともいずれかの波長の光に対する光透過部と遮光部を形
    成するハロゲン化銀写真感光材料であって、銀付量が1.
    0g/m2 以上であるハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 露光が単一光源により行われる請求項1
    乃至4のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。
JP41632990A 1990-12-28 1990-12-28 光透過部と遮光部とを形成するハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH05142706A (ja)

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