JPH05145169A - 半導体分布帰還型レーザ装置 - Google Patents
半導体分布帰還型レーザ装置Info
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- JPH05145169A JPH05145169A JP3224364A JP22436491A JPH05145169A JP H05145169 A JPH05145169 A JP H05145169A JP 3224364 A JP3224364 A JP 3224364A JP 22436491 A JP22436491 A JP 22436491A JP H05145169 A JPH05145169 A JP H05145169A
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- Japan
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- semiconductor
- diffraction grating
- active layer
- distributed feedback
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/10—Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
- H01S5/12—Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region the resonator having a periodic structure, e.g. in distributed feedback [DFB] lasers
- H01S5/1228—DFB lasers with a complex coupled grating, e.g. gain or loss coupling
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 活性層の利得に周期分布をもたせて利得結合
による光分布帰還を得る。 【構成】 活性層のレーザ光軸方向に沿って周期的に導
電性が変化する構造を設け、活性層の電流密度に周期的
な分布を生じさせる。
による光分布帰還を得る。 【構成】 活性層のレーザ光軸方向に沿って周期的に導
電性が変化する構造を設け、活性層の電流密度に周期的
な分布を生じさせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気光変換素子として
利用する半導体レーザ装置に関する。本発明は、光通信
装置、光情報処理装置、光記憶装置、光応用計測装置そ
の他光電子装置の光源として利用するに適する。
利用する半導体レーザ装置に関する。本発明は、光通信
装置、光情報処理装置、光記憶装置、光応用計測装置そ
の他光電子装置の光源として利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】半導体分布帰還型レーザ装置は、電子と
正孔との再結合により光を発生する活性層の近傍に回折
格子を設け、この回折格子により活性層に分布帰還を施
して誘導放出光を発生させる。このような半導体分布帰
還型レーザ装置を用いると、一般に、比較的簡単な構成
で優れた発振スペクトル特性の誘導放出光が得られる。
このため、従来から幾多の研究開発が進められており、
長距離大容量光通信、光情報処理、光記録、光応用計測
などに用いるのに好適な光源装置として、その有用性が
期待されている。
正孔との再結合により光を発生する活性層の近傍に回折
格子を設け、この回折格子により活性層に分布帰還を施
して誘導放出光を発生させる。このような半導体分布帰
還型レーザ装置を用いると、一般に、比較的簡単な構成
で優れた発振スペクトル特性の誘導放出光が得られる。
このため、従来から幾多の研究開発が進められており、
長距離大容量光通信、光情報処理、光記録、光応用計測
などに用いるのに好適な光源装置として、その有用性が
期待されている。
【0003】従来の半導体分布帰還型レーザ装置として
は、活性層を透明なクラッド半導体層で挟み込んで効率
よく誘導放出光を発生、導波させるダブルヘテロ構造を
用い、活性層にごく近接して設けられた透明な導波路層
の活性層とは離れた側の表面に、例えば三角波状の断面
形状をもつ回折格子を形成したものが広く知られてい
る。この構造では、回折格子により導波路屈折率を周期
的に変化させることによって、活性層に沿って伝搬する
誘導放出光に光分布帰還を施している。
は、活性層を透明なクラッド半導体層で挟み込んで効率
よく誘導放出光を発生、導波させるダブルヘテロ構造を
用い、活性層にごく近接して設けられた透明な導波路層
の活性層とは離れた側の表面に、例えば三角波状の断面
形状をもつ回折格子を形成したものが広く知られてい
る。この構造では、回折格子により導波路屈折率を周期
的に変化させることによって、活性層に沿って伝搬する
誘導放出光に光分布帰還を施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような屈
折率の周期変化に基づくいわゆる屈折率結合による光分
布帰還では、光導波路層の層厚変化の周期に対応した反
射が行われるブラッグ波長の光に対して、光位相につい
ての適正な帰還が行われなかった。このため、この波長
では安定なレーザ発振が得られず、ブラッグ波長の上下
に対称に離隔した二つの波長の縦モード発振が同時に生
じる可能性が高かった。
折率の周期変化に基づくいわゆる屈折率結合による光分
布帰還では、光導波路層の層厚変化の周期に対応した反
射が行われるブラッグ波長の光に対して、光位相につい
ての適正な帰還が行われなかった。このため、この波長
では安定なレーザ発振が得られず、ブラッグ波長の上下
に対称に離隔した二つの波長の縦モード発振が同時に生
じる可能性が高かった。
【0005】また、このような二つの波長の縦モード発
振のうち一方のみが生じる場合にも、二つの波長のうち
いずれの波長の縦モード発振を行わせるかをあらかじめ
選定することは困難であり、発振波長設定の精度が著し
く損なわれる原因となっていた。
振のうち一方のみが生じる場合にも、二つの波長のうち
いずれの波長の縦モード発振を行わせるかをあらかじめ
選定することは困難であり、発振波長設定の精度が著し
く損なわれる原因となっていた。
【0006】このような問題、すなわち、光導波路層に
おける屈折率の周期的摂動に基づく屈折率結合による光
分布帰還を行う場合に原理的に付随して発生する二波長
縦モード発振縮重の問題を解決するため、従来からも種
々の構造が検討されている。その一例として、回折格子
の中央においてその位相を180°だけ急変させるいわ
ゆる1/4波長シフト構造が知られている。しかし、レ
ーザ装置の構成が複雑になり、縮重解消のための上記特
殊構造を設けるためだけに特別の製造工程を付加する必
要があった。しかも、レーザ素子端面に反射防止膜を形
成する必要があった。
おける屈折率の周期的摂動に基づく屈折率結合による光
分布帰還を行う場合に原理的に付随して発生する二波長
縦モード発振縮重の問題を解決するため、従来からも種
々の構造が検討されている。その一例として、回折格子
の中央においてその位相を180°だけ急変させるいわ
ゆる1/4波長シフト構造が知られている。しかし、レ
ーザ装置の構成が複雑になり、縮重解消のための上記特
殊構造を設けるためだけに特別の製造工程を付加する必
要があった。しかも、レーザ素子端面に反射防止膜を形
成する必要があった。
【0007】一方、分布帰還型レーザ装置では一般に、
上述のように屈折率結合により光分布帰還を行うとブラ
ッグ波長領域に発振阻止帯が生じるが、利得係数の周期
的摂動に基づくいわゆる利得結合による光分布帰還を行
えば、そのような発振阻止帯の出現を抑え、完全に単一
波長の縦モード発振が得られるはずである。この理論
は、コゲルニック他、「分布帰還レーザの結合波理論」 (Kogelnik et al.,"Coupled-Wave Theory of Distribut
ed Feedback Lasers",J.Appl.Phys. Vol.43, 1972, pp.
2327-2335) に示されている。これを半導体レーザ装置で実現した例
としては、本願発明者らによる特許出願 特願昭63−189593、昭和63年7月30日出願 特開平3−34489(特願平1−168729、平成
1年6月30日出願) 特開平3−49283〜49287(特願平1−185
001〜185005、平成1年7月18日出願) があるが、コゲルニック他の理論があくまで原理的なも
のであるため、実際の構造としてそれほど研究されてい
るわけではない。
上述のように屈折率結合により光分布帰還を行うとブラ
ッグ波長領域に発振阻止帯が生じるが、利得係数の周期
的摂動に基づくいわゆる利得結合による光分布帰還を行
えば、そのような発振阻止帯の出現を抑え、完全に単一
波長の縦モード発振が得られるはずである。この理論
は、コゲルニック他、「分布帰還レーザの結合波理論」 (Kogelnik et al.,"Coupled-Wave Theory of Distribut
ed Feedback Lasers",J.Appl.Phys. Vol.43, 1972, pp.
2327-2335) に示されている。これを半導体レーザ装置で実現した例
としては、本願発明者らによる特許出願 特願昭63−189593、昭和63年7月30日出願 特開平3−34489(特願平1−168729、平成
1年6月30日出願) 特開平3−49283〜49287(特願平1−185
001〜185005、平成1年7月18日出願) があるが、コゲルニック他の理論があくまで原理的なも
のであるため、実際の構造としてそれほど研究されてい
るわけではない。
【0008】本発明は、利得結合を半導体レーザ装置に
適用して具体化し、装置の構成を複雑化することなく、
完全に単一の縦モードによる発振がブラッグ波長上に得
られる新たな半導体分布帰還型レーザ装置を提供するこ
とを目的とする。
適用して具体化し、装置の構成を複雑化することなく、
完全に単一の縦モードによる発振がブラッグ波長上に得
られる新たな半導体分布帰還型レーザ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体分布帰還
型レーザ装置は、活性層の少なくとも一方の表面に近接
して、導電性がレーザ光軸方向に沿って周期的に変化す
る分布帰還用の周期構造を備えたことを特徴とする。
型レーザ装置は、活性層の少なくとも一方の表面に近接
して、導電性がレーザ光軸方向に沿って周期的に変化す
る分布帰還用の周期構造を備えたことを特徴とする。
【0010】半導体レーザ装置は一般に、活性層を挟ん
で互いに導電型の異なる二組の半導体層を備える。そこ
で本発明の一つの実施態様として、活性層の一方の側に
近接する半導体層中に、その層と導電型ないしは導電性
の異なる半導体材料で回折格子を形成する。回折格子の
材料としては、その回折格子が設けられる側の半導体層
と導電型ないしは導電性だけが異なり屈折率が同じ材料
を用いることが望ましい。回折格子は、その回折格子を
構成する半導体材料の層が周期的に切断された形状であ
ることが望ましい。
で互いに導電型の異なる二組の半導体層を備える。そこ
で本発明の一つの実施態様として、活性層の一方の側に
近接する半導体層中に、その層と導電型ないしは導電性
の異なる半導体材料で回折格子を形成する。回折格子の
材料としては、その回折格子が設けられる側の半導体層
と導電型ないしは導電性だけが異なり屈折率が同じ材料
を用いることが望ましい。回折格子は、その回折格子を
構成する半導体材料の層が周期的に切断された形状であ
ることが望ましい。
【0011】このような構造の半導体分布帰還型レーザ
装置を製造するには、活性層の一方の表面に0.1μm
程度の極めて薄い緩衝層を設け、この緩衝層の活性層と
反対側の表面に緩衝層と同一組成で導電型ないしは導電
性の異なる半導体層を設け、この半導体層を回折格子パ
ターンにしたがって緩衝層に達するまでエッチングする
ことにより回折格子を形成し、この回折格子を緩衝層と
同一屈折率かつ同じ導電性の半導体材料で埋め込む。
装置を製造するには、活性層の一方の表面に0.1μm
程度の極めて薄い緩衝層を設け、この緩衝層の活性層と
反対側の表面に緩衝層と同一組成で導電型ないしは導電
性の異なる半導体層を設け、この半導体層を回折格子パ
ターンにしたがって緩衝層に達するまでエッチングする
ことにより回折格子を形成し、この回折格子を緩衝層と
同一屈折率かつ同じ導電性の半導体材料で埋め込む。
【0012】また、この方法とは別に、回折格子を形成
した後にその回折格子の上に緩衝層を介して活性層を成
長させてもよい。
した後にその回折格子の上に緩衝層を介して活性層を成
長させてもよい。
【0013】回折格子を形成してから活性層を成長させ
ると、回折格子の周期的な凹凸形状が活性層の形状、特
に厚み分布に影響する場合がある。本発明は、これを積
極的に利用することもできる。すなわち、回折格子はレ
ーザ光軸方向に沿って周期的な凹凸形状として形成さ
れ、この凹凸形状に対応して活性層の厚み分布に変化が
設けられた構造とすることもできる。この構造は、上述
の特許出願、特に特願昭63−189593、特開平3
−34489、3−49283、3−49284にそれ
ぞれ添付された明細書および図面に示された構造に、本
発明の特徴である導電性の周期分布を組み合わせたもの
に相当する。
ると、回折格子の周期的な凹凸形状が活性層の形状、特
に厚み分布に影響する場合がある。本発明は、これを積
極的に利用することもできる。すなわち、回折格子はレ
ーザ光軸方向に沿って周期的な凹凸形状として形成さ
れ、この凹凸形状に対応して活性層の厚み分布に変化が
設けられた構造とすることもできる。この構造は、上述
の特許出願、特に特願昭63−189593、特開平3
−34489、3−49283、3−49284にそれ
ぞれ添付された明細書および図面に示された構造に、本
発明の特徴である導電性の周期分布を組み合わせたもの
に相当する。
【0014】いずれの場合も、回折格子は導電性の異な
る層が周期的に切断された形状であることが最も望まし
い。
る層が周期的に切断された形状であることが最も望まし
い。
【0015】また、回折格子をイオン注入や拡散により
形成することもできる。すなわち、活性層の一方の側に
近接する半導体層中に、この半導体層の導電型ないし導
電性を変化させるような材料を回折格子の周期にイオン
注入または拡散させる。
形成することもできる。すなわち、活性層の一方の側に
近接する半導体層中に、この半導体層の導電型ないし導
電性を変化させるような材料を回折格子の周期にイオン
注入または拡散させる。
【0016】
【作用】活性層に近接して(活性層から0.1μm程度
離れて)導電性が周期的に変化する層を設けると、活性
層における電流密度の分布が生じ、これによりキャリア
密度の周期分布が生成される。さらに、この周期分布に
より利得係数の周期的摂動が誘起され、この周期的摂動
に基づいて光分布帰還が行われる。
離れて)導電性が周期的に変化する層を設けると、活性
層における電流密度の分布が生じ、これによりキャリア
密度の周期分布が生成される。さらに、この周期分布に
より利得係数の周期的摂動が誘起され、この周期的摂動
に基づいて光分布帰還が行われる。
【0017】すなわち、活性層にキャリア密度分布が形
成されると、レーザ光軸方向に伝搬する光波に対する利
得係数が回折格子の周期に一致した周期で変化すること
になり、利得結合による光分布帰還が実現される。
成されると、レーザ光軸方向に伝搬する光波に対する利
得係数が回折格子の周期に一致した周期で変化すること
になり、利得結合による光分布帰還が実現される。
【0018】利得結合による光分布帰還は、短い光パル
スの発生、高速直接変調、低チャープ動作などを実現す
るうえにおいても有利であることが実証されつつある。
スの発生、高速直接変調、低チャープ動作などを実現す
るうえにおいても有利であることが実証されつつある。
【0019】
【実施例】図1は本発明第一実施例の半導体分布帰還型
レーザ装置を示す。
レーザ装置を示す。
【0020】この実施例はダブルヘテロ構造のレーザ装
置であり、誘導放出光を発生する活性層4を備え、この
活性層4に沿って配置されこの活性層4が発生した誘導
放出光に光分布帰還を施す周期構造として回折格子7を
備える。
置であり、誘導放出光を発生する活性層4を備え、この
活性層4に沿って配置されこの活性層4が発生した誘導
放出光に光分布帰還を施す周期構造として回折格子7を
備える。
【0021】さらに詳しく説明すると、基板1上にバッ
ファ層2、クラッド層3、活性層4、緩衝層5、回折格
子7、クラッド層8およびコンタクト層9が積層され、
コンタクト層9には絶縁層10のストライプ状の窓を通
して電極層11が接続され、基板1の裏面には電極層1
2が設けられる。活性層4を挟む二組の半導体層は互い
に導電型が異なり、例えば基板1、バッファ層2および
クラッド層3がp型の場合には、緩衝層5、クラッド層
8およびコンタクト層9をn型とする。
ファ層2、クラッド層3、活性層4、緩衝層5、回折格
子7、クラッド層8およびコンタクト層9が積層され、
コンタクト層9には絶縁層10のストライプ状の窓を通
して電極層11が接続され、基板1の裏面には電極層1
2が設けられる。活性層4を挟む二組の半導体層は互い
に導電型が異なり、例えば基板1、バッファ層2および
クラッド層3がp型の場合には、緩衝層5、クラッド層
8およびコンタクト層9をn型とする。
【0022】各層の導電型、組成および厚さの例を以下
に示す。
に示す。
【0023】 基板1 p+ −GaAs バッファ層2 p+ −GaAs 0.5μm クラッド層3 p−Al0.45Ga0.55As 1μm 活性層4 低不純物濃度GaAs 0.1μm 緩衝層5 n−Al0.45Ga0.55As 0.1μm 回折格子7 p+ −Al0.45Ga0.55As 0.1μm クラッド層8 n−Al0.45Ga0.55As 1μm コンタクト層9 n+ −GaAs 0.5μm 絶縁層10 SiO2 電極層11 Au/Au−Ge 電極層12 Au/Cr
【0024】回折格子7の厚さは周期的に変化している
が、ここでは最も厚い部分の厚さを示した。最も薄い部
分は、この例では完全に除去されている。回折格子7の
周期は例えば255nmであり、そのときの発振光波長
は880nmである。また、絶縁層10に設けられるス
トライプ状の窓の幅は、例えば10μmとする。
が、ここでは最も厚い部分の厚さを示した。最も薄い部
分は、この例では完全に除去されている。回折格子7の
周期は例えば255nmであり、そのときの発振光波長
は880nmである。また、絶縁層10に設けられるス
トライプ状の窓の幅は、例えば10μmとする。
【0025】ここで本実施例の特徴とするところは、回
折格子7が、緩衝層5とクラッド層8との間に、これら
と異なる導電型で形成されたことにある。すなわち、緩
衝層5とクラッド層8とがn型半導体で形成されている
のに対し、回折格子7は高濃度のp型半導体で形成され
ている。ただし、それらは不純物ドーピングが互いに異
なるだけで、材料の基本組成は同一であり、屈折率も等
しい。
折格子7が、緩衝層5とクラッド層8との間に、これら
と異なる導電型で形成されたことにある。すなわち、緩
衝層5とクラッド層8とがn型半導体で形成されている
のに対し、回折格子7は高濃度のp型半導体で形成され
ている。ただし、それらは不純物ドーピングが互いに異
なるだけで、材料の基本組成は同一であり、屈折率も等
しい。
【0026】この構造により、回折格子7を含む面を垂
直に通過する電流の密度が、レーザ光軸方向に沿って周
期的に変化する。このため、活性層4にキャリア密度分
布が形成され、レーザ光軸方向に伝搬する光波に対する
利得係数が、回折格子7の周期に一致した周期で変化す
る。このため、利得結合による分布帰還が実現される。
直に通過する電流の密度が、レーザ光軸方向に沿って周
期的に変化する。このため、活性層4にキャリア密度分
布が形成され、レーザ光軸方向に伝搬する光波に対する
利得係数が、回折格子7の周期に一致した周期で変化す
る。このため、利得結合による分布帰還が実現される。
【0027】緩衝層5は、回折格子7の印刻時に生じる
各種の結晶欠陥が活性層4に伝搬することを防止するも
のである。
各種の結晶欠陥が活性層4に伝搬することを防止するも
のである。
【0028】この半導体分布帰還型レーザ装置の製造方
法について説明する。この方法では、ダブルヘテロ構造
を構成する各層が、二段階のエピタキシャル成長工程で
基板1上に形成される。
法について説明する。この方法では、ダブルヘテロ構造
を構成する各層が、二段階のエピタキシャル成長工程で
基板1上に形成される。
【0029】第一段階のエピタキシャル成長工程では、
有機金属気相エピタキシャル成長法により、基板1上に
バッファ層2、クラッド層3、活性層4、緩衝層5およ
び電流阻止層6を連続して成長させる。
有機金属気相エピタキシャル成長法により、基板1上に
バッファ層2、クラッド層3、活性層4、緩衝層5およ
び電流阻止層6を連続して成長させる。
【0030】続いて、この成長工程で形成された最上層
の電流阻止層6に、干渉露光法および化学エッチングあ
るいはドライエッチングを適用して、周期的なパターン
を印刻する。このとき、選択的に除去される部分の厚さ
を電流阻止層6の厚さと同じかそれ以上とし、除去され
ずに残った部分を回折格子7とする。
の電流阻止層6に、干渉露光法および化学エッチングあ
るいはドライエッチングを適用して、周期的なパターン
を印刻する。このとき、選択的に除去される部分の厚さ
を電流阻止層6の厚さと同じかそれ以上とし、除去され
ずに残った部分を回折格子7とする。
【0031】この後に、第二段階のエピタキシャル成長
を実行し、緩衝層5および電流阻止層6上にクラッド層
8およびコンタクト層9を連続して成長させ、回折格子
7を埋め込む。この成長も有機金属気相エピタキシャル
成長法により行う。これにより、ダブルヘテロ構造が完
成する。
を実行し、緩衝層5および電流阻止層6上にクラッド層
8およびコンタクト層9を連続して成長させ、回折格子
7を埋め込む。この成長も有機金属気相エピタキシャル
成長法により行う。これにより、ダブルヘテロ構造が完
成する。
【0032】次に、コンタクト層9の上面に絶縁層10
を堆積させ、この絶縁層10にストライプ状の窓を形成
した後、全面に電極層11を蒸着する。また、基板1の
裏面に電極層12を蒸着する。
を堆積させ、この絶縁層10にストライプ状の窓を形成
した後、全面に電極層11を蒸着する。また、基板1の
裏面に電極層12を蒸着する。
【0033】以上の工程により、半導体ウェハ上にレー
ザ構造をもつ半導体ブロックが形成される。この半導体
ブロックを劈開して、個々の半導体レーザ素子を完成す
る。
ザ構造をもつ半導体ブロックが形成される。この半導体
ブロックを劈開して、個々の半導体レーザ素子を完成す
る。
【0034】この実施例では、回折格子7として導電型
がp+ 型の材料を用いている。これは、クラッド層8が
n型であり、これと導電性が大きく異なるようにするに
は、導電型が異なるp+ 型の材料が最も有効だからであ
る。しかし、n型のクラッド層8に対して、回折格子7
としてp型、真性型(i型)あるいは弱いn型(n
- 型)を用いても本発明を実施できる。さらに、高抵抗
の材料や、場合によっては低抵抗の材料を用いることも
できる。
がp+ 型の材料を用いている。これは、クラッド層8が
n型であり、これと導電性が大きく異なるようにするに
は、導電型が異なるp+ 型の材料が最も有効だからであ
る。しかし、n型のクラッド層8に対して、回折格子7
としてp型、真性型(i型)あるいは弱いn型(n
- 型)を用いても本発明を実施できる。さらに、高抵抗
の材料や、場合によっては低抵抗の材料を用いることも
できる。
【0035】また、pnの導電型を逆にしても本発明を
同様に実施できる。その場合の各層の導電型、組成およ
び厚さの例を以下に示す。なお、この場合の回折格子7
の導電型は、クラッド層8(この場合にはp型)と導電
性が大きく異なるようにn+ 型とするのが最も有効であ
るが、n型、i型またはp- 型でも実施でき、高抵抗の
材料や、場合によっては低抵抗の材料を用いても実施で
きる。
同様に実施できる。その場合の各層の導電型、組成およ
び厚さの例を以下に示す。なお、この場合の回折格子7
の導電型は、クラッド層8(この場合にはp型)と導電
性が大きく異なるようにn+ 型とするのが最も有効であ
るが、n型、i型またはp- 型でも実施でき、高抵抗の
材料や、場合によっては低抵抗の材料を用いても実施で
きる。
【0036】 基板1 n+ −GaAs バッファ層2 n+ −GaAs 0.5μm クラッド層3 n−Al0.45Ga0.55As 1μm 活性層4 低不純物濃度GaAs 0.1μm 緩衝層5 p−Al0.45Ga0.55As 0.1μm 回折格子7 n+ −Al0.45Ga0.55As 0.1μm クラッド層8 p−Al0.45Ga0.55As 1μm コンタクト層9 p+ −GaAs 0.5μm 絶縁層10 SiO2 電極層11 Au/Cr 電極層12 Au/Au−Ge
【0037】図2は本発明第二実施例の半導体分布帰還
型レーザ装置を示す。
型レーザ装置を示す。
【0038】この実施例が第一実施例と異なる点は、導
電性を周期的に変化させる回折格子が基板と活性層との
間に設けられ、この回折格子の周期的な凹凸形状に対応
して、活性層の厚みにも周期的変化が設けられたことに
ある。
電性を周期的に変化させる回折格子が基板と活性層との
間に設けられ、この回折格子の周期的な凹凸形状に対応
して、活性層の厚みにも周期的変化が設けられたことに
ある。
【0039】基板21上にはバッファ層22、クラッド
層23、回折格子27、緩衝層25、活性層24、クラ
ッド層28およびコンタクト層29が積層され、コンタ
クト層29には絶縁層30のストライプ状の窓をとおし
て電極層31が接続され、基板21の裏面には電極層3
2が設けられる。活性層24を挟む二組の半導体層、す
なわち基板21、バッファ層22、クラッド層23およ
び緩衝層25からなる半導体層と、クラッド層28およ
びコンタクト層29からなる半導体層とは、互いに導電
型が異なる。
層23、回折格子27、緩衝層25、活性層24、クラ
ッド層28およびコンタクト層29が積層され、コンタ
クト層29には絶縁層30のストライプ状の窓をとおし
て電極層31が接続され、基板21の裏面には電極層3
2が設けられる。活性層24を挟む二組の半導体層、す
なわち基板21、バッファ層22、クラッド層23およ
び緩衝層25からなる半導体層と、クラッド層28およ
びコンタクト層29からなる半導体層とは、互いに導電
型が異なる。
【0040】回折格子27は、クラッド層23および緩
衝層25とは導電型ないしは導電性の異なる材料によ
り、レーザ光軸方向に沿って周期的に切断された凹凸形
状に形成される。
衝層25とは導電型ないしは導電性の異なる材料によ
り、レーザ光軸方向に沿って周期的に切断された凹凸形
状に形成される。
【0041】回折格子27は緩衝層25により埋め込ま
れるが、この緩衝層25は、半導体結晶構造の欠陥が活
性層24に及ばないように、かつ回折格子27の凹凸形
状を保つように形成される。
れるが、この緩衝層25は、半導体結晶構造の欠陥が活
性層24に及ばないように、かつ回折格子27の凹凸形
状を保つように形成される。
【0042】活性層24は、緩衝層25の凹凸形状の凹
部を埋めるように形成される。
部を埋めるように形成される。
【0043】この実施例は、二段階のエピタキシャル成
長工程を含む製造方法により形成される。
長工程を含む製造方法により形成される。
【0044】第一段階のエピタキシャル成長工程では、
有機金属気相エピタキシャル成長法により、基板21上
にバッファ層22、クラッド層23および電流阻止層を
連続して成長させる。
有機金属気相エピタキシャル成長法により、基板21上
にバッファ層22、クラッド層23および電流阻止層を
連続して成長させる。
【0045】続いて、この成長工程で形成された最上層
の電流阻止層に、干渉露光法および化学エッチングある
いはドライエッチングを適用して回折格子のパターンを
印刻する。このとき、選択的に削られた部分の厚さを電
流阻止層の厚さと同じかそれ以上とし、残った部分を回
折格子27とする。
の電流阻止層に、干渉露光法および化学エッチングある
いはドライエッチングを適用して回折格子のパターンを
印刻する。このとき、選択的に削られた部分の厚さを電
流阻止層の厚さと同じかそれ以上とし、残った部分を回
折格子27とする。
【0046】この後に、第二段階のエピタキシャル成長
を実行し、回折格子27の上に緩衝層25、活性層2
4、クラッド層28およびコンタクト層29を連続して
成長させる。この成長も有機金属気相エピタキシャル成
長法により行う。これにより、ダブルヘテロ構造が完成
する。このとき、緩衝層25については、回折格子27
の凹凸形状が保存されるように、かつ印刻により発生し
た半導体結晶構造の欠陥の影響が活性層24に及ばない
ように成長させる。また、活性層24については、凹凸
形状の凹部が埋められるように成長させる。
を実行し、回折格子27の上に緩衝層25、活性層2
4、クラッド層28およびコンタクト層29を連続して
成長させる。この成長も有機金属気相エピタキシャル成
長法により行う。これにより、ダブルヘテロ構造が完成
する。このとき、緩衝層25については、回折格子27
の凹凸形状が保存されるように、かつ印刻により発生し
た半導体結晶構造の欠陥の影響が活性層24に及ばない
ように成長させる。また、活性層24については、凹凸
形状の凹部が埋められるように成長させる。
【0047】次に、コンタクト層29の上面に絶縁層3
0を堆積させ、この絶縁層30にストライプ状の窓を形
成した後、全面に電極層31を蒸着する。また、基板2
1の裏面に電極層32を蒸着する。
0を堆積させ、この絶縁層30にストライプ状の窓を形
成した後、全面に電極層31を蒸着する。また、基板2
1の裏面に電極層32を蒸着する。
【0048】以上の工程により、半導体ウェハ上にレー
ザ構造をもつ半導体ブロックが形成される。この半導体
ブロックを劈開して、個々の半導体レーザ素子を完成す
る。
ザ構造をもつ半導体ブロックが形成される。この半導体
ブロックを劈開して、個々の半導体レーザ素子を完成す
る。
【0049】はじめの回折格子27の断面形状は矩形波
状とし、緩衝層25はその表面が三角波状になるように
成長させ、これに活性層24をその表面が平面状になる
ように成長させることもできる。
状とし、緩衝層25はその表面が三角波状になるように
成長させ、これに活性層24をその表面が平面状になる
ように成長させることもできる。
【0050】基板21、バッファ層22、クラッド層2
3および緩衝層25の導電型をp型、クラッド層28お
よびコンタクト層29をn型とする場合の各層の組成
と、逆の導電型とする場合との各層の組成の一例を以下
に示す。
3および緩衝層25の導電型をp型、クラッド層28お
よびコンタクト層29をn型とする場合の各層の組成
と、逆の導電型とする場合との各層の組成の一例を以下
に示す。
【0051】 基板21 p+ −GaAs バッファ層22 p+ −GaAs クラッド層23 p−Al0.45Ga0.55As 回折格子27 n+ −Al0.25Ga0.75As 緩衝層25 p−Al0.4 Ga0.6 As 活性層24 低不純物濃度GaAs クラッド層28 n−Al0.45Ga0.55As コンタクト層29 n+ −GaAs 絶縁層30 SiO2 電極層31 Au−Ge 電極層32 Au−Zn
【0052】基板21 n+ −GaAs バッファ層22 n+ −GaAs クラッド層23 n−Al0.45Ga0.55As 回折格子27 p+ −Al0.25Ga0.75As 緩衝層25 n−Al0.4 Ga0.6 As 活性層24 低不純物濃度GaAs クラッド層28 p−Al0.45Ga0.55As コンタクト層29 p+ −GaAs 絶縁層30 SiO2 電極層31 Au−Zn 電極層32 Au−Ge
【0053】この実施例の場合にも、回折格子27の導
電型をその周囲の層の導電型と異なるものを用いること
が有効であるが、導電性が異なるのであれば、同じ導電
型のものや、高抵抗のものを用いることもできる。
電型をその周囲の層の導電型と異なるものを用いること
が有効であるが、導電性が異なるのであれば、同じ導電
型のものや、高抵抗のものを用いることもできる。
【0054】以上の実施例では活性層としてバルク結晶
を用いた例を説明したが、単一量子井戸または多重量子
井戸を用いても本発明を同様に実施できる。
を用いた例を説明したが、単一量子井戸または多重量子
井戸を用いても本発明を同様に実施できる。
【0055】また、基板、クラッド層および活性層の材
料としては、上述したGaAs−Al0.45Ga0.55As
−GaAsの組み合わせの他に、GaAs−Alx Ga
1-x As−Aly Ga1-y As、InP−InP−In
x Ga1-x Asy P1-y など、現在実用化されている半
導体レーザ装置の材料の組み合わせでも本発明を同様に
実施でき、さらに、これ以外の材料を用いた場合でも本
発明を実施できる。以下にInPに格子整合して1.6
5μmで発振する場合の組成例を示す。一番目の例は第
一実施例の構造を用いる場合の組成例であり、二番目の
例は図2に示した第二実施例の構造を用いる場合の組成
例である。
料としては、上述したGaAs−Al0.45Ga0.55As
−GaAsの組み合わせの他に、GaAs−Alx Ga
1-x As−Aly Ga1-y As、InP−InP−In
x Ga1-x Asy P1-y など、現在実用化されている半
導体レーザ装置の材料の組み合わせでも本発明を同様に
実施でき、さらに、これ以外の材料を用いた場合でも本
発明を実施できる。以下にInPに格子整合して1.6
5μmで発振する場合の組成例を示す。一番目の例は第
一実施例の構造を用いる場合の組成例であり、二番目の
例は図2に示した第二実施例の構造を用いる場合の組成
例である。
【0056】 基板1 p+ またはn+ −InP バッファ層2 p+ またはn+ −InP クラッド層3 p またはn −InP 活性層4 低不純物濃度 In0.53Ga0.47As 緩衝層5 n またはp −In0.82Ga0.18As0.40P0.60 回折格子7 p+ またはn+ −In0.72Ga0.28As0.61P0.39 クラッド層8 n またはp −InP コンタクト層9 n+ またはp+ −In0.53Ga0.47As
【0057】 基板21 p+ またはn+ −InP バッファ層22 p+ またはn+ −InP クラッド層23 p またはn −InP 回折格子27 n+ またはp+ −In0.72Ga0.28As0.61P0.39 (λg =1.3μm) 緩衝層25 p またはn −In0.82Ga0.18As0.40P0.60 (λg =1.15μm) 活性層24 低不純物濃度 In0.53Ga0.47As クラッド層28 n またはp −InP コンタクト層29 n+ またはp+ −In0.53Ga0.47As
【0058】以上の実施例では周期構造として周期的凹
凸が設けられた回折格子を用いていたが、イオン注入や
拡散により周期的な導電性変化を設けることもできる。
そのような例として、イオン注入を利用する場合の実施
例を以下に説明する。
凸が設けられた回折格子を用いていたが、イオン注入や
拡散により周期的な導電性変化を設けることもできる。
そのような例として、イオン注入を利用する場合の実施
例を以下に説明する。
【0059】図3は本発明第三実施例の半導体分布帰還
型レーザ装置を示す。
型レーザ装置を示す。
【0060】この実施例は、活性層に近接する半導体層
に、導電性を変化させる材料が周期的にイオン注入され
ていることが第一実施例と大きく異なる。すなわち、基
板1上にバッファ層2、クラッド層3、半導体層36、
緩衝層5、活性層4、クラッド層8、コンタクト層9が
積層され、コンタクト層9には絶縁層10のストライプ
状の窓をとおして電極層11が接続され、基板1の裏面
には電極層12が設けられる。半導体層36からクラッ
ド層3にかけては、周期的に、イオン注入領域37が設
けられる。
に、導電性を変化させる材料が周期的にイオン注入され
ていることが第一実施例と大きく異なる。すなわち、基
板1上にバッファ層2、クラッド層3、半導体層36、
緩衝層5、活性層4、クラッド層8、コンタクト層9が
積層され、コンタクト層9には絶縁層10のストライプ
状の窓をとおして電極層11が接続され、基板1の裏面
には電極層12が設けられる。半導体層36からクラッ
ド層3にかけては、周期的に、イオン注入領域37が設
けられる。
【0061】このレーザ装置を製造するには、まず、基
板1にバッファ層2、クラッド層3および半導体層36
を結晶成長させ、さらに、イオン注入マスク層を成長さ
せる。続いて、干渉露光法と、反応性イオンエッチング
などの異方性エッチングとにより、表面のイオン注入マ
スク層に凹凸の形状を形成する。これにイオン注入を行
うと、イオン注入マスク層の凸部がマスクとなり、半導
体層36に周期的にイオン注入領域37が形成される。
この後、イオン注入マスク層を選択エッチングにより除
去し、緩衝層5ないしコンタクト層9を結晶成長させ
る。
板1にバッファ層2、クラッド層3および半導体層36
を結晶成長させ、さらに、イオン注入マスク層を成長さ
せる。続いて、干渉露光法と、反応性イオンエッチング
などの異方性エッチングとにより、表面のイオン注入マ
スク層に凹凸の形状を形成する。これにイオン注入を行
うと、イオン注入マスク層の凸部がマスクとなり、半導
体層36に周期的にイオン注入領域37が形成される。
この後、イオン注入マスク層を選択エッチングにより除
去し、緩衝層5ないしコンタクト層9を結晶成長させ
る。
【0062】InP系での組成例を以下に示す。
【0063】 基板1 p+ またはn+ −InP バッファ層2 p+ またはn+ −InP クラッド層3 p またはn −InP 半導体層36 p またはn−In0.72Ga0.28As0.61P0.39 (λg =1.3μm) 緩衝層5 p またはn −InP 活性層4 低不純物濃度In0.53Ga0.47Asと InGaAsP(λg =1.3μm)との 多重量子井戸(等価的なλg =1.55μm) クラッド層8 n またはp −InP コンタクト層9 n+ またはp+ −In0.53Ga0.47As
【0064】活性層4としては、多重量子井戸の他に、
単一量子井戸やバルクを用いることもできる。
単一量子井戸やバルクを用いることもできる。
【0065】イオン注入領域37を高抵抗化するには、
InP系の場合には酸素をイオン注入する。また、鉄を
イオン注入してもよい。GaAs系の場合には、酸素や
水素をイオン注入する。また、半導体層36の導電型を
変化させる材料をイオン注入することもできる。例えば
GaAs系であれば、p型の半導体層36に対して、S
iをイオン注入してn型化することができる。
InP系の場合には酸素をイオン注入する。また、鉄を
イオン注入してもよい。GaAs系の場合には、酸素や
水素をイオン注入する。また、半導体層36の導電型を
変化させる材料をイオン注入することもできる。例えば
GaAs系であれば、p型の半導体層36に対して、S
iをイオン注入してn型化することができる。
【0066】この例ではイオン注入マスク層として半導
体の層を用いた例を示したが、他の材料を用いることも
できる。また、イオン注入の代わりに熱拡散を用いても
よい。
体の層を用いた例を示したが、他の材料を用いることも
できる。また、イオン注入の代わりに熱拡散を用いても
よい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体分
布帰還型レーザ装置は、従来の屈折率結合型半導体分布
帰還型レーザ装置とは異なり、完全に単一の波長の縦モ
ード発振が行われ、従来装置におけるような発振波長の
不確定性は原理的に生じない。しかも、従来の半導体分
布帰還型レーザ装置で完全単一縦モード化を実現する場
合のように装置の構成が複雑化することがなく、反射防
止膜も不要であり、簡単に完全単一縦モード化を実現で
きる。
布帰還型レーザ装置は、従来の屈折率結合型半導体分布
帰還型レーザ装置とは異なり、完全に単一の波長の縦モ
ード発振が行われ、従来装置におけるような発振波長の
不確定性は原理的に生じない。しかも、従来の半導体分
布帰還型レーザ装置で完全単一縦モード化を実現する場
合のように装置の構成が複雑化することがなく、反射防
止膜も不要であり、簡単に完全単一縦モード化を実現で
きる。
【0068】また、本発明の半導体分布帰還型レーザ装
置では、利得結合によって光分布帰還を達成しているの
で、近端あるいは遠端からの反射戻り光などによって誘
起される干渉性雑音は、たとえ生じたとしても、従来の
屈折率結合による場合に比較して格段に小さくなること
が期待される。
置では、利得結合によって光分布帰還を達成しているの
で、近端あるいは遠端からの反射戻り光などによって誘
起される干渉性雑音は、たとえ生じたとしても、従来の
屈折率結合による場合に比較して格段に小さくなること
が期待される。
【0069】さらに、本発明の半導体分布帰還型レーザ
装置では、周期的に分布した電流を注入してはじめて光
共振器が構成されるので、高速電流変調において超短光
パルス発生が可能であり、さらに発振波長のチャーピン
グも小さいと期待される。
装置では、周期的に分布した電流を注入してはじめて光
共振器が構成されるので、高速電流変調において超短光
パルス発生が可能であり、さらに発振波長のチャーピン
グも小さいと期待される。
【0070】したがって本発明の半導体分布帰還型レー
ザ装置は、長距離光通信用、波長多重光通信用などに必
要な高性能光源として有望であるばかりでなく、光情報
処理および記録や、光応用計測、高速光学現象の光源な
どの分野で、従来用いられていた気体レーザ装置や固体
レーザ装置に代替し得る高性能の小型光源として利用で
きる可能性が高い。
ザ装置は、長距離光通信用、波長多重光通信用などに必
要な高性能光源として有望であるばかりでなく、光情報
処理および記録や、光応用計測、高速光学現象の光源な
どの分野で、従来用いられていた気体レーザ装置や固体
レーザ装置に代替し得る高性能の小型光源として利用で
きる可能性が高い。
【図1】本発明第一実施例の半導体分布帰還型レーザ装
置を示す斜視図。
置を示す斜視図。
【図2】本発明第二実施例の半導体分布帰還型レーザ装
置を示す斜視図。
置を示す斜視図。
【図3】本発明第三実施例の半導体分布帰還型レーザ装
置を示す斜視図。
置を示す斜視図。
1、21 基板 2、22 バッファ層 3、8、23、28 クラッド層 4、24 活性層 5、25 緩衝層 6 電流阻止層 7、27 回折格子 9、29 コンタクト層 10、30 絶縁層 11、12、31、32 電極層 36 半導体層 37 イオン注入領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羅 毅 東京都武蔵野市中町2丁目11番13号 光計 測技術開発株式会社内 (72)発明者 井上 武史 東京都武蔵野市中町2丁目11番13号 光計 測技術開発株式会社内 (72)発明者 細松 春夫 東京都武蔵野市中町2丁目11番13号 光計 測技術開発株式会社内 (72)発明者 岩岡 秀人 東京都武蔵野市中町2丁目11番13号 光計 測技術開発株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 誘導放出光を発生する活性層と、 この活性層に沿って配置されこの活性層が発生した誘導
放出光に光分布帰還を施す周期構造とを備えた半導体分
布帰還型レーザ装置において、 前記周期構造はその導電性が前記活性層に平行なレーザ
光軸方向に沿って周期的に変化する構造であることを特
徴とする半導体分布帰還型レーザ装置。 - 【請求項2】 活性層を挟んで互いに導電性の異なる二
組の半導体層を備え、 周期構造はこの二組の半導体層の少なくとも一方の半導
体層中に埋め込まれたその半導体層と異なる導電性の回
折格子を含む請求項1記載の半導体分布帰還型レーザ装
置。 - 【請求項3】 回折格子はレーザ光軸方向に沿って周期
的な凹凸形状に形成され、 この凹凸形状に対応して前記活性層の厚みにも周期的変
化が設けられた請求項2記載の半導体分布帰還型レーザ
装置。 - 【請求項4】 回折格子は導電性の異なる層が周期的に
切断された形状である請求項2または3に記載の半導体
分布帰還型レーザ装置。 - 【請求項5】 回折格子はその導電型がその回折格子を
埋め込む半導体層の導電型と異なる請求項2ないし4の
いずれかに記載の半導体分布帰還型レーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3224364A JPH05145169A (ja) | 1990-09-05 | 1991-09-04 | 半導体分布帰還型レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-235235 | 1990-09-05 | ||
| JP23523590 | 1990-09-05 | ||
| JP3224364A JPH05145169A (ja) | 1990-09-05 | 1991-09-04 | 半導体分布帰還型レーザ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05145169A true JPH05145169A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=26526012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3224364A Pending JPH05145169A (ja) | 1990-09-05 | 1991-09-04 | 半導体分布帰還型レーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05145169A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2009200133A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Anritsu Corp | 波長走査型光源およびそれを用いた波長走査型光コヒーレンストモグラフィ装置 |
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| JP6702523B1 (ja) * | 2019-10-15 | 2020-06-03 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置 |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP3224364A patent/JPH05145169A/ja active Pending
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