JPH05146299A - 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツト - Google Patents
核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツトInfo
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- JPH05146299A JPH05146299A JP33987291A JP33987291A JPH05146299A JP H05146299 A JPH05146299 A JP H05146299A JP 33987291 A JP33987291 A JP 33987291A JP 33987291 A JP33987291 A JP 33987291A JP H05146299 A JPH05146299 A JP H05146299A
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- acid sequence
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 標的核酸を簡便に増幅する。
【構成】 環状一本鎖ヌクレオチド(A)、該ヌクレオ
チド(A)と少なくとも部分的に相補的な配列を有する
プライマー(B)または断片化した標的核酸配列(D)
および耐熱性ポリメラーゼ(C)を使用して、環状一本
鎖ヌクレオチド(A)にアニールしたプライマー(B)
または断片化した標的核酸配列(D)を伸長させること
により、環状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な配列
を繰り返した配列を有する一本鎖核酸配列を生成させ
る。
チド(A)と少なくとも部分的に相補的な配列を有する
プライマー(B)または断片化した標的核酸配列(D)
および耐熱性ポリメラーゼ(C)を使用して、環状一本
鎖ヌクレオチド(A)にアニールしたプライマー(B)
または断片化した標的核酸配列(D)を伸長させること
により、環状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な配列
を繰り返した配列を有する一本鎖核酸配列を生成させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核酸配列の増幅方法およ
びそのための試薬キットに関する。本発明は、特に塩基
配列が既知の核酸をその初期に存在する量に比較して、
より大量に生成させる方法に関する。本発明を実施する
ことにより遺伝病、癌、感染症などの診断を行うことが
容易となる。
びそのための試薬キットに関する。本発明は、特に塩基
配列が既知の核酸をその初期に存在する量に比較して、
より大量に生成させる方法に関する。本発明を実施する
ことにより遺伝病、癌、感染症などの診断を行うことが
容易となる。
【0002】
【従来技術】ハイブリダイゼーションによる核酸配列の
検出は遺伝病、癌、感染症などの診断のために有効な手
段として汎用されるようになってきた。標的とする塩基
配列は、対象となる核酸のほんの僅かな部分である場合
があり、非放射性標識プローブや末端を放射性同位体で
標識したオリゴヌクレオチドプローブを用いた場合、感
度上の問題等によりその検出が困難である場合がある。
そのため、プローブ検出システムの感度を向上させるた
めの努力が多くなされている(WO87/03622な
ど)。また、感度向上の手段として、目的とする核酸配
列をDNAポリメラーゼにより増幅させる方法(特開昭
61−274697号公報;以下「PCR」と略すこと
がある)が開示された。しかしこの方法では、複雑な温
度の調節が必要であり、専用の機器を必要とするという
欠点がある。DNAリガーゼを用いる核酸配列の増幅法
も開示された(WO89/12696、特開平2−29
34号公報など)。しかし、この方法ではDNAリガー
ゼが平滑末端を連結する反応(blunt end ligation)が
起こる。これの回避法としてWO89/12696では
3組以上のプローブを用いているがプローブ数が多くコ
スト高となってしまう。また、RNAポリメラーゼを用
いてDNAよりRNAが生成されることは周知であり、
RNAポリメラーゼを用いて核酸配列の増幅を行う方法
も開示されている(WO89/01050)。しかしな
がら、この方法ではRNAポリメラーゼによる転写増幅
のみでは充分な増幅は困難である。従って、生成したR
NAに再度逆転写酵素を作用させDNAを生成させる操
作を実施している。一方、目的とする核酸配列にプロー
ブをハイブリダイズさせた後、正しくハイブリダイズし
たプローブのみを増幅する方法(BIO/TECHNO
LOGY,vol.6,1197,1988)も知られ
ている。しかしこの方法では、非特異反応により結合し
たプローブも増幅され、ブランク値の上昇をきたすとい
う問題がある。
検出は遺伝病、癌、感染症などの診断のために有効な手
段として汎用されるようになってきた。標的とする塩基
配列は、対象となる核酸のほんの僅かな部分である場合
があり、非放射性標識プローブや末端を放射性同位体で
標識したオリゴヌクレオチドプローブを用いた場合、感
度上の問題等によりその検出が困難である場合がある。
そのため、プローブ検出システムの感度を向上させるた
めの努力が多くなされている(WO87/03622な
ど)。また、感度向上の手段として、目的とする核酸配
列をDNAポリメラーゼにより増幅させる方法(特開昭
61−274697号公報;以下「PCR」と略すこと
がある)が開示された。しかしこの方法では、複雑な温
度の調節が必要であり、専用の機器を必要とするという
欠点がある。DNAリガーゼを用いる核酸配列の増幅法
も開示された(WO89/12696、特開平2−29
34号公報など)。しかし、この方法ではDNAリガー
ゼが平滑末端を連結する反応(blunt end ligation)が
起こる。これの回避法としてWO89/12696では
3組以上のプローブを用いているがプローブ数が多くコ
スト高となってしまう。また、RNAポリメラーゼを用
いてDNAよりRNAが生成されることは周知であり、
RNAポリメラーゼを用いて核酸配列の増幅を行う方法
も開示されている(WO89/01050)。しかしな
がら、この方法ではRNAポリメラーゼによる転写増幅
のみでは充分な増幅は困難である。従って、生成したR
NAに再度逆転写酵素を作用させDNAを生成させる操
作を実施している。一方、目的とする核酸配列にプロー
ブをハイブリダイズさせた後、正しくハイブリダイズし
たプローブのみを増幅する方法(BIO/TECHNO
LOGY,vol.6,1197,1988)も知られ
ている。しかしこの方法では、非特異反応により結合し
たプローブも増幅され、ブランク値の上昇をきたすとい
う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、標的
とする核酸配列を簡便に増幅させる方法を提供すること
である。
とする核酸配列を簡便に増幅させる方法を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、ある種の耐熱性
DNAポリメラーゼには環状DNAを鋳型として比較的
高温で作用させた場合、合成を行ないながら鋳型を一周
した後、先に合成したDNAを剥しながら合成し続ける
活性を有していることを発見した。この発見をもとに、
標的核酸(D)と少なくとも部分的に相補的な環状一本
鎖ヌクレオチド(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ
(C)を用いることにより、上記課題が解決されること
を見出して、本発明を完成させるに到った。
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、ある種の耐熱性
DNAポリメラーゼには環状DNAを鋳型として比較的
高温で作用させた場合、合成を行ないながら鋳型を一周
した後、先に合成したDNAを剥しながら合成し続ける
活性を有していることを発見した。この発見をもとに、
標的核酸(D)と少なくとも部分的に相補的な環状一本
鎖ヌクレオチド(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ
(C)を用いることにより、上記課題が解決されること
を見出して、本発明を完成させるに到った。
【0005】すなわち、本発明は環状一本鎖ヌクレオチ
ド(A)、該環状一本鎖ヌクレオチドと少なくとも部分
的に相補的な配列を有するプライマー(B)および耐熱
性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、該環状一本鎖ヌ
クレオチド(A)にアニールした該プライマー(B)を
伸長させることにより、環状一本鎖ヌクレオチド(A)
と相補的な配列を繰り返した配列を有する一本鎖核酸を
生成させることにより核酸配列を増幅することを特徴と
する核酸配列の増幅方法である。また本発明は、検体試
料中の標的核酸配列(D)、該標的核酸配列(D)と少
なくとも部分的に相補的な配列を有する環状一本鎖ヌク
レオチド(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ(C)
を用いて、環状一本鎖ヌクレオチド(A)にアニールし
た標的核酸配列(D)をプライマーとして、環状一本鎖
ヌクレオチド(A)と相補的な配列を繰り返した配列を
有する一本鎖核酸を生成させることにより核酸配列を増
幅することを特徴とする核酸配列の増幅方法である。さ
らに本発明の核酸配列を増幅するための試薬キットは、
検体試料中の標的核酸配列(D)と少なくとも部分的に
相補的な配列を有する環状一本鎖ヌクレオチド(A)、
耐熱性DNAポリメラーゼ(C)およびデオキシリボヌ
クレオシド三リン酸を含む核酸増幅用試薬キットであ
る。
ド(A)、該環状一本鎖ヌクレオチドと少なくとも部分
的に相補的な配列を有するプライマー(B)および耐熱
性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、該環状一本鎖ヌ
クレオチド(A)にアニールした該プライマー(B)を
伸長させることにより、環状一本鎖ヌクレオチド(A)
と相補的な配列を繰り返した配列を有する一本鎖核酸を
生成させることにより核酸配列を増幅することを特徴と
する核酸配列の増幅方法である。また本発明は、検体試
料中の標的核酸配列(D)、該標的核酸配列(D)と少
なくとも部分的に相補的な配列を有する環状一本鎖ヌク
レオチド(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ(C)
を用いて、環状一本鎖ヌクレオチド(A)にアニールし
た標的核酸配列(D)をプライマーとして、環状一本鎖
ヌクレオチド(A)と相補的な配列を繰り返した配列を
有する一本鎖核酸を生成させることにより核酸配列を増
幅することを特徴とする核酸配列の増幅方法である。さ
らに本発明の核酸配列を増幅するための試薬キットは、
検体試料中の標的核酸配列(D)と少なくとも部分的に
相補的な配列を有する環状一本鎖ヌクレオチド(A)、
耐熱性DNAポリメラーゼ(C)およびデオキシリボヌ
クレオシド三リン酸を含む核酸増幅用試薬キットであ
る。
【0006】本発明で用いる環状一本鎖ヌクレオチド
(A)は、長さ、配列等に特に制限されない。また人工
的に合成した核酸でも、例えば、ウィルスDNAやプラ
スミドDNAに由来する天然の核酸であってもよい。標
的核酸配列(D)をプライマーとして利用する場合、環
状一本鎖ヌクレオチド(A)は、標的核酸配列(D)と
相補的なアニール部分が、長さ、6〜100ヌクレオチ
ド、好ましくは10〜40ヌクレオチドのものが使用さ
れる。また大きさは一般的に50〜10000ヌクレオ
チド、好ましくは100〜5000ヌクレオチドであれ
ばよい。
(A)は、長さ、配列等に特に制限されない。また人工
的に合成した核酸でも、例えば、ウィルスDNAやプラ
スミドDNAに由来する天然の核酸であってもよい。標
的核酸配列(D)をプライマーとして利用する場合、環
状一本鎖ヌクレオチド(A)は、標的核酸配列(D)と
相補的なアニール部分が、長さ、6〜100ヌクレオチ
ド、好ましくは10〜40ヌクレオチドのものが使用さ
れる。また大きさは一般的に50〜10000ヌクレオ
チド、好ましくは100〜5000ヌクレオチドであれ
ばよい。
【0007】本発明で用いる環状一本鎖ヌクレオチド
(A)と少なくとも部分的に相補的な配列を有するプラ
イマー(B)は、少なくともその一部の配列が環状一本
鎖ヌクレオチド(A)と相補的であれば、長さ、構造等
に制限されない。人工的に合成された核酸であっても、
天然に由来する核酸であってもよい。環状一本鎖ヌクレ
オチド(A)との相補的な部分は、6〜100ヌクレオ
チド、好ましくは10〜40ヌクレオチドの長さのもの
が用いられる。
(A)と少なくとも部分的に相補的な配列を有するプラ
イマー(B)は、少なくともその一部の配列が環状一本
鎖ヌクレオチド(A)と相補的であれば、長さ、構造等
に制限されない。人工的に合成された核酸であっても、
天然に由来する核酸であってもよい。環状一本鎖ヌクレ
オチド(A)との相補的な部分は、6〜100ヌクレオ
チド、好ましくは10〜40ヌクレオチドの長さのもの
が用いられる。
【0008】本発明で使用される耐熱性DNAポリメラ
ーゼ(C)は、環状DNAを鋳型として比較的高温で作
用させた場合、合成を行ないながら鋳型を一周した後、
先に合成したDNAを剥しながら合成し続ける活性を有
しているヘリカーゼ様活性を持つポリメラーゼであれば
特に制限されない。例えばTth(Thermus thermophil
us)DNAポリメラーゼ(Eur.J.Biochem.,149,41,(198
5)) 、Taq(Thermus aquaticus )DNAポリメラー
ゼ(J.Bacteriol.,127,1550,(1976))、Vent(Thermo
coccus litoralis)DNAポリメラーゼ、Bst(Baci
llus stearothermophilus )DNAポリメラーゼなどが
使用できる。また耐熱性でなくともφ29DNAポリメ
ラーゼ、M2DNAポリメラーゼなどのヘリカーゼ様活
性を有する酵素であれば、本発明に使用可能である。反
応の温度は、使用する酵素に応じて設定されるが一般的
には40℃〜90℃、好ましくは、60℃〜80℃で行
われる。
ーゼ(C)は、環状DNAを鋳型として比較的高温で作
用させた場合、合成を行ないながら鋳型を一周した後、
先に合成したDNAを剥しながら合成し続ける活性を有
しているヘリカーゼ様活性を持つポリメラーゼであれば
特に制限されない。例えばTth(Thermus thermophil
us)DNAポリメラーゼ(Eur.J.Biochem.,149,41,(198
5)) 、Taq(Thermus aquaticus )DNAポリメラー
ゼ(J.Bacteriol.,127,1550,(1976))、Vent(Thermo
coccus litoralis)DNAポリメラーゼ、Bst(Baci
llus stearothermophilus )DNAポリメラーゼなどが
使用できる。また耐熱性でなくともφ29DNAポリメ
ラーゼ、M2DNAポリメラーゼなどのヘリカーゼ様活
性を有する酵素であれば、本発明に使用可能である。反
応の温度は、使用する酵素に応じて設定されるが一般的
には40℃〜90℃、好ましくは、60℃〜80℃で行
われる。
【0009】本発明で使用する標的核酸配列(D)は断
片化して、DNAポリメラーゼ(C)のプライマーとし
て機能できれば、長さ、構造等に特に制限されない。環
状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な配列の内部また
は端部に制限酵素による切断部位を有していることが望
ましい。
片化して、DNAポリメラーゼ(C)のプライマーとし
て機能できれば、長さ、構造等に特に制限されない。環
状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な配列の内部また
は端部に制限酵素による切断部位を有していることが望
ましい。
【0010】本発明の核酸増幅法は、環状一本鎖ヌクレ
オチド(A)、該環状一本鎖ヌクレオチドと少なくとも
部分的に相補的な配列を有するプライマー(B)および
耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、下記の操作
(a)〜(d)を行なう。 操作(a):環状一本鎖ヌクレオチド(A)と上記プラ
イマー(B)をアニールさせる。 操作(b):環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(a)でアニールしたプライマー(B)を伸長させ、核
酸配列を増幅させる。 操作(c):増幅された核酸配列を断片化する。 操作(d):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(a)〜(c)を少なく
とも1回繰り返す。
オチド(A)、該環状一本鎖ヌクレオチドと少なくとも
部分的に相補的な配列を有するプライマー(B)および
耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、下記の操作
(a)〜(d)を行なう。 操作(a):環状一本鎖ヌクレオチド(A)と上記プラ
イマー(B)をアニールさせる。 操作(b):環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(a)でアニールしたプライマー(B)を伸長させ、核
酸配列を増幅させる。 操作(c):増幅された核酸配列を断片化する。 操作(d):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(a)〜(c)を少なく
とも1回繰り返す。
【0011】また本発明の核酸増幅法は、試料中の標的
核酸配列(D)、該標的核酸配列(D)と少なくとも部
分的に相補的な配列を有する環状一本鎖ヌクレオチド
(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用い
て、下記の操作(a)〜(e)を行なう。 操作(a):標的核酸配列(D)を断片化する。 操作(b):断片化した標的核酸配列(D)と上記環状
一本鎖ヌクレオチド(A)をアニールさせる。 操作(c):操作(b)でアニールした標的核酸配列
(D)をプライマーとし、環状一本鎖ヌクレオチド
(A)を鋳型として、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)
を用いて反応させ、核酸配列を増幅させる。 操作(d):生成した核酸配列を断片化する。 操作(e):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(b)〜(d)を少なく
とも1回繰り返す。
核酸配列(D)、該標的核酸配列(D)と少なくとも部
分的に相補的な配列を有する環状一本鎖ヌクレオチド
(A)および耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用い
て、下記の操作(a)〜(e)を行なう。 操作(a):標的核酸配列(D)を断片化する。 操作(b):断片化した標的核酸配列(D)と上記環状
一本鎖ヌクレオチド(A)をアニールさせる。 操作(c):操作(b)でアニールした標的核酸配列
(D)をプライマーとし、環状一本鎖ヌクレオチド
(A)を鋳型として、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)
を用いて反応させ、核酸配列を増幅させる。 操作(d):生成した核酸配列を断片化する。 操作(e):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(b)〜(d)を少なく
とも1回繰り返す。
【0012】本発明を図1に基づいて説明する。尚、図
中Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは
耐熱性DNAポリメラーゼを示す。操作(a): 環状一本鎖ヌクレオチド(A)にプライマ
ー(B)をアニールさせる。アニールは最大の選択性を
もたらすように、選択された温度において行われる。一
般的には環状一本鎖ヌクレオチド(A)とプライマー
(B)が特異的に結合し、かつミスマッチによる非特異
的結合が最小となるように昇温させて行う。操作(b): 操作(a)でアニールしたプライマー
(B)を、環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて伸長さ
せ、核酸配列を増幅させる。当該操作は、例えばdNT
P(dATP, dCTP, dGTP, dTTPの4種のデオキシリボヌク
レオシド三リン酸)および耐熱性DNAポリメラーゼ
(例えばThermus thermophilus DNAポリメラーゼ、Ther
mus aquaticus DNA ポリメラーゼ等)を用いて、該環状
ヌクレオチドを鋳型にして伸長反応を行わせることによ
って行われる。これらの酵素は、高温で反応させること
によりDNAの二重鎖の部分を剥しながらプライマー伸
長物の合成を進めていくことができる。操作(c): 増幅された核酸配列を断片化する。操作(d): 必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(a)〜(c)を少なく
とも1回繰り返す。
中Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは
耐熱性DNAポリメラーゼを示す。操作(a): 環状一本鎖ヌクレオチド(A)にプライマ
ー(B)をアニールさせる。アニールは最大の選択性を
もたらすように、選択された温度において行われる。一
般的には環状一本鎖ヌクレオチド(A)とプライマー
(B)が特異的に結合し、かつミスマッチによる非特異
的結合が最小となるように昇温させて行う。操作(b): 操作(a)でアニールしたプライマー
(B)を、環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて伸長さ
せ、核酸配列を増幅させる。当該操作は、例えばdNT
P(dATP, dCTP, dGTP, dTTPの4種のデオキシリボヌク
レオシド三リン酸)および耐熱性DNAポリメラーゼ
(例えばThermus thermophilus DNAポリメラーゼ、Ther
mus aquaticus DNA ポリメラーゼ等)を用いて、該環状
ヌクレオチドを鋳型にして伸長反応を行わせることによ
って行われる。これらの酵素は、高温で反応させること
によりDNAの二重鎖の部分を剥しながらプライマー伸
長物の合成を進めていくことができる。操作(c): 増幅された核酸配列を断片化する。操作(d): 必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(a)〜(c)を少なく
とも1回繰り返す。
【0013】本発明を図2を用いて説明する。尚、図中
Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Dは標的核酸配列、Cは
耐熱性DNAポリメラーゼを示す。操作(a): 標的核酸配列(D)を断片化する。操作(b): 断片化した標的核酸配列(D)と上記環状
一本鎖ヌクレオチド(A)をアニールさせる。操作(c): 環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(b)でアニールした断片化した標的核酸配列(D)を
プライマーとして伸長させ、核酸配列を増幅させる。操作(d): 生成した核酸配列を断片化する。操作(e): 必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(b)〜(d)を少なく
とも1回繰り返す。
Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Dは標的核酸配列、Cは
耐熱性DNAポリメラーゼを示す。操作(a): 標的核酸配列(D)を断片化する。操作(b): 断片化した標的核酸配列(D)と上記環状
一本鎖ヌクレオチド(A)をアニールさせる。操作(c): 環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(b)でアニールした断片化した標的核酸配列(D)を
プライマーとして伸長させ、核酸配列を増幅させる。操作(d): 生成した核酸配列を断片化する。操作(e): 必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(b)〜(d)を少なく
とも1回繰り返す。
【0014】
【発明の効果】本発明の増幅法によれば、ヘリカーゼ様
活性を有する耐熱性DNAポリメラーゼを用いることに
より、環状一本鎖ヌクレオチド1分子から複数の核酸配
列が生成されるので効率よく増幅することが可能であ
る。また、本発明の増幅法は複雑な温度の調節や、専用
の機器を必要としない。さらに、本発明の増幅法は、プ
ローブを増幅する方法ではないので、ミスマッチや非特
異的ハイブリダイゼーションにより残存したプローブの
増幅がなく、S/N(Signal/Noise) 比を増加させるこ
とができる。
活性を有する耐熱性DNAポリメラーゼを用いることに
より、環状一本鎖ヌクレオチド1分子から複数の核酸配
列が生成されるので効率よく増幅することが可能であ
る。また、本発明の増幅法は複雑な温度の調節や、専用
の機器を必要としない。さらに、本発明の増幅法は、プ
ローブを増幅する方法ではないので、ミスマッチや非特
異的ハイブリダイゼーションにより残存したプローブの
増幅がなく、S/N(Signal/Noise) 比を増加させるこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び比較例を例示す
ることによって、本発明の効果をより一層明確なものと
するが、これら実施例によって本発明の範囲は限定され
ない。 (実施例1)常法により精製した一本鎖ブルースクリプ
ト KS+DNAを環状一本鎖ヌクレオチド(A)として、
M13primerP1(東洋紡製)をプライマー(B)とし
て、以下の操作を行った。 操作(a) 環状一本鎖ヌクレオチド(A)1 pmolに、プライマー
(B)10pmolを反応液20μl に加えた。94℃に2分間保
った後、50℃に5分間保温し、アニールさせた。 反応液 10 mM Tris-HCl (pH 8.9) 1.5 mM MgCl2 80 mM KCl 500 μg/ml BSA 0.1% コール酸ナトリウム 0.1% Triton X-100 2 mM dATP, dGTP, dCTP, dTTP 操作(b) 上記反応液に、Tth DNAポリメラーゼ(東洋紡製)4
単位を加え、75℃で60分間保温し、プライマーを伸長さ
せた。 操作(c) その後、アガロースゲルで電気泳動し、エチジウムブロ
マイド染色法により合成されたDNAを確認した。結果
は反応開始後、0分(レーン2)では、鋳型の環状一本
鎖ヌクレオチド(A)しか存在しないが、30分(レー
ン3)、60分(レーン4)保温した後では、鋳型より
高分子側にスメア状にDNAが合成されていた。このこ
とはプライマー(B)が環状一本鎖ヌクレオチド(A)
を鋳型として伸長され、核酸配列が増幅されたことを示
している。
ることによって、本発明の効果をより一層明確なものと
するが、これら実施例によって本発明の範囲は限定され
ない。 (実施例1)常法により精製した一本鎖ブルースクリプ
ト KS+DNAを環状一本鎖ヌクレオチド(A)として、
M13primerP1(東洋紡製)をプライマー(B)とし
て、以下の操作を行った。 操作(a) 環状一本鎖ヌクレオチド(A)1 pmolに、プライマー
(B)10pmolを反応液20μl に加えた。94℃に2分間保
った後、50℃に5分間保温し、アニールさせた。 反応液 10 mM Tris-HCl (pH 8.9) 1.5 mM MgCl2 80 mM KCl 500 μg/ml BSA 0.1% コール酸ナトリウム 0.1% Triton X-100 2 mM dATP, dGTP, dCTP, dTTP 操作(b) 上記反応液に、Tth DNAポリメラーゼ(東洋紡製)4
単位を加え、75℃で60分間保温し、プライマーを伸長さ
せた。 操作(c) その後、アガロースゲルで電気泳動し、エチジウムブロ
マイド染色法により合成されたDNAを確認した。結果
は反応開始後、0分(レーン2)では、鋳型の環状一本
鎖ヌクレオチド(A)しか存在しないが、30分(レー
ン3)、60分(レーン4)保温した後では、鋳型より
高分子側にスメア状にDNAが合成されていた。このこ
とはプライマー(B)が環状一本鎖ヌクレオチド(A)
を鋳型として伸長され、核酸配列が増幅されたことを示
している。
図1は本発明の原理を模式的に示した図である。図中、
Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは核
酸ポリメラーゼを示す。図2は本発明の原理を模式的に
示した図である。図中、Dは標的核酸配列、Aは環状一
本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは核酸ポリメラ
ーゼを示す。図3は実施例1において合成されたDNA
の電気泳動パターンを示す。レーン1はマーカーDNA
(λ-Hind III )、2、3、4はそれぞれ75℃で0
分、30分、60分保温した場合のパターンに対応して
いる。矢印は、鋳型として用いた環状一本鎖ヌクレオチ
ド(A)の位置を示す。
Aは環状一本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは核
酸ポリメラーゼを示す。図2は本発明の原理を模式的に
示した図である。図中、Dは標的核酸配列、Aは環状一
本鎖ヌクレオチド、Bはプライマー、Cは核酸ポリメラ
ーゼを示す。図3は実施例1において合成されたDNA
の電気泳動パターンを示す。レーン1はマーカーDNA
(λ-Hind III )、2、3、4はそれぞれ75℃で0
分、30分、60分保温した場合のパターンに対応して
いる。矢印は、鋳型として用いた環状一本鎖ヌクレオチ
ド(A)の位置を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 環状一本鎖ヌクレオチド(A)、該環状
一本鎖ヌクレオチド(A)と少なくとも部分的に相補的
な配列を有するプライマー(B)および耐熱性DNAポ
リメラーゼ(C)を用いて、該環状一本鎖ヌクレオチド
(A)にアニールした該プライマー(B)を伸長させる
ことにより、環状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な
配列を繰り返した配列を有する一本鎖核酸を生成させる
ことにより核酸配列を増幅することを特徴とする核酸配
列の増幅方法。 - 【請求項2】 検体試料中の標的核酸配列(D)、該標
的核酸配列(D)と少なくとも部分的に相補的な配列を
有する環状一本鎖ヌクレオチド(A)および耐熱性DN
Aポリメラーゼ(C)を用いて、環状一本鎖ヌクレオチ
ド(A)にアニールした標的核酸配列(D)をプライマ
ーとして、環状一本鎖ヌクレオチド(A)と相補的な配
列を繰り返した配列を有する一本鎖核酸を生成させるこ
とにより核酸配列を増幅することを特徴とする核酸配列
の増幅方法。 - 【請求項3】 環状一本鎖ヌクレオチド(A)、該環状
一本鎖ヌクレオチド(A)と少なくとも部分的に相補的
な配列を有するプライマー(B)および耐熱性DNAポ
リメラーゼ(C)を用いて、下記の操作(a)〜(d)
を行なうことを特徴とする核酸配列の増幅方法。 操作(a):環状一本鎖ヌクレオチド(A)と上記プラ
イマー(B)をアニールさせる。 操作(b):環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(a)でアニールしたプライマー(B)を伸長させ、核
酸配列を増幅させる。 操作(c):増幅された核酸配列を断片化する。 操作(d):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(a)〜(c)を少なく
とも1回繰り返す。 - 【請求項4】 検体試料中の標的核酸配列(D)、該標
的核酸配列(D)と少なくとも部分的に相補的な配列を
有する環状一本鎖ヌクレオチド(A)および耐熱性DN
Aポリメラーゼ(C)を用いて、下記の操作(a)〜
(e)を行なうことを特徴とする核酸配列の増幅方法。 操作(a):標的核酸配列(D)を断片化する。 操作(b):断片化した標的核酸配列(D)と上記環状
一本鎖ヌクレオチド(A)をアニールさせる。 操作(c):環状一本鎖ヌクレオチド(A)を鋳型とし
て、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)を用いて、操作
(b)でアニールした断片化した標的核酸配列(D)を
プライマーとして伸長させ、核酸配列を増幅させる。 操作(d):生成した核酸配列を断片化する。 操作(e):必要に応じて、断片化した核酸配列をプラ
イマーとして用いて、上記操作(b)〜(d)を少なく
とも1回繰り返す。 - 【請求項5】 耐熱性DNAポリメラーゼがヘリカーゼ
様活性を持つポリメラーゼであることを特徴とする請求
項1〜4の核酸配列の増幅方法。 - 【請求項6】 耐熱性DNAポリメラーゼが環状DNA
を鋳型として高温で作用させた場合、DNAの合成を行
いながら鋳型を一周した後、先に合成したDNAを剥が
しながら合成し続ける活性を有しているヘリカーゼ様活
性を持つポリメラーゼであることを特徴とする請求項1
〜5の核酸配列の増幅方法。 - 【請求項7】 検体試料中の標的核酸配列(D)と少な
くとも部分的に相補的な配列を有する環状一本鎖ヌクレ
オチド(A)、耐熱性DNAポリメラーゼ(C)および
デオキシリボヌクレオシド三リン酸を含む核酸配列増幅
用試薬キット。 - 【請求項8】 耐熱性DNAポリメラーゼがヘリカーゼ
様活性を持つポリメラーゼであることを特徴とする請求
項7の核酸配列増幅用試薬キット。 - 【請求項9】 耐熱性DNAポリメラーゼが環状DNA
を鋳型として高温で作用させた場合、DNAの合成を行
いながら鋳型を一周した後、先に合成したDNAを剥が
しながら合成し続ける活性を有しているヘリカーゼ様活
性を持つポリメラーゼであることを特徴とする請求項7
〜8の核酸配列増幅用試薬キット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33987291A JPH05146299A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33987291A JPH05146299A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05146299A true JPH05146299A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18331621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33987291A Pending JPH05146299A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05146299A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5714320A (en) * | 1993-04-15 | 1998-02-03 | University Of Rochester | Rolling circle synthesis of oligonucleotides and amplification of select randomized circular oligonucleotides |
| US6077668A (en) * | 1993-04-15 | 2000-06-20 | University Of Rochester | Highly sensitive multimeric nucleic acid probes |
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| US6830884B1 (en) | 1998-12-15 | 2004-12-14 | Molecular Staging Inc. | Method of amplification |
| EP1539979A4 (en) * | 2002-09-20 | 2006-01-11 | New England Biolabs Inc | AMPLIFICATION DEPENDENT OF NUCLEIC ACID HELICASE |
| US6986985B1 (en) | 1994-01-13 | 2006-01-17 | Enzo Life Sciences, Inc. | Process for producing multiple nucleic acid copies in vivo using a protein-nucleic acid construct |
| US7135312B2 (en) | 1993-04-15 | 2006-11-14 | University Of Rochester | Circular DNA vectors for synthesis of RNA and DNA |
| US7662594B2 (en) | 2002-09-20 | 2010-02-16 | New England Biolabs, Inc. | Helicase-dependent amplification of RNA |
| WO2016152936A1 (ja) * | 2015-03-24 | 2016-09-29 | 国立大学法人 群馬大学 | Rna配列の簡便検出法 |
| US9683255B2 (en) | 2005-09-09 | 2017-06-20 | Qiagen Gmbh | Method for activating a nucleic acid for a polymerase reaction |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP33987291A patent/JPH05146299A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPWO2016152936A1 (ja) * | 2015-03-24 | 2018-01-18 | 国立大学法人群馬大学 | Rna配列の簡便検出法 |
| US10597719B2 (en) | 2015-03-24 | 2020-03-24 | National University Corporation Gunma University | Detection kit and simple method for detecting target nucleic acids |
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