JPH05148716A - 再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法 - Google Patents

再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法

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JPH05148716A
JPH05148716A JP35541791A JP35541791A JPH05148716A JP H05148716 A JPH05148716 A JP H05148716A JP 35541791 A JP35541791 A JP 35541791A JP 35541791 A JP35541791 A JP 35541791A JP H05148716 A JPH05148716 A JP H05148716A
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pellets
raw material
recycled resin
polyester fiber
producing
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JP35541791A
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Mitsuru Kawachi
満 河内
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Shinkasho KK
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Shinkasho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形物等の屑から回収されたポリエステル
樹脂を原料として、性能、特に均一性の優れた繊維を得
る。 【構成】 ポリエステル成形物等の屑から回収された
再生樹脂ペレットを、3〜20個の容器に分けて収納
し、各容器に収納されているペレットの極限粘度の算術
平均値が目標値に合うような比率で取り出し、溶融紡糸
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形品から回収されたポ
リエチレンテレフタレート樹脂を原料として製造するポ
リエステル繊維に関する。本発明の方法によるポリエス
テル繊維は特にカーペットのフェースヤーン、ニードル
パンチカーペット、詰め綿、不織布として好適な性能を
有する。
【0002】本発明は比較的分子量ないし極限粘度(以
降IVと略称する)が低い上に変動が大きく、紡糸特性
が従来の繊維用樹脂と異なる、成形品から回収されたポ
リエチレンテレフタレート樹脂を主要な原料として、強
度伸度が優れており、均整度の高いポリエステル繊維を
製造する方法である。
【0003】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は、フィラメントあるいはステープルとして性能
の優れた捲縮を付与することができ、しかも成形品から
回収された安価なポリエチレンテレフタレート樹脂を原
料としているためコスト競争力に優れており、タフテッ
ドカーペット等のカーペットのフェースヤーンとして、
種々の用途に使用することができる。
【0004】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は加熱により、連続長繊維として十分な嵩高性を
付与できる程度の寸法差を生じる加工が可能なものであ
り、しかも成形品から回収された安価なポリエチレンテ
レフタレート樹脂を原料としているためコスト競争力に
優れており、タフテッドカーペット等のカーペットのフ
ェースヤーンとして、種々の用途に使用することができ
る。
【0005】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は、成形品から回収される安価なポリエチレンテ
レフタレート樹脂を原料とするためコスト競争力に優れ
ており、詰め綿類用途および不織布用途、とくにふとん
綿、ニードルパンチカーペット、カーペット基布、フィ
ルターに使用することができる。
【0006】
【従来の技術】ポリエステル繊維は強伸度が大きく、耐
光性、耐摩耗性等の耐久性が優れ、風合いが良好である
ため、種々の繊維製品として優れた品質のものが得られ
るが、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン等の、他の
合成繊維あるいは羊毛等の低比重の天然繊維に比べて比
重が大きいため、被覆力がやや小さい欠点がある。この
ため従来から、主に比重の大きい木綿、麻、レーヨンの
分野に、混紡品もしくは100%品として用いられてい
る。
【0007】被覆力がやや小さい欠点を回避するため、
近年ではポリエステル繊維は比重が近似する絹の分野に
多く使われるようになっている。しかしこの分野では絹
の価格が高いことから、価格はそれほど重要な問題でな
くなっており、むしろ外観や風合いの近似性が求められ
ている。またこの分野ではポリエステル独特の風合いが
高い評価を受けるようになっており、ポリエステル固有
の市場が形成されつつあると思われる。
【0008】比重が大きく被覆力が小さい問題を解決す
るには、従来から繊維使用量を多くすることが良いとさ
れている。この問題に対応してポリエステルの固有の市
場が形成されていない分野に参入するには、ポリエステ
ル繊維の価格が低いことが要請される。この問題を解決
するために、従来から繊維断面形状を非円形化したり、
中空繊維化したり、高度な捲縮により繊維間の空間を拡
大して体積当たりのコストを削減することが行われてい
る。また加工工程を短縮するなど、種々の方法により生
産面からコストダウンが図られている。
【0009】コストの低減には、製造工程の合理化のほ
かに省力化や原材料の価格の低減などが考えられる。し
かしポリエステル繊維の生産では、既に高速化やラージ
パッケージ化が高度に進んでいるため、省力化を進めて
もそれほど大きなコスト低減効果が得られない。一方原
材料の価格については、すでにポリエステル繊維の生産
規模が充分大きくなっているため、更に大規模化しても
現在の水準を越えて更に低減することは難しいと考えら
れる。また新規な製造工程の採用によるコストダウン
は、研究の歴史が長いこともあって、開発の方向が見い
だせないのが現状である。
【0010】このような現状にあって注目すべき原料と
して、成形品屑からの回収樹脂がある。この原料は最近
のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやP
ETボトルの発展により、かなりの資源量が期待できる
までに成長している。しかし回収樹脂は種類が多いうえ
に品質の変動が大きい問題があり、また再生過程で溶融
固化を繰り返すため、IVの低下、カルボキシル基の増
大など、繊維性能の低下の原因となる変質が多く発生し
ている。
【0011】しかしこれらの変質に対して適切な対策を
取るならば、特定の用途に対して許容出来る範囲に該変
質を抑制できる場合があることを知り、本発明者は既に
数件の特許の出願を行っているが、それらの実施に当た
っては回収樹脂の品質変動が大きいことが問題となるこ
とがわかった。従来ポリエステル繊維の品質を均一化す
るには、重縮合工程を連続化する方法や、バッチ式重縮
合の数バッチを一度に混合できるような大型の混合機を
使って、数段階繰り返して混合する方法が用いられてい
るが、回収樹脂のペレットの場合には有効でないことが
判明した。
【0012】連続化する方法では連続解重合と連続重縮
合を連結することになり、通常の連続重縮合工程よりも
長くなるため低コストの利点が失われる。回収樹脂のペ
レットは一般的に回収の経路によってペレット寸法およ
び形状に大差があるため、大型の混合機を使用した場
合、せっかく混合機の中で均一に混合していても、取り
出す際やホッパーに出し入れする際に形状による分級が
起こり、製品品質の変動を生じることがわかった。
【0013】品質の低下の中で、IVの低下は繊維の強
度伸度を低下させ、特にカーペットのような強い摩擦を
受ける用途では、使用時に繊維のフィブリル化が急速に
進行する問題を生じる。特にIVの変動が大きい場合、
それにより部分的にフィブリル化を生じ易い製品ができ
るため、その部分の品質差が目立つために予想外の品質
クレームを生じる。また産業資材として使用される織物
や不織布の場合には、引っ張り強度、破裂強度、耐疲労
性が低下するが、IVの変動はこれらの製品についても
品質問題を生じる。
【0014】またカルボキシル末端基は、製品の熱劣化
や耐光堅牢度の低下の原因となる。カーペットや厚地の
不織布の場合には、バッキングの接着や熱固定処理など
の際の熱が逃げ難く、長時間高温にさらされることが多
いが、これらが原因となってIVの低下や白度の低下を
生じることがある。また染料によってはカルボキシル末
端基の酸性により、分解が促進され、堅牢度が低下す
る。カルボキシル末端基量の変動はこれらの製品につい
て品質問題を生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ポリエステル繊維の製
造コストの低減のために、再生樹脂の利用は有力な手段
である。しかし再生過程での溶融固化の繰り返しによ
り、ポリエステル樹脂のIVは低下し、カルボキシル末
端基の増加が起こって繊維性能の低下を生じる可能性が
増加する。また紡糸性が顕著に低下する傾向が認めら
れ、紡糸工程の安定化のために樹脂品質の均一化が強く
望まれる。
【0016】成形用ポリエステル樹脂にはブロー成形性
や造膜性を改良するためなどの目的で種々の添加物が混
入されており、これらの樹脂を再生利用しようとする
と、それらの添加物により染色堅牢度の低下、染着速度
の増大、熱劣化速度の増大、加水分解速度の増大、紡糸
性の変化が認められる。これらの変化を軽減するために
ペレットなどに対して種々の加工を行うことが可能であ
るが、そのような加工を行うためには樹脂品質の均一化
が不可欠である。本発明は再生樹脂を使用する際の樹脂
品質を均一化することを目的とする。
【0017】
【課題を解決する手段】本発明は少なくとも20重量%
が再生樹脂であるペレットを溶融し、繊維化する際に該
ペレットを3〜20個の容器に分けて収納し、該容器の
各々に収納されているペレットのIVの算術平均値が目
標値に合うような比率で取り出し、溶融紡糸することを
特徴とする再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製
造する方法である。
【0018】本発明において原料の中の再生樹脂が20
重量%以下の場合には、原料の安価さが十分にコストに
寄与しないので好ましくない。また再生樹脂を混合する
ことによる品質の低下、不均一性の増大は、混合する劣
化の進んでいない樹脂が多量であるため、それにより希
釈されるので問題を生じ難い。
【0019】本発明においてペレットを収納する容器の
数が3個未満の場合には、IVの算術平均値が目標値に
合うような比率で取り出して行く際に、1個が空になっ
た時に混合機から移送する時間が必要になり、押出機の
ホッパー中に混合したペレットを多量に貯蔵できるよう
にしないと、安定な運転ができないが、ホッパーを大き
くするとペレットサイズのバラツキによる分級が生じ
て、製品が不均一になるので好ましくない。
【0020】一方、本発明においてペレットを収納する
容器の数が20個以上の場合には、繊維製造設備と比較
して容器を設置するスペースが大きくなり、その割りに
は製品の品質を均一化する効果が少ないので好ましくな
い。本発明においてペレットを収容する容器の数は、好
ましくは5〜16個である。最も好ましくは5〜8個の
容器を常時使用し、数個を予備として交替させながら使
用する。
【0021】本発明において、取り出すペレットのIV
の目標値は±0.01、好ましくはその一桁下の0.0
01まで決めるものとする。IVの測定精度は再生樹脂
の場合、小数点以下3桁まで到達し難いが、測定値の有
効数字は通常小数点以下3桁まであるので、その値を使
用することが好ましい。なお本発明において使用するI
Vはフェノール、テトラクロルエタンの等重量混合物を
溶媒として30℃で測定したものである。本発明におい
て平均のIVの外に、平均のカルボキシル末端基量も目
標値を設けて制御することが望ましい。カルボキシル末
端基量は好ましくは±0.5μeq/g以内に制御す
る。
【0022】本発明において、多数の容器に分けて収納
するペレットは、個々の容器について見た場合、比較的
近似した形状および寸法を持つことが好ましい。形状お
よび寸法が近似していることはペレットを均一に混合す
るための好適条件であり、また混合したペレットを容器
から取り出すときに分級が生じ難い利点がある。本発明
において、容器に収納するペレットは、使用前に良く混
合して使用することが好ましい。
【0023】多数の容器に収納するペレットが、個々の
容器について見た場合、近似した形状および寸法を持つ
ためには、個々の容器に収納するペレットを回収ルート
別あるいはペレット化方式別に分類することが好まし
い。回収樹脂のペレットには直方体、円柱状、顆粒状な
ど種々の形状のものがあるが、回収ルートが同じならば
ほぼ同様の形状を持っている。またペレットを製造する
方式によりほぼ決まった形状を持つ。回収樹脂には成形
物を破砕しただけのものがあるが、本発明においてはそ
のまま押出機に供給可能なものはすべてペレットと呼ぶ
ことにする。
【0024】ペレットのIVが目標値に合うような比率
で取り出す際に、取り出し及び混合を連続式で行うこと
が好ましい。取り出しおよび混合をバッチ式で行う場
合、計量の精度を上げコストを低減するためにはバッチ
を大きくする必要があるが、その場合、移送時に分級を
生じて不均一になり易い問題がある。連続式の利点は、
分級を生じ易い場所を小さく作ることができるので、分
級による組成変動が運転開始時および終了時に限定され
ることである。これにより品質異常を生じている可能性
のある製品が特定できるため、品質クレームの発生を防
止することができる。
【0025】本発明の別の実施態様として、ペレットの
IVが目標値に合うような比率で取り出す際に、取り出
したペレットを全量別の容器に収納した後、十分に混合
して紡糸原料とする方法がある。この方法は小規模の設
備の場合、連続式よりも設備コストが低い利点があり、
使用するペレットの形状および寸法が比較的近似してい
る場合には好ましい方法である。
【0026】本発明によって製造される再生樹脂を原料
とするポリエステル繊維は、好ましくはステープルファ
ィバーである。この繊維は、好ましくは25mm当たり
3〜15個の捲縮を有するものである。この繊維はカー
ペットのフェースヤーン、不織布、ふとん綿、詰め綿類
として優れた性能を示す。
【0027】本発明によって製造される再生樹脂を原料
とするポリエステル繊維は、好ましくは嵩高性を有する
連続糸である。この連続糸は好ましくは25mm当たり
3〜15個の捲縮を有するものであり、種々の用途に対
して優れた性能を示すが、特にカーペットのフェースヤ
ーンとして優れている。この連続糸は紡糸からタフティ
ングまでの工程数を少なくすることが出来る利点を有し
ており、最近BCFと呼ばれてカーペットに使われるこ
とが多くなって来ている。この範囲の捲縮数を有するこ
とはBCFの場合特に好ましい。このポリエステルフィ
ラメントは、BCFとしてカーペットのフエースヤーン
用に用いる際に捲縮数が25mm当たり3個未満の場合
は、糸房の嵩が低いためカバリング特性が悪く、また糸
房が倒れ易いので好ましくない。捲縮数が25mm当た
り15個以上の場合は糸房が柔らかくなるため、敷物と
しての腰が弱くなり、糸房間が絡んでつぶれ易く、耐久
性が低いので好ましくない。
【0028】本発明によって製造される再生樹脂を原料
とするポリエステル繊維の嵩高性を有する連続糸は、好
ましくは100〜170℃の加熱により単繊維間に5〜
25%の寸法差を生じるものである。この繊維は糸の形
態に加工後熱処理することにより、嵩高性に優れた製品
にすることができる。特に連続糸の場合には、カーペッ
トのフェースヤーンとして優れている。このような寸法
差により連続糸であるBCFに、紡績糸に似た外観を付
与して高級感を与えることができ、糸に生じた染色むら
を目立たなくすることができる利点がある。
【0029】本発明の再生樹脂を原料とするポリエステ
ル繊維は、好ましくは酸化防止剤、紫外線吸収剤の群か
ら選ばれた1種もしくはそれ以上の添加剤を、0.01
〜2%含有するものである。本発明において、添加量が
0.01%未満の場合、添加剤の効果の永続性に問題が
あり、2%以上の場合には溶融紡糸の際に樹脂と添加剤
の接触による着色が顕著になるので好ましくない。
【0030】成形用のポリエチレンテレフタレート樹脂
には、成形性を改良するためにポリエステル繊維には多
量に含まれないような成分を多量に含有していることが
多い。この成分を再生ペレットから除去することは困難
であるため、この成分による性能の低下を酸化防止剤も
しくは紫外線吸収剤の添加により防止することが好まし
い。
【0031】具体的な添加剤の例としては、酸化防止剤
としてはトコフェロール、3,5−ジブチルヒドロキシ
トルエン、2,4,6−トリ−t−ブチルフエノールあ
るいは3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルリン酸ジエチルエステルのようなヒンダードフェノー
ル型の化合物、あるいはトリフェニルフォスファイトの
ようなフォスファイト類、トリメチルフォスフェートの
ようなフォスフェート類が使用できる。しかしゴムの酸
化防止に有力な芳香族アミン類はポリエステルと反応し
て着色物質を生じるので、使用できない。
【0032】紫外線吸収剤としては吸収する波長が28
0〜310mμのものが使用できる。その中でもベンゾ
フェノン系もしくはベンゾトリアゾール系のような、三
重項消光剤タイプのものが好ましい。
【0033】これらの添加剤にはフェノール性水酸基、
アルコール性水酸基、カルボキシル基、アミノ基のよう
な、官能基を持つものが多いが、本発明に使用する添加
剤を溶融紡糸の際に練り込んで添加する場合には、この
ような官能基を持たないもの、あるいはポリエステルと
の反応が立体障害等により抑制されているもの、あるい
はポリエステルと反応後もその機能を失わないものであ
ることが好ましい。
【0034】これらの添加剤は溶融紡糸時に樹脂に練り
込んで添加する代わりに、繊維形成後に染色工程のよう
な処理方法で繊維内に浸透させてもよい。
【0035】
【作用】成形品等から回収された再生樹脂を主要な原料
としてポリエステル繊維を製造する際には、原料がペレ
ット形状においても雑多であるため、通常の混合機にお
いて多種多様なペレットを一時に混合した場合には、混
合機から排出する際や、押出機に供給する際のホッパー
内において粒子形状の差異により、分級が起こり、粒子
形状毎に排出速度あるいは供給速度が異なることがわか
った。
【0036】このような粒子形状による分級を避ける本
質的に良い方法は見当たらないが、分級が起こり易い箇
所でのペレットの滞留時間を短くして、分級が起こって
もそれが品質変動につながり難くすれば、かなり問題は
軽減される。本発明は形状的に分級が起こり難い単位で
ペレットを十分混合し、その後の段階で比較的小型のバ
ッチで混合することにより分級を抑制する方法であり、
その際の計量精度を高める方法である。
【0037】
【実施例】以下実施例により更に詳細かつ具体的に説明
する。
【0038】実施例 1 内容積1200lの容器7個の中に、それぞれ次に示す
ペレットを十分乾燥し、混合した後収納した。 (1)IV=0.521、カルボキシル末端基55μe
q/gのフィルム屑系のペレット (2)IV=0.542、カルボキシル末端基53μe
q/gのフィルム屑系のペレット (3)IV=0.580、カルボキシル末端基49μe
q/gのフィルム屑系のペレット (4)IV=0.504、カルボキシル末端基72μe
q/gのボトル屑系のペレット (5)IV=0.528、カルボキシル末端基74μe
q/gのボトル屑系のペレット (6)IV=0.593、カルボキシル末端基68μe
q/gのボトル屑系のペレット (7)IV=0.646、カルボキシル末端基21μe
q/gの重合後ペレット
【0039】(1)から(6)までのペレットを各10
部、(7)のペレットを20部を各容器から連続的に取
り出し、IVの算術平均を0.570とした混合ペレッ
トを、さらにスクリュー押出機に連続的に仕込んで溶融
し、得られた融液を孔径0.8mm、径長比1.5の紡
糸孔を272個有する口金から吐出速度10.9m/分
で溶融紡糸した。巻取速度831m/分で巻取り、それ
に連続して、さらに延伸および捲縮加工を行い3960
デニール/272フィラメントのBCFを得た。
【0040】得られた繊維のIVは0.554、カルボ
キシル末端基含有量は57μeq/gであった。この繊
維はカーペット用糸として十分な強度、伸度を有してお
り、色相、白度、染色性、均染性の点で通常のPET繊
維に対して遜色なく、また染色堅牢度についても多くの
染料に関して同等であり、一部の染料について0.5級
ないし1級低いものであった。この値は通常の敷物用途
に関して、概して満足出来るものと思われる。
【0041】比較例 1 IV=0.562、カルボキシル末端基含有量48μe
q/g、DEG含有率3.2モル%のボトル屑から回収
したペレットを80部、IV=0.633、カレボキシ
ル末端基含有24meq/gの重合後ペレット20部を
混合し、通常の乾燥条件で乾燥した後、実施例1と同様
の押出機により溶融し、同様の紡糸条件により繊維に形
成し、延伸および捲縮加工を行い3945デニール/2
72フィラメントのBCFを得た。
【0042】得られた繊維のIVは0.569、カルボ
キシル末端基含有量45μeq/gであった。この繊維
はカーペット用糸として平均的には十分な強度、伸度を
有しており、色相、白度の点でも良好であったが、約5
00kgの糸を用いた半実用化試験の結果では、一部に
摩耗堅牢度の低い製品ができ、顕微鏡による観察で、そ
れらにはフィブリル状の繊維の分裂が認められた。
【0043】実施例 2 実施例1に用いたペレットと同じものを用い、混合に用
いる容器数および混合比率を変更してスクリュー押出機
に連続的に仕込んで溶融し、得られた融液を実施例1と
同様な条件で溶融紡糸、延伸、捲縮加工してBCFを得
た。この際の紡糸性およびBCFとしての製品の評価を
行った結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例 3 実施例1の溶融押出し後の融液を、直径0.6mm、の
紡糸孔500を有する口金から紡糸し、常法により紡糸
速度1300m/分で巻き取った後、集束、延伸、捲
縮、熱固定、切断を行いステープルとした。この繊維は
強度、伸度、白度、染色性、紡績性のいずれについて
も、従来のポリエステルステープルと比較して遜色ない
ものであった。
【0046】実施例 4 実施例1と同様な回収ペレット混合物に、さらにヒンダ
ードフェノール型酸化防止剤、テトラキス[メチレン−
3(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネートメタン]を0.05%、紫外線
吸収剤、o,o′−ジオキシベンゾフェノンを0.07
%添加して実施例1と同様な条件で乾燥し、溶融押出し
て紡糸し、常法により3600デニール/280フィラ
メントのBCFを得た。
【0047】得られた繊維のIVは0.55であった。
この繊維の染色物の耐光堅牢度は、酸化防止剤および紫
外線吸収剤を添加しなかったものと比較して、多くの染
料に対して約1級優れており、熱老化性も良好であっ
た。
【0048】
【発明の効果】本発明は成形品から回収されたポリエチ
レンテレフタレート樹脂を原料として製造するポリエス
テル繊維に関する。本発明の方法によるポリエステル繊
維は特にカーペットのフェースヤーン、ニードルパンチ
カーペット、詰め綿、不織布として好適な性能を有す
る。
【0049】本発明は成形品から回収された、比較的I
Vが低い上に変動が大きく、紡糸特性が従来の繊維用樹
脂と異なるポリエチレンテレフタレート樹脂を主要な原
料として、強度伸度が優れており、均整度の高いポリエ
ステル繊維を製造する方法である。
【0050】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は、フィラメントあるいはステープルとして性能
の優れた捲縮を付与することができ、しかも成形品から
回収された安価なポリエチレンテレフタレート樹脂を原
料としているためコスト競争力に優れており、タフテッ
ドカーペット等のカーペットのフェースヤーンとして、
種々の用途に使用することができる。
【0051】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は、加熱によりフィラメントとして十分な嵩高性
を付与できる程度の寸法差を生じる加工が可能なもので
あり、しかも成形品から回収された安価なポリエチレン
テレフタレート樹脂を原料としているためコスト競争力
に優れており、タフテッドカーペット等のカーペットの
フェースヤーンとして、種々の用途に使用することがで
きる。
【0052】本発明の方法により製造されるポリエステ
ル繊維は、成形品から回収される安価なポリエチレンテ
レフタレート樹脂を原料とするためコスト競争力に優れ
ており、詰め綿類用途および不織布用途、とくにふとん
綿、ニードルパンチカーペット、カーペット基布、フィ
ルターに使用することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも20重量%が再生樹脂である
    ペレットを溶融し、繊維化する際に該ペレットを3〜2
    0個の容器に分けて収納し、該容器の各々に収納されて
    いるペレットの極限粘度の算術平均値が目標値に合うよ
    うな比率で取り出し、溶融紡糸することを特徴とする再
    生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容器に収納するペレット
    が、個々の容器に収容するものについては近似した形状
    および寸法を持ち、良く混合したものであることを特徴
    とする再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造す
    る方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2記載のペレットを該ペ
    レットの極限粘度が目標値に合うような比率で取り出す
    際に、取り出し及び混合を連続式で行うことを特徴とす
    る再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし2記載のペレットを該ペ
    レットの極限粘度が目標値に合うような比率で取り出す
    際に、取り出したペレットを全量別の容器に収納した
    後、十分に混合し、紡糸原料とすることを特徴とする再
    生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載のポリエステル繊
    維がステープルファィバーであることを特徴とする再生
    樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4記載のポリエステル繊
    維が嵩高性を有する連続糸であることを特徴とする再生
    樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のポリエステル繊維が10
    0〜170℃の加熱により単繊維間に5〜25%の寸法
    差を生じるものであることを特徴とする再生樹脂を原料
    としてポリエステル繊維を製造する方法。
  8. 【請求項8】 請求項6ないし7記載のポリエステル繊
    維が25mm当たり3〜15個の捲縮を有することを特
    徴とする再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製造
    する方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8記載のポリエステルが
    酸化防止剤、紫外線吸収剤の群から選ばれた1種もしく
    はそれ以上の添加剤を、0.01〜2%含有することを
    特徴とする再生樹脂を原料としてポリエステル繊維を製
    造する方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000212832A (ja) * 1999-01-13 2000-08-02 Toyobo Co Ltd 回収ポリエステルフィラメントおよびそれを用いた繊維製品
JP2007284855A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Hyosung Corp カーペット用3次元クリンプポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント
WO2024196205A1 (ko) * 2023-03-17 2024-09-26 박희대 폐원단을 이용한 재생 폴리에스테르사의 제조방법

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