JPH05154128A - Nmr信号処理方法および装置 - Google Patents

Nmr信号処理方法および装置

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JPH05154128A
JPH05154128A JP3321725A JP32172591A JPH05154128A JP H05154128 A JPH05154128 A JP H05154128A JP 3321725 A JP3321725 A JP 3321725A JP 32172591 A JP32172591 A JP 32172591A JP H05154128 A JPH05154128 A JP H05154128A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のプローブ出力信号から画像を合成す
るNMR信号処理において、S/Nが向上する信号合成
方法、および、これを用いた構成の簡単なMR装置を提
供すること。 【構成】 複数個の出力端を有する高周波プローブから
の複数個の生体高周波信号を、前記複数個の出力端各々
の出力に対応した複数個の増幅器で各々増幅後、増幅後
の信号各々の信号周波数近傍の高周波側もしくは低周波
側の少なくとも1方の雑音を除去し、次に、少なくとも
一段以上の周波数変換器により、前記複数の信号を互い
に信号周波数帯域が実質的に重ならない周波数帯域の信
号にそれぞれ変換し、更に、変換後の信号各々を信号成
分が通過できる帯域通過フィルタによりフィルタリング
し、その後、前記複数個の信号を合成することを特徴と
するするNMR信号処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体中の水素や燐等
からの核磁気共鳴(以下、「NMR」という)信号を測定
し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化するNMR
信号処理方法およびこれを用いるNMR信号処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴装置(以下、「MR装置」とい
う)においては、被検体(例えば、人)の関心部位を取り
巻く各種の頭部用コイルや腹部用コイル、心臓等の動き
の影響を受けにくい表面コイル等を用いて、被検体の検
査,撮像が行われてきた。上述の表面コイルは、頭部用
コイルや腹部用コイルに比べ高感度であるが、視野が制
限されてしまい、脊椎等広範囲を検査する際には、上記
表面コイルを移動させ、数回撮像せねばならず、時間が
かかるという問題が発生していた。これに対しては、複
数個の表面コイルを各表面コイルが隣接する表面コイル
と相互結合しないよう適度にオーバラップさせて配列
し、上記各表面コイルで受信されたNMR信号を合成す
ることにより実質的に視野を広くする方法がある。この
方法の原理については、特表平2-500175号公報,特開平2
-13432号公報、あるいは マグネティック レゾナンス
イン メディスン(Magnetic Resonance inMedicine)1
6巻192頁から225頁(1990年)に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、プローブ出力を単に合成して検出すると信号雑音比
(S/N)が向上しないことから、S/Nを上げるため
に、図9に示す如く、複数個のプローブ出力を、それぞ
れ独自に検出しなければならなかった。そのため、複数
個の信号処理系が必要となり、装置が複雑かつ大型,高
価になるという問題があった。また、プローブ出力を時
系列的に分割して、1つの信号処理系で処理した場合に
は、上述の問題は解決できるものの、撮像時間が長くな
るという別の問題が生じることになる。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
従来の技術における上述の如き問題を解消し、複数個の
プローブ出力信号から画像を合成するNMR信号処理に
おいて、S/Nが向上する信号合成方法、および、これ
を用いた構成の簡単なMR装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
複数個の出力端を有する高周波プローブからの複数個の
生体高周波信号を、前記複数個の出力端各々の出力に対
応した複数個の増幅器で各々増幅後、増幅後の信号各々
の信号周波数近傍の高周波側もしくは低周波側の少なく
とも1方の雑音を除去し、次に、少なくとも一段以上の
周波数変換器により、前記複数の信号を互いに信号周波
数帯域が実質的に重ならない周波数帯域の信号にそれぞ
れ変換し、更に、変換後の信号各々を信号成分が通過で
きる帯域通過フィルタによりフィルタリングし、その
後、前記複数個の信号を合成することを特徴とするNM
R信号処理方法、および、これを用いるNMR信号処理
装置によって達成される。
【0005】
【作用】本発明に係るNMR信号処理方法においては、
複数個の出力端を有する高周波プローブからの複数個の
生体高周波信号を、互いに信号周波数帯域が実質的に重
ならない複数の周波数帯域の信号に変換した後、それぞ
れの信号をそれぞれ帯域通過フィルタによりフィルタリ
ングし、その後、前記複数個の信号を合成するようにし
たので、信号とノイズの分離を確実に行うことが可能と
なり、信号合成後のS/Nが劣化しないという効果が得
られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の第一の実施例を示すNM
R信号処理装置の構成図である。本実施例に示す装置に
おいては、2個の高周波プローブからの出力信号1-1,
1-2を、同時に検出し合成する回路を示している。コイ
ル15-1,15-2の出力信号1-1,1-2は、第1の信号
周波数を持ち、これは生体原子核のラーモア周波数に正
確に一致する。ラーモア周波数は、NMR装置の磁場強
度と生体中の注目している原子核で決まる。図2を用い
て、これを説明する。垂直磁場方式のMR装置を例にと
ると、磁場強度は、図示した静磁場(z方向とする)の強
度H0と、静磁場と直交する方向xに強度分布をもつ、
z方向磁場を発生する傾斜磁場強度Hg(x)の合成値で
ある。この時のラーモア周波数fは、 f=γ(Hg(x)+H0)/2π (1) である。ここで、γは原子核固有の磁気回転比であり
プロトンでは267MHz/Tである。Hg(x)は、例
えば、視野中心を0として傾きは一定であり、この傾き
aは、例えば、0.1〜10mT/m(あるいは、0.0
1〜1G/cm)程度である。x方向の視野をLとすれ
ば、検出されるNMR信号の帯域Δfは、 Δf=γaL/2π (2) である。
【0007】従って、例えば、0.2Tの静磁場強度に
おいて、比較的弱い傾斜磁場(例えば、磁場強度0.33
mT/m)を用いて プロトンを検出する場合、撮像視野
を+0.3〜−0.3m、計0,6mとすれば、NMR信
号の周波数はおおよそ8.5MHzを中心として、周波数
帯域8.5kHzとなる。撮像視野Lを図2に示した如
く、コイル15-1,15-2の2個の表面コイルで等分し
て撮像する場合を考え、各コイルからの信号1-1,1-2
の中心周波数が上記(1)式を満たす値として、それぞれ
8.49575MHz,8.50000MHzであるとす
る。このとき、各周波数帯域は、(2)式より4.25k
Hzである。すなわち、複数個のプローブの信号検出空
間が異なるときには、対応する傾斜磁場強度がそれぞれ
異なり、検出する高周波信号の周波数(第1の周波数)
は、各コイルで互いに僅かに異なる。以上の説明では垂
直磁場方式について説明したが、水平磁場方式の場合に
ついても、検出信号の周波数について同様の説明ができ
ることはいうまでもない。図1に戻って、説明を続け
る。出力信号1-1,1-2は、それぞれ増幅器2-1,2-2
で増幅される。典型的には、増幅器のゲインは20dB
から50dB程度である。増幅器の出力信号7-1,7-2
は、それぞれ、帯域通過フィルタ(BPF)5-1,5-2で
信号周波数近傍の周波数の雑音を除去される。
【0008】これらのフィルタは8.4MHz以下の周波
数では、20dB以上の減衰を持つよう設計されてい
る。高周波域については、これに比べゆるやかな減衰特
性で良く、帯域通過フィルタに替えて高域通過フィルタ
を用いても良い。次に、上記信号は、第1の周波数変換
器3-1,3-2で、第2の信号周波数の信号8-1〜8-2に
変換される。一例として、高周波発生器14の出力12
-1,12-2の周波数を、それぞれ8.40000MHz,
8.30000MHzとし、これらを周波数変換器3-1,
3-2の参照信号として入力すると、それぞれ 95.75
kHz,200.00kHzの低周波信号が得られる。こ
の時に発生する約16MHzの高調波は、低域通過フィ
ルタ(図示されていない)を用いて除去する。出力9-1,
9-2の周波数帯域は、信号1-1,1-2の帯域に等しく、
(2)式から得られたように4.25kHzである。しか
し、それらの中心周波数の差は第1の複数個の信号のそ
れぞれの中心周波数の相互の隔たり(4.25kHz)に比
べて、104.25kHzと大きい。従って、それぞれの
信号に対して信号周波数帯域以外の雑音を帯域通過フィ
ルタ4-1,4-2を用いて、容易に除去できる。ここで、
雑音の除去は互いに他の信号が存在する周波数帯域で除
去できれば良いので、ゆるやかな特性の帯域フィルタ
(24dB/oct程度)を用いることができる。
【0009】再び、図1に戻って、説明を続ける。帯域
通過フィルタ4-1,4-2によりフィルタリングされた第
2の周波数の信号9-1,9-2は、合成器6で合成され
る。この結果合成された信号11は、周波数帯域が約9
0kHzから205kHzの信号となる。合成信号の周波
数あたりのノイズは十分に小さく、信号合成によるノイ
ズの増大はほとんど無い。これは、合成される信号9-
1,9-2が、既に帯域通過フィルタ4-1,4-2により、
各々、不要領域のノイズ除去がなされているためであ
る。それ故、合成をアナログ的に行っても信号のS/N
比は良好である。合成された信号は、直交位相検波器3
0により0度と90度の信号32-1と32-2に分離され
る。参照される信号34-1,34-2の周波数は、例え
ば、150kHzである。このとき、信号32-1と32-
2の周波数は、ともにほぼ50kHzである。なお、出力
32-1と32-2に出力される高周波成分は、必要に応じ
て、良く知られたように高周波成分除去フィルタ(図示
していない)で除去する。従って、それぞれをデジタル
変換するAD変換器31-1と31-2は、信号成分の2倍
である 100kHzのサンプリングができれば良い。参
照信号34-1もしくは34-2の周波数は、例えば、50
kHzや250kHzなどでも良いが、これらの場合、信
号32-1と32-2の帯域は150kHzになるので、サ
ンプリング周波数は300kHzが必要となり、高速の
AD変換器が必要になる。
【0010】以上の周波数変換の過程を、図6にまとめ
てある。図6(a)は、コイル15-1の信号周波数成分を
模式的に矩形状に示している。この図には、帯域透過フ
ィルタ5-1の模式的特性を実線で、周波数変換器3-1の
参照周波数12-1も示してある。図6(b)は、コイル1
5-2の出力に対する図6(a)と同様の図である。図6
(c)は、周波数変換器3-1の出力8-1と帯域通過フィル
タ4-1の特性を模式的に示したものである。図6(d)
は、コイル15-2の検出系に関する図6(c)と同様の図
である。図6(e)は、合成器6の出力11およびPSD
30の参照信号34-1もしくは34-2の周波数を示して
いる。図6(f)は、PSD30の出力信号32-1もしく
は32-2に含まれる信号成分の周波数帯域を模式的に示
している。図には点線でAD変換器31-1もしくは31
-2のサンプリング周波数も示してある。これらの出力か
ら計算されるディジタル化された画像信号は、それぞれ
のコイル15-1と15-2で検出した領域に完全に独立し
た状態で存在している。すなわち、チャンネル1とチャ
ンネル2の信号は共に50kHzもしくは150kHzと
等しいが、位相が互いに反転しているため、デジタル化
された信号を用いて複素フーリエ変換を行うことにより
分離できる。従って、それぞれの画像信号に任意の重み
付けや補正をディジタル的に行った後、画像領域で再度
合成し、1枚の、視野の広い画像を再構成できる。
【0011】次に、本発明の第二の実施例を、図3を用
いて説明する。本実施例が第一の実施例と異なる点は、
帯域通過フィルタ4-1と4-2を通過した信号9-1と9-2
が、引き続き、それぞれ直交位相検波器(PSD)30-1
と30-2により検波され、その後、合成器30-1と30
-2で合成される点である。各チャンネル間の信号周波数
帯域の差は、前記実施例と同様に参照信号12-1と12
-2の周波数を互いにずらしても良いが、直交位相検波器
30-1と30-2への参照信号間でずらしても良い。すな
わち、チャンネル2の帯域フィルタ4-2までの構成をチ
ャンネル1のそれと同じにし、参照信号34-11と34-
12を50kHz、同じく34-21,34-22を150kHz
とする。このとき、これらの信号直交位相検波器からの
信号32-11と32-12,32-21,32-22の中心周波数
は、共に約50kHzになる。高周波成分は第一の実施
例と同様に除去される。信号32-11,32-21は合成器
6-1で合成され、同じく信号32-12,32-22は合成器
6-2で合成される。合成後の信号11-1と11-2は、第
一の実施例と同様に、AD変換器31-1と31-2でディ
ジタル化され同様の処理がなされる。チャンネル1とチ
ャンネル2の信号成分は、周波数は同じだが位相が反転
しているので、ディジタル信号を複素フーリエ変換をす
ることにより容易に分離できる点は、前述の実施例と同
様である。
【0012】以上の周波数変換の過程を、図7にまとめ
てある。図7(a)は、コイル15-1の信号周波数成分を
模式的に矩形状に示している。この図には、帯域透過フ
ィルタ5-1の模式的特性を実線で、周波数変換器3-1の
参照周波数12-1も示してある。図7(b)は、コイル1
5-2の出力に対する図7(a)と同様の図である。図7
(c)は、周波数変換器3-1の出力8-1と帯域通過フィル
タ4-1の特性を模式的に示したものである。図には、P
SD30-1もしくは30-2の参照信号34-11もしくは
34-12,34-21,34-22の周波数の一例を点線で示
してある。図7(d)は、コイル15-2の検出系に関する
図7(c)と同様の図である。図7(e)は、PSD30-1
の出力32-11もしくは32-12の信号成分の周波数帯域
を示している。図7(f)は、PSD30-2の出力32-2
1もしくは32-22の信号成分の周波数を示している。ま
た、図7(g)は、合成器6-1もしくは6-2の出力11-1
もしくは11-2の信号成分周波数帯域を模式的に示して
いる。図7(g)には点線でAD変換器31-1もしくは3
1-2のサンプリング周波数も示してある。
【0013】第三の実施例を、図4を用いて説明する。
本実施例が第一の実施例と異なる点は、合成器6の出力
11を直ちにAD変換器31で変換する点にある。合成
器6の出力は、前述の如く、95.75kHzと200.
00kHzに、それぞれ帯域約5kHzの信号成分を有し
ている。AD変換器31の帯域は例えば220kHzで
ある。AD変換後31の出力は、110kHzから22
0kHzまでは折り返しの効果があらわれ、110kHz
を起点に周波数方向に反転するので、結局 ディジタル
化後の信号は、20kHzと95.75kHzを中心に信
号成分をもつ。本実施例では、AD変換のサンプリング
周波数を高い信号周波数を有するチャンネル2の周波数
の2倍以下にし、かつ、折り返し後の周波数領域が互い
のチャンネルの信号成分に重ならないように設定した結
果、AD変換器31のサンプリング周波数がさほど高く
なくとも、本実施例の実現が容易になる。もちろん、A
D変換器31のサンプリング周波数をチャンネル2の信
号周波数の2倍以上に設定し、いわゆるナイキストの条
件を満たしても良いことはいうまでもないが、この場
合、より高速のAD変換器が必要になる。ディジタル化
された信号は、それぞれ異なる周波数領域にあるので、
フーリエ変換を行うことにより、容易にチャンネル1と
チャンネル2の信号成分に分離できる。
【0014】本実施例の周波数変換の過程を、図8にま
とめる。図8(a)は、コイル15-1の信号周波数成分を
模式的に矩形状に示している。この図には、帯域透過フ
ィルタ5-1の模式的特性を実線で、周波数変換器3-1の
参照周波数12-1も示してある。図8(b)は、コイル1
5-2の出力に対する図8(a)と同様の図である。図8
(c)は、周波数変換器3-1の出力8-1と帯域通過フィル
タ4-1の特性を模式的に示したものである。図8(d)
は、コイル15-2の検出系に関する図8(c)と同様の図
である。図8(e)は、合成器6の出力11およびPSD
30の参照信号34-1もしくは34-2の周波数を示して
いる。図には、点線でAD変換器31-1もしくは31-2
のサンプリング周波数とナイキスト周波数も示してあ
る。図8(f)は、AD変換後の出力33に含まれる信号
成分の周波数帯域を模式的に示している。図には、点線
でナイキスト周波数も示してある。ナイキスト周波数以
上の信号成分は、折り返されて低周波領域に現われてい
る。各実施例で得られたディジタル信号の処理方法とし
ては、上述の方法以外に、例えば、特開平3-118046号公
報に開示された如き、ディジタル化された直交位相検波
を用いることも可能である。
【0015】次に、MR装置の構造のブロック図(図5)
を用いて、高周波発生器と帯域通過フィルタの制御方法
を説明する。被写体16は、磁石19の作る静磁場中に
配置される。また、傾斜磁場コイル18は傾斜磁場発生
部24により、励起高周波コイル17は励起高周波パル
ス発生部21により、それぞれ、傾斜磁場,高周波磁場
を発生し、被写体16に作用させる。複数個のコイルか
らなるコイル部15は、被写体16からの高周波磁場信
号(MR信号)を受信する。この信号は高周波信号処理合
成部20で処理合成され、その後信号処理部22で画像
処理や信号補正され、表示部25でMR画像(MRI,M
RS,MRIS等)が表示される。静磁場発生部23,傾
斜磁場発生部24,励起高周波パルス発生部21,高周
波信号処理合成部20,信号処理部22,表示部25
は、制御部26で制御される。特に、制御部26では、
傾斜磁場強度と高周波信号処理時のパラメータを、前述
の如く、相互に最適化し、制御する。すなわち、一般
に、傾斜磁場強度は、本発明のフィルタ以外の要因、例
えば、撮像シーケンスや撮像速度,視野により決定され
るので、選択された傾斜磁場強度と視野に従って、本発
明で述べた高周波信号処理部のパラメータ、例えば、帯
域通過フィルタの帯域幅や中心周波数,高周波発生器の
信号周波数等を任意に設定することが可能である。この
場合、フィルタには可変帯域のフィルタを用いたり、フ
ィルタを各チャンネル毎に複数個設けて適宜切り替えて
も良い。
【0016】上記各実施例で使われるコイルは、例え
ば、フェイズドアレイコイルを用いることができる。ま
た、本発明は、鞍型コイル,バードケージコイル,スロ
ッテドチューブレゾネータコイル等にも適用可能であ
る。以上の説明では垂直磁場方式を例に採って説明した
が、水平磁場方式でも本発明が適用されることは明らか
である。また、以上の説明では、磁場強度 0.2Tとし
て説明したが、本発明は他の磁場強度でも適用できる。
傾斜磁場強度についても、実施例で記載した以外の強度
についても適用できる。更に、MR装置の構成図は一実
施例であり、他の構成でも本発明が適用できる。本発明
に係るNMR信号処理方法をMR装置に適用することに
より、人体脊椎像や胴体像を高感度かつ大視野で撮像す
ることが可能になる。本発明に係るNMR信号処理方法
に用いる検出系は、比較的少数のA/D変換器と、比較
的少ないメモリ容量で実現できる。従って、MRイメー
ジング装置をコンパクトに構成することが可能になる。
なお、本発明に係るNMR信号処理方法に用いる検出系
の比較的少ないA/D変換器数と比較的少ないメモリ容
量は、コイル数が多くなるに従ってその長所が発揮さ
れ、例えば、コイル数が多い全身用フェイズドアレイコ
イルへの適用に際して、大きなメリットがある。
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、複数個のプローブ出力信号からMR画像を合成す
るNMR信号処理において、信号合成後のS/Nが劣化
しない信号合成方法、および、これを用いた構成の簡単
なMR装置を実現できるという顕著な効果を奏するもの
である。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す図である。
【図2】実施例の原理を説明する図である。
【図3】本発明の第二の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第三の実施例を示す図である。
【図5】実施例のMR装置の構成を示す図である。
【図6】第一の実施例の動作を示す図である。
【図7】第二の実施例の動作を示す図である。
【図8】第三の実施例の動作を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1-1,1-2:コイル15-1,15-2の出力信号、2-1,
2-2:増幅器、3-1,3-2:周波数変換器、4-1,4-
2,5-1および5-2:BPF、6,6-1,6-2:合成
器、14:高周波発生器、15-1,15-2:表面コイ
ル、30,30-1,30-2:PSD、31,31-1,3
1-2:A/D変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 悦治 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の出力端を有する高周波プローブ
    からの複数個の生体高周波信号を、前記複数個の出力端
    各々の出力に対応した複数個の増幅器で各々増幅後、増
    幅後の信号各々の信号周波数近傍の高周波側もしくは低
    周波側の少なくとも1方の雑音を除去し、次に、少なく
    とも一段以上の周波数変換器により、前記複数の信号を
    互いに信号周波数帯域が実質的に重ならない周波数帯域
    の信号にそれぞれ変換し、更に、変換後の信号各々を信
    号成分が通過できる帯域通過フィルタによりフィルタリ
    ングし、その後、前記複数個の信号を合成することを特
    徴とするNMR信号処理方法。
  2. 【請求項2】 高周波プローブの複数個の出力端からの
    複数個の生体高周波信号を増幅するための、前記複数個
    の出力端の各々に対応する複数個の増幅器,増幅後の信
    号各々の信号周波数近傍の高周波側もしくは低周波側の
    少なくとも一方の雑音を除去する手段,雑音除去後の複
    数の信号を互いに信号周波数帯域が実質的に重ならない
    周波数帯域の信号にそれぞれ変換する、少なくとも一段
    以上の周波数変換器,変換後の信号各々をフィルタリン
    グする、信号成分が通過できる帯域通過フィルタおよび
    フィルタリング後の複数の信号を合成する手段を有する
    ことを特徴とするNMR信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記合成手段の後に直交位相検波手段を
    有し、該直交位相検波手段の参照周波数が、合成信号中
    に前記複数の出力端からの出力信号成分が割り当てられ
    る複数の周波数帯域の中心周波数の最大周波数より低
    く、最小周波数より高いことを特徴とする請求項2記載
    のNMR信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の周波数変換器の最終段が直交
    位相検波器であり、該直交位相検波器へ送られる直交す
    る参照信号ペアのうち少なくとも1組の参照信号は、該
    参照信号が送られる直交位相検波器へ入力される信号成
    分周波数より高く、少なくとも他の1組の参照信号は、
    前記参照信号が送られる直交位相検波器へ入力される信
    号成分周波数より低いことを特徴とする請求項2記載の
    NMR信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記合成手段の出力は、直交位相検波さ
    れる前にAD変換されることを特徴とする請求項2記載
    のNMR信号処理装置。
  6. 【請求項6】 AD変換のサンプリング周波数は、前記
    合成信号中に複数コイルの出力信号成分が割り当てられ
    る複数の周波数帯域の中心周波数の最大周波数の2倍よ
    り低く最小周波数の2倍より高く、かつ、AD変換後の
    合成信号中に前記複数コイルの出力信号成分が割り当て
    られる複数の周波数帯域がAD変換による折り返しの後
    も互いに周波数的に帯域が重ならないように設定されて
    いることを特徴とする請求項5記載のNMR信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 互いに信号周波数帯域が重ならない複数
    の周波数帯域への信号変換手段は前記周波数変換器にそ
    れぞれ異なる周波数の参照信号を与えることにより実現
    することを特徴とした請求項2記載のNMR信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記参照信号周波数は傾斜磁場強度の変
    更に対応して変化するよう制御されることを特徴とする
    請求項7記載のNMR信号処理装置。
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