JPH05156042A - ポリエステルフィルム - Google Patents

ポリエステルフィルム

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JPH05156042A
JPH05156042A JP9647692A JP9647692A JPH05156042A JP H05156042 A JPH05156042 A JP H05156042A JP 9647692 A JP9647692 A JP 9647692A JP 9647692 A JP9647692 A JP 9647692A JP H05156042 A JPH05156042 A JP H05156042A
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polyester
polyester film
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Tadahiro Yoneda
忠弘 米田
Saburo Nakahara
三郎 中原
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポリエステルフィルム表面に均質微細な凹凸が
形成されてなり、表面が実質状平滑でしかも滑り性に優
れたポリエステルフィルムを提供する。 【構成】本発明によれば、有機金属化合物をアルコール
性溶液中で加水分解して製造された平均粒子径が0.0
5〜2μmの範囲でかつ粒子径の標準偏差値が1〜1.
5の範囲にある無機酸化物球状微粒子を、ポリエステル
に対して0.01〜5重量%添加してなることを特徴と
するポリエステルフィルムが提供される。 【効果】本発明のポリエステルフィルムは、耐摩耗性や
磁気テープとする時の磁性層の塗布性にもすぐれてお
り、特に電磁変換特性にすぐれた磁気テープ製造に好適
なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は滑り性改良方法に関する
ものである。更に詳しくは、ポリエステルフィルムの滑
り性を向上させる為に、特定の製法で得られた粒子径の
そろった無機酸化物球状微粒子をポリエステルに添加す
る滑り性改良方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは優れた物理的・化学的性
能を有しており、それ故そのフィルムであるポリエステ
ルフィルムは磁気テープ用、光学写真用、蒸着用、コン
デンサー用、包装用等に広く用いられている。しかしな
がら、その優れた性能にもかかわらず、製造工程中に種
々の好ましくないトラブルが生じる場合がある。これは
ポリエステルフィルムの滑り性の悪さに起因するものと
考えられている。さらに、ポリエステルフィルムをその
表面に磁性層を塗布して磁気テープとして用いる場合に
は、特に滑り性の良さが要求される。これは、フィルム
の滑り性が悪いとフィルム製造時、磁性層塗布時あるい
はその他フィルム取扱い時にフィルム表面に傷・しわ等
が発生し、その為ドロップ・アウトが起こり磁気テープ
の品質に問題が生じるからである。また、製品としての
磁気テープはテープ走行性の良さが不可欠である為、良
好な滑り性が求められる。
【0003】従来、ポリエステルフィルムの滑り性を向
上させる方法として、フィルム表面に凹凸を形成して摩
擦係数を低下させることが行われている。その為に大別
すると、(1) ポリエステル合成時に使用する触媒、着
色防止剤などの一部または全部を反応過程で析出せしめ
微粒子として存在させる方法、(2) ポリエステル合成
時の任意の段階で外部より無機微粒子を添加する方法が
提案されている。
【0004】しかし、(1) の方法はポリエステルの合
成反応中に触媒金属化合物に起因する粒子を生成させる
方法である為、粒子量や粒子径のコントロールが困難で
あり、粗大粒子の生成が避け難いなどの問題点があっ
た。
【0005】一方、(2) の方法で添加する無機微粒子
として、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化ケイ
素−酸化マグネシウム化合物、シリカ−アルミナ化合
物、アルミナ化合物、ガラス粉末、炭酸カルシウム、ク
レイ、雲母、タルク、リン酸カルシウム、リン酸マグネ
シウムなどが知られており、その平均粒径が0.001
〜10μmのものがポリエステルフィルムの用途に応じ
て使い分けられている(特公昭59−8216号、特開
昭52−3645号など) 。
【0006】しかし、従来から用いられているこれらの
無機微粒子は、それらの製法に由来するのであるが、粒
径分布が広く、殆んどの粒子形状が不定形である。シリ
カ微粒子を例にとると、ハロゲン化ケイ素の熱分解法に
よる平均一次粒子径0.02〜0.1μmのシリカ、ケ
イ酸ナトリウム湿式法による1〜5μm凝集塊の粉砕シ
リカ、天然シリカの破砕体を溶融球形化したシリカなど
で、いずれも電子顕微鏡観察によると、粒子形状が不定
形であったり、仮に球形に近いものでも粒径分布が非常
に広いものであった。
【0007】さらに、近年ポリエステルフィルムの薄膜
化が進み、特に磁気記録の高密度化が一段と促進される
につけ、ポリエステルフィルムの滑り性および耐摩耗性
の改良が今までより以上に強く要望されてきている。そ
の為にポリエステル中に不活性微粒子を添加する方法に
ついては、多くの提案がなされてきてはいるが、上述し
たように添加微粒子の物性面による制限から、電磁変換
特性として必要な均質微細で高密度な表面凹凸を与える
ものではなく、フィルムの製造工程、磁気テープ製造工
程および磁気テープ使用時の滑り性や耐摩耗性を充分に
満足しうるには至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ポリエ
ステルフィルム表面が平滑であるが滑り性も満足すると
いう一見あい入れない特性の要求に対して、従来技術で
の問題点が添加微粒子の性状に基くものと考え、鋭意検
討した結果本発明に至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、有
機金属化合物をアルコール性溶液中で加水分解して製造
された平均粒子径が0.05〜2μmの範囲でかつ粒子
径の標準偏差値が1〜1.5の範囲にある無機酸化物球
状微粒子を、ポリエステルに対して0.01〜5重量%
添加することを特徴とするポリエステルフィルムの滑り
性改良方法に関するものである。
【0010】本発明でいう無機酸化物球状微粒子(以
下、これを球状微粒子(A) という。) の無機酸化物と
は、金属原子が酸素原子との結合を介して3次元のネッ
トワークを構成した金属の酸素化合物と定義され、金属
原子には部分的にネットワークに関与していない基例え
ば原料由来の非加水分解性基や未加水分解の加水分解性
残基、水酸基、カップリング剤による処理基などを有す
るものも含むものである。
【0011】球状微粒子(A) の原料である有機金属化
合物は、加水分解性有機基を有し、加水分解縮合して三
次元に(金属−酸素) 結合鎖を形成しうる化合物で、工
業的に入手しやすく安価であるものとしてシリコン、チ
タン、ジルコニウム等のアルコキシ金属化合物が好適に
用いられる。それらは一般式 R1mM(OR2)n (但し、Mは金属元素、R1 は水素原子及び置換基があ
ってもよい炭素数10までのアルキル基、アリール基、
不飽和脂肪族残基の群から選ばれる少なくとも一種の
基、R2 はアルキル基を表わす。mは0又は正の整数、
nは1以上の整数であり、かつm+n=金属元素Mの原
子価を満足する。また、m個のR1 は異なっていてもよ
く、n個のR2 も同様である。) で示されるが、金属元
素Mとして好ましくはシリコン、チタン、ジルコニウム
が挙げられ、その場合m+n=4となる。
【0012】R2 は好ましくは炭素数8までの低級アル
キル基が用いられる。nが3以上のアルコキシ金属化合
物は単独で使用可能であるが、n=1又は2で表される
化合物は加水分解性有機基を3個以上有する原料と共に
使用しうる。上記一般式R1mM(OR2)n で示される有
機金属化合物の具体例としてはテトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、
テトラブトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、トリメトキシ
ビニルシラン、トリエトキシビニルシラン、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピ
ル) トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ジメトキシジメチル
シラン、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメチルシ
ラン、ジエトキシ−3−グリシドキシプロピルメチルシ
ラン、3−クロロプロピルジメトキシメチルシラン、ジ
メトキシジフェニルシラン、ジメトキシメチルフェニル
シラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメトキシジエト
キシシラン、チタニウムテトラメトキシド、チタニウム
テトラエトキシド、チタウニムテトライソプロポキシ
ド、チタニウムテトラブトキシド、チタニウムジエトキ
シジブトキシド、ジルコニウムテトラメトキシド、ジル
コニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトライソプ
ロポキシド、チタニウムテトラ(2−エチルヘキシルオ
キシド) などが揚げられる。
【0013】また、他の好ましい有機金属化合物として
これらアルコキシ金属化合物の誘導体がある。一例とし
て一部のアルコキシ基(OR2 ) がカルボキシル基ある
いはβ−ジカルボニル基など、キレート化合物を形成し
うる基で置換された化合物、あるいはこれらアルコキシ
金属化合物またはアルコキシ基置換化合物を部分的に加
水分解して得られる低縮合物などである。
【0014】その他の有機金属化合物としては、例えば
ジルコニウムアセテート、ジルコニウムオキサレート、
ジルコニウムラクテート、チタニウムラクテートなどの
チタンまたはジルコニウムのアシレート化合物:チタニ
ウムアセチルアセトナート、ジルコニウムアセチルアセ
トナート、チタニウムオクチルグリコラート、チタニウ
ムトリエタノールアミネート、などチタンまたはジルコ
ニウムのグルコール、β−ジケトン、ヒドロキシカルボ
ン酸、ケトエステル、ケトアルコール、アミノアルコー
ル、キノリンなどのキレート化合物などが挙げられる。
【0015】球状微粒子(A) は、上記したシリコン、
チタンおよび/またはジルコニウムの有機金属化合物の
一種又は二種以上を主原料とするものであるが、それ以
外にナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マ
グネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、
ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムなどの有
機金属化合物または無機塩を共存せしめて加水分解する
ことにより、シリコン、チタンおよび/またはジルコニ
ウムの酸化物と上記金属の酸化物の複合体微粒子とする
こともできる。その際、球状微粒子(A) 中のシリコ
ン、チタンおよび/またはジルコニウムの酸化物の割合
を原子比で70%以上とするのが好ましい。
【0016】上記した有機金属化合物はアルコール性溶
液中に添加混合して加水分解されるが、その添加方法は
一括、分割など任意の方法がとりうる。その際有機金属
化合物の溶液の最終濃度は2mol/リットル以下にす
るのが好ましい。
【0017】この濃度が2mol/リットルを超える
と、本発明に有効な前記した粒子径範囲の球状微粒子
(A) が安定に得られなくなることがある。
【0018】アルコール性溶液中のアルコールは、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、
イソアミルアルコール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどが単一でまたは混合物で用いられる。
該溶液中にジオキサン、ジエチルエーテル、酢酸エチ
ル、ベンゼン、トルエン、ヘキサンなどの有機溶媒を一
部混合することもできる。
【0019】アルコール性溶液中には加水分解に必要な
水を共存せしめる。この水含量は、粒子の形状や粒子径
に影響を及ぼすので、好ましい量に制御する必要がある
が、有機金属化合物の金属の種類および化合物の種類に
よって変化する。また、この水は気相中の湿気により供
給することもできる。
【0020】加水分解は、例えば上記した有機金属化合
物原料またはそのアルコール溶液を上記アルコール性溶
液中に添加し、0〜50℃の範囲、好ましくは室温下3
0分〜100時間撹拌することによって行われる。その
際、加水分解速度をコントロールする目的で、N
4 + 、Na+ などのカチオンやSO4 2- 、H2 PO4
- などのアニオンやエタノールアミン、テトラメチル
アンモニウムハイドロオキサイドなどの有機アミン化合
物の触媒成分を添加することができるが、その有無およ
び量は原料によって異なり、粒子の形状および粒子径へ
の影響を考慮して適宜選択される。
【0021】このようにして有機金属化合物をアルコー
ル性溶液中で適切な条件の下で加水分解すれば、球状微
粒子(A) は、球形でしかも粒径分布幅の非常に小さい
無機酸化物微粒子として溶液中に析出する。この析出粒
子には原料に由来する有機基が一部残存して結合してい
ることもある。該析出粒子を溶液中より濾過、遠心分
離、溶媒蒸発など従来公知の方法で分離した後、乾燥ま
たは場合により300〜1000℃で焼成して、目的と
する球状微粒子(A) とすることができる。また、球状
微粒子(A) のポリエステル中での分散性を高めるため
に、粒子間の凝集を極力防ぎ単分散させることが重要で
ある。そのために、ポリエステルへの添加に先立って擂
漬機、ボールミル、ジェット粉砕機等通常の方法で凝集
粒子をときほぐすことは有効である。
【0022】こうして得られた球状微粒子(A) は、平
均粒径が0.05〜2μmの範囲でかつ粒子径の標準偏
差値が1〜1.5、より好ましくは1〜1.3の範囲に
ある粒径分布が非常にシャープなものである。粒径が
0.05μmより小さければ添加による滑り性改良の効
果が少なく、また、2.0μmより大きければ薄膜フィ
ルムには表面の凹凸が大き過ぎて問題となる。
【0023】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸またはそのエステル形成性誘導体を主たるジカル
ボン酸成分とし、エチレングリコール、1,4−ブタン
ジオールなどのジグリコールまたはそのエステル形成性
誘導体を主たるグリコール成分とするポリエステルであ
るが、組成、製法などに限定されるものではなく、他の
ポリエステルを配合したものであってもよい。
【0024】ポリエステル中に球状微粒子(A) を添加
する時期は、ポリエステル重合前、重合中あるいは重合
終了後ペレット化する時でも良く、更にシート状に溶融
押出しする際に添加しても良い。
【0025】球状微粒子(A) は通常粉末状で添加され
るが、ポリエステルへの添加時期がポリエステル重合前
または重合中とする場合には、エチレングリコールなど
重合仕込時に液状であるポリエステル原料の一部あるい
は全量中にあらかじめ上記微粒子を混合、高分散せしめ
て、スラリー状またはゾル状で添加することはポリエス
テル中にも高分散され、結果としてフィルム中に均一に
分散し均一な凹凸を形成せしめることができるので好ま
しい。液状ポリエステル原料中に上記微粒子を高分散さ
せるには、湿式ボールミル、超音波など従来公知の方法
が用いられる。また、ポリエステルへの添加に際し、シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、界面活性
剤などを用いて、分散性を高めてもよい。
【0026】球状微粒子(A) の添加量は、ポリエステ
ルに対して0.01〜5重量%の範囲とする。添加量が
0.01重量%よりも少なければ滑り性に対する効果が
不充分であり、また、5重量%よりも多い場合はフィル
ムの破断強度などの物性の低下があり好ましくない。
【0027】なお、本発明でいう平均粒子径および標準
偏差値は下記の方法により求めた。10万倍の電子顕微
鏡撮影像の任意の粒子300個の粒子径を実測して求
め、平均粒子径、標準偏差値を下記の式により求めた。
【0028】
【数1】
【0029】(但し、Xiはi個目の粒子径を示し、n
は300である。)
【0030】
【発明の効果】特定された製法により得られた、粒子が
球状で粒子径分布が非常にシャープな無機酸化物球状微
粒子をポリエステルに添加することを特徴とする本発明
の方法によれば、ポリエステルフィルム表面に均質微細
な凹凸を確実かつ容易に形成することができ、表面が実
質上平滑でしかも滑り性に優れたポリエステルフィルム
を得ることができる。
【0031】したがって、本発明の方法で得られたポリ
エステルフィルムは、耐摩耗性や磁気テープとする時の
磁性層の塗布性にもすぐれており、特に電磁変換特性に
すぐれた磁気テープ製造に好適なものである。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、こ
の実施例により本発明の範囲が何ら制限されるものでは
ない。
【0033】参考例1 撹拌機、滴下口および温度計を備えた30リットルのガ
ラス製反応器にエタノール16リットルと28%アンモ
ニア水溶液2.7kgを添加して混合した。該混合液を
20℃±0.5℃に調整し撹拌しながら、テトラエトキ
シシラン1.0kgをエタノール2リットルに希釈した
溶液を滴下口より1時間かけて滴下し、滴下後も2時間
撹拌を続け、加水分解を行い懸濁液を得た。この時の最
終溶液全量に対する各原料の濃度はテトラエトキシシラ
ン0.22モル/リットル、アンモニア2.02モル/
リットル、水4.91モル/リットルであった。次い
で、上記懸濁液を蒸発缶に移し、缶温度40℃で減圧下
にアンモニア、水およびエタノールを溜去して、粉末状
のシリカ微粒子(1a) を得た。このシリカ微粒子(1
a) を空気中500℃で焼成して、シリカ微粒子(1
b) を得た。
【0034】得られたシリカ微粒子(1a) および(1
b) の平均粒子径、粒子径幅、粒子径の標準偏差値およ
び比表面積を測定し、その結果を表1に示した。また、
これらの電子顕微鏡撮影像によれば、球形の微粒子であ
った。
【0035】参考例2〜9 有機金属化合物の種類、アルコールの種類、最終溶液全
量に対する各原料の濃度および焼成温度を表1に示した
通りとする以外は参考例1と同様にして、シリカ微粒子
(2) 〜(6) 、チタニア微粒子(7) 、ジルコニア微
粒子(8) およびチタニア−ジルコニア複合酸化物微粒
子(9) を得た。これらの微粒子の平均粒子径等の物性
測定結果を表1に示した。
【0036】実施例1 参考例1〜9で得られたシリカ微粒子(1a) 、(2)
〜(6)、チタニア微粒子(7) 、ジルコニア微粒子
(8) およびチタニア−ジルコニア複合酸化物微粒子
(9) のそれぞれ0.5重量部をエチレングリコール1
00重量部に添加し、ポールミルにかけた後濾過をして
微粒子のエチレングリコール高分散体を得た。次にジメ
チルテレフタレート100重量部および微粒子のエチレ
ングリコール高分散体80重量部に酢酸亜鉛0.01重
量部を加えて、200℃でエステル交換を行ない、次い
で三酸化アンチモン0.03重量部を添加し最終減圧下
280℃まで昇温して重縮合を行った後、290℃に設
定された押出し機でシート化し、続いて100℃で縦お
よび横方向に3.5倍延伸し、210℃で10秒間熱処
理を行って、厚さ40μmのポリエステルフィルムを得
た。
【0037】また、参考例1で得られたシリカ微粒子
(1b) については、エチレングリコールの分散体とす
る前に、シリカ微粒子(1b) 0.5重量部に対して
0.05重量部のγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンで処理した他は、上記の方法と同様にして、無機酸化
物球状微粒子を含むポリエステルフィルムを得た。
【0038】更に、上記方法において、微粒子のエチレ
ングリコール高分散体を用いる代りに微粒子を含まない
エチレングリコールを用いてエステル交換及び重縮合を
行なった後、参考例6で得られたシリカ微粒子(6) を
0.5重量部添加し充分に混練してシート化した他は上
記の方法と同様にしてシリカ微粒子(6) を含むポリエ
ステルフィルムを得た。
【0039】これらのポリエステルフィルムについて、
ASTM−D−1894B法に従って、静摩擦係数を測
定したところ、すべて1.0以下であり、優れた滑り性
を有していた。更に、これらのフィルムの表面を電子顕
微鏡で観察した結果、微粒子による均一な突起を形成し
ていた。
【0040】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は滑り性の改良されたポリ
エステルフィルムに関する。さらに詳しくは、ポリエス
テルフィルムの滑り性を向上させる為に、該フィルム中
に特定の製法で得られた粒子径のそろった無機酸化物球
状微粒子が含まれてなる滑り性の改良されたポリエステ
ルフィルムに関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】従来、滑り性を向上させたポリエステルフ
ィルムとして、フィルム表面に凹凸を形成して摩擦係数
を低下させることが行われている。その為に大別する
と、(1)ポリエステル合成時に使用する触媒、着色防
止剤などの一部または全部を反応過程で析出せしめ微粒
子として存在させてなるポリエステルフィルム、(2)
ポリエステル合成時の任意の段階で外部より無機微粒子
を添加してなるポリエステルフィルムが提案されいる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】しかし、(1)のポリエステルフィルム
は、合成反応中に触媒金属化合物に起因する粒子を生成
させて得られるものである為、粒子量や粒子径のコント
ロールが困難であり、粗大粒子の生成が避け難いなどの
問題点があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方、(2)のポリエステルフィルムに添
加する無機微粒子として、シリカ、酸化チタン、硫酸バ
リウム、酸化ケイ素−酸化マグネシウム化合物、シリカ
−アルミナ化合物、アルミナ化合物、ガラス粉末、炭酸
カルシウム、クレイ、雲母、タルク、リン酸カルシウ
ム、リン酸マグネシウムなどが知られており、その平均
粒径が0.001〜10μmのものがポリエステルフィ
ルムの用途に応じて使い分けられている(特公昭59−
8216号、特開昭52−3645号など)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】さらに、近年ポリエステルフィルムの薄膜
化が進み、特に磁気記録の高密度化が一段と促進される
につけ、ポリエステルフィルムの滑り性および耐摩耗性
の改良が今までより以上に強く要望されてきている。そ
の為にポリエステル中に不活性微粒子を添加して得られ
るポリエステルフィルムについては、多くの提案がなさ
れているが、これらの提案は、上述したように添加微粒
子の物性面による制限から、電磁変換特性として必要な
均質微細で高密度な表面凹凸を与えるものではなく、フ
ィルムの製造工程、磁気テープ製造工程および磁気テー
プ使用時の滑り性や耐摩耗性を充分に満足しうるには至
っていない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、有
機金属化合物をアルコール性溶液中で加水分解して製造
された平均粒子径が0.05〜2μmの範囲でかつ粒子
径が標準偏差値が1〜1.5の範囲にある無機酸化物球
状微粒子が、ポリエステルに対して0.01〜5重量%
の範囲で含まれてなることを特徴とする滑り性の改良さ
れたポリエステルフィルムに関するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00 B29L 7:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属化合物をアルコール性溶液中で
    加水分解して製造された平均粒子径が0.05〜2μm
    の範囲でかつ粒子径の標準偏差値が1〜1.5の範囲に
    ある無機酸化物球状微粒子を、ポリエステルに対して
    0.01〜5重量%添加してなることを特徴とするポリ
    エステルフィルム。
  2. 【請求項2】 有機金属化合物がアルコキシ金属化合物
    またはその誘導体である請求項1に記載のポリエステル
    フィルム。
  3. 【請求項3】 有機金属化合物がシリコン、チタンおよ
    び/またはジルコニウムの化合物を主成分とし、無機酸
    化物がシリカ、チタニア、ジルコニアまたはそれらの複
    合酸化物を主成分とする請求項1に記載のポリエステル
    フィルム。
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