JPH05157614A - 歯車振動測定装置及び測定方法 - Google Patents
歯車振動測定装置及び測定方法Info
- Publication number
- JPH05157614A JPH05157614A JP3325855A JP32585591A JPH05157614A JP H05157614 A JPH05157614 A JP H05157614A JP 3325855 A JP3325855 A JP 3325855A JP 32585591 A JP32585591 A JP 32585591A JP H05157614 A JPH05157614 A JP H05157614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- propeller shaft
- gear
- differential portion
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディファレンシャル部の振動をプロペラシャ
フトの共振を利用して測定する場合において、ディファ
レンシャル部の振動をその振動状態を変化させることな
く精度良く検出する。 【構成】 駆動モータ30によりプロペラシャフト28
を介してディファレンシャル部26に駆動力が伝達さ
れ、この際において、ディファレンシャル部26及びプ
ロペラシャフト28が共振する。ディファレンシャル部
26の振動に比べプロペラシャフト28の振動は大き
く、その振動がレーザ光によって非接触的に振動検出器
34によって検出される。この振動検出器34はガイド
レール32上でモータ38の作用により左右に搬送さ
れ、任意点での振動検出ができる。
フトの共振を利用して測定する場合において、ディファ
レンシャル部の振動をその振動状態を変化させることな
く精度良く検出する。 【構成】 駆動モータ30によりプロペラシャフト28
を介してディファレンシャル部26に駆動力が伝達さ
れ、この際において、ディファレンシャル部26及びプ
ロペラシャフト28が共振する。ディファレンシャル部
26の振動に比べプロペラシャフト28の振動は大き
く、その振動がレーザ光によって非接触的に振動検出器
34によって検出される。この振動検出器34はガイド
レール32上でモータ38の作用により左右に搬送さ
れ、任意点での振動検出ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディファレンシャル部
の振動をプロぺラシャフトとの共振を利用して測定する
歯車振動測定装置及び測定方法に関する。
の振動をプロぺラシャフトとの共振を利用して測定する
歯車振動測定装置及び測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両においては一般に、
エンジンの駆動力は、プロぺラシャフトを介してディフ
ァレンシャル部に伝達され、さらにその駆動力がディフ
ァレンシャル部からリヤアクスルシャフトを介して左右
のホイールに伝達される。
エンジンの駆動力は、プロぺラシャフトを介してディフ
ァレンシャル部に伝達され、さらにその駆動力がディフ
ァレンシャル部からリヤアクスルシャフトを介して左右
のホイールに伝達される。
【0003】ここで、ディファレンシャル部(単に、
「ディファレンシャル」あるいは「デフ」という場合も
ある)は、キャリア内に、ファイナルギア(最終減速装
置)やディファレンシャルギア(差動装置)などを収納
して構成され、車両において、駆動輪への駆動力伝達に
当たって重要な役割を有する。
「ディファレンシャル」あるいは「デフ」という場合も
ある)は、キャリア内に、ファイナルギア(最終減速装
置)やディファレンシャルギア(差動装置)などを収納
して構成され、車両において、駆動輪への駆動力伝達に
当たって重要な役割を有する。
【0004】ところで、ディファレンシャル部内の各歯
車において、歯面製作時の誤差等に起因する歯形状のば
らつきや組み立て誤差等が存在すると、歯車相互間の噛
み合い状態が不良となり、異常な振動音を発生させた
り、故障の原因となったりする場合もある。そこで、従
来からディファレンシャル部の振動実測による検査が行
われている。
車において、歯面製作時の誤差等に起因する歯形状のば
らつきや組み立て誤差等が存在すると、歯車相互間の噛
み合い状態が不良となり、異常な振動音を発生させた
り、故障の原因となったりする場合もある。そこで、従
来からディファレンシャル部の振動実測による検査が行
われている。
【0005】図14には、プロぺラシャフトの共振を利
用した従来の歯車振動測定装置が示されている(例え
ば、特開昭51−78375号公報,特開平2−389
30号公報参照)。
用した従来の歯車振動測定装置が示されている(例え
ば、特開昭51−78375号公報,特開平2−389
30号公報参照)。
【0006】図14において、ディファレンシャル部1
0には、プロぺラシャフト12の一端が連結され、その
他端には振動測定用の駆動モータ14が連結されてい
る。また、ディファレンシャル部10には、リヤアクス
ルシャフト16を介して、左右のホイール18が連結さ
れている。それらの左右のホイール18には、ベルト2
0等を介して負荷発生用モータ22が連結されている。
0には、プロぺラシャフト12の一端が連結され、その
他端には振動測定用の駆動モータ14が連結されてい
る。また、ディファレンシャル部10には、リヤアクス
ルシャフト16を介して、左右のホイール18が連結さ
れている。それらの左右のホイール18には、ベルト2
0等を介して負荷発生用モータ22が連結されている。
【0007】また、ディファレンシャル部10のケース
をなすキャリア10aには、加速度ピックアップ等の振
動検出器24が接合され、その検出信号は図示されてい
ない振動解析装置に送られる。この振動解析装置として
は、例えばFFTが用いられる。
をなすキャリア10aには、加速度ピックアップ等の振
動検出器24が接合され、その検出信号は図示されてい
ない振動解析装置に送られる。この振動解析装置として
は、例えばFFTが用いられる。
【0008】以上のように構成された従来の歯車振動測
定装置において、モータ22による負荷印加の下、駆動
モータ14にて発生された駆動力は、プロぺラシャフト
12によってディファレンシャル部10に伝達される。
定装置において、モータ22による負荷印加の下、駆動
モータ14にて発生された駆動力は、プロぺラシャフト
12によってディファレンシャル部10に伝達される。
【0009】この場合、図15に示すように、ディファ
レンシャル部10の振動と共に、プロぺラシャフト12
の“曲げ2次振動”が生じ、特定の条件Fではプロぺラ
シャフト12とディファレンシャル部10とが共振した
状態になる(図15において100で示す)。なお、プ
ロぺラシャフト12の振動における波数は、図示のもの
とは限られず、条件によって異なる。
レンシャル部10の振動と共に、プロぺラシャフト12
の“曲げ2次振動”が生じ、特定の条件Fではプロぺラ
シャフト12とディファレンシャル部10とが共振した
状態になる(図15において100で示す)。なお、プ
ロぺラシャフト12の振動における波数は、図示のもの
とは限られず、条件によって異なる。
【0010】この現象によりディファレンシャル部10
の振動が相乗効果的にある程度高められる。そして、そ
の振動は振動検出器24によって検出され、その検出結
果から、例えば図16に示すようなトラッキング分析、
あるいは定次数比分析が行われ、ピークレベル等に基づ
き最終的にディファレンシャル部10の良否が判定され
る。なお、振動測定は、回転方向を変えて、また、負荷
量や回転数を変化させつつ様々な条件下で行われる。
の振動が相乗効果的にある程度高められる。そして、そ
の振動は振動検出器24によって検出され、その検出結
果から、例えば図16に示すようなトラッキング分析、
あるいは定次数比分析が行われ、ピークレベル等に基づ
き最終的にディファレンシャル部10の良否が判定され
る。なお、振動測定は、回転方向を変えて、また、負荷
量や回転数を変化させつつ様々な条件下で行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の歯車振動測定装置及び測定方法では、感度良く振動
を検出することができず、精度の良い振動測定が行えな
かった。従って、ディファレンシャル部についての検査
結果の信頼性を低下させていた。
来の歯車振動測定装置及び測定方法では、感度良く振動
を検出することができず、精度の良い振動測定が行えな
かった。従って、ディファレンシャル部についての検査
結果の信頼性を低下させていた。
【0012】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、ディファレンシャル部の振動
を精度良く測定できる歯車振動測定装置及び測定方法を
提供することにある。
ものであり、その目的は、ディファレンシャル部の振動
を精度良く測定できる歯車振動測定装置及び測定方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る歯車振動測定装置は、プロペラシャフト
に一定間隔を隔てて平行に配置されたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動自在に設けられ前記プロ
ペラシャフトの振動を非接触で検出する振動検出器とを
含むことを特徴とする。
に本発明に係る歯車振動測定装置は、プロペラシャフト
に一定間隔を隔てて平行に配置されたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動自在に設けられ前記プロ
ペラシャフトの振動を非接触で検出する振動検出器とを
含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る歯車振動測定方法は、
ディファレンシャル部と共に振動する前記プロペラシャ
フトにおける1又は複数箇所の振動を検出することを特
徴とする。
ディファレンシャル部と共に振動する前記プロペラシャ
フトにおける1又は複数箇所の振動を検出することを特
徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る歯車振動測定装置によれば、振動
を非接触で検出する振動検出器によって、プロペラシャ
フトの振動を、その振動状態(モード)を変えずにその
ままの状態で検出できる。ここで、振動検出器は、ガイ
ドレールに沿って移動自在とされているので、曲げ2次
振動が生じているプロぺラシャフトの任意位置について
振動測定を実行できる。この場合、ディファレンシャル
部自体の振動は比較的小さいが、その振動に共振してい
るプロぺラシャフトの振動は、大きな振幅を有するた
め、その振幅のピーク位置の振動を測定すれば、従来以
上の検出感度で、間接的ながらディファレンシャル部の
振動を把握できる。
を非接触で検出する振動検出器によって、プロペラシャ
フトの振動を、その振動状態(モード)を変えずにその
ままの状態で検出できる。ここで、振動検出器は、ガイ
ドレールに沿って移動自在とされているので、曲げ2次
振動が生じているプロぺラシャフトの任意位置について
振動測定を実行できる。この場合、ディファレンシャル
部自体の振動は比較的小さいが、その振動に共振してい
るプロぺラシャフトの振動は、大きな振幅を有するた
め、その振幅のピーク位置の振動を測定すれば、従来以
上の検出感度で、間接的ながらディファレンシャル部の
振動を把握できる。
【0016】また、本発明に係る歯車振動測定方法によ
れば、上記同様に、曲げ2次振動が生じているプロぺラ
シャフトについて振動測定を行って、間接的にディファ
レンシャル部の振動を測定できる。この場合、プロぺラ
シャフト上の複数位置を測定すれば、振動の総合的分析
が実現でき、これにより例えば従来では発見できなかっ
た異常モードでの振動判定が行え、また各振幅ピークの
平均化により精度向上を図れる。
れば、上記同様に、曲げ2次振動が生じているプロぺラ
シャフトについて振動測定を行って、間接的にディファ
レンシャル部の振動を測定できる。この場合、プロぺラ
シャフト上の複数位置を測定すれば、振動の総合的分析
が実現でき、これにより例えば従来では発見できなかっ
た異常モードでの振動判定が行え、また各振幅ピークの
平均化により精度向上を図れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0018】図1には、本発明に係る歯車振動測定装置
の好適な実施例が示されおり、図1は第1実施例の全体
構成を示す図である。
の好適な実施例が示されおり、図1は第1実施例の全体
構成を示す図である。
【0019】図1において、この装置は、ディファレン
シャル部26の振動をプロペラシャフト28の共振を利
用して測定するものであり、プロペラシャフト28の一
端には、振動測定用の駆動モータ30が連結され、また
他方端には前記ディファレンシャル部26が連結されて
いる。尚、負荷モータ等は図示省略されている。
シャル部26の振動をプロペラシャフト28の共振を利
用して測定するものであり、プロペラシャフト28の一
端には、振動測定用の駆動モータ30が連結され、また
他方端には前記ディファレンシャル部26が連結されて
いる。尚、負荷モータ等は図示省略されている。
【0020】プロペラシャフト28と一定間隔をおいて
平行にガイドレール32が配置されており、そのガイド
レール32には、非接触型の振動検出器34がガイドレ
ールに沿って移動自在に配置されている。
平行にガイドレール32が配置されており、そのガイド
レール32には、非接触型の振動検出器34がガイドレ
ールに沿って移動自在に配置されている。
【0021】ここで、振動検出器34は、例えば非接触
レーザドプラ振動計で構成され、プロペラシャフト28
に対してレーザを照射し、プロペラシャフト28にて反
射された反射波を受波し、いわゆるドプラ効果による周
波数偏位を求めることにより、プロペラシャフト28の
特定個所の振動を検出するものである。なお、レーザ光
を効果的に反射するために、プロペラシャフト28には
光学的な乱反射を生ずる塗料が全体的に塗布されてい
る。
レーザドプラ振動計で構成され、プロペラシャフト28
に対してレーザを照射し、プロペラシャフト28にて反
射された反射波を受波し、いわゆるドプラ効果による周
波数偏位を求めることにより、プロペラシャフト28の
特定個所の振動を検出するものである。なお、レーザ光
を効果的に反射するために、プロペラシャフト28には
光学的な乱反射を生ずる塗料が全体的に塗布されてい
る。
【0022】本実施例においては、レーザを用いて振動
を検出したが、この他に例えば磁気等を用いて非接触的
にプロペラシャフト28の振動を検出してもよい。
を検出したが、この他に例えば磁気等を用いて非接触的
にプロペラシャフト28の振動を検出してもよい。
【0023】図2には、図1に示すII−II´断面が
示されており、図示されるようにガイドレール32は断
面コ字状に形成され、その内部には搬送ネジ36が回転
自在に挿入されている。そして、その搬送ネジ36に
は、振動検出器を保持したE字型の取付け具38が連結
されている。具体的には、取付け具38の中央凸部に形
成されたネジ溝を有する貫通孔に搬送ネジ36が噛み合
っており、搬送ネジ36の正逆回転により取付け具38
と共に振動検出器34がガイドレール32に沿って左右
に移動する。また図1に示されるように、搬送ネジ36
の一方端には、搬送モータ38が連結され、振動検出器
34を自動的に移動できるように構成されている。もち
ろん、手作業によって振動検出器34を移動させてもよ
い。
示されており、図示されるようにガイドレール32は断
面コ字状に形成され、その内部には搬送ネジ36が回転
自在に挿入されている。そして、その搬送ネジ36に
は、振動検出器を保持したE字型の取付け具38が連結
されている。具体的には、取付け具38の中央凸部に形
成されたネジ溝を有する貫通孔に搬送ネジ36が噛み合
っており、搬送ネジ36の正逆回転により取付け具38
と共に振動検出器34がガイドレール32に沿って左右
に移動する。また図1に示されるように、搬送ネジ36
の一方端には、搬送モータ38が連結され、振動検出器
34を自動的に移動できるように構成されている。もち
ろん、手作業によって振動検出器34を移動させてもよ
い。
【0024】図1において、コントローラ40には、振
動検出器34からの検出信号が入力され、また一方、コ
ントローラ40は駆動モータ30及び搬送モータ38に
コントロール信号を出力している。また、コントローラ
40は、FFTアナライザ42及び表示器44に接続さ
れている。
動検出器34からの検出信号が入力され、また一方、コ
ントローラ40は駆動モータ30及び搬送モータ38に
コントロール信号を出力している。また、コントローラ
40は、FFTアナライザ42及び表示器44に接続さ
れている。
【0025】なお、このプロペラシャフト28とガイド
レール32との間の距離は、本実施例において固定され
ているが、環境条件に応じて可変出来るように構成して
もよい。
レール32との間の距離は、本実施例において固定され
ているが、環境条件に応じて可変出来るように構成して
もよい。
【0026】図3を用いて、本実施例の歯車振動測定装
置によるディファレンシャル部26の間接的な振動測定
について説明する。
置によるディファレンシャル部26の間接的な振動測定
について説明する。
【0027】図3に示されるように、ディファレンシャ
ル部26とプロペラシャフト28との共振状態において
は、図において振動の例が破線で誇張して描かれている
ように、ディファレンシャル部26に比べてプロペラシ
ャフト28上の振動の方が大きい。すなわち、従来にお
いては、図のAで示される位置でピックアップ46によ
り振動を検出していたが、本実施例の歯車振動測定装置
によれば、振動検出器34を適切な位置に配置して、プ
ロペラシャフト28における振幅がピークとなる位置の
振動を検出でき、これにより間接的に感度良くディファ
レンシャル部28の振動を測定できる。この場合、振幅
ピーク位置は、予め振動モードが既知でなければ、プロ
ペラシャフト28の一方端P1 から他方端にかけて順次
振動を検出し、その検出結果の中で最大の振動レベルが
得られた位置により認定される。以上のような振動測定
によれば、図3においてA点及びB点の対比から明らか
なように、従来に比べ約30倍の振幅量を得ることがで
き、これにてS/N比の良い振動測定を実現できる。
ル部26とプロペラシャフト28との共振状態において
は、図において振動の例が破線で誇張して描かれている
ように、ディファレンシャル部26に比べてプロペラシ
ャフト28上の振動の方が大きい。すなわち、従来にお
いては、図のAで示される位置でピックアップ46によ
り振動を検出していたが、本実施例の歯車振動測定装置
によれば、振動検出器34を適切な位置に配置して、プ
ロペラシャフト28における振幅がピークとなる位置の
振動を検出でき、これにより間接的に感度良くディファ
レンシャル部28の振動を測定できる。この場合、振幅
ピーク位置は、予め振動モードが既知でなければ、プロ
ペラシャフト28の一方端P1 から他方端にかけて順次
振動を検出し、その検出結果の中で最大の振動レベルが
得られた位置により認定される。以上のような振動測定
によれば、図3においてA点及びB点の対比から明らか
なように、従来に比べ約30倍の振幅量を得ることがで
き、これにてS/N比の良い振動測定を実現できる。
【0028】また、本実施例の装置では、非接触で振動
測定を行えるので、ディファレンシャル部やプロペラシ
ャフトの形状によらずに振動測定が行え、様々なタイプ
のものに対応できるという利点がある。
測定を行えるので、ディファレンシャル部やプロペラシ
ャフトの形状によらずに振動測定が行え、様々なタイプ
のものに対応できるという利点がある。
【0029】次に、図4を用いて、図1に示した歯車振
動測定装置を用いた本発明に係る歯車振動測定方法につ
いて具体的に説明する。
動測定装置を用いた本発明に係る歯車振動測定方法につ
いて具体的に説明する。
【0030】図4において、ステップ101では、図1
に示したコントローラ40の命令により駆動モータ30
が回転を開始する。ステップ102では、図示されてい
ない回転速度ピックアップ等の検出信号に基づき、測定
を開始する回転数まで現在の回転数が上昇したか否かが
判断されている。
に示したコントローラ40の命令により駆動モータ30
が回転を開始する。ステップ102では、図示されてい
ない回転速度ピックアップ等の検出信号に基づき、測定
を開始する回転数まで現在の回転数が上昇したか否かが
判断されている。
【0031】そして、所定値まで回転数が上昇した場
合、ステップ103において、振動検出器34が初期値
P1 へ搬送される。なお、予め、測定位置が設定されて
いれば、その位置へ振動検出器が搬送される。
合、ステップ103において、振動検出器34が初期値
P1 へ搬送される。なお、予め、測定位置が設定されて
いれば、その位置へ振動検出器が搬送される。
【0032】ステップ104では、振動検出器34によ
り非接触でプロペラシャフト28の振動が測定される。
り非接触でプロペラシャフト28の振動が測定される。
【0033】そして、ステップ105では、ステップ1
04での振動測定位置及び測定結果がコントローラ40
に設けられた図示されていないメモリに格納される。具
体的には、振動検出器34からの検出信号はFFTアナ
ライザ42に一旦送られ、そこで周波数分析がされた
後、コントローラ40のメモリに各周波数ごとに振動レ
ベルが対応されて格納される。
04での振動測定位置及び測定結果がコントローラ40
に設けられた図示されていないメモリに格納される。具
体的には、振動検出器34からの検出信号はFFTアナ
ライザ42に一旦送られ、そこで周波数分析がされた
後、コントローラ40のメモリに各周波数ごとに振動レ
ベルが対応されて格納される。
【0034】ステップ106では、全測定位置で振動測
定が終了したか否かが判断されている。本実施例では、
プロペラシャフト28の一方端から他方端にかけて等間
隔で例えば40点測定されている。
定が終了したか否かが判断されている。本実施例では、
プロペラシャフト28の一方端から他方端にかけて等間
隔で例えば40点測定されている。
【0035】ここで、全ての測定位置で振動測定が終了
していない場合には、ステップ107において、測定位
置が変更され、ステップ104からの各工程が繰り返さ
れる。 一方、全測定位置で振動測定が終了した場合に
は、ステップ108において、以下のデータ解析が行わ
れる図5には、図4に示したステップ108におけるデ
ータ解析の具体的な内容がフローチャートで示されてい
る。ステップ201では、合計レベルSに0が代入さ
れ、最大値MAXに0が代入され、測定位置Pに1が代
入されている。
していない場合には、ステップ107において、測定位
置が変更され、ステップ104からの各工程が繰り返さ
れる。 一方、全測定位置で振動測定が終了した場合に
は、ステップ108において、以下のデータ解析が行わ
れる図5には、図4に示したステップ108におけるデ
ータ解析の具体的な内容がフローチャートで示されてい
る。ステップ201では、合計レベルSに0が代入さ
れ、最大値MAXに0が代入され、測定位置Pに1が代
入されている。
【0036】ここにおいて、合計レベルSは、各測定位
置での振動レベルの合計を示すものであり、最大値MA
Xは、各測定位置の振動レベルのうちの最大の振動レベ
ルを示すものであり、また、測定位置Pはガイドレール
上のアドレスを示している。ステップ202では、P点
での振動レベルがコントローラ40に内蔵されたメモリ
から読み出される。例えば、P点が図3におけるP1 で
あれば、その点に対応するプロペラシャフト28の振動
レベルがメモリから読み出される。ここで、振動レベル
は、特定の周波数のものあるいはその位置でピークのも
のを読み出す。
置での振動レベルの合計を示すものであり、最大値MA
Xは、各測定位置の振動レベルのうちの最大の振動レベ
ルを示すものであり、また、測定位置Pはガイドレール
上のアドレスを示している。ステップ202では、P点
での振動レベルがコントローラ40に内蔵されたメモリ
から読み出される。例えば、P点が図3におけるP1 で
あれば、その点に対応するプロペラシャフト28の振動
レベルがメモリから読み出される。ここで、振動レベル
は、特定の周波数のものあるいはその位置でピークのも
のを読み出す。
【0037】ステップ203では、読み出された振動レ
ベルDp がMAXより大きいか否かが判断されている。
先にMAXに代入されていた振動レベルより、ステップ
202で読み出された振動レベルDp が大きければ、ス
テップ204において、MAXが書き替えられ、それと
は逆にDp がMAXより小さければ、ステップ204が
ジャンプされる。
ベルDp がMAXより大きいか否かが判断されている。
先にMAXに代入されていた振動レベルより、ステップ
202で読み出された振動レベルDp が大きければ、ス
テップ204において、MAXが書き替えられ、それと
は逆にDp がMAXより小さければ、ステップ204が
ジャンプされる。
【0038】ステップ205で、振動レベルDp の加算
が行われ、その加算結果が合計レベルSに代入されてい
る。
が行われ、その加算結果が合計レベルSに代入されてい
る。
【0039】そして、ステップ206では、全測定位置
について上記工程が実行されたか否かが判断され、NO
の場合には、ステップ207において、Pが一つインク
リメントされ、上述したステップ202からの各工程が
繰り返される。一方、全測定位置について処理が終了し
た場合には、ステップ208において、S,MAX,D
x ごとの個別判定が行われる。ここで、Dx は、予め指
定した任意の位置Pxにおける振動レベルである。前記
個別判定は、各項目別に設定された上限と下限との間
に、各項目の値が入っているか否かを判断することによ
り行われる。
について上記工程が実行されたか否かが判断され、NO
の場合には、ステップ207において、Pが一つインク
リメントされ、上述したステップ202からの各工程が
繰り返される。一方、全測定位置について処理が終了し
た場合には、ステップ208において、S,MAX,D
x ごとの個別判定が行われる。ここで、Dx は、予め指
定した任意の位置Pxにおける振動レベルである。前記
個別判定は、各項目別に設定された上限と下限との間
に、各項目の値が入っているか否かを判断することによ
り行われる。
【0040】振動レベルDx の上限の設定については、
各測定点ごとに規格や実験などにより定める。例えば、
D1 については、上限35dBとして定める。一方、D
x の下限の設定は、原則として振動レベルがより低いほ
ど望ましいため、バックグランドや断線などを考慮して
一定の値に定める。
各測定点ごとに規格や実験などにより定める。例えば、
D1 については、上限35dBとして定める。一方、D
x の下限の設定は、原則として振動レベルがより低いほ
ど望ましいため、バックグランドや断線などを考慮して
一定の値に定める。
【0041】MAXやSについても、規格や実験などに
より上限及び下限を定める。ここで、MAXによる判定
は、MAXが規格値より十分に大きい場合には、実際に
車両にディファレンシャル部を配置した場合と相関が認
められるためデータとしては有効である。しかしなが
ら、規格値付近では、あまり実際の配置時の状態とは相
関性が良好でない場合もあるので、S値で振動の良否の
判定を行うのが望ましい。すなわち、Sは各測定点での
振動レベルを積算したものであり、ノイズ等の影響を受
け難く、また、プロペラシャフト28及びディファレン
シャル部26の全体的な評価が可能であるという利点が
ある。以上のように、ステップ208では、各項目につ
いて個別判定を行う。
より上限及び下限を定める。ここで、MAXによる判定
は、MAXが規格値より十分に大きい場合には、実際に
車両にディファレンシャル部を配置した場合と相関が認
められるためデータとしては有効である。しかしなが
ら、規格値付近では、あまり実際の配置時の状態とは相
関性が良好でない場合もあるので、S値で振動の良否の
判定を行うのが望ましい。すなわち、Sは各測定点での
振動レベルを積算したものであり、ノイズ等の影響を受
け難く、また、プロペラシャフト28及びディファレン
シャル部26の全体的な評価が可能であるという利点が
ある。以上のように、ステップ208では、各項目につ
いて個別判定を行う。
【0042】そして、ステップ209では、図6に示す
判定テーブルに基づき、総合判定を行う。図6におい
て、全ての項目についてOKであれば、総合判定がOK
になり、それ以外の場合には総合判定がNGになる。
判定テーブルに基づき、総合判定を行う。図6におい
て、全ての項目についてOKであれば、総合判定がOK
になり、それ以外の場合には総合判定がNGになる。
【0043】ステップ210では、ステップ208及び
ステップ209で得られた個別判定結果及び総合判定結
果が表示器44にて表示される。
ステップ209で得られた個別判定結果及び総合判定結
果が表示器44にて表示される。
【0044】なお、任意のPx での振動レベルDx は、
プロペラシャフト28の特定個所の振動レベルであり、
例えば振動の節の部分にPx を設定すれば、その振動レ
ベルDx によって、振動モードが異なったり装置自体の
不良等が生じたりする場合が発見できる。また、実験等
により、ある特定の不良がある場合に、それ特有の振動
が生ずることが既知であれば、その振動をDx として監
視することにより、一点だけの簡単な測定でディファレ
ンシャル部の良否判定が行える。さらに、ディファレン
シャル部26やプロペラシャフト28等の種類の異なる
場合には、ステップ208における各項目についての上
限下限を変化させることによって対応できる。これによ
って、従来においては、画一的であった判定を、測定対
象に合致した総合的な判定に変えることができる。ちな
みに、測定位置の数は、測定時間や振動モードあるいは
プロペラシャフト28の長さ等によって予め定めるが、
その数が大きいと測定時間が短くなる反面測定精度が悪
くなる。一方、測定間隔を短くすれば、測定時間が長く
なる反面、測定精度を向上できるという利点がある。
プロペラシャフト28の特定個所の振動レベルであり、
例えば振動の節の部分にPx を設定すれば、その振動レ
ベルDx によって、振動モードが異なったり装置自体の
不良等が生じたりする場合が発見できる。また、実験等
により、ある特定の不良がある場合に、それ特有の振動
が生ずることが既知であれば、その振動をDx として監
視することにより、一点だけの簡単な測定でディファレ
ンシャル部の良否判定が行える。さらに、ディファレン
シャル部26やプロペラシャフト28等の種類の異なる
場合には、ステップ208における各項目についての上
限下限を変化させることによって対応できる。これによ
って、従来においては、画一的であった判定を、測定対
象に合致した総合的な判定に変えることができる。ちな
みに、測定位置の数は、測定時間や振動モードあるいは
プロペラシャフト28の長さ等によって予め定めるが、
その数が大きいと測定時間が短くなる反面測定精度が悪
くなる。一方、測定間隔を短くすれば、測定時間が長く
なる反面、測定精度を向上できるという利点がある。
【0045】rpmトラッキング分析においては、振幅
が最大となる振動位置に自動的に振動測定器34を移動
させ、トラッキング分析をおこなえばよい。この場合、
ディファレンシャル部の機差によって若干振動が変化し
ても、振動検出器34を左右に移動させ自動的に最大振
幅をサーチするような制御を行えば、常に良好な振動測
定を行える。
が最大となる振動位置に自動的に振動測定器34を移動
させ、トラッキング分析をおこなえばよい。この場合、
ディファレンシャル部の機差によって若干振動が変化し
ても、振動検出器34を左右に移動させ自動的に最大振
幅をサーチするような制御を行えば、常に良好な振動測
定を行える。
【0046】次に、本発明に係る歯車振動測定装置の第
2実施例について説明する。
2実施例について説明する。
【0047】上述した第1実施例においては、ディファ
レンシャル部26の振動が一歯ごとのギアの噛合いによ
り発生しているにもかかわらず、ディファレンシャル部
26全体の振動を評価していた。そこで、この第2実施
例においては、後に詳述する時分割の手法により各歯ご
との振動解析を行う。
レンシャル部26の振動が一歯ごとのギアの噛合いによ
り発生しているにもかかわらず、ディファレンシャル部
26全体の振動を評価していた。そこで、この第2実施
例においては、後に詳述する時分割の手法により各歯ご
との振動解析を行う。
【0048】図7には、歯車振動測定装置の第2実施例
が示されており、図7はその全体構成図である。なお、
図1に示した第1実施例の構成と同等の構成には同一符
号を付けその説明を省略する。
が示されており、図7はその全体構成図である。なお、
図1に示した第1実施例の構成と同等の構成には同一符
号を付けその説明を省略する。
【0049】図7において、プロペラシャフト28の一
方端には、第1実施例同様、ディファレンシャル部26
が連結され、その他方端には、延長シャフト50が連結
され、その延長シャフト50にはベルトによって駆動モ
ータ30により発生された駆動力が伝達されている。
方端には、第1実施例同様、ディファレンシャル部26
が連結され、その他方端には、延長シャフト50が連結
され、その延長シャフト50にはベルトによって駆動モ
ータ30により発生された駆動力が伝達されている。
【0050】プロペラシャフト28と平行にガイドレー
ル32が配置され、そのガイドレール32には、振動検
出器34が移動自在に配置され、振動検出器34の搬送
は搬送モータ38により行われている。
ル32が配置され、そのガイドレール32には、振動検
出器34が移動自在に配置され、振動検出器34の搬送
は搬送モータ38により行われている。
【0051】ディファレンシャル部26により回転力が
伝達されるリヤアクスルシャフト52には、ベルト等を
介して負荷モータ54が連結されている。
伝達されるリヤアクスルシャフト52には、ベルト等を
介して負荷モータ54が連結されている。
【0052】この第2実施例において、プロペラシャフ
ト28の回転速度を検出するために、延長シャフト50
の端部近傍には、ピックアップ54が配置され、また、
リヤアクスルシャフトの回転速度を検出するために、そ
のリヤアクスルシャフト52の端部近傍には、ピックア
ップ56が配置されている。それらのピックアップ5
4,56の出力信号は、コントローラ59及びFFTア
ナライザ60に送出されている。
ト28の回転速度を検出するために、延長シャフト50
の端部近傍には、ピックアップ54が配置され、また、
リヤアクスルシャフトの回転速度を検出するために、そ
のリヤアクスルシャフト52の端部近傍には、ピックア
ップ56が配置されている。それらのピックアップ5
4,56の出力信号は、コントローラ59及びFFTア
ナライザ60に送出されている。
【0053】この第2実施例において、プロペラシャフ
ト28の回転角度を検出するために、回転角度検出器5
8が設けられている。具体的には、この回転角度検出器
58は、光学的に回転を検出する検出部58aと回転角
度信号を出力するエンコーダ58bとで構成される。
尚、コントローラ59には、表示器62が接続されてい
る。
ト28の回転角度を検出するために、回転角度検出器5
8が設けられている。具体的には、この回転角度検出器
58は、光学的に回転を検出する検出部58aと回転角
度信号を出力するエンコーダ58bとで構成される。
尚、コントローラ59には、表示器62が接続されてい
る。
【0054】以上のように構成された第2実施例の歯車
振動測定装置を用いた歯車振動測定の原理について以下
に詳述する。
振動測定装置を用いた歯車振動測定の原理について以下
に詳述する。
【0055】まず、図8を用いて、ディファレンシャル
部26の内部機構について説明する。図8において、ド
ライブキニオン(D/Pという)64には、リングギア
(R/Gという)66が噛み合っており、これらの歯車
は最終減速装置を構成している。なお、ディファレンシ
ャル部26のハウジングをなすキャリア26a内のその
他の機構については図示省略されている。ここで、D/
P64の歯数を10とし、また、R/G66の歯数を4
0として、これによってギア比が4.0であるものと
し、以下の説明を進める。
部26の内部機構について説明する。図8において、ド
ライブキニオン(D/Pという)64には、リングギア
(R/Gという)66が噛み合っており、これらの歯車
は最終減速装置を構成している。なお、ディファレンシ
ャル部26のハウジングをなすキャリア26a内のその
他の機構については図示省略されている。ここで、D/
P64の歯数を10とし、また、R/G66の歯数を4
0として、これによってギア比が4.0であるものと
し、以下の説明を進める。
【0056】図9には、振動検出器34によって検出さ
れた振動波形の例が示されており、図9における振動波
形はR/G66が1回転、すなわちD/P64が4回転
した場合のものである。図示されるように、振動波形は
歯数区分で示される波形要素の集合体であり、それぞれ
の歯の噛み合いが振動の主因をなしている。
れた振動波形の例が示されており、図9における振動波
形はR/G66が1回転、すなわちD/P64が4回転
した場合のものである。図示されるように、振動波形は
歯数区分で示される波形要素の集合体であり、それぞれ
の歯の噛み合いが振動の主因をなしている。
【0057】図9に示される振動波形に対して、この第
2実施例の装置においては、時分割を導入し周波数分析
を行う。具体的には、図10に示されるように、各区分
の期間をTとして、それらの各区分の両端に1/2Tの
期間を付加し、ウインドウWを設定する。すなわち、こ
のウインドウWは2Tの期間を有する。このウインドウ
Wに対しては、FFT分析で周知のハミング関数などの
重み付け関数Fが設定されており、ウインドウWによっ
て抽出された波形について重み付けが行われる。図10
においては、ウインドウWによって抽出された波形が抽
出波形102として示されている。
2実施例の装置においては、時分割を導入し周波数分析
を行う。具体的には、図10に示されるように、各区分
の期間をTとして、それらの各区分の両端に1/2Tの
期間を付加し、ウインドウWを設定する。すなわち、こ
のウインドウWは2Tの期間を有する。このウインドウ
Wに対しては、FFT分析で周知のハミング関数などの
重み付け関数Fが設定されており、ウインドウWによっ
て抽出された波形について重み付けが行われる。図10
においては、ウインドウWによって抽出された波形が抽
出波形102として示されている。
【0058】ここにおいて、期間Tの区分に対して期間
2TのウインドウWを設定した理由は、波形Aを切り取
る際の影響を少なくするためであり、歯数区分における
端の部分のデータを有効に保存するためである。以上の
ことから、各ウインドウWは互いに半分づつ重複して設
定されることが理解される。
2TのウインドウWを設定した理由は、波形Aを切り取
る際の影響を少なくするためであり、歯数区分における
端の部分のデータを有効に保存するためである。以上の
ことから、各ウインドウWは互いに半分づつ重複して設
定されることが理解される。
【0059】そして、この第2実施例においては、この
ようにウインドウWによって切り取られた各抽出波形1
02に対してFFT分析が行われ、その結果が図11に
示されるような表示形式で出力される。図11に示され
る表示は、各歯ごとに周波数上の振動レベル分布を表し
たものであり、このような表示によれば、どの歯がどの
ような振動を生じさせているかを克明に把握することが
できる。従って、それぞれの歯ごとに振動分析を行うこ
とができる。ここで、異常な波形が、R/Gの特定の歯
の位置ではなく、D/Pの回転角度がある一定の角度の
時に生じている場合には、R/Gの歯の不良ではなくD
/Pの歯の不良であることが容易に理解できる。すなわ
ち、R/G及びD/Pのいずれの歯の不良も発見でき
る。
ようにウインドウWによって切り取られた各抽出波形1
02に対してFFT分析が行われ、その結果が図11に
示されるような表示形式で出力される。図11に示され
る表示は、各歯ごとに周波数上の振動レベル分布を表し
たものであり、このような表示によれば、どの歯がどの
ような振動を生じさせているかを克明に把握することが
できる。従って、それぞれの歯ごとに振動分析を行うこ
とができる。ここで、異常な波形が、R/Gの特定の歯
の位置ではなく、D/Pの回転角度がある一定の角度の
時に生じている場合には、R/Gの歯の不良ではなくD
/Pの歯の不良であることが容易に理解できる。すなわ
ち、R/G及びD/Pのいずれの歯の不良も発見でき
る。
【0060】以上説明した原理を適用した具体的な歯車
振動測定方法について、図7を参照しながら図12及び
図13を用いて説明する。
振動測定方法について、図7を参照しながら図12及び
図13を用いて説明する。
【0061】上述した第1実施例においては、ディファ
レンシャル部26の振動が一歯ごとのギアの噛合いによ
り発生しているにもかかわらず、ディファレンシャル部
26全体の振動を評価していた。そこで、この第1実施
例においては、後に詳述する時分割の手法により各歯ご
との振動回析を行うものである。
レンシャル部26の振動が一歯ごとのギアの噛合いによ
り発生しているにもかかわらず、ディファレンシャル部
26全体の振動を評価していた。そこで、この第1実施
例においては、後に詳述する時分割の手法により各歯ご
との振動回析を行うものである。
【0062】図12において、ステップ301では、図
7に示すコントローラ59の命令により駆動モータ30
が回転を開始する。ステップ302では、ピックアップ
54の検出結果に基づき、コントローラ59が測定開始
回転数まで上昇したか否かを判断している。
7に示すコントローラ59の命令により駆動モータ30
が回転を開始する。ステップ302では、ピックアップ
54の検出結果に基づき、コントローラ59が測定開始
回転数まで上昇したか否かを判断している。
【0063】そして、その条件が満たされた場合、ステ
ップ303では、操作者により所望の平均回数Nが入力
される。
ップ303では、操作者により所望の平均回数Nが入力
される。
【0064】ステップ304では、R/G一回転当りの
D/Pの回転数R(=ギア比)が算出される。このRの
算出は、ピックアップ54及びピックアップ56の検出
結果から容易に自動的に求められるが、操作者により入
力してもよい。
D/Pの回転数R(=ギア比)が算出される。このRの
算出は、ピックアップ54及びピックアップ56の検出
結果から容易に自動的に求められるが、操作者により入
力してもよい。
【0065】ステップ305では、測定・解析が実行さ
れる。このステップ305の処理については図13に詳
細が示されている。
れる。このステップ305の処理については図13に詳
細が示されている。
【0066】ステップ306においては、後述するカウ
ント値iに0が代入されている。
ント値iに0が代入されている。
【0067】ステップ307においては振動検出器34
により振動の測定が実行されている。そして、ステップ
308では、現在の回転数がステップ304で算出され
たRより大きいか否かが判定されている。すなわち、こ
のステップ308では、図9に示した一周期、つまりR
/Gの1回転を判定している。
により振動の測定が実行されている。そして、ステップ
308では、現在の回転数がステップ304で算出され
たRより大きいか否かが判定されている。すなわち、こ
のステップ308では、図9に示した一周期、つまりR
/Gの1回転を判定している。
【0068】ここで、図9に示した一周期分の振動波形
が取り込まれた場合、ステップ309が実行され、図1
0に示したウインドウWにより振動波形の分割が行わ
れ、各歯について抽出波形102が得られる。
が取り込まれた場合、ステップ309が実行され、図1
0に示したウインドウWにより振動波形の分割が行わ
れ、各歯について抽出波形102が得られる。
【0069】ステップ310では、FFTアナライザ6
0によって、各歯ごとの周波数分析が行われ、その分析
結果がステップ311でコントローラ59に内蔵された
図示されていないメモリに記憶される。ここでは、各歯
ごとに各周波数における振動レベルが記憶される。
0によって、各歯ごとの周波数分析が行われ、その分析
結果がステップ311でコントローラ59に内蔵された
図示されていないメモリに記憶される。ここでは、各歯
ごとに各周波数における振動レベルが記憶される。
【0070】ステップ312では、カウント値iがステ
ップ303で設定されたNより大きいか否かが判断され
ている。すなわち、アベレージングを行う回数までデー
タの取込みが行われたか否かが判断されている。そし
て、iがNより小さい場合には、ステップ313におい
て、iが一つインクリメントされ、上述したステップ3
07からの各工程が繰り返される。ステップ312にお
いて条件が満たされた場合には、図12に示されるステ
ップ314が実行される。
ップ303で設定されたNより大きいか否かが判断され
ている。すなわち、アベレージングを行う回数までデー
タの取込みが行われたか否かが判断されている。そし
て、iがNより小さい場合には、ステップ313におい
て、iが一つインクリメントされ、上述したステップ3
07からの各工程が繰り返される。ステップ312にお
いて条件が満たされた場合には、図12に示されるステ
ップ314が実行される。
【0071】図12において、ステップ314では、メ
モリに記憶された周波数分析結果の平均値が算出され
る。そして、ステップ315では、その平均値が予め設
定された判定値と比較され、平均値が判定値を越える場
合には不良が判定され、ステップ316において表示器
62に不良表示が行われ、一方、平均値が判定値以内の
場合にはステップ317において表示器62に正常の表
示が行われる。なお、ステップ315における平均値と
判定値との比較は、各周波数について行なうかあるいは
特定の周波数について行なう。表示器62においては、
各歯ごとに正常あるいは不良が表示される。
モリに記憶された周波数分析結果の平均値が算出され
る。そして、ステップ315では、その平均値が予め設
定された判定値と比較され、平均値が判定値を越える場
合には不良が判定され、ステップ316において表示器
62に不良表示が行われ、一方、平均値が判定値以内の
場合にはステップ317において表示器62に正常の表
示が行われる。なお、ステップ315における平均値と
判定値との比較は、各周波数について行なうかあるいは
特定の周波数について行なう。表示器62においては、
各歯ごとに正常あるいは不良が表示される。
【0072】以上のように、この第2実施例によれば、
ディファレンシャル部全体の不良判定に加えて、各歯ご
との不良判定を行なうことができ、より厳密なディファ
レンシャル部の検査を実現できる。この場合、振動の測
定は、プロペラシャフト28の曲げ2次振動の検出によ
り行われているため、精度良く行なうことができ、ま
た、非接触で振動検出を行なっているため、振動状態に
不必要に悪影響を与えずに正確な振動分析を行なえると
いう利点がある。
ディファレンシャル部全体の不良判定に加えて、各歯ご
との不良判定を行なうことができ、より厳密なディファ
レンシャル部の検査を実現できる。この場合、振動の測
定は、プロペラシャフト28の曲げ2次振動の検出によ
り行われているため、精度良く行なうことができ、ま
た、非接触で振動検出を行なっているため、振動状態に
不必要に悪影響を与えずに正確な振動分析を行なえると
いう利点がある。
【0073】なお、以上の各実施例においては、非接触
式型の振動検出器により振動を検出したが、これと従来
のキャリアに配置したピックアップによる振動検出とを
組み合わせても好適である。
式型の振動検出器により振動を検出したが、これと従来
のキャリアに配置したピックアップによる振動検出とを
組み合わせても好適である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る歯車
振動測定装置及び測定方法によれば、ディファレンシャ
ル部の振動を間接的に精度良く検出することができ、信
頼性の高いディファレンシャル部の評価を行なうことが
できる。この場合に、本発明によれば、非接触でプロペ
ラシャフトの振動検出が行なえるので、振動状態を変え
させずに正確な振動測定が行なえるという効果がある。
振動測定装置及び測定方法によれば、ディファレンシャ
ル部の振動を間接的に精度良く検出することができ、信
頼性の高いディファレンシャル部の評価を行なうことが
できる。この場合に、本発明によれば、非接触でプロペ
ラシャフトの振動検出が行なえるので、振動状態を変え
させずに正確な振動測定が行なえるという効果がある。
【図1】第一実施例の歯車振動測定装置の全体構成を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】図1に示すII−II´方向から見た断面を示
すを断面図である。
すを断面図である。
【図3】第一実施例の歯車振動測定装置による振動測定
を示すフロチャートである。
を示すフロチャートである。
【図4】プロペラシャフトの振動状態を概念的に示す説
明図である。
明図である。
【図5】図4に示すデータ解析の具体的な処理内容を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図6】図5に示す総合判定で用いられる判定テーブル
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図7】第二実施例の歯車振動測定装置の全体構成を示
す図である。
す図である。
【図8】ディファレンシャル部の概略的な内部的な構成
を示す透視斜視図である。
を示す透視斜視図である。
【図9】リングギアが一回転する場合の振動波形を示す
説明図である。
説明図である。
【図10】各歯について設定されるウインドウとそのウ
インドウによって抽出された波形を示す説明図である。
インドウによって抽出された波形を示す説明図である。
【図11】各歯ごとの振動周波数分析結果を表す説明図
である。
である。
【図12】第二実施例における振動測定方法を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図13】図12に示される測定・解析工程の具体的な
内容を示すフローチャートである。
内容を示すフローチャートである。
【図14】従来の歯車振動測定装置の構成を示す説明図
である。
である。
【図15】プロペラシャフトの曲げ2次振動の状態を示
す概念図である。
す概念図である。
【図16】トラッキング分析における分析結果の例を示
す説明図である。
す説明図である。
26 ディファレンシャル部 28 プロペラシャフト 30 駆動モータ 32 ガイドレール 34 非接触型振動検出器 38 搬送モータ
Claims (2)
- 【請求項1】 ディファレンシャル部にプロぺラシャフ
トを連結した状態で、前記ディファレンシャル部の振動
を測定する歯車振動測定装置において、 前記プロペラシャフトに一定間隔を隔てて平行に配置さ
れたガイドレールと、 前記ガイドレールに沿って移動自在に設けられ、前記プ
ロペラシャフトの振動を非接触で検出する振動検出器
と、 を含むことを特徴とする歯車振動測定装置。 - 【請求項2】 ディファレンシャル部にプロぺラシャフ
トを連結した状態で、前記ディファレンシャル部の振動
を測定する歯車振動測定方法において、 前記ディファレンシャル部と共に振動する前記プロペラ
シャフトにおける1又は複数箇所の振動を検出し、その
検出結果から前記ディファレンシャル部の振動分析を行
うことを特徴とする歯車振動測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3325855A JPH05157614A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 歯車振動測定装置及び測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3325855A JPH05157614A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 歯車振動測定装置及び測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05157614A true JPH05157614A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18181375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3325855A Pending JPH05157614A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 歯車振動測定装置及び測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05157614A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005022095A1 (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-10 | Honda Motor Co., Ltd. | 音振解析装置および音振解析方法、並びに音振解析用のプログラムおよび音振解析用のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
| KR100478921B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2005-03-28 | 주식회사 만도 | 피니언밸브 조립체의 노이즈 측정장치 |
| CN109441847A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-03-08 | 沃德富泵业(无锡)有限公司 | 一种立式多级离心泵测试非接触式振动监测机构 |
| JP2021187642A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 東レ株式会社 | ウェブの搬送装置、ローラーの振動モード特定方法、および搬送系の固有振動数変更方法。 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3325855A patent/JPH05157614A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100478921B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2005-03-28 | 주식회사 만도 | 피니언밸브 조립체의 노이즈 측정장치 |
| WO2005022095A1 (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-10 | Honda Motor Co., Ltd. | 音振解析装置および音振解析方法、並びに音振解析用のプログラムおよび音振解析用のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
| JP2005098984A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-04-14 | Honda Motor Co Ltd | 音振解析装置及び音振解析方法並びに音振解析用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び音振解析用のプログラム |
| US7401000B2 (en) | 2003-08-28 | 2008-07-15 | Honda Motor Co., Ltd. | Acoustic vibration analyzing apparatus and acoustic vibration analyzing method, program for analyzing acoustic vibration, and recording medium, readable by computer, on which program for analyzing acoustic vibration is stored |
| CN109441847A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-03-08 | 沃德富泵业(无锡)有限公司 | 一种立式多级离心泵测试非接触式振动监测机构 |
| JP2021187642A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 東レ株式会社 | ウェブの搬送装置、ローラーの振動モード特定方法、および搬送系の固有振動数変更方法。 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4598023B2 (ja) | ギアの組み合わされたテストのための装置及び方法 | |
| KR100911081B1 (ko) | 기어 측정 시스템 및 그 제어방법 | |
| JPH08150476A (ja) | リアルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットにおける溶接ビード形状の確認方法 | |
| JPH05157614A (ja) | 歯車振動測定装置及び測定方法 | |
| JPH0843258A (ja) | 歯車の検査装置 | |
| US5081873A (en) | Method of inspecting constant-velocity joint | |
| JP2006132942A (ja) | ベルト表面の変形検査装置 | |
| CN117969080A (zh) | 一种轮系机械运行实验仪器 | |
| JP3612392B2 (ja) | 超音波探傷用スキャナ | |
| JP3398205B2 (ja) | 一歯面噛合式歯車試験による歯面の打痕検出方法 | |
| EP0605369A1 (en) | Method and device for checking the tension of a stretched elastic element, particularly a transmission belt | |
| JP2947508B2 (ja) | ギアの噛合せ検査方法 | |
| JP4057987B2 (ja) | 動釣合試験機 | |
| JP2005282709A (ja) | 周長補正装置、周長測定装置及び表面欠陥検査装置 | |
| KR100535895B1 (ko) | 기어 노이즈 측정 시스템 | |
| JPH1081474A (ja) | エレベータのドア診断装置 | |
| JP2001240231A (ja) | 回転走行部材の張力監視方法およびその装置 | |
| JP2967969B2 (ja) | ギアの噛合せ検査方法 | |
| JPH0663819A (ja) | 歯車検査装置 | |
| JP4169718B2 (ja) | 金属リング検査装置 | |
| JP2002257685A (ja) | ギヤノイズ計測方法 | |
| JP2024030245A (ja) | ウォームギヤの検査装置、及びウォームギヤの検査方法 | |
| JP3146399B2 (ja) | 歯車の検査装置 | |
| JP2967970B2 (ja) | ギアの噛合せ検査方法 | |
| JPH07244134A (ja) | モータの検査装置 |