JPH05161032A - 広帯域ビデオ出力回路 - Google Patents

広帯域ビデオ出力回路

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JPH05161032A
JPH05161032A JP3325519A JP32551991A JPH05161032A JP H05161032 A JPH05161032 A JP H05161032A JP 3325519 A JP3325519 A JP 3325519A JP 32551991 A JP32551991 A JP 32551991A JP H05161032 A JPH05161032 A JP H05161032A
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恒雄 藤倉
Takahiko Fujiwara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスプレイ装置のビデオ出力回路のメリット
指数の向上,消費電力の低減を本発明はその目的とす
る。 【構成】図2のインダクタ手段20とインダクタ11と抵抗
12と並列接続手段とはブリッジドT形回路手段14と直列
に接続され、ストレイキャパシタと共に4次以上のロー
パスフィルタを形成する。 【効果】該フィルタのメリット指数の値は3以上であ
り、従ってビデオ出力回路の高効率化が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスプレイの広帯域ビ
デオ出力回路に係わり、特にその高効率化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年実用化された超高精細CRTディス
プレイのビデオ出力回路には、100MHz,100Vppという大出
力が必要とされる。
【0003】ビデオ出力端子には、常に有限のストレイ
キャパシタが存在している。従って、必要とされる周波
数帯域幅及び電圧振幅に比例して消費電力が増大する。
【0004】消費電力の増大を抑えるために、従来から
種々の高域周波数ピーキング回路が提案されてきた。そ
の主なものを図2に記す。同図の(a)は、ピーキング回
路を含まないC,Rの並列回路である。1は電流源でそ
の大きさはIである。2は抵抗でその値はR,3はキャ
パシタでその大きさはCである。Eは出力電圧である。
3dB帯域幅をfcとすると、C,R,fcの間には同図に併記
した式の関係がある。
【0005】同図(b)は、3次のピーキング回路であ
る。4はキャパシタでその大きさはC1,5はキャパシ
タでその大きさはC2,6はインダクタでその値はLで
ある。いわゆるバターワース(Butterworth)の振幅平
坦(Maximally−flat)な周波数特性を得るには、同図に併
記した式に従ってC1,L,C2,R,fcを選定すれば良
い。
【0006】同図(c)は、ブリッジドT型のピーキング
回路である。このピーキング回路の詳細は、USP4528520
(WIDE BAND HIGH OUTPUT AMPLIFIER USING A POWER FIE
LDEFFECT TRANSISTOR AS AN OUTPUT STAGE)に記されて
いる。同図で7は出力キャパシタでその大きさはCo
9,10のCS1,CS2はストレイキャパシタである。
【0007】図1の各回路のトランスファーインピーダ
ンスをT(E/I)とすると、その周波数特性は、数
1,3,5の通りとなる。ピーキング回路のメリット指
数を総キャパシタ値,3dB帯域幅,2πの積:Mで定義
することが妥当と考えられる。
【0008】図2(a)のメリット指数は数2に示す通り
1である。
【0009】図2(b)のメリット指数は数4に示す通り
2である。
【0010】図2(c)のメリット指数はストレイキャパ
シタCS1,CS2が存在しない場合表1の式に示す通り
2√2である。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
【0014】
【数4】
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
メリット指数の値が3未満であるという制約があった。
【0018】本発明の目的は、メリット指数の値が3以
上の、効率の良いピーキング回路を提供するにある。
【0019】本発明の他の目的は、ディスプレイのビデ
オ出力回路の高効率化にある。
【0020】本発明の他の目的は、CRTの第1グリッ
ドとカソードとを差動ドライブするに適したビデオ出力
回路を提供するにある。
【0021】本発明の他の目的は、高効率ビデオ出力回
路と組合せて使用するに適した前置補償回路を提供する
にある。
【0022】本発明の他の目的は、負荷抵抗を必要とし
ない高効率ビデオ出力回路を提供するにある。
【0023】本発明の他の目的は、高効率ビデオ出力回
路の入出力バイアス電圧を安定化するにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記メリット指数向上の
ために、本発明のビデオ出力ピーキング回路において
は、ブリッジドT型回路手段及びそれに直列に接続され
たインダクタ手段及び、インダクタと抵抗との並列接続
手段を有する。
【0025】ビデオ出力回路の高効率化のために、ブリ
ッジドT型回路の出力部とCRT入力電極との間に接続
された相補形電圧フォロア回路手段を有する。
【0026】CRTの第1グリッド電極とカソード電極
とを差動ドライブするために相補形電流源差動プッシュ
プル出力回路手段を有する。
【0027】ビデオ出力回路と組み合わせて使用される
前置回路に、ケーブル結合回路手段を有する。
【0028】ビデオ出力負荷抵抗を必要としない高効率
ビデオ出力回路を具現化するために相補形電流源プッシ
ュプル出力回路手段と、電圧負帰還手段とを有する。
【0029】出力バイアス電圧を安定化するために、出
力ブランキング電圧安定化回路手段を有する。入力バイ
アス電圧を安定化するために、入力ブランキング電圧安
定化回路手段を有する。
【0030】
【作用】該ブリッジドT型回路手段及びそれに直列に接
続されたインダクタ手段及び、インダクタと抵抗との並
列接続手段は、ストレイキャパシタ及び負荷抵抗と共に
4次以上のローパスフィルタを構成し、そのメリット指
数が3以上となるように作用する。
【0031】該相補形電圧フォロア回路手段は、その電
流増幅作用によって、ビデオ出力回路の低損失化即ち高
効率化に貢献する。
【0032】該相補電流源差動プッシュプル出力回路手
段は、ふたつの出力端子を有し、一方はカソード電極へ
と接続され、他方は第1グリッドへと接続され、これら
を差動ドライブする作用を有する。
【0033】該ケーブル結合回路手段は、その入力側が
低インピーダンス源でドライブされ、その出力側が高イ
ンピーダンス負荷で終端され、高域周波数ピーキング作
用を有する。
【0034】該相補形電流源プッシュプル出力手段は、
正負両極性の電流をストレイキャパシタに供給するよう
作用する。従って、出力負荷抵抗が不要化される。ま
た、該電圧負帰還手段は、出力電圧の周波数特性を平坦
化するよう作用する。
【0035】該ブランキング電圧安定化回路手段はブラ
ンキング電位を検出し、そのばらつきを自動的に補償す
るように作用する。
【0036】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示す。
【0037】同図において、1は電流源でその値はI,
2は負荷抵抗でその値はR,10は負荷抵抗2の並列スト
レイキャパシタ(値CS2),11はインダクタ(値Lo)、12
は抵抗(値R)、13,15,26,27は説明の便宣のための節
点(Node),14はブリッジドT形回路ブロック,16はキャ
パシタ(値0.5C1),17はトランス(インダクタ値2
1),18はインダクタ(値0.5L2),19はCRTの入力電
極端子のキャパシタ(値2C2),20はインダクタ(値
i),21は節点27のストレイキャパシタ(値CS1),24は
定抵抗回路ブロック,25は入力側ピーキング回路ブロッ
クである。
【0038】以下、図2の原理を説明する。トランス17
の中点にはインダクタ18が接続される。トランス17の巻
線は、密結合状態にあるものと仮定して以下説明する。
【0039】まず、定抵抗回路ブロック24について説明
する。
【0040】ストレイキャパシタCS2,インダクタLO
及び抵抗値Rとの間には数7の関係が成立するように、
インダクタ値LOを選定する。そうすると数8に示す通
り、ブロック24のインピーダンスは、周波数に無関係に
Rにほぼ等しくなる。
【0041】(数8においてpは複素角周波数jωの意
である。)
【0042】
【数7】
【0043】
【数8】
【0044】次に、ブリッジドT形回路ブロック14につ
いて説明する。
【0045】L1,C1,L2,C2の間には、数9の関係が
成立するようにそれらの値を選定する。ここに、ω0は共
振角周波数であり、τoはその逆数である。GはRの逆
数である。
【0046】ブリッジドT形回路ブロック14と定抵抗回
路ブロック24とを節点15,13から見 。またそのアドミタンスマトリクス(Yij)は数11とな
る。
【0047】従って、節点15から右方を見込んだ入力イ
ンピーダンスZ1は数12となる。
【0048】
【数9】
【0049】
【数10】
【0050】
【数11】
【0051】
【数12】
【0052】尚、本明細書において、等号の下に記され
た式の番号は、その等号の成立根拠を示すためのもので
ある。数12から判るように、節点15から右方を見込んだ
インピーダンスは定抵抗:Rである。
【0053】次に節点15から節点13へのトランスファー
アドミタンス:Toを求めると、数13の通りとなる。
【0054】
【数13】
【0055】次に、節点15から節点26(CRTの入力電
極)へのトランスファーインピーダンス:T′を求める
と数14の通りとなる。ここにζ2は制動係数である。即
ち、T′は2次のローパスフィルタ特性を示す。
【0056】
【数14】
【0057】以上でブリッジドT形回路ブロック14と定
抵抗回路ブロック24の説明を終り、次に入力側ピーキン
グ回路ブロック25の説明に移る。CS1とLiとの間には、
数15の関係を付与する。
【0058】
【数15】
【0059】節点27から節点15への電流伝送率(I15
/I)を求めると数16の通りとなる。
【0060】
【数16】
【0061】従って、図2において、総合トランスファ
ーインピーダンスT(E/I)は、数17に示す通りとな
る。
【0062】
【数17】
【0063】数17の形から判る通り、周波数fがfo
り十分大の領域で、数17はfの4乗に反比例する。即
ち、図1に示した第1の実施例は、4次のローパスフィ
ルタ特性を示す。
【0064】さて、数17において、制動係数ζ1,ζ2
値が、周波数特性の形を特徴付ける。ζ1とζ2の比は、
数16,14から判る通り、CS1とC2との比に等しい。
【0065】数17の分母を0に等置して得られるfの根
の配置によって、周波数特性が決まると考えることもで
きる。
【0066】振幅平坦な周波数特性の得られる根の配置
の例を図3の(d),(e),(f)に示す。
【0067】図3(d)の2重丸印は2重根であることを
示す。
【0068】表1の(d)欄に、図3の(d)に対応する
ζ2,ζ1の値,│R/T│,C2,CS1,メリット指数
M,M′を示す。表1の(e),(f)は、図3の(e),(f)に対
応する。
【0069】図3の(e)と(f)は総合根配置としては同一
である。
【0070】表1から判るように、メリット指数Mの値
は3以上である。従って、本発明の目的が達成されてい
る。
【0071】
【表1】
【0072】図4に本発明の第2の実施例を示す。同図
で22はキャパシタ(値C3),23はインダクタ(値L3),そ
の他は図1と同一である。第1の実施例(図1)が4次の
フィルタであるのに対して、本第2の実施例は5次以上
のフィルタである。本第2の実施例において、振幅平坦
な周波数特性を得るための根配置を図の(g),(h)に示
す。(g)は5次であり(h)は6次である。
【0073】一般に振幅平坦特性の根配置は、原点を中
心とする円の上にある。n次の振幅平坦特性の場合、隣
接根の間の角はπ/nである。
【0074】本発明の第2の実施例のメリット指数Mを
表2の(g),(h)に示す。
【0075】
【表2】
【0076】上記第1,第2の実施例において説明の便
宣上、各根の絶対値が等しい場合について記したがこれ
は必要条件ではない。
【0077】表3に本発明の第1,第2の実施例の基準
化数値例を示す。表3に基いて、比例の法則に従って、
fc,Rの値の種々の場合への応用は容易である。以上で
第1,第2の実施例の説明を終る。
【0078】
【表3】
【0079】図5に本発明の第3の実施例を示す。第3
の実施例は、図1に記した第1の実施例における節点26
と節点27とを交換したものである。受動回路網において
一般的に成立する相反則によって、図5の回路における
節点26から節点27へのトランスファーインピーダンスは
既述数17に等しい。
【0080】この第3の実施例は、電流源1のストレイ
キャパシタの方が、CRT入力電極のそれより大きい場
合に適している。以上で第3の実施例の説明を終る。
【0081】図6に本発明の第1の実施例の具体例を示
す。
【0082】同図で30はCRT,31はベース接地トラン
ジスタ,32はエミッタ接地トランジスタ,33は入力端
子,34はエミッタ抵抗,35はエミッタピーキンッグキャ
パシタである。以上で図6の説明を終る。
【0083】図7に本発明の第4の実施例を示す。同図
が図6と異なる点は第1の実施例のフィルタの出力部に
SEPP(シングルエンデッドプッシュプル)回路が接続
されていることである。同図で38はバイアス供給回路,
37は相補電圧フォロア回路,39は電流源回路,40は過電
流防止用回路である。この第4の実施例は、CRTの入
力電極のストレイキャパシタが大きい場合に適したもの
である。何故なら、相補電圧フォロア回路37によって、
ストレイキャパシタの充放電に必要とされる電流を供給
できるからである。本構成において、39の電流源回路は
省略しても良い。40の過電流防止回路も省略して良い。
その場合においても、電圧フォロア37の電流帰路を図6
のベース接地トランジスタ31のベースバイアス電圧源と
共有することは、電圧フォロア37の熱損失を低減するの
に有効である。
【0084】本発明の第5の実施例を図8に示す。本例
は、CRTの第1グリッドとカソードとを差動的にドラ
イブするに適している。本例を相補電流源差動ドライブ
プッシュプル出力回路と呼ぶ。
【0085】同図において、41,41′は第1または第2
の実施例のフィルタ回路である。42,43はカスコード接
続された差動出力回路である。
【0086】44は、インバータ回路である。45はキャパ
シタ,46は抵抗である。一般にCRTのカソード電極の
ストレイキャパシタよりも第1グリッドのストレイキャ
パシタの方が大きい。従って周波数特性が非対称とな
る。45,46は、ミラー効果低減回路である。該ミラー効
果低減回路によって、第1グリッド側の周波数特性の劣
化を軽減し、周波数特性の対称性を回復できる。47は電
圧源である。
【0087】この第5の実施例の長所は消費電力の低減
にある。
【0088】図6の回路の場合最大消費電力、は数25に
示される通り、約20Wであり、
【0089】
【数25】
【0090】信号電圧出力は、約75Vppである。一方、
図8に示す第5の実施例においては、同図数26に示す通
り消費電力は約13.8Wと小さく、かつ信号電圧出力は約
150
【0091】
【数26】
【0092】Vpp(600Ω×125mA)と大きい。即ち、同一
信号電圧出力に換算すると、約0.17倍(13.8W/20W×
0.25)に消費電力が低減される。
【0093】尚、本第5の実施例において、節点27と26
(27′と26′)とを交換することができる。また、電圧源
47の代りにバイパスキャパシタを接続しかつ該バイパス
キャパシタの電位が、Vcc(110V)の約半分となるよう
に負帰還回路を設けても良い。そうすれば電圧源47を削
除できる。
【0094】電圧源47を削除できるもうひとつの構成例
は別途図16に開示される。
【0095】以上で第5の実施例の説明を終る。第5の
実施例の節点26,26′に図7で記述の電圧フォロア37を
追加することが可能である。
【0096】本発明の既述ビデオ出力回路と組合せて使
用するに適した前置ケーブル結合回路を本発明の第6の
実施例として図9に示す。
【0097】図9において50は電圧フォロア,51は入力
抵抗,52はその長さAのケーブル,53は電圧フォロア,
54はエミッタ抵抗,55は電圧フォロア50のエミッタ抵抗
である。
【0098】図9の入力電圧E1と出力電圧E2との比は
数27に示す通りである。数27において、R1はケーブル
の信号源抵抗,R0はケーブルの特性抵抗,R2はケーブ
ルの負荷抵抗である。
【0099】
【数27】
【0100】R1<R0<R2の場合の周波数特性を図10
に示す。
【0101】本実施例の要件は、R1<R0<R2及び、
総合3dB帯域幅fcとケーブルの片道遅延時間τとの積が
図10に併記されている通り、0.125<fcτ<0.5を満たす
ことである。第6の実施例において、ケーブル52は共芯
形である必要はなく、平行フィーダ形であっても良い。
また更に、印刷基板上に設けられた配線パタンであって
も良い。
【0102】図11に本発明の第7の実施例を示す。本実
施例は、ビデオ出力負荷抵抗を削除することによって消
費電力の低減を図り得る方式である。
【0103】同図において、60は別途、図13において詳
述するフィルタ回路である。61はカスコードアンプ,62
もカスコードアンプ,61と62の組み合わせによって相補
形電流源プッシュプル出力回路手段を形成する。63はベ
ース接地式レベルシフト回路,64はベースバイアス回路
兼温度補償回路である。65はブランキング電圧検出用ピ
ーク検波回路,66はレベルシフト回路,67は低域炉波回
路,68は電流源回路,69はプッシュプル出力端子,70は
出力電圧を負帰還するための電圧負帰還用抵抗(値Ro),
71は信号源抵抗(値R1)である。30はCRT,33は入力
端子である。
【0104】次に同図の動作を説明する。
【0105】入力端子33の入力信号Eiの立ち上がりの
半サイクルにおいて、カスコードアンプ61が「ON」し、
カスコードアンプ62が「OFF」する。Eiの立ち下がりの
半サイクルにおいて、カスコードアンプ61が「OFF」
し、カスコードアンプ62が「ON」する。従って、端子69
には、極性の反転された出力信号が得られる。65,66,6
7,68の目的は、動作バイアス電圧安定化であり、具体的
にはブランキング出力電位を、電源電圧100Vから約10V
降下した電位、即ち90Vに保持する。何故なら、端子69
のブランキング電位が90Vより過高となると65の出力が
過低となり従って、66,67の出力が過低となり、従って6
8の出力電位過高となり、従って61の出力(端子69)の電
位が減少する。即ち、端子69の電位の過高が抑制され
る。以上で65〜68の動作バイアス安定化回路についての
説明を終わる。
【0106】カスコードアンプ61,62の各最終段エミッ
タ接地トランジスタの伝達コンダクタンスGfの値は約3
00mSである。
【0107】同図の高周波電圧利得(Eo/Ei)を求める
と数30となる。同式において、R
【0108】
【数30】
【0109】Rは記述の通り抵抗70,71の値である。
jはカスコードアンプ61,62の入力キャパシタである。
Tはカスコードアンプの最終ベース接地トランジスタ
の電流増幅率の利得帯域幅積である。Coはカスコード
アンプ61,62の出力キャパシタの合計値(6pF)とCRT3
0の電極キャパシタ10pFとを合計したものである。
【0110】即ち、数30のCoの扱いにおいて後述フィ
ルタ60は非存在と仮定してある。
【0111】数30の最後の右辺から判る通り3dB帯域幅
fcは約100kHzと計算される。また、出力電圧振幅として
は約75Vppが得られる。
【0112】本第7の実施例の定常消費電力は、カスコ
ードアンプのアイドル電流によって決まる。アイドル電
流は後述例に示す通り、約23mAとすることができる。そ
の場合の定常消費電力は約2.3W(23mA×100V)となる。こ
の値は図6に併記した数25の20Wに比べて約1/8以下
と小さいことが理解される。
【0113】次に、上記と同様Coを16pFと仮定して、
ポンピングのための消費電力を求める。周波数fが100M
Hzで出力電圧振幅Eppが75Vpp/√2の場合のポンピング
電力Wpは数31に示す通り約8.5Wとなる。
【0114】
【数31】
【0115】図11のフィルタ60は、上記ポンピング電力
を軽減するために使用する。
【0116】フィルタ60の具体例を図12に示す。同図60
−2は2次のフィルタ,60−3は3次のフィルタ,60−4
は4次のフィルタである。数32,33,34はそれぞれの振幅
平坦用設計公式である。同図においてキャパシタの値C
はCRTの電極端子のストレイキャパシタであり、上記
計算では既述の通り10pFと仮定した。以下の計算におい
ても同じ仮定をする。図12の各フィルタの3dB帯域幅fc
を100MHzに等置し
【0117】
【数32】
【0118】
【数33】
【0119】
【数34】
【0120】て設計すると、100MHz×75Vpp/√2の場合
ポンピング電力は、次の通りとなる。
【0121】2次……Wp≦7W 3次……Wp≦6.7W 4次……Wp≦6.7W 即ち、フィルタ60の作用によってポンピング電力が低減
される。また、フィルタを構成する抵抗Rの作用によっ
てCRTの放電ストレスを吸収し、アクチブ素子の破壊
を防止できる。以上で図12の説明を終わる。
【0122】図13に、本発明の大8の実施例を示す。同
図が図12と異なる点は、図12がカソードドライブであっ
たのに対し本図13は第1グリッドドライブであることで
ある。このため、ビデオ信号の極性は逆転する。従っ
て、動作バイアス安定化回路65,66,67,68の構成は若干
修正されている。しかしその動作原理は前記同様故その
説明を省略する。図13の72は、アイドル電流安定化回路
である。これは、図12に適用しても良い。
【0123】72の構成の具体例を図14に示す。同図で73
は1対のアナログスイッチ,74は正極性のブランキング
パルス入力端子,75は1対の低域炉波器,76は演算増幅
器とキャパシタとの組合せからなる積分回路,77は抵抗
である。以下に動作を説明する。アナログスイッチ73
は、ブランキングパルス74が存在している期間「ON」さ
れる。ブランキング期間においてトランジスタ78のアイ
ドル電流は、トランジスタ79のコレクタ電流(約10mA)
と比較される。アイドル電流が10mAより小さい場合に
は、端子Aの電位は端子Bより高くなる。この電位差
は、低域炉波器75を経て、積分器76の出力電位を徐々に
上昇させる。従って、端子Cの電位が上昇しトランジス
タ78のアイドル電流が増加する。即ち、トランジスタ78
のアイドル電流の安定化が達成される。以上で図13の説
明を終わる。
【0124】図15に72の具体例のもうひとつの例を示
す。同図80は差動増幅器,81はカレントミラー回路,82
はエミッタフォロアである。その動作は図13と同様故説
明を省略する。
【0125】アイドル電流安定化回路の効果のひとつは
消費電力のばらつき低減にある。もうひとつの効果は、
カスコード出力アンプの熱暴走を防ぐことにある。
【0126】図16に第9の実施例を示す。本例は、第5
の実施例(図8)にバイアス安定化回路を付加したもの
である。
【0127】同図において、42,43は図と同じく相補形
電流源差動プッシュプル出力回路手段である。44は極性
反転増幅回路,節点27,27′以降の回路は図示を省略し
てある。節点27の出力は、CRTのカソード電極へと伝
送され節点27′の出力はCRTの第1グリッド電極へと
伝送される。
【0128】90は、節点27のブランキング電圧を電源電
圧マイナス15Vに安定化するための回路である。
【0129】91は節点27′のブランキング電圧を15Vに
安定化するための回路である。
【0130】90,91の動作は、図11,図13の65,66,67と同
様であるので、その説明を省略する。
【0131】92は、入力ブランキング電位を検出するた
めのピーク検波回路,93は電圧フォロアである。従っ
て、カスコードアンプ42の差動対の固定バイアス側端
子:Aには、入力信号のブランキング電位が自動的に供
給される。従ってブランキング信号期間には、該差動対
トランジスタの内、右側のトランジスタはOFFし、左
側のトランジスタはONする。従って、入力信号の直流
バイアス電圧の製造ばらつきを自動的に吸収できる。
【0132】図16の94は92と類似のピーク検波回路であ
る。95は93と類似の電圧フォロア回路である。従って、
カスコードアンプ43の差動対の端子:Bへブランキング
電位を自動的に供給する働きを有する。
【0133】以上の説明から理解される通り、92,93,94,
95は、入力信号のブランキング電位のばらつきを自動的
に吸収する作用を有し、90,91は出力信号のブランキン
グ電位のばらつきを自動的に吸収する作用を有する。
【0134】従って、製造ばらつきを吸収するための可
変抵抗器等の使用を不要化できる。
【0135】従って、製品のサービス性,保守性の向上
に有効である。
【0136】更に本例においては、図8における電源47
を削除することができる。何故なら出力ブランキング電
圧安定化回路90,91の作用によって、相補形電流源のば
らつきが自動的に補正されるからである。
【0137】本発明の第10の実施例を図17に示す。本例
は、既述第7の実施例(図11)の3dB帯域幅(100MHz)
を負帰還ループの位相進み補償によって約300MHzに向上
する例である。以下図11と異なる点のみ説明する。
【0138】図17において、100は位相進み補償用キャ
パシタ,101はベース接地トランジスタ(電流フォロ
ア),102はエミッタ抵抗,103はピーキング用キャパシ
タである。キャパシタ100の作用によってループゲイン
(既出式30のGl)の位相が周波数100MHz以上において
進相される。キャパシタ100と抵抗70の積(帰還素の時
定数)に等しく、キャパシタ103と抵抗102の積(入力ピ
ーキング回路の時定数)を設定することによって、系全
体の周波数特性は平坦に保たれる。総合3dB帯域幅は、
カスコードアンプ61の出力トランジスタの利得帯域幅積
(数30に併記した通り約300MHz)300MHzに近い値とな
る。尚、同図において、かっこ内に記したピーキングコ
イル104は3dB帯域幅を300MHzより更に向上する場合に有
効なものである。その作用は、カスコードアンプ61の入
力側節点のストレイキャパシタに起因する位相遅れを軽
減することにある。
【0139】
【発明の効果】上記の記述から理解される通り、本発明
によれば、メリット指数Mの値が3以上の効率の優れた
ピーキング回路を提供できる。また、本発明の第4,第
5,第7の実施例によれば、ビデオ出力回路の高効率化
を実現できる。また本発明の第5の実施例によればCR
Tの第1グリッドとカソードとを差動ドライブするに適
したビデオ出力回路を提供できる。
【0140】第6の実施例によれば効率の良い前置増幅
回路を提供できる。第8の実施例によればアイドル電流
のばらつき低減と安定化が達成される。また、第7,8
の実施例における後置フィルタ60に含まれる直列抵抗に
よってアクチブ素子をCRTの放電ストレスから守るこ
とができる。第9の実施例によればブランキング電位の
ばらつき低減と安定化が達成され、従って電源電力の有
効活用が可能となり、従って、ビデオ出力回路の高効率
化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術
【図2】本発明の第1の実施例
【図3】本発明の第1,第2の実施例の根配置図
【図4】本発明の第2の実施例
【図5】本発明の第3の実施例
【図6】第1の実施例の具体例
【図7】本発明の第4の実施例
【図8】本発明の第5の実施例
【図9】本発明の第6の実施例
【図10】第6の実施例の周波数特性
【図11】本発明の第7の実施例
【図12】図11のフィルタ60の具体例
【図13】本発明の第8の実施例
【図14】図13のアイドル電流安定化回路の具体例
【図15】図13のアイドル電流安定化回路の具体例
【図16】本発明の第9の実施例
【図17】本発明の第10の実施例
【符号の説明】
1…電流源、 2…抵抗、 3,4,5,7,9,10…キャパシタ、 6…インダクタ、 8…ブリッジドT形回路、 14…ブリッジドT形回路、 24…定抵抗回路、 25…直列ピーキング回路、 37…相補形電圧フォロア、 42,43…差動カスコード出力回路、 52…ケーブル(線路)、 42/43…相補形電流源差動プッシュプル出力回路手段、 61/62…相補形電流源プッシュプル出力回路手段、 70…電圧負帰還環手段用抵抗器、 65…出力ブランキング電位検出手段、 72…アイドル電流安定化回路手段、 92,94…入力ブランキング電位検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤倉 恒雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報映像開発センター内 (72)発明者 藤原 貴彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報映像開発センター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブリッジドT形回路手段と、これに直列に
    接続されたインダクタ手段、及びインダクタと抵抗との
    並列回路手段を備え、これらの手段は、複数のストレイ
    キャパシタと共に4次以上のローパスフィルタを形成
    し、該ローパスフィルタのメリット指数の値が3以上で
    あることを特徴とする広帯域ビデオ出力回路。
  2. 【請求項2】1項のビデオ出力回路をカスコード出力回
    路手段と相補形電圧フォロア回路手段との間に配置して
    なるビデオ出力回路。
  3. 【請求項3】相補形電流源差動プッシュプル出力回路手
    段によって、CRTの第1グリッド電極とカソード電極
    とを差動的にドライブしてなるCRTディスプレイ用ビ
    デオ出力回路。
  4. 【請求項4】1項または3項のビデオ出力回路の入力側
    にカスコード増幅手段を備え、該カスコード増幅手段の
    入力側にケーブル結合回路手段を備え、該ケーブル結合
    回路手段入力側及び出力側に電圧フォロア手段を備え、
    かつ該ケーブルの片道遅延時間と、総合3dB周波数帯域
    幅との積を0.125以上0.5以下としてなる前置周波数特性
    補償回路と組合せてなるビデオ出力回路。
  5. 【請求項5】相補形電流源プッシュプル出力回路手段と
    電圧負帰還用抵抗手段とを備え、該抵抗手段によってビ
    デオ出力負荷抵抗手段を実質的に用いずに、ビデオ出力
    信号の周波数特性を平坦化してなるビデオ出力回路。
  6. 【請求項6】5項において、該プッシュプル出力回路手
    段のアイドル電流を検出する検出手段とアイドル電流を
    制御する制御手段とを備え、両者によってアイドル電流
    安定化回路手段を形成してなるビデオ出力回路。
  7. 【請求項7】3項において入力ブランキング信号電位を
    検出する検出手段を備え、差動対の入力バイアス電圧を
    制御する制御手段を備え、両者によって入力ブランキン
    グ信号電位安定化回路手段を形成してなるビデオ出力回
    路。
  8. 【請求項8】3項において、出力ブランキング信号電位
    を検出する検出手段を備え、出力バイアス電圧を制御す
    る制御手段を備え、両者によって出力ブランキング信号
    電位安定化回路手段を形成してなるビデオ出力回路。
  9. 【請求項9】3項と1項とを組合せてなるビデオ出力回
    路。
  10. 【請求項10】相補形電流プッシュプル出力回路手段,
    電圧負帰還用抵抗手段,該抵抗手段と並列に接続された
    位相進み補償用キャパシタ手段及び入力側電流フォロア
    手段を備え、該入力側電流フォロアの出力と該相補形電
    流プッシュプル出力回路手段とを該抵抗手段及び該キャ
    パシタ手段によって結合してなるビデオ出力回路。
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