JPH0516210A - 艶消しフツ化ビニリデン系樹脂延伸フイルムの製造方法 - Google Patents
艶消しフツ化ビニリデン系樹脂延伸フイルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH0516210A JPH0516210A JP3195804A JP19580491A JPH0516210A JP H0516210 A JPH0516210 A JP H0516210A JP 3195804 A JP3195804 A JP 3195804A JP 19580491 A JP19580491 A JP 19580491A JP H0516210 A JPH0516210 A JP H0516210A
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- JP
- Japan
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- film
- vinylidene fluoride
- temperature
- stretching
- fluoride resin
- Prior art date
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸
フィルムの製造方法は、押出機を用いてフッ化ビニリデ
ン系樹脂を溶融押出し、押出機ダイから押し出された溶
融樹脂フィルムを、その溶融樹脂温度よりも40〜80℃低
い表面温度を有する冷却ロールを用いて冷却し、得られ
た未延伸フィルムを延伸処理することを特徴とする。 【効果】 本発明方法により得られる艶消しフッ化ビニ
リデン系樹脂延伸フィルムによれば、その表面同士の密
着が有効に防止され、例えば電気用コンデンサー、特に
油浸コンデンサー用の誘電体フィルムとして有効に使用
される。
フィルムの製造方法は、押出機を用いてフッ化ビニリデ
ン系樹脂を溶融押出し、押出機ダイから押し出された溶
融樹脂フィルムを、その溶融樹脂温度よりも40〜80℃低
い表面温度を有する冷却ロールを用いて冷却し、得られ
た未延伸フィルムを延伸処理することを特徴とする。 【効果】 本発明方法により得られる艶消しフッ化ビニ
リデン系樹脂延伸フィルムによれば、その表面同士の密
着が有効に防止され、例えば電気用コンデンサー、特に
油浸コンデンサー用の誘電体フィルムとして有効に使用
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム表面が粗面化
されている艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィルム
の製造方法に関する。
されている艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィルム
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】フッ化ビニリデン系樹脂は、耐候性、耐汚
染性、耐薬品性、電気特性等に優れた樹脂であり、特に
その延伸フィルムは電気特性に優れており、コンデンサ
ー等の用途に使用されている。然しながら、フッ化ビニ
リデン系樹脂の延伸フィルムは、通常、表面が平滑であ
るため、例えば油浸コンデンサー等の用途に使用する場
合、該コンデンサーの製造工程中において、フィルム表
面同士が密着してしまい、油含浸前に行なわれる脱気処
理を完全に行なうことが困難となり、また脱気処理に引
き続いて行なわれる油含浸処理において、密着したフィ
ルム面間に絶縁油が浸透せず、従って電気的特性につい
て信頼性のないコンデンサーとなってしまうという問題
がある。このような問題は、艶消しにより表面が粗面化
された延伸フィルムを使用することにより解決されると
考えられるが、艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィ
ルムは知られていない。
染性、耐薬品性、電気特性等に優れた樹脂であり、特に
その延伸フィルムは電気特性に優れており、コンデンサ
ー等の用途に使用されている。然しながら、フッ化ビニ
リデン系樹脂の延伸フィルムは、通常、表面が平滑であ
るため、例えば油浸コンデンサー等の用途に使用する場
合、該コンデンサーの製造工程中において、フィルム表
面同士が密着してしまい、油含浸前に行なわれる脱気処
理を完全に行なうことが困難となり、また脱気処理に引
き続いて行なわれる油含浸処理において、密着したフィ
ルム面間に絶縁油が浸透せず、従って電気的特性につい
て信頼性のないコンデンサーとなってしまうという問題
がある。このような問題は、艶消しにより表面が粗面化
された延伸フィルムを使用することにより解決されると
考えられるが、艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィ
ルムは知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】押出成形により得られ
た未延伸フィルムの艶消しは従来から広く行なわれてお
り、例えばフッ化ビニリデン系樹脂未延伸フィルムの艶
消し方法として、シリカ等の無機物をフッ化ビニリデ
ン系樹脂と混合して押出成形を行なう方法、4−フッ
化フルオロエチレン等の有機物をフッ化ビニリデン系樹
脂と混合して押出成形を行なう方法、表面にエンボス
加工を施した金属ロール、ゴムロールを用いて得られた
未延伸フィルムを挟圧する方法、サンドブラスト等に
よりフィルム表面を処理する方法、等が知られている。
即ち、一般的には、上記〜の艶消しを行なって表面
が粗面化されたフィルムを延伸することにより、艶消し
フッ化ビニリデン系樹脂延伸フィルムを製造することが
考えられる。
た未延伸フィルムの艶消しは従来から広く行なわれてお
り、例えばフッ化ビニリデン系樹脂未延伸フィルムの艶
消し方法として、シリカ等の無機物をフッ化ビニリデ
ン系樹脂と混合して押出成形を行なう方法、4−フッ
化フルオロエチレン等の有機物をフッ化ビニリデン系樹
脂と混合して押出成形を行なう方法、表面にエンボス
加工を施した金属ロール、ゴムロールを用いて得られた
未延伸フィルムを挟圧する方法、サンドブラスト等に
よりフィルム表面を処理する方法、等が知られている。
即ち、一般的には、上記〜の艶消しを行なって表面
が粗面化されたフィルムを延伸することにより、艶消し
フッ化ビニリデン系樹脂延伸フィルムを製造することが
考えられる。
【0004】然しながら、及びの方法は、フィルム
の延伸の際にボイドが形成し、電気特性の低下や延伸時
のフィルム破断を生じる。特にの方法はフッ化ビニリ
デン系樹脂の電気特性を著しく低下させる。の方法
は、未延伸フィルム表面に施された凹凸が、延伸によっ
て減少するばかりか延伸時にフィルムに与えられる熱に
よってほとんど元に戻ってしまうため、得られる延伸フ
ィルム表面はほとんど粗面とならない。またの方法に
関連して、延伸後のフィルム表面にエンボス加工を施す
ことが考えられるが、この場合にはエンボス加工の際に
受ける張力によって延伸フィルムに伸び、厚みムラ等を
生じ、特に延伸フィルムが薄い場合にはフィルムの破断
を生じることもある。の方法は、フィルム表面に細か
い傷が付く上に、鉄粉等のサンドブラストによる微小の
粒子がフィルム表面に付着し、食い込むために、その除
去が非常に困難である。しかも、このような粒子が残存
していると、延伸フィルムの電気特性は著しく低下して
しまう。
の延伸の際にボイドが形成し、電気特性の低下や延伸時
のフィルム破断を生じる。特にの方法はフッ化ビニリ
デン系樹脂の電気特性を著しく低下させる。の方法
は、未延伸フィルム表面に施された凹凸が、延伸によっ
て減少するばかりか延伸時にフィルムに与えられる熱に
よってほとんど元に戻ってしまうため、得られる延伸フ
ィルム表面はほとんど粗面とならない。またの方法に
関連して、延伸後のフィルム表面にエンボス加工を施す
ことが考えられるが、この場合にはエンボス加工の際に
受ける張力によって延伸フィルムに伸び、厚みムラ等を
生じ、特に延伸フィルムが薄い場合にはフィルムの破断
を生じることもある。の方法は、フィルム表面に細か
い傷が付く上に、鉄粉等のサンドブラストによる微小の
粒子がフィルム表面に付着し、食い込むために、その除
去が非常に困難である。しかも、このような粒子が残存
していると、延伸フィルムの電気特性は著しく低下して
しまう。
【0005】従って本発明の目的は、電気特性等のフィ
ルム物性を損なうことなく、極めて容易な手段で表面の
艶消しが行なわれた艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸
フィルムの製造方法を提供することである。
ルム物性を損なうことなく、極めて容易な手段で表面の
艶消しが行なわれた艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸
フィルムの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明によれば、押出機
を用いてフッ化ビニリデン系樹脂を溶融押出し、押出機
ダイから押し出された溶融樹脂フィルムを、その溶融樹
脂温度よりも40〜80℃低い表面温度を有する冷却ロール
を用いて冷却し、得られた未延伸フィルムを延伸処理す
ることから成る艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィ
ルムの製造方法が提供される。即ち、本発明において
は、押出成形に際して、冷却ロールを用いての溶融樹脂
フィルムの冷却を、冷却ロールの表面温度を一定範囲に
制御して行なうことが重要な特徴であり、この様な簡単
な手段により、電気特性等のフィルム特性を損なうこと
なくフィルム表面の艶消しを行なうことが可能となるの
である。例えば、後述する実施例の結果から明らかな通
り、冷却ロール表面温度と溶融樹脂温度との差が上記範
囲外であると、艶消しが有効に行なわれず、得られるフ
ィルムの表面は極めて平滑なものとなってしまう。尚、
従来は、冷却ロールの表面温度は生産効率等を考慮し
て、上記範囲よりも著しく低く設定されいた。またこの
様な冷却ロールの表面温度の調整のみでフィルム表面の
艶消しが行なわれることは全く知られていなかったので
ある。
を用いてフッ化ビニリデン系樹脂を溶融押出し、押出機
ダイから押し出された溶融樹脂フィルムを、その溶融樹
脂温度よりも40〜80℃低い表面温度を有する冷却ロール
を用いて冷却し、得られた未延伸フィルムを延伸処理す
ることから成る艶消しフッ化ビニリデン系樹脂延伸フィ
ルムの製造方法が提供される。即ち、本発明において
は、押出成形に際して、冷却ロールを用いての溶融樹脂
フィルムの冷却を、冷却ロールの表面温度を一定範囲に
制御して行なうことが重要な特徴であり、この様な簡単
な手段により、電気特性等のフィルム特性を損なうこと
なくフィルム表面の艶消しを行なうことが可能となるの
である。例えば、後述する実施例の結果から明らかな通
り、冷却ロール表面温度と溶融樹脂温度との差が上記範
囲外であると、艶消しが有効に行なわれず、得られるフ
ィルムの表面は極めて平滑なものとなってしまう。尚、
従来は、冷却ロールの表面温度は生産効率等を考慮し
て、上記範囲よりも著しく低く設定されいた。またこの
様な冷却ロールの表面温度の調整のみでフィルム表面の
艶消しが行なわれることは全く知られていなかったので
ある。
【0007】本発明において、この様な冷却ロールの表
面温度の調整のみでフィルム表面の艶消しが行なわれる
理由は明確ではないが、本発明者等は次のように推定し
ている。即ち、一般にPVDFをはじめとする結晶性ポ
リマーには結晶化温度があり、溶融温度から結晶化温度
以下に急冷すれば、結晶サイズは小さく、徐冷すれば結
晶サイズは大きくなる。また結晶部分は非結晶部分に比
べて体積が収縮する。本発明によれば、徐冷によって結
晶サイズが大きくなり、その体積収縮によって表面に凹
凸が生じ、艶消しになると推定される。
面温度の調整のみでフィルム表面の艶消しが行なわれる
理由は明確ではないが、本発明者等は次のように推定し
ている。即ち、一般にPVDFをはじめとする結晶性ポ
リマーには結晶化温度があり、溶融温度から結晶化温度
以下に急冷すれば、結晶サイズは小さく、徐冷すれば結
晶サイズは大きくなる。また結晶部分は非結晶部分に比
べて体積が収縮する。本発明によれば、徐冷によって結
晶サイズが大きくなり、その体積収縮によって表面に凹
凸が生じ、艶消しになると推定される。
【0008】本発明において、フィルム原材料として使
用されるフッ化ビニリデン系樹脂としては、フッ化ビニ
リデンホモポリマーのみならず、フッ化ビニリデンを主
体とする共重合体も使用することができる。フッ化ビニ
リデンと共重合可能な単量体としては、例えばフッ化ビ
ニル三フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、四フッ
化エチレン、四フッ化メチルエチレン、六フッ化エチレ
ン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を挙げるこ
とができる。また、フッ化ビニリデン系樹脂の絶縁性等
の特性を損なわない範囲内において、ポリメチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート等
のアルキル(メタ)アクリレート等が上記フッ化ビニリ
デン系樹脂にブレンドされている樹脂組成物も使用する
ことができる。
用されるフッ化ビニリデン系樹脂としては、フッ化ビニ
リデンホモポリマーのみならず、フッ化ビニリデンを主
体とする共重合体も使用することができる。フッ化ビニ
リデンと共重合可能な単量体としては、例えばフッ化ビ
ニル三フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、四フッ
化エチレン、四フッ化メチルエチレン、六フッ化エチレ
ン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を挙げるこ
とができる。また、フッ化ビニリデン系樹脂の絶縁性等
の特性を損なわない範囲内において、ポリメチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート等
のアルキル(メタ)アクリレート等が上記フッ化ビニリ
デン系樹脂にブレンドされている樹脂組成物も使用する
ことができる。
【0009】押出機を用いてのフッ化ビニリデン系樹脂
の溶融押出によるフィルム成形は、冷却ロールの表面温
度を前述した範囲に設定することを除けば、それ自体公
知の手段で行なわれる。例えば、溶融樹脂温度は、フッ
化ビニリデン系樹脂の融点以上分解温度未満の範囲に設
定される。また冷却ロールは、押出機出口のできるだけ
近傍に設けることが好ましく、冷却ロールにより冷却さ
れた樹脂フィルムは、巻取りロールによって巻き取ら
れ、この間に徐冷される。一般に、艶消し効果を得るた
めに結晶サイズを成長させるに必要な徐冷時間は 5〜12
0 秒、好ましくは10〜30秒である
の溶融押出によるフィルム成形は、冷却ロールの表面温
度を前述した範囲に設定することを除けば、それ自体公
知の手段で行なわれる。例えば、溶融樹脂温度は、フッ
化ビニリデン系樹脂の融点以上分解温度未満の範囲に設
定される。また冷却ロールは、押出機出口のできるだけ
近傍に設けることが好ましく、冷却ロールにより冷却さ
れた樹脂フィルムは、巻取りロールによって巻き取ら
れ、この間に徐冷される。一般に、艶消し効果を得るた
めに結晶サイズを成長させるに必要な徐冷時間は 5〜12
0 秒、好ましくは10〜30秒である
【0010】上記で得られた未延伸フィルムは、フッ化
ビニリデン系樹脂のガラス転移点以上融点未満の温度で
それ自体公知の延伸処理に付される。この延伸は、通常
の艶消しされていないフッ化ビニリデン系樹脂未延伸フ
ィルムと同様の条件で、一軸延伸、二軸延伸の何れを行
なうことができ、また二軸延伸の場合には、逐次二軸延
伸、同時二軸延伸の何れを行なうこともできる。具体的
には、例えば、一軸延伸にあっては、 100〜150 ℃、好
ましくは 120〜145 ℃の予熱ロール、 120〜160 ℃、好
ましくは 130〜150 ℃の加熱ロール、及び70〜130 ℃、
好ましくは80〜120 ℃の延伸ロールを用いて行なわれ
る。この場合、必要により熱固定が行なわれるが、延伸
フィルムに熱収縮性を与える場合には熱固定ロールを延
伸温度よりも低く設定し、また熱収縮性を与える必要が
ない場合には、熱固定ロール温度を延伸温度よりも高く
且つフィルムの溶融温度以下の設定する。延伸倍率は6
倍まで可能である。また逐次二軸延伸の場合にあって
は、上記で得られた一軸延伸フィルムを、横延伸機等を
用いて、一軸延伸方向と直角方向に延伸されるが、その
延伸条件も通常の艶消しされていないフッ化ビニリデン
系樹脂未延伸フィルムと同様の条件で行なわれる。例え
ば、予熱室の雰囲気温度は 150〜190 ℃、好ましくは 1
65〜180 ℃、延伸室の雰囲気温度は 140〜180 ℃、好ま
しくは 155〜175 ℃に設定される。また一軸延伸の場合
と同様、必要により熱固定が行なわれるが、延伸フィル
ムに熱収縮性を与える場合には熱固定室雰囲気温度を延
伸温度よりも低く設定し、また熱収縮性を与える必要が
ない場合には、熱固定室雰囲気温度を延伸温度よりも高
く且つフィルムの溶融温度以下の設定する。2軸延伸す
る場合、延伸倍率は30倍まで可能である。
ビニリデン系樹脂のガラス転移点以上融点未満の温度で
それ自体公知の延伸処理に付される。この延伸は、通常
の艶消しされていないフッ化ビニリデン系樹脂未延伸フ
ィルムと同様の条件で、一軸延伸、二軸延伸の何れを行
なうことができ、また二軸延伸の場合には、逐次二軸延
伸、同時二軸延伸の何れを行なうこともできる。具体的
には、例えば、一軸延伸にあっては、 100〜150 ℃、好
ましくは 120〜145 ℃の予熱ロール、 120〜160 ℃、好
ましくは 130〜150 ℃の加熱ロール、及び70〜130 ℃、
好ましくは80〜120 ℃の延伸ロールを用いて行なわれ
る。この場合、必要により熱固定が行なわれるが、延伸
フィルムに熱収縮性を与える場合には熱固定ロールを延
伸温度よりも低く設定し、また熱収縮性を与える必要が
ない場合には、熱固定ロール温度を延伸温度よりも高く
且つフィルムの溶融温度以下の設定する。延伸倍率は6
倍まで可能である。また逐次二軸延伸の場合にあって
は、上記で得られた一軸延伸フィルムを、横延伸機等を
用いて、一軸延伸方向と直角方向に延伸されるが、その
延伸条件も通常の艶消しされていないフッ化ビニリデン
系樹脂未延伸フィルムと同様の条件で行なわれる。例え
ば、予熱室の雰囲気温度は 150〜190 ℃、好ましくは 1
65〜180 ℃、延伸室の雰囲気温度は 140〜180 ℃、好ま
しくは 155〜175 ℃に設定される。また一軸延伸の場合
と同様、必要により熱固定が行なわれるが、延伸フィル
ムに熱収縮性を与える場合には熱固定室雰囲気温度を延
伸温度よりも低く設定し、また熱収縮性を与える必要が
ない場合には、熱固定室雰囲気温度を延伸温度よりも高
く且つフィルムの溶融温度以下の設定する。2軸延伸す
る場合、延伸倍率は30倍まで可能である。
【0011】かくして得られる艶消しフッ化ビニリデン
系樹脂延伸フィルムは、例えばその表面粗さ(中心線平
均粗さRa)が0.09〜0.20μm の範囲にあり、その表面同
士の密着が有効に防止され、例えば電気用コンデンサ
ー、特に油浸コンデンサー用の誘電体フィルムとして有
効に使用される。またこのフィルムにメタクリル酸メチ
ル等の樹脂を積層させた積層フィルムの形で、壁紙等の
内外装用建材としても使用される。
系樹脂延伸フィルムは、例えばその表面粗さ(中心線平
均粗さRa)が0.09〜0.20μm の範囲にあり、その表面同
士の密着が有効に防止され、例えば電気用コンデンサ
ー、特に油浸コンデンサー用の誘電体フィルムとして有
効に使用される。またこのフィルムにメタクリル酸メチ
ル等の樹脂を積層させた積層フィルムの形で、壁紙等の
内外装用建材としても使用される。
【0012】
実施例1 フッ化ビニリデン系樹脂として、Solvay社製の Solef 1
010 を使用し、これを直径40φ, L/D25 の押出機を用い
て 200mm巾のフラットダイスより、溶融樹脂温度 220℃
で押出し、溶融樹脂フィルムを、表面温度が 140℃に保
持された引取冷却ロールで冷却しながら、0.8 m/分の速
度で巻取り、厚さが約 150μm の艶消し未延伸フィルム
を得た。このフィルムを、ロール式縦延伸機を用いて、
予熱ロール温度 140℃、加熱ロール温度 145℃、低速側
ロール速度0.5 m/分、高速側ロール速度1.5 m/分の条件
で、延伸倍率3倍にて縦一軸延伸を行ない、厚さ約50μ
m の艶消し一軸延伸フィルムを得た。さらにこの艶消し
一軸延伸フィルムを、テンター式横延伸機を用いて、予
熱室雰囲気温度 175℃、延伸室雰囲気温度 170℃、フィ
ルム走行速度1.5 m/分の条件で横方向に延伸し(延伸倍
率3倍)、厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルムを得
た。このフィルムの表面粗度を、小坂研究所製表面粗度
計を用いて測定し、中心線平均粗さRaとして表1に示し
た。尚、上記各フィルムの厚みは、ミツトヨ製1/1000
目盛の厚さ計により測定した。
010 を使用し、これを直径40φ, L/D25 の押出機を用い
て 200mm巾のフラットダイスより、溶融樹脂温度 220℃
で押出し、溶融樹脂フィルムを、表面温度が 140℃に保
持された引取冷却ロールで冷却しながら、0.8 m/分の速
度で巻取り、厚さが約 150μm の艶消し未延伸フィルム
を得た。このフィルムを、ロール式縦延伸機を用いて、
予熱ロール温度 140℃、加熱ロール温度 145℃、低速側
ロール速度0.5 m/分、高速側ロール速度1.5 m/分の条件
で、延伸倍率3倍にて縦一軸延伸を行ない、厚さ約50μ
m の艶消し一軸延伸フィルムを得た。さらにこの艶消し
一軸延伸フィルムを、テンター式横延伸機を用いて、予
熱室雰囲気温度 175℃、延伸室雰囲気温度 170℃、フィ
ルム走行速度1.5 m/分の条件で横方向に延伸し(延伸倍
率3倍)、厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルムを得
た。このフィルムの表面粗度を、小坂研究所製表面粗度
計を用いて測定し、中心線平均粗さRaとして表1に示し
た。尚、上記各フィルムの厚みは、ミツトヨ製1/1000
目盛の厚さ計により測定した。
【0013】実施例2 実施例1において、引取冷却ロールの表面温度を 150℃
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
【0014】実施例3 実施例1において、引取冷却ロールの表面温度を 160℃
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
【0015】比較例1 実施例1において、引取冷却ロールの表面温度を90℃と
して未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例1
と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルムを
得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
して未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例1
と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルムを
得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
【0016】比較例2 実施例1において、引取冷却ロールの表面温度を 190℃
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
として未延伸フィルムの成形を行なった以外は、実施例
1と同様にして厚さ約17μm の艶消し二軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの表面粗度を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムの物性、例え
ば電気特性を何ら損なうことなく、極めて容易に艶消し
され表面が粗面化されたフッ化ビニリデン系樹脂延伸フ
ィルムを製造することができる。
ば電気特性を何ら損なうことなく、極めて容易に艶消し
され表面が粗面化されたフッ化ビニリデン系樹脂延伸フ
ィルムを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:34 4F B29L 7:00 4F (72)発明者 杉谷 厚志 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山2668−22 信 越化学工業株式会社高分子機能性材料研究 所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 押出機を用いてフッ化ビニリデン系樹脂
を溶融押出し、押出機ダイから押し出された溶融樹脂フ
ィルムを、その溶融樹脂温度よりも40〜80℃低い表面温
度を有する冷却ロールを用いて冷却し、得られた未延伸
フィルムを延伸処理することから成る艶消しフッ化ビニ
リデン系樹脂延伸フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195804A JPH0516210A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 艶消しフツ化ビニリデン系樹脂延伸フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195804A JPH0516210A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 艶消しフツ化ビニリデン系樹脂延伸フイルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0516210A true JPH0516210A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16347259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3195804A Pending JPH0516210A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 艶消しフツ化ビニリデン系樹脂延伸フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0516210A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999002328A1 (en) * | 1997-07-09 | 1999-01-21 | Toray Industries, Inc. | Method of producing thermoplastic resin film and apparatus for producing the same |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP3195804A patent/JPH0516210A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999002328A1 (en) * | 1997-07-09 | 1999-01-21 | Toray Industries, Inc. | Method of producing thermoplastic resin film and apparatus for producing the same |
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