JPH051629A - エンジンの吸気装置 - Google Patents
エンジンの吸気装置Info
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- JPH051629A JPH051629A JP3156601A JP15660191A JPH051629A JP H051629 A JPH051629 A JP H051629A JP 3156601 A JP3156601 A JP 3156601A JP 15660191 A JP15660191 A JP 15660191A JP H051629 A JPH051629 A JP H051629A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】エンジン本体における各シリンダについて、吸
気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされるオーバーラッ
プ期間に、混合気が不所望に着火してシリンダから個別
吸気通路部側へと混合気の燃焼が伝播する事態を抑制で
き、さらに、混合気が吸気弁側から排気弁側へと吹き抜
けることにより生じる燃料の排気通路部側への吹抜量を
低減させることができるものとする。 【構成】エンジン本体(1)における複数のシリンダ
(6)に夫々について、少なくとも吸気弁(20)が閉
弁状態をとるとき、シリンダ(6)に接続された個別吸
気通路部(39)における個別燃料噴射弁(38)と吸
気弁(20)との間の部分を、排気ガスが供給された状
態となす。
気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされるオーバーラッ
プ期間に、混合気が不所望に着火してシリンダから個別
吸気通路部側へと混合気の燃焼が伝播する事態を抑制で
き、さらに、混合気が吸気弁側から排気弁側へと吹き抜
けることにより生じる燃料の排気通路部側への吹抜量を
低減させることができるものとする。 【構成】エンジン本体(1)における複数のシリンダ
(6)に夫々について、少なくとも吸気弁(20)が閉
弁状態をとるとき、シリンダ(6)に接続された個別吸
気通路部(39)における個別燃料噴射弁(38)と吸
気弁(20)との間の部分を、排気ガスが供給された状
態となす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気取入口部が設けら
れた共通吸気通路部と、エンジン本体に設けられた複数
のシリンダとを連結するものとされ、夫々に燃料供給手
段が設けられた複数の個別吸気通路部を含んで構成され
るエンジンの吸気装置に関する。
れた共通吸気通路部と、エンジン本体に設けられた複数
のシリンダとを連結するものとされ、夫々に燃料供給手
段が設けられた複数の個別吸気通路部を含んで構成され
るエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンであって、エ
ンジン本体に付設される吸気通路形成部が、吸気取入口
を伴った共通吸気通路部と、その共通吸気通路部とエン
ジン本体に設けられた複数のシリンダとを連結する複数
の個別吸気通路部とを含んで構成されるものにあって
は、燃料供給手段を形成する燃料噴射弁が複数の個別吸
気通路部の上流側に配された共通吸気通路部に配設さ
れ、複数のシリンダに対する燃料供給が吸気通路形成部
における比較的上流側において行われるようにされたも
のが提案されている。このようなエンジンにおいては、
吸気通路形成部における共通吸気通路部及び複数の個別
吸気通路部を通じて複数のシリンダの夫々に供給される
吸気が、共通吸気通路部に配設された燃料噴射弁により
吸気通路形成部における比較的上流側から噴射供給され
る燃料が、共通吸気通路部及び複数の個別吸気通路部に
おいて周囲から気化熱を奪って気化することにより、効
果的に冷却され、それによって、複数のシリンダの夫々
における吸気充填効率が高められることになり、また、
複数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応するシリン
ダ内にかけて極めて良質な燃焼性に優れた混合気が得ら
れることになって、高出力化が図られる。
ンジン本体に付設される吸気通路形成部が、吸気取入口
を伴った共通吸気通路部と、その共通吸気通路部とエン
ジン本体に設けられた複数のシリンダとを連結する複数
の個別吸気通路部とを含んで構成されるものにあって
は、燃料供給手段を形成する燃料噴射弁が複数の個別吸
気通路部の上流側に配された共通吸気通路部に配設さ
れ、複数のシリンダに対する燃料供給が吸気通路形成部
における比較的上流側において行われるようにされたも
のが提案されている。このようなエンジンにおいては、
吸気通路形成部における共通吸気通路部及び複数の個別
吸気通路部を通じて複数のシリンダの夫々に供給される
吸気が、共通吸気通路部に配設された燃料噴射弁により
吸気通路形成部における比較的上流側から噴射供給され
る燃料が、共通吸気通路部及び複数の個別吸気通路部に
おいて周囲から気化熱を奪って気化することにより、効
果的に冷却され、それによって、複数のシリンダの夫々
における吸気充填効率が高められることになり、また、
複数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応するシリン
ダ内にかけて極めて良質な燃焼性に優れた混合気が得ら
れることになって、高出力化が図られる。
【0003】さらに、複数のシリンダに対する燃料供給
が吸気通路形成部における比較的上流側において行われ
るようにされたエンジンが、吸気通路形成部における共
通吸気通路部に過給機が付設されたものとされる場合に
は、複数のシリンダの夫々における吸気充填効率の改善
が、過給機の負担が軽減されるもとで図られ、過給機の
信頼性が向上せしめられることになる。
が吸気通路形成部における比較的上流側において行われ
るようにされたエンジンが、吸気通路形成部における共
通吸気通路部に過給機が付設されたものとされる場合に
は、複数のシリンダの夫々における吸気充填効率の改善
が、過給機の負担が軽減されるもとで図られ、過給機の
信頼性が向上せしめられることになる。
【0004】しかしながら、このような複数のシリンダ
に対する燃料供給が吸気通路形成部における比較的上流
側において行われるものとされたエンジンにあっては、
燃料噴射弁から各シリンダまでの吸気通路形成部に沿っ
た距離が比較的長くされることにより、各シリンダに供
給される燃料に要求される燃料供給変化に対する応答遅
れが生じる虞があるので、斯かる不都合に対処すべく、
吸気通路形成部における共通吸気通路部に配設された燃
料噴射弁に加えて、複数の個別吸気通路部の夫々にも燃
料噴射弁が配設され、それらからの燃料の噴射供給によ
り、各シリンダに供給される燃料が要求される燃料供給
変化に追従するものとなるようにされた、俊敏な出力変
化特性を示すエンジンも提案されている。
に対する燃料供給が吸気通路形成部における比較的上流
側において行われるものとされたエンジンにあっては、
燃料噴射弁から各シリンダまでの吸気通路形成部に沿っ
た距離が比較的長くされることにより、各シリンダに供
給される燃料に要求される燃料供給変化に対する応答遅
れが生じる虞があるので、斯かる不都合に対処すべく、
吸気通路形成部における共通吸気通路部に配設された燃
料噴射弁に加えて、複数の個別吸気通路部の夫々にも燃
料噴射弁が配設され、それらからの燃料の噴射供給によ
り、各シリンダに供給される燃料が要求される燃料供給
変化に追従するものとなるようにされた、俊敏な出力変
化特性を示すエンジンも提案されている。
【0005】上述の如くの、例えば、過給機が備えられ
て、吸気通路形成部における複数の個別吸気通路部の夫
々からそれに対応するシリンダ内にかけて極めて良質な
燃焼性に優れた混合気が得られるものとされ、しかも、
各シリンダに供給される燃料に要求される燃料供給変化
に対する応答遅れが解消されるようになされたエンジン
においては、各シリンダ内の温度上昇が著しくなり、そ
れに起因してノッキング現象が発生し易くなるという問
題がある。このようなノッキング現象に関わる問題に関
連して、例えば、特開平2-119621号公報にも示されてい
る如くに、各シリンダ内の燃焼後残留ガスについての掃
気を行うことにより、各シリンダ内の温度上昇を抑制し
て、ノッキング現象の発生を回避すべく、ノッキング現
象が発生し易い高回転運転状態にあるとき、各シリンダ
に対応して設けられた吸気弁及び排気弁の両者が開弁状
態とされるオーバーラップ期間を比較的長くなるように
設定して、各シリンダについての掃気が良好に行われる
ようになすことが提案されている。
て、吸気通路形成部における複数の個別吸気通路部の夫
々からそれに対応するシリンダ内にかけて極めて良質な
燃焼性に優れた混合気が得られるものとされ、しかも、
各シリンダに供給される燃料に要求される燃料供給変化
に対する応答遅れが解消されるようになされたエンジン
においては、各シリンダ内の温度上昇が著しくなり、そ
れに起因してノッキング現象が発生し易くなるという問
題がある。このようなノッキング現象に関わる問題に関
連して、例えば、特開平2-119621号公報にも示されてい
る如くに、各シリンダ内の燃焼後残留ガスについての掃
気を行うことにより、各シリンダ内の温度上昇を抑制し
て、ノッキング現象の発生を回避すべく、ノッキング現
象が発生し易い高回転運転状態にあるとき、各シリンダ
に対応して設けられた吸気弁及び排気弁の両者が開弁状
態とされるオーバーラップ期間を比較的長くなるように
設定して、各シリンダについての掃気が良好に行われる
ようになすことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、吸気通路形成
部における複数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応
するシリンダ内にかけて良質な燃焼性に優れた混合気が
得られるものとされ、しかも、各シリンダに供給される
燃料に要求される燃料供給変化に対する応答遅れが解消
されるようになされたエンジンを、各シリンダに対応し
て設けられた吸気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされ
るオーバーラップ期間が比較的長くなるように設定され
たものとなすことにより、高出力化が図られるとともに
俊敏な出力変化特性を示し、しかも、ノッキング現象の
発生が抑制されたエンジンが得られることになる。しか
しながら、このようなエンジンにあっては、複数の個別
吸気通路部の夫々からそれに対応するシリンダ内にかけ
て極めて良質な燃焼性に優れた混合気が得られることに
起因して、各シリンダについての吸入行程の初期におけ
るオーバーラップ期間に、混合気が点火状態にはないが
比較的高温とされた点火プラグの電極に触れることによ
り不所望に着火して、シリンダから個別吸気通路部側へ
と火炎が伝播し、それによって吸気通路形成部が損傷を
受けることになる事態が生じる虞があり、また、各シリ
ンダについてのオーバーラップ期間が比較的長くなるよ
う設定されることに起因して、混合気が吸気弁側から排
気弁側へと吹き抜けることにより生じる燃料の排気通路
部側への吹抜量が増大せしめられることになる虞があ
る。
部における複数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応
するシリンダ内にかけて良質な燃焼性に優れた混合気が
得られるものとされ、しかも、各シリンダに供給される
燃料に要求される燃料供給変化に対する応答遅れが解消
されるようになされたエンジンを、各シリンダに対応し
て設けられた吸気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされ
るオーバーラップ期間が比較的長くなるように設定され
たものとなすことにより、高出力化が図られるとともに
俊敏な出力変化特性を示し、しかも、ノッキング現象の
発生が抑制されたエンジンが得られることになる。しか
しながら、このようなエンジンにあっては、複数の個別
吸気通路部の夫々からそれに対応するシリンダ内にかけ
て極めて良質な燃焼性に優れた混合気が得られることに
起因して、各シリンダについての吸入行程の初期におけ
るオーバーラップ期間に、混合気が点火状態にはないが
比較的高温とされた点火プラグの電極に触れることによ
り不所望に着火して、シリンダから個別吸気通路部側へ
と火炎が伝播し、それによって吸気通路形成部が損傷を
受けることになる事態が生じる虞があり、また、各シリ
ンダについてのオーバーラップ期間が比較的長くなるよ
う設定されることに起因して、混合気が吸気弁側から排
気弁側へと吹き抜けることにより生じる燃料の排気通路
部側への吹抜量が増大せしめられることになる虞があ
る。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、吸気取入口部
が設けられた共通吸気通路部と、エンジン本体に設けら
れた複数のシリンダとを連結するものとされた複数の個
別吸気通路部とを含んで構成され、エンジン本体を、高
出力化が図られるとともに俊敏な出力変化特性が得ら
れ、かつ、ノッキング現象の発生が抑制されることにな
る状態におくことができ、しかも、各シリンダについて
の吸気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされるオーバー
ラップ期間に混合気が不所望に着火してシリンダから個
別吸気通路部側へと火炎が伝播する事態を抑制でき、さ
らに、各シリンダについてのオーバーラップ期間に混合
気が吸気弁側から排気弁側へと吹き抜けることにより生
じる燃料の排気通路部側への吹抜量を低減させることが
できるエンジンの吸気装置を提供することを目的とす
る。
が設けられた共通吸気通路部と、エンジン本体に設けら
れた複数のシリンダとを連結するものとされた複数の個
別吸気通路部とを含んで構成され、エンジン本体を、高
出力化が図られるとともに俊敏な出力変化特性が得ら
れ、かつ、ノッキング現象の発生が抑制されることにな
る状態におくことができ、しかも、各シリンダについて
の吸気弁及び排気弁の両者が開弁状態とされるオーバー
ラップ期間に混合気が不所望に着火してシリンダから個
別吸気通路部側へと火炎が伝播する事態を抑制でき、さ
らに、各シリンダについてのオーバーラップ期間に混合
気が吸気弁側から排気弁側へと吹き抜けることにより生
じる燃料の排気通路部側への吹抜量を低減させることが
できるエンジンの吸気装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るエンジンの吸気装置は、吸気取入口部
が設けられた共通吸気通路部と、その共通吸気通路部と
エンジン本体に設けられた複数のシリンダの各々とを連
結するものとされ、夫々に個別燃料供給手段が配された
複数の個別吸気通路部と、複数の個別吸気通路部の夫々
を対応するシリンダに対して開閉すべく開弁状態と閉弁
状態とを選択的にとる吸気弁とに加えて、複数の個別吸
気通路部の夫々に接続され、少なくとも吸気弁が閉弁状
態をとるとき、複数の個別吸気通路部の夫々における個
別燃料供給手段と吸気弁との間の部分を、不燃性ガスが
供給された状態となす不燃性ガス供給手段とを備えて構
成される。
く、本発明に係るエンジンの吸気装置は、吸気取入口部
が設けられた共通吸気通路部と、その共通吸気通路部と
エンジン本体に設けられた複数のシリンダの各々とを連
結するものとされ、夫々に個別燃料供給手段が配された
複数の個別吸気通路部と、複数の個別吸気通路部の夫々
を対応するシリンダに対して開閉すべく開弁状態と閉弁
状態とを選択的にとる吸気弁とに加えて、複数の個別吸
気通路部の夫々に接続され、少なくとも吸気弁が閉弁状
態をとるとき、複数の個別吸気通路部の夫々における個
別燃料供給手段と吸気弁との間の部分を、不燃性ガスが
供給された状態となす不燃性ガス供給手段とを備えて構
成される。
【0009】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係るエンジン
の吸気装置においては、共通吸気通路部とエンジン本体
に設けられた複数のシリンダの各々とを連結する複数の
個別吸気通路部の夫々が個別燃料供給手段が配されたも
のとされ、各個別吸気通路部において、それに対応して
設けられた吸気弁が閉弁状態にあるとき、その個別吸気
通路部における個別燃料供給手段と吸気弁との間の部分
が、不燃性ガス供給手段からの、例えば、新気,水蒸気
あるいは排気還流通路内において降温された排気ガス等
の不燃性ガスが供給された状態とされ、それにより、そ
の後の吸気弁とそれに対応するシリンダに接続された個
別排気通路部に設けられた排気弁とが共に開弁状態とさ
れるオーバーラップ期間において、不燃性ガスの存在に
より、混合気が点火プラグの電極に触れることが阻止さ
れ、また、混合気の吸気弁側から排気弁側への吹抜けが
抑制される。
の吸気装置においては、共通吸気通路部とエンジン本体
に設けられた複数のシリンダの各々とを連結する複数の
個別吸気通路部の夫々が個別燃料供給手段が配されたも
のとされ、各個別吸気通路部において、それに対応して
設けられた吸気弁が閉弁状態にあるとき、その個別吸気
通路部における個別燃料供給手段と吸気弁との間の部分
が、不燃性ガス供給手段からの、例えば、新気,水蒸気
あるいは排気還流通路内において降温された排気ガス等
の不燃性ガスが供給された状態とされ、それにより、そ
の後の吸気弁とそれに対応するシリンダに接続された個
別排気通路部に設けられた排気弁とが共に開弁状態とさ
れるオーバーラップ期間において、不燃性ガスの存在に
より、混合気が点火プラグの電極に触れることが阻止さ
れ、また、混合気の吸気弁側から排気弁側への吹抜けが
抑制される。
【0010】従って、例えば、複数のシリンダに対する
主たる燃料供給が複数の個別吸気通路部より上流側に配
された共通吸気通路部において行われ、それにより、複
数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応するシリンダ
内にかけて良質な燃焼性に優れた混合気が得られて高出
力化が図られるようにされる場合にも、複数の個別吸気
通路部の夫々に配された個別燃料供給手段からの燃料供
給により、俊敏な出力変化特性が得られるとともに、各
シリンダについて、オーバーラップ期間に混合気が不所
望に着火してシリンダから個別吸気通路部側へと火炎が
伝播する事態が抑制され、また、ノッキング現象の発生
を回避すべく各シリンダについてのオーバーラップ期間
が比較的長くなるように設定されて各シリンダについて
の掃気が良好に行われるようにされる場合にも、各シリ
ンダについて、オーバーラップ期間における燃料の排気
通路部側への吹抜量が低減せしめられる。
主たる燃料供給が複数の個別吸気通路部より上流側に配
された共通吸気通路部において行われ、それにより、複
数の個別吸気通路部の夫々からそれに対応するシリンダ
内にかけて良質な燃焼性に優れた混合気が得られて高出
力化が図られるようにされる場合にも、複数の個別吸気
通路部の夫々に配された個別燃料供給手段からの燃料供
給により、俊敏な出力変化特性が得られるとともに、各
シリンダについて、オーバーラップ期間に混合気が不所
望に着火してシリンダから個別吸気通路部側へと火炎が
伝播する事態が抑制され、また、ノッキング現象の発生
を回避すべく各シリンダについてのオーバーラップ期間
が比較的長くなるように設定されて各シリンダについて
の掃気が良好に行われるようにされる場合にも、各シリ
ンダについて、オーバーラップ期間における燃料の排気
通路部側への吹抜量が低減せしめられる。
【0011】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係るエンジンの吸
気装置の第1の例を、それが適用された直列4シリンダ
エンジンと共に示す。
気装置の第1の例を、それが適用された直列4シリンダ
エンジンと共に示す。
【0012】図1及び図2においては、エンジン本体1
が、シリンダブロック2,シリンダブロック2の下方に
配されたオイルパン3,シリンダブロック2の上方に配
されたシリンダヘッド4、及び、シリンダヘッド4の上
方に配されたヘッドカバー5により構成されたものとさ
れている。シリンダブロック2の内部には、夫々にピス
トン17が内挿された4個のシリンダ6が直列配置され
ており、また、シリンダヘッド4には吸気マニホールド
11の下流側端部及び排気マニホールド13の上流側端
部が接続されている。
が、シリンダブロック2,シリンダブロック2の下方に
配されたオイルパン3,シリンダブロック2の上方に配
されたシリンダヘッド4、及び、シリンダヘッド4の上
方に配されたヘッドカバー5により構成されたものとさ
れている。シリンダブロック2の内部には、夫々にピス
トン17が内挿された4個のシリンダ6が直列配置され
ており、また、シリンダヘッド4には吸気マニホールド
11の下流側端部及び排気マニホールド13の上流側端
部が接続されている。
【0013】4個のシリンダ6の夫々の上部には、シリ
ンダヘッド4に装着された点火プラグ19が配されてお
り、また、シリンダヘッド4内に形成された分岐吸気ポ
ート7の分岐部分における一対の下流側端部、及び、同
じくシリンダヘッド4内に形成された分岐排気ポート9
の分岐部分における一対の上流側端部が開口せしめられ
ている。分岐吸気ポート7の上流端部は吸気マニホール
ド11における個別通路35に接続されていて、分岐吸
気ポート7及び個別通路35によって個別吸気通路部3
9が形成されている。吸気マニホールド11の上流側端
部は、共通吸気通路部10の下流側部分を形成するサー
ジタンク33に接続されており、従って、4個のシリン
ダ6の夫々は、分岐吸気ポート7及び個別通路35から
成る個別吸気通路部39を通じて、共通吸気通路部10
の下流側部分を形成するサージタンク33に連結されて
いることになる。
ンダヘッド4に装着された点火プラグ19が配されてお
り、また、シリンダヘッド4内に形成された分岐吸気ポ
ート7の分岐部分における一対の下流側端部、及び、同
じくシリンダヘッド4内に形成された分岐排気ポート9
の分岐部分における一対の上流側端部が開口せしめられ
ている。分岐吸気ポート7の上流端部は吸気マニホール
ド11における個別通路35に接続されていて、分岐吸
気ポート7及び個別通路35によって個別吸気通路部3
9が形成されている。吸気マニホールド11の上流側端
部は、共通吸気通路部10の下流側部分を形成するサー
ジタンク33に接続されており、従って、4個のシリン
ダ6の夫々は、分岐吸気ポート7及び個別通路35から
成る個別吸気通路部39を通じて、共通吸気通路部10
の下流側部分を形成するサージタンク33に連結されて
いることになる。
【0014】分岐吸気ポート7の分岐部分における一対
の下流端部には一対の吸気弁20が夫々配されており、
これら吸気弁20の各々は、分岐吸気ポート7の分岐部
分における一対の下流端部の夫々のシリンダ6に対する
開口部を開閉する開弁状態と閉弁状態とを選択的にとる
ものとされている。そして、個別吸気通路部39を形成
する吸気マニホールド11における個別通路35に、個
別燃料噴射弁38が配設されている。
の下流端部には一対の吸気弁20が夫々配されており、
これら吸気弁20の各々は、分岐吸気ポート7の分岐部
分における一対の下流端部の夫々のシリンダ6に対する
開口部を開閉する開弁状態と閉弁状態とを選択的にとる
ものとされている。そして、個別吸気通路部39を形成
する吸気マニホールド11における個別通路35に、個
別燃料噴射弁38が配設されている。
【0015】一方、分岐排気ポート9の集合部分の下流
側端部は、排気マニホールド13における個別通路14
に接続されており、排気マニホールド13における集合
通路15が、共通排気通路部16に連結されている。そ
して、分岐排気ポート9の分岐部分における一対の上流
端部には一対の排気弁23が夫々配されており、排気弁
23の各々は、分岐排気ポート9の分岐部分における一
対の上流端部の夫々のシリンダ6に対する開口部を開閉
する開弁状態と閉弁状態とを選択的にとるものとされて
いる。
側端部は、排気マニホールド13における個別通路14
に接続されており、排気マニホールド13における集合
通路15が、共通排気通路部16に連結されている。そ
して、分岐排気ポート9の分岐部分における一対の上流
端部には一対の排気弁23が夫々配されており、排気弁
23の各々は、分岐排気ポート9の分岐部分における一
対の上流端部の夫々のシリンダ6に対する開口部を開閉
する開弁状態と閉弁状態とを選択的にとるものとされて
いる。
【0016】共通吸気通路部10には、その上流側から
順次、吸気取入口部を備えたエアクリーナ25,エアフ
ローセンサ26,スロットル開度センサ27Aを伴った
スロットル弁27,エンジン本体1に配されたクランク
軸28(図2)の回転がベルト29及び電磁クラッチ3
0を介して選択的に伝達されて作動せしめられるリショ
ルム型の機械式過給機31,共通吸気通路部10内の吸
気を冷却するインタークーラ32、及び、サージタンク
33が配されている。そして、サージタンク33には、
4個のシリンダ6に対して共通な共通燃料噴射弁40が
配設されている。
順次、吸気取入口部を備えたエアクリーナ25,エアフ
ローセンサ26,スロットル開度センサ27Aを伴った
スロットル弁27,エンジン本体1に配されたクランク
軸28(図2)の回転がベルト29及び電磁クラッチ3
0を介して選択的に伝達されて作動せしめられるリショ
ルム型の機械式過給機31,共通吸気通路部10内の吸
気を冷却するインタークーラ32、及び、サージタンク
33が配されている。そして、サージタンク33には、
4個のシリンダ6に対して共通な共通燃料噴射弁40が
配設されている。
【0017】共通燃料噴射弁40は、例えば、エンジン
本体1の運転時においてクランク軸28が180度回転
する毎に燃料噴射動作を行うものとされており、一方、
4個の個別燃料噴射弁38の夫々は、例えば、対応する
シリンダ6についての吸入行程中に燃料噴射動作を行う
ものとされている。そして、共通燃料噴射弁40は、各
シリンダ6にエンジン本体1の運転状態に応じて供給さ
れるべき燃料量の主要部分についての噴射供給を受け持
ち、一方、各個別燃料噴射弁38は、共通燃料噴射弁4
0により噴射供給される燃料量に対する補足分に相当す
る燃料量を噴射供給し、各シリンダ6に供給される燃料
量を要求される急激な変化に追従させる。このように、
共通燃料噴射弁40による燃料の噴射供給が各個別吸気
通路部39より上流側のサージタンク33において行わ
れることにより、サージタンク33及び各個別吸気通路
部39において燃料の霧化状態が良好なものとされて、
各個別吸気通路部39からそれに対応するシリンダ6内
にかけて、良質で燃焼性に優れた混合気が形成されるこ
とになり、また、各個別燃料噴射弁38による燃料の噴
射供給が各個別吸気通路部39を形成する個別通路35
において行われることにより、各シリンダ6に供給され
る燃料量に要求される燃料量変化に対する応答遅れが抑
制される。
本体1の運転時においてクランク軸28が180度回転
する毎に燃料噴射動作を行うものとされており、一方、
4個の個別燃料噴射弁38の夫々は、例えば、対応する
シリンダ6についての吸入行程中に燃料噴射動作を行う
ものとされている。そして、共通燃料噴射弁40は、各
シリンダ6にエンジン本体1の運転状態に応じて供給さ
れるべき燃料量の主要部分についての噴射供給を受け持
ち、一方、各個別燃料噴射弁38は、共通燃料噴射弁4
0により噴射供給される燃料量に対する補足分に相当す
る燃料量を噴射供給し、各シリンダ6に供給される燃料
量を要求される急激な変化に追従させる。このように、
共通燃料噴射弁40による燃料の噴射供給が各個別吸気
通路部39より上流側のサージタンク33において行わ
れることにより、サージタンク33及び各個別吸気通路
部39において燃料の霧化状態が良好なものとされて、
各個別吸気通路部39からそれに対応するシリンダ6内
にかけて、良質で燃焼性に優れた混合気が形成されるこ
とになり、また、各個別燃料噴射弁38による燃料の噴
射供給が各個別吸気通路部39を形成する個別通路35
において行われることにより、各シリンダ6に供給され
る燃料量に要求される燃料量変化に対する応答遅れが抑
制される。
【0018】機械式過給機31に備えられた電磁クラッ
チ30は、エンジン本体1の運転状態が、縦軸にスロッ
トル弁27の開度に応じて変化せしめられるエンジン負
荷Thがとられ、横軸にエンジン回転数Neがとられて
あらわされる図3の特性図に示される、比較的低速及び
低負荷運転状態に対応する領域Tにあるときには、遮断
状態におかれ、また、エンジン本体1の運転状態が、図
3の特性図に示される、比較的高速又は高負荷運転状態
に対応する領域Kにあるときには、接続状態におかれる
ものとされており、それによって、機械式過給機31
は、エンジン本体1が比較的低速及び低負荷運転状態に
あるときには、クランク軸28の回転が伝達されず、非
動作状態におかれ、また、エンジン本体1が比較的高速
又は高負荷運転状態にあるときには、クランク軸28の
回転が伝達されて、シリンダ6における吸気充填率を高
める過給動作状態におかれる。
チ30は、エンジン本体1の運転状態が、縦軸にスロッ
トル弁27の開度に応じて変化せしめられるエンジン負
荷Thがとられ、横軸にエンジン回転数Neがとられて
あらわされる図3の特性図に示される、比較的低速及び
低負荷運転状態に対応する領域Tにあるときには、遮断
状態におかれ、また、エンジン本体1の運転状態が、図
3の特性図に示される、比較的高速又は高負荷運転状態
に対応する領域Kにあるときには、接続状態におかれる
ものとされており、それによって、機械式過給機31
は、エンジン本体1が比較的低速及び低負荷運転状態に
あるときには、クランク軸28の回転が伝達されず、非
動作状態におかれ、また、エンジン本体1が比較的高速
又は高負荷運転状態にあるときには、クランク軸28の
回転が伝達されて、シリンダ6における吸気充填率を高
める過給動作状態におかれる。
【0019】共通吸気通路部10におけるスロットル弁
27と機械式過給機31との間の部分とサージタンク3
3とは吸気バイパス41よって連結されており、吸気バ
イパス41には、ソレノイド弁42により駆動されるダ
イアフラム式の吸気バイパス制御弁43が設けられてい
る。ソレノイド弁42は、それに供給される制御信号S
Sに応じて、エンジン本体1が比較的低速及び低負荷運
転状態にあるときには、サージタンク33に得られる吸
気圧が吸気バイパス41を通じて吸気バイパス制御弁4
3の圧力室に導かれることになる動作状態をとり、ま
た、エンジン本体1が比較的高速又は高負荷運転状態に
あるときには、サージタンク33に得られる吸気圧が吸
気バイパス制御弁43の圧力室に導かれないことになる
動作状態をとるものとされている。それにより、吸気バ
イパス制御弁43は、エンジン本体1が比較的低速及び
低負荷運転状態にあって機械式過給機31が非動作状態
におかれるときには、吸気バイパス41を開通状態と
し、それにより、共通吸気通路部10におけるスロット
ル弁27を通じた吸気が吸気バイパス41を通じて直接
にサージタンク33に流入することになり、吸気に対す
る通路抵抗が低減せしめられる。
27と機械式過給機31との間の部分とサージタンク3
3とは吸気バイパス41よって連結されており、吸気バ
イパス41には、ソレノイド弁42により駆動されるダ
イアフラム式の吸気バイパス制御弁43が設けられてい
る。ソレノイド弁42は、それに供給される制御信号S
Sに応じて、エンジン本体1が比較的低速及び低負荷運
転状態にあるときには、サージタンク33に得られる吸
気圧が吸気バイパス41を通じて吸気バイパス制御弁4
3の圧力室に導かれることになる動作状態をとり、ま
た、エンジン本体1が比較的高速又は高負荷運転状態に
あるときには、サージタンク33に得られる吸気圧が吸
気バイパス制御弁43の圧力室に導かれないことになる
動作状態をとるものとされている。それにより、吸気バ
イパス制御弁43は、エンジン本体1が比較的低速及び
低負荷運転状態にあって機械式過給機31が非動作状態
におかれるときには、吸気バイパス41を開通状態と
し、それにより、共通吸気通路部10におけるスロット
ル弁27を通じた吸気が吸気バイパス41を通じて直接
にサージタンク33に流入することになり、吸気に対す
る通路抵抗が低減せしめられる。
【0020】また、吸気バイパス制御弁43は、エンジ
ン本体1が比較的高速又は高負荷運転状態にあって機械
式過給機31が過給動作状態におかれるときには、共通
吸気通路部10における機械式過給機31より下流側の
部分における吸気圧が予め設定された充分に高い値以下
とされる所定の値となるように、吸気バイパス41にお
ける還流量を制御し、それにより、共通吸気通路部10
におけるスロットル弁27を通じた吸気が機械式過給機
31による過給に供され、サージタンク33に比較的高
い吸気圧が得られることになる。そして、斯かるもと
で、共通吸気通路部10における機械式過給機31より
下流側の部分における吸気圧が予め設定された充分に高
い値を越えるものとされると、ソレノイド弁42が、サ
ージタンク33に得られる吸気圧が吸気バイパス41を
通じて吸気バイパス制御弁43の圧力室に導かれて、吸
気バイパス制御弁43が吸気バイパス41を開状態とす
ることになる状態をとるものとされ、それにより、サー
ジタンク33に得られる吸気圧が吸気バイパス41を通
じて低下せしめられて、共通吸気通路部10における機
械式過給機31より下流側の部分における吸気圧が予め
設定された充分に高い値以下となるように調整され、共
通吸気通路部10内における吸気圧が過大となって各部
に悪影響を及ぼすことになる事態が回避される。
ン本体1が比較的高速又は高負荷運転状態にあって機械
式過給機31が過給動作状態におかれるときには、共通
吸気通路部10における機械式過給機31より下流側の
部分における吸気圧が予め設定された充分に高い値以下
とされる所定の値となるように、吸気バイパス41にお
ける還流量を制御し、それにより、共通吸気通路部10
におけるスロットル弁27を通じた吸気が機械式過給機
31による過給に供され、サージタンク33に比較的高
い吸気圧が得られることになる。そして、斯かるもと
で、共通吸気通路部10における機械式過給機31より
下流側の部分における吸気圧が予め設定された充分に高
い値を越えるものとされると、ソレノイド弁42が、サ
ージタンク33に得られる吸気圧が吸気バイパス41を
通じて吸気バイパス制御弁43の圧力室に導かれて、吸
気バイパス制御弁43が吸気バイパス41を開状態とす
ることになる状態をとるものとされ、それにより、サー
ジタンク33に得られる吸気圧が吸気バイパス41を通
じて低下せしめられて、共通吸気通路部10における機
械式過給機31より下流側の部分における吸気圧が予め
設定された充分に高い値以下となるように調整され、共
通吸気通路部10内における吸気圧が過大となって各部
に悪影響を及ぼすことになる事態が回避される。
【0021】サージタンク33に導入された吸気は、サ
ージタンク33に臨設された共通燃料噴射弁40から噴
射供給された燃料がサージタンク33及び各個別吸気通
路部39において周囲から気化熱を奪って気化すること
により冷却され、その結果、比較的低温の混合気が形成
される。そして、このような比較的低温の混合気が、各
個別吸気通路部39を通じてそれに対応するシリンダ6
に供給されるので、各シリンダ6における吸気充填効率
は向上せしめられたものとされる。
ージタンク33に臨設された共通燃料噴射弁40から噴
射供給された燃料がサージタンク33及び各個別吸気通
路部39において周囲から気化熱を奪って気化すること
により冷却され、その結果、比較的低温の混合気が形成
される。そして、このような比較的低温の混合気が、各
個別吸気通路部39を通じてそれに対応するシリンダ6
に供給されるので、各シリンダ6における吸気充填効率
は向上せしめられたものとされる。
【0022】各シリンダ6に対して設けられた分岐吸気
ポート7の分岐部分におけるシリンダ6に対する一対の
開口部を夫々開閉する一対の吸気弁20、及び、同じく
各シリンダ6に対して設けられた分岐排気ポート9の分
岐部分におけるシリンダ6に対する一対の開口部を夫々
開閉する一対の排気弁23は、シリンダヘッド4に配さ
れた動弁機構部を構成する可変バルブタイミング機構4
5によって各々の動作が制御されるものとなされてお
り、エンジン本体1には、可変バルブタイミング機構4
5に対して作動油圧を供給する油圧回路部49及び油圧
回路部49を制御する制御ブロック50が付設されてい
る。
ポート7の分岐部分におけるシリンダ6に対する一対の
開口部を夫々開閉する一対の吸気弁20、及び、同じく
各シリンダ6に対して設けられた分岐排気ポート9の分
岐部分におけるシリンダ6に対する一対の開口部を夫々
開閉する一対の排気弁23は、シリンダヘッド4に配さ
れた動弁機構部を構成する可変バルブタイミング機構4
5によって各々の動作が制御されるものとなされてお
り、エンジン本体1には、可変バルブタイミング機構4
5に対して作動油圧を供給する油圧回路部49及び油圧
回路部49を制御する制御ブロック50が付設されてい
る。
【0023】可変バルブタイミング機構45は、例え
ば、図4に示される如くに構成され、クランク軸28の
回転がコッグドベルト46を介してギア47及び48に
伝達されて、ギア47及び48が夫々組み付けられた吸
気側カム軸51及び排気側カム軸52が駆動される。吸
気側カム軸51には、その一端面にボルト締結されて吸
気側カム軸51の延長方向に突出する環状のスペーサ5
3と、スペーサ53を覆うものとされたカバー部材54
とが組み付けられている。カバー部材54は、吸気側カ
ム軸51の一端部に嵌合せしめられた第1の筒状部材5
4A,第1の筒状部材54Aとギア47とにボルト締結
され、スペーサ53の外周面部との間に空間部55を形
成するものとされた第2の筒状部材54B、及び、スペ
ーサ53との間に吸気側カム軸51及びスペーサ53を
貫通する油路56に通じる間隙57を形成して、スペー
サ53の突出端面部を覆う円板状部材54Cにより形成
されている。そして、第2の筒状部材54Bとスペーサ
53との間に形成された空間部55には、コイルスプリ
ング58により円板状部材54C側に付勢された環状の
ピストン部材59が配されている。
ば、図4に示される如くに構成され、クランク軸28の
回転がコッグドベルト46を介してギア47及び48に
伝達されて、ギア47及び48が夫々組み付けられた吸
気側カム軸51及び排気側カム軸52が駆動される。吸
気側カム軸51には、その一端面にボルト締結されて吸
気側カム軸51の延長方向に突出する環状のスペーサ5
3と、スペーサ53を覆うものとされたカバー部材54
とが組み付けられている。カバー部材54は、吸気側カ
ム軸51の一端部に嵌合せしめられた第1の筒状部材5
4A,第1の筒状部材54Aとギア47とにボルト締結
され、スペーサ53の外周面部との間に空間部55を形
成するものとされた第2の筒状部材54B、及び、スペ
ーサ53との間に吸気側カム軸51及びスペーサ53を
貫通する油路56に通じる間隙57を形成して、スペー
サ53の突出端面部を覆う円板状部材54Cにより形成
されている。そして、第2の筒状部材54Bとスペーサ
53との間に形成された空間部55には、コイルスプリ
ング58により円板状部材54C側に付勢された環状の
ピストン部材59が配されている。
【0024】ピストン部材59は、第1の筒状部材54
A側に位置する第1の環状体59Aと、円板状部材54
C側に位置して複数のピン59Bにより第1の環状体5
9Aに連結された第2の環状体59Cとを有して構成さ
れ、外周面部が第2の筒状部材54Bの内周面部にヘリ
カルスプライン係合されるとともに、内周面部がスペー
サ53の外周面部にヘリカルスプライン係合されたもの
となされている。ピストン部材59と第2の筒状部材5
4Bとのヘリカルスプライン係合と、ピストン部材59
とスペーサ53とのヘリカルスプライン係合とは、捩じ
り方向が逆向きとされている。斯かるピストン部材59
は、油圧回路部49からの作動油圧が作用せしめられな
いとき、コイルスプリング58の付勢力により円板状部
材54C側の位置に維持され、また、油圧回路部49か
らの作動油圧が、油路56から円板状部材54Cとスペ
ーサ53との間に形成された間隙57を通じて第2の環
状体59Cに作用せしめられると、コイルスプリング5
8の付勢力に抗して吸気側カム軸51に沿う方向に移動
せしめられる。
A側に位置する第1の環状体59Aと、円板状部材54
C側に位置して複数のピン59Bにより第1の環状体5
9Aに連結された第2の環状体59Cとを有して構成さ
れ、外周面部が第2の筒状部材54Bの内周面部にヘリ
カルスプライン係合されるとともに、内周面部がスペー
サ53の外周面部にヘリカルスプライン係合されたもの
となされている。ピストン部材59と第2の筒状部材5
4Bとのヘリカルスプライン係合と、ピストン部材59
とスペーサ53とのヘリカルスプライン係合とは、捩じ
り方向が逆向きとされている。斯かるピストン部材59
は、油圧回路部49からの作動油圧が作用せしめられな
いとき、コイルスプリング58の付勢力により円板状部
材54C側の位置に維持され、また、油圧回路部49か
らの作動油圧が、油路56から円板状部材54Cとスペ
ーサ53との間に形成された間隙57を通じて第2の環
状体59Cに作用せしめられると、コイルスプリング5
8の付勢力に抗して吸気側カム軸51に沿う方向に移動
せしめられる。
【0025】吸気側カム軸51には、対を成す吸気側カ
ム部60が4対形成されており、一対の吸気側カム部6
0は、夫々、各シリンダ6に対して設けられた分岐吸気
ポート7の分岐部分におけるシリンダ6に対する一対の
開口部を夫々開閉する一対の吸気弁20を駆動するもの
とされている。一方、排気側カム軸52にも、対を成す
排気側カム部63が4対形成されており、一対の排気側
カム部63は、夫々、各シリンダ6に対して設けられた
分岐排気ポート9の分岐部分におけるシリンダ6に対す
る一対の開口部を夫々開閉する一対の排気弁23を駆動
するものとされている。そして、一対の吸気側カム部6
0は、一対の吸気弁20に同時に開閉動作を行わせ、ま
た、一対の排気側カム部63は、一対の排気弁23に同
時に開閉動作を行わせる。
ム部60が4対形成されており、一対の吸気側カム部6
0は、夫々、各シリンダ6に対して設けられた分岐吸気
ポート7の分岐部分におけるシリンダ6に対する一対の
開口部を夫々開閉する一対の吸気弁20を駆動するもの
とされている。一方、排気側カム軸52にも、対を成す
排気側カム部63が4対形成されており、一対の排気側
カム部63は、夫々、各シリンダ6に対して設けられた
分岐排気ポート9の分岐部分におけるシリンダ6に対す
る一対の開口部を夫々開閉する一対の排気弁23を駆動
するものとされている。そして、一対の吸気側カム部6
0は、一対の吸気弁20に同時に開閉動作を行わせ、ま
た、一対の排気側カム部63は、一対の排気弁23に同
時に開閉動作を行わせる。
【0026】油圧回路部49は制御ブロック50により
制御されるが、制御ブロック50には、エンジン回転数
センサ65から得られるエンジン回転数をあらわす検出
出力信号Sn,クランク回転角センサ66から得られる
クランク回転角をあらわす検出出力信号Sc,エアフロ
ーセンサ26から得られる吸気流量をあらわす検出出力
信号Sa、及び、スロットル開度センサ27Aから得ら
れるスロットル開度をあらわす検出出力信号St等のエ
ンジン本体1の運転状態をあらわす各種検出出力信号が
供給される。そして、制御ブロック50は、供給される
各種検出出力信号に基づいて形成した制御信号Coを油
圧回路部49に供給し、エンジン本体1の運転状態に応
じて、油圧回路部49の可変バルブタイミング機構45
におけるピストン部材59に対する作動油圧の供給状態
を制御する。
制御されるが、制御ブロック50には、エンジン回転数
センサ65から得られるエンジン回転数をあらわす検出
出力信号Sn,クランク回転角センサ66から得られる
クランク回転角をあらわす検出出力信号Sc,エアフロ
ーセンサ26から得られる吸気流量をあらわす検出出力
信号Sa、及び、スロットル開度センサ27Aから得ら
れるスロットル開度をあらわす検出出力信号St等のエ
ンジン本体1の運転状態をあらわす各種検出出力信号が
供給される。そして、制御ブロック50は、供給される
各種検出出力信号に基づいて形成した制御信号Coを油
圧回路部49に供給し、エンジン本体1の運転状態に応
じて、油圧回路部49の可変バルブタイミング機構45
におけるピストン部材59に対する作動油圧の供給状態
を制御する。
【0027】油圧回路部49は、制御ブロック50から
の制御信号Coによる制御のもとに、例えば、エンジン
本体1の運転状態が、図3の特性図に示される、前述の
領域T内のものとされた、低速及び低負荷運転状態に対
応する領域Xにあるときには、可変バルブタイミング機
構45におけるピストン部材59に作動油圧を作用させ
ない状態をとる。斯かるもとにおいては、一対の吸気弁
20の夫々は、吸気側カム軸51の回転に伴う一対の吸
気側カム部60の回動に従って、共に、縦軸に開弁変位
量Dsがとられ、横軸に時間tがとられてあらわされる
図5の特性図における曲線αにより示される如くの開弁
変位量をもって作動するものとされ、排気行程における
上死点TDCeより早い時点tbにおいて閉弁状態から
開弁状態への移行を開始し、その後最大開弁変位量をと
る開弁状態を経て、次の吸入行程における下死点BDC
iより遅い時点teにおいて開弁状態から閉弁状態への
移行を完了するものとされる。一方、一対の排気弁23
の夫々は、排気側カム軸52の回転に伴う一対の排気側
カム部63の回動に従って、図5の特性図における曲線
βにより示される如くの開弁変位量をもって作動するも
のとされ、爆発行程における下死点BDCcより早い時
点において閉弁状態から開弁状態への移行を開始し、そ
の後最大開弁変位量をとる開弁状態を経るとともに、時
点taにおいては開弁状態におかれ、次の排気行程にお
ける上死点TDCeより遅い時点tcにおいて開弁状態
から閉弁状態への移行を完了するものとされる。それに
より、一対の吸気弁20と一対の排気弁23とが共に開
弁状態とされるオーバーラップ期間TAが、時点tbか
ら時点tcまでの比較的短い期間として設定される。
の制御信号Coによる制御のもとに、例えば、エンジン
本体1の運転状態が、図3の特性図に示される、前述の
領域T内のものとされた、低速及び低負荷運転状態に対
応する領域Xにあるときには、可変バルブタイミング機
構45におけるピストン部材59に作動油圧を作用させ
ない状態をとる。斯かるもとにおいては、一対の吸気弁
20の夫々は、吸気側カム軸51の回転に伴う一対の吸
気側カム部60の回動に従って、共に、縦軸に開弁変位
量Dsがとられ、横軸に時間tがとられてあらわされる
図5の特性図における曲線αにより示される如くの開弁
変位量をもって作動するものとされ、排気行程における
上死点TDCeより早い時点tbにおいて閉弁状態から
開弁状態への移行を開始し、その後最大開弁変位量をと
る開弁状態を経て、次の吸入行程における下死点BDC
iより遅い時点teにおいて開弁状態から閉弁状態への
移行を完了するものとされる。一方、一対の排気弁23
の夫々は、排気側カム軸52の回転に伴う一対の排気側
カム部63の回動に従って、図5の特性図における曲線
βにより示される如くの開弁変位量をもって作動するも
のとされ、爆発行程における下死点BDCcより早い時
点において閉弁状態から開弁状態への移行を開始し、そ
の後最大開弁変位量をとる開弁状態を経るとともに、時
点taにおいては開弁状態におかれ、次の排気行程にお
ける上死点TDCeより遅い時点tcにおいて開弁状態
から閉弁状態への移行を完了するものとされる。それに
より、一対の吸気弁20と一対の排気弁23とが共に開
弁状態とされるオーバーラップ期間TAが、時点tbか
ら時点tcまでの比較的短い期間として設定される。
【0028】これに対して、油圧回路部49は、エンジ
ン本体1の運転状態が、図3の特性図に示される、高速
又は高負荷運転状態に対応する領域を含むものとされ
た、領域X以外の領域にあるときには、可変バルブタイ
ミング機構45におけるピストン部材59に作動油圧を
作用させる状態をとる。斯かるもとにおいては、ピスト
ン部材59が油圧回路部49からの作動油圧の作用によ
り、コイルスプリング58の付勢力に抗して吸気側カム
軸51に沿って移動せしめられ、吸気側カム軸51の回
転が排気側カム軸52の回転に対して進み側のものとな
る相互回転位相変化が生ぜしめられる。それにより、一
対の排気弁23の夫々の作動は変化せしめられず、図5
の特性図における曲線βにより示される如くの開弁変位
量をとるものとされるのに対して、一対の吸気弁20
は、吸気側カム軸51の回転に伴う一対の吸気側カム部
60の回動に従って、共に、図5の特性図における曲線
γにより示される如くの開弁変位量をもって作動するも
のとされ、排気行程における上死点TDCeより早い時
点tbよりさらに早い時点taにおいて閉弁状態から開
弁状態への移行を開始し、その後最大開弁変位量をとる
開弁状態を経て、次の吸入行程における下死点BDCi
より遅く、時点teより早い時点tdにおいて開弁状態
から閉弁状態への移行を完了するものとされる。即ち、
このとき一対の吸気弁20が閉弁状態から開弁状態への
移行を開始する時点ta、及び、その後の一対の吸気弁
20が開弁状態から閉弁状態への移行を完了する時点t
dは、夫々、エンジン本体1の運転状態が低速及び低負
荷運転状態に対応する領域Xにあるもとで、一対の吸気
弁20が閉弁状態から開弁状態への移行を開始する時点
tb、及び、その後の一対の吸気弁20が開弁状態から
閉弁状態への移行を完了する時点teに比して早められ
たものとされるのであり、それによって、斯かる際に一
対の吸気弁20と一対の排気弁23とが共に開弁状態と
されるオーバーラップ期間TBが、比較的長い期間とし
て設定されることになる。
ン本体1の運転状態が、図3の特性図に示される、高速
又は高負荷運転状態に対応する領域を含むものとされ
た、領域X以外の領域にあるときには、可変バルブタイ
ミング機構45におけるピストン部材59に作動油圧を
作用させる状態をとる。斯かるもとにおいては、ピスト
ン部材59が油圧回路部49からの作動油圧の作用によ
り、コイルスプリング58の付勢力に抗して吸気側カム
軸51に沿って移動せしめられ、吸気側カム軸51の回
転が排気側カム軸52の回転に対して進み側のものとな
る相互回転位相変化が生ぜしめられる。それにより、一
対の排気弁23の夫々の作動は変化せしめられず、図5
の特性図における曲線βにより示される如くの開弁変位
量をとるものとされるのに対して、一対の吸気弁20
は、吸気側カム軸51の回転に伴う一対の吸気側カム部
60の回動に従って、共に、図5の特性図における曲線
γにより示される如くの開弁変位量をもって作動するも
のとされ、排気行程における上死点TDCeより早い時
点tbよりさらに早い時点taにおいて閉弁状態から開
弁状態への移行を開始し、その後最大開弁変位量をとる
開弁状態を経て、次の吸入行程における下死点BDCi
より遅く、時点teより早い時点tdにおいて開弁状態
から閉弁状態への移行を完了するものとされる。即ち、
このとき一対の吸気弁20が閉弁状態から開弁状態への
移行を開始する時点ta、及び、その後の一対の吸気弁
20が開弁状態から閉弁状態への移行を完了する時点t
dは、夫々、エンジン本体1の運転状態が低速及び低負
荷運転状態に対応する領域Xにあるもとで、一対の吸気
弁20が閉弁状態から開弁状態への移行を開始する時点
tb、及び、その後の一対の吸気弁20が開弁状態から
閉弁状態への移行を完了する時点teに比して早められ
たものとされるのであり、それによって、斯かる際に一
対の吸気弁20と一対の排気弁23とが共に開弁状態と
されるオーバーラップ期間TBが、比較的長い期間とし
て設定されることになる。
【0029】このように、一対の吸気弁20と一対の排
気弁23とが共に開弁状態とされるオーバーラップ期間
が比較的長い期間とされ、かつ、エンジン本体1の運転
状態が図3の特性図に示される領域Tにあって、機械式
過給機31が過給動作状態におかれているもとでは、各
シリンダ6において燃焼後残留ガスの掃気が良好に行わ
れ、それによって、各シリンダ6内の温度上昇が抑制さ
れて、ノッキング現象の発生が効果的に抑制される。
気弁23とが共に開弁状態とされるオーバーラップ期間
が比較的長い期間とされ、かつ、エンジン本体1の運転
状態が図3の特性図に示される領域Tにあって、機械式
過給機31が過給動作状態におかれているもとでは、各
シリンダ6において燃焼後残留ガスの掃気が良好に行わ
れ、それによって、各シリンダ6内の温度上昇が抑制さ
れて、ノッキング現象の発生が効果的に抑制される。
【0030】上述の構成に加えて、図1及び図2に示さ
れる例においては、エンジン本体1における4個の分岐
吸気ポート7の夫々と排気マニホールド13における4
個の個別通路14の夫々との間には、各シリンダ6から
それに接続された個別通路14に排出された排気ガスの
一部を、排圧を利用して各分岐吸気ポート7へと還流さ
せる排気還流通路部70が設けられている。排気還流通
路部70は、4個の分岐吸気ポート7に夫々対応する4
つの個別吸気側排気通路71,排気マニホールド13に
おける4個の個別通路14に夫々対応する4個の個別排
気側排気通路72、及び、個別吸気側排気通路71及び
個別排気側排気通路72を連結する共通排気通路73を
含んで構成されている。
れる例においては、エンジン本体1における4個の分岐
吸気ポート7の夫々と排気マニホールド13における4
個の個別通路14の夫々との間には、各シリンダ6から
それに接続された個別通路14に排出された排気ガスの
一部を、排圧を利用して各分岐吸気ポート7へと還流さ
せる排気還流通路部70が設けられている。排気還流通
路部70は、4個の分岐吸気ポート7に夫々対応する4
つの個別吸気側排気通路71,排気マニホールド13に
おける4個の個別通路14に夫々対応する4個の個別排
気側排気通路72、及び、個別吸気側排気通路71及び
個別排気側排気通路72を連結する共通排気通路73を
含んで構成されている。
【0031】排気還流通路部70における個別吸気側排
気通路71の夫々は、分岐吸気ポート7に、それを含む
個別吸気通路部39における個別燃料噴射弁38と一対
の吸気弁20との間の部分となる位置をもって開口せし
められ、また、個別排気側排気通路72の夫々は、排気
マニホールド13における個別通路14に開口せしめら
れている。そして、個別排気側排気通路72の夫々に
は、逆止弁75が設けられている。排気還流通路部70
の共通排気通路73には、分岐吸気ポート7を通じてシ
リンダ6に還流される排気ガスによるシリンダ6内の温
度上昇を防止すべく、個別排気側排気通路72から個別
吸気側排気通路71へ流れる排気ガスを冷却するための
冷却部74,冷却部74より下流側に位置し、排気ガス
をその脈動を抑制すべく貯留する貯留室部76、及び、
貯留室部76よりさらに下流側に位置する流量調整弁7
7が設けられている。流量調整弁77は、それに供給さ
れる制御信号SQによる制御のもとにエンジン本体1の
運転状態に応じて開弁期間が変化せしめられ、エンジン
負荷及びエンジン回転数が高い程開弁期間が長くされ
て、各分岐吸気ポート7に供給される排気ガスを増量さ
せるものとされている。
気通路71の夫々は、分岐吸気ポート7に、それを含む
個別吸気通路部39における個別燃料噴射弁38と一対
の吸気弁20との間の部分となる位置をもって開口せし
められ、また、個別排気側排気通路72の夫々は、排気
マニホールド13における個別通路14に開口せしめら
れている。そして、個別排気側排気通路72の夫々に
は、逆止弁75が設けられている。排気還流通路部70
の共通排気通路73には、分岐吸気ポート7を通じてシ
リンダ6に還流される排気ガスによるシリンダ6内の温
度上昇を防止すべく、個別排気側排気通路72から個別
吸気側排気通路71へ流れる排気ガスを冷却するための
冷却部74,冷却部74より下流側に位置し、排気ガス
をその脈動を抑制すべく貯留する貯留室部76、及び、
貯留室部76よりさらに下流側に位置する流量調整弁7
7が設けられている。流量調整弁77は、それに供給さ
れる制御信号SQによる制御のもとにエンジン本体1の
運転状態に応じて開弁期間が変化せしめられ、エンジン
負荷及びエンジン回転数が高い程開弁期間が長くされ
て、各分岐吸気ポート7に供給される排気ガスを増量さ
せるものとされている。
【0032】上述の如くに、各シリンダ6から排気マニ
ホールド13における個別通路14に排出された排気ガ
スの一部が、各分岐吸気ポート7における個別燃料噴射
弁38と一対の吸気弁20との間に供給されることによ
り、各シリンダ6について、一対の吸気弁20が閉弁状
態にあるとき、分岐吸気ポート7内における一対の吸気
弁20の上流側は排気ガスが充満した状態とされる。そ
れにより、一対の吸気弁20が閉弁状態から開弁状態へ
と移行する吸入行程の初期における、一対の吸気弁20
と一対の排気弁23との両者が開弁状態とされるオーバ
ーラップ期間において、共通燃料噴射弁40及び個別燃
料噴射弁38により噴射供給された燃料を含んだ混合気
は、一対の吸気弁20の上流側に充満していた排気ガス
に後続するものとして、一対の吸気弁20を通じてシリ
ンダ6に流入するものとされる。従って、オーバーラッ
プ期間においては、先ず、一対の吸気弁20の上流側に
充満していた排気ガスが混合気に先行してシリンダ6内
に流入して吹き抜け、それにより、シリンダ6の上方に
臨設された点火プラグ19の電極が冷却され、また、そ
の電極の周囲に排気ガスが残存することになって、シリ
ンダ6内に流入した混合気が点火プラグ19の電極との
接触を阻止され、その結果、混合気がそれに含まれる燃
料の霧化状態が良好であって良質な燃焼性に優れたもの
とされる場合にも、シリンダ6内の混合気が点火状態に
はないが比較的高温とされた点火プラグ19の電極に触
れることにより不所望に着火して、シリンダ6から個別
吸気通路部39側へと火炎が伝播することになる事態の
発生が回避される。
ホールド13における個別通路14に排出された排気ガ
スの一部が、各分岐吸気ポート7における個別燃料噴射
弁38と一対の吸気弁20との間に供給されることによ
り、各シリンダ6について、一対の吸気弁20が閉弁状
態にあるとき、分岐吸気ポート7内における一対の吸気
弁20の上流側は排気ガスが充満した状態とされる。そ
れにより、一対の吸気弁20が閉弁状態から開弁状態へ
と移行する吸入行程の初期における、一対の吸気弁20
と一対の排気弁23との両者が開弁状態とされるオーバ
ーラップ期間において、共通燃料噴射弁40及び個別燃
料噴射弁38により噴射供給された燃料を含んだ混合気
は、一対の吸気弁20の上流側に充満していた排気ガス
に後続するものとして、一対の吸気弁20を通じてシリ
ンダ6に流入するものとされる。従って、オーバーラッ
プ期間においては、先ず、一対の吸気弁20の上流側に
充満していた排気ガスが混合気に先行してシリンダ6内
に流入して吹き抜け、それにより、シリンダ6の上方に
臨設された点火プラグ19の電極が冷却され、また、そ
の電極の周囲に排気ガスが残存することになって、シリ
ンダ6内に流入した混合気が点火プラグ19の電極との
接触を阻止され、その結果、混合気がそれに含まれる燃
料の霧化状態が良好であって良質な燃焼性に優れたもの
とされる場合にも、シリンダ6内の混合気が点火状態に
はないが比較的高温とされた点火プラグ19の電極に触
れることにより不所望に着火して、シリンダ6から個別
吸気通路部39側へと火炎が伝播することになる事態の
発生が回避される。
【0033】また、このようなオーバーラップ期間にお
いて、混合気に先行して一対の吸気弁20を通じてシリ
ンダ6に流入する排気ガスの存在により、混合気の一対
の吸気弁20側から一対の排気弁23側への吹抜けが抑
制され、それにより、各シリンダ6についてノッキング
現象の発生を抑制する観点からオーバーラップ期間が比
較的長くなるように設定される場合にも、混合気が一対
の吸気弁20側から一対の排気弁23側へと吹き抜ける
ことにより生じる、燃料の排気マニホールド13におけ
る個別通路14側への吹抜量が低減されることになる。
いて、混合気に先行して一対の吸気弁20を通じてシリ
ンダ6に流入する排気ガスの存在により、混合気の一対
の吸気弁20側から一対の排気弁23側への吹抜けが抑
制され、それにより、各シリンダ6についてノッキング
現象の発生を抑制する観点からオーバーラップ期間が比
較的長くなるように設定される場合にも、混合気が一対
の吸気弁20側から一対の排気弁23側へと吹き抜ける
ことにより生じる、燃料の排気マニホールド13におけ
る個別通路14側への吹抜量が低減されることになる。
【0034】なお、排気還流通路部70の共通排気通路
73には、冷却部74により冷却された排気ガスを貯留
する貯留室部76及びその下流に位置する流量調整弁7
7が設けられており、斯かる貯留室部76からの排気ガ
スが流量調整弁77を通じて各分岐吸気ポート7におけ
る個別燃料噴射弁38と一対の吸気弁20との間に供給
されるので、各分岐吸気ポート7における一対の吸気弁
20の上流側に対する排気ガスの供給が、エンジン本体
1の運転状態の変動が著しい場合にも、安定した供給量
をもって行われることになる。
73には、冷却部74により冷却された排気ガスを貯留
する貯留室部76及びその下流に位置する流量調整弁7
7が設けられており、斯かる貯留室部76からの排気ガ
スが流量調整弁77を通じて各分岐吸気ポート7におけ
る個別燃料噴射弁38と一対の吸気弁20との間に供給
されるので、各分岐吸気ポート7における一対の吸気弁
20の上流側に対する排気ガスの供給が、エンジン本体
1の運転状態の変動が著しい場合にも、安定した供給量
をもって行われることになる。
【0035】なお、上述の例においては、共通吸気通路
部10に機械式過給機31が配設されて、エンジン本体
1における複数のシリンダ6の夫々についての吸気充填
効率が高められるようにされているが、本発明に係るエ
ンジンの吸気装置にあっては、機械式過給機31に代え
て、排気ガスが利用されて駆動されるターボ過給機が用
いられ、それによりエンジン本体1における複数のシリ
ンダ6の夫々についての吸気充填効率が高められるよう
にされてもよい。
部10に機械式過給機31が配設されて、エンジン本体
1における複数のシリンダ6の夫々についての吸気充填
効率が高められるようにされているが、本発明に係るエ
ンジンの吸気装置にあっては、機械式過給機31に代え
て、排気ガスが利用されて駆動されるターボ過給機が用
いられ、それによりエンジン本体1における複数のシリ
ンダ6の夫々についての吸気充填効率が高められるよう
にされてもよい。
【0036】図6は、本発明に係るエンジンの吸気装置
の第2の例を示す。図6においては、直列4シリンダ型
とされたエンジン本体81には、一対の吸気弁82によ
り開閉制御される分岐吸気ポート83、及び、一対の排
気弁84により開閉制御される分岐排気ポート85が4
つのシリンダ86の夫々に設けられている。4個の分岐
吸気ポート83の夫々の上流側端部は吸気側個別通路8
7に接続されていて、分岐吸気ポート83及び吸気側個
別通路87によって個別吸気通路部88が形成されてい
る。一方4個の分岐排気ポート85の下流側端部は、排
気マニホールド89における個別通路部91,92,9
3及び94に夫々接続されている。また、各シリンダ8
6の上方には、点火プラグ95が配されている。
の第2の例を示す。図6においては、直列4シリンダ型
とされたエンジン本体81には、一対の吸気弁82によ
り開閉制御される分岐吸気ポート83、及び、一対の排
気弁84により開閉制御される分岐排気ポート85が4
つのシリンダ86の夫々に設けられている。4個の分岐
吸気ポート83の夫々の上流側端部は吸気側個別通路8
7に接続されていて、分岐吸気ポート83及び吸気側個
別通路87によって個別吸気通路部88が形成されてい
る。一方4個の分岐排気ポート85の下流側端部は、排
気マニホールド89における個別通路部91,92,9
3及び94に夫々接続されている。また、各シリンダ8
6の上方には、点火プラグ95が配されている。
【0037】4個の個別吸気通路部88は、共通吸気通
路部100の下流側部分を形成するサージタンク101
に接続されており、従って、4個のシリンダ86の夫々
は、分岐吸気ポート83及び吸気側個別通路87から成
る個別吸気通路部88を通じて、共通吸気通路部100
の下流側部分を形成するサージタンク101に連結され
ていることになる。そして、個別吸気通路部88を形成
する吸気側個別通路87に、個別燃料噴射弁102が配
設されている。
路部100の下流側部分を形成するサージタンク101
に接続されており、従って、4個のシリンダ86の夫々
は、分岐吸気ポート83及び吸気側個別通路87から成
る個別吸気通路部88を通じて、共通吸気通路部100
の下流側部分を形成するサージタンク101に連結され
ていることになる。そして、個別吸気通路部88を形成
する吸気側個別通路87に、個別燃料噴射弁102が配
設されている。
【0038】共通吸気通路部100には、その上流側か
ら順次、吸気取入口部を備えたエアクリーナ105,エ
アフローセンサ106,スロットル開度センサ107A
を伴ったスロットル弁107、及び、サージタンク10
1が配されている。そして、サージタンク101には、
4個のシリンダ86に対して共通な共通燃料噴射弁10
8が配設されている。
ら順次、吸気取入口部を備えたエアクリーナ105,エ
アフローセンサ106,スロットル開度センサ107A
を伴ったスロットル弁107、及び、サージタンク10
1が配されている。そして、サージタンク101には、
4個のシリンダ86に対して共通な共通燃料噴射弁10
8が配設されている。
【0039】共通燃料噴射弁108は、例えば、エンジ
ン本体81の運転時においてクランク軸が180度回転
する毎に燃料噴射動作を行うものとされており、一方、
4個の個別燃料噴射弁102の夫々は、例えば、対応す
るシリンダ86についての吸入行程中に燃料噴射動作を
行うものとされている。そして、共通燃料噴射弁108
は、各シリンダ86にエンジン本体81の運転状態に応
じて供給されるべき燃料量の主要部分についての噴射供
給を受け持ち、一方、各個別燃料噴射弁102は、共通
燃料噴射弁108により噴射供給される燃料量に対する
補足分に相当する燃料量を噴射供給し、各シリンダ86
に供給される燃料量を要求される急激な変化に追従させ
る。このように、共通燃料噴射弁108による燃料の噴
射供給が各個別吸気通路部88より上流側のサージタン
ク101において行われることにより、サージタンク1
01及び各個別吸気通路部88において燃料の霧化状態
が良好なものとされて、各個別吸気通路部88からそれ
に対応するシリンダ86内にかけて、良質で燃焼性に優
れた混合気が形成されることになり、また、各個別燃料
噴射弁102による燃料の噴射供給が各個別吸気通路部
88を形成する吸気側個別通路87において行われるこ
とにより、各シリンダ86に供給される燃料量に要求さ
れる燃料量変化に対する応答遅れが抑制される。
ン本体81の運転時においてクランク軸が180度回転
する毎に燃料噴射動作を行うものとされており、一方、
4個の個別燃料噴射弁102の夫々は、例えば、対応す
るシリンダ86についての吸入行程中に燃料噴射動作を
行うものとされている。そして、共通燃料噴射弁108
は、各シリンダ86にエンジン本体81の運転状態に応
じて供給されるべき燃料量の主要部分についての噴射供
給を受け持ち、一方、各個別燃料噴射弁102は、共通
燃料噴射弁108により噴射供給される燃料量に対する
補足分に相当する燃料量を噴射供給し、各シリンダ86
に供給される燃料量を要求される急激な変化に追従させ
る。このように、共通燃料噴射弁108による燃料の噴
射供給が各個別吸気通路部88より上流側のサージタン
ク101において行われることにより、サージタンク1
01及び各個別吸気通路部88において燃料の霧化状態
が良好なものとされて、各個別吸気通路部88からそれ
に対応するシリンダ86内にかけて、良質で燃焼性に優
れた混合気が形成されることになり、また、各個別燃料
噴射弁102による燃料の噴射供給が各個別吸気通路部
88を形成する吸気側個別通路87において行われるこ
とにより、各シリンダ86に供給される燃料量に要求さ
れる燃料量変化に対する応答遅れが抑制される。
【0040】排気マニホールド89における個別通路部
91〜94は、それらのうちの点火順序が隣り合わない
ものとされた2個のシリンダ86に夫々接続された2個
が相互に合流せしめられて合流部110及び111を形
成するとともに、合流部110及び111がそれらの下
流側でさらに合流せしめられて、共通排気通路部112
の上流側端部に接続されており、共通排気通路部112
には、消音器113が配設されている。そして、排気マ
ニホールド89における個別通路部91〜94の夫々
は、その長さが選定されて、所定の状態のもとに気柱共
鳴を生じるものとされており、それにより、各シリンダ
86から排気マニホールド89への排気ガスの導出が、
動的効果をもって極めて効果的になされる状態が得られ
る。
91〜94は、それらのうちの点火順序が隣り合わない
ものとされた2個のシリンダ86に夫々接続された2個
が相互に合流せしめられて合流部110及び111を形
成するとともに、合流部110及び111がそれらの下
流側でさらに合流せしめられて、共通排気通路部112
の上流側端部に接続されており、共通排気通路部112
には、消音器113が配設されている。そして、排気マ
ニホールド89における個別通路部91〜94の夫々
は、その長さが選定されて、所定の状態のもとに気柱共
鳴を生じるものとされており、それにより、各シリンダ
86から排気マニホールド89への排気ガスの導出が、
動的効果をもって極めて効果的になされる状態が得られ
る。
【0041】また、エンジン本体81における4個のシ
リンダ86に夫々接続された4個の個別吸気通路部88
の夫々と排気マニホールド89における4個の個別通路
部91〜94の夫々との間には、各シリンダ86からそ
れに接続された個別通路部91,92,93もしくは9
4に排出された排気ガスの一部を、排圧を利用して各個
別吸気通路部88へと還流させる排気還流通路部115
が設けられている。排気還流通路部115は、4個の個
別吸気通路部88に夫々対応する4つの個別吸気側排気
通路116,排気マニホールド89における4個の個別
通路部91〜94に夫々対応する4個の個別排気側排気
通路117、及び、個別吸気側排気通路116及び個別
排気側排気通路117を連結する共通排気通路118を
含んで構成されている。
リンダ86に夫々接続された4個の個別吸気通路部88
の夫々と排気マニホールド89における4個の個別通路
部91〜94の夫々との間には、各シリンダ86からそ
れに接続された個別通路部91,92,93もしくは9
4に排出された排気ガスの一部を、排圧を利用して各個
別吸気通路部88へと還流させる排気還流通路部115
が設けられている。排気還流通路部115は、4個の個
別吸気通路部88に夫々対応する4つの個別吸気側排気
通路116,排気マニホールド89における4個の個別
通路部91〜94に夫々対応する4個の個別排気側排気
通路117、及び、個別吸気側排気通路116及び個別
排気側排気通路117を連結する共通排気通路118を
含んで構成されている。
【0042】排気還流通路部115における個別吸気側
排気通路116の夫々は、個別吸気通路部88における
個別燃料噴射弁102と一対の吸気弁82との間の部分
に開口せしめられ、また、個別排気側排気通路117
は、夫々、排気マニホールド89における個別通路部9
1〜94に開口せしめられている。そして、個別排気側
排気通路117の夫々には、逆止弁120が設けられて
いる。
排気通路116の夫々は、個別吸気通路部88における
個別燃料噴射弁102と一対の吸気弁82との間の部分
に開口せしめられ、また、個別排気側排気通路117
は、夫々、排気マニホールド89における個別通路部9
1〜94に開口せしめられている。そして、個別排気側
排気通路117の夫々には、逆止弁120が設けられて
いる。
【0043】排気還流通路部115の共通排気通路11
8には、個別吸気通路部88を形成する分岐吸気ポート
83を通じてシリンダ86に還流される排気ガスによる
シリンダ86内の温度上昇を防止すべく、個別排気側排
気通路117から個別吸気側排気通路116へ流れる排
気ガスを冷却するための冷却部121,冷却部121よ
り下流側に位置し、排気ガスをその脈動を抑制すべく貯
留する貯留室部122、及び、貯留室部122よりさら
に下流側に位置する流量調整弁123が設けられてい
る。流量調整弁123は、それに供給される制御信号S
Q’による制御のもとにエンジン本体81の運転状態に
応じて開弁期間が変化せしめられ、エンジン負荷及びエ
ンジン回転数が高い程開弁期間が長くされて、各個別吸
気通路部88に供給される排気ガスを増量させるものと
されている。
8には、個別吸気通路部88を形成する分岐吸気ポート
83を通じてシリンダ86に還流される排気ガスによる
シリンダ86内の温度上昇を防止すべく、個別排気側排
気通路117から個別吸気側排気通路116へ流れる排
気ガスを冷却するための冷却部121,冷却部121よ
り下流側に位置し、排気ガスをその脈動を抑制すべく貯
留する貯留室部122、及び、貯留室部122よりさら
に下流側に位置する流量調整弁123が設けられてい
る。流量調整弁123は、それに供給される制御信号S
Q’による制御のもとにエンジン本体81の運転状態に
応じて開弁期間が変化せしめられ、エンジン負荷及びエ
ンジン回転数が高い程開弁期間が長くされて、各個別吸
気通路部88に供給される排気ガスを増量させるものと
されている。
【0044】上述の如くに、各シリンダ86から排気マ
ニホールド89における個別通路部91,92,93も
しくは94に排出された排気ガスの一部が、各個別吸気
通路部88における個別燃料噴射弁102と一対の吸気
弁82との間に供給されることにより、各シリンダ86
について、一対の吸気弁82が閉弁状態にあるとき、個
別吸気通路部88を形成する分岐吸気ポート83内にお
ける一対の吸気弁82の上流側は排気ガスが充満した状
態とされる。それにより、一対の吸気弁82が閉弁状態
から開弁状態へと移行する吸入行程の初期における、一
対の吸気弁82と一対の排気弁84との両者が開弁状態
とされるオーバーラップ期間において、共通燃料噴射弁
108及び個別燃料噴射弁102により噴射供給された
燃料を含んだ混合気は、一対の吸気弁82の上流側に充
満していた排気ガスに後続するものとして、一対の吸気
弁82を通じてシリンダ86に流入するものとされる。
従って、オーバーラップ期間においては、先ず、一対の
吸気弁82の上流側に充満していた排気ガスが混合気に
先行してシリンダ86内に流入して吹き抜け、それによ
り、シリンダ86の上方に臨設された点火プラグ95の
電極が冷却され、また、その電極の周囲に排気ガスが残
存することになって、シリンダ86内に流入した混合気
が点火プラグ95の電極との接触を阻止され、その結
果、混合気がそれに含まれる燃料の霧化状態が良好であ
って良質な燃焼性に優れたものとされる場合にも、シリ
ンダ86内の混合気が点火状態にはないが比較的高温と
された点火プラグ95の電極に触れることにより不所望
に着火して、シリンダ86から個別吸気通路部88側へ
と火炎が伝播することになる事態の発生が回避される。
ニホールド89における個別通路部91,92,93も
しくは94に排出された排気ガスの一部が、各個別吸気
通路部88における個別燃料噴射弁102と一対の吸気
弁82との間に供給されることにより、各シリンダ86
について、一対の吸気弁82が閉弁状態にあるとき、個
別吸気通路部88を形成する分岐吸気ポート83内にお
ける一対の吸気弁82の上流側は排気ガスが充満した状
態とされる。それにより、一対の吸気弁82が閉弁状態
から開弁状態へと移行する吸入行程の初期における、一
対の吸気弁82と一対の排気弁84との両者が開弁状態
とされるオーバーラップ期間において、共通燃料噴射弁
108及び個別燃料噴射弁102により噴射供給された
燃料を含んだ混合気は、一対の吸気弁82の上流側に充
満していた排気ガスに後続するものとして、一対の吸気
弁82を通じてシリンダ86に流入するものとされる。
従って、オーバーラップ期間においては、先ず、一対の
吸気弁82の上流側に充満していた排気ガスが混合気に
先行してシリンダ86内に流入して吹き抜け、それによ
り、シリンダ86の上方に臨設された点火プラグ95の
電極が冷却され、また、その電極の周囲に排気ガスが残
存することになって、シリンダ86内に流入した混合気
が点火プラグ95の電極との接触を阻止され、その結
果、混合気がそれに含まれる燃料の霧化状態が良好であ
って良質な燃焼性に優れたものとされる場合にも、シリ
ンダ86内の混合気が点火状態にはないが比較的高温と
された点火プラグ95の電極に触れることにより不所望
に着火して、シリンダ86から個別吸気通路部88側へ
と火炎が伝播することになる事態の発生が回避される。
【0045】また、このようなオーバーラップ期間にお
いて、混合気に先行して一対の吸気弁82を通じてシリ
ンダ86に流入する排気ガスの存在により、混合気の一
対の吸気弁82側から一対の排気弁84側への吹抜けが
抑制され、それにより、各シリンダ86についてノッキ
ング現象の発生を抑制する観点からオーバーラップ期間
が比較的長くなるよう設定される場合にも、混合気が一
対の吸気弁82側から一対の排気弁84側へと吹き抜け
ることにより生じる、燃料の排気マニホールド89にお
ける個別通路部91〜94側への吹抜量が低減されるこ
とになる。
いて、混合気に先行して一対の吸気弁82を通じてシリ
ンダ86に流入する排気ガスの存在により、混合気の一
対の吸気弁82側から一対の排気弁84側への吹抜けが
抑制され、それにより、各シリンダ86についてノッキ
ング現象の発生を抑制する観点からオーバーラップ期間
が比較的長くなるよう設定される場合にも、混合気が一
対の吸気弁82側から一対の排気弁84側へと吹き抜け
ることにより生じる、燃料の排気マニホールド89にお
ける個別通路部91〜94側への吹抜量が低減されるこ
とになる。
【0046】上述の第1及び第2の例においては、それ
らのいずれにおいても、エンジン本体1あるいはエンジ
ン本体81における4個のシリンダ6あるいはシリンダ
86の夫々について、それに対応する個別吸気通路部3
9あるいは個別吸気通路部88における個別燃料噴射弁
38あるいは個別燃料噴射弁102と吸気弁20あるい
は吸気弁82との間の部分に、排気還流通路部70もし
くは排気還流通路部115による排気ガスの供給がなさ
れ、吸気弁20あるいは吸気弁82が閉弁状態とされる
とき、個別吸気通路部39あるいは個別吸気通路部88
の下流側部分を形成する分岐吸気ポート7あるいは分岐
吸気ポート83における吸気弁20あるいは吸気弁82
より上流側の部分が、排気ガスが充満した状態におかれ
るようにされているが、斯かる際において分岐吸気ポー
ト7あるいは分岐吸気ポート83における吸気弁20あ
るいは吸気弁82より上流側の部分は、必ずしも排気ガ
スが充満した状態におかれる必要はなく、不燃性ガスが
充満した状態におかれればよい。従って、本発明に係る
エンジンの吸気装置にあっては、エンジン本体における
複数のシリンダの夫々について、それに対応する個別吸
気通路部における個別燃料噴射弁と吸気弁との間の部分
に、排気ガスに代えて、例えば、水蒸気、あるいは、吸
気取入口部から共通吸気通路部に取り込まれる新気等の
不燃性ガスの供給がなされ、それにより、各シリンダに
ついて、それに対応する吸気弁が閉弁状態とされると
き、個別吸気通路部の下流側部分を形成する分岐吸気ポ
ートにおける吸気弁より上流側の部分が、不燃性ガスが
充満した状態におかれるようになすこともできる。
らのいずれにおいても、エンジン本体1あるいはエンジ
ン本体81における4個のシリンダ6あるいはシリンダ
86の夫々について、それに対応する個別吸気通路部3
9あるいは個別吸気通路部88における個別燃料噴射弁
38あるいは個別燃料噴射弁102と吸気弁20あるい
は吸気弁82との間の部分に、排気還流通路部70もし
くは排気還流通路部115による排気ガスの供給がなさ
れ、吸気弁20あるいは吸気弁82が閉弁状態とされる
とき、個別吸気通路部39あるいは個別吸気通路部88
の下流側部分を形成する分岐吸気ポート7あるいは分岐
吸気ポート83における吸気弁20あるいは吸気弁82
より上流側の部分が、排気ガスが充満した状態におかれ
るようにされているが、斯かる際において分岐吸気ポー
ト7あるいは分岐吸気ポート83における吸気弁20あ
るいは吸気弁82より上流側の部分は、必ずしも排気ガ
スが充満した状態におかれる必要はなく、不燃性ガスが
充満した状態におかれればよい。従って、本発明に係る
エンジンの吸気装置にあっては、エンジン本体における
複数のシリンダの夫々について、それに対応する個別吸
気通路部における個別燃料噴射弁と吸気弁との間の部分
に、排気ガスに代えて、例えば、水蒸気、あるいは、吸
気取入口部から共通吸気通路部に取り込まれる新気等の
不燃性ガスの供給がなされ、それにより、各シリンダに
ついて、それに対応する吸気弁が閉弁状態とされると
き、個別吸気通路部の下流側部分を形成する分岐吸気ポ
ートにおける吸気弁より上流側の部分が、不燃性ガスが
充満した状態におかれるようになすこともできる。
【0047】さらに、上述の第1及び第2の例において
は、それらのいずれにおいても、個別吸気通路部39あ
るいは個別吸気通路部88における個別燃料噴射弁38
あるいは個別燃料噴射弁102と吸気弁20あるいは吸
気弁82との間の部分に対する排気還流通路部70もし
くは排気還流通路部115による排気ガスの供給が常時
なされるようにされているが、本発明に係るエンジンの
吸気装置にあっては、個別吸気通路部における個別燃料
噴射弁と吸気弁との間の部分に対する排気ガス,水蒸
気,新気等の不燃性ガスの供給が、吸気弁が閉弁状態と
されるときのみ行われるようにされてもよく、要は、少
なくとも吸気弁が閉弁状態とされているとき、その吸気
弁に対応する個別吸気通路部における個別燃料噴射弁と
吸気弁との間の部分が不燃性ガスが供給された状態にお
かれればよい。
は、それらのいずれにおいても、個別吸気通路部39あ
るいは個別吸気通路部88における個別燃料噴射弁38
あるいは個別燃料噴射弁102と吸気弁20あるいは吸
気弁82との間の部分に対する排気還流通路部70もし
くは排気還流通路部115による排気ガスの供給が常時
なされるようにされているが、本発明に係るエンジンの
吸気装置にあっては、個別吸気通路部における個別燃料
噴射弁と吸気弁との間の部分に対する排気ガス,水蒸
気,新気等の不燃性ガスの供給が、吸気弁が閉弁状態と
されるときのみ行われるようにされてもよく、要は、少
なくとも吸気弁が閉弁状態とされているとき、その吸気
弁に対応する個別吸気通路部における個別燃料噴射弁と
吸気弁との間の部分が不燃性ガスが供給された状態にお
かれればよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るエンジンの吸気装置によれば、共通吸気通路部とエ
ンジン本体に設けられた複数のシリンダの各々とを連結
する複数の個別吸気通路部の夫々が個別燃料供給手段が
配されたものとされるとともに、各個別吸気通路部にお
いて、少なくともその個別吸気通路部に対応して設けら
れた吸気弁が閉弁状態にあるとき、その個別吸気通路部
における個別燃料供給手段と吸気弁との間の部分が、不
燃性ガス供給手段からの、例えば、新気,水蒸気あるい
は排気還流通路内において降温された排気ガス等の不燃
性ガスが供給された状態におかれることにより、その後
の吸気弁がそれに対応するシリンダに接続された個別排
気通路部に設けられた排気弁と共に開弁状態とされるオ
ーバーラップ期間において、不燃性ガスの存在によっ
て、混合気が点火プラグの電極に触れることが阻止さ
れ、また、混合気の吸気弁側から排気弁側への吹抜けが
抑制される。従って、個別吸気通路部の夫々からそれに
対応するシリンダに供給される混合気が良質な燃焼性に
優れたものとされて高出力化が図られるようにされる場
合にも、複数の個別吸気通路部の夫々に配された個別燃
料供給手段からの燃料供給により、俊敏な出力変化特性
が得られるとともに、各シリンダについて、オーバーラ
ップ期間に混合気が不所望に着火してシリンダから個別
吸気通路部側へと火炎が伝播する事態が抑制され、ま
た、ノッキング現象の発生を回避すべく各シリンダにつ
いてのオーバーラップ期間が比較的長くなるように設定
されて各シリンダについての掃気が良好に行われるよう
にされる場合にも、各シリンダについて、オーバーラッ
プ期間における燃料の排気通路部側への吹抜量が低減せ
しめられることになる。
係るエンジンの吸気装置によれば、共通吸気通路部とエ
ンジン本体に設けられた複数のシリンダの各々とを連結
する複数の個別吸気通路部の夫々が個別燃料供給手段が
配されたものとされるとともに、各個別吸気通路部にお
いて、少なくともその個別吸気通路部に対応して設けら
れた吸気弁が閉弁状態にあるとき、その個別吸気通路部
における個別燃料供給手段と吸気弁との間の部分が、不
燃性ガス供給手段からの、例えば、新気,水蒸気あるい
は排気還流通路内において降温された排気ガス等の不燃
性ガスが供給された状態におかれることにより、その後
の吸気弁がそれに対応するシリンダに接続された個別排
気通路部に設けられた排気弁と共に開弁状態とされるオ
ーバーラップ期間において、不燃性ガスの存在によっ
て、混合気が点火プラグの電極に触れることが阻止さ
れ、また、混合気の吸気弁側から排気弁側への吹抜けが
抑制される。従って、個別吸気通路部の夫々からそれに
対応するシリンダに供給される混合気が良質な燃焼性に
優れたものとされて高出力化が図られるようにされる場
合にも、複数の個別吸気通路部の夫々に配された個別燃
料供給手段からの燃料供給により、俊敏な出力変化特性
が得られるとともに、各シリンダについて、オーバーラ
ップ期間に混合気が不所望に着火してシリンダから個別
吸気通路部側へと火炎が伝播する事態が抑制され、ま
た、ノッキング現象の発生を回避すべく各シリンダにつ
いてのオーバーラップ期間が比較的長くなるように設定
されて各シリンダについての掃気が良好に行われるよう
にされる場合にも、各シリンダについて、オーバーラッ
プ期間における燃料の排気通路部側への吹抜量が低減せ
しめられることになる。
【図1】本発明に係るエンジンの吸気装置の第1の例を
それが適用されたエンジンと共に示す概略構成図であ
る。
それが適用されたエンジンと共に示す概略構成図であ
る。
【図2】図1に示される例における主要部を示す断面図
である。
である。
【図3】図1に示される例の動作説明に供される特性図
である。
である。
【図4】図1に示される例における可変バルブタイミン
グ機構を示す部分断面図を含む平面図である。
グ機構を示す部分断面図を含む平面図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される特性図
である。
である。
【図6】本発明に係るエンジンの吸気装置の第2の例を
それが適用されたエンジンと共に示す概略構成図であ
る。
それが適用されたエンジンと共に示す概略構成図であ
る。
1 エンジン本体
6 シリンダ
7 分岐吸気ポート
9 分岐排気ポート
10 共通吸気通路部
11 吸気マニホールド
13 排気マニホールド
20 吸気弁
23 排気弁
38 個別燃料噴射弁
39 個別吸気通路部
40 共通燃料噴射弁
45 可変バルブタイミング機構
70 排気還流通路部
71 個別吸気側排気通路
72 個別排気側排気通路
73 共通排気通路
81 エンジン本体
82 吸気弁
83 分岐吸気ポート
84 排気弁
85 分岐排気ポート
86 シリンダ
89 排気マニホールド
91 個別通路部
92 個別通路部
93 個別通路部
94 個別通路部
100 共通吸気通路部
102 個別燃料噴射弁
108 共通燃料噴射弁
115 排気還流通路部
116 個別吸気側排気通路
117 個別排気側排気通路
118 共通排気通路
Claims (4)
- 【請求項1】吸気取入口部が設けられた共通吸気通路部
と、該共通吸気通路部とエンジン本体に設けられた複数
のシリンダの各々とを連結するものとされ、夫々に個別
燃料供給手段が配された複数の個別吸気通路部と、該複
数の個別吸気通路部の夫々を対応するシリンダに対して
開閉すべく開弁状態と閉弁状態とを選択的にとる吸気弁
と、上記複数の個別吸気通路部の夫々に接続され、少な
くとも上記吸気弁が閉弁状態をとるとき、上記複数の個
別吸気通路部の夫々における上記個別燃料供給手段と上
記吸気弁との間の部分を、不燃性ガスが供給された状態
となす不燃性ガス供給手段と、を備えて構成されるエン
ジンの吸気装置。 - 【請求項2】共通吸気通路部に上記複数のシリンダの夫
々に対する吸気の過給を行う過給機が配設されたことを
特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装置。 - 【請求項3】エンジン本体が、上記複数のシリンダの夫
々に接続された排気通路部が上記複数のシリンダの夫々
からの排気ガスを動的効果を伴って導出するものとされ
たことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装
置。 - 【請求項4】共通吸気通路部に上記複数のシリンダに対
して共通な共通燃料供給手段が配されたことを特徴とす
る請求項1,2又は3記載のエンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3156601A JPH051629A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3156601A JPH051629A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エンジンの吸気装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH051629A true JPH051629A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15631314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3156601A Pending JPH051629A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH051629A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101034288B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2011-05-16 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 배기가스 재순환 시스템 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3156601A patent/JPH051629A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101034288B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2011-05-16 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 배기가스 재순환 시스템 |
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