JPH05164181A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JPH05164181A
JPH05164181A JP3349587A JP34958791A JPH05164181A JP H05164181 A JPH05164181 A JP H05164181A JP 3349587 A JP3349587 A JP 3349587A JP 34958791 A JP34958791 A JP 34958791A JP H05164181 A JPH05164181 A JP H05164181A
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fluid
vibration
fitting
magnetic
metal fitting
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JP3349587A
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English (en)
Inventor
Akira Ide
明良 井出
Katsuhiro Goto
勝博 後藤
Minoru Ishioka
穣 石岡
Yoshiki Funahashi
芳樹 舟橋
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Toru Matsui
徹 松井
Ryoji Kanda
良二 神田
Atsushi Muramatsu
篤 村松
Keiichi Ishiha
恵一 石破
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US07/985,107 priority patent/US5344129A/en
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/264—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体室の内圧を制御する振動板に対して、大
きな加振力を安定して及ぼすことのできる駆動手段を備
えた流体封入式防振装置を提供すること。 【構成】 流体室32の壁部の一部を構成する振動板2
7の背後に配された永久磁石50に対して、第一及び第
二のヨーク54,56を接続して、環状のギャップ部6
2を有する磁路を形成する一方、かかるギャップ部62
内に、前記振動板27に連結された可動コイル68を配
設し、該可動コイル68への通電にて、前記振動板27
に加振力を及ぼすようにすると共に、該可動コイル68
が配設されたギャップ部62に磁性流体を介在せしめ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、流体室の壁部の一部を加振して
内圧を制御することにより防振特性を切換制御するよう
にした流体封入式防振装置に係り、特に流体室の壁部の
一部に対する加振力を十分に且つ安定して及ぼすことの
できる流体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振装置の一種として、それぞれ防振連結乃
至は支持される部材の各一方に取り付けられる第一の支
持金具と第二の支持金具とを、それら両金具間に介装さ
れたゴム弾性体にて、弾性的に連結せしめてなる防振装
置が知られており、例えば、自動車用エンジンマウント
やサスペンション・ブッシュ等として用いられてきてい
る。
【0003】また、近年では、より高度な防振特性を実
現するための一つの手法として、かかる防振装置に対し
て、壁部の一部がゴム弾性体にて構成された、内部に所
定の非圧縮性流体が封入されてなる流体室を設け、振動
入力時に惹起される流体室の内圧を制御することによ
り、防振特性を入力振動等に応じて切換制御するように
した流体封入式の防振装置が、提案されている。
【0004】例えば、特開昭59−1828号公報や特
開昭59−1829号公報,実開平3−73741号公
報等には、流体室の壁部の一部を振動板にて構成し、こ
の振動板を電磁力にて加振することにより、流体室の内
圧を制御せしめて、防振特性を入力振動等に応じて切換
制御するようにしたものが提案されている。
【0005】しかしながら、それら公報に開示されてい
る従来構造の流体封入式防振装置にあっては、何れも、
永久磁石とコイルとによって振動板を駆動する電磁力が
生ぜしめられるようになっているが、永久磁石によって
形成される磁路が、開磁路形態とされており、コイルが
置かれる領域の磁束密度を効率的に確保することができ
ないために、特に入力振動荷重の大きな中低周波数域の
振動入力時には、振動板の駆動力を十分に確保すること
が難しく、流体室の有効な内圧制御が困難となって、実
用上、満足できる防振特性を得ることができないという
問題があった。
【0006】さらに、そのように永久磁石によって形成
される磁路が、開磁路形態とされているために、磁束密
度が略一定の領域を形成することができず、振動板が駆
動されて変位せしめられた際に、コイルに及ぼされる磁
束密度が大きく変化することとなり、そのために、振動
板に及ぼされる駆動力が不安定となり、流体室の内圧制
御に歪みが生じることが避けられず、目的とする防振特
性を十分に得ることができないという問題も有していた
のである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、大きく且つ略一定の磁束密度が及ぼされる
領域を形成することができ、それによって、振動板に対
する加振力が十分に確保され得て、流体室の内圧制御に
よる目的とする防振特性の切換制御効果を有効に得るこ
とのできる流体封入式防振装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに所定距離を隔てて配
された第一の支持金具と第二の支持金具とを、それらの
間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、内部に
所定の非圧縮性流体が封入された流体室を、かかるゴム
弾性体にて壁部の一部を構成して設けてなる流体封入式
防振装置において、前記流体室の壁部の一部を変位可能
な振動板にて構成し、該振動板の背後に永久磁石を配設
すると共に、かかる永久磁石の両極部に第一のヨークお
よび第二のヨークをそれぞれ接続して、それら第一のヨ
ークと第二のヨークとの端部対向面間に環状のギャップ
部を有する磁路を形成する一方、かかるギャップ部に沿
って周方向に延びるリング状の可動コイルを変位可能に
配設せしめて、該可動コイルを前記振動板に連結すると
共に、かかる可動コイルが配設される前記磁路のギャッ
プ部に磁性流体を介在せしめたことにある。
【0009】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0010】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た自動車用エンジンマウントの具体例が示されている。
かかる図において、10は第一の支持金具、12は第二
の支持金具であり、互いに所定距離を隔てて対向配置さ
れていると共に、それらの間に介装されたゴム弾性体1
4にて、互いに弾性的に連結されている。そして、かか
るエンジンマウントにあっては、第一の支持金具10お
よび第二の支持金具12の各一方が、パワーユニット側
またはボデー側に取り付けられることにより、パワーユ
ニットをボデーに対して防振支持せしめることとなる。
【0011】より詳細には、第一の支持金具10は、そ
れぞれ開口周縁部に外フランジ部20,22が設けられ
た略有底円筒形状を呈する上金具16と下金具18と
が、開口側において互いに重ね合わされて、外フランジ
部20,22においてボルト連結されることにより構成
されている。なお、上金具16の底壁部には、取付ボル
ト19が、外方に突出して立設されており、この取付ボ
ルト19により、かかる第一の支持金具10が、パワー
ユニット側またはボデー側に取り付けられるようになっ
ている。
【0012】また、この第一の支持金具10の内部に
は、上下金具16,18間において、それら上下金具1
6,18の凹部23,25により、空所が形成されてい
る。そして、この空所内に、略薄肉の円板形状を呈する
可撓性膜24が収容配置されており、外周縁部を、上下
金具16,18の外フランジ部20,22間で挟持され
ることにより装着されている。即ち、この可撓性膜24
により、かかる空所が、上金具16の凹部23側と下金
具18の凹部25側とに流体密に二分されているのであ
る。
【0013】一方、第二の支持金具12は、略大径の円
環ブロック形状を呈しており、第一の支持金具10の下
金具18に対して、軸方向に所定距離を隔てて対向位置
せしめられている。そして、これら第一の支持金具10
と第二の支持金具12との間には、ゴム弾性体14が介
装されており、該ゴム弾性体14にて、それら両金具1
0,12が、弾性的に連結されている。かかるゴム弾性
体14は、テーパが付された円筒形状を呈しており、そ
の小径側の開口端面に対して下金具18の筒壁部外周面
が固着されている一方、大径側の開口端面に対して第二
の支持金具12の軸方向端面が固着されている。即ち、
このゴム弾性体14は、下金具18と第二の支持金具1
2とを有する一体加硫成形品として形成されているので
ある。
【0014】また、かかるゴム弾性体14にて、第一の
支持金具10と第二の支持金具12とが連結されること
により、それらの間に、第二の支持金具12の内孔を通
じて外部に開口する凹所26が形成されている。
【0015】さらに、第二の支持金具12の内部には、
前記凹所26の開口部に位置して、振動板27が配設さ
れている。この振動板27の外周縁部には、径方向外方
に広がる円環板状の支持ゴム28を介して、取付リング
30が取り付けられており、この取付リング30が第二
の支持金具12に対して、複数本のボルト31にて固定
されることにより、かかる振動板27が、第二の支持金
具12に装着されている。即ち、この振動板27は、第
二の支持金具12に対し、支持ゴム28の弾性変形に基
づいて変位可能に、取り付けられているのである。
【0016】また、かかる振動板27の第二の支持金具
12への装着により、前記凹所26の開口部が流体密に
覆蓋されている。そして、そこに所定の非圧縮性流体が
封入された受圧室32が形成されている。なお、かかる
封入流体としては、例えば水やアルキレングリコール、
ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が、好適に
用いられる。
【0017】すなわち、この受圧室32にあっては、そ
の壁部の一部がゴム弾性体14にて構成されており、第
一の支持金具10と第二の支持金具12との間への振動
入力時に、かかるゴム弾性体14の弾性変形に基づい
て、内圧変動が惹起されるようになっているのである。
なお、このことから明らかなように、本実施例では、か
かる受圧室32にて流体室が構成されている。
【0018】また一方、前記第一の支持金具10の内部
に形成された空所のうち、下金具18の凹部25側に
も、受圧室32と同一の非圧縮性流体が封入されてい
る。それによって、かかる下金具18の凹部25によ
り、可撓性膜24の変形に基づいて容易に容積変化が許
容される平衡室34が形成されている。なお、可撓性膜
24を挟んで、平衡室34と反対側に位置する、上金具
16の凹部23側の空所は、かかる可撓性膜24の変形
を許容する空気室36とされている。
【0019】更にまた、それら受圧室32と平衡室34
とを仕切る隔壁を構成する下金具18の底壁部には、円
板金具38が重ね合わされて、ボルト固定されている。
この円板金具38には、下金具18に対する重ね合わせ
面上に、周方向に延びる周溝40が設けられている。そ
れによって、下金具18に重ね合わされた際、それら円
板金具38と下金具18との重ね合わせ面間において、
周方向に所定長さで延び、その周方向両端部が、下金具
18および円板金具38に設けられた連通孔42,44
を通じて、受圧室32および平衡室34に連通せしめら
れたオリフィス通路46が形成されている。
【0020】そして、振動入力時に受圧室32に内圧変
動が惹起された際、受圧室32と平衡室34との間で、
オリフィス通路46を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることにより、かかる流体の流動作用乃至は共振作用
に基づいて、所定の防振効果が発揮されることとなるの
である。なお、本実施例では、オリフィス通路46を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェ
イク等の低周波大振幅振動の入力時に高減衰効果が発揮
され得るように、オリフィス通路46の長さや断面積等
が、チューニングされている。
【0021】さらに、前記第二の支持金具12には、振
動板27を駆動するための電磁駆動手段48が装着され
ており、受圧室32の壁部の一部を構成する振動板27
の背後に配設されている。
【0022】かかる電磁駆動手段48は、円形ブロック
形状を呈し、軸方向両端部(図中、上下方向)が磁極部
とされた永久磁石50を備えている。この永久磁石50
における一方の磁極側端面(図中、上側端面)には、該
永久磁石50よりも所定寸法大径で厚肉円板形状を呈す
る端部金具54が当接せしめられて、取り付けられてい
る。また、永久磁石50の外周面上には、円筒形状のカ
ラー筒体60が、外挿されて装着されている。
【0023】さらに、かかる永久磁石50は、開口周縁
部に外フランジ部52が設けられた有底円筒形状を呈す
る底金具56の内部に収容されており、該底金具56の
底部中央に対して、端部金具54が取り付けられていな
い他方の磁極側端面が当接せしめられて、配されてい
る。そして、この底金具56と端部金具54とが、カラ
ー筒体60の筒壁部を軸方向に貫通して配された複数本
の固定ボルト58にて連結固定されることにより、永久
磁石50が、それら両金具54,56間で挟持されて固
定せしめられている。
【0024】また、かかる底金具56の開口部分には、
径方向内方に向って所定高さで突出する環状突部61が
一体的に形成されている。そして、この環状突部61の
内周面が、端部金具54の外周面に対して、径方向に所
定間隔を隔てて対向位置せしめられている。
【0025】また、上記端部金具54と底金具56は、
何れも、鉄等の強磁性材料にて形成されている。それに
よって、永久磁石50の周囲に、略閉磁路形態の磁路が
形成されていると共に、かかる磁路上に位置する端部金
具54と底金具56の環状突部61との径方向対向面間
において、周方向に連続した円環状乃至は円筒状のギャ
ップ部62が形成されているのである。
【0026】なお、このことから明らかなように、本実
施例では、端部金具54によって第一のヨークが構成さ
れていると共に、底金具56によって第二のヨークが構
成されている。また、永久磁石50に外挿されたカラー
筒体60、および端部金具54と底金具56とを連結す
る固定ボルト58は、何れも合成樹脂やアルミニウム合
金等の非磁性材料にて形成されており、磁路の短絡が防
止されている。
【0027】さらに、この磁路を形成する端部金具54
上には、合成樹脂やアルミニウム合金等の非磁性材料に
て形成された可動部材64が、所定距離を隔てて配設さ
れている。かかる可動部材64は、全体として略有底円
筒形状をもって形成されており、その円筒状の筒壁部6
6が、磁路上のギャップ部62内に挿入されて、位置せ
しめられている。そして、この可動部材64の筒壁部6
6と、ギャップ部62を形成する対向面との間には、僅
かな隙間が形成されており、それによって、かかる可動
部材64が、軸方向に変位可能とされている。
【0028】また、この可動部材64の筒壁部66が位
置せしめられたギャップ部62内には、円環状乃至は円
筒状の可動コイル68が配設位置せしめられており、可
動部材64の筒壁部66の外周面に固定されている。即
ち、かかる可動コイル68は、可動部材64の筒壁部6
6の外周面上に巻回されて形成されており、それによっ
て、可動コイル68と可動部材64(筒壁部66)と
が、ギャップ部62内で、一体的に変位可能とされてい
る。なお、図中、70は、可動コイル68の給電用リー
ド線であり、底金具56に設けられた貫通孔72を通じ
て、内部に導かれている。
【0029】なお、特に本実施例では、かかる可動コイ
ル68の軸方向長さが、ギャップ部62を形成する底金
具56の環状突部61よりも、所定寸法短く設定されて
おり、後述する如きギャップ部62内での可動コイル6
8の変位時にも、可動コイル68が、かかる環状突部6
1の軸方向端部よりも突出しないようにされている。即
ち、それによって、可動コイル68の変位時にも、該可
動コイル68に対して、略一定の磁束密度が及ぼされる
ようになっているのである。
【0030】更にまた、このように可動部材64の筒壁
部66と可動コイル68とが配設位置せしめられたギャ
ップ部62内には、図2に示されているように、磁性流
体73が注入されて介在せしめられている。この磁性流
体73は、水やケロシン等の溶媒中に鉄やフェライト等
の磁性微粒子を分散させたもので、従来から公知の各種
のものが、使用温度条件や可動部材64の変位を阻害し
ない程度の粘度条件等を満足する限り、何れも、採用さ
れ得る。
【0031】そして、かかる磁性流体73は、強磁性を
示す特性を有しているところから、上述の如く閉磁路形
態をもって形成された磁路上のギャップ部62内に注入
することによって、図2に示されている如く、ギャップ
部62に及ぼされている磁力の作用によって、該ギャッ
プ部62内に保持されることとなる。それによって、こ
の磁性流体73は、ギャップ部62を形成する端部金具
54および底金具56(環状突部61)の対向面と、か
かる対向面間に配された可動部材64の筒壁部66およ
び可動コイル68との間隙を充填するようにして、ギャ
ップ部62内に保持されているのである。
【0032】そうして、このようにして形成された電磁
駆動手段48は、その可動部材64が、振動板27の背
面に重ね合わされて、ボルト74にて固定されると共
に、底金具56の外フランジ部52が、第二の支持金具
12に対して、複数本のボルト76にて固定されること
により、一体的に組み付けられている。また、そのよう
な組付状態下では、可動部材64に装着された可動コイ
ル68が、磁路のギャップ部62上の略中央部に位置せ
しめられるようになっている。
【0033】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウントにおいては、可動コイル68に交番電流を通電
することにより、可動コイル68に対してフレミングの
左手の法則に従う電磁力(ローレンツ力)が発生し、そ
れによって、かかる可動コイル68が装着された振動板
27に対して、通電電流に比例した駆動力が及ぼされる
こととなる。そして、この可動コイル68に対する通電
を制御し、入力振動によって生ぜしめられる受圧室32
の内圧変動に応じて、振動板27を加振することによ
り、受圧室32の内圧を制御することができるのであ
り、それによって、マウントの防振特性を、適宜、変更
することが可能となるのである。
【0034】具体的には、例えば、低周波振動の入力時
には、振動板27を、入力振動と同位相で振動させて、
受圧室32の内圧を積極的に発生せしめ、オリフィス通
路46を通じて流動せしめられる流体の流通量の増大を
図ることにより、高減衰特性を発揮させることができる
のであり、また、中乃至高周波振動の入力時には、振動
板27を、入力振動と逆位相で振動させて、受圧室32
の内圧を吸収乃至は軽減せしめることにより、低動ばね
特性を発揮させることができるのである。
【0035】そこにおいて、特に、かかるエンジンマウ
ントにあっては、電磁駆動手段48における可動コイル
68が配設されるギャップ部62が、閉磁路形態をもっ
て形成された磁路上に形成されており、永久磁石50か
らの漏れ磁束が抑えられて、ギャップ部62における磁
束密度が効率的に確保されることから、可動コイル68
への通電時に大きな電磁力が発生せしめられて、振動板
27の駆動力を有利に確保することができるのである。
【0036】しかも、可動コイル68が配設されるギャ
ップ部62には、空気中に比して遙に大きな透磁率を示
す磁性流体73が介在せしめられていることから、ギャ
ップ部62での磁束の漏れも軽減されて、かかるギャッ
プ部62においてより大きな磁束密度が確保され得るの
であり、それによって、可動コイル68への通電時にお
ける電磁力、延いては振動板27の駆動力を、より一層
効率的に得ることができるのである。
【0037】また、上述の如きエンジンマウントにおい
ては、ギャップ部62が閉磁路形態の磁路上に形成され
ていると共に、該ギャップ部62に磁性流体73が介在
せしめられて磁束の漏れが防止されていることから、ギ
ャップ部62内における磁束密度の均一化が、高度に達
成され得るのであり、それ故、可動コイル68に通電す
る電流量に略比例した電磁力を安定して得ることができ
るのであり、それによって、可動コイル68、延いては
振動板27の加振制御が容易となると共に、歪みの発生
も防止され得て、マウント防振特性の高精度な制御が可
能となるのである。
【0038】また、それに加えて、ギャップ部62に介
在せしめられた磁性流体73は、空気よりも熱伝達乃至
は熱伝導特性に優れていることから、可動コイル68に
発生する熱が外部(底金具56側)に逃げ易くなって、
温度上昇が効果的に抑えられ得るのであり、それによっ
て、より大きな電流を可動コイル68に通電せしめて、
より大きな電磁力(振動板27に対する駆動力)を得る
ことができるのである。
【0039】更にまた、ギャップ部62に介在せしめら
れた磁性流体73の粘性により潤滑作用が発揮されるこ
とから、可動部材64の変位時に、該可動部材64の筒
壁部66および可動コイル68と、ギャップ部62の対
向面との間の引きずり等によって生ずるびびり振動が、
有利に軽減乃至は防止され得るのである。
【0040】しかも、かかる磁性流体73は、それ自体
が、磁力の作用にて、ギャップ部62を挟んで対向する
両磁極側に吸引されることにより、ギャップ部62内に
配された可動部材64の筒壁部66および可動コイル6
8をギャップ部62の中央部に導くセルフセンタリング
作用を発揮し得ることから、可動部材64の筒壁部66
および可動コイル68と、ギャッブ部62の対向面との
接触が防止されて、スムーズな作動性が確保されると共
に、接触に起因する可動コイル68の損傷等も防止され
て、優れた耐久性が確保され得るのである。
【0041】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0042】例えば、前記実施例では、流体室(受圧室
32)に対して、オリフィス通路46を通じて連通され
た平衡室34が設けられていたが、それらオリフィス通
路や平衡室は、必ずしも設ける必要はない。
【0043】そして、それらオリフィス通路や平衡室を
有しない防振装置であっても、流体室の内圧を制御する
ことにより、防振特性の切換制御に基づく、前述の如き
効果は、有効に発揮され得ることとなる。
【0044】また、永久磁石とそれに組み付けられるヨ
ークは、振動板の背後に環状のギャップ部を形成する閉
磁路形態の磁路を形成し得るものであれば良く、その具
体的な形状や構造は限定されるものではない。例えば、
永久磁石として、軸方向両端部に磁極部を有する環状の
ものを用い、かかる永久磁石の一方の磁極部に接続され
て、該永久磁石の中心孔を通じて他方の磁極部側に延び
る第一のヨークと、かかる永久磁石の他方の磁極部に接
続されて、該第一のヨークとの対向面間に環状のギャッ
プ部を形成する第二のヨークとによって、磁路を形成す
ることも可能である。
【0045】更にまた、前記実施例では、第一及び第二
のヨークが、マウント本体とは別部材にて構成されてい
たが、例えば、第二の支持金具12によって、ヨークの
一部を構成することも可能である。
【0046】また、前記実施例では、可動コイル68
が、ギャップ部62を形成する底金具56の環状突部6
1よりも短い軸方向長さをもって形成されており、ギャ
ップ部62内に配されていたが、かかる可動コイルを、
ギャップ部62から突出する軸方向長さをもって形成す
ることも可能である。そして、そのようにギャップ62
から突出する可動コイルを用いた場合でも、ギャップ部
62における磁束密度の均一化が確保されていることに
より、可動コイルの変位時にも、該可動コイルに及ぼさ
れる磁束密度の変化は低く抑えられ得ることとなる。
【0047】加えて、前記実施例では、ゴム弾性体14
を振動入力方向に挟んだ両側部分に、それぞれ第一の支
持金具10と第二の支持金具12とが対向して固着され
た、所謂非筒型のマウントタイプの防振装置に対して、
本発明を適用したものの具体例を示したが、その他、例
えば、互いに径方向に所定距離を隔てて配された内筒金
具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体
に連結せしめてなる、所謂筒型タイプの防振装置に対し
ても、本発明は、同様に適用され得るものである。
【0048】また、前記実施例では、本発明を自動車用
エンジンマウントに対して適用したものの具体例を示し
たが、その他、自動車用ボデーマウントやデフマウン
ト、サスペンション・ブッシュ、或いは自動車以外の各
種装置における防振装置に対しても、同様に、適用され
得ることは、勿論である。
【0049】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0050】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、可
動コイルが配設されることとなる領域が、閉磁路形態を
もって形成された磁路上において、ヨークが対向位置せ
しめられたギャップ部として形成されていることから、
永久磁石の磁力の漏れが抑えられて、かかる領域におけ
る磁束密度の向上と均一化が図られ得るのであり、その
結果、可動コイルに対して大きな磁束密度が及ぼされ
て、可動コイルへの通電時に、振動板に対する大きな駆
動力を得ることができる共に、可動コイルが変位した際
にも、それに及ぼされる磁束密度の変化が防止されて、
安定した駆動力を得ることができることから、目的とす
る防振特性を有利に且つ安定して得ることができるので
ある。
【0051】しかも、かかる流体封入式防振装置におい
ては、可動コイルが配設されるギャップ部に磁性流体が
介在せしめられていることにより、かかるギャップ部に
おける磁束密度の更なる向上と均一化が図られ得ること
となり、それによって、振動板に対する駆動力を、より
効率的に且つ安定して得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す縦断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントにおけるギャ
ップ部の構造を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
10 第一の支持金具 12 第二の支持金具 14 ゴム弾性体 27 振動板 28 支持ゴム 32 受圧室 48 電磁駆動手段 50 永久磁石 54 端部金具 56 底金具 61 環状突部 62 ギャップ部 64 可動部材 66 筒壁部 68 可動コイル 73 磁性流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟橋 芳樹 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 加藤 錬太郎 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 松井 徹 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 神田 良二 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 村松 篤 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 石破 恵一 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定距離を隔てて配された第一の
    支持金具と第二の支持金具とを、それらの間に介装され
    たゴム弾性体にて連結すると共に、内部に所定の非圧縮
    性流体が封入された流体室を、かかるゴム弾性体にて壁
    部の一部を構成して設けてなる流体封入式防振装置にお
    いて、 前記流体室の壁部の一部を変位可能な振動板にて構成
    し、該振動板の背後に永久磁石を配設すると共に、かか
    る永久磁石の両極部に第一のヨークおよび第二のヨーク
    をそれぞれ接続して、それら第一のヨークと第二のヨー
    クとの端部対向面間に環状のギャップ部を有する磁路を
    形成する一方、かかるギャップ部に沿って周方向に延び
    るリング状の可動コイルを変位可能に配設せしめて、該
    可動コイルを前記振動板に連結すると共に、かかる可動
    コイルが配設される前記磁路のギャップ部に磁性流体を
    介在せしめたことを特徴とする流体封入式防振装置。
JP3349587A 1991-12-06 1991-12-06 流体封入式防振装置 Pending JPH05164181A (ja)

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