JPH05164743A - 中空体の内面検査方法及び内面検査装置 - Google Patents

中空体の内面検査方法及び内面検査装置

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JPH05164743A
JPH05164743A JP35072291A JP35072291A JPH05164743A JP H05164743 A JPH05164743 A JP H05164743A JP 35072291 A JP35072291 A JP 35072291A JP 35072291 A JP35072291 A JP 35072291A JP H05164743 A JPH05164743 A JP H05164743A
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hollow body
magnetic
magnetic flux
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JP35072291A
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Seigo Ando
静吾 安藤
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検出感度と欠陥識別能力を高める。 【構成】中空管1内面を検査するときに、中空管1の内
部に交流磁界を形成して中空管1内面を周方向に磁化す
ることにより、中空管1内表面に存在する欠陥等の磁気
的異常部を精度良く検出する。欠陥等を検出するときに
漏洩磁束を一対の磁気感応素子で差分的に検出すること
により、周辺磁束や浮遊磁束を除去してS/Nを高め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば中空管等の中
空体の内表面欠陥を検査する内面検査方法及び内面検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、内面欠陥を有する中空管に外力
や熱応力などが加わると、機械的強度の低下、例えば疲
労強度が低下してしまうので、品質管理上内面欠陥の存
在しない中空管が望まれる。しかし、中空管はその製造
工程や使用条件等にもよるが、内表面に欠陥を有する場
合が多い。特に中実管を切削して中空管を製造する場合
には、切削工具による長手方向の疵が発生し易く、また
中空部を完全な円断面に下降することも加工精度上困難
である。このため、偏心円断面や切欠部分あるいは図1
8に示すように角張181や平坦部(辺部)182,内
面ピット等を有する断面になることもある。また、固粉
体をパイプラインで搬送する場合には、被搬送物とパイ
プ内表面との接触で表面疵が発生したり、その疵部から
腐食が発生・拡大する場合もある。
【0003】このため製品としての中空管や使用中の中
空管の品質検査は重要であり、その方法としては、品質
管理上、基準となる欠陥を十分検出できるに足る高感度
で、高S/Nのものであって、欠陥識別能力が高いもの
であることが基本的に望まれる。特に動力伝達用の中空
管の内面を検査する場合には0.3mm程度より大きな欠陥
を見逃すような方法は採用できない。また、オンライン
で多種の被検体を連続的に検査を行う場合には検査手段
の汎用性やト−タルコストの低減も重要である。さら
に、中空管の内径が小さい場合には、センサヘッド部の
形状も小さいものが望まれる。
【0004】その意味から、従来種々の検査方法が使用
されていた。例えば、超音波センサを装填した検査手段
を中空管の内に挿入して検査を行なう方法、すなわち超
音波探傷法や、図19に示すように中空管の軸方向に一
対の励磁コイル191,192を配置し、その間に渦流
センサ193を設けた検出ヘッド190を使用し、励磁
コイル191,192で中空管に生じた渦電流を渦流セ
ンサ193で検知する渦流探傷法や、図20に示すよう
に中空管1の外面に設けた磁化器201から直流磁界を
印加して管内に挿入した磁気センサ202で管内面の欠
陥に起因する漏洩磁束を検査を行なう方法や、図21に
示すように直流磁界を印加して中空管1に残留磁束を付
与し、その後管内に挿入した磁気センサ211で残留磁
束を検知する残留磁束法等が採用されている。この残留
磁束法では、磁気センサ211を中空管1の内部に挿入
して残留磁束を検知するが、中空管1の外面が加工され
て比較的滑らかな場合には、中空管1の外部から残留磁
束を検知することもできる。さらに一対の磁気センサ2
11,212の出力を差分的に結合し、周辺ノイズの影
響を除去することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
探傷法で内面欠陥を検査するためには、超音波ビ−ムの
集束化が必要である。特に中空管の肉厚が大きい場合に
はその要請が高い。このためには高度の追従機構が必要
であり、装置の複雑化、ト−タルコストの高騰を生じ
る。また超音波トランスデュ−サの大きさからして、あ
まり内径の小さな中空管の検査には不向きであった。
【0006】渦流探傷法で検査した場合、例えば平坦部
(辺部)182に加工した標準欠陥(深さd:1.0mm,
0.5mm,0.3mm,0.1mm,0mm(母材),長さ:いずれも10
mm)を有する中空管1をリフトオフ1mmの検出ヘッド1
90により150KHzで励磁し、渦流センサ193で探
傷し、その結果をハイパスフィルタ(遮断周波数fc=
2Hz)を通過させたデ−タを図21に示す。このデ−
タは中空管1を回転させ、検出ヘッド190を固定して
測定しものであり、横軸は回転角に相当する。図21に
示すように周期的にピ−クが表れるが、これは中空管の
回転周期に対応しており、おそらく標準欠陥に起因する
ピ−クと考えられる、中空管の回転に伴う出力振幅、例
えば扁平部や角張部等の母部の形状に起因する出力と区
別できないほど極端にS/Nが悪い。図22から明らか
なように、渦流探傷法では内面欠陥の検出能力と欠陥の
種類の識別力は非常に低く、後述の漏洩磁束法に劣り、
また、実用に耐えうる性能としては不十分である。さら
に渦流探傷法では検出ヘッド190の管内挿入が不可欠
であるが、検出ヘッド190の小型化が困難なため実用
上の制限もあった。
【0007】図23は図20に示すように管外で直流磁
化しながら漏洩磁束を検出して探傷した場合の零を示
す。この場合は中空管1の平坦部(辺部)182と角張
部(頂点)181に加工した標準欠陥(深さ:0.5mm,
0.3mm,0mm(母材))を検出したデ−タを示し、横軸は
中空管1の回転角に対応する。この場合の欠陥検出限界
は0.5mm程度に止まり、0.3mm程度の検出能力を必要とす
る検査に使用するためには内面欠陥の検出能力が不十分
であった。特に中空管の肉厚が大きい場合には、磁化が
不十分であるため、感度良く検出することが困難にな
る。また、中空管の偏肉が著しく、長手方向にその偏肉
が不均一である場合にも同様に高感度検出は著しく困難
である。
【0008】次に残留磁束法により図24(a),
(b)に示すような形状,位置の標準欠陥と磁気センサ
の設置位置(管内側面か管外面側)で検査した場合の例
を示す。図24において〜(10)は欠陥の番号を示し、
A側すなわち側が回転駆動装置側である。そして磁気
センサのリフトオフは0.5mmであり、磁気センサを差分
的に使用した場合のセンサ間隔は5mmである。磁化は欠
陥を形成した中空管1を200Aの磁化電流により軸通電
方式で行なった。
【0009】まず、1個の磁気センサで検査を行なった
場合について説明する。図25は標準欠陥(10)を有する
中空管を回転させながら検査した場合、図26は欠陥
を有する中空管を回転させながら検査した場合であり、
(a)は磁気センサからの生出力、(b)はハイパスフ
ィルタ(fc=2,3,4Hz)を介した出力を示す。図
に示すように、中空管の回転に伴う出力振幅が大きく、
欠陥の検出は不可能であることが分かる。図27は標準
欠陥を有する中空管を回転させながら検査した場合、
図28は標準欠陥を中空管を回転させながら検査した
場合であり、(a)は磁気センサからの生出力、(b)
はハイパスフィルタ(fc=2,3,4Hz)を介した出
力を示す。この場合も中空管の回転に伴う出力振幅が大
きく、欠陥の検出は不可能である。また、図25,26
と図27,28との比較により、中空管の軸方向によっ
ても、周期ノイズの振幅や電圧レベルのパタ−ンが変化
することが分かり、中空管の全域を同じノイズ状態で検
出することは困難である。
【0010】次に、差分的に結合した1対の磁気センサ
を使用した場合を示す。図29は標準欠陥を有する中
空管を回転させながら管内面から検査した場合、図30
は標準欠陥を有する中空管を回転させながら管内面か
ら検査した場合を示し、(a)は磁気センサからの生出
力、(b)はハイパスフィルタ(fc=2,3,4Hz)
を介した出力である。図29に示すように欠陥の検出
は可能であるが、欠陥辛うじて検出可能である。な
お、その後標準欠陥の位置に異なる深さの標準欠陥を
付けて調べたところ、検出限界は0.5mmであることが判
明した。
【0011】図31は標準欠陥、図32は標準欠陥
を管外面から検査したデ−タを示す。これらのデ−タか
ら、磁気センサを差分的に使用した方が、1個の磁気セ
ンサで検査する場合よりも、S/Nが良好であることが
分かる。また、いずれの場合にもハイパスフィルタの遮
断周波数fcが小さな場合には、中空管の回転周期ノイ
ズの影響が顕著で欠陥信号の判別が困難であるが、遮断
周波数fcが大きな場合は、欠陥信号を辛うじて検出で
きる。しかし、遮断周波数fcが大きくなると欠陥信号
の信号レベルは小さくなる傾向にあり、S/Nを向上さ
せるためにハイパスフィルタを用いるのには限界があ
る。
【0012】図33は標準欠陥〜(10)の出力電圧をま
とめた出力特性図である。なお、ハイパスフィルタのf
cは3Hzである。図33で(A)は母材健全部の信号レ
ベルである。また、標準欠陥,,,は計測不能
であったため、プロットしてないが、計測できたその他
の欠陥にあっても欠陥を除き、良好に検出されたとは
言いがたい。特に、実際最低限必要とされるS/Nはほ
ぼ2以上である点からすると、満足が行くのは標準欠陥
の場合のみである。
【0013】このように残留磁束法によっても充分な検
出感度を得ることはできず、欠陥の識別能力も不充分で
ある。最も好条件で検査できたとしても、0.5mm未満の
欠陥の検出は困難であった。また、中空管の長手方向の
欠陥の位置によって、検出感度やS/Nが変動し、この
方法で中空管を検査して品質検査に適用するには未だ克
服すべき問題が多かった。
【0014】結局、従来の方法では中空管の0.3mm程度
の欠陥を検出して品質管理に採用することはできなかっ
た。
【0015】また、磁気センサを差分的に使用すると、
周辺ノイズを除去することができ、S/Nを向上できる
が、欠陥の長さが磁気センサの間隔よりも長い場合には
欠陥の端部の検出はできても、端部以外の部分を検出す
るときには、1対の磁気センサでそれぞれ検出した信号
が打ち消されるので、欠陥に対して不感ないし鈍感にな
る。特に長手方向の欠陥を検出する場合において、被検
体が穿孔により中空にされた中空管であったり、固粉体
を搬送させていたパイプであったりするときには、軸方
向に長く深い欠陥が存在することが多い。このような欠
陥を検査する場合に欠陥の見落としが頻発する。同様な
問題は、周方向に長い欠陥が存在している場合にも生じ
る。
【0016】また、中空管の内面に凹凸や角張が見られ
る場合には、磁気センサを差分的に使用しても、センサ
出力のバックグラウンドが変動し、S/Nの低下を招
く。このような場合に、欠陥が凹凸部の凹部や角張の頂
部に刻まれていると、ノイズの中に欠陥信号が埋もれて
弁別できなくなる。
【0017】さらに、検査の自動化の要請は高いもの
の、中空管は不均一で、長手方向位置によって異なる偏
肉が認められる場合があり、内部空間が長手方向に湾曲
している場合もある。このような中空管に対してはセン
サを内蔵した検査手段を真っ直ぐに挿入することはでき
ず検査に支障をきたす。このような問題は中空管の長さ
が数10cm以上におよぶ場合には重大な問題になる。
【0018】この発明は上記従来の各問題点を解消する
ためになされたものであり、検出感度と欠陥識別能力が
高く、しかも欠陥の見落としがなく、汎用性を有する中
空体の内面検査方法及び内面検査装置を得ることを目的
とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る中空体の
内面検査方法は、中空体の内部に交流磁界を形成して中
空体の内面を磁化し、内面の磁気的異常部に起因して生
じる漏洩磁束を検出することを特徴とする。
【0020】この中空体を検査するときに、中空体を磁
気検出位置に対して相対的に移動すると良い。
【0021】また、中空体の周方向に交流磁界を形成
し、漏洩磁束を差分的に検出することが好ましい。この
漏洩磁束を差分的に検出するときに、漏洩磁束を中空体
の長手方向と周方向とで差分的に検出すると良い。
【0022】また、この発明に係る中空体の内面検査装
置は、中空体の内部を磁化する交流励磁手段と中空体の
内面の磁気的異常部に起因して生じる漏洩磁束を検出す
る磁気検出手段とを有する検出ヘッドと、検出ヘッドと
中空体との相対位置を変える移動手段とを備えたことを
特徴とする。
【0023】上記交流励磁手段は中空体の周方向の内面
を磁化する磁化器を有することが好ましい。
【0024】また、磁気検出手段は漏洩磁束を差分的に
検出する一対の磁気感応素子を有したり、漏洩磁束を中
空体の長手方向で差分的に検出する一対の磁気感応素子
と、漏洩磁束を中空体の円周方向で差分的に検出する一
対の磁気感応素子とを有することが好ましい。
【0025】さらに、磁気検出手段は、中空体の軸方向
と平行な1辺と、中空体の軸方向と直交しない2辺で形
成される三角形の各頂点位置に配置した3個の磁気感応
素子を有し、各磁気感応素子は他のいずれかのの磁気感
応素子と差分的に結合しても良い。
【0026】また、表示手段で磁気検出手段の出力に基
づき、磁気的異常部の位置に対応する中空体の外面位置
に表示を行うと良い。
【0027】また、上記漏洩磁束を差分的に検出する一
対の磁気感応素子は、磁気感応素子を結ぶ線分の垂直2
等分線が交流励磁手段により形成される磁界分布の対称
軸になるように配置することが望ましい。
【0028】さらに、上記漏洩磁束を差分的に検出する
一対の磁気感応素子からの出力信号の正負極性のうちい
ずれか一方の極性の成分を除去手段で除去した後、バン
ドパスフィルタで一方の極性の成分が除去された信号か
ら磁気的異常部に起因する信号を抽出することが好まし
い。
【0029】また、上記検出ヘッドは磁気検出手段を中
空体に対して一定位置に保持する変位防止手段を有する
ことが望ましい。
【0030】また、上記移動手段は、中空体を搭載し、
周方向に回転する回転ロ−ラを有する回転機構を備えた
検査台と、検出ヘッドを中空体の内部に並進させる直進
機構と、上記回転機構と直進機構との動作を制御する制
御手段とを有すると良い。
【0031】さらに、上記制御手段に回転ロ−ラの位置
を昇降するロ−ラ位置可変アクチュエ−タと、中空体と
検出ヘッドとの距離を計測する変位計測手段と、変位計
測手段の出力に応じて中空体と検出ヘッドとの相対位置
を制御する位置制御手段とを有することが好ましい。
【0032】また、上記移動手段を、中空体を懸架し、
周方向に回転させる移動ベルト機構を有する検査台と、
検出ヘッドを中空体の内部に並進させる直進機構と、上
記回転機構と直進機構との動作を制御する制御手段とで
構成しても良い。この場合も、制御手段に移動ベルトの
位置を昇降するベルト位置可変アクチュエ−タと、中空
体と検出ヘッドとの距離を計測する変位計測手段と、変
位計測手段の出力に応じて中空体と検出ヘッドとの相対
位置を制御する位置制御手段とを有することが望まし
い。
【0033】
【作用】磁性材料の表面や内部欠陥を検査する場合、磁
性材料を交流磁界により磁化すると磁化浸透深さδ=1
/(πμσf)12(但し、μは透磁率、σは電気伝導
度、fは励磁周波数)は励磁周波数fの増加に伴い現象
し、表面近傍の磁束密度が大きくなる。そこで、この発
明においては、中空体内面を検査するときに、中空体の
内部に交流磁界を形成して中空体内面を磁化することに
より、中空体内表面に存在する磁気的異常部、例えば中
空体の軸方向の切削疵,内面ピット,溶接部,内表面が
樹脂被覆されているような場合には樹脂の剥離部等を精
度良く検出する。特に、交流磁界の励磁周波数fの増加
させることにより、表面の磁気的異常部の検出精度を高
めることができる。
【0034】この中空体の内面を検査するときに、中空
体を磁気検出位置に対して相対的に移動することによ
り、中空体の全範囲あるいは広範囲にわたり検査を行う
ことができる。
【0035】特に、中空体と検出ヘッドとの相対位置を
長手方向に変えて連続的に検査するときは、中空体の形
状を考慮すると、中空体の長手方向に磁化するより周方
向に磁化する方が合理的である。また、中空体の長手方
向に切削疵等の長い欠陥がある場合、長手方向に磁化す
ると、その欠陥からの漏洩磁束の検出が困難になり、欠
陥の検出精度が落ちる。このような欠陥も周方向に磁化
することにより確実に検出できる。
【0036】この漏洩磁束を検出するときに、一対の磁
気感応素子で差分的に検出することにより、交流励磁さ
れた中空体の内表面の異常部からの漏洩磁束とともに検
出される周辺磁束や浮遊磁束を除去して、異常部からの
信号のみを抽出することができ、ベ−スラインノイズ内
に埋もれている異常部に起因する信号を感度良く検出す
ることができる。
【0037】この一対の磁気感応素子を、磁気感応素子
を結ぶ線分の垂直2等分線が交流励磁手段により形成さ
れる磁界分布の対称軸になるように配置すると、各磁気
感応素子の置かれている条件が同じになり、差分的な出
力から周辺磁界の影響を殆ど除去することができ、S/
Nを向上させることができる。
【0038】また、漏洩磁束を中空体の長手方向と、長
手方向とは異なる周方向で差分的に検出することによ
り、欠陥の有無の判断を正確にすることができる。特
に、一対の磁気感応素子で差分的に検出すると、磁気感
応素子の不感化や鈍感化の問題を解消することができ
る。
【0039】また、磁気検出手段を、中空体の軸方向と
平行な1辺と、中空体の軸方向と直交しない2辺で形成
される三角形の各頂点位置に配置した3個の磁気感応素
子で構成し、各磁気感応素子を他のいずれかのの磁気感
応素子と差分的に結合することにより、磁気感応素子が
示す面積を小さくすることができ、磁気検出手段を小型
化することができる。したがって、中空体の内径が小さ
い場合であっても磁気検出手段を容易に挿入することが
できる。
【0040】さらに、漏洩磁束を差分的に検出する一対
の磁気感応素子からの出力信号の正負極性のうちいずれ
か一方の極性の成分を除去手段で除去した後、バンドパ
スフィルタで一方の極性の成分が除去された信号から磁
気的異常部に起因する信号を抽出することにより、中空
体に偏肉や湾曲等がある場合に、磁気ヘッドの中空体内
壁への追従不良を原因に生じるピ−クノイズを除去する
ことができ、誤検出を回避する。
【0041】また、検出ヘッドは変位防止手段で磁気検
出手段を中空体に対して一定位置に保持することによ
り、中空体の被計測位置と磁気検出手段との間隔のずれ
をなくして正確な検査を行う。
【0042】また、移動手段で中空体を周方向に回転し
たり、検出ヘッドを中空体の内部に並進させ、この回転
と並進を円滑に制御するために中空体と検出ヘッドとの
相対位置を制御するすることにより、中空体の全領域を
自動的に検査することができる。
【0043】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示すブロック図
である。図1に示すように、中空管1の管内面の存在す
る疵等の欠陥部を検査する内面検査装置は、検出ヘッド
2と回転駆動装置3,並進駆動装置4,制御手段5,信
号処理手段6,表示手段7,記録手段8,入力手段9,
駆動制御部10,11,マ−カ並進装置12及びマ−キ
ング手段13を有する。
【0044】検出ヘッド2は中空管1の内面を磁化して
中空管1内表面の欠陥等から生じる漏洩磁束を検出する
ものであり、図2に示すように、磁化用コイル21と複
数の磁気センサ22a〜22dを有している。磁化用コ
イル21は中空体1の内部に交流磁界を形成するもので
あり、低磁気損失の材料、例えばパ−マロイ等の板状コ
ア23に巻き回されたコイル24からなる。コイル24
は、図3の説明図に示すように中空体1を長手方向に垂
直あるいは傾斜した周方向に磁化するために、中空体1
の径方向に巻き回されている。磁気センサ22a〜22
dは磁化された中空体1の漏洩磁束を検出するものであ
り、例えば棒状の強磁性体コアに巻き回されたコイルを
有するセンサやホ−ル素子,磁気抵抗素子等からなる。
一対の磁気センサ22a,22bは,図2(a)の断面
図に示すように検出ヘッド2の長手方法に垂直に取り付
けられ、磁気センサ22c,22dは、図2(b)に示
すように検出ヘッド2の長手方法に平行に取り付けられ
ている。この一対の磁気センサ22a、22bを結ぶ線
分の垂直2等分線と一対の磁気センサ22c、22dを
結ぶ線分の垂直2等分線はそれぞれ磁化用コイル21で
形成する磁界分布の対称軸と一致するようになってい
る。そして一対の磁気センサ22a,22bは中空管1
の周方向で漏洩磁束を差分的に検出し、一対の磁気セン
サ22c,22dは中空管1の長手方向で漏洩磁束を差
分的に検出する。
【0045】磁化用コイル21と磁気センサ22a〜2
2dは合成樹脂等で先端部が半球状をし円筒状に形成さ
れ合成樹脂等で覆われ、後端部には非磁性体、例えばア
ルミ管等の連結部25を有する。
【0046】回転駆動装置3は中空管1を周方向に回転
するものであり、図4に示すように検査台31上に設置
された回転駆動手段32と、回転駆動手段32に軸受3
3を介して連結され、中空管1を搭載し周方向に回転す
る回転ロ−ラとを有する。
【0047】並進駆動装置4は検出ヘッド2を中空管1
の内部に直進させるものであり、検出ヘッド2の連結部
25に連結された駆動軸41を有する。
【0048】制御手段5は装置全体を管理するものであ
り、信号処理手段6,表示手段7,記録手段8,入力手
段9及び駆動制御部10,11とバスライン14を介し
て接続されている。信号処理手段6は検出ヘッド2から
の信号を処理するものであり、図5に示すように、差動
増幅器61とハイパスフィルタ62とノイズリミッタ6
3とバンドパスフィルタ64とを有し、検出ヘッド2か
らの信号を信号処理し易い形にする1次処理系6aと、
処理した信号を評価するレベル弁別回路65等を有する
2次処理系6bとを有する。表示手段7は信号処理手段
6に送られた信号や、処理した信号を表示する。記録手
段8は検査したデ−タを記録する。駆動制御部10,1
1はそれぞれ回転駆動装置3と並進駆動装置4に連結さ
れて、制御手段5から送られる中空管1の回転駆動と検
出ヘッド2の並進駆動の同期信号により回転駆動装置3
と並進駆動装置4を駆動制御し、回転駆動装置3と並進
駆動装置4から送られる位置信号を受けて制御手段5に
送る。マ−カ並進装置12は制御手段5からの信号によ
りマ−キング手段を前進させる。マ−キング手段13は
制御手段5からの欠陥信号を受けると、欠陥の位置に相
当する中空管1の外面に、欠陥の重大性(大小,深さ
等)に応じて色違いのマ−クを付ける。
【0049】次に、上記のように構成された内面検査装
置動作を説明する。まず、検査台31の回転ロ−ラ34
に中空管1を搭載して、制御手段5で回転駆動装置3を
一定速度で回転駆動して中空管1を回転しながら並進駆
動装置4を駆動して検出ヘッド2を中空管1の内部に送
る。そして、制御手段5は検出ヘッド2の磁化用コイル
21に不図示の交流電源から交流電力を供給して、中空
管1の内面を周方向に磁化する。このように磁化用コイ
ル21で中空管1の内部に交流磁界を形成して中空管1
の内面を磁化することにより、内面近傍の磁束密度を大
きくすることができ、中空管1の内面に存在する磁気的
異常部、例えば図3に示すように中空管1の軸方向の切
削疵13や内面ピット,溶接部,内表面が樹脂被覆され
ているような場合には樹脂の剥離部等を精度良く検出す
ることができる。この磁化用コイル21に供給する交流
電力の周波数を高くして、交流磁界の励磁周波数を高く
すると、内面近傍の磁束密度をより大きくすることがで
き、中空管1に内面の欠陥等による磁気的異常部の検出
精度を高めることができる。
【0050】この状態で検出ヘッド2の磁気センサ22
a〜22dで中空管1からの漏洩磁束を検出する。この
漏洩磁束を検出するときに、一対の磁気センサ22a,
22bは中空管1の周方向で漏洩磁束を検出し、一対の
磁気センサ22c,22dは中空管1の長手方向で漏洩
磁束を検出する。このように、周方向と長手方向で漏洩
磁束を検出する理由は次の通りである。磁気センサ22
c,22dで長手方向のみの漏洩磁束を検出している
と、長手方向の磁気センサ22c,22dの間隔より長
い疵が長手方向に存在すると、その疵の両端部のみが磁
気センサ22c,22dで検出され、疵の中間部分につ
いては磁気センサ22c,22dに出力がほとんど零か
あるいは識別できないほど小さくなってしまう。このよ
うな場合には、長い疵の両端部の位置に短い疵が存在
し、その間は欠陥がないと誤認してしまい、品質検査重
大な支障となってしまう。また、磁気センサ22a,2
2bで中空管1の周方向のみの漏洩磁束を検出している
と、中空管1の凹部等に短いけれど深い疵等の欠陥があ
った場合に、中空管1の内面と磁気センサ22a,22
bとの相対位置の変化から磁気センサ22a,22bの
出力信号のS/Nが悪い状態のもとで、欠陥信号がノイ
ズの中に埋もれて弁別できなくなる。そこで、これらの
弊害を防止するために、一対の磁気センサ22a,22
bで中空管1の周方向の漏洩磁束を検出し、一対の磁気
センサ22c,22dで中空管1の長手方向で漏洩磁束
を検出するのである。
【0051】この一対の磁気センサ22a,22bとか
らの検出信号は信号処理手段6に送られ、差動増幅器6
1で磁気センサ22aの検出信号と磁気センサ22bの
検出信号の差分が検出される。同様に磁気センサ22c
の検出信号と磁気センサ22dの検出信号の差分が信号
処理手段の差動増幅器で検出される。このように磁気セ
ンサ22a,22bからの信号の差分と磁気センサ22
c,22dからの信号の差分をとることにより、周辺磁
束や浮遊磁束を相殺して除去し、疵等の欠陥からの信号
のみを抽出することができる。この相殺効果は一対の磁
気センサ22a、22bを結ぶ線分の垂直2等分線と一
対の磁気センサ22c、22dを結ぶ線分の垂直2等分
線が磁化用コイル21で形成する磁界分布の対称軸と一
致するように磁気センサ22a、22bと磁気センサ2
2c、22dを配置することにより最も有効に発揮する
ことができる。
【0052】信号処理手段6の差動増幅器61からの信
号はハイパスフィルタ62で1次的なノイズが除去さ
れ、例えば図6の(a)に示すような波形の信号をノイ
ズリミッタ63に送る。ノイズリミッタ63は送られた
信号を、図6の(b)の波形に示すように負極性の信号
を除去して所定の周波数帯に設定されたバンドパスフィ
ルタ64に送る。バンドパスフィルタ64は送られた信
号の2次的なノイズNを除去し、図6(c)に示すよう
に欠陥信号Sが顕著になった信号をレベル弁別回路65
と表示手段7に送る。このようにノイズリミッタ63で
負極性の信号を除去し、バンドパスフィルタ64でフィ
ルタリングを行うのは次の理由による。
【0053】中空管1の内面は偏肉や凹凸,角張等によ
り必ずしも均一ではない。したかって検出ヘッド2の位
置が中空管1の内面に対して急激に変化したり傾いたり
する。このような検出ヘッド2の中空管1の内面に対す
る追従不良が生じたときには、鋭いピ−クノイズNが発
生し、欠陥等の磁気的異常部に起因する信号Sと混同し
てしまう。このピ−クノイズNは除去する必要がある。
このピ−クノイズNは1次的なノイズが除去された信号
の正負両極に表れるが、欠陥信号Sは図6(a)に示す
ように一方の極性しか表れない点と、ピ−クノイズNと
欠陥信号Sは周波数特性が異なる点に着目し、ノイズリ
ミッタ63とバンドパスフィルタ64でフィルタリング
を行う。そして欠陥信号Sのみを抽出した信号のみを得
て、S/Nを向上させる。したがってオンラインでも疵
等の欠陥を精度良く検出することができる。
【0054】レベル弁別回路65は送られた信号から欠
陥信号Sを弁別して制御手段5に送る。制御手段5は回
転駆動装置3と並進駆動装置4から送られる位置信号と
欠陥信号Sとにより疵等の欠陥位置と欠陥の大きさを表
示手段7とマ−キング手段13に送る。表示手段7は欠
陥位置と欠陥の大きさを表示し、マ−キング手段13で
中空管1の磁気的異常部に相当する位置にマ−クを付け
る。
【0055】上記の動作を制御手段5で回転駆動装置3
と並進駆動装置4を連続して同期制御しながら中空管1
の全範囲について行い、中空管1の識別番号とともに欠
陥位置,A/D変換された欠陥信号,欠陥の種類及び欠
陥の評価等をブロック化したマトリックス形式で記録手
段8に記録する。
【0056】次に、上記内面検査装置により実際に中空
管1の内面の検査を行った結果を図9から図12に示
す。この結果は信号処理手段6のハイパスフィルタ62
で1次的ノイズを除去処理したものであが、極めてS/
Nが高い状態で欠陥の検出ができることがわかるので、
敢えて2次的ノイズ除去処理後のデ−タを示すまでもな
い。
【0057】検査した材料はC,Si,Mnに微量の
S,Al,Cr,Ti,Bを含むSTKM鋼の外径35.6
mm,肉厚10.0mm,長さ200mmの材料に穿孔により中空に
した中空管1である。標準欠陥は長さが15mm,幅0.2mm
の欠陥を図7に示す深さで中空管1の内面の図8に示す
位置に加工した場合である。そしてA側が回転駆動装置
3側である。
【0058】図9は、図16に示すような内面の平坦部
(辺部)162に加工された標準欠陥を軸方向で差分を
採ったものであり、励磁周波数は50KHz,パイパスフィ
ルタ62の遮断周波数fcは2Hz,磁気センサのリフト
オフ1mmの条件で測定した結果を示す。図10は、内面
の角張部(頂部)161に加工された標準欠陥を軸方向
で差分を採ったものであり、他の測定条件は図9の場合
と全く同じである。
【0059】図11は内面の平坦部(辺部)162に加
工された標準欠陥を周方向で差分を採った場合であり、
励磁周波数は100KHz、パイパスフィルタ62の遮断周波
数fcは3Hz、センサのリフトオフ1mmの条件で測定し
た結果を示す。図12は、内面の角張部(頂部)161
に加工された標準欠陥を周方向で差分を採った場合であ
り、他の測定条件は図11と全く同じである。
【0060】これらの結果から明らかなように、この実
施例による場合は、いずれの場合も非常に感度が高く、
また母材の検出信号にしても非常に信号レベルが低く、
高いS/Nを得ることができた。特に、軸方向の差分を
検出する場合には、0.2mm以上の深さまで安定に欠陥を
検出することができ、周方向で差分を検出する場合に
は、0.2〜0.3mm程度の深さの範囲まで安定に欠陥を検出
することができた。したがって、従来にない高感度で安
定した測定を行うことができる。
【0061】また、この実施例によれば、欠陥の深さに
応じた信号強度を検出することができ、かつ欠陥の存在
位置によって信号強度が変化するようなこともないた
め、以後の信号弁別や危険度の判断その他関連する評価
を容易に実現することができ、オンラインで自動検査を
行う場合にも確実に検査を行うことができる。
【0062】なお、上記実施例は検出ヘッド2に磁化用
コイル21と磁気センサ22a〜22dを設けた場合に
ついて説明したが、検出ヘッド2に中空管1の内面との
間隔を一定に保持する変位防止手段を設けても良い。
【0063】例えば図13(a)の側面図と(b)のA
−A断面図に示すように、検出ヘッド2に中空管1と磁
気的に結合する磁石23a,23bと、検出ヘッド2を
中空管1の内面に弾性的に圧接する複数の押しバネ24
と球状の回転自在な接触子25からなる圧接機構26を
備えると良い。磁石23a,23bはそれぞれ磁気セン
サ22a〜22dを挾んだ2か所に配置し、圧接機構2
6は各磁石23a,23bの近傍の磁石23a,23b
とは反対側に設置する。そして圧接機構26は(b)の
A−A断面図に示すように磁石23a,23bの対称軸
に対して左右等角で接触子25を中空管1に押し当てる
ように配置してある。このように磁石23a,23bと
圧接機構26を配置することにより、磁石23a,23
bと圧接機構26の相互作用により検出ヘッド2を中空
管1の内面に対して一定の位置に保持することができ
る。そして、圧接機構26をエンコ−ダと結合すること
により、並進する検出ヘッド2の位置を検出することも
できる。
【0064】また、上記実施例は検出ヘッド2に4個の
磁気センサ22a〜22dを設けた場合について説明し
たが、磁気センサを特殊な配置にすることにより、磁気
センサの数を減らすこともできる。例えば図14に示す
ように、磁気センサ22e,22fを検出ヘッド2の長
手方向に配置し、磁気センサ22gを磁気センサ22
e,22fと結ぶ方向が周方向とは一致しない三角形の
頂点の位置に設け、各磁気センサ22e,22f,22
gの検出信号の差分を採るようにすると良い。この場合
は各磁気センサ22e,22f,22g間の距離が短く
ても高精度に欠陥等を検出することができ、、検出ヘッ
ド2を小型化することができ、径が小さい中空管1の内
面を検査することができる。なお、検出ヘッド2の小型
化の要請が強くない場合には、磁気センサ22gを直角
三角形の頂点に配置しても良い。
【0065】また、上記各実施例において、図15に示
すように並進駆動装置4をアクチュエ−タ151で昇降
させるようにしても良い。この場合は、検出ヘッド2に
中空管1に内面との距離を計測する変位計測手段152
を設け、変位計測手段152で検出した検出ヘッド2と
管内面との距離変動量に応じて並進駆動装置4を昇降制
御する。これにより中空管1に偏肉や湾曲等があって
も、検出ヘッド2を常に中空管1の中心に位置決めする
ことができ、最適な条件で検査をすることができる。
【0066】また、上記各実施例は中空管1を複数の回
転ロ−ラ34で回転させる場合について説明したが、図
16の正面図と図17のB−B断面図に示すように、プ
−リ161に巻き回された移動ベルト162と補助リン
グ163で中空管1を保持し、移動ベルト162で中空
管1を回転させながら、並進駆動装置4をアクチュエ−
タ151で昇降制御するようにしても良い。
【0067】また、上記各実施例は中空管1を検査する
場合について説明したが、管以外の中空体の検査にも同
様に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、中空体
内面を検査するときに、中空体の内部を交流磁界で磁化
するようにしたから、中空体内表面に存在する軸方向の
切削疵,内面ピット,溶接部,内表面が樹脂被覆されて
いるような場合には樹脂の剥離部等の磁気的異常部を精
度良く検出することができる。特に、交流磁界の励磁周
波数の増加させることにより、表面の磁気的異常部の検
出精度を高めることができる。
【0069】この中空体の内面を検査するときに、中空
体を磁気検出位置に対して相対的に移動することによ
り、中空体の全範囲あるいは広範囲にわたり検査を行う
ことができる。
【0070】また、中空体を周方向に磁化することによ
り、長手方向にある長い欠陥も確実に検出することがで
きる。
【0071】また、漏洩磁束を検出するときに一対の磁
気感応素子で差分的に検出することにより、交流励磁さ
れた中空体の内表面の異常部からの漏洩磁束とともに検
出される周辺磁束や浮遊磁束を除去して、異常部に起因
する信号を感度良く、かつ高S/Nで検出することがで
きる。
【0072】また、一対の磁気感応素子を、磁気感応素
子を結ぶ線分の垂直2等分線が交流励磁手段により形成
される磁界分布の対称軸になるように配置すると、各磁
気感応素子の置かれている条件を同じにすることがで
き、差分的な出力から周辺磁界の影響を殆ど除去するこ
とができ、S/Nをより向上させることができる。
【0073】さらに、漏洩磁束を中空体の長手方向と、
長手方向とは異なる周方向で差分的に検出することによ
り、欠陥の有無の判断を正確にすることができるととも
に、磁気感応素子の不感化や鈍感化を防止することがで
きる。
【0074】また、磁気検出手段を、中空体の軸方向と
平行な1辺と、中空体の軸方向と直交しない2辺で形成
される三角形の各頂点位置に配置した3個の磁気感応素
子で構成することにより、検出ヘッドを小型化すること
ができ、径が小さい中空体も精度良く検査することがで
きる。
【0075】さらに、漏洩磁束を差分的に検出する一対
の磁気感応素子からの出力信号の正負極性のうちいずれ
か一方の極性の成分を除去手段で除去した後、バンドパ
スフィルタで一方の極性の成分が除去された信号から磁
気的異常部に起因する信号を抽出することにより、中空
体に偏肉や湾曲等がある場合に、磁気ヘッドの中空体内
壁への追従不良を原因に生じるピ−クノイズを除去する
ことができ、誤検出を回避することができる。
【0076】また、検出ヘッドは変位防止手段で磁気検
出手段を中空体に対して一定位置に保持することによ
り、中空体の被計測位置と磁気検出手段との間隔のずれ
をなくして正確な検査を行うことができる。
【0077】また、移動手段で中空体を周方向に回転し
たり、検出ヘッドを中空体の内部に並進させ、この回転
と並進を円滑に制御するために中空体と検出ヘッドとの
相対位置を制御するすることにより、中空体の全領域を
自動的に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】検出ヘッドを示し、(a)は断面図、(b)は
正面図である。
【図3】検出ヘッドの配置を示す説明図である。
【図4】上記実施例の機械構成を示す正面図である。
【図5】信号処理手段を示すブロック図である。
【図6】(a),(b),(c)はそれぞれ信号処理手
段の各部の出力波形図である。
【図7】欠陥の深さを示す説明図である。
【図8】欠陥の位置を示す説明図である。
【図9】欠陥の検出波形図である。
【図10】欠陥の検出波形図である。
【図11】欠陥の検出波形図である。
【図12】欠陥の検出波形図である。
【図13】検出ヘッドの他の例を示し、(a)は正面
図,(b)はA−A断面図である。
【図14】磁気センサの他の配置を示す説明図である。
【図15】他の実施例の機械構成を示す正面図である。
【図16】他の実施例の機械構成を示す正面図である。
【図17】図16のB−B断面図である。
【図18】中空管の内面を示す説明図である。
【図19】従来の渦流探傷用の検出ヘッドを示す正面図
である。
【図20】従来の漏洩磁束探傷法を示す説明図である。
【図21】従来の残留磁束探傷法を示す説明図である。
【図22】渦流探傷法による出力波形図である。
【図23】漏洩磁束探傷法による出力波形図である。
【図24】(a),(b)は標準欠陥を示す説明図であ
る。
【図25】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図26】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図27】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図28】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図29】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図30】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図31】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図32】残留磁束探傷法による出力波形図である。
【図33】標準欠陥の出力電圧特性図である。
【符号の説明】
1 中空管 2 検出ヘッド 3 回転駆動装置 4 並進駆動装置 5 制御手段 6 信号処理手段 7 表示手段 8 記録手段 10 駆動制御部 11 駆動制御部 13 マ−キング手段 21 磁化用コイル 22a〜22d 磁気センサ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空体の内部に交流磁界を形成し、中空
    体の内面の磁気的異常部に起因して生じる漏洩磁束を検
    出することを特徴とする中空体の内面検査方法。
  2. 【請求項2】 中空体を磁気検出位置に対して相対的に
    移動して検査する請求項1記載の中空体の内面検査方
    法。
  3. 【請求項3】 中空体の周方向に交流磁界を形成し、漏
    洩磁束を差分的に検出する請求項1又は2記載の中空体
    の内面検査方法。
  4. 【請求項4】 漏洩磁束を中空体の長手方向と周方向と
    で差分的に検出する請求項1,2又は3記載の中空体の
    内面検査方法。
  5. 【請求項5】 中空体の内部を磁化する交流励磁手段と
    中空体の内面の磁気的異常部に起因して生じる漏洩磁束
    を検出する磁気検出手段とを有する検出ヘッドと、検出
    ヘッドと中空体との相対位置を変える移動手段とを備え
    たことを特徴とする中空体の内面検査装置。
  6. 【請求項6】 上記交流励磁手段は中空体の周方向の内
    面を磁化する磁化器を有する請求項5記載の中空体の内
    面検査装置。
  7. 【請求項7】 上記磁気検出手段は漏洩磁束を差分的に
    検出する一対の磁気感応素子を有する請求項5又は6記
    載の中空体の内面検査装置。
  8. 【請求項8】 上記磁気検出手段は漏洩磁束を中空体の
    長手方向で差分的に検出する一対の磁気感応素子と、漏
    洩磁束を中空体の円周方向で差分的に検出する一対の磁
    気感応素子とを有する請求項5又は6記載の中空体の内
    面検査装置。
  9. 【請求項9】 上記磁気検出手段は、中空体の軸方向と
    平行な1辺と、中空体の軸方向と直交しない2辺で形成
    される三角形の各頂点位置に配置した3個の磁気感応素
    子を有し、各磁気感応素子は他のいずれかのの磁気感応
    素子と差分的に結合された請求項5又は6記載の中空体
    の内面検査装置。
  10. 【請求項10】 上記漏洩磁束を差分的に検出する一対
    の磁気感応素子は、磁気感応素子を結ぶ線分の垂直2等
    分線が交流励磁手段により形成される磁界分布の対称軸
    になるように配置した請求項7,8又は9記載の中空体
    の内面検査装置。
  11. 【請求項11】 上記磁気検出手段の出力に基づき、磁
    気的異常部の位置に対応する中空体の外面位置に表示を
    行う表示手段を有する請求項5乃至10のいずれかに記
    載の中空体の内面検査装置。
  12. 【請求項12】 上記漏洩磁束を差分的に検出する一対
    の磁気感応素子からの出力信号の正負極性のうちいずれ
    か一方の極性の成分を除去する除去手段と、一方の極性
    の成分が除去された信号から磁気的異常部に起因する信
    号を抽出するバンドパスフィルタとを有する請求項7乃
    至11のいずれかに記載の中空体の内面検査装置。
  13. 【請求項13】 上記検出ヘッドは磁気検出手段を中空
    体に対して一定位置に保持する変位防止手段を有する請
    求項5乃至12のいずれかに記載の中空体の内面検査装
    置。
  14. 【請求項14】 上記移動手段は、中空体を搭載し、周
    方向に回転する回転ロ−ラを有する回転機構を備えた検
    査台と、検出ヘッドを中空体の内部に並進させる直進機
    構と、上記回転機構と直進機構との動作を制御する制御
    手段とを有する請求項5乃至13のいずれかに記載の中
    空体の内面検査装置。
  15. 【請求項15】 上記制御手段に回転ロ−ラの位置を昇
    降するロ−ラ位置可変アクチュエ−タと、中空体と検出
    ヘッドとの距離を計測する変位計測手段と、変位計測手
    段の出力に応じて中空体と検出ヘッドとの相対位置を制
    御する位置制御手段とを有する請求項14記載の中空体
    の内面検査装置。
  16. 【請求項16】 上記移動手段が、中空体を懸架し、周
    方向に回転させる移動ベルト機構を有する検査台と、検
    出ヘッドを中空体の内部に並進させる直進機構と、上記
    回転機構と直進機構との動作を制御する制御手段とを有
    する請求項5乃至13のいずれかに記載の中空体の内面
    検査装置。
  17. 【請求項17】 上記制御手段に移動ベルトの位置を昇
    降するベルト位置可変アクチュエ−タと、中空体と検出
    ヘッドとの距離を計測する変位計測手段と、変位計測手
    段の出力に応じて中空体と検出ヘッドとの相対位置を制
    御する位置制御手段とを有する請求項16記載の中空体
    の内面検査装置。
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Cited By (4)

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