JPH05170594A - 単結晶製造方法 - Google Patents
単結晶製造方法Info
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- JPH05170594A JPH05170594A JP25814791A JP25814791A JPH05170594A JP H05170594 A JPH05170594 A JP H05170594A JP 25814791 A JP25814791 A JP 25814791A JP 25814791 A JP25814791 A JP 25814791A JP H05170594 A JPH05170594 A JP H05170594A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容器内に設置されたpBNルツボより高純度
の化合物半導体単結晶を引上げる単結晶の製造方法にお
いて単結晶化率を向上させる。 【構成】 外容器11内にはサセプター16が設置さ
れ、サセプター16上にはpBNルツボ17が設置され
ている。また、pBNルツボ17の上端には熱遮蔽板2
6,27が取り付けられている。その中央部にはpBN
ルツボ17の内径未満でかつ引き上げられるGaAs単
結晶20の外径より大径である穴が形成されている。こ
の状態でpBNルツボ17内にGaAs融液7を投入
し、不活性ガス21中でpBNルツボ17をヒーター1
8により加熱しながら上部回転軸19を用いてGaAs
融液7からGaAs単結晶20を徐々に引き上げ、Ga
As単結晶20を製造する。
の化合物半導体単結晶を引上げる単結晶の製造方法にお
いて単結晶化率を向上させる。 【構成】 外容器11内にはサセプター16が設置さ
れ、サセプター16上にはpBNルツボ17が設置され
ている。また、pBNルツボ17の上端には熱遮蔽板2
6,27が取り付けられている。その中央部にはpBN
ルツボ17の内径未満でかつ引き上げられるGaAs単
結晶20の外径より大径である穴が形成されている。こ
の状態でpBNルツボ17内にGaAs融液7を投入
し、不活性ガス21中でpBNルツボ17をヒーター1
8により加熱しながら上部回転軸19を用いてGaAs
融液7からGaAs単結晶20を徐々に引き上げ、Ga
As単結晶20を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱分解ボロンナイトラ
イドルツボ(以下「pBNルツボ」という)を用いて高
純度の化合物半導体単結晶を引上げる単結晶の製造方法
に係り、特に、単結晶化率の向上を可能とする単結晶の
製造方法に関するものである。
イドルツボ(以下「pBNルツボ」という)を用いて高
純度の化合物半導体単結晶を引上げる単結晶の製造方法
に係り、特に、単結晶化率の向上を可能とする単結晶の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、GaAs,InP,GaP,I
nAs,CdTe等の化合物半導体単結晶の製造方法と
しては液体カプセル引上げ法(以下「LEC法」とい
う)や蒸気圧下引上げ法(以下「PCZ法」という)が
工業的に実施されている。これらの引上げ法において原
料を収納するルツボには石英ルツボや熱分解ボロンナイ
トライドルツボ(以下、「pBNルツボ」と称する)が
用いられるが、高純度の結晶を引上げるには一般にpB
Nルツボが用いられている。
nAs,CdTe等の化合物半導体単結晶の製造方法と
しては液体カプセル引上げ法(以下「LEC法」とい
う)や蒸気圧下引上げ法(以下「PCZ法」という)が
工業的に実施されている。これらの引上げ法において原
料を収納するルツボには石英ルツボや熱分解ボロンナイ
トライドルツボ(以下、「pBNルツボ」と称する)が
用いられるが、高純度の結晶を引上げるには一般にpB
Nルツボが用いられている。
【0003】上記化合物半導体単結晶の製造方法につい
て、高純度のGaAs単結晶を製造する場合を例とし
て、LEC法について図6、PCZ法について図7を参
照しつつその概略を説明する。
て、高純度のGaAs単結晶を製造する場合を例とし
て、LEC法について図6、PCZ法について図7を参
照しつつその概略を説明する。
【0004】図6は、LEC法によるGaAs単結晶の
製造状況を示すものである。密封された外容器1内には
サセプター2がその軸線を中心として回転可能に設置さ
れ、サセプター2上にはpBNルツボ3が設置されてい
る。また、pBNルツボ3の周囲はヒーター4に囲ま
れ、その周囲は更に保温筒5で覆われている。更に、p
BNルツボ3の上方には上部回転軸6がサセプター2と
同軸に回転可能で、かつ上下動可能に設置されている。
製造状況を示すものである。密封された外容器1内には
サセプター2がその軸線を中心として回転可能に設置さ
れ、サセプター2上にはpBNルツボ3が設置されてい
る。また、pBNルツボ3の周囲はヒーター4に囲ま
れ、その周囲は更に保温筒5で覆われている。更に、p
BNルツボ3の上方には上部回転軸6がサセプター2と
同軸に回転可能で、かつ上下動可能に設置されている。
【0005】図6において、pBNルツボ3内にはGa
As融液7およびその表面を覆うカプセル剤であるB2
O38が投入され、外容器1内に充填された不活性ガス
9中でpBNルツボ3をヒーター4により加熱しながら
上部回転軸6を用いてGaAs単結晶10を徐々に引上
げることによりGaAs単結晶10を製造している。
As融液7およびその表面を覆うカプセル剤であるB2
O38が投入され、外容器1内に充填された不活性ガス
9中でpBNルツボ3をヒーター4により加熱しながら
上部回転軸6を用いてGaAs単結晶10を徐々に引上
げることによりGaAs単結晶10を製造している。
【0006】図7は、PCZ法によるGaAs単結晶2
0の製造状況を示すものである。密封された外容器11
内にはシール部12にて上下に分割可能な上部容器13
および下部容器14が設けられ、その内部には下部回転
軸15がその軸線を中心として回転可能に設置され、更
に、下部回転軸15上にはサセプター16を介してpB
Nルツボ17が設置されている。一方、上部容器13お
よび下部容器14外側にはヒーター18が設置され、p
BNルツボ17の上方には上部回転軸19がサセプター
16と同軸に回転可能で、かつ上下動可能に設置されて
いる。
0の製造状況を示すものである。密封された外容器11
内にはシール部12にて上下に分割可能な上部容器13
および下部容器14が設けられ、その内部には下部回転
軸15がその軸線を中心として回転可能に設置され、更
に、下部回転軸15上にはサセプター16を介してpB
Nルツボ17が設置されている。一方、上部容器13お
よび下部容器14外側にはヒーター18が設置され、p
BNルツボ17の上方には上部回転軸19がサセプター
16と同軸に回転可能で、かつ上下動可能に設置されて
いる。
【0007】図7においては、pBNルツボ17内には
GaAs融液7のみが投入されている。加熱はヒーター
18により行い、GaAs単結晶20は上部回転軸19
を徐々に引上げることにより得られる。この場合、引上
げ雰囲気ガス21はAs蒸気を主体にしたガスで、その
圧力はヒーター22のコントロールにより保時される。
なお、上部回転軸19と上部容器13、下部回転軸15
と下部容器、およびシール部12はそれぞれB2O324
によりシールされている。
GaAs融液7のみが投入されている。加熱はヒーター
18により行い、GaAs単結晶20は上部回転軸19
を徐々に引上げることにより得られる。この場合、引上
げ雰囲気ガス21はAs蒸気を主体にしたガスで、その
圧力はヒーター22のコントロールにより保時される。
なお、上部回転軸19と上部容器13、下部回転軸15
と下部容器、およびシール部12はそれぞれB2O324
によりシールされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の装置を用いて化合物半導体単結晶を製造する場
合、引上げ結晶の結晶欠陥を少なくする目的でpBNル
ツボ3,17内のGaAs融液7の横方向の温度勾配を
小さくすると、しばしばpBNルツボ3,17の内壁よ
り不必要な核あるいはこれが成長した浮遊物が発生し、
これらが引上げ結晶に付着して多結晶となり完全な単結
晶を得ることが困難となる場合があった。
従来の装置を用いて化合物半導体単結晶を製造する場
合、引上げ結晶の結晶欠陥を少なくする目的でpBNル
ツボ3,17内のGaAs融液7の横方向の温度勾配を
小さくすると、しばしばpBNルツボ3,17の内壁よ
り不必要な核あるいはこれが成長した浮遊物が発生し、
これらが引上げ結晶に付着して多結晶となり完全な単結
晶を得ることが困難となる場合があった。
【0009】この現象は、高純度結晶を得るために用い
ているpBNルツボ3,17の熱伝導率が上下および左
右方向で異方性を示すことに起因すると考えられる。す
なわち、pBNルツボ3,17の上下方向の熱伝導率が
左右方向(幅方向)の熱伝導率に比べて約20倍程度大
きく、またGaAs結晶に比べても10〜20倍程度大
きいため、pBNルツボ3,17の上下方向への熱の放
散が大きくなってpBNルツボ3,17内壁とGaAs
融液の接点の温度が低下し、その結果GaAsの核が発
生し、更に浮遊物に成長すると推察される。
ているpBNルツボ3,17の熱伝導率が上下および左
右方向で異方性を示すことに起因すると考えられる。す
なわち、pBNルツボ3,17の上下方向の熱伝導率が
左右方向(幅方向)の熱伝導率に比べて約20倍程度大
きく、またGaAs結晶に比べても10〜20倍程度大
きいため、pBNルツボ3,17の上下方向への熱の放
散が大きくなってpBNルツボ3,17内壁とGaAs
融液の接点の温度が低下し、その結果GaAsの核が発
生し、更に浮遊物に成長すると推察される。
【0010】このため、これら核発生および浮遊物を防
ぐ目的で、特開昭54−150378号公報に記載され
ている熱遮蔽板を用いる方法を検討した。ところが、p
BNルツボを用いたGaAsの引上げにおいて特開昭5
4−150378号公報記載の熱遮蔽板を用いた場合に
は、熱遮蔽板を用いない方法に比して単結晶化率が極端
に低下した。この原因を種々検討したところ、シリコン
の引上げ法とGaAsの引上げ法では熱遮蔽板の効果が
全く違うことが判明した。
ぐ目的で、特開昭54−150378号公報に記載され
ている熱遮蔽板を用いる方法を検討した。ところが、p
BNルツボを用いたGaAsの引上げにおいて特開昭5
4−150378号公報記載の熱遮蔽板を用いた場合に
は、熱遮蔽板を用いない方法に比して単結晶化率が極端
に低下した。この原因を種々検討したところ、シリコン
の引上げ法とGaAsの引上げ法では熱遮蔽板の効果が
全く違うことが判明した。
【0011】シリコンの引上げにおける熱遮蔽板の効果
は、特開昭54−150378号公報にも詳細記載され
ているように、引上げ操作中に生成する一酸化ケイ素凝
縮物が凝固面に達しないように引上げ雰囲気を形成して
いる不活性ガスの流路を形成することと、引上げ操作中
におけるルツボ壁および溶融物表面からの引上げ結晶へ
の熱の照射を防ぐ点である。すなわち、引上げ操作中に
おける結晶の温度を低くすることにより引上げ温度を大
きくし、結果として酸素の取り込みに起因する積層欠陥
(OSF)を減少させることにある。
は、特開昭54−150378号公報にも詳細記載され
ているように、引上げ操作中に生成する一酸化ケイ素凝
縮物が凝固面に達しないように引上げ雰囲気を形成して
いる不活性ガスの流路を形成することと、引上げ操作中
におけるルツボ壁および溶融物表面からの引上げ結晶へ
の熱の照射を防ぐ点である。すなわち、引上げ操作中に
おける結晶の温度を低くすることにより引上げ温度を大
きくし、結果として酸素の取り込みに起因する積層欠陥
(OSF)を減少させることにある。
【0012】一方、単結晶の引き上げにおいて、結晶温
度を低くすることは固液界面の形状が結晶側に対し凸形
あるいはM字形になることを意味するが、シリコンの引
き上げにおいてはこの状態でも単結晶の引き上げが可能
であるのに対し、GaAsの引き上げにおいては、固液
界面の形状が結晶側に対し凸形あるいはM字形になる状
態での引き上げは結晶化率が低く、工業的にはほぼ不可
能となっている。
度を低くすることは固液界面の形状が結晶側に対し凸形
あるいはM字形になることを意味するが、シリコンの引
き上げにおいてはこの状態でも単結晶の引き上げが可能
であるのに対し、GaAsの引き上げにおいては、固液
界面の形状が結晶側に対し凸形あるいはM字形になる状
態での引き上げは結晶化率が低く、工業的にはほぼ不可
能となっている。
【0013】その理由は、シリコンでは臨界剪断応力が
大きいため結晶欠陥のひとつである転移が生じないが、
GaAsでは臨界剪断応力が小さいため転移を完全に防
止することが難しく、引き上げ結晶の表面温度を低くし
て固液界面の形状を結晶側に凸形あるいはM字形とする
と局部的な転移の集中が起こり、いわゆるリネージから
多結晶へと発展して単結晶の引き上げが不可能となるた
めである。
大きいため結晶欠陥のひとつである転移が生じないが、
GaAsでは臨界剪断応力が小さいため転移を完全に防
止することが難しく、引き上げ結晶の表面温度を低くし
て固液界面の形状を結晶側に凸形あるいはM字形とする
と局部的な転移の集中が起こり、いわゆるリネージから
多結晶へと発展して単結晶の引き上げが不可能となるた
めである。
【0014】従って、GaAsの引き上げにおいては、
引き上げ結晶の表面温度、特に固液界面近傍での結晶の
表面温度を高くし、固液界面の形状を融液側に凸形ある
いは平坦にする必要があり、その結果、シリコンの引き
上げで使用される熱遮蔽板は、その作用が思想的に異な
るGaAsの引き上げには使用できないことが判明し
た。
引き上げ結晶の表面温度、特に固液界面近傍での結晶の
表面温度を高くし、固液界面の形状を融液側に凸形ある
いは平坦にする必要があり、その結果、シリコンの引き
上げで使用される熱遮蔽板は、その作用が思想的に異な
るGaAsの引き上げには使用できないことが判明し
た。
【0015】本発明の目的は、引き上げによる化合物半
導体単結晶の製造において、pBNルツボ3,17壁と
GaAs融液の接点における核あるいは核が成長してな
る浮遊物の発生を抑制すると同時に、引上げ結晶の表面
温度、特に固液界面近傍における結晶の表面温度を高く
し、固液界面の形状を融液側に対して凸形あるいは平坦
として単結晶化率を向上させることにある。
導体単結晶の製造において、pBNルツボ3,17壁と
GaAs融液の接点における核あるいは核が成長してな
る浮遊物の発生を抑制すると同時に、引上げ結晶の表面
温度、特に固液界面近傍における結晶の表面温度を高く
し、固液界面の形状を融液側に対して凸形あるいは平坦
として単結晶化率を向上させることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は高純度の化合物
半導体を得るため、pBNルツボを用いた引き上げによ
る単結晶製造方法において、前記pBNルツボ上端部か
らの熱の放散を抑制するとともに引上げ結晶の表面温度
特に固液界面近傍での結晶の表面温度を高くし、固液界
面の形状を融液側に対し凸形あるいは平坦とする目的
で、前記pBNルツボ上端に熱遮蔽板を取り付け化合物
半導体単結晶を引上げることにしたものである。
半導体を得るため、pBNルツボを用いた引き上げによ
る単結晶製造方法において、前記pBNルツボ上端部か
らの熱の放散を抑制するとともに引上げ結晶の表面温度
特に固液界面近傍での結晶の表面温度を高くし、固液界
面の形状を融液側に対し凸形あるいは平坦とする目的
で、前記pBNルツボ上端に熱遮蔽板を取り付け化合物
半導体単結晶を引上げることにしたものである。
【0017】
【作用】上述したように、化合物半導体単結晶を引上げ
る際に用いるpBNルツボの上端に熱遮蔽板を取り付け
ることにより、前記pBNルツボの上方からの熱の放散
は前記熱遮蔽板により抑制され、その結果、引上げ結晶
を取り巻くルツボ壁の温度低下が防止されるとともに、
前記pBNルツボ壁と化合物半導体融液との接点および
固液界面近傍での結晶の単表面における温度低下が防止
される。従って、不必要な核あるいはこれが成長した浮
遊物の発生がなくなるとともに固液界面の形状を融液側
に凸型あるいは平坦にすることが可能となり、単結晶化
率が向上する。
る際に用いるpBNルツボの上端に熱遮蔽板を取り付け
ることにより、前記pBNルツボの上方からの熱の放散
は前記熱遮蔽板により抑制され、その結果、引上げ結晶
を取り巻くルツボ壁の温度低下が防止されるとともに、
前記pBNルツボ壁と化合物半導体融液との接点および
固液界面近傍での結晶の単表面における温度低下が防止
される。従って、不必要な核あるいはこれが成長した浮
遊物の発生がなくなるとともに固液界面の形状を融液側
に凸型あるいは平坦にすることが可能となり、単結晶化
率が向上する。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例につい
て、更に詳しく説明する。図1は本発明のLEC法の一
例として、GaAs単結晶引上げ装置を示すもので、図
6に示した従来例と同一部分には同一符号を用いてその
説明を省略する。
て、更に詳しく説明する。図1は本発明のLEC法の一
例として、GaAs単結晶引上げ装置を示すもので、図
6に示した従来例と同一部分には同一符号を用いてその
説明を省略する。
【0019】図1に示す装置において、pBNルツボ3
の上端には熱遮蔽板25が取り付けられている。この熱
遮蔽板25は不透明石英製の円盤状のもので、その中央
部にはpBNルツボ3の内径未満でかつ引き上げられる
GaAs単結晶10の外径より大径である穴が形成され
ている。
の上端には熱遮蔽板25が取り付けられている。この熱
遮蔽板25は不透明石英製の円盤状のもので、その中央
部にはpBNルツボ3の内径未満でかつ引き上げられる
GaAs単結晶10の外径より大径である穴が形成され
ている。
【0020】pBNルツボ3内にGaAs融液7および
その表面を覆うB2O38を投入し、不活性ガス9中でp
BNルツボ3をヒーター4により加熱しながら上部回転
軸6を用いてGaAs融液7からGaAs単結晶10を
徐々に引き上げたところ、結晶化率がほぼ90%の割合
でGaAs単結晶10が得られた。熱遮蔽板25を用い
ない通常のLEC法における単結晶化率は約50%であ
るので、熱遮蔽板25の使用により単結晶化率は著しく
向上したといえる。
その表面を覆うB2O38を投入し、不活性ガス9中でp
BNルツボ3をヒーター4により加熱しながら上部回転
軸6を用いてGaAs融液7からGaAs単結晶10を
徐々に引き上げたところ、結晶化率がほぼ90%の割合
でGaAs単結晶10が得られた。熱遮蔽板25を用い
ない通常のLEC法における単結晶化率は約50%であ
るので、熱遮蔽板25の使用により単結晶化率は著しく
向上したといえる。
【0021】図2は本発明のPCZ法の一例として、G
aAs単結晶引上装置を示すもので、図7に示した従来
例と同一部分には同一符号を用いてその説明を省略す
る。
aAs単結晶引上装置を示すもので、図7に示した従来
例と同一部分には同一符号を用いてその説明を省略す
る。
【0022】図2に示す装置において、pBNルツボ1
7の上端には熱遮蔽板26が取り付けられている。この
熱遮蔽板26は熱分解ボロンナイトライド製の円盤状の
もので、その中央部にはpBNルツボ17の内径未満で
かつ引き上げられるGaAs単結晶20の外径より大径
である穴が形成されている。
7の上端には熱遮蔽板26が取り付けられている。この
熱遮蔽板26は熱分解ボロンナイトライド製の円盤状の
もので、その中央部にはpBNルツボ17の内径未満で
かつ引き上げられるGaAs単結晶20の外径より大径
である穴が形成されている。
【0023】pBNルツボ17内にGaAs融液7を投
入し、引上げ雰囲気ガス21中でpBNルツボ17をヒ
ーター18により加熱しながら上部回転軸19を用いて
GaAs単結晶20を徐々に引上げたところ、単結晶化
率がほぼ90%の割合でGaAs単結晶20が得られ
た。熱遮蔽板26を用いない通常のPCZ法における単
結晶化率は約40%であるので、本発明により単結晶化
率は著しく向上したといえる。
入し、引上げ雰囲気ガス21中でpBNルツボ17をヒ
ーター18により加熱しながら上部回転軸19を用いて
GaAs単結晶20を徐々に引上げたところ、単結晶化
率がほぼ90%の割合でGaAs単結晶20が得られ
た。熱遮蔽板26を用いない通常のPCZ法における単
結晶化率は約40%であるので、本発明により単結晶化
率は著しく向上したといえる。
【0024】また、pBNルツボ17からの熱の放散を
更に効率よく抑えるために、図3に示すように内周を下
方に折り曲げ、その折り曲げ長さLを6mm、折り曲げ
角θを90度にした熱遮蔽板27を用い、同様にGaA
s単結晶20の引上げを行ったところ、単結晶化率が9
0〜100%の割合でGaAs単結晶20が得られ、熱
遮蔽板27の効果が向上した。更に折り曲げ角θを12
0度の熱遮蔽板27を用いてGaAs結晶を引上げたと
ころ、単結晶化率は40〜50%と悪くなった。すなわ
ち、折り曲げ角θにはある制限があることが判別した。
更に効率よく抑えるために、図3に示すように内周を下
方に折り曲げ、その折り曲げ長さLを6mm、折り曲げ
角θを90度にした熱遮蔽板27を用い、同様にGaA
s単結晶20の引上げを行ったところ、単結晶化率が9
0〜100%の割合でGaAs単結晶20が得られ、熱
遮蔽板27の効果が向上した。更に折り曲げ角θを12
0度の熱遮蔽板27を用いてGaAs結晶を引上げたと
ころ、単結晶化率は40〜50%と悪くなった。すなわ
ち、折り曲げ角θにはある制限があることが判別した。
【0025】また、熱遮蔽板27の水平部とpBNルツ
ボ17上端との距離Ymmあるいは熱遮蔽板の折り曲げ
部の最下端とpBNルツボ17内壁との距離Xmmある
いは折り曲げ部の長さLmmをさまざま変化させて引上
げを行ったところ、これらの間にもある制約があること
が明かとなった。前記折り曲げ部の長さL=6mmを一
定として、折り曲げ角θを横軸に、単結晶化率を縦軸に
した一連の実験結果を図4に示す。
ボ17上端との距離Ymmあるいは熱遮蔽板の折り曲げ
部の最下端とpBNルツボ17内壁との距離Xmmある
いは折り曲げ部の長さLmmをさまざま変化させて引上
げを行ったところ、これらの間にもある制約があること
が明かとなった。前記折り曲げ部の長さL=6mmを一
定として、折り曲げ角θを横軸に、単結晶化率を縦軸に
した一連の実験結果を図4に示す。
【0026】その結果、図4から明らかなように、pB
Nルツボ17上端からの熱の放散を防止するためには、
前記折り曲げ部の最下端とpBNルツボ17内壁との距
離Xmmと熱遮蔽板27の水平部とpBNルツボ17上
端との距離Ymmのどちらかが5mm以下であり、更に
折り曲げ角θは110度より小さく、望ましくは90度
以下にすることが必要である。これは、距離Xmmと距
離Ymmのどちらかが5mm以下であると、熱遮蔽板2
7とpBNルツボ17との間の熱の流れが充分防止され
るためで、距離Xmmと距離Ymmを共に5mm大きく
すると、熱の流れが容易となりpBNルツボ17上端か
らの熱の放散が大きくなる。
Nルツボ17上端からの熱の放散を防止するためには、
前記折り曲げ部の最下端とpBNルツボ17内壁との距
離Xmmと熱遮蔽板27の水平部とpBNルツボ17上
端との距離Ymmのどちらかが5mm以下であり、更に
折り曲げ角θは110度より小さく、望ましくは90度
以下にすることが必要である。これは、距離Xmmと距
離Ymmのどちらかが5mm以下であると、熱遮蔽板2
7とpBNルツボ17との間の熱の流れが充分防止され
るためで、距離Xmmと距離Ymmを共に5mm大きく
すると、熱の流れが容易となりpBNルツボ17上端か
らの熱の放散が大きくなる。
【0027】また、折り曲げ角θが110度より大きく
なると同じ折り曲げ部に沿っての熱の流れが強くなり、
pBNルツボ17上端からの熱の放散を助けることにな
る。更に、折り曲げ部の長さLmmを変えて実験を行っ
たところ、単結晶化率は折り曲げ部の長さLmmにはあ
まり影響されず、引上げ中における折り曲げ部先端の位
置に大きく依存することが明かとなった。
なると同じ折り曲げ部に沿っての熱の流れが強くなり、
pBNルツボ17上端からの熱の放散を助けることにな
る。更に、折り曲げ部の長さLmmを変えて実験を行っ
たところ、単結晶化率は折り曲げ部の長さLmmにはあ
まり影響されず、引上げ中における折り曲げ部先端の位
置に大きく依存することが明かとなった。
【0028】この現象を図5を用いて説明する。折り曲
げ部の先端がpBNルツボ17の先端Aと引上げ結晶の
固液界面の最外部Bとを結んだ仮想線ABよりも上方に
あれば、引上げ結晶の結晶表面はpBNルツボ17の壁
と融液表面からの放熱で充分高い温度に保つことが可能
であるが、折り曲げ部の先端が仮想線ABよりも下方と
なると、折り曲げ部によりpBNルツボ17の壁と融液
表面からの放熱が妨げられ、引上げ結晶の表面温度が低
くなり、その結果結晶の最外部が早く固まり、固液界面
形状は図4のようにM字型となる。
げ部の先端がpBNルツボ17の先端Aと引上げ結晶の
固液界面の最外部Bとを結んだ仮想線ABよりも上方に
あれば、引上げ結晶の結晶表面はpBNルツボ17の壁
と融液表面からの放熱で充分高い温度に保つことが可能
であるが、折り曲げ部の先端が仮想線ABよりも下方と
なると、折り曲げ部によりpBNルツボ17の壁と融液
表面からの放熱が妨げられ、引上げ結晶の表面温度が低
くなり、その結果結晶の最外部が早く固まり、固液界面
形状は図4のようにM字型となる。
【0029】GaAs結晶はシリコン結晶と違い、臨界
剪断応力が小さいため転位が入りやすく、この転位は固
液界面に垂直に成長し、結晶のC部に集中する。このた
め、結晶のC部では転位が集中した結果リネージに発展
し、最後的にはリネージから多結晶化が進展し、単結晶
を得ることができなくなる。
剪断応力が小さいため転位が入りやすく、この転位は固
液界面に垂直に成長し、結晶のC部に集中する。このた
め、結晶のC部では転位が集中した結果リネージに発展
し、最後的にはリネージから多結晶化が進展し、単結晶
を得ることができなくなる。
【0030】なお、図4において、折り曲げ角θが11
0度の場合よりも折り曲げ角θが0度の場合の方が単結
晶化率が良いのは、折り曲げ角θが110度の場合には
pBNルツボ17上端からの熱の放散は折り曲げ角θが
0度の場合とほぼ同じ程度の効果を示すが、折り曲げ角
θが110度となると、折り曲げた部分が引上げた結晶
の先端を冷却する効果が加わるため折り曲げ角θが0度
の場合よりも単結晶化率が低下するためである。
0度の場合よりも折り曲げ角θが0度の場合の方が単結
晶化率が良いのは、折り曲げ角θが110度の場合には
pBNルツボ17上端からの熱の放散は折り曲げ角θが
0度の場合とほぼ同じ程度の効果を示すが、折り曲げ角
θが110度となると、折り曲げた部分が引上げた結晶
の先端を冷却する効果が加わるため折り曲げ角θが0度
の場合よりも単結晶化率が低下するためである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の単結晶製
造方法においては、化合物半導体単結晶を引上げる際に
用いるpBNルツボの上端に熱遮蔽板を取り付けること
により、前記pBNルツボの上方からの熱の放散は前記
熱遮蔽板により抑制され、前記pBNルツボ壁と化合物
半導体融液との接点での温度低下が防止される。従っ
て、核発生および浮遊物の発生がなくなるとともに、引
上げ結晶の表面温度、特に固液界面近傍での結晶の表面
温度が高められ、固液界面の形状が融液側に凸型あるい
は平坦となるため、単結晶化率が向上する。
造方法においては、化合物半導体単結晶を引上げる際に
用いるpBNルツボの上端に熱遮蔽板を取り付けること
により、前記pBNルツボの上方からの熱の放散は前記
熱遮蔽板により抑制され、前記pBNルツボ壁と化合物
半導体融液との接点での温度低下が防止される。従っ
て、核発生および浮遊物の発生がなくなるとともに、引
上げ結晶の表面温度、特に固液界面近傍での結晶の表面
温度が高められ、固液界面の形状が融液側に凸型あるい
は平坦となるため、単結晶化率が向上する。
【図1】本発明におけるLEC法を用いた単結晶製造方
法の一例を示す説明図である。
法の一例を示す説明図である。
【図2】本発明におけるPCZ法を用いた単結晶製造方
法の一例を示す説明図である。
法の一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る熱遮蔽板と引上げ結晶との関係を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】熱遮蔽板の折り曲げ部の長さを一定とした場合
における、熱遮蔽板の折り曲げ角と単結晶化率との関係
を示す図である。
における、熱遮蔽板の折り曲げ角と単結晶化率との関係
を示す図である。
【図5】本発明に係る熱遮蔽板と引上げ中の結晶の固液
界面上との関係を示す説明図である。
界面上との関係を示す説明図である。
【図6】従来のLEC法を用いた単結晶製造方法の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図7】従来のPCZ法を用いた単結晶製造方法の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1,11 外容器 2,16 サセプター 3,17 pBNルツボ 4,18,22 ヒーター 5 保温筒 6,19 上部回転軸 7 GaAs融液 8,24 B2O3 9 不活性ガス 10,20 GaAs単結晶 12 シール部 13 上部容器 14 下部容器 15 下部回転軸 21 雰囲気ガス 25,26,27 熱遮蔽板 A…pBNルツボ先端 B…引上げ結晶の固液界面の最外部 C…結晶の転位が集中する部分 X…熱遮蔽板の折り曲げ部の最下端とpBNルツボ内壁
との距離 Y…熱遮蔽板の水平部とpBNルツボ上端との距離 L…熱遮蔽板の折り曲げ長さ θ…熱遮蔽板の水平部と折り曲げられた部分との角度
との距離 Y…熱遮蔽板の水平部とpBNルツボ上端との距離 L…熱遮蔽板の折り曲げ長さ θ…熱遮蔽板の水平部と折り曲げられた部分との角度
Claims (4)
- 【請求項1】 熱分解ボロンナイトライドルツボ(pB
Nルツボ)を用いて化合物半導体単結晶を引き上げる単
結晶製造方法において、 前記ルツボの上端部に、このルツボの内径未満でかつ引
上げ結晶の外径より大径である穴が形成された熱遮蔽板
を取り付け、この穴を介して化合物半導体単結晶の引き
上げを行うことを特徴とする単結晶製造方法。 - 【請求項2】 前記熱遮蔽板に形成された穴の内周囲が
下方に折り曲げられ、かつ熱遮蔽板の水平部と折り曲げ
られた部分との角度が0度より大きく、かつ110度未
満であることを特徴とする請求項1記載の単結晶製造方
法。 - 【請求項3】 下方に折り曲げられた前記熱遮蔽板の折
り曲げ部のいずれかの部分とpBNルツボ内壁との距離
から5mm以内あるいは前記熱遮蔽板の水平部とpBN
ルツボ上端との距離が5mm以内であることを特徴とす
る請求項1ないし請求項2記載の単結晶製造方法。 - 【請求項4】 下方に折り曲げられた前記熱遮蔽板の折
り曲げ部の最下端が、引上げ中の結晶の固液界面の最外
部とルツボ最上端とを結ぶ線よりも下方にならないこと
を特徴とする請求項1ないし請求項3記載の単結晶製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25814791A JPH05170594A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 単結晶製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25814791A JPH05170594A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 単結晶製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05170594A true JPH05170594A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=17316180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25814791A Withdrawn JPH05170594A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 単結晶製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05170594A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102787351A (zh) * | 2011-05-20 | 2012-11-21 | 昭和电工株式会社 | 单晶制造装置、单晶制造方法和单晶 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP25814791A patent/JPH05170594A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102787351A (zh) * | 2011-05-20 | 2012-11-21 | 昭和电工株式会社 | 单晶制造装置、单晶制造方法和单晶 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |