JPH05174652A - 編組チューブの製造方法及びその製造装置 - Google Patents
編組チューブの製造方法及びその製造装置Info
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Abstract
内径のバラツキを小さくすることができ、工程数の削減
や材料の節約による経済性の向上を可能とした編組チュ
ーブ製造方法とその製造装置を提供する。 【構成】 製紐機1においてガラス繊維2を巻いた48
本のボビン16が回転移動を行い、ガイドパイプの周上
で編組スリーブ3が作成される。その時ワニス供給タン
ク7内に注入されたシリコーンワニス6がホース5を通
ってガイドパイプの先端部から吐出し、編組スリーブ3
の内面に塗布される。シリコーンワニス6は、編組スリ
ーブ3の内側から編組目を通過して外側へ浸透する。編
組スリーブ3は、引取プーリー11により連続的に上方
向へ案内され、加熱炉9に導入される。この加熱炉9内
でシリコーンワニスが硬化されて編組チューブ10が製
造される。
Description
電機器または自動車等において、電気絶縁チューブ、耐
熱保護チューブ、機械的保護チューブ及び集束用チュー
ブ等として使用される編組チューブの製造方法と、この
方法を実施するための製造装置に係り、特に外観不良及
び内径不良の発生を防止し、かつ内径のバラツキを少な
くすることによって安定した品質を維持することができ
るとともに、生産性も向上するように工夫したものに関
する。
維等の繊維を円筒状に編組してなる編組スリーブに、シ
リコーンワニス等により表面処理を施したものが良く知
られている。このような編組チューブの製造方法として
は、例えば、製紐工程、成型工程、ワニス処理及び加熱
硬化処理工程によるものがある。
して詳しく説明する。まず、編組スリーブは図3に示す
ような製紐機21によって製造される。この製紐機21
は、架台34上の回転板35に回転可能に取り付けられ
た16本(12本以上の4の倍数本でも可)のボビン3
6(この図では一本のみを示す)を有している。このボ
ビン36に巻き付けられたガラス繊維等の繊維22は、
ボビン36の回転移動により、架台34に固定された所
定の外径を有する円筒形状のガイド棒24(図4に示
す)の周上で編組され更にボビン36の回転移動と連動
して上下する突き上げ芯37によってガイド棒24の上
側へと押し出されて編組スリーブ23となる。この編組
スリーブ23は、製紐機21と連動して回転する引取プ
ーリー31によって、所定の巻取張力を加えられガイド
プーリー32を通過して収容容器38内に集められる。
3は、容器38ごと次の工程である成型工程(図5に示
す)へ運搬される。この成型工程において編組スリーブ
23は、電動機等により駆動される送りプーリー39及
び引取プーリー40によって張力を加えられ、成型機4
1内に導入される。編組スリーブ23は、この成型機4
1によって変形や屈曲等が修正され、その後巻取ボビン
43に巻取られる。巻取ボビン43に巻取られた編組ス
リーブ23は、この後更に次工程のワニス処理及び加熱
硬化処理工程(図6に示す)に運ばれる。このワニス処
理及び加熱硬化処理工程において編組スリーブ23は、
ワニスタンク27内のワニス液26へ連続的に浸漬され
てワニスが塗布された後、ワニスタンク27の上方に位
置した加熱炉29により加熱硬化されて編組チューブ3
0となる。一般的に、上記ワニス処理と加熱硬化処理
は、編組スリーブの収束を強め、端末部等におけるほつ
れを防止するために数回操り返して行われるものであ
る。
工程が連続した一つの工程でなされる製造方法として、
例えば特開平2−106826号公報に示すような方法
もある。
従来の製造方法によると、次のような問題があった。ま
ず、前段の製造方法の場合には、製紐機で編組スリーブ
を作成する時、引取プーリーの巻取張力によって編組ス
リーブが長手方向に伸びてしまい、内径不良や外観不良
が発生している。また、比較的軽度の内径不良や外観不
良は次工程の成型工程において修正可能であるが、成型
工程における成型機通過後の巻取り時や、ワニス塗布時
に加えられる張力によって編組スリーブが長手方向に伸
びてしまい更に内径不良や内径のバラツキが発生してし
まう。また、編組スリーブは、収容容器に集められた状
態やボビンに巻取られた状態で次工程に運搬され装置に
セットされるため、この時受ける外力により潰れやよじ
れ、または汚れなどの外観不良が発生する。更に、この
製造方法は多くの工程から構成されているため、生産性
が著しく悪く、非経済的であった。
連続した一つの工程とした単なる多工程の結合によるも
のであるため、外観不良,内径不良及び内径のバラツキ
等の発生を防止することは不可能である。即ち、編組ス
リーブはワニスが塗布され加熱硬化される前にガイド
(案内具)を通過するため、ガイド(案内具)を通過す
る際に該編組スリーブにかかる張力や、その後のワニス
塗布工程においてガイドローラー等を通過する際にかか
る張力等により編組スリーブが伸びてしまい内径不良や
内径のバラツキ、更には編組スリーブの潰れ等による外
観不良が発生し編組チューブの品質は到底満足できるも
のではなかった。
ものでその目的とするところは、外観不良及び内径不良
の発生を防止し、かつ内径のバラツキを小さくすること
ができ、それによって品質を大幅に向上させることがで
きるとともに、工程数の削減や材料等の節約による経済
性の向上を可能とした編組チューブの製造方法とその装
置を提供することにある。
本発明による編組チューブの製造方法は、繊維を編組し
て編組スリーブを作成する工程と、該編組スリーブにワ
ニスを塗布する工程と、ワニスが塗布された編組スリー
ブを加熱硬化して編組チューブを作成する工程と、から
なる編組チューブの製造方法において、上記工程が連続
してなされ、かつ編組スリーブが作成された後、直ちに
該編組スリーブにワニスが塗布され、更に該ワニス塗布
処理された編組スリーブはガイド(案内具)を通過する
前に加熱硬化されることを特徴とするものである。
繊維,ポリエステル繊維,全芳香族ポリエステル繊維,
芳香族ポリアミド繊維等が挙げられる。
られる編組スリーブに塗布されるワニスとしては、シリ
コーン樹脂,ミラブル型シリコーンコンパウンド,液状
シリコーンゴム等を有機溶剤に溶かしたシリコーンワニ
スや、アルキド樹脂,オイルフリーアルキド樹脂等を有
機溶剤に溶かしたポリエステル系ワニスなどが挙げられ
る。ワニスの粘度としては、100〜500cp程度が
好ましい。
繊維を編組して編組スリーブを作成する手段と、該編組
スリーブが作成された後、直ちに該編組スリーブにワニ
スを塗布する手段と、上記ワニス塗布手段の直上に設け
られ、ワニスが塗布された編組スリーブを加熱硬化させ
編組チューブを作成する手段と、を具備してなることを
特徴とするものである。
紐機におけるガイド棒をガイドパイプに代えたものを用
いることができる。このガイドパイプは、所定の外径を
有する円筒形状のパイプであり、このパイプの周上で繊
維が所定の内径に編組されて編組スリーブとなる。
プにワニスを供給する装置を連結したものを用いる。ガ
イドパイプに供給されたワニスは、該ガイドパイプの上
部から吐出して編組スリーブの内面に塗布され、該編組
スリーブの編組目を通って外側へ浸透する。この時、ガ
イドパイプの先端部の側面に複数の小穴を開けておくな
ど適宜な大きさの開口部を設けておくことも考えられ
る。
加熱硬化する手段としては、一般に用いられる加熱炉を
使用すれば良いが、この加熱手段は上記ワニス塗布手段
の直上に設置する必要がある。
組スリーブはガイドパイプ周上で作成された後、直ちに
ワニスが塗布され、該ガイドパイプとガイド(案内具)
との間に設けられた加熱炉にて直ちに加熱硬化処理され
るため、ワニスが塗布され硬化した編組チューブの状態
でガイド(案内具)を通過して巻取られることになる。
このため、編組チューブは巻取り時の張力によって伸び
てしまうこともなく内径不良を起こしたり、内径にバラ
ツキが生じるなどの問題が無くなる。
ワニス処理及び加熱硬化処理の工程までを連続した一つ
の工程で実施するため、従来のように編組スリーブの状
態での工程間の移動運搬が不要となる。そのため、移動
運搬時の外力や汚れに起因した外観不良の発生を防止で
きるのは勿論のこと、工程数の削減により生産性が著し
く向上するとともに、材料のロス等も低減させることが
できコスト面においても経済的なものとなる。
例を説明する。図1は本発明による編組チューブの製造
方法を実施するための製造装置の一例を示す概略図であ
り、図2は図1の要部拡大図である。
維2を編組して編組スリーブ3を作成する製紐機1と、
編組スリーブ3に後述のワニス6を塗布するためのガイ
ドパイプ4(図2に示す)と、ワニス6を収納しホース
5を介してガイドパイプ4と連結されたワニス供給タン
ク7と、ガイドパイプの先端部4aから常に適量のワニ
スを吐出させるためにワニス供給タンク7内のワニス6
の液面を所定の位置に保つためのレベルセンサ8と、ガ
イドパイプ4の直上に設けられワニス塗布処理された編
組スリーブ3aを所定の温度で硬化させる加熱炉9と、
ワニス塗布加熱硬化処理された編組チューブ10を取出
すガイド(案内具)としての引取りプーリー11と、編
組チューブ10をガイドプーリー12を介して巻取る巻
取ボビン13とから構成されている。
台14上の回転板15に回転可能に取り付けられたボビ
ン16と、ボビン16の回転移動と連動して上下する突
き上げ芯17と、図示しない回転板駆動装置と、から構
成されたものであり、ボビン16が回転移動することに
より該ボビン16に巻き付けられた繊維2がガイドパイ
プ4の周上で編組され、編組スリーブ3が作成される。
ガイドパイプ4の外径は編組スリーブ3の内径に略等し
いものとされ、要求される編組チューブの内径に応じて
所定の外径のものを用いる。
組チューブ製造装置を用いて以下に示すようにして編組
チューブを製造した。尚、本実施例では繊維としてガラ
ス繊維(ECG 75−1/3 1.7S)を用い、ワ
ニスとしては粘度260cp、固型分55%の白金加硫
系のシリコーンワニスを使用した。
いた48本のボビン16が回転移動を行い、外径6.5
mmφのガイドパイプ4の周上で編組スリーブ3が作成
される。この編組スリーブ3は突き上げ芯17によって
上側へ押し出される。その時ワニス供給タンク7内に注
入されたシリコーンワニス6がホース5を通ってガイド
パイプ4の先端部4aから吐出し、編組スリーブ3の内
面に塗布される。尚、この実施例ではワニスの液面の高
さが常にガイドパイプの先端部4aから上方に5mmか
ら10mmの部分に位置するようにレベルセンサ8を調
整した。編組スリーブ3の内面に塗布されたシリコーン
ワニス6は、該編組スリーブ3の内側から編組目を通過
して外側へ浸透する。
ブ3aは、引取プーリー11により線速15m/hで連
続的に上方向へ案内され、240℃の温度に保たれた長
さ500mmの加熱炉9に導入される。この加熱炉9内
でシリコーンワニスが硬化されることにより、編組チュ
ーブ10が製造される。このようにして得られた編組チ
ューブ10は引取プーリー11及びガイドプーリー12
を通過して巻取ボビン13へ巻取られる。
た内径6.5mmφの編組チューブと比較例として従来
の製造方法により製造された内径6.5mmφの編組チ
ューブ各500mを1mにカットしてそれぞれ500本
の試料とし、内径不良と外観(楕円)不良の発生数を比
較してみた。結果は表1に示す通りである。
不良品の発生が全く見られず、従来品に比べ大幅に品質
が向上していることが判る。
00本の中から各100本ずつ抽出し、内径の分布及び
工程能力を比較し、その結果を表2に示した。ここで、
工程能力とは管理状態にある工程において、その工程の
持つ品質達成能力のことであり工程能力指数(Cp)の
数値が大きいほどデータのバラツキが小さく、一般に
1.33以上であれば工程が安定しているものと判断す
る。
ーブは内径の工程能力指数が4.08と大きな値を示し
ており、内径のバラツキが小さく工程が安定したもので
あることが判る。
組チューブの製造時における外観不良,内径不良の発生
を防止し、かつ内径のバラツキを小さくすることができ
るため、従来品に比べて品質を大幅に向上させることが
できるとともに、従来多工程にて行ってきたものを一工
程にすることで、生産性も大幅に向上させることができ
る。また、連続工程とすることにより従来各工程で発生
していた材料ロスを低減することができるとともに、編
組スリーブに塗布するワニスも必要最小限の量で足りる
ためロスが無くなり、更にワニスとして低粘度高固型分
のものを使用することができるので、溶剤の使用量が低
減しこれによってコストダウンが可能となるという効果
も有する。よって経済的に大変優位なものとなる。
るための装置の一例を示す概略図である。
で製紐工程の説明図である。
で成型工程の説明図である。
でワニス処理及び加熱硬化処理工程の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維を編組して編組スリーブを作成する
工程と、該編組スリーブにワニスを塗布する工程と、ワ
ニスが塗布された編組スリーブを加熱硬化して編組チュ
ーブを作成する工程と、からなる編組チューブの製造方
法において、上記工程が連続してなされ、かつ編組スリ
ーブが作成された後、直ちに該編組スリーブにワニスが
塗布され、更に該ワニス塗布処理された編組スリーブは
ガイド(案内具)を通過する前に加熱硬化されることを
特徴とする編組チューブの製造方法。 - 【請求項2】 繊維を編組して編組スリーブを作成する
手段と、該編組スリーブが作成された後、直ちに該編組
スリーブにワニスを塗布する手段と、上記ワニス塗布手
段の直上に設けられ、ワニスが塗布された編組スリーブ
を加熱硬化させ編組チューブを作成する手段と、を具備
してなることを特徴とする編組チューブの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35571991A JP3376492B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 編組チューブの製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35571991A JP3376492B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 編組チューブの製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05174652A true JPH05174652A (ja) | 1993-07-13 |
| JP3376492B2 JP3376492B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=18445417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35571991A Expired - Fee Related JP3376492B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 編組チューブの製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376492B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013237953A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Mitsubishi Electric Corp | 保護スリーブ、それを用いた巻線機器及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP35571991A patent/JP3376492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013237953A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Mitsubishi Electric Corp | 保護スリーブ、それを用いた巻線機器及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3376492B2 (ja) | 2003-02-10 |
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