JPH05177208A - しごき加工性に優れた成形用アルミニウム合金板 - Google Patents

しごき加工性に優れた成形用アルミニウム合金板

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JPH05177208A
JPH05177208A JP3357182A JP35718291A JPH05177208A JP H05177208 A JPH05177208 A JP H05177208A JP 3357182 A JP3357182 A JP 3357182A JP 35718291 A JP35718291 A JP 35718291A JP H05177208 A JPH05177208 A JP H05177208A
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JP
Japan
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aluminum alloy
ironing
alloy plate
diameter
forming
Prior art date
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Pending
Application number
JP3357182A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Teruda
照田伸二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Sky Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム合金板を特定の表面性状にする
ことにより、例えば、DI缶胴材のしごき加工時に発生
するゴーリングを防止する。 【構成】 アルミニウム合金板の表面にその径が1〜5
00μmで、深さが0.1〜20μmで、しかも 1≧短
径/長径≧0.6 のピットを面積率で25%以上有す
ることを特徴とするしごき加工性に優れた成形用アルミ
ニウム合金板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しごき加工性を改善し
たアルミニウム合金板に係わり、例えば、ドローアンド
アイアニング(以下DIと略す)缶胴材のしごき加工時に
発生するゴーリングを改善したアルミニウム合金板に関
する。なお本明細書においてアルミニウム合金とは工業
用純アルミニウムおよび各種のアルミニウム合金を意味
するものである。
【0002】
【従来の技術】DI加工時特にしごき(アイアニング)加
工時に素材表面にしごき方向とほぼ平行に疵や変色を生
じることがある。これをゴーリング(軽度のものを黒筋
と称することもある)と称するが、このゴーリングの発
生は成形品表面の品質を著しく劣化させるので絶対に防
止しなければならない。
【0003】ゴーリングの発生を防止する従来の方法と
しては、DI成形前の段階でリオイルのように原液を塗
布して潤滑性を良くしたり、DI成形加工時の潤滑油を
種々かえて改善を図っている。また、その他の方法とし
て材料表面の粗度やオイルピット等の表面性状を変更し
て保油性を向上させることも提案されている。(例えば
特開昭61−212427,特開昭64−11026)
【0004】一般にDI缶胴材のようにしごき加工が加
わる場合、3004の様な3000系の合金が多用され
る。3004合金が缶胴材に用いられる理由は、比較的
強度が高く成形性にも優れていること、しごき加工時の
加工硬化が比較的小さく、その際のゴーリングが起きに
くいこと等である。ゴーリング性を起きにくくする素材
要因として、アルミニウム中に比較的粗大な晶出化合物
の存在が挙げられる。この比較的粗大な晶出化合物が存
在することにより、晶出化合物自体の固体潤滑性能、晶
出化合物近傍の空隙での保油性の向上、さらにはしごき
ダイスに対するセルフクリーニング等の効果が生じる。
従って、Al-Mn-Fe系の晶出化合物の多い3000
系合金が多用されるのであるが、Al-Fe(-Si),M
2Si等の化合物でも同様の効果があるので、他の合
金系でも添加成分や製法を選ぶことにより適当な分散量
と大きさが得られればしごき加工時のゴーリングの発生
を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
より適切な表面性状を持たせて保油性を向上させ、しご
き加工時の潤滑を良くすることが提案されている。この
方法として圧延ロールの粗度を変更したり、圧延時に生
じるオイルピットのようなピットを増加させることが行
われている。しかし、これらの方法による粗面あるいは
ピットの形態は長楕円もしくは筋状である。圧延方向に
対して直角方向にしごき加工を行う場合には保油性が向
上して潤滑は良くなるが、平行方向にしごき加工を行う
場合にはこの効果が期待できず、ゴーリングを引き起こ
していた。そこでDI成形のように圧延方向に対しラン
ダムにしごき加工が加わる場合にも、保油性を高めてD
I加工性をよくする方法がないか鋭意検討した結果本発
明をするに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
アルミニウム合金板表面性状について種々検討した結
果、アルミニウム合金板の表面に特定の径と特定の深さ
と特定の短径/長径比のピットを特定の面積率以上有す
ることが必要なことを見いだし本発明に至った。
【0007】すなわち請求項1の、アルミニウムまたは
アルミニウム合金板の表面にその径が1〜500μm
で、深さが0.1〜20μmでしかも1≧短径/長径≧
0.6のピットを面積率で25%以上有することを特徴
とする、しごき加工性に優れた成形用アルミニウムまた
はアルミニウム合金板 である。
【0008】ここでピットの径とは板表面からみた直径
でいずれの方向で測定しても1〜500μmであること
が必要である。径が1μm未満では充分に保油性が保て
ず、500μmを超えると油溜まりになりにくい。ただ
し100μm以下が好ましい。次にピットの深さは0.
1〜20μmであることが必要である。深さが0.1μm
より浅いと油溜まりになりにくく、20μmより深いと
ピットそのものが板の欠陥となる。ただし10μm以下
が好ましい。またピットの短径/長径比とは板表面から
みた直径の最短のものと最長のものの比で、定義上1を
超えることはなく、しごき方向に対して等方的に保油性
が保てるようにできるだけ円に近いことが望ましく、ピ
ットの短径/長径が0.6未満では保油性の異方性が大
きくなり、しごき加工を行なう際長径がしごき方向と平
行方向になるとゴーリングを引き起こす。従って短径/
長径比は0.6以上とする。またこのようなピットの占
める面積率が25%以上ないとその効果が少ない。
【0009】上記性状のピットの形成方法は特に限定し
ない。例えば、粗面化した圧延ロールで圧延することに
よるロールからの転写、ショットブラスト等による機械
的方法、酸やアルカリによる化学的なエッチング、さら
には塩化物水溶液中での電解等の電気化学的処理、及び
これらの組合せも可能である。
【0010】
【作用】ゴーリングはアルミニウム合金板としごきダイ
スとが直接接触することにより発生するので、本発明の
ような性状の表面状態にし保油性を高めることによって
潤滑性が付与されゴーリングは回避される。特に短径/
長径比を限定して円に近いピットを一定以上の面積比と
なるよう形成したのでアルミニウム合金板の圧延方向に
対してランダムに加わるしごき荷重にたいして有効な潤
滑性が付与される。
【0011】さらにより好ましくは、この様なピットを
有するアルミニウムまたはアルミニウム合金板に成形に
供する前に、リオイルと称するようなカッピング油もし
くはこれに類する潤滑油の原液を事前に塗油しておくこ
とによりこの効果は一層増加する。
【0012】
【実施例】
実施例1:DI缶胴材用途に利用されている3004合
金を用いて、常法にしたがいDC鋳造・加熱・熱間およ
び冷間圧延を行い、所定の厚さでの中間焼鈍後冷間圧延
により0.3mmの厚さとした。この材料は、通常使用
されているDI缶胴用材でこの状態での圧延方向に対し
直角に測定した表面粗度は、Raで0.25μm、Rmax
で2.1μmである。この材料に種々のピットをもうけ
るために、60℃の10%苛性ソーダ槽で浸漬時間を
5、20、60秒とかえて処理した。その後水洗しデス
マットのため硝酸槽に5秒浸漬し水洗し乾燥後供試材と
した。またさらにカッピングクーラントの原液を、20
0mg/m2を狙いとして塗油したもの(リオイル有り)も供
試材とした。評価は、カッピングDI成形後洗浄・脱脂
して白ペンキを塗り、外観に表れる黒筋の程度をランク
評価した。ランク1は全く黒筋が無いもの、2は圧延方
向に対して0°方向にわずかに表れたもの、3は圧延方
向に対して0°方向に側壁全長にわたる黒筋として表れ
たもの、4は疵が全周にはっきりと生じていることが認
められるものである。
【0013】
【表1】
【0014】上記の結果からわかるように、ピットが小
さくその面積率が少ない場合には、ゴーリングすなわち
黒筋が発生する。また、リオイルすることによりランク
は確実に1ランク向上する。
【0015】実施例2:実施例1と同様に、DI缶胴材
用途に利用されている3004合金を用いて、常法にし
たがいDC鋳造・加熱・熱間圧延して板厚2mmとし、
350℃×2時間の焼鈍後冷間圧延により最終板厚とし
た。ただし種々のピットをもうけるために、冷間圧延途
中の各板厚(2mm,1mm,0.45mm,0.3m
m)において材料を採取して、60℃の10%苛性ソー
ダ槽で100秒間エッチングし短径7μm、深さ3μ
m、短径/長径0.95、ピット面積率90%のピット
を形成し、その後水洗しデスマットのため硝酸槽に5秒
浸漬し水洗し乾燥後、冷間圧延で最終板厚0.3mmに
仕上げ、深さ、短径/長径を変化させた板を供試材とし
た。また比較のため苛性エッチングなしの材料も従来例
とし供試した。評価は実施例1と同じ方法で行なった。
カッピング時のリオイルは行わなかった。その結果を表
2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】上記の結果に示すように、ピットの短径/
長径<0.6の場合は、0°方向以外では保油性が向上
するが、0°方向には黒筋が発生する。しかし、ピット
の短径/長径≧0.6の発明例の場合は0°方向の黒筋
も軽微もしくはなくなる。
【0018】
【発明の効果】アルミニウム合金板を本発明の表面性状
にすることによって圧延方向に対しランダムにしごき加
工が加わる場合にも、保油性を高めて加工性をよくする
ことができ、その結果しごき加工時のゴーリングが防止
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金板の表面にその径が1〜
    500μmで、深さが0.1〜20μmで、しかも 1≧
    短径/長径≧0.6 のピットを面積率で25%以上有
    することを特徴とするしごき加工性に優れた成形用アル
    ミニウム合金板。
JP3357182A 1991-12-25 1991-12-25 しごき加工性に優れた成形用アルミニウム合金板 Pending JPH05177208A (ja)

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JP3357182A JPH05177208A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 しごき加工性に優れた成形用アルミニウム合金板

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JP3357182A JPH05177208A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 しごき加工性に優れた成形用アルミニウム合金板

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ID=18452811

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307124A (ja) * 2001-04-12 2002-10-22 Hiraguchi Seitan Kk アルミニウム系金属部品の冷間鍛造方法
JP2008274376A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板
JP2009178734A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Hitachi Cable Ltd 金属箔材の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307124A (ja) * 2001-04-12 2002-10-22 Hiraguchi Seitan Kk アルミニウム系金属部品の冷間鍛造方法
JP2008274376A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板
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