JPH051775B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH051775B2 JPH051775B2 JP11457585A JP11457585A JPH051775B2 JP H051775 B2 JPH051775 B2 JP H051775B2 JP 11457585 A JP11457585 A JP 11457585A JP 11457585 A JP11457585 A JP 11457585A JP H051775 B2 JPH051775 B2 JP H051775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid ester
- optically active
- distillation
- methyl
- present
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、光学活性α−クロルカルボン酸エス
テルをラセミ化を起さずに蒸留精製する方法に関
するものである。 (従来技術およびその問題点) 光学活性α−クロルカルボン酸エステル、例え
ば光学活性α−クロルプロピオン酸エステルは、
光学活性乳酸エステルと塩化チオニルから得られ
ることが既に知られているが、その精製工程にお
いてラセミ化が起り、所望の光学活性を有するも
のが得にくいという問題があつた。 特に、アミン類、アミド類等の塩基性化合物が
共存するときはラセミ化が起りやすく問題であつ
た。例えば特開昭56−7743には反応触媒としての
ピリジンの存在下、D−乳酸メチルと塩化チオニ
ルを反応させた後、蒸留することによつて光学活
性がほぼ保持されたまま目的とするL−2−クロ
ルプロピオン酸メチルが得られると記載されてい
る。しかしながら本発明者らが追試したところ蒸
留時間が長くなると得られるL−2−クロルプロ
ピオン酸メチルの光学純度が低下するという欠点
があることがわかつた。 フラスコスケールでは短時間で蒸留を終えるこ
とは可能であるが、工業的規模ではフラスコスケ
ール並の時間で蒸留を終えることは不可能であ
り、実用上問題があつた。 (問題を解決する為の手段) 本発明者らはこの欠点を改善すべく鋭意検討を
重ねた結果、精製蒸留時に不揮発性強酸を共存さ
せるとラセミ化が起こらないことを見出し本発明
に到達した。 即ち、本発明は、 式
テルをラセミ化を起さずに蒸留精製する方法に関
するものである。 (従来技術およびその問題点) 光学活性α−クロルカルボン酸エステル、例え
ば光学活性α−クロルプロピオン酸エステルは、
光学活性乳酸エステルと塩化チオニルから得られ
ることが既に知られているが、その精製工程にお
いてラセミ化が起り、所望の光学活性を有するも
のが得にくいという問題があつた。 特に、アミン類、アミド類等の塩基性化合物が
共存するときはラセミ化が起りやすく問題であつ
た。例えば特開昭56−7743には反応触媒としての
ピリジンの存在下、D−乳酸メチルと塩化チオニ
ルを反応させた後、蒸留することによつて光学活
性がほぼ保持されたまま目的とするL−2−クロ
ルプロピオン酸メチルが得られると記載されてい
る。しかしながら本発明者らが追試したところ蒸
留時間が長くなると得られるL−2−クロルプロ
ピオン酸メチルの光学純度が低下するという欠点
があることがわかつた。 フラスコスケールでは短時間で蒸留を終えるこ
とは可能であるが、工業的規模ではフラスコスケ
ール並の時間で蒸留を終えることは不可能であ
り、実用上問題があつた。 (問題を解決する為の手段) 本発明者らはこの欠点を改善すべく鋭意検討を
重ねた結果、精製蒸留時に不揮発性強酸を共存さ
せるとラセミ化が起こらないことを見出し本発明
に到達した。 即ち、本発明は、 式
【式】
(式中R1,R2は炭素原子を1〜6個含むアル
キル基を表し、R1,R2は同一でも異つていても
よい) で示される光学活性α−クロルカルボン酸エステ
ル粗製液を蒸留によつて精製するにあたり、不揮
発性強酸の存在下に蒸留することを特徴とする光
学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方法
である。 本発明の方法が最も有効に適用されるのは例え
ば、アミン類、アミド類等の塩基性化合物を触媒
として光学活性乳酸エステルと塩化チオニルから
光学活性2−クロルプロピオン酸エステルを製造
する場合の様に塩基性化合物が、光学活性α−ク
ロルカルボン酸エステル合成反応の触媒として使
用される場合である。 上記の場合、反応終了時点における粗製2−ク
ロルプロピオン酸エステル中にはSO2、HClが存
在していて塩基性化合物のラセミ化作用を抑制し
ているが、蒸留工程中にSO2、HClが系外に逃げ
て塩基性化合物がラセミ化触媒として作用し、後
の留分ほど光学純度が低下すると考えられる。 なお、α−クロルカルボン酸エステルの合成反
応に塩基性化合物を用いない場合でも本発明の方
法は適用できる。 本発明による方法では反応終了後に粗製α−ク
ロルカルボン酸エステルに硫酸、パラトルエンス
ルホン酸等の不揮発性強酸を添加してから精製蒸
留を行なう。添加する酸の量は反応触媒として用
いた塩基性化合物の1〜3当量程度で十分で、少
ないとラセミ化が抑制しきれず又多すぎるとター
ル化等が起こつて不利である。 (発明の効果) 不揮発性の強酸の存在下精製蒸留を行なうと光
学純度をほぼ保持したままで工業的にα−クロル
カルボン酸エステルが得られる。 以下、例を挙げて本発明を詳しく説明する。 実施例 1 塩化チオニルを200g(1.65モル)をフラスコ
に仕込み、そこへD−乳酸メチル(〔α〕20 D=+
8.10゜)164gを室温で攪拌しながら滴下した。こ
のようにして粗製D−2−クロルスルフインオキ
シプロピオン酸メチルを得た。 滴下漏斗と二酸化硫黄吸収の為のアルカリ吸収
缶を備えたフラスコにピリジンを3g入れ65℃に
加熱し、前述の粗製D−2−クロルスルフインオ
キシプロピオン酸メチルを約2時間かけて滴下し
た。滴下終了後2時間、65℃に保つてからH2
SO4を3.7g添加し、50torrの減圧下で単蒸留を行
なつた。 約30分かけて83gのL−2−クロルプロピオン
酸メチルを留出させた後一旦単蒸留を中断した。
75℃で5Hr加熱後単蒸留を再開し、104gのL−
2−クロルプロピオン酸メチルを得た。 D−乳酸メチル基準の収率は96%で前半の留分
の比施光度は〔α〕20 D=−26.54°、後半の留分の比
施光度は〔α〕20 D=−26.45°であつた。 比較例 1 単蒸留を行なう前にH2SO4を添加しないこと
以外は実施例1と同様の操作を行なつた。 L−2−クロルプロピオン酸メチルの前半の留
分の比施光度は〔α〕20 D=−25.59°、後半の留分の
比施光度は〔α〕20 D=−20.03°であつた。 実施例 2,3 塩基性触媒の種類、量及びH2SO4の添加量が
異なること以外は実施例1と同様の操作を行なつ
た。 結果は表に示した。 比較例 2,3 H2SO4を添加しないこと以外は実施例2,3
と同様の操作を行なつた。結果は表に示した。
キル基を表し、R1,R2は同一でも異つていても
よい) で示される光学活性α−クロルカルボン酸エステ
ル粗製液を蒸留によつて精製するにあたり、不揮
発性強酸の存在下に蒸留することを特徴とする光
学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方法
である。 本発明の方法が最も有効に適用されるのは例え
ば、アミン類、アミド類等の塩基性化合物を触媒
として光学活性乳酸エステルと塩化チオニルから
光学活性2−クロルプロピオン酸エステルを製造
する場合の様に塩基性化合物が、光学活性α−ク
ロルカルボン酸エステル合成反応の触媒として使
用される場合である。 上記の場合、反応終了時点における粗製2−ク
ロルプロピオン酸エステル中にはSO2、HClが存
在していて塩基性化合物のラセミ化作用を抑制し
ているが、蒸留工程中にSO2、HClが系外に逃げ
て塩基性化合物がラセミ化触媒として作用し、後
の留分ほど光学純度が低下すると考えられる。 なお、α−クロルカルボン酸エステルの合成反
応に塩基性化合物を用いない場合でも本発明の方
法は適用できる。 本発明による方法では反応終了後に粗製α−ク
ロルカルボン酸エステルに硫酸、パラトルエンス
ルホン酸等の不揮発性強酸を添加してから精製蒸
留を行なう。添加する酸の量は反応触媒として用
いた塩基性化合物の1〜3当量程度で十分で、少
ないとラセミ化が抑制しきれず又多すぎるとター
ル化等が起こつて不利である。 (発明の効果) 不揮発性の強酸の存在下精製蒸留を行なうと光
学純度をほぼ保持したままで工業的にα−クロル
カルボン酸エステルが得られる。 以下、例を挙げて本発明を詳しく説明する。 実施例 1 塩化チオニルを200g(1.65モル)をフラスコ
に仕込み、そこへD−乳酸メチル(〔α〕20 D=+
8.10゜)164gを室温で攪拌しながら滴下した。こ
のようにして粗製D−2−クロルスルフインオキ
シプロピオン酸メチルを得た。 滴下漏斗と二酸化硫黄吸収の為のアルカリ吸収
缶を備えたフラスコにピリジンを3g入れ65℃に
加熱し、前述の粗製D−2−クロルスルフインオ
キシプロピオン酸メチルを約2時間かけて滴下し
た。滴下終了後2時間、65℃に保つてからH2
SO4を3.7g添加し、50torrの減圧下で単蒸留を行
なつた。 約30分かけて83gのL−2−クロルプロピオン
酸メチルを留出させた後一旦単蒸留を中断した。
75℃で5Hr加熱後単蒸留を再開し、104gのL−
2−クロルプロピオン酸メチルを得た。 D−乳酸メチル基準の収率は96%で前半の留分
の比施光度は〔α〕20 D=−26.54°、後半の留分の比
施光度は〔α〕20 D=−26.45°であつた。 比較例 1 単蒸留を行なう前にH2SO4を添加しないこと
以外は実施例1と同様の操作を行なつた。 L−2−クロルプロピオン酸メチルの前半の留
分の比施光度は〔α〕20 D=−25.59°、後半の留分の
比施光度は〔α〕20 D=−20.03°であつた。 実施例 2,3 塩基性触媒の種類、量及びH2SO4の添加量が
異なること以外は実施例1と同様の操作を行なつ
た。 結果は表に示した。 比較例 2,3 H2SO4を添加しないこと以外は実施例2,3
と同様の操作を行なつた。結果は表に示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 【式】 (式中R1,R2は炭素原子を1〜6個含むアル
キル基を表し、R1,R2は同一でも異つていても
よい) で示される光学活性α−クロルカルボン酸エステ
ル粗製液を蒸留によつて精製するにあたり、不揮
発性強酸の存在下に蒸留することを特徴とする光
学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11457585A JPS61271249A (ja) | 1985-05-28 | 1985-05-28 | 光学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11457585A JPS61271249A (ja) | 1985-05-28 | 1985-05-28 | 光学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61271249A JPS61271249A (ja) | 1986-12-01 |
| JPH051775B2 true JPH051775B2 (ja) | 1993-01-11 |
Family
ID=14641268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11457585A Granted JPS61271249A (ja) | 1985-05-28 | 1985-05-28 | 光学活性α−クロルカルボン酸エステルの精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61271249A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5326400B2 (ja) | 2007-08-17 | 2013-10-30 | セントラル硝子株式会社 | 光学活性α−フルオロカルボン酸エステルの精製方法 |
-
1985
- 1985-05-28 JP JP11457585A patent/JPS61271249A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61271249A (ja) | 1986-12-01 |
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