JPH05177777A - 低温高速成形性多層シート及び成形容器 - Google Patents

低温高速成形性多層シート及び成形容器

Info

Publication number
JPH05177777A
JPH05177777A JP3358188A JP35818891A JPH05177777A JP H05177777 A JPH05177777 A JP H05177777A JP 3358188 A JP3358188 A JP 3358188A JP 35818891 A JP35818891 A JP 35818891A JP H05177777 A JPH05177777 A JP H05177777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
layer
resin
styrene
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3358188A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Arai
宏幸 新井
Isao Yoshimura
功 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3358188A priority Critical patent/JPH05177777A/ja
Publication of JPH05177777A publication Critical patent/JPH05177777A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 深絞り性、低温高速成形性等の成形性に優
れ、剛性の高い、種々の成形方法で成形可能な成形用シ
ートを提供する。 【構成】 2層以上の熱可塑性樹脂よりなる多層シート
であり、少なくとも1表層を形成する樹脂の引張弾性率
が50〜300kg/mm2 で、且つ該表層厚みが2〜
50%であり、該表層を形成する樹脂と隣接する樹脂と
のVSPが0.8〜2である、シート全層のORSが2
kg/cm2 未満の多層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形性、中でも低温高
速成形性、深絞り成形性の改良された剛性の高い、主に
真空成形、圧空成形、プラグ成形法、折り曲げ成形また
はこれらの組合せにより成形された食品をはじめその他
種々の包装容器、その他各種ケースなどに利用される熱
可塑性樹脂製の多層シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧空成形法、真空成形法、プラグ
アシスト成形法及びこれらを組合せた方法により2次成
形され、主に食品包装容器等に利用されているプラスチ
ックシートとして、硬質塩化ビニル(PVC)シート、
ハイインパクトポリスチレン(HIPS)シート、発泡
ポリスチレンシート(PSP)、ポリプロピレンシー
ト、ポリスチレン延伸シートなどが一般に知られてい
る。このうち、透明性が要求される分野には、PVCシ
ートやポリスチレン延伸シートが使用されている。ポリ
スチレン延伸シートは、透明性、剛性に優れるものの、
PVCシートと比較して延伸シートであるため、成形性
に難がある。例えば、ポリスチレン延伸シートは、深絞
り成形性が劣り、また比較的高温で長時間の加熱を必要
とし、さらに熱板接触式圧空成形法以外の方法では、一
般に成形が困難なものである。更に、PVCシートに比
べ強度が弱いものである。
【0003】一方、PVCシート(一般に可塑剤を5〜
20重量%程度含む)は、成形性が優れ、深絞り成形が
可能であり、熱板接触式圧空成形法以外にも、輻射加熱
式の圧空成形法、真空成形法、プラグアシスト成形法な
ど種々の方法で成形が可能である。しかし、硬質PVC
シートは、可塑剤の衛生上、品質上の問題に加え、燃焼
時に発生する塩素系ガスによる公害上の問題があり、P
VCシートに替わるシートが求められている。
【0004】以上の問題点を解決するため、例えば、ポ
リスチレン延伸シートにポリオレフィン系の樹脂を積層
して深絞り成形性、型再現性を改良する方法が提案され
ている。例えば、特開昭49−18976号公報には、
汎用ポリスチレン(GPPS)延伸シートに無延伸ポリ
プロピレンシートを接着剤を介してドライラミネートし
た複合シートが、また、特開昭55−114458号公
報には、共押出法、ドライラミネーション法等によって
GPPS層に接着層を介して低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン層を積層した後、延伸し
た複合延伸シートが記載されている。しかし、これら方
法においては、延伸シートのために、成形性の改良に限
界があり、またオレフィン系樹脂を表層に配しているた
め、透明性、剛性が劣るものである。
【0005】また、特公昭51−5862号公報には、
スチレン系炭化水素60〜90重量%を含有するスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体(SBBC)に少量の
動・食物油の硬化油を含む組成物よりなる成形用無延伸
シートの記載がある。このものは、深絞り成形は可能で
あるが、白濁が生じ易く透明性も十分でない。また、S
BBC単体シートのために、剛性が劣り、またポリスチ
レン延伸シートより耐油性が劣る欠点もある。
【0006】また、特公平3−67016号公報には、
ポリスチレンとSBBCとの組成物よりなる延伸シート
において、その熱収縮応力とブタジエン濃度をコントロ
ールすることで、スチレン系樹脂延伸シートの成形性
(深絞り性)等を解決する方法が記載されている。しか
しながら、このものは、シートの強度が低下する傾向に
あり、また延伸条件が制限されるため生産性が悪い傾向
にある。
【0007】また、特開平2−120044号公報、特
開平2−185438号公報、特開平3−99846号
公報には、成形サイクル、深絞り性、成形条件範囲等が
改良されたスチレン系樹脂による多層延伸シートが提案
されており、これらのシートは、ポリスチレン延伸シー
トよりは成形性が改良されているものの、PVCシート
のレベルをクリアしているとは言い難い。更に、上述の
成形方法が限定される問題に対しては十分な解決がなさ
れていない。
【0008】また、最近、PVCシートに代わる新たな
クリーンな素材からなるシートとして非晶性ポリエステ
ルシートが注目されている。これは、ポリエステルを構
成する酸成分またはアルコール成分を共重合させ、非晶
化せしめた樹脂や、押出し後、急冷によりその結晶化度
を押さえたシートを原料としたものである。
【0009】しかしこのものは、一般に加工性が悪く、
特に急冷により結晶化度を押さえたシートは、2次成形
の加熱時に、場合によっては結晶化が進行することもあ
り、その条件コントロールは難しいものである。また、
これらは軟化点が低いため耐熱性が不足し、変形、ブロ
ッキングが起こり易く、またスチレン系樹脂延伸シー
ト、PVCシートに比べ、剛性が劣るため肉厚のシー
ト、成形品にする必要があり、更に樹脂そのものが高い
ためコストアップにつながるものである。このように、
現在の技術では、衛生、環境上の問題が少なく、且つ成
形性(深絞り性、低温高速成形性)に優れ、剛性のある
透明シートは得られ難いのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況の
中、本発明は、真空成形、圧空成形、プラグ成形、折り
曲げ成形法またはこれらの組合せなど種々の方法で成形
が可能で、且つ低温高速成形性、深絞り性などに優れた
高剛性の多層シートを提供することを目的になされたも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目標を達成するた
め、本発明では;少なくとも1表層と、隣接する他の少
なくとも1層とを有する2層以上の熱可塑性樹脂よりな
る多層シートにおいて、(イ)該表層を形成する熱可塑
性樹脂(A)の弾性率が50〜300kg/mm2 で、
(ロ)該樹脂(A)のビカット軟化点(Va℃)と隣接
する該他層を構成する熱可塑性樹脂(B)のビカット軟
化点(Vb℃)とがその比(Va/Vb)で0.8〜
2.0の範囲にある樹脂よりなり、(ハ)該表層の厚み
比率が全層に対し2〜50%であり、かつ(ニ)該シー
トの熱収縮応力が2.0kg/cm2 未満であることを
特徴とする、多層シートを採用した。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、具体的に少なくとも1つの表層を形成する熱可
塑性樹脂 (A)(以下、a層と記す)及び、該層と隣接する他層
を構成する熱可塑性樹脂 (B)(以下、b層と記す)に用いられる樹脂は、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂及びこれらの共重合体などが
挙げられる。またこれら熱可塑性樹脂にスチレン系単量
体と、ブタジエン、またはイソプレン等の共役ジエン構
造を有する単量体との共重合体、該共役ジエン由来の二
重結合を水添した樹脂や、これらをカルボニル基含有単
量体でモデファイした樹脂(以下、これらを総括してS
BBCという)などを混合してもよい。これら樹脂は1
種用いても良く、同種、又は異種樹脂を2種以上を自由
に組み合わせて用いても良い。
【0013】本発明のa層、b層は、これら樹脂群から
選ばれる任意のものを、後述するビカット軟化点、引張
弾性率、熱収縮応力等の条件を満たすように積層された
多層シートであれば良い。
【0014】具体的に、スチレン系樹脂及びその共重合
体とは、スチレン、α−メチルスチレン等のα−アルキ
ル置換スチレン、核アルキル置換スチレン、核ハロゲン
置換スチレン等より選ばれる少なくとも1種のスチレン
系単量体よりなる重合体、該スチレン系単量体のうちの
少なくとも1種を(2種以上の場合はその合計量で)、
50重量%以上、好ましくは60重量%、より好ましく
は70重量%以上含むこれら単量体と共重合可能な少な
くとも1種の他の単量体(後述)との2元、3元または
4元以上の共重合体、または更に少量(15重量%以
下)のゴム成分をグラフト重合した耐衝撃性ポリスチレ
ン(HIPS:含透明性のもの)、又は、上記任意の少
なくとも1種の単量体とブタジエン、イソプレン等の共
役ジエンとのブロック共重合体である。これら重合体は
目的に応じて1種用いても良いし2種以上を混合して用
いても良い。
【0015】具体的に、該スチレン系単量体と共重合可
能な単量体としては、アクリル酸およびそのエステル類
(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ペンチ
ルなどアルコール成分のアルキル基炭素数がC1 〜C12
のもの)、メタアクリル酸およびそのエステル類(例え
ば、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メ
タアクリル酸プロピル、メタアクリル酸ブチル、メタア
クリル酸ペンチルなど上記と同様のアルコール成分のも
の)、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等のα,β−
不飽和ジカルボン酸およびこれらのモノエステル、ジエ
ステル類、無水物及びこのイミド化物(例えば、無水マ
レイン酸、マレイミドなど)、アクリロニトリル、また
は分子内で隣接するアクリル酸、メタアクリル酸(また
はこれらのエステル類)等の単量体単位の、分子内脱水
(または脱アルコール)反応により2次的に誘導される
六員環無水物及びこのイミド化物、ブタジエン、イソプ
レン等の共役二重結合を持つ共役ジエン類などが挙げら
れる。
【0016】これらのうち、好ましくは、アクリル酸、
又はメタアクリル酸と、これらのアルキル基炭素数がC
1 〜C12のアルコール成分とのエステルである、より好
ましくはC2 〜C12のアルコールとのエステル、更に好
ましくはC3 〜C8 のアルコールとのエステルである。
これらの単量体成分は1種用いても良いし、2種以上組
み合わせも良い、又、アルコールの炭素数がC1 の場合
は、他のC2 以上のアルコール成分との3元以上の共重
合体が好ましい。
【0017】これらの単量体とスチレン系単量体との共
重合形式は特に限定はないが、ランダム共重合体、また
はスチレン系単量体と該共重合可能な単量体とのランダ
ム共重合ブロックとスチレン系重合ホモブロック、また
は他のランダム共重合ブロックよりなるブロック共重合
体、またはスチレン系単量体を主体とするブロックと該
共重合可能なブロックとの共重合体、または共重合体の
1部(分子内または末端基の少なくとも一方)に直鎖
状、分岐状、または環状等の、C4 〜C22のアルキル
基、シクロアルキル基等の炭化水素を含む、共重合体な
どが好ましい。
【0018】これらの内、スチレン系単量体−該共重合
可能な単量体のランダム共重合ブロックとスチレン系重
合体ホモブロックよりなるブロック共重合体は、他のス
チレン系樹脂との相溶性を高めることが可能で特に好ま
しい場合がある。また、上記共重合体の1部にC4 〜C
22の上記炭化水素成分等の他成分を含む場合、樹脂の強
度が向上し好ましい場合がある。これら炭化水素成分
は、重合触媒の残査、連鎖移動剤の残査、オレフィン系
単量体を重合時に加える。(必要により後で水素添加す
る)等の手法で導入できる。該重合触媒の残査として
は、例えば公知のパーオキサイド等の触媒として1官能
のものまたはそれ以上の2、3、4、5官能などのもの
から少なくとも1つが任意に選ばれる。
【0019】多官能の触媒としては例えば、シクロヘキ
サン環を有した4官能のケタール構造のもの等がある。
また、連鎖移動剤を追加しても良く、これらには、例え
ば、n−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタ
ン、n−ドデシルメルカプタンなどがある。
【0020】また共重合体中、第3成分、またはそれ以
上の成分として共役ジエン類と共重合してもよく、また
公知のゴム類を重合前、または後に添加することにより
グラフト化または均一化、マトリックス取り込み化、ま
たはいわゆるサラミ構造化等の処法を取り入れたもの、
または、層状に重合、または共重合したマーブル状の多
層粒状物でも良く、これらハイインパクト処方を加える
とより好ましい場合もあり、これらも包括した共重合体
またはその組成物とする。このうち、該多層粒状物の粒
子径は平均して0.05〜10μmの範囲のものが好ま
しい。また、サラミ構造化のものも小粒径、大粒径とも
この範囲が良い。
【0021】また、シートの強度を向上する上で、特に
好ましくは上述共役ジエンを含むブロック共重合体や、
透明ハイインパクト処方を加えたスチレン系樹脂を70
重量%以下、より好ましくは50重量%以下、更に好ま
しくは30重量%以下をブレンドした、該スチレン系重
合体との組成物である。
【0022】次に、本発明で用いるアクリル系樹脂及び
その共重合体とは、メタアクリル酸、メタアクリル酸エ
ステル(例えば、メタアクリル酸メチル、メタアクリル
酸エチル、メタアクリル酸プロピル、メタアクリル酸ブ
チル、メタアクリル酸ペンチルなどのアルキル基炭素数
がC1 〜C15、好ましくはC1 〜C8 のアルコール成分
とのエステル)、アクリル酸、アクリル酸エステル(例
えば、上記のメタアクリル酸エステルと同様アルキル基
炭素数がC1 〜C15、好ましくはC1 〜C8 のアルコー
ル成分とのエステル)、アクリロニトリル等から選ばれ
る単量体、及び、分子内で隣接する(メタ)アクリル酸
(エステル)の間での脱水、脱アルコール反応によって
生じる環化無水物、更に、これらをアミン類、アンモニ
ア等と反応させることで生じるイミド化物から選ばれる
少なくとも1種から成る重合体、及びこれら単量体の1
種又は2種以上を合計で50重量%以上、好ましくは6
0重量%、より好ましくは70重量%以上含む共重合体
である。
【0023】また前述のスチレン系樹脂と同様、共役ジ
エンとの共重合体、ハイインパクト処方を加えた樹脂、
スチレン系樹脂と同様ランダム部とホモ部を含むブロッ
ク共重合体、アルキル基を含む共重合体、(メタ)アク
リル酸エステルとスチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体を主体とするそれぞれ少なくとも1種の樹脂
が層状に配列したマーブル状の樹脂なども包括する。こ
れらは、1種用いても2種以上を混合して用いても良
い。これら単量体と共重合可能な単量体としては、上述
したスチレン系単量体、フマル酸、マレイン酸等のモノ
またはジカルボン酸、その無水物、更にイミド化した化
合物などが挙げられる。これら共重合可能な単量体とア
クリル系単量体との共重合形式は上述のスチレン系樹脂
と同様特に制限はない。
【0024】また、スチレン系単量体、アクリル系単量
体及びブタジエン等のその他成分よりなる3元以上の共
重合体において、スチレン系単量体、アクリル系単量体
それぞれの単量体含有量は50重量%未満であって、上
述のスチレン系樹脂、アクリル系樹脂のいずれにも該当
しない場合であっても、これらスチレン系、アクリル系
単量体の合計が50重量%以上含む共重合樹脂は、本発
明の範囲に含まれるものとする。
【0025】この例としては、例えば、スチレン40重
量%、メタクリル酸メチル30重量%、ブタジエン30
重量%よりなる共重合体、スチレン45重量%、メタク
リル酸メチル45重量%、無水マレイン酸15重量%よ
りなる共重合体などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0026】また、ポリエステル系樹脂としては、例え
ば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、アジピン酸等の少なくとも1種のジカルボン酸成
分と、例えばエチレングリコール、アルキレングリコー
ル類、シクロアルキルグリコール類等の少なくとも1種
のグリコール成分又はオキシ酸を共重合成分として含む
共重合体であり、一般には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリナフタレンテレ
フタレートなどが知られているが、本発明では、酸成分
又は/及びグリコール成分を共重合し、結晶化スピード
を低下したもの、または結晶化度を抑えた又は非晶化さ
せたポリエステルがより好ましい。
【0027】特に好ましくは、酸成分としてテレフタル
酸を主成分とし、グリコール成分としてエチレングリコ
ールとシクロヘキサンジメタノールとを主体とする共重
合体である。また、ポリテトラメチレングリコールなど
の脂肪族ポリエーテルを共重合したものを含んでも良
い。これは1種用いてもよいし、2種以上をブレンドし
ても良い。
【0028】また、ポリフェニレンエーテル系樹脂(P
PE)とは、1,4−フェニレンエーテルの繰り返し構
造を主骨格として持つ樹脂を言い、具体例としては、ポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4フェニ
レン)エーテル等公知の樹脂が挙げられ、特に好ましく
は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エ
ーテルを主体構造とするPPEである。また、例えば、
2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレ
ンエーテルユニットや、2−(N−アルキル−N−フェ
ニルアミノメチル−6−メチルフェニレンエーテル)ユ
ニットなど公知の他のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでも構わないし、2,3,6−トリメ
チルフェノール等の3置換フェノールを一部に含有する
共重合体でも良い。更に分子末端を編成し、安定化処方
を加えた方が好ましい場合もある。
【0029】この安定化処方には、例えば、特開平1−
172451号公報、特開平2−276823号公報等
に記載されている方法が挙げられる。この他、上記骨格
を主骨格とする公知の安定化処方を加えたPPEでも良
い。これは1主用いてもよいし2主以上をブレンドして
も良い。これらPPEは上述のスチレン系重合体や、ス
チレン変性ポリプロピレン等とブレンドして用いられる
のが一般的であり、また流動性、成形性を改良する観点
から好ましい。また、ブレンドによって、任意の耐熱性
を持たせられる利点もある。
【0030】また、ポリカーボネート系樹脂とは、芳香
族ジヒドロキシ化合物より公知のエステル交換法、ホス
ゲン反応、ソルベント法などの方法で合成したものであ
る。芳香族ジヒドロキシ化合物として、好ましくは、芳
香族ジヒドロキシ化合物として、2.2−(4,4−ビ
スヒドロキシフェニル)プロパン(ビフェノールA)を
用いたものである。また、ヒドロキシ化合物とジオール
類、二塩基酸、ジアミン等その他、とを共重合させたも
のでも良い。これは1種用いてもよいし、2種以上をブ
レンドしても良い。
【0031】ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−
メチル−1−ペンテン等及びこれらの公知の共重合体等
が挙げられるが、ポリプロピレン系樹脂が特に好まし
い。ポリプロピレン系樹脂とは、ポリプロピレンホモ重
合体、プロピレンとエチレンやC4 〜C20のα−オレフ
ィンとのランダムまたはブロック共重合体、または不飽
和カルボン酸、無水マレイン酸、スチレン等を共重合
し、変性した樹脂などが挙げられる。
【0032】本発明においては、a層及び隣接するb層
には、後述の条件内で、上述の樹脂を単独、または任意
に2種以上を組み合わせて用いることができる。また、
a、b各層が、同一の樹脂で分子量の異なるものや、共
重合組成比の異なるもの、ブレンド組成比の異なるもの
を用いてシートを成膜しても良い。同一層に2種以上の
樹脂を混合して用いる場合、透明性の悪化がないように
樹脂を選定するのが一般的であり、好ましいが、要求に
よっては、不透明なシートや、真珠光沢のあるシート
(例えばスチレン系樹脂類とアクリル系樹脂類とのブレ
ンドなど)も樹脂の組み合わせによって可能であり、こ
の場合も本発明の範囲内である。また、透明性を要求す
るシートにおいて、成膜性、2次成形時に発生するスク
ラップのリサイクル性を考慮した場合、a、b各層の樹
脂は透明性を悪化させない組み合わせにするのが好まし
い。
【0033】また、本発明の低温高速成形性多層シート
を構成するa、b各層、後述の回収層等には、本発明の
特性を損なわない範囲で第2成分またはそれ以上の成分
として、透明ハイインパクトのゴム成分、前述のSBB
C、及びそれらの水添物または、公知のモディファイ樹
脂で、スチレン系成分が50重量%未満のもの、各種相
溶化剤(例えば、スチレエン−メタクリル酸メチル、ポ
リブチレンテレフタレート−スチレン、(変性)ポリオ
レフィン−スチレン等のグラフトまたはブロック共重合
体等)または各種公知の改質材等、石油樹脂(含水素添
加物)、ポリアミド等の改質樹脂(前者)、シリコーン
樹脂、架橋粒状シリコーン樹脂などの樹脂や、公知の滑
剤、帯電防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、防曇剤、可塑
剤、ミネラルオイル、オリゴマー、脂肪酸エステル等、
必要によっては着色剤等、公知の添加剤(後者)を加え
ても良い。
【0034】これらの添加量は、混合して用いてもよ
く、a、b各層を構成する樹脂に対して、前者の改質材
は、好ましくは50重量%未満、より好ましくは30重
量%以下、更に好ましくは10重量%以下である。後者
の添加剤は、好ましくは15重量%以下、より好ましく
は10重量%以下、更に好ましくは5重量%以下であ
る。
【0035】これらのうち、a相を構成する樹脂として
好ましいものは; 1.成形性を付与する観点からは、スチレン系樹脂及び
その組成物。 2.耐油性を付与する観点からは、スチレン−アクリロ
ニトリル系共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体、アクリル系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン等及びそ
の組成物。 3.耐熱性を付与する観点からは、スチレン系−(メ
タ)アクリル酸系共重合体、スチレン系−無水マレイン
酸共重合体等の耐熱性スチレン系樹脂、PPE系樹脂及
びそのポリスチレン、その他の樹脂との組成物、(メ
タ)アクリル酸エステル系−(メタ)アクリル酸−(ス
チレン系)共重合体、(メタ)アクリル酸エステル系−
無水マレイン酸等の耐熱性アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ
プロピレン等及びその組成物。 4.高弾性率を付与す
る観点からは、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、PP
E系樹脂等及びその組成物。などである。
【0036】また、b層をい構成する樹脂として好まし
いものは、成形性を付与する観点からは、スチレン系樹
脂やその組成物や、スチレン系単量体を含むアクリル系
樹脂等である。
【0037】これらのうち、好ましい樹脂の組み合わせ
の一例として、a層にスチレン系樹脂とSBBC組成物
を用い、b層としてa層とは異なるスチレン系樹脂とS
BBBCとの組成物の組み合わせ;または、同様のa層
と、SBBCからなるb層との組み合わせなどスチレン
系樹脂同士の組み合わせ;またはa層にポリカーボネー
トまたはポリエステル、b層にSBBC又は、SBBC
とスチレン系樹脂との組成物との組み合わせ;a層に非
晶性共重合ポリエステル、b層にスチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル(アルコールがC2 〜C12)系共重合
体との組み合わせ;a層にPPEとスチレン系樹脂との
ブレンド物、b層にスチレン系樹脂を主体とする組合
せ;a層にスチレン−アクリロニトリル共重合体、b層
にスチレン−(メタ)アクリル酸エステル(アルコール
がC2 〜C12)系共重合体との組合せ;a層にアクリル
系樹脂、b層にスチレン系−アクリル系共重合体又は更
に共役ジエンを共重合した樹脂などアクリル系樹脂やス
チレン系樹脂を主体とする組み合わせなどであるが、こ
れらに限定するものではない。
【0038】また、本発明においては、a層を構成する
樹脂(A;ビカット軟化点Va℃)と、これに隣接する
b層を構成する樹脂(B:ビカット軟化点Vb℃)との
ビカット軟化点(ASTM D−1525に準拠、荷重
1Kg、昇温速度2℃/分。以下、VSPと記す)の比
(Va/Vb)が0.8〜2になるように選定すること
が重要である。
【0039】この比が0.8未満の場合、2次成形に必
要な加熱条件ではa層が加熱過多となり、表面の荒れが
発生し好ましくない。特に、熱板接触加熱成形の場合
は、シートが熱板表面に粘着し、成形品の不良、熱板の
汚れが発生しやすい。また、3層以上のシートの場合、
内層であるb層樹脂に耐熱性の高い、高VSP樹脂を用
いても、成形品での実用耐熱性改良にはさほど効果がな
く、耐熱性を付与する観点からは、表層に高VSP樹脂
を用いる方が効果的である。
【0040】また、上記のVSP比が2を越えた場合、
2次成形における加熱時にVSPの低いb層を過剰加熱
することになるため、a、b各層の粘度差が大きくな
り、この結果、成形時の各層の流動挙動が異なり、偏肉
の多い成形品しか得られず、また場合によっては、b層
が発泡することもあり好ましくない。特に、輻射加熱式
成形機を用いた場合、加熱時に生じるシートの弛みが大
きくなり、偏肉を増加させる傾向にある。
【0041】特に、偏肉が少なく外観の良好な2次成形
品を得るには、VSP比を0.9〜1.7にするのが好
ましく、より好ましくは1.01〜1.5にするのが良
く、より一層好ましくは1.05〜1.5である。ま
た、本発明の低温高速成形性多層シートにおいて、a層
を構成する熱可塑性樹脂(A)の引張弾性率(射出成形
機により、JIS K−6871に準拠し、試験片を作
成し、JISK−6871に準拠し2%弾性率を測定)
は、50〜300Kg/mm2 である必要がある。引張
弾性率が50Kg/mm2 未満の場合、シート及び2次
成形品の剛性が低すぎ、この結果、肉厚のシート、成形
品にする必要が有り好ましくない。また、300Kg/
mm2 を越えた場合、2次成形品において成形品の柔軟
性がなくまた、傷つき易いものとなり好ましくない。
【0042】また、これら特性をバランスさせるには、
引張弾性率を70〜280Kg/mm2 にするのが好ま
しく、より好ましくは80〜270、更に好ましくは1
00〜270Kg/mm2 にするのが良い。また、a層
の引張弾性率は隣接するb層より高い方がシート2次成
形品の剛性を保つ上から好ましい。
【0043】本発明において、シート全層の熱収縮応力
(ORS、ASTM D−1504に準拠して測定した
各温度におけるピーク応力値の最高値、熱媒としてシリ
コンオイルを用いる)は、本発明の目的である低温高速
成形、深絞り成形性を付与するためには2Kg/cm2
以下であることが必要である。また、広範囲の条件およ
び方法で安定した成形を行うには、ORSは1.7Kg
/cm2 以下にするのが好ましく、より好ましくは1.
6Kg/cm2 以下、更に好ましくは0.01〜1.5
Kg/cm2 である。
【0044】上記ORS値は、成形前のシートで、上限
値以下である時はもちろん、たとえ、成形前のシートで
は上限値を越えていたとしても、シート成形時の条件で
加熱され、成形される直前での加熱により配向緩和した
シートのORS値が、上記範囲内にあるシートも本発明
の範囲内とする。その理由は、本発明の主目的とする深
絞り性、低温高速成形性に影響を与えるORS値は、成
形前のシートでの値ではなく、成形直前の加熱により緩
和した後の値だからである。上述の成形される直前のシ
ートのORS値は、成形品のフランジ部や、成形後の加
熱されたスケルトンから求める。また、成形機で成形時
と同一条件で単に加熱のみを行った後、冷却したシート
より求めてもよい。又、シートの少なくとも1方向が上
記の値である事が必要である。
【0045】本発明の低温高速成形性多層シートは、熱
可塑性樹脂(A)よりなる少なくとも1表層と、隣接す
る熱可塑性樹脂(B)よりなる多層の他に、その他の層
として、例えばエチレン酢酸ビニル系共重合体、各種エ
ラストマー等を主体とする各層間の接着を目的とした公
知の接着樹脂層、エチレン−ビニルアルコール樹脂、ポ
リ塩化ビニリデンなどを主体とするバリア樹脂層、回収
樹脂層、上述の熱可塑性樹脂より選ばれる第3、または
それ以上の付加層を任意に加えても良い。
【0046】なお、本発明でいう「少なくとも1つの表
層と隣接する他層」の隣接とは、少なくとも1つの表層
(a層)と隣の層を示すものであるが、必要によって
は、少なくとも1つの表層(a層)の隣に公知の接着を
主目的とする接着樹脂層が全層に対し10%以下、好ま
しくは5%以下、より好ましくは3%以下存在しても良
く、この場合は、接着樹脂層を介して隣り合う層を隣接
する他層(b層)とする。
【0047】本発明の低温高速成形性他層シートの層構
成を例示すると、熱可塑性樹脂(A)よりなる少なくと
も1つの表層をA、熱可塑性樹脂(B)よりなる隣接す
る他層をB、必要によって加える接着層をG、回収樹脂
層をR、その他付加層をCとすると;A/B、A/B/
A、A/G/B、A/(B+R)/A、A/B/C、A
/B/R/A、A/B/A/B、A/B/A/B/A、
A/B/R/C/B、A/B/R/B/A、A/G/B
/G/A、A/B/C/B/A、A/B/R/C/R/
B/A、A/B/A/R/A/B/Aなどが挙げられ
る。これらに限定されるものではなく、本発明の特性を
損なわない範囲内で任意に構成して良いが、熱可塑性樹
脂(A)よりなる少なくとも1表層(a層)の厚み比率
(3層以上のシートで、表裏両表層が熱可塑性樹脂
(A)で構成される場合はその合計厚みとする)が全層
に対して2〜50%であることが重要である。
【0048】a層厚みが2%未満の場合、表層の効果
(成形性改良、耐油性、耐熱性、剛性等付与)が得られ
ず、また50%を越えた場合は、表層による改質効果の
向上がみられないばかりか、成形性の悪化、特に高速成
形性の悪化を招き好ましくない。成形性を高度に要求す
る場合は、a層厚みを4〜40%にするのが好ましく、
より好ましくは、10〜35%にするのが良い。また、
3層以上のシートにおいて、回収樹脂が上述の熱可塑性
樹脂(B)の条件を満たす場合、該回収樹脂層をb層と
しても良い。
【0049】これらのうち、特に好ましい層構成は、3
層シートにおいて表裏両層表層が熱可塑性樹脂(A)か
らなり、内層が熱可塑性樹脂(B)または該樹脂とシー
トの回収樹脂とのブレンド物よりなるものや;5層シー
トにおいて、表裏両層表層が熱可塑性樹脂(A)中心層
がシートの回収樹脂、これらに挟まれた層が熱可塑性樹
脂(B)よりなるものである。また、用途や要求性能に
よっては、表裏各表層が異種樹脂よりなる2層シートが
好ましい場合もある。
【0050】本発明の低温高速成形性多層シートの製法
には特に制限がなく、従来の多層シートの製造方法にお
いて、一般に行われている方法、例えば共押出により多
層シートを溶融押出してキャスティングし多層シートを
作成する方法、シートを溶融押出して、高温状態にある
うちに他のシートと張り合わせ多層シートを作成する方
法、または上述の熱可塑性樹脂(A)、(B)それぞれ
よりなる単層シートを熱又は接着剤を介してラミネート
する方法などを採用することができる。
【0051】また、本発明において通常シートの延伸は
行われないが、必要によっては、上述したORSの範囲
内になるよう公知の方法で延伸したシートでも構わな
い。また、高温でいわゆる流動配向をかけたものでも良
い。この場合、一般にドロー比は1.05〜40、好ま
しくは1.1〜30、より好ましくは1.5〜25、更
に好ましくは2.0〜20である。ドロー比とは、ダイ
のスリットクリアランスをシート厚みで割った値であ
る。
【0052】また、本発明の低温高速成形性多層シート
の全体厚みは、特に制限はないが、食品包装容器等の成
形用には、一般に0.05〜2.0mmが好ましく、よ
り好ましくは、0.09〜1.5mm、更に好ましく
は、0.1〜0.8mmの範囲である。
【0053】また、本発明の低温高速成形性多層シート
は、ポリスチレン系延伸シート等で行われている公知の
表面処理(例えば、防曇処理や離型処理、帯電防止処
理、コロナ処理等の一種または2種以上の組み合わせ)
をシートの両面または片面に行っても良い。食品包装用
容器成形シート用においてはこれら表面処理がなされた
方が好ましい場合が多い。
【0054】1例を挙げれば、離型処理剤として各種の
シリコーン(オイル状、エマルジョン状、ラテックス状
のものを含める)、防曇処理剤として公知の防曇剤、例
えば酸脂肪族とのグリセリン系エステル、ソルビタン系
エステル、ショ糖系エステル、ポリオキシエチレン系エ
ステル等、アルキル・アルキロールアミン、アルキル・
アルキロールアミド等がある。また、本発明の低温高速
成形性多層シートよりなる成形容器は、該シートを公知
の方法で成形することにより得られる。成形方法には特
に制限はなく、例えば熱板接触加熱、または輻射加熱等
の手段で加熱したシートを真空成形、圧空成形、プラグ
アシスト成形、折り曲げ成形またはこれらの組み合わせ
等、一般に行われている方法で行えば良い。
【0055】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、これらに限定されるものではない。
【0056】評価方法は以下の通りである。 表層樹脂の引張弾性率:射出成形機により、JIS
K−6871に準拠し、試験片を作成し、JISK−
6871に準拠して2%弾性率を測定(単位:kg/m
2 )。 剛性:
【0057】開口径80φmm、底面部径70φmm、
深さ28φmmのカップ型容器を熱板圧空成形機で成形
し(加熱時間2秒、成形圧力2kg/cm2 、コーナー
部のRが3.0±0.5φmmになるよう成形温度を調
整)、ランダムに選び出した5個の成形品を圧縮速度5
mm/分で5mm圧縮した時の抵抗力を測定し、その平
均(kg)より以下の基準で評価した(厚み0.25m
mのシートで測定をした)。 ◎:抵抗力が2kg以上 ○:抵抗力が1.5kg以上2kg未満・・・合格レベ
ル △:抵抗力が1kg以上、1.5kg未満 ×:抵抗力が1kg未満
【0058】 ビカット軟化点:ASTM D−15
25に準拠し測定(荷重1kg、昇温速度2℃/分)、
組成物は溶融、混練したのち測定した。 成形性: −I:熱板加熱式圧空成形性:テストシートを熱板加
熱式圧空成形機を用い、以下の条件、金型で成形テスト
を行い、評価を行った。
【0059】−I−1:成形温度範囲(0.25mm
のシートで評価) 成形機の熱板温度シートを形成する各層の樹脂または組
成物中の最高VSP樹脂のVSP−20〜+50℃、加
熱時間2.5秒、成形時間1.8秒、成形圧力4.0k
g/cm2 mの条件で、120×85mm角、深さ25
mmの容器を成形した。
【0060】20ショット分の成形品を目視により検品
し、5%以上の成形品の表面が過剰加熱により不良(熱
板の転写、汚れ等)となった温度をA℃、逆に加熱不足
により5%以上の成形品に型再現性不良が発生しはじめ
た温度をB℃とし、(A−B)℃より成形温度範囲を求
め、以下の基準で評価した。成形温度範囲が広いほど、
低温成形が可能なのが一般的である。 ◎: 25℃以上 ○: 15℃以上、25℃未満・・・合
格レベル △: 10℃以上、15℃未満 ×: 10℃未満
【0061】−I−2:高速成形性(0.25mmの
シートで評価) 成形機の熱板温度を、シートを形成する各層の樹脂また
は組成物中の最高VSP樹脂のVSP+30℃(過剰加
熱により不良が発生する場合は、上記成形温度範囲で評
価したA℃とする)とし、加熱時間を0.4〜5秒、成
形時間2.2秒、成形圧力4.5kg/cm2 の条件
で、105×105mm角、深さ30mmの本体と、深
さ20mmの蓋よりなる。フランジ部全面に嵌合部を持
つフードパックを成形した。
【0062】20ショット分の成形品を目視により検品
し、加熱不足により5%以上の成形品に型再現性不良、
嵌合不良が発生しはじめた加熱時間を成形時間の下限と
し高速成形性の目安とした。加熱時間が短いほど高速成
形性に優れる。
【0063】−I−3:深絞り成形性(0.40mm
のシートで評価) 成形機の熱板温度を、上記成形温度範囲で評価したA℃
−5℃とし、加熱時間3.5秒、成形時間2.0秒、成
形圧力5.0kg/cm2 の条件で開口径100φm
m、深さ40〜100mmの円柱カップを成形した。割
れ、白化、破り等が発生せず、活20ショット分の成形
品の中からランダムに取り出した5個の成形品の最低厚
みと成形前のシート厚みとの比の平均が0.1以上の成
形品を与える最大絞り深さより以下の基準で評価した。
【0064】◎:最大絞り深さが75mm以上 ○:最大絞り深さが60mm以上75mm未満・・・合
格レベル △:最大絞り深さが50mm以上60mm未満 ×:最大死後利府化さが50mm未満
【0065】−II:輻射加熱式真空成形性 テストシートをプラグアシスト付き輻射加熱式真空成形
機を用い、以下の条件、金型で成形テストを行い評価し
た。
【0066】−II−I:高速成形性(0.25mm
のシートで評価) 成形機のヒーター温度をシートを形成する各層の樹脂又
は組成物中の最高VSP樹脂のVSP+150℃に設定
し、加熱時間を2〜14秒、真空圧700mmHgと
し、150×100mm角、深さ45mmの容器を成形
した。20ショット分の成形容器の中からランダムに5
個を取り出し、成形容器の厚み分布を測定し、成形品壁
部の最も薄い部分が成形前シートの20%以上の厚みと
なる成形品を与える加熱時間(秒)を高速成形性の尺度
とした。
【0067】−II−2:深絞り成形性(0.4mm
のシートで評価) 成形機のヒーター温度をシートを形成する各層の樹脂ま
たは組成物中の最高VSP樹脂のVSP+150℃に設
定し、加熱時間を3〜8秒に設定(最適条件で成形)
し、真空圧720mmHgとし、開口径が75φmm、
底面部径が50φmm、深さ75mmのカップを成形し
た。カップ上部1/3部を除く成形品の厚み分布を測定
し、その最低厚み部とシートの厚みとの比より以下の基
準で評価した。
【0068】◎:厚み比が15%以上 ○:厚み比が10%以上15%未満 △:厚み比が5%以上10%未満 ×:厚み比が5%未満 また、使用した樹脂は以下の通りである。
【0069】○ GPPS:汎用ポリスチレン(Mw=
25万、VSP=106℃、引張弾性率=230kg/
mm2 )。 ○ SBA1:スチレン−アクリル酸ブチル共重合体
(アクリル酸ブチル15重量%のランダム共重合体、V
SP=77℃、引張弾性率=210kg/mm2
【0070】○ SBA2:スチレン−アクリル酸ブチ
ル共重合体(アクリル酸ブチル10重量%、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体ブロックとスチレンブロック
よりなり、スチリンブロックの1部にn−ドデシルメル
カプタン由来のC12アルキル成分を0.03重量%含む
共重合体、VSP=90℃、引張弾性率=215kg/
mm2 )。 ○ SBA3:スチレン−メタアクリル酸メチル−アク
リル酸ブチル−グラフトゴム共重合体(スチレン45重
量%、メタアクリル酸メチル32重量%、アクリル酸ブ
チル11重量%、グラフトゴム12重量%、VSP=8
1℃、引張弾性率=125kg/mm2 )。
【0071】○ SBBC:スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体(ブタジエン27重量%のS−B−S型ブ
ロック共重合体、VSP=86℃、引張弾性率=110
kg/mm2 )。 ○ SIBC:スチレン−イソプレンブロック共重合体
(イソプレン30重量%のS−I−S−I型ブロック共
重合体、VSP=81℃、引張弾性率=100kg/m
2 )。
【0072】○ HIPS:耐衝撃性ポリスチレン(ブ
タジエン8重量%のグラフト共重合体、VSP=103
℃、引張弾性率=160kg/mm2 )。 ○ 水添SBBC:スチレン−ブタジエンブロック共重
合体(ブタジエン55重量%)のブタジエン由来の2重
結合を水素添加したもの。
【0073】○ TPS:スチレン系エラストマー(ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、ブタジエン65
重量%のS−B−S型ブロック共重合体)。 ○ AS:スチレン−アクリロニトリル共重合体(アク
リロニトリル25重量%、VSP=108℃、引張弾性
率=215kg/mm2 )。
【0074】○ MS:スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体(メタクリル酸メチル30重量%、VSP=1
07℃、引張弾性率=200kg/mm2 )。 ○ SMAA:スチレン−メタクリル酸共重合体(メタ
クリル酸9重量%、VSP=127℃、引張弾性率=2
25kg/mm2 )。
【0075】○ PMMA:ポリメタクリル酸メチル
(VSP=108℃、引張弾性率=230kg/m
2 )。 ○ ASMAA:メタクリル酸メチル−α−メチルスチ
レン−メタクリル酸−(メタクリル酸(メチル)分子内
縮合化合物)(組成比は順に85:8:2:5重量
%)、VSP=135℃、引張弾性率=250kg/m
2 )。
【0076】○ アクリルゴム:3層よりなるマーブル
状の平均粒径0.15μmの樹脂、最内層がPMMA、
中心層がSBA(BA:80重量%)、最外層がPMM
A。 ○ PC:ポリカーボネート(ビフェノールAよりなる
ストレートポリマー、VSP=152℃、引張弾性率=
170kg/mm2 )。
【0077】○ PET:酸成分としてテレフタール
酸、グリコール成分として、エチレングリコール:70
モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール:30モ
ル%の割合で用い、縮重合した共重合ポリエステル(V
SP=82℃、引張弾性率=160kg/mm2 、融点
=DSC法で観察されない)。 ○ PPE:ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レン)エーテル(ポリスチレン)12重量%でモデファ
イした特開平2−276823号公報に示されたもの、
VSP=212℃、引張弾性率=225kg/m
2 )。
【0078】○ PP:ポリプロピレン共重合体(エチ
レン8重量%含むランダム共重合体に脂環族飽和炭化水
素樹脂を13重量%モデファイしたもの、VSP=15
2℃、引張弾性率=90kg/mm2 )。 ○ 変成PP:ポリスチレングラフトポリプロピレン共
重合体(スチレン34重量%のグラフト共重合体、VS
P=112℃、引張弾性率=115kg/mm2 )。
【0079】○ EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル20重量%)。 ○ テルペン系樹脂ヤスハラケミカル社の商品名“クリ
アロンM−115”。 ○ 変性SBBC:スチレン−ブタジエンブロック共重
合体(スチレン35重量%)のブタジエン由来の2重結
合を水添した樹脂を3重量%の無水マレイン酸で変性し
たもの。
【0080】(実施例1、比較例1)スクリュウ径が、
50φmm(内層)、及び30φmm(表層)の共押出
機に3層T−ダイを取り付け、それぞれの押出機に表1
に示す各層樹脂を供給した。なお、供給する樹脂が2種
以上の混合物の場合は、表1に示す割合でドライブレン
ド後、スクリュウ径が、30φmmのベント式2軸押出
機により溶融混練し得たペレットを用いた。T−ダイ
(スリットクリアランス:2mm)より押出された樹脂
をキャスティングロールで急冷し、0.25mmと0.
4mmの3層シートを巻き取った。また、比較例1の単
層シートは、65mm押出機に単層T−ダイを取り付
け、同様に成膜した。このシートの剛性、成形性の評価
結果を表1〜3に示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】表1〜2は、3層シートでの実施例であ
る。表1〜2より、本発明の低温高速成形性多層シート
には種々の熱可塑性樹脂が使用可能であることが分か
る。このシートのORSは、縦方向が、0.7〜1.5
kg/cm2 、横方向が0kg/cm2 と本発明の範囲
内のもので、いずれも良好な成形性である。また、いず
れのシートもASTM D−1003に準拠して測定し
たHAZEは、10%以下と透明性が良いものであった
(特に実験番号1、2、3、5、8、9のシートは、H
AZE2%以下と透明性に優れる)。また、実験No.
2、3、5、8、9のシート成形品は、市販のポリ塩化
ビニル製ラップで容易にラッピングでき、またこれらシ
ートは特に耐油性に優れるため、40℃の恒温層内に1
0日間放置してもラップに含まれる可塑剤に侵され劣化
(クラックの発生、白化、強度の低下など)することも
なかった。
【0085】表3は、比較例で、実験No.10及び1
2は、VSP比が本発明の範囲を外れたものである。実
験No.10のシートは、表層(a層)樹脂のVSPが
内層(b層)より低すぎるため、熱板加熱式圧空成形法
で成形した場合、a層表面が荒れて良好な成形品が得ら
れず、また表面の荒れを押さえるため、低温で成形した
場合は、白化、破れ等により良好な成形品は得られな
い。また輻射加熱式真空成形法で成形した場合は、長時
間の加熱が必要でまた深絞り成形性に劣るものである。
実験No.12のシートは、a層、b層のVSP比が大
きすぎる例で、この場合、成形機での加熱時にb層樹脂
の粘度が低くなりすぎ、いずれの成形方法においても良
好な成形品を得ることはできなかった。実験No.11
のシートは、a層が厚すぎる例で、この場合、深絞り成
形性が低下し、また成形の為に長い加熱が必要となる。
また、実験No.13のごとく単層シートの場合も同様
の結果である。これらより、本発明の効果を発揮するに
は、各層のVSP比、a層の厚み比率が重要なことがわ
かる。
【0086】(実施例2)表4に示す各層樹脂を実施例
1と同様に押出機に供給し、T−ダイより押出した。押
出された樹脂を冷却後、加熱ロールにより再加熱(ロー
ル温度:実験No.14、15は105℃、実験No.
16は123℃、実験No.17は126℃)、ロール
の速比により縦方向に1.4倍延伸後、テンター(テン
ター温度:実験No.14、15は、118℃、実験N
o.16は134℃、実験No.17は136℃)で横
方向に1.8倍延伸した。これらシートのORSは、順
に3.1/3.2、1.8/2.0、2.2/2.4、
2.6/2.8(縦/横、単位kg/cm2 )であっ
た。これらシートの各成形条件で加熱した後のシートの
ORSは、順に1.4〜1.9、0.8〜1.4、1.
0〜1.6、1.2〜1.7(成形条件により異なる)
であった。このシートの剛性、成形性の評価結果を表4
に示す。
【0087】(比較例2)延伸倍率を縦2.5倍、横
3.3倍とした他は実施例2と同様に成膜した。これら
シートのORSは、5〜6kg/cm2 で、また各成形
条件で加熱した後のシートのORSは、2.7〜4.1
kg/cm2 であった。このシートの剛性、成形性の評
価結果を表5に示す。
【0088】
【表4】
【0089】
【表5】
【0090】表4の実験No.14〜17は本発明の実
施例で、いずれも良好な成形性である。特に、実験N
o.14、16、17のシートは成形前のORSが2k
g/cm2 を越えるが、成形機で加熱されることにより
2kg/cm2 以下となる例である。このような場合で
も成形性は良好であり、若干の延伸によりシートの強度
が向上し、補強に加えるSBBCの量を少なくすること
が可能で、成形品の剛性アップをはかれる(例えば、実
験No.1の成形品の剛性は2.2kgに対し、実験N
o.16のそれは2.8kgである)。一方、表5の実
験No.18〜21は、成形機で加熱された後もシート
のORSが2kg/cm2 以上のシートの例で、深絞り
成形性や、輻射加熱式真空成形性が劣ることが分かる。
【0091】(実施例3)スクリュウ径が、50φmm
(中心層)、40φmm(中間層)、40φmm(表
層)の共押出機に5層T−ダイを取り付け、それぞれの
押出機に表4に示す各層樹脂を供給した他は実施例1と
同様に成膜した。ORSは、いずれも縦が0.6〜1.
7、横が0〜0.3(kg/cm2 )であった。このシ
ートの剛性、成形性の評価結果を表6〜8に示す。
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】なお、実験No.22、25の中心層を構
成する回収樹脂とは、それぞれa層、b層よりなる3層
シートを実施例1の方法で成膜後、粉砕、押出機を通し
ペレット化したものを再利用したものである。表6〜8
は5層シートの例であり、実験No.22〜25は中間
樹脂層がb層に対応している。また実験No.26〜2
9はa層(表層)とb層(中心層)の間に接着層が含ま
れる例である。いずれの場合も良好な成形性を示してお
り、また実験No.21〜27のシートは良好な透明性
(HAZE10%以下、特に実験No.22、25、2
7はHAZE2%以下と優れた透明性である)を示して
いる。また、実験NO. 29のシートは不透明であるが、
真珠光沢を示すものである。
【0096】(実施例4)実施例1の実験No.1、
2、16、22のシート表面をコロナ処理した後、特公
昭63−62538号公報に記載された方法で、シュガ
ーエステル、ポリビニルアルコール、シリコンエマルジ
ョン3成分の1:1:2混合物の4%水溶液をシート両
面に各々0.3g/m2 塗布した。このシートを熱板加
熱式圧空成形機で高速成形性を評価した型に成形した
後、約60℃のご飯を詰め30分観察したが、成形容器
に水滴による曇りは発生しなかった。また、同様の表面
処理を施した実験番号4、5、24のシートに冷凍され
たコロッケを入れ、電子レンジで5分間加熱したが、成
形容器に曇りは生じず、また成形品の変形もなかった。
【0097】(実施例5)スクリュウ径が50φmm
(b層)、30φmm(a層)、30φmmの共押出機
に3層T−ダイを取り付け、a層用30φmm押出機に
ASMAAとアクリルゴム8:2の混合組成物(事前に
溶融混練したもの)を、50φmm押出機にSBA−2
とSBBCの55:45の混合物(事前に溶融混練した
もの)を、もう1T−ダイの30φmm押出機に接着層
としてEVAを供給し、a層/接着層/b層厚み比が2
8/2/70の0.08mmのシートを実施例1と同様
に成膜した。このシートを公知の方法で低発泡ポリスチ
レンシートの両側に熱ラミネートした後、(ラミネート
面は、SBA+SBBC混合物層)どんぶりを成形し
た。該どんぶりにラーメンとスープ、ラー油、水を入れ
ラッピングした後電子レンジで3分間加熱したが成形品
に変形は生じなかった。
【発明の効果】本発明の低温高速多層シートは、剛性に
優れ、圧空成形、真空成形などによる2次成形品での高
速成形性を付与し、深絞り性を改良したものである。更
に、シート成膜時、2次成形時等に発生するスクラップ
の再利用も可能で環境に優しく、例えば食品包装用容
器、その他の物品包装容器を成形用するシートとして広
く使用でき、その工業的価値は大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、ポリフェニレンエーテル系樹脂(P
PE)とは、1,4−フェニレンエーテルの繰り返し構
造を主骨格として持つ樹脂を言い、具体例としては、ポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4フェニ
レン)エーテル等公知の樹脂が挙げられ、特に好ましく
は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エ
ーテルを主体構造とするPPEである。また、例えば、
2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレ
ンエーテルユニットや、2−(N−アルキル−N−フェ
ニルアミノメチル−6−メチルフェニレンエーテル)ユ
ニットなど公知の他のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでも構わないし、2,3,6−トリメ
チルフェノール等の3置換フェノールを一部に含有する
共重合体でも良い。更に分子末端を変性し、安定化処方
を加えた方が好ましい場合もある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この安定化処方には、例えば、特開平1−
172451号公報、特開平2−276823号公報等
に記載されている方法が挙げられる。この他、上記骨格
を主骨格とする公知の安定化処方を加えたPPEでも良
い。これは1種用いてもよいし2種以上をブレンドして
も良い。これらPPEは上述のスチレン系重合体や、ス
チレン変性ポリプロピレン等とブレンドして用いられる
のが一般的であり、また流動性、成形性を改良する観点
から好ましい。また、ブレンドによって、任意の耐熱性
を持たせられる利点もある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】これらは混合して用いても良く、添加量
は、a、b各層を構成する樹脂に対して、前者の改質材
は、好ましくは50重量%未満、より好ましくは30重
量%以下、更に好ましくは10重量%以下である。後者
の添加剤は、好ましくは15重量%以下、より好ましく
は10重量%以下、更に好ましくは5重量%以下であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】これらのうち、a相を構成する樹脂として
好ましいものは; 1.成形性を付与する観点からは、スチレン系樹脂及び
その組成物。 2.耐油性を付与する観点からは、スチレン−アクリロ
ニトリル系共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体、アクリル系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン等及びそ
の組成物。 3.耐熱性を付与する観点からは、スチレン系−(メ
タ)アクリル酸系共重合体、スチレン系−無水マレイン
酸共重合体等の耐熱性スチレン系樹脂、PPE系樹脂及
びそのポリスチレン、その他の樹脂との組成物、(メ
タ)アクリル酸エステル系−(メタ)アクリル酸−(ス
チレン系)共重合体、(メタ)アクリル酸エステル系−
無水マレイン酸等の耐熱性アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ
プロピレン等及びその組成物。4. 高弾性率を付与する観点からは、スチレン系樹脂、
アクリル系樹脂、PPE系樹脂等及びその組成物。など
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、b層を構成する樹脂として好ましい
ものは、成形性を付与する観点からは、スチレン系樹脂
やその組成物や、スチレン系単量体を含むアクリル系樹
脂等である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】また、本発明の低温高速成形性多層シート
は、ポリスチレン系延伸シート等で行われている公知の
表面処理(例えば、防曇処理や離型処理、帯電防止処
理、コロナ処理等の1種または2種以上の組み合わせ)
をシートの両面または片面に行っても良い。食品包装用
容器成形シート用においてはこれら表面処理がなされた
方が好ましい場合が多い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】−I−2:高速成形性(0.25mmの
シートで評価) 成形機の熱板温度を、シートを形成する各層の樹脂また
は組成物中の最高VSP樹脂のVSP+30℃(過剰加
熱により不良が発生する場合は、上記成形温度範囲で評
価したA℃とする)とし、加熱時間を0.4〜5秒、成
形時間2.2秒、成形圧力4.5kg/cm2 の条件
で、105×105mm角、深さ30mmの本体と、深
さ20mmの蓋よりなるフランジ部全面に嵌合部を持
つフードパックを成形した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】−I−3:深絞り成形性(0.40mm
のシートで評価) 成形機の熱板温度を、上記成形温度範囲で評価したA℃
−5℃とし、加熱時間3.5秒、成形時間2.0秒、成
形圧力5.0kg/cm2 の条件で開口径100φm
m、深さ40〜100mmの円柱カップを成形した。割
れ、白化、破れ等が発生せず、且つ20ショット分の成
形品の中からランダムに取り出した5個の成形品の最低
厚みと成形前のシート厚みとの比の平均が0.1以上の
成形品を与える最大絞り深さより以下の基準で評価し
た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】−II−I:高速成形性(0.25mm
のシートで評価) 成形機のヒーター温度をシートを形成する各層の樹脂又
は組成物中の最高VSP樹脂のVSP+150℃に設定
し、加熱時間を2〜14秒、真空圧700mmHgと
し、150×100mm角、深さ45mmの容器を成形
した。20ショット分の成形容器の中からランダムに5
個を取り出し、成形容器の厚み分布を測定し、成形品壁
部の最も薄い部分が成形前シートの20%以上の厚みと
なる成形品を与える最短加熱時間(秒)を高速成形性の
尺度とした。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】○ アクリルゴム:3層よりなるマーブル
状の平均粒径0.15μmの樹脂、最内層がPMMA、
中間層がSBA(BA:80重量%)、最外層がPMM
A。 ○ PC:ポリカーボネート(ビフェノールAよりなる
ストレートポリマー、VSP=152℃、引張弾性率=
170kg/mm2 )。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】○ PET:酸成分としてテレフタール
酸、グリコール成分として、エチレングリコール:70
モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール:30モ
ル%の割合で用い、縮重合した共重合ポリエステル(V
SP=82℃、引張弾性率=160kg/mm2 、融点
=DSC法で観察されない)。 ○ PPE:ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レン)エーテル(特開平2−276823号公報に示さ
れた方法により、ポリスチレン12重量%でモデファイ
したもの、VSP=212℃、引張弾性率=225kg
/mm2 )。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】○ EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル20重量%)。 ○ テルペン系樹脂:ヤスハラケミカル社の商品名“ク
リアロンM−115”。 ○ 変性SBBC:スチレン−ブタジエンブロック共重
合体(スチレン35重量%)のブタジエン由来の2重結
合を水添した樹脂を3重量%の無水マレイン酸で変性し
たもの。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】
【表1】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】なお、実験No.22、25の中心層を構
成する回収樹脂とは、それぞれa層、b層よりなる3層
シートを実施例1の方法で成膜後、粉砕、押出機を通し
ペレット化したものを再利用したものである。表6〜8
は5層シートの例であり、実験No.22〜25は中間
樹脂層がb層に対応している。また実験No.26〜2
9はa層(表層)とb層(中心層)の間に接着層が含ま
れる例である。いずれの場合も良好な成形性を示してお
り、また実験No.22〜28のシートは良好な透明性
(HAZE10%以下、特に実験No.22、25、2
7はHAZE2%以下と優れた透明性である)を示して
いる。また、実験NO. 29のシートは不透明であるが、
真珠光沢を示すものである。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】(実施例4)実施例1〜3の実験No.
1、2、16、22のシート表面をコロナ処理した後、
特公昭63−62538号公報に記載された方法で、シ
ュガーエステル、ポリビニルアルコール、シリコンエマ
ルジョン3成分の1:1:2混合物の4%水溶液をシー
ト両面に各々0.3g/m2 塗布した。このシートを熱
板加熱式圧空成形機で高速成形性を評価した型に成形し
た後、約60℃のご飯を詰め30分観察したが、成形容
器に水滴による曇りは発生しなかった。また、同様の表
面処理を施した実験番号4、5、24のシートに冷凍さ
れたコロッケを入れ、電子レンジで5分間加熱したが、
成形容器に曇りは生じず、また成形品の変形もなかっ
た。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】(実施例5)スクリュウ径が50φmm
(b層)、30φmm(a層)、30φmmの共押出機
に3層T−ダイを取り付け、a層用30φmm押出機に
ASMAAとアクリルゴム8:2の混合組成物(事前に
溶融混練したもの)を、50φmm押出機にSBA−2
とSBBCの55:45の混合物(事前に溶融混練した
もの)を、もう1台の30φmm押出機に接着層として
EVAを供給し、a層/接着層/b層厚み比が28/2
/70の0.08mmのシートを実施例1と同様に成膜
した。このシートを公知の方法で低発泡ポリスチレンシ
ートの両側に熱ラミネートした後、(ラミネート面は、
SBA+SBBC混合物層)どんぶりを成形した。該ど
んぶりにラーメンとスープ、ラー油、水を入れラッピン
グした後電子レンジで3分間加熱したが成形品に変形は
生じなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1表層と、隣接する他の少な
    くとも1層とを有する2層以上の熱可塑性樹脂よりなる
    多層シートにおいて、 (イ)該表層を形成する熱可塑性樹脂(A)の弾性率が
    50〜300kg/mm2 で、 (ロ)該樹脂(A)のビカット軟化点(Va℃)と隣接
    する該他層を構成する熱可塑性樹脂(B)のビカット軟
    化点(Vb℃)とがその比(Va/Vb)で0.8〜
    2.0の範囲にある樹脂よりなり、 (ハ)該表層の厚み比率が全層に対し2〜50%であ
    り、かつ (ニ)該シートの熱収縮応力が2.0kg/cm2 未満
    であることを特徴とする、多層シート。
JP3358188A 1991-12-27 1991-12-27 低温高速成形性多層シート及び成形容器 Withdrawn JPH05177777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3358188A JPH05177777A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 低温高速成形性多層シート及び成形容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3358188A JPH05177777A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 低温高速成形性多層シート及び成形容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05177777A true JPH05177777A (ja) 1993-07-20

Family

ID=18457990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3358188A Withdrawn JPH05177777A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 低温高速成形性多層シート及び成形容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05177777A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238831A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Toyobo Co Ltd スジ入れ加工性の優れた積層フィルム
JP2000238167A (ja) * 1999-02-23 2000-09-05 Toppan Printing Co Ltd 積層体およびそれを用いた腰強度と耐衝撃性に優れた包装袋
WO2001043962A1 (en) * 1999-12-15 2001-06-21 Sporos Sa Multilayer heat shrinkable film
JP2002178470A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Kureha Chem Ind Co Ltd 深絞り成形用フィルム
JP2004066533A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 熱収縮性ポリオレフィン系積層フィルム
US6844383B2 (en) 2000-05-25 2005-01-18 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Block copolymer and composition thereof
US6939906B2 (en) 2001-03-15 2005-09-06 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Block copolymer composition
JP2007070518A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Kuramoto Sangyo:Kk 成形シート用接着剤及び成形品加飾用成形シート
JP2019151548A (ja) * 2014-03-31 2019-09-12 積水化学工業株式会社 熱可塑性樹脂膜及び合わせガラス

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06238831A (ja) * 1993-02-18 1994-08-30 Toyobo Co Ltd スジ入れ加工性の優れた積層フィルム
JP2000238167A (ja) * 1999-02-23 2000-09-05 Toppan Printing Co Ltd 積層体およびそれを用いた腰強度と耐衝撃性に優れた包装袋
WO2001043962A1 (en) * 1999-12-15 2001-06-21 Sporos Sa Multilayer heat shrinkable film
US6844383B2 (en) 2000-05-25 2005-01-18 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Block copolymer and composition thereof
JP2002178470A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Kureha Chem Ind Co Ltd 深絞り成形用フィルム
US6939906B2 (en) 2001-03-15 2005-09-06 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Block copolymer composition
JP2004066533A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 熱収縮性ポリオレフィン系積層フィルム
JP2007070518A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Kuramoto Sangyo:Kk 成形シート用接着剤及び成形品加飾用成形シート
JP2019151548A (ja) * 2014-03-31 2019-09-12 積水化学工業株式会社 熱可塑性樹脂膜及び合わせガラス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5544686B2 (ja) 射出成形同時貼合用多層フィルム
CN102167893B (zh) 热收缩性薄膜、使用该热收缩性薄膜的成型品、热收缩性标签、以及容器
JP5544685B2 (ja) 射出成形同時貼合用多層フィルム
JP5072167B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および多層積層体
JP5505219B2 (ja) 樹脂組成物及び多層成形体
JPH05177777A (ja) 低温高速成形性多層シート及び成形容器
TWI805796B (zh) 熱收縮性多層膜及熱收縮性標籤
JP5069943B2 (ja) 容器用積層シート
CN101175797B (zh) 热收缩性薄膜、使用该热收缩性薄膜的成型品、热收缩性标签、以及使用该成型品或贴有该标签的容器
KR101319781B1 (ko) 고무 강화 수지, 제전성 수지 조성물, 성형체 및 적층체
JP6154706B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム及び熱収縮性ラベル
WO2021039072A1 (ja) 熱収縮性多層フィルム及び熱収縮性ラベル
JP3050650B2 (ja) 熱可塑性樹脂積層無発泡延伸シート
JP7600798B2 (ja) 積層成形体
JP5563858B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム及び熱収縮性ラベル
JP5477263B2 (ja) 樹脂組成物及び多層成形体
JP2881699B2 (ja) 延伸多層シート
JP3909881B2 (ja) スチレン系樹脂積層二軸延伸シート
JP7420498B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム及び熱収縮性ラベル
JP4403771B2 (ja) 樹脂成形体
JP7069876B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形体
JP7294110B2 (ja) 包装材料
JP2001150618A (ja) 積層体
JP2001088251A (ja) 帯電防止性積層シート、その製法及び成型品
JP3975037B2 (ja) 多層樹脂シート

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311