JPH0517824A - 希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法 - Google Patents
希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH0517824A JPH0517824A JP3195085A JP19508591A JPH0517824A JP H0517824 A JPH0517824 A JP H0517824A JP 3195085 A JP3195085 A JP 3195085A JP 19508591 A JP19508591 A JP 19508591A JP H0517824 A JPH0517824 A JP H0517824A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rare earth
- magnetostrictive material
- transition metal
- magnetostrictive
- magnetostriction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 希土類金属−遷移金属系磁歪材料の磁歪特性
を向上する熱処理方法を提供する。 【構成】 一方向凝固法で製造されたRTx系(RはY
及び1種以上の希土類元素を表し、TはFe,Co,N
iの1種を表しxは1.5〜2.0を表す。)合金より
なる希土類金属−遷移金属系磁歪材料を均質化処理した
後、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材料のキューリ
ー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却す
る。 【効果】 磁歪材料を使用するとき、あらかじめ磁歪材
料にプレストレスをかけたり、また、大きな磁界発生装
置の必要がなく、大きな磁歪を発生する材料が得られ
る。
を向上する熱処理方法を提供する。 【構成】 一方向凝固法で製造されたRTx系(RはY
及び1種以上の希土類元素を表し、TはFe,Co,N
iの1種を表しxは1.5〜2.0を表す。)合金より
なる希土類金属−遷移金属系磁歪材料を均質化処理した
後、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材料のキューリ
ー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却す
る。 【効果】 磁歪材料を使用するとき、あらかじめ磁歪材
料にプレストレスをかけたり、また、大きな磁界発生装
置の必要がなく、大きな磁歪を発生する材料が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類金属−遷移金属
系磁歪材料の製造方法に関し、特に磁歪特性を向上させ
るための熱処理方法に関するものである。
系磁歪材料の製造方法に関し、特に磁歪特性を向上させ
るための熱処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、希土類・鉄系磁歪材料は超磁歪材
料と呼ばれ、超音波、音波関連機器、振動子微細位置決
め装置、精密バルブ、センサーなどへの応用が期待され
ている材料であり、最近注目されている。
料と呼ばれ、超音波、音波関連機器、振動子微細位置決
め装置、精密バルブ、センサーなどへの応用が期待され
ている材料であり、最近注目されている。
【0003】この磁歪材料としては、一般に希土類金属
(R)−3d遷移金属(T)系金属化合物のうち、RT
2のラーベス相が知られている。具体的には、Rとして
はTb0.3Dy0.7、TとしてはFeの、Tb0.3Dy0.7
Fe2(Fe2は実用上Fe1. 8-1.95である)(USP.
4,308,474)が、その代表例として知られてい
る。これら金属間化合物RT2の磁歪は、異方性があ
り、<111>結晶方向に2000ppm以上の極めて
大きな磁歪を示し、この<111>の大きな磁歪を利用
し実用化されている。
(R)−3d遷移金属(T)系金属化合物のうち、RT
2のラーベス相が知られている。具体的には、Rとして
はTb0.3Dy0.7、TとしてはFeの、Tb0.3Dy0.7
Fe2(Fe2は実用上Fe1. 8-1.95である)(USP.
4,308,474)が、その代表例として知られてい
る。これら金属間化合物RT2の磁歪は、異方性があ
り、<111>結晶方向に2000ppm以上の極めて
大きな磁歪を示し、この<111>の大きな磁歪を利用
し実用化されている。
【0004】大きな磁歪を有する異方性材料を得るに
は、<111>に結晶を揃える必要があり、このために
は単結晶製作方法のブリッジマン法やゾーンメルティン
グ法(USP.4,609,402)、また一方向凝固
法(USP.4,770,704)、さらに粉末法(U
SP.4,152,178)が提案されている。しか
し、この金属間化合物の凝固時の結晶の成長方向は<1
12>であり、上記ブリッジマン法、ゾーンメルティン
グ法、一方向凝固法では、<111>の結晶成長材料は
現時点では得られておらず、<112>の結晶材料が使
用されている。
は、<111>に結晶を揃える必要があり、このために
は単結晶製作方法のブリッジマン法やゾーンメルティン
グ法(USP.4,609,402)、また一方向凝固
法(USP.4,770,704)、さらに粉末法(U
SP.4,152,178)が提案されている。しか
し、この金属間化合物の凝固時の結晶の成長方向は<1
12>であり、上記ブリッジマン法、ゾーンメルティン
グ法、一方向凝固法では、<111>の結晶成長材料は
現時点では得られておらず、<112>の結晶材料が使
用されている。
【0005】この長軸方向に<112>結晶方向をもっ
た材料は、<112>を双晶面とした双晶組織であり、
図1に示すように<111>結晶方向は、長軸方向から
19.5°傾いた数1および数2方向と、長軸方向に垂
直な方向を向いた数3および<111>が存在する。
た材料は、<112>を双晶面とした双晶組織であり、
図1に示すように<111>結晶方向は、長軸方向から
19.5°傾いた数1および数2方向と、長軸方向に垂
直な方向を向いた数3および<111>が存在する。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】一般に超磁歪材を使用する際には、予め圧
縮力(以後、プレストレスと呼ぶ)を材料に負荷する。
これにより比較的低い磁場(0〜80KA/m)におけ
る材料の磁歪が向上する。磁歪材料にプレストレスを負
荷したときに磁歪が向上する原理は、次のように説明で
きる。
縮力(以後、プレストレスと呼ぶ)を材料に負荷する。
これにより比較的低い磁場(0〜80KA/m)におけ
る材料の磁歪が向上する。磁歪材料にプレストレスを負
荷したときに磁歪が向上する原理は、次のように説明で
きる。
【0010】スピンは<111>方向を向いている(図
1中では、スピンは数4・数5・数6・<111>等を
向いている。)。磁歪の発生は、材料の長手方向に磁場
を印加したとき、スピンが印加磁場により向きを変える
際に結晶が歪むことに起因する。スピンの向きの変わり
方には2通りの方法がある。それは、磁壁移動による方
法とスピンそのものが回転する方法(説明図では、磁化
回転と述べている)である。
1中では、スピンは数4・数5・数6・<111>等を
向いている。)。磁歪の発生は、材料の長手方向に磁場
を印加したとき、スピンが印加磁場により向きを変える
際に結晶が歪むことに起因する。スピンの向きの変わり
方には2通りの方法がある。それは、磁壁移動による方
法とスピンそのものが回転する方法(説明図では、磁化
回転と述べている)である。
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】
【0013】
【数6】
【0014】例えば図1の長手方向に磁場を印加した場
合、低い印加磁場中では図2に示すごとく、長手方向に
垂直な方向(<111>および数7)を向いているスピ
ンが、印加磁場により長手方向に19.5°傾いた数8
および数9に向きを変え磁歪が発生する。これは磁壁移
動によりおこるものであり、数10から数11(あるい
は<111>から数12)という磁化容易軸方向へ向き
を変えるので、比較的低い静磁エネルギー(低い印加磁
場)で向きを変えることができる。
合、低い印加磁場中では図2に示すごとく、長手方向に
垂直な方向(<111>および数7)を向いているスピ
ンが、印加磁場により長手方向に19.5°傾いた数8
および数9に向きを変え磁歪が発生する。これは磁壁移
動によりおこるものであり、数10から数11(あるい
は<111>から数12)という磁化容易軸方向へ向き
を変えるので、比較的低い静磁エネルギー(低い印加磁
場)で向きを変えることができる。
【0015】
【数7】
【0016】
【数8】
【0017】
【数9】
【0018】
【数10】
【0019】
【数11】
【0020】
【数12】
【0021】さらにより大きな磁場を印加すると図3に
示すごとく長手方向に19.5°傾いた数13及び数1
4を向いたスピンが印加磁場方向(数15および数1
6)に回転し磁歪が発生する。これは、数17から数1
8(あるいは数19から数20)という磁化難易軸方向
へ向きを変えるのでかなり大きな静磁エネルギーを必要
とする。
示すごとく長手方向に19.5°傾いた数13及び数1
4を向いたスピンが印加磁場方向(数15および数1
6)に回転し磁歪が発生する。これは、数17から数1
8(あるいは数19から数20)という磁化難易軸方向
へ向きを変えるのでかなり大きな静磁エネルギーを必要
とする。
【0022】
【数13】
【0023】
【数14】
【0024】
【数15】
【0025】
【数16】
【0026】
【数17】
【0027】
【数18】
【0028】
【数19】
【0029】
【数20】
【0030】ゆえに、比較的低い印加磁場においては、
長手方向に対し垂直方向を向いたスピンは大きく磁歪に
寄与するが、長手方向に対し19.5°傾いたスピンは
磁歪に寄与しないことがわかる。
長手方向に対し垂直方向を向いたスピンは大きく磁歪に
寄与するが、長手方向に対し19.5°傾いたスピンは
磁歪に寄与しないことがわかる。
【0031】材料にプレストレスをかけると、図4に示
すように逆磁歪効果により長手方向に対し19.5°傾
いたスピン(数21および数22)は長手方向に垂直な
方向(数23および<111>)に向きを変える。すな
わち、最適なプレストレス状態では、全てのスピンが長
手方向に垂直な方向を向いている。この状態では、プレ
ストレスなしの状態に比べ、長手方向に対し垂直方向を
向いたスピンの相対量が多くなる。そこで、長手方向に
磁場を印加した場合、長手方向に垂直な方向を向いたス
ピン全てが一気に、長手方向に対し19.5°向きを変
えるため、巨大な磁歪が発生する。この現象は<111
>に成長した超磁歪材においても観察され、磁歪のジャ
ンプと呼ばれている。しかし、超磁歪材の金属組織にお
いて、異相や不均一相が存在すると、このようにプレス
トレスをかけても磁歪特性は向上しない。
すように逆磁歪効果により長手方向に対し19.5°傾
いたスピン(数21および数22)は長手方向に垂直な
方向(数23および<111>)に向きを変える。すな
わち、最適なプレストレス状態では、全てのスピンが長
手方向に垂直な方向を向いている。この状態では、プレ
ストレスなしの状態に比べ、長手方向に対し垂直方向を
向いたスピンの相対量が多くなる。そこで、長手方向に
磁場を印加した場合、長手方向に垂直な方向を向いたス
ピン全てが一気に、長手方向に対し19.5°向きを変
えるため、巨大な磁歪が発生する。この現象は<111
>に成長した超磁歪材においても観察され、磁歪のジャ
ンプと呼ばれている。しかし、超磁歪材の金属組織にお
いて、異相や不均一相が存在すると、このようにプレス
トレスをかけても磁歪特性は向上しない。
【0032】
【数21】
【0033】
【数22】
【0034】
【数23】
【0035】超磁歪材を熱処理することにより、異相を
除去し相平衡を得て組織を均一にするとプレストレスの
効果が現れ、磁歪特性が向上する。この方法としては、
900〜1100℃で5〜7日間熱処理する方法が知ら
れている。また、最近では、この組織の均一化のために
前者にかわる熱処理方法として、800〜1100℃で
20分〜60hr保持する熱処理方法(特開平1−12
3021号公報)、1100〜1200℃で0.5〜1
0hr保持した後825〜1100℃で0.5〜20h
rの2段熱処理をする方法(特開平1−176024号
公報)が提案されている。以上は、異相の除去や相平衡
を得て、組織を均一化するための熱処理方法である。
除去し相平衡を得て組織を均一にするとプレストレスの
効果が現れ、磁歪特性が向上する。この方法としては、
900〜1100℃で5〜7日間熱処理する方法が知ら
れている。また、最近では、この組織の均一化のために
前者にかわる熱処理方法として、800〜1100℃で
20分〜60hr保持する熱処理方法(特開平1−12
3021号公報)、1100〜1200℃で0.5〜1
0hr保持した後825〜1100℃で0.5〜20h
rの2段熱処理をする方法(特開平1−176024号
公報)が提案されている。以上は、異相の除去や相平衡
を得て、組織を均一化するための熱処理方法である。
【0036】これに対し、同じような熱処理方法とし
て、最近では前述した組織の均一化の熱処理後に、磁場
を長手方向に印加しキュリー温度(450℃)以上に加
熱した後に、磁場を長手方向に垂直な方向に印加したま
ま冷却する熱処理方法が提案されている(USP.4,
818,304)。これは磁場中でキュリー点以上の温
度(450℃)から、材料の長軸方向に垂直な方向に磁
場を印加しながら冷却すると、プレストレスをかけたと
き発生する逆磁場効果にみられたように、スピンが図1
中の数24あるいは<111>に向けられ、そのままの
状態で凍結される。その結果、磁歪材料に磁場をかける
と、プレストレスなしでも低い磁場で磁歪が大きくなる
(磁歪のジャンプ現象が起きる)と述べている。
て、最近では前述した組織の均一化の熱処理後に、磁場
を長手方向に印加しキュリー温度(450℃)以上に加
熱した後に、磁場を長手方向に垂直な方向に印加したま
ま冷却する熱処理方法が提案されている(USP.4,
818,304)。これは磁場中でキュリー点以上の温
度(450℃)から、材料の長軸方向に垂直な方向に磁
場を印加しながら冷却すると、プレストレスをかけたと
き発生する逆磁場効果にみられたように、スピンが図1
中の数24あるいは<111>に向けられ、そのままの
状態で凍結される。その結果、磁歪材料に磁場をかける
と、プレストレスなしでも低い磁場で磁歪が大きくなる
(磁歪のジャンプ現象が起きる)と述べている。
【0037】
【数24】
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平1
−123021号公報や特開平1−176024号公報
の方法は、材料組織を均質化し、異相や析出物を除去す
るための熱処理として、処理時間を短縮するものである
が、磁歪材料の磁歪を使用中に大きくするためには、磁
歪材料に予めプレストレスを負荷するような構造にする
必要があるという欠点がある。
−123021号公報や特開平1−176024号公報
の方法は、材料組織を均質化し、異相や析出物を除去す
るための熱処理として、処理時間を短縮するものである
が、磁歪材料の磁歪を使用中に大きくするためには、磁
歪材料に予めプレストレスを負荷するような構造にする
必要があるという欠点がある。
【0039】また、USP4,818,304の方法
は、使用中に磁歪材料に予めプレストレスを負荷する必
要はないが、熱処理装置に大きな磁界発生装置を必要と
するという欠点がある。そこで本発明は、前記した従来
技術の問題点を解消し、磁歪材料の使用中に、磁歪材料
に予めプレストレスをかける必要がなく、また熱処理装
置に大きな磁界発生装置を必要としないで、大きな磁歪
が得られる磁歪材料の製造方法を提供することを目的と
している。
は、使用中に磁歪材料に予めプレストレスを負荷する必
要はないが、熱処理装置に大きな磁界発生装置を必要と
するという欠点がある。そこで本発明は、前記した従来
技術の問題点を解消し、磁歪材料の使用中に、磁歪材料
に予めプレストレスをかける必要がなく、また熱処理装
置に大きな磁界発生装置を必要としないで、大きな磁歪
が得られる磁歪材料の製造方法を提供することを目的と
している。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者らは、一方向凝固法で製造された磁歪材料の磁
歪の大きさを大きくする方法について鋭意研究を重ねた
結果、磁歪材料に予め圧縮力をかけた状態で、加熱・冷
却する処理を行なうのみで、プレストレスを負荷しなく
とも磁歪が大きくなることを知見し、本発明を完成する
に至った。
本発明者らは、一方向凝固法で製造された磁歪材料の磁
歪の大きさを大きくする方法について鋭意研究を重ねた
結果、磁歪材料に予め圧縮力をかけた状態で、加熱・冷
却する処理を行なうのみで、プレストレスを負荷しなく
とも磁歪が大きくなることを知見し、本発明を完成する
に至った。
【0041】すなわち本発明は、一方向凝固法で製造さ
れた希土類金属−遷移金属系磁歪材料を均質化処理した
後、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材料のキューリ
ー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却す
ることを特徴とする希土類金属−遷移金属系磁歪材料の
製造方法を要旨としている。そして前記希土類金属−遷
移金属系磁歪材料としては、RTx系(RはY及び1種
以上の希土類元素を表し、TはFe,Co,Niの1種
を表しxは1.5〜2.0を表す。)合金に適用される
ものである。
れた希土類金属−遷移金属系磁歪材料を均質化処理した
後、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材料のキューリ
ー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却す
ることを特徴とする希土類金属−遷移金属系磁歪材料の
製造方法を要旨としている。そして前記希土類金属−遷
移金属系磁歪材料としては、RTx系(RはY及び1種
以上の希土類元素を表し、TはFe,Co,Niの1種
を表しxは1.5〜2.0を表す。)合金に適用される
ものである。
【0042】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明におい
て用いられる磁歪材料は、RTx系(RはY及び1種以
上の希土類元素を表わし、TはFe,Co,Niの1種
を表わし、xは1.5〜2.0を表す。)合金であり、
例えばTb0.3Dy0.7Fe2の他に、TbFe2等があげ
られる。
て用いられる磁歪材料は、RTx系(RはY及び1種以
上の希土類元素を表わし、TはFe,Co,Niの1種
を表わし、xは1.5〜2.0を表す。)合金であり、
例えばTb0.3Dy0.7Fe2の他に、TbFe2等があげ
られる。
【0043】超磁歪材料の磁歪の大きさを大きくするに
は、スピンを凍結するとよい。すなわち、一方向凝固法
で製造された磁歪材料を均質化処理した後、凝固方向に
圧縮力を加えた状態で、材料のキューリー点以上の温度
に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却すると、圧縮力に
よる逆磁歪効果を発生させた状態で加熱冷却されるの
で、スピンを長軸方向に垂直な方向に凍結させることが
可能となる。これにより磁場を印加すると、プレストレ
スを負荷しなくても、磁歪のジャンプ現象がみられ、材
料の磁歪の大きさが大きくなる。前記均質化処理は、一
方向凝固法で製造された磁歪材料を900〜1100℃
で5〜7日間熱処理し、材料の結晶組織を均一なものと
する。
は、スピンを凍結するとよい。すなわち、一方向凝固法
で製造された磁歪材料を均質化処理した後、凝固方向に
圧縮力を加えた状態で、材料のキューリー点以上の温度
に加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却すると、圧縮力に
よる逆磁歪効果を発生させた状態で加熱冷却されるの
で、スピンを長軸方向に垂直な方向に凍結させることが
可能となる。これにより磁場を印加すると、プレストレ
スを負荷しなくても、磁歪のジャンプ現象がみられ、材
料の磁歪の大きさが大きくなる。前記均質化処理は、一
方向凝固法で製造された磁歪材料を900〜1100℃
で5〜7日間熱処理し、材料の結晶組織を均一なものと
する。
【0044】
【実施例】本発明の実施例を説明するが、これにより本
発明が限定されるものではない。Tb0.3Dy0.7Fe
1.9組成の合金粉末を原料として、プラズマアーク溶解
炉で鋳塊引下法により、直径6mm、長さ10mmの一
方向凝固磁歪材料を製造した。これを1000℃で7日
間の熱処理を行ない、ひずみゲージ法により磁歪量を測
定した。
発明が限定されるものではない。Tb0.3Dy0.7Fe
1.9組成の合金粉末を原料として、プラズマアーク溶解
炉で鋳塊引下法により、直径6mm、長さ10mmの一
方向凝固磁歪材料を製造した。これを1000℃で7日
間の熱処理を行ない、ひずみゲージ法により磁歪量を測
定した。
【0045】なお、圧縮力の負荷は高温圧縮試験機を使
用しアルゴン雰囲気にて400℃まで昇温し、所定の圧
縮力に加圧し、この温度で1時間保持した後、圧縮力を
負荷した状態で炉冷(この時の冷却速度は、150℃/
hrであった。)した。
用しアルゴン雰囲気にて400℃まで昇温し、所定の圧
縮力に加圧し、この温度で1時間保持した後、圧縮力を
負荷した状態で炉冷(この時の冷却速度は、150℃/
hrであった。)した。
【0046】また、比較例として、1000℃で7日間
の熱処理したままの材料、加圧力のみを与えた材料、4
00℃に加熱・冷却した材料、1000℃で2時間の熱
処理をした材料、磁場をかけた状態で450℃に加熱・
冷却した材料を用意した。得られた磁歪量の大きさを表
1に示す。
の熱処理したままの材料、加圧力のみを与えた材料、4
00℃に加熱・冷却した材料、1000℃で2時間の熱
処理をした材料、磁場をかけた状態で450℃に加熱・
冷却した材料を用意した。得られた磁歪量の大きさを表
1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】これらの結果から、加圧・熱処理を行なっ
たNo.1〜4材は、いずれも磁歪値の増加が17%以
上得られ、加圧力の増加とともに磁歪値が増加する。N
o.5材は加圧力のみを与え加熱・冷却していないので
スピンの凍結ができず、磁歪値の増加は得られなかっ
た。No.6材は450℃に加熱し、磁場をかけながら
冷却したものであり、磁歪値の増加率は85%で120
0ppmの磁歪が得られ、本発明方法とほぼ同様の性能
が得られた。
たNo.1〜4材は、いずれも磁歪値の増加が17%以
上得られ、加圧力の増加とともに磁歪値が増加する。N
o.5材は加圧力のみを与え加熱・冷却していないので
スピンの凍結ができず、磁歪値の増加は得られなかっ
た。No.6材は450℃に加熱し、磁場をかけながら
冷却したものであり、磁歪値の増加率は85%で120
0ppmの磁歪が得られ、本発明方法とほぼ同様の性能
が得られた。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、一方向凝固法で製造された磁歪材料を均質
化処理したのち、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材
料のキューリー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた
状態で冷却することにより、スピンが凍結できる。従っ
て、磁歪材料を使用するとき、あらかじめ磁歪材料にプ
レストレスをかけたり、また、大きな磁界発生装置の必
要がなく、大きな磁歪を発生する材料が得られ、産業上
極めて有用である。
ているから、一方向凝固法で製造された磁歪材料を均質
化処理したのち、凝固方向に圧縮力を加えた状態で、材
料のキューリー点以上の温度に加熱し、圧縮力を加えた
状態で冷却することにより、スピンが凍結できる。従っ
て、磁歪材料を使用するとき、あらかじめ磁歪材料にプ
レストレスをかけたり、また、大きな磁界発生装置の必
要がなく、大きな磁歪を発生する材料が得られ、産業上
極めて有用である。
【図1】磁歪材料にプレストレスをかけたことによる磁
歪向上の原理の説明図である。
歪向上の原理の説明図である。
【図2】常温低磁場における磁壁移動による磁化の変化
の説明図である。
の説明図である。
【図3】高磁場における磁化の変化の説明図である。
【図4】プレストレスをかけたときの磁化の変化の説明
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一方向凝固法で製造された希土類金属−
遷移金属系磁歪材料を均質化処理した後、凝固方向に圧
縮力を加えた状態で、材料のキューリー点以上の温度に
加熱し、圧縮力を加えた状態で冷却することを特徴とす
る希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法。 - 【請求項2】 上記希土類金属−遷移金属系磁歪材料
が、RTx系(RはY及び1種以上の希土類元素を表
し、TはFe,Co,Niの1種を表しxは1.5〜
2.0を表す。)合金である請求項1記載の希土類金属
−遷移金属系磁歪材料の製造方法。 - 【請求項3】 900〜1100℃で5〜7日間の均質
化処理をする請求項1又は2記載の希土類金属−遷移金
属系磁歪材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195085A JPH0517824A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195085A JPH0517824A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517824A true JPH0517824A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16335297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3195085A Pending JPH0517824A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 希土類金属−遷移金属系磁歪材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0517824A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006349624A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Nec Tokin Corp | 荷重センサ及びその製造方法 |
| JP2007033296A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Nec Tokin Corp | 荷重センサ及びその使用方法並びに製造方法 |
| JP2009273207A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Mechano Transformer Corp | 変位拡大機構型磁歪アクチュエータ |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5779158A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Heat treatment of thin strip of amorphous magnetic alloy |
| JPS5848606A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-22 | Tohoku Metal Ind Ltd | 希土類永久磁石の製造方法 |
| JPH04337055A (ja) * | 1991-05-14 | 1992-11-25 | Nkk Corp | 希土類金属と遷移金属とからなる金属間化合物を主相とする超磁歪合金材の熱処理方法 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP3195085A patent/JPH0517824A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5779158A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Heat treatment of thin strip of amorphous magnetic alloy |
| JPS5848606A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-22 | Tohoku Metal Ind Ltd | 希土類永久磁石の製造方法 |
| JPH04337055A (ja) * | 1991-05-14 | 1992-11-25 | Nkk Corp | 希土類金属と遷移金属とからなる金属間化合物を主相とする超磁歪合金材の熱処理方法 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006349624A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Nec Tokin Corp | 荷重センサ及びその製造方法 |
| JP2007033296A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Nec Tokin Corp | 荷重センサ及びその使用方法並びに製造方法 |
| JP2009273207A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Mechano Transformer Corp | 変位拡大機構型磁歪アクチュエータ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6293803B2 (ja) | 磁気相変態材料、磁気相変態材料の製造方法及び磁気相変態材料の使用 | |
| JPH11509368A (ja) | 物質の双晶構造の配向制御による運動及び力発生方法及びその使用 | |
| Murray et al. | Magnetic and mechanical properties of FeNiCoTi and NiMnGa magnetic shape memory alloys | |
| US20030010405A1 (en) | Magnetostrictive devices and methods using high magnetostriction, high strength fega alloys | |
| Zhao et al. | Stress dependence of magnetostrictions and strains in< 111>‐oriented single crystals of Terfenol‐D | |
| Nesbitt et al. | Physical Structure and Magnetic Anisotropy of Alnico 5. Part II | |
| US8308874B1 (en) | Magnetostrictive materials, devices and methods using high magnetostriction, high strength FeGa and FeBe alloys | |
| CN114395718A (zh) | NiCoMnIn磁性形状记忆合金微米级颗粒的制备方法 | |
| Tu et al. | Enhancement of magnetostrictive performance of Tb0. 27Dy0. 73Fe1. 95 by solidification in high magnetic field gradient | |
| Wang et al. | Textures and compressive properties of ferromagnetic shape-memory alloy Ni48Mn25Ga22Co5 prepared by isothermal forging process | |
| JP2791564B2 (ja) | 磁歪材料 | |
| JP2004292886A (ja) | 希土類添加強磁性形状記憶合金 | |
| JP2848643B2 (ja) | 超磁歪合金および微少変位制御用駆動部 | |
| JPH04337055A (ja) | 希土類金属と遷移金属とからなる金属間化合物を主相とする超磁歪合金材の熱処理方法 | |
| CN107723579B (zh) | 一种获得低驱动场大磁致应变磁致伸缩材料的方法及材料 | |
| JPH0436401A (ja) | 超磁歪材料の製造方法 | |
| JP3313386B2 (ja) | 超磁歪合金および磁気−機械変異変換デバイス | |
| JP3769605B2 (ja) | 配向組織または異方的組織を有する材料の製造方法 | |
| EP0140523B1 (en) | Directional solidification of bi/mnbi compositions | |
| JPH02221350A (ja) | 磁歪材料 | |
| JP2881006B2 (ja) | 磁歪材料 | |
| Zhang et al. | Effect of V on microstructure and magnetic properties of polycrystal Tb-Dy-Fe alloy | |
| KR100560829B1 (ko) | 초자왜(超磁歪) 합금 및 그 제조방법 | |
| Liu et al. | Magnetic field induced reversible strain in Co-Ni single crystal | |
| Shepard | Compression of CuAlNi crystals |