JPH05178810A - 非対称9−シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

非対称9−シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体及びその製造方法

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JPH05178810A
JPH05178810A JP4149986A JP14998692A JPH05178810A JP H05178810 A JPH05178810 A JP H05178810A JP 4149986 A JP4149986 A JP 4149986A JP 14998692 A JP14998692 A JP 14998692A JP H05178810 A JPH05178810 A JP H05178810A
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cyanostyryl
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JP4149986A
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English (en)
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Masabumi Ota
正文 太田
Toshihiko Takahashi
俊彦 高橋
Teruyuki Onuma
照行 大沼
Hirota Sakon
洋太 左近
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高輝度の、有機電界発光素子として極めて有
用な新規化合物、及びその製造方法を提供する。 【構成】 下記化1で表わされる非対称9−シアノスチ
リル−10−スチリルアントラセン誘導体及び、9,1
0位に反応性基〔−CHOまたは−CH2X、ここでX
は−P(O)(OR3)2、−P(R4)3Y〕を有するアントラ
セン誘導体と、反応性基〔−CHOまたは−CH2X、
ここでXは前記に同じ〕を有する芳香族化合物との−C
HO基と−CH2X基とを縮合反応させることを特徴と
する前記非対称9−シアノスチリル−10−スチリルア
ントラセン誘導体の製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機電界発光素子とし
て有用な、新規非対称9−シアノスチリル−10−スチ
リルアントラセン誘導体、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機電界発光素子として、特開平
3−33184号公報には、ジスチリルベンゼン誘導体
が開示されている。しかし、該ジスチリル誘導体は輝度
の点で未だ十分満足しうるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高輝度の有
機電界発光素子として有用、かつ新規な非対称9−シア
ノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体、及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記化
【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
ルアントラセン誘導体が提供され、また、下記化2
【化2】 で表わされる9−シアノスチリルアントラセンをホルミ
ル化し、下記化3
【化3】 で表わされる化合物を得、次いで下記化4
【化4】 で表わされる化合物とを反応させることを特徴とする下
記化1
【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
ルアントラセン誘導体の製造方法が提供され、また、下
記化5
【化5】 で表わされる化合物を、下記化6
【化6】R1−CHO (式中、R1:置換もしくは非置換の炭素環式芳香環、
置換もしくは非置換の複素環式芳香環を表わす。)で表
わされるアルデヒド化合物と反応させ、次いで、下記化
【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させること、或
いは、前記化7で表わされるアルデヒドと反応させ、次
いで前記化6で表わされるアルデヒドとを反応させるこ
とを特徴とする下記化8
【化8】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
ルアントラセン誘導体の製造方法が提供され、更に、下
記化9
【化9】 で表わされる9,10−アントラセンジアルデヒドを、
下記化4
【化4】 で表わされる化合物と反応させ、次いで、下記化10
【化10】 で表わされる化合物とを反応させること、或いは、前記
化10で表わされる化合物と反応させ、次いで前記化4
で表わされる化合物とを反応させることを特徴とする下
記化1
【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
ルアントラセン誘導体の製造方法が提供され、更にま
た、下記化5
【化5】 で表わされる化合物を、下記化6
【化6】R1−CHO (式中、R1:置換もしくは非置換の炭素環式芳香環、
置換もしくは非置換の複素環式芳香環、を表わす。)で
表わされるアルデヒド化合物および下記化7
【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させることを特
徴とする下記化8
【化8】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
ルアントラセン誘導体の製造方法が提供される。
【0005】驚くべきことに、本発明の非対称9−シア
ノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体が、輝
度等、電界発光素子としての優れた特性を有することを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明の非対称9−シアノスチリル−10
−スチリルアントラセン誘導体は、前記したように下記
化1
【化1】 で表わされる。シアノ基の置換位置は、オルト位、メタ
位、パラ位であり、特にパラ位が好ましい。
【0007】また、R1とR2の炭素環式芳香環の例とし
ては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等を、複
素環式芳香環の例としては、次のような基が挙げられ
る。ピリジル基、ピリミジル基、ピラジニル基、トリア
ジニル基、フラニル基、ピロリル基、チオフェニル基、
キノリル基、クマリニル基、ベンゾフラニル基、ベンズ
イミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ジベンゾフラ
ニル基、ベンゾチオフェニル基、ジベンゾチオフェニル
基、インドリル基、カルバゾリル基、ピラゾリル基、イ
ミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、
チアゾリル基、インダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
ピリダジニル基、シンノリル基、キナゾリル基、キノキ
サリル基。
【0008】R1、R2で表わされる芳香環は置換基を有
していてもよく、該置換基としては以下のものを挙げる
ことができる。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基 (2)アルキル基;好ましくはC1〜C20とりわけC1
12の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらの
アルキル基は更に、水酸基、シアノ基、C1〜C12のア
ルコキシ基、フェニル基またはハロゲン原子、C1〜C
12のアルキル基若しくはC1〜C12のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有しても良い。 (3)アルコキシ基(−OR5);R5は(2)で定義し
たアルキル基を表わす。 (4)アリールオキシ基;アリール基としてフェニル
基、ナフチル基が挙げられ、これらはC1〜C12のアル
コキシ基、C1〜C12のアルキル基またはハロゲン原子
を置換基として含有しても良い。 (5)アルキルチオ基(−SR5);R5は(2)で定義
したアルキル基を表わす。 ルキル基、アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基また
はアリール基を表わし、アリール基としては例えばフェ
ニル基、ビフェニル基またはナフチル基が挙げられ、こ
れらはC1〜C12のアルコキシ基、C1〜C12のアルキル
基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良い。
またピペジル基、モルホリル基のように、R6とR7が窒
素原子と共同で環を形成しても良い。またユロリジル基
のようにアリール基上の炭素原子と共同で環を形成して
も良い。 (7)アルコキシカルボニル基(−COOR8);R8
(2)で定義したアルキル基または(4)で定義したア
リール基を表わす。 6、R7及びR8は上記で定義した意味を表わす。但し
6及びR7においてアリール基上の炭素原子と共同で環
を形成する場合を除く。 (9)メチレンジオキシ基またはメチレンジオキシ基等
のアルキレンジオキシ基またはアルキレンジチオ基
【0009】前記化1で表わされる本発明の非対称9−
シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体
は、例えば、以下の新規方法により製造することができ
る。即ち、下記化2
【化2】 で表わされる9−シアノスチリルアントラセンを、例え
ば、Vilsmeier法、あるいはジクロロメチルエ
ーテルを用いる方法(第4版、実験化学講座第21巻第
110頁、丸善(株))等により容易にホルミル化し(工
程A)、下記化3
【化3】 で表わされるアルデヒドを生成させ、次いで、下記化4
【化4】 (式中、R1,R2,Xは前記のとおり)で表わされる化
合物を反応させることにより(工程B)、前記化1で表
わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリルア
ントラセン誘導体を製造することができる。
【0010】前記化2で表わされる9−シアノスチリル
アントラセンのホルミル化反応(工程A)は、例えばV
ilsmeier法では、N,N−ジメチルホルムアミ
ドとオキシ塩化リンを作用させ、Vilsmeier錯
体を生成させ、これを前記化2で表わされる9−シアノ
スチリルアントラセンと反応させた後、加水分解して前
記化3で表わされるアルデヒドを得ることができる。ま
た、他の試薬としては、N−メチルホルムアニリド、N
−ホルミルモルホリン等と塩化チオニル、塩化オキザリ
ル等とを組み合せて用いることができる。溶媒として
は、前記化2で表わされる9−シアノスチリルアントラ
センを部分的または完全に溶解させるものであれば、全
て使用できるが、試薬としても使用できるN,N−ジメ
チルホルムアミドが最も適している。反応温度は室温か
ら約100℃の温度が適している。加水分解反応は、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性水溶液
で行なうことができ、再結晶により目的とする前記化3
で表わされるアルデヒドを得ることができる。
【0011】前記化3で表わされる化合物と前記化4で
表わされる化合物との反応(工程B)は、アルカリ性縮
合剤の存在下で行なうことができる。このような縮合剤
としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の、水
酸化物、水素化物、アルコキシド、およびアミドが挙げ
られる。特に有用なものは、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、t−ブトキサイドカリウム、水酸
化ナトリウム及び水酸化カリウムである。縮合剤の使用
量は大きく変化させることができるが、等モル〜1.2
倍モルが最も適している。溶媒としては前記化3で表わ
されるアルデヒドを部分的または完全に溶解するもので
あれば全て使用することができるが、特に非プロトン性
極性性溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジエチルホルムアミド、及びジメチルスルホキ
シドが適している。反応温度は0〜100℃、特に0〜
50℃が適している。
【0012】また、別の新規方法としては、下記化5
【化5】 (式中、Xは前記のとおり)で表わされる化合物を、下
記化6
【化6】 R1−CHO (式中、R1は前記のとおり)で表わされるアルデヒド
とを反応させ(工程C1)、次いで下記化7
【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させることによ
り(工程D1)、或いは、前記化5で表わされる化合物
と前記化7で表わされるアルデヒドと反応させ(工程D
2)、次いで前記化6で表わされるアルデヒドとを反応
させることにより(工程C2)、前記化1で表わされる
非対称9−シアノスチリル−10−スチリルアントラセ
ン誘導体の内R2基が水素原子である化合物(前記化8
で表わされる化合物)を製造することができる。
【0013】更に、別の新規方法として、下記化9
【化9】 で表わされる9,10−アントラセンジアルデヒドを、
下記化4
【化4】 (式中、R1,R2,Xは前記のとおり)で表わされる化
合物と反応させ(工程E1)、次いで、下記化10
【化10】 (式中、Xは前記のとおり)で表わされる化合物とを反
応させることにより(工程F1)、或いは、前記化10
で表わされる化合物と反応させ(工程F2)、次いで前
記化4で表わされる化合物とを反応させることにより
(工程E2)、前記化1で表わされる非対称9−シアノ
スチリル−10−スチリルアントラセン誘導体を製造す
ることができる。
【0014】更にまた、別の新規方法としては、下記化
【化5】 で表わされる化合物を、下記化6
【化6】R1−CHO (式中、R1は前記のとおり)で表わされるアルデヒド
および下記化7
【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させることによ
り(工程G)、前記化1で表わされる非対称9−シアノ
スチリル−10−スチリルアントラセン誘導体の内R2
基が水素原子である化合物(前記化8で表わされる化合
物)を製造することができる。
【0015】前記化5で表わされる化合物と、前記化6
または/および化7で表わされる化合物との反応(工程
1,D1,C2,D2,G)、また、前記化9で表わされ
る化合物と前記化4または化10で表わされる化合物と
の反応(工程E1、F1、E2、F2)の各々の反応におい
て、前記工程Bで使用するアルカリ性縮合剤の存在下で
行なうことができる。縮合剤の使用量は大きく変化させ
ることができるが、特に工程C1,D1,E1,F1の各工
程においては等モル以下が適している。また、これら工
程においては、中間体を単離した後に、次の反応を行な
うこともできるが、単離することなく次の反応を実施す
るのが好ましい。溶媒としては、前記化5、または前記
化9で表わされる化合物を部分的または完全に溶解する
ものであれば、全て使用することができる。このような
溶媒としては、シクロヘキサン、トルエン、クロロベン
ゼン、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン、アセトニトリル、ジメチルスル
ホキシド、イソプロパノール等が適している。反応温度
は0〜100℃、特に0〜50℃が適している。
【0016】本発明の製造方法における出発物質として
使用される、前記化2、化4、化5、化6、化7、化9
及び化10で表わされる化合物は公知であるか、或いは
公知の方法に準じて容易に製造することができる。本発
明の製造方法における中間生成物として得られる前記化
3で表わされるアルデヒドは新規化合物である。
【0017】本発明の前記化1で表わされる、非対称9
−シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体
は、有機電界発光素子の構成成分として特に優れてお
り、例えば、真空蒸着法、溶液塗布法等により薄膜化
し、陽極及び陰極で挾持することにより素子を得ること
ができる。
【0018】本発明の下記化1で表わされる非対称9−
シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体の
具体例を以下の表1に示す。
【化1】
【表1−(1)】
【表1−(2)】
【表1−(3)】
【0019】
【実施例】以下の実施例により本発明の化合物の製造法
をさらに詳細に説明する。
【0020】実施例1(中間体の製造) N,N−ジメチルホルムアミド62.1grに5〜9℃
の温度で約1時間を要し、オキシ塩化リン65.2gr
を適下し、Vilsmeier錯体を生成させた。これ
に9−(P−シアノスチリル)アントラセン(化2で表
わされるP−置換体)25.96grを加えた。室温で
一時間反応後、徐々に昇温し、60〜65℃に3時間反
応させた、一夜放置後約800ml氷水へ反応液を投
じ、水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、生成し
ている橙色沈殿を濾取した。水洗後、乾燥し、ジオキサ
ン−トルエン混合溶媒で、再結晶を2回行ない、橙色針
状晶21.85gr(収率76.1%)を得た。 融点:244.5〜246.5℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2240cm-1;シアノ基に帰属 1680cm-1;ホルミル基に帰属
【表2】 以上の結果より下記化11で表わされるアルデヒド(化
3で表わされるp−置換体)が得られたことを確認し
た。
【化11】
【0021】実施例2 実施例1で製造した前記化11で表わされるアルデヒド
3.33grと、下記化12
【化12】 で表わされるホスホネート3.15grを、N,N−ジ
メチルホルムアミド70mlに溶解した。これに7〜1
0℃の温度で、ナトリウムメチラートのメタノール溶液
(28wt%)2.31grを約30分間を要して詞下
した。反応生成物が徐々に結晶として析出して来た。さ
らに室温で6時間反応させた後に、約400mlの水へ
反応液を投じた。生成した黄色微結晶を濾取し、水洗後
乾燥し、4.20grの粗生成物を得た。活性炭を用
い、クロルベンゼンから再結晶を2回行ない橙黄色針状
晶2.76gr(収率64.7%)を得た。 融点:300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2230cm-1;シアノ基に帰属
【表3】 以上の結果より下記化13で表わされる化合物(表1中
の化合物No.5)が得られたことを確認した。
【化13】
【0022】実施例3〜7 ホスホネート及び再結晶溶媒を下記表4に示したものに
変えた以外は実施例2と全く同様に操作して、目的の化
合物を得た。
【表4】
【0023】実施例8 N,N−ジメチルホルムアミド60mlにt−ブトキシ
サイドカリウム1.46grを氷冷下に加えた。更に下
記化14
【化14】 で表わされるホスホネート2.91grを、N,N−ジ
メチルホルムアミド10mlに溶解した液を6〜8℃の
温度で約20分間を要して滴下した。得られた橙黄色の
溶液へ、実施例1で製造した前記化11で表わされるア
ルデヒド3.33grを6〜8℃の温度で約45分間を
要して添加した。室温で1日反応させた後に、約400
mlの水へ反応液を投じた。生成した黄色微結晶を濾取
し、水洗後乾燥し、3.62grの粗生成物を得た。活
性炭を用い、トルエンから再結晶を3回行ない黄色針状
晶0.98gr(収率23.2%)を得た。 融点:263.5〜265.5℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2230cm-1;シアノ基に帰属
【表5】 以上の結果より、表1中の化合物No.9が得られたこ
とを確認した。
【0024】実施例9 ホスホネート及び再結晶溶媒を下記表6に示したものに
変えた以外は実施例8と全く同様に操作して、目的の化
合物を得た。
【表6】
【0025】実施例10 下記化15
【化15】 で表わされるホスホネート4.78grと、下記化16
【化16】 で表わされるアルデヒド1.20grを、N,N−ジメ
チルホルムアミド80mlに溶解した。これに8〜10
℃の温度でナトリウムメチラートのメタノール溶液(2
8重量%)1.93grを約10分間を要して滴下し
た。30分間約10℃で反応させた後、下記化17
【化17】 で表わされるアルデヒド1.44grを加え、これに7
〜9℃の温度でナトリウムメチラートのメタノール溶液
(28重量%)2.31grを約15分間を要して滴下
した。室温で6時間反応させた後、約400mlの氷水
へ反応液を投じた。生成した黄色沈殿を濾取し、水洗後
乾燥し、黄色の粗生成物を得た。カラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル/トルエン)で、精製後、さらに、ト
ルエンから再結晶を行ない、黄色針状晶0.77gr
(収率18.4%)を得た。 融点:263.5〜265.5℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2230cm-1;シアノ基に帰属 (実施例8で得たスペクトルと同一) 以上の結果より表1中の化合物No.9を得たことを確
認した。
【0026】実施例11 下記化9
【化9】 で表わされる9.10−アントラセンジアルデヒド2.
34grと下記化18
【化18】 で表わされるホスホネート2.28grを、N,N−ジ
メチルホルムアミド80mlに溶解した。これに7〜9
℃の温度でナトリウムメチラートのメタノール溶液(2
8重量%)1.93grを約15分間を要して滴下し
た。30分間約10℃で反応させた後、下記化19
【化19】 で表わされるホスホネート2.78grを加え、これに
7〜9℃の温度でナトリウムメチラートのメタノール溶
液(28重量%)2.31grを約15分間を要して滴
下した。室温で5時間反応させた後、約400mlの氷
水へ反応液を投じた。生成した黄色沈殿を濾取し、水洗
後乾燥し、黄色の粗生成物を得た。カラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル/トルエン)で、精製後、さらに、
トルエンから再結晶を行ない、黄色針状晶1.26gr
(収率31.0%)を得た。 融点:252.0〜253.0℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2220cm-1;シアノ基に帰属 (実施例3で得たスペクトルと同一) 以上の結果より表1中の化合物No.1を得たことを確
認した。
【0027】実施例12 N,N−ジメチルホルムアミド16ml、エタノール2
ml、t−ブトキシサイトカリウム1.35grとを、
約5℃で混合撹拌下、下記化15
【化15】 で表わされるホスホネート2.39grを加え、さらに
N,N−ジメチルホルムアミド8mlと、エタノール1
mlの混合溶媒に溶解した、下記化17
【化17】 で表わされるアルデヒド0.79grと、下記化20
【化20】 で表わされるアルデヒド0.64grとを約20分間を
要して滴下した。反応生成物が除々に析出してきた。さ
らに室温で5時間反応させた後、約400mlの水へ反
応液を投じた。生成した黄色析出物を濾取し、水洗後乾
燥し、粗成生物を得た。ジオキサンで再結晶し、再結晶
母液について濃縮後、700ホルムで再溶解し、カラム
クロマトグラフィー(シリカゲル/700ホルム)で精
製後、さらにトルエン/エタノールの混合溶媒から再結
晶を行ない、最後に酢酸エチルから再結晶を行なって黄
色結晶0.02gr(収率1%)を得た。 融点:2277.7〜280.4℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2220cm-1;νC≡Nに帰属 970cm-1;δCH=CH(トランス)に帰属
【表7】 以上の結果により下記化21で表わされる表1中の化合
物No.17が得られたことを確認した。
【化21】
【0028】実施例13 n,N−ジメチルホルムアミド15mlと、下記化15
【化15】 で表わされるホスホネート2.39grと、下記化17
【化17】 で表わされるアヒド0.79grと、化22
【化22】 で表わされるアルデヒド1.04grとを混合撹拌下、
約5℃の温度にてナトリウムメチラートのメタノール溶
液(28重量%)2.32grを約8分間を要して滴下
した。反応生成物が除々に析出した。さらに室温で4時
間反応させた後、約400mlの水へ反応液を投じた。
生成した黄色析出物を濾取し、水洗後乾燥し、粗生成物
を得た。この粗生成物を酢酸エチル約100ml中に投
じ、環流温度にて約5分間撹拌し、濾別して得られた母
液を濃縮後トルエンに再溶解してカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル/トルエン)で精製後、さらにトルエ
ンから2回再結晶を行ない、黄色結晶0.19(収率8
%)を得た。 融点:300℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 2230cm-1;νC≡Nに帰属 1330cm-1;νC−Fに帰属 980cm-1;δCH=CH(トランス)に帰属
【表8】 以上の結果により下記化23で表わされる表1中の化合
物No.37が得られたことを確認した。
【化23】
【0029】応用例 ガラス基板上に大きさ3mm×3mm、厚さ700Åの
酸化錫インジウム(ITO)による陽極を形成し、その
上に下記式24で示されるジアミン誘導体からなるホー
ル輸送層500Å、前記化合物No.3からなる電子輸
送層500Å、アルミニウムからなる陰極を各々真空蒸
着により形成し、電界発光素子を作製した。蒸着時の真
空度は約0.7×10-6torrであり、基板温度は室
温である。このようにして作製した素子の陽極及び陰極
にリード線を介して直流電源を接続したところ電流密度
100mA/cm2において印加電圧が22Vであり、
黄緑色の明瞭な発光が長時間にわたって確認された。こ
の時の発光波長は577nmで、輝度は190cd/m
2であった。
【化24】
【0030】
【発明の効果】本発明の前記化1で表わされる非対称9
−シアノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体
は新規であり、高輝度の有機電界発光素子として極めて
有用である。そして本発明の新規製造方法により、該非
対称9−シアノスチリル−10−スチリルアントラセン
誘導体が製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左近 洋太 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1 【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
    ルアントラセン誘導体。
  2. 【請求項2】 下記化2 【化2】 で表わされる9−シアノスチリルアントラセンをホルミ
    ル化し、下記化3 【化3】 で表わされる化合物を得、次いで下記化4 【化4】 で表わされる化合物とを反応させることを特徴とする下
    記化1 【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
    ルアントラセン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記化5 【化5】 で表わされる化合物を、下記化6 【化6】R1−CHO (式中、R1:置換もしくは非置換の炭素環式芳香環、
    置換もしくは非置換の複素環式芳香環、を表わす。)で
    表わされるアルデヒド化合物と反応させ、次いで、下記
    化7 【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させること、或
    いは、前記化7で表わされるアルデヒドと反応させ、次
    いで前記化6で表わされるアルデヒドとを反応させるこ
    とを特徴とする下記化8 【化8】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
    ルアントラセン誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 下記化9 【化9】 で表わされる9,10−アントラセンジアルデヒドを、
    下記化4 【化4】 で表わされる化合物と反応させ、次いで、下記化10 【化10】 で表わされる化合物とを反応させること、或いは、前記
    化10で表わされる化合物と反応させ、次いで前記化4
    で表わされる化合物とを反応させることを特徴とする下
    記化1 【化1】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
    ルアントラセン誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記化5 【化5】 で表わされる化合物を、下記化6 【化6】R1−CHO (式中、R1:置換もしくは非置換の炭素環式芳香環、
    置換もしくは非置換の複素環式芳香環、を表わす。)で
    表わされるアルデヒド化合物および下記化7 【化7】 で表わされるアルデヒド化合物とを反応させることを特
    徴とする下記化8 【化8】 で表わされる非対称9−シアノスチリル−10−スチリ
    ルアントラセン誘導体の製造方法。
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WO2020039708A1 (ja) 2018-08-23 2020-02-27 国立大学法人九州大学 有機エレクトロルミネッセンス素子

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