JPH0518104A - 金属製足場板のスリツプ防止加工方法 - Google Patents

金属製足場板のスリツプ防止加工方法

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JPH0518104A
JPH0518104A JP16970291A JP16970291A JPH0518104A JP H0518104 A JPH0518104 A JP H0518104A JP 16970291 A JP16970291 A JP 16970291A JP 16970291 A JP16970291 A JP 16970291A JP H0518104 A JPH0518104 A JP H0518104A
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JP
Japan
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metal
resin
slip
hot melt
acid
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JP16970291A
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Tadashi Kitamura
正 北村
Kiyoto Doi
清人 土井
Kenichi Yashiro
賢一 八城
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 油面状態にある金属製足場板の裏面に、直接
油面接着性ホットメルト接着剤を塗り、直ちに合成ゴム
シート、皮革、布等の帯び状スリップ防止剤をラミネー
ション接合する金属製足場板のスリップ防止加工方法。 【効果】 形態加工後の油面金属製足場板の、−30℃
〜100℃の幅広い環境下で、信頼性を発揮するスリッ
プ防止加工方法である。 また、本加工法は現場でのス
リップ防止補修方法としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製足場板のスリッ
プ防止加工方法に関する。 更に詳しくは、足場板の金
属両端低部のいわゆる足場用ポールに接する足場板裏面
に、特定された油面金属接着性の性質を有するホットメ
ルト接着剤を、前処理無しで溶融塗工し、スリップ防止
剤をラミネート接合するスリップ防止加工方法および補
修加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属製足場板は高所作業用足
場板として用いられ、その安全基準は労働省労働安全基
準局の、仮設機材構造基準の第8章に定められた基準に
適合する事が必要であり、足場板を敷き並べる際に、同
パイプから、足場板が容易に滑り落ちないように、スリ
ップ防止剤を装着又は塗工する事が慣用となっている。
従来技術としては、例えば、実開昭53−7921号で
は、足場板本体の裏面に、両面テープを介して滑り止め
剤を装着する事が公開されている。また、実開昭60−
129444号では、足場板本体の裏面に、ホットメル
ト樹脂組成物を滑り止め剤として、低部に均一に塗工し
た足場板の開示がある。現状では、何等かの滑り防止剤
を、足場板の裏面に装着又は接着塗工して足場板製品を
得ているが、いずれの場合も、従来の方法では、滑り止
め加工する際には金属を形態加工後、溶剤に依る脱脂処
理や火炎脱脂・予熱処理又は脱脂後予熱処理又はプライ
マー処理を施す必要がある。また現状では、ホットメル
ト樹脂組成物を1層のみとするスリップ防止加工方法で
は、−30℃環境下での耐衝撃金属密着性(耐クラック
性)と、100℃前後の高温下での耐ブロッキング性の
両者の性能を、兼ね備えたスリップ防止加工層は実現さ
れていない。粘着テープを介して、合成ゴムをラミした
足場板では、粘着テープを貼る作業が人手に頼る必要が
有り、また油面金属に対しては、何等信頼性のある接合
が不可で問題であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】足場板を一般的なホッ
トメルトのみで滑り止め加工する従来の加工方法では、
前記した様に脱脂・予熱等の前処理が必須であり、その
結果、火災の危険性や環境汚染の問題が内在しており、
工程の簡略化も合せて強く求められている。従って、ホ
ットメルト工法では、塗工工程の前後の改善が必要であ
り、前処理工程として、脱脂又はプライマー処理工程等
を除く事が可能になれば、最も有益・有利である事が明
らかである。前処理工程を除く事によって、金属加工表
面は加工油の残存があり、油面接着性が発揮できるホッ
トメルト樹脂組成物が必要となる事もまた明らかであ
る。従って、足場板の形態加工後、油面状態にある塗工
面に対し、直接塗工するに適したホットメルト樹脂組成
物を見出し、それらの単に1種類のホットメルト樹脂組
成物を用いて、低温特性と高温耐ブロッキング性の性質
を満足させた滑り止め加工方法を見出す事が主な課題で
ある。更に、全く前処理無しにホットメルト塗工し、−
30℃の極低温から+100℃前後の高温まで、問題無
く使用できる高信頼性のスリップ防止加工方法を見出す
事が主たる目的であり、合せて、該足場板の使用中後の
スリップ防止層欠落部分を、簡便かつ信頼性の高い補修
方法としても、採用できる工法とする事が目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決しようとして鋭意検討した結果、油面状態に
ある金属製足場板の裏面に対し、油面接着性の性質を発
揮する1種類のホットメルト接着剤を直接ホットメルト
塗工し、別個に用意したスリップ防止剤をラミネート接
合する事で本発明の目的が達成される事を見出し、本発
明を達成した。すなわち、本発明は、足場板用の金属を
形態加工したのち、金属表面が加工用の油で汚染されて
いる、いわゆる油面状態にある金属製足場板の裏面に、
直接、油面金属接着性ホットメルト接着剤を溶融塗工す
ると同時に、別個に調製された以下の(A)〜(I)か
ら選ばれた1種類のテープ状またはストランド状のスリ
ップ防止剤をラミネーション接合する事を特徴とする金
属製足場板のスリップ防止加工方法に関する。 (A)架硫ゴム (B)軟質塩化ビニル樹脂 (C)不織布 (D)ポリエチレン系またはポリプロピレン系のホット
メルト樹脂組成物 (E)ポリウレタン樹脂 (F)ポリエステル樹脂 (G)ポリアミド樹脂 (H)皮革 (I)木材
【0005】以下、本発明のスリップ防止加工方法に関
し、順に詳細に説明する。本発明の油面金属接着性のホ
ットメルト接着剤とは、金属形態加工時に使用される植
物油、鉱物油等の油膜が、金属表面に薄く顕在化してい
る金属表面に対して、優れた金属接着性の性質を発揮す
るホットメルト接着剤である。このような性質を発揮す
るホットメルト接着剤としては、特に制約する物では無
いが、−P− (OH)2基(以下リン酸基と呼ぶ)が、以
下に記載の熱可塑性高分子、粘着付与剤、ワックス、可
塑剤等の成分のいずれか及び/又は複合成分に対してグ
ラフト又は付加導入・結合された状態を有している改質
樹脂成分を含有するホットメルト樹脂組成物が好ましい
例として挙げられる。前記ホットメルト接着剤の好まし
い作業溶融粘度としては、20万センチポイズ以下、好
ましくは2,000〜2万センチポイズが良い。また−
30℃の極低温状態で、放置されたメルト単独の瞬間折
り曲げ追従性に富む事が肝要であり、以下の構成で得ら
れたメルトが好ましく、特に三井東圧化学株式会社製品
のエムテイメルトMー906、同Mー907が特に好ま
しい。
【0006】本発明の前記記載の熱可塑性高分子とは、
以下の物が代表的であり、高速液体クロマトグラフィー
から求めた数平均分子量が2万〜150万の範囲、好ま
しくは2万〜50万の範囲にある事が好ましく、以下に
記載する粘着性付与剤、ワックス成分と相溶性があるベ
ース樹脂であればより好ましい。この様な樹脂として
は、例えば、ブチル系ゴム、部分架橋ブチルゴム、ポリ
イソブチレン樹脂、スチレン−エチレン−ブチレン樹
脂、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック
系共重合体、スチレン−エチレン−プロピレンブロック
系共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
系共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン系共重合
体、エチレン−プロピレン系樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸、エステル共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸エス
テル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等が
挙げられ、これらの単独もしくは2種以上の熱可塑性高
分子またはこれらのリン酸基導入改質樹脂成分の5〜5
0重量%を用い事が良い。好ましくは、無水マレイン
酸、マレイン酸、無水イタコン酸、イタコン酸、フマル
酸、メタクリル酸、アクリル酸から選ばれた不飽和酸化
合物をグラフト化して得た以下、酸変成スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン樹脂、酸変成スチレン−エチ
レン−ブチレン樹脂、酸変成スチレン−エチレン−プロ
ピレン−スチレン樹脂、酸変成エチレン−プロピレン樹
脂、酸変成エチレン−アクリル酸エステル樹脂等から選
ばれた少なくとも2種以上の酸変成熱可塑性高分子又は
それらの未変成熱可塑性高分子の15重量%〜40重量
%を用いる事も好ましい。
【0007】本発明のリン酸基含有改質樹脂を得る際に
は、好ましくはブチルゴム、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン樹脂、スチレン−エチレン−ブチレン樹
脂、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン樹脂、
エチレン−プロピレン樹脂、エチレン−アクリル酸エス
テル樹脂から選ばれた少なくとも2種以上の樹脂を使用
する事が良い。その理由は、分子内へのリン酸基導入グ
ラフト化改質はスムーズに実施でき、かつ又適度な剛性
と靭性を兼ね備え、耐候性、熱安定性にも富んだ本発明
の油面接着性ホットメルト接着剤を提供出来る点からで
ある。本発明では、前記油面接着性ホットメルト接着剤
中には、以下の理由で粘着性付与剤を使用する事が肝要
である。即ち、本発明のホットメルト接着剤組成物の低
粘度化と濡れ特性の調整(作業性の向上)、ホットタッ
ク力の調整、オープンタイムの調整等の効果が高く、好
ましい瞬間接着性を発揮する上で重要な成分である。本
発明に用いられる粘着性付与剤としては、これまで公知
の物を使用して良く例えば以下の物が代表的である。
(水添)芳香属又は脂肪属石油樹脂、テルペン系樹脂、
テルペン−フェノール共重合樹脂、(重合)ロジン及び
水添ロジンエステル系樹脂、水添ジシクロペンタジエン
系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、ケ
トン樹脂、キシレン樹脂等の他、石油ナフサの熱分解で
生成するペンテン、イソプレン、ピペリン、1,3−ペ
ンタジエンなどのC5留分を共重合して得られたC5系
石油樹脂、石油ナフサの熱分解で生成するインデン、ビ
ニルトルエン、α又はβ−メチルスチレンなどのC9留
分を共重合して得られたC9系石油樹脂,前記C5留分
とC9留分の共重合石油樹脂等が代表的であり、単独又
は2種以上またはこれらのリン酸基導入改質樹脂成分を
好ましくは20〜50重量%の範囲で使用する事が好ま
しい。
【0008】本発明に用いられる前記油面接着性ホット
メルト接着剤は、ワックスを使用する事で、低粘度化と
濡れ特性の調整(作業性の向上)、オープンタイムの調
整、耐熱性の向上等の効果が高く、1〜20重量%の範
囲、好ましくは2〜10重量%の範囲で使用する事が肝
要である。本発明に用いられるワックスとしては、ポリ
エチレンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、天然ワッ
クスなどやそれらの各種変成ワックスが代表的な例とし
て挙げられる。可塑剤は、本発明に使用する事で適度な
ゴム弾性が付与でき、低温接着特性や低温耐クラック性
が著しく改善される事から、5〜30重量%の範囲、好
ましくは10〜20重量%の範囲で使用することが良
い。好ましい可塑剤としては、アタクチックポリプロピ
レン、液状ポリブテン、分子量5000〜12,000
の低分子量のポリイソブチレン、パラフィン系オイル、
ナフテン系オイル、直鎖脂肪属酸エステル類、芳香属多
価エステル誘導体類などから選ばれた単独又は2種以上
を併用して使用する事が良い。
【0009】本発明の前記したリン酸基含有改質成分と
は以下の方法で得る事が良い。 即ち、リン酸基が分子
内に少なくとも1ケ以上有する不飽和リン酸エステル化
合物を、ホットメルト接着剤構成成分に対し、そのいず
れか1成分、及び又は2成分以上の複合成分、及び又は
一括成分に対しグラフト化改質させる方法が一般的であ
る。リン酸基が分子内に少なくとも1ケ以上有する不飽
和リン酸エステル化合物をグラフトさせて得る方法は、
2−ヒドロキシ−3−アクリロキシプロピルフォスフェ
ート[別名:アシッドホスホキシジエチルメタクリレー
ト]、2−ヒドロキシ−3−アクリロキシエチルフォス
フェート[別名:アシッドホスホキシプロピルメタクリ
レート]、2−ヒドロキシ−3−(γ−クロロ−β−プ
ロピルメタクリレート)、アシッドホスホキシエチルメ
タクリレートのモノエタノールアミン塩、アシッドホス
ホキシプロピルメタクリレートのモノエタノールアミン
塩、アシッドホスホキシエチルメタクリレートのモノア
ンモニウム塩、アシッドホスホキシプロピルメタクリレ
ートのモノアンモニウム塩、メタクリロイルオキシエチ
ルアシッドホスフェートジメチルアミノエチルメタクリ
レート、の如きリン酸とグリシジルアクリレート又はグ
リシジルメタクリレートの付加反応生成物類及びそのハ
ーフ塩類を使用し、過酸化物触媒を併用して前記熱可塑
性樹脂や粘着付与剤、ワックス、可塑材等の主要成分に
適宜グラフトさせる方法がその例である。他の改質方法
としては、前記熱可塑性高分子、粘着付与剤、ワック
ス、可塑剤のいずれかの成分又は複合成分を、予め例え
ば無水マレイン酸、マレイン酸、無水イタコン酸、イタ
コン酸、フマル酸、メタクリル酸、アクリル酸から選ば
れた不飽和酸化合物やメルカプトプロピオン酸等をグラ
フト化して得た酸変成樹脂を、更にジオール化合物やグ
リシドールで改質しヒドロキシル基を導入した後に、五
酸化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン等と反応させて
加水分解後目的のリン酸基導入改質樹脂を得る方法も可
能である。さらに別の改質方法としては、予め、過酸化
水素による酸化改質処理や、ヒドロキシアクリル酸、ヒ
ドロキシメタクリル酸、メルカプトフェノール等をグラ
フト化して得た、酸化またはヒドロキシル基導入変成樹
脂に、五酸化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン等と反
応させて加水分解後、目的のリン酸基導入改質樹脂を得
る方法も良い。
【0010】また更に別の改質方法としては、予め、グ
リシジルアリルエーテル、グリシジルメタアクリレー
ト、グリシジルアクリレート等のごとき不飽和グリシジ
ル化合物をグララフト化して得たエポキシ基導入変成樹
脂に、亜リン酸、リン酸、フィチン酸等を反応させて、
目的のリン酸基導入改質樹脂を得る方法も好ましい手段
である。いずれの改質方法でも、改質用原料樹脂の官能
基又は性質を知って、公知の化学的な手段でリン酸基を
導入する事であれば良い。リン酸基導入割合は、不飽和
リン酸エステルを用いた場合、改質用樹脂100重量部
に対し、0.1〜20重量部の範囲、特に好ましくは
0.5〜10重量%の範囲で行なう事が好ましい。ま
た、五酸化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン、亜リン
酸、リン酸、フィチン酸などを用いた場合は、無機リン
酸換算で、前記と同様に0.1〜10重量部の範囲で、
特に好ましくは0.5〜8重量部の範囲で行なう事が好
ましい。特に最も好ましくは、ホットメルト樹脂組成物
中に、無機リン酸換算で0.5〜5重量%の範囲でリン
酸基が導入された例が良い。本発明の金属製足場板の油
面足場板の裏面に、前記油面接着剤性のホットメルト接
着剤を直接溶融塗付するに際しては、特に制約は無い
が、幅5〜30mm、厚さ2mm以内の塗膜が形成され
る様に塗工される事が良く、溶融アプリケーション温度
としては150〜220℃が良い。 低温塗布ではメル
トの濡れ性が不十分となるからであり、220℃以上で
はメルトの熱変質が予想されるからである。
【0011】塗付する方法としては、公知のホットメル
トアプリケーターシステムを用いて行なって良く、ピス
トン型、ギャーポンプ型、押出し機型、ロールコーター
型などの各種の吐出機が知られており、足場板裏面に均
一に塗工される装置であれば何等制約無く使用できる。
なお、塗工面が平滑性を発揮するように、ノズル先端部
に加熱ダイを設置し、塗膜を目的の形状に又は目的の厚
みに調整するといった複合ノズル・ダイを採用する事で
あっても本発明では包含される。本発明の金属製足場板
の形態加工時に、この業界で好ましく使用されている加
工油としては、例えば、やし油系で代表される植物油の
水性(エマルション系)潤滑加工油、鉱物油又はその水
性(エマルション系)潤滑加工油などがあり、潤滑加工
油を用いた形態加工工程の後、場合により高圧空気を当
てて余分な水分を瞬間的に除いた油面状態の足場板が本
発明の金属製足場板の被着体例としては一般的な例であ
る。
【0012】本発明では、前記油面金属接着性のホット
メルト接着剤を直接塗工すると同時に、そのホットメル
ト接着剤が固化しない常態で以下のスリップ防止剤をラ
ミネーション接合する事が肝要である。ラミネート用の
スリップ防止剤としては、(A)架硫ゴム、(B)軟質
塩化ビニル樹脂、(C)不織布、(D)ポリエチレン系
またはポリプロピレン系のホットメルト樹脂組成物、
(E)ポリウレタン樹脂、(F)ポリエステル樹脂、
(G)ポリアミド樹脂、(H)皮革、(I)木材が好ま
しい。 特に制約する物ではないがそれぞれ以下の物が
代表例として挙げられる。 (A)架硫ゴムではそれぞれ天然ゴム、エチレンープロ
ピレン系ゴム、ブチルゴムなどのイオウ架流ゴム素材が
代表例である。 (B)軟質塩化ビニル樹脂では塩化ビニル用可塑剤が2
0〜65重量%配合された素材が好ましい例である。 (C)不織布では天然繊維で作られた布はもとより、化
学繊維やそれらの不織布が良い。 (D)ポリエチレン系またはポリプロピレン系のホット
メルト樹脂組成物では高密度ポリエチレン樹脂系のホッ
トメルト樹脂組成物や、高MI値(200g/10分)
のポリプロピレン主成分型ホットメルト樹脂組成物等が
代表例として挙げられる。 (E)ポリウレタン樹脂では、ポリエーテルジオールお
よびまたは軟質ポリエステルポリオール成分とジイソシ
アナート成分から誘導されたゴム状ウレタンエラストマ
ーのフィルム状成形物や発泡体シートがあげられる。 (F)ポリエステル樹脂では、脂肪属およびまたは芳香
属二塩基酸類と長鎖長ジオール成分を重縮合させて得た
軟化点が150℃以上の軟質ポリエステルが良い例であ
る。 (G)ポリアミド樹脂では、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン12などやダイマー酸変性の軟化点温度が
160℃以上の軟質ポリアミド樹脂等が良い例である。 (H)皮革では、ポリウレタン系の人工皮革や動物の革
が良い例である。 (I)木材では、杉、松、ラワンなど公知の木材片やそ
の合板、チップボード材等が良い例である。 また前記(A)〜(I)の複合素材で合っても、その他
前記素材を表面素材とする一般的な複合材であっても本
発明に包含される。
【0013】本発明では、前記したラミネート用スリッ
プ防止剤の形態は、特に制約する物でないが、幅5〜3
0mm、厚さ0.2〜5mmの以下の帯形状の物が一般
的である。 その形態としては、フィルムシート状、ビ
ードまたはストランド状、薄板状などに、予め公知の方
法で形態加工された素材が好ましく使用出来る。また前
記素材を、本発明記載の油面接着性のホットメルト接着
剤との密着信頼性を向上させる目的に際し、前記スリッ
プ防止剤の接合面をプライマー処理する等の前処理を施
して置く事も、本発明に包含される。本発明のラミネー
ション接合に際しては、公知の加工方法を採用して良
く、特に制約は無く、一般的には加圧ゴムロールを通過
させるなどの圧締ゴムロール処理で十分目的が達成され
る。本発明のスリップ防止加工方法では、金属に接する
第1層は油面接着性のホットメルト接着剤であり、低温
特性に富むメルト層を形成させる事が肝要で、その結果
として、高生産性と低温耐衝撃性等の耐久性を確保した
工法が発揮される事が主たるねらいであり本発明の特徴
でもある。一方、高温環境下の耐ブロッキング性の付与
効果を、第2層目の前記ラミネート用スリップ防止剤で
対応させる事で、本発明の主要な目的を解決する事が最
も特徴的である。本発明の工法は、金属製足場板を使用
または取扱中に、スリップ防止層の部分的な欠落が発生
した足場板の簡便な現場補修方法としても採用可能であ
り、補修目的に、本発明を採用する事も本発明に包含さ
れる。 また本発明では、必要に応じて、金属を予熱し
た状態で、本発明のスリップ防止加工方法を採用する事
も本発明に包括される。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、本発明
を特定する物ではなく、実施例中の部とは重量部を、%
とは重量%を、それぞれ意味する。なお実施例に使用し
たスリップ防止剤未加工の足場板は以下の方法で用意し
スリップ防止加工を実施した。亜鉛メッキ鋼板を足場板
の上面部分に相当する場所を穴あけ加工した後、ヤシ油
系のエマルション型潤滑加工油を、加工ロール部分に十
分降り注ぎながら、連続ロール形態加工し、幅20c
m、コの字端面高さ3.5cm、低部の幅2cmに加工
し、長さ2mの未処理足場板を得た。次に、直ちに低部
を上面に位置させて、2〜6Kg/cm2 の高圧エアー
を吹きつけて脱水し、油面状態にある足場板の裏面平面
に、塗付ラインスピード5m/分又は10m/分の塗付
スピードで、ギャーポンプ式のホットメルトアプリケー
ターを用い、以下の実施例記載のホットメルト樹脂組成
物の溶融温度180℃〜220℃の温度で、連続的に幅
13〜15mm、所定の厚さで又は実施例中に特に記載
がない場合は、1.5mmの厚みで、ホットメルトを吐
出・塗工してスリップ防止加工を実施した。
【0015】実施例1 油面接着性ホットメルト接着剤として三井東圧化学製品
「エムテイメルトMー907」を、熱溶融吐出温度21
0℃で前記無処理の金属製足場板に、最終的な平均膜厚
が0.3〜0.5mmとなるように1層塗工した。塗工
と同時に、塗工ノズル後部の比較的近いライン構成位置
に、幅25mm、厚さ1mmの帯状ウレタンゴム製スリ
ップ防止剤を、圧締ゴムロールを介してラミネーション
接合した。翌日滑り止め特性を測定した結果、「AST
M−D−1894−63」に準じた常温での耐スベリ摩
擦特性試験では、そのスベリ開始角度が、荷重1kg下
で50〜55度を示し、好ましい滑り防止特性を示し
た。また、実施例1で得た、滑り防止加工済の足場板
を、85℃の雰囲気下、荷重0.5Kg/cm2 の条件
で3日放置したのち、耐ブロッキング性特性を観察した
が、ブロッキングは観察されなかった。 また金属表面
に対する90゜ピール剥離強度は、20℃で、6.5K
g/インチに相当する接着性を示した。更に該当足場板
を、−24℃の環境下で、高さ3mの位置から落下させ
た耐衝撃試験では、何等スリップ防止層に変化は観察さ
れなかった。 実施例2 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズの帆船用帆布とした以外は、同様にし
て得た金属製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定した
結果、「ASTM−D−1894−63」に準じた常温
での耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg荷重でスベリ開
始角度が45〜55度であり、好ましい滑り防止特性を
示した。その他低温特性及び100℃の耐ブロッキング
特性結果も問題がなかった。
【0016】実施例3 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み1.2mmの炭素繊維複合ナイ
ロン12樹脂シートとした以外は、同様にして得た金属
製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定した結果、「A
STM−D−1894−63」に準じた、常温での耐ス
ベリ摩擦特性試験では、1Kg荷重でスベリ開始角度が
45〜55度であり、好ましい滑り防止特性を示した。
その他低温特性及び110℃の耐ブロッキング特性結
果も問題がなかった。 実施例4 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み0.5mmの牛皮とした以外
は、同様にして得た金属製足場板は、翌日、滑り止め特
性を測定した結果、「ASTM−D−1894−63」
に準じた、常温での耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg
荷重でスベリ開始角度が40度前後であった。 低温特
性及び70℃の耐ブロッキング特性結果も問題がなかっ
た。 実施例5 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み2.5mmの熱硬化フェールノ
ボラック樹脂含浸強化合板単板とした以外は、同様にし
て得た金属製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定した
結果、「ASTM−D−1894−63」に準じた、常
温での耐スベリ摩擦特性試験では1Kg荷重でスベリ開
始角度が45〜55度であり、好ましい滑り防止特性を
示した。その他低温特性及び110℃の耐ブロッキング
特性結果も何等問題がなかった。
【0017】実施例6 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み2mmの麻布が裏打ちされたイ
オウ架硫天然ゴムシートとした以外は、同様にして得た
金属製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定した結果、
「ASTM−D−1894−63」に準じた、常温での
耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg荷重でスベリ開始角
度が50〜55度であり、耐摩耗性試験(「JIS−K
−7204」の摩耗輪CS−17番,荷重1Kg)の1
000回転後で、20mg以下の摩耗しか観察されず、
好ましい滑り防止特性を示した。その他低温特性及び7
0℃の耐ブロッキング特性結果も問題がなかった。 実施例7 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み0.5mmのガラス繊維強化含
浸の軟質ポリエステル樹脂製シートとした以外は、同様
にして得た金属製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定
した結果、「ASTM−D−1894−63」に準じ
た、常温での耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg荷重で
スベリ開始角度が40度前後であった。 低温特性及び
70℃の耐ブロッキング特性結果も問題がなかった。
【0018】実施例8 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み2.5mmのアクリル樹脂で前
処理された黒色軟質塩化ビニル樹脂シートとした以外
は、同様にして得た金属製足場板は、翌日、滑り止め特
性を測定した結果、「ASTM−D−1894−63」
に準じた、常温での耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg
荷重でスベリ開始角度が45〜55度であり、好ましい
滑り防止特性を示した。 その他低温特性及び90℃の
耐ブロッキング特性結果も何等問題がなかった。 実施例9 実施例1に於いて、ウレタンゴム製スリップ防止剤の替
りに、同幅サイズ、厚み2mmのポリエチレン主成分型
ホットメルト組成物シートとした以外は、同様にして得
た金属製足場板は、翌日、滑り止め特性を測定した結
果、「ASTM−D−1894−63」に準じた、常温
での耐スベリ摩擦特性試験では、1Kg荷重でスベリ開
始角度が45〜50度であり、耐摩耗性試験(「JIS
−K−7204」の摩耗輪CS−17番,荷重1Kg)
の1000回転後で、5mg以下の摩耗しか観察されず
好ましい滑り防止特性を示した。 その他低温特性及び
70℃の耐ブロッキング特性結果も問題がなかった。
【0019】比較例1 商品名エバフレックスEEA A−701(エチルアク
リレートとして25%共重合、三井・デュポンポリケミ
カル社製品)の35部とSEBSとして商品名クレイト
ンG−1652(29%スチレン含有、シェル化学製
品)の10部、軟化点温度105℃の水添ジシクロペン
タジエン樹脂:商品名エスコレッツ5300(トーネッ
クス製品)45部、ロジンエステル誘導体として商品名
スーパーエステルA−115の10部(荒川化学製
品)、PPワックスとして商品名ビスコールTS−20
0の10部(三洋化成工業製品)、可塑剤としてナフテ
ンオイルの5部、老化防止剤として商品名イルガノック
ス1010の0.25部(チバガイギー製品)、紫外線
吸収剤として商品名チヌビン−Pの0.25部(チバガ
イギー製品)を均一に溶融混練して、ホットメルト接着
剤組成物メルト1を得た。メルト1を、溶融吐出温度
で、前記無処理の金属製足場板に、膜厚1.2mmで1
層塗工し、翌日観察した結果、メルト塗膜が浮いてお
り、簡単に手ではく離する状態であり、全く接着性が発
揮されておらず好ましい滑り防止特性は示さなかった。
又、前記無処理の金属製足場板を、予めガスバーナーの
火炎で、脱脂と予熱を兼ねて前処理し、その金属表面温
度が220〜270℃の温度の状態で、脱脂金属表面
に、平均膜厚1.3mmとなるように1層塗工し、直ち
に水冷して得たスリップ防止加工の比較足場板を得、翌
日その特性を測定した。結果は、滑り防止加工済の比較
足場板を、40℃の雰囲気下、荷重1.5Kg/cm2
の条件で3日放置したのち、耐ブロッキング性特性を観
察したが、軽度のブロッキングであったが、100℃を
越えると著しいブロッキング性が見られた。−30℃雰
囲気下で、高さ2mの位置からの落下試験で、凡そ30
%程度の部分的な金属界面剥離があり、塗膜はクラック
が随所に入る結果であった。 比較例2 油面接着性ホットメルト接着剤としてエムテイメルトM
ー907の単独を、実施例1と同様な条件で、1層塗工
して得た金属製足場板は、35℃の環境下で、0.5K
g/cm2 荷重下、1日放置後で著しいブロッキングを
見た。
【0020】
【発明の効果】実施例からは、比較例1,2に明らかな
ように、油面状態にある足場板の裏面に、ホットメルト
工法でスリップ防止加工をする場合、従来型ホットメル
ト接着剤組成物では、接着が極めて小さいか又は不完全
であり、特にTピール強度が低くすべて容易に手ではく
離する状態であり、油面の金属界面で剥離状態を呈して
いると観察された。 一方、油面接着性ホットメルト接
着剤のみの場合では耐ブロッキング性に課題がある事が
明らかである。また、比較例2で示したように、火炎処
理による脱脂処理等の前処理を行なった場合のみ、従来
公知のホットメルト樹脂組成物を使用して、金属密着が
可能である結果を得た。しかし、前処理工程での火災の
危険性や工程管理の繁雑さ及び得られた足場板の物性が
防食性に主要な問題があり、従来加工方法では、本発明
の目的である低温耐衝撃性と高温耐ブロッキング性を解
決出来ていないのが現状である。一方、金属表面に加工
用の油が付着存在している状況下の無処理足場板では、
本発明の実施例1〜9で示された様に、金属加工後の油
面状態の無処理面に対し直接塗工しても、十分な接着特
性を発揮する事が出来、本発明の構成によるスリップ防
止加工方法では、−30℃〜+100℃の幅広い環境下
で、信頼性かつ取扱性に優れた足場板とする事が判明し
た。本発明の工法は前処理工程や養生工程は不用であ
り、短時間生産工法といえ、最も高生産性に優れる工法
であると核心する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 足場板用の金属を形態加工したのち、金
    属表面が加工用の油で汚染されている、いわゆる油面状
    態にある金属製足場板の裏面に、直接、油面金属接着性
    ホットメルト接着剤を溶融塗工すると同時に、別個に調
    製された以下の(A)〜(I)から選ばれた1種類のテ
    ープ状またはストランド状のスリップ防止剤をラミネー
    ション接合する事を特徴とする金属製足場板のスリップ
    防止加工方法。 (A)架硫ゴム (B)軟質塩化ビニル樹脂 (C)不織布 (D)ポリエチレン系またはポリプロピレン系のホット
    メルト樹脂組成物 (E)ポリウレタン樹脂 (F)ポリエステル樹脂 (G)ポリアミド樹脂 (H)皮革 (I)木材
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