JPH05183203A - 超伝導素子 - Google Patents

超伝導素子

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JPH05183203A
JPH05183203A JP92153A JP15392A JPH05183203A JP H05183203 A JPH05183203 A JP H05183203A JP 92153 A JP92153 A JP 92153A JP 15392 A JP15392 A JP 15392A JP H05183203 A JPH05183203 A JP H05183203A
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JP
Japan
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superconducting
electrodes
bonded body
critical temperature
gate
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Withdrawn
Application number
JP92153A
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English (en)
Inventor
Taketomi Kamikawa
武富 上川
Eiji Natori
栄治 名取
Setsuya Iwashita
節也 岩下
Tatsuya Shimoda
達也 下田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二つの超伝導電極の間に接合体を挟んだ超伝
導素子において、コヒーレンス長さξnに寸法、形状を
制約を受けない製造容易な超伝導素子であって、ゲート
電圧による制御性を向上させたものを提供することにあ
る。 【構成】 二つの超伝導電極の臨界温度より低い臨界温
度を有する超伝導材料を接合体として使用すると共に接
合体に二つ以上のゲート電極を設け、且つ、動作温度は
前記接合体として使用される超伝導体の臨界温度以下と
するにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超伝導現象を利用した
3端子の超伝導素子に関する。
【0002】
【従来の技術】超伝導素子は、スイッチング速度が短
く、消費電力が少ないという利点があるため、従来、さ
まざまな2端子素子、3端子素子が提案されている。図
5は、ジョセフソン効果を利用した積層型と呼ばれる2
端子素子であり、二つの超伝導電極011,012の間
に数ナノメータの厚さの絶縁体013を挟んだ構造を有
する。この素子では、二つの超伝導電極011,012
が超伝導状態となると、絶縁体013を通じて二つの超
伝導電極011,012の間に無抵抗で電流が流れる現
象を生じる。
【0003】即ち、図7に示すように極低温において二
つの超伝導電極011,012が超伝導状態となると、
ジョセフソン効果のため、電圧ゼロで二つの超伝導電極
011,012の間に超伝導電流Iが流れる。しかし、
臨界電流I0を越えると、もはや超伝導状態を保てなく
なり、2Δ/eの電圧Vを発生する。つまり、常伝導状
態となるのである。但し、eは、電子の電荷、Δは超伝
導電極011,012のエネルギーキャップである。
【0004】一方、3端子素子としては、図6に示す電
界効果型と呼ばれるものが知られている。この素子は、
二つの超伝導電極021,022を半導体023の表面
に一定間隔を隔てて形成すると共に半導体023の裏面
に絶縁体024を介してゲート電極025を設けたもの
である。この素子では、超伝導電極021,022から
半導体023へ超伝導波動関数が近接効果により滲み出
す現象が起こり、そのコヒーレンス長さξnは、半導体
023内のキャリア濃度により影響を受ける。即ち、図
8に示すようにゲート電圧Vgにより半導体023中の
キャリア濃度を変化させることにより、両側の超伝導電
極021,022から中央の半導体023中に滲み出し
ている超伝導電子の巨視的な波動関数が重なり合うコヒ
ーレンス長さξnが変化する。従って、超伝導電極02
1,022の間隔がコヒーレンス長さξnと同程度の長
さであれば、このコヒーレンス長さξnの重なり合いを
大きくし、又は、小さくして、超伝導電流を増幅するこ
とが可能である。
【0005】その他の超伝導素子としては、図9に示す
マイクロブリッジ型と呼ばれる2端子素子がある。この
素子は、超伝導体031の中央部にコヒーレンス長さξ
n以下のくびれ部031aを形成し、その超伝導体03
1の両側をソース電極、ドレイン電極としたものであ
る。図10はキャリア密度変調型と呼ばれる3端子素子
である。この素子は、超伝導体041の中央部に誘電体
042を介してゲート電極043を形成し、超伝導体0
41の両側部をソース電極、ドレイン電極としたもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の積層型
2端子素子又は電界効果型3端子素子では、二つの超伝
導電極011,012又は021,022の間隔、言い
換えると、接合体である絶縁体013の厚さ又は半導体
023幅をコヒーレンス長さξnと同程度に設定する必
要がある。しかし、現在のフォトエッチングによる製造
技術では0.5μm程度の制御は可能であるが、そのよう
に微細な加工を安定性良く制御することは困難である。
特に、3端子素子では、ゲート電極025を接合体であ
る半導体023に設ける必要があり、一層困難となる。
【0007】また、従来の3端子素子では、ゲート電極
は一つであった為、ゲート電圧により制御される領域が
狭いという問題がある。即ち、ゲート電極025にゲー
ト電圧Vgを印加することにより、半導体023中へ注
入し、又は半導体023中からキャリアを吸い取ること
ができるが、そのようなキャリアの増減する範囲は、ゲ
ート電極025に近接した領域に限られている。従っ
て、ゲート電極025にゲート電圧Vgを印加しても、
半導体023の一部についてキャリアが増減するのみで
あり、ゲート電圧Vgによって変調できる変調幅はあま
り大きくなかったのである。また、ゲート電圧Vgによ
って、安定した微小制御も困難であった。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、コヒーレンス長さξnに寸法、形状を制約
を受けない製造容易な超伝導素子であって、ゲート電圧
による制御性を向上させたものを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は二つの超伝導電極の間に接合体を挟んだ超
伝導素子において、前記接合体として前記二つの超伝導
電極の臨界温度より低い臨界温度を有する超伝導材料を
使用すると共に前記接合体に二つ以上のゲート電極を設
け、且つ、動作温度は前記接合体として使用される超伝
導体の臨界温度以下とすることを特徴とし、例えば、前
記二つの超伝導電極、前記接合体は基板上において平面
的に結合され、前記ゲート電極は前記接合体の表裏両面
にそれぞれ設けることが可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の第一の実施例
を示す。図1に示すように二つの超伝導電極1,2、接
合体3は誘電体基板4上に平面的に形成されると共に接
合体3は二つの超伝導電極1,2の間に挟まれる構造と
なっている。接合体3の表面には、誘電体5を介して第
一ゲート電極6が設けられている。また、接合体3の垂
直下方における誘電体基板4の裏面には、第二ゲート電
極7が設けられている。超伝導電極1はソース電極とし
て、超伝導電極2はドレイン電極として使用する。
【0011】ここで、この接合体3は、前述した従来技
術と異なり、絶縁体や半導体等の常伝導材料ではなく、
超伝導電極1,2の臨界温度Tcより低い臨界温度Tc
を有する超伝導材料より形成されている。具体例として
は、超伝導電極1,2としてYBCO系90K相を使用
する場合には、前記接合体3としてYBCO系70K相
を用い、また、超伝導電極1,2としてBiSrCaCuO
系110相を使用する場合には、前記接合体3としてB
iSrCaCuO系80相を用いることができる。
【0012】後者の場合には、動作温度Tまで液体窒素
を用いて冷却すれば良いが、前者の場合には、ジュール
・トンプソン効果を利用したコンプレッサ等による冷却
装置により冷却すると良い。尚、超伝導電極1,2、接
合体3の材料として、冷却を必要としない常温超伝導材
料を使用することも将来的には可能である。ここで、超
伝導電極1,2の臨界温度Tc、接合体3の臨界温度
c’及び動作温度Tとエネルギーギャップとの関係に
ついて図4に示す。同図に示すように、動作温度Tを接
合体3の臨界温度Tc’(<Tc)より低くすると、超伝
導電極1,2及び接合体3も超伝導状態となるため、図
3に示すようにエネルギーギャップが超伝導電極1,2
の間で接合体3を通じて連続することとなり、無抵抗で
超伝導電流が流れる。但し、両側の超伝導電極1,2に
比べて中央の接合体3は弱い超伝導状態にある。また、
臨界温度Tc’と臨界温度Tcとの中間の温度では、接合
体3が超伝導状態にならないので、そのような温度範囲
を動作温度とすることは出来ない。
【0013】つまり、動作温度Tと超伝導電極1,2の
臨界温度Tc及び接合体3の臨界温度Tc’との間には、
次のような関係を満たす必要がある。 T<Tc’<Tc …(1) 本発明では、動作温度Tが上記式(1)の温度条件を満
足すれば、接合体3はコヒーレンス長さξnと無関係に
超伝導状態となるため、超伝導電流Iは接合体3の形
状、寸法に依存しないこととなる。また、接合体3の表
面側に設けた第一ゲート電極6にゲート電圧Vgを印加
すると、図2(a)に示すように接合体3の表面から一定
の深さの被変調領域3aにおけるキャリア濃度が変化す
るが、接合体3の一部のキャリア濃度が変化するに過ぎ
ない。
【0014】更に、接合体3の裏面側に設けた第二ゲー
ト電極7にゲート電圧Vgを同時に印加すると、図2(b)
に示すように接合体3の表面から一定の深さの被変調領
域3aにおいてキャリア濃度が変化するのみならず、接
合体3の裏面から一定の深さの被変調領域3bにおいて
もキャリア濃度が変化する。従って、その二つの被変調
領域3a,3bが重なり合うときには、接合体3の全範
囲においてキャリア密度が変化することになる。このよ
うに、接合体3の表裏両面に設けた第一、第二ゲート電
極6,7により、接合体3のキャリア密度を制御するこ
とができるので、制御性が向上することになる。例え
ば、第一、第二ゲート電極6,7に同一の信号を加える
ことにより、超伝導電流の変調幅を拡大することがで
き、また、一方のゲート電極により大まかな制御を行う
と共に他方のゲート電極により細かな制御を行うことに
より精密な微小変調が可能となる。
【0015】ここで、図4に示すように接合体3におけ
るエネルギーギャップの大きさの変化の割合は、動作温
度Tと臨界温度Tc’との温度差が狭いほど大きい。従
って、変調の容易さという観点からは、次の数式に示す
ように、臨界温度T c’が動作温度Tに近く、臨界温度
cが動作温度Tより大きいほど好ましい。 Tc’−T<Tc−Tc’ …(2) 但し、動作温度Tと臨界温度Tc’との温度差があまり
狭すぎると、動作温度Tが僅かに変動しただけで、超伝
導状態が破れることにもなるので、外乱に対する安定性
を考慮するという観点からは、その温度差については一
定の下限を設ける必要がある。
【0016】また、接合体3と第一、第二ゲート電極
6,7との間に誘電率の高い誘電体基板4、誘電体5を
介装すると、接合体3に発生する電荷は誘電率に比例し
て多くなるので、変調が容易となる利点があるが、逆
に、スイッチング速度が遅くなる傾向がある。この為、
誘電体基板4、誘電体5の誘電率は適度な大きさとする
のが望ましい。尚、本発明では、接合体3におけるキャ
リア密度により、超伝導状態を変化させることにより変
調を行うものであり、従来の3端子素子と異なり、コヒ
ーレンス長さξnを変化させるものではない。
【0017】このように本発明では、接合体3の寸法、
形状は、コヒーレンス長さξnに制約を受けるものでは
なく、理論的には無限大とすることも可能である。従っ
て、酸化物超伝導体を用いて超伝導素子を製造すること
が容易となる。また、接合体3の寸法、形状が制約を受
けないことから、従来のように絶縁体、半導体等の常伝
導体を使用する場合に比較し、電流容量が大きく、大電
流を流すことができる。従って、本発明の超伝導素子
は、パワーエレクトロニクスの分野に応用が可能であ
る。更に、接合体3は、上下二つのゲート電極6,7に
よりキャリア濃度を全体的に制御することができるの
で、制御性が向上する。即ち、ゲート電極が一つだけで
は、図6に示す従来例より制御性が劣るが、ゲート電極
を二つ設けることにより、図6に示す従来例或いはそれ
にゲート電極を二つ設けた素子に近い或いは同等の制御
性が得られる。また、図10に示す従来例の構造に二つ
以上のゲート電極を設けると、かえって安定性が悪くな
るが、本発明ではゲート電極両側の超伝導状態が良いた
め安定動作が可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の超伝導素子は、接合体として超伝導
材料を使用する為、コヒーレンス長さに接合体の寸法、
形状が制約を受けない。この為、酸化物超伝導材料を使
用する場合でも、容易に製造することができる利点があ
る。また、二つ以上のゲート電極を設けたので、制御性
が向上し、大変調且つ精密微小変調が可能となる。更
に、パワーエレクトロニクスの分野に応用が可能である
という特徴もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超伝導素子の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同図(a)は、図1に示す超伝導素子において、
第一ゲート電極のみに電圧を印加した状態を、同図(b)
は第一、第二ゲート電極に電圧を印加した状態をそれぞ
れ示す説明図である。
【図3】本発明の超伝導素子におけるエネルギーギャッ
プを示す説明図である。
【図4】エネルギーギャップと動作温度及び臨界温度と
の関係を示すグラフである。
【図5】従来の積層型2端子素子を示す斜視図である。
【図6】従来の電界効果型3端子素子を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の積層型2端子素子におけるI−V特性を
示すグラフである。
【図8】従来の電界効果型3端子素子におけるコヒーレ
ンス長さの変化を示す説明図であり、同図(a)は重な
りが小さい場合、同図(b)は重なりが大きい場合を示
すものである。
【図9】従来のマイクロブリッジ型2端子素子を示す斜
視図である。
【図10】従来のキャリア密度変調型と呼ばれる3端子
素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 超伝導電極 3 接合体(超伝導材料) 4 基板 5 誘電体 6 第一ゲート電極 7 第二ゲート電極 011,012 超伝導電極 013 絶縁体 021,022 超伝導電極 023 半導体 024 絶縁体 025 ゲート電極 031 超伝導体 031a くびれ部 041 超伝導体 042 誘電体 043 ゲート電極 T 動作温度 Tc’ 接合体の臨界温度 Tc 超伝導電極の臨界温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 達也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの超伝導電極の間に接合体を挟んだ
    超伝導素子において、前記接合体として前記二つの超伝
    導電極の臨界温度より低い臨界温度を有する超伝導材料
    を使用すると共に前記接合体に二つ以上のゲート電極を
    設け、且つ、動作温度は前記接合体として使用される超
    伝導体の臨界温度以下とすることを特徴とする超伝導素
    子。
  2. 【請求項2】 前記二つの超伝導電極、前記接合体は基
    板上において平面的に結合され、前記ゲート電極は前記
    接合体の表裏両面にそれぞれ設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の超伝導素子。
JP92153A 1992-01-06 1992-01-06 超伝導素子 Withdrawn JPH05183203A (ja)

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JP92153A JPH05183203A (ja) 1992-01-06 1992-01-06 超伝導素子

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Effective date: 19990408