JPH05187372A - スクロール流体機械 - Google Patents
スクロール流体機械Info
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- JPH05187372A JPH05187372A JP18876992A JP18876992A JPH05187372A JP H05187372 A JPH05187372 A JP H05187372A JP 18876992 A JP18876992 A JP 18876992A JP 18876992 A JP18876992 A JP 18876992A JP H05187372 A JPH05187372 A JP H05187372A
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Abstract
つ高い圧縮効率を得る事の出来る無給油タイプのスクロ
ール圧縮機を提供する事を目的とする。 【構成】 固定スクロールと旋回スクロールの夫々の両
ラップ端面に嵌入させたチップシールをバックアップシ
ールと一体構造にすると共に、一のスクロール側のラッ
プ内周端奥側に位置する主軸等が貫装される軸穴周囲の
ランド部にラップ溝終端より貫通孔により連通する吐出
口を形成すると共に、該吐出口周囲を前記ラップより延
設するチップシールで囲繞した構成している。
Description
機能するスクロール流体機械に係り、特に相手側スクロ
ールの摺動面と対峙する螺旋状のラップ端面に断面矩形
状に凹設したシール溝にチップシールを嵌装させ、該チ
ップシールを介して前記摺動面とラップ間に形成される
囲繞空間の封止を図る無給油式スクロール流体機械に関
する。
ング内にインボリュート曲線状の第1のラップを形成す
るとともに、その周壁と中心域に夫々吸込口と吐出口を
設けた固定スクロールと、前記第1のラップに嵌合可能
なインボリュート曲線状の第2のラップを有する旋回ス
クロールとからなり、前記旋回スクロールを自転させる
事なく公転させる事により、前記吸込口よりケーシング
内に導入させた気体を前記第一及び第二のラップ間に形
成される密閉空間に取り込みながら、旋回スクロールの
公転運動とともに徐々にその容積を減少させつつ中心に
向かって移動させて圧縮させ、その高圧空気を吐出口よ
り外部に排出可能に構成したスクロール式圧縮機は公知
である。
記一の固定スクロールと一の旋回スクロール同士を互い
に嵌合させて膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめ
る、いわゆる対面型スクロール流体機械(例えばUSP
4192152)と、前記両面側に夫々ラップを形成し
た一の旋回スクロールの両面側に、夫々前記ラップと嵌
合可能なラップを有する一対の固定スクロールを挟持さ
せ、一の旋回スクロールの公転運動によりその両面側で
夫々所定の膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめ
る、いわゆるツイン式スクロール流体機械(特公昭63ー4
2081号)が提案されている。
体機械においても、両スクロールのラップ同士はいずれ
もほぼ同一巻数で且つ互いに180゜位相をずらして嵌合し
ている為に、その吸込側においても吐出側においても下
記のような問題が生じる。即ち吸込側においては、スク
ロール外周側に位置するラップ始端同士が180゜位相をず
らした位置で他側ラップ側壁面と接触し、圧縮室を形成
する構成を採るために各ラップ始端位置に夫々吸込口を
設けるか、若しくは180゜隔てた位置に設けた位置に設け
た一の吸込口と連通する半円弧状の迂回路を、前記ラッ
プ外周側に設ける必要があり、結果として装置の大型化
と加工工数の増大につながる。而も前記のように複数の
吸込口を設ける事は180゜位相をずらして複数の圧縮室が
並行して圧縮工程を行なう事になり、いわゆる高圧縮化
が困難になるとともに、ラップ間に挟まれる密閉空間内
への取込み容積もその分小さくなり、吸込効率も向上し
得ない。一方吐出側においても、スクロール中心部に旋
回スクロールを公転させる為の主軸(クランクシャフ
ト)を挿設する軸受け部を設ける必要が有るために、イ
ンボリュート曲線の途中位置である軸受け部外周側にラ
ップ終端と吐出口を設けねばならず、而もこの状態で夫
々のラップ始端を180゜位相をずらして配置する事は密封
空間(圧縮室)を形成可能なインボリュート曲線がその
分短くなってしまい、結果として最終圧縮室の容積が大
きい状態のまま吐出口に開放されてしまう為に、圧縮比
が小さくなる。而も最終圧縮室の容積が大きい事はシー
ル線が長くなるために、結果としてシール性が低下し且
つリークも生じ易くなるために、圧縮効率の低下につな
がる。
為に、いわゆる対面型スクロール流体機械においては旋
回スクロールの主軸をラップ背面側に設け、これにより
固定スクロール中心部に吐出口が設けられるように構成
しているが、ツイン式のスクロール流体機械においては
後記実施例に示すごとく、一対の固定スクロールに挟ま
れるごとく旋回スクロールが配置されている為に、主軸
を固定スクロール中心部を貫装させて配設しなければな
らず、この為前記構成を採る流体機械においては前記イ
ンボリュート曲線の途中位置である軸受け部外周側にラ
ップ終端と吐出口を設けねばならないという欠点がどう
しても顕在してしまう。
おいては、クリーンな圧縮気体を得るために、相手側ス
クロール鏡面と対面するラップ端面に溝部を凹設し、該
溝部に自己潤滑性封止部材(以下チップシールという)
を嵌入させ、前記ラップ端面と相手側スクロールとを直
接摺接させることなく、前記チップシールを介して摺接
させる事により、油シールを用いることなく無給油状態
でシール可能に構成した無給油圧縮機が提案されてい
る。(ドイツ特許DE3538522他)。しかしなが
ら、特にツイン式のスクロール流体機械においてはスク
ロール中心部に回転軸その他を挿設する軸受部が位置す
るために、その軸受部外周側の螺旋曲線の途中位置にラ
ップ終端と吐出口を設けねばならず、しかもこの状態
で、両スクロールのラップ同士はいずれも同一巻数で且
つ互に180°位相をずらして嵌合している。この為そ
の吐出側において最終圧縮室の容積が大きい状態のまま
吐出口に開放されてしまうために、圧縮比が小さくな
る。しかも最終圧縮室の容積が大きい事はシール線が長
くなるために、結果としてシール性が低下し、且つ逆流
も生じやすくなるために、圧縮効率の低下につながる。
体機械においては前記ドイツ特許及びEPC特許029
8315に示すようにチップシール背面側の溝部奥内に
弾性力をもたせたバックアップ材を配し、該バックアッ
プ材を介してフローテイング効果を高めてシール効果を
増すように構成している。しかしチップシール溝の深さ
は加工工具による深さの限定及び溝を深く切削する事に
よる切削工数の増大をきたすために、余り深くするのは
困難である。又余り深い溝にすると、前記ラップの公転
の際にスクロール鏡面との摺擦によりチップ幅方向に力
が加わるために倒れ等が生じ強度の面で好ましくない。
又この問題を解決するために、ラップの幅を増すよう
にすると、チップの幅は圧縮効率に何等寄与しないため
に、デッドスペースの増大につながり、圧縮効率及び空
気量のいずれも低下すると言う問題が生じる。
でチップシール背面側の溝部奥内にバックアップ材を配
し、該溝部よりチップシール上部が突出する構成となっ
ているが、このような構成を取ると、チップシールの溝
内の入り込み量が少なくなり、而もチップシールがバッ
クアップ材の弱いバネ定数による付勢力を受けるため
に、前記チップシールを組み付ける場合、非常に慎重に
行なわないとインボリュート状に取付けたチップシール
がシール溝より部分的に外れ、組み立てが出来ないと言
う問題が生じる。
縮機における前記した各種欠点を解消し、容易に実用化
を可能にした点にある。本発明の他の目的とする所は、
装置小型化を達成しつつ吸込/吐出効率の向上と高圧縮
化を達成し得るスクロール式流体機械を提供する事を目
的とする。本発明の他の目的とする所は、ラップ同士の
シール性の向上と圧縮若しくは膨張効率の向上を図るス
クロール式流体機械を提供する事を目的とする。本発明
の他の目的はツイン式のスクロール流体機械において、
各スクロールの組み立て精度や加工精度をそれほど高精
度にする必要がなく若しくはこれらの機械誤差を有して
いる場合においてもその誤差を吸収して前記ラップ端面
と相手方鏡面間のシール性能を維持し所望の圧縮若しく
は膨張効率を得る事の出来るスクロール流体機械を提供
する事を目的とする。本発明の他の目的はチップシール
背面側の溝部奥内に弾性力をもたせたバックアップ材を
配したスクロール式流体機械において、前記した組み立
て上の問題を容易に解決し得るスクロール流体機械を提
供する事を目的とする。
の構成を請求項に従って順を追って説明する。本発明
は、一の旋回スクロールの両側に一対の固定スクロール
を配したツインタイプのスクロール圧縮機のうち、特に
相手側スクロールの摺動面と対峙する螺旋状のラップ端
面に断面矩形状に凹設したシール溝にチップシールを嵌
装させ、該チップシールを介して前記摺動面とラップ間
に形成される囲繞空間の封止を図る無給油式スクロール
流体機械に関するもので、前記旋回スクロールを公転さ
せる為の主軸を嵌装する前記固定スクロールの中心軸穴
を有し、該中心軸穴を囲繞するランド部に吐出口を形成
するとともに、該吐出口と、ランド部外周側に位置する
インボリュート状溝域(ラップとランド部外周間に挟ま
れるインボリュート状の溝域)内周端間を貫通孔を介し
て連通させるとともに、前記貫通孔を穿孔したランド部
上面側にラップ内周端より延設するシール溝を凹設し、
該シール溝に嵌挿したチップシールを介して吐出口とイ
ンボリュート状溝域内周端間を封止可能に構成した事を
特徴とするものである。即ち、本発明を圧縮機に適用す
る場合においては、図6に示すように、旋回スクロール
1のラップ内周端15aと吐出口7を直接対面させる事
なく、前記スクロール溝21内周端21a奥側に位置す
る中心軸穴1aのランド部4に導通路31を介して吐出
口7を形成する事により、最終圧縮室の容積が最も小さ
くなった位置で吐出させる事が出来、圧縮効率が向上す
る。又前記したように、最終圧縮室の容積が小さくなる
事はシール線も短くなり、結果としてシール性の向上と
逆流防止につながり、圧縮効率が一層向上する事にな
る。
出口間が、ランド部を介して連通状態にあるときは前記
のように吐出口をランド側に設けても両者間で気密漏れ
が生じ前記した目的を充分達成し得ない。そこで本発明
は該吐出口とインボリュート状溝域間を貫通孔を介して
連通させるとともに、前記貫通孔を穿孔したランド部上
面側にラップ内周端より延設するシール溝を凹設し、該
シール溝に嵌挿したチップシールを介して吐出口とイン
ボリュート状溝域内周端間を封止させている。かかる技
術手段によれば、インボリュート状溝域内周端より高圧
に圧縮された気体が前記ランド部上面に沿って吐出口に
至る漏洩を阻止しする事ができ、その分吐出効率の向上
と圧縮比を高くする事ができる。
た中心軸穴全周に亙って囲繞可能に延設し、該シール溝
に嵌挿したチップシールを介して中心軸穴と、吐出口及
びインボリュート状溝域内周端間を封止可能に構成すれ
ば、該中心軸穴に嵌合される軸受にシール手段を設けた
ものを使用するとしても、該軸穴に沿って高圧圧縮気体
が漏洩する事を阻止でき、更に前記効果を増進させる事
ができる。この場合前記貫通孔をインボリュート状溝域
の中心インボリュート線より内側に寄せた位置(ランド
部外周側)で開口させる事により最も圧縮された位置で
吐出口及びインボリュート状溝域が導通させる事が出
来、好ましい。尚前記貫通孔はあくまでもシール溝と導
通させる事なくその下方に位置しなければならない事は
当然である。
材は、その背面側にバックアップ材を介在させる事な
く、複数の異種帯状部材で上下に一体化させて形成し、
シール溝奥側に位置する部材を弾性力をもたせた部材
で、その上面側に位置する部材を自己潤滑性部材で形成
するのがよい。これによりチップシール溝を深い溝にし
なくても前記チップシールの組み付け作業が容易になる
と共に、バックアップ部材とチップシールが一体である
ために、チップ溝幅を狭幅にしても圧縮中にチップシー
ルが外れる恐れを解消でき、又圧縮効率に何等寄与しな
いチップ幅を狭幅に出来る事は、デッドスペースの低下
につながり、圧縮効率及び空気量が一層向上する。
すように一方吐出側においても、固定スクロール1側の
ラップ内周端10aを、旋回スクロール側のラップ内周
端15aに比較して略半巻分、内周端側に向け延設させ
る事により、前記旋回スクロール1の旋回運動時に所定
位相位置で両ラップの内周端10a、15a同士がほぼ
一致可能に構成することにより、最終圧縮室の容積を最
も小さくする事ができ、その分吐出効率の向上と圧縮比
を高くする事が出来る。この場合前記インボリュート状
溝域内周端21aを半円形状に形成し、前記旋回スクロ
ール1側のラップ内周端15aがほぼ前記インボリュー
ト溝内周端21a壁面に沿って摺動可能に構成する事に
より、前記効果と共に旋回スクロール1側のラップ内周
端15a側におけるシール性が向上する。この場合前記
周壁面の半円形状は、その半径Χを旋回スクロールの軸
穴中心1aと固定スクロール2の軸穴2a中心間の偏心
量、言い換えれば旋回半径χとほぼ同一に設定するのが
よい。
と圧縮比を高くする事が出来るが、ツインタイプのスク
ロール流体機械の場合、対面するスクロール同士の平行
度維持とスラスト調整を精度よく且つ簡便に行なう事が
出来なければその実用化は困難である。そこで本発明
は、前記ツインタイプのスクロール流体機械において、
第4図に示すように、前記旋回スクロール1を、固定ス
クロール2A,2Bに対しスラスト方向にのみ僅かに移
動可能に主軸6に軸支させると共に、少なくとも各固定
スクロール2A,2Bの鏡面11a,21aと対峙する
旋回スクロール1の両ラップ端面101,151夫々
に、ほぼ同等の弾性力が付勢されたチップシール9を嵌
入させ、該チップシール9を介して前記鏡面とラップ端
面101,151間を封止可能に構成し、そして更に前
記チップシールを、複数の異種帯状部材で上下に一体化
させて形成し、シール溝奥側に位置する部材を弾性材、
好ましくはバネ定数が小さい軟質な弾性材で、その上面
側に位置する部材を自己潤滑性材で形成した事を特徴と
するものである。
スラスト方向に移動可能であり、且つ該旋回スクロール
1 の両ラップ端面101,151に嵌入したチップシー
ル9には均衡する弾性力が付勢されているために、組み
立て若しくは加工誤差に起因して前記旋回スクロール1
にスラスト力の不均一化が生じても前記弾性力により自
動的に位置修正され、スラスト力の解消が図れる。言い
換えれば、組み立て若しくは加工誤差を有していても又
特別にスラスト調整や平行度調整を行なう必要もなく、
前記旋回スクロール1 のセンター位置修正を自動的に行
なう事が出来る。又前記チップシール9 は弾性限度内
において伸縮(進退)可能である為に、旋回スクロール
1 に軸振れが生じてもこれを容易に吸収し得る。前記旋
回スクロール1 は両固定スクロール2A,2Bに剛性的
に支持されているのではなく、チップシール9 を介し
て弾性的に支持されている為に軸動力が無用に増加する
事もない。
事により、吸込側と吐出側及びその間に位置するラップ
周面のいずれにおいても簡単な構成で相手方スクロール
との間で高精度にシール性能を維持しつつ且つ高い圧縮
効率を得る事の出来る為に、本発明にして始めてツイン
タイプのスクロール圧縮機の実用化が可能となるもので
ある。尚、前記複数の異種帯状部材で上下に一体化させ
て形成したチップシールは必ずしも前記ツインタイプの
みならず、1の旋回スクロールと固定スクロールからな
る2枚貝状のスクロール流体機械にも適用可能である。
又前記チップシールは弾性部材と自己潤滑性部材間を、
接着剤、粘着剤、吸着若しくは化学的結合で一体化させ
て構成する事も出来、又前記弾性部材上に自己潤滑性材
料からなる粘性部材を厚塗りした後固化させて前記両者
間を一体化させて形成する事も出来る。
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
油タイプのスクロール圧縮機で、主軸5の中央クランク
部5aに支承され軸方向両面に夫々旋回ラップ15A、
15Bを形成した一の旋回スクロール1と、前記各ラッ
プ15A、15Bに嵌合する固定ラップ10を形成した
一対の固定スクロール2A,2Bと、前記一の固定スク
ロール2Aと旋回スクロール1間を連結するために、前
記ラップ形成空間の外周側24に、夫々120°づつ周方
向に位置をずらして設けた自転規制用の3個の従動クラ
ンク軸6とから構成されている。固定スクロール 2A、
2Bは円蓋状をなし、ケーシングとして機能するその周
壁24をシール部材29を介して当接させてその内部に密
閉空間を形成するとともに、その中心軸穴4に軸受け25
を介して主軸5を貫装させ、該主軸5が2点支持にて回転
可能に軸支する。そして前記軸受け25の周囲には螺旋状
の固定ラップ15A、15Bが互いに対面させて対称位
置に配置されるとともに、一の固定スクロール2Aの中
心域側と外周縁に夫々吐出口7Aと吸込口8を形成す
る。
2Bの夫々に前記吐出口7Aに圧縮気体を導く為の吐出
通路7B、7Cを形成している。そして、旋回スクロー
ル1は前記したように軸方向両面に夫々旋回ラップ15
A、15Bを形成し、前記固定ラップ10と互いに嵌合
可能に構成すると共に、その周縁側の周壁14に三個の
従動クランク軸6の一側支軸60aを軸支する。即ち前
記従動クランク軸60は公知の様に、主軸5を中心とし
て夫々120 ゜づつ偏位させた位置に(3 個所)を軸支さ
れており、該クランク軸の一側支軸60aを旋回スクロ
ール1に,他側支軸60bを固定スクロール2Aに夫々軸
受け63、64を介して軸支させる。この結果前記主軸
5を駆動回転させると、該駆動回転に追従して従動クラ
ンク軸60が、前記主軸5の偏心量Χに対応して偏心回
転し、これにより、旋回スクロール1の自転を阻止され
ながら一定の半径Χで固定スクロール2A、2Bのラッ
プ中心の周りを公転運動し、前記旋回スクロール1の自
転規制を行なう。
クロール2のみに軸支される片側支持にて構成し、これ
により、前記旋回スクロール1の僅かな倒れや軸振れを
吸収する事が出来、軸動力の無用の増加を防ぐ事が出来
る。即ち従動クランク軸60を旋回スクロール1を挟ん
で、両固定スクロール2A、2Bに二点支持する構成を
取ると、軸方向の移動は許容出来るが、旋回スクロール
1の倒れや軸振れが生じた場合、これを許容できず剛性
的に支持してしまうために、軸動力の増大につながると
いう問題が生じ、好ましくない。
基づいて説明するに、主軸5の中央クランク部5aに嵌
合される軸受け65は、多数本のニードルベアリング6
5a1がハウジング65a2に支承された公知の針状こ
ろ軸受け65aとその両端側に配した一対のオイルシー
ル65bからなり、該オイルシール65bに挟まれる空
間内にグリースを充填している。又従動クランク軸60
の1の支軸60aと旋回スクロール1間の軸受け63も
前記ハウジング付き針状ころ軸受け63aと一のオイル
シール63bからなり、該オイルシール65bに挟まれ
る空間内にグリースを充填している。一方、固定スクロ
ール側の主軸に嵌合される軸受け66は、外側よりシー
ル付きアンギュラベアリング66b、ハウジング付き針
状ころ軸受け66aと一のオイルシール66cからな
り、その密閉空間間内にグリースを充填している。又従
動クランク軸の他の支軸60b嵌合される軸受け64
は、一対のシール付きアンギュラベアリング64a、6
4bからなり、その密閉空間間内にグリースを充填して
いる。
5aと旋回スクロール1間、及び従動クランク軸60の
1の支軸60aと旋回スクロール1間は、多数本のニー
ドルベアリング65a1がハウジング65a2に支承さ
れたハウジング付き針状ころ軸受け63a、65aを介
して支承する事により(ニードルベアリング65a1自
体がハウジング65a2に対し軸方向に僅かにクリアラ
ンスをもって形成されているために)、該旋回スクロー
ル1を、軸方向に僅かに移動自在に構成する。
1の摺動面11aと対峙する固定ラップ10のラップ端
面101に、また固定スクロール2(2A・2B)の摺
動面21と対峙する摺動ラップ15(15A・15B)
の端面151に、その長手方向中心線に沿って螺旋方向
に、断面矩形状のシール溝90を凹設し、該シール溝9
0に弾性力を有する帯状の自己潤滑性樹脂からなるチッ
プシール9を嵌合し、旋回スクロール1の摺動面11
a、また固定スクロール2(2A・2B)の摺動面21
間に弾性的に保持させる。尚、前記夫々のラップ高さH
は、相手側スクロールとの間の鏡面間距離Lより僅かに
小に、且つ旋回スクロールの表裏両面間距離R1及び主
軸の中央クランク部5aの肉厚R2も固定スクロールの
ラップ端面間距離Mより僅かに小に設定する事、言い換
えれば旋回スクロールの表裏両面と固定スクロールのラ
ップ端面間及び旋回スクロールの表裏両側に位置するラ
ップ端面と固定スクロールの鏡面間がいずれも僅かなク
リアランスをもって対峙させ、その間に弾性的なチップ
シールを介在させた事が前記旋回スクロール1の軸方向
の僅かな移動保証と弾性的保持を可能にするものであ
る。
前記従来技術の様にバックアップ材と独立して設けるの
ではなく、該バックアップ材91と自己潤滑製のシール
材92を一体化させ、チップシール9自体に弾性力を付
勢させている。そして前記バックアップ材91は、バネ
定数が小さく相手側のスクロール鏡面(摺擦面)に向っ
てシール材92を押圧するように接触させた場合も僅か
に復元性のある材質、例えば4沸化エチレン樹脂からな
る多孔質材料から作られる。又自己潤滑性シール材92
は一般に含銅樹脂(商品名:サンフロン、三菱電線株式
会社製)若しくはフッ素系樹脂を用いて形成しているが
これのみに限定されない。そして前記バックアップ材9
1とシール材92はいずれも帯状に形成され、その高さ
をシール溝より低く且つ両者を一体化した場合に、シー
ル部材上部がシール溝より突出するように設定する。そ
して前記図4(a)に示すように、バックアップ材91
上面とシール材92下面を粘着剤又は接着剤93で一体
的に形成されるが、これのみに限定されることなく、同
図(b)(C)に示すように前記バックアップ材91上
面に溶融化させたシール材92をスプレー装置95若し
くはフローコータ装置96を用いて厚塗り塗布し、その
後固化させる様に形成してもよく、又、(d)に示すよ
うに前記バックアップ材91上面とシール材92下面を
蒸着により若しくは化学的結合により一体的に形成して
もよい。
工誤差に起因して前記旋回スクロール1にスラスト力の
不均一化や平行度狂いが生じていても、前記チップシー
ル4の弾性力により自動的に位置修正され、スラスト力
の解消や平行度調整が可能であると共に、バックアップ
材91とシール材92が一体化している為に、シール溝
90への組み付け等が容易になる。
て図5乃至図7に基づいて説明する。例えば図5(a)
及び(b)において、10は固定スクロール2側に形成さ
れたラップで、中心部に設けた主軸5を貫装する中心軸
穴6のランド部4外周壁4aよりインボリュート状に略
7.5π(3.75巻数)の巻数で形成すると共に、前記ラ
ンド部外周壁4aに形成されるラップ始端10a と2周目
のラップ10cに挟まれるインボリュート溝始端21a
側の周壁を半円形状に形成する。この場合、前記周壁面
の形状は、その半径を旋回スクロール軸1aと固定スクロ
ール軸2aの偏心量x、言い換えればスクロール旋回半径
とほぼ同一に設定する。一方旋回スクロール1側のラッ
プ15は前記固定スクロール側のラップ10に対し、内周端
側と外周端側を夫々180°づつ短くした略略5.5π
(2.75巻数)の巻数のインボリュート状に延設し、そ
の始端15a を、該旋回スクロールの旋回運動に対応して
前記ラップ始端15aがインボリュート溝始端21a周
面に沿って摺接可能に前記インボリュート溝周面に接触
させると共に、そのラップ始端15aの先端部を断面半
円状に形成する。
ップ10は、中心部に設けた主軸5を貫装するする中心
軸穴6に沿ってインボリュート状に形成した軸受岸部4
より螺旋状に略5.5π(2.75巻数)の巻数で形成
すると共に、前記ラップ内周端10aと該ラップ内周端
10aの外周側に位置するラップ10cとの間のスクロ
ール溝21内周端の内周壁面21aを半円形に形成す
る。この場合、スクロール溝内周壁面21aの形状は、
その半径を旋回スクロール軸穴中心1aと固定スクロー
ル軸穴中心2aの偏心量χ、言換えれば旋回半径と略同
一に設定する。この結果、旋回スクロール1を前記固定
スクロール軸穴中心1aを中心として旋回させた場合、
前記旋回スクロール側のラップ内周端15aがスクロー
ル溝内周壁面21aに沿って摺接する事になり、円滑な
摺接運動が可能となる。
周壁面21aの奥側のランド部4に吐出口7を穿孔する
と共に、前記スクロール溝内周壁面21aと吐出口7を
貫通させる貫通孔31を岸部4の外周壁4aの延長線方
向に沿って形成している。かかる構成によれば、旋回ス
クロール1のラップ内周端15aがランド部外周壁4a
に近接するまで、前記最終圧縮室30Aを開放しないた
めに、最終圧縮室30Aを容易に縮小でき、一層圧縮効
率が向上する。しかしながら、前記スクロール溝内周壁
面21aと吐出口7間に存在するランド部4上面側には
チップシールが介在されていないと、吐出口7内の高圧
気体が、ランド部4上面に沿って未だ十分圧縮されてい
ない最終圧縮室30A側に逆流してしまう恐れがある。
ラップの内周端10c近傍まで嵌入させていたチップシ
ール溝80を、更にランド部4の前記スクロール溝内周
壁面21aに沿って半円形状にチップシール溝を凹設
し、該シール溝にチップシール9と一体連続的にチップ
シール9bを嵌入させる。又前記ランド部に設けた中心
軸穴には軸受65が介装されているが、該軸穴と吐出口
7間に存在するランド部4上面側にもチップシールが介
在されていないと、吐出口7内の高圧気体が、ランド部
4上面に沿って中心軸穴に洩出してしまう恐れがある。
そこで、前記シール溝をランド部に設けた中心軸穴全周
に亙って囲繞可能に延設し、該シール溝にチップシール
9及びチップシール9bと一体連続的にチップシール9
cを嵌入させる。この場合、固定スクロールの軸受66
には、漏洩封止可能なシール手段を設ける事が可能であ
るが、前記チップシール9cは、該シール手段の機能を
補足する事になる。尚ランド部4の外周側はラップとし
て機能しているために当然にシール溝にチップシール
9、9bと、9cと一体連続的にチップシール9aが嵌
入されている。尚前記チップシール9、9a、9b、9
cはいずれも一体的にプレス成形により形成するのがよ
い。この結果吐出口の周囲にはランド上面より直接中心
軸穴やインボリュート状溝域内周端間と対峙しているの
ではなく、チップシール9a、9b、9cにより遮断さ
れている為に、容易に気密封止可能であり、一層の圧縮
効率を向上させる事ができた。なお、4bは隣り合う他
の吐出口7(7A,7B,7C)と連通するためのシン
クである。
周壁面21aを半円形に形成し、その半径を旋回スクロ
ール軸穴中心1aと固定スクロール軸穴中心2aの偏心
量χ、言換えれば旋回半径と略同一に設定し、更に、旋
回スクロール1側のラップ15を延設し、その内終端1
5aを前記スクロール溝内周壁面21aに近接対峙もし
くは旋回運動に対応して摺接可能に構成し、更に、本実
施例によれば、スクロール溝内周壁面21aの奥側の岸
部4に吐出口7を穿孔すると共に、前記スクロール溝内
周壁面21aと吐出口7を連通させる貫通孔31を岸部
4の外周壁4aに沿って形成したために、ラップ内終端
が岸部外周壁4aに近接するまで、前記最終圧縮室30
Aを開放しないために、圧縮効率が向上させる事ができ
る。そして更に、本発明は、固定スクロール2(2A・
2B)側の吐出口7(7A・7C)を囲繞するようにチ
ップシール9を配設したために、吐出口7よりの逆流を
完全に阻止出来、更に圧縮効率が向上させる事ができ
る。尚、前記技術は固定スクロール2(2A・2B)側
の吐出口7(7A・7C)の漏洩を封止する技術につい
て記述したが、旋回スクロール1側の吐出口7Bについ
ても、前記同様に応用する事が可能である。
断面図で、図中(a)及び(b)はチップシールの拡大
断面図である。
るチップシールの製図過程を示す作用図である。
るラップ形状とその配置状態を示す概略図で、(a)は
最終圧縮状態(b)は圧縮途中の状態を示す。
チップシールの形状を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】 軸方向両面に夫々一条のインボリュート
ラップを形成した一の旋回スクロールと、前記旋回スク
ロールのラップに嵌合する一のインボリュートラップを
有する一対の固定スクロールから構成すると共に、相手
側スクロールの摺動面と対峙する螺旋状のラップ端面に
断面矩形状に凹設したシール溝にチップシールを嵌装さ
せ、該チップシールを介して前記摺動面とラップ間に形
成される囲繞空間の封止を図る無給油式スクロール流体
機械において、 前記旋回スクロールを公転させる為の主軸を嵌装する前
記固定スクロールの中心軸穴を有し、該中心軸穴を囲繞
するランド部(ランド部)に吐出口を形成するととも
に、該吐出口と、ランド部外周側に位置するインボリュ
ート状溝域(ラップとランド部外周間に挟まれるインボ
リュート状の溝域)内周端間を貫通孔を介して連通させ
るとともに、前記貫通孔を穿孔したランド部上面側にラ
ップ内周端より延設するシール溝を凹設し、該シール溝
に嵌挿したチップシールを介して吐出口とインボリュー
ト状溝域内周端間を封止可能に構成した事を特徴とする
スクロール式流体機械 - 【請求項2】 前記シール溝をランド部に設けた中心軸
穴全周に亙って囲繞可能に延設し、該シール溝に嵌挿し
たチップシールを介して中心軸穴と、吐出口及びインボ
リュート状溝域内周端間を封止可能に構成した事を特徴
とする請求項1記載のスクロール式流体機械 - 【請求項3】 前記固定スクロールラップ内周端を、そ
の中心軸孔を形成するランド部(ランド部)の外周線を
利用して、旋回スクロールラップ周線に比較して略半巻
分内周端側に延在させ、前記旋回スクロールの旋回運動
時に所定位相位置で両ラップの周端同士がほぼ一致可能
に構成した事を特徴とする請求項1記載のスクロール式
流体機械 - 【請求項4】 前記貫通孔がインボリュート状溝域の中
心インボリュート線より内側に寄せた位置で開口させた
請求項1記載のスクロール式流体機械 - 【請求項5】 前記チップシール材を、複数の異種帯状
部材で上下に一体化させて形成し、シール溝奥側に位置
する部材を弾性力をもたせた部材で、その上面側に位置
する部材を自己潤滑性部材で形成した事を特徴とする請
求項1記載のスクロール式流体機械 - 【請求項6】 前記固定スクロールラップ内周端を、そ
の中心軸孔を形成するランド部の外周線を利用して、旋
回スクロールラップ周線に比較して略半巻分内周端側に
延在させ、前記旋回スクロールの旋回運動時に所定位相
位置で両ラップの周端同士がほぼ一致可能に構成した事
を特徴とするスクロール式流体機械 - 【請求項7】 旋回スクロールラップ及び固定スクロー
ルラップのいずれも720°以上のラップ巻数(二巻)
を有している事を特徴とする請求項1記載のスクロール
式流体機械 - 【請求項8】 主軸に支承され軸方向両面に夫々インボ
リュートラップを形成した一の旋回スクロールと、前記
一のラップに嵌合する一のインボリュートラップを形成
した一対の固定スクロールと、前記主軸の回転により旋
回スクロールを自転させる事なく公転させる為に、前記
固定スクロールと旋回スクロール間を支承する複数の従
動クランクからなるスクロール流体機械において、 前記旋回スクロールの主軸及び従動クランクの支承部に
夫々ハウジング付き針状ころ軸受けを介装し、固定スク
ロールに対しスラスト方向にのみ僅かに移動可能に主軸
に軸支させると共に、少なくとも各固定スクロールの鏡
面と対峙する旋回スクロールの両ラップ端面夫々に、ほ
ぼ同等の弾性力を付勢可能なチップシールを嵌入させ、
該チップシールを介して前記鏡面とラップ端面間を封止
可能に構成すると共に、前記チップシールを、複数の異
種帯状部材で上下に一体化させて形成し、シール溝奥側
に位置する部材を弾性力をもたせた部材で、その上面側
に位置する部材を自己潤滑性部材で形成した事を特徴と
するスクロール式流体機械 - 【請求項9】 相手側スクロールの摺動面と対峙する螺
旋状のラップ端面に断面矩形状に凹設したシール溝にチ
ップシールを嵌装させ、該チップシールを介して前記摺
動面とラップ間に形成される囲繞空間の封止を図る無給
油式スクロール流体機械において、前記チップシール
を、複数の異種帯状部材で上下に一体化させて形成し、
シール溝奥側に位置する部材を弾性力をもたせた弾性部
材で、その上面側に位置する部材を自己潤滑性部材で形
成した事を特徴とするスクロール式流体機械 - 【請求項10】 前記弾性部材と自己潤滑性部材間が、
接着剤、粘着剤、吸着若しくは化学的結合で一体化させ
た請求項9記載のスクロール式流体機械 - 【請求項11】 前記弾性部材上に自己潤滑性材料から
なる粘性部材を厚塗りした後固化させて前記両者間を一
体化させた請求項9記載のスクロール式流体機械
Priority Applications (2)
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| JP3-250173 | 1991-06-26 | ||
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| JP3-185532 | 1991-06-29 | ||
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|---|---|---|---|
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-
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- 1992-06-26 DE DE1992605900 patent/DE69205900T2/de not_active Expired - Lifetime
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