JPH05190284A - 薄膜エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
薄膜エレクトロルミネッセンス素子Info
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- JPH05190284A JPH05190284A JP4002106A JP210692A JPH05190284A JP H05190284 A JPH05190284 A JP H05190284A JP 4002106 A JP4002106 A JP 4002106A JP 210692 A JP210692 A JP 210692A JP H05190284 A JPH05190284 A JP H05190284A
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- emitting layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】発光層中の電子濃度を外部からの注入に依存せ
ずに増加させ、発光開始電圧の低下、発光輝度の向上を
達成した薄膜エレクトロルミネッセンス素子を提供する
ことを目的とする。 【構成】発光層5と、前記発光層5の両面または片面に
設けられた誘電体層3a、3bとを具備した薄膜エレク
トロルミネッセンス素子において、前記発光層5と誘電
体層3a、3bの間に二次電子放出機能を有する薄層4
a、4bを介在させたことを特徴としている。
ずに増加させ、発光開始電圧の低下、発光輝度の向上を
達成した薄膜エレクトロルミネッセンス素子を提供する
ことを目的とする。 【構成】発光層5と、前記発光層5の両面または片面に
設けられた誘電体層3a、3bとを具備した薄膜エレク
トロルミネッセンス素子において、前記発光層5と誘電
体層3a、3bの間に二次電子放出機能を有する薄層4
a、4bを介在させたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜エレクトロルミネ
ッセンス素子(TFEL素子)に関する。
ッセンス素子(TFEL素子)に関する。
【0002】
【従来の技術】TFEL素子としては、発光層の両面に
誘電体層を設けた、いわゆる二重絶縁型TFEL素子が
知られている。かかる二重絶縁型TFEL素子の発光機
構を以下に説明する。
誘電体層を設けた、いわゆる二重絶縁型TFEL素子が
知られている。かかる二重絶縁型TFEL素子の発光機
構を以下に説明する。
【0003】TFEL素子の膜面に対し、垂直方向に交
流電圧を印加する。この電圧を上げて、前記誘電体層間
に106 V/cm前後の電界を発生させると、前記発光
層と誘電体層の界面準位に存在する電子がプール・フレ
ンケル過程やトンネル過程により前記発光層の伝導帯に
注入される。注入された電子は、前記電界によって加速
され、ホットエレクトロンとなり発光層中の発光中心イ
オンに衝突する。発光中心イオンは、前記ホットエレク
トロンのエネルギーを得て励起される。そして、前記発
光中心イオンの電子が励起準位から基底準位に緩和され
る時に発光がなされる。ホットエレククトロンは、その
エネルギーを次第に失い、反対側の発光層と誘電体層の
界面にトラップされる。そして、電界が反転すると、前
述したのと同様な過程を経て発光中心イオンが励起され
て発光がなされる。ところで、前記TFEL素子の発光
輝度(B)は次式で見積もられる。 B=4ηfC1 (Va−Vt)Vz
流電圧を印加する。この電圧を上げて、前記誘電体層間
に106 V/cm前後の電界を発生させると、前記発光
層と誘電体層の界面準位に存在する電子がプール・フレ
ンケル過程やトンネル過程により前記発光層の伝導帯に
注入される。注入された電子は、前記電界によって加速
され、ホットエレクトロンとなり発光層中の発光中心イ
オンに衝突する。発光中心イオンは、前記ホットエレク
トロンのエネルギーを得て励起される。そして、前記発
光中心イオンの電子が励起準位から基底準位に緩和され
る時に発光がなされる。ホットエレククトロンは、その
エネルギーを次第に失い、反対側の発光層と誘電体層の
界面にトラップされる。そして、電界が反転すると、前
述したのと同様な過程を経て発光中心イオンが励起され
て発光がなされる。ところで、前記TFEL素子の発光
輝度(B)は次式で見積もられる。 B=4ηfC1 (Va−Vt)Vz
【0004】ここで、ηは発光効率(1m/W)、fは
駆動周波数、C1 は誘電体層の静電容量、VaはTFE
L素子に印加される交流電圧、Vtは発光開始電圧、V
zは発光層に加わる電圧である。
駆動周波数、C1 は誘電体層の静電容量、VaはTFE
L素子に印加される交流電圧、Vtは発光開始電圧、V
zは発光層に加わる電圧である。
【0005】前記式において、TFEL素子の構成材料
と各膜厚および駆動条件を一定とした場合、Bに対する
主な要因はηとVtとなる。前記発光過程での界面準位
は一定ではなく、ある広がりを有する。かかる状態は、
TFEL素子の各薄膜が単結晶でないことと相俟って成
膜条件で決定される膜質によって大きく変化する。しか
も、前記各界面準位に存在する電子濃度も変化する。こ
のため、TFEL素子の材料、構造を一定にしても前記
Vtは変動する。また、ηは主に電子に対する発光中心
の衝突断面積が作用要因であるため、発光中心イオンの
濃度を固定した場合、前記作用要因は電子濃度となり、
結局界面準位に存在する電子の濃度となる。また、実際
に行われている成膜方法では発光層の中に多くの不純物
原子や格子欠陥が存在し、これらは電子の捕獲準位とな
る。
と各膜厚および駆動条件を一定とした場合、Bに対する
主な要因はηとVtとなる。前記発光過程での界面準位
は一定ではなく、ある広がりを有する。かかる状態は、
TFEL素子の各薄膜が単結晶でないことと相俟って成
膜条件で決定される膜質によって大きく変化する。しか
も、前記各界面準位に存在する電子濃度も変化する。こ
のため、TFEL素子の材料、構造を一定にしても前記
Vtは変動する。また、ηは主に電子に対する発光中心
の衝突断面積が作用要因であるため、発光中心イオンの
濃度を固定した場合、前記作用要因は電子濃度となり、
結局界面準位に存在する電子の濃度となる。また、実際
に行われている成膜方法では発光層の中に多くの不純物
原子や格子欠陥が存在し、これらは電子の捕獲準位とな
る。
【0006】上述したTFEL素子の構造から、TFE
L素子の動作状態で外部からの電子の注入がないため、
発光層中の電子濃度は前記捕獲準位に電子がトラップさ
れて次第に減少していく。その結果、TFEL素子の輝
度は経時的に低下するという問題がある。
L素子の動作状態で外部からの電子の注入がないため、
発光層中の電子濃度は前記捕獲準位に電子がトラップさ
れて次第に減少していく。その結果、TFEL素子の輝
度は経時的に低下するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重絶縁型TF
EL素子の発行層中の電子濃度が経時的に変化したり、
発光領域が異なると、その電子濃度も変化する。このた
め、発光輝度の経時変化や発光開始電圧のバラツキを生
じる。
EL素子の発行層中の電子濃度が経時的に変化したり、
発光領域が異なると、その電子濃度も変化する。このた
め、発光輝度の経時変化や発光開始電圧のバラツキを生
じる。
【0008】本発明は、従来構造におけるこれらの問題
を解決するのみならず、発光層中の電子濃度を外部から
の注入に依存せずに増加させ、発光輝度を向上させるこ
とが可能なTFEL素子を提供しようとするものであ
る。
を解決するのみならず、発光層中の電子濃度を外部から
の注入に依存せずに増加させ、発光輝度を向上させるこ
とが可能なTFEL素子を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光層と、前
記発光層の両面または片面に設けられた誘電体層とを具
備したTFEL素子において、前記発光層と誘電体層の
間に二次電子放出機能を有する薄膜層を介在させたこと
を特徴とするTFEL素子である。以下、本発明のTF
EL素子を図1を参照して詳細に説明する。
記発光層の両面または片面に設けられた誘電体層とを具
備したTFEL素子において、前記発光層と誘電体層の
間に二次電子放出機能を有する薄膜層を介在させたこと
を特徴とするTFEL素子である。以下、本発明のTF
EL素子を図1を参照して詳細に説明する。
【0010】透明基板1上には、一方の電極2aが設け
られている。一方の誘電体層3aは、前記電極2a上に
形成されている。一方の二次電子放出機能を有する薄膜
層(二次電子放出層)4aは、前記誘電体層3a上に形
成されている。発光層5は、前記二次電子放出層4a上
に形成されている。他方の二次電子放出層4bは、前記
発光層5上に形成されている。他方の誘電体層3bは、
前記他方の二次電子放出層4bを含む前記一方の誘電体
層3a上に形成されている。他方の電極2bは、前記他
方の誘電体層3b上に形成されている。図示しない電源
は、前記電極2a、2bに接続されている。前記透明基
板1は、例えばガラスにより形成される。
られている。一方の誘電体層3aは、前記電極2a上に
形成されている。一方の二次電子放出機能を有する薄膜
層(二次電子放出層)4aは、前記誘電体層3a上に形
成されている。発光層5は、前記二次電子放出層4a上
に形成されている。他方の二次電子放出層4bは、前記
発光層5上に形成されている。他方の誘電体層3bは、
前記他方の二次電子放出層4bを含む前記一方の誘電体
層3a上に形成されている。他方の電極2bは、前記他
方の誘電体層3b上に形成されている。図示しない電源
は、前記電極2a、2bに接続されている。前記透明基
板1は、例えばガラスにより形成される。
【0011】前記電極2a、2bの中で、前記透明基板
1側に配置される一方の電極2aは例えばITOなどの
透明導電材料により形成される。他方の電極2bは、例
えばAl、Cuなどの通常の導電材料により形成され
る。
1側に配置される一方の電極2aは例えばITOなどの
透明導電材料により形成される。他方の電極2bは、例
えばAl、Cuなどの通常の導電材料により形成され
る。
【0012】前記誘電体層3a、3bは、例えばTa2
O5 、Y2 O3 、Al2 O3 、Si3 N4 、SiAlO
N、SiON、TiO2 、SiO2 、ZrO2 、Nb2
O5、SnO2 、BaTiO3 、PbTiO3 、HfO
2 の単独またはそれらの複合材料により形成される。な
お、誘電体層は前記発光層5の上下の両側に必ずしも配
置する必要がなく、前記発光層5の一方の側にみに配置
してもよい。この場合、前記誘電体層と前記発光層の間
のみに前記二次電子放出層が介在され、2つの電極のい
ずれか一方の電極は前記発光層表面に直接配置される構
造となる。
O5 、Y2 O3 、Al2 O3 、Si3 N4 、SiAlO
N、SiON、TiO2 、SiO2 、ZrO2 、Nb2
O5、SnO2 、BaTiO3 、PbTiO3 、HfO
2 の単独またはそれらの複合材料により形成される。な
お、誘電体層は前記発光層5の上下の両側に必ずしも配
置する必要がなく、前記発光層5の一方の側にみに配置
してもよい。この場合、前記誘電体層と前記発光層の間
のみに前記二次電子放出層が介在され、2つの電極のい
ずれか一方の電極は前記発光層表面に直接配置される構
造となる。
【0013】前記二次電子放出層4a、4bは、二次電
子放出比が4〜8程度の材料から形成されることが好ま
しく、特に化学的安定性、成膜の容易性等を考慮する
と、例えばMgF、MgO、SrO、SrF2 、MgO
−SrO、BaF2 等から形成されることが好ましい。
前記二次電子放出層4a、4bの厚さは、300nm以
下にすることが好ましい。この理由は、300nmを越
えると交流電圧を印加した時の前記発光層5に加わる電
界を低下させる恐れがある。前記二次電子放出層4a、
4bのより好ましい厚さは、10〜70nmの範囲であ
る。
子放出比が4〜8程度の材料から形成されることが好ま
しく、特に化学的安定性、成膜の容易性等を考慮する
と、例えばMgF、MgO、SrO、SrF2 、MgO
−SrO、BaF2 等から形成されることが好ましい。
前記二次電子放出層4a、4bの厚さは、300nm以
下にすることが好ましい。この理由は、300nmを越
えると交流電圧を印加した時の前記発光層5に加わる電
界を低下させる恐れがある。前記二次電子放出層4a、
4bのより好ましい厚さは、10〜70nmの範囲であ
る。
【0014】前記発光層5は、母体としてZnS、Zn
Se、SrS、CaS等が用いられ、発光中心としては
MnまたはTm、Sm、Ceなどのランタニド元素が用
いられる。
Se、SrS、CaS等が用いられ、発光中心としては
MnまたはTm、Sm、Ceなどのランタニド元素が用
いられる。
【0015】
【作用】本発明によれば、発光層と、前記発光層の両面
または片面に設けられた誘電体層とを具備したTFEL
素子において、前記発光層と誘電体層の間に二次電子放
出層を介在させたことによって、発光層中の電子濃度を
外部からの注入に依存せずに増加させ、発光輝度の向上
等を達成したTFEL素子を得ることができる。
または片面に設けられた誘電体層とを具備したTFEL
素子において、前記発光層と誘電体層の間に二次電子放
出層を介在させたことによって、発光層中の電子濃度を
外部からの注入に依存せずに増加させ、発光輝度の向上
等を達成したTFEL素子を得ることができる。
【0016】すなわち、TFEL素子の膜面に対し、垂
直方向に交流電圧を印加し、その電圧を上げて前記誘電
体層間の発光層に106 V/cm前後の高電界を加える
と、例えばZnS、SrS、CaSを母材とする発光層
中の電子エネルギー分布は数eVの電子が最も多いが、
中には数十または数百eVのエネルギーを有する電子も
存在する。これらの電子が前記誘電体層と前記発光層の
間に介在させた二次電子放出層に衝突すると、その二次
電子放出層の表面は二次電子を放出する作用を有するよ
うになる。ただし、高エネルギーの電子が衝突する側は
プラス電位であるため、実際には二次電子は放出されな
い。しかるに、前記二次電子放出層中の電子は前記高エ
ネルギーの衝突によって励起された状態になる。そし
て、極性が反転すると前記とは反対の電界が生成され、
この励起状態にある電子が発光層中に放出される。した
がって、発光層中の電子濃度は界面準位から注入された
電子と前記二次電子が合算されるため、二次電子放出層
が存在しない場合に比べてより高くなる。
直方向に交流電圧を印加し、その電圧を上げて前記誘電
体層間の発光層に106 V/cm前後の高電界を加える
と、例えばZnS、SrS、CaSを母材とする発光層
中の電子エネルギー分布は数eVの電子が最も多いが、
中には数十または数百eVのエネルギーを有する電子も
存在する。これらの電子が前記誘電体層と前記発光層の
間に介在させた二次電子放出層に衝突すると、その二次
電子放出層の表面は二次電子を放出する作用を有するよ
うになる。ただし、高エネルギーの電子が衝突する側は
プラス電位であるため、実際には二次電子は放出されな
い。しかるに、前記二次電子放出層中の電子は前記高エ
ネルギーの衝突によって励起された状態になる。そし
て、極性が反転すると前記とは反対の電界が生成され、
この励起状態にある電子が発光層中に放出される。した
がって、発光層中の電子濃度は界面準位から注入された
電子と前記二次電子が合算されるため、二次電子放出層
が存在しない場合に比べてより高くなる。
【0017】このように本発明のTFEL素子において
は、素子の外部回路から電子を注入することなく、発光
層中の電子濃度を上げることができる。このことは、発
光開始電圧を下げること、輝度の経時的低下を抑制する
こと、さらに輝度を向上させることに有効に働く。
は、素子の外部回路から電子を注入することなく、発光
層中の電子濃度を上げることができる。このことは、発
光開始電圧を下げること、輝度の経時的低下を抑制する
こと、さらに輝度を向上させることに有効に働く。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図1を参照
して詳細に説明する。 実施例1
して詳細に説明する。 実施例1
【0019】図1において、透明基板1はガラスからな
り、一方の電極(透明電極)2aは厚さ170nmのI
TOからなる。厚さ400〜500nmのTa2 O5 か
らなる誘電体層3aは、前記透明電極2a上に形成さ
れ、厚さ30〜40nmのMgOからなる二次電子放出
層4aは前記誘電体層3a上には形成されている。厚さ
600〜700nmのZnS:Mnからなる発光層5
は、前記二次電子放出層4aに形成されている。厚さ3
0〜40nmのMgOからなる二次電子放出層4bは、
前記発光層5上に形成されている。厚さ400〜500
nmのTa2 O5 からなる誘電体層3bは、前記二次電
子放出層4b上に形成されている。Alからなる電極2
bは、前記誘電体層3b上に形成されている。 比較例1 二次電子放出層を発光層とこの上下に配置した誘電体層
の間に介在させない以外、実施例1と同様な構造のTF
EL素子を作製した。
り、一方の電極(透明電極)2aは厚さ170nmのI
TOからなる。厚さ400〜500nmのTa2 O5 か
らなる誘電体層3aは、前記透明電極2a上に形成さ
れ、厚さ30〜40nmのMgOからなる二次電子放出
層4aは前記誘電体層3a上には形成されている。厚さ
600〜700nmのZnS:Mnからなる発光層5
は、前記二次電子放出層4aに形成されている。厚さ3
0〜40nmのMgOからなる二次電子放出層4bは、
前記発光層5上に形成されている。厚さ400〜500
nmのTa2 O5 からなる誘電体層3bは、前記二次電
子放出層4b上に形成されている。Alからなる電極2
bは、前記誘電体層3b上に形成されている。 比較例1 二次電子放出層を発光層とこの上下に配置した誘電体層
の間に介在させない以外、実施例1と同様な構造のTF
EL素子を作製した。
【0020】本実施例1および比較例1のTFEL素子
の透明電極2aとAl電極2bの間に周波数1kHzの
交流電圧を印加し、輝度−電圧特性を調べた。その結果
を図2に示す。図2から明らかなように実施例1のTF
EL素子は、二次電子放出層のない比較例1のTFEL
素子に比べて発光開始電圧が55V低く、かつ飽和輝度
が60%向上することがわかる。
の透明電極2aとAl電極2bの間に周波数1kHzの
交流電圧を印加し、輝度−電圧特性を調べた。その結果
を図2に示す。図2から明らかなように実施例1のTF
EL素子は、二次電子放出層のない比較例1のTFEL
素子に比べて発光開始電圧が55V低く、かつ飽和輝度
が60%向上することがわかる。
【0021】また、本実施例1および比較例1のTFE
L素子の透明電極2aとAl電極2bの間に周波数1k
Hzの交流電圧を印加し、初期輝度850ntの発光状
態を1時間維持した後の発光開始電圧の変化を測定し
た。その結果、二次電子放出層のない比較例1のTFE
L素子では、初期の発光開始電圧が145Vであった
が、1時間後の発光開始電圧は195Vに上昇した。こ
れに対し、二次電子放出層を有する実施例1のTFEL
素子では初期の発光開始電圧が95V、1時間後の発光
開始電圧は100Vであった。したがって、発光開始電
圧の上昇率は比較例1のTFEL素子が34%であるの
に対し、実施例1のTFEL素子は僅か5%に止まって
いることがわかる。
L素子の透明電極2aとAl電極2bの間に周波数1k
Hzの交流電圧を印加し、初期輝度850ntの発光状
態を1時間維持した後の発光開始電圧の変化を測定し
た。その結果、二次電子放出層のない比較例1のTFE
L素子では、初期の発光開始電圧が145Vであった
が、1時間後の発光開始電圧は195Vに上昇した。こ
れに対し、二次電子放出層を有する実施例1のTFEL
素子では初期の発光開始電圧が95V、1時間後の発光
開始電圧は100Vであった。したがって、発光開始電
圧の上昇率は比較例1のTFEL素子が34%であるの
に対し、実施例1のTFEL素子は僅か5%に止まって
いることがわかる。
【0022】さらに、実施例1および比較例1のTFE
L素子について初期輝度を100として、その低下率を
経時的な調べたところ、図3に示す結果が得られた。1
0時間後の低下率は、二次電子放出層のない比較例1の
TFEL素子が48%低下しているのに対し、二次電子
放出層を有する実施例1のTFEL素子は8%に止まっ
ていることがわかる。 実施例2 BaF2 からなる二次電子放出層を用いた以外、実施例
1と同様なTFEL素子を作製した。
L素子について初期輝度を100として、その低下率を
経時的な調べたところ、図3に示す結果が得られた。1
0時間後の低下率は、二次電子放出層のない比較例1の
TFEL素子が48%低下しているのに対し、二次電子
放出層を有する実施例1のTFEL素子は8%に止まっ
ていることがわかる。 実施例2 BaF2 からなる二次電子放出層を用いた以外、実施例
1と同様なTFEL素子を作製した。
【0023】実施例2および前述した比較例1のTFE
L素子について、実施例1と同様な方法により輝度−電
圧特性、発光開始電圧の上昇率および10時間後の輝度
低下率を調べた。その結果、実施例2のTFEL素子は
発光開始電圧が比較例1のTFEL素子に比べて30V
低く、発光開始電圧の上昇率では12%となり、そして
10時間後の輝度低下率は18%となった。 実施例3 発光層をZnS:Tb、誘電体層をSiON、二次電子
放出層をMgOで形成した以外、実施例1と同様な構造
のTFEL素子を作製した。 比較例2
L素子について、実施例1と同様な方法により輝度−電
圧特性、発光開始電圧の上昇率および10時間後の輝度
低下率を調べた。その結果、実施例2のTFEL素子は
発光開始電圧が比較例1のTFEL素子に比べて30V
低く、発光開始電圧の上昇率では12%となり、そして
10時間後の輝度低下率は18%となった。 実施例3 発光層をZnS:Tb、誘電体層をSiON、二次電子
放出層をMgOで形成した以外、実施例1と同様な構造
のTFEL素子を作製した。 比較例2
【0024】発光層をZnS:Tb、誘電体層をSiO
Nで形成し、二次電子放出層を前記を発光層と誘電体層
の間に介在させない以外、実施例1と同様な構造のTF
EL素子を作製した。
Nで形成し、二次電子放出層を前記を発光層と誘電体層
の間に介在させない以外、実施例1と同様な構造のTF
EL素子を作製した。
【0025】本実施例3および比較例2のTFEL素子
の透明電極とAl電極の間に周波数1kHzの交流電圧
を印加し、輝度−電圧特性を調べた。その結果を下記表
1に示す。 表1 実施例3 比較例2 発光開始電圧 100v 160V 飽和輝度 2800nt 1800nt また、実施例3のTFEL素子は発光開始電圧と輝度の
経時変化が実施例1と同様な結果となり、二次電子放出
層の効果が明瞭に認められた。
の透明電極とAl電極の間に周波数1kHzの交流電圧
を印加し、輝度−電圧特性を調べた。その結果を下記表
1に示す。 表1 実施例3 比較例2 発光開始電圧 100v 160V 飽和輝度 2800nt 1800nt また、実施例3のTFEL素子は発光開始電圧と輝度の
経時変化が実施例1と同様な結果となり、二次電子放出
層の効果が明瞭に認められた。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明に係わるT
FEL素子によれば発光層と誘電体層の間に二次電子を
放出する機能を有する薄層を介在させることによって発
光開始電圧を低くすることができ、かつ発光開始電圧の
経時的上昇および発光輝度の経時的低下を抑制でき、さ
らに発光輝度を向上でき等顕著な効果を奏する。
FEL素子によれば発光層と誘電体層の間に二次電子を
放出する機能を有する薄層を介在させることによって発
光開始電圧を低くすることができ、かつ発光開始電圧の
経時的上昇および発光輝度の経時的低下を抑制でき、さ
らに発光輝度を向上でき等顕著な効果を奏する。
【図1】本発明の実施例1におけるTFEL素子を示す
断面図。
断面図。
【図2】実施例1および比較例1のTFEL素子におけ
る輝度−電圧特性を示す線図。
る輝度−電圧特性を示す線図。
【図3】実施例1および比較例1のTFEL素子におけ
る発光輝度の経時的変化を示す線図。
る発光輝度の経時的変化を示す線図。
1…透明基板、2a、2b…電極、3a、3b…誘電体
層、4a、4b…二次電子放出層、5…発光層。
層、4a、4b…二次電子放出層、5…発光層。
Claims (1)
- 【請求項1】 発光層と、前記発光層の両面または片面
に設けられた誘電体層とを具備した薄膜エレクトロルミ
ネッセンス素子において、 前記発光層と誘電体層の間に二次電子放出機能を有する
薄膜層を介在させたことを特徴とする薄膜エレクトロル
ミネッセンス素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4002106A JPH05190284A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 薄膜エレクトロルミネッセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4002106A JPH05190284A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 薄膜エレクトロルミネッセンス素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05190284A true JPH05190284A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11520099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4002106A Pending JPH05190284A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 薄膜エレクトロルミネッセンス素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05190284A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001223073A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-17 | Tdk Corp | 複合基板およびこれを用いたel素子 |
| US7445946B2 (en) | 2002-04-30 | 2008-11-04 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of driving a light emitting device |
| US7723721B2 (en) | 2001-11-09 | 2010-05-25 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device having TFT |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4002106A patent/JPH05190284A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001223073A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-17 | Tdk Corp | 複合基板およびこれを用いたel素子 |
| US9905624B2 (en) | 2001-11-09 | 2018-02-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US11063102B2 (en) | 2001-11-09 | 2021-07-13 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US7723721B2 (en) | 2001-11-09 | 2010-05-25 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device having TFT |
| US8324618B2 (en) | 2001-11-09 | 2012-12-04 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US10680049B2 (en) | 2001-11-09 | 2020-06-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US10461140B2 (en) | 2001-11-09 | 2019-10-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US9054199B2 (en) | 2001-11-09 | 2015-06-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US9577016B2 (en) | 2001-11-09 | 2017-02-21 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
| US8101439B2 (en) | 2002-04-30 | 2012-01-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of driving a light emitting device |
| US9006757B2 (en) | 2002-04-30 | 2015-04-14 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of driving a light emitting device |
| US8502241B2 (en) | 2002-04-30 | 2013-08-06 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of driving a light emitting device |
| US7445946B2 (en) | 2002-04-30 | 2008-11-04 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of driving a light emitting device |
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