JPH05190423A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH05190423A
JPH05190423A JP4006407A JP640792A JPH05190423A JP H05190423 A JPH05190423 A JP H05190423A JP 4006407 A JP4006407 A JP 4006407A JP 640792 A JP640792 A JP 640792A JP H05190423 A JPH05190423 A JP H05190423A
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    • G03F9/00—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003—Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023—Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 斜入射光式等の焦点検出系を多点化したとき
に、各測定点で最良結像面を基準としたキャリブレーシ
ョンを高精度に行なう。 【構成】 Zステージ20に発光マーク(スリット)を
設け、これからの光を投影レンズによりレチクルR側に
結像させ、その反射光を投影レンズRLによって再度発
光マーク側に戻し、その戻り光の光量変化をZステージ
20を上下動させて検出して、多点AF系の各測定点の
信号出力のオフセット値を記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光基板上に回路パター
ン等の像を投影露光する装置に関し、特に感光基板の焦
点合わせのための焦点検出装置を備えた投影露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投影露光装置では、レチクル(マ
スク)のパターンを高解像力の投影光学系を介して感光
基板(レジスト層を塗布したウェハやガラスプレート)
上に投影露光する際、レチクルのパターンの結像面に正
確に感光基板の表面を合致させる作業、すなわち焦点合
わせが必須のこととなっている。近年、投影光学系の焦
点深度は狭くなる一方で、露光用照明光として波長36
5nmのi線を用いたものでも、±0.7μm程度の深度し
か得られないのが現状である。さらに投影光学系の投影
視野は年々増大する傾向にあり、広い露光視野(例えば
22mm角)全面に渡って極力大きな焦点深度を確保した
投影光学系の設計、製造は困難なものになってきてい
る。このため、焦点深度拡大のためのいくつかの方法が
提案されている。
【0003】しかしながら、広い露光視野全面で良好な
焦点合わせを達成するためには、いずれにしろその露光
視野内に入る感光基板上の部分領域の平坦性と、結像面
の平坦性、いわゆる像面湾曲、像面傾斜とがともに良好
であることが要求される。このうち像面湾曲と像面傾斜
に関しては投影光学系自体の光学性能に依存するところ
が多いが、その他にレチクルの平面度、平行度が要因に
なることもある。一方、感光基板上の部分領域、すなわ
ち1回の投影露光領域(ショット領域)毎の平坦度は、
感光基板によってその程度に差異があるが、感光基板を
保持するホルダーを微小量だけ傾けることによって感光
基板上のショット領域の表面と結像面とを平行に設定す
ることが可能である。
【0004】このように感光基板上の1つのショット領
域の表面の傾きも考慮して焦点合わせを行なう手法とし
て、特開昭58−113706号公報、特開昭55−1
34812号公報等に開示された技術が知られている。
特に特開昭55−134812号では投影光学系を介し
て感光基板上の4点に光ビームのスポットを投射し、そ
の反射光によるスポット像を光電検出して感光基板の焦
点合わせ、傾き補正(レベリング)を行なうことが開示
されている。
【0005】ところが、上記2つの従来技術では、感光
基板の表面が予め仮想的に設定した基準平面(極力結像
面と一致してはいる)からどれぐらい投影光軸の方向に
ずれているかを検出するのみで、直接、結像面と感光基
板表面とのずれを検出する方式ではなかった。そのた
め、感光基板の光軸方向の位置ずれ計測の基準となる仮
想的な基準面がドリフト等によって投影光学系の結像面
からずれると、そのずれ分は感光基板上へパターンを投
影露光するときの残留フォーカスオフセットとなってい
た。
【0006】そこでこのような残留フォーカスオフセッ
トを低減させる手法が特開昭60−168112号公
報、または特開昭59−94032号公報に開示されて
いる。このうち特開昭60−168112号公報では、
感光基板を載置するステージ(ホルダー)上に基準パタ
ーンを設け、この基準パターンを投影光学系を介してレ
チクル上の特定パーンタ上に逆投影し、特定パターン上
に形成される基準パターンの像のコントラストが最大と
なるようにステージの高さ位置を調整した後、その基準
パターンの形成されている面が、感光基板の焦点合わせ
用の焦点検出系(斜入射光式)よってベストフォーカス
面(最良結像面)として検出されるように焦点検出系を
較正している。また特開昭59−94032号公報で
は、ステージ上の基準パターンをスリット状の受光セン
サーとし、レチクル上のスリットパターンを投影光学系
によって投影したときのパターン像のコントラストを検
出することでベストフォーカス面を特定している。
【0007】また他の手法として、特開平1−2626
24号公報に開示されているように、ステージ上にスリ
ット状に発光する発光マークを設け、この発光マークの
像をレチクル上の特定マークへ逆投影し、ステージをX
Y方向に移動させてレチクルマークを発光マーク像で走
査したときにレチクル上方へ透過する光を光電検出する
ことでベストフォーカス面を検出する方法も知られてい
る。
【0008】また、先に掲げた特開昭58−11370
6号公報に開示された斜入射式焦点検出系を発展させた
ものとして、感光基板上のショット領域内の複数点(例
えば5点)の夫々に、投影光学系を介することなくピン
ホール像を斜入射方式で投射し、その各反射像を2次元
位置検出素子(CCD)で一括に受光する方式の多点斜
入射光式焦点検出系も、特開平2−102518号公報
等で知られている。この従来例に開示された方式は、俗
に斜入射方式の多点AF系と呼ばれ、焦点検出と傾斜検
出とを高精度に実行できる。ただし、この従来例には、
投影露光時のベストフォーカス面に対するフォーカスオ
フセットの較正についての開示、あるいは示唆はない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の各従来技術にお
いて、実際のパターン露光時に感光基板表面の投影光軸
方向の位置ずれ(焦点ずれ)を検出する系は、いずれも
レチクルパターンと感光基板との合焦状態を直接検出す
るのではなく、専ら感光基板のみの光軸方向の位置ずれ
を検出するだけである。このため、装置上のドリフト等
を考慮して時々較正を行うのが理想的である。さらに感
光基板の平坦度、平行度を考えると、ショット領域内の
複数点を個別にほぼ同時に焦点検出する多点AF系方式
の方が優れている。
【0010】そこで多点AF系を採用した場合に、その
AF系を較正するとなると、従来の較正方式をそのまま
適用することが難しいことがわかった。すなわち、上述
の従来の較正方式では、必ず何らかの検出系でレチクル
上の特定パターンを検出する必要があったため、常にレ
チクルの回路パターン領域の周辺部またはストリートラ
イン領域内に、その特定パターンを刻設する必要があっ
たからである。このため、多点AF系で決められている
投影視野内での複数の計測点位置と、較正時に検出すべ
きレチクル上の特定パターンの位置とが全く異なること
になり、その位置の差を考慮せずにそのまま較正してし
まっても、投影光学系の持つ収差、レチクルのたわみ等
による影響で、正確な較正(キャリブレーション)にな
らないといった問題点があった。
【0011】また多点AF系でなくても、斜入射光式の
感光基板上でのフォーカス計測点が投影視野の中央、す
なわちショット領域の中央のみにしか設定されていない
定点AF系であっても同様の問題が生じていた。本発明
はこの様な問題点に鑑みてなされたもので、投影視野内
の任意の位置にAF系の計測点が設定されても、その計
測点での正確な較正(フォーカスキャリブレーション)
を可能とし、これによって特に多点AF系の精度、再現
性、安定性等を向上させることを目的とする。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例による投影露光装置の
うち、投影光学系のベストフォーカス面を検出するTT
L方式の焦点検出系を示す図である。図1において、実
デバイス製造用の回路パターン領域PAが下面に形成さ
れたレチクルRは、不図示のレチクルホルダーに保持さ
れる。絞り面(瞳面)EPを挾んで前群、後群に分けて
模式的に表わした投影レンズPLの光軸AXはレチクル
Rの中心、すなわちパターン領域PAの中心を、レチク
ルパターン面に対して垂直に通る。投影レンズPLの下
方には、ウェハWを載置して光軸AX方向に微少量(例
えば±100μm以内)だけ移動するZステージ20
が、XYステージ21上に設けられている。このXYス
テージ21はウェハWを光軸AXと垂直なXY平面内で
2次元移動させるものである。さらに、Zステージ20
の一部には、ウェハWの表面とほぼ等しい高さ位置で基
準板FMが固定されている。この基準板FMには、図2
に示すようにX方向に延びた透過形スリットの複数本が
Y方向に一定ピッチで配置されたマークISyと、Y方
向に延びた透過形スリットの複数本がX方向に一定ピッ
チで配置されたマークISxと、さらにX、Y方向の夫
々に対して45°となる斜めスリットISaとが形成さ
れている。これらスリットマークISx、ISy、IS
aは、石英製の基準板FMの表面全面にクロム層(遮光
層)を蒸着し、そこに透明部として刻設したものであ
る。
【0013】さて図1において、基準板FMの下方(Z
ステージ20の内部)には、ミラーM1、照明用対物レ
ンズ40、及び光ファイバー41が設けられ、光ファイ
バー41の射出端からの照明光が対物レンズ40によっ
て集光されて、基準板FMのスリットマークISx、I
Sy、ISaをともに裏側から照射する。光ファイバー
41の入射端側にはビームスプリッタ42が設けられ、
レンズ系43を介して露光用照明光IEが光ファイバー
41に導入される。その照明光IEはレチクルR照明用
の光源(水銀ランプ、エキシマレーザ等)から得るのが
望ましいが、別に専用の光源を用意してもよい。ただし
別光源にするときは、露光用照明光と同一波長、又はそ
れに極めて近似した波長の照明光にする必要がある。
【0014】また、対物レンズ40による基準板FMの
照明条件は、パターン投影時の投影レンズPLでの照明
条件と極力合わせられる。すなわち投影レンズPLの像
側の照明光の開口数(N.A.)と対物レンズ40から
基準板FMへの照明光の開口数(N.A.)とをほぼ一
致させるのである。さて、このような構成で、照明光I
Eを光ファイバー41に導入すると、基準板FM上のマ
ークISx、ISy、ISaからは投影レンズPLへ送
進する像光束が発生する。図1において、Zステージ2
0は投影レンズPLの最良結像面(レチクル共役面)F
oからわずかに下方に基準板FMが位置するようにセッ
トされていものとする。このとき基準板FM上の一点か
ら発生した像光束L1は投影レンズPLの瞳面EPの中
心を通り、レチクルRのパターン面からわずかに下方へ
ずれた面Fr内で集光した後に発散し、レチクルRのパ
ターン面で反射してから元の光路を戻る。ここで面Fr
は、投影レンズPLに関して基準板FMと共益な位置に
ある。投影レンズPLが両側テレセントリック系である
と、基準板FM上の発光マークISx、ISy、ISa
からの像光束は、レチクルRの下面(パターン面)で正
規反射して再びマークISx、ISy、ISaと重畳す
るように戻ってくる。ただし、図1のように基準板FM
が結像面Foからずれていると、基準面FM上には各マ
ークISx、ISy、ISaのぼけた反射像が形成さ
れ、基準板FMが結像面Foと一致しているときは、面
FrもレチクルRのパターン面と一致することになり、
基準板FM上には各マークISx、ISy、ISaのシ
ャープな反射像がそれぞれのマークに重畳して形成され
ることになる。図3は基準板FMがデフォーカスしてい
るときの発光マークISxとその反射像IMxとの関係
を模式的に表わしたものである。両側テレセントリック
な投影レンズPLでは、このように反射像IMxは自身
の源である発光マークISx上に投射される。そして基
準板FMがデフォーカスしていると、反射像IMxは、
マークISxの形状寸法よりも大きくなり、かつ単位面
積あたりの照度も低下する。
【0015】そこで基準板FM上にできる反射像のう
ち、元のマークISx、ISy、ISaで遮光されなか
った像部分の光束をミラーM1 、対物レンズ40を介し
て光ファイバー41で受光し、ビームスプリッタ42、
レンズ系44を介して光電センサー45で受光するよう
にする。光電センサ45の受光面は投影レンズPLの瞳
面(フーリエ変換面)EPとほぼ共役に配置される。
【0016】先に従来技術で述べた種々の公知例では、
発光型マーク、受光型マーク、あるいは単なる反射型の
基準マークを投影レンズの像面側に配置し、XY平面内
でレチクルマークを光学的又は電気的に走査することで
コントラスト検出用の電気信号を得ていた。ところが、
図1の構成においては従来のようにXY平面内で基準板
FMを走査してコントラスト変化を表わす電気信号を得
る必要はなく、Zステージ20を上下方向(Z方向)に
移動させるだけでコントラスト信号を得ることができ
る。
【0017】図4は光電センサ45の出力信号KSの信
号レベル特性を表わし、横軸はZステージ20のZ方向
の位置、すなわち基準板FMの光軸AX方向の高さ位置
を表わす。この図4で図4(A)は発光マークISx、
ISy、ISaがレチクルRのパターン面内のクロム部
分に逆投影されたときの信号レベルを示し、図4(B)
はパターン面内のガラス部分(透明部分)に逆投影され
たときの信号レベルを示す。通常、レチクルのクロム部
分は0.3〜0.5μm程度の厚みでガラス(石英)板に蒸
着されており、クロム部分の反射率は当然のことながら
ガラス部分の反射率よりは格段に大きい。しかしなが
ら、ガラス部分での反射率は完全に零ということはない
ので、図4(B)のようにレベルとしてはかなり小さく
なるが、検出は可能である。また一般に実デバイス製造
用のレチクルは、パターン密度が高いために、発光マー
クISx、ISy、ISaの全ての逆投影像がレチクル
パターン中のガラス部分(透明部分)に同時にかかる確
率は極めて少ないと考えられる。
【0018】いずれの場合にしろ、基準板FMの表面が
最良結像面Foを横切るように光軸方向に移動される
と、Z方向の位置Zoで信号レベルが極大値となる。従
って、Zステージ20のZ方向位置と出力信号KSとを
同時に計測し、信号レベルが極大となったときのZ方向
位置を検出することで、最良結像面Foの位置が求ま
り、しかもこの検出方式ではレチクルR内の任意の位置
で結像面Foの検出が可能となる。すなわち、従来技術
のようにレチクルR内の特定位置に形成されたパターン
(マーク)を使う必要がなく、レチクルRが投影レンズ
PLの物体側にセットされてさえいれば、いつでも投影
視野内の任意の位置で絶対フォーカス位置(最良結像面
Fo)が計測できる。また先に述べたようにレチクルR
のクロム層は0.3〜0.5μm厚であり、この厚みによっ
て生じる最良結像面Foの検出誤差は、投影レンズPL
の投影倍率を1/5縮小とすると、(0.3〜0.5)×
(1/5)2 =0.012〜0.02μmとなり、これはほ
とんど無視できる値である。
【0019】次に図5を参照して斜入射光式のAF系に
ついて説明するが、ここでは多点AFを採用するものと
する。多点AFとは投影レンズPLの投影視野内の複数
ケ所に、ウェハWの光軸方向の位置ずれ(いわゆる焦点
ずれ)を計測する測定点を設けたものである。図5にお
いて、ウェハWのレジストに対して非感光性の照明光I
Lはスリット板1を照明する。そしてスリット板1のス
リットを通った光は、レンズ系2、ミラー3、絞り4、
投光用対物レンズ6、及びミラー6を介してウェハWを
斜めに照射する。このとき、ウェハWの表面が最良結像
面Foにあると、スリット板1のスリットの像がレンズ
系2、対物レンズ5によってウェハWの表面に結像され
る。また対物レンズ5の光軸とウェハ表面との角度は5
〜12度位に設定され、スリット板1のスリット像の中
心は、投影レンズPLの光軸AXがウェハWと交差する
点に位置する。
【0020】さてウェハWで反射したスリット像光束
は、ミラー7、受光用対物レンズ8、レンズ系9、振動
ミラー10、及び平行平面板(プレーンパラレル)12
を介して受光用スリット板14上に再結像される。振動
ミラー10は受光用スリット板14にできるスリット像
を、その長手方向と直交する方向に微小振動させるもの
であり、プレーンパラレル12はスリット板14上のス
リットと、ウェハWからの反射スリット像の振動中心と
の相対関係を、スリット長手方向と直交する方向にシフ
トさせるものである。そして振動ミラー10は、発振器
(OSC.)16からの駆動信号でドライブされるミラ
ー駆動部(M−DRV)11により振動される。
【0021】こうして、スリット像が受光用スリット板
14上で振動すると、スリット板14のスリットを透過
した光束はアレイセンサー15で受光される。このアレ
イセンサー15はスリット板14のスリットの長手方向
を複数の微小領域に分割し、各微小領域毎に個別の光電
セルを配列したものであり、ここではシリコンフォトダ
イオード、又はフォトトランジスタのアレイセンサーを
使うものとする。そしてアレイセンサー15の各受光セ
ルからの信号はセレクター回路13を介してセレクト、
又はグループ化されて、同期検波回路(PSD)17に
入力する。このPSD17にはOSC.16からの駆動
信号と同じ位相の交流信号が入力し、この交流信号の位
相を基準として同期整流が行なわれる。このときPSD
17は、アレイセンサー15の中から選ばれた複数の受
光セルの各出力信号を個別に同期検波するために、複数
の検波回路を備え、その各検波出力信号FSは主制御ユ
ニット(MCU)30に出力される。検波出力信号FS
は、いわゆるSカーブ信号と呼ばれ、受光用スリット板
14のスリット中心とウェハWからの反射スリット像の
振動中心とが一致したときに零レベルとなり、ウェハW
がその状態から上方に変位しているときは正のレベル、
ウェハWが下方に変位しているときは負のレベルにな
る。したがって出力信号FSが零レベルになるウェハW
の高さ位置が合焦点として検出される。ただし、このよ
うな斜入射光方式では合焦点(出力信号FSが零レベ
ル)となったウェハWの高さ位置が、いつでも最良結像
面Foと必ず一致しているという保証はない。すなわち
斜入射光方式では、その系自体で決まる仮想的な基準面
を有し、その基準面にウェハ表面が一致したときにPS
D出力信号FSが零レベルになるのであって、基準面と
最良結像面Foとは装置製造時等に極力一致するように
設定されてはいるが、長期間に渡って一致しているとい
う保証はない。そこで図5中のプレーンパラレル12を
傾けることによって仮想的な基準面を光軸AX方向に変
位させることで、基準面と最良結像面Foとの一致(又
は位置関係の規定)をはかることができる。
【0022】また図5においてMCU30は光電センサ
ー45からの出力信号KSを入力して、斜入射光式の多
点AF系をキャリブレーションする機能、プレーンパラ
レル12の傾きを設定する機能、多点AF系の各出力信
号FSに基づいて、Zステージ20の駆動用モータ19
をドライブする回路(Z−DRV)18へ指令信号DS
を出力する機能、及びXYステージ21を駆動する駆動
部(モータとその制御回路とを含む)22へ指令を出力
する機能等を備えている。
【0023】図6は投影レンズPLの投影視野Ifと、
AF系の投光スリット像STとの位置関係をウェハ面上
でみた図である。投影視野Ifは一般に円形であり、レ
チクルRのパターン領域PAはその円内に包含される矩
形をしている。スリット像STはXYステージ21の移
動座標軸X、Yの夫々に対して45°程度だけ傾けてウ
ェハ上に形成される。従って投光用対物レンズ5と受光
用対物レンズ8の両光軸AFxはウェハ面ではスリット
像STと直交した方向に延びている。さらにスリット像
STの中心は光軸AXとほぼ一致するように定められ
る。このような構成で、スリット像STはパターン領域
PAの投影領域内で出来るだけ長く延びるように設定さ
れる。一般にパターン領域PAが投影されるウェハ表面
上には、それと重ね合わせされるショット領域がすでに
形成されている。ショット領域内には、デバイス製造の
プロセスをへるたびに凹凸部分の変化が増大し、スリッ
ト像STの長手方向においても、大きな凹凸変化が存在
し得る。特に1つのショット領域内に複数のチップを配
置する場合、各チップを分離するためのスクライブライ
ンがショット領域内にX方向、又はY方向に延びて形成
されることになり、スクライブライン上の点とチップ上
の点とでは極端な場合、2μm以上の段差が生じること
もある。スリット像ST内のどの部分にスクライブライ
ンが位置するかは、設計上のショット配置やショット内
チップサイズ等によって予めわかるので、スリット像S
Tの長手方向のどの部分からの反射光をアレイセンサー
15上で選択すればよいかも自ずとわかる。
【0024】図7は受光用スリット板14とアレイセン
サー15との具体的な構成の一例を示し、スリット板1
4はガラス基板上にクロム層(遮光)を全面に蒸着し、
その一部にエッチングにより透明スリットを形成したも
のである。このスリット板14は保持金物14Aに固定
され、この金物14Aはアレイセンサー15を保持する
セラミックス等のプリント基板15Aに固定される。こ
れによって、スリット板14のスリットはアレイセンサ
ー15の一次元の受光セルの配列と平行になって密着さ
れる。このようにスリット板14とアレイセンサー15
とは極力密着又は近接させた方がよいが、スリット板1
4とアレイセンサー15との間に結像レンズ系を設け、
スリット板14とアレイセンサー15とを光学的に共役
にしてもよい。尚、先の図6で示したスリット像STの
ウェハ上での長さは、投影視野Ifの直径によっても異
なるが、1/5縮小投影レンズで視野Ifの直径が32
mm前後である場合、その直径に対して1倍〜1/3倍程
度にするのが望ましい。
【0025】さて、図8はアレイセンサー15、セレク
ター13、PSD17及びMCU30の具体的な処理回
路の一例を示し、ここではアレイセンサー15内の受光
セルを3つのグループGa、Gb、Gcに分け、各グル
ープ内で受光セルの選択、統合を行なうものとする。グ
ループGbは、スリット像STの中央部を検出するもの
で、グループGa、Gcはそれぞれスリット像STの両
端側を検出するものである。まず、グループGa内には
アレイセンサー15内の複数個の受光セルが含まれてい
るので、セレクター13Aによってその受光セルのうち
少なくとも1つを選択してその出力信号をPSD17A
へ出力する。尚、セレクター13Aは、グループGa内
の受光セルのうち任意の1つを選んでその出力信号をP
SD17Aへ送る機能の他に、グループGa内の隣接す
る2つ、又は3つの受光セルを任意に選び、それらの出
力信号を加算した信号をPSD17Aへ送る機能も備え
ている。また、グループGb、Gc中の各受光セルから
の出力信号も、同様にしてセレクター13B、13Cで
処理され、選択された信号がPSD17B、17Cへ送
られる。PSD17A、17B、17CはそれぞれOS
C.16からの基本波交流信号を入力して検波出力FS
a、FSb、FScを出力する。これらの検波出力FS
a、FSb、FScはMCU30内のアナログ−デジタ
ル変換器(ADC)30Aでそれぞれデジタルに変換さ
れ、補正演算部30Bへ送られる。補正演算部30Bは
3つの検波出力の値、すなわち3点でのフォーカスずれ
量に基づいて、Zステージ20のZ方向の目標とすべき
位置に対応した値を算出して、その値を、偏差検出回路
30Cに出力する。この検出回路30CはADC30A
からの検波出力値との差を指令信号DSとしてZ−DR
V18へ出力する。このとき、補正演算部30Bは、記
憶部30Dに予め記憶されている各検波出力FSa、F
Sb、FScの夫々に対するオフセット値を導入して各
種の演算を行なう。このオフセット値は、較正値決定部
30Eによって計測、算出されるものであり、決定部3
0Eは3つの検波出力FSa、FSb、FScと光電セ
ンサー45の出力信号KSとを入力して、多点AF系自
体の基準面とベストフォーカス面Foとの偏差を、検波
出力上の零レベルからの偏差電圧として求める。
【0026】尚、偏差検出回路30CはADC30Aか
らの3つの検波出力の値のうち、いずれか1つを選んで
演算部30Bからの目標値と比較するので、その差が零
又は所定値になるようなサーボ系が組まれる。また較正
値決定部30E内には、3つの検波出力の夫々のレベル
と信号KS(図4)のレベルとを同時にデジタルサンプ
リングするためのA−Dコンバータ、波形メモリ等も含
まれている。
【0027】ここで図9を参照して較正値決定部30E
の構成の具体例を説明する。まずTTL(スルーザレン
ズ)方式の絶対フォーカス検出系の光電センサー45か
らの出力信号KSは、アナログ−デジタル変換器(AD
C)300に入力し、その信号レベルに対応したデジタ
ル値に変換され、メモリ(RAM)301に記憶され
る。このRAM301のアドレス指定はカウンタ304
によって行なわれるが、カウンタ304のインクリメン
ト、及びADC300の変換タイミングはいずれもクロ
ックジェネレータ(CLK)303からのクロックパル
スに応答している。同様に3つの検波出力信号FSa、
FSb、FScは選択スイッチを介して、そのうち1つ
がADC305に入力され、変換されたデジタル値はカ
ウンタ307によってアドレス指定されるRAM306
に記憶される。従ってRAM301、306にはそれぞ
れ出力信号KSと1つの検波出力との各波形の時間的な
変化が取り込まれる。このRAM301、306内の波
形は演算処理部310でスムージング、極大値検出等の
処理データとして使われる。尚、演算処理部310内に
は、RAM301、306へ信号波形を取り込むため
に、Zステージ20の等速移動を指令するための信号を
Z−DRV18へ出力するとともに、多点AF系の各測
定点の位置に発光マークの中心を移動させるための信号
をXY−DRV22へ出力する。
【0028】図10(A)は1つの検波出力信号の時間
変化特性を示し、Zステージ20をベストフォーカス面
を含む一定範囲内で等速移動させたときのRAM306
内の波形を表わし、図10(B)はそのときにRAM3
01内で得られる信号KSの波形を表わす。同期検波信
号は零点を中心にほぼ点対称な波形になるため、零点よ
りも小さな負レベルのデータについては、負レベルも考
慮してA−D変換される。
【0029】さて、RAM301内には信号KSの極大
値波形が時間軸をアドレスとして記憶されているので、
演算処理部310は、図10(B)の波形を解析して極
大点が得られた時刻T1 を求める。この時刻T1 はRA
M301内の特定のアドレスポイントと一義的に対応し
ている。次に演算処理部310は、RAM306内の対
応するアドレスポイントを求め、そのアドレスポイント
に記憶されている検波出力信号のレベル値ΔFSを求め
る。このレベル値ΔFSは検波信号上の零点からのオフ
セット電圧であり、この図10(A)のような検波出力
を発生する多点AF系の測定点では、検波出力が+ΔF
Sになるように、その測定点でのウェハ表面をZ方向に
移動させると、ウェハ表面とベストフォーカス面Foと
が合致することになる。
【0030】ところで、図9の回路を使うときは、XY
ステージ21を移動させて、基準板FM上の発光マーク
の中心が多点AF系の各測定点のいずれか1つの位置に
くるように位置決めされる。その位置決めはそれ程厳密
である必要はなく、多点AF系の測定点と発光マーク群
の中心とが、X、Y方向に100μm前後ずれていても
よい。従って、多点AF系の測定点、すなわち図6に示
したスリット像ST内の点が決まったら、その点を中心
に±100μm程度の範囲で発光マーク群の位置をX、
Y方向にずらすとともにZ方向に振って、信号KSのピ
ークがある程度大きくなる座標位置を求めてもよい。こ
れは、確率的には極めて小さいが、発光マーク群の全て
がレチクルRの透明部に一致してしまう不都合(信号K
SのS/N比の低下)をなるべくさけるためである。た
だし、較正動作を高速に行なうときは、ことさら信号の
ピークが大きくなる座標位置をサーチしなくても、ほぼ
同等の精度でオフセット値ΔFSを求めることは可能で
ある。
【0031】図11は、多点AF系の3つの測定点MP
a、MPb、MPcと発光マーク群の中心点の存在範囲
CAa、CAb、CAcとの関係を模式的に表わしたも
ので、X軸とY軸の交点には投影レンズPLの光軸AX
が通るものとする。各測定点MPa〜MPcはアレイセ
ンサー15上の受光セルの位置に対応したものである。
またPAはレチクルRのパターン領域を投影したときの
範囲、すなわちウェハ上の1つのショット領域の範囲を
示す。本実施例ではスリット像ST上の3点を測定点と
し、中央の測定点MPbはショット中心点近傍に設定さ
れ、他の測定点MPa、MPcはスリット像STの両端
近傍に設定されているものとする。さらに以下の説明を
簡単にするため、図11中のX軸、Y軸上にはスクライ
ブラインはなく、範囲PAが1チップ分であるものとす
る。
【0032】そこで図11の3ケ所の測定点MPa〜M
Pcの夫々に発光マーク群の中心を位置決めしては、Z
ステージ20(基準板FM)をほぼ等速でZ方向に上か
ら下(又は下から上)へ一度だけ移動させ、図10で説
明したように、TTL方式の絶対フォーカス検出系と斜
入射光式の多点AF系とを同時に使って各測定点でのオ
フセット量ΔFSa、ΔFSb、ΔFScを個別に求
め、図8中の記憶部30Dに記憶する。尚、このキャリ
ブレーションのための動作の際は、基準板FMの表面が
斜入射光式の多点AF系で検出されるので、発光マーク
群ISx、ISy、ISa等が丁度スリット像ST上に
位置して各測定点での検波出力FSに影響が出るような
ときは、図11中の存在範囲CAa〜CAc内で発光マ
ーク群の位置をずらし、スリット像STが発光マーク群
からわずかにずれた基準板FMの反射面部分に投光され
るようにしてもよい。
【0033】さて、求められた各測定点でのオフセット
量ΔFSa、ΔFSb、ΔFSc(単位は電圧V)はい
ずれも多点AF系の3点の各々が合焦点(零点)として
いる光軸AX方向の高さ位置が、ベストフォーカス面F
o内の対応する点に対して一定の距離オフセットΔZ
a、ΔZb、ΔZcを持っていることを意味し、図10
(A)に示した検波出力信号の波形上の零点を含む直線
部分の傾きk(単位V/μm)がわかっていれば、次式
によってZ方向の距離としてのオフセットΔZa〜ΔZ
cが求まる。
【0034】ΔZa=ΔFSa/k1 、ΔZb=ΔFS
b/k2 、ΔZc=ΔFSc/k3 ここでk1 、k2 、k3 は本来同一の値をとるが、厳密
には個々に異なるので、各測定点毎に予め求めておくの
が望ましい。図12はオフセット量ΔFSの出現の様子
を模式的に示す例であり、図12(A)は3点MPa、
MPb、MPcの夫々のオフセット量ΔFSa、ΔFS
b、ΔFScがともに正の値を取り、しかもスリット像
STの延びる方向にほぼ一定の傾斜が存在している場合
を示す。このようなオフセットの傾向を表わす要因とし
ては、様々のことが考えられるが、多点AF系側の問題
とレチクルR側の問題との2つに分けられる。まず多点
AF系側での問題点としては、投光用スリット板1から
のスリット像STが受光用スリット板14上に再結像し
たとき、スリット板14のスリットとの平行度がわずか
に狂っていること等が考えられる。またレチクルR側で
の問題点としては、少なくともスリット像STの長手方
向に関してレチクルパターン面が傾斜していること、あ
るいは投影レンズPL自体の像面傾斜が考えられる。
【0035】いずれにしろ、それら両者の問題点は複合
してまうので互いに独立に特定することは難しい。また
図12(B)は中央の測定点MPbのオフセット量ΔF
Sbが負値で両端の測定点MPa、MPcでのオフセッ
ト量ΔFSa、ΔFScがともに正値でほぼ同じ大きさ
の場合を示す。このような特性を取る要因としては、主
にレチクルR側の問題点が考えられ、レチクルパターン
面の湾曲と投影レンズPL自体の像面湾曲とが考えられ
る。ただし投影レンズPLの像面湾曲は装置製造時の検
査、調整によって十分に小さく押え込まれており、仮に
わずかに残留しているとしても、その像面湾曲の度合は
定量的に予め求められているので、その分を図12
(B)の特性から差し引いて考えれば、専らレチクルR
の湾曲が主要因になっているか否かがわかる。
【0036】さらに図12(C)は、図12(A)の傾
斜傾向と湾曲傾向とが複合したような場合を示す。そこ
で図12のような各測定点でのオフセットの傾向を考慮
した一連のキャリブレーション・シーケンスの具体例を
説明する。ただし、原則的には各測定点MPa〜MPc
で求めたオフセット量ΔFSa〜ΔFScは、その測定
点での較正値になるのであって、例えば測定点MPaで
ウェハWの表面を検出するときは、その検波出力信号F
SaがΔFSaになるようにZステージ20を駆動すれ
ば、測定点MPaにおいてウェハ表面とベストフォーカ
ス面Foとを一致させることができる。
【0037】ところが実際のフォーカス合わせは、かな
らずしも1点のみで行なわれるとは限らず、面と面を考
慮して決めなければならないこともある。またこのこと
に加えて、投影レンズPLの焦点深度も考えておく必要
がある。図13はキャリブレーション・シーケンスのう
ちの測定動作のフローチャートを示し、ここでは多点A
F系の測定点を一般化してn個とし、図11に示した測
定点をMPi(ただしi=1〜n)、発光マーク群の中
心を位置決めすべき領域をCAi(ただしi=1〜
n)、各測定点での同期検波出力信号をFSi(i=1
〜n)、オフセット量をΔFSi(i=1〜n)とす
る。
【0038】まずステップ100でi=1にセットし、
ステップ101でXYステージ21を移動させて領域C
Ai内に発光マーク群の中心を位置決めする。次にステ
ップ102で測定点MPiでの検波出力信号FSiに基
づいて、図9のRAM301、306に記憶すべき信号
波形の取り込み開始点近傍にZステージ20を位置決め
する。この場合、RAM301、306には図10のよ
うな波形を取り込む必要があるので、検波出力信号FS
iが図10(A)のように極大値、又は極小値の外側に
なるような位置にZステージ20が設定される。またこ
れを簡単に行なうためには、検波出力FSiの零点を含
む直線部分でフォーカスサーボ系を働かせ、直線部分の
外側ではサーボ系へのフィードバックを禁止するサーボ
イネーブル信号を作り、そのサーボイネーブル信号に基
づいてZステージ20を位置決めするとよい。
【0039】次にステップ103で発光マーク群を露光
光と同一波長の光で点灯させ、Zステージ20を一方向
にほぼ等速で移動させつつ、図9の回路中のRAM30
1、306の夫々に検波出力信号FSiと信号KSとの
各波形をデジタルサンプリングする。波形の取り込みが
終了したら、ステップ104でオフセット量ΔFSiを
算出して記憶部30Dへ記憶する。その後、ステップ1
05でi=nか否かを判定し、iがn番目に達していな
いときはステップ106でiを1だけ増加してステップ
101へ戻り、他の測定点について同様のシーケンスを
取り返す。またステップ105でi=nが真と判断され
ると、図14のシーケンスを実行する。尚、図13のシ
ーケンス中、ステップ102は必らずしも全ての測定点
に対して実行する必要はなく、例えばステップ101の
直前に多点AF系の視野If内の中心付近の測定点のみ
で1回だけ実行し、その時に記憶した波形取り込み開始
点(Zステージ20の高さ位置)を、他の測定点での計
測時に適用してもよい。
【0040】さて、図14は、多点AF系での独特なキ
ャリブレーション手法を示し、先の図12で説明した種
々の要因を加味してキャリブレーションを行なう例を示
したものである。まず、ステップ110で多点AF系の
複数の測定点の全体を考慮した平均化較正を行なうか否
かを判断する。この場合、各測定点毎のオフセット量Δ
FSiのみが求められればよいとき(例えば各測定点で
独立にフォーカスを合わせるピンポイントAFを前提と
するとき)は、一連のキャリブレーション処理は終了す
る。また平均化較正を行なうときは、次のステップ11
1で各オフセット量ΔFSiのレンジをチェックする。
そのチェックのアルゴリズムとしては、互いに隣り合う
2つの測定点でのオフセット量の差が極端に大きいか否
か、あるいは各測定点でのオフセット量の絶対値が検波
信号FSの直線範囲の上限又は下限に近いところにきて
いるか否か等が採用できる。
【0041】次のステップ112ではステップ111で
のチェックの結果、異常値になったオフセット量が存在
するか否かを判断し、異常値が存在する場合はステップ
113へ進む。この際、異常値となる測定点の数や、そ
の位置をどこまで許すかは、装着されているレチクルR
のパターンが重ね合わされるウェハW上のショット領域
内の表面構造に起因して決められる。
【0042】さて、ステップ113では図13の計測動
作を再度行なうか否かが判断される。その再計測を行な
うか否かは、予め装置稼動条件のパラメータ設定時にオ
ペレータによりセットされている。そしてステップ11
3で再計測の実行(リトライ)が判断されると、次のス
テップ114で再計測の回数が予め設定された回数分だ
け実行したか否かが判断される。ステップ114で回数
オーバーではないと判断されると、先の図13中のステ
ップ100からのシーケンスが繰り返し実行される。ま
たステップ113で再計測を1度も実行しない旨の設定
が行なわれているときは、ステップ118へ進み、異常
値が存在する旨のエラー表示と警告とを発生し、一連の
シーケンスを終了する。
【0043】さらにステップ114で回数オーバーのと
きは、次のステップ115に進み、レチクルを再アライ
メントする旨の設定がなされているか否かを判断する。
先にも述べたように、各オフセット量ΔFSi毎に大き
なばらつきがあるとき、1つの要因としてレチクルRで
の問題があった。例えば、レチクルRをホルダー上に吸
着するときに、吸着面とレチクルRとの間に比較的大き
な異物等をはさみ込んでいる場合もある。あるいはその
吸着によってレチクルRがたわむ場合もある。そこでレ
チクルRをホルダー上から一度はずし、再度アライメン
トすることによって、レチクルRのパターン面の傾き、
たわみ等を所望のものに変化させるのである。
【0044】そしてステップ115でレチクル再アライ
メントを実行すると判断されると、次のステップ116
でその回数が予め指定された数をオーバーしたか否かが
判断される。ここで、レチクル再アライメント回数が設
定回数をオーバーしたとき(ステップ116)、あるい
はレチクル再アライメント実行が設定されていないとき
(ステップ115)には、いずれもステップ118に進
んでエラー表示や警告を発生する。そしてステップ11
6で回数がオーバーしていないと判断されると、ステッ
プ117でレチクルRを再アライメント(ホルダーから
一度はずし、再度ホルダーに吸着してアライメント)し
た後、図13のステップ100へ進む。この際、ステッ
プ114で判断される再計測回数のカウンターは零にリ
セットされる。
【0045】一方、先のステップ112で異常値がない
と判断されると、ステップ120で各オフセット量ΔF
Siを加算平均した平均値ΔFAを算出し、ステップ1
21で平均値ΔFAを中心した各オフセット量ΔFSi
の分散(ΔFSiのΔFAからの偏差量)をチェック
し、分散が所定の値より大きいときはステップ122へ
進み、分散が小さいときはステップ130へ進む。
【0046】ここで平均値ΔFAと分散について図15
を参照して説明する。図15(A)は各測定点(ここで
は5点とした)でのオフセット量ΔFSiがいずれも正
値をとり、しかも一様に傾いた傾向をもつ場合を示す。
このときの平均値ΔFAは、一様な傾斜特性(破線)の
ほぼ中点に現われる。さらに分散に関してはその傾斜特
性の傾きに応じて、周辺側で大きくなったり小さくなっ
たりする。従って分散が小さいということは、多点AF
系自体の有する合焦基準面とベストフォーカス面Foと
の平行性が良好であることを意味し、多点AF系自体の
合焦基準面を平行にシフトさせるだけでベストフォーカ
ス面Foに近似できることになる。
【0047】また図15(B)は、像面湾曲、レチクル
たわみ等と相対傾斜とが複合した場合の特性であり、平
均値ΔFAは小さくなることがあるが、分散(ΔFSi
のΔFAからの偏差量)は総じて大きくなることがあ
る。もちろん湾曲の程度、相対傾斜の程度が小さければ
分散も小さくなる。そこでステップ121で分散がある
程度小さいと判断されたら、ステップ130で平均値Δ
FAがある程度大きいか否かを判断する。そして平均値
ΔFAが比較的大きいときは、ステップ131で図5に
示したプレーンパラレル(ハービング)12によるオフ
セット補正を行なうか否かが判断される。ハービング1
2は、その傾きを調整することによって、多点AF系自
体が有する合焦基準面(検波出力FSの零点で規定され
る面)を全体的にZ方向へ平行移動させることができ
る。このため、ステップ131でハービング補正を行な
うことが選ばれ、次のステップ132でハービング12
による補正を実行すると、例えば図15(A)に示した
平均値ΔFAを零にするようにオフセット量ΔFSiが
修正されることになる。すなわち、ステップ132で平
均値ΔFAに対応したZ方向の間隔ΔZf分だけハービ
ング12を傾けた後では、各測定点での真のオフセット
量ΔFSiはΔFSi=ΔFSi−ΔFAに修正された
ものとして扱うことができる。
【0048】ただし、ハービング12による補正量は、
必らずしも平均値ΔFAに正確に一致させる必要はな
く、要はハービング12による補正量が正確に求まって
いればよい。次にステップ133で各測定点でのオフセ
ット量を再度計測するか否かが判断され、再計測すると
きは図13のステップ100へ進む。このステップ13
3での選択はオペレータによって予めセットされている
パラメータに従って実行される。
【0049】そしてステップ133で再計測不要(ハー
ビングによる補正量が正確に求まる場合等)と判断され
たら、次のステップ134で各オフセット量ΔFSiを
ハービング補正量(ΔFA’とする)分だけ計算上で修
正して記憶する。すなわちΔFSi=ΔFSi−ΔF
A’の計算を行なう。以上により、ステップ130で平
均値ΔFAが大きいときの処理が終了し、次のステップ
122に進む。このステップ122は、先のステップ1
21で分散が大きいと判断されたとき、又はステップ1
30で平均値ΔFAが小さいと判断されたときの飛び先
にもなっている。
【0050】ステップ122では求められた各オフセッ
ト量ΔFSiを使って、最小2乗法により近似平面(又
は近似直線)を特定する。この近似平面(又は直線)
は、図15(A)のように一様な傾斜特性をもつオフセ
ット量ΔFSiのもとでは、その傾斜特性(破線)が近
似平面となり、図15(B)のような湾曲した特性(破
線)をもつオフセット量ΔFSiのとでは図15(B)
中の傾斜線Qのような近似平面(又は直線)になる。
【0051】次にステップ123において、近似平面の
傾き量、すなわち図15(B)の線Qの零レベルに対す
る傾き量を求め、次のステップ124においてその傾き
量が許容値以上か否かが判断される。その傾き量は、多
点AF系の各測定点でのオフセット量ΔFSiに対して
どこでも最も偏差が少なくなるように定めた近似平面と
ベストフォーカス面Foとの相対傾斜である。この傾斜
が大きいと、投影レンズPLの焦点深度とショット領域
の寸法との関係で、ショット領域内の一部分でピントず
れを起す可能性、すなわちショット内フォーカスエラー
を起す可能性がある。従って、近似平面の傾きが極端に
大きいときは、測定時、あるいはレチクルR側に何らか
の問題があると判断して、先に説明したステップ113
〜118を実行する。
【0052】またステップ124で近似平面の傾きが許
容値内であると判断されると、最後のステップ125を
実行する。このステップ125では、近似平面を新たな
基準として、各測定点でのオフセット量ΔFSiをΔF
Jiに修正計算する。具体的には、例えば図15(B)
においてオフセット量がΔFS3 の測定点に対しては、
近似平面上の対応する点のオフセット量ΔFJ3 に置き
かえてやるのである。このようにすると、以後各測定点
で得られる検波出力信号FSiがそれぞれオフセット量
ΔFJiになるようにZステージ20を上下動させると
ともに傾斜させることで、ショット領域内の全面で良好
なピント合わせが達成されることになる。そのために
は、Zステージ20にレベリング機構をもたせ、ウェハ
W全体を近似平面の傾き分だけ同一方向に傾けておくの
が望しい。
【0053】以上により、一連のキャリブレーション動
作が終了するが、図13、図14のシーケンスは、原則
としてレチクル変換を行なってレチクルアライメントが
完了した時点に一度実行すれば十分であるが、長時間同
じレチクルを使う露光処理においては、多点AF系のわ
ずかなドリフト、装置内の温度変化、投影レンズPL内
の圧力制御による焦点位置補正時の誤差等によって、当
初のオフセット量ΔFSi、又はΔFJiが狂ったもの
になることもある。そのためウェハ露光処理中のロット
(通常25枚)毎に図13、14のシーケンスを実行す
るようにしてもよい。
【0054】さらに本実施例では像面傾斜のような傾向
が現われた場合は、ステップ115、116、117に
よってレチクルの再アライメントを実行したが、他の方
法としてはレチクルRのホルダーを傾けることも可能で
ある。この場合、ベストフォーカス面Foと多点AF系
の合焦基準面(又は近似平面)とは平行にセットされ得
るが、ウェハW上に投影されたパターン領域の像には台
形歪み、又はひし形歪み等が発生することもある。そこ
で投影レンズPL内のレチクル側に近い光学レンズの何
枚かを光軸AXと垂直な面から微少量だけ傾けることで
上記歪みを低減させることもできる。
【0055】また像面傾斜のような傾向は、多点AF系
の反射スリット像STと受光用スリット板14とのスリ
ット平行度によっても現われるので、例えば図15
(A)のような傾斜傾向が強く発生し、レチクルの再ア
ライメントによっても変化しないときは、投光用スリッ
ト板1、又は受光用スリット板14を傾斜傾向に応じて
微少量だけ相対的に自動回転させて、スリット平行度を
調整するようにしてもよい。
【0056】ところで先の図6、図11に示したスリッ
ト像STの投光方式では、X−Y座標軸に対して45°
だけ傾いたものであったので、多点AF系としては面を
特定する能力に欠ける。そこでもう1組の多点AF系を
X、Y軸方向に対して135°方向に配置し、図16の
ようなスリット像ST’を同時に投射するとよい。この
ようにするとパターン領域PA(ウェハ上のショット領
域)内の4隅付近、中心等を含め、9点の測定点(図1
6中の丸印)が設定可能となる。そのためには2組のア
レイセンサー上の夫々で5点を選択し、計10個(又は
9個)の同期検波回路が必要となる。
【0057】また多点AF系は、投影視野If内の予め
定められた複数の測定点に個別に微小スリット像、又は
スポット像を斜めに投光し、各測定点からの反射スリッ
ト(スポット)像を2次元の撮像素子、例えばCCDで
一括に受光し、受光した複数個の像の夫々のCCD上で
の基準画素位置からのずれ量で焦点ずれを求める方式で
も本発明と同様の効果が得られる。さらに従来技術で述
べたように、投影レンズのみを介してウェハ上の4点に
スポット光を投射する方式の多点AF系でも同様に適用
できる。
【0058】以上、図13、図14では主にキャリブレ
ーションについてのシーケンスを説明したが、さらにキ
ャリブレーションされた後の多点AF系の運用方法のい
くつかを説明する。まず第1に、多点AF系のn個の測
定点での各オフセット量ΔFSiが求まった段階で、そ
れらのオフセット量ΔFSiを用いて図14中のステッ
プ122、123を実行して、多点AF系が有する平均
的な基準合焦面とベストフォーカス面との相対的な傾斜
量と傾き方向とを算出する。先にも述べたように、ここ
で求められる相対的な傾斜はベストフォーカス面を基準
とした相対値であるから、その相対傾斜が零になったと
いうことは、多点AF系の各測定点での基準合焦位置
(検波信号の零点が得られるZ位置)を結んで作られる
仮想的な面(すなわち基準合焦面)は、投影視野内のど
の点でも、ほぼ一定のオフセット量でベストフォーカス
面と平行になったことを意味する。ただし、各測定点で
のオフセット量ΔFSiをほぼ一定にするように装置を
再調整することは実際上は困難なので、n個のオフセッ
ト量ΔFSiで決まる平均的な面が傾斜しているとき
は、多点AF系の運用時にウェハWを全体的にその傾斜
に合うように傾けること、すなわちウェハグローバルレ
ベルによって対処するようにしておくとよい。
【0059】そのためには、例えばオフセット特性が図
15(A)のような場合にあっては、その特性の傾き
(破線)と同じ量で、同じ方向にウェハホルダーをレベ
リング機構によって予め傾けておく。このようにする
と、図15(A)のようなオフセット特性の場合、中央
の測定点でオフセット量がΔFS3 になるようにウェハ
WをZ方向に位置決めすると、他の測定点での各オフセ
ット量は、予め記憶された値ΔFS1 、ΔFS2 、ΔF
S4 、ΔFS5 の夫々に近似したものとなる。そのため
その直後(又は同時)にウェハホルダーをレベリングさ
せる際、そのレベリングの駆動量は極めて少なくなるの
でステップアンドリピート方式、又はステップアンドス
キャン方式でレチクルのパターンをウェハ上に露光する
ときのスループットが向上するといった利用がある。
【0060】また図15(B)のような湾曲を伴ったオ
フセット特性の場合でも、その近似平面を求め、その近
似平面の傾き(Q)と同じ量だけ予めウェハホルダーを
傾けておくとよい。このようにすると、ウェハ上のショ
ット領域を検出するとき、各測定値でのオフセット量
は、いずれも予め記憶されたオフセット量ΔFJiに近
い値になっており、レベリング機構の駆動量は極めて小
さなもので済むことになる。
【0061】以上のように、キャリブレーション時に求
めたオフセット特性の傾斜に基づいて、ウェハホルダー
全体を予めレベリングさせておくと、ウェハW上の各シ
ョット領域毎の露光時に多点AF系の各測定点での検出
値に基づいてレベリングすべき量は、極めて少なくて済
むことになり、スループットの向上がはかれる。第2の
運用方法としては、各ショット領域毎にレベリング補正
を行なった後、そのショット領域内の特定の測定点のみ
の焦点検出信号(検波出力)に基づいて、ベストフォー
カス面をショット領域内の局所部分に合致させる方法、
いわゆるピンポイントAF法がある。図17はウェハW
上の1つのショット領域の表面の断面構造の一例を示
し、矢印は多点AF系の5つの測定点MPa〜MPeを
表わす。一般にプロセスが進んだウェハ上のショット領
域には、比較的大きな凹凸が生ずる。図17において領
域AS1 、AS3 は凸部となっている領域で、領域AS
2 は凹部となっている領域である。ここで領域AS2 上
にベストフォーカス面を合焦させて露光を行なうものと
すると、レベリング補正の後、測定点MPcで得られる
検波出力信号FS3 のみに基づいて焦点合わせ(Zステ
ージ微動)を行なう。多点AF系のオフセット特性が図
15(B)のようになっていたとき、レベリング補正に
よってショット領域の表面は図15(B)中の線Qと平
行になっている。先の実施例では直線Qを表わすオフセ
ット量ΔFJ1 〜ΔFJ5 によって焦点合わせを行なっ
たが、ここでは測定点MPcでの検波出力値がオフセッ
ト量ΔFS3 になるようにZステージを微動させること
になる。また測定点MPcのキャリブレーション時に算
出したオフセット量ΔFJ3 に相当する量だけ、ハービ
ング12を補正しておく場合は、測定点MPcでの検波
出力値が(ΔFS3 −ΔFJ3 )に等しくなるようにZ
ステージ20を微動させればよい。
【0062】このようにすると、図17中の領域AS2
に対してベストフォーカスが得られることになり、ショ
ット領域内の選ばれた局所部分の解像力を最大限に高め
ることができる。ところで、以上の各実施例では、一対
の発光マークISx、ISy等を多点AF系の各測定点
の近傍に順次移動させてから、各測定点のキャリブレー
ションを行なったが、図18に示すように、投影レンズ
PLの投影視野Ifをほぼ包含するような大きな基準板
FMがZステージ20上に配置できるときは、基準板F
M上に多点AF系の各測定点の位置に対応してn組の発
光マークを設けてもよい。ただしこの場合、投影レンズ
PLから射出してn組の発光マークを規定する各スリッ
トに戻ってくる光は、各組毎に個別に設けられた光ファ
イバー等でn個の光電センサーの夫々まで導く必要があ
る。
【0063】このように基準板FM上に、各測定点の位
置の夫々に対応して複数組の発光マークを設けると、キ
ャリブレーション動作は極めて簡素化され、基準板FM
の上下動は1回だけで済む。その代りに図9に示したA
DC305、RAM306、カウンタ307等はn組用
意しておく必要がある。尚、図18中で破線で示した小
さな円形は発光マークISx、ISyのスリットを裏側
から照明する領域を表わす。またこのように1つの大き
な基準板FM上の複数ケ所(図18では9ケ所)に発光
マーク群を配置してキャリブレーションを行なう場合、
基準板FMの取り付け誤差として基準板FMの表面と投
影レンズPLの光軸AXとの直交度が影響するように思
われるが、基準板FMのわずかな傾斜によって基準板F
Mの表面とベストフォーカス面とが相対的に傾いたとし
ても、それによる実質的な影響は皆無と言える。
【0064】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、第2の焦点
検出手段によって、実際の露光に使用されるデバイス用
マスクと、投影光学系とを介して、露光光と同一、又は
近傍の波長の光を用いて投影視野内の任意の複数点で絶
対的な結像面位置を検出することができるので、感光基
板の表面の高さ位置を検出する第1の焦点検出系の測定
点でフォーカスキャリブレーションが可能となり、キャ
リブレーションの精度向上が期待できる。また焦点検出
系が複数の測定点を有する多点AF系の場合、各測定点
毎に高精度なキャリブレーションが可能なので、感光基
板上に段差構造が存在し、そのうち特定の段差部分に焦
点合わせを行ないたい場合でも、複数の測定点のうちか
ら、その特定の段差部分の位置に応じた測定点を選ら
び、その測定点から得られる検出信号を用いて、特定段
差部分のみに正確にマスクパターンの投影像を合焦させ
ることができる。さらに第2の焦点検出系によれば、投
影視野内の複数の点で最良結像面を特定することが可能
なので、投影光学系の像面湾曲、像面傾斜等も正確に求
められることになる。このため、マスクの上下動、マス
クのレベリング(チルト)、投影光学系内の一部分の光
学素子の移動、又は感光基板を保持するホルダー(ステ
ージ)のレベリング等によって、上記像面湾曲、像面傾
斜にも対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による第2の焦点検出系を有す
る投影露光装置の構成を示す図
【図2】図1中の基準板FM上のパターン配置を示す平
面図
【図3】発光マークとそれに重畳する反射像との様子を
示す図
【図4】第2の焦点検出系によって得られる光電信号の
波形を示す図
【図5】本発明の実施例に好適な第1の焦点検出系の構
成を示す図
【図6】投影視野と第1の焦点検出系によるスリット投
影像との配置関係を示す図
【図7】第1の焦点検出系の受光系の構成を示す斜視図
【図8】第1の焦点検出系の信号処理回路の構成を示す
ブロック図
【図9】第2の焦点検出系の信号処理回路の構成を示す
ブロック図
【図10】第1の焦点検出系からの検出信号と第2の焦
点検出系からの検出信号との処理の様子を示す波形図
【図11】第1の焦点検出系によるウェハ上のショット
領域内の測定点の配置例を示す図
【図12】各測定点でのオフセット量の傾向を模式的に
表わしたグラフ
【図13】多点AF系の各測定点をキャリブレーション
する際の計測動作のシーケンスを示すフローチャート図
【図14】多点AF系のキャリブレーションの演算処理
のシーケンスを示すフローチャート図
【図15】キャリブレーション時に想定される各測定点
でのオフセット量の傾向を表わすグラフ
【図16】多点AF系の各測定点の配置の変形例を示す
図
【図17】ウェハ上のショット領域の表面の断面構造を
示す図
【図18】基準板上の発光マークの配置の変形例を示す
図
【主要部分の符号の説明】
R レチクル RL 投影レンズ W ウェハ FM 基準板 20 Zステージ 21 XYステージ 30E 較正値決定部 30D 記憶部 41 光ファイバー 45 光電センサー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明では、感光基板を保
持して投影光学系の光軸方向に移動可能なZステージの
一部に、投影像面と平行な面内で所定の形状をもった発
光マークが形成された基準板(FM)を設け、さらにそ
の発光マークから投影光学系を介してレチクルに達した
光のうち、そのレチクルで反射して投影光学系を通って
基準板に戻ってくる光を、Zステージを移動させて光電
検出することで、最良な投影結像面に対する基準板の光
軸方向の位置ずれを検出する第2の焦点検出手段(TT
L方式の焦点検出系)を設けるようにした。そして、斜
入射光式等の第1の焦点検出系の測定点の近傍に基準板
の発光マークが位置決めされるようにXYステージの位
置を指定する手段と、第1の焦点検出手段が合焦点とし
て検出する位置と絶対的な最良結像面との誤差を平均
的、又は単一に較正する較正手段とを設けるようにし
た。
【作用】本発明による第2の焦点検出手段では、投影光
学系の視野内のどの位置に発光マークを配置させても、
レチクル(マスク)からの反射光を受光してその位置で
の最良結像面を正確に検出することができる。このため
従来のような投影視野内の特定の位置でのみ最良結像面
を検出する方法とくらべると、飛躍的に自由度が高まる
ことになる。従って投影光学系の投影視野内の多点数に
測定点をもつ多点AF系を第1の焦点検出手段とする
と、各測定点毎に発光マークを使って最良結像面を基準
とした較正(キャリブレーション)が可能となる。この
ようなキャリブレーションが行なわれると、多点AF系
の各測定点から得られる位置偏差量に対して較正時のオ
フセット(誤差)分を補正してやれば、常に感光基板の
表面が最良結像面と合致するような焦点合わせが達成で
きる。
【実施例】図1は本発明の実施例による投影露光装置の
うち、投影光学系のベストフォーカス面を検出するTT
L方式の焦点検出系を示す図である。図1において、実
デバイス製造用の回路パターン領域PAが下面に形成さ
れたレチクルRは、不図示のレチクルホルダーに保持さ
れる。絞り面(瞳面)EPを挟んで前群、後群に分けて
模式的に表わした投影レンズPLの光軸AXはレチクル
Rの中心、すなわちパターン領域PAの中心を、レチク
ルパターン面に対して垂直に通る。投影レンズPLの下
方には、ウェハWを載置して光軸AX方向に微少量(例
えば±100μm以内)だけ移動するZステージ20
が、XYステージ21上に設けられている。このXYス
テージ21はウェハWを光軸AXと垂直なXY平面内で
2次元移動させるものである。さらに、Zステージ20
の一部には、ウェハWの表面とほぼ等しい高さ位置で基
準板FMが固定されている。この基準板FMには、図2
に示すようにX方向に延びた透過形スリットの複数本が
Y方向に一定ピッチで配置されたマークISyと、Y方
向に延びた透過形スリットの複数本がX方向に一定ピッ
チで配置されたマークISxと、さらにX、Y方向の夫
々に対して45°となる斜めスリットISaとが形成さ
れている。これらスリットマークISx、ISy、IS
aは、石英製の基準板FMの表面全面にクロム層(遮光
層)を蒸着し、そこに透明部として刻設したものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクのパターンを所定の結像面内に結
    像投影する投影光学系と、前記結像面とほぼ平行に感光
    基板を保持して前記結像面と平行な面内で2次元移動す
    るXYステージと、前記感光基板を前記投影光学系の光
    軸方向に移動させるZステージと、前記投影光学系の投
    影視野内の予め定められた複数の位置に計測点を有し、
    該複数の計測点の夫々で前記感光基板の表面の光軸方向
    の位置ずれを検出する第1の焦点検出手段とを備えた投
    影露光装置において、 前記Zステージの一部に設けられ、前記結像面と平行な
    面内で所定の形状をもって発光する発光部が形成された
    基準板と;該発光部を前記投影視野内の任意の点に位置
    させたとき、前記発光部から前記投影光学系を介して前
    記マスクに達した光のうち、該マスクで反射して前記投
    影光学系を通って前記基準板に戻ってくる光を、前記Z
    ステージを移動させて光電検出することによって、前記
    結像面を基準とした前記基準板の光軸方向の位置関係を
    検出する第2の焦点検出手段と;前記第1の焦点検出手
    段による複数の計測点の位置、もしくはその極く近傍の
    位置の夫々に前記発光部が順次位置決めされるように前
    記XYステージの座標位置を指定する指定手段と;該指
    定された各座標位置で前記第2の焦点検出手段を作動さ
    せて検出した各位置関係に基づいて、前記第1の焦点検
    出手段による前記複数の計測点の夫々での検出誤差を個
    別に、もしくは平均的に較正する較正手段とを備えたこ
    とを特徴とする投影露光装置。
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