JPH05192036A - キノコの栽培方法 - Google Patents

キノコの栽培方法

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JPH05192036A
JPH05192036A JP4148921A JP14892192A JPH05192036A JP H05192036 A JPH05192036 A JP H05192036A JP 4148921 A JP4148921 A JP 4148921A JP 14892192 A JP14892192 A JP 14892192A JP H05192036 A JPH05192036 A JP H05192036A
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culture
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mushroom
fungus
mushroom fungus
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JP4148921A
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English (en)
Inventor
Genshiro Kawai
源四郎 川合
Yaichi Fukushima
弥一 福島
Kimiharu Okada
王春 岡田
Shiro Yamada
四郎 山田
Choji Fuse
長史 布施
Masamichi Osaki
勝通 大崎
Katsumi Yuasa
克己 湯浅
Hironaga Hashiba
弘長 橋場
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Hiroshi Motai
宏 茂田井
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キノコ菌を液体で連続培養し、活着力に優れた
菌を効率よく培養する。 【構成】通常の手段で前培養されたキノコ菌の液体培地
を、希釈率0.05/h以下、攪拌動力0.4w/L以
上、温度25℃、ph5で連続培養する。次にポリプロ
ピレン製の袋に詰められたオガクズ等より成る菌床に、
この液体培地を植菌し、キノコを栽培する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願はキノコ菌を連続で液体培養
し、それを種菌として子実体を育成する発明に関する。
【0002】
【従来の技術】従来キノコ菌を液体培地で培養し子実体
を育成する例として「食用茸の栽培方法」(特開平2−
299516)、および「担子菌類の液状種菌の製造方
法」(特開平3−27218)を挙げることができる。
【0003】まず前者は、担子菌類、同担子菌網におけ
る子実体の形成において、菌糸を増殖させる1次培養を
液中で行ない、子実体形成を菌床、あるいは原木栽培で
行なう食用キノコの栽培方法である。また後者は、担子
菌類を液体培地に静置培養した後、所要の細断処理を
し、細断された担子菌類を、細断菌類の乾燥抑制物質を
加えた滅菌水に混合する担子菌類の液状種菌の製造方法
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来例にお
いて開示されている内容は、回分式についてのみであ
り、培養の手段としてはあまり有効な方法とは言えな
い。すなわち回分式液体培養では、菌体が培地に均等に
分散しないいわゆるペレット状となってしまい、菌の活
着力すなわち培地に接種時の菌糸再生力が弱く、固体培
地における菌糸の蔓延速度が遅くなり、結果として多量
の菌体量を必要とし、また菌の生産性も悪い。さらに各
ロット毎に種菌を必要とし、かつ立上がりも時間がかか
りすぎる等種々欠点があった。
【0005】かかる現状に鑑み本願発明者は鋭意研究の
結果、液体培地の希釈率、および攪拌に要する動力をあ
る一定範囲に保持して連続培養すれば、液体培地がパル
プ状すなわち菌糸が均一に分散され菌体の活着力を強く
し、固体培地における菌糸の蔓延速度を上昇させること
が可能であり、かつ菌の生産性も向上させることができ
るできることを知見し本願発明を完成させた。すなわち
本願発明は、液体培地の希釈率が0.05/h以下、攪
拌動力0.4w/L以上で連続培養されたキノコ菌を、
固体培地に植菌し培養することを特徴とするキノコの栽
培方法である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明において利用で
きるキノコ菌には限定はなく、どのようなキノコ菌でも
よいが、特にシイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、シロタ
モギタケ、ナメコ、マンネンタケ、カワラタケ、シロキ
クラゲ、キクラゲ等木材腐朽菌に有効である。本願発明
で使用する液体培地としては、連続培養開始前のいわゆ
る前培養、および液体連続培養とも特に限定はなく、通
常のものでよい。その例として、可溶性澱粉、シューク
ロース、デキストリン、セルロース、グリセリン、醤油
油、フスマ等、窒素源としては例えば、ペプトン、肉エ
キス、酵母エキス、大豆粉、ヌカ、カゼイン、ポリペプ
トン、グルテン等、無機塩としたは例えば、各種リン酸
塩、硫酸塩、塩酸塩等が用いられ、さらに必要によりビ
タミン類、核酸等適宜加えた培地が用いられる。
【0007】キノコ菌の連続培養の条件であるが、希釈
率を0.05/h以下に、さらに攪拌機の動力を0.4
w/L以上に保持することが重要であり、この条件を満
たすことにより初めて液体培地をパルプ状に保つことが
可能で、活着力の強い菌を製造できるのである。すなわ
ち攪拌動力が小さすぎると、培地がパルプ状にならず、
また希釈率については、大きすぎると菌体濃度が下がる
からである。
【0008】そして次にキノコ菌の前培養および連続培
養条件としては、使用する菌株、培地組成等により多少
異なり、菌に応じて適宜の培養条件を採用すればよい
が、通常培養温度は20〜40℃、培養中のpHは3〜
8、通気量は0.1〜2.0vvm程度であり、培養は
例えば攪拌翼、通気等による完全混合培養法を用いる。
そして前培養の期間は、使用する菌株の性質に応じて決
めればよいが、通常は24時間〜20日間位である。以
上のごとくしてキノコ菌を連続培養して得る培養液を直
接あるいは遠心分離等によって菌体を濃縮し、この菌を
固体培地に植菌し、キノコを栽培するのである。菌体は
パルプ状になっているので、菌糸の細断は必要無く、む
しろ活着力の低下を起こすので、細断は行わないほうが
良い。
【0009】そして連続培養において、脂肪酸を前培養
後に培養槽へ供給する培地に添加することにより、キノ
コ菌の増殖、有用成分の生産に影響を与えることなく、
その抗菌作用により雑菌の繁殖を押さえることができ
る。特に連続液体培養装置においてキノコ菌を培養する
場合、液体培養貯槽に保存中の液体培地および培養槽に
連通する連結内の液体培地が雑菌の汚染を受けやすく、
またそこでの雑菌の増殖が著しいため、該部分の無菌化
に有効である
【0010】そして添加する脂肪酸またはその塩は、抗
菌作用、水溶性などの観点から炭素数が6以下、好まし
くは4以下の脂肪酸またはその塩が好適に利用できる。
脂肪酸またはその塩の培地への添加量は、前記液体培地
槽内の雑菌の汚染、増殖の防止、並びに連続培養時のキ
ノコ菌が抗菌作用を受けずに正常に培養されることのた
めに、0.01〜3.0%(W/V)の濃度となるよう
にすることが肝要である。すなわち、該添加量が濃度と
して3.0%(W/V)を越えるときは、キノコ菌の正
常な培養および有用物質の安定した生産ができなくなる
からである。
【0011】そして特に0.07〜2.0%(W/V)
の濃度となるようにするのが好適である。すなわち0.
07%(W/V)以上の場合には雑菌の防止がより完全
であるばかりでなく、液体回分培養ではキノコ菌の増
殖、有用物質の生産に阻害があるにもかかわらず、液体
連続培養ではそれがなく、一方2.0%以下の場合には
キノコ菌の極めて正常な培養および安定的な有用物質の
生産が行なわれるからである。なお脂肪酸またはその塩
を添加した培地(培地槽へ供給する以前の培地)のpH
は、6以下好ましくは5以下となるようにすることが、
雑菌の汚染防止の観点からさらに好ましい態様である。
【0012】前記脂肪酸の具体例としては、例えば蟻
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸等が好適
なものとして挙げられ、中でも特に酢酸が好ましい。ま
た脂肪酸の塩としては、例えばアルカリ金属塩(ナトリ
ウム、カリウム等の塩)、アルカリ土類金属塩(カリウ
ム、マグネシウム等の塩)等である。そして該脂肪酸ま
たはその塩は、1種または2種以上組合せて用いること
ができる。
【0013】そしてさらに連続培養において、リグニン
を培養中に培養槽へ供給する培地に添加することによ
り、菌体濃度をより一層増加させることができる。リグ
ニンの培地への添加量は、極小量すなわち0.001〜
0.5%(W/V)程度で効果が得られるが、好適には
0.05〜0.2%(W/V)程度である。リグニンの
添加量は、前記量を超えて添加しても、効果は同じであ
る。リグニンとしては、ブナ、カシ、ナラ等広葉樹のリ
グニン、あるいはマツ、スギ、ヒノキ等針葉樹のリグニ
ンを挙げることができ、具体的には市販の脱アルカリリ
グニン、硫酸リグニン等、さらにはリグニンの構成モノ
マーであるバニリン、フェラル酸等を挙げることができ
る。
【0014】つぎに適宜選択された培地の殺菌方法はど
のような方法でもよい。例えば脂肪酸またはその塩を添
加した、またはしない培地を系外にて、予め回分式や連
続式で加熱殺菌あるいは膜濾過による除菌処理をしたの
ち、液体培地槽に注入し、脂肪酸またはその塩を添加し
ないときは、これを殺菌または除菌した培地に無菌的に
加えればよい。また脂肪酸またはその塩を添加した培地
を、液体培地貯槽内で殺菌するか、さらには連結部の適
当位置に設けた連続殺菌装置で殺菌する方法を用いても
よい。この後者の場合は、未殺菌の培地は脂肪酸または
その塩の添加によって雑菌の増殖が抑制されるので、そ
の殺菌も容易である。
【0015】一方培養槽では、たとえば脂肪酸またはそ
の塩を含まない以外は前記培養貯槽内と同様の培地など
を用い、これに目的とするキノコ菌を接種して前培養を
行ない、菌が対数増殖期を経てある程度増殖した時期よ
り、前記培地貯槽の培地を連結部を介して培養槽へ連続
的に供給する。
【0016】次に液体連続培養によるキノコ菌を培養す
る固体培地としては、原木あるいはオガクズ、モミガラ
等の粒状物質にコメヌカ、フスマ等の栄養源を添加して
構成される菌床等が挙げられるが、培養の効率等の点か
ら後者の方が好ましい。
【0017】以下本願発明を具体的に説明するに、まず
ジャーファーメンターに培地を調製、殺菌、冷却後元種
菌を接種する。この元種菌は固体培養のものあるいは液
体培養のものでも良い。これを最初このまま通気培養
し、菌体濃度がある一定濃度例えば乾燥菌体量として
3.0mg/mL以上になったら、別に殺菌冷却してお
いた培地を一定の速度例えば培地希釈率D=0.01/
h以上で添加し、連続培養を開始する。培養期間中に連
続的あるいは断続的に一定間隔で培養液を取り出し、汚
染の有無をチェックし、菌体濃度の測定を行なう。菌体
濃度が徐々に増加し、所定の濃度例えば乾燥重量として
10mg/mL以上になったら、培養液を直接、あるい
は遠心機等を用いて菌体を濃縮後、あるいはこれを他の
気体・液体・粉体あるいはこれらの混合物と混合後、殺
菌調製済みの菌床あるいは原木等の固体培地に接種し、
適温にて培養しキノコ培養体を得る。ここで特に菌床培
養の場合接種部位を多くしたり、接種後菌床を混合する
とより早く菌床にキノコ菌の菌糸を蔓延させることが出
来る。
【0018】菌体の接種量は多ければ多いだけ菌の回り
が早いが、その分菌体の培養量を増やさなければならな
い。少なければそれだけ培養量は少なくて済むが、菌回
りに時間が掛り、またその間は汚染菌に対して抵抗力が
殆どないので汚染しやすい。そこでこれは培養室のクリ
ーン度等も考慮して決めなければならないが、一応の目
安としては、菌体の乾燥重量として0.1〜1.0g相
当の菌体を1kgの菌床に添加するのを標準とし、培養
環境や設備等を勘案してこれを前後させても良い。
【0019】連続培養体を取り出してから培養基に接種
する迄の時間はなるべく短くすべきだが、もし保存が必
要な場合は低温(5℃以下)で7日以内が良い。連続液
体培養法によれば種菌は当然の事ながら連続で生産され
る。これに対して、キノコ培養基の生産の方は連続で行
なわない方がむしろ多い。夜間、休日や製造日程の都合
で種菌の接種を行なわない時には連続で生産された種菌
を保存しておいて、菌床の生産時にまとめて使用するこ
とも可能である。しかしこれが多量になったり長期に渡
るようになると、その保存設備が大変であり、またこれ
はより重要なことであるが、種菌としての活性の低下が
起こってしまう。
【0020】そこで本発明者らはこの点をも克服すべく
鋭意検討し、菌床の生産を行なわない時にはこの種菌の
液体連続培養を一時的に培地希釈率を低下または0にす
る方法を発明した。つまり、連続培養の培地希釈率を一
時的に低下または0にしても、培養体の種菌としての活
性が維持されるのである。また、この事により培地の節
約も計られ、これは技術的にまた経済的に非常に有利な
方法となった。ここで培地希釈率をどの程度低下させる
べきかは培地希釈率を変えた時の菌体量や種菌活性度等
を測定して求める必要があるが、一般的には半日程度の
極短期間ならばこれを0にしても種菌活性の低下が起き
ないことが多い。これ以上にわたる場合は個々の条件で
検討しなければならない。
【0021】あるいはまた、培養槽内の培養物の取り出
し速度と培地添加速度を別々に制御する方法も有効であ
る。すなわち菌床の生産を行うときは、培養物の取り出
し速度を通常より早くすると、培養槽内の培養物の量が
減少してくる。そこで培地添加速度は培地希釈率をほぼ
一定に保つように低下させる。必要量の培養物を取り出
したら、この取り出しを停止する。これより培養槽内の
培養物の量は徐々に増加し元に戻る。この方法も非常に
有効である。
【0022】次にかくして得られたキノコ菌を固体培地
で培養するわけであるが、培養手段としては通常の手段
でよく、室温20〜25℃、湿度60〜65%にて70
〜100日程度培養し、次いで室温15℃、湿度90%
に変更して子実体発生の操作を行ないキノコを育成す
る。
【0023】以下に実験例を示し、本願発明の効果を数
値的に示す。 実験例1 本実験例は、液体培地がパルプ状になる条件、並びにリ
グニンの効果を示すものである。 1.実験条件 (1)菌株;シイタケ菌(森465号) (2)培地組成 リグニンなしの場合 ポリプトン 0.4% イーストエキス 0.4% グルコース 5.0% リン酸1カリ 0.1% 硫酸マグネシウム 0.1% 塩酸カルシウム 0.1% リグニンを含む場合 ポリプトン 0.4% イーストエキス 0.4% グルコース 5.0% リン酸1カリ 0.1% 硫酸マグネシウム 0.1% 塩酸カルシウム 0.1% 脱アルカリリグニン 0.1% ※単位;W/V (3)培地pH;5.0 (4)培養温度;25℃ (5)通気量;0.5vvm (6)希釈率;0.02/h 2.実験装置;200Lジャファーメンタ。攪拌機は2
段ブレード式 ※前培養は、予め30日間坂口フラスコにて培養したも
の200mLを植菌し0.4w/Lで10日間培養し
た。その後連続培養をし、15日目のものを採取した。 ※攪拌動力の測定方法 (1)200Lジャーファーメンターに水を入れない
で、攪拌羽根を回しそれぞれの回転数での消費動力
(A)を求める。 (2)次に150Lの水を入れ、それぞれの回転数での
消費動力(B)を求める。 (3)攪拌動力を(B−A)/Vで求める。 3.実験結果 実験結果を表1に示す。 ×;ペレット状のもの ○;パルプ状ペレット状が混在するもの ◎;パルプ状のもの 以上の実験により攪拌動力が少なくとも0.4w/Lで
あれば、培地がパルプ状になることが証明される。ちな
みに0.4〜3.0w/Lにおいて、攪拌機の回転数は
100〜250rpmである。さらにリグニンを含む培
地の方が、菌体量が多いこともわかる。
【0024】実験例2 実験例2に生産される菌体量および活着力について、本
願発明方法と従来方法との比較を示す。 A.本願発明方法 1.実験条件 実験例1に同じ。但し、攪拌動力は1.0w/Lとし
た。 2.実験装置 実験例1に同じ。 ※前培養も実験例1に同じで、連続培養後15日目のも
のを採取した。 B.従来方法(回分式) 1.実験条件 (1)菌株;シイタケ菌(森465号) (2)培地組成;実験例1に同じ。 (3)培養方法 予め30日かけて500mL容の坂口フラスコにて好気
的培養を行った。培養液200mLを種菌として、液量
150Lで200Lジャーファメンタで、下記条件にて
30日間培養を行った。 ・培養温度;25℃ ・培地pH;5.0 ・通気量;0.5vvm ・攪拌動力;1.0w/L 2.実験装置;200Lジャーファーメンター ※活着力の測定方法 オガ粉1Lに米糠0.1Lの割合で混合後、水分60%
に調整後、200Lの広口フラスコに50gづつ詰め1
18℃45分間飽和水蒸気にて加熱殺菌する。これを室
温まで冷却したものに、培養液1mLを加え、混合した
後、直径9cm厚さ9cmのシャーレに移す。このシャ
ーレを30℃で48時間培養し、培地表面に生じたシイ
タケ菌のコロニー数を活着力とする。 3.実験結果 実験結果を表2に示す。 本実験例により本願発明のほうが、従来方法によるもの
より菌の生産性および活着力とも優れていることが証明
される。
【0025】
【実施例】
実施例1 シイタケ菌(森465号)をブドウ糖25g、ペプトン
4g、イーストエキス4g、燐酸1カリウム2g、硫酸
マグネシウム7水塩2g、水1000mLの組成よりな
る培地(培地A)100mLを500mL容坂口フラス
コに入れ、120℃、1気圧で15分間加熱蒸気殺菌し
室温まで放冷したものに植菌し、25℃で10日間振盪
培養する。このもの10本を種として1000L容ジャ
ーファーメンターに培地A800Lと東レシリコーン4
00mLを入れ120℃、1気圧で20分間加熱蒸気殺
菌し25℃まで冷却したものに植菌する。25℃で7日
間通気培養すると菌体濃度は徐々に増加し乾燥菌体重量
が3mg/mLとなった。ここで先と同じ組成の培地を
殺菌後冷却したものを、このジャーに培地希釈率D=
0.01/hの割合で添加し、連続培養を開始する。こ
れにより更に菌体濃度が増加し、7日後には乾燥菌体濃
度で10mg/mLを越えていた。連続培養は、25
℃、pH5、通気量0.5vvm、攪拌動力3.0w/
Lで行った。
【0026】これ以降に得られた培養液を種菌として使
用したキノコ培養体を調製した。つまり、オガクズ1L
に生コメヌカ0.1Lの割合で混合後水分60%に調製
したものを通気口として多孔質フィルターを付けたポリ
プロピレン製の袋に1kg詰め、120℃で1時間加圧
加熱殺菌し、室温まで冷却したものに上記連続培養物3
0mLを加えて混合後、温度22℃、湿度60〜80%
の条件で80日間培養した。その後室温15℃、湿度9
0%に変更して子実体の発生操作を行ない、7日後に単
位培地当り160g/kgのシイタケを収穫し、以後2
0日目に70g/kg、40日目に80g/kgをそれ
ぞれ収穫した。
【0027】実施例2 ナメコ(北研産業N217)をブドウ糖30g、ポリペ
プトン6g、イーストエキス4g、リン酸1カリウム1
g、硫酸マグネシウム7水塩0.5g、水1Lの組成の
培地(B)100mLを入れた500mL容坂口フラス
コにて、25℃で7日間振盪培養し、このもの10本を
1000L容ジャーファーメンターに培地B800Lと
東レシリコーン400mLを入れ120℃、1気圧で1
5分間加熱蒸気殺菌し25℃まで冷却したものに植菌す
る。25℃で5日間通気培養すると菌体濃度は徐々に増
加し乾燥菌体重量が3mg/mLとなった。ここで、別
に1000Lのジャーに先と同じ組成の培地に酢酸を
0.2%の濃度になるように添加し殺菌後冷却したもの
を、このジャーに培地希釈率D=0.02/hの割合で
添加し、連続培養を開始する。これにより更に菌体濃度
が増加し、5日後には乾燥菌体濃度で10mg/mLを
越えていた。連続培養は、25℃、pH5、通気量0.
5vvm、攪拌動力3.0w/Lで行った。
【0028】このときの雑菌数および菌体量(乾物量)
を経時的に求めた。その結果を表3に示す。 本実施例において培養液中の雑菌数(個/mL)は、培
養液をガーゼで無菌的に濾過してナメタケ菌を除き、菌
数との関係で希釈倍率を考慮して生理植塩水で希釈し、
このうち1mLを肉エキス1%(W/V)、ポリペプト
ン1%(W/V)、酵母エキス0.5%、グルコース1
%、寒天1.5%、より成り、pH7.0の培地7mL
に混合し、これを37℃で24時間培養したのち、出現
したコロニー数を生菌数として測定した。
【0029】これ以降に得られた培養液を種菌として使
用したキノコ培養体を調製した。つまり、鋸粉1Lに生
米糠0.2Lの割合で混合後水分60%に調製したもの
を通気口として多孔質フィルターを付けたポリプロピレ
ン製の袋に 1kg詰め、120℃で1時間加圧加熱殺菌
し、室温まで冷却したものに上記連続培養物30mLを
上面より加えて混合せずにそのまま、温度22℃・湿度
60〜80%の条件で60日間培養した。その後室温1
5℃、湿度90%に変更して散水し、子実体の発生操作
を行ない、20日後に単位培地当り180g/kgのナ
メタケを収穫し、以後35日目に70g/kg、45日
目に50g/kgをそれぞれ収穫した。
【0030】実施例3 シイタケ菌(森465号)をブドウ糖25g、ペプトン
4g、イーストエキス4g、燐酸1カリウム2g、硫酸
マグネシウム7水塩2g、水1000mLの組成よりな
る培地(培地A)100mLを500mL容坂口フラス
コに入れ、120℃、1気圧で15分間加熱蒸気殺菌し
室温まで放冷したものに植菌し、25℃で10日間振盪
培養する。このもの10本を種として1000L容ジャ
ーファーメンターに培地A800Lと東レシリコーン4
00mLを入れ120℃、1気圧で20分間加熱蒸気殺
菌し25℃まで冷却したものに植菌する。25℃で7日
間通気培養すると菌体濃度は徐々に増加し乾燥菌体重量
が3mg/mLとなった。ここで、別に1000Lのジ
ャーに先と同じ組成の培地に脱アルカリリグニンを0.
1%の濃度になるように添加し殺菌後冷却したものを、
このジャーに培地希釈率D=0.01/hの割合で添加
し、連続培養を開始する。これにより更に菌体濃度が増
加し、7日後には乾燥菌体濃度で15mg/mLを越え
ていた。連続培養は、25℃、pH5、通気量0.5v
vmで、攪拌動力3.0w/L行った。
【0031】これ以降に得られた培養液を種菌として使
用したキノコ培養体を調製した。つまり、オガクズ1L
に生コメヌカ0.1Lの割合で混合後水分60%に調製
したものを通気口として多孔質フィルターを付けたポリ
プロピレン製の袋に1kg詰め、120℃で1時間加圧
加熱殺菌し、室温まで冷却したものに上記連続培養物3
0mLを加えて混合後、温度22℃、湿度60〜80%
の条件で80日間培養した。その後室温15℃、湿度9
0%に変更して子実体の発生操作を行ない、7日後に単
位培地当り160g/kgのシイタケを収穫し、以後2
0日目に70g/kg、40日目に80g/kgをそれ
ぞれ収穫した。
【0032】
【発明の効果】本願発明は以上のごとく構成されてお
り、活着力に優れたキノコ菌を効率よく生産することが
でき、キノコを効率よく栽培することが可能である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 四郎 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 布施 長史 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 大崎 勝通 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 湯浅 克己 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 橋場 弘長 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 鈴木 勝 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 茂田井 宏 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体培地の希釈率が0.05/h以下、攪
    拌動力が0.4w/L以上で連続培養されたキノコ菌
    を、固体培地に接種し培養することを特徴とするキノコ
    の栽培方法。
JP4148921A 1991-06-07 1992-05-18 キノコの栽培方法 Pending JPH05192036A (ja)

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