JPH05194536A - テトラチオテトラセン及び塩化銅のラジカルカチオン塩、その製造方法及び用途 - Google Patents

テトラチオテトラセン及び塩化銅のラジカルカチオン塩、その製造方法及び用途

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JPH05194536A
JPH05194536A JP4197465A JP19746592A JPH05194536A JP H05194536 A JPH05194536 A JP H05194536A JP 4197465 A JP4197465 A JP 4197465A JP 19746592 A JP19746592 A JP 19746592A JP H05194536 A JPH05194536 A JP H05194536A
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ヒルティ ブルーノ
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ミンダー エルンスト
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ダブリュ マイエル カール
Bernd Klingert
クリンゲルト ベルント
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式I: 【化3】 (式中、Xは−0.1から+0.2までの値を有する)
で示される組成を有することを特徴とするラジカルカチ
オン塩;無水CuCl2 、CuCl2 アコ錯体又はCu
Cl2 溶媒錯体を有機溶媒中でテトラチオテトラセンと
反応させることよりなる該塩の製造方法;a)熱硬化
性、熱可塑性又は架橋ポリマー及びb)ポリマーマトリ
ックス中の針状晶の網目状組織の形態の該ラジカルカチ
オン塩を含有する組成物;該組成物の導電体としての用
途。 【効果】 上記のラジカルカチオン塩を含有する組成物
は、すぐれた放電能力を有し、その静電遮閉効果によ
り、耐電仕上げの成型品の製造に適し、又高い導電率を
有するので表示素子の電極などにも使用できる。さら
に、他の利点として広範囲の被覆及び三次元物体を完全
に被覆することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テトラチオテトラセン
(以後TTTと略称する)とCuCl2 とのラジカルカ
チオン塩、有機溶媒中での無水CuCl2 、CuCl2
のアコ錯体又はCuCl2 の溶媒との錯体によるTTT
の酸化によるその製造方法、そして、一般に帯電防止仕
上げされたポリマーを製造するための、又は導電性のフ
ィルム、シート、コーティングもしくは成型品を製造す
るためのそれらの導電体としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】Extend
ed Linear Chain Compounds 第2巻、J. S. Miller編
集、 Plenum Press New York、393 及び394 頁(1982
年) の一般論文で、I. F. Shchegdev らは、テトラセレ
ノテトラセンとCuCl2 と同様のTTTとCuBr2
のラジカルカチオン錯塩を記載している。これらの錯塩
の導電率は、単結晶の場合においてさえもきわめて低
い。300°Kにおける比導電率σは、10-2〜10-3
Ω-1cm-1である。この種のラジカルカチオン塩における
高い導電率は、通常、アニオンがブロム又はヨードを含
有する場合に観察される。しかし、これらの錯塩の熱耐
性は低い。
【0003】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、TTT
とCuCl2 のラジカルカチオン塩の導電率が100倍
単位の大きさで高く、かつこれらの塩がそれに加えて実
質的に大きい熱安定性を有し、それゆえに高温において
さえも加工が可能であるということが発見された。これ
らの塩は針状に結晶し、ポリマーマトリックス中の針状
の結晶の網状組織を構成するのに用いることができる。
これらの塩はまたその組成において驚くほどかつ明らか
に上述した公知の錯体とは異なっている。
【0004】ある一面において、本発明は、式I:
【化2】
【0005】(式中、xは−0.1から+0.2の数値
を有する)で示される組成を有するラジカルカチオン塩
に関する。
【0006】xの値は実質的には合成の条件に、主とし
て、用いられる溶媒、出発物質の種類及びそれらの比率
に依存する。好ましくはこの数値は−0.05から+
0.15であり、より好ましくは−0.05から0.1
であり、最も好ましくは−0.05から+0.05であ
る。特に好ましいのはxの値が−0.02である式Iの
ラジカルカチオン塩である。
【0007】他の一面において、本発明は、有機溶媒中
で無水CuCl2 、CuCl2 アコ錯塩又はCuCl2
溶媒錯体とテトラチオテトラセンを反応させることから
なる式Iのラジカルカチオン塩の製造方法に関する。
【0008】CuCl2 、CuCl2 アコ錯体又はCu
Cl2 溶媒錯体は、テトラチオテトラセン1モルあたり
好ましくは0.3から0.8モルの容量で、最も好まし
くは0.35から0.6モルを用いる。CuCl2 無水
物を用いる場合は、便宜的に水溶液の形にして、水を反
応混合物に加えてよい。
【0009】CuCl2 と極性非プロトン性溶媒又は極
性プロトン性溶媒との多くの溶媒錯体が知られている。
単量体、二量体及び他の多量体錯体の使用が可能であ
る。好適な溶媒は、主としてヘテロ原子、一般には酸
素、硫黄、リン及び窒素を含有する溶媒である。代表的
な例としては、エーテル類(ジエチルエーテル、ジブチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチル又はジエチル
エーテル)、エステル類及びラクトン類(酢酸エチル、
γ−ブチロラクトン)スルホン類(ジメチルスルホン、
テトラメチレンスルホン)並びにアミン類(ピリジン、
α−ピリドン、α−メチルピリジン、エチレンジアミ
ン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、1−(β−ア
ミノエチル)ピリジン、1−(β−メチルアミノエチ
ル)ピリジン)である。
【0010】反応は、不溶性溶媒の存在下で実施され
る。好適な溶媒は、単一で、又は溶媒混合物の形で用い
られ、脂肪族及び芳香族炭素水素であって、一般に、ヘ
キサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベン
ゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン及びビフェ
ニル;メタノール、エタノール、プロパノール及びブタ
ノールのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒド
ロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;メチレン
クロリド、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロ
ロエタン及びクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水
素類;酢酸エチル、ブチロラクトン、バレロラクトンの
ようなエステル類及びラクトン類、並びにジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリ
ドンのようなカルボキサミド類及びラクタム類である。
もし反応体があまり可溶性でない場合は、溶媒に懸濁し
ている形で使用してもよい。
【0011】本発明の方法は高温下で、一般に30から
300℃、好ましくは50から250℃で便利に実施さ
れる。本方法は、銅化合物の溶液を加熱したテトラチオ
テトラセン溶液に加え、次いで反応混合物を放置して冷
却することからなる。次いで結晶状沈殿物をろ過により
単離し、所望であれば洗浄、乾燥して精製する。もし、
より大きな結晶が所望であれば、固体の反応体を反応器
中の保存容器に分離して溶媒でおおうことにより拡散律
速反応を実施すると、該ラジカルカチオン塩が高い純度
で得られる。
【0012】この新規なラジカルカチオン塩は、熱に非
常に安定であり、また高温でプラスチック材料に包含さ
せることも可能である。成形品の高い導電性(圧縮粉末
のσ=0.4〜2.0Ω-1cm-1)のために、良好な帯電
防止仕上げが得られる。これらのラジカルカチオン塩
の、針状結晶を形成する能力により、新規な結晶状ラジ
カルカチオン塩の導電率の40%までであり得る高い導
電率を有する被膜や自己支持型フィルムのような成形部
品を得ることができる。この製造法はテトラチオテトラ
セン及び銅化合物を溶融ポリマーに加え、それを成形後
に冷却する、又はポリマー溶液に加えて、加工後溶媒を
蒸発により除くという単純な方法で実施される。ポリマ
ーマトリックス中に得られる結晶針の密度の高い微細な
網目構造により高い導電性が得られる。
【0013】さらに他の局面において、本発明は、a)
熱硬化性、熱可塑性又は架橋構造のポリマー及びb)そ
のポリマーマトリックス中に結晶針の網目組織の形態で
存在する式Iのラジカルカチオン塩からなる組成物に関
する。この組成物はこのラジカルカチオン塩を0.01
から30重量%、好ましくは0.01から20重量%、
より好ましくは0.01から10重量%、最も好ましく
は0.1から5重量%で含有する。
【0014】この熱可塑性ポリマーは、次のポリマー、
コポリマー又はそれらの混合物から選択される。 1)モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例え
ば、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1
−エン、ポリメチルペント−1−エン、ポリイソプレン
又はポリブタジエン;同様にシクロオレフィンのポリマ
ー、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマ
ー、及びポリエチレン(架橋していてもいなくてもよ
い)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度
ポリエチレン(LDPE)及び直鎖低密度ポリエチレン
(LLDPE)。 2)1)に記載したポリマー混合物、例えばポリプロピ
レンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレ
ンの混合物(例えばPP/HDE、PP/LDPE)及
び異なるタイプのポリエチレンの混合物(例えばLDP
E/HDPE)。
【0015】3)モノオレフィン及びジオレフィン相互
の、又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエ
チレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)及びそれらと低密度ポリエチレン(L
DPE)との混合物、プロピレン/ブト−1−エンコポ
リマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メ
チルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマ
ー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタ
ジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマ
ー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチ
レン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/
酢酸ビニル又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそ
れらの塩(異性体)、同様に、エチレンとプロピレン、
及びジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエ
ン又はエチリデンノルボルネンのようなジエンとのター
ポリマー;そしてまたそれらのコポリマー相互の、及び
それらと1)に記載のポリマーとのコポリマーの混合
物、例えばポリプロピレン/エチレンプロピレンコポリ
マー、LDPE/EVA、LDPE/EAA、LLDP
E/EVA及びLLDPE/EAA。
【0016】3a)水素化改質したもの(例えばtackif
iers)を含む炭化水素樹脂(例えばC5 −C9 )。 4)ポリスチレン、ポリ−(p−メチルスチレン)、ポ
リ−(α−メチルスチレン)。 5)スチレン又はα−メチルスチレンと、ジエン又はア
クリル酸誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタ
ジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アル
キルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキル
アクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/
アクリロニトリル/メチルアクリレートなど;スチレン
コポリマーと他のポリマー例えばポリアクリレート、ジ
エンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンのター
ポリマー、との高衝撃強度樹脂の混合物;及びスチレン
のブロックコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン/
スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン
/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレ
ン/プロピレン/スチレン。
【0017】6)スチレン又はα−メチルスチレンのグ
ラフトコポリマー、例えばポリブタジエンへのスチレ
ン、ポリブタジエン/スチレン又はポリブタジエン/ア
クリロニトリルへのスチレン;ポリブタジエンへのスチ
レン及びアクリロニトリル(又はメタアクリロニトリ
ル);ポリブタジエンへのスチレン及び無水マレイン酸
又はマレイミド;ポリブタジエンへのスチレン、アクリ
ロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミド;ポリブ
タジエンへのスチレン、アクリロニトリル及びメチルメ
タクリレート、ポリブタジエンへのスチレン及びアルキ
ルアクリレート又はアルキルメタクリレート、エチレン
/プロピレン/ジエンターポリマーへのスチレン及びア
クリロニトリル、ポリアルキルアクリレート又はポリア
ルキルメタクリレートへのスチレン及びアクリロニトリ
ル、アクリレート/ブタジエンコポリマーへのスチレン
及びアクリロニトリルなどのグラフトコポリマー/同様
に、5)に表記したコポリマーとのそれの混合物、例え
ばABS、MBS、ASA又はAESポリマーなどとし
て公知のコポリマー混合物とそれらの混合物へのスチレ
ン及びアクリロニトリル;のグラフトコポリマー。
【0018】7)例えばポリクロロプレン、塩素化ゴ
ム、塩素化又はスルホ塩素化ポリエチレン、エチレン及
び塩素化エチレンのコポリマー、エピクロルヒドリンの
ホモポリマー及びコポリマーのようなハロゲン化ポリマ
ー、好ましくは、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンなど
のハロゲン化ビニル化合物のポリマー、並びにそれらの
コポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化
ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコ
ポリマー。
【0019】8)ポリアクリレートと、ポリメタクリレ
ート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリルの
ようなα,β−不飽和酸とその誘導体から誘導されるポ
リマー。 9)8)に記載したモノマー相互の、又は他の不飽和モ
ノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタ
ジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリ
レートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアル
キルアクリレートコポリマー又はアクリロニトリル/ハ
ロゲン化ビニルコポリマーあるいはアクリロニトリル/
アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。 10)不飽和アルコール及びアミン、あるいは、そのア
シル誘導体又はそのアセタールから誘導されたポリマ
ー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレ
イン酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、ポリフタル酸アリル又
はポリアリルメラミン並びにそれらと1)に記したオレ
フィンとのコポリマー。
【0020】11)ポリアルキレングリコール、ポリエ
チレンオキシド、ポリプロピレンオキシドのような環状
エーテルのようなホモポリマー及びコポリマー、あるい
はそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマー。 12)ポリオキシメチレン及び、コモノマーとしてエチ
レンオキシドを含有するポリオキシメチレン並びに、熱
可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSで改質し
たポリアセタールのようなポリアセタール。 13)ポリフェニレンオキシド及びポリフェニレンスル
フィド並びにそれらとポリスチレン又はポリアミドとの
反応混合物。 14)一方の端にヒドロキシル基を、もう一方の端に脂
肪族又は芳香族ポリイソシアナトを有する、ポリエーテ
ル、ポリエステルあるいはポリブタジエンから誘導され
たポリウレタン並びにそれらの前駆体。
【0021】15)ジアミンとジカルボン酸から、及び
/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムから誘導
されるポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド
4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/
9、6/12及び4/6、ポリアミド11、ポリアミド
12、m−キシレンジアミンとアジピン酸の縮合により
得られる芳香族ポリアミド;改質材としてエラストマー
の存在又は非存在において、ヘキサメチレンジアミンと
イソフタル酸及び/又はテレフタル酸から製造されるポ
リアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイ
ソフタルアミド;上述のポリアミドとポリオレフィン、
オレフィンコポリマーアイオノマー又は化学的に結合も
しくはグラフトしたエラストマー;あるいはポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール若しくはポリ
テトラメチレングリコールのようなポリエーテルとのブ
ロックコポリマー;及びEPDM又はABSにより改質
されたポリアミド又はコポリアミド、並びに加工工程中
(RIMポリアミド系)に縮合させるポリアミド。
【0022】16)ポリウレア、ポリイミド及びポリア
ミド−イミド並びにポリベンズイミダゾール。 17)ジカルボン酸とジオールから及び/又はヒドロキ
シカルボン酸又は対応するラクトンから誘導されるポリ
エステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシ
クロヘキサンテレフタレート、ポリヒドロキシベンゾエ
ート並びに、ヒドロキシル基末端ポリエーテルから誘導
されたブロックポリエーテルエステル;及びポリカーボ
ネート又はMBSにより改質されたポリエステル。 18)ポリカーボネート及びポリエステルカーボネー
ト。 19)ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエ
ーテルケトン。 20)ジグリシジルエーテル及びジオールを含むグリシ
ジル化合物のポリエーテル、例えばビスフェノールAジ
グリシジルエーテル及びビスフェノールA。
【0023】21)セルロース、ゴム、ゼラチンのよう
な天然のポリマー、及び、例えば酢酸セルロース、プロ
ピオン酸セルロース及び酪酸セルロース又は、メチルセ
ルロースのようなセルロースエーテルなどの、化学的に
改質された同族体のそれらの誘導体;並びにロジン及び
その誘導体。 22)例えばPP/EPDM,ポリアミド6/EPDM
又はABS、PVC/EVA、PVS/ABS、PVC
/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/A
SA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリ
レート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PU
R、POM/アクリレート、POM/MBS、PPE/
HIPS、PPE/PA6.6及びコポリマー、PA/
HDPE、PA/PP、PA/PPOのような、前述ポ
リマーの混合物(Polyblends)。
【0024】好ましい熱可塑性ポリマーは、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリレート、ポリ
メタクリレート、ポリアミド、ポリエステル、ポリカー
ボネート、芳香族ポリスルホン、芳香族ポリエステル、
芳香族ポリエーテルスルホン、ポリイミド及びポリビニ
ルカルバゾールである。
【0025】熱硬化性及び構造上架橋しているポリマー
は、一般に次のポリマーであり得る。 1)フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルム
アルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂の
ような、アルデヒドと、もう一方でフェノール、尿素及
びメラミンより誘導される架橋ポリマー。 2)乾燥性及び不乾燥性アルキド樹脂。 3)飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの
コポリエステル及び架橋剤としてのビニル化合物から誘
導される不飽和ポリエステル樹脂並びに低燃性のそれら
のハロゲン含有改質物。 4)エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又は
ポリエステルアクリレートのような、置換アクリル酸エ
ステルから誘導される架橋可能なアクリル樹脂。
【0026】5)メラミン樹脂、ウレア樹脂、ポリイソ
シアネート又はエポキシ樹脂により架橋したアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、あるいはアクリレート樹脂。 6)例えばブタジエン又はイソプレンのようなジエンの
架橋重合体から誘導されるゴム;シリコンゴム。 7)例えばビスグリシジルエーテル又はシクロ脂肪族ジ
エポキシドのようなエポキシドの重合体から誘導され、
架橋剤として硬化剤を含んでもよく、又は硬化促進剤を
用いて熱的にもしくは照射により架橋する架橋エポキシ
樹脂。
【0027】架橋ポリマーのうち、架橋エポキシ樹脂が
好ましく、これは、ポリエポキシドとして、分子中に平
均して2つのエポキシ基を含有するグリシジル化合物か
ら好ましくは誘導される。特に好ましいグリシジル化合
物は、β−メチルグリシジル基又は2,3−エポキシシ
クロペンチル基である2つのグリシジル基がヘテロ原子
(例えば硫黄、好ましくは酸素又は窒素)に結合してい
る化合物であって、特にビス(2,3−エポキシシクロ
ペンチル)エーテル;1,4−ブタンジオールのような
多価脂肪族アルコール又はポリプロピレングリコールの
ようなポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテ
ル;2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパンのようなシクロ脂肪族ポリオールのジグリシジル
エーテル;レゾルシノール、ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(=ジオメタン)、2,2−ビス(4´−
ヒドロキシ−3´,5´−ジブロモフェニル)プロパ
ン、1,3−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンの
ような多価フェノールのジグリシジルエーテル;上述の
二価アルコール又は二価フェノールのビス(β−メチル
グリシジル)エーテル;フタル酸、テレフタル酸、Δ4
−テトラヒドロフタル酸及びヘキサヒドロフタル酸のよ
うなジカルボン酸のジグリシジルエステル;N,N−ジ
グリシジルアニリン、N,N−ジグリシジルトルイジ
ン、N,N−ジグリシジル−p−アミノフェニルメチル
エーテル、N,N´−ジメチル−N,N´−ジグリシジ
ルビス(p−アミノフェニル)メタンのような、第1ア
ミン及びアミド並びに2つのN原子を有する複素環式窒
素塩基のN,N−ジグリシジル誘導体とジ(第二級)ジ
アミン及びジアミンのN,N´−ジグリシジル誘導体;
N´,N″−ジグリシジル−N−フェニルイソシアヌレ
ート;N,N´−ジグリシジルエチレンウレア、N,N
´−ジグリジル−5,5−ジメチルヒダントイン、N
´,N´−ジグリシジル−5−イソプロピルヒダントイ
ン;N,N−メチレンビス(N´,N´−ジグリシジル
−5,5−ジメチルヒダントイン)、1,3−ビス(N
−グリシジル−5,5−ジメチルヒダントイン)−2−
ヒドロキシプロパン;N,N´−ジグリシジル−5,5
−ジメチル−6−イソプロパノール−5,6−ジヒドロ
ウラシル、トリグリシジルイソシアヌレートである。
【0028】好ましいエポキシ樹脂群としてはグリシジ
ル化したノボラック、ヒダントイン、アミノフェノー
ル、ビスフェノール及び芳香族ジアミン又は、シクロ芳
香族エポキシ化合物を含む。特に好ましいエポキシ樹脂
は、グリシジル化したクレゾールノボラック、ビスフェ
ノールA及びビスフェノールFグリシジルエーテル、ヒ
ダントイン−N,N´−ビスグリシド、p−アミノフェ
ノールトリグリシド、ジアミノジフェニルメタンテトラ
グリシド、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシク
ロヘキサンカルボキシレート又はそれらの混合物であ
る。
【0029】さらに好適なエポキシ樹脂は、そのような
エポキシ化合物とエポキシ硬化剤とを予備反応させた付
加体、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテルと
ビスフェノールAとの付加体又は、2つのカルボキシル
基を有するオリゴエステルとエポキシドとを予備反応さ
せた付加体である。
【0030】エポキシ樹脂のための好適な硬化剤は酸又
は塩基性化合物である。好適な硬化剤の具体例として
は;多価フェノール(レゾルシノール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)又はフェノール
−ホルムアルデヒド樹脂;多塩基性カルボン酸及びその
無水物、例えばフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸
無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、4−メチルヘキ
サヒドロフタル酸無水物、3,6−エンドメチレン−テ
トラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−3,6−エン
ドメチレン−テトラヒドロフタル酸無水物(メチルナデ
ィック酸無水物)、3,4,5,6,7,7−ヘキサク
ロロエンドメチレン−テトラヒドロフタル酸無水物、コ
ハク酸無水物、アジピン酸無水物、トリメチルアジピン
酸無水物、セバシン酸無水物、マレイン酸無水物、ドデ
シルコハク酸無水物、ピロメリト酸二無水物、トリメリ
ト酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
又はそれら無水物の混合物などである。
【0031】好ましい硬化剤群はノボラック及びポリカ
ルボン酸無水物である。エポキシ樹脂はまた、硬化促進
剤によって、又は熱硬化触媒のみによってさらに硬化す
ることができる。硬化促進剤及び触媒の例としては、3
−エチル−4−メチルイミダゾール、トリアミルアンモ
ニウムフェノラート;モノ−又はポリフェノール(フェ
ノール、ジオメタン、サルチル酸);三フッ化ホウ素又
はそれと有機化合物との複合体、例えば三フッ化ホウ素
エーテル複合体及び三フッ化ホウ素アミン複合体(BF
3 /モノエチルアミン複合体);リン酸及びリン酸トリ
フェニルである。硬化促進剤及び触媒は、通常、エポキ
シ樹脂を基準にして0.1〜10重量%加える。エポキ
シ樹脂の硬化剤は、通常、エポキシ基及び硬化剤中の官
能基を基準にして当モル量用いられる。
【0032】成型性、機械的・電気的及び熱的物性、表
面物性及び光安定性を強化するためのさらなる添加物
は、新規な配合で混合される。そのような添加物の例は
微粒子状充填剤、強化充填剤、可塑剤、滑剤及び離型
剤、接着促進剤、帯電防止剤、抗酸化剤、熱及び光安定
剤、顔料及び染料などである。
【0033】好ましい実施態様においては、新規な組成
物は、成形品、フィルム、薄板、繊維に成形されるか、
又は基材の少なくとも一つの表面上に被膜を形成する。
新規な組成物はプラスチック技術における公知の方法で
製造される。流延、圧力成形、射出成形及び押出成形の
ようなポリマーの成形技術においては、少なくとも一つ
の熱硬化性プラスチック出発物質に、懸濁液を形成する
ためにラジカルカチオン塩自身を加えるか、又はTTT
及び銅化合物を、一緒にポリマー溶融物若しくは熱硬化
性プラスチックの少くとも一つの出発物質に、又は別々
に各出発物質(例えばエポキシ樹脂及び硬化剤に)に加
えて、溶液又は懸濁液を形成せせることができ、それに
より成形後に、ラジカルカチオン塩が冷却期間に針状の
形態で結晶化又は沈殿してポリマーマトリックス中に網
状組織を形成する。
【0034】特に好適な実施態様においては、新規な組
成物はフィルム又は薄板あるいは基材の少なくとも一つ
の表面の被膜の形である。このような実施態様は熱可塑
性ポリマー又は熱硬化性ポリマーの少なくとも一つの出
発物質あるいは構造的に架橋しているポリマーを溶媒又
は不活性溶媒中に溶解又は懸濁させ、次いでこの溶液又
は懸濁液を公知の被膜技術で、予熱してあってもよい基
材に適用し、架橋可能な混合物が次いで硬化する間にそ
の後加熱して溶媒を留去し、便利に製造される。自己支
持性フィルム及び薄板がこの被膜を基材から剥離するこ
とにより、あるいは押し出すことにより得られる。
【0035】好適な基材はガラス、金属、プラスチック
鉱物及びセラミック材料、木材又は紙である。この基材
は外形はいかなる形状でもよく、通常は成型鋳型(moul
dings)、纎条(filaments)、繊維(fabres) 、織布(fa
blics)、棒(bars) 、管(pipes)、リボン(ribbons)、
薄板(sheets) 、板(boards) 、ロール(rolls)又は枠
(casings)である。
【0036】好適な被膜技術とは、一般にブラシング、
ローリング、ドクターコーティング、キャスティング
(流延)、スピンコーティング、カーテンコーティング
及び噴霧である。噴霧方法は、一方でラジカルカチオン
塩の針状結晶から実質的に等方性の非常に細かい網状の
均質な網目組織を有する均一な層が得られ、かつ一方で
網目組織の針状結晶のサイズ及び網目の幅が小滴の径に
より、懸濁液を噴霧する時でさえも調整できるので特に
好ましい。
【0037】ポリマーの好適な不活性溶媒及び出発物質
は一般に極性であって、好ましくは非プロトン性溶媒で
あり、これ単独で又は少なくとも2つの溶媒との混合物
の形で用いられる。そのような溶媒の例としては;エー
テル類(ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチ
レングリコールモノメチル又はジメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチル又はジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル)、ハロゲン化炭化水素類(塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、
1,1,1−トリクロルエタン、1,1,2,2−テト
ラクロルエタン)、カルボン酸エステル及びラクトン
(酢酸エチル、プロピオン酸メチル、安息香酸エチル、
酢酸2−メトキシエチル、γ−ブチロラクトン、δ−バ
レロラクトン、ピバロラクトン)、カルボキサミド類及
びラクタム類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド、γ−ブチロラクタム、ε−カプロラクタム、N−メ
チルピロリドン、N−アセチルピロリドン、N−メチル
カプロラクタム)、スルホキシド類(ジメチルスルホキ
シド)、スルホン類(ジメチルスルホン、ジエチルスル
ホン、トリメチレンスルホン、テトラメチレンスルホ
ン)、三級アミン類(N−メチルピペリジン、N−メチ
ルモルホリン)、置換ベンゼン(ベンゾニトリル、クロ
ロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリ
クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレ
ン)、及びニトリル類(アセトニトリル、プロピオニト
リル)である。
【0038】被膜技術は、個々の成分を別々に溶解し、
次いで選ばれた方法で適用する直前に混合することによ
り実施される。しかし、例えば、ポリマー及びTTT又
は銅化合物、並びに銅化合物又はTTTのような、成分
の2つの液を調整するか、すべての成分を一つの溶液中
で結合させることも可能である。この後で述べたケース
では、ラジカルカチオン塩が被膜形成以前にすでに結晶
化する。しかしこれは該被膜の所望の性質には事実上何
ら影響を与えない。
【0039】溶液は、好ましくは加熱され、便宜的には
50から250℃に加熱される。溶媒の留去を促進する
ために基材も加熱するとよく、通常50から200℃の
温度域で、被膜が乾燥するまで実施される。フィルム又
は薄板を得るために被膜をはがす必要がある場合は、コ
ーティング前に基材を抗粘着剤で処理しておいてもよ
い。
【0040】これにかわるコーティング法は、針状結晶
で得られる新規なラジカルカチオン塩を、ポリマー又は
熱硬化性ポリマーの出発物質の溶液中に懸濁し、次いで
基材をコーティングし、その後溶媒を留去し、そしても
し適当であれば、その後に硬化させて熱硬化性ポリマー
を形成することからなる。ポリマーの粉末又は熱硬化性
ポリマーの固型の出発物質及びラジカルカチオン塩の乾
燥粉末を製造して、これらの混合物を静電コーティング
法で処理して基材上の被膜とすることも可能である。ポ
リマーマトリックス中の針状結晶の網目組織は、これら
の代替方法においてもまた得られる。
【0041】CT複合体溶液の懸濁液又は溶液を基材に
塗布し、その後溶媒を留去することにより、基材上にC
T複合体の針状結晶の網目状組織の純粋な層を得ること
も可能である。この層はCu、Pt又はPdで電気化学
的に含金属化して導電率を強化することが可能である。
ポリマーの保護被膜を有する非常に純度の高い層を得る
ことは有用である。
【0042】層の厚さはコーティング方法の選択により
広い範囲にわたって変化が可能である。噴霧法により非
常に薄い層が得られるが、一方ブラシングやキャスティ
ング(流延)法により、より厚い層も得ることができ
る。層の厚さは一般には0.01から5,000μm 、
好ましくは0.1から1,000μm であって、かつ最
も好ましくは0.1から500μm である。
【0043】ポリマーの選択により、この新規な組成物
は不透明であったり透明であったりし、かつ目立った特
徴を有する。このようにして、驚くべきことに、被膜及
び成形品はすぐれた放電能力を有し、これは不均質な材
料の場合、達成しにくいか全く達成できない能力であ
る。それゆえ、本組成物は、特に構成要素の静電遮へい
のための静電防止処理成形パーツの製造、又は静電防止
処理成形品の製造に使用するのに適している。高い導電
率は、この新規組成物の、導電体、例えば表示要素又は
電子構成要素の電極としての使用を可能にする。
【0044】
【実施例】下記の実施例により本発明をより詳細に説明
する。 A)ラジカルカチオン塩の製造 実施例A1:TTT60mgを、アルゴン下、180℃の
浴温でγ−ブチロラクトン33gに撹拌しつつ溶解した
(緑色溶液)。次いでCuCl2 ・2H2 O15.3mg
をγ−ブチロラクトン5gに溶かした黄色の溶液を加え
た。撹拌及び油浴加熱を止め、反応溶液を次いで油浴中
で冷却すると、針状物が結晶化した(収量:57mg)。
この結晶の比抵抗は、0.5〜1Ω・cmであった。X線
構造分析により、生成物がTTT(CuCl20.45
組成のラジカルカチオン塩であることが判明した。
【0045】実施例A2〜A8 不活性ガスを用いず、CuCl2 ・2H2 Oのかわりに
無水CuCl2 又はその溶媒錯体を用いて実施例A1の
方法を繰り返した。
【0046】実施例A2:溶媒錯体:CuCl2 (ジメ
チルスルホキシド)2 、組成物TTT(CuCl2
0.44、σ=0.7273Ω-1cm-1。 実施例3:溶媒錯体:[CuCl2 (α−ピロリド
ン)]2 、組成物TTT(CuCl20.43、σ=1.
629Ω-1・cm-1。 実施例A4:溶媒錯体:[CuCl2 (テトラメチレン
スルホン)](ポリマー)、組成物TTT(CuCl
20.44、σ=1.238Ω-1・cm-1。 実施例A5:溶媒錯体:CuCl2 (α−ピコリン)
2 、組成物TTT(CuCl20.42、σ=1.02Ω
-1・cm-1。 実施例A6:溶媒錯体:[CuCl2 (ブチロラクト
ン)](ポリマー)、組成物TTT(CuCl
20.59、σ=1.597Ω-1・cm-1。 実施例A7:溶媒錯体:[CuCl2 (ブチロラクト
ン)](ポリマー)、溶液は0.5%の水を含んでい
た。組成物TTT(CuCl20.51、σ=0.695
4Ω-1・cm-1。 実施例A8:溶媒錯体のかわりに無水CuCl2 を用い
た。組成物(CuCl20.44、σ=1.1Ω-1・c
m-1
【0047】B)使用例 例B1:TTT9.0mg及びポリカーボネート0.6g
を、160℃でγ−ブチロラクトン18gに溶解し、こ
の溶液を、γ−ブチロラクトン2g中CuCl2 ・2H
2 O 2.1mgの溶液と混合した。反応混合物を予熱し
たガラス板上に噴霧した(噴霧条件:直径1mmのガラス
ノズル、アルゴン推進ガス、ガラス板からスプレーノズ
ルまでの距離、約15cm)。溶媒を130℃で蒸発し
て、ポリカーボネートマトリックス中にTTT(CuC
20.48の導電性針状結晶の細かい網目状組織を有す
る8μm の層を得た。比抵抗は2.4・103 Ωcmであ
った。
【0048】例B2:TTT9.0mg及びポリカーボネ
ート0.6gを150℃でアニソール16gに溶解し
た。この溶液に、γ−ブチロラクトン2g中CuCl2
・2H2 O 2.0mgの溶液を加えた。直後にラジカル
カチオン塩の小さな針状晶が結晶化した。反応混合物
を、予熱したガラス板上に噴霧し(噴霧条件は使用例B
1と同じ)、溶媒を100℃で蒸発させた。ポリカーボ
ネートフィルムは透明であって細かい、密集した導電性
針状結晶の網目状組織を有していた。比抵抗は6・10
3 Ωcm。
【0049】表面放電の測定 直径50μm の約3.4kVの電圧をかけた金メッキタン
グステンワイヤにより、約200Vの表面電圧を形成さ
せた。電圧を、電流がワイヤ長1cmあたり一定の20nA
に保つよう調節した。試料を銀ペーストでガラス支持材
に結合させ、担体の縁部の接触点に連結した。分析工程
においては、担体は約50cm/sの速度でコロナワイヤの
下方8mmまで移動し、接触点がアースした導電性フォー
ム中に浸っている点で停止した。次いで、試料を電界強
度メーター(Isoprobe Electrostatic Voltmeter 244、Mo
nroe Electronics Inc社製)の下に置いた。測定した表
面電圧の減少量をディジタルオシロスコープで計数し
た。例B1及びB2をこのテストで試験した。表面電圧
を、コロナ充電の0.5秒後に測定した。 結果:使用例 B1:2±1ボルト 使用例 B2:2±1ボルト
【0050】例B3:TTT20.1mg及びポリカーボ
ネート2.5gを、180℃でγ−ブチロラクトン1
4.5g中に溶解した。この溶液に、0.5%の水を含
有する、γ−ブチロラクトン1.5g中CuCl2 ・2
2 O 5.5mgの溶液を加えた。30秒後に、ガラス
板上にコーティングナイフによってこの組成物から濡れ
た状態での厚さが270μm のフィルムを引き出した。
次いで溶媒を100℃で蒸発させ、次いでフィルムを1
50℃で乾燥した。フィルムの比抵抗は500〜800
Ω・cmであり、フィルムの厚さは23μm であった。
【0051】例B4:TTT15.27mg及び、ビスフ
ェノールAのジグリシジルエーテルとビスフェノールA
とのポリエーテル3.75gを、150℃でアニソール
60gに溶解した。30分後、γ−ブチロラクトン2.
5g中に3.75mgのCuCl2 ・2H2 O及び2%の
水を含有する溶液2.5g及びキシレンに溶かしたポリ
ウレタンオリゴマー(湿潤剤)を10%含有するアニソ
ール750μl を加えて混合した。反応混合物をガラス
板上に噴霧した(噴霧条件:スチール製二液用ノズル、
アルゴン推進ガス、ガラス板からのスプレーノズルの距
離約20cm、噴霧速度4cm/s)。溶媒を50℃で蒸発さ
せ、ポリマーマトリックス中にTTT(CuCl2
0.43の導電性針状結晶の密な網目状組織を有する5μm
の層を得た。比抵抗は2・103 Ωcmであった。
【0052】例B5:例B1及びB3の被膜を、相対湿
度85%、85℃で600時間保持し、4点法で抵抗を
測定した。抵抗値は実質的に変化しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルンスト ミンダー スイス国 4450 ジスザッハ ベルンハル ツマットヴェーク 1 (72)発明者 カール ダブリュ マイエル スイス国 4125 リーエン シュタイング ルーベンヴェーク 224 (72)発明者 ベルント クリンゲルト ドイツ国 7854 インツリンゲン シュロ ス−シュトラーセ 17 シー

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 (式中、xは−0.1から+0.2までの値を有する)
    で示される組成を有することを特徴とするラジカルカチ
    オン塩。
  2. 【請求項2】 式Iのxの値が−0.05から+0.1
    5である、請求項1記載のラジカルカチオン塩。
  3. 【請求項3】 式Iのxの値が−0.05から+0.1
    である、請求項1記載のラジカルカチオン塩。
  4. 【請求項4】 式Iのxの値が−0.05から+0.0
    5である、請求項1記載のラジカルカチオン塩。
  5. 【請求項5】 式Iのxの値が−0.02である、請求
    項1記載のラジカルカチオン塩。
  6. 【請求項6】 無水CuCl2 、CuCl2 アコ錯体又
    はCuCl2 溶媒錯体を、有機溶媒中でテトラチオテト
    ラセンと反応させることよりなる、式Iのラジカルカチ
    オン塩の製造方法。
  7. 【請求項7】 無水CuCl2 、CuCl2 アコ錯体又
    はCuCl2 溶媒錯体をテトラチオテトラセン1モルあ
    たり0.3から0.8モルの量で使用する、請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 無水CuCl2 、CuCl2 アコ錯体又
    はCuCl2 溶媒錯体をテトラチオテトラセン1モルあ
    たり0.35から0.6モルの量で使用する、請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 CuCl2 の溶媒錯体が、酸素、硫黄、
    リン及び窒素からなる群から選択されるヘテロ原子を有
    する溶媒を含有する、請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 高温で実施される、請求項6記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 温度が30から300℃の範囲内であ
    る、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 a)熱硬化性、熱可塑性又は構造的に
    架橋したポリマー及びb)ポリマーマトリックス中の針
    状晶の網目状組織の形態の式Iのラジカルカチオン塩を
    含有する組成物。
  13. 【請求項13】 ラジカルカチオン塩を、該組成物を基
    準として0.01から30重量%の量で含有する、請求
    項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン
    類、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
    ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリレート類、ポリ
    メタクリレート類、ポリアミド類、ポリエステル類、ポ
    リカーボネート類、芳香族ポリスルホン類、芳香族ポリ
    エーテル類、芳香族ポリエーテルスルホン類、ポリイミ
    ド類及びポリビニルカルバゾールからなる群から選択さ
    れる、請求項12記載の組成物。
  15. 【請求項15】 熱硬化性ポリマーがエポキシ樹脂であ
    る、請求項12記載の組成物。
  16. 【請求項16】 成形品、フィルム、薄板、繊維又は基
    材の少なくとも一つの表面上の被膜に成形される、請求
    項12記載の組成物。
  17. 【請求項17】 被膜の層の厚さが0.01から5,0
    00μm である、請求項16記載の組成物。
  18. 【請求項18】 被膜の層の厚さが0.1から1,00
    0μm である、請求項16記載の組成物。
  19. 【請求項19】 式Iのxの値が−0.05から+0.
    15である、請求項12記載の組成物。
  20. 【請求項20】 式Iのxの値が−0.05から+0.
    1である、請求項12記載の組成物。
  21. 【請求項21】 式Iのxの値が−0.05から+0.
    05である、請求項12記載の組成物。
  22. 【請求項22】 式Iのxの値が−0.02である、請
    求項12記載の組成物。
  23. 【請求項23】 構成要素の静電遮へいのための静電防
    止処理成形パーツ又は静電防止処理成形品としての、請
    求項12に記載した組成物の用途。
  24. 【請求項24】 導電体としての、請求項12に記載し
    た組成物の用途。
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