JPH05194588A - N−(5−オキソ(又はチオキソ)−l−プロリル)−l−システイン、その誘導体、これらの化合物の製造法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents

N−(5−オキソ(又はチオキソ)−l−プロリル)−l−システイン、その誘導体、これらの化合物の製造法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物

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JPH05194588A
JPH05194588A JP4160044A JP16004492A JPH05194588A JP H05194588 A JPH05194588 A JP H05194588A JP 4160044 A JP4160044 A JP 4160044A JP 16004492 A JP16004492 A JP 16004492A JP H05194588 A JPH05194588 A JP H05194588A
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cysteine
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Stefano Poli
ステファーノ・ポリ
Germano Coppi
ジェルマーノ・コッピ
Giovanni Signorelli
ジョヴァンニ・シニョレーリ
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Poli Industria Chimica SpA
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POLI IND CHIM SpA
Poli Industria Chimica SpA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式の化合物、これらの化合物を製造する
方法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物。 〔式中、XはOまたはS、RはH、アルキル、アリー
ル、アリールアルキルなど、RはH、アルキル、アル
コキシカルボニルアルキル、アロイルなどを示す〕 【効果】 上記化合物は粘液溶解−去痰活性、抗酸化
(ラジカルスカベンジャー)活性、抗炎症活性、抗エラ
スターゼ活性、抗気腫活性、免疫刺激活性、鎮痛活性お
よび肝臓保護活性を有し、呼吸系の疾患及び肝疾患の治
療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は呼吸系の疾患および肝疾
患の治療に有用なN−(5−オキソ(又はチオキソ)−
L−プロリル)−L−システイン誘導体に関する。
【課題を解決するための手段】
【0002】本発明は、一般式(I)
【0003】
【化4】
【0004】[式中、XはOまたはSであり、Rは、
H、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C6 アルキル、C
6 〜C10アリール、(C6 〜C10)アリール(C1 〜C
6)アルキルまたは(C1 〜C4)ジアルキルアミノ(C1
〜C10)アルキルであり、R1 は、H、直鎖状もしくは
分枝鎖状のC1 〜C6 アルキル、(C1 〜C6)アルコキ
シカルボニル(C1 〜C8)アルキル、C6 〜C10アロイ
ル、(C6 〜C10)アリール(C1 〜C6)アルカノイル
またはS、N、Oのような1個もしくは2個以上の異種
原子を有するC5 〜C11ヘテロシクロカルボニルであ
り、さらに、R1 は、式(I)と等しい残基が結合した
Sを表し、ジスルフィドを与えるものであってもよい。
但し、XがOである場合は、RおよびR1 は同時にHで
あることはできない]の化合物に関するものである。
【0005】式(I)の化合物において、XがOである
場合は、Rは、好ましくはメチル、エチル、ベンジル、
ジエチルアミノエチルであり、そしてR1 は、好ましく
はメチル、メトキシカルボニルメチル、2−テノイルお
よび3−テノイルである。これに対して、XがSである
場合は、RおよびR1 は、上述した好ましい意義のほか
に、水素であってもよい。特に好ましい化合物は、Xが
Sであり、RおよびR1 が同時にHである化合物であ
る。
【0006】本発明はまた、単一のエナンチオマーおよ
びジアステレオマーおよびこれらの混合物に関するもの
である。
【0007】Rが水素である場合は、本発明はまた、医
薬的に許容し得る塩基と式(I)の化合物との塩に関す
るものである。
【0008】Xが酸素であり、RおよびR1 が同時に水
素である式(I)の化合物、すなわち、N−(5−オキ
ソ−L−プロリル)−L−システイン[この化合物の製
法は文献(Inoune Chozo; Yamada Tsuyoshi −特開昭5
4−19966)に記載されている]が、抗白内障発生
活性を有することは知られている[Benanti. G., Rizza
V.,EP-A-332,946]。これに対して式(I)の化合物の
薬理学的性質、すなわち、粘液溶解−去痰活性、抗酸化
(ラジカルスカベンジャー)活性、抗炎症活性、抗エラ
スターゼ活性、抗気腫活性、免疫刺激活性、鎮痛活性、
肝臓保護活性は、これまで知られていない。したがっ
て、本発明は、また呼吸系の疾患の治療に有用な医薬を
製造するために、または肝臓保護剤としてN−(5−オ
キソ−L−プロリル)−L−システインを使用すること
に関するものである。
【0009】本発明の化合物は、一般に、ペプチド合成
およびエステル、チオエステルまたはアミドの合成に対
して使用されている普通のスキームにしたがって製造す
ることができる。一般的な見地から、式(I)の化合物
の製造は、式(II)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、Xは上述した通りであり、そして
2 はヒドロキシ、ハロゲンまたはC1 〜C3 アルコキ
シである)の化合物を、式(III)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R´、R1 ´は、水素を除く上述
した意義を有す)の化合物と反応させ、そして必要に応
じて、エステル基の加水分解反応を行ってR=Hである
式(I)の化合物を得、ジスルフィド基の還元反応を行
ってR1 =Hである式(I)の化合物を得、−SH基の
アルキル化およびアシル化反応を行い、加硫試薬によっ
てX=OをX=Sに変換することからなる。
【0014】特に、無水の溶剤中において、そして酸ク
ロライドを使用する場合は、適当な有機または無機塩基
のような酸結合剤の存在下において、5−オキソ−L−
プロリンまたはその反応性誘導体(酸クロライド、無水
物、イミダゾリド)をL−シスチンジメチルエステルと
反応させる。このようにする代りに、ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどのよう
な非プロトン性溶剤中におけるジシクロヘキシルカルボ
ジイミドのような縮合剤または反応性エステルを使用す
ることができる。N,N´−ビス(5−オキソ−L−プ
ロリル)−L−シスチンジメチルエステルを、水性酢酸
中において亜鉛で還元し、N−(5−オキソ−L−プロ
リル)−L−システインメチルエステルを得る。
【0015】N−(5−オキソ−L−プロリル)−L−
システインメチルエステルを、スルフヒドリル基におい
てアルキル化またはアシル化し、次にそれを、文献[To
rbenP. Anderson等、Liebigs Ann. Chem., 269 〜279(1
986) ]においてすでに知られている操作にしたがって
ラウエソン(Lawesson)試薬による加硫により、一般式
(I)(XはSであり、そしてRおよびR1 はHとは異
なる基である)の5−チオキソ同族体に変換する。
【0016】ラウエソン試薬によるN−(5−オキソ−
L−プロリル)−L−システインメチルエステルの加硫
および次の水溶液中における水酸化ナトリウム2当量に
よるアルカリ加水分解によって、N−(5−オキソ−L
−プロリル)−L−システインが得られる。
【0017】このようにする代りに、5−オキソ−L−
プロリンおよび5−チオキソ−L−プロリン反応性エス
テルを、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テト
ラヒドロフランなどのような非プロトン性溶剤中におい
て、S−エチルカルバモイル−L−システイン[S. Gut
tmann, Helv. Chim. Acta.,49, 83 〜95(1966)] または
そのアルキルエステルと反応させ、そして得られた生成
物を、普通の方法(メタノール中の1N 水酸化ナトリウ
ムまたは1N ナトリウムメトキシド)により硫黄原子に
おいて脱保護して、N−(5−オキソ[または5−チオ
キソ]−L−プロリル)−L−システイン(I:X=O
またはS、R=R1 =H)を得ることができる。
【0018】式(I)の化合物は、重要な薬理学的性質
を有す。特にこれらの化合物は、非常に低い毒性ととも
に、顕著な粘液溶解−去痰活性、抗酸化(ラジカルスカ
ベンジャー)活性、抗炎症活性、抗エラスターゼ活性、
抗気腫活性、免疫刺激活性、鎮痛活性、肝臓保護活性を
有している。
【0019】より明確には、呼吸液からのフェノールレ
ッドの除去の試験[G. CoppiおよびM.T. Gatti. Il Far
maco Ed. Prat., 4, 541(1989)] において、試験化合物
は、対照と比較して、N−アセチル−L−システインの
色素分泌の増加より高い色素分泌の増加を示す。
【0020】
【表1】
【0021】抗酸化(ラジカルスカベンジャー)活性
は、試験管内試験においてDPPH(α,α−ジフェニ
ル−β−ピクリルヒドラジル)により、および生体内試
験においてパラセタモールを使用して試験した。種々な
濃度の試験化合物を使用して、DPPHによる活性を試
験した[K. Kato 等、J. Med. Chem., 31, 793(198
8)]。
【0022】本発明の化合物は、公知の比較対照化合物
の抗酸化活性と同様な抗酸化活性を示した(表2)。
【0023】
【表2】
【0024】生体内抗酸化(ラジカルスカベンジャー)
活性は、パラセタモール急性毒性に対する保護試験によ
り証明される。体重25〜30g の雄のCrl:CD−
1(ICR)BRマウスを、投与直前に、20%DMF
水溶液に溶解したパラセタモール1,000mg/kg(1ml
/kg)で腹腔内を処理する。試験化合物は、パラセタモー
ル処理の30分前および5時間後に経口的に投与する。
死亡率をその後の6日後に観察した。
【0025】本発明の化合物は、N−アセチル−L−シ
ステインの抗酸化活性度と同等、またはより高い抗酸化
活性を有す(表3)。
【0026】
【表3】
【0027】本発明の化合物は、50〜100mg/kg経
口投与の用量において、ラットのカラゲニン誘導胸膜炎
に対して抗炎症活性を示す[M.MysakaおよびT.Mikami,E
urop.J.Pharmacol.,77,229(1982)] 。慘出物量、総白血
球数および総蛋白の抑制は、対照群に対して40%〜6
0%に広がっていた。これらの抑制率は同用量でのアセ
チルサリチル酸の抑制率よりも好ましいものであった。
【0028】本発明の化合物は、10-4〜10-5M の濃
度において、豚の膵臓エラスターゼに対して抗エラスタ
ーゼ活性[M. Luisetti 等、Bioch. Bioph. Res. Commu
n.,165, 568(1989)] を示す。種々な化合物の阻害は3
0%〜70%に変化する。
【0029】本発明の化合物はまた、ハムスターにおい
て興味ある抗気腫活性[P.J. Stone等、Amer. Rev. Res
pir. Dis., 124, 56(1981)]を示す。膵臓エラスターゼ
誘発気腫は、μm で平均線インターセプト(M.L.
I.)を評価することにより外形測定的に測定する[J.
Kleinerman 等、Amer. Rev. Respir. Dis., 121, 381,
1980]。化合物は、0.25mM/kg 経口投与の用量にお
ける4週の処理後に、32.3〜43.6%で、そして
統計的に有意な方法でエラスターゼ−誘発気腫のM.
L.I.増加を減少する。
【0030】式(I)の化合物はまた、免疫刺激活性を
有す。この活性度は、プレドニソロン−免疫抑制マウス
のマクロファージにおけるスーパーオキシド陰イオン生
成を評価することにより測定される[N.P. Cumming, M.
J. Pabst. I. Exp. Med., 152, 1659(1980)]。プレドニ
ソロンによる処理は、免疫抑制を誘発し、これは、スー
パーオキシド陰イオンの低い生成により証明される。本
発明の化合物による随伴処理は、マクロファージを刺激
して非免疫抑制の動物の値と同様な値までO2を生成す
る。
【0031】本発明の化合物は、50〜100mg/kg経
口投与の用量において、マウスのフェニルキノンみもだ
え反応に対して鎮痛活性を示す[E.A,Siegmund等,Proc.
Soc.Exp.Biol.Med.,95,729(1957)] 。この抑制は、対照
群に対して40%〜80%に広がっており、その抑制率
は同用量でのアセチルサリチル酸の抑制率よりも好まし
いものであった。
【0032】肝臓保護活性は、ラットにおけるCCl4
中毒試験[C. Ferreyra 等、Toxic.Appl. Pharmacol.,
27, 558(1974)] により評価される。式(I)の化合物
は、N−アセチルシステインよりも有意に高い方法で血
清GPTおよびGOTを減少する。この場合において、
両者の化合物は何れも0.25mM/kg(i.p)の投与量で投
与して試験を実施した。
【0033】本発明の化合物は、非常に低い急性毒性を
有す。ラットにおける経口投与によるLD50は、すべて
>2,000mg/kg である。
【0034】本発明の化合物ならびにその医薬的に許容
し得る塩は、その薬理学的性質および低毒性のために、
呼吸系の疾患を治療するのに有用な医薬を製造するため
の活性成分として、または肝臓保護剤として使用するこ
とができる。
【0035】本発明の他の目的は、バイアル、経口用懸
濁液、カプセル、錠剤、香粉および坐剤などの形態で、
エアゾール、非経口的、経口的および直腸投与に対して
使用される、活性成分として式Iの化合物(またはその
エナンチオマーおよび(または)ジアステレオマーおよ
び(または)その混合物)またはその医薬的に許容し得
る塩を含有する医薬組成物を提供せんとするものであ
る。
【0036】本発明による医薬処方の例は、次の通りで
ある。 − 活性成分25〜250mgを含有するバイアル − 1投与量に対して活性成分50〜500mgを含有す
るシロップ − 活性成分50〜500mgを含有する硬質ゼラチンカ
プセルまたはシエーラー(Scherer)カプセル − 適当な賦形剤に活性成分50〜500mgを含有する
香粉 − 乳児および小児の使用に対する、および成人に対す
る適当な担体中に活性成分100〜1,000mgを含有
する坐剤。
【0037】呼吸系の疾患(特に気腫、ぜん息、慢性気
管支炎、気管気管支炎など)および肝疾患(急性、感染
性および慢性肝炎、肝脂肪症など)の治療における1日
当りの投与量は、活性成分50〜2,000mgの間に変
化される。
【0038】
【実施例】以下の例は、式(I)の化合物の若干の化合
物の製造を説明する。
【0039】例1 N,N´−ビス−(5−オキソ−L−プロリル)−L−
シスチンジメチルエステル(Ia) トリエチルアミン56ml(0.4モル)を、0℃、撹拌
下で、ジメチルホルムアミド200ml中のL−シスチン
ジメチルエステル2塩酸68.2g(0.2モル)の溶液
に滴下する。反応混合物を10分撹拌し、それからトリ
エチルアミン塩酸塩をろ去し、若干の冷却したジメチル
ホルムアミドで洗浄する。得られた溶液を、0℃および
撹拌下で、ジメチルホルムアミド200ml中の5−オキ
ソ−L−プロリン51.6g(0.4モル)の溶液に徐々
に加える。最後に、ジシクロヘキシルカルボジイミド8
2.4g(0.4モル)を加え、そして撹拌を0℃で1時
間続ける。その後、混合物を室温に加温し、そして16
時間後に、ジシクロヘキシル尿素をろ去し、冷却したジ
メチルホルムアミドで洗浄する。溶液を、40℃/0.
1mmの真空下で、ジメチルホルムアミドが完全に除去さ
れるまで蒸発し、そして油状残留物をメタノール250
ml中に加温溶解する。0℃に冷却して生成物を析出さ
せ、そしてそれをろ過し、次に冷却したメタノールで洗
浄する。50℃真空下で乾燥した後、生成物83g(8
4.7%)を得る。融点160〜162℃。 C1826482(490.56)に対する元素分析値 計算値(%):C44.07 H5.34 N11.42 S13.07 実測値(%):C44.66 H5.44 N11.61 S13.17 [α]D 22=−157.66°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 2.00-2.
20および2.30-2.60 (m, 4H, CH2-CH2); 3.00および 3.3
0 (ABX syst.: AB部分, 2H, CH 2S-; J = 8.5;5.8; 14.5
Hz); 3.72 (s, 3H, OCH3); 4.35 (dd, 1H, CH-CO-NH;
J = 8.7; 4.8Hz); 4.80 (ABX syst.: X 部分, 1H, CH-C
OOCH3).13 C NMR (50 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 28.0 お
よび 32.0 (CH2-CH2);41.0 (-CH2S-); 54.5 (-CH-COOCH
3); 56.0 (OCH3); 59.6 (-CH-); 174.5 (COOCH3); 178.
0 (CH-CO-NH); 185.0 (CH2 CO-NH).
【0040】例2 N,N´−ビス−(5−オキソ−L−プロリル)シスチ
ン(Ib) 1N 水酸化ナトリウム33mlを、20℃のH2 O 45
ml中の化合物(Ia)7.35g(0.015モル)の溶
液に徐々に加える。反応混合物を30分撹拌し、新しく
再生したアンバーライトIR120(H+)樹脂40mlを
これに加え、そして撹拌をさらに30分続ける。この樹
脂をろ過し、水で十分に洗浄する。この水溶液を、一定
の重量の残留物になるまで40℃で真空蒸発し、それか
ら、これをメタノール50mlにとり、完全に溶解するま
で加熱する。溶液を若干の時間0℃において放置して結
晶を得、この結晶をろ過し、次に50℃で真空乾燥して
生成物4.2g(60.6%)を得る。融点191〜19
3℃。 C1622482(462.51)に対する元素分析値 計算値(%):C41.55 H4.79 N12.11 S13.86 実測値(%):C41.78 H4.86 N12.15 S13.80 [α]D 22=−165.5°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.8
4-2.49 (2つの m, それぞれ 1H および 3H, CH2-CH2);
2.91-3.23 (8本の線 2H, CH2-S; J = 14.0;10.0; 5.5
Hz); 4.05 (dd, 1H, CH-CO-NH; J = 8.0; 4.0 Hz); 4.
46-4.57 (8本の線, 1H, CH-COOH); 7.84 (s, 1H, NH e
xch.); 8.43 (d, 1H, NH, J = 8.0 Hz); 13.0-13.10 (b
r. s, 1H, COOH).13 C NMR (50 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 28.21
(CH2-CH2-CH); 32.18 (CO-CH2); 41.31 (CH2S); 54.65
(CH-COOH); 59.87 (CH-CO); 176.35 (-COOH); 177.97
(CH-CO-NH); 185.23 (CH2-CO-NH).
【0041】例3 N−(5−オキソ−L−プロリル)−L−システインメ
チルエステル(Ic) 酢酸/水(1:1)100ml中の化合物(Ia)9.8
g(0.02モル)の溶液を、50℃に加熱し、それか
ら、亜鉛粉末2g をこれに加え、この温度を90分保持
する。反応混合物を室温に冷却し、そして過剰の亜鉛を
ろ去する。ろ過した溶液を真空下で蒸発乾固し、残留物
を水100mlに溶解し、そして溶液を撹拌下で、新しく
再生したアンバーライドIR120(H+)40mlで30
分処理する。この樹脂をろ去し、H2 Oで十分に洗浄す
る。この水溶液を、40℃の浴上で0.1mmの真空下
で、一定重量の固体の残留物になるまで蒸発する。残留
物を、最小量のジメトキシエタンに加温溶解し、そして
得られた溶液を0℃で若干の時間結晶化させ、それか
ら、それをろ過し、次に乾燥して生成物7.8g(79.
2%)を得る。融点114〜116℃。 C91424 S(246.27)に対する元素分析値 計算値(%):C44.21 H5.73 N11.37 S13.01 実測値(%):C44.11 H5.78 N11.33 S12.89 [α]D 22=−26.87°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 2.00-2.
14および 2.30-2.60 (m, 4H, CH2-CH2); 2.95 (ABX sys
t.: AB部分, 2H, CH2 SH; J = 13.5; 7.0; 5.0Hz); 3.7
0 (s, 3H, OCH3); 4.35 (dd, 1H, CH-CO-NH; J = 8.9;
5.3 Hz); 4.64(ABX syst.: X部分, 1H, CH-COOCH3).13 C NMR (50 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 27.6 お
よび 28.0 (CH2-CH2);32.0 (CH2SH); 56.0 (-CH-COOC
H3); 58.0 (-OCH3); 60.0 (-CH-); 174.5 (-COOCH3); 1
78.0 (-CH-CO-NH); 185.0 (CH2-CO-NH).
【0042】例4 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−L−システイン
メチルエステル(Id) ジメトキシエタン300ml中の化合物(Ic)24.6
g(0.1モル)の懸濁液を、ラウエソン試薬20.2g
(0.05モル)に加え、そしてそれを室温で3時間撹
拌する。ジメトキシエタンを低温度(最高30℃)で真
空下で蒸発してピッチ様の残留物を得、この残留物をメ
タノール100mlに加温溶解する。0℃に冷却して、ラ
ウエソン試薬の微量の分解生成物を含有する生成物の第
1の量、12.6g を析出させる。結晶化母液を、真空
下で蒸発して出発容量の1/2となし、そして0℃で一
夜結晶化させて生成物の第2の量、3.6g を得る。こ
の生成物は、第1の生成物より僅かに純度が低い。この
2つの量を合し(16.2g)、そしてH2 O 200ml
から再結晶する。
【0043】5℃に冷却し、ろ過しそして40℃で真空
乾燥することにより、生成物12.85g(49%)を得
る。融点177〜178℃ C914232(262.33)に対する元素分析値 計算値(%):C41.22 H5.38 N10.67 S24.44 実測値(%):C41.05 H5.38 N10.59 S24.22 [α]D 22=−12.33°(メタノール中c=0.8
6%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.9
0-2.10および 2.30-2.50 (2m, 4H, CH2-CH2); 2.65 (t,
1H, SH); 2.85 (m, 2H, CH2 SH); 3.70 (s, 3H, OCH3);
4.40-4.60 (m, 2H, CH-COおよび CH-COOCH3); 8.65
(d, 1H, CO-NH exch.); 10.30 (s, 1H, CS-NH exch.).13 C NMR (50 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 25.
6 および 28.2 (CH2-CH2); 43.0 (CH2-SH); 52.5 (CH-C
OOCH3); 55.0 (OCH3); 63.2 (CH-CO); 170.6 (COOH3);
171.0 (CH-CO); 205.5 (C=S).
【0044】例5 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−L−システイン
(Ie) 化合物(Id)6.55g(0.025モル)を、1N 水
酸化ナトリウム50mlに溶解し、そして混合物を、密閉
容器中で窒素下で、室温で24時間放置する。この溶液
を、相当する量の37%塩酸(4.2ml)で中和し、そ
れからそれを0℃に冷却して生成物の第1の量(4.7
5g)を析出させる。母液を真空下で出発容量の1/3に
濃縮し、そして0℃で一夜後、生成物の第2の量(0.
7g)を得る。この生成物は、第1の生成物と定性的に等
しい。2つの量を合し(5.45g)、そしてエタノール
25mlから再結晶する。0℃で若干の時間冷却した後、
混合物をろ過し、そして60℃/0.1mmで乾燥して生
成物4.6g(74.2%)を得る。融点147〜148
℃。 C812232(248.31)に対する元素分析値 計算値(%):C38.69 H4.87 N11.28 S25.82 実測値(%):C38.61 H4.85 N11.25 S25.88 [α]D 22=+14.13°(メタノール中c=0.9
8%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.9
0-2.40 (m, 4H, CH2-CH2); 2.60-3.60 (m, 3H, CH2-S
H); 4.35-4.60 (m, 2H, CH-CO および CH-COOH);8.50
(d, 1H, CO-NH, J = 8 Hz); 10.30 (s, 1H, CS-NH); 1
2.40-13.40 (br. s, 1H, COOH).13 C NMR (50 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 26.
0 および 28.0 (CH2-CH2); 43.0 (CH2SH); 54.5 (CH-CO
OH); 63.5 (CH); 171.0 および172.0 (COOH およびCO-
N); 205.0 (C=S).
【0045】例6 N−(5−オキソ−L−プロリル)−L−S−メチル−
システインメチルエステル(If) メタノール15ml中の金属ナトリウム0.46g の溶液
を、5〜10℃のメタノール40ml中の化合物(Ic)
4.92g(0.02モル)の懸濁液に徐々に加える。反
応混合物を、生成物が完全に溶解するまで撹拌する。温
度を−10℃に低下させ、そしてメタノール15ml中の
ヨウ化メチル2.42g(0.02モル)の溶液を非常に
徐々に加える。撹拌を30分続け、それからメタノール
を真空下で蒸発する。油状残留物をH2 O 40mlに溶
解し、そしてこの水溶液を塩化メチレンで反復抽出す
る。合した有機抽出液を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、
それから一定の重量の油状残留物が得られるまで塩化メ
チレンを蒸発し、この残留物をアセトン20mlに溶解
し、そしてこの溶液をエチルエーテルで希釈して結晶化
させる。低温度で若干の時間放置した後、結晶をろ過
し、40℃で真空下で乾燥して生成物3.91g(75.
3%)を得る。融点83〜85℃。 C101624 S(260.31)に対する元素分析値 計算値(%):C46.14 H6.20 N10.76 S12.31 実測値(%):C46.03 H6.18 N10.77 S12.31 [α]D 22=−58.2°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.8
4-2.36 (2つの m, それぞれ 1H および3H, CH2CH2);
2.08 (s, 3H, SCH3); 2.73-2.95 (8本の線, 2H, CH2S,
J = 14.0; 10.0; 5.0 Hz); 3.67 (s, 3H, OCH3); 4.08
(dd, 1H, CH-CO-NH, J = 8.0; 4.0 Hz); 4.45-4.56
(8本の線, 1H, CH-COOCH3); 7.87 (s, 1H,NH exch.);
8.50 (d, 1H, NH, J = 8.0 Hz).13 C NMR (50 MHz, D2O, δ= TMS からの ppm): 18.0 (S
CH3); 28.0 (CH2-CH2-CH); 32.0 (CO-CH2); 37.6 (CH
2S); 55.0 (CH-COOCH3); 56.0 (OCH3); 60.0 (CHCO); 1
75.4 (COOCH3); 178.0 (CH-CO-NH); 185.0 (CH2-CO-N
H).
【0046】例7 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−L−S−メチル
−システインメチルエステル(Ig) 化合物(If)3.9g(0.015モル)を、ジメトキ
シエタン50mlに溶解し、ラウエソン試薬3.03g
(0.0075モル)を加え、そして反応混合物を3時
間撹拌する。ジメトキシエタンを完全に蒸発し、そして
固体の残留物を最小量のエタノールから結晶化させる。
このエタノール溶液を冷却し、ろ過し、次に乾燥して生
成物3.31g(80%)を得る。融点163〜164
℃。 C1016232(276.37)に対する元素分析値 計算値(%):C43.45 H5.83 N10.13 S23.20 実測値(%):C43.29 H5.81 N10.09 S23.20 [α]D 20=−46.8°(メタノール中c=1%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.9
0-2.95 (3つの m, それぞれ 1H, 1H および4H, CH2-CH
2 およびCH2S); 2.09 (s, 3H, S-CH3); 3.67 (s, 3H, O
CH3); 4.42-4.55 (m, 2H, CH-CO およびCH-COOCH3); 8.
67 (d, 1H, CO-NH exch., J = 8.0 Hz); 10.31 (s, 1H,
CS-NH exch.).13 C NMR (50 MHz, CDCl3, δ= TMS からの ppm): 16.44
(SCH3); 28.85 (CH2-CH2-CH); 36.83 (CS-CH2); 43.15
(CH2S); 51.85 (CH-COOCH3); 54.46 (OCH3);64.66 (CH
-CO); 171.02 (COOCH3); 171.75 (CH-CO-NH); 208.52
(C=S).
【0047】例8 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−L−S−メチル
−システイン(Ih) 化合物(Ig)5.52g(0.02モル)を、1N 水酸
化ナトリウム40mlに溶解し、そして室温で1時間放置
する。反応溶液をH2 Oで希釈し、そして撹拌下におい
て新しく再生したアンバーライトIR120(H+)50
mlで30分処理する。この樹脂をろ去し、水で洗浄す
る。この水溶液を真空下で濃縮して小容量とし、若干の
時間0℃に冷却し、そして生成物を結晶化させ、ろ過
し、次に乾燥して生成物3.98g(76%)を得る。融
点158〜160℃。 C914232(262.33)に対する元素分析値 計算値(%):C41.20 H5.38 N10.68 S24.44 実測値(%):C40.98 H5.34 N10.70 S24.50 [α]D 20=−35.9°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.9
1-2.95 (3つの m, それぞれ 1H, 1H および4H, CH2-CH
2 およびCH2S); 2.10 (s, 3H, SCH3); 4.37-4.48 (m, 2
H, CH-COおよび CH-COOH); 8.50 (d, 1H, CO-NH exch.,
J = 8.0 Hz);10.31 (s, 1H, CS-NH exch.).13 C NMR (50 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 15.
63 (SCH3); 27.80 (CH2-CH 2-CH); 35.20 (CS-CH2); 43.
09 (CH2-S); 52.12 (CH-COOH); 63.25 (CH-CO); 170.92
(-COOH); 172.07 (CO-NH); 205.51 (C=S).
【0048】例9 N−(5−オキソ−L−プロリル)−L−S−(2−テ
ノイル)−システインメチルエステル(Ii) トリエチルアミン1.4ml(0.01モル)を、ジメチ
ルホルムアミド20ml中の化合物(Ic)2.46g
(0.01モル)の溶液に加え、そして混合物を0℃に
冷却し、それから、それをアセトン10ml中のチオフェ
ン−2−カルボニルクロライド1.51g(0.01モ
ル)の溶液に徐々に加える。
【0049】撹拌を30分続け、それからトリエチルア
ミン塩酸塩をろ去し、アセトンで洗浄する。溶液を真空
下で蒸発して、完全にジメチルホルムアミドを除去し、
そして油状残留物を水にとる。それは水中において急速
に固化する。粗製生成物をろ過し、そして等量の水およ
びメタノールの混合物から結晶化させて生成物3g(8
4.2%)を得る。融点140〜142℃。 C1416252(356.42)に対する元素分析値 計算値(%):C47.17 H4.52 N7.85 S17.99 実測値(%):C47.06 H4.44 N7.79 S18.12 [α]D 20=−14.9°(H2 O中c=1%)1 H NMR (200 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 1.8
5-1.99および2.06-2.36 (3m, 4H, CH2-CH2); 3.28-3.84
(ABX syst.: AB 部分, 2H, CH2S, J = 14.0;8.0; 5.2
Hz); 3.68 (s, 3H, OCH3); 4.05 (dd, 1H, CH-CO-NH);
4.51-4.58 (ABX syst.: X 部分, 1H, CH-COOCH3); 7.
28 (dd, 1H, H4 チオフェン, J = 4.8Hz); 7.85(s, 1H,
NH プロリル, exch.); 7.92 (dd, 1H, H5チオフェン,
J = 4.8; 1, 1 Hz); 8.09 (dd, 1H, H3 チオフェン);
8.61 (d, 1H, CO-NH exch., J =8.0 Hz).13 C NMR (50 MHz, DMSO-d6, δ= TMS からの ppm): 25.
8 (CH2-S); 29.2 および 30.0 (CH2-CH2); 51.8 (CH-CO
OCH3); 52.6 (OCH3); 55.8 (CH-CO-NH); 129 (C4チオフ
ェン); 132.5 (C5チオフェン); 135.2 (C3チオフェン);
140.5 (C2チオフェン); 170.4; 173.0; 178.0および 1
82.5 (4つのCO基).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/02 AED (72)発明者 ジェルマーノ・コッピ イタリア国、ロッツァーノ(ミラノ)、ク ゥイント・デスタンピ、ヴィア・ヴォルタ ーノ、48 (72)発明者 ジョヴァンニ・シニョレーリ イタリア国、ロッツァーノ(ミラノ)、ク ゥイント・デスタンピ、ヴィア・ヴォルタ ーノ、48

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、XはOまたはSであり、 Rは、H、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C6 アルキ
    ル、C6 〜C10アリール、(C6 〜C10)アリール(C
    1 〜C6)アルキルまたは(C1 〜C4)ジアルキルアミノ
    (C1 〜C10)アルキルであり、 R1 は、H、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1 〜C6 アル
    キル、(C1 〜C6)アルコキシカルボニル(C1 〜C8)
    アルキル、C6 〜C10アロイル、(C6 〜C10)アリー
    ル(C1 〜C6)アルカノイルまたはS、N、Oのような
    1個もしくは2個以上の異種原子を有するC5 〜C11
    テロシクロカルボニルであり、あるいは、R1 は、式
    (I)と等しい残基が結合したSを表し、ジスルフィド
    を与えるものであってもよい。但し、XがOである場合
    はRおよびR1 は同時にHであることはできない]の化
    合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマーおよびこ
    れらの混合物およびその医薬的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 Rが水素、メチル、エチル、ベンジルお
    よびジエチルアミノエチルから選択される請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が水素、メチル、メトキシカルボニ
    ルメチル、2−テノイルおよび3−テノイルから選択さ
    れる請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 N−(5−オキソ−L−プロリル)−L
    −システインメチルエステル。
  5. 【請求項5】 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−
    L−システインメチルエステル。
  6. 【請求項6】 N−(5−チオキソ−L−プロリル)−
    L−システイン。
  7. 【請求項7】 式(II) 【化2】 (式中、Xは上述した通りであり、そしてR2 はヒドロ
    キシ、ハロゲンまたはC1 〜C3 アルコキシである)の
    化合物を、式(III) 【化3】 (式中、R´、R1 ´は、水素を除く上述した意義を有
    す)の化合物と反応させ、そして必要に応じて、エステ
    ル基の加水分解反応を行ってR=Hである式(I)の化
    合物を得、ジスルフィドの還元反応を行ってR1 =Hで
    ある式(I)の化合物を得、−SH基のアルキル化およ
    びアシル化反応を行い、加硫試薬によりX=OをX=S
    に変換することを特徴とする式(I)の化合物の製法。
  8. 【請求項8】 加硫試薬がラウエソン試薬である請求項
    7記載の方法。
  9. 【請求項9】 活性成分として請求項1記載の化合物又
    はその医薬的に許容し得る塩を含有する医薬組成物。
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