JPH05202088A - グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 - Google Patents

グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤

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JPH05202088A
JPH05202088A JP41915790A JP41915790A JPH05202088A JP H05202088 A JPH05202088 A JP H05202088A JP 41915790 A JP41915790 A JP 41915790A JP 41915790 A JP41915790 A JP 41915790A JP H05202088 A JPH05202088 A JP H05202088A
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JP
Japan
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compound
formula
give
methylene chloride
glycoside
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JP41915790A
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English (en)
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Sadao Saito
節生 斎藤
Yoichi Nagamura
洋一 長村
Mitsuhiro Miyagaki
充弘 宮垣
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SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(A) 【化1】 (式中、A及びBの一方はβ−D−グルクロノピラノー
スを示し、他方はβ−D−グルコピラノース又はβ−D
−ガラクトピラノースを示す)で表わされるグリコシ
ド、及びこれを有効成分として含有する抗肝炎剤。 【効果】 化合物(A)は、実験肝障害モデルにおい
て、GOT、GPT活性を著しく抑制し、顕著な肝障害
抑制効果を示し、抗肝炎剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕本発明は、新規なグリコシド及び
これを有効成分として含有する抗肝炎剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕天然由
来のサポニンは、種々の薬理学的又は生理学的活性を有
することが知られており、これらの活性の発現にはサポ
ニンのアグリコンの構造のみならず、その分子中の糖の
種類、数、コンホメーション、結合様式などにも依存す
ると予想されている。これらのうち、生薬の甘草から単
離されたグリチルリチンは、抗アレルギー作用、抗炎症
作用を有するため、現在臨床において、肝臓疾患用剤と
して使用されている。しかしながら、このグリチルリチ
ンは、人に大量に投与すると浮腫や高血圧を引き起こす
ことが報告されている(A.Kumagai,Y.Ta
mura,C.Y.Ing,現代東洋医学,12,38
(1981))。従って、このような副作用を軽減した
肝臓疾患用剤が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、後記一般式(I)
で表わされるグリコシドが、優れた抗肝炎作用を有し、
しかも副作用の少ないことを見出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、次の一般式(I) (式中、A及びBの一方はβ−D−グルクロノピラノー
ス(以下、「g1cUA」という)を示し、他方はβ−
D−グルコピラノース(以下、「g1c」という)又は
β−D−ガラクトピラノース(以下、「ga1」とい
う)を示す)で表わされるグリコシド及びこれを有効成
分として含有する抗肝炎剤を提供するものである。本発
明のグリコシドは前記一般式(I)で表わされるもので
あり、式中、A及びBの一方はg1cUAを示すが、特
に末端のBがg1cUAであるのが好ましい。本発明化
合物(I)は、例えば以下に示す2段階グリコシデーシ
ョンの方法により製造することができる。
第1段階グリコシデーション すなわち、化合物(1)を乾燥塩化メチレンに溶解し、
臭化コバルト及びトリメチルシリルシリルクロライドの
存在下、化合物(2)を加えて室温で20時間攪拌する
ことにより、化合物(3)を得ることができる。次い
で、この化合物(3)をNaOMe一MeOHで処理し
て、化合物(4)が得られる。なお、原料の化合物
(1)及び(2)は、公知の方法により製造することが
できる。
化合物(1)を塩化メチレンに溶解し、トリメチルトリ
フルオロメタンスルホネートの存在下、化合物(5)を
加え、50℃で2日間攪拌することにより、化合物
(6)を得ることができる。さらに、これをNaOMe
−MeOHで処理して、化合物(7)が得られる。な
お、原料である化合物(5)は、例えば以下の方法によ
り製造することができる。
すなわち、メチル−2,3,4−トリ−O−アセチル−
α−D−グルクロナトピラノシル−ブロマイド(8)
を、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイドの存在
下、エタノールと反応させ、1,2−オルソエステル
(9)を得る。このオルソエステル(9)を公知の方法
によりアセチル化、次いでベンジル化することにより化
合物(10)が得られる。この化合物(10)を95%
酢酸で処理して化合物(11)とし、次いでこれをアセ
チル化することにより、化合物(5)を得ることができ
る。
第2段階グリコシデーション 1) 第1段階グリコシデーションで得られた化合物
(4)は、化合物(8)とともに乾燥塩化メチレンに溶
解し、これにトリフルオロメタンスルホン酸銀、1,
1,3,3−テトラメチル尿素及び4Åモレキュラーシ
ーブを加え、室温で4時間攪拌することにより、化合物
(13)を得ることができる。
2) 1)と同様にして、以下の化合物を得ることがで
きる。
保護基の脱離反応 第二段階グリコシデーションで得られた化合物(1
3),(15),(17)及び(19)は、NaOMe
−MeOH処理することによりアセチル基を;接触還元
によりベンジル基を;KOH−MeOH処理によりメチ
ル基を脱離し、本発明化合物(I)を得ることができ
る。上記の如くして得られる本発明化合物(I)を抗肝
炎剤として使用する場合、その投与量は患者の体重、年
令、性別、投与方法、体調、病状などにより異なるが、
経口投与の場合は体重1kg当り一日に0.4mg〜2
00mg、非経口投与の場合は体重1kg当り一日に
0.08mg〜40mg程度が適当である。本発明の抗
肝炎剤は、通常の方法で錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル
剤、懸濁剤、注射剤、坐剤などの種々の剤形とすること
ができる。経口用固型製剤を製造するには、化合物
(I)に賦形剤、更に必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、増量剤、被覆剤、糖衣剤な
どを加えた後、常法により錠剤、顆粒剤、散剤、カプセ
ル剤、坐剤等とすることが好ましい。注射剤を調製する
場合は、化合物(I)を注射用蒸留水等の水性担体に溶
解、分散、乳化等することが好ましい。
〔発明の効果〕本発明の化合物(I)は、以下に示す試
験例から明らかな如く、四塩化炭素で誘発される実験肝
障害モデルにおいて、GOT、GPT活性を著しく抑制
し、顕著な肝障害抑制効果を示す。従って、本発明化合
物(I)を有効成分として含有する本発明の抗肝炎剤
は、優れた抗肝炎作用を有し、しかも副作用の少ないも
のである。
〔実施例〕次に、実施例及び試験例を挙げて本発明をさ
らに説明する。
合成例1 化合物(5)の合成: (i)メチル2,3,4−トリ−O−アセチル−α−グ
ルクロナトピラノシルブロマイド(8)100gをγ−
コリジン200mlに溶解し、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロマイド20gと乾燥エタノール14mlを
加え、50℃で24時間攪拌した。ろ過後、ろ液を氷水
500ml中に注ぎ、塩化メチレン300mlで3回抽
出した。抽出液を合わせ、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水
溶液、次いで水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、これをカ
ラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン,5%勾
配)に付し、化合物(9)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:5.86(1H,d,
J=4.8Hz,H−1),5.24(1H,dd,J
=2.9and2.2Hz,H−3),5.15(1
H,ddd,J=7.3,2.2 and 1.1H
z,H−4),4.32(1H,ddd,J=4.8,
2.9,1.1Hz,H−2),4.31(1H,d,
J=7.3Hz,H−5),3.78(3H,s,OC
),3.55(2H,q,J=7.0Hz,−CH
−CH),2.11 and 2.10(each
3H,Ac),1.75(3H,s,CH ),1.
18(3H,t,J=7.0Hz,−CH−C
). EI−MS (%):317(9,M−OCH
CH),3.03(8,M−HOAc),275
(11),257(11),231(5),215(1
5),214(15),197(12),186
(6),173(24),172(15),157(1
5),156(11),155 (100)・Ana
.Ca1cd for C152210:C,4
9.72;H,6.12. Found.C,49.65;H,6.16. (ii) 化合物(9)45gをメタノール300ml
に溶解し、アンモニア飽和メタノール70mlを加え、
この混合液を室温で20時間放置した。アンモニアを吸
気により除去した後、溶液を蒸発させ、残渣38gを得
た。残渣をジメチルホルムアミド100mlに溶解し、
ベンジルブロマイド50mlと酸化銀35gを加え、室
温で20時間攪拌した。反応混合物をメタノール30m
lに加え、さらに2時間攪拌した。この混合物を、けい
そう土を用いてろ過した。ろ液を濃縮して残渣を得、こ
れをカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル
=4:1)に付し、化合物(10)を15.3g(23
%)得た。Anal .Calcd for C3134
C,69.65;H,6.41. Found:C,70.07;H,6.53. (iii)(ii)で得た化合物(10)12gを95
%酢酸200mlに溶解し、この混合液を室温で15分
間放置した。これを氷水50mlに注ぎ、塩化メチレン
50mlで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、
カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン5%勾
配)により精製して、化合物(11)を9.4g(83
%)得た。この生成物は、H−NMRスペクトルにお
いて、アセチル基に起因する一重線ピークを2.02に
示した。
FAB−MS :506(M).Anal .Calcd for C2930
C,68.76;H,5.97. Found:C,68.39;H,6.10. (iV) 化合物(11)6.4gを無水酢酸5mlと
ピリジン5mlに溶解し、室温で一夜放置した。混合物
を濃縮して残渣6.7gを得、カラムクロマトグラフィ
ー(ベンゼン−アセトン、10%勾配)に付し、化合物
(5)を3.3g(48%)得た。 H−NMR(CDCl)δ:7.36−7.21
(15H,aromatic protons),5.
78(1H,d,J=7.3Hz,H−1),5.06
(1H,t,J=7.3Hz,H−2),4.76−
4.40(6H,−CH一×3 on benzyl
groups),4.20(1H,d,J=7.0H
z,H−5),3.95(1H,t,J=7.3Hz,
H−3),3.71(1H,dd,J=7.3 and
7.0Hz,H−4),2.06 and1.95(e
ach 3H,s,Ac). FAB−MS :548(MAnal .Calcd for C3132
C,67.87=H,5.88. Found:C,67.75;H,5.89. 実施例1 (i)化合物(1)3gと化合物(2)5gを乾燥塩化
メチレン10mlに溶解し、無水臭化コバルト2g、ト
リメチルシリルクロライド1.3ml及びモレキュラー
シーブ(4Å)1gを加えた。これを室温で20時間攪
拌した後、混合物を遠心分離して溶液を得た。溶液を炭
酸水素ナトリウム、次いで水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発させ残渣を得、こ
れをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、
10%勾配)に付し、化合物(3)を1.9g(32
%)得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.76,0.80,
0.90,1.11,1.11,1.14,1.33
(each 3H,s,CH),2.02(3H,
s,Ac),2.28(1H,s,H−9),2.75
(1H,broadd,J=12.6Hz,H−1
8),3.02(1H,broad t,J=8.0H
z,H−3),3.48(1H,dd,J=9.9an
d 2.7Hz,H−3′),3.52−3.63(3
H,H−5′,6a′and 6b′),3.69(3
H,s,OCH),3.91(1H,d,J=2.7
Hz,H−4′),4.35(1H,d,J=8.0H
z,H−1′),4.43−4.93(6H,−CH
−×3 on benzyl groups),5.3
8(1H,dd,J=9.9and 8.0Hz,H−
2′),5.65(1H,s,H−12),7.23−
7.36(15H,aromatic proton
s). FAB−MS :981[ M+Na ]・.Ana1 ・Calcd f or C607810:C,75.12;H,8.
20. Found:C, 75.05;H,8.26. (ii)(3)の脱アセチル化 化合物(3)1.7gをメタノール40mlに溶かし、
1.5NNaOMe−MeOH 8mlを加え、20時
間攪拌後、反応混合物を氷水100ml中に注ぎ込み、
塩化メチレン100mlで3回抽出した。抽出液を合わ
せ、飽和炭酸ナトリウム、水の順に洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を
得、これをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセ
トン,5%勾配)に付し、化合物(4)を1.4g(8
2%)得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.80,0.84,
1.02,1.11,1.13,1.15,1.34
(each 3h,s,CH),2.30(1H,
s,H−9),2.76(1H,broad d,J=
10.3Hz,H−18),3.13(1H,dd,J
=8.8and 4.1Hz,H−3),3.43(1
H,dd,J=9.9and 2.9Hz,H−
3′),3.57(3H,m,H−5′,6a′,6b
−),3.69(3H,s,OCH),3.89(1
H,d,J=2.6Hz,H−4′),3.98(1
H,dd,J=9.9and 7.7Hz,H−
2′),4.28(1H,J=7.7Hz,H−
1′),4.40−4.89(6H,−CH−×3
on benzyl grolps),5.66(1
H,s,H−12),7.26−7.37(15H,a
romatic protons).FAB−MS
:939[M+Na]+. Anal .Ca1cd for C5876
C,75.95;H,8.35. Found:C,75.57;H,8.40. (iii)化合物(4)700mg、化合物(8)1
g、トリフルオロメタンスルホン酸銀(以下、「AgO
Tf」700mg、1,1,3,3−テトラメチル尿素
(以下、「TMU」0.5ml及び乾燥塩化メチレン
15mlを混合し、室温で4時間攪拌した。混合物を遠
心分離し、上澄液を氷水50mlに注ぎ、塩化メチレン
50mlで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和炭酸水
素ナトリウム、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
した後、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、これを
カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、5
%勾配)に付し、主生成物を795mg(85%)得
た。次いで、これをHPLC(溶媒:22.5%水−ア
セトン)で精製して、化合物(13)を495mg(5
3%)得た。
FAB−MS:1271[M+K]Anal .Calcd for C719218
C,69.13;H,7.52. Found:C,69.10;H,7.52. (iV)化合物(13)610mgをメタノール20m
lに溶解し、1.5NNaOMe−MeOH4mlを加
え、室温で12時間放置した。この混合物を酢酸で中和
し、蒸発させて残渣を得、これをカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール:塩化メチレン=9:1)で処理し
て、シロップ状の生成物を得た。この生成物を酢酸20
mlに溶解し、10%パラジウムー炭30mgを加え
た。この混合物を水素雰囲気下、室温で20時間攪拌
し、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得た。残渣を5
%水酸化ナトリウムを含む水−エタノール(1:1)
6.5mlに溶解し、2時間還流した。冷却後、混合物
を酢酸で中和し、蒸発させて残渣をカラムクロマトグラ
フィー(CHCl:MeOH:ACOH=65:3
5:10)に付し、次いでHPLC(溶媒;MeOH:
O:AcOH=69.5:35:0.5)で処理す
ることにより、本発明のグリコシド(1)(−般式
(I)中、A=gal、B=glcUA)を125mg
(32%)得た。
FAB−MS :817[M+Na]実施例2 (i)化合物(1)1gと化合物(5)2.2gを乾燥
塩化メチレン20mlに溶解し、トリメチルシリルトリ
フルオロメタンスルホネート0.4mlとモレキュラー
シーブ(4Å)600mgを加えた。これを50℃で2
日間攪拌した後、遠心分離して上澄液を氷水100ml
中に注ぎ、塩化メチレン80mlで3回抽出した。抽出
液を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、水で順次洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を蒸発さ
せ、残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセ
トン、5%勾配)に付し、化合物(6)を320mg
(16%)得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.73,0.80,
0.90,0.91,1.10,1.14,1.35
(each 3H,s,CH),1.93(3H,
s,Ac),2.77(1H,broad d,J=1
0.3Hz,H−18),3.06(1H,dd,J=
8.8and4.1Hz,H−3),3.65(1H,
dd,J=7.5and 7.3Hz,H−3′),
3.72(1H,t,J=7.3Hz,H−4′),
4.00(1H,d,J=7.3Hz,H−5′),
4.53(1H,d,J=7.5Hz,H−1′),
4.35−4.83(6H,−CH−×3 on b
enzyl groups),5.00(1H,t,J
=7.5Hz,H−2′),5.68(1H,s,H−
12),7.22−7.33(15H,aromati
c protons). FAB−MS :995[M+Na]Anal .Calcd for C607611
C,74.05;H,7.87 Found:C,73.89;H,8.01 (ii)化合物(6)200mgをメタノール6mlに
溶解し、1.5N NaOH−MeOH1.1mlを加
え、これを室温で20時間放置した。これをろ過し、ろ
液を氷水20mlに注ぎ、塩化メチレン20mlで3回
抽出した。抽出液を合わせ、水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、こ
れをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、
10%勾配)で精製して、化合物(7)を165mg
(86%)得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.81,0.81,
1.01,1.10,1.11,1.15,1.36
(each s,CH),2.37(1H,s,H−
9),2.77(1H,broad d,J=13.6
Hz,H−18),3.14(1H,t,J=8.4H
z,H−3),3.57−3.65(3H,H−2′,
3′and 4′),3.68(3H,s,OC
),3.96(1H,d,J=8.4Hz,H−
5′),4.43(1H,d,J=7.7Hz,H−
1′),4.61−4.82(6H,−CH−×3
on benzyl groups),5.68(1
H,s,H−12),6.80(1H),7.25−
7.40(14H,aromatic proton
s). FAB−MS :953[M+Na]Anal ,Calcd for C587410
C,74.81;H,8.01 Found:C,74.77;H,8.07. (iii)化合物(7)150mg、化合物(14)3
00mg、AgOTf96mg、TMU0.1ml及び
乾燥塩化メチレン5mlを混合し、室温で8時間攪拌し
た。この混合物を、実施例1(ii)と同様に後処理
し、カラムクロマトグラフィーに付して粗生成物150
mgを得た。次いで、HPLC(溶媒;25%水−アセ
トン)で精製することにより、化合物(15)を100
mg(52%)得た。
FAB−MS:1299[M+K]Anal .Calcd for C729219
C,68.55;H,7.35. Found:C,68.35;H,7.41. (iv)化合物(15)を実施例1(iii)と同様に
処理して、保護基を脱離させ、本発明のグリコシド
(2)(一般式(I)中、A=g1cUA、B=g1
c)を得た(42%)。
FAB−MS :831[M+Na]実施例3 (i)実施例2(ii)で得た化合物(7)260mg
と、化合物(16)350mg、AgOTf190m
g、TMU0.2ml及び乾燥塩化メチレン5mlを混
合し、室温で6時間攪拌した。混合物を実施例1(ii
i)と同様に後処理し、カラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン−酢酸エチル、5%勾配)に付し、粗生成物15
6mgを得た。次いでHPLC(溶媒;25%水−アセ
トン)で精製することにより、化合物(17)を110
mg(57%)得た。
FAB−MS :1299[M+K]Anal .Calcd for C729219
C,68.55;H,7.35. Found:68.09;H,7.45. (ii)化合物(17)を実施例1(iv)と同様に処
理して、保護基を脱離させ、本発明のグリコシド(3)
(一般式(I)中、A=glcUA、B=ga1)を得
た(40%)。
FAB−MS :831[M+Na]実施例4 (i)化合物(18)500mg、化合物(8)2g、
AgOTf800mg、TMU 0.56ml及び乾燥
塩化メチレン10mlを混合し、室温で5時間攪拌し
た。混合物を実施例1(iii)と同様に後処理し、カ
ラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、5%
勾配)に付し、粗生成物380mgを得た。これをHP
LC(溶媒;20%水−アセトン)で精製することによ
り、化合物(19)を260mg(39%)得た。
FAB−MS :1271[M+K]Anal .Calcd for C719218
C,69.13;H,7.52. Found:C,68.89;H,7.58. (ii)化合物(19)を実施例1(iV)と同様に処
理して、保護基を脱離させ、本発明グリコシド(4)
(一般式(I)中、A=g1c、B=g1cUA)を得
た(43%)。
FAB−MS :831[M+Na]試験例 四塩化炭素で肝炎を惹起させたラット肝細胞を、セグレ
ンの方法(Methods in Ce11 Bio
l.,13,29(1976))により単離し、これを
用いてGPT及びGOT活性を測定した。すなわち、試
料として2×10IUの細胞を用い、 6.3×1
−7M、 12.6×10−7Mの第1表に示すグ
リコシドを37℃、1時間インキュベートした反応液を
遠心分離して得た上澄液について、GPT及びGOT活
性を測定した。結果を第1図及び第2図に示す。
第1図はグリコシドを6.3×10−7M用いた時の結
果を示す(図中、白はGPTを、黒はGOTを示す)
が、本発明化合物であるグリコシドNo.3,4,5及
び7は、グリチルリチン(No.9)と同程度又はそれ
以上の肝庇護作用を有していた。これに対し、分子内に
g1cUAを有さないグリコシドNo1,2及び8は、
何らその効果を示さなかった。また、第2図はグリコシ
ドを12.6×10−7M用いた時の結果を示す(図
中、白はGPTを、黒はGOTを示す)が、この場合も
本発明のグリコシドは肝庇護作用を示しており、特に一
般式 (I)中、Bがg1cUA、すなわち末端にg1
cUAを有するグリコシドNo3及び7においては、G
OT活性は第1図の場合と変わらず、GPT活性は約半
分の値に減少し、優れた抗肝炎作用を示した。これに対
し、グリチルリチンは、大量投与すると肝炎を進行させ
ており、副作用を引き起こすことが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、試験例において、グリコシドを6.3×10
−7M用いた時のGPT及びGOT活性を示す図面、第
2図は同様にグリコシドを12.6×10−7M用いた
時のGPT及びGOT活性を示す図面である。
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 グリコシド及びこれを含有す
る抗肝炎剤
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、A及びBの一方はβ−D−グルクロノピラノー
スを示し、他方はβ−D−グルコピラノース又はβ−D
−ガラクトピラノースを示す)で表わされるグリコシ
ド。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なグリコシド及び
これを有効成分として含有する抗肝炎剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】天然由
来のサポニンは、種々の薬理学的又は生理学的活性を有
することが知られており、これらの活性の発現にはサポ
ニンのアグリコンの構造のみならず、その分子中の糖の
種類、数、コンホメーション、結合様式などにも依存す
ると予想されている。
【0003】これらのうち、生薬の甘草から単離された
グリチルリチンは、抗アレルギー作用、抗炎症作用を有
するため、現在臨床において、肝臓疾患用剤として使用
されている。しかしながら、このグリチルリチンは、人
に大量に投与すると浮腫や高血圧を引き起こすことが報
告されている(A.Kumagai,Y.Tamur
a,C.Y.Ing,現代東洋医学,12,38(19
81))。
【0004】従って、このような副作用を軽減した肝臓
疾患用剤が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、後記一般式(A)
で表わされるグリコシドが、優れた抗肝炎作用を有し、
しかも副作用の少ないことを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(A)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、A及びBの一方はβ−D−グルク
ロノピラノース(以下、「glcUA」という)を示
し、他方はβ−D−グルコピラノース(以下、「gl
c」という)又はβ−D−ガラクトピラノース(以下、
「gal」という)を示す)で表わされるグリコシド及
びこれを有効成分として含有する抗肝炎剤を提供するも
のである。
【0009】本発明のグリコシドは前記一般式(A)で
表わされるものであり、式中、A及びBの一方はglc
UAを示すが、特に末端のBがglcUAであるのが好
ましい。本発明化合物(A)は、例えば以下に示す2段
階グリコシデーションの方法により製造することができ
る。
【0010】
【化3】
【0011】すなわち、化合物(1)を乾燥塩化メチレ
ンに溶解し、臭化コバルト及びトリメチルシリルクロラ
イドの存在下、化合物(2)を加えて室温で20時間攪
拌することにより、化合物(3)を得ることができる。
次いで、この化合物(3)をNaOMe−MeOHで処
理して、化合物(4)が得られる。なお、原料の化合物
(1)及び(2)は、公知の方法により製造することが
できる。
【0012】
【化4】
【0013】化合物(1)を塩化メチレンに溶解し、ト
リメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートの存在
下、化合物(5)を加え、50℃で2日間攪拌すること
により、化合物(6)を得ることができる。さらに、こ
れをNaOMe−MeOHで処理して、化合物(7)が
得られる。なお、原料である化合物(5)は、例えば以
下の方法により製造することができる。
【0014】
【化5】
【0015】すなわち、メチル2,3,4−トリ−O−
アセチル−α−D−グルクロナトピラノシルブロマイド
(8)を、テトラーn−ブチルアンモニウムブロマイド
の存在下、エタノールと反応させ、1,2ーオルソエス
テル(9)を得る。このオルソエステル(9)を公知の
方法により脱アセチル化及び脱メチルエステル化後、ベ
ンジル化することにより化合物(10)が得られる。こ
の化合物(10)を95%酢酸で処理して化合物(1
1)とし、次いでこれをアセチル化することにより、化
合物(5)を得ることができる。
【0016】(2)第2段階グリコシデーション 1) 第1段階グリコシデーションで得られた化合物
(4)は、化合物(8)とともに乾燥塩化メチレンに溶
解し、これにトリフルオロメタンスルホン酸銀、1,
1,3,3−テトラメチル尿素及び4Åモレキュラーシ
ーブを加え、室温で4時間攪拌することにより、化合物
(13)を得ることができる。
【0017】
【化6】
【0018】2) 1)と同様にして、以下の化合物を
得ることができる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】(3)保護基の脱離反応 第2段階グリコシデーションで得られた化合物(1
3),(15),(17)及び(19)は、NaOMe
−MeOH処理することによりアセチル基を;接触還元
によりベンジル基を;KOH−MeOH処理によりメチ
ル基を脱離し、本発明化合物(A)を得ることができ
る。
【0023】上記の如くして得られる本発明化合物
(A)を抗肝炎剤として使用する場合、その投与量は患
者の体重、年令、性別、投与方法、体調、病状などによ
り異なるが、経口投与の場合は体重1kg当り一日に
0.4mg〜200mg、非経口投与の場合は体重1k
g当り一日に0.08mg〜40mg程度が適当であ
る。
【0024】本発明の抗肝炎剤は、通常の方法で錠剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐剤など
の種々の剤形とすることができる。経口用固型製剤を製
造するには、化合物(A)に賦形剤、更に必要に応じて
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、増量
剤、被覆剤、糖衣剤などを加えた後、常法により錠剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤、坐剤等とすることが好まし
い。注射剤を調製する場合は、化合物(A)を注射用蒸
留水等の水性担体に溶解、分散、乳化等することが好ま
しい。
【0025】
【発明の効果】本発明の化合物(A)は、以下に示す試
験例から明らかな如く、四塩化炭素で誘発される実験肝
障害モデルにおいて、GOT、GPT活性を著しく抑制
し、顕著な肝障害抑制効果を示す。従って、本発明化合
物(A)を有効成分として含有する本発明の抗肝炎剤
は、優れた抗肝炎作用を有し、しかも副作用の少ないも
のである。
【0026】
【実施例】次に、実施例及び試験例を挙げて本発明を更
に説明する。
【0027】合成例1 化合物(5)の合成: (i) メチル2,3,4−トリ−O−アセチル−α−
D−グルクロナトピラノシルブロマイド(8)100g
をγ−コリジン200mlに溶解し、テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムブロマイド20gと乾燥エタノール14
mlを加え、50℃で24時間攪拌した。ろ過後、ろ液
を氷水5ooml中に注ぎ、塩化メチレン300mlで
3回抽出した。抽出液を合わせ、5%塩酸水溶液、飽和
炭酸水溶液、次いで水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、こ
れをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン,
5%勾配)に付し、化合物(9)を50g(55%)得
た。
【0028】H−NMR (CDCl)δ:5.8
6(1H,d,J=4.8Hz,H−1),5.24
(1H,dd,J=2.9and 2.2Hz,H−
3),5.15(1H,ddd,J=7.3,2.2
and 1.1Hz,H−4),4.32(1H,dd
d,J=4.8,2.9 and1.1Hz,H−
2),4.31(1H,d,J=7.3Hz,H−
5),3.78(3H,s,OCH),3.55(2
H,q,J=7.0Hz,−C −CH),2.1
1 and 2.10(each 3H,Ac),1.
75(3H,s,CH),1.18(3H,t,J=
7.0Hz,−CH−C ). EI−(%): 317(9,M−OCH
),303(8,M−OAc),275(1
1), 257(11),231(5),215(1
5),214(15),197(12),186
(6),173(24),172(15),157(1
5),156(11),155(100).Anal .Calcd for C152210
C,49.72;H,6.12. Found:C,49.65;H,6.16.
【0029】(ii) 化合物(9)45gをメタノー
ル300mlに溶解し、アンモニア飽和メタノール70
mlを加え、この混合液を室温で20時間放置した。ア
ンモニアを吸気により除去した後、溶液を蒸発させ、残
渣38gを得た。残渣をジメチルホルムアミド100m
lに溶解し、ベンジルブロマイド50mlと酸化銀35
gを加え、室温で20時間しゃ光攪拌した。反応混合物
をメタノール30mlに加え、更に2時間攪拌した。こ
の混合物を、けいそう土を用いてろ過した。ろ液を濃縮
して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(トル
エン:酢酸エチル=4:1)に付し、化合物(10)を
15.3g(23%)得た。Anal .Calcd for C3134
C,69.65;H,6.41. Found:C,70.07;H,6.53.
【0030】(iii)(ii)で得た化合物(10)
12gを95%酢酸200mlに溶解し、この混合液を
室温で15分間放置した。これを氷水50mlに注ぎ、
塩化メチレン50mlで3回抽出した。抽出液を合わ
せ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発さ
せて残渣を得、カラムクロマトクラフィー(ベンゼン−
アセトン,5%勾配)により精製して、化合物(11)
を9.4g(83%)得た。この生成物は、H−NM
Rスペクトルにおいて、アセチル基に起因する一重線ピ
ークを2.02に示した。 FAB−MS :506(M).Anal .Calcd for C2930
C,68.76;H,5.97. Found:C,68.39;H,6.10.
【0031】(iv)化合物(11)6.4gを無水酢
酸5mlとピリジン5mlに溶解し、室温で一夜放置し
た。混合物を濃縮して残渣6.7gを得、カラムクロマ
トグラフィー(ベンゼン−アセトン,10%勾配)に付
し、化合物(5)を3.3g(48%)得た。
【0032】H−NMR(CDCl)δ:7.36
−7.21(15H,aromatic proton
s),5.78(1H,d,J=7.3Hz,H−
1),5.06(1H,t,J=7.3Hz,H−
2),4.76−4.40(6H,−CH−×3 o
nbenzyl groups),4.20(1H,
d,J=7.OHz,H−5),3.95(1H,t,
J=7.3Hz,H−3),3.71(1H,dd,J
=7.3 and 7.0Hz,H−4),2.06
and 1.95(each 3H,s,Ac). FAB−MS :548(M).Anal .Calcd for C3132
C,67.87;H,5.883 Found:C,67.75;H,5.89.
【0033】実施例1 (i) 化合物(1)3gと化合物(2)5gを乾燥塩
化メチレン10mlに溶解し、無水臭化コバルト2g、
トリメチルシリルクロライド1.3ml及びモレキュラ
ーシーブ(4Å)1gを加えた。これを室温で20時間
攪拌した後、混合物を遠心分離して溶液を得た。溶液を
炭酸水素ナトリウム、次いで水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発させ残渣を得、
これをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセト
ン,10%勾配)に付し、化合物(3)を1.9g(3
2%)得た。
【0034】H−NMR(CDCl)δ: 0.7
6,0.80,0.90,1.11,1.11,1.1
4,1.33(each 3H,s,CH),2.0
2(3H,s,Ac),2.28(1H,s,H−
9),2.75(1H,broad d,J=12.6
Hz,H−18),3.02(1H,broad t,
J=8.0Hz,H−3),3.48(1H,dd,J
=9.9 and 2.7Hz,H−3′),3.52
−3.63(3H,H−5′,6a′and 6
b′),3.69(3H,s,OCH),3.91
(1H,d,J=2.7Hz,H−4′),4.35
(1H,d,J=8.0Hz,H−1′),4.43−
4.93(6H,−CH−×3 on benzyl
groups),5.38(1H,dd,J=9.9
and 80Hz,H−2′),5.65(1H,
s,H−12),7.23−7.36(15H,aro
matic protons). FAB一MS : 981[M+Na]Anal .Calcd for C607810
C,75.12;H,8.20. Found:C,75.05;H,8.26.
【0035】(ii)(3)の脱アセチル化 化合物(3)1.7gをメタノール40mlに溶かし、
1.5N NaOMe−MeOH8mlを加え、20時
間撹拌後、反応混合物を氷水100ml中に注ぎ込み、
塩化メチレン100mlで3回抽出した。抽出液を合わ
せ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過し
た。ろ液を蒸発させて残渣を得、これをカラムクロマト
グラフィー(ベンゼン−アセトン,5%勾配)に付し、
化合物(4)を1.4g(86%)得た。
【0036】H−NMR(CDCl)δ=0.8
0,0.84,1.02,1.11,1.13,1.1
5,1.34(each 3H,s,CH),2.3
0(1H,s,H−9),2.76(1H,broad
d,J=10.3Hz,H−18),3.13(1
H,dd,J=8.8 and 4.1Hz,H−
3),3.43(1H,dd,J=9.9 and
2.9Hz,H−3′),3.57(3H,m,H−
5′,6a′,6b′),3.69(3H,s,OCH
),3.89(1H,d,j=2.6Hz,H−
4′),3.98(1H,dd,J=9.9 and
7.7Hz,H−2′,4.28(1H,j=7.7H
z,H−1′),4.40−4.89(6H,−CH
−×3 on benzyl groups),5.6
6(1H,s,H−12),7.26−7.37(15
H,aromatic protons). FAB−MS : 939[M+Na]Anal .Calcd for C5876
C,75.95;H,8.35. Found:C,75.57;H,8.40.
【0037】(iii)化合物(4)500mg、化合
物(8)1.25g、トリフルオロメタンスルホン酸銀
(以下、「AgOTf」)800mg、1,1,3,3
−テトラメチル尿素(以下、「TMU」)0.56ml
及び乾燥塩化メチレン10mlを混合し、室温で4時間
攪拌した。混合物を遠心分離し、上澄液を氷水50ml
に注ぎ、塩化メチレン50mlで3回抽出した。抽出液
を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、水で順次洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液を蒸発さ
せて残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(ベン
ゼン−酢酸エチル,5%勾配)に付し、主生成物を得
た。次いで、これをHPLC(溶媒:22.5%水−ア
セトン)で精製して、化合物(13)を360mg(5
4%)得た。 FAB−MS:1271「M+K」Anal .Calcd for C719218
C,69.14;H,7.52. Found:C,69.10;H,7.52.
【0038】(iv)化合物(13)300mg をメ
タノール10mlに溶解し、1.5NNaOMe−Me
OH 2mlを加え、室温で12時間放置した。この混
合物を酢酸で中和し、蒸発させて残渣を得、これをカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=
1:9)で処理して、シロップ状の生成物を得た。この
生成物を酢酸10mlに溶解し、10%パラジウム−炭
素15mgを加えた。この混合物を水素雰囲気下、室温
で20時間撹拌し、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を
得た。残渣を5%水酸化ナトリウムを含む水−エタノー
ル(1:1)4mlに溶解し、2時間還流した。冷却
後、混合物を酢酸で中和し、蒸発させて残渣をカラムク
ロマトグラフィー(CHCl:MeOH:AcOH=
65:35:10)に付し、次いでHPLC(溶媒;M
eOH:HO:AcOH=69.5:0.5)で処理
することにより、本発明のグリコシド(1)(一般式
(A)中、A=gal、B=glcUA)を59mg
(30%)得た。 FAB−MS :831[M+Na]. [α]n25=+50.7(c=1.40,MeO
H).
【0039】実施例2 (i)化合物(1)1gと化合物(5)2.2gを乾燥
塩化メチレン20mlに溶解し、トリメチルシリルトリ
フルオロメタンスルホネート0.4mlとモレキュラー
シーブ(4Å)600mgを加えた。これを50℃で2
日間撹拌した後、遠心分離して上澄を氷水100ml中
に注ぎ、塩化メチレン80mlで3回抽出した。抽出液
を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、水で順次洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を蒸発させ、
残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセト
ン,5%勾配)に付し、化合物(6)を320mg(1
6%)得た。
【0040】H−NMR(CDCl)δ:0.7
3,0.80,0.90,0.91,1.10,1.1
4,1.35(each 3H,s,CH),1.9
3(3H,s,Ac),2.77(1H,broad
d,J=10.3Hz,H−18),3.06(1H,
dd,J=8.8 and 4.1Hz,H−3),
3.65(1H,dd,J=7.5 and 7.3H
z,H−3′),3.72(1H,t,J=7.3H
z,H−4′),4.00(1H,d,J=7.3H
z,H−5′),4.53(1H,d,J=7.5H
z,H−1′),4.35−4.83(6H,−CH
−×3 on benzyl groups),5.0
0(1H,t,J=7.5Hz,H−2′),5.68
(1H,s,H−12),7.22−7.33(15
H,aromatic protons). FAB−MS =995[M+Na]Andl .Calcd for C607611
C,74.04;H,7.87. Found:C,73.89;H,8.01.
【0041】(ii)化合物(6)200mgをメタノ
ール6mlに溶解し、1.5N NaOH−MeOH
1.1mlを加え、これを室温で20時間放置した。こ
れを氷水20mlに注ぎ、塩化メチレン20mlで3回
抽出した。抽出液を合わせ、水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、ろ過した。ろ液を蒸発させて残渣を得、こ
れをカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン,
10%勾配)で精製して、化合物(7)を165mg
(86%)得た。
【0042】H−NMR(CDCL)δ:0.8
1,0.81,1.01,1.10,1.11,1.1
5,1.36(each 3H,s,CH),2.3
7(1H,s,H−9),2.77(1H,broad
d,J=13.6Hz,H−18),3.14(1
H,t,J=8.4Hz,H−3),3.57−3.6
5(3H,H−2′,3′and 4′),3.68
(3H,s,OCH),3.96(1H,d,J=
8.4Hz,H−5′),4.43(1H,d,J=
7.7Hz,H−1′),4.61−4.82(6H,
−CH−×3 on benzyl group
s),5.68(1H,s,H−12),6.80(1
H)and 7.25−7.40(14H,aroma
ticprotons). FAB−MS :953[M+Na]Anal .Calcd for C587410
C,74.81;H,8.01. Found:C,74.77;H,8.07.
【0043】(iii)化合物(7)150mg、化合
物(14)300mg、AgOTf96mg、TMU
0.1ml及び乾燥塩化メチレン5mlを混合し、室温
で8時間攪拌した。この混合物を、実施例1(ii)と
同様に後処理し、カラムクロマトグラフィーに付して粗
生成物150mgを得た。次いで、HPLC(溶媒;2
5%水−アセトン)で精製することにより、化合物(1
5)を100mg(49%)得た。 FAB−MS =1299[M+K]Anal −Calcd for C729219
C,68.55;H,7.35. Found:C,68.35;H,7.41.
【0044】(iv)化合物(15)を実施例1(ii
i)と同様に処理して、保膜基を脱離させ、本発明のグ
リコシド(2)(一般式(A)中、A=glcUA、B
=glc)を得た(42%)。 FAB−MS =831[M+Na]. [α] 25=+43.6(c=1.56,MeO
H).
【0045】実施例3 (i)実施例2(ii)で得た化合物(7)260mg
と、化合物(16)350mg、AgOTf190m
g、TMU0.2ml及び乾燥塩化メチレン5mlを混
合し、室温で6時間攪拌した。混合物を実施例1(ii
i)と同様に後処理し、カラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン−酢酸エチル,5%勾配)に付し、粗生成物15
6mgを得た。次いでHPLC(溶媒;25%水−アセ
トン)で精製することにより、化合物(17)を110
mg(31%)得た。 FAB−MS :1299[M+K]Anal .Calcd for C729219
C,68.55;H,7.35. Found:68.09;H,7.45.
【0046】(ii)化合物(17)を実施例1(i
v)と同様に処理して、保護基を脱離させ、本発明のグ
リコシド(3)(一般式(A)中、A=glcUA、B
=gal)を得た(40%)。 FAB−MS :831[M+Na]. [α] 25=+55.7(c=0.97,MeO
H).
【0047】実施例4 (i)化合物(18)500mg、化合物(8)2g、
AgOTf 800mg、TMU0.56ml及び乾燥
塩化メチレン10mlを混合し、室温で5時間撹拌し
た。混合物を実施例1(iii)と同様に後処理し、カ
ラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル,5%
勾配)に付し、粗生成物380mgを得た。これをHP
LC(溶媒;20%水−アセトン)で精製することによ
り、化合物(19)を260mg(39%)得た。 FAB−MS :1271[M+K]Anal .Calcd for C719218
C,69.14;H,7.52. Found:C,68.89;H,7.58.
【0048】(ii)化合物(19)を実施例1(i
v)と同様に処理して、保膜基を脱離させ、本発明グリ
コシド(4)(一般式(A)中、A=glc、B=gl
cUA)を得た(43%)。 FAB−MS =831[M+Na]. [α] 25=+50.6(c=1.42,MeO
H).
【0049】試験例 四塩化炭素で肝炎を惹起させたラット肝細胞を、セグレ
ンの方法(Methods in Cell Bio
1.,13,29(1976))により単離し、これを
用いてGPT及びGOT活性を測定した。
【0050】すなわち、試料として2×10IUの細
胞を用い、(a)6.3×10−7M、(b)12.6
×10−7Mの表1に示すグリコシドを37℃、1時間
インキュベートした反応液を遠心分離して得た上澄液に
ついて、GPT及びGOT活性を測定した。結果を図1
及び図2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】図1はグリコシドを6.3×10−7M用
いた時の結果を示す(図中、白はGPTを、黒はGOT
を示すが、本発明化合物であるグリコシドNo.3,
4,5及び7は、グリチルリチン(No.9)と同程度
又はそれ以上の肝庇護作用を有していた。これに対し、
分子内にglcUAを有さないグリコシドNo.1,
2,6及び8は、何らその効果を示さなかった。
【0053】また、図2はグリコシドを12.6×10
−7M用いた時の結果を示す(図中、白はGPTを、黒
はGOTを示す)が、この場合も本発明のグリコシドは
肝庇護作用を示しており、特に一般式(A)中、Bがg
lcUA、すなわち末端にglcUAを有するグコシド
FNo.3及び7においては、GOT活性は図1の場合
と変わらず、GPT活性は約半分の値に減少し、優れた
抗肝炎作用を示した。これに対し、グリチルリチンは、
大量投与すると肝炎を進行させており、副作用を引き起
こすことが認められた。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例において、グリコシドを6.3×10
−7M用いた時のGPT及びGOT活性を示す図面であ
る。
【図2】同様にグリコシドを12.6×10−7M用い
た時のGPT及びGOT活性を示す図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次の一般式(I) (式中、A及びBの一方はβ−D−グルクロノピラノー
    スを示し、他方はβ−D−グルコピラノース又はβ−D
    −ガラクトピラノースを示す)で表わされるグリコシ
    ド。 2. 請求項1記載のグリコシドを有効成分として含有
    する抗肝炎剤。
JP41915790A 1990-12-28 1990-12-28 グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 Pending JPH05202088A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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