JPH05202190A - ハイブリッドシリカゲルの製造方法 - Google Patents
ハイブリッドシリカゲルの製造方法Info
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- JPH05202190A JPH05202190A JP4012394A JP1239492A JPH05202190A JP H05202190 A JPH05202190 A JP H05202190A JP 4012394 A JP4012394 A JP 4012394A JP 1239492 A JP1239492 A JP 1239492A JP H05202190 A JPH05202190 A JP H05202190A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン等のシリコンアルコキシドと分子内にアルコキ
シシリル基を有するフォトクロミック化合物とを反応さ
せて、共加水分解並びに縮合によりフォトクロミック性
を有するハイブリッドシリカゲルを製造する際に、該シ
リカゲルの製造時又は製造後にナトリウムメトキサイ
ド、水酸化リチウム等のアルカリ金属化合物を存在させ
て処理することを特徴とするフォトクロミックハイブリ
ッドシリカゲルの製造方法。 【効果】 アルカリ金属化合物で処理することにより、
作製されたフォトクロミックハイブリッドシリカゲル中
の酸点が減少、或いは酸強度が低減される。この結果、
シリカゲル中に化学的に固定されたフォトクロミック化
合物部の劣化が防止でき、光耐久性が向上する。又、フ
ォトクロミック化合物部がシリカゲルに化学的に結合し
ているのでフォトクロミック化合物が溶媒中に溶出する
ことがない。
シシラン等のシリコンアルコキシドと分子内にアルコキ
シシリル基を有するフォトクロミック化合物とを反応さ
せて、共加水分解並びに縮合によりフォトクロミック性
を有するハイブリッドシリカゲルを製造する際に、該シ
リカゲルの製造時又は製造後にナトリウムメトキサイ
ド、水酸化リチウム等のアルカリ金属化合物を存在させ
て処理することを特徴とするフォトクロミックハイブリ
ッドシリカゲルの製造方法。 【効果】 アルカリ金属化合物で処理することにより、
作製されたフォトクロミックハイブリッドシリカゲル中
の酸点が減少、或いは酸強度が低減される。この結果、
シリカゲル中に化学的に固定されたフォトクロミック化
合物部の劣化が防止でき、光耐久性が向上する。又、フ
ォトクロミック化合物部がシリカゲルに化学的に結合し
ているのでフォトクロミック化合物が溶媒中に溶出する
ことがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォトクロミック特性を
有するハイブリッドシリカゲルの製造方法、詳しくはフ
ォトクロミック材としての耐久性を高めたフォトクロミ
ックハイブリッドシリカゲルの製造方法に関するもので
ある。
有するハイブリッドシリカゲルの製造方法、詳しくはフ
ォトクロミック材としての耐久性を高めたフォトクロミ
ックハイブリッドシリカゲルの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ゾル−ゲル法はシリカガラスの低
温合成法として知られており、溶液状態の原料から、加
水分解、縮重合反応によりシロキサン結合を生成させ
て、シリコン酸化物とするものである。二元系以上の酸
化物を作製する場合においては、原料を分子オーダーで
混合できるため均一な共重合酸化物が作製できる。ま
た、溶融法によるシリカガラスの合成では有機物のよう
に高温にすると分解してしまう物質はシリカガラス中に
ドープすることができないが、溶液混合を行うゾル−ゲ
ル法では比較的低温でガラスを合成できるのでシリカガ
ラス中に有機物をドープすることが可能である。この方
法を用いてシリカゲル中に様々な色素をドープした研究
が行われ、例えば、牧島ら(J.Am.Ceram.Soc,69(4)198
6) 、谷ら(J.Appl.Phys,58(9)1.Nov.1985)、David AVN
IL ら(J.Non.Cry.Solids,74,1985,395)などで紹介され
ている。
温合成法として知られており、溶液状態の原料から、加
水分解、縮重合反応によりシロキサン結合を生成させ
て、シリコン酸化物とするものである。二元系以上の酸
化物を作製する場合においては、原料を分子オーダーで
混合できるため均一な共重合酸化物が作製できる。ま
た、溶融法によるシリカガラスの合成では有機物のよう
に高温にすると分解してしまう物質はシリカガラス中に
ドープすることができないが、溶液混合を行うゾル−ゲ
ル法では比較的低温でガラスを合成できるのでシリカガ
ラス中に有機物をドープすることが可能である。この方
法を用いてシリカゲル中に様々な色素をドープした研究
が行われ、例えば、牧島ら(J.Am.Ceram.Soc,69(4)198
6) 、谷ら(J.Appl.Phys,58(9)1.Nov.1985)、David AVN
IL ら(J.Non.Cry.Solids,74,1985,395)などで紹介され
ている。
【0003】我々は以前よりシリカゲル粒子中へ機能性
有機物をドープする研究を行なってきた。これまで、シ
リカゲル中にフォトクロミック化合物等の機能性色素を
ドープし、その機能をシリカゲル中で発現させることに
成功した。さらに、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物を用いてシリカゲル中に化学的に固定
化することによりシリカゲルからフォトクロミック化合
物が溶出するのを防止できることを見いだした。
有機物をドープする研究を行なってきた。これまで、シ
リカゲル中にフォトクロミック化合物等の機能性色素を
ドープし、その機能をシリカゲル中で発現させることに
成功した。さらに、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物を用いてシリカゲル中に化学的に固定
化することによりシリカゲルからフォトクロミック化合
物が溶出するのを防止できることを見いだした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法によってシリカゲル中に固定化されたフォトクロミ
ック化合物は耐久性が低下する場合があることが新たに
見いだされた。この原因は、検討の結果、以下のように
推定された。有機物を含んでいる場合、高温度で熱処理
できないためにシリカゲル中には水酸基が多く残存して
おりシリカゲル中の酸点の量はかなり多く、水溶液中の
pH3〜4に相当する。そのために、ドープされたフォト
クロミック化合物は劣化を起こし易く、特にフォトクロ
ミック化合物の場合には光照射によって劣化反応が促進
され酸化劣化が顕著である。従って、従来のフォトクロ
ミック特性を示すシリカゲルは実用上、耐久性の面で未
だ十分でなく、これらの課題を解決することが重要であ
った。
方法によってシリカゲル中に固定化されたフォトクロミ
ック化合物は耐久性が低下する場合があることが新たに
見いだされた。この原因は、検討の結果、以下のように
推定された。有機物を含んでいる場合、高温度で熱処理
できないためにシリカゲル中には水酸基が多く残存して
おりシリカゲル中の酸点の量はかなり多く、水溶液中の
pH3〜4に相当する。そのために、ドープされたフォト
クロミック化合物は劣化を起こし易く、特にフォトクロ
ミック化合物の場合には光照射によって劣化反応が促進
され酸化劣化が顕著である。従って、従来のフォトクロ
ミック特性を示すシリカゲルは実用上、耐久性の面で未
だ十分でなく、これらの課題を解決することが重要であ
った。
【0005】本発明は、ハイブリッドシリカゲル中に固
定化されたフォトクロミック化合物の劣化を抑える方法
として、酸点を低減すること、あるいはシリカゲルの酸
強度を低減することを目的としている。
定化されたフォトクロミック化合物の劣化を抑える方法
として、酸点を低減すること、あるいはシリカゲルの酸
強度を低減することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記のような
従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、
フォトクロミック特性を示す化合物を化学的に固定化し
てドープしたシリカゲルのフォトクロミック特性の耐久
性を、シリカゲルの酸強度をコントロールすることによ
り向上させることに成功した。
従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、
フォトクロミック特性を示す化合物を化学的に固定化し
てドープしたシリカゲルのフォトクロミック特性の耐久
性を、シリカゲルの酸強度をコントロールすることによ
り向上させることに成功した。
【0007】即ち、本発明は、 一般式(1)または
(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させてシリカゲルを合成し、
次いで該シリカゲルを一般式(3) M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)で表されるアルカリ金属化
合物で処理することを特徴とするフォトクロミックハイ
ブリッドシリカゲルの製造方法である。
(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させてシリカゲルを合成し、
次いで該シリカゲルを一般式(3) M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)で表されるアルカリ金属化
合物で処理することを特徴とするフォトクロミックハイ
ブリッドシリカゲルの製造方法である。
【0008】他の発明は、一般式(3)で表されるアル
カリ金属化合物の存在下に、 M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)一般式(1)または(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させることを特徴とするフォ
トクロミックハイブリッドシリカゲルの製造方法であ
る。
カリ金属化合物の存在下に、 M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)一般式(1)または(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させることを特徴とするフォ
トクロミックハイブリッドシリカゲルの製造方法であ
る。
【0009】以下に本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明のフォトクロミックハイブリッドシ
リカゲル(以下フォトクロミックゲルという)とは、い
わゆるゾル−ゲル法を用いて、フォトクロミック特性を
示す有機化合物によりシリカゲルにフォトクロミック特
性を付与することを目的として、シリカゲル中に化学的
に固定してフォトクロミック化合物を分子単位あるいは
クラスターで分散含有させたものを指す。該フォトクロ
ミックゲルの形状は何んら制限されず、薄膜、バルクゲ
ル、ファイバー、粒子等のいづれの形態もとりうる。
リカゲル(以下フォトクロミックゲルという)とは、い
わゆるゾル−ゲル法を用いて、フォトクロミック特性を
示す有機化合物によりシリカゲルにフォトクロミック特
性を付与することを目的として、シリカゲル中に化学的
に固定してフォトクロミック化合物を分子単位あるいは
クラスターで分散含有させたものを指す。該フォトクロ
ミックゲルの形状は何んら制限されず、薄膜、バルクゲ
ル、ファイバー、粒子等のいづれの形態もとりうる。
【0011】本発明の製造方法に用いる一般式(1)で
表されるシリコンアルコキシドとしては、R1 がメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシ
シラン、及びテトラブトキシシラン等が挙げられる。
表されるシリコンアルコキシドとしては、R1 がメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシ
シラン、及びテトラブトキシシラン等が挙げられる。
【0012】同じく製造に使用する一般式(2)で表さ
れるシリコンアルコキシドにおいて、R2 はアルキル
基、アルケニル基、またはフェニル基である。該アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基等の直鎖状
または分岐状アルキル基が挙げられる。該アルケニル基
としてはエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘキ
セニル基等の直鎖状または分岐状アルケニル基が挙げら
れる。R3 はアルキル基を示し、R1 で例示したものと
同様な置換基が好適に挙げられる。
れるシリコンアルコキシドにおいて、R2 はアルキル
基、アルケニル基、またはフェニル基である。該アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基等の直鎖状
または分岐状アルキル基が挙げられる。該アルケニル基
としてはエテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘキ
セニル基等の直鎖状または分岐状アルケニル基が挙げら
れる。R3 はアルキル基を示し、R1 で例示したものと
同様な置換基が好適に挙げられる。
【0013】一般式(2)のシリコンアルコキシドを具
体的に例示すると、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメ
トキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−
オクタデシルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、エチルトリエトキシシラン、アミルトリエトキ
シシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−オク
タデシルトリエトキシシラン、n−ドテシルトリエトキ
シシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリブト
キシシラン、エチルトリプロポキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ビニ
ルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
体的に例示すると、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメ
トキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−
オクタデシルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、エチルトリエトキシシラン、アミルトリエトキ
シシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−オク
タデシルトリエトキシシラン、n−ドテシルトリエトキ
シシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリブト
キシシラン、エチルトリプロポキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ビニ
ルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
【0014】上記一般式(1)のシリコンアルコキシド
と一般式(2)のシリコンアルコキシドは各々単独で使
用してもよいが、一般式(1)のそれはフォトクロミッ
クゲルの強度を向上させ物理的耐久性を向上させる、一
般式(2)のそれはフォトクロミックゲルの酸点を減少
させ化学的耐久性を向上させる効果を各々有するので、
所望するシリカゲルの物性に応じて任意の割合で組み合
わせて用いることができる。
と一般式(2)のシリコンアルコキシドは各々単独で使
用してもよいが、一般式(1)のそれはフォトクロミッ
クゲルの強度を向上させ物理的耐久性を向上させる、一
般式(2)のそれはフォトクロミックゲルの酸点を減少
させ化学的耐久性を向上させる効果を各々有するので、
所望するシリカゲルの物性に応じて任意の割合で組み合
わせて用いることができる。
【0015】本発明に用いるアルコキシシリル基を有す
るフォトクロミック化合物(以下シリル基含有フォトク
ロミック化合物という)としては、前記シリコンアルコ
キシと共加水分解可能なアルコキシシリル基を分子内に
有するものであれば、特に制限はなく種々の有機フォト
クロミック化合物を用いることができる。例えば、アゾ
ベンゼン類、スピロピラン類、スピロキサジン類等のフ
ォトクロミック化合物にアルコキシ基を導入した化合物
が好適に用いられる。該化合物群を以下に具体的に例示
するがこれらに限定されるものではない。
るフォトクロミック化合物(以下シリル基含有フォトク
ロミック化合物という)としては、前記シリコンアルコ
キシと共加水分解可能なアルコキシシリル基を分子内に
有するものであれば、特に制限はなく種々の有機フォト
クロミック化合物を用いることができる。例えば、アゾ
ベンゼン類、スピロピラン類、スピロキサジン類等のフ
ォトクロミック化合物にアルコキシ基を導入した化合物
が好適に用いられる。該化合物群を以下に具体的に例示
するがこれらに限定されるものではない。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】上記フォトクロミック化合物は分子内にア
ルコキシシリル基を有しているので、加水分解により前
記シリコンアルコキシドと縮重合してSi−O−Si結
合が生成し、シリカゲルと化学的に結合することができ
る。
ルコキシシリル基を有しているので、加水分解により前
記シリコンアルコキシドと縮重合してSi−O−Si結
合が生成し、シリカゲルと化学的に結合することができ
る。
【0019】本発明の製造方法に用いる一般式(3)で
表されるM(OR)n において、Mはアルカリ金属原子
またはアルカリ土類金属を、nは金属Mの原子価を、R
は水素原子またはアルキル基をそれぞれ示す。具体的に
はRがアルキル基の場合、リチウムメチラート、リチウ
ムエチラート、リチウムプロピネート、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、ナトリウムプロピネー
ト、カリウムメチラート、カリウムエチラート、カリウ
ムプロピネート、マグネシュウムジメトキシド、カルシ
ウムジメトキシド、バリウムジメトキシド、ストロンチ
ュウムジメトキシド、カルシウムジメトキシド等があ
る。これらのうち固体のものは、均一に反応処理を進行
させるためにアルコールなどの溶媒に溶解させて使用す
ることが好ましい。
表されるM(OR)n において、Mはアルカリ金属原子
またはアルカリ土類金属を、nは金属Mの原子価を、R
は水素原子またはアルキル基をそれぞれ示す。具体的に
はRがアルキル基の場合、リチウムメチラート、リチウ
ムエチラート、リチウムプロピネート、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、ナトリウムプロピネー
ト、カリウムメチラート、カリウムエチラート、カリウ
ムプロピネート、マグネシュウムジメトキシド、カルシ
ウムジメトキシド、バリウムジメトキシド、ストロンチ
ュウムジメトキシド、カルシウムジメトキシド等があ
る。これらのうち固体のものは、均一に反応処理を進行
させるためにアルコールなどの溶媒に溶解させて使用す
ることが好ましい。
【0020】Rが水素の場合、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水
酸化ストロンチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム等が挙げられる。この場合も、水溶液あるいはアルコ
ール溶液にして用いるのが好ましい。
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水
酸化ストロンチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム等が挙げられる。この場合も、水溶液あるいはアルコ
ール溶液にして用いるのが好ましい。
【0021】本発明のフォトクロミックゲルは以下の二
通りの方法により製造される。
通りの方法により製造される。
【0022】第1の方法は、一般式(3)で表されるア
ルカリ金属化合物の共存化に一般式(1)または(2)
で表されるシリコンアルコキシドとシリル基含有フォト
クロミック化合物を反応させて、共加水分解並びに縮合
反応により製造する方法である。この方法はいわゆるゾ
ル−ゲル法と呼ばれるものであり、公知の方法が何んら
制限なく採用される。
ルカリ金属化合物の共存化に一般式(1)または(2)
で表されるシリコンアルコキシドとシリル基含有フォト
クロミック化合物を反応させて、共加水分解並びに縮合
反応により製造する方法である。この方法はいわゆるゾ
ル−ゲル法と呼ばれるものであり、公知の方法が何んら
制限なく採用される。
【0023】例えば、pH2〜3で10〜40モル倍の酸
性アルコール水溶液中で、上記3種の化合物を反応さ
せ、共加水分解並びに縮合を行う。具体的には、シリコ
ンアルコキシドとシリル基含有フォトクロミック化合物
とを酸性アルコール水溶液中で部分的に反応させてオリ
ゴマー生成させ、次いでシリコンアルコキシド1モルに
対して1〜0.01モル量のアルカリ金属化合物を含む
アルコール溶液と混合した後、更に反応を進めてフォト
クロミックゲルを製造する。アルカリ金属化合物の使用
量が上記範囲を越えるとシリカゲルが溶解するなどして
マトリックス自体に影響を及ぼす傾向にあるため好まし
くない。上記範囲より少ない場合は添加効果が小さい。
もちろん、予めアルカリ金属化合物を含有した酸性アル
コール水溶液中でシリコンアルコキシドとシリル基含有
フォトクロミック化合物との共加水分解並びに縮合を行
ってもよい。
性アルコール水溶液中で、上記3種の化合物を反応さ
せ、共加水分解並びに縮合を行う。具体的には、シリコ
ンアルコキシドとシリル基含有フォトクロミック化合物
とを酸性アルコール水溶液中で部分的に反応させてオリ
ゴマー生成させ、次いでシリコンアルコキシド1モルに
対して1〜0.01モル量のアルカリ金属化合物を含む
アルコール溶液と混合した後、更に反応を進めてフォト
クロミックゲルを製造する。アルカリ金属化合物の使用
量が上記範囲を越えるとシリカゲルが溶解するなどして
マトリックス自体に影響を及ぼす傾向にあるため好まし
くない。上記範囲より少ない場合は添加効果が小さい。
もちろん、予めアルカリ金属化合物を含有した酸性アル
コール水溶液中でシリコンアルコキシドとシリル基含有
フォトクロミック化合物との共加水分解並びに縮合を行
ってもよい。
【0024】前者の一旦オリゴマーを生成させる方法
は、以下詳述するように種々の形態のフォトクロミック
ゲルを製造できるので好適に採用される。
は、以下詳述するように種々の形態のフォトクロミック
ゲルを製造できるので好適に採用される。
【0025】例えば、粒子状のフォトクロミックゲルを
製造する場合は、上記アルカリ金属化合物及びオリゴマ
ーを含有する混合溶液を、pH10〜13で10〜20倍
容量のアンモニア水−アルコール溶液に滴下して乳濁液
とし、得られた固体を遠心分離等により回収する方法が
採用される。またバルク状フォトクロミックゲルを作製
する場合には、例えば小さい穴のある容器に該混合溶液
を入れて静置し、反応を進行させるとともに溶媒を徐々
に揮発させる方法等が好適である。さらに前記の混合溶
液を基板状にディップコーティングあるいはスピンコー
ティングすることにより薄膜状のフォトクロミックゲル
を製造することができる。
製造する場合は、上記アルカリ金属化合物及びオリゴマ
ーを含有する混合溶液を、pH10〜13で10〜20倍
容量のアンモニア水−アルコール溶液に滴下して乳濁液
とし、得られた固体を遠心分離等により回収する方法が
採用される。またバルク状フォトクロミックゲルを作製
する場合には、例えば小さい穴のある容器に該混合溶液
を入れて静置し、反応を進行させるとともに溶媒を徐々
に揮発させる方法等が好適である。さらに前記の混合溶
液を基板状にディップコーティングあるいはスピンコー
ティングすることにより薄膜状のフォトクロミックゲル
を製造することができる。
【0026】シリル基含有フォトクロミック化合物の使
用量は特に限定されることはなく任意の割合で用いるこ
とができるが、通常シリコンアルコキシドの全量に対し
て0.2〜1倍モル使用される。
用量は特に限定されることはなく任意の割合で用いるこ
とができるが、通常シリコンアルコキシドの全量に対し
て0.2〜1倍モル使用される。
【0027】加水分解および縮合反応を均一に進行させ
る目的で通常、反応溶媒を用いるが、アルコールが好適
に用いられる。このアルコールとしては、メタノール、
エタノール、プロパノール、およびブタノール等が挙げ
られる。
る目的で通常、反応溶媒を用いるが、アルコールが好適
に用いられる。このアルコールとしては、メタノール、
エタノール、プロパノール、およびブタノール等が挙げ
られる。
【0028】前述のごとく、加水分解および縮合反応を
促進するために、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸等の酸性
触媒や、水酸化ナトリウム、アンモニア等の塩基性触媒
を用いることは好ましい態様である。水は加水分解反応
に必要な成分であり、その使用量は被加水分解物の量
や、得られるフォトクロミックゲルの形態等により適宜
選択される。
促進するために、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸等の酸性
触媒や、水酸化ナトリウム、アンモニア等の塩基性触媒
を用いることは好ましい態様である。水は加水分解反応
に必要な成分であり、その使用量は被加水分解物の量
や、得られるフォトクロミックゲルの形態等により適宜
選択される。
【0029】加水分解温度は、添加したシリル基含有フ
ォトクロミック化合物が分解しない温度であれば特に制
限されない。温度が高い方が早く加水分解が進行する
が、加水分解時に酸性触媒を加えている場合は高温にす
ると酸化劣化を促進するので10〜60℃程度が好まし
い。
ォトクロミック化合物が分解しない温度であれば特に制
限されない。温度が高い方が早く加水分解が進行する
が、加水分解時に酸性触媒を加えている場合は高温にす
ると酸化劣化を促進するので10〜60℃程度が好まし
い。
【0030】加水分解後は、ゲル中に残存する水分およ
びアルコールを除去するために通常熱処理を行う。該熱
処理温度は、作製しようとする目的物によって異なる
が、フォトクロミック化合物部のフォトクロ機能が失わ
れない温度であれば特に制限はない。通常は、100〜
200℃で処理される。
びアルコールを除去するために通常熱処理を行う。該熱
処理温度は、作製しようとする目的物によって異なる
が、フォトクロミック化合物部のフォトクロ機能が失わ
れない温度であれば特に制限はない。通常は、100〜
200℃で処理される。
【0031】本発明のフォトクロミックゲルの他の製造
方法は、一般式(1)または(2)で表されるシリコン
アルコキシドとシリル基含有フォトクロミック化合物を
反応させて、共加水分解、縮合反応により一旦ハイブリ
ッドシリカゲルを製造した後、一般式(3)で表される
アルカリ金属化合物で反応処理する方法である。
方法は、一般式(1)または(2)で表されるシリコン
アルコキシドとシリル基含有フォトクロミック化合物を
反応させて、共加水分解、縮合反応により一旦ハイブリ
ッドシリカゲルを製造した後、一般式(3)で表される
アルカリ金属化合物で反応処理する方法である。
【0032】例えば、一般式(1)または(2)で表さ
れるシリコンアルコキシドとオルガノアルコキシシラン
及びシリル基含有フォトクロミック化合物とをpH2〜3
の酸性アルコール水溶液で加水分解を行って得られたオ
リゴマーを更に反応を進めてハイブリッドシリカゲルと
し、次いで一般式(3)で表されるアルカリ金属化合物
と反応させる。
れるシリコンアルコキシドとオルガノアルコキシシラン
及びシリル基含有フォトクロミック化合物とをpH2〜3
の酸性アルコール水溶液で加水分解を行って得られたオ
リゴマーを更に反応を進めてハイブリッドシリカゲルと
し、次いで一般式(3)で表されるアルカリ金属化合物
と反応させる。
【0033】通常は、アルコール等の有機溶媒中で両者
を反応させ、次いで溶媒を除去する。このハイブリッド
シリカゲルの形状は薄膜、粒子等特に制限はなく、粒子
の場合は、あらかじめ処理する粒子を溶媒に分散させて
からアルカリ金属化合物のアルコール溶液と混合するの
がよい。充分に分散させるために一定時間超音波処理す
る方法も好適である。
を反応させ、次いで溶媒を除去する。このハイブリッド
シリカゲルの形状は薄膜、粒子等特に制限はなく、粒子
の場合は、あらかじめ処理する粒子を溶媒に分散させて
からアルカリ金属化合物のアルコール溶液と混合するの
がよい。充分に分散させるために一定時間超音波処理す
る方法も好適である。
【0034】この第2の製造方法においても、先の製造
方法における溶媒、触媒、加水分解温度、熱処理温度等
の製造条件が同じく採用される。但し、一般式(1)の
シリコンアルコキシドと一般式(2)のシリコンアルコ
キシドを併用する場合は、後者の量が多い場合は後者単
独の粒子が生成する傾向にあるため、通常前者に対して
5〜40モル%とする。
方法における溶媒、触媒、加水分解温度、熱処理温度等
の製造条件が同じく採用される。但し、一般式(1)の
シリコンアルコキシドと一般式(2)のシリコンアルコ
キシドを併用する場合は、後者の量が多い場合は後者単
独の粒子が生成する傾向にあるため、通常前者に対して
5〜40モル%とする。
【0035】第2の製造方法は、ハイブリッドシリカゲ
ル製造後にアルカリ金属化合物で処理するので処理剤が
シリカゲルそのものの合成に影響することがなく好まし
い方法であるが、大形状のバルク体のフォトクロミック
ゲルを製造する場合には多孔体であっても内部まで処理
することは難しいので、第1の製造方法が好適に採用さ
れる。薄膜状または粒子状フォトクロミックゲルの場合
はいづれの方法を採用しても同等のものが得られる。
ル製造後にアルカリ金属化合物で処理するので処理剤が
シリカゲルそのものの合成に影響することがなく好まし
い方法であるが、大形状のバルク体のフォトクロミック
ゲルを製造する場合には多孔体であっても内部まで処理
することは難しいので、第1の製造方法が好適に採用さ
れる。薄膜状または粒子状フォトクロミックゲルの場合
はいづれの方法を採用しても同等のものが得られる。
【0036】又、Rがアルキル基のアルカリ金属化合物
を用いる場合は、該化合物が水と反応してただちにM
(OH)n になり易いので、シリカゲルを水溶液系で製
造する必要がある場合には第2の製造方法が好ましく採
用される。
を用いる場合は、該化合物が水と反応してただちにM
(OH)n になり易いので、シリカゲルを水溶液系で製
造する必要がある場合には第2の製造方法が好ましく採
用される。
【0037】
【作用及び効果】本発明によって製造されるフォトクロ
ミックゲルは、シリカゲルの製造時、または製造後にア
ルカリ金属化合物を存在させて反応処理することによっ
て、シリカゲル中の酸点を減少させ、酸強度を低減させ
たものである。この結果、劣化を起こし易いフォトクロ
ミック特性を示す化合物部の劣化を防止し、ひいてはフ
ォトクロミック特性の耐久性を向上させるものである。
ミックゲルは、シリカゲルの製造時、または製造後にア
ルカリ金属化合物を存在させて反応処理することによっ
て、シリカゲル中の酸点を減少させ、酸強度を低減させ
たものである。この結果、劣化を起こし易いフォトクロ
ミック特性を示す化合物部の劣化を防止し、ひいてはフ
ォトクロミック特性の耐久性を向上させるものである。
【0038】もちろん、フォトクロミック化合物部がシ
リカゲルと化学的に結合して固定化されているためフォ
トクロミック化合物が有機溶媒などで溶出することがな
い。更に、シリカゲル原料として一般式(1)のシリコ
ンアルコキシドと一般式(2)のシリコンアルコキシド
を併用する場合は、ゲル自体が十分な強度を有し、耐溶
剤性や耐熱性にも優れる。例えば、一般式(2)のシリ
コンアルコキシドのみを用いて作製したフォトクロミッ
クハイブリッドシリカゲル粒子は、エタノール中で膨潤
し、テトラヒドロフランに溶解するとともに160℃付
近に融点をもつ。これに対し一般式(1)のシリコンア
ルコキシドを10モル%併用して作製したハイブリッド
シリカゲル粒子はエタノールに溶解せず且つ有機基が燃
焼するまでの融点を有さない。又、30モル%併用した
場合には、テトラヒドロフランにも溶解しなくなる。
リカゲルと化学的に結合して固定化されているためフォ
トクロミック化合物が有機溶媒などで溶出することがな
い。更に、シリカゲル原料として一般式(1)のシリコ
ンアルコキシドと一般式(2)のシリコンアルコキシド
を併用する場合は、ゲル自体が十分な強度を有し、耐溶
剤性や耐熱性にも優れる。例えば、一般式(2)のシリ
コンアルコキシドのみを用いて作製したフォトクロミッ
クハイブリッドシリカゲル粒子は、エタノール中で膨潤
し、テトラヒドロフランに溶解するとともに160℃付
近に融点をもつ。これに対し一般式(1)のシリコンア
ルコキシドを10モル%併用して作製したハイブリッド
シリカゲル粒子はエタノールに溶解せず且つ有機基が燃
焼するまでの融点を有さない。又、30モル%併用した
場合には、テトラヒドロフランにも溶解しなくなる。
【0039】
【実施例】以下実施例及び比較例により本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0040】実施例1 テトラエトキシシラン2gとスピロオキサジン(a)
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3
の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で5時間攪拌
した。該反応液に28重量%ナトリウムメトキシド含有
メタノール液1.1gを添加し更に30分間攪拌した。
この反応液を、アンモニア水アルコール溶液(25%ア
ンモニア水11.2ml、エタノール56ml)中に攪
拌しながら滴下した。生成した固体を遠心分離により分
離し、水およびエタノールで洗浄し、120℃で4時間
乾燥させることにより、粒径0.2〜0.4μmのフォ
トクロミックゲル粒子を得た。
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3
の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で5時間攪拌
した。該反応液に28重量%ナトリウムメトキシド含有
メタノール液1.1gを添加し更に30分間攪拌した。
この反応液を、アンモニア水アルコール溶液(25%ア
ンモニア水11.2ml、エタノール56ml)中に攪
拌しながら滴下した。生成した固体を遠心分離により分
離し、水およびエタノールで洗浄し、120℃で4時間
乾燥させることにより、粒径0.2〜0.4μmのフォ
トクロミックゲル粒子を得た。
【0041】該シリカゲル粒子の表面酸強度を指示薬法
によって測定したところ、pKaが5〜6であり酸強度
が低下していた。
によって測定したところ、pKaが5〜6であり酸強度
が低下していた。
【0042】ポリメチルメタクリレート(PMMA)2
gをジオキサン40mlに溶解させた溶液と、上記方法
で作製したフォトクロミックゲル粒子0.02gをジオ
キサン2mlに分散させた分散液とを混合した後、超音
波処理し、次いでこの調製液1mlをシャーレに流し込
みジオキサンを蒸発させてキャストフィルムを作製し
た。このPMMAフィルムにXeランプを連続照射し、
このPMMAフィルムを30分毎に取り出してフォトク
ロミック反応に基づく吸光度を測定し、図1にその結果
を示した。尚、この図において、吸光度としては照射開
始直後の吸光度を基準とした初期吸光度との比を用いて
いる。図中、後述の比較例1との比較により、本発明の
フォトクロミックゲルは吸光度が初期吸光度の60%に
達する時間が2倍に延びており、光耐久性が向上してい
ることが認められる。
gをジオキサン40mlに溶解させた溶液と、上記方法
で作製したフォトクロミックゲル粒子0.02gをジオ
キサン2mlに分散させた分散液とを混合した後、超音
波処理し、次いでこの調製液1mlをシャーレに流し込
みジオキサンを蒸発させてキャストフィルムを作製し
た。このPMMAフィルムにXeランプを連続照射し、
このPMMAフィルムを30分毎に取り出してフォトク
ロミック反応に基づく吸光度を測定し、図1にその結果
を示した。尚、この図において、吸光度としては照射開
始直後の吸光度を基準とした初期吸光度との比を用いて
いる。図中、後述の比較例1との比較により、本発明の
フォトクロミックゲルは吸光度が初期吸光度の60%に
達する時間が2倍に延びており、光耐久性が向上してい
ることが認められる。
【0043】又、得られた上記のフォトクロミックゲル
をエタノールを用いてソックスレー抽出したところ、抽
出後も抽出前と同様なフォトクロミック特性を示した。
をエタノールを用いてソックスレー抽出したところ、抽
出後も抽出前と同様なフォトクロミック特性を示した。
【0044】比較例1 テトラエトキシシラン2gとスピロオキサジン(a)
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH
3の塩酸−エタノール水溶液3.6ml(水0.2m
l)を添加し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をア
ンモニア−エタノール水溶液(25%アンモニア水1
1.2ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴
下した。生成した固体を遠心分離により反応液から分離
し、水およびエタノールで洗浄した後、120℃で4時
間乾燥させることにより、フォトクロミック特性を有す
るシリカゲル粒子を得た。
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH
3の塩酸−エタノール水溶液3.6ml(水0.2m
l)を添加し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をア
ンモニア−エタノール水溶液(25%アンモニア水1
1.2ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴
下した。生成した固体を遠心分離により反応液から分離
し、水およびエタノールで洗浄した後、120℃で4時
間乾燥させることにより、フォトクロミック特性を有す
るシリカゲル粒子を得た。
【0045】このシリカゲル粒子の表面酸強度を実施例
1と同様に行ったところpKaが3〜4であった。又、
実施例1と同様にしてキャストフィルムを作製し次いで
吸光度の経時変化を測定した。その結果をあわせて図1
に示した。
1と同様に行ったところpKaが3〜4であった。又、
実施例1と同様にしてキャストフィルムを作製し次いで
吸光度の経時変化を測定した。その結果をあわせて図1
に示した。
【0046】実施例2 テトラエトキシシラン2gとスピロオキサジン(a)
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3
の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で5時間攪拌
した。該反応液に28重量%ナトリウムメトキシド含有
メタノール溶液1.1gを添加し、更に、30分間攪拌
した。この反応液を小さな孔の開いた蓋をして徐々に溶
媒を発揮させた。充分乾燥させてキセロゲル状にしてか
ら120℃で4時間乾燥させてフォトクロミックゲルを
作製した。
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3
の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で5時間攪拌
した。該反応液に28重量%ナトリウムメトキシド含有
メタノール溶液1.1gを添加し、更に、30分間攪拌
した。この反応液を小さな孔の開いた蓋をして徐々に溶
媒を発揮させた。充分乾燥させてキセロゲル状にしてか
ら120℃で4時間乾燥させてフォトクロミックゲルを
作製した。
【0047】このフォトクロミックゲルのpKaは6で
あった。このフォトクロミックゲルを一旦粉砕した後、
ペレット状に成型して実施例1と同様にして連続照射を
行ったところ、後述のテトラエトキシシランのみを用い
て作製した比較例2のシリカゲルに比して、吸光度の半
減期が1.8倍に延びた。
あった。このフォトクロミックゲルを一旦粉砕した後、
ペレット状に成型して実施例1と同様にして連続照射を
行ったところ、後述のテトラエトキシシランのみを用い
て作製した比較例2のシリカゲルに比して、吸光度の半
減期が1.8倍に延びた。
【0048】比較例2 テトラエトキシシラン20gとスピロオキサジン(a)
2.4gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH3
の塩酸水溶液45ml(水2.5ml)を添加し、25
℃で15時間攪拌した。該反応液を静置し、小さな孔の
開いた蓋をして徐々に溶媒を揮発させた。充分乾燥させ
てキセロゲル状にしてから120℃で4時間乾燥させて
シリカゲルを作製した。
2.4gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH3
の塩酸水溶液45ml(水2.5ml)を添加し、25
℃で15時間攪拌した。該反応液を静置し、小さな孔の
開いた蓋をして徐々に溶媒を揮発させた。充分乾燥させ
てキセロゲル状にしてから120℃で4時間乾燥させて
シリカゲルを作製した。
【0049】このシリカゲルから実施例2と同様にして
ペレットを作製し、次いで吸光度の経時変化を調べた。
ペレットを作製し、次いで吸光度の経時変化を調べた。
【0050】実施例3 実施例2と同様にして調製したナトリウムメトキシド含
有反応液を、清浄なガラス基板上にディップコーティン
グした。溶媒が揮発した後120℃で10分間熱処理
し、冷却後、再びディップコーティングをおこなった。
この操作を10回繰り返した後、120℃で4時間熱処
理し、ゲルフィルムを得た。
有反応液を、清浄なガラス基板上にディップコーティン
グした。溶媒が揮発した後120℃で10分間熱処理
し、冷却後、再びディップコーティングをおこなった。
この操作を10回繰り返した後、120℃で4時間熱処
理し、ゲルフィルムを得た。
【0051】このゲルフィルムのpKaは5〜6であっ
た。又、実施例1と同様にしてXeランプの連続照射を
行ったところ、後述のテトラエトキシシランのみを用い
て作製した比較例3のフィルムに比して、吸光度の半減
期が2.1倍であった。
た。又、実施例1と同様にしてXeランプの連続照射を
行ったところ、後述のテトラエトキシシランのみを用い
て作製した比較例3のフィルムに比して、吸光度の半減
期が2.1倍であった。
【0052】比較例3 比較例2と同様にして調製した、ナトリウムメトキシド
を含有しない反応液から実施例3と同様のディップコー
ティング法でゲルフィルムを得た。該フィルムのフォト
クロミック反応に基づく吸光度の経時変化を実施例3と
同様にして調べた。
を含有しない反応液から実施例3と同様のディップコー
ティング法でゲルフィルムを得た。該フィルムのフォト
クロミック反応に基づく吸光度の経時変化を実施例3と
同様にして調べた。
【0053】実施例4 テトラエトキシシラン2gとスピロオキサジン(a)
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH
3の塩酸エタノール−水溶液3.6ml(水0.2m
l)を添加し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をア
ンモニア−エタノール水溶液(25%アンモニア水1
1.2ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴
下した後、分離、洗浄及び乾燥してハイブリッドシリカ
ゲル粒子を作製した。該シリカゲル粒子0.6gをナト
リウムメトキシド3.24×10-2gを含有したメタノ
ール溶液20ml中に分散させ、1時間超音波処理を行
った。遠心分離により粒子を回収し、水とエタノールで
洗浄した後、120℃で4時間熱処理しすることにより
フォトクロミックゲル粒子を得た。
0.24gをエタノール20mlに溶解した溶液に、pH
3の塩酸エタノール−水溶液3.6ml(水0.2m
l)を添加し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をア
ンモニア−エタノール水溶液(25%アンモニア水1
1.2ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴
下した後、分離、洗浄及び乾燥してハイブリッドシリカ
ゲル粒子を作製した。該シリカゲル粒子0.6gをナト
リウムメトキシド3.24×10-2gを含有したメタノ
ール溶液20ml中に分散させ、1時間超音波処理を行
った。遠心分離により粒子を回収し、水とエタノールで
洗浄した後、120℃で4時間熱処理しすることにより
フォトクロミックゲル粒子を得た。
【0054】該フォトクロミックゲル粒子のpKaは5
であった。又、実施例1と同様にしてPMMAフィルム
を作製し、光耐久性を調べたところ、ナトリウムメトキ
シドで処理しなかった以外本実施例と同様にして作製し
たシリカゲル粒子(pKa=3〜4)から調製されたP
MMAフィルムにくらべ、吸光度の半減期が1.7倍と
なり、光耐久性が向上することが判明した。
であった。又、実施例1と同様にしてPMMAフィルム
を作製し、光耐久性を調べたところ、ナトリウムメトキ
シドで処理しなかった以外本実施例と同様にして作製し
たシリカゲル粒子(pKa=3〜4)から調製されたP
MMAフィルムにくらべ、吸光度の半減期が1.7倍と
なり、光耐久性が向上することが判明した。
【0055】実施例5 テトラメトキシシラン2g、アリルトリメトキシシラン
2g及びスピロピラン(e)0.45gをメタノール2
0mlに溶解した溶液に、pH2の塩酸−メタノール水溶
液3.6ml(水0.2ml)を添加し、25℃で5時
間攪拌した。該反応液を清浄なガラス基板上にディップ
コーティングした。溶媒が揮発した後120℃で10分
間熱処理し、冷却後、再びディップコーティングをおこ
ない、この操作を10回繰り返してフィルム状物を得
た。該フィルムを水酸化リチウム1.4×10-2gを含
んだ水溶液20ml中に1時間浸漬し、次いで、120
℃で4時間熱処理しフォトクロミックゲルフィルムを得
た。該フィルムは紫外線照射により着色し可視光照射に
より消色するフォトクロ活性を示した。また、吸光度の
半減期は、水酸化リチウム水溶液中に浸漬しなかったも
のと比較して1.5倍となり、光耐久性が向上すること
が判明した。
2g及びスピロピラン(e)0.45gをメタノール2
0mlに溶解した溶液に、pH2の塩酸−メタノール水溶
液3.6ml(水0.2ml)を添加し、25℃で5時
間攪拌した。該反応液を清浄なガラス基板上にディップ
コーティングした。溶媒が揮発した後120℃で10分
間熱処理し、冷却後、再びディップコーティングをおこ
ない、この操作を10回繰り返してフィルム状物を得
た。該フィルムを水酸化リチウム1.4×10-2gを含
んだ水溶液20ml中に1時間浸漬し、次いで、120
℃で4時間熱処理しフォトクロミックゲルフィルムを得
た。該フィルムは紫外線照射により着色し可視光照射に
より消色するフォトクロ活性を示した。また、吸光度の
半減期は、水酸化リチウム水溶液中に浸漬しなかったも
のと比較して1.5倍となり、光耐久性が向上すること
が判明した。
【0056】実施例6 テトラエトキシシラン2gとアゾベンゼン(g)0.2
4gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3の塩酸
−エタノール溶液3.6ml(水0.2ml)を添加
し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をアンモニア水
−アルコール溶液(25%アンモニア水11.2ml、
エタノール56ml)中に攪拌しながら滴下した後、分
離、洗浄および乾燥してハイブリッドシリカゲル粒子を
作製した。該シリカゲル粒子0.6gを水酸化カリウム
3.0×10-2gを含んだ水溶液20ml中に分散さ
せ、1時間超音波処理を行った。遠心分離により粒子を
回収し、水およびエタノールで洗浄し、120℃で4時
間乾燥させることによりフォトクロミックゲル粒子を得
た。
4gをエタノール20mlに溶解した溶液にpH3の塩酸
−エタノール溶液3.6ml(水0.2ml)を添加
し、25℃で5時間攪拌した。該反応液をアンモニア水
−アルコール溶液(25%アンモニア水11.2ml、
エタノール56ml)中に攪拌しながら滴下した後、分
離、洗浄および乾燥してハイブリッドシリカゲル粒子を
作製した。該シリカゲル粒子0.6gを水酸化カリウム
3.0×10-2gを含んだ水溶液20ml中に分散さ
せ、1時間超音波処理を行った。遠心分離により粒子を
回収し、水およびエタノールで洗浄し、120℃で4時
間乾燥させることによりフォトクロミックゲル粒子を得
た。
【0057】このフォトクロミックゲル粒子に紫外線と
可視光を交互に照射したところ、シス−トランス光異性
化によるフォトクロミック特性が速みやかに行こること
が観察された。
可視光を交互に照射したところ、シス−トランス光異性
化によるフォトクロミック特性が速みやかに行こること
が観察された。
【0058】更に、実施例1と同様にして該シリカゲル
粒子よりPMMAフィルムを作製し、吸光度の経時変化
を調べたところ、水酸化カリウムで処理しなかったもの
と比較して半減期が1.7倍になった。
粒子よりPMMAフィルムを作製し、吸光度の経時変化
を調べたところ、水酸化カリウムで処理しなかったもの
と比較して半減期が1.7倍になった。
【0059】実施例7 フェニルトリエトキシシラン2.1gとスピロピラン
(e)0.45gをエタノール20mlに溶解した溶液
に、pH3の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で1
5時間攪拌した。該反応液にテトラエトキシシラン0.
8gを添加し、更に5時間攪拌した。該反応液をアンモ
ニア水−アルコール溶液(25%アンモニア水11.2
ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴下した
後、分離、洗浄および乾燥してハイブリッドシリカゲル
粒子を作製した。該シリカゲル粒子0.6gを、水酸化
リチウム1.4×10-2gを含んだ水溶液20ml中に
分散させ、1時間超音波処理を行った。遠心分離により
粒子を回収し、水およびエタノールで洗浄し、120℃
で4時間乾燥させることによりフォトクロミックゲル粒
子を得た。
(e)0.45gをエタノール20mlに溶解した溶液
に、pH3の塩酸水溶液4.5mlを添加し、25℃で1
5時間攪拌した。該反応液にテトラエトキシシラン0.
8gを添加し、更に5時間攪拌した。該反応液をアンモ
ニア水−アルコール溶液(25%アンモニア水11.2
ml、エタノール56ml)中に攪拌しながら滴下した
後、分離、洗浄および乾燥してハイブリッドシリカゲル
粒子を作製した。該シリカゲル粒子0.6gを、水酸化
リチウム1.4×10-2gを含んだ水溶液20ml中に
分散させ、1時間超音波処理を行った。遠心分離により
粒子を回収し、水およびエタノールで洗浄し、120℃
で4時間乾燥させることによりフォトクロミックゲル粒
子を得た。
【0060】該フォトクロミックゲル粒子を用いて実施
例1と同様にしてPMMAフィルムを作製し、光耐久性
を調べたところ、水酸化リチウムで処理しなかったもの
にくらべて吸光度の半減期が1.4倍にのびていた。
例1と同様にしてPMMAフィルムを作製し、光耐久性
を調べたところ、水酸化リチウムで処理しなかったもの
にくらべて吸光度の半減期が1.4倍にのびていた。
【図1】実施例1、及び比較例1で作製したフォトクロ
ミック(ハイブリッドシリカ)ゲル粒子を含むPMMA
フィルムのフォトクロミック反応に基づく吸光度の経時
変化を示す図である。
ミック(ハイブリッドシリカ)ゲル粒子を含むPMMA
フィルムのフォトクロミック反応に基づく吸光度の経時
変化を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)または(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させてシリカゲルを合成し、
次いで該シリカゲルを一般式(3) M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)で表されるアルカリ金属化
合物で処理することを特徴とするフォトクロミックハイ
ブリッドシリカゲルの製造方法。 - 【請求項2】 一般式(3)で表されるアルカリ金属化
合物の存在下に、 M(OR)n (3) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、nは金属Mの原子価を、Rは水素原子またはア
ルキル基をそれぞれ示す。)一般式(1)または(2) Si(OR1 )4 (1) (式中、R1 は水素原子もしくはアルキル基を示す。) R2 n Si(OR3 )4-n (2) (式中、R2 はアルキル基、アルケニル基、またはフェ
ニル基を示し、R3 は水素原子もしくはアルキル基を示
し、nは1または2の整数を示す。)で表されるシリコ
ンアルコキシドと、アルコキシシリル基を有するフォト
クロミック化合物とを反応させることを特徴とするフォ
トクロミックハイブリッドシリカゲルの製造方法。
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1992
- 1992-01-27 JP JP01239492A patent/JP3187907B2/ja not_active Expired - Fee Related
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