JPH05202932A - 自動調心軸受 - Google Patents

自動調心軸受

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JPH05202932A
JPH05202932A JP4302699A JP30269992A JPH05202932A JP H05202932 A JPH05202932 A JP H05202932A JP 4302699 A JP4302699 A JP 4302699A JP 30269992 A JP30269992 A JP 30269992A JP H05202932 A JPH05202932 A JP H05202932A
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self
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retainer
bearing
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JP4302699A
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Inventor
Georg Strobl
ストローブル ゲオルク
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Johnson Electric SA
Original Assignee
Johnson Electric SA
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Publication date
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    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/16—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
    • H02K5/167—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings
    • H02K5/1672—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings radially supporting the rotary shaft at both ends of the rotor
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C23/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
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    • F16C23/04—Sliding-contact bearings self-adjusting
    • F16C23/043—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings
    • F16C23/045—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings for radial load mainly, e.g. radial spherical plain bearings
    • F16C23/046—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings for radial load mainly, e.g. radial spherical plain bearings with split outer rings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、既知の構造の自動調心軸受
がもつ欠点が少なくとも低減された自動調心軸受、従っ
て、特に自動調心範囲(度合い)を制限できるように構
造を変更した自動調心軸受を提供することにある。 【構成】 本発明の自動調心軸受は、モータの回転軸を
受け入れる円筒状内面(2)と、部分球状第1外側回転
面(3)及び第2外側回転面(4、5)からなる外面と
を備えた軸受部材(1)を有している。自動調心軸受の
ハウジング(6)が支持リング(11)を包囲してお
り、該支持リング(11)がリテーナ(9)を所定位置
に保持し且つ空隙(13)を形成して第2外側回転面
(4、5)の第2部分(5)を包囲する半径方向内側部
分(12)を有している。これにより支持リング(1
1)は、軸受部材(1)の軸線に対して垂直な軸線の回
りでの軸受部材(1)の傾動を制限できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動調心軸受に関し、よ
り詳しくは(但し、これに限定されるものではない
が)、出力0.5 kWまでの小型電気モータ用の自動調心軸
受に関する。
【0002】
【従来の技術】小型電気モータの製造誤差に適合できる
ようにするため、通常、2つの軸受のうちの少なくとも
一方は自動調心軸受である。このため、両軸受が軸線方
向に整合していない場合でも、ロータ(回転子)は自由
に回転できる。このように、自動調心軸受は通常、軸受
部材と、該軸受部材を包囲するハウジングと、弾性リテ
ーナとを有しており、弾性リテーナは、ハウジング内で
軸受部材を保持すると同時に軸受部材がハウジング内で
傾動すなわち揺動できるようにする。軸受部材は、回転
軸を受け入れる円筒状内面と、軸受部材の外面の全体を
形成する、部分球状の単一回転面とを有しており、軸受
部材の外面の両端部はハウジングの収斂端部及び弾性リ
テーナにより支持されている。
【0003】大型電気モータ用の自動調心軸受の軸受部
材に作用する半径方向荷重は、ハウジングの収斂端部と
比較的頑丈な弾性リテーナとにより充分に支持される。
また、軸線方向移動従って該軸線方向移動と同時の半径
方向移動が充分に制限され、リテーナの過大歪みを防止
できる程度に軸線方向間隙を制限できる。しかしなが
ら、小型電気モータ用の自動調心軸受においては、リテ
ーナは非常に弱く、また、軸線方向間隙は幾分小さくで
きるけれども、構成部品のサイズに対し非常に大きな移
動を許容する。このため、リテーナが非常に損傷を受け
易く、軸受部材を所定位置に保持できなくなる。手作業
で取り扱われる0.5 kWまでの小型電気モータは、衝撃荷
重を受け易い態様で安易に落下されるため、特にこの種
の損傷を受け易い。従って、軸受部材の半径方向移動を
制限する必要がある。
【0004】これは、軸受部材の外面の部分球状回転面
と係合する部分球状座をハウジングに設けることにより
行われる(部分球状座は、ハウジングの軸線に垂直で部
分球状座の曲率中心を含む平面を形成する円形領域を含
んでいる)。しかしながら、部分球状座の形成は比較的
コストが嵩み、且つこの解決法は簡単な截頭円錐状座の
使用を妨げる。従って、ハウジング内に支持され且つ軸
受部材を包囲する内側部分を備えた支持リングに、軸受
部材の半径方向移動を制限するための、支持リングと軸
受部材との間の環状空隙を設けることがより一般的な方
法である。
【0005】従って、次のような構成すなわち、回転軸
を受け入れる内面と外面とを備えた軸受部材を有してお
り、外面が軸受部材の軸線を中心に形成された部分球状
第1外側回転面を備えており、軸受部材を収容するハウ
ジングを有しており、該ハウジングが、軸受部材に半径
方向及び軸線方向の支持部を形成する部分球状第1外側
回転面と係合しており、ハウジング内に支持された弾性
手段を備えたリテーナを有しており、該リテーナは、軸
受部材と係合する弾性手段が部分球状第1外側回転面を
軸線方向に押圧してハウジングの収斂端部と係合させる
ように弾性手段を支持しており、支持リングを有してお
り、該支持リングが、この支持リングの半径方向移動を
制限するための環状空隙を支持リングと軸受部材との間
に形成するように軸受部材を包囲する半径方向内側部分
を備えている自動調心軸受を提供することが知られてい
る。
【0006】この構造の自動調心軸受は、軸受部材又は
該軸受部材内に支持される任意の軸が、軸受部材の軸線
に対して垂直な軸線を中心で大きく(例えば30°の角
度に亘って)傾動すなわち揺動することを可能にする。
しかしながら、使用時に軸受部材が傾動すなわち揺動で
きることが必要な角度は1°のオーダの角度に過ぎな
い。既知の設計により軸受部材が傾動すなわち揺動でき
ることが不利益になる状況もある。例えば、小型電気モ
ータの組立て(特に、自動組立て工程)において、自動
調心軸受のハウジングの軸線に対して軸受部材が過度に
傾動するときに困難な問題に遭遇する。なぜならば、モ
ータの組立て時にロータをステータの軸線方向に通す必
要があるけれども、この場合に、自動調心軸受の軸受部
材がそのハウジング及びモータのステータの残部の軸線
とほぼ整合していなければ、モータ軸を軸受部材に通す
ことが不可能だからである。同様に、モータ軸を軸受部
材の中に挿入するとき、モータ軸の他端部がモータの第
2軸受内に配置される前に、部分組立てモータを操作す
る必要がよくある。この場合、モータ軸の傾動すなわち
揺動を制限して、モータ軸に取り付けられたアーマチャ
がステータに接触しないようにすることが重要である。
これは、モータの第2軸受を嵌着する前に部分組立てモ
ータを移送する必要がある場合にもいえることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少な
くとも既知の構造の自動調心軸受がもつ欠点を低減でき
る自動調心軸受、従って、特に自動調心範囲(度合い)
を制限できるように構造を変更した自動調心軸受を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、自動調心軸受を、その軸受部材の外面が軸受部材
の軸線を中心に形成された第2外側回転面を有してお
り、該第2外側回転面が部分球状第1外側回転面と同じ
中心をもつ仮想球状面とは一致せず、支持リングの半径
方向内側部分が第2外側回転面を包囲するように構成す
ることにより達成される。
【0009】本発明によれば、軸受部材を有しており、
該軸受部材が、回転軸を受け入れる内面と、軸受部材の
軸線を中心に形成された部分球状第1外側回転面及び軸
受部材の軸線を中心に形成された第2外側回転面からな
る外面とを備えており、該第2外側回転面が、部分球状
第1外側回転面と同じ中心をもつ仮想球状面とは一致せ
ず、軸受部材を収容するハウジングを有しており、該ハ
ウジングが、この軸線を中心に形成された内側回転面を
形成し、且つ軸受部材に半径方向及び軸線方向の支持部
を形成する部分球状第1外側回転面と係合しており、ハ
ウジング内に支持されており且つ弾性手段を備えたリテ
ーナを有しており、該リテーナは、部分球状第1外側回
転面を軸線方向に押圧してハウジングの収斂端部と係合
させるように第2外側回転面と係合する弾性手段を備え
ており、ハウジング内に支持された支持リングを有して
おり、該支持リングが、軸受部材の半径方向移動を制限
するための環状空隙を支持リングと軸受部材との間に形
成するように第2外側回転面を包囲する内側部分を備え
ている自動調心軸受が提供される。
【0010】第2外側回転面が部分球状第1外側回転面
と同じ中心をもつ仮想球面とは一致しないので、軸受部
材の軸線に垂直な軸線を中心での軸受部材の傾動すなわ
ち揺動は、部分球状第1外側回転面とハウジングの収斂
端部との間の相対摺動移動の結果として、第2外側回転
面の半径方向移動を引き起こす。第2外側回転面の半径
方向変位は弾性リテーナ手段の変形により調節されるけ
れども、支持リングの内側部分の当接により第2外側回
転面の半径方向変位従って軸受部材の傾動すなわち揺動
が制限される。
【0011】従って、本発明によれば、ハウジングに対
する軸受部材の傾動すなわち揺動を制限するために設け
られた支持リングは、小型電気モータ用自動調心軸受の
リテーナの過大歪みを防止するという重要な第2の機能
を発揮できる。第2外側回転面には、部分球状第1外側
回転面から内方に延びた第1部分を設けるのが好まし
い。この場合には、リテーナは、この第1部分と係合で
きるようにハウジングの収斂端部に隣接して取り付けら
れ、必要なときには軸線方向の短いハウジングを設ける
ことができる。これは、空間が制限される場合に好まし
い。支持リングがまたリテーナをも所定位置に保持する
場合には、ハウジングは、リテーナ及び支持リングの外
側部分を収容できる充分な長さがあればよい。
【0012】本発明の好ましい実施例においては、第2
外側回転面の第1部分が外縁部を備えており、第2外側
回転面が、第1部分の内縁部から延びた第2内側部分を
備えている。これにより、外面の全体が単一の部分球状
回転面を構成する慣用的な軸受部材よりも遙かに小さい
体積をもつ軸受部材が得られる。これは、重量及び材料
を節約できるだけでなく、軸受部材が潤滑油を含浸でき
る多孔質の焼結構造で構成されている場合に、非常に迅
速に潤滑油を軸受部材の内面及び外面に供給できる。従
って、モータの作動が停止して軸受部材が冷却すると、
潤滑油が軸受部材の断面の内側コア内に吸引される。こ
のような軸受部材を使用する場合には、摩擦熱によって
潤滑油が暖められ、暖められた潤滑油は毛管作用により
軸受部材の断面の中心コアから内面及び外面に流出す
る。これらの内面及び外面は中心コアに非常に近接して
配置されているので、内面及び外面を潤滑するのに要す
る時間が短縮される。
【0013】第2外側回転面の第2部分は円筒状にする
のが好ましい。これにより、軸受部材の構造を簡単化で
きるだけでなく、支持リングの取付けも簡単化できる。
また、この場合には、支持リングを、第2外側回転面の
円筒状第2部分の長さに沿う任意の位置に配置できる。
本発明の他の好ましい実施例によれば、支持リングが、
ハウジングと固定的に係合した半径方向外側部分と、支
持リングの半径方向内側部分と半径方向外側部分との間
で第2外側回転面から半径方向に間隔を隔てて該第2外
側回転面を包囲する軸線方向に延びた壁を備えており、
該壁により、半径方向外側部分が半径方向内側部分から
リテーナに向かって軸線方向にオフセットしている。こ
の結果、支持リングの半径方向内側部分と、軸受部材の
軸線に対して垂直な軸線(該軸線を中心で軸受部材が傾
動すなわち揺動できる)との間の軸線方向距離が増加
し、これにより、支持リングと第2外側回転面との間の
半径方向間隙が比較的大きくても、軸受部材の傾動すな
わち揺動を確実に制限できる。
【0014】この構成による他の利点は、第2外側回転
面の第2部分と支持リングの軸線方向に延びた壁との間
に、潤滑油吸収材料からなるパッドを座合できることで
ある。このパッドは、第2外側回転面の回りで360°
に亘って配置される実質的に矩形断面をもつ単一のフェ
ルト片で構成できる。或いは、このパッドは、実質的に
矩形断面をもつフェルトテープを数回捲回したもので構
成できる。軸受部材が多孔質の焼結構造で形成され且つ
潤滑油が含浸されている場合には、パッドは、軸受部材
から流出するあらゆる過剰潤滑油を吸収する働きをし、
また、パッドにより保持されたあらゆる潤滑油は、軸受
部材内に最初に与えられていた潤滑油が枯渇したときに
潤滑用に利用できる。或いは、軸受部材に潤滑油が含浸
されていないけれども、軸受部材が多孔質材料で形成さ
れているか潤滑油供給通路が設けられている場合には、
パッド自体を潤滑油用のリザーバとして働かせることが
できる。
【0015】既知の自動調心軸受では、通常、リテーナ
が、短い取付けスリーブの一端から内方に延びた環状外
側部分と、該環状外側部分から半径方向内方に突出した
複数の弾性フィンガとを有している。本発明の自動調心
軸受では、このような充分な働きをするリテーナは、ハ
ウジングの端部と支持リングとの間の位置に容易にクラ
ンプできる。別の構成として、構造を簡単化し且つハウ
ジングの必要長さを短縮するため、取付けスリーブを省
略することもできる。この場合、リテーナの環状外側部
分を、ハウジングの端部と支持リングとの間にクランプ
できる。
【0016】第2外側回転面を包囲し且つ支持リングに
より所定位置に保持される、より簡単な構造の全体とし
て異なる形式のリテーナを一定長さのエラストマ材料の
形態に構成できる。この長さのエラストマ材料のリテー
ナは、閉ループ又は第2外側回転面の回りを一回巻く長
さで構成でき、円形の断面形状であるのが好ましい。こ
の場合、第2外側回転面の第1部分に当接するエラスト
マ材料の長さの一部は、部分球状第1外側回転面を軸線
方向に押圧してハウジングの収斂端部と係合させる弾性
手段を構成する。
【0017】使用されるリテーナの形式の如何に係わら
ず、非常に小型の電気モータの自動調心軸受の更に別の
実施例として、リテーナの一方の側の弾性手段の剛性を
他方の側の弾性手段の剛性より大きくすることができ
る。これにより、第2外側回転面が支持リングの内部に
当接するまで、軸受部材を揺動すなわち傾動させること
ができる。また、この弾性手段の剛性の差異は、モータ
軸を軸受部材内に挿入するとき、軸受部材の軸線をモー
タ軸の軸線に対して傾斜させ、従って軸受部材とモータ
軸との間の有効間隙を小さくできるように構成される。
これにより、運転中のモータのノイズを低減できる。
【0018】以下、添付図面に関連して、従来技術によ
る自動調心軸受の構造及び本発明による5つの実施例に
ついて説明する。
【0019】
【実施例】図1に示す既知の自動調心軸受においては、
軸受部材1が、回転軸(図示せず)を受け入れるための
円筒状内面2と、軸受部材1の軸線を中心に形成された
部分球状回転面からなる外面3とを有している。軸受部
材1はハウジング6内に取り付けられており、該ハウジ
ング6は軸受部材1の外面3と係合する截頭円錐状の収
斂端部7を有している。図3及び図4に示すリテーナ9
は弾性フィンガ10を有している。該弾性フィンガ10
は、軸受部材1がハウジング6の截頭円錐状収斂端部7
と係合するように、軸受部材1の外面3の対向側面に当
接して、該軸受部材1を軸線方向に押圧している。従っ
て軸受部材1は、その軸線と垂直な軸線を中心にかなり
の傾動すなわち揺動が可能であるが、このことにより、
特に自動組立て工程において、モータ軸を軸受部材1内
へ挿入するときに困難を引き起こすことがある。
【0020】また、この既知の構造は他の欠点を有して
いる。すなわち、軸受部材1の軸線方向移動はモータ軸
との当接により或る程度拘束されるけれども、リテーナ
9は余りにも弱く、例えば自動調心軸受を備えたモータ
を1mの高さから落下させたときの衝撃荷重の下では軸
線方向及び半径方向の合成移動を阻止できない。実際
に、リテーナ9がこのような衝撃荷重を受けると、リテ
ーナ9は、ハウジング6の截頭円錐状収斂端部7に向け
て軸受部材1を軸線方向に押圧するという必要機能をも
はや果たし得なくなる程度まで永久変形されるであろ
う。このような損傷を回避するため、ハウジング6の截
頭円錐状収斂端部7とリテーナ9との間に支持リング1
1が取り付けられている。支持リング11の内側部分1
2は、軸受部材1の外面3と支持リング11の内側部分
12との間に小さな環状空隙13が形成されるようにし
て軸受部材1を包囲している。これにより、支持リング
11は、軸受部材1の半径方向移動及びこれに伴う軸線
方向移動を制限して、弾性フィンガ10が決して過大歪
みを受けないようにしている。
【0021】リテーナ9はばね鋼で作られており、図3
及び図4に示すように、短い取付けスリーブ20の一端
から延びた環状外側部分19から半径方向内方に突出し
た8つの弾性フィンガ10を有している。図4に示すよ
うに、個々のフィンガ10は、リテーナ9の環状外側部
分19に形成された小孔22から延びたスロット21に
より分離されている。
【0022】図1に示すように、リテーナ9の外側部分
19及び取付けスリーブ20は、それぞれ、支持リング
11及びハウジング6の内面に対して座合している。図
示されてはいないが、リテーナ9及び支持リング11を
これらの正しい位置に保持する手段が設けられている。
従って、リテーナ9を支持リング11に取り付け、且つ
支持リング11をハウジング6に取り付けることができ
る。
【0023】本発明の自動調心軸受においては、図2に
示すように、軸受部材1の外面が、部分球状第1外側回
転面3に加え、截頭円錐状第1部分4と円筒状第2部分
5とを備えた軸受部材1の軸線回りの第2外側回転面を
有している点で、軸受部材1に変更が施されている。截
頭円錐状第1部分4は内縁部14及び外縁部15を有し
ており、円筒状第2部分5は截頭円錐状第1部分4の内
縁部14から延びている。図1に示す従来の構造におけ
るように、部分球状第1外側回転面3は、軸受ハウジン
グ6の収斂端部7により形成された截頭円錐状内側回転
面8と係合しており、軸受部材1は、この軸線に対して
垂直な軸線を中心での実質的な傾動すなわち揺動が可能
である。しかしながら、図2に示すように、第1部分4
及び第2部分5を備えた第2外側回転面は、部分球状第
1外側回転面3と同じ中心をもつ仮想球状面とは一致し
ない。このため、軸受部材1の傾動時すなわち揺動時
に、第2外側回転面の第1部分4及び第2部分5がこの
仮想球状面に対して半径方向に移動することが確保され
る。図示のように、リテーナ9は、弾性フィンガ10が
内縁部14と外縁部15との間で第2外側回転面の第1
部分4に当接するようにして、収斂端部7に隣接してハ
ウジング6内で座合している。
【0024】図2に示すように、図1に示すリテーナ9
より大きなリテーナ9が、ハウジング6の内面と摩擦係
合する半径方向外方の取付けスリーブ部分23を備えた
支持リング11により所定位置にクランプされている。
図示のように、支持リング11は、第2外側回転面4、
5の円筒状第2部分5を包囲している半径方向内側部分
12を有している。
【0025】支持リング11の半径方向内側部分12と
軸受部材1との間の環状空隙13は、図1に示す既知の
自動調心軸受の場合と同様に、軸受部材1の半径方向移
動及びこれに伴う軸線方向移動を制限するだけでなく、
部分球状第1外側回転面3と、ハウジング6の収斂端部
7により形成される截頭円錐状内側回転面8との間の自
動調心運動の結果として、軸受部材1が、この軸線に対
して垂直な軸線を中心で回転できる度合いをも制限す
る。
【0026】図2に示す構造の第2の長所は、ハウジン
グ6の軸線方向長さを、図1に示す構造に必要なハウジ
ング6の軸線方向長さよりも短くできることである。こ
れは、リテーナ9が、ハウジング6の截頭円錐状収斂端
部7に非常に近接している第2外側回転面4、5の第1
部分4を介して軸受部材1に当接するように配置されて
いるからである。図示のように、リテーナ9は支持リン
グ11により所定位置にクランプされている。しかしな
がら、図2のリテーナ9を、図1に示すリテーナ9と同
じ寸法をもつより小さなリテーナ9と置換することもで
きる。この場合、リテーナ9が支持リング11とハウジ
ング6との間にクランプされることはなく、第2外側回
転面4、5の第1部分4に対して当接するように単に支
持リング11により支持されるだけである。これによ
り、リテーナ9を第2外側回転面4、5の第1部分4上
で心出しできることにより、組立てが簡単になる。
【0027】ハウジング6の軸線方向長さを更に短くす
るため、図3及び図4に示す従来のリテーナに設けられ
た取付けスリーブ20を省略することにより、図5及び
図6に示すようなリテーナ9に変更することができる。
この場合、リテーナ9の環状外側部分19は、図7に示
すように、ハウジング6と、隣接する截頭円錐状収斂端
部7と、支持リング11との間にクランプするか、図8
及び図9に示すように、単に支持リング11により支持
してもよい。これらの各構造において、支持リング11
には軸線方向に延びた壁17が設けられており、該壁1
7は、半径方向内側部分12と半径方向外側部分16と
の間で、第2外側回転面4、5から半径方向に間隔を隔
てて位置している。この結果、支持リング11の半径方
向外側部分16は、半径方向内側部分12からリテーナ
9に向かって軸線方向にオフセットしている。
【0028】図7に示す構造ではこのオフセットが非常
に小さく、従ってハウジング6の軸線方向長さを非常に
短くできる。しかしながら、図8及び図9に示す構造で
は、軸線方向のオフセットがこれより大きい。これによ
り、軸受部材1の軸線に対して垂直な軸線を中心の軸受
部材1の傾動すなわち揺動の度合いを、支持リング11
の内側部分12と軸受部材1との間の非常に小さな環状
空隙13に頼ることなく、小さな角度に制限できる。
【0029】この実施例ではハウジング6の軸線方向長
さが幾分増加するけれども、支持リング11の軸線方向
に延びた壁17と軸受部材1との間の空間は、図9に示
すようにフェルトパッド18を保持するのに使用でき
る。軸受部材1が多孔質の焼結構造からなり且つ潤滑油
が含浸されている場合には、フェルトパッド18は軸受
部材1から流出するあらゆる過剰油を吸収する働きをす
る。或いは、フェルトパッド18に潤滑油を含浸させて
おき、リザーバとして働かせることもできる。
【0030】組立ては、先ず、フェルト材料からなるパ
ッド18を支持リング11内に嵌入し、次に軸受部材1
の外面3の一部を形成する第2外側回転面の円筒状第2
部分5を、リテーナ9、パッド18及び支持リング11
の内側部分12に通すことにより行われる。フェルト材
料は、支持リング11の回りで360°に亘って延びて
いる閉ループの形態に構成するか、螺旋状(ヘリカル)
又は渦巻き状(スパイラル)に捲回した多数の層の形態
にすることができる。
【0031】図2及び図7〜図9に関連して説明した実
施例には、図3〜図6に関連して説明したリテーナ(全
ての弾性フィンガ10が軸受部材1に対して同じ軸線方
向の力を作用するリテーナ)9が組み込まれている。し
かしながら、リテーナ9が図2及び図7に示すように支
持リング11とハウジング6との間にクランプされる非
常に小さな電気モータの場合には、リテーナ9を図11
及び図12に示すように形成する。すなわち、リテーナ
9の一方の側に、他方の側に形成された弾性フィンガ1
0Bより幅広で従って剛性の大きい弾性フィンガ10A
を形成する。この場合には、剛性の差異により、軸受部
材1は、第2外側回転面4、5の第2部分5が支持リン
グ11の内側部分12に当接するまで、図2及び図7に
示すように時計回り方向に揺動すなわち傾動される。ま
た、この剛性の差異は、軸受部材1に取り付けられるモ
ータの、ハウジング6の軸線に対する方向の如何に係わ
らず、軸受部材1の軸線がモータ軸の軸線に対して常に
傾斜するように選択できる。これにより、モータ軸と軸
受部材1の内面2との間の有効間隙が低減され、電気モ
ータを非常に静粛に運転することができる。
【0032】フィンガ10Aとフィンガ10Bとの間の
幅の差異従って剛性の差異は、幅狭の方のフィンガ10
B間のスロット21の角度間隔を小さくすることにより
達成できるけれども、剛性の小さい方のフィンガ10B
間のスロット21の幅又は長さ増大させることにより、
等角度間隔のスロット21によっても同様な効果を達成
できる。
【0033】図10に示す構造では、支持リング11
が、ハウジング6の内面と摩擦係合している外側支持ス
リーブ23を有している。この支持リング11は、軸受
部材1の半径方向移動及びこれに伴う軸線方向移動、及
び傾動すなわち揺動を制限するほか、第2外側回転面
4、5の第1部分4と係合しているゴムループの形態を
なすリテーナ9をも保持し、これにより、部分球状第1
外側回転面3を軸線方向に押圧して、ハウジング6の収
斂端部7により形成される截頭円錐状内側回転面8と係
合させる。図10に示すように、リテーナ9を形成する
ゴムリングは最初は円形の断面形状を有しており、所定
位置にロックされると圧縮変形されるけれども、これ
は、図面の明瞭化を図るため図10には示されていな
い。しかしながら、第2外側回転面4、5の第1部分4
に隣接するゴムループの部分が、図3〜図6に示したリ
テーナ9の弾性フィンガと同様に作動する弾性手段10
を構成することは明らかである。
【0034】図11及び図12に示したリテーナ9の使
用により得られる剛性の差異と同様な剛性の差異を、リ
テーナ9の両側の弾性手段10の剛性の差異に与えるた
め、ゴムリングを、圧縮剛さの異なるゴムからなる2つ
の半リングに置換できる。別の構成として、一方の半リ
ングの断面積を他方の半リングの断面積より大きくして
もよい。
【0035】本発明の範囲は特許請求の範囲の記載にお
いて明らかにされる。特許請求の範囲の記載には参照番
号が使用されているけれども、これは本発明の理解を容
易にするためであって、発明の範囲を制限するものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】0.5 kWのPMDC電気モータ用の既知の自動調
心軸受を示す側断面図である。
【図2】図1と同じサイズのPMDC電気モータ用の本
発明による自動調心軸受を示す側断面図である。
【図3】図1及び図2の自動調心軸受に使用されるリテ
ーナを示す側断面図である。
【図4】図1及び図2の自動調心軸受に使用されるリテ
ーナを示す正面図である。
【図5】図3及び図4のリテーナの変更実施例を示す側
断面図である。
【図6】図3及び図4のリテーナの変更実施例を示す正
面図である。
【図7】図5及び図6の変更実施例に係るリテーナを組
み込んだ本発明による自動調心軸受を示す側断面図であ
る。
【図8】図5及び図6の変更実施例に係るリテーナを組
み込んだ本発明による自動調心軸受を示す側断面図であ
る。
【図9】図5及び図6の変更実施例に係るリテーナを組
み込んだ本発明による自動調心軸受を示す側断面図であ
る。
【図10】更に別の形態のリテーナを組み込んだ本発明
による自動調心軸受を示す概略側断面図である。
【図11】図5及び図6の変更実施例に係るリテーナを
示す側断面図である。
【図12】図5及び図6の変更実施例に係るリテーナを
示す正面図である。
【符号の説明】
1 軸受部材 2 軸受部材の内面 3 軸受部材の外面 4 截頭円錐状第1部分(第1部分) 5 円筒状第2部分(第2部分) 6 ハウジング 7 収斂端部 8 截頭円錐状内側回転面 9 リテーナ 10 弾性フィンガ 10A 弾性フィンガ 10B 弾性フィンガ 11 支持リング 12 支持リングの内側部分 13 環状空隙 14 截頭円錐状第1部分の内縁部 15 截頭円錐状第1部分の外縁部 16 支持リングの半径方向外側部分 17 支持リングの半径方向内側部分 18 フェルトパッド 19 リテーナの環状外側部分 20 取付けスリーブ 21 スロット 22 小孔 23 取付けスリーブ部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部材(1)を有しており、該軸受部
    材(1)が、回転軸を受け入れる内面(2)と、軸受部
    材(1)の軸線を中心に形成された部分球状第1外側回
    転面(3)からなる外面(3、4、5)とを備えてお
    り、 軸受部材(1)を収容するハウジング(6)を有してお
    り、該ハウジング(6)が、その軸線を中心に形成され
    た内側回転面(8)を形成し、且つ軸受部材(1)に半
    径方向及び軸線方向の支持部を形成する部分球状第1外
    側回転面(3)と係合しており、 弾性手段(10)を備えたリテーナ(9)を有してお
    り、該リテーナ(9)は、軸受部材(1)と係合する弾
    性手段(10)が部分球状第1外側回転面(3)を軸線
    方向に押圧してハウジング(6)の収斂端部(7)と係
    合させるように弾性手段(10)を支持しており、 ハウジング(6)内に支持された支持リング(11)を
    有しており、該支持リング(11)が、この支持リング
    (11)の半径方向移動を制限するための環状空隙(1
    3)を支持リング(11)と軸受部材(1)との間に形
    成するように軸受部材(1)を包囲する半径方向内側部
    分(12)を備えている自動調心軸受において、 前記軸受部材(1)の外面(3、4、5)が、軸受部材
    (1)の軸線を中心に形成された第2外側回転面(4、
    5)を有しており、該第2外側回転面(4、5)が、部
    分球状第1外側回転面(3)と同じ中心をもつ仮想球状
    面とは一致せず、 前記第2外側回転面(4、5)が、軸受部材(1)の軸
    線に対して横方向に延びた第1部分(4)を有してお
    り、 前記弾性リテーナ手段(10)が第2外側回転面(4、
    5)の第1部分(4)に当接しており、 前記支持リング(11)の半径方向内側部分(12)が
    第2外側回転面(4、5)を包囲していることを特徴と
    する自動調心軸受。
  2. 【請求項2】 前記第2外側回転面(4、5)の第1部
    分(4)が、部分球状第1外側回転面(3)から半径方
    向内方に延びていることを特徴とする請求項1に記載の
    自動調心軸受。
  3. 【請求項3】 前記第2外側回転面(4、5)の第1部
    分(4)が外縁部(14、15)を備えており、前記第
    2外側回転面(4、5)が、第1部分(4)の内縁部
    (14)から延びた第2内側部分(5)を備えているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の自動調心軸受。
  4. 【請求項4】 前記第2外側回転面(4、5)の第2部
    分(5)が円筒状であることを特徴とする請求項3に記
    載の自動調心軸受。
  5. 【請求項5】 前記支持リング(11)が、ハウジング
    (6)に対して固定された関係に支持される半径方向外
    側部分(16)と、支持リング(11)の半径方向内側
    部分(12)と半径方向外側部分(16)との間で第2
    外側回転面(4、5)から半径方向に間隔を隔てて該第
    2外側回転面(4、5)を包囲する軸線方向に延びた壁
    (17)を備えており、該壁(17)により、半径方向
    外側部分(16)が半径方向内側部分(12)からリテ
    ーナ(9)に向かって軸線方向にオフセットしているこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の自動調心軸受。
  6. 【請求項6】 前記第2外側回転面(4、5)の第2部
    分(5)と支持リング(11)の軸線方向に延びた壁
    (17)との間には、油吸収材料からなるパッド(1
    8)が座合していることを特徴とする請求項5に記載の
    自動調心軸受。
  7. 【請求項7】 前記リテーナ(9)が支持リング(1
    1)によりハウジング(6)に対して固定された関係に
    支持されることを特徴とする請求項5又は6に記載の自
    動調心軸受。
  8. 【請求項8】 前記リテーナ(9)が環状外側部分(1
    9)を備えており、前記弾性手段(10)が環状外側部
    分(19)から半径方向内方に突出している複数の弾性
    フィンガを備えていることを特徴とする請求項7に記載
    の自動調心軸受。
  9. 【請求項9】 前記リテーナ(9)が第3回転面(4、
    5)を包囲する一定長さのエラストマ材料からなること
    を特徴とする請求項4に記載の自動調心軸受。
  10. 【請求項10】 前記リテーナ(9)の一方の側の弾性
    手段(10A)が、他方の側の弾性手段(10B)より
    剛性が大きいことを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    1項に記載の自動調心軸受。
JP4302699A 1991-11-12 1992-11-12 自動調心軸受 Pending JPH05202932A (ja)

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