JPH052031U - 電子秤の電磁部 - Google Patents

電子秤の電磁部

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JPH052031U
JPH052031U JP5632091U JP5632091U JPH052031U JP H052031 U JPH052031 U JP H052031U JP 5632091 U JP5632091 U JP 5632091U JP 5632091 U JP5632091 U JP 5632091U JP H052031 U JPH052031 U JP H052031U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル部にリングを装着することにより電子
天秤電磁部のコイルの防湿を行う。 【構成】 秤量物の荷重を電磁部に伝達するビームが接
続する支持体1に対して、この支持体1とは別個に形成
された防湿リング3を嵌挿固定し、この防湿リング3に
より支持体1の周壁に導線を巻き廻すことにより形成さ
れているコイル2を密閉してこのコイル2の防湿を達成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電磁平行式秤量装置の電磁部の構造に係り、特にコイルの防湿を効果 的に行える電磁部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
重量測定装置の一つである電磁平衡式の秤量装置(以下「電子天秤」と称する )は微量の測定が可能であり、最近では測定可能な最小重量が0.01mg(十 万分の1g)の装置も提供されている。このような微量を測定できる装置では従 来殆ど問題とならなかったことが、秤量装置としての精度を左右する大きな問題 として指摘されるようになってきた。この問題の一つが電磁部コイルの吸湿問題 である。
【0003】 図3は電子天秤に於ける電磁部の構成状態を示す。20はコイルでありボビン と称する巻付け対象である支持体21に導線が巻付けられることにより構成され ている。コイル20を有する支持体21はヨーク22内に収納されて電磁部を構 成し、ヨーク22は秤量装置本体23に対して固定され、かつボビン21に対し ては秤量物の荷重を伝達するビーム(図示せず)が接続されている。
【0004】 図4は支持体21に形成されたコイル20の詳細を示す。
【0005】 コイル20は直径0.08mm乃至0.16mm程度の非常に細い導線24の 周囲にポリウレンタン等の絶縁性を有する高分子材料からなる絶縁性被膜25を 被覆することにより形成された線材を支持体21に対して例えば8〜10層程度 巻き廻すことにより構成されている。
【0006】 ここで前記導線24を被覆する絶縁性被膜25は高分子材料である。即ちこの 高分子被膜25は顕微鏡的にみれば多孔質であり、従って絶縁性被膜25は多孔 質性故に装置使用中に微量ではあるが水分を吸収する。この場合、コイル20の 表面積にもよるが、湿度50%の状態から湿度90%の状態に変化した際に、コ イル20の吸湿によってコイル重量は約2〜6mg増加することが確認されてい る。
【0007】 一方支持体21に接続されるビームは、ビームの支点から秤量物の荷重が負荷 される端部までを1とした場合、この支点から支持体21の接続部までの距離は 2.5〜5程度と大きく設定され、このようにモーメントアームを大きく取るこ とにより電磁部の反応を敏感にするように構成されている。このためコイル20 における吸湿による重量増加は僅か数mgであっても、秤量装置の最小目盛りが 0.01mg程度の精密な装置になるとその重量変化は測定対象重量の100倍 以上にもなり、秤量装置の測定精度に極めて大きな影響を与えることになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
図5は上述したコイル部の吸湿問題を解決する為に提案されている構成を示す (特開昭47−136号、特願昭62−225344号等)。
【0009】 この構成では、支持体21に形成さたコイル20を包むように支持体21の全 表面に被膜26が形成されている。被膜26はアルミニウム箔等の金属箔を支持 体表面に貼り付けるようにするか、表面を金属鍍金することにより形成され、こ れによりコイル20の防湿を行うようにしている。この構成は一応の防湿が可能 である反面次のような問題がある。
【0010】 先ずアルミニウム箔等の金属箔の場合には、顕微鏡的に観察すると、金属を薄 く伸ばして箔とする工程で極めて微小な孔(ピンホール)が形成されることは避 けられない。従ってこのような箔をコイル部分に貼着させて防湿被膜を形成して も湿気の一部はこのピンホールを介して侵入し、完全な防湿は期待できない。ま た箔を貼りつける作業中に箔にを折ったりして箔に孔があいてしまう事態も考え られる。このため金属箔の貼り付け作業には細心の注意を必要とし、かつ作業に 長時間を要し、従って装置の大量生産には不向きの構成である。
【0011】 また支持体表面を金属鍍金する方法では被膜の厚さを均一に成形することが困 難であって、防湿上不必要に厚い部分や、薄すぎて防湿が困難になる部分等が生 じ、従って製品の歩留りが悪く実用に耐えるのは極めて困難である。
【0012】 更に金属鍍金による方法を簡易化し、より作業性の高い樹脂コーティング方法 も提案されているが、樹脂そのものが前述の如く吸湿性を有し、また例え吸湿性 が極めて少ない樹脂を使用したとしてもコーティング面積が大きいため吸湿によ る重量増加は無視できるものではなく、結局問題の解決にはならない。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題点を解決すべく構成されたものであって、支持体と、この 支持体に嵌合する防湿用のリングとから成り、この防湿リングを支持体に嵌合固 定することにより支持体に形成されたコイルを防湿リングで覆うようにしてコイ ル部の吸湿をほぼ完全に防止するように構成されたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
金属材料等から構成され、かつ一定の肉厚を有している防湿リングはそれ自体 としては完全に湿気を遮断し、支持体に嵌合固定されることによりコイル部を完 全に覆い、湿気がコイル部に侵入することをほぼ完全に防止する。
【0015】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参考に具体的に説明する。
【0016】 図1および図2において、符号1は電子天秤の電磁部の一部を形成する支持体 であって非磁性金属、例えばアルミニウムにより形成されている。この支持体1 は平面円形の上板部1aと、この上板部1aに連設する周壁1bとにより略円筒 形に形成され、かつ上板部1aと対向する面は開放された構成となっている。ま た周壁1bの上部周縁部、即ち上板部1aの周縁部は上端に向かってその径が大 きくなるよう、所謂オーバーハングしたテーパー面1eとなっている。さらにこ の上板部1aの中央には秤量物の荷重を伝達するビーム(図示せず)の一端が接 続するビーム取付部1cが突設されている。
【0017】 一方支持体1の周壁bの外周面には、その周方向に沿って溝1dが凹設され、 この溝1dに対しては図4に示すものと同様な導線、即ち直径0.08mm乃至 0.16mm程度でかつ絶縁性被膜25を有する導線24が複数段巻き廻され、 この導線によりコイル2が形成されている。
【0018】 符号3は前記支持体1に取り付けられる防湿リングであり、やはりアルミニウ ム等の非磁性金属により形成されいている。この防湿リング3の本体を成す周壁 3aは例えば0.3〜0.5mm程度の薄肉に形成され、これより防湿リング全 体の重量も軽く形成さているが、従来技術に用いられている箔に比較すればその 肉厚はかなり厚く、従って箔に生じるピンホール等の小孔が形成される虞は全く ない。またこの周壁3aの下端縁にはリング内部に展出するように係止部3bが 平面環状に突出形成されている。
【0019】 次に、防湿リング3の装着に当たっては同リングの係止部3bが下部に位置す る状態で図1の矢印の如くこの防湿リング3を支持体1の下部から挿入する。こ の場合防湿リング3の内径は支持体1の外径とほぼ等しく形成されているため防 湿リング3は支持体1の外周面とほぼ密着係合するようにして支持体1に装着さ れる。この場合支持体1の上部側縁は前述の如くテーパー面1eとなっているの で、防湿リング3をやや強く押し込むことにより防湿リング3の上部内周面とテ ーパー面1eとが強固に密着する。この状態で防湿リング3下端の係止部3bは 支持体1の下端部周縁に密着係止され、支持体1の外周部に形成されたコイル2 は支持体1と防湿リング3とにより完全に密閉されることになる。
【0020】 なお、防湿リング3を単に支持体1に嵌挿するのではなく、防湿リング3と支 持体1の接触面に対して予め高分子材料等からなる接着材またはこれに準ずる樹 脂材料を塗布しておいてもよい。このようにすれば防湿リング嵌挿後の防湿リン グ3と支持体1の密着性をより良好することが可能となる。但し、これら高分子 材料自体は前述の如く吸湿性を有するものであるが、その塗布面は支持体1と防 湿リング3の密着面に限られるため、大気と接触する部分は殆ど無く、従ってこ れら高分子材料による吸湿は事実上無視することが可能である。
【0021】 上述の構成とすることにより支持体のコイルの防湿はほぼ完全に達成すること ができるが、これに加えて非磁性体金属材料により形成された防湿リングが支持 体1に装着されることにより、従来は支持体1の内部にのみ形成されていた渦電 流が防湿リング3の外側にも形成されるようになり、従来のコイルに比較して電 流供給に対する電磁部の反応が早くなるという副次的効果も発揮する。
【0022】
【考案の効果】
本考案は以上にその構成を具体的に説明したように支持体に形成されたコイル の防湿を、この支持体とは別個に形成された防湿リングにより行うように構成さ れているので、防湿リングを通過して湿気がコイル部に到達する虞はなく、コイ ル部の防湿をほぼ完全に達成することができる。
【0023】 また本構成は、基本的には支持体に対して防湿リングを装着するだけであるの で、作業は容易でありかつ特別の熟練を要せず、従って秤量装置として高い生産 性を達成するこが可能となる。
【0024】 さらに前述の如くの防湿リング外部にも渦電流が発生するので従来のコイルに 比較して電流供給に対する電磁部の反応が早くなる等、各種の効果を奏するもの である。
【図面の簡単な説明】
【図1】防湿リングの装着状態を示す支持体と防湿リン
グの斜視図である。
【図2】防湿リングを装着した支持体の断面図である。
【図3】従来のコイル及び支持体の装着状態を示す電子
天秤電磁部の分解斜視図である。
【図4】図3に示すコイルおよび支持体の拡大断面部分
図である。
【図5】従来型の防湿構造を有する支持体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 支持体 1a 上板部 1b 支持体周壁 1d コイル形成用溝 1e テーパー面 2 コイル 3 防湿リング 3a 周壁 3b 係止部 24 導線 25 絶縁性被膜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に対して導線を巻き廻すことによ
    りコイルが形成され、かつこのコイルが電子秤の電磁部
    の一部を構成するものにおいて、支持体とは別個に防湿
    リングが形成され、この防湿リングは支持体に対して嵌
    挿固定されることによりコイルは防湿リングによって密
    閉され、以てコイルの防湿が行われるように構成された
    ことを特徴とする電子秤の電磁部。
  2. 【請求項2】 支持体の上部周縁は、上端に向かってそ
    の径が徐々に大きくなるように構成されたテーパー面と
    され、このテーパー面と前記防湿リングの上部内周面と
    が密着係合するように構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の電子秤の電磁部。
  3. 【請求項3】 防湿リングの下部端縁には内側に向かっ
    て展出し、かつ平面環状に形成された係止部が設けら
    れ、この係止部が支持体の下部端縁に対して係止するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1または2記載
    の電子秤の電磁部。
JP1991056320U 1991-06-25 1991-06-25 電子秤の電磁部 Expired - Lifetime JP2518171Y2 (ja)

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