JPH05205877A - 薄膜el素子の製造方法 - Google Patents

薄膜el素子の製造方法

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JPH05205877A
JPH05205877A JP4012619A JP1261992A JPH05205877A JP H05205877 A JPH05205877 A JP H05205877A JP 4012619 A JP4012619 A JP 4012619A JP 1261992 A JP1261992 A JP 1261992A JP H05205877 A JPH05205877 A JP H05205877A
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JP
Japan
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sulfur
emitting layer
light emitting
closed container
heat treatment
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JP4012619A
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English (en)
Inventor
Yoshito Tanaka
義人 田中
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜EL素子の硫化物発光層を、設備投資的
に有利にして、かつ、発光層の結晶組成を良好にして熱
処理する製造方法の提供。 【構成】 密閉容器(3)内にEL素子(1)と硫黄発
生源(2)を収納し、密閉容器(3)とその内部をヒー
タ(6)で500℃〜650℃に加熱して、EL素子
(1)の硫化物発光層を熱処理する。密閉容器(3)
は、ステンレス、セラミック、石英などの耐熱耐蝕材料
であり、硫黄発生源(2)は、硫黄固形物か硫化水素の
気体が適当である。密閉容器(3)内にアルゴンなどの
不活性ガスを封入しておいて、ヒータ(6)で密閉容器
(3)とその内部を加熱し、この加熱温度を約2時間維
持させると、EL素子(1)の硫化物発光層の結晶性が
良くなり、輝度が上がる。また、EL素子(1)より温
度の低い硫黄凝縮部(4)を形成することにより、降温
時に硫黄がEL素子(1)の表面に凝縮することがな
く、硫黄膜除去作業が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫化物発光層を有する
EL素子の製造方法に関し、特に、その発光層の輝度を
上げる目的で行う熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜EL素子の発光層は、硫化亜鉛〔Z
nS〕や硫化ストロンチウム〔SrS〕などの硫化物発
光層が一般的である。特に、硫化ストロンチウム〔Sr
S〕などのアルカリ土類硫化物発光層が、カラー化や高
輝度化に優れる理由で注目されている。この種の発光層
はEL素子に成膜された後、輝度を上げる目的で熱処理
される。
【0003】発光層の熱処理は、発光層が成膜されたE
L素子を真空容器内で600℃前後に加熱することで行
われている。この熱処理で発光層の結晶性が良くなり、
その結果、EL素子の発光輝度が向上する。
【0004】ところが、真空雰囲気内でEL素子の発光
層を熱処理すると、発光層を形成する例えば硫化ストロ
ンチウム〔SrS〕の結晶から硫黄原子が熱的励起によ
り飛び出し、いわゆる硫黄抜けが発生し易い。
【0005】また、真空容器内には若干の酸素が残留し
ており、この残留酸素が発光層の硫黄と置換したり、発
光層の硫黄抜け箇所に結合したりして、発光層内に酸化
ストロンチウム〔SrO〕を形成する。その結果、発光
層の化学量論比のずれが大きく発生して、発光層の結晶
性が低下する。そのため、微量でも酸素を残留した状態
での熱処理は、発光特性を逆に低下させる場合がある。
【0006】かかる問題を解決する熱処理方法として、
EL素子の硫化物発光層をアルゴンと硫黄雰囲気で熱処
理する方法が学術論文などで知られている。この熱処理
方法を図2を参照して説明する。
【0007】ヒータ(10)で加熱される石英管(11)の
内部に、EL素子(1)と硫黄粉末(12)を適当な間隔
で配置する。EL素子(1)の表面には、例えば硫化ス
トロンチウム〔SrS〕の発光層が形成されている。硫
黄粉末(12)は石英製などのボート(13)に収納され
て、石英管(11)内に配置される。
【0008】石英管(11)の一方の開口からアルゴン
〔Ar〕のキャリアガスを供給し、他方の開口から排気
して、石英管(11)内をヒータ(10)で加熱する。EL
素子(1)が630℃程度になるまで加熱すると、石英
管(11)内がアルゴンガスと硫黄粉末(12)から蒸発し
た硫黄ガスで充満され、EL素子(1)の周辺雰囲気の
硫黄分圧が上がる。この硫黄分圧でEL素子(1)の発
光層からの硫黄抜けと、発光層での酸素置換が抑制され
る。また、発光層の硫黄抜け箇所への外部硫黄原子の注
入が促進される。従って、発光層の結晶組成、結晶性良
好にして、発光層の輝度が向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2の熱処
理方法においては、石英管(11)内から排出される硫黄
成分を含むガスが有害で環境汚染をすることから、この
排出ガスの無害化処理に大掛りで高価な設備が必要であ
る。そのため、薄膜EL素子の製造コストが高くなる問
題があった。
【0010】また、石英管(11)内での硫黄分圧を上げ
る程、EL素子(1)の発光層の硫黄抜けと酸素置換の
抑制効果、及び発光層への外部硫黄原子の注入効果に優
れると考えられるが、この方法ではアルゴンガスが供給
され排気される石英管(11)内での硫黄分圧は大気圧程
度であるため、発光層の硫黄抜け、酸素置換の抑制効
果、及び外部硫黄原子の注入効果が薄いといった問題が
残されていた。
【0011】本発明の目的とするところは、EL素子の
発光層の熱処理を設備的に有利に行い得る、しかも、硫
黄抜けや酸素置換の抑制効果を一段と上げる薄膜EL素
子の製造方法、即ち、熱処理方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に硫化物
発光層を有するEL素子と、EL素子の発光層に硫黄を
供給するための硫黄発生源とを、密閉容器内で500℃
〜650℃に加熱することにより、上記目的を達成す
る。
【0013】前記硫黄発生源は、粉末状の硫黄固形物、
若しくは硫化水素の気体が適当である。
【0014】また、EL素子の熱処理降温時に、EL素
子から離れた密閉容器内の少なくとも1箇所に、熱処理
されたEL素子より低温となる硫黄凝縮部を設けた密閉
容器を用いて熱処理を実施することが工程を短縮する上
で望ましい。
【0015】
【作用】密閉容器内でEL素子と硫黄発生源を加熱し
て、EL素子の硫化物発光層を熱処理した場合、密閉容
器内での硫黄分圧は硫黄発生源の硫黄量、加熱温度の調
整で大気圧以上に上げることが容易にできる。この硫黄
分圧の増大化で、EL素子の発光層からの硫黄抜け抑制
効果、発光層への外部硫黄原子の注入促進効果、さらに
発光層での硫黄と酸素の置換の抑制効果が一段と増大す
る。
【0016】また、熱処理降温時において、密閉容器内
にEL素子より低温となる硫黄凝縮部を設けておけば、
密閉容器内の硫黄ガスのほとんどが硫黄凝縮部に集中し
て凝縮し、EL素子表面にはほとんど凝縮しないので、
不要な硫黄膜の除去などEL素子の後処理が容易にな
る。
【0017】
【実施例】本発明方法を、図1の実施装置例を参照して
説明する。
【0018】図1に示される装置は、密閉容器(3)内
にEL素子(1)と硫黄発生源(2)を収納し、密閉容
器(3)とその内部をヒータ(6)で加熱して、EL素
子(1)の硫化物発光層を熱処理する。密閉容器(3)
は、ステンレス、セラミック、石英などの耐熱耐蝕材料
が適当である。硫黄発生源(2)は、硫黄固形物か硫化
水素の気体が適当である。
【0019】なお、図1には硫黄発生源(2)に硫黄粉
末を使用した例が示してある。この粉末の硫黄発生源
(2)は、石英製のボート(5)に収容されて、密閉容
器(3)内にEL素子(1)と離して配置される。
【0020】密閉容器(3)内にアルゴンなどの不活性
ガスを封入しておいて、ヒータ(6)で密閉容器(3)
とその内部を500℃〜650℃まで加熱し、この加熱
温度を約2時間維持させると、EL素子(1)の硫化物
発光層が次のように熱処理される。
【0021】密閉容器(3)内で加熱された硫黄発生源
(2)から硫黄原子が蒸発し、密閉容器(3)内の硫黄
分圧が時間経過と共に上がる。硫黄分圧が大気圧以上に
上がるように硫黄発生源(2)の量、加熱温度が設定さ
れる。
【0022】密閉容器(3)内での高い硫黄分圧の不活
性ガス雰囲気で、EL素子(1)の発光層からの硫黄抜
けが抑制され、発光層の硫黄抜け箇所への外部硫黄原子
の注入が促進される。また、密閉容器(3)内に残留酸
素が在っても、酸素分圧より硫黄分圧が高いため、発光
層の硫黄と外部酸素の置換が抑制される。これら硫黄抜
けと酸素置換の抑制効果、及び硫黄注入促進効果は、硫
黄分圧の上昇分に比例して効果的に行われる。
【0023】そのため、硫化ストロンチウム発光層を上
記条件で熱処理した場合には、発光層のストロンチウム
と硫黄の比はほぼ1対1であり、化学量論比のずれがほ
とんど無い状態を維持した上で結晶性の向上が図れるこ
とが確認された。
【0024】また、熱処理時の加熱温度を500℃より
低く設定すると、発光層の結晶性改善効果が低く、EL
素子(1)の輝度を上げる効果が低い。逆に650℃を
超える温度で熱処理した場合、熱処理効果は、500℃
〜650℃で熱処理したときの効果と差が無いが、高温
のため装置が硫黄で損傷しやすいという問題点があるこ
とも分かった。従って、熱処理温度は500℃〜650
℃の範囲が実用上有効である。
【0025】上記熱処理温度で約2時間保持された後、
密閉容器(3)とその内部が冷却される。この冷却は、
密閉容器(3)内の少なくとも1箇所に、熱処理された
EL素子(1)より適宜の冷却手段により低温となる硫
黄凝縮部(4)を設けて行うことが望ましい。
【0026】すなわち、降温開始直後の密閉容器(3)
内には硫黄ガスが充満しており、密閉容器(3)内を単
に冷却すると硫黄ガスは、密閉容器(3)の内壁やEL
素子(1)の表面に凝縮して、EL素子(1)の表面に
硫黄膜が形成される。この種の硫黄膜はEL素子(1)
を100℃程度に加熱することで蒸発するが、この硫黄
膜除去作業が面倒である。
【0027】そこで、密閉容器(3)内のEL素子
(1)から離れた箇所に、EL素子(1)より温度の低
い硫黄凝縮部(4)を積極的に形成しておくと、硫黄ガ
スは硫黄凝縮部(4)に集中して凝縮し、EL素子
(1)の表面にはほとんど凝縮しない。その結果、EL
素子(1)の表面に硫黄膜が形成されず、上記硫黄膜除
去作業が省略できる。
【0028】密閉容器(3)内の硫黄凝縮部(4)は、
EL素子(1)の近くでもよいが、EL素子(1)から
遠い硫黄発生源(2)の側に設けることが、EL素子
(1)に硫黄ガスの凝縮をより少なくする上で、また、
密閉容器(3)に対するEL素子(1)の出し入れの作
業性の点から望ましい。
【0029】なお、硫黄発生源に硫化水素の気体を適用
しても、上記同様の熱処理効果が得られることが実験の
結果分かっているが、硫黄粉末を使用することが材料経
費、設備と作業の安全性の点で有利であり、実用的であ
る。
【0030】また、図1では、炉芯管を用いないで密閉
容器(3)を直接ヒータ(6)で加熱する場合を示して
いるが、図2のような炉芯管(11)を用いて、この炉芯
管(11)内に密閉容器(3)を収納するようにしてもよ
い。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、密閉容器内でEL素子
と硫黄発生源を加熱することで、密閉容器内での硫黄分
圧を大気圧以上に上げることが容易にできて、EL素子
の発光層からの硫黄抜け抑制効果や、発光層への外部硫
黄原子の注入促進効果、さらには発光層での硫黄と酸素
の置換の抑制効果が一段と増大して、発光層の化学量論
比のずれの少ない、高品質で特性の安定した高輝度のE
L素子が製造できる効果がある。
【0032】また、密閉容器内にEL素子と硫黄発生源
を封入した状態で熱処理するため、有害ガスの無害化処
理等が不要となり、薄膜EL素子の製造コストを下げる
効果もある。
【0033】また、熱処理降温時に、密閉容器内にEL
素子より低温となる硫黄凝縮部を設けておくことによ
り、降温時に密閉容器内の硫黄ガスのほとんどが硫黄凝
縮部に集中して凝縮し、EL素子の表面にはほとんど凝
縮しないためせず、EL素子の硫黄膜除去等の後処理工
程が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を説明するための熱処理装置の概略
断面図
【図2】従来の薄膜EL素子熱処理方法を説明するため
の熱処理装置の概略断面図
【符号の説明】
1 EL素子 2 硫黄発生源 3 密閉容器 4 硫黄凝縮部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に硫化物発光層を有するEL素子
    と、前記発光層に硫黄を供給するための硫黄発生源と
    を、密閉容器内で500℃〜650℃に加熱する熱処理
    工程を有することを特徴とする薄膜EL素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 硫黄発生源が硫黄固形物である請求項1
    記載の薄膜EL素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 硫黄発生源が硫化水素の気体である請求
    項1記載の薄膜EL素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱処理降温時に、EL素子から離れた密
    閉容器内の少なくとも1箇所に熱処理されたEL素子よ
    り低温となる硫黄凝縮部を設けた密閉容器を用いて熱処
    理することを特徴とする請求項1、2又は3記載の薄膜
    EL素子の製造方法。
JP4012619A 1992-01-28 1992-01-28 薄膜el素子の製造方法 Pending JPH05205877A (ja)

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