JPH0520893Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0520893Y2 JPH0520893Y2 JP1987072670U JP7267087U JPH0520893Y2 JP H0520893 Y2 JPH0520893 Y2 JP H0520893Y2 JP 1987072670 U JP1987072670 U JP 1987072670U JP 7267087 U JP7267087 U JP 7267087U JP H0520893 Y2 JPH0520893 Y2 JP H0520893Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing
- sleeve
- pressure
- herringbone groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、相対回転運動をおこなう軸とスリ
ーブのいずれか一方にヘリングボーン溝を設け、
これによつて発生する圧力でラジアルおよびスラ
スト荷重を支えるようにした動圧型流体軸受装置
に関するもので、各種の事務用機器、音響機器、
その他の精密機器における軸受に利用することが
できる。
ーブのいずれか一方にヘリングボーン溝を設け、
これによつて発生する圧力でラジアルおよびスラ
スト荷重を支えるようにした動圧型流体軸受装置
に関するもので、各種の事務用機器、音響機器、
その他の精密機器における軸受に利用することが
できる。
従来の技術
動圧型流体軸受は、外周にエツチング等で加工
されたヘリングボーン溝を有する軸が、これを収
容するスリーブの軸受穴内で回転する際、ヘリン
グボーン溝のポンピング作用によつて軸の周囲に
動圧を発生させ、軸を非接触で回転せしめるよう
にしている。なお、スリーブの方が回転しても同
じことで、要は軸とスリーブが相対的に回転、摺
動しうる関係にあればよいので、以下では専ら軸
が回転する場合について述べる。
されたヘリングボーン溝を有する軸が、これを収
容するスリーブの軸受穴内で回転する際、ヘリン
グボーン溝のポンピング作用によつて軸の周囲に
動圧を発生させ、軸を非接触で回転せしめるよう
にしている。なお、スリーブの方が回転しても同
じことで、要は軸とスリーブが相対的に回転、摺
動しうる関係にあればよいので、以下では専ら軸
が回転する場合について述べる。
通常、軸受にはラジアル荷重とスラスト荷重が
作用するが、スラスト荷重をも軸周面に形成した
ヘリングボーン溝により発生する圧力で支えるよ
うにした動圧型流体軸受装置が知られており、特
開昭59−159416号公報にその一例が記載されてい
る。この従来装置は第5図Aに示すような構造と
なつている。すなわち、スリーブ1の軸受穴14
に軸2を挿入し、軸2には2つのヘリングボーン
溝4a,4bを設けてあり、軸の下端面6は平坦
に仕上げて中央に給油孔8を開け、この給油孔8
は導入孔10を経て、一方のヘリングボーン溝4
bの軸方向中央部に延在する環状溝12に連通し
ている。ヘリングボーン溝4a,4bの付近一帯
には潤滑剤が充填されている。
作用するが、スラスト荷重をも軸周面に形成した
ヘリングボーン溝により発生する圧力で支えるよ
うにした動圧型流体軸受装置が知られており、特
開昭59−159416号公報にその一例が記載されてい
る。この従来装置は第5図Aに示すような構造と
なつている。すなわち、スリーブ1の軸受穴14
に軸2を挿入し、軸2には2つのヘリングボーン
溝4a,4bを設けてあり、軸の下端面6は平坦
に仕上げて中央に給油孔8を開け、この給油孔8
は導入孔10を経て、一方のヘリングボーン溝4
bの軸方向中央部に延在する環状溝12に連通し
ている。ヘリングボーン溝4a,4bの付近一帯
には潤滑剤が充填されている。
そうして軸2が矢印方向に回転すると、ヘリン
グボーン溝4a,4bのポンピング作用によつて
軸2の周囲に油膜圧力が発生し、これが軸受穴1
4の壁面と軸2とを離反せしめるように作用し
て、軸2が非接触で回転する。このときそれぞれ
のヘリングボーン溝4a,4b部に発生する圧力
は、第5図B,Cに示すように分布する。すなわ
ち、ヘリングボーン溝4aに対応する部分では
P1a−P2−P1b、そしてヘリングボーン溝4bに対
応する部分ではP3a−P4a−P4b−P3bとなつてお
り、これらが軸2に作用するラジアル荷重を支え
る力を構成する。また、ヘリングボーン溝4bで
発生した圧力P4(=P4a=P4b)は、導入孔10お
よび給油孔8を通じて軸受穴14の底面と軸2の
下端面6との間に及び、これにより上向きの軸方
向力(F)が発生して軸2を浮上させる。軸2の浮上
量lは、この軸方向力(F)とスラスト荷重とのバラ
ンスにより定まる。
グボーン溝4a,4bのポンピング作用によつて
軸2の周囲に油膜圧力が発生し、これが軸受穴1
4の壁面と軸2とを離反せしめるように作用し
て、軸2が非接触で回転する。このときそれぞれ
のヘリングボーン溝4a,4b部に発生する圧力
は、第5図B,Cに示すように分布する。すなわ
ち、ヘリングボーン溝4aに対応する部分では
P1a−P2−P1b、そしてヘリングボーン溝4bに対
応する部分ではP3a−P4a−P4b−P3bとなつてお
り、これらが軸2に作用するラジアル荷重を支え
る力を構成する。また、ヘリングボーン溝4bで
発生した圧力P4(=P4a=P4b)は、導入孔10お
よび給油孔8を通じて軸受穴14の底面と軸2の
下端面6との間に及び、これにより上向きの軸方
向力(F)が発生して軸2を浮上させる。軸2の浮上
量lは、この軸方向力(F)とスラスト荷重とのバラ
ンスにより定まる。
考案が解決しようとする問題点
この種の動圧軸受は、回転数に比例して剛性す
なわち負荷容量が高まることに特徴がある。しか
し、上述の従来装置ではこの特徴が活かされな
い。これは、2つのヘリングボーン溝4a,4b
で共同してラジアル荷重を支えるようにしてある
ところ、一方4aは回転数に比例して剛性が増す
のに対し、他方4bの剛性は、回転数にかかわり
なくスラスト荷重のいかんによつて定まつてしま
うことによる。すなわち、ヘリングボーン溝4b
部の圧力P6(=P6a=P6b)は、回転数が上昇して
も変動しない。言い換えると、回転数が上昇して
ヘリングボーン溝4bにより発生する圧力が増大
しても、P4=P6故、かかる増分は軸2の浮上量
lを大きくするのに使われ、圧力P4,P6は変わ
らない。なお、軸受すきまの絞り効果はここでは
無視している。したがつて、ヘリングボーン溝4
aにおけるラジアル負荷容量とヘリングボーン溝
4bにおけるラジアル負荷容量は、回転数が上昇
すればするほど乖離することになる。これでは軸
2の安定性が保たれず、小さな外乱を受けただけ
で容易に振れまわりを起こしてしまう。しかも、
遠心力は回転数の2乗に比例して大きくなるの
で、特に軸が軽いときなどは僅かでもアンバラン
スがあれば容易に焼付が発生することを併せ考え
ると、この従来装置は精密機器用途の軸受として
は致命的な欠陥を温存していることになる。
なわち負荷容量が高まることに特徴がある。しか
し、上述の従来装置ではこの特徴が活かされな
い。これは、2つのヘリングボーン溝4a,4b
で共同してラジアル荷重を支えるようにしてある
ところ、一方4aは回転数に比例して剛性が増す
のに対し、他方4bの剛性は、回転数にかかわり
なくスラスト荷重のいかんによつて定まつてしま
うことによる。すなわち、ヘリングボーン溝4b
部の圧力P6(=P6a=P6b)は、回転数が上昇して
も変動しない。言い換えると、回転数が上昇して
ヘリングボーン溝4bにより発生する圧力が増大
しても、P4=P6故、かかる増分は軸2の浮上量
lを大きくするのに使われ、圧力P4,P6は変わ
らない。なお、軸受すきまの絞り効果はここでは
無視している。したがつて、ヘリングボーン溝4
aにおけるラジアル負荷容量とヘリングボーン溝
4bにおけるラジアル負荷容量は、回転数が上昇
すればするほど乖離することになる。これでは軸
2の安定性が保たれず、小さな外乱を受けただけ
で容易に振れまわりを起こしてしまう。しかも、
遠心力は回転数の2乗に比例して大きくなるの
で、特に軸が軽いときなどは僅かでもアンバラン
スがあれば容易に焼付が発生することを併せ考え
ると、この従来装置は精密機器用途の軸受として
は致命的な欠陥を温存していることになる。
このように、従来装置は、スラスト荷重によつ
てラジアル剛性が支配されるために、回転数に比
例した剛性が得られるという動圧軸受本来の特徴
を活用できないのである。特に、潤滑剤に圧縮性
のある液体を用いるとき、高回転数になる程この
欠点が増長されることとなる。
てラジアル剛性が支配されるために、回転数に比
例した剛性が得られるという動圧軸受本来の特徴
を活用できないのである。特に、潤滑剤に圧縮性
のある液体を用いるとき、高回転数になる程この
欠点が増長されることとなる。
この考案は、上に述べたような従来の動圧型流
体軸受装置に認められる問題点を解消しうる、改
良した構造の動圧型流体軸受装置を提供せんとす
るものである。
体軸受装置に認められる問題点を解消しうる、改
良した構造の動圧型流体軸受装置を提供せんとす
るものである。
問題点を解決するための手段
この考案は、ラジアル荷重およびスラスト荷重
をヘリングボーン溝により発生する圧力で支える
際、ラジアル負荷容量がスラスト荷重の影響を受
けないようにすることを基本的構想としている。
をヘリングボーン溝により発生する圧力で支える
際、ラジアル負荷容量がスラスト荷重の影響を受
けないようにすることを基本的構想としている。
以下、この考案の構成を図面を参照して説明す
る。
る。
まず第1図Aを参照すると、動圧型流体軸受装
置は、有底軸受穴26を有するスリーブ24と、
軸受穴26に挿入した軸22を含み、軸22とス
リーブ24は相対的に回転および摺動しうる関係
にある。軸22には、ラジアル荷重を支えるため
のラジアル軸受部28a,28bを軸方向に離隔
させて配置する。各ラジアル軸受部28aまたは
28bには、軸22が回転することによつて周囲
の流体を引き込んで圧力を発生させるようにした
ヘリングボーン溝30a,30bを設ける。ラジ
アル軸受部28a,28bは最適なラジアル負荷
容量が得られるように、ヘリングボーン溝30
a,30bの深さ、長さ、数、傾斜角などの条件
を設定する。なお、ヘリングボーン溝30a,3
0bは、図示のように軸22の周面に形成するほ
か、スリーブ24の軸受穴26の壁面に形成する
こともできる。
置は、有底軸受穴26を有するスリーブ24と、
軸受穴26に挿入した軸22を含み、軸22とス
リーブ24は相対的に回転および摺動しうる関係
にある。軸22には、ラジアル荷重を支えるため
のラジアル軸受部28a,28bを軸方向に離隔
させて配置する。各ラジアル軸受部28aまたは
28bには、軸22が回転することによつて周囲
の流体を引き込んで圧力を発生させるようにした
ヘリングボーン溝30a,30bを設ける。ラジ
アル軸受部28a,28bは最適なラジアル負荷
容量が得られるように、ヘリングボーン溝30
a,30bの深さ、長さ、数、傾斜角などの条件
を設定する。なお、ヘリングボーン溝30a,3
0bは、図示のように軸22の周面に形成するほ
か、スリーブ24の軸受穴26の壁面に形成する
こともできる。
ラジアル軸受部28a,28bの間に位置する
ヘリングボーン溝32は、環状部38の軸方向両
側に振り分けて配列した溝からなる。このヘリン
グボーン溝32の設計条件は、ラジアル軸受部2
8a,28bのヘリングボーン溝30a,30b
とは関係なく、スラスト荷重を支えるに足る圧力
を発生するように設定することができる。このヘ
リングボーン溝32も、図示のように軸22の周
面に形成するほか、スリーブ24の軸受穴26の
壁面に設けてもよい。
ヘリングボーン溝32は、環状部38の軸方向両
側に振り分けて配列した溝からなる。このヘリン
グボーン溝32の設計条件は、ラジアル軸受部2
8a,28bのヘリングボーン溝30a,30b
とは関係なく、スラスト荷重を支えるに足る圧力
を発生するように設定することができる。このヘ
リングボーン溝32も、図示のように軸22の周
面に形成するほか、スリーブ24の軸受穴26の
壁面に設けてもよい。
軸22の下端面34は軸線に垂直な平坦面を形
成しており、その中央近傍に軸方向に延在する連
通孔36の一端が開口している。連通孔36の他
端は、環状部38に開口した導入孔40と連結し
ている。図示例の場合、互いに直交して直径方向
に延在する導入孔40がある。軸22の下端面3
4と軸受穴26の底面42との間にスラスト軸受
部44が形成される。導入孔40と連通孔36
は、環状部38とスラスト軸受部44とを連絡す
る通路を構成する。
成しており、その中央近傍に軸方向に延在する連
通孔36の一端が開口している。連通孔36の他
端は、環状部38に開口した導入孔40と連結し
ている。図示例の場合、互いに直交して直径方向
に延在する導入孔40がある。軸22の下端面3
4と軸受穴26の底面42との間にスラスト軸受
部44が形成される。導入孔40と連通孔36
は、環状部38とスラスト軸受部44とを連絡す
る通路を構成する。
作 用
軸が回転する場合について述べると、軸22の
回転に伴つてラジアル軸受部28a,28bに圧
力が発生し、この圧力は回転数に比例して上昇す
る。ヘリングボーン溝32でも同様に軸22のま
わりに圧力が発生するが、環状部38が導入孔4
0及び連通孔36を通じてスラスト軸受部44と
連絡しているため、軸22に上向きの力Fが作用
して軸22を浮上せしめる。したがつて、軸22
は非接触で回転する。このようにラジアル軸受部
28a,28bのヘリングボーン溝30a,30
bは専らラジアル荷重を支えるための圧力を発生
する働きをするのに対し、ヘリングボーン溝32
により発生する圧力は主としてスラスト荷重を支
えるのに充てられ、ラジアル負荷容量は副次的な
ものとなる。
回転に伴つてラジアル軸受部28a,28bに圧
力が発生し、この圧力は回転数に比例して上昇す
る。ヘリングボーン溝32でも同様に軸22のま
わりに圧力が発生するが、環状部38が導入孔4
0及び連通孔36を通じてスラスト軸受部44と
連絡しているため、軸22に上向きの力Fが作用
して軸22を浮上せしめる。したがつて、軸22
は非接触で回転する。このようにラジアル軸受部
28a,28bのヘリングボーン溝30a,30
bは専らラジアル荷重を支えるための圧力を発生
する働きをするのに対し、ヘリングボーン溝32
により発生する圧力は主としてスラスト荷重を支
えるのに充てられ、ラジアル負荷容量は副次的な
ものとなる。
各軸受部28a,28b,44における圧力分
布を示した第1図B,Cからわかるとおり、各々
のヘリングボーン溝30a,30bの溝仕様、す
なわち溝深さ、溝本数、傾斜角、溝部長さに応じ
てラジアル軸受部28a,28bの圧力P8(=P8a
=P8b),P12(=P12a=P12b)が発生し安定した回
転を保証される。
布を示した第1図B,Cからわかるとおり、各々
のヘリングボーン溝30a,30bの溝仕様、す
なわち溝深さ、溝本数、傾斜角、溝部長さに応じ
てラジアル軸受部28a,28bの圧力P8(=P8a
=P8b),P12(=P12a=P12b)が発生し安定した回
転を保証される。
一方、ヘリングボーン溝32によつて発生する
圧力P10(=P10a=P10b)は、導入孔40及び連通
孔36の存在により、スラスト軸受部44におけ
る圧力P14(=P14a=P14b)に等しい。そうしてこ
の圧力(P10=P14)は、回転数には左右されな
い。回転数が上昇してヘリングボーン溝32によ
つて発生する圧力が増えたとしても、その結果、
軸22の浮上量lが増えるだけで、圧力(P10=
P14)の値は変わらない。
圧力P10(=P10a=P10b)は、導入孔40及び連通
孔36の存在により、スラスト軸受部44におけ
る圧力P14(=P14a=P14b)に等しい。そうしてこ
の圧力(P10=P14)は、回転数には左右されな
い。回転数が上昇してヘリングボーン溝32によ
つて発生する圧力が増えたとしても、その結果、
軸22の浮上量lが増えるだけで、圧力(P10=
P14)の値は変わらない。
実施例
第1図Aに示すように、スリーブ24にそれぞ
れヘリングボーン溝32と各ヘリングボーン溝2
8aまたは28bとの間の部分に向けて開口する
通気孔46a,46bを設けた実施例では、破線
矢印で示すような潤滑剤(この場合は空気)の流
れができてヘリングボーン溝の引き込み流量が増
し、負荷能力の増大を図ることができる。
れヘリングボーン溝32と各ヘリングボーン溝2
8aまたは28bとの間の部分に向けて開口する
通気孔46a,46bを設けた実施例では、破線
矢印で示すような潤滑剤(この場合は空気)の流
れができてヘリングボーン溝の引き込み流量が増
し、負荷能力の増大を図ることができる。
あるいはまた、通気孔は第3図又は第4図に示
す位置に設けてもよい。第3図は軸方向すなわ
ち、軸受穴26と軸22の間のすきまと平行に延
在する通気孔48を設けた実施例を示し、第4図
は半径方向に延在する通気孔50を設けた実施例
を示す。
す位置に設けてもよい。第3図は軸方向すなわ
ち、軸受穴26と軸22の間のすきまと平行に延
在する通気孔48を設けた実施例を示し、第4図
は半径方向に延在する通気孔50を設けた実施例
を示す。
軸受穴26の底面42は、スリーブ24と一体
に形成してもよいし、これとは別体のスラストプ
レート52(第1図)で構成することもできる。
いずれの場合でも、この底面42の軸の下端面3
4に面する部分に、もしくは逆に軸の下端面34
に、動圧軸受用として知られているスパイラル溝
(図示せず)を設けることによりスラスト荷重容
量が増大し、より大きなスラスト荷重を支えるこ
とができる。また、この場合、始動時の軸22の
浮上を急速におこなわせるうえで有利である。
に形成してもよいし、これとは別体のスラストプ
レート52(第1図)で構成することもできる。
いずれの場合でも、この底面42の軸の下端面3
4に面する部分に、もしくは逆に軸の下端面34
に、動圧軸受用として知られているスパイラル溝
(図示せず)を設けることによりスラスト荷重容
量が増大し、より大きなスラスト荷重を支えるこ
とができる。また、この場合、始動時の軸22の
浮上を急速におこなわせるうえで有利である。
環状部38は、第2図に示すように、浅い溝3
8′となしてもよく、その場合軸22の周囲に流
体がまわり込み易くなつて「絞り効果」が減少す
るので有利である。
8′となしてもよく、その場合軸22の周囲に流
体がまわり込み易くなつて「絞り効果」が減少す
るので有利である。
各ヘリングボーン溝は、図示のような対称形に
限らず、溝の長さ、深さ、傾き、数などを非対称
にすることもできる。
限らず、溝の長さ、深さ、傾き、数などを非対称
にすることもできる。
考案の効果
以上のとおり、この考案によれば、回転部材
(軸もしくはスリーブ)はラジアル軸受部28a,
28bにて確実に、かつ均等に支持され、そのラ
ジアル剛性は回転数に比例して増大こそすれ、ス
ラスト荷重によつては何等の悪影響も被らない。
したがつて、非常に安定した回転を保証しうる、
精密機器用途に適した軸受を提供することができ
る。このようにこの考案の動圧型流体軸受装置
は、回転数に比例したラジアル剛性が得られると
いう動圧軸受本来の特徴を遺憾無く発揮すること
に加えて、従来装置では望めなかつた次のような
特長をも有する。すなわち、スラスト軸受部44
に与える圧力を発生させるためのヘリングボーン
溝32が副次的に創出するラジアル負荷容量によ
つて、軸受全体としてのラジアル剛性がさらにア
ツプする。また、このヘリングボーン溝32と、
ラジアル軸受部28a,28bを構成するヘリン
グボーン溝30a,30bとでは、仕様を互いに
独立して設定できるため、設計上の制約が緩和さ
れて設計の自由度が拡大し、最適設計の実現が容
易となる。
(軸もしくはスリーブ)はラジアル軸受部28a,
28bにて確実に、かつ均等に支持され、そのラ
ジアル剛性は回転数に比例して増大こそすれ、ス
ラスト荷重によつては何等の悪影響も被らない。
したがつて、非常に安定した回転を保証しうる、
精密機器用途に適した軸受を提供することができ
る。このようにこの考案の動圧型流体軸受装置
は、回転数に比例したラジアル剛性が得られると
いう動圧軸受本来の特徴を遺憾無く発揮すること
に加えて、従来装置では望めなかつた次のような
特長をも有する。すなわち、スラスト軸受部44
に与える圧力を発生させるためのヘリングボーン
溝32が副次的に創出するラジアル負荷容量によ
つて、軸受全体としてのラジアル剛性がさらにア
ツプする。また、このヘリングボーン溝32と、
ラジアル軸受部28a,28bを構成するヘリン
グボーン溝30a,30bとでは、仕様を互いに
独立して設定できるため、設計上の制約が緩和さ
れて設計の自由度が拡大し、最適設計の実現が容
易となる。
第1図Aはこの考案の動圧型流体軸受装置の断
面図、同図B,Cは圧力分布図、第2図は環状溝
の実施例を示す拡大図、第3図および第4図は通
気孔の実施例を示す拡大図、第5図Aは従来の動
圧型流体軸受装置の断面図、同図B,Cは圧力分
布図である。 22……軸、24……スリーブ、26……軸受
穴、28a,28b……ラジアル軸受部、30
a,30b,32……ヘリングボーン溝、38…
…環状部、36……連通孔、40……導入孔、4
4……スラスト軸受部。
面図、同図B,Cは圧力分布図、第2図は環状溝
の実施例を示す拡大図、第3図および第4図は通
気孔の実施例を示す拡大図、第5図Aは従来の動
圧型流体軸受装置の断面図、同図B,Cは圧力分
布図である。 22……軸、24……スリーブ、26……軸受
穴、28a,28b……ラジアル軸受部、30
a,30b,32……ヘリングボーン溝、38…
…環状部、36……連通孔、40……導入孔、4
4……スラスト軸受部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 下記を包含する動圧型流体軸受装置: 有底軸受穴を有するスリーブ; スリーブの有底軸受穴に、スリーブに対して相
対的に回転および摺動しうるように挿入した軸; スリーブの軸受穴壁面または軸の周面のいずれ
か一方に軸方向に互いに離隔させて配置した、そ
れぞれスリーブと軸との相対回転運動によつて圧
力を発生させる一対の第1のヘリングボーン溝か
らなるラジアル軸受部; 上記一対のラジアル軸受部の間でスリーブの軸
受穴壁面または軸の周面のいずれか一方に形成し
た、スリーブと軸との相対回転運動によつて上記
第1のヘリングボーン溝による圧力よりも小さい
圧力を発生させる第2のヘリングボーン溝;およ
び 第2のヘリングボーン溝によつて発生した圧力
を、軸の端面と軸受穴の底面との間に形成される
スラスト軸受部へ導くための連絡通路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987072670U JPH0520893Y2 (ja) | 1987-05-14 | 1987-05-14 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987072670U JPH0520893Y2 (ja) | 1987-05-14 | 1987-05-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63180720U JPS63180720U (ja) | 1988-11-22 |
| JPH0520893Y2 true JPH0520893Y2 (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=30916326
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987072670U Expired - Lifetime JPH0520893Y2 (ja) | 1987-05-14 | 1987-05-14 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0520893Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0979263A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-03-25 | Hitachi Ltd | 軸受装置及びこれを備えたスピンドルモ−タ |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL7609817A (nl) * | 1976-09-03 | 1978-03-07 | Philips Nv | Lager. |
| JPS5917020A (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-28 | Toshiba Corp | 回転体支持装置 |
| JPS5917318U (ja) * | 1982-07-24 | 1984-02-02 | 日本精工株式会社 | 動圧形流体軸受 |
| JPS5958214U (ja) * | 1982-10-13 | 1984-04-16 | 日本精工株式会社 | 動圧流体軸受装置 |
| JPS5991413A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-05-26 | Nippon Seiko Kk | 固定軸まわりを回転体が回転する装置 |
| JPS59113314A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 動圧型流体軸受装置 |
| JPS59159416A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 動圧型流体軸受装置 |
| JPS604617A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-11 | Canon Inc | 動圧流体軸受 |
-
1987
- 1987-05-14 JP JP1987072670U patent/JPH0520893Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63180720U (ja) | 1988-11-22 |
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