JPH05209116A - ポリエステル包装材料 - Google Patents

ポリエステル包装材料

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JPH05209116A
JPH05209116A JP4141446A JP14144692A JPH05209116A JP H05209116 A JPH05209116 A JP H05209116A JP 4141446 A JP4141446 A JP 4141446A JP 14144692 A JP14144692 A JP 14144692A JP H05209116 A JPH05209116 A JP H05209116A
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polyethylene terephthalate
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Yoshikazu Kutsuwa
義 和 轡
Shigenori Ishii
井 重 徳 石
Toru Fukada
田 徹 深
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テレフタル酸および所望によりイソフタル酸
と、エチレングリコールおよびシクロヘキサンジメタノ
ールとから誘導され、エチレングリコールとシクロヘキ
サンジメタノールとのモル比が95/5〜75/25の
範囲にあり、130℃で5時間窒素中で加熱した後にD
SCで測定した吸熱ピークが180〜240℃であり、
かつその吸熱量が10〜40ジュール/gである共重合
ポリエチレンテレフタレート70〜95重量部と、エチ
レン共重合体アイオノマー5〜30重量部と、からなる
ポリエステル組成物から形成された層を内容物に接する
層として有することを特徴とするポリエステル包装材
料。 【効果】 このようなポリエステル包装材料は、保香
性、延展性、耐熱性、耐衝撃性、ヒートシール性等に優
れており、紙容器内装材や缶内面コート材などに利用で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保香性、延展性、耐衝
撃性等に優れたポリエステル包装材料に関し、さらに詳
しくは、特に飲食物、その他の香気成分を含有する物質
の包装材料に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】中空容器、トレーおよび蓋材、紙
容器内層、缶内面コートなどの包装材料は、直接にジュ
ース、水などの飲食物と接触することがあり、このため
ガスバリヤー性、保香性などに優れていることが要求さ
れている。このような包装材料として、ポリエチレンテ
レフタレートが注目されている。
【0003】ところで紙容器内層材料としては、ヒート
シール性、延展性、耐衝撃性などに優れていることが要
求され、また缶内面コート材料としては、延展性、耐衝
撃性、缶材料との密着性が優れることが要求されている
が、従来知られているポリエチレンテレフタレートは、
これらの高度な要求を必ずしも満たしていなかった。例
えば、テレフタル酸およびエチレングリコールのみから
誘導されるポリエチレンテレフタレートホモポリマー
は、ヒートシール性、耐衝撃性が充分でなく、またテレ
フタル酸とエチレングリコールと、エチレングリコール
以外の共重合成分を少量用いてなる結晶性の共重合ポリ
エチレンテレフタレートは、延展性、耐衝撃性に必ずし
も優れていない。さらにジオール成分として、シクロヘ
キサンジメタノールを約30モル%の量で用いてなるP
ETGの商品名で市販されている非晶性の共重合ポリエ
チレンテレフタレートは、延展性、耐衝撃性においてか
なりのレベルにあるが、保香性が充分でなく、延展性に
関しても充分に満足しうる水準にはなく、また耐熱性に
乏しいため、レトルト処理やホット充填を行なうような
用途に使用するには問題があった。
【0004】本発明者らは、上記のような従来技術にお
ける問題点を解決して、耐熱性、保香性が優れ、しかも
充分な延展性、耐衝撃性を示す包装材料を得るべく検討
を行なったところ、特定の組成および特定の物性を有す
る共重合ポリエチレンテレフタレートと、特定のエチレ
ン共重合体アイオノマーとからなるポリエステル組成物
が優れた特性を有していることを見出して、本発明を完
成するに至った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術におけ
る問題点を解決しようとするものであって、保香性、延
展性に優れ、しかも耐衝撃性、ヒートシール性などに優
れたポリエステル包装材料を提供することを目的として
いる。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るポリエステル包装材料は、
テレフタル酸および所望によりイソフタル酸と、エチレ
ングリコールおよびシクロヘキサンジメタノールとから
誘導され、エチレングリコールとシクロヘキサンジメタ
ノールとのモル比が95/5〜75/25の範囲にあ
り、130℃で5時間窒素中で加熱した後にDSCで測
定した吸熱ピークが180〜240℃にあり、かつその
吸熱量が10〜40ジュール/gである共重合ポリエチ
レンテレフタレート70〜95重量部と、エチレン共重
合体アイオノマー5〜30重量部と、からなるポリエス
テル組成物から形成された層を、内容物に接する層とし
て有することを特徴としている。
【0007】このようなポリエステル包装材料は、保香
性、延展性に優れ、しかも耐衝撃性、ヒートシール性な
どに優れている。
【0008】
【発明の具体的説明】以下本発明に係るポリエステル包
装材料について具体的に説明する。本発明に係るポリエ
ステル包装材料は、共重合ポリエチレンテレフタレート
と、エチレン共重合体アイオノマーとからなるポリエス
テル組成物から形成された層を有している。
【0009】共重合ポリエチレンテレフタレート 本発明では、共重合ポリエチレンテレフタレートとし
て、テレフタル酸と、エチレングリコールおよびシクロ
ヘキサンジメタノールとから誘導される共重合ポリエチ
レンテレフタレートあるいはテレフタル酸およびイソフ
タル酸と、エチレングリコールおよびシクロヘキサンジ
メタノールとから誘導される共重合ポリエチレンテレフ
タレートが用いられる。
【0010】エチレングリコールとシクロヘキサンジメ
タノールとのモル比は、95/5〜75/25、好まし
くは92/8〜83/17であることが望ましい。また
イソフタル酸を用いる場合には、イソフタル酸は、全カ
ルボン酸(テレフタル酸+イソフタル酸)に対して10
モル%以下好ましくは5モル%以下であることが望まし
い。イソフタル酸含量が多くなりすぎると、吸熱ピーク
が180〜240℃であり、かつ吸熱量が10〜40ジ
ュールである共重合ポリエチレンテレフタレートを得る
には、シクロヘキサンジメタノール含量を低減させる必
要があり、その結果得られる共重合ポリエチレンテレフ
タレートは、延展性および耐衝撃性が必ずしも充分では
なくなることがある。
【0011】なお本発明の共重合ポリエチレンテレフタ
レートは、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸およ
びイソフタル酸以外のジカルボン酸たとえば2,6-ナフタ
レンジカルボン酸などを少量含んでいてもよく、またジ
オール成分として、エチレングリコールおよびシクロヘ
キサンジメタノール以外のジオールたとえばジエチレン
グリコールなどを少量含んでいてもよい。
【0012】このような本発明に係る共重合ポリエチレ
ンテレフタレートは、従来公知の方法たとえばエステル
交換法、直接重合法などによって製造することができ
る。
【0013】このような共重合ポリエチレンテレフタレ
ートは、130℃で5時間窒素中で加熱した後にDSC
(示差走査熱量計)で測定した吸熱ピークが180〜2
40℃、好ましくは190〜230℃であり、その吸熱
量が10〜40ジュール/g、好ましくは15〜35ジ
ュール/gである。共重合ポリエチレンテレフタレート
を130℃で、5時間加熱すると、共重合ポリエチレン
テレフタレートは、充分結晶化する。多くの場合、本発
明に係る共重合ポリエチレンテレフタレートは、上記の
ような加熱処理を行なわないと、吸熱ピークが検出され
ない。なお前述のPETGは、130℃で5時間の加熱
処理しても結晶化することがなく、したがって吸熱ピー
クが現れない。このような条件下で測定した場合に、吸
熱ピークが認められない共重合ポリエチレンテレフタレ
ートは、保香性が充分でなく、また耐熱性に劣る。一
方、吸熱ピーク温度や吸熱量が前記範囲を超えるもの
は、フイルムにした場合の伸び、抗張力、衝撃強度など
が小さく、紙容器内層材や缶コート材としては、優れた
性能を示さない。
【0014】エチレン共重合体アイオノマー 本発明で用いられるエチレン共重合体アイオノマーは、
エチレン−不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシル基
の少なくとも一部が、金属陽イオンで中和されたアイオ
ノマーである。
【0015】本発明で用いられるエチレン共重合体アイ
オノマーを構成するエチレン−不飽和カルボン酸共重合
体は、エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体である
が、この不飽和カルボン酸としては、炭素数3〜8の不
飽和カルボン酸、具体的には、アクリル酸、メタクリル
酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン
酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステル
などが用いられる。これらの不飽和カルボン酸のうち
で、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸が特に
好ましく用いられる。
【0016】本発明で用いられるエチレン−不飽和カル
ボン酸共重合体は、エチレンと上記のような不飽和カル
ボン酸とに加えて第3成分を含んでいてもよく、このよ
うな第3成分としては、炭素数3〜12程度の極性ビニ
ル化合物たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸i-ブチル、アクリル酸n-ブチル、アクリ
ル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸メチルなどの不飽
和カルボン酸エステル、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ルが用いられる。
【0017】本発明で用いられるエチレン−不飽和カル
ボン酸共重合体では、エチレンは60〜99重量%、好
ましくは70〜99重量%の量で存在し、また不飽和カ
ルボン酸は1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%
の量で存在していることが望ましい。
【0018】またエチレン−不飽和カルボン酸共重合体
が、エチレン成分および不飽和カルボン酸成分に加えて
第3成分を含む場合には、第3成分は39重量%まで好
ましくは30重量%までの量で存在していることが望ま
しい。
【0019】本発明で用いられるアイオノマーは、上記
のようなエチレン−不飽和カルボン酸共重合体中のカル
ボキシル基の少なくとも一部が、金属陽イオンで中和さ
れている。
【0020】このような金属イオンとしては、Na+
+、Li+、Ca2+、Mg2+、Zn2 +、Cu2+、C
2+、Ni2+、Mn2+、Al3+などの1価ないし3価の
金属陽イオンが挙げられる。これらのうち特にZn2+
Mg2+などの2価イオンが好ましく、これらの2価イオ
ンを含むアイオノマーを用いると、共重合ポリエチレン
テレフタレートの結晶化が促進されることがなく、した
がってヒートシール性が経時変化せず、しかも延展性お
よび耐衝撃性に優れたポリエステル組成物が得られる。
【0021】このようなアイオノマーは、一般には、エ
チレンと不飽和カルボン酸と必要に応じて第3成分とを
共重合させてエチレン−不飽和カルボン酸共重合体と
し、このエチレン−不飽和カルボン酸共重合体のカルボ
キシル基の少なくとも一部を、金属イオンで中和する
か、あるいはエチレンと不飽和カルボン酸エステルと必
要に応じて第3成分とを共重合させ、得られた共重合体
の不飽和カルボン酸エステル酸成分の少なくとも一部を
鹸化することによって得ることができる。
【0022】特に本発明では、高圧ラジカル重合法によ
ってエチレンと不飽和カルボン酸と必要に応じて第3成
分とを共重合させてなる共重合体をベースとし、この共
重合体のカルボキシル基の一部または全部を金属陽イオ
ンで中和したアイオノマーが好ましく用いられる。中和
度は、通常5〜100%、好ましくは10〜90%程度
であることが望ましい。このようなアイオノマーの融点
は、一般には70〜105℃程度である。またアイオノ
マーの190℃、2160g荷重で測定したメルトフロ
ーレート(MFR)は、0.01〜1000dg/分、
特に0.1〜200dg/分であることが好ましい。
【0023】共重合ポリエチレンテレフタレートとアイ
オノマーとは、合計量を100重量部としたときに、共
重合ポリエチレンテレフタレートが70〜95重量部、
好ましくは80〜90重量部の量で、アイオノマーが5
〜30重量部、好ましくは10〜20重量部の量で用い
られることが望ましい。アイオノマーの使用量が少なす
ぎると、得られるポリエステル組成物は、耐衝撃性、延
展性が充分でなく、またその使用量が多すぎると、得ら
れるポリエステル組成物の耐熱性、保香性が損なわれる
ことがある。
【0024】非極性エチレン重合体 本発明において、ポリエステル包装材料を形成するため
のポリエステル組成物は、上記のような共重合ポリエチ
レンテレフタレートおよびエチレン共重合体アイオノマ
ーに加えて、非極性エチレン(共)重合体を少量含んで
いてもよい。このようなエチレン(共)重合体を含むポ
リエステル組成物からなるポリエステル包装材料は、ヒ
ートシール性、加工性に優れている。
【0025】エチレン重合体としては、エチレンの単独
重合体あるいはエチレンと炭素数3〜12程度のα−オ
レフィン、たとえばプロピレン、1-ブテン、1-ヘキセ
ン、4-メチル-1- ペンテンなどとの共重合体が挙げられ
る。これらのうち直鎖低密度ポリエチレンが特に好まし
い。
【0026】このようなエチレン重合体は、共重合ポリ
エチレンテレフタレートとアイオノマーとの合計100
重量部に対して、10重量部以下好ましくは1〜5重量
部の量で用いられることが好ましい。
【0027】このようなポリエステル組成物には、酸化
防止剤のような添加剤を配合してもよい。とくに商品名
Irganox 1010,1076などとして知られ
ているヒンダードフェノール系安定剤を0.05〜1.
0重量部程度、とくに好ましくは0.2〜1.0重量部
程度配合することにより、組成物の黄変色を防止できる
とともに耐衝撃性を改良でき、また紙容器内層材のよう
に多層構成の内層材あるいは単層の包装材として用いヒ
ートシールを行なう場合には、このような配合によって
優れたヒートシール性を維持することができる。
【0028】本発明に係るポリエステル包装材料は、上
記のようなポリエステル組成物から形成された層を、香
気成分含有材料たとえばジュース、醤油、洗剤、油など
と接する層として有している。
【0029】このようなポリエステル組成物から形成さ
れた層は、紙容器内層材、金属缶コート材、中空ボト
ル、トレー、蓋材などとして好ましく用いられ、また他
のプラスチック材料あるいは金属箔などと積層されて、
複層包装容器の内層材として用いられ、さらにバッグイ
ンボックス(Bag in Box)などの単層の包装材料として
用いられる。
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエステル包装材料は、上記
のようなポリエステル組成物から形成される層を内層と
して有しており、保香性、耐熱性、延展性、耐衝撃性、
ヒートシール性等に優れている。例えば上記のようなポ
リエステル組成物から形成される層を紙容器の内層材と
して用いるときには、保香性、耐熱性などに加えヒート
シール性にも優れており、大型容器にした場合にも破袋
強度に優れており、飲料用容器として好適である。ま
た、金属缶内面コートとして用いるときには、延展性に
も優れているため、絞り成形、しごき成形によっても密
着性のよい保護内面被覆が得られる。また容器の加熱殺
菌処理を行なった場合にも良好な性能を維持する。
【0031】本発明の包装材料は、特に保香性に優れて
いるため、上述の通り飲食物の包装に好適であるが、こ
の外にも油性物質、洗剤等の香気成分を有する物質の包
装に用いると、香気成分が外部に洩れたり、包装材料に
吸収されたりして減少することが少ないという効果が得
られる。また本発明に係るポリエステル組成物から形成
された層は、それ自体がにおいを有していないため、に
おいが内容物にうつることがない。
【0032】
【実施例】
【0033】
【実施例1】ジカルボン酸成分として、テレフタル酸9
7モル%およびイソフタル酸3モル%を用い、ジオール
成分として、エチレングリコール84モル%および1,4-
シクロヘキサンジメタノール16モル%を用いてエステ
ル交換法によって製造された共重合ポリエチレンテレフ
タレート(窒素雰囲気下130℃で5時間加熱させた試
料をDSCで窒素雰囲気下10℃/minの昇温速度で測
定した吸熱ピークが199℃であり、その吸熱量が29
ジュール/gである)82重量%と、エチレン−メタク
リル酸共重合体のZnアイオノマー(メタクリル酸含量
15重量%、Zn中和度60%)15重量%と、直鎖低
密度ポリエチレン(密度0.920g/cm3、MFR
20dg/min)3重量%とを、それぞれ加熱窒素で充
分乾燥した後、44mmφの同方向2軸混練機にて、26
0℃で溶融混練した後造粒して、ペレット状のポリエス
テル組成物を調製した。なおこの混合造粒に際して、イ
ルガノックス1010(商品名、チバガイギー社製、酸
化防止剤)を、上記組成物100重量部あたり、0.4
重量部添加した。
【0034】この造粒されたポリエステル組成物を再度
乾燥し、65mmφ押出機のキャストフィルム成形機にて
樹脂温度270℃で成膜し、厚み40μmのフィルムを
得た。
【0035】このフィルムの引張り破断点応力および破
断点伸びを測定した。測定結果を表1に示す。またこの
フィルムについて、東洋精機製フィルムインパクトテス
ターにて突破り衝撃エネルギーを測定した。
【0036】結果を表2に示す。さらに東洋精機製バー
シーラーにて、このフィルムをヒートシールし、その剥
離強度を測定した。その結果を表3に示す。
【0037】更に、このフィルムを3cm×3cmに切り取
り、香気成分であるd−リモネン100%液に浸漬し、
23℃の恒温槽に放置した。所定時間後、フィルムを取
り出し、すばやく濾紙で表面を拭い、フィルムの重さを
測定し、フィルム中へのリモネンの吸収による重量増を
測定した結果を表4に示す。この表4には、低密度ポリ
エチレン(LDPE、密度0.920g/cm 3、MFR
1.6dg/min)の40μm厚フィルムについても
同様に測定した結果を示す。
【0038】
【実施例2】実施例1において、共重合ポリエチレンテ
レフタレートとして、ジカルボン酸成分としてテレフタ
ル酸を用い、ジオール成分として、エチレングリコール
79モル%および1,4-シクロヘキサンジメタノール21
モル%を用いて製造された共重合ポリエチレンテレフタ
レート(窒素雰囲気下130℃で5時間加熱させた試料
をDSCで窒素雰囲気下10℃/minの昇温速度で測定
した吸熱ピークが195℃であり、その吸熱量が22J
/gである)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚
み40μmのフィルムを製造した。
【0039】このようにして得られたフィルムの引張り
破断点応力および破断点伸びを測定した。同時に同一フ
ィルムの他の部分をオートクレーブにて、120℃で3
0分間レトルト処理し、このフィルムの引張り破断点応
力および破断点伸びを測定した。測定結果を表1に示
す。
【0040】また、フィルムインパクトテスターにより
突破り衝撃エネルギーを測定し、結果を表2に示す。さ
らにヒートシール強度を測定した結果を表3に示し、リ
モネン吸収テストの結果を表4に示す。
【0041】
【比較例1】実施例1において、共重合ポリエチレンテ
レフタレートとして、ジカルボン酸成分として、テレフ
タル酸86モル%およびイソフタル酸14モル%を用
い、ジオール成分として、エチレングリコールを用いて
製造された共重合ポリエチレンテレフタレート(窒素雰
囲気下130℃で5時間加熱させた試料をDSCで窒素
雰囲気下10℃/minの昇温速度で測定した吸熱ピーク
が217℃であり、その吸熱量が38J/gである)を
用いた以外は実施例1と同様にして厚み40μmのフィ
ルムを製造した。
【0042】このようにして得られたフィルムのレトル
ト処理前後の引張破断点応力および破断点伸びを測定
し、結果を表1に示す。またフィルムインパクトテスタ
ーで突破り衝撃エネルギーを測定した結果を表2に示
す。
【0043】
【比較例2】ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を用
い、ジオール成分として、エチレングリコール70モル
%および1,4-シクロヘキサンジメタノール30モル%と
を用いて製造された共重合ポリエチレンテレフタレート
のペレットを、窒素雰囲気下130℃で5時間加熱した
ところ、ペレットは激しくブロッキングした。
【0044】このブロッキングした試料の一部を切り取
り、DSCで窒素雰囲気下10℃/minの昇温速度で測
定したところ、吸熱ピークは現れず、共重合ポリエチレ
ンテレフタレートは結晶化しなかった。
【0045】このような共重合ポリエチレンテレフタレ
ートを用いた以外は、実施例1と同様にして、40μm
厚のフィルムを得た。このフィルムのリモネン吸収テス
トを表4に示す。
【0046】またこのフィルムを実施例1と同様にレト
ルト処理したところ、処理後のフィルムは激しく変形し
ており、レトルト包装材としては耐熱性の面で実用不可
能であることがわかった。
【0047】
【比較例3】実施例1に記載されたd−リモネン吸収試
験を、下記のような比較例で用いられた共重合ポリエチ
レンテレフタレートから形成された40μm厚のフィル
ムに行った。すなわちジカルボン酸成分としてテレフタ
ル酸を用い、ジオール成分として、エチレングリコール
70モル%および1,4-シクロヘキサンジメタノール30
モル%とを用いて製造された比較例2で用いられた共重
合ポリエチレンテレフタレートから形成されたフィルム
に行った。
【0048】結果を表4に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】表1、表2、表3、表4より、本発明のポ
リエステル包装材料は、フィルム伸び、フィルム突破り
衝撃強度、ヒートシール性に優れ、またレトルト処理後
も若干のフィルム伸びを示すのみならず、柔軟性に優
れ、しかも香気成分の吸収が少なく、保香性に優れてい
ることがわかる。このため本発明のポリエステル包装材
料は、香気成分を含有する飲食物の包装容器(紙容器、
プラスチック容器、金属缶等)の飲食物に接する層に適
した材料であることがわかる。
【0054】
【実施例3】実施例1において、共重合ポリエチレンテ
レフタレートとして、ジカルボン酸成分としてテレフタ
ル酸を用い、ジオール成分として、エチレングリコール
91モル%および1,4-シクロヘキサンジメタノール9モ
ル%を用いて製造された共重合ポリエチレンテレフタレ
ート(窒素雰囲気下130℃で5時間加熱させた試料を
DSCで窒素雰囲気下10℃/minの昇温速度で測定し
た吸熱ピークが230℃であり、その吸熱量が31J/
gである)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚み
40μmのフィルムを製造した。
【0055】このようにして得られたフィルムの引張り
破断点応力および破断点伸び、フィルムインパクトテス
ターによる突破り衝撃エネルギー、ヒートシール強度を
表5に示す。さらに実施例1と同様の方法で測定したd
−リモネンの吸収による重量増を表6に示す。
【0056】
【実施例4】ジカルボン酸成分としてテレフタル酸92
モル%およびイソフタル酸8モル%を用い、ジオール成
分として、エチレングリコール88モル%および1,4-シ
クロヘキサンジメタノール12モル%を用いて製造され
た共重合ポリエチレンテレフタレート(窒素雰囲気下1
30℃で5時間加熱させた試料をDSCで窒素雰囲気下
10℃/minの昇温速度で測定した吸熱ピークが203
℃であり、その吸熱量が25J/gである)85重量%
と、エチレン−メタクリル酸共重合体のZnアイオノマ
ー(メタクリル酸含量15重量%、Zn中和度60%)
15重量%とを、65mmφの単軸押出機(先端ダルメー
ジ型ミキシングセクション付)にて250℃で溶融混練
した後造粒して、ペレット状のポリエステル組成物を調
製し、実施例1と同様にしてキャストフィルム成形を行
ない、40μm厚のフィルムを得た。
【0057】このようにして得られたフィルムの引張り
破断点応力および破断点伸び、フィルムインパクトテス
ターによる突破り衝撃エネルギー、ヒートシール強度を
表5に示す。この実施例では、酸化防止剤が配合されて
いないため、ヒートシール性はあるが、実施例1〜3の
結果には及ばない。さらに実施例1と同様の方法で測定
したd−リモネンの吸収による重量増を表6に示す。
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】さらに実施例2、実施例3、比較例1で得
られたフィルムを、40℃、75%相対湿度の下で所定
期間放置後、170℃で表3に示した条件でヒートシー
ルし、ヒートシール強度(N/15mm)を測定した。
【0061】結果を表7に示す。
【0062】
【表7】
【0063】この表7から、本発明のポリエステル包装
材料は、高温多湿下に保管された後もヒートシール性の
低下が小さく、包装材料用として優れていることがわか
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 67/02 33:02)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレフタル酸および所望によりイソフタル
    酸と、エチレングリコールおよびシクロヘキサンジメタ
    ノールとから誘導され、エチレングリコールとシクロヘ
    キサンジメタノールとのモル比が95/5〜75/25
    の範囲にあり、130℃で5時間窒素中で加熱した後に
    DSCで測定した吸熱ピークが180〜240℃であ
    り、かつその吸熱量が10〜40ジュール/gである共
    重合ポリエチレンテレフタレート70〜95重量部と、 エチレン共重合体アイオノマー5〜30重量部と、 からなるポリエステル組成物から形成された層を内容物
    に接する層として有することを特徴とするポリエステル
    包装材料。
  2. 【請求項2】ポリエステル組成物が、共重合ポリエチレ
    ンテレフタレートとエチレン共重合体アイオノマーの合
    計100重量部に対し、さらに非極性エチレン重合体ま
    たは非極性エチレン共重合体を10重量部以下の量で含
    むことを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
  3. 【請求項3】非極性エチレン重合体または非極性エチレ
    ン共重合体が、直鎖低密度ポリエチレンである請求項2
    に記載の包装材料。
  4. 【請求項4】ポリエステル組成物が、ポリエステル組成
    物100重量部に対し、酸化防止剤を0.05〜1.0
    重量部の量で含むことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のポリエステル包装材料。
  5. 【請求項5】エチレン共重合体アイオノマーが2価金属
    アイオノマーである請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リエステル包装材料。
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