JPH05210649A - 神経回路網表現装置 - Google Patents

神経回路網表現装置

Info

Publication number
JPH05210649A
JPH05210649A JP4011413A JP1141392A JPH05210649A JP H05210649 A JPH05210649 A JP H05210649A JP 4011413 A JP4011413 A JP 4011413A JP 1141392 A JP1141392 A JP 1141392A JP H05210649 A JPH05210649 A JP H05210649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neural network
unit
synapse
output
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4011413A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Arima
裕 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4011413A priority Critical patent/JPH05210649A/ja
Priority to US07/971,038 priority patent/US5696883A/en
Priority to DE4239308A priority patent/DE4239308C2/de
Publication of JPH05210649A publication Critical patent/JPH05210649A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06JHYBRID COMPUTING ARRANGEMENTS
    • G06J1/00Hybrid computing arrangements
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/06Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
    • G06N3/063Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using electronic means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/06Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
    • G06N3/063Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using electronic means
    • G06N3/065Analogue means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間にわたって安定に動作する高集積化さ
れた、アナログストレージ方式のシナプス神経回路網表
現装置を提供することを目的とする。 【構成】 第2の神経回路網表現ユニット505は第1
の神経回路網表現ユニットの一部またはすべてのニュー
ロンの出力状態を受け、この第1の神経回路網表現ユニ
ットの収束状態を記憶すべきか否かを判断する。制御回
路ユニット550はこの第2の神経回路網表現ユニット
の出力信号に従って第1の神経回路網表現ユニットに含
まれるシナプス表現回路のシナプス荷重値を修正し、こ
れにより第1の神経回路網表現ユニットの記憶情報をリ
フレッシュする。 【効果】 シナプス荷重値が記憶すべき状態に従って並
列にリフレッシュされ長時間にわたって安定したシナプ
ス荷重値を保持することのできる神経回路網表現装置が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は神経回路網を電子的に
表現する半導体神経回路網装置に関し、特に、ニューロ
ンを所定の結合強度を通して結合するシナプスを表現す
るシナプス表現回路のシナプス荷重値情報を安定に維持
するための構成に関する。より特定的には、シナプス荷
重値情報を電荷の形態で格納し、それによりシナプス荷
重値をアナログ的に表現するシナプス表現回路のシナプ
ス荷重値情報をリフレッシュするための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】生体細胞(ニューロン)をモデルとして
用いた計算処理手法が種々提案されている。このような
処理手法の1つにボルツマンマシンと呼ばれる並列情報
処理機械がある。ボルツマンマシンは、1985年に
D.H.Ackley(ディ・エイチ・アクレイ)等に
よって提案されたニューラルネット(神経回路網)を表
現する数理モデルの一種であり、ニューロンの状態遷移
が確率的に行なわれることを特徴としている。ニューロ
ン間の結合の強さ(以下、シナプス荷重と称す)Wij
が対称(Wij=Wji)であり、かつ自己結合がない
(Wii=0)場合には、系(ニューラルネット)の温
度表現パラメータTが有限な値において、系の定常分布
p(z)が次式のボルツマン分布で与えられることから
このような名前がつけられる。ここで、シナプス荷重W
ijは、ニューロンiとニューロンjとの間のシナプス
荷重を示す。
【0003】p(z)=C・exp(−U(z)/T) U(z):系のポテンシャル関数 z:ニューロンのとる系の状態 C:規格化係数 上述のような各ニューロンの状態決定に対する確率の導
入により、ニューラルネット系は、状態エネルギーの局
所的極小値につかまることなく大所的極小値へ収束する
ことが期待される。つまり、よりもっともらしい解を発
見できることが期待される。このようなボルツマンマシ
ンは複雑なコスト問題の解決や、パターン認識および連
想記憶などの非アルゴリズミックな問題の解決を得意と
する装置であり、問題解決にアルゴリズムを必要とする
チューリングマシンとは対照的な性質を有する。
【0004】このようなボルツマンマシンを効率よく高
速に表現することのできる装置として、ニューラルネッ
トの動作を真似た強力な並列処理系を半導体集積回路に
より実現することが幾つか既に試みられている。従来の
集積回路化された神経回路網表現装置の構成および動作
について説明する前に、簡単にボルツマンマシンの動作
原理について説明する。
【0005】図29は、一般的なニューロンモデルの構
成および動作原理を示す図である。図29において、ニ
ューロンユニットiは、他のニューロンユニットk,
j,およびmからの出力信号(状態信号)Sk,Sj,
およびSmを受ける入力部Aと、入力部Aからの信号を
予め定められた規則に従って変換する変換部Bと、変換
部Bからの信号を出力する出力部Cとを含む。
【0006】入力部Aは、ニューロンユニットk,jお
よびmに対して所定のシナプス荷重W(以下、シナプス
荷重を総称的に示す場合、符号Wを用いる)を有する。
たとえば、ニューロンユニットkからの出力信号Sk
は、入力部Aでシナプス荷重Wikを付されてWik・
Skに変換された後、変換部Bへ伝達される。
【0007】変換部Bは、入力部Aから与えられた信号
の総和が或る条件を満足すると発火して出力部Cへ信号
を伝達する。このニューロンユニットのモデルを生体細
胞に対応させると、入力部Aは樹状突起に対応し、変換
部Bは細胞体本体に対応し、かつ出力部Cは軸索に対応
する。
【0008】このニューロンモデルにおいては、各ニュ
ーロンユニットが2つの状態、すなわちSi=0(非発
火状態)およびSi=1(発火状態)をとると仮定され
る。各ニューロンユニットはその入力に応じて自身の状
態を更新する。ニューロンユニットiの総入力は、 Ui=ΣWij・Sj+Wii で定義される。ただし総和Σはjに関して行なわれる。
ここで、Wij=Wjiとなる対称なシナプス結合が仮
定されており、また−Wiiはニューロンユニットiの
しきい値に対応する。図29においてはこのしきい値が
0と仮定された場合が示されている。
【0009】ニューロンユニットの状態の更新は、各ユ
ニット間で非同期的に行なわれかつ確率的に行なわれ
る。ニューロンユニットiが状態を更新するとき新しい
状態が1となる確率p(Si=1)は、 p(Si=1)=1/(1+exp(−Ui/T)) で与えられる。ここで、Tは物理系における温度と同様
の働きをするパラメータであり、正の値をとり、通常
“温度”と呼ばれる。
【0010】図30は各温度Tに対する入力の総和Ui
と確率p(Si=1)との関係を示す図である。図30
に見られるように、ニューロンユニットiは、温度Tが
大きい場合にはほぼランダムに確率1/2で“0”また
は“1”のいずれかの値をとり、温度Tが0に近い場合
には、ほぼ決定論的にしきい値論理(入力の総和が或る
しきい値を超えた時にその状態が“1”となる論理)に
従う。
【0011】或る時刻におけるボルツマンマシンの状態
は、すべてのユニットのオン(発火状態;S=1)およ
びオフ(非発火状態;S=0)の組合せで表わされる。
ここでSはニューロンユニットの出力信号を総称的に示
す。或る状態にある系に対してエネルギーEは次のよう
に定義される。
【0012】E=−ΣWij・Si・Sj ただし、総和Σはi<jの関係を満足する添字iおよび
jのすべてについて行なわれる。また、この式において
は、各ニューロンユニットのしきい値は0と仮定され
る。このしきい値0の状態は、各ニューロンユニットに
対し常時オン状態(S=1)であるユニットを設け、そ
の結合強度を各ユニットのしきい値に等しくかつその符
号が反対であるように設定することにより実現される。
【0013】任意の初期状態から出発した各ニューロン
ユニットが動作を続けると、ボルツマンマシンは各ニュ
ーロンユニットのシナプス荷重Wによって定められる確
率的な平衡状態に近づく。この場合、ボルツマンマシン
が状態αをとる確率P(α)は、前述のごとく、次式 P(α)=C・exp(−Eα/T) で与えられる。ただしEαは、状態αにおけるニューラ
ルネット系のエネルギーを示す。
【0014】ボルツマンマシンにおいては、大所的エネ
ルギー極小値に到達するためにシミュレーテッドアニー
リングと言われる手法が用いられる。2つの大所的状態
αおよびβの相対的な確率が、 P(α)/P(β)=exp(−(Eα−Eβ)/T) で与えられる。最低エネルギー状態は任意の温度で常に
最もよく生じる確率が高い。通常、熱平衡状態へ到達す
る時間は長いため、このアニールは高温から始め徐々に
温度を下げていくのが好ましいとされる。この状態遷移
は、通常、結晶格子において各結晶原子が与えられた温
度において最低エネルギー状態をとる位置へ移行する状
態と類似している。
【0015】ボルツマンマシンにおける問題は、入出力
データの確率分布を外部から与えないで、なるべく正確
にネットワーク自体がその分布を実現できるような重み
すなわちシナプス荷重を見出すことである。このような
シナプス荷重Wを調整する際に用いられる学習則の基本
方程式としては、 ΔWij=η・(p+ ij−p- ij) …(1) が用いられることが多い。ここで、ηはシナプス荷重W
の1回の学習サイクルにおける修正量を示す係数であ
り、正の値をとる。p+ ijは、外部から教師情報を与
えた状態でニューラルネットワークが動作して平衡状態
に達したときにおいて、ニューロンユニットiとニュー
ロンユニットjの状態が共に“1”(発火状態)となる
期待値である。p- ijは、外部から教師情報を与えな
い場合においてニューロンユニットiとニューロンユニ
ットjの状態が共に“1”となる期待値に対応する。
【0016】上述の式(1)においてp+ ijの項は、
隣合ったニューロンユニットiとニューロンユニットj
が共に活性化しているときに両者の間の結合が強化され
ることを意味している。これはヘブ(Hebb)の学習
則と呼ばれるシナプス結合の強化学習機構に対応する。
【0017】p- ijの項は、外部から出力が与えられ
ない状態において、隣合ったユニットiとユニットjと
が共に活性化しているときにその間の結合(シナプス荷
重Wij)が弱められる(小さくなる)ことを意味して
おり、これは通常、反学習と呼ばれる。次に、ボルツマ
ンマシンにおける学習アルゴリズムについて簡単に説明
する。
【0018】ボルツマンマシンにおける学習アルゴリズ
ムは操作1(プラス(+)フェーズ)、操作2(マイナ
ス(−)フェーズ)および操作3を含む。 (I) 操作1(プラスフェーズ):入力ユニットおよ
び出力ユニット(可視ユニット)の状態は、入力データ
および出力データ(教師データ)が各々、パターンの出
現確率に従って示す特定のパターンに固定される。操作
1は、(a)焼鈍過程、(b)データ収集過程および
(c)p+ ijを求める過程を含む。焼鈍過程(a)に
おいては、各温度Tに対して次式(2)および(3)に
従って各ユニットの状態が変更される。
【0019】 ΔEi=ΣWij・Sj …(2) Pi=1/(1+exp(−ΔEi/T)) …(3) ただし、式(2)において総和Σは添字jについて行な
われる。式(2)は、ニューラルネット系全体のエネル
ギーEに対して、ユニットiの状態Siが“0”のとき
と“1”のときのエネルギーギャップを与える。
【0020】式(3)は、このエネルギーギャップが生
じたときのユニットiの新しい状態Siが“1”をとる
確率を与える。焼鈍過程(a)においては、温度Tは高
温から始まって低温へ順次移行される。この温度Tが低
温へ移行し所定のアニーリング手続が終了した時点にお
いては、ニューラルネットワークは最低エネルギー状態
へ緩和していき熱平衡状態に達したと仮定される。
【0021】データ収集過程(b)においては、焼鈍過
程(a)を所定回数繰返した後、互いに結合しているユ
ニットのそれぞれの状態Sが共に“1”となっている回
数を求める。
【0022】p+ ijを求める過程(c)においては、
上述の焼鈍過程(a)とデータ収集過程(b)とを再び
教師パターンに対応して所定回数繰返した後、過程
(b)で得られたデータの平均値を求める。この平均値
をp+ ijと仮定する。 (II) 操作2(マイナスフェーズ):操作2も、同
様に、焼鈍過程(a)、データ収集過程(b)およびp
- ijを求める過程(c)を含む。操作2における各過
程(a)、(b)および(c)は操作1(プラスフェー
ズ)の場合と同様の手続である。ただし、操作2(マイ
ナスフェーズ)においては、入力データに対応するユニ
ット(入力ユニット)のみが教師データの出現確率に従
ってその状態が固定される。操作2においては、操作1
と同様に、過程(a)、(b)および(c)が繰返され
た後、過程(c)において得られた平均値がp- ijと
仮定される。
【0023】操作3においては、得られた平均値p+
jおよびp- ijから、 ΔWij=η・(p+ ij−p- ij) …(4) の関係式に従ってシナプス荷重Wijの変更が行なわれ
る。シナプス荷重の1回の変化量は正の定数で与えられ
る係数ηにより決定される。上式(4)から明らかなよ
うに、シナプス荷重Wijの変更量は、2つの互いに結
合されているユニット(隣合ったユニット)iおよびj
の状態によってのみ決定される。学習の最終目的は、式
(4)に示される変更量ΔWijをできるだけ小さく、
理想的には0に収束させることである。
【0024】上述のような学習機能を備える神経回路網
(自己想起型ボルツマンマシンと呼ばれる)を半導体電
子回路で実現した装置が種々提案されており、本発明者
グループも既に集積化に適した構造を備えかつ高速動作
性および高学習効率を有する半導体神経回路網集積回路
装置を提案している(特願平1−121916参照)。
【0025】本発明は、これに限定されるものではない
が、本発明者のグループが提案した神経回路網集積回路
装置をさらに高性能化することを主要目的としており、
後に詳細に説明する本発明の神経回路網表現装置の構成
および動作の理解を容易にするために、以下に、少し詳
細に本発明者のグループが既に提案している神経回路網
集積回路装置について説明する。
【0026】図31は、本発明者のグループが提案した
半導体神経回路網集積回路装置の全体の構成を示す図で
ある。図31においては、ニューロンの数が5個の場合
の神経回路網を実現する集積回路装置の構成が一例とし
て示される。
【0027】図31において、神経回路網集積回路装置
は、一列に配置される5個のニューロンユニットNU
1,NU2,NU3,NU4およびNU5と、実質的に
直角三角形の形状に配置されるシナプス表現回路SY1
〜SY10を含む。ニューロンユニットNU1〜NU5
のそれぞれの入力部には樹状突起信号線DE1,DE
2,DE3,DE4およびDE5が接続される。
【0028】ニューロンユニットNU1〜NU5の各々
は、対応の樹状突起信号線DE1〜DE5上の信号を、
その内部に含まれるアニール情報(しきい値)と比較
し、その比較結果に基づいて論理“1”または“0”の
状態信号S1〜S5を発生する。
【0029】この神経回路網集積回路装置はさらに、状
態信号SI1,SI2,SI3,SI4およびSI5を
それぞれ伝達する軸索信号線AX1,AX2,AX3,
AX4およびAX5を含む。状態信号SI1〜SI5
は、外部から与えられる入力データであってもよく、ま
た別の層から伝達されるニューロンユニットの出力信号
すなわち状態信号であってもよい。
【0030】シナプス表現回路SY1〜SY10の各々
は、対応の軸索信号線AX(軸索信号線AX1〜AX5
を総称的に示す場合には符号AXを用いる)から与えら
れた状態信号SI(状態信号SI1〜SI5を総称的に
示す)に、そこに格納されたシナプス荷重Wを重み付け
した信号W・Sを対応の樹状突起信号線DE(樹状突起
信号線DE1〜DE5を総称的に示す)へ伝達する。こ
の神経回路網集積回路装置のモデルであるボルツマンマ
シンにおいては、シナプス荷重Wは対称性を有してお
り、Wij=Wjiが仮定される。したがって、1つの
シナプス表現回路SY(シナプス表現回路SY1〜SY
10を総称的に示す)が2つのシナプス荷重を与える。
【0031】軸索信号線AX1は、シナプス表現回路S
Y1,SY2,SY3およびSY4の第1の軸索信号入
力端子に接続される。軸索信号線AX2は、シナプス表
現回路SY1の第2の軸索信号入力端子と、シナプス表
現回路SY5,SY6およびSY7の第1の軸索信号入
力端子に接続される。軸索信号線AX3は、シナプス表
現回路SY2およびSY5のそれぞれの第2の軸索信号
入力端子と、シナプス表現回路SY8およびSY9のそ
れぞれの第1の軸索信号入力端子に接続される。軸索信
号線AX4は、シナプス表現回路SY3,SY6および
SY8のそれぞれの第2の軸索信号入力端子と、シナプ
ス表現回路SY10の第1の軸索信号入力端子とに接続
される。軸索信号線AX5はシナプス表現回路SY4,
SY7,SY9およびSY10のそれぞれの第2の軸索
信号入力端子に接続される。
【0032】樹状突起信号線DE1は、シナプス表現回
路SY1,SY2,SY3およびSY4のそれぞれの第
1の樹状突起信号出力端子からの出力信号を加算してニ
ューロンユニットNU1へ伝達する。樹状突起信号線D
E2は、シナプス表現回路SY1の第2の樹状突起信号
出力端子からの出力信号とシナプス表現回路SY5,S
Y6およびSY7の第1の樹状突起信号出力端子からの
出力信号とを加算してニューロンユニットNU2へ伝達
する。樹状突起信号線DE3は、シナプス表現回路SY
2およびSY5のそれぞれの第2の樹状突起信号出力端
子からの出力信号とシナプス表現回路SY8およびSY
9のそれぞれの第1の樹状突起信号出力端子からの出力
信号とを加算してニューロンユニットNU3へ伝達す
る。
【0033】樹状突起信号線DE4は、シナプス表現回
路SY3,SY6およびSY8のそれぞれの第2の樹状
突起信号出力端子からの出力信号とシナプス表現回路S
Y10の第1の樹状突起信号出力端子からの出力信号と
を加算してニューロンユニットNU4へ伝達する。樹状
突起信号線DE5は、シナプス表現回路SY4,SY
7,SY9およびSY10の第2の樹状突起信号出力端
子からの各出力信号を加算してニューロンユニットNU
5へ伝達する。ニューロンユニットNU1〜NU5の各
々は、対応の樹状突起信号線DE1〜DE5を介して伝
達される信号に従って発火(S=1)または非発火(S
=0)状態となる。
【0034】図32は、図31に示すシナプス表現回路
の構成を概略的に示すブロック図である。図32におい
て、シナプス表現回路SYは、シナプス荷重値情報を格
納するシナプス荷重値格納回路101と、神経回路網の
学習モード時に関連の2つの状態信号(軸索信号)Si
およびSjに従ってシナプス荷重修正信号を発生する学
習制御回路110と、シナプス荷重修正信号に応答し
て、シナプス荷重値格納回路101に格納されたシナプ
ス荷重値情報を修正するシナプス荷重修正回路103
と、第2の軸索信号入力端子へ与えられた状態信号Sj
にシナプス荷重値格納回路101に格納されたシナプス
荷重値を重み付けし、この重み付けした信号Wij・S
jを樹状突起信号線DEjへ伝達するシナプス結合表現
回路105と、第1の軸索信号入力端子へ伝達された状
態信号(軸索信号)Siにシナプス荷重値格納回路10
1に格納されたシナプス荷重値を付加し、信号Wji・
Siを生成して樹状突起信号線DEi上へ伝達するシナ
プス結合表現回路107を含む。
【0035】このシナプス表現回路SYが表現するシナ
プス荷重は対称性を有しており、Wji=Wijであ
る。このシナプス荷重値情報はシナプス荷重値格納回路
101に格納される。シナプス荷重値格納回路101
は、シナプス荷重値情報を電荷の形態で格納する容量C
Aを含む。容量CAが格納する電荷量は連続的に変化可
能であり、したがって、このシナプス荷重値格納回路1
01が格納するシナプス荷重値はアナログ的に変化す
る。
【0036】学習制御回路110は、学習の有無を示す
制御信号Acpを受ける端子Pと、学習フェーズ(プラ
スフェーズまたはマイナスフェーズ)を示す信号C+/
−を受ける端子Cと、状態信号Siを受ける入力端子S
1と、状態信号Sjを受ける入力端子S2と、学習モー
ド時において、状態信号SiおよびSjの状態に従って
シナプス荷重値格納回路101に格納されたシナプス荷
重値を増加させるための第1の修正信号Iを発生する端
子Ipと、学習モード時に、状態信号SiおよびSjに
従って、シナプス荷重値格納回路101に格納されたシ
ナプス荷重値を減少させるための第2の修正信号Dを発
生する端子Dpを含む。
【0037】シナプス荷重修正回路103は、第1の修
正信号Iを受ける端子Vと、第2の修正信号Dを受ける
端子Lと、端子VおよびLに与えられた修正信号Iおよ
びDに従ってシナプス荷重値格納回路101に格納され
たシナプス荷重値を調整する信号を発生する出力端子M
を含む。
【0038】シナプス荷重値格納回路101に含まれる
容量CAは、その一方電極がノードNに接続され、その
他方電極が基準電位Vに結合される。容量CAに蓄積さ
れる電荷量はシナプス荷重修正回路103からの信号に
従って増加または減少される。
【0039】シナプス結合表現回路105および107
は共に同一の構成を有しており、状態信号S(Siまた
はSj)を受ける状態信号入力端子Vsと、シナプス荷
重値格納回路101が格納するシナプス荷重値情報を受
ける端子Vcと、与えられた状態信号Sとシナプス荷重
値Wとの積結果を示す電流(荷重化電流)を出力する端
子Ioを含む。
【0040】図33は、図32に示す学習制御回路の具
体的構成の一例を示す図である。図33において、学習
制御回路110は、学習フェーズ指示信号C+/−を受
けるインバータ回路G2と、入力端子S1およびS2へ
与えられる状態信号SiおよびSjを受ける2入力NA
ND回路G3と、端子Pへ与えられる学習制御信号Ac
pとインバータ回路G2の出力とNAND回路G3の出
力とを受ける3入力NOR回路G4と、学習制御信号A
cpと学習フェーズ指示信号C+/−とNAND回路G
3の出力とを受ける3入力NOR回路G5とを含む。N
OR回路G4から端子Ipを介して第1の修正信号Iが
発生される。NOR回路G5から端子Dpを介して第2
の修正信号Dが発生される。まず、この学習制御回路1
10の動作について以下に説明する。
【0041】非学習モード時においては、制御信号Ac
pは“H”の電位レベルに固定される。この場合、端子
S1およびS2へそれぞれ与えられる状態信号Siおよ
びSjの論理状態にかかわらずNOR回路G4およびG
5の出力は共に“L”の電位レベルに固定され、修正信
号IおよびDは発生されない。この状態においては、シ
ナプス荷重値格納回路101に格納されたシナプス荷重
値は修正されない。
【0042】学習時においては、端子Pへ一定の周期お
よびパルス幅を有するパルス信号が学習制御信号Acp
として与えられる。このとき、学習制御端子Cへ与えら
れる学習フェーズ指示信号C+/−に従って端子Ipお
よびDpから発生される修正信号が変化する。
【0043】プラスフェーズ時においては、学習フェー
ズ指示信号C+/−が“H”に設定される。この場合、
NOR回路G5の出力Dが“L”固定となる。端子Ip
へNOR回路G4から伝達される第1の修正信号Iは、
状態信号SiおよびSjが共に“H”(発火状態;S=
1)の場合にのみNAND回路G3の出力が“L”とな
るため、パルス信号Acpを反転した信号となる。この
第1の修正信号Iのパルス数に従ってシナプス荷重修正
回路103が、シナプス荷重値格納回路101が格納す
るシナプス荷重値を増加させる(ΔWji>0)。
【0044】マイナスフェーズ時においては、学習フェ
ーズ指示信号C+/−が“L”に設定される。この場
合、NOR回路G4の出力信号Iが“L”固定となる。
NOR回路G5は、状態信号SiおよびSjが共に
“H”の場合にのみNAND回路G3の出力が“L”と
なるため、この状態においてインバータ回路として機能
し、第2の修正信号Dとしてパルス信号Acpの反転信
号を発生する。このパルス状の第2の修正信号Dに従っ
てシナプス荷重修正回路103はシナプス荷重値格納回
路101に格納されるシナプス荷重値を減少させる(Δ
Wji<0)。すなわち、この学習制御回路110は次
式で示す学習則を実現する。
【0045】ΔW+ ij=η・Si・Sj ΔW- ij=−η・Si・Sj η:端子Pへ与えられるパルス信号の数に対応する。
【0046】修正量ΔWおよび係数ηに付される符号は
学習フェーズに対応する。端子PおよびCへ与えられる
制御信号AcpおよびC+/−は図示しない外部からの
制御回路から与えられる。この学習制御回路110は、
シナプス表現回路それぞれに対応して設けられており、
関連の2つの状態信号SiおよびSjが共に発火状態の
ときにのみその学習フェーズに応じてシナプス荷重値を
増加または減少させる。
【0047】図34は図32に示すシナプス表現回路S
Yにおいて、第1の状態信号Siから樹状突起信号Wj
i・Siを生成するシナプス結合表現回路107の構成
を示す図である。他方のシナプス結合表現回路105も
この図34に示すシナプス結合表現回路と同様の構成を
備える。
【0048】図34において、シナプス結合表現回路1
07は、第1の電流パス回路を構成するpチャネルMO
S(絶縁ゲート型電界効果)トランジスタPT1,PT
2と、第2の電流パス回路を形成するpチャネルMOS
トランジスタPT3およびPT4と、第3の電流パス回
路を形成するpチャネルMOSトランジスタPT5およ
びnチャネルMOSトランジスタNT1を含む。
【0049】pチャネルMOSトランジスタPT5とn
チャネルMOSトランジスタNT1は基準電位(たとえ
ば電源電位)Vddと接地電位Vgndとの間に相補接
続され、端子Vsへ与えられた状態信号Siを反転する
インバータ回路を形成する。
【0050】pチャネルMOSトランジスタPT1は、
そのソースが基準電圧ノードVddに接続され、そのゲ
ートがシナプス荷重値格納回路101の出力ノードN2
に接続されてそのドレインがノードN4を介してpチャ
ネルMOSトランジスタPT2のソースに接続される。
pチャネルMOSトランジスタPT2は、そのゲートが
インバータ(トランジスタPT5およびNT1により構
成される)の出力ノードN10に接続され、そのドレイ
ンがシナプス結合(荷重化)電流出力ノードIoに接続
される。
【0051】pチャネルMOSトランジスタPT3は、
そのソースが基準電圧ノードVddに接続され、そのゲ
ートがバイアス電圧Vbを供給するバイアス電圧供給ノ
ードVbに接続され、そのドレインがpチャネルMOS
トランジスタPT4のソースに接続される。pチャネル
MOSトランジスタPT4は、そのゲートが状態信号入
力ノードVsに接続され、そのドレインが荷重化電流出
力ノードIoに接続される。ここで、基準電圧ノードと
そこに伝達される基準電圧とは同一符号で示す。
【0052】pチャネルMOSトランジスタPT5は、
そのソースが基準電圧ノードVddに接続され、そのゲ
ートが状態信号入力ノードVsに接続され、そのドレイ
ンがnチャネルMOSトランジスタNT1のソースに接
続される。
【0053】同じ電流パス回路に含まれるpチャネルM
OSトランジスタのゲート幅すなわちコンダクタンスは
同一である。しかしながら異なる電流パス回路に含まれ
るpチャネルMOSトランジスタのゲート幅すなわちコ
ンダクタンスは異なる。すなわち、pチャネルMOSト
ランジスタPT1およびPT2のゲート幅は、pチャネ
ルMOSトランジスタPT3およびPT4のそれぞれの
ゲート幅よりも大きく、たとえば2倍に設定される。こ
れにより、トランジスタPT1およびPT2からなる第
1の電流パス回路は、トランジスタPT3およびPT4
からなる第2の電流パス回路よりもより大きな電流を流
すことができる。
【0054】図34においてはさらにシナプス荷重修正
回路103およびシナプス荷重値格納回路101の構成
も示される。この図34に示すシナプス荷重値格納回路
においては容量が設けられる位置が図32の場合と異な
っている。しかしながらその作用は全く同一である。
【0055】シナプス荷重値格納回路101は1個のキ
ャパシタC0を含む。キャパシタC0は、その一方電極
がノードN2に接続され、他方電極が基準電圧ノードV
ddを受けるノードN3へ接続される。
【0056】シナプス荷重修正回路103は、第1の修
正信号Iを受ける入力端子VとノードN5との間に設け
られるキャパシタC1と、第2の修正信号Dを受ける入
力端子LとノードN6との間に設けられるキャパシタC
2と、ノードN2と基準電圧ノードVdd(ノードN
3)との間に順方向に接続されるダイオードD2および
D1と、バイアス電圧供給ノードVbとノードN2との
間に順方向に接続されるダイオードD4およびD3を含
む。
【0057】キャパシタC1とダイオードD1およびD
2とは、入力端子Vへ与えられる第1の修正信号Iに応
答して、キャパシタC0のノードN2に蓄積された正電
荷を引き抜く経路を与える。キャパシタC2とダイオー
ドD3およびD4とは、入力端子Lへ与えられる第2の
修正信号Dに応答してキャパシタC0へ正電荷を注入す
る経路を与える。
【0058】通常、バイアス電圧Vbとたとえば電源電
圧である基準電圧Vddとは、 Vgnd≦Vb<Vdd の関係を満たしている。次に動作について説明する。
【0059】パルス状の第1の修正信号Iが端子Vを介
してキャパシタC1へ与えられると、キャパシタC1の
チャージポンプ動作により、キャパシタC0から正電荷
が引き抜かれ、ノードN2の電位が下降する。パルス状
の第2の修正信号DがキャパシタC2へ与えられるごと
に、キャパシタC0のノードN2へ正電荷が注入され、
ノードN2の電位が上昇する。この構成により、1個の
キャパシタC0により興奮性結合および抑制性結合が表
現される。このシナプス荷重値格納回路101の格納す
るシナプス荷重値の修正動作については後に詳細に説明
する。まず、シナプス結合表現回路107の動作につい
て説明する。
【0060】(i)状態信号Siが“L”の場合:この
場合、トランジスタPT4およびPT5がオン状態、ト
ランジスタPT2およびトランジスタNT1がオフ状態
となる(ノードN10の電位はトランジスタPT5によ
り基準電圧Vddのレベルとなる)。したがって、出力
端子Ioからは、トランジスタPT3のゲートへ与えら
れるバイアス電圧Vbに応じた一定の電流が流出する。
【0061】(ii)状態信号Siが“H”の場合:こ
の場合、トランジスタPT4およびPT5がオフ状態、
トランジスタNT1およびトランジスタPT2がオン状
態となる(ノードN10の電位は接地電位Vgndのレ
ベルとなる)。出力端子Ioからは、トランジスタPT
1のゲート電位(ソース電位(ノードN3の電位)を基
準電位とする)すなわちキャパシタC0の充電電位Vc
(ノードN2の電位)に応じた電流Idsが流れる。
【0062】キャパシタC0のノードN2の蓄積電荷Q
0が0であれば、ノードN2の電位Vcは基準電圧Vd
dに等しい。トランジスタPT1のソース電位は基準電
圧Vddである。したがって、電位(Vdd−Vc)=
0に応じた電流が基準電圧ノードVddからトランジス
タPT1およびPT2を介して出力端子Ioへ流れる。
トランジスタPT1およびPT2のゲート幅はトランジ
スタPT3およびPT4のゲート幅よりも大きい。した
がって、状態信号Siが“H”の場合、この出力端子I
oからは状態信号Siが“L”のときよりも大きな電流
が流れる。
【0063】キャパシタC0のノードN2における蓄積
電荷量が負の−Q0であれば、ノードN2の電位Vc
は、(Vdd−Q0・Ca)となり、トランジスタPT
1のゲート電位が−Q0・Caとなり、pチャネルMO
SトランジスタPT1のインピーダンスが小さくなり流
れる電流量が増大する。これにより興奮性結合が表現さ
れる。ここで、CaはキャパシタC0の静電容量を示
す。
【0064】第1の修正信号Iが与えられるごとに、キ
ャパシタC0のノードN2から正電荷が引き抜かれるた
め、トランジスタPT1のインピーダンスが小さくな
り、出力端子Ioへ流れる電流Idsの値が増大する。
一方、第2の修正信号Dが与えられるごとに、キャパシ
タC0のノードN2へ正電荷が注入されるため、トラン
ジスタPT1からノードN4へ供給される電流Idsの
値が小さくなる。
【0065】したがって、学習モード時において、この
修正信号IおよびDに従ってキャパシタC0の蓄積電荷
量を調節することにより1個のキャパシタC0により興
奮性結合および抑制性結合いずれをも実現することがで
きる。またこのとき、キャパシタC0が表現するシナプ
ス荷重値はこのキャパシタC0の蓄積電荷量により与え
られるため、このシナプス荷重値を任意の値に設定する
ことができ、シナプス荷重値をアナログ的に表現するこ
とが可能となる。次に、学習モード時においてシナプス
荷重値を修正する動作について説明する。
【0066】キャパシタC0により構成されるシナプス
荷重値格納回路101において、キャパシタC0のノー
ドN2に接続された電極に蓄積された負電荷量が−Q0
の場合、pチャネルMOSトランジスタPT1のゲート
に接続されるノードN2には、前述のごとく、 Vc=(Vdd−Q0・Ca) の電圧が生じる。したがって、ノードN2の電圧Vc
は、Q0=0の場合には、Vc=Vddとなる。Q0の
値が大きくなるにつれて、すなわち負電荷量−Q0が増
大するにつれてノードN2の電圧Vcは減少する。ノー
ドN2の電圧Vcの減少はシナプス荷重値の増加を示
し、ノードN2の電圧Vcの増加はシナプス荷重値の減
少を示す。
【0067】pチャネルMOSトランジスタPT1を含
む第1の電流パス回路において、pチャネルMOSトラ
ンジスタPT1のゲート−ソース間電圧(以下、単にゲ
ート電圧と称す)は、(Vc−Vdd)である。このゲ
ート電圧(Vc−Vdd)により規定される定電流がト
ランジスタPT1を介してノードN4へ流れる。
【0068】トランジスタPT1を流れる電流につい
て、Q0=0の場合には、Ids=0(pチャネルMO
Sトランジスタのしきい値電圧が負の場合)と最小値と
なり、負の電荷量−Q0が増大するにつれてノードN2
の電位が減少し、トランジスタPT1を流れる電流Id
sが増加する。次に、シナプス荷重修正回路103のシ
ナプス荷重値修正動作について説明する。
【0069】シナプス荷重修正回路103は2つのチャ
ージポンプ回路により構成されているため、それぞれの
チャージポンプ回路の動作を図35(A)および図35
(B)を参照して説明する。
【0070】まず、図35(A)を参照して、キャパシ
タC0のノードN2へ正電荷を注入する動作について説
明する。図35(A)において、ダイオードD13およ
びD14とキャパシタC12とからなる回路にパルス信
号Dを与えることにより、キャパシタC20へ正電荷を
注入するチャージポンプ動作が実現される。ダイオード
D13はそのアノードがノードN26に接続され、その
カソードがノードN22を介してキャパシタC20の一
方電極に接続される。ダイオードD14は、そのカソー
ドがノードN26に接続され、そのアノードがノードN
21に接続される。ノードN21へバイアス電圧Vbが
与えられる。ダイオードD13およびD14は図34の
ダイオードD3およびD4に対応し、キャパシタC12
は図34のキャパシタC2に対応する。キャパシタC2
0が図34のキャパシタC0に対応する。キャパシタC
12はノードN28を介してパルス信号Dを受ける。
【0071】パルス信号Dが“H”から“L”へ立下が
るとき、キャパシタC12の容量結合動作によりノード
N26の電位が負方向へ立下がり、ダイオードD14が
オン状態となる。これにより、ノードN21からノード
N26へ電流i1が流れる。このとき、ダイオードD1
3はオフ状態である。
【0072】パルス信号Dが“L”から“H”へ立上が
るときには、キャパシタC12を介したチャージポンプ
動作によりノードN26の電位が上昇しダイオードD1
3がオン状態、ダイオードD14がオフ状態となる。こ
れによりノードN26からノードN22へ電流i2が流
れる。電流i1およびi2の大きさは、キャパシタC1
2の容量と、キャパシタC20に蓄積されている電荷量
Q20と、ダイオードD13およびD14の順方向I−
V特性(電流−電圧特性)と、パルス信号Dのパルス幅
により決定される。
【0073】すなわち、パルス信号Dの1周期ごとにノ
ードN22に電流が流れ込み、キャパシタC20を充電
する。これによりキャパシタC20に蓄積されている電
荷量(正の電荷量)が増加する。このパルス信号Dは第
2の修正信号Dに対応しており、このパルス信号Dによ
りノードN22(ノードN2)の電位が上昇する。
【0074】次に図35(B)を参照してキャパシタC
0から正電荷を引き抜く動作について説明する。この場
合のチャージポンプ動作は、ダイオードD11およびD
12とキャパシタC11とにより実現される。ダイオー
ドD11はそのカソードがノードN13に接続され、そ
のアノードがノードN15に接続される。ノードN13
へ基準電圧Vddが与えられる。ダイオードD12は、
そのカソードがノードN15に接続され、そのアノード
がノードN12を介してキャパシタC10の一方電極に
接続される。キャパシタC11はその一方電極がノード
N15に接続され、その他方電極がノードN17に接続
される。ノードN17へパルス信号I(第1の修正信号
Iに対応)が与えられる。
【0075】この構成において、キャパシタC10は図
34のキャパシタC0に対応し、ダイオードD11およ
びD12は図34のダイオードD1およびD12に対応
し、キャパシタC11は図34のキャパシタC1に対応
する。次に動作について説明する。
【0076】ノードN17にパルス信号Iが与えられ
る。パルス信号Iが“H”から“L”へ立下がるときに
ノードN15の電位がキャパシタC11の容量結合によ
り立下がり、ダイオードD12がオン状態、ダイオード
D11がオフ状態となる。この状態においては、ノード
N12からノードN15へ電流i3が流れる。
【0077】パルス信号Iが“L”から“H”へ立上が
るときには、キャパシタC11のチャージポンプ動作に
よりノードN15の電位が上昇し、このノードN15の
電位が基準電圧Vddよりも高くなるとダイオードD1
1がオン状態となる。ダイオードD12はオフ状態とな
り、ノードN15からノードN13へ電流i4が流れ
る。この電流i4の供給源はキャパシタC10である。
すなわちこの電流i4は電流i3によりその値が決定さ
れる。したがって、パルス信号Iの1周期ごとにノード
N12からノードN15を介してノードN13へ電流が
流れ、キャパシタC10に蓄積されている正電荷の量が
減少する。電流i3およびi4の大きさは、キャパシタ
C10およびC11の静電容量値と、キャパシタC10
に蓄えられている電荷量と、ダイオードD11およびD
12の順方向I−V特性と、そしてパルス信号Iのパル
ス幅とによって決定される。このパルス信号Iの第1の
修正信号Iとして利用することにより、そのパルス数に
応じてキャパシタC1用の蓄積電荷量を調節することが
できる。
【0078】図34に示すシナプス荷重修正回路はこの
図35に示すチャージポンプ回路を組合せることにより
得られる。すなわち図35(A)に示すチャージポンプ
回路と図35(B)に示すチャージポンプ回路において
キャパシタC20およびC10をキャパシタC0に対応
させかつノードN22およびノードN12を共にノード
N2に対応させることにより図34に示すシナプス荷重
修正回路およびシナプス荷重値格納回路の構成が得られ
る。
【0079】図35(A)のノードN28および図35
(B)のノードN17はそれぞれ図34におけるノード
LおよびVに対応する。したがって、ノードVへパルス
信号を与えると、ダイオードD1およびD2とキャパシ
タC1によりキャパシタC0のノードN2の蓄積電荷量
(負の電荷量)が増加し、一方、ノードLへパルス信号
を与えるとキャパシタC0のノードN2の蓄積電荷量
(負の電荷量)が減少する。
【0080】上述の構成により、ノードVおよびLそれ
ぞれに与えるパルス信号すなわち第1および第2の修正
信号IおよびDのパルス数およびパルス幅によりキャパ
シタC0の蓄積電荷量(負の電荷量)の増減を制御する
ことができる。すなわち、荷重化電流出力端子Ioから
流れ出る電流値を決定するノードN2の電位Vcをシナ
プス荷重修正回路103へ与えるパルス信号IおよびD
でアナログ的に制御することができる。
【0081】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなシナプス
表現回路においては、シナプス荷重値はパルス信号で容
易に修正することができる。またシナプス荷重値は容量
に蓄積された電荷量により表現されるため、その値がア
ナログ的に変化し、任意のシナプス荷重値を実現するこ
とができる。容量は比較的小占有面積であるため、上述
のようなシナプス表現回路を用いることにより、学習機
能を備えたシナプス表現回路を少ない素子数で表現する
ことができ、高集積化された学習機能付神経回路網半導
体チップを実現することができる。しかしながら、シナ
プス荷重値が容量に蓄積された電荷量により表現される
ため、以下のような問題が生じる。
【0082】図36はシナプス荷重値格納回路を構成す
る容量の構造を示す図である。図36においてシナプス
荷重値表現用のキャパシタC0は、半導体基板205上
に絶縁膜204を介して形成される一方電極となる第1
の導電層203と、この第1の導電層203上に誘電体
として機能する絶縁層202を介して形成される第2の
導電層201とを備える。この構成においては、キャパ
シタC0の静電容量は、絶縁層202の膜厚と、導電層
201および203の対向面積により決定された一定値
となる。第1および第2の導電層201および203は
いずれのノードへ接続される構成であってもよい。図3
6においては、第2の導電層201がノードN3に接続
されかつ第1の導電層203がノードN2へ接続される
構成が例示的に示される。
【0083】ノードN2の蓄積電荷量がシナプス荷重値
を与える。このシナプス荷重値は想起動作中は一定値に
保つ必要がある。しかしキャパシタの性質上この蓄積電
荷がリークすることは避けられず、このためシナプス荷
重値が変化し正確かつ高速な想起動作を行なうことがで
きなくなるという問題が生じる。この電荷リークの経路
について以下に説明する。
【0084】図37はシナプス荷重修正回路に含まれる
ダイオードの接続形態を示す図である。この図37に示
すダイオードD801および802は図34に示すダイ
オードD1およびD2またはダイオードD3およびD4
に対応する。ダイオードD801はノードbとノードa
との間に順方向に接続され、ダイオードD802はノー
ドcとノードbとの間に順方向に接続される。ノードb
はチャージポンプ用キャパシタに接続され、ノードbを
介してパルス信号(修正信号)に従った電荷の注入/引
抜きが行なわれる。
【0085】ダイオードD801およびD802の直列
体は小占有面積を実現するため、図38に示すように1
個のpチャネルMOSトランジスタを用いて表現され
る。図38においてpチャネルMOSトランジスタPT
800は、その基板領域がノードaに接続され、その一
方電極とゲート電極とがノードbに接続され、その他方
導通端子がノードcに接続される。
【0086】図39は図39に示すpチャネルMOSト
ランジスタの断面構造を示す図である。図39におい
て、pチャネルMOSトランジスタPT800は、p型
半導体基板850表面のN型ウェル851内に形成され
る。pチャネルMOSトランジスタPT800は、ノー
ドaに接続される高不純物ノードN+ 領域852と、ノ
ードbに接続される高不純物ノードP+ 領域853と、
ノードcに接続される高不純物ノードP+ 領域854を
含む。P+ 領域853および854の間のチャネル領域
上に絶縁膜(ゲート絶縁膜)856を介してゲート電極
855が形成される。ゲート電極855はノードbに接
続される。N型ウェル851はN+ 領域852を介して
ノードaに接続される。
【0087】ダイオードD801は、P+ 領域853
と、N型ウェル851と、N+ 領域852により形成さ
れる。ダイオードD802は、P+ 領域853と、チャ
ネル領域(N型ウェル851のゲート電極855下の表
面領域)と、P+ 領域854とにより形成される。
【0088】図39に示す構造の場合、ノードa、N+
領域852、N型ウェル851およびP+ 領域854を
介してさらに別のダイオードが形成される。この別のダ
イオードはノードaとノードcとの間に形成されるため
チャージポンプ動作そのものについては何ら影響を及ぼ
さない。図39に示す素子構造の場合、PN接合ダイオ
ードを用いて一方のダイオードD801が表現されるた
め、逆方向へ流れる放電電流(ノードaからノードcへ
流れるリーク電流)を低減することができ、またノード
bに付随する浮遊容量を低減することが可能となる。
【0089】しかしながら、この図39に示す素子構造
を用いてダイオードの直列体を構成した場合、その素子
構造によりPN接合部分に空乏層861および862が
生じる。空乏層861および862においては、電荷の
再結合またはそこを介しての電荷の拡散が生じる。たと
えば図39に示す構成において、ノードcはシナプス荷
重値格納回路101のキャパシタC0のシナプス荷重値
を与える電極すなわちノードN2またはバイアス電圧V
bを与えるノードN1に接続される。ノードaは図34
に示す構成において基準電圧Vddを供給するノードN
3またはノードN2に接続される。したがって、このよ
うな空乏層における電荷の再結合または電荷の拡散によ
りキャパシタC0の蓄積電荷量が変化し、シナプス荷重
値を長時間にわたって所望の値に保持することができな
くなるという問題が生じる。
【0090】またさらに別の電荷のリーク経路としては
2列素子間を電気的に分離するための素子分離膜870
下に形成される空乏層(または反転層)を介しての経路
Ipも存在する。
【0091】このノードaまたはノードcが一定の電圧
VddまたはVbを与えるノードに接続される構成の場
合、この電圧が動作時に変動し、これによりインパクト
イオン化現象などによりNウェル領域851内において
正孔/電子対が発生し、この発生した電荷がキャパシタ
C0の蓄積電荷量を変動させる原因となることも考えら
れる。このような原因によりキャパシタC0の保持電荷
量が変動することにより、学習により得られたシナプス
荷重値をその想起動作中一定値に保つことができなくな
るという問題が生じる。
【0092】さらにキャパシタC0として図40に示す
ようなMOS型容量素子を用いた場合、一方電極が半導
体基板890の表面に形成された高不純物ノードN+
域891により形成され、この一方電極891上に絶縁
膜892を介して他方電極893が形成される。このよ
うな場合、一方電極891が高不純物濃度の拡散領域で
形成されるため、この拡散領域から半導体基板890へ
電荷がリークし、シナプス荷重値が時間経過とともに変
化することが避けられない。またこの構成においても基
板890の電位変動により不純物領域891の蓄積電荷
量が変動することも考えられ、この場合においてもシナ
プス荷重値を学習時に得られた値に長時間にわたって保
持することができなくなるという問題が生じる。
【0093】すなわち、シナプス荷重値格納手段として
容量を用いた場合、学習等によってそれぞれの値に設定
されたシナプス荷重値を長時間にわたって保持すること
ができず、安定に動作する神経回路網を表現することが
できなくなるという問題が生じる。
【0094】それゆえ、この発明の目的は、長時間にわ
たってシナプス荷重値を安定に保持することのできる神
経回路網表現装置を提供することである。
【0095】この発明の他の目的は長時間にわたって安
定に動作する信頼性の高い学習機能付神経回路網表現装
置を提供することである。
【0096】この発明のさらに他の目的は、簡単な構成
でかつ短い操作期間で効率的にシナプス荷重値をリフレ
ッシュすることのできる神経回路網表現装置を提供する
ことである。
【0097】
【課題を解決するための手段】この発明に係る神経回路
網表現装置は、シナプス荷重値情報が完全に消失する前
に、残された記憶情報すなわち各シナプス荷重値格納容
量手段の蓄積電荷量そのものに基づいて各シナプス荷重
値格納回路の記憶情報をリフレッシュすることを特徴と
する。
【0098】すなわち、請求項1記載の神経回路網表現
装置は、リフレッシュモード時には、神経回路網のニュ
ーロンユニットの出力に従って、シナプス荷重値格納回
路のシナプス荷重値情報をリフレッシュするリフレッシ
ュ制御手段を含む。
【0099】請求項2記載の神経回路網表現装置は、請
求項1記載のリフレッシュ制御手段として、乱数発生器
と、リフレッシュ動作時にこの乱数発生器からの乱数パ
ターンに従ってシナプス荷重値情報の修正を行なう修正
制御手段とを含む。
【0100】請求項3記載の神経回路網表現装置は、請
求項1記載の神経回路網表現装置に加えてさらに、想起
用入力パターンおよび教師パターンと乱数発生器からの
乱数パターンとの一方を選択して修正制御手段へ与える
選択手段を含む。
【0101】請求項4記載の神経回路網表現装置は、第
1の神経回路網ユニットと第2の神経回路網ユニットと
を含む。第1の神経回路網ユニットは外部から与えられ
る入力パターンに従って想起動作を行なう。第2の神経
回路網ユニットは、リフレッシュ時に第1の神経回路網
のニューロンユニットの出力に従って想起動作を行な
う。この神経回路網表現装置はさらに、第2の神経回路
網ユニットの出力に従って第1の神経回路網のシナプス
荷重値の修正の方向を制御する制御手段を含む。
【0102】請求項5記載の神経回路網表現装置は、請
求項4記載の制御手段として第2の神経回路網が出力す
べき出力パターンを予め格納する判別パターン記憶ユニ
ットと、判別パターン記憶ユニットの記憶する判別パタ
ーンと第2の神経回路網ユニットの出力パターンとの一
致/不一致を検出する検出手段と、この検出手段の出力
に従って第1の神経回路網ユニットのシナプス荷重値の
修正の方向を設定する設定手段とを含む。
【0103】請求項6記載の神経回路網表現装置は、請
求項4記載の第2の神経回路網ユニットがシナプス荷重
値情報をスタティックに記憶するシナプス荷重値格納手
段を備える構造を有する。
【0104】請求項7記載の神経回路網表現装置は、請
求項4記載の神経回路網表現装置において、第2の神経
回路網ユニットの各ニューロンユニットのしきい値を与
える基準電圧を振動させることを特徴とする。
【0105】請求項8記載の神経回路網表現装置は、請
求項4記載の神経回路網表現装置において、第2の神経
回路網ユニットが第1の神経回路網ユニットの学習時に
同時にその出力パターンを学習することを特徴とする。
【0106】請求項9記載の神経回路網表現装置は、リ
フレッシュ動作を各想起動作に続いて実行することを特
徴とする。
【0107】
【作用】請求項1記載の神経回路網表現装置において
は、ニューロンユニットの出力状態に従ってシナプス荷
重値のリフレッシュが実行されるため、薄れた記憶情報
が回復されて鮮明となり、外部から教師情報を新たに印
加して学習し直すまたは強制的にシナプス荷重値を設定
し直す必要がなく、長時間にわたって安定にシナプス荷
重値情報が保持される。
【0108】請求項2記載の神経回路網表現装置におい
ては、乱数パターンに従ってシナプス荷重値が修正され
る。神経回路網は状態空間内において与えられた乱数パ
ターンに最も近いエネルギ極小状態へ収束する。この収
束状態に従ってシナプス荷重値の修正が実行される。乱
数パターンはランダムに発生されるため、神経回路網表
現装置が記憶する状態を教師パターン等の外部データを
印加することなく確実にリフレッシュすることができ
る。
【0109】請求項3記載の神経回路網表現装置におい
ては、想起用入力パターンおよび教師パターンとリフレ
ッシュ用乱数パターンとの一方を選択するため、リフレ
ッシュ専用のシナプス荷重修正手段を新たに設ける必要
がない。
【0110】請求項4および5記載の神経回路網表現装
置においては、第2の神経回路網ユニットの出力に従っ
てシナプス荷重値の修正の方向が制御される。したがっ
て、第1の神経回路網ユニットが誤って局所的極小値に
収束してもその局所的極小値を与える状態の記憶の強化
を行なうような誤ったシナプス荷重値の修正の実行が防
止される。
【0111】請求項6記載の神経回路網表現装置におい
ては、第2の神経回路網ユニットがスタティックにシナ
プス荷重値情報を格納するため、第2の神経回路網ユニ
ットはリフレッシュ動作なしで安定に長時間にわたって
シナプス荷重値を格納し、これにより安定かつ確実に第
1の神経回路網ユニットの出力状態の判別を行なうこと
ができる。
【0112】請求項7記載の神経回路網表現装置におい
ては、しきい値が振動するため、第2の神経回路網ユニ
ットの出力に確率が導入され、第1の神経回路網ユニッ
トのシナプス荷重値の修正が確率的に実行され、この第
1の神経回路網ユニットの状態空間におけるポテンシャ
ル分布が正確に反映されたリフレッシュが実行される。
【0113】請求項8の神経回路網表現装置において
は、第2の神経回路網ユニットは第1の神経回路網ユニ
ットと同時に学習するので、特に第2の神経回路網ユニ
ットのためだけの学習期間を設ける必要がない。
【0114】請求項9記載の神経回路網表現装置では想
起動作に続いてリフレッシュが実行されるため、リフレ
ッシュ期間が表に現われず、装置の利用効率が改善され
る。
【0115】
【実施例】
(A)実施例1 この発明の第1の実施例について説明する前にまずこの
実施例が依拠する動作原理について説明する。
【0116】図1は神経回路網の状態に対するポテンシ
ャルエネルギーを模式的に示す図である。図1において
横軸は神経回路網の状態を示し、縦軸は神経回路網のと
るポテンシャルエネルギーを示す。神経回路網は複数個
のニューロンユニットを含んでおり、神経回路網の状態
はこの複数個のニューロンユニットの各状態の組により
表現される。図1においては、便宜上、神経回路網の状
態は一次元で示される。しかし神経回路網の状態間の距
離は、図1において一次元で表示された状態の距離とが
対応しているものと仮定する。
【0117】神経回路網が学習した後、学習した状態は
ポテンシャルエネルギーの極小値を与える。想起動作時
においては神経回路網は入力パターンに従ってこの入力
パターンから最も近いエネルギー極小値を与える状態へ
収束する。図1において曲線Aは学習直後の神経回路網
のポテンシャルエネルギーを示す。状態q1およびq2
はエネルギー極小値を与える状態を示しており、これは
神経回路網が記憶している状態である。
【0118】このポテンシャルエネルギーの谷が深けれ
ば深いほどその記憶も深いことを示す。一方、そのポテ
ンシャルエネルギーの谷が浅ければその記憶が浅いこと
を示す。
【0119】曲線Bは、学習後ある時間が経過したとき
の神経回路網のポテンシャルエネルギーを示す。時間経
過に伴ってシナプス荷重値情報格納用キャパシタから電
荷がリークしシナプス荷重値情報が変動する。この情報
は学習した情報の記憶が薄れた状態に対応し、曲線Bに
おいては状態q1およびq2におけるポテンシャルエネ
ルギーの谷が浅くなる。まだポテンシャルエネルギーの
谷に残されているため、学習した情報を完全に忘却する
以前の状態を曲線Bは示す。
【0120】本発明においては、曲線Bに示すポテンシ
ャルエネルギープロファイルを有する薄れた記憶を基に
リフレッシュ動作を行なって曲線Aのポテンシャルエネ
ルギープロファイルを復元し、これにより学習した情報
の記憶を回復する。すなわち、曲線Bで示すポテンシャ
ルエネルギーの状態において以下の操作が実行される。
【0121】(a)ランダムパターンを初期状態(たと
えば図1の点p1またはp2)として神経回路網を起動
する。神経回路網はこの与えられたランダムパターンに
従って動作し、最も近い点q1またはq2で示される最
も近い谷(エネルギーの極小値)を与える状態にその内
部状態が遷移して収束する。
【0122】(b)この収束した状態においてその状態
を記憶すべき状態とする。記憶すべき状態においては、
関連のニューロンが共に発火状態にあるシナプスの荷重
値を一定量増加させる。この動作は記憶を深める動作で
あり、図1において矢印Cで示すように収束した状態
(点q1またはq2)を中心にポテンシャルが深くなる
方向にポテンシャルエネルギーが変化する。
【0123】(c)次に新たなランダムパターン(点r
1、r2またはr3)を神経回路網に設定する。この状
態はポテンシャルエネルギーの谷には何ら対応しておら
ず、記憶すべき状態ではないと判断する。この状態にお
いては、関連のニューロンが共に発火しているシナプス
の荷重値を一定量減少させる。この動作はいわゆる反学
習に対応し、その入力パターンの記憶が弱められる状態
に対応する。この状態では、矢印Dで示すようにその状
態(点r1、r2またはr3)を中心にポテンシャルエ
ネルギーが浅くなる方向に変化する。
【0124】上述の一連の操作(a)〜(c)を繰返す
ことにより曲線Bで与えられるポテンシャルエネルギー
のプロファイルは曲線Aで示されるポテンシャルエネル
ギープロファイルに近づく。図1においてはこのような
リフレッシュ動作時における中間状態を曲線Eで示す。
【0125】上述の操作(a)〜(c)において、操作
(a)および(b)を繰返した後に操作(c)が繰返さ
れてもよい。また、操作(a)で設定したランダムパタ
ーンを用いて操作(c)が実行されてもよい。この実施
例では後者の方法が用いられる。
【0126】いずれの操作シーケンスにおいても、ラン
ダムパターンを初期状態として神経回路網を起動し、収
束した状態において“強化学習”と類似の動作を行な
い、次いで新たなランダムパターンを記憶すべき状態で
ないとして“反学習”と類似の動作を実行する。この操
作を繰返せば、ランダムパターンであるため、ポテンシ
ャルエネルギーの谷が深くなるように制御される。ここ
で、記憶すべき状態におけるポテンシャルの谷がより深
くなるように、シナプス荷重値を一定量減少させる場合
その修正係数の値を大きくし、シナプス荷重値増加時と
シナプス荷重値の変化量が異なるように構成されてもよ
い。
【0127】次に、上述のリフレッシュ方式を実現する
具体的構成について説明する。図2は、この発明の第1
の実施例である神経回路網表現装置の構成を示す図であ
る。この神経回路網表現装置は学習機能を備えており、
図31ないし図34に示した神経回路網表現装置と実質
的に同様の構成を備える神経回路網表現ユニット501
を含む。
【0128】神経回路網表現ユニット501は、行列状
に配置されたシナプス表現ユニット701〜709と、
一列に配置されたニューロンユニット601〜603と
を含む。
【0129】シナプス表現ユニット701〜709は、
キャパシタにシナプス荷重値情報を格納する。キャパシ
タに格納されたシナプス荷重値情報はリフレッシュされ
る。このリフレッシュを必要とするシナプス表現ユニッ
トをダイナミック型シナプス表現ユニットと以下では称
し、図2においては符号D−SYで示す。デジタルメモ
リなどのようなメモリにシナプス荷重値情報が記憶さ
れ、そのシナプス荷重値情報のリフレッシュを必要とし
ないシナプス表現ユニットは対照的にスタティック型シ
ナプス表現ユニットと以下では称す。
【0130】図2においては、1行に配置されたシナプ
ス表現ユニットがそれぞれ樹状突起信号線DE1〜DE
nを介して対応のニューロンユニットへ荷重化電流を伝
達する。図2においては、シナプス表現ユニット70
1、702および703がニューロンユニット601へ
信号線DE1を介して荷重化電流を伝達する。シナプス
表現ユニット704、705、および705はニューロ
ンユニット602へ信号線DE2を介して荷重化電流を
伝達する。シナプス表現ユニット707、708および
709が信号線DE3を介して荷重化電流をニューロン
ユニット603へ伝達する。
【0131】一列に配置されたシナプス表現ユニットの
軸索信号入力端子へそれぞれニューロンユニットの出力
(状態信号)が伝達される。シナプス表現ユニット70
1、704…707の軸索信号入力端子へニューロンユ
ニット603の出力信号が与えられる。一列に配置され
たシナプス表現ユニット702、705および708の
軸索信号入力端子へニューロンユニット602の出力信
号が与えられる。一列に配置されたシナプス表現ユニッ
ト703、706、709の軸索信号入力端子へニュー
ロンユニット601の出力信号が与えられる。
【0132】この図2に示す構成においては、1つのシ
ナプス表現ユニットは1つのニューロンユニットの出力
信号を受ける。この構成はフルコネクショニストのニュ
ーラルネットワークの構成を与える。シナプス荷重値が
対称な場合(Wij=Wjiの場合)1つのシナプス表
現ユニットで2つのシナプス荷重を表現することができ
る。しかしながら図2においては、各ニューロンユニッ
トとシナプス表現ユニットとの接続関係を明確にするた
めに、1つのシナプス表現ユニットが1つのニューロン
ユニットの出力信号を受け、荷重化電流を対応のニュー
ロンユニットへ伝達する構成を示す。対称性が仮定され
ない一般の神経回路網であってもよい。
【0133】ニューロンユニット601、602および
603は、入力データDatainを隣接ニューロンユ
ニットへシフトするとともに、外部から与えられる教師
データおよび属性データ(可視ニューロン、および隠れ
ニューロンを定義するデータ)を隣接ニューロンユニッ
トへ伝達することができる。各ニューロンユニット60
1、602および603は制御信号IselSに従って
入力される属性データの転送およびラッチを行なう。ま
たニューロンユニット601、602および603は制
御信号IselOに従って教師データまたは自身の出力
信号のラッチおよび隣接ニューロンユニットへのシフト
を行なうことができる。このシフト動作はクロック信号
CKに従って行なわれる。神経回路網が動作し収束した
状態においてはニューロンユニット601、602およ
び603の出力信号はその内部でラッチされ、クロック
信号CKに従って順次出力データDataoutとして
出力される。
【0134】神経回路網表現ユニット501では制御信
号Ts、ACP−およびACP+に従ってシナプス荷重
値の修正が実行される。
【0135】この神経回路網表現装置はさらに、神経回
路網表現ユニット501へ与える入力データを選択する
ための入力データ制御ユニット502を含む。入力デー
タ制御ユニット502は、乱数パターンを発生するため
の擬似乱数発生器503と、制御信号IselRに従っ
て外部から与えられる教師パターン(または想起用入力
パターン)と擬似乱数発生器503からの乱数パターン
の一方を選択して神経回路網表現ユニット501へ与え
るセレクタ504を含む。
【0136】図3は図2に示すシナプス表現ユニット7
01〜709の構成を示す図である。図3においては、
シナプス表現ユニットを総称的に示すために符号DSY
を用いる。シナプス表現ユニットDSYは、2つのニュ
ーロンユニットの出力信号(状態信号)SiおよびSj
を受け、荷重化電流Wji・SiおよびWji・Sjを
出力する。図3に示すシナプス表現ユニットDSYは対
称なシナプス荷重を表現しており(Wij=Wji)、
図2に示す行列状に配置されたシナプス表現ユニット7
01〜709の配置において右上りの対角線について対
称な位置にある2つのシナプス表現ユニットを表現す
る。
【0137】この図3に示す表現ユニットDSYは図3
2ないし図34に示すシナプス表現回路と同様の構成を
備えており、シナプス荷重値格納回路101、シナプス
荷重修正回路103、シナプス結合表現回路105およ
び107、および学習制御回路111を含む。このシナ
プス結合表現回路105および107は、図34に示す
シナプス結合表現回路と同様の構成を備えており、シナ
プス荷重値格納回路101に格納されたシナプス荷重値
情報に従って荷重化を行ない,信号Wij・Siおよび
Wji・Sjをそれぞれ出力する。
【0138】シナプス荷重値格納回路101はキャパシ
タC1により構成され、このキャパシタC1の蓄積電荷
量によりシナプス荷重値を表現する。シナプス荷重修正
回路103はダイオードとチャージポンプ用キャパシタ
とを含み、図34に示す回路と同様の構成を備える。こ
の回路101、103、105および107の構成およ
び動作は図32ないし35を参照して説明したものと同
様であり、その詳細説明は省略する。修正制御信号Iが
与えられるとこのシナプス荷重値格納回路101のシナ
プス荷重値が増加し、制御信号Dが与えられるとシナプ
ス荷重値が減少する。
【0139】学習制御回路111は、関連の2つのニュ
ーロンユニットの出力信号(状態信号)SiおよびSj
を受ける2入力NAND回路G100と、NAND回路
G100の出力を制御信号Tsに応答してラッチするD
ラッチG101と、制御信号Tsを受けるインバータ回
路G102とを含む。制御信号Tsは学習モードのプラ
スフェーズ時においてのみ“H”から“L”へ立下がる
パルス信号であり、常時は“H”レベルに設定される。
DラッチG101は、信号Tsの“L”に応答してスル
ー状態となり、かつ入力Dへ与えられるNAND回路G
100の出力を制御信号Tsの立上がりに応答してラッ
チしかつ出力Qから出力する。
【0140】学習制御回路111はさらに、DラッチG
101の出力とインバータ回路G102の出力とNAN
D回路G100の出力とを受ける3入力NOR回路G1
03と、DラッチG101の出力とNOR回路G103
の出力と制御信号ACP+とを受ける3入力NOR回路
G104と、NOR回路G103の出力とNAND回路
G100の出力と制御信号ACP−とを受ける3入力N
OR回路G105を含む。制御信号ACP+およびAC
P−はそれぞれプラスフェーズサイクルおよびマイナス
フェーズサイクルを示す制御信号である。この実施例に
おいては制御信号ACP+およびACP−は共にプラス
フェーズ動作およびマイナスフェーズ動作が実行されて
シナプス荷重値を修正するときにのみ同時に“H”から
“L”へ立下げられる。この学習制御回路111の動作
について次に簡単に説明する。
【0141】プラスフェーズ動作時においては、可視ニ
ューロンの状態が教師データに固定されて神経回路網が
動作する。この神経回路網が収束したとき制御信号Ts
が所定期間“H”から“L”へ立下げられる。Dラッチ
G101はこの制御信号Tsの立上がりに応答してNA
ND回路G100の出力をラッチし出力する。出力信号
(状態信号)SiおよびSjが共に“H”であればDラ
ッチG101には“L”の信号がラッチされる。出力信
号(状態信号)SiおよびSjの少なくとも一方が
“L”にあればDラッチG101には“H”の信号がラ
ッチされる。
【0142】続いてマイナスフェーズの動作が実行され
る。このマイナスフェーズの動作において神経回路網が
ある状態に収束したときに制御信号ACP+およびAC
P−が共に“H”から“L”へ小さなパルス幅を有して
立下げられる。このとき制御信号Tsは“H”にある。
マイナスフェーズ時において出力信号SiおよびSjが
共に“H”にあればNAND回路G100の出力は
“L”となる。NOR回路G103〜G105はそれぞ
れ与えられた入力が全て“L”のときのみ“H”の信号
を出力する。制御信号IまたはDが発生されるのは出力
信号SiおよびSjが共に“H”の場合である。この信
号SiおよびSjが共に“H”となりシナプス荷重値が
修正される場合は以下の3つの場合が存在する。
【0143】(i)プラスフェーズおよびマイナスフェ
ーズ共に両信号SiおよびSjが“H”のとき:この場
合ゲート回路G103はその3入力がすべて“L”とな
り“H”の信号を出力する。この状態においてはゲート
回路G104およびG105は共に“L”の信号を出力
する。したがってこの状態においては修正信号Iおよび
Dは発生されず、シナプス荷重値の修正は実行されな
い。
【0144】(ii)信号SiおよびSjが共に“H”
となるのはプラスフェーズのみ:この場合、マイナスフ
ェーズ終了時点においてゲート回路G100の出力は
“H”であり、ゲート回路G103,G105の出力は
“L”となる。したがって、ゲート回路G104からは
制御信号ACP+に従ってパルス状の修正制御信号Iが
発生され、シナプス荷重値が増加される。
【0145】(iii)信号SiおよびSjが共に
“H”となるのはマイナスフェーズのみ:この場合、D
ラッチG101は“H”の信号をラッチかつ出力してお
り、ゲート回路G103およびG104の出力は“L”
となる。したがってこの場合においては、ゲート回路G
105から制御信号ACP−に従った修正制御信号Dが
発生され、シナプス荷重値格納回路101に格納された
シナプス荷重値が減少される。
【0146】このシナプス荷重値の修正量は制御信号A
CP+およびACP−のパルス幅(およびパルス数)に
より決定される。
【0147】上述の動作に従えば、図33に示す学習制
御回路と同様の学習規則が実現され、いわゆるボルツマ
ンマシンの学習則の平均場近似、 ΔWij=η・(Si+ ・Sj+ −Si- ・Sj- ) に従ってシナプス荷重値格納回路101に格納されたシ
ナプス荷重値が修正される。このシナプス荷重値の修正
量ΔWijは、学習係数ηにより決定される。この学習
係数ηの大きさは制御信号ACP+およびACP−のパ
ルス数および/またはパルス幅により変化させることが
できる。
【0148】図4に、図2に示すニューロンユニットの
構成の一例を示す。図4においては、図2に示すニュー
ロンユニット601〜603を総称的に示すため符号N
Uが用いられる。図4においてニューロンユニットNU
は、教師データをラッチおよびシフトするための第1の
シフトレジスタSR(T)と、ニューロンユニットの属
性(可視ニューロンまたは隠れニューロン)を示すデー
タを格納する第2のシフトレジスタSR(P)とを含
む。シフトレジスタSR(T)およびSR(P)へはそ
れぞれ別々の経路から教師データおよび属性データが与
えられる構成であってもよい。またこのシフトレジスタ
SR(T)およびSR(P)のシフト動作を与えるクロ
ックが互いに独立なシフトクロック信号であり、教師デ
ータおよび属性データが同一の経路を介してそれぞれに
与えられる構成であってもよい。
【0149】ニューロンユニットNUはさらに、シフト
レジスタSR(P)からの属性データと制御信号Ise
lSとを受ける2入力NOR回路GNRと、NOR回路
GNRの出力に従ってシフトレジスタSR(T)の格納
する教師データと比較器Compの出力の一方を選択す
るセレクタSEL1と、セレクタSEL1の出力をバッ
ファ処理して出力するインバータバッファBと、制御信
号IselOに応答してシフトレジスタSR(T)の格
納する教師データおよびインバータバッファBの出力の
一方を選択するセレクタSEL2を含む。
【0150】シフトレジスタSR(P)の格納する属性
データは隣接するニューロンユニットへシフトアウト動
作により伝達することができる。またセレクタSEL2
の出力は隣接するニューロンユニットの教師データ格納
用シフトレジスタSR(T)へ伝達できる。このシフト
レジスタSR(T)およびSR(P)とセレクタSEL
2とを用いることにより、初期状態設定時において教師
データおよび属性データをニューロンユニットNUを順
次シフト動作により通過させて各ニューロンユニットを
所望の状態に設定することができる。またデータ読出時
においては、このセレクタSEL2の出力をシフトレジ
スタSR(T)によりシフトアウトすることにより各ニ
ューロンユニットNU(図2の601〜603)を通し
て各出力データが順次シフトアウトされる。
【0151】インバータバッファBの出力はニューロン
ユニットNUの内部活性値により決定されるニューロン
の状態を示す信号であり、状態信号Siとして対応の軸
索信号線上へ伝達される。
【0152】比較器Compはその正入力に基準電圧V
refを受け、その負入力に樹状突起信号線DE上に伝
達された荷重化電流ΣWij・Sjをその負入力に受け
る。比較器Compの負入力には電流−電圧変換用の抵
抗RLが設けられる。ここで総和Σは添字jについて行
なわれる。すなわち、比較器Compの負入力へは関連
のシナプス荷重表現回路からの荷重化電流が加算されて
伝達される。この比較器Compの負入力に接続される
樹状突起信号線はいわゆるキルヒホフアダーの機能を備
える。比較器Compはニューロンユニット本体の機能
を備え、図29に示す模式図において変換部Bの機能を
備える。基準電圧Vrefはニューロンユニットのしき
い値の機能を備える。比較器Compはその負入力へ与
えられる総和電流Isと抵抗RLとの積が基準電圧Vr
efよりも小さいときに“H”の信号を出力する。この
比較器Compの出力はセレクタSEL1およびインバ
ータバッファBを介して反転されて対応の軸索信号線上
へ状態信号Siとして出力される。この比較器Comp
が差動増幅器として機能すれば、この比較器Compの
出力はニューロンの内部活性値に対応した状態を表わす
ことになる。ボルツマンマシンのシミュレーテッドアニ
ーリングは、基準電圧Vrefを減衰振動させることに
より擬似的に実現することができる(これについては後
に詳細に説明する)。
【0153】図5にニューロンユニットの属性とニュー
ロンの出力状態(出力信号Si)との関係を表にして示
す。図5において信号の上に付された記号“バー”はそ
の信号の論理反転信号を示す。
【0154】ニューロンの属性はシフトレジスタSR
(P)のデータにより設定される。ニューロンユニット
が隠れニューロンとして定義された場合には、シフトレ
ジスタSR(P)には“H”の信号が格納される。ニュ
ーロンユニットが出力ニューロンまたは入力ニューロン
の可視ニューロンとして定義された場合にはシフトレジ
スタSR(P)には“L”のデータが格納される。
【0155】隠れニューロンとして定義されたニューロ
ンユニットに対しては制御信号IselSの状態は任意
である。この場合、シフトレジスタSR(P)からの
“H”の信号によりNOR回路GNRの出力が“L”と
なる。この状態においてはセレクタSEL1が比較器C
ompの出力を選択してインバータバッファBへ与え
る。したがって、隠れニューロンとして定義されたニュ
ーロンユニットからは状態信号Siとして比較器Com
pの出力の反転信号/Compが出力される。
【0156】出力ニューロンとして定義されたニューロ
ンユニットにおいては、その想起動作時においては比較
器Compの出力に応じた状態信号Siを出力する必要
がある。学習モード時のプラスフェーズ時においては教
師データに対応するデータを状態信号Siとして出力す
る必要がある。したがって出力ニューロンとして定義さ
れたニューロンユニットにおいては想起動作または学習
フェーズがマイナスフェーズ時においては制御信号Is
elSが“H”に設定され、学習フェーズがプラスフェ
ーズの場合には制御信号IselSは“L”に設定され
る。制御信号IselSが“H”の場合、隠れニューロ
ンとして定義されたニューロンユニットの場合と同様セ
レクタSEL1は比較器Compの出力を選択してイン
バータバッファBへ伝達する。制御信号IselSが
“L”に設定された場合には、セレクタSEL1はシフ
トレジスタSR(T)の格納データを選択してインバー
タバッファBへ与える。
【0157】入力ニューロンとして定義されたニューロ
ンユニットにおいては制御信号IselSは“L”に固
定される。この場合は、セレクタSEL1はシフトレジ
スタSR(T)の格納データを選択してインバータバッ
ファBへ与える。想起動作時においては教師データの代
わりに想起用入力データがシフトレジスタSR(T)へ
与えられる。したがって入力ニューロンとして定義され
たニューロンユニットは常にこのシフトレジスタSR
(T)に格納されたデータをインバータバッファBへ与
える。
【0158】制御信号IselOはこのニューロンユニ
ットNUのシフトレジスタSR(T)のシフト動作を制
御するために用いられる。制御信号IselOが“L”
となるとセレクタSEL2はインバータバッファBの出
力を選択して隣接するニューロンユニットのシフトレジ
スタSR(T)へ伝達する。制御信号IselOが
“H”の場合、セレクタSEL2はシフトレジスタSR
(T)の格納データを選択して隣接するニューロンユニ
ットのシフトレジスタSR(T)へ伝達する。
【0159】次に動作について簡単に説明する。ニュー
ロンユニットはシフトレジスタSR(P)を介したシフ
トイン動作によりその属性が定義される。学習モードに
おいては教師データがセレクタSEL2を介したシフト
イン動作によりシフトレジスタSR(P)に設定され
る。この状態で学習が実行される。プラスフェーズ時に
おいては出力ニューロンユニットおよび入力ニューロン
ユニットは制御信号IselSが“L”に設定される。
これによりニューロンユニットNUの状態信号Siはこ
のシフトレジスタSR(P)に設定された教師データに
対応した値となる。隠れニューロンにおいてはセレクタ
SEL1は比較器Compの出力を選択しており、その
内部活性値に対応した状態信号Siが出力される。
【0160】マイナスフェーズ時においては、制御信号
IselSは出力ニューロンユニットに対して“H”に
設定され、入力ニューロンユニットに対してはIsel
Sは“L”に設定される。この状態では、入力ユニット
のみがその出力状態が教師データに固定され、隠れニュ
ーロンユニットおよび出力ニューロンユニットは内部活
性値に対応する状態信号Siを出力する。
【0161】想起動作時においてはマイナスフェーズ時
と同様の信号の設定が行なわれる。これにより教師デー
タの代わりに与えられた想起用入力データに対応する内
部活性値が隠れニューロンおよび出力ニューロンユニッ
トから出力され、入力ニューロンユニットからはこの入
力パターンに対応する状態信号が出力される。
【0162】神経回路網が収束した後に各ニューロンユ
ニットの状態を読出すためには制御信号IselOが
“L”に設定されインバータバッファBの出力が選択さ
れ隣接するニューロンユニットNUへ伝達される。これ
により各ニューロンユニットNUの状態が隣接するニュ
ーロンユニットのシフトレジスタSR(T)内に設定さ
れる。続いて制御信号IselOを“H”に設定してク
ロック信号によりこのシフトレジスタSR(T)の内容
をシフトアウトさせる。これにより神経回路網外部へ各
ニューロンユニットNUの状態信号を読出すことができ
る。
【0163】図6は図2に示す入力データ制御ユニット
502の具体的構成例を示す図である。図6において、
入力データ制御ユニット502は、12段の縦続接続さ
れたシフトレジスタSR10、SR12、…、SR32
を含む。シフトレジスタSR10〜SR32の各々は2
相のクロック信号T1およびT2に応答してシフト動作
を行なう。すなわちシフトレジスタSR10〜SR32
の各々はクロック信号T1が与えられたときそのD入力
へ与えられた信号をラッチし、クロック信号T2に応答
してこのラッチしたデータをQ出力から出力する。
【0164】入力データ制御ユニット502はさらに、
シフトレジスタSR24のQ出力とシフトレジスタSR
32のQ出力とを受ける2入力ExOR回路EX1と、
ExOR回路EX1の出力とシフトレジスタSR18の
出力とを受ける2入力ExOR回路EX2と、ExOR
回路EX2の出力とシフトレジスタSR10のQ出力と
を受けるExOR回路EX3と、選択制御信号Isel
Rに応答してExOR回路EX3の出力と教師データ
(または想起用入力データ)の一方を選択するセレクタ
SLTを含む。セレクタSLTの出力は初段のシフトレ
ジスタSR10へ与えられる。シフトレジスタSR32
から神経回路網表現ユニット501へ入力データDat
ainが出力される。次にこの入力データ制御ユニット
502の動作について説明する。
【0165】シフトレジスタSR10〜SR32の各初
期データの設定時においては、セレクタSLTを教師デ
ータ選択状態(D2入力選択状態)に設定する。セレク
タSLTの選択状態は制御信号IselRにより決定さ
れる。教師データまたはその代わりに所望の入力データ
列を与え、クロック信号T1およびT2を発生する。こ
れにより、シフトレジスタSR10〜SR32の各々に
初期データが設定される。セレクタSLTがD2入力選
択状態に設定され続けかつクロック信号T1およびT2
が与えられれば、シフトレジスタSR32からは教師デ
ータが入力データDatainとして神経回路網表現ユ
ニット1へ伝達される。この動作は、学習モード時にお
ける教師パターンのニューロンユニットNUへの設定時
に実行される。
【0166】シフトレジスタSR10〜SR32の各々
へ初期データを設定した後、セレクタSLTをD1入力
選択状態に設定する。この状態においては、セレクタS
LTはExOR回路EX3の出力を選択してシフトレジ
スタSR10へ伝達する。
【0167】ExOR回路は、一般に、その両入力の論
理値が一致した場合には“L”の信号を出力し、不一致
の場合に“H”の信号を出力する。今シフトレジスタS
R10〜SR32に“H”のデータが設定された状態を
考える。このとき、ExOR回路EX1の出力は“L”
となり、応じてExOR回路EX2の出力は“H”とな
る。したがってExOR回路EX3の出力が“L”とな
り、シフトレジスタSR10へ“L”のデータが書込ま
れる。
【0168】次のクロックサイクルにおいては、シフト
レジスタSR10の出力が“L”となる。このときまだ
シフトレジスタSR24およびSR32の出力は“H”
であり、ExOR回路EX1の出力が“L”、ExOR
回路EX2の出力は“H”となる。この場合シフトレジ
スタSR10の出力が“L”であり、ExOR回路EX
2の出力が“H”であるため、ExOR回路EX3の出
力は“H”となる。以下この動作を繰返すことによりシ
フトレジスタSR32はこの初期データに応じて擬似乱
数列を発生する。この擬似乱数列はその初期状態時に設
定されたデータにより予め予測可能であるが、そのデー
タ系列においては何ら法則性が存在せず、このため擬似
乱数列と称される。この擬似乱数列はリフレッシュ動作
時においてランダムパターンとして神経回路網表現ユニ
ット501へ与えられる。
【0169】ここで、図2に示す入力データ制御ユニッ
ト502の機能ブロックの構成と図6に示す入力データ
制御ユニットの構成は1対1には対応していない。しか
しながら機能的には等価であり、この入力データ制御ユ
ニット502からは教師パターンまたは擬似乱数列が神
経回路網表現ユニット501へ与えられる。
【0170】教師パターンを選択して神経回路網表現ユ
ニット501へ与えた場合には、学習制御信号Ts、A
CP+、ACP−およびIselSに従って神経回路網
表現ユニット501が与えられた教師パターンを学習す
る。この教師パターンを代えてこの学習操作を繰返すこ
とにより神経回路網の学習パターンの記憶が深められ
る。すなわちポテンシャルエネルギーの谷が深くなる。
【0171】リフレッシュ動作においては擬似乱数発生
器503からの擬似乱数列が与えられる。この状態にお
いては、擬似乱数パターンを教師データとした学習が実
行され、シナプス荷重値が各ニューロンの出力状態に従
って修正され、記憶が回復される。
【0172】上述のように学習動作時におけるシナプス
荷重値修正用の回路とリフレッシュ時におけるシナプス
荷重値修正回路とを共用する構成とすることにより新た
に複雑な回路構成を付加することなく確実にシナプス荷
重値情報を容易かつ高速にリフレッシュすることができ
る。次に、この図2ないし図6に示す神経回路網表現装
置の動作についてその動作波形図である図7を参照して
説明する。
【0173】第1の実施例における神経回路網表現装置
は学習期間、情報保持期間(想起可能期間)およびリフ
レッシュ期間の3つの動作モードを備える。まず学習期
間の動作について説明する。
【0174】学習期間においては教師パターンデータの
入力、学習フェーズのプラスフェーズ、マイナスフェー
ズおよび荷重値修正が実行される。
【0175】教師データは、シフトレジスタ用クロック
信号CKを与えながら、入力データ制御ユニット502
を介して神経回路網表現ユニット501へ教師パターン
を入力データDatainとして与えることにより各ニ
ューロンユニットNUのシフトレジスタSR(T)へセ
ットされる。この学習期間においてまだニューロンユニ
ットの属性が定義されていない場合にはまた属性データ
が同様にクロック信号CKに従ってシフトレジスタSR
(P)に設定されてもよい。教師データおよび属性デー
タがニューロンユニットNUに設定された後学習フェー
ズが実行される。
【0176】まずプラスフェーズが実行される。この状
態においては制御信号IselSが“L”に設定され
る。プラスフェーズにおいては、したがって図4に示す
ように可視ニューロンとして定義されたニューロンユニ
ットNUからは入力データおよび出力データとして与え
られた教師データに対応する状態信号Siが出力され
る。隠れニューロンとして定義されたニューロンユニッ
トからはその内部活性値に対応した状態信号Siが出力
される。この状態において神経回路網表現装置の状態が
収束するのを待つ。すなわち神経回路網表現ユニットの
内部状態が収束するのを待つ。この収束状態の判別は予
め設定した時間が経過したか否かにより判別される。こ
のプラスフェーズにおいて神経回路網の状態が平衡状態
に達したと判別されると制御信号Tsを発生する。すな
わち制御信号Tsとして負のパルス信号を発生する。こ
れによりシナプス表現回路のDラッチG101(図3参
照)に状態信号の積(Si・Sj)の反転信号が格納さ
れる。この状態によりプラスフェーズが終了する。
【0177】次にマイナスフェーズが実行される。この
状態においては制御信号IselSが“H”に設定され
る。この状態においては入力ニューロンとして定義され
たニューロンユニットのみが教師データに対応する状態
信号を発生し、隠れニューロンおよび出力ニューロンと
して定義されたニューロンユニットはその内部活性値に
対応した状態信号Siを出力する。神経回路網表現装置
が所定時間動作し、平衡状態に達したと判別されると、
この状態で制御信号ACP+およびACP−が発生され
る。すなわち制御信号ACP+およびACP−として負
のパルスが発生される。これにより、各シナプス表現回
路DSYにおいては、シナプス荷重値格納回路101に
格納されたシナプス荷重値が修正される。このときシナ
プス荷重値は前述のボルツマンマシンの学習則の平均場
近似に従って修正される。
【0178】この操作を各教師パターンごとに繰返すこ
とにより神経回路網表現装置はすべての教師パターンに
ついて記憶を深めることができる。教師パターンが出現
確率に従って与えられ、所定の学習が完了すると、この
神経回路網表現装置は保持期間へ入り、この期間におい
ては想起動作が可能となる。
【0179】保持期間(想起可能期間)においては、学
習制御信号ACP+、ACP−、およびTsは共に
“H”に固定される。想起動作時においてのみ制御信号
IselSおよびIselOが発生される。
【0180】想起用の入力パターンデータは、クロック
信号CKに同期して先の教師パターンデータの設定時と
同様にして入力ニューロンとして定義されたニューロン
ユニットのシフトレジスタSR(T)に設定される。
【0181】次に、制御信号IselSを“L”に所定
期間設定する。これにより可視ニューロンの初期状態は
想起用入力データパターンの状態に固定される。次いで
制御信号IselSを“H”に立上げる。この状態にお
いては入力ニューロンと定義されたニューロンユニット
のみがその出力状態(状態信号Si)が想起用入力デー
タパターンに固定される。この状態において神経回路網
表現ユニットが平衡状態に到達するまで待つ。神経回路
網表現装置が平衡状態に達したと判定されると制御信号
IselOを“L”に立下げる。これによりニューロン
ユニットNUの出力状態(状態信号Si)はセレクタS
EL2(図4参照)を介して隣接するニューロンユニッ
トへ伝達されそのシフトレジスタSR(T)に格納され
る。次いでクロック信号CKを与えることによりシフト
レジスタSR(T)にラッチされたデータが順次シフト
アウトされる。
【0182】ここで、ニューロンユニットNUの出力状
態信号は隣接するニューロンユニットのシフトレジスタ
SR(T)にラッチされる。したがって、出力端子に最
も近いニューロンユニットから制御信号IselOに従
ってデータが出力される。このときこのニューロンユニ
ットに対し1段のシフトレジスタを設けておけば、クロ
ック信号CKに従って順次ニューロンユニットの出力状
態信号をシフトアウトさせることができる。この想起の
実行は保持期間中であれば任意の時間に実行することが
でき、入力データパターンに対応して、既に学習した記
憶情報に基づいた想起動作が実行され、対応の出力デー
タパターンが出力される。
【0183】一定の保持期間が経過した後にこの発明に
従うリフレッシュ操作が実行される。このリフレッシュ
期間においては、まず入力データ制御ユニット502に
おいて教師パターンに代えて擬似乱数発生器503(図
2参照)から発生された擬似乱数列(ランダムパター
ン)が選択され神経回路網表現ユニット501へ与えら
れる。この状態では制御信号IselRが“L”に設定
され、図6に示すセレクタSLTはExOR回路EX3
の出力選択状態に設定する。クロックCKに従って、先
の教師データパターンおよび入力データパターン設定時
と同様にしてこの擬似乱数列からなるランダムデータパ
ターンがニューロンユニットNUに設定される。
【0184】このランダムデータパターンの設定の後ま
ず制御信号IselSが“L”に設定される。この状態
で神経回路網表現ユニット501を動作させる。この状
態においては隠れニューロンとして定義されたニューロ
ンユニットNUの出力状態のみが変化する。これにより
神経回路網表現ユニット501の初期状態が設定され
る。所定時間が経過し、神経回路網表現ユニット501
が平衡状態に達したとき、制御信号IselSを“H”
に立上げる。この状態では入力ニューロンとして定義さ
れたニューロンユニットNUのみがその出力状態が固定
される。この状態で神経回路網表現ユニット501を動
作させる。所定時間が経過してこのユニット501が平
衡状態に達したとき、この神経回路網表現ユニット50
1は記憶すべき状態に収束したと判定される(図1のポ
テンシャルエネルギーの谷を与える状態に収束したと判
定される)。このとき、制御信号ACP+として負のパ
ルス信号が与えられる。このとき制御信号Tsは“L”
に立下げられており、DラッチG101(図3参照)は
NAND回路G100(図3参照)の出力を通過させる
状態となっている。したがって、この状態においては、
状態信号SiおよびSjが共に“H”のシナプス表現ユ
ニットにおいてはそのシナプス荷重値の増加が行なわれ
る。この状態は、その記憶が深められた状態に対応し、
“銘記”状態と称される。
【0185】次いで制御信号IselSを“H”から
“L”に立下げてこの神経回路網表現ユニット501を
駆動する。この状態においては、その可視ニューロンの
出力状態は与えられたランダムデータパターンに対応し
ており、隠れニューロンの状態のみがこのランダムデー
タパターンに従って変化する。この状態においては神経
回路網表現ユニット501の状態が収束したとき、この
収束した状態は学習により記憶した状態と全く独立の状
態である(図1の点r1、r2またはr3に対応)。こ
の状態は記憶すべき状態ではない。この状態において
は、制御信号ACP−が“L”に立下げられる。制御信
号Tsは“L”に設定されている。したがってこの状態
においては銘記サイクル時と独立に状態信号Siおよび
Sjが共に“H”であるシナプス表現ユニットにおいて
そのシナプス荷重値の低減が実行される。
【0186】上述の動作を様々なランダムパターンに対
して実行する。この一連のリフレッシュ動作の繰返しに
より、電荷リークにより浅くなったポテンシャルエネル
ギーの谷がさらに深くされ、学習により得た記憶が薄れ
たとしてもその薄れた記憶がその記憶情報に基づいて鮮
明にされる。
【0187】リフレッシュ期間が終了した後再び保持期
間に入り、想起動作が可能となる。再び保持期間が一定
時間経過した後にはリフレッシュ期間が実行される。こ
のリフレッシュ期間は定期的かつ周期的に設定される。
【0188】リフレッシュ期間の設定は、図示しない内
蔵のタイマにより、保持期間が一定期間経過した後にこ
の内蔵のタイマからのリフレッシュ指示信号によりリフ
レッシュ指示が発生され、必要な制御回路が駆動される
構成が用いられてもよい。
【0189】またこれに代えて外部に設けられた別の処
理装置(たとえば中央処理装置)から定期的にリフレッ
シュ指示が与えられてリフレッシュ動作が実行される構
成であってもよい。
【0190】上述のようにリフレッシュ期間において銘
記動作に対してはランダムデータパターンを想起用入力
パターンとして最も近いエネルギー極小値を与える状態
へ収束させてその記憶状態を強め、また忘却動作時にお
いては、可視ニューロンをランダムデータパターンに固
定し、その状態を記憶すべき状態ではないとして反学習
を行なうことにより、図1に示すポテンシャルエネルギ
ーの谷を十分に深くすることができる。
【0191】この場合、忘却動作時において制御信号A
CP−のパルス印加回数を多くするまたはそのパルス幅
を十分広くし、忘却時においてはシナプス荷重値の修正
量を大きくすなわち学習係数ηを大きくする構成が用い
られてもよい。これにより、記憶すべき状態を与えるポ
テンシャルエネルギーの谷を十分に深くすることができ
る。
【0192】ここで、想起動作時およびリフレッシュ動
作において想起用入力パターンまたはランダムデータパ
ターンにより初期状態を設定しているが、これは、ポテ
ンシャルエネルギーにおいてこの与えられた入力データ
パターンまたはランダムデータパターンが与える状態に
最も近いポテンシャルエネルギーの谷をより高速で見つ
けるために実行される。
【0193】(B)実施例2 上述の方法においては、乱数データのランダムパターン
を初期状態として神経回路網が収束した状態はすべて記
憶すべき状態(学習により記憶した状態)であると想定
している。しかし、一般的には、任意の初期状態から常
に、学習し記憶した状態へ遷移するとは限らない。記憶
すべき状態以外にもエネルギー極小点が存在する可能性
があるためである。したがって、上述の実施例1の操作
方法では、誤った記憶の鮮明化が行なわれる可能性があ
る。
【0194】そこで、神経回路網の収束した状態が記憶
すべき状態であるか否かの判断を行なうための機構を設
ける。この判断機構として第2の神経回路網を用いる。
第2の神経回路網は、長時間にわたって安定にシナプス
荷重値を保持することのできるリフレッシュ動作を必要
としないスタティック型シナプス表現回路を含む。
【0195】第2の神経回路網は第1の神経回路網の出
力に従って第1の神経回路網の収束した状態が記憶すべ
き状態であるか否かを判別する。この判別基準は、第2
の神経回路網が、第1の神経回路網の学習と同時にまた
は別のときに、与えられた入力データパターン(第1の
神経回路網のニューロンユニットの状態出力パターン)
が記憶すべき状態(教師パターン)に対応するか否かを
判別するように学習することにより設定される。
【0196】図8は、第2の神経回路網を判別機構とし
て用いた場合のリフレッシュ操作を示す図である。図8
(a)は、第1の神経回路網(想起、学習およびリフレ
ッシュが行なわれる回路網)の状態とポテンシャルエネ
ルギーとの関係を示す。図8(a)において、横軸は第
1の神経回路網の状態を示し、縦軸は各状態におけるポ
テンシャルエネルギーを示す。また曲線Aは、第1の神
経回路網の学習直後の記憶状態に対応するポテンシャル
エネルギーを示す。曲線Bは、電荷のリークによりシナ
プス荷重値が変動した状態すなわち記憶が薄れた状態
(忘却が進んだ状態)のポテンシャルエネルギーを示
し、曲線Eはリフレッシュ操作により回復された状態に
対応するポテンシャルエネルギーを示す。
【0197】図8(b)は、第2の神経回路網の入力状
態すなわち、第1の神経回路網の状態を示し、縦軸は第
2の神経回路網の出力を示す。この図8(b)において
折れ線Fは第2の神経回路網の学習後における入出力特
性を表わし、“H”が記憶すべき状態を示し、“L”が
記憶すべきでない状態を示す。
【0198】図8(a)および(b)においては第1の
神経回路網の状態と第2の神経回路網の入力状態とを位
置合わせして示している。この第2の神経回路網の出力
が“H”となる状態領域は第1の神経回路網のポテンシ
ャルエネルギーの谷の領域に対応する。この第2の神経
回路網の出力が“H”のときには第1の神経回路網の記
憶状態を強化し、そうでない場合にはその記憶を弱め
る。このため、以下の操作が実行される。
【0199】(i)ランダムデータパターンを初期状態
として第1の神経回路網を起動する。第1の神経回路網
はこのランダムデータパターンに最も近いポテンシャル
エネルギーの谷を与える状態に収束する。
【0200】(ii)第2の神経回路網は、第1の神経
回路網の状態出力を受け、第1の神経回路網の収束した
状態が記憶すべき状態か否かを判別する。
【0201】(iii)第2の神経回路網が“H”の信
号を出力し、記憶すべき状態であると判定した場合、第
1の神経回路網において関連のニューロンが共に発火し
ているシナプスのシナプス荷重値を増加させる。
【0202】一方、第2の神経回路網が“L”の信号を
出力し、記憶すべきでない状態と判定した場合、第1の
神経回路網において関連のニューロンが共に発火してい
るシナプスのシナプス荷重値を減少させる。
【0203】(iv)上記(i)ないし(iii)の操
作を様々なランダムパターンに対して繰返し実行する。
【0204】このリフレッシュ方法に従えば、記憶すべ
きでない極小点が存在しても、正しい記憶のリフレッシ
ュが行なわれ、図8(a)の曲線Aに近い形状を有する
曲線Eを復元することができる。以下にこの第2の神経
回路網を用いるリフレッシュ方式を実現するための構成
について説明する。
【0205】図9は、この発明の第2の実施例である神
経回路網表現装置の全体の構成を示す図である。図9に
おいて、神経回路網表現装置は、第1の神経回路網表現
ユニット501と、第1の神経回路網表現ユニット50
1の出力の一部またはすべてを受ける第2の神経回路網
表現ユニット505と、リフレッシュ時には、第2の神
経回路網表現ユニット505の出力に従って、第1の神
経回路網表現ユニット501のリフレッシュ動作を制御
する制御ユニット550を含む。制御ユニット550
は、また、第1の神経回路網表現ユニット501の学習
動作および想起動作をも制御する。
【0206】制御ユニット550は、第1の神経回路網
表現ユニット501へ与えられるデータを選択するため
の入力データ制御ユニット502を含む。入力データ制
御ユニット502は図2に示すユニット502と同様の
構成を備え、乱数発生器503およびセレクタ504を
含む。入力データ制御ユニット502の構成および動作
は図2および図6を参照して説明したものと同様であ
り、その詳細説明は省略する。
【0207】制御ユニット550は、さらに、第1の神
経回路網表現ユニット501のリフレッシュ動作を制御
するためのサブ制御ユニット551を含む。サブ制御ユ
ニット551は、第2の神経回路網表現ユニット505
の出力パターン(第2の神経回路網表現ユニット505
のための教師パターン)を格納する判別パターン格納回
路507と、判別パターン格納回路507の格納するデ
ータパターンと第2の神経回路網表現ユニット505の
出力データパターンとの一致を検出するための一致検出
回路506と、制御信号/ACPおよびMODEと一致
検出回路506の出力信号とに応答して学習制御信号A
CP+およびACP−を発生するリフレッシュ制御回路
509を含む。
【0208】制御信号MODEはモード切換信号であ
り、学習動作モードまたはリフレッシュ動作モードを指
定する。制御信号/ACPは学習制御信号ACP+およ
びACP−の基準信号であり、シナプス荷重値の増減動
作に応じてこの学習制御信号ACP+またはACP−が
制御信号/ACPに応答して発生される。
【0209】制御ユニット507は、さらに、制御信号
Tsとリフレッシュ制御ユニット509の出力信号を受
けて、制御信号Ts、ACP−およびACP+を発生す
るバッファ回路555を含む。
【0210】図10は、図9に示す一致検出回路506
の構成例を示す図である。図10においては、第2の神
経回路網表現ユニット505がn個の出力ニューロンを
有する場合の構成が示される。図10を参照して、一致
検出回路506は、n個のExOR回路EXR1〜EX
Rnと、ExOR回路EXR1〜EXRnの出力を並列
に受けるNOR回路NRGを含む。ExOR回路EXR
1〜EXRnの各々は、判別パターン格納回路507か
らの判別パターンの対応のビットTmと第2の神経回路
網表現ユニット505の出力パターンの対応のビットO
mとを受ける。ただし、mは1〜nのうちの整数であ
る。
【0211】ExOR回路は、受けた入力信号の論理レ
ベルが同じときに“L”の信号を出力する。NOR回路
は与えられた入力信号がすべて“L”のとき“H”の信
号を出力する。したがって、図10に示す構成において
は、データビットT1〜Tnにより構成される判別パタ
ーンとビットO1〜Onにより構成される出力パターン
とが一致したときに一致検出信号Maは“H”となる。
【0212】判別パターン格納回路507に格納された
判別パターンは1個であってもよく複数個であってもよ
い。判別パターンが複数個存在する場合、この一致検出
回路506へ判別パターンが順次与えられる。判別パタ
ーンのそれぞれに対する一致検出回路の出力Maがシフ
トレジスタ構成のラッチに格納される。このシフトレジ
スタラッチにラッチされた信号Maの論理和ORをとる
ことにより最終的な一致検出信号Maが発生される。第
2の神経回路網表現ユニット505はこの判別パターン
格納回路507に格納された判別パターンを教師パター
ンとして学習する(これについては後述する)。
【0213】図11は、図9に示すリフレッシュ制御回
路509の構成の一例を示す図である。図11を参照し
て、リフレッシュ制御回路509は、モード切換信号M
ODEと一致検出信号Maとを受ける2入力NAND回
路ND10と、一致検出信号Maを反転するインバータ
回路GIと、モード切換信号MODEとインバータ回路
GIの出力とを受ける2入力NAND回路ND12と、
学習制御信号/ACPとNAND回路ND12の出力と
を受ける2入力NAND回路ND14と、学習制御信号
/ACPとNAND回路ND10の出力とを受ける2入
力NAND回路ND11とを含む。NAND回路ND1
4からシナプス荷重値を増加させるための学習制御信号
ACP+が発生される。NAND回路ND16からシナ
プス荷重値を減少させるための学習制御信号ACP−が
発生される。
【0214】バッファ回路555は、制御信号Tsを受
けるバッファBU2と、NAND回路ND16の出力を
受けるバッファBU4と、NAND回路ND14の出力
を受けるバッファBU6とを含む。次に図11を参照し
て、このリフレッシュ制御回路の動作について説明す
る。
【0215】学習期間および想起期間はモード切換信号
MODEは“L”に設定される。したがって、NAND
回路ND10およびND12からは一致検出信号Maの
論理レベルにかかわらず“H”の信号が出力される。こ
れによりNAND回路ND14およびND16はインバ
ータ回路として機能し、学習制御信号/ACPに応答し
て学習制御信号ACP+およびACP−が発生される。
学習制御信号/ACPは学習期間においてのみ発生され
る。したがってこの学習期間においては制御信号ACP
+およびACP−に従ってシナプス荷重値の修正が行な
われる。
【0216】リフレッシュ期間においてはモード切換信
号MODEは“H”に設定される。NAND回路ND1
0およびND12はインバータ回路として機能する。一
致検出信号Maが“H”の場合、NAND回路ND10
の出力は“L”、NAND回路ND12の出力は“H”
となる。この状態においては、NAND回路ND16の
出力は“H”となるが、NAND回路ND14はインバ
ータとして機能し、学習制御信号/ACPを反転した信
号を出力する。
【0217】したがって、第2の神経回路網表現ユニッ
ト505が、第1の神経回路網表現ユニット501の収
束状態を記憶すべき状態であると判定したときには、学
習制御信号ACP+が発生され、その第1の神経回路網
表現ユニットの記憶が強化される。
【0218】一致検出信号Maが“L”のとき、逆に、
NAND回路ND10の出力が“H”、NAND回路N
D12の出力が“L”となる。この状態では、NAND
回路ND14の出力は“H”となり、一方、NAND回
路ND16がインバータとして機能して学習制御信号/
ACPに応答して制御信号ACP−を発生する。
【0219】すなわち、第2の神経回路網表現ユニット
505が、第1の神経回路網表現ユニット501の収束
状態を記憶すべき状態ではないと判定した場合には、学
習制御信号ACP−のみが発生され、第1の神経回路網
表現ユニット501の収束状態の記憶が弱められる。
【0220】次に、第1および第2の神経回路網表現ユ
ニット501および505の構成および動作について説
明する。
【0221】図12に、第1の神経回路網表現ユニット
501の構成を示す。図12に示すように、第1の神経
回路網表現ユニット501は図2に示す神経回路網表現
ユニットと同様の構成を備えており、キャパシタにシナ
プス荷重値情報を格納するアナログストレージ方式のシ
ナプス表現回路DSYのマトリクスと、一列に配置され
たニューロンユニットNUとを含む。シナプス表現回路
DSYおよびニューロンユニットNUの構成および動作
は図2ないし図5を参照して説明したものと同様であ
り、その説明は省略する。
【0222】図13に第2の神経回路網表現ユニット5
05の構成の一例を示す。第2の神経回路網表現ユニッ
ト505は3層構造を備え、中間層(隠れ層)を構成す
るニューロンユニット1801、1802、…、180
3と、出力層を構成するニューロンユニット1901、
…、1902とを含む。この第2の神経回路網の入力層
は第1の神経回路網表現ユニットの各ニューロンユニッ
トで構成する。特に、第1の神経回路網表現ユニット5
01のすべてのニューロンユニットを第2の神経回路網
表現ユニットの入力層とする必要はない。
【0223】入力層と中間層のニューロンユニット18
01〜1803との間にシナプス表現回路1001、1
002、…、1009が設けられる。中間層のニューロ
ンユニット1801〜1803と出力層のニューロンユ
ニット1901、…、1902との間にシナプス表現回
路1101、1102、…、1106が設けられる。
【0224】図13において1行に配置されたシナプス
表現回路(SSY)へは第1の神経回路網表現ユニット
501の対応のニューロンユニットの出力信号(状態信
号)が伝達される。ここで、図13においては第1の神
経回路網表現ユニット501のすべてのニューロンユニ
ットの状態信号を入力信号として受ける場合の構成が示
される。一列に配置されたシナプス表現回路からの出力
信号は対応の中間層のニューロンユニットへ与えられ
る。ここで、図13において第2の神経回路網表現ユニ
ット505に含まれるシナプス表現回路は、そのシナプ
ス荷重値情報を長時間安定に記憶するため、シナプス荷
重値情報をデジタル情報として記憶しており、キャパシ
タを用いていない。このためこの第2の神経回路網表現
ユニット505に含まれるシナプス表現回路はリフレッ
シュ動作を必要としないため、スタティック型シナプス
表現回路として示され、符号SSYを用いて表わす。
【0225】この第2の神経回路網表現ユニット505
は、シナプス表現回路1001〜1106によりバック
プロパゲーションと呼ばれる学習則に沿った学習を実現
する。次にこの第2の神経回路網表現ユニット505の
各構成要素の構成および動作について説明する。
【0226】シナプス表現回路SSYには2種類存在す
る。すなわち入力層と中間層との結合を表現するための
第1種のシナプス表現回路1001〜1009と、中間
層と出力層との結合を表現する第2種のシナプス表現回
路1101〜1106である。
【0227】図14は入力層と中間層との間の結合を表
現するシナプス表現回路1001〜1009の構成を示
す。図14においては、第1種のシナプス表現回路を符
号SSY1で示す。第1種のシナプス表現回路SSY1
は、シナプス荷重値情報を格納するシナプス荷重値格納
回路1701と、シナプス荷重値格納回路1701が格
納するシナプス荷重値を修正するための学習制御回路1
703と、状態信号Siとシナプス荷重値格納回路17
01の格納するシナプス荷重Wjiとの積を示す荷重化
電流Ioを出力するシナプス結合回路1702を含む。
【0228】シナプス荷重値格納回路1701はその初
期データをシフト動作することが可能であり、隣接する
シナプス表現回路からシナプス荷重値情報Iを受けてか
つ隣接する別のシナプス表現回路へシナプス荷重値情報
Oとして出力することができる。これにより各シナプス
表現回路1701の初期値を外部から設定することがで
きる。
【0229】図15にシナプス荷重値格納回路1701
の外観の一例を示す。図15においては、シナプス荷重
値情報が4ビットで表現される場合が示される。シナプ
ス荷重値格納回路1701は、隣接のシナプス荷重値格
納回路からのシナプス荷重値情報I1,/I1〜I4,
/I4を並列に受けかつ隣接する別のシナプス荷重値格
納回路へそのシナプス荷重値を端子O1,/O1〜O
4,/O4を介して並列にシフトアウトすることができ
る。またシナプス荷重値格納回路1701は、プリセッ
ト信号Prsに応答してその記憶データがリセットされ
る。さらにシナプス荷重値格納回路1701は、学習制
御回路1703からのイネーブル信号Enableに応
答してカウント動作が起動されて学習制御回路1703
からのカウントアップ/カウントダウン指示信号Up/
Downに応答してクロック端子CKへ与えられるクロ
ック信号数をカウントアップまたはカウントダウンす
る。
【0230】シナプス荷重値格納回路1701は、選択
制御信号S3に応答して入力端子I1,/I1〜I4,
/I4b与えられた信号をラッチおよびシフトアウトを
行なうかまたは学習制御回路1703からの制御信号E
nableおよびUp/Downに応じたカウント動作
を行なうかが設定される。シナプス荷重値格納回路17
01へ与えられる信号bitWkjはシナプス荷重値の
桁を示す信号であり、シナプス荷重値Wjiの何桁目の
信号であるかを示す。このビット信号bitWkjに応
答してクロック信号CKSがクロック端子CKへ与えら
れ、このシナプス荷重値格納回路1701におけるカウ
ント値の増減が調整される。すなわちたとえばビット信
号bitWkjが0桁目を示している場合にはクロック
信号CKSは1の割合で与えられ、ビット信号bitW
kjが1桁目を示している場合には2の割合でクロック
信号CKSが与えられる。この構成は、ビット信号bi
tWkjがそれが表現する桁数に応じてパルス幅が異な
らされ、これに応じてクロック信号CKSを通過させる
数が調整されてもよい。このビット信号bitWkjを
用いる構成は後に詳細に説明するようにこの第2の神経
回路網表現ユニット505がフィードフォワード型の構
成を備えており、バックプロパゲーションの学習を実現
するためである。
【0231】図16は図15に示すシナプス荷重値格納
回路の構成する4ビットアップ/ダウンカウンタの具体
的構成を示す。図16において、シナプス荷重値格納回
路1701は、4ビットのシナプス荷重値情報を格納す
るためのJKフリップフロップJF1〜JF4と、JK
フリップフロップJF1〜JF4に対し入力データを与
えるためのセレクタSL1a,SL1b〜SL4a,S
L4bを含む。セレクタSL1aおよびSL1bは、外
部からの設定データI1,/I1とカウントアップ/カ
ウントダウンの一方を選択してJKフリップフロップJ
F1のJおよびK入力へ与える。セレクタSL2a,S
L2bはJKフリップフロップJF2のJおよびK入力
へ外部からのデータI2,/I2またはカウントアップ
/カウントダウン信号の一方を与える。セレクタSL3
a,SL3bは、初期設定データビットI3,/I3と
カウントアップ/カウントダウン信号の一方をJKフリ
ップフロップJF3のJおよびK入力へそれぞれ与え
る。セレクタSL4a,SL4bは初期設定データビッ
トI4,/I4とカウントアップ/カウントダウン信号
の一方をJKフリップフロップJF4のJおよびK入力
へ与える。ここで、カウントアップ/カウントダウン信
号は、このシナプス荷重値格納回路動作時におけるカウ
ント動作により生じたカウントデータビットを示す。
【0232】シナプス荷重値格納回路1701はさらに
イネーブル信号Enableを受けるインバータ回路G
A1と、ゲート回路GA4およびGA5の出力を受ける
NOR回路GA2と、JKフリップフロップJF1〜J
F4のQ出力を受けるNOR回路GA15と、JKフリ
ップフロップJF1〜JF4の/Q出力を受けるNAN
D回路GA16とアップ/ダウン指示信号Up/Dow
nを受けるインバータ回路GA3と、インバータ回路G
A3の出力とNAND回路GA15の出力を受けるNO
R回路GA4と、アップ/ダウン指示信号Up/Dow
nとNAND回路GA16の出力を受けるNOR回路G
A5を含む。NOR回路GA2の出力はセレクタSL1
aおよびSL1bへ与えられる。
【0233】フリップフロップJF2に対しては、NO
R回路GA2の出力とJKフリップフロップJF1の/
Q出力とインバータ回路GA3の出力を受けるAND回
路GA6と、JKフリップフロップJF1のQ出力とN
OR回路GA2の出力とアップ/ダウン指示信号Up/
Downを受けるAND回路GA7とAND回路GA6
およびGA7の出力を受けるOR回路GA8を含む。O
R回路GA8の出力はセレクタSL2aおよびSL2b
へ与えられる。
【0234】フリップフロップJF3に対しては、JK
フリップフロップJF1およびJF2の/Q出力とNO
R回路GA2の出力とインバータ回路GA3の出力を受
けるAND回路GA9と、フリップフロップJF1およ
びJF2のQ出力とNOR回路GA2の出力とアップ/
ダウン指示信号Up/Downを受けるAND回路GA
10と、AND回路GA9およびGA10の出力を受け
るOR回路GA11とが設けられる。OR回路GA11
の出力はセレクタSL3aおよびSL3bへ与えられ
る。
【0235】フリップフロップJF4に対しては、フリ
ップフロップJF1、JF2およびJF3の/Q出力と
NOR回路GA2の出力とインバータ回路GA3の出力
を受けるAND回路GA12と、フリップフロップJF
1〜JF3のQ出力とNOR回路GA2の出力とアップ
/ダウン指示信号Up/Downを受けるAND回路G
A13と、AND回路GA12およびGA13の出力を
受けるOR回路GA14を含む。OR回路GA14の出
力はセレクタSL4aおよびSL4bへ与えられる。次
に動作について簡単に説明する。
【0236】JKフリップフロップは、一般に、クロッ
ク信号CKが与えられたときにそのJおよびK入力へ与
えられていた信号をQおよび/Q出力から出力する。し
たがって、セレクタSL1a,SL1b〜SL4a,S
L4bが外部からの初期設定データI1,/I1〜I
4,/I4を選択している場合にはクロック信号CKに
従ってフリップフロップJF1〜JF4からはこのセレ
クタで選択された外部設定データI1,/I1〜I4,
/I4が出力データO1,/O1〜O4,/O4として
隣接するシナプス荷重値格納回路へ並列に出力される。
【0237】JKフリップフロップはそのJおよびK入
力が共に0(“L”)の場合にはクロック信号が与えら
れてもその出力状態は反転せず、またそのJおよびK入
力が共に1(“H”)の場合にはクロック信号の到来に
従ってその出力状態が反転する。
【0238】このシナプス荷重値格納回路1701がカ
ウント動作を実行するか、外部設定データをシフトイン
/シフトアウトするかは制御信号S3により決定され
る。初期状態時においてはリセット信号Prsに従って
初期状態が設定されるが、フリップフロップJF4はこ
のリセット信号Prsをクリア入力/CLRに受け、フ
リップフロップJF1〜JF3はこのリセット信号Pr
sをプリセット入力/PLRSに受ける。フリップフロ
ップJF4の出力が最上位ビット、フリップフロップJ
F1の出力が最下位ビットを与える。
【0239】このシナプス荷重値格納回路1701のカ
ウントアップ/カウントダウン動作時においてイネーブ
ル信号Enableが発生される。シナプス荷重値格納
回路1701のカウント値が最大値または最小値となる
まではNAND回路GA15およびGA16の出力が共
に“H”である。この場合には、ゲート回路GA4およ
びGA5の出力が共に“L”である。イネーブル信号E
nableが発生され“H”となると、NOR回路GA
2の出力は“H”となる。これにより、フリップフロッ
プJF1のJおよびK入力は共に“H”となり、クロッ
クCKに従ってその出力状態を反転させる。この状態は
上位ビット側のフリップフロップJF2〜JF4へ伝達
され、アップ/ダウン指示信号Up/Downが示す動
作モードに従ってカウントアップまたはカウントダウン
が実行される。すなわち、カウントアップ/ダウン指示
信号Up/Downが“H”にあり、カウントアップ動
作を示している場合には、たとえばAND回路GA7の
出力は、フリップフロップJF1のQ出力が“H”であ
れば“H”となり、応じてフリップフロップJF2はク
ロック信号CKに応じてその出力状態を反転させる。こ
れにより、各フリップフロップJF3およびJF4がそ
れぞれクロック信号CKに応答してその出力状態を反転
させカウントアップ動作が実行される。
【0240】カウントアップ/カウントダウン指示信号
Up/Downが“L”にある状態においては、たとえ
ばAND回路GA6がフリップフロップJF1の/Q出
力の“H”出力に応答して“H”の信号を出力する。し
たがってこの状態ではOR回路GA8の出力が“H”と
なり、フリップフロップJF2の出力状態はクロック信
号CKに応答して反転する。フリップフロップJF3は
このJF1およびJF2の/Q出力が共に“H”となっ
たときにその出力状態がクロック信号CKに応じて反転
する。これにより、カウントダウン動作が実行される。
【0241】カウント値がカウント最大値(“111
1”または“0000”)に達した場合、NAND回路
GA15またはNAND回路GA16の一方の出力が
“L”となる。この状態においては、NOR回路GA4
またはNOR回路GA5の出力が“L”となり、NOR
回路GA2の出力が“L”固定となる。この状態におい
ては、フリップフロップJF1〜JF4のそのJおよび
K入力は共に0(“L”)となるため、その出力状態は
クロック信号CKが与えられても変化しない。これによ
りカウント値は最大値または最小値を維持することにな
る。したがってこの図16に示すシナプス荷重値格納回
路はリミッタ付のカウンタとなるとともに最大値または
最小値にそのカウント値が到達した場合にはその最大値
または最小値を維持する。
【0242】図17は図14に示す学習制御回路の構成
を示す図である。図17を参照して、学習制御回路17
03は、状態信号SkおよびSiを受けるNAND回路
G200と、状態信号Siと出力ニューロンユニットk
に対する教師パターンデータTkを受けるNAND回路
G202と、NAND回路G200およびG202の出
力を受けるExOR回路G204と、シナプス荷重値W
kjの符号を示す信号SgnWkjに応答してNAND
回路G200およびG202の一方を選択するセレクタ
SL200と、ExOR回路G204の出力と信号MS
jおよびMSkを受けるAND回路G206を含む。信
号Tkは出力層においてk番目の出力ニューロンに対し
て与えられる教師パターンデータビットである。信号M
Sjは隠れ層におけるj番目のニューロンの出力信号
(状態信号)Sjが中間値(Sj=0.5)にあること
を示す信号である。信号MSkは出力層におけるk番目
のニューロンユニットの出力信号(状態信号)Skの値
が中間値であることを示す信号である。
【0243】信号SgnWkjはシナプス荷重値Wkj
すなわち隠れニューロンjと出力ニューロンkとの結合
強度の符号を示す信号であり、シナプス荷重値Wkjが
負の場合には“L”となり、零または正の場合には
“H”となる。
【0244】第2の神経回路網表現ユニット505にお
いてはニューロンユニットがフィードフォアード型に接
続される。すなわち、ニューロンユニットの結合は入力
層から隠れ層、隠れ層から出力層へと一方方向である。
各層におけるニューロンユニット間の結合は存在してい
ない。入力パターンは入力層から出力層へと向かって進
む。この構成の場合のバックプロパゲーション構成にお
いては実際の出力データパターンと教師データパターン
との差を減少させるように出力層から順次、隠れ層、入
力層へと向かってシナプス荷重値を変化させる。
【0245】すなわち、図17に示す学習制御回路の構
成において、ExOR回路G204の出力が“H”とな
るのは、NAND回路G200およびG202の出力が
不一致の場合である。これは出力層のニューロンユニッ
トkの出力状態信号Skと教師パターンデータビットT
kとがまだ一致していないことを示している。この状態
において信号MSjおよびMSkが共に中間値にあるこ
とを示す“H”のときにはAND回路G206からイネ
ーブル信号Enableが発生されシナプス荷重値の修
正が実行される。
【0246】セレクタSL200は、符号信号SgnW
kjが“H”にありシナプス荷重値Wkjが正のときに
NAND回路G200の出力を選択し、“L”であると
きにはNAND回路G202の出力を選択する。セレク
タSL200の出力はカウントアップ/カウントダウン
指示信号Up/Downとして発生される。したがっ
て、この学習制御回路1703は、
【0247】
【数1】
【0248】で与えられるバックプロパゲーション学習
則の近似式を実現する。入力ニューロンの状態信号Si
が第1の神経回路網の対応のニューロンユニットから与
えられる。ビット信号bitWkjは図16に示すカウ
ンタ構成においてクロック信号CKがこの桁に応じて2
0 、21 、…のようにそのビット位置(桁位置)に応じ
て発生されることにより実現される。このバックプロパ
ゲーションの式における総和Σをとる構成は各項を時分
割的に与えることにより実現される。このための構成を
以下に説明する。
【0249】簡単化のため、図18に示すように入力層
のニューロンの数がn個であり、隠れ層のニューロンの
数が3個であり、出力層のニューロンの数が2個の場合
を考える。入力層のn個のニューロンをI1〜Inでそ
れぞれ表わし、隠れ層の3個のニューロンをH1、H2
およびH3で表わし、出力層の2つのニューロンをO1
およびO2で表わす。各ニューロンユニット間の結合を
Wの後にニューロンユニットの符号を付して表わす。こ
の図18に示すバックプロパゲーションモデルに従って
上述の近似式を実現するための構成を図19に示す。
【0250】図19において総和実現回路は、出力ニュ
ーロンユニットO1およびO2の出力信号(状態信号)
を受けるセレクタ2002と、出力ニューロンユニット
O1およびO2に対する教師データT1およびT2を受
けるセレクタ2004と、隠れ層のニューロンユニット
H1と出力ニューロンユニットO1およびO2とのシナ
プス荷重値の符号Sgn(WO1H1)およびSgn
(WO2H1)を受けるセレクタ2006と、隠れ層の
ニューロンユニットH2と出力ニューロンユニットO1
およびO2とのシナプス荷重値の符号Sgn(WO1H
2)およびSgn(WO2H2)を受けるセレクタ20
08と、隠れ層のニューロンユニットH3と出力ニュー
ロンユニットO1およびO2のシナプス荷重値の符号S
gn(WO1H3)およびSgn(WO2H3)を受け
るセレクタ2010を含む。
【0251】セレクタ2002〜2010の各々は選択
制御信号IselBPに応答して順次その入力へ与えら
れた信号を選択する。セレクタ2002から出力ニュー
ロンユニットkの状態信号Skが出力される。セレクタ
2004から出力ニューロンユニットkに対する教師パ
ターンデータTkが出力される。セレクタ2006、2
008および2010からはそれぞれ符号係数Sgn
(WOkH1)、Sgn(WOkH2)およびSgn
(WOkH3)が発生される。セレクタ2002〜20
10の出力をさらにラッチ回路2012で受け、クロッ
ク信号Tに応答して順次選択して学習制御回路1703
へ与えることにより上述のバックプロパゲーションの近
似式の総和が実現される。
【0252】なお図19においては、中間値を示す信号
MSjおよびMSkを出力する経路は示していない。し
かしながらこれも同様に出力ニューロンユニットkの出
力信号MSkおよび隠れ層のニューロンユニットjの中
間価指示信号MSjをラッチしてクロック信号Tに応答
して同時に出力する構成が用いられればよい。
【0253】図20は図14に示すシナプス結合回路1
702の構成を示す図である。図20においてシナプス
結合回路1702は、シナプス荷重値格納回路1701
からのシナプス荷重値/O1、/O2、/O3および/
O4をそのそれぞれのゲートに受けるpチャネルMOS
トランジスタ3002、3008、3014および30
20と、シナプス荷重値O1,O2,O3およびO4を
そのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ30
04、3010、3016および3022と、シナプス
荷重値ビットO1,O2,O3およびO4をそれぞれの
ゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ300
6、3012、3018および3024と、トランジス
タ3002および3004から伝達されるバイアス電圧
Vb3をそのゲートに受けるpチャネルMOSトランジ
スタ3028と、トランジスタ3008および3010
を介して伝達されるバイアス電圧Vb3を介してそのゲ
ートに受けるpチャネルMOSトランジスタ3030
と、トランジスタ3014および3016を介してバイ
アス電圧Vb3をそのゲートに受けるpチャネルMOS
トランジスタ3032と、トランジスタ3020および
3022を介してそのゲートにバイアス電圧Vb3を受
けるpチャネルMOSトランジスタ3034を含む。
【0254】トランジスタ3028、3030、303
2および3034は一方導通端子が電源電圧レベルであ
る基準電圧Vddに結合される。トランジスタ300
6、3012、3018および3024はそれぞれ対応
のシナプス荷重値ビットに応答してオン状態となる。
【0255】シナプス結合回路1702はさらに、バイ
アス電圧Vb3をそのゲートに受け、基準電圧Vddを
伝達するpチャネルMOSトランジスタ3026と、状
態信号Siを受けるインバータ回路3038と、状態信
号Siをそのゲートに受けるpチャネルMOSトランジ
スタ3036を含む。インバータ回路3038の出力は
pチャネルMOSトランジスタ3040のゲートへ与え
られる。トランジスタ3036はオン状態となったとき
にトランジスタ3026から伝達される電流を荷重化電
流Ioとして出力する。トランジスタ3040はオン状
態となったときに、トランジスタ3028、3030、
3032および3034を介して伝達される電流を加算
して荷重化電流Ioを出力する。
【0256】トランジスタ3026、3028、303
0、3032および3034はそれぞれ電圧電流変換機
能を備えており、それぞれのゲート幅Wb、W1、W
2、W3、およびW4はそれぞれ8、1、2、4、およ
び8の比に設定される。次に動作について説明する。
【0257】状態信号Siが“L”にあり、ニューロン
ユニットi(入力ニューロン)が非発火状態にある場合
には、トランジスタ3036がオン状態となり、トラン
ジスタ3040はオフ状態にある。この状態において
は、トランジスタ3026がそのバイアス電圧Vb3に
応じたコンダクタンスにより基準電圧Vddを電流に変
換しており、このトランジスタ3026で電流に変換さ
れた情報がトランジスタ3036を介して出力される。
このバイアス電圧Vb3により規定される電流はバイア
ス電流として与えられる。
【0258】状態信号Siが“H”の場合、トランジス
タ3036がオフ状態となり、トランジスタ3040が
オン状態となる。今、シナプス荷重値ビットO1が
“H”の状態を考える。このときトランジスタ3002
および3004がオン状態、トランジスタ3006はオ
フ状態となる。この状態ではトランジスタ3028のゲ
ートへ基準バイアス電圧Vb3が与えられ、トランジス
タ3028がオン状態となり、そのゲート幅W1に応じ
た電流を供給する。シナプス荷重値ビットO1が“L”
の場合には、トランジスタ3002および3004がオ
フ状態、トランジスタ3006がオン状態となる。この
状態においては、トランジスタ3028のゲートへはト
ランジスタ3006を介して基準電圧Vddが与えられ
オフ状態となる。これにより、トランジスタ3028、
3030、3032および3034はそれぞれ対応のシ
ナプス荷重値ビットO1、O2、O3およびO4に応じ
てオン状態となり、そのゲート幅に応じた電流を供給す
る。トランジスタ3028〜3034からの電流はトラ
ンジスタ3040の一方ノードで加算され、荷重化電流
Ioとして出力される。
【0259】ここで、バイアス電流を与えるトランジス
タ3026のゲート幅Wbを8としているのは、このバ
イアス電流をシナプス荷重値を0の状態に対応させてお
り、このときに流れる荷重化電流を基準とする荷重化電
流の大小に応じてシナプス荷重値の正および負の符号を
実現している。
【0260】したがって、この構成によれば先のシナプ
ス荷重値の符号信号SgnWkjは、ビットO4の
“H”および“L”により決定することができる。
【0261】図21は、隠れ層の入力ニューロンと出力
層の入力ニューロンとを結合するシナプス表現回路の構
成を示す図である。この第2種のシナプス表現回路は、
図13においてシナプス表現回路1101〜1106を
代表しており、符号SSY2で示す。図21を参照し
て、シナプス表現回路SSY2は、制御信号Sj1、S
k、TkおよびMSkを受け、シナプス荷重値修正用信
号EnableおよびUp/Downを発生する学習制
御回路4707と、シナプス結合回路4702および4
706と、シナプス荷重値格納回路4701を含む。シ
ナプス荷重値格納回路4701は先の図15および図1
6を参照して説明した第1種のシナプス表現回路におけ
るシナプス荷重値格納回路と同様の構成を備えており、
たとえば4ビットのリミッタ付アップ/ダウンカウンタ
で構成される。
【0262】シナプス結合回路4702および4706
は、隠れ層のニューロンユニットの状態が3値状態(非
発火状態、中間状態、および発火状態)をとるように構
成されているため(これについては後に説明する)、各
状態を表わすために設けられる。隠れ層のニューロンユ
ニットの出力信号は2ビットSj0およびSj1で表現
される。シナプス結合回路4702および4706は先
に図20を参照して説明した第1種のシナプス表現回路
におけるシナプス結合回路1702と同様の構成を備え
る。
【0263】図22は図21に示す学習制御回路470
7の構成を示す図である。図22を参照して学習制御回
路4707は、隠れ層のj番目のニューロンユニットj
の出力信号Sj1と出力層のk番目のニューロンユニッ
トの出力信号(状態信号)Skを受ける2入力NAND
回路5002と、状態信号ビットSj1と出力層ニュー
ロンkに対する教師パターンデータTkを受けるNAN
D回路5004と、NAND回路5002および500
4の出力を受けるExOR回路5006と、ExOR回
路5006の出力と出力ニューロンユニットkの状態が
中間状態であることを示す信号MSkとを受けるAND
回路5008を含む。
【0264】図22に示す学習制御回路4707におい
ては、ExOR回路5006の出力が“H”となるの
は、NAND回路5002および5004の出力が不一
致の場合である。この場合において、信号MSkが中間
状態にある“H”の場合においてはイネーブル信号En
ableが発生され、シナプス荷重値の修正が行なわれ
る。シナプス荷重値を増加するか減少させるかはNAN
D回路5002の出力により決定される。NAND回路
5002の出力が“L”の場合には、シナプス荷重値の
減少が実行され、NAND回路5002の出力が“L”
の場合にはシナプス荷重値の減少が実行される。信号S
j1が“1”の状態はニューロンユニットjが発火状態
にあることを示す。したがってこの学習制御回路470
7は、次式 ΔWkj=(Tk・Sj−Sk・Sj)・MSk で表わされるバックプロパゲーションの学習則の近似を
実現する。
【0265】図23は、第2の神経回路網表現ユニット
におけるニューロンユニット1801、1802、…、
1803および1901、…、1902の構成を示す図
である。図23においてはこれらのニューロンユニット
を符号SNUで総称的に示す。ニューロンユニットSN
Uはその基準電圧Vrefをその入力に受けるコンパレ
ータ5506および5508を含む。コンパレータ55
06はその正入力に対応の樹状突起信号線を介して伝達
される荷重化電流の総和IN(=ΣWji・Si;総和
はiに関して実行される)を受ける(抵抗R0,R1で
電圧が変換される)。コンパレータ5508は総和荷重
化電流INを抵抗5502および5504の抵抗値R0
およびR1で分割した電圧を受ける。コンパレータ55
06から信号Sj0が発生され、コンパレータ5508
から信号Sj1が発生される。
【0266】この図23に示すニューロンユニットSN
Uは以下に示す3つの状態を表現する。
【0267】非発火状態;Sj0=Sj1=0 中間状態;Sj0=1,Sj1=0 発火状態:Sj0=Sj1=1 コンパレータ5506からの出力信号Sj0はバックプ
ロパゲーション学習時における中間値指示信号MSjと
して使用される。基準電圧Vrefはこのニューロンユ
ニットSNUのしきい値を与える。ニューロンユニット
SNUが発火状態にあるか否かは信号Sj1をみること
により判る。したがって、図22に示す構成において状
態信号Skとしてはこの信号Sk1が利用される。
【0268】この第2の神経回路網の学習動作時におい
ては図9に示す判別パターン格納回路507からの判別
パターンが出力教師パターンとして与えられる。この第
2の神経回路網表現ユニット505はこの与えられた教
師パターンに従ってバックプロパゲーションの学習則に
従ってその内部のシナプス荷重値を変更する。学習時に
おいては第1の神経回路網の全てまたは一部の所定のニ
ューロンユニットの状態信号(出力信号)が与えられ
る。このとき与えられる教師パターンは第1の神経回路
網表現ユニットの収束状態が記憶すべき状態であるか否
かを判別することができるパターンであればどのような
ものであってもよい。この第2の神経回路網表現ユニッ
ト505の学習動作は第1の神経回路網表現ユニット5
01の学習動作時に同時に実行されてもよく、また別の
ときに独立に第1の神経回路網表現ユニット501の教
師パターンと同様のパターンを入力パターンとして与え
て学習が実行されてもよい。
【0269】上述の構成により、第1の神経回路網表現
ユニット501のリフレッシュ動作時においてその第1
の神経回路網表現ユニットが収束した状態を記憶すべき
状態であるか否かの判別を正確に行なうことができる。
【0270】図24にこの第2の実施例における神経回
路網表現装置の動作波形図を示す。まとめとして、この
第2の実施例における神経回路網表現装置の動作につい
て以下に説明する。
【0271】図24に示すこの第2の実施例の動作にお
いても、図7に示す実施例1の神経回路網表現装置の動
作とほぼ同様である。異なっているのは、モード切換信
号MODEがリフレッシュ期間のみ“H”とされかつ学
習制御信号ACP+およびACP−に代えてその基とな
る信号/ACPが用いられていることである。信号/A
CPによりリフレッシュ時においては銘記動作および忘
却動作が同時に実行される。学習期間および保持期間の
動作は図7に示す第1の実施例のものと同様であり、そ
れぞれ教師データまたは入力データパターンに従った学
習および保持(想起)動作が第1の神経回路網表現ユニ
ット501において実行される。
【0272】リフレッシュ期間においてモード切換信号
MODEが“H”となると一致信号Maに従って学習制
御信号ACP+またはACP−が択一的に制御信号/A
CPに応答して発生される。これにより、第1の神経回
路網表現ユニット501においてはシナプス荷重値の増
加または減少のみが実行される。すなわち、リフレッシ
ュ期間において、第2の神経回路網表現ユニット505
が動作し、第1の神経回路網表現ユニット501の収束
状態が記憶すべき状態と判別した場合、この第2の神経
回路網表現ユニット505の出力データパターンは判別
データ格納回路507(図9参照)に格納された(複数
の)判別パターンのいずれかとが一致し、一致検出信号
Maが発生される。この場合、図25に示すように一致
検出信号Maが“H”となった場合には制御信号/AC
Pに応答してシナプス荷重値増加制御信号ACP+が発
生される。一致検出信号Maが不一致を示す“L”の場
合には、制御信号/ACPに応答してシナプス荷重値減
少用の制御信号ACP−が発生される。これにより第1
の神経回路網表現ユニット501においては、記憶すべ
きではない状態すなわちポテンシャルエネルギーの局所
的極小値などに誤って捕われることがなく、正確に良好
な記憶の明確化を実行することができる。
【0273】上記実施例においては、第2の神経回路網
としては、3層のフィードフォアード型に接続されかつ
バックプロパゲーションに従った学習則を実現すること
のできる神経回路網が用いられている。この第2の神経
回路網表現ユニットの構成としては、これに限定され
ず、他の構成が用いられてもよく、安定にそのシナプス
荷重値を保持することができるスタティック型のシナプ
ス表現回路を備えており、第1の神経回路網表現ユニッ
トの収束状態を記憶すべき状態であるか否かを判別する
ことのできるものであればどのようなものであってもよ
い。
【0274】(C)実施例3 実施例(B)のリフレッシュ方式に従えば、ポテンシャ
ルエネルギーの記憶すべきでない極小点(エネルギー極
小値を与える回路網の状態)を正確に識別することがで
き、良好に記憶のリフレッシュを行なうことかできる。
【0275】しかし、実施例(B)の場合、第2の神経
回路網の出力に従って第1の神経回路網のポテンシャル
エネルギーの極小点を中心としてある範囲内にある状態
が記憶すべき状態と判定される。このため、本来の学習
により獲得したポテンシャルエネルギープロファイル
(図8の曲線A)とリフレッシュにより復元されたポテ
ンシャルエネルギープロファイル(図8の曲線E)とは
少し形が異なる。記憶する状態が一義的に表現されるの
ではなく、確率的に表現される場合にはポテンシャルエ
ネルギーの詳しい形状すなわち谷の深さの程度および谷
を形成するポテンシャルエネルギー側壁の勾配などが重
要な意味を持ってくる。以下に、本来の学習により決定
されたポテンシャルエネルギーのプロファイルをより正
確に再現することのできるリフレッシュ方法について説
明する。
【0276】図26はこの発明の第3の観点に従うリフ
レッシュ方法を説明するための図である。図26(a)
は第1の神経回路網の状態とポテンシャルエネルギーと
の関係を示す。曲線Aは学習直後のポテンシャルエネル
ギーを示し、曲線Bは忘却時におけるポテンシャルエネ
ルギーを示す。図26(b)は第2の神経回路網の入力
(第1の神経回路網の状態)と第2の神経回路網の出力
との関係を示す。ここで、図26(b)において、縦軸
は第2の神経回路網の出力パターンの出力確率を示す。
すなわち、この第3の観点に従うリフレッシュ方式にお
いては第2の神経回路網の出力に確率を導入する。
【0277】図26(a)および(b)においてポテン
シャルエネルギーは第1の神経回路網の状態が位置合わ
せして示されている。ポテンシャルエネルギーの谷が浅
い状態はそれほど記憶が強くない状態に対応する。この
ような谷に対しては第2の神経回路網の出力値(出現確
率)を小さくする。ポテンシャルエネルギーの谷が深い
状態に対しては第2の神経回路網の出力値を大きくす
る。この第2の神経回路網の出力は、その第1の神経回
路網の状態に対する出力パターンの出現確率を示してお
り、結果的に制御ユニット550に含まれる一致検出回
路506からの一致検出信号Maが一致を示す確率に対
応する。
【0278】この第2の神経回路網の出力は出力パター
ンの出現確率を示しており、リフレッシュ動作を繰返し
実行したときに対応の出力パターンが現われる確率を示
している。個々のリフレッシュサイクルにおいては、Δ
Wij〜±Pij(=±Si・Sj)に従ったシナプス
荷重値の修正が行なわれる。このような第2の神経回路
網の出力に確率を導入する方法について以下に説明す
る。
【0279】図27に第3の実施例によるリフレッシュ
方法を示す。図27(a)は第2の神経回路網表現ユニ
ット505(図13参照)に含まれるニューロンユニッ
ト1901、…、1902および1801、…、180
3へ与えられる基準電圧Vref(図23参照)を示
す。図27(a)に示すようにニューロンのしきい値を
与える基準電圧Vrefを真の値V0を基準として減衰
振動をさせる。この場合、図27(b)に示すようにニ
ューロンユニットの出力の曖昧幅がこの減衰振動幅に応
じて小さくなり、その出力状態が確率的に遷移して或る
状態に収束する。曖昧幅とは、或るアニール温度におけ
る確率関数(ボルツマン分布)における勾配を有する部
分の幅を示す。アニール温度が高い場合には確率分布関
数はシグモイド様の関数であり、曖昧幅は大きく、アニ
ール温度が低い場合にはほぼユニットステップ関数の形
状に近づき曖昧幅は0となる。
【0280】上述のように基準電圧Vrefを減衰振動
をさせた場合、減衰振動電圧が生じている期間は或るア
ニーリング温度から順次低温のアニール温度へ移行して
いき、最終的に神経回路網が大所的エネルギー極小の熱
平衡状態に到達する過程に対応する。この基準電圧Vr
efの初期最大振幅はアニール開始温度を与える。上述
のような減衰振動をする基準電圧Vrefを用いること
によりニューロンユニットの状態遷移が確率的に表現さ
れ、この第2の神経回路網表現ユニット505の出力に
確率が導入される。すなわち図26に示す出力分布(出
現確率)が与えられる。したがって、このような確率を
導入された第2の神経回路網の出力を用いることによ
り、第1の神経回路網の収束状態が記憶すべき状態であ
るか否かの判断に確率が導入されたことになり、第1の
神経回路網の学習直後のポテンシャルエネルギープロフ
ァイルを正確に再現することができる。
【0281】このとき、減衰振動する基準電圧Vref
は隠れ層および出力層のニューロンユニットへ両者へ与
えられてもよく、また一方の層のニューロンユニットの
み与えられてもよい。出力層のニューロンユニットへ与
えられる基準電圧Vrefのみを減衰振動させてもよ
い。
【0282】このような減衰振動させた基準電圧Vre
fを用いるリフレッシュ動作における神経回路網の動作
は図24に示す動作フローのそれと同様であり、リフレ
ッシュ動作は第2の実施例の場合と同様に行なわれる。
【0283】(D)実施例4 上述の実施例1ないし実施例3においては、リフレッシ
ュ期間は学習期間から一定期間経過した後定期的または
周期的に実行される。このリフレッシュ方式として別の
方式も可能である。第4のの実施例に従うリフレッシュ
動作のフローを図28に示す。図27に示すリフレッシ
ュ方式においては、想起動作が行なわれるごとにリフレ
ッシュ操作が行なわれる。学習期間における動作は先に
説明した実施例1および実施例2の場合と同様である。
すなわち、リフレッシュ操作期間を別に設ける構成の場
合、このリフレッシュ操作期間中には想起動作を実行す
ることができなくなり、神経回路網の利用効率が悪くな
ることが考えられる。そこで、上述のように想起動作が
行なわれた後に合わせてリフレッシュ操作を実行すれ
ば、特にリフレッシュ期間を設ける必要がなくなり、神
経回路網の利用効率が改善される。
【0284】すなわちこの図28に示す第4の実施例に
おけるリフレッシュ方式においては、想起動作時におい
て、想起によって第1の神経回路網の状態が収束したと
き、この想起によって収束した状態で信号Tsを“L”
に指定してリフレッシュが実行される。この状態におい
てはリフレッシュ用のパターンとしてランダムパターン
は用いられず、リフレッシュが実行される。このとき、
第2の神経回路網が用いられてもよく用いられなくても
よい。図28においては、制御信号/ACPが用いら
れ、学習期間においてACP+およびACP−が同時に
発生される場合の構成が示される。またモード切換信号
MODEは想起可能期間中“H”に設定され、一致検出
信号(第2の神経回路網を駆動した結果得られる)に従
って銘記/忘却動作が行なわれる場合が示される(一致
のときに銘記し、不一致のときに忘却)。このリフレッ
シュ期間中は第1の神経回路網の収束状態にある。リフ
レッシュ期間が経過した後制御信号IselOを発生
し、各ニューロンユニットの状態信号をシフトレジスタ
SR(T)(図4参照)にラッチさせ、クロックCKに
従って順次シフトアウトする。
【0285】上述のように、想起操作ごとにリフレッシ
ュ操作を実行することにより、定期的にリフレッシュ期
間を設ける必要がなくなり、見かけ上リフレッシュ操作
を必要としない利用効率の優れた神経回路網表現装置を
得ることができる。ただし、この構成の場合、第1の神
経回路網において想起する記憶状態が、記憶した全状態
に対して均等に出現することが望ましい。
【0286】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、簡単な
構成、簡単な操作で高速かつ正確なリフレッシュを実行
することができるため、長時間安定して使用することの
できる高速かつ高集積な神経回路網表現装置を実現する
ことができる。
【0287】また、この発明のリフレッシュ方式では、
マクロな記憶の回復によって各シナプス荷重値を修正し
ているため、シナプスおよびニューロンなどのミクロな
部分的機能不良に対しても安定したリフレッシュを実現
することができる。
【0288】さらに、この発明によるリフレッシュ方式
における記憶の明確化作用は、不要なポテンシャルの極
小値(ローカルミニマム)をなくす効果があり、神経回
路網が内部で表現する情報のエントロピーを減少させる
効果が得られる。
【0289】すなわち、請求項1ないし3記載の発明に
従えば、長時間にわたって安定にシナプス荷重値を保持
することのできる神経回路網表現装置を簡易な構成で得
ることができる。
【0290】また、乱数パターンを用いてリフレッシュ
を実行しているため、この神経回路網の内部状態を均等
な確率で発生させることができ、学習直後のポテンシャ
ルエネルギー分布を正確に再現することができる。
【0291】請求項4ないし6記載の発明に従えば、第
2の神経回路網を用いて記憶すべき状態とそうでない状
態との判別を行ない、この判別結果に従ってシナプス荷
重値の修正を行なっているため、不要なエネルギー極小
値を与える状態の記憶を強化することがなく、正確なリ
フレッシュを行なうことができる。
【0292】請求項7および8記載の発明によれば、第
2の神経回路網の出力に確率が導入されるため、第1の
神経回路網のポテンシャルエネルギーフロファイルをよ
り正確に再現することのできるリフレッシュ動作を実現
することができる。
【0293】請求項9記載の発明に従えば、特にリフレ
ッシュ期間を設定する必要がなく、また、神経回路網表
現装置の利用効率が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のリフレッシュ操作を
説明するための図である。
【図2】この発明の第1の実施例である神経回路網表現
装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図3】図2に示すシナプス表現回路の構成を示す図で
ある。
【図4】図2に示すニューロンユニットの構成を示す図
である。
【図5】図4に示すニューロンユニットの属性とそのと
きの各信号の状態との対応関係を一覧にして示す図であ
る。
【図6】図2に示す入力データ制御ユニットの具体的構
成を示す図である。
【図7】第1の実施例による神経回路網表現装置の動作
を示す波形図である。
【図8】この発明の第2の観点に従うリフレッシュ動作
を説明するための図である。
【図9】この発明の第2の実施例である神経回路網表現
装置の構成を概略的に示す図である。
【図10】図9に示す一致検出回路の構成例を示す図で
ある。
【図11】図9に示すリフレッシュ制御回路の構成を示
す図である。
【図12】図9に示す第1の神経回路網表現ユニットの
構成を示す図である。
【図13】図9に示す第2の神経回路網表現ユニットの
構成を示す図である。
【図14】図13に示す入力層と隠れ層とを結合する第
1種のシナプス表現回路の構成を示す図である。
【図15】図14に示すシナプス荷重値格納回路の外観
を示す図である。
【図16】図14および図15に示すシナプス荷重値格
納回路の内部構成を示す図である。
【図17】図14に示す学習制御回路の構成を示す図で
ある。
【図18】第2の神経回路網が実現するバックプロパゲ
ーションモデルを示す図である。
【図19】図18に示すバックプロパゲーションモデル
における学習則を実現するために図14に示す学習制御
回路へ信号を与えるための構成を示す図である。
【図20】図14に示すシナプス結合回路の構成を示す
図である。
【図21】図13に示す隠れ層と出力層とを結合する第
2種のシナプス表現回路の構成を示す図である。
【図22】図21に示す学習制御回路の構成を示す図で
ある。
【図23】図13に示すニューロンユニットの構成を示
す図である。
【図24】第2の実施例の動作を示す信号波形図であ
る。
【図25】第2の実施例における一致検出信号と学習制
御信号との関係を示す波形図である。
【図26】第3の実施例におけるリフレッシュ操作を説
明するための図である。
【図27】第3の実施例において第2の神経回路網表現
ユニットのニューロンユニットへ与えられる基準電圧を
示す図である。
【図28】第4の実施例におけるリフレッシュ方法を示
す信号波形図である。
【図29】ニューロンユニットの動作原理を説明するた
めの図である。
【図30】ニューロンユニットの入出力変換特性を示す
図である。
【図31】従来の神経回路網表現装置の構成例を示す図
である。
【図32】図31に示すシナプス表現回路の構成を示す
図である。
【図33】図32に示す学習制御回路の構成を示す図で
ある。
【図34】図32に示すシナプス結合表現回路の構成を
示す図である。
【図35】図34に示すシナプス結合表現回路における
シナプス荷重値の修正動作を説明するための図である。
【図36】従来のシナプス荷重値格納用キャパシタの構
成を示す図である。
【図37】従来のシナプス荷重値修正回路におけるチャ
ージポンプ用ダイオードの構成を示す図である。
【図38】図37に示すダイオード接続を実現するため
の構成を示す図である。
【図39】従来のシナプス荷重値格納回路の問題点を説
明するための図である。
【図40】従来のシナプス荷重値格納用キャパシタの他
の構成例を示す図である。
【符号の説明】
501 第1の神経回路網表現ユニット 502 入力データ制御ユニット 503 擬似乱数発生回路 504 セレクタ DSY シナプス表現回路 NU ニューロンユニット 505 第2の神経回路網表現ユニット 507 判別パターン格納回路 506 一致検出回路 509 リフレッシュ制御回路 550 制御ユニット 551 サブ制御ユニット SSY 第2の神経回路網のシナプス表現ユニット DSY 第1の神経回路網のシナプス表現ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】式(3)は、このエネルギギャップが生じ
たときのユニットiの新しい状態Siが“1”をとる確
率を与える。焼鈍過程(a)においては、温度Tは高温
から始まって低温へ順次移行される。この温度Tが低温
へ移行し所定のアニーリング手続が終了した時点におい
ては、ニューラルネットワークは比較的低いエネルギ状
態へ緩和していき熱平衡状態に達したと仮定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】上述のような学習機能を備える神経回路
半導体電子回路で実現した装置が種々提案されてお
り、本発明者グループも既に集積化に適した構造を備え
かつ高速動作性および高学習効率を有する半導体神経回
路網集積回路装置を提案している(特願平1−1219
16参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】キャパシタC0のノードN2の蓄積電荷Q
0が0であれば、ノードN2の電位Vcは基準電圧Vd
dに等しい。トランジスタPT1のソース電位は基準電
圧Vddである。したがって、電位(Vdd−Vc)=
0に応じた電流が基準電圧ノードVddからトランジス
タPT1およびPT2を介して出力端子Ioへ流れる。
トランジスタPT1およびPT2のゲート幅はトランジ
スタPT3およびPT4のゲート幅よりも大きい。した
がって、状態信号Siが“H”の場合、Vc=Vbのと
きにはこの出力端子Ioからは状態信号Siが“L”の
ときよりも大きな電流が流れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】キャパシタC0のノードN2における蓄積
電荷量が負の−Q0であれば、ノードN2の電位Vcは
(Vdd−Q0・Ca)となり、トランジスタPT1の
ゲート電位が−Q0・Caとなり、pチャネルMOSト
ランジスタPT1のインピーダンスが小さくなり流れる
電流量が増大する。ここで、CaはキャパシタC0の静
電容量を示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】この構成において、キャパシタC10は図
34のキャパシタC0に対応し、ダイオードD11およ
びD12は図34のダイオードD1およびD2に対応
し、キャパシタC11は図34のキャパシタC1に対応
する。次に動作について説明する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】パルス信号Iが“L”から“H”へ立上が
るときには、キャパシタC11のチャージポンプ動作に
よりノードN15の電位が上昇し、このノードN15の
電位が基準電圧Vddよりも高くなるとダイオードD1
1がオン状態となる。ダイオードD12はオフ状態とな
り、ノードN15からノードN13へ電流i4が流れ
る。この電流i4の供給源はキャパシタC10である。
すなわちこの電流i4は電流i3によりその値が決定さ
れる。したがって、パルス信号Iの1周期ごとにノード
N12からノードN15を介してノードN13へ電流が
流れ、キャパシタC10に蓄積されている正電荷の量が
減少する。電流i3およびi4の大きさは、キャパシタ
C10およびC11の静電容量値と、キャパシタC10
に蓄えられている電荷量と、ダイオードD11およびD
12の順方向I−V特性と、そしてパルス信号Iのパル
ス幅とによって決定される。このパルス信号Iを第1の
修正信号Iとして利用することにより、そのパルス数に
応じてキャパシタC10の蓄積電荷量を調節することが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】この図2に示す構成においては、1つのシ
ナプス表現ユニットは1つのニューロンユニットの出力
信号を受ける。この構成はフルコネクションのニューラ
ルネットワークの構成を与える。シナプス荷重値が対称
な場合(Wij=Wjiの場合)、1つのシナプス表現
ユニットで2つのシナプス荷重を表現することができ
る。しかしながら図2においては、各ニューロンユニッ
トとシナプス表現ユニットとの接続関係を明確にするた
めに、1つのシナプス表現ユニットが2つのニューロン
ユニットの出力信号を受け、荷重化電流を対応のニュー
ロンユニットへ伝達する構成を示す。対称性が仮定され
ない一般の神経回路網であってもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正内容】
【0133】ニューロンユニット601、602および
603は、入力データDatainを隣接ニューロンユ
ニットへシフトするとともに、外部から与えられる教師
データおよび属性データ(可視ニューロン、および隠れ
ニューロンを定義するデータ)を隣接ニューロンユニッ
トへ伝達することができる。各ニューロンユニット60
1、602および603はクロック信号CKに従って、
教師データと入力される属性データの転送およびラッチ
を行なう。また、ニューロンユニット601、602お
よび603は制御信号IselOに従って自身の出力信
号のラッチおよび隣接ニューロンユニットへのシフトを
行なうことができる。このシフト動作はクロック信号C
Kに従って行なわれる。神経回路網が動作し収束した状
態においてはニューロンユニット601、602および
603の出力信号はその内部でラッチされ、クロック信
号CKに従って順次出力データDataoutとして出
力される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0151
【補正方法】変更
【補正内容】
【0151】インバータバッファBの出力はニューロン
ユニットNUの内部活性値または教師データにより決定
されるニューロンの状態を示す信号であり、状態信号S
iとして対応の軸索信号線上へ伝達される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0159
【補正方法】変更
【補正内容】
【0159】次に動作について簡単に説明する。ニュー
ロンユニットはシフトレジスタSR()を介したシフ
トイン動作によりその属性が定義される。学習モードに
おいては教師データがセレクタSEL2を介したシフト
イン動作によりシフトレジスタSR()に設定され
る。この状態で学習が実行される。プラスフェーズ時に
おいては出力ニューロンユニットおよび入力ニューロン
ユニットは制御信号IselSが“L”に設定される。
これによりニューロンユニットNUの状態信号Siはこ
のシフトレジスタSR()に設定された教師データに
対応した値となる。隠れニューロンにおいてはセレクタ
SEL1は比較器Compの出力を選択しており、その
内部活性値に対応した状態信号Siが出力される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0197
【補正方法】変更
【補正内容】
【0197】図8(b)においては、横軸は第2の神経
回路網の入力状態すなわち、第1の神経回路網の状態を
示し、縦軸は第2の神経回路網の出力を示す。この図8
(b)において折れ線Fは第2の神経回路網の学習後に
おける入出力特性を表わし、“H”が記憶すべき状態を
示し、“L”が記憶すべきでない状態を示す。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0209
【補正方法】変更
【補正内容】
【0209】サブ制御ユニット551は、さらに、制御
信号Tsとリフレッシュ制御ユニット509の出力信号
を受けて、制御信号Ts、ACP−およびACP+を発
生するバッファ回路555を含む。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正内容】
【0213】図11は、図9に示すリフレッシュ制御回
路509の構成の一例を示す図である。図11を参照し
て、リフレッシュ制御回路509は、モード切換信号M
ODEと一致検出信号Maとを受ける2入力NAND回
路ND10と、一致検出信号Maを反転するインバータ
回路GIと、モード切換信号MODEとインバータ回路
GIの出力とを受ける2入力NAND回路ND12と、
学習制御信号/ACPとNAND回路ND12の出力と
を受ける2入力NAND回路ND14と、学習制御信号
/ACPとNAND回路ND10の出力とを受ける2入
力NAND回路ND1とを含む。NAND回路ND1
4からシナプス荷重値を増加させるための学習制御信号
ACP+が発生される。NAND回路ND16からシナ
プス荷重値を減少させるための学習制御信号ACP−が
発生される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0232
【補正方法】変更
【補正内容】
【0232】シナプス荷重値格納回路1701はさら
に、イネーブル信号Enableを受けるインバータ回
路GA1と、ゲート回路GA4およびGA5の出力を受
けるNOR回路GA2と、JKフリップフロップJF1
〜JF4のQ出力を受けるNAND回路GA15と、J
KフリップフロップJF1〜JF4の/Q出力を受ける
NAND回路GA16と、アップ/ダウン指示信号Up
/Downを受けるインバータ回路GA3と、インバー
タ回路GA3の出力とNAND回路GA15の出力を受
けるNOR回路GA4と、アップ/ダウン指示信号Up
/DownとNAND回路GA16出力の出力とを受け
るNOR回路GA5を含む。NOR回路GA2の出力は
セレクタSL1aおよびSL1bへ与えられる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0241
【補正方法】変更
【補正内容】
【0241】カウント値がカウント最大値(“111
1”または“0000”)に達した場合、NAND回路
GA15またはNAND回路GA16の一方の出力が
“L”となる。この状態においては、NOR回路GA4
またはNOR回路GA5の出力が“”となり、NOR
回路GA2の出力が“L”固定となる。この状態におい
ては、フリップフロップJF1〜JF4のそのJおよび
K入力はともに0(“L”)となるため、その出力状態
はクロック信号CKが与えられても変化しない。これに
よりカウント値は最大値または最小値を維持することに
なる。したがってこの図16に示すシナプス荷重値格納
回路はリミッタ付きのカウンタとなるとともに最大値ま
たは最小値にそのカウント値が到達した場合にはその最
大値または最小値を維持する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0247
【補正方法】変更
【補正内容】
【0247】
【数1】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0261
【補正方法】変更
【補正内容】
【0261】図21は、隠れ層のニューロンと出力層
ューロンとを結合するシナプス表現回路の構成を示す
図である。この第2種のシナプス表現回路は、図13に
おいてシナプス表現回路1101〜1106を代表して
おり、符号SSY2で示す。図21を参照して、シナプ
ス表現回路SSY2は、制御信号Sj1、Sk、Tkお
よびMSkを受け、シナプス荷重値修正用信号Enab
leおよびUp/Downを発生する学習制御回路47
07と、シナプス結合回路4702および4706と、
シナプス荷重値格納回路4701とを含む。シナプス荷
重値格納回路4701は先の図15および図16を参照
して説明した第1種のシナプス表現回路におけるシナプ
ス荷重値格納回路と同様の構成を備えており、たとえば
4ビットのリミッタ付きアップ/ダウンカウンタで構成
される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0264
【補正方法】変更
【補正内容】
【0264】図22に示す学習制御回路4707におい
ては、ExOR回路5006の出力が“H”となるの
は、NAND回路5002および5004の出力が不一
致の場合である。この場合において、信号MSkが中間
状態にある“H”の場合においてはイネーブル信号En
ableが発生され、シナプス荷重値の修正が行なわれ
る。シナプス荷重値を増加するか減少させるかはNAN
D回路5002の出力により決定される。NAND回路
5002の出力が“”の場合には、シナプス荷重値の
増加が実行され、NAND回路5002の出力が“L”
の場合にはシナプス荷重値の減少が実行される。信号S
j1が“1”の状態はニューロンユニットjが発火状態
にあることを示す。したがって、この学習制御回路47
07は、次式 ΔWkj=(Tk・Sj−Sk・Sj)・MSk で表わされるバックプロパゲーションの学習則の近似を
実現する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 神経回路網を電子的に表現する神経回路
    網表現装置であって、 各々が神経細胞本体の機能を表現する複数のニューロン
    ユニット、 各々がニューロンユニット間の結合強度を表現し、かつ
    この結合強度を通して関連の一方のニューロンユニット
    の出力を関連の他方のニューロンユニットへ伝達する複
    数のシナプス表現ユニット、前記シナプス表現ユニット
    は結合強度の情報を電荷の形態で格納する容量手段を含
    み、 リフレッシュ指示に応答して、ニューロンユニットの出
    力に従って各前記シナプス表現ユニットの結合強度を修
    正し、これにより結合強度情報をリフレッシュする制御
    手段を備え、前記制御手段はチャージポンプ動作により
    前記容量手段の蓄積電荷量を修正する手段を含む、神経
    回路網表現装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記制御手段は、 乱数を発生する乱数発生手段と、 前記リフレッシュ指示に応答して、前記乱数発生手段の
    発生する乱数パターンを教師パターンとして前記複数の
    ニューロンユニットへ与え、かつ学習結果に従って関連
    のニューロンユニットが共に発火状態にあるシナプス表
    現ユニットの結合強度を修正する学習制御手段を含む。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記学習制御手段は、想起用入力パターンおよび
    学習用教師パターンと前記乱数発生手段が発生する乱数
    パターンとを受け、前記リフレッシュ指示に応答して前
    記乱数パターンを選択する選択手段を含む。
  4. 【請求項4】 神経回路網を電子的に表現する神経回路
    網表現装置であって、 各々が神経細胞本体の機能を表現する複数のニューロン
    ユニットと、各々がニューロンユニット間の結合強度を
    表現しかつこの結合強度を通して関連の一方のニューロ
    ンユニットの出力を関連の他方のニューロンユニットへ
    伝達するための複数のシナプス表現ユニットとを含む第
    1の神経回路網表現ユニット、前記第1の神経回路網表
    現ユニットのシナプス表現ユニットは、結合強度の情報
    を電荷の形態で格納する容量手段を含み、 前記第1の神経回路網表現ユニットの少なくとも一部の
    ニューロンユニットの出力を受ける第2の神経回路網表
    現ユニット、前記第2の神経回路網表現ユニットは複数
    のニューロンユニットを含み、 リフレッシュ指示に応答して、前記第1の神経回路網表
    現ユニットのニューロンユニットの出力に従って各前記
    シナプス表現ユニットの結合強度を修正し、これにより
    結合強度情報をリフレッシュするための制御手段、およ
    び前記第2の神経回路網表現ユニットの出力に応答して
    前記制御手段による前記結合強度の修正方向を設定する
    手段を含む、神経回路網表現装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記設定手段は、 前記第1の神経回路網表現ユニットの状態が記憶すべき
    状態か否かを示す判別パターンを格納する判別パターン
    格納手段、および前記第2の神経回路網表現ユニットの
    出力パターンと前記判別パターンとの一致/不一致を判
    別する手段を含み、前記判別手段が不一致を示すとき前
    記制御手段による結合強度の強化動作が禁止される。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記第2の神経回路網表現ユニットは、ニューロ
    ン間の結合強度を表わすシナプス荷重値をスタティック
    に保持するシナプス結合表現ユニットを含む。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記第2の神経回路網表現ユニットの各前記ニュ
    ーロンユニットの発火/非発火を決定するしきい値を与
    える基準電圧を振動させることを特徴とする。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記第2の神経回路網表現ユニットは、前記第1
    の神経回路網表現ユニットの学習動作時に、その出力す
    べきパターンを学習することを特徴とする。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の神経回路網表現装置であ
    って、前記リフレッシュ指示は想起動作ごとに発生され
    ることを特徴とする。
JP4011413A 1992-01-24 1992-01-24 神経回路網表現装置 Withdrawn JPH05210649A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4011413A JPH05210649A (ja) 1992-01-24 1992-01-24 神経回路網表現装置
US07/971,038 US5696883A (en) 1992-01-24 1992-11-03 Neural network expressing apparatus including refresh of stored synapse load value information
DE4239308A DE4239308C2 (de) 1992-01-24 1992-11-23 Neuronetzeinheit und Betriebsverfahren dafür

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4011413A JPH05210649A (ja) 1992-01-24 1992-01-24 神経回路網表現装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05210649A true JPH05210649A (ja) 1993-08-20

Family

ID=11777351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4011413A Withdrawn JPH05210649A (ja) 1992-01-24 1992-01-24 神経回路網表現装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5696883A (ja)
JP (1) JPH05210649A (ja)
DE (1) DE4239308C2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018156575A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 東芝メモリ株式会社 半導体記憶装置
JP2020013350A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ボルツマンマシン
JP2021140531A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 株式会社東芝 シナプス回路およびニューラルネットワーク装置
JP2022142604A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 株式会社東芝 記憶装置およびニューラルネットワーク装置

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6061673A (en) * 1996-11-06 2000-05-09 Sowa Institute Of Technology Co., Ltd. Learning methods in binary systems
JP2001188767A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Fuji Xerox Co Ltd ニューラルネットワーク演算装置及びニューラルネットワークの演算方法
WO2002048958A2 (en) * 2000-12-13 2002-06-20 The Johns Hopkins University Method for training a hierarchical neural-network intrusion detector
US6754645B2 (en) * 2001-03-20 2004-06-22 Winbond Electronics Corp. Voltage-mode pulse width modulation VLSI implementation of neural networks
US20040059947A1 (en) * 2001-12-12 2004-03-25 Lee Susan C. Method for training a hierarchical neural-network intrusion detector
US20040105635A1 (en) * 2002-07-18 2004-06-03 Shantanu Nandi Fiber optic transmission conductor and distributed temperature sensing of fiber optic transmission conductor
US7035835B2 (en) * 2003-06-12 2006-04-25 Winbond Electronics Corporation High-precision current-mode pulse-width-modulation circuit
US7426501B2 (en) * 2003-07-18 2008-09-16 Knowntech, Llc Nanotechnology neural network methods and systems
US8659940B2 (en) * 2008-03-25 2014-02-25 Nantero Inc. Carbon nanotube-based neural networks and methods of making and using same
GB0811057D0 (en) * 2008-06-17 2008-07-23 Univ Ulster Artificial neural network architecture
US9189744B2 (en) 2010-10-04 2015-11-17 Mind Over Matter Ai, Llc. Coupling of rational agents to quantum processes
US8892487B2 (en) 2010-12-30 2014-11-18 International Business Machines Corporation Electronic synapses for reinforcement learning
US9642980B2 (en) 2013-03-15 2017-05-09 Trudell Medical International Ventilator circuit, adapter for use in ventilator circuit and methods for the use thereof
US10643125B2 (en) 2016-03-03 2020-05-05 International Business Machines Corporation Methods and systems of neuron leaky integrate and fire circuits
KR102399548B1 (ko) * 2016-07-13 2022-05-19 삼성전자주식회사 뉴럴 네트워크를 위한 방법 및 그 방법을 수행하는 장치
US10490273B1 (en) 2018-10-15 2019-11-26 International Business Machines Corporation Linearly weight updatable CMOS synaptic array without cell location dependence
GB2579120B (en) * 2018-11-20 2021-05-26 Cirrus Logic Int Semiconductor Ltd Inference system
JP2022125660A (ja) 2021-02-17 2022-08-29 キオクシア株式会社 記憶装置及び記憶方法
US11812589B2 (en) * 2021-05-12 2023-11-07 Nvidia Corporation Intelligent refrigerant distribution unit for datacenter cooling systems

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988010474A1 (en) * 1987-06-18 1988-12-29 University Of West Virginia State analog neural network and method of implementing same
US4903226A (en) * 1987-08-27 1990-02-20 Yannis Tsividis Switched networks
JP2633874B2 (ja) * 1987-11-05 1997-07-23 富士通株式会社 増設処理方式
US5155802A (en) * 1987-12-03 1992-10-13 Trustees Of The Univ. Of Penna. General purpose neural computer
US4866645A (en) * 1987-12-23 1989-09-12 North American Philips Corporation Neural network with dynamic refresh capability
US4926064A (en) * 1988-07-22 1990-05-15 Syntonic Systems Inc. Sleep refreshed memory for neural network
US5220641A (en) * 1988-10-11 1993-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Multi-layer perceptron circuit device
JP2517410B2 (ja) * 1989-05-15 1996-07-24 三菱電機株式会社 学習機能付集積回路装置
US5148514A (en) * 1989-05-15 1992-09-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Neural network integrated circuit device having self-organizing function
JPH02310666A (ja) * 1989-05-25 1990-12-26 Mitsubishi Electric Corp 半導体神経回路装置
JPH0782481B2 (ja) * 1989-12-26 1995-09-06 三菱電機株式会社 半導体神経回路網
JP2810202B2 (ja) * 1990-04-25 1998-10-15 株式会社日立製作所 ニューラルネットワークによる情報処理装置
JPH0429494A (ja) * 1990-05-23 1992-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動調整装置
US5293453A (en) * 1990-06-07 1994-03-08 Texas Instruments Incorporated Error control codeword generating system and method based on a neural network
GB9014569D0 (en) * 1990-06-29 1990-08-22 Univ London Devices for use in neural processing
JP2785155B2 (ja) * 1990-09-10 1998-08-13 富士通株式会社 ニューロコンピュータの非同期制御方式
US5308915A (en) * 1990-10-19 1994-05-03 Yamaha Corporation Electronic musical instrument utilizing neural net
JPH04160463A (ja) * 1990-10-24 1992-06-03 Hitachi Ltd ニューラルネットワークによる最適化方法
US5259064A (en) * 1991-01-25 1993-11-02 Ricoh Company, Ltd. Signal processing apparatus having at least one neural network having pulse density signals as inputs and outputs
IT1244911B (it) * 1991-01-31 1994-09-13 Texas Instruments Italia Spa Architettura per rete neuronica fisicamente inseribile nel processo di apprendimento.
US5280792A (en) * 1991-09-20 1994-01-25 The University Of Sydney Method and system for automatically classifying intracardiac electrograms
US5343555A (en) * 1992-07-06 1994-08-30 The Regents Of The University Of California Artificial neuron with switched-capacitor synapses using analog storage of synaptic weights
US5298796A (en) * 1992-07-08 1994-03-29 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Nonvolatile programmable neural network synaptic array

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018156575A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 東芝メモリ株式会社 半導体記憶装置
JP2020013350A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ボルツマンマシン
JP2021140531A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 株式会社東芝 シナプス回路およびニューラルネットワーク装置
JP2022142604A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 株式会社東芝 記憶装置およびニューラルネットワーク装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE4239308A1 (en) 1993-07-29
US5696883A (en) 1997-12-09
DE4239308C2 (de) 1995-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05210649A (ja) 神経回路網表現装置
JP7182835B2 (ja) 人工ニューラル・ネットワークを訓練する方法および人工ニューラル・ネットワークを実施する装置(人工ニューラル・ネットワークの訓練)
US5293457A (en) Neural network integrated circuit device having self-organizing function
Tanaka et al. A CMOS spiking neural network circuit with symmetric/asymmetric STDP function
US5148514A (en) Neural network integrated circuit device having self-organizing function
US5706403A (en) Semiconductor neural circuit device
US5010512A (en) Neural network having an associative memory that learns by example
CN107341539A (zh) 神经网络处理系统
USRE41658E1 (en) Low-voltage, very-low-power conductance mode neuron
Deng et al. Fault diagnosis of analog circuits with tolerances using artificial neural networks
Ahmed et al. Compact functional test generation for memristive deep learning implementations using approximate gradient ranking
Arima et al. A self-learning neural network chip with 125 neurons and 10 K self-organization synapses
Oh et al. Spiking neural networks with time-to-first-spike coding using TFT-type synaptic device model
Pagliarini et al. A probabilistic synapse with strained MTJs for spiking neural networks
Johari et al. CMOS-memristor hybrid design of a neuromorphic crossbar array with integrated inference and training
US20240296325A1 (en) Neural network device and synaptic weight update method
US5386149A (en) Data synapse expressing unit capable of refreshing stored synapse load
Sum et al. Effect of Input Noise and Output Node Stochastic on Wang's k WTA
US5212766A (en) Neural network representing apparatus having self-organizing function
Bo et al. A circuit architecture for analog on-chip back propagation learning with local learning rate adaptation
Pallathuvalappil et al. Rate Coding With 3D Memristor Crossbar
US6583651B1 (en) Neural network output sensing and decision circuit and method
Vincent Analog Spiking Neural Network Implementing Spike Timing-Dependent Plasticity on 65 nm CMOS
EP0276068B1 (en) An associative computation network
Ying et al. On the application of artificial neural networks to fault diagnosis in analog circuits with tolerances

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408